JP2006339080A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料ガス漏洩の検出精度を向上させることが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 燃料電池システム1は、触媒燃焼式水素検出器89により検出される燃料ガスの濃度又は量によって燃料ガスの漏洩検出する。ここで、燃料電池システム1は、漏洩検出にあたり、まず、燃料電池スタック10の燃料極11の圧力を酸化剤極12の圧力よりも高くする圧力制御を行う。その後、燃料電池システム1は、酸化剤極12内のガスを排出し、触媒燃焼式水素検出器89により検出されるガス中の燃料ガス濃度又は量に基づいて燃料ガスの漏洩を検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
従来、燃料電池の酸化剤排出ライン上に水素ガス検出器を設け、高分子イオン交換膜に含水量不足の部分が発生した際に、燃料極側から酸化剤極側に水素ガスが漏洩していることを検出する燃料電池システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平6−223850号公報
しかしながら、従来の燃料電池システムでは、燃料極側から酸化剤極側に漏洩した燃料ガスが酸化剤極側の酸化剤ガスと反応してしまうため、燃料電池の酸化剤排出ライン上に設けられた燃料ガス検出器では、燃料ガスの漏洩を正確に検出できない可能性がある。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、燃料ガス漏洩の検出精度を向上させることが可能な燃料電池システムを提供することにある。
本発明の燃料電池システムは、燃料電池スタック、燃料極圧力調整手段、酸化剤極圧力調整手段、酸化剤ガス排出手段、及び燃料ガス検出手段を備えている。燃料電池スタックは、燃料ガスの供給を受ける燃料極及び酸化剤ガスの供給を受ける酸化剤極を有し、燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させて発電するものである。燃料極圧力調整手段は、燃料電池スタックの燃料極の圧力を調整するものであり、酸化剤極圧力調整手段は、燃料電池スタックの酸化剤極の圧力を調整するものである。酸化剤ガス排出手段は、燃料電池スタックの酸化剤極内のガスを排出するものであり、燃料ガス検出手段は、酸化剤ガス排出手段により排出されるガス中の燃料ガス濃度又は量を検出するものである。さらに、燃料電池システムは制御手段を有している。この制御手段は、燃料ガス圧力調整手段と酸化剤極圧力調整手段とを制御して燃料電池スタックの燃料極の圧力を酸化剤極の圧力よりも高くする圧力制御を行ったうえで、酸化剤ガス排出手段により酸化剤極内のガスを排出し、燃料ガス検出手段により検出されるガス中の燃料ガス濃度又は量に基づいて燃料ガスの漏洩を検出するものである。
本発明によれば、燃料電池スタックの燃料極の圧力を酸化剤極の圧力よりも高くする圧力制御を行うこととしている。このため、燃料極から酸化剤極に燃料ガスが漏洩する状況であれば、漏洩するガス量は圧力制御を行わないときよりも多くなる。よって、酸化剤極において燃料ガスが酸化剤ガスと反応しても、依然として酸化剤極には多くの燃料ガスが存在することとなる。これにより、電解質膜が乾燥するなど、燃料ガスが異常的に漏洩する状況であれば、比較的燃料ガスの濃度又は量が多いガスを対象に検出することとなり、漏洩検出精度を高めることができる。従って、燃料ガス漏洩の検出精度を向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一又は同様の要素には同一の符号を付し、説明を省略するものとする。
図1は、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。同図に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池スタック10と、燃料ガス供給系20と、燃料ガス排出系30と、ガス循環系40と、酸化剤ガス供給系50と、酸化剤ガス排出系(酸化剤ガス排出手段)60と、冷媒循環系70とを備えている。
燃料電池スタック10は、燃料ガスの供給を受ける燃料極11と、酸化剤ガスの供給を受ける酸化剤極12とを有し、燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させて発電するものである。ここで、本実施形態では例えば燃料ガスとして水素ガスが用いられ、酸化剤ガスとして酸素が用いられる。この燃料電池スタック10の燃料極11は、燃料ガス供給系20から燃料ガスの供給を受け、燃料ガス排出系30から燃料極オフガスを排出するようになっている。
燃料ガス供給系20は、水素タンク21(燃料ガス供給手段)と、燃料ガス導入配管22とからなっている。水素タンク21は、燃料電池スタック10の燃料極11に供給する水素ガスを蓄えておくためのものである。燃料ガス導入配管22は水素タンク21と燃料電池スタック10の燃料極11とを接続し、水素タンク21からの水素ガスを燃料電池スタック10の燃料極11まで導くものである。
燃料ガス排出系30は、燃料ガス排出配管(ガス排出配管)31と、パージ弁32とを備えている。燃料ガス排出配管31は、燃料電池スタック10の燃料極11と外部とを接続し、燃料極オフガスを外部に導くものである。パージ弁32は、燃料ガス排出配管31に設けられ、開閉動作することにより流路を遮断したり開放したりして燃料極オフガスの排出を制御するものである。
ここで、上記した如く、燃料極11は、水素タンク21から水素ガスの供給を受け、パージ弁32の開閉動作によりガスが排出されるようになっている。このため、燃料極11は、水素タンク21とパージ弁32とにより圧力が制御されるようになっている。例えば、パージ弁32を閉じて水素タンク21から水素ガスを供給した場合、燃料極11の圧力を高めることができる。また、パージ弁32を開けている場合、燃料極11の圧力を低くすることができる。このように、水素タンク21とパージ弁32とは燃料電池スタック10の燃料極11の圧力を調整する燃料極圧力調整手段として機能することとなる。
ガス循環系40は、循環装置41と循環配管42とを備えている。循環装置41は、燃料電池スタック10の燃料極11とパージ弁32との間の燃料ガス排出配管31上に設けられており、燃料電池スタック10の燃料極11から排出されたオフガスを循環させて再度燃料極11に送り込むものである。循環配管42は、一端が循環装置41とパージ弁32との間の燃料ガス排出配管31に接続され、他端が燃料極11の上流の燃料ガス導入配管22に接続されており、燃料極11から排出されたオフガスを燃料極11の下流から上流に循環させるためのものである。
また、燃料電池スタック10の酸化剤極12は、酸化剤ガス供給系50から空気の供給を受け、酸化剤ガス排出系60から酸化剤オフガスを排出するようになっている。酸化剤ガス供給系50は、コンプレッサ51と、酸化剤ガス供給配管52と、加湿器53とからなっている。
コンプレッサ51は、空気を圧縮して燃料電池スタック10に送り込むものである。酸化剤ガス供給配管52は、コンプレッサ51と燃料電池スタック10の酸化剤極12とを接続するものであり、コンプレッサ51により圧送される空気を燃料電池スタック10の酸化剤極12に導くものである。加湿器53は、酸化剤ガス供給配管52上に設けられ、燃料電池スタック10の電解質膜を湿潤に保つべく、燃料電池スタック10に供給する空気を加湿するものである。
酸化剤ガス排出系60は、燃料電池スタック10の酸化剤極12内のガスを排出するものであり、酸化剤ガス排出配管61と、圧力調整弁62とを備えている。酸化剤ガス排出配管61は、燃料電池スタック10の酸化剤極12と外部とを接続し、酸化剤オフガスを外部に導くものである。圧力調整弁62は、酸化剤ガス排出配管61に設けられ、開度を調整することにより酸化剤極12からのガスの排出量を制御するものである。なお、酸化剤ガス排出配管61上には加湿器53が配置されている。このため、酸化剤極12から排出されるガスは、まず加湿器53に流入した後に外部に排出されることとなる。ここで、加湿器53による加湿では酸化剤極12から排出されるガスに含まれる水分が利用され、コンプレッサ51からの空気は排出ガスの水分によって加湿されることとなる。
ここで、上記した如く、酸化剤極12は、コンプレッサ51から空気の供給を受け、圧力調整弁62の開閉動作によりガスが排出されるようになっている。このため、酸化剤極12は、コンプレッサ51と圧力調整弁62とにより圧力が制御されるようになっている。例えば、圧力調整弁62を閉じてコンプレッサ51から空気を供給した場合、酸化剤極12の圧力を高めることができる。また、圧力調整弁62を開けている場合、酸化剤極12の圧力を低くすることができる。このように、コンプレッサ51と圧力調整弁62とは燃料電池スタック10の酸化剤極12の圧力を調整する酸化剤極圧力調整手段として機能することとなる。
冷媒循環系70は、燃料電池スタック10の温度が高温となり過ぎないように温度を抑制するためのものである。冷媒循環系70は、冷媒循環配管71と、冷媒冷却装置72と、冷媒ポンプ73と、冷媒通路切替弁74とからなっている。
冷媒循環配管71は、冷媒循環系70において冷媒を循環させる流路となるものであり、燃料電池スタック10から排出された冷媒は冷媒通路切替弁74、冷媒冷却装置72、及び冷媒ポンプ73の順に通過して再度燃料電池スタック10に流入するようになっている。冷媒冷却装置72は冷媒を冷却するためのものである。冷媒ポンプ73は、冷媒循環系70において冷媒を循環させる循環源となるものである。冷媒通路切替弁74は、冷媒冷却装置72が設置される側の流路と、設置されない側の流路とを切り替え可能とされたものである。この冷媒通路切替弁74は、冷媒の冷却の必要性がないときには冷媒冷却装置72が設置されない側の流路に切り替え、他の場合には冷媒冷却装置72が設置される側の流路に切り替えることとなる。
また、燃料電池システム1は、上記構成に加えて、燃料極入口側圧力センサ81と、酸化剤極入口側圧力センサ82と、燃料極出口側圧力センサ83と、酸化剤極出口側圧力センサ84とを備えている。また、燃料電池システム1は、燃料極入口側温度センサ85と、酸化剤極入口側温度センサ86と、燃料極出口側温度センサ87と、酸化剤極出口側温度センサ88とを備えている。さらに、燃料電池システム1は、触媒燃焼式水素検出器(燃料ガス検出手段)89と、流量計90と、冷媒入口温度センサ91と、冷媒出口温度センサ92と、システムコントローラ(制御手段)93とを有している。
各圧力センサ81〜84は、設置個所近傍の圧力を検出するものであり、燃料極入口側圧力センサ81は燃料極11の入口付近の圧力を検出するものであり、酸化剤極入口側圧力センサ82は酸化剤極12の入口付近の圧力を検出するものである。また、燃料極出口側圧力センサ83は燃料極11の出口付近の圧力を検出するものであり、酸化剤極出口側圧力センサ84は酸化剤極12の出口付近の圧力を検出するものである。
各温度センサ85〜88は、設置個所近傍の温度を検出するものであり、燃料極入口側温度センサ85は燃料極11の入口付近の温度を検出するものであり、酸化剤極入口側温度センサ86は酸化剤極12の入口付近の温度を検出するものである。また、燃料極出口側温度センサ87は燃料極11の出口付近の温度を検出するものであり、酸化剤極出口側温度センサ88は酸化剤極12の出口付近の温度を検出するものである。
触媒燃焼式水素検出器89は、酸化剤ガス排出系60から排出されるガス中の水素ガス濃度又は量を検出するものである。具体的に触媒燃焼式水素検出器89は、酸素供給により触媒が燃焼して燃料ガスとしての水素の濃度又は量を検出可能となるものである。従って、触媒燃焼式水素検出器89が水素濃度等を検出するためには一定流量の酸素が必要となる。
流量計90は、冷媒循環配管71に設けられ、冷媒循環系70で循環する冷媒の流量を計測するものである。冷媒入口温度センサ91は、燃料電池スタック10に流入する冷媒温度を検出するものである。冷媒出口温度センサ92は、燃料電池スタック10から流出する冷媒温度を検出するものである。
システムコントローラ93は、燃料電池システム1の全体を制御するものであり、各種センサ81〜88,90〜92からの信号を読み込んで、各部21,32,41,51,62,72,73,74を制御するものである。
また、システムコントローラ93は、触媒燃焼式水素検出器89により検出されるガス中の水素ガス濃度又は量に基づいて水素ガスの漏洩を検出するものである。この漏洩検出の際、システムコントローラ93は、水素タンク21及びパージ弁32とコンプレッサ51及び圧力調整弁62とを制御して燃料電池スタック10の燃料極11の圧力を酸化剤極12の圧力よりも高くする圧力制御を行う。また、システムコントローラ93は、圧力制御を行ったうえで、酸化剤ガス排出系60により酸化剤極12内のガスを排出し、触媒燃焼式水素検出器89により検出されるガス中の水素ガス濃度又は量に基づいて水素ガスの漏洩を検出する。
すなわち、システムコントローラ93は、燃料電池スタック10の燃料極11の圧力を酸化剤極12の圧力よりも高くすることで、あえて水素ガスが酸化剤極12に漏洩しやすい状況をつくり出している。これにより、燃料電池スタック10の電解質膜が乾燥しているなど、燃料極11から酸化剤極12に水素ガスが異常的に漏洩する状況であれば、漏洩するガス量は圧力制御を行わないときよりも多くすることができる。よって、酸化剤極12において水素ガスが酸素と反応しても、依然として酸化剤極12には多くの水素ガスが存在することとなる。これにより、電解質膜が乾燥するなど、水素ガスが異常的に漏洩する状況であれば、比較的水素ガスの濃度又は量が多いガスを対象に漏洩検出することとなり、漏洩検出精度を高めることができる。
次に、図2を参照して燃料電池システム1の動作を説明する。図2は、第1実施形態に係る燃料電池システム1の動作を示すフローチャートである。なお、図2では、水素量でなく水素濃度に基づいて漏洩検出する例を説明する。
まず、図2に示すように、システムコントローラ93は、起動信号が発信されたか否かを判断する(ST10)。起動信号が発信されていないと判断した場合(ST10:NO)、システムコントローラ93は起動信号が発信されたと判断するまで、この処理を繰り返し実行する。
一方、起動信号が発信されたと判断した場合(ST10:YES)、システムコントローラ93は、燃料電池スタック10に水素及び空気を供給すると共に、パージ弁32を開ける(ST11)。ここで、燃料電池システム1の起動直後では、燃料電池スタック10の燃料極11内に水素以外の他の気体が多く存在している場合がある。このため、システムコントローラ93は、上記した圧力制御を行うまえに、パージ弁32を開放すると共に水素を供給して燃料極11内のガスを水素ガスに置換する。また、システムコントローラ93は、圧力調整弁62を開けておき、空気を供給することにより、酸化剤極12から排出されるガスを触媒燃焼式水素検出器89まで送り込める状態にする。
次いで、システムコントローラ93は、パージ弁32を開けて水素を供給開始してからの経過時間が所定時間を超えたか否かを判断する(ST12)。経過時間が所定時間を超えていないと判断した場合(ST12:NO)、システムコントローラ93は経過時間が所定時間を超えたと判断するまで、この処理を繰り返し実行する。なお、システムコントローラ93は、この段階において燃料極11と酸化剤極12との圧力をほぼ同じにし、燃料極11から水素ガスが酸化剤極12に漏洩することを極力防止している。
一方、経過時間が所定時間を超えたと判断した場合(ST12:YES)、システムコントローラ93はパージ弁32を閉める(ST13)。そして、システムコントローラ93は、圧力制御を実行し、燃料極11の圧力Pa>酸化剤極12の圧力Pcとする(ST13)。この際にシステムコントローラ93は、燃料極11及び酸化剤極12の圧力を燃料電池スタック10の許容圧力以下とすると共に、両極11,12の圧力差を許容値以下とする。また、ステップST13においてシステムコントローラ93は、空気を燃料電池スタック10に供給しつつ燃料電池スタック10において定常的な運転負荷(例えばアイドル負荷)に応じた発電を行う。
次に、システムコントローラ93は、触媒燃焼式水素検出器89からの信号に基づいて、水素濃度が基準値を超えるか否かを判断する(ST14)。ここで、本実施形態では、燃料極11の圧力を酸化剤極12の圧力よりも高くするため、多少の水素ガスは酸化剤極12に流れ込む。よって、基準値を設け、水素濃度が基準値以下であれば、燃料電池スタック10が正常であり異常的に漏洩が生じていないと判断する。
よって、水素濃度が基準値を超えると判断した場合(ST14:YES)、システムコントローラ93は、圧力制御を終了させると共に、燃料電池システム1の運転を停止させ、利用者に対して警告を発信する(ST15)。そして、図2に示す処理は終了する。
また、水素濃度が基準値を超えないと判断した場合(ST14:NO)、システムコントローラ93は、圧力制御を終了させ、要求された出力に応じて発電を行う通常運転を行う(ST16)。その後、図2に示す処理は終了する。
図3は、第1実施形態に係る燃料電池システム1の動作を示すタイミングチャートである。まず、時刻t11において起動信号が発信されたとすると、システムコントローラ93は水素及び空気の供給を開始する。このとき、燃料電池スタック10から電流は取り出されず、時刻t12まで発電負荷は「0」となっている。また、時刻t12までスタック電圧は開放端電圧となっている。
さらに、時刻t11〜t12の間(図2に示す所定時間に相当)、燃料極11及び酸化剤極12の圧力は等しくされている。また、燃料極11と酸化剤極12との圧力が等しいことから、燃料極11内の水素ガスは酸化剤極12に漏洩せず、酸化剤極12から排出される水素濃度はほぼ「0」となっている。
次に、時刻t12において圧力制御が実行される。このため、燃料極11の圧力が高められ、Pa>Pcとされる。このため、燃料極11から酸化剤極12に水素ガスが流れ込み、酸化剤極12から排出される水素の濃度は高まることとなる。ところが、水素濃度は基準値を超えず正常な範囲内であるため、漏洩状態であるとは判断されない。また、時刻t12からは、定常的な負荷(アイドル負荷)に応じた運転が行われるため、発電負荷がやや上昇し、スタック電圧がやや低下している。
そして、時刻t13まで水素濃度が基準値を超えないことから、圧力制御は終了し、燃料極11の圧力は酸化剤極12の圧力まで低下させられる。また、基準値を超えないことから、燃料電池スタック10は正常であると判断される。このため、時刻t14において通常運転が開始され、要求に応じた発電が行われていくこととなる。
このようにして、本実施形態に係る燃料電池システム1によれば、燃料電池スタック10の燃料極11の圧力を酸化剤極12の圧力よりも高くする圧力制御を行うこととしている。このため、燃料極11から酸化剤極12に水素ガスが漏洩する状況であれば、漏洩するガス量は圧力制御を行わないときよりも多くすることとなる。よって、酸化剤極12において水素ガスが空気中の酸素と反応しても、依然として酸化剤極12には多くの水素ガスが存在することとなる。これにより、電解質膜が乾燥するなど、水素ガスが異常的に漏洩する状況であれば、比較的水素ガスの濃度又は量が多いガスを対象に漏洩検出することとなり、漏洩検出精度を高めることができる。従って、水素ガス漏洩の検出精度を向上させることができる。
また、圧力制御を行う場合、燃料極11及び酸化剤極12の圧力を燃料電池スタック10の許容圧力以下とすると共に、両極の圧力差を許容値以下とする。このため、過度な圧力によるシステム部品の破損を抑制することができる。
また、システム起動時において圧力制御を行うこととしている。このため、通常運転時にように、要求される電流量が激しく変動しガス消費量なども変動する状況において漏洩検出を行う場合に比較して、水素ガス漏洩の検出精度を向上させることができる。
また、システム起動時に圧力制御を行う場合、圧力制御中に、空気を燃料電池スタック10に供給しつつ燃料電池スタック10において定常的な運転負荷に応じた発電を行うこととしている。すなわち、空気の供給と発電とが行われており、圧力制御後に容易に通常運転に移行することができる。従って、システムの応答性を高めることができる。
また、システム起動時に圧力制御を行い、水素ガスの漏洩が検出されなかった場合、要求された出力に応じて発電を行う通常運転を行うこととしている。すなわち、通常運転に移行することにより、利用者からの要求に応じた発電を素早く行うことができる。
また、水素ガスの漏洩を検出した場合、燃料電池スタック10の運転を停止させること、及び、利用者に対して警告をすることの少なくとも一方を行うこととしている。このため、水素ガスが異常的に漏洩して、水素ガスと酸素との反応熱により、燃料電池スタック10を損傷させて、燃料電池スタック10の性能が低下してしまうことを防止することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る燃料電池システム2は、第1実施形態のものと同様であるが、処理内容が異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
まず、第1実施形態に係る燃料電池システム1では、圧力制御中において単に空気を燃料電池スタック10に供給していた。第2実施形態に係る燃料電池システム2では、圧力制御中に単に空気を供給するのでなく、供給量を適切としている。具体的に第2実施形態において、システムコントローラ93は、空気供給過剰率を通常運転時よりも小さくすることとする。これにより、酸化剤極12内の酸素の割合を比較的低くできるために、漏洩検出を行う際にリークした水素ガスが空気中の酸素と反応する割合を低減させることができる。
ここで、空気供給過剰率とは、実際に供給する空気量を、発電に必要とされる空気量で除した値であり、(空気供給過剰率)=(実際の空気供給量)/(発電に必要な空気量)なる関係式により表すことができる。
図4は、第2実施形態に係る燃料電池システム2の動作を示すフローチャートである。なお、図4では、水素量でなく水素濃度に基づいて漏洩検出する例を示すものとする。また、図4のステップST20,ST22〜26に示す処理は、図2のステップST10,ST12〜16に示す処理と同様であるため、説明を省略する。
図4に示すように、システムコントローラ93は、起動信号が発信されたと判断した場合(ST20:YES)、燃料電池スタック10に水素及び空気を供給すると共に、パージ弁32を開ける(ST21)。この際、システムコントローラ93は、空気供給過剰率を通常運転時よりも低くする。
ここで、通常運転においては、燃料電池スタック10内でガスが不均一になってしまうこと、及び発電により生じる生成水により発電性能が低下することを防止するために、空気供給過剰率を「1」よりも大きな値となるように設定してある。ところが、システム起動時には、燃料電池スタック10内でガスが均一に分布しており、且つ発電開始直後ではセル内に存在する生成水も比較的少ない。また、本実施形態では圧力制御中にアイドル負荷などの低負荷で運転しているため、ガス消費量と生成水量が少ない。これらから、空気供給過剰率は通常運転時より下げても通常運転時のような問題が生じにくいといえる。
このため、システム起動時の圧力制御中において空気供給過剰率を通常運転時よりも低く設定して空気中の酸素の消費割合を高くする。すなわち、酸化剤極12内の酸素濃度を通常運転時よりも低下させる。
その後、ステップST22の処理が行われ、ステップST23において圧力制御が行われる。この圧力制御中では水素ガスが酸化剤極12に流れ込んでくる。ところが、空気供給過剰率を通常運転よりも小さくしているため、水素ガスが酸素と反応して、触媒燃焼式水素検出器89により水素濃度が低く検出されてしまうことを防止することとなる。その後、ステップST24〜ST26の処理を経て、図4に示す処理は終了する。
このようにして、第2実施形態に係る燃料電池システム2によれば、第1実施形態と同様に、水素ガス漏洩の検出精度を向上させることができる。また、過度な圧力によるシステム部品の破損を抑制することができ、システムの応答性を高めることができる。また、利用者からの要求に応じた発電を素早く行うことができ、水素ガスが異常的に漏洩して、水素ガスと酸素との反応熱により、燃料電池スタック10を損傷させて、燃料電池スタック10の性能が低下してしまうことを防止することができる。
さらに、第2実施形態によれば、実際に供給する空気量を、発電に必要とされる空気量で除した値を、空気供給過剰率と規定した場合において、圧力制御中に空気を燃料電池スタック10に供給するときには、空気供給過剰率を、要求された出力に応じて発電を行う通常運転時よりも小さくすることとしている。このため、酸化剤極12から排出されるガス中の酸素の割合を比較的低くできるために、漏洩検出を行う際にリークした水素ガスが酸化剤ガスと反応する割合を低減させることができる。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態に係る燃料電池システム3は、第1実施形態のものと同様であるが、処理内容が異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
まず、第1実施形態に係る燃料電池システム1ではシステム起動時に圧力制御を行って漏洩検出していたが、第3実施形態に係る燃料電池システム3ではシステム停止時に圧力制御を行って漏洩検出を行うこととしている。
図5は、第3実施形態に係る燃料電池システム3の動作を示すフローチャートである。なお、図5では、水素量でなく水素濃度に基づいて漏洩検出する例を示すものとする。まず、図5に示すように、システムコントローラ93は、停止信号が発信されたか否かを判断する(ST30)。停止信号が発信されていないと判断した場合(ST30:NO)、システムコントローラ93は停止信号が発信されたと判断するまで、この処理を繰り返し実行する。
一方、停止信号が発信されたと判断した場合(ST30:YES)、システムコントローラ93は、圧力制御を実行し、燃料極11の圧力Pa>酸化剤極12の圧力Pcとする(ST31)。この際にシステムコントローラ93は、空気を燃料電池スタック10に供給しつつ燃料電池スタック10において定常的な運転負荷(例えばアイドル負荷)に応じた発電を行う(ST31)。なお、ステップST31ではパージ弁32が閉じているものとし、閉じていない場合、システムコントローラ93はパージ弁32を閉めるものとする。
次に、システムコントローラ93は、触媒燃焼式水素検出器89からの信号に基づいて、水素濃度が基準値を超えるか否かを判断する(ST32)。水素濃度が基準値を超えると判断した場合(ST32:YES)、システムコントローラ93は、圧力制御を終了させると共に、燃料電池システム1の運転を停止させ、利用者に対して警告を発信して次回の起動を許可しない旨を通知する(ST33)。そして、図5に示す処理は終了する。
また、水素濃度が基準値を超えないと判断した場合(ST32:NO)、システムコントローラ93は、圧力制御を終了させると共に、燃料電池システム1の運転を停止させる(ST34)。その後、図5に示す処理は終了する。
図6は、第3実施形態に係る燃料電池システム3の動作を示すタイミングチャートである。まず、時刻t31において燃料電池システム3は通常運転を行っている。そして、時刻t32において停止信号が発信されたとする。このとき、燃料電池システム3はアイドル負荷で運転を行うため、発電負荷は減少しスタック電圧は上昇する。また、時刻t31では通常運転が行われているため、燃料電池スタック10には水素ガスと空気とが供給されており、時刻t32において停止信号が発信されても供給量を減らすのみで継続してガスが供給される。
また、時刻t32以降は、圧力制御が実行されるため、燃料極11の圧力は酸化剤極12の圧力よりも大きくされる。このため、燃料極11から酸化剤極12に水素ガスが流れ込み、酸化剤極12から排出される水素の濃度は高まることとなる。ところが、水素濃度は基準値を超えず正常な範囲内であるため、漏洩状態であるとは判断されない。そして、時刻t33まで水素濃度が基準値を超えないことから、圧力制御は終了し、システムは停止させられる。
このようにして、第3実施形態に係る燃料電池システム3によれば、第1実施形態と同様に、水素ガス漏洩の検出精度を向上させることができる。また、過度な圧力によるシステム部品の破損を抑制することができ、水素ガスが異常的に漏洩して、水素ガスと酸素との反応熱により、燃料電池スタック10を損傷させて、燃料電池スタック10の性能が低下してしまうことを防止することができる。
さらに、第3実施形態によれば、システム停止時において圧力制御を行うこととしている。このため、通常運転時にように、要求される電流量が激しく変動しガス消費量なども変動する状況において漏洩検出を行う場合に比較して、水素ガス漏洩の検出精度を向上させることができる。
次に、本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態に係る燃料電池システム4は、第1実施形態のものと同様であるが、構成及び処理内容が異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
図7は、第4実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。同図に示すように、第4実施形態に係る燃料電池システム4は、新たに、触媒燃焼式水素検出器89に酸化剤ガスとしての酸素を供給する酸素バイパス供給系(酸素供給手段)100を備えている。この酸素バイパス供給系100は、酸素バイパス配管101と開閉弁102とを有している。
酸素バイパス配管101は、一端がコンプレッサ51と加湿器53との間の酸化剤ガス供給配管52に接続されており、他端が圧力調整弁62と触媒燃焼式水素検出器89との間の酸化剤ガス排出配管61に接続されている。開閉弁102は、酸素バイパス配管101に設けられており、開閉することにより流路を遮断したり開放したりするものである。
また、第4実施形態においてシステムコントローラ93は、開閉弁102の開閉制御を行うようになっており、開閉弁102を開放することにより、コンプレッサ51からの空気が燃料電池スタック10を介することなくバイパスされて触媒燃焼式水素検出器89に供給されることとなる。
次に、第4実施形態に係る燃料電池システム4の動作を説明する。第4実施形態に係る燃料電池システム4では、システムコントローラ93が電圧調整制御を行うようになっている。電圧調整制御とは、圧力制御を行う際に、又は圧力制御を行うに先だって、空気の供給を停止し燃料電池スタック10にて所定負荷で所定期間だけ発電させる制御をいう。この制御を行うことにより、第4実施形態に係る燃料電池システム4は、酸化剤極12内の酸素を消費する。すなわち、通常では漏洩検出の際に酸化剤極12にリークした水素ガスが燃料電池スタック10内で反応して消費されてしまうが、第4実施形態のように電圧調整制御を行うと、酸化剤極12内の酸素量を減らすことができるので、リークした水素ガスは酸素と反応し難く、漏洩検出精度が低下してしまうことを抑制することができる。
ここで、システムコントローラ93は、上記所定負荷を、酸素不足により燃料電池スタック10を構成するセルに転極が生じない程度の電圧となる負荷とする。すなわち、システムコントローラ93は、上記負荷とすることにより、セルの転極により燃料電池スタック10の発電性能の低下を抑制するようにしている。
具体的に説明する。まず、本実施形態において燃料電池スタック10の単セルは理論的に1.1〜1.2V程度の起電力値を有すると仮定すると、燃料電池スタック10を構成するセルに転極が生じない程度の電圧とは、燃料電池スタック10の性質によって異なるが、例えば0.3V、望ましくは0.4V以上である。この電圧以上であれば酸素不足により酸素が酸化剤極12内で不均一となっても、各セルに転極が生じないようにすることができる。よって、システムコントローラ93は、望ましくは0.4V以上となるように、負荷(電流値)を設定して発電を行う。
また、システムコントローラ93は、上記所定期間を、燃料電池スタック10の開放端電圧が発電により燃料電池スタック10の劣化を招く電圧未満となるだけの時間以上とする。ここで、燃料電池スタック10の開放端電圧が燃料電池スタック10の劣化を招く電圧とは、燃料電池スタック10の性質によって異なるが、例えば0.8V以上である。この電圧以上では、燃料電池スタック10の構成材料である炭素の腐食が加速し、さらに白金触媒も表面積の減少傾向が顕著となり始める。このため、開放端電圧が例えば0.8V以上であると腐食などから燃料電池スタック10の劣化を招くこととなる。
そこで、システムコントローラ93は、発電を行って燃料電池スタック10内の水素ガス及び酸素を消費することにより、開放端電圧を下げて0.8V未満となるようにする。これにより、電圧調整制御後に、発電を行わない状態で燃料極11の圧力を酸化剤極12の圧力よりも大きい状態を維持する場合でも、燃料電池スタック10の発電性能の低下を抑制することができる。
以上より、システムコントローラ93は、電圧調整制御において、セル電圧が例えば0.3V(望ましくは0.4V)以上となるように負荷を設定し、且つ、開放端電圧が例えば0.8V未満となるまで発電を継続することとなる。
なお、上記電圧調整制御を行うと、著しく酸化剤極12内の酸素量が減少し、触媒燃焼式水素検出器89により水素濃度等を検出できなくなる可能性がある。このため、システムコントローラ93は、開閉弁102を開放し、酸素を直接的に触媒燃焼式水素検出器89に供給して、酸素不足による検出不良を防止する。
図8は、第4実施形態に係る燃料電池システム4の動作を示すフローチャートである。なお、図8では、水素量でなく水素濃度に基づいて漏洩検出する例を示すものとする。また、図8では、圧力制御を行うに先だって電圧調整制御を行う例でなく、圧力制御を行う際に電圧調整制御を行う例を説明する。
まず、図8に示すように、システムコントローラ93は、起動信号が発信されたか否かを判断する(ST40)。起動信号が発信されていないと判断した場合(ST40:NO)、システムコントローラ93は起動信号が発信されたと判断するまで、この処理を繰り返し実行する。
一方、起動信号が発信されたと判断した場合(ST40:YES)、システムコントローラ93は、燃料電池スタック10に水素を供給すると共に、パージ弁32を開ける(ST41)。このとき、システムコントローラ93は水素ガスのみを燃料電池スタック10に供給し空気を供給しないこととする。
次いで、システムコントローラ93は、経過時間が所定時間を超えたか否かを判断する(ST42)。経過時間が所定時間を超えていないと判断した場合(ST42:NO)、システムコントローラ93は経過時間が所定時間を超えたと判断するまで、この処理を繰り返し実行する。
一方、経過時間が所定時間を超えたと判断した場合(ST42:YES)、システムコントローラ93はパージ弁32を閉める(ST43)。そして、システムコントローラ93は、圧力制御を実行し、燃料極11の圧力Pa>酸化剤極12の圧力Pcとする(ST43)。さらに、システムコントローラ93は、電圧調整制御を実行する(ST43)。
その後、システムコントローラ93は、スタック電圧が所定電圧以下となったか否かを判断する(ST44)。スタック電圧が所定電圧以下となっていないと判断した場合(ST44:NO)、システムコントローラ93は、スタック電圧が所定電圧以下となったと判断されるまで、この処理を繰り返し実行する。一方、スタック電圧が所定電圧以下となったと判断した場合(ST44:YES)、システムコントローラ93は、電圧調整制御を終了する(ST45)。すなわち、システムコントローラ93は、所定電圧以下となるまで発電を行って、開放端電圧が触媒劣化を促進する電圧以上とならないようにしている。
次いで、システムコントローラ93は、電圧調整制御終了後からの経過時間が所定時間を超えるか否かを判断する(ST46)。ここで、電圧調整制御終了後からの経過時間が所定時間を超えないと判断した場合(ST46:NO)、システムコントローラ93は、電圧調整制御終了後からの経過時間が所定時間を超えたと判断されるまで、この処理を繰り返し実行する。すなわち、電解質膜の乾燥等により水素ガスが酸化剤極12にリークする異常状態であれば、この所定時間において多量の水素ガスが酸化剤極12に流れ込むこととなる。
電圧調整制御終了後からの経過時間が所定時間を超えたと判断した場合(ST46:YES)、システムコントローラ93は、圧力制御を終了し、両極の圧力をほぼ等しい状態とする(ST47)。また、システムコントローラ93は、定常的な運転負荷(例えばアイドル負荷)に応じた発電を行う(ST47)。さらに、システムコントローラ93は、空気を燃料電池スタック10に供給する(ST47)。すなわち、システムコントローラ93は、電圧調整制御及び圧力制御を行った後に、燃料電池スタック10に空気を供給して酸化剤極12内のガスを迅速に排出させるようにしている。さらに、システムコントローラ93は、開閉弁102を開けて触媒燃焼式水素検出器89に酸素を供給する(ST47)。
次いで、システムコントローラ93は、触媒燃焼式水素検出器89からの信号に基づいて、水素濃度が基準値を超えるか否かを判断する(ST48)。そして、水素濃度が基準値を超えると判断した場合(ST48:YES)、システムコントローラ93は、燃料電池システム1の運転を停止させ、利用者に対して警告を発信する(ST49)。その後、図8に示す処理は終了する。また、水素濃度が基準値を超えないと判断した場合(ST48:NO)、システムコントローラ93は、要求された出力に応じて発電を行う通常運転を行う(ST50)。その後、図8に示す処理は終了する。
図9は、第4実施形態に係る燃料電池システム4の動作を示すタイミングチャートである。まず、時刻t41において圧力制御及び電圧調整制御が開始されたとする。このとき、電圧調整制御によって燃料電池スタック10内のガスが消費されてスタック電圧は低下していき、時刻t42においてスタック電圧が所定電圧に達する。この時刻t41〜t42の間、発電負荷は上記した所定負荷に維持される。また、圧力制御により燃料極11の圧力が酸化剤極12の圧力よりも高くされる。また、電圧調整制御によって酸化剤極12内の酸素濃度が低下していく。
そして、図8のステップST46に示したように、時刻t42から所定時間待機する。このとき、発電は行われず発電負荷は「0」とされる。そして、所定時間経過した時刻t43において圧力制御が終了し、両極の圧力がほぼ等しくされる。
さらに、時刻t43では、空気が供給されて酸化剤極12内のガスが押し出される。そして、押し出されたガスが触媒燃焼式水素検出器89まで至り、水素濃度が検出される。この際、コンプレッサ51からの空気が酸素バイパス配管101を通じて触媒燃焼式水素検出器89に至る。このため、押し出されたガス中の酸素が少なくとも水素濃度が検出される。ここで、図9に示すように水素濃度は基準値を超えない。このため、燃料電池スタック10は漏洩状態であると判断されず正常であると判断される。そして、時刻t44において通常運転が行われる。
このようにして、第4実施形態に係る燃料電池システム4によれば、第1実施形態と同様に、水素ガス漏洩の検出精度を向上させることができる。また、過度な圧力によるシステム部品の破損を抑制することができ、システムの応答性を高めることができる。また、利用者からの要求に応じた発電を素早く行うことができ、水素ガスが異常的に漏洩して、水素ガスと酸素との反応熱により、燃料電池スタック10を損傷させて、燃料電池スタック10の性能が低下してしまうことを防止することができる。
さらに、第4実施形態によれば、圧力制御を行う際に、又は圧力制御を行うに先だって、空気供給を停止し燃料電池スタック10を所定負荷で所定期間だけ発電させる電圧調整制御を行うこととしている。このため、酸化剤極12中の酸素を消費し、漏洩検出の際に酸化剤極12にリークした水素ガスが燃料電池スタック10内で反応して消費され、漏洩検出精度が低下してしまうことを抑制することができる。
また、所定負荷を、酸素不足により燃料電池スタック10を構成するセルに転極が生じない程度の電圧となる負荷とすることとしている。このため、セルの転極により燃料電池スタック10の発電性能の低下を抑制することができる。
また、所定期間を、燃料電池スタック10の開放端電圧が発電により燃料電池スタック10の劣化を招く電圧未満となるだけの時間以上とすることとしている。このため、電圧調整制御後に、発電を行わない状態で燃料極11の圧力を酸化剤極12の圧力よりも大きい状態を維持する場合でも、燃料電池スタック10の発電性能の低下を抑制することができる。
また、電圧調整制御及び圧力制御を行った後に、燃料電池スタック10に空気を供給して燃料電池スタック10の酸化剤極12内のガスを排出させることとしている。このため、燃料電池スタック10内の酸化剤極12に対流しているガスを迅速に排出することとなり、速やかに漏洩検出を行うことができる。
また、酸素供給により触媒が燃焼して水素の濃度又は量を検出可能となる触媒燃焼式水素検出器89を備え、漏洩検出にあたり触媒燃焼式水素検出器89に酸素を供給することとしている。このため、酸化剤極12内の酸素が少なくなったとしても触媒燃焼式水素検出器89に酸素を供給して、酸化剤から排出されるガス中の水素濃度又は量を検出することができる。
次に、本発明の第5実施形態を説明する。第5実施形態に係る燃料電池システム5は、第4実施形態のものと同様であるが、処理内容が異なっている。以下、第4実施形態との相違点を説明する。
まず、第4実施形態に係る燃料電池システム4ではシステム起動時に圧力制御を行って漏洩検出していたが、第5実施形態に係る燃料電池システム5ではシステム停止時に圧力制御を行って漏洩検出を行うこととしている。また、第5実施形態では、第4実施形態と同様に、システム停止時に圧力制御及び電圧調整制御を行って漏洩検出を行うが、漏洩検出により漏洩が検出されない場合には、再度電圧調整制御を行うようになっている。すなわち、第5実施形態に係る燃料電池システム5は、1回目の電圧調整制御を行い、漏洩検出により漏洩が検出されない場合に2回目の電圧調整制御を行うようになっている。
図10は、第5実施形態に係る燃料電池システム5の動作を示すフローチャートである。なお、図10では、水素量でなく水素濃度に基づいて漏洩検出する例を示すものとする。また、図10では、圧力制御を行うに先だって電圧調整制御を行う例でなく、圧力制御を行う際に電圧調整制御を行う例を説明する。
まず、図10に示すように、システムコントローラ93は、停止信号が発信されたか否かを判断する(ST60)。停止信号が発信されていないと判断した場合(ST60:NO)、システムコントローラ93は停止信号が発信されたと判断するまで、この処理を繰り返し実行する。
一方、停止信号が発信されたと判断した場合(ST60:YES)、システムコントローラ93は、圧力制御を実行し、燃料極11の圧力Pa>酸化剤極12の圧力Pcとする(ST61)。この際にシステムコントローラ93は、空気を燃料電池スタック10に供給しつつ燃料電池スタック10において定常的な運転負荷(例えばアイドル負荷)に応じた発電を行う(ST61)。さらに、システムコントローラ93は、空気供給を停止すると共に、電圧調整制御を実行する(ST61)。
その後、システムコントローラ93は、スタック電圧が所定電圧以下となったか否かを判断する(ST62)。スタック電圧が所定電圧以下となっていないと判断した場合(ST62:NO)、システムコントローラ93は、スタック電圧が所定電圧以下となったと判断されるまで、この処理を繰り返し実行する。一方、スタック電圧が所定電圧以下となったと判断した場合(ST62:YES)、システムコントローラ93は、電圧調整制御を終了する(ST63)。
次いで、システムコントローラ93は、電圧調整制御終了後からの経過時間が所定時間を超えるか否かを判断する(ST64)。ここで、電圧調整制御終了後からの経過時間が所定時間を超えないと判断した場合(ST64:NO)、システムコントローラ93は、電圧調整制御終了後からの経過時間が所定時間を超えたと判断されるまで、この処理を繰り返し実行する。
電圧調整制御終了後からの経過時間が所定時間を超えたと判断した場合(ST64:YES)、システムコントローラ93は、圧力制御を終了し、両極の圧力をほぼ等しい状態とする(ST65)。また、システムコントローラ93は、空気を燃料電池スタック10に供給する(ST65)。さらに、システムコントローラ93は、開閉弁102を開けて触媒燃焼式水素検出器89に酸素を供給する(ST65)。
次いで、システムコントローラ93は、触媒燃焼式水素検出器89からの信号に基づいて、水素濃度が基準値を超えるか否かを判断する(ST66)。そして、水素濃度が基準値を超えると判断した場合(ST66:YES)、システムコントローラ93は、燃料電池システム1の運転を停止させ、利用者に対して警告を発信して次回の起動を許可しない旨を通知する(ST67)。そして、図10に示す処理は終了する。
一方、水素濃度が基準値を超えないと判断した場合(ST66:NO)、システムコントローラ93は、空気及び水素ガスの供給を停止する(ST68)。次に、システムコントローラ93は、電圧調整制御を実行する(ST69)。そして、システムコントローラ93は、スタック電圧が所定電圧以下となったか否かを判断する(ST70)。スタック電圧が所定電圧以下となっていないと判断した場合(ST70:NO)、システムコントローラ93は、スタック電圧が所定電圧以下となったと判断されるまで、この処理を繰り返し実行する。一方、スタック電圧が所定電圧以下となったと判断した場合(ST70:YES)、システムコントローラ93は、電圧調整制御を終了する(ST71)。
図11は、第5実施形態に係る燃料電池システム5の動作を示すタイミングチャートである。まず、時刻t51において通常運転が行われていたとする。そして、時刻t52において停止信号が発信され、圧力制御及び電圧調整制御が開始されたとする。このとき、電圧調整制御によってスタック電圧は低下していき、時刻t53においてスタック電圧が所定電圧に達する。この時刻t52〜t53の間、発電負荷は上記した所定負荷に維持される。また、圧力制御により燃料極11の圧力が酸化剤極12の圧力よりも高くされる。また、電圧調整制御によって酸化剤極12内の酸素濃度が低下していく。
そして、図10のステップST64に示したように、時刻t53から所定時間待機する。このとき、発電は行われず発電負荷は「0」とされる。そして、所定時間経過した時刻t54において圧力制御が終了し、両極の圧力がほぼ等しくされる。
さらに、時刻t54では空気が供給されて酸化剤極12内のガスが押し出される。そして、押し出されたガスが触媒燃焼式水素検出器89まで至り、水素濃度が検出される。この際、コンプレッサ51からの空気が酸素バイパス配管101を通じて触媒燃焼式水素検出器89に至る。このため、押し出されたガス中の酸素が少なくとも水素濃度が検出される。ここで、図11に示すように水素濃度は基準値を超えない。このため、燃料電池スタック10は漏洩状態であると判断されず正常であると判断される。
ここで、酸化剤極12内のガスを押し出すために空気が供給されることから、酸化剤極12内の酸素濃度が上昇してしまう。酸素濃度が高まった状態で運転を停止しようとすると、開放端電圧が燃料電池スタック10の劣化を招く電圧以上となり得る。そこで、時刻t55において電圧調整制御が実行される。そして、スタック電圧が所定電圧まで低下した時刻t56において電圧調整制御が終了する。
このようにして、第5実施形態に係る燃料電池システム5によれば、第4実施形態と同様に、水素ガス漏洩の検出精度を向上させることができる。また、過度な圧力によるシステム部品の破損を抑制することができ、水素ガスが異常的に漏洩して、水素ガスと酸素との反応熱により、燃料電池スタック10を損傷させて、燃料電池スタック10の性能が低下してしまうことを防止することができる。
また、酸化剤極12中の酸素を消費し、漏洩検出の際に酸化剤極12にリークした水素ガスが燃料電池スタック10内で反応して消費され、漏洩検出精度が低下してしまうことを抑制することができる。また、セルの転極により燃料電池スタック10の発電性能の低下を抑制することができ、電圧調整制御後に、発電を行わない状態で燃料極11の圧力を酸化剤極12の圧力よりも大きい状態を維持する場合でも、燃料電池スタック10の発電性能の低下を抑制することができる。
さらに、燃料電池スタック10内の酸化剤極12に対流しているガスを迅速に排出することとなり、速やかに漏洩検出を行うことができ、酸化剤極12内の酸素が少なくなったとしても触媒燃焼式水素検出器89に酸素を供給して、酸化剤から排出されるガス中の水素濃度又は量を検出することができる。
さらには、第5実施形態によれば、システム停止時に電圧調整制御及び圧力制御を行い、水素ガスの漏洩が検出されなかった場合、再度電圧調整制御を行うこととしている。このため、開放端電圧を、劣化を促進してしまう電圧未満とすることとなり、燃料電池スタック10の発電性能の低下を抑制することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、各実施形態を組み合わせるようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 第1実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すタイミングチャートである。 第4実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 第4実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すタイミングチャートである。 第5実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 第5実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1〜5…燃料電池システム
10…燃料電池スタック
11…燃料極
12…酸化剤極
21…水素タンク(燃料極圧力調整手段)
32…パージ弁(燃料極圧力調整手段)
51…コンプレッサ(酸化剤極圧力調整手段)
60…酸化剤ガス排出系(酸化剤ガス排出手段)
62…圧力調整弁(酸化剤極圧力調整手段)
89…触媒燃焼式水素検出器(燃料ガス検出手段)
93…システムコントローラ(制御手段)
100…酸素バイパス供給系(酸素供給手段)

Claims (13)

  1. 燃料ガスの供給を受ける燃料極及び酸化剤ガスの供給を受ける酸化剤極を有し、燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させて発電する燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックの燃料極の圧力を調整する燃料極圧力調整手段と、
    前記燃料電池スタックの酸化剤極の圧力を調整する酸化剤極圧力調整手段と、
    前記燃料電池スタックの酸化剤極内のガスを排出する酸化剤ガス排出手段と、
    前記酸化剤ガス排出手段により排出されるガス中の燃料ガス濃度又は量を検出する燃料ガス検出手段と、
    前記燃料ガス圧力調整手段と前記酸化剤極圧力調整手段とを制御して前記燃料電池スタックの燃料極の圧力を酸化剤極の圧力よりも高くする圧力制御を行ったうえで、前記酸化剤ガス排出手段により酸化剤極内のガスを排出し、前記燃料ガス検出手段により検出されるガス中の燃料ガス濃度又は量に基づいて燃料ガスの漏洩を検出する制御手段と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記制御手段は、前記圧力制御を行う場合、燃料極及び酸化剤極の圧力を前記燃料電池スタックの許容圧力以下とすると共に、両極の圧力差を許容値以下とすることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御手段は、システム起動時及びシステム停止時の少なくとも一方において前記圧力制御を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御手段は、システム起動時に前記圧力制御を行う場合、前記圧力制御中に、酸化剤ガスを前記燃料電池スタックに供給しつつ前記燃料電池スタックにおいて定常的な運転負荷に応じた発電を行うことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 実際に供給する酸化剤ガスの量を、発電に必要とされる酸化剤ガス量で除した値を、酸化剤ガスの供給過剰率と規定した場合において、前記制御手段は、前記圧力制御中に酸化剤ガスを前記燃料電池スタックに供給するときには、酸化剤ガスの供給過剰率を、要求された出力に応じて発電を行う通常運転時よりも小さくすることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記制御手段は、前記圧力制御を行う際に、又は前記圧力制御を行うに先だって、酸化剤ガスの供給を停止し前記燃料電池スタックにて所定負荷で所定期間だけ発電させる電圧調整制御を行うことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記制御手段は、前記所定負荷を、前記酸化剤ガスの不足により前記燃料電池スタックを構成するセルに転極が生じない程度の電圧となる負荷とすることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システム。
  8. 前記制御手段は、前記所定期間を、前記燃料電池スタックの開放端電圧が発電により該燃料電池スタックの劣化を招く電圧未満となるだけの時間以上とすることを特徴とする請求項6又は請求項7のいずれかに記載の燃料電池システム。
  9. 前記制御手段は、前記電圧調整制御及び前記圧力制御を行った後に、前記燃料電池スタックに酸化剤ガスを供給して前記燃料電池スタックの酸化剤極内のガスを排出させることを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  10. 前記制御手段は、システム起動時に前記圧力制御を行い、燃料ガスの漏洩が検出されなかった場合、要求された出力に応じて発電を行う通常運転を行うことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  11. 前記制御手段は、システム停止時に前記電圧調整制御及び前記圧力制御を行い、燃料ガスの漏洩が検出されなかった場合、再度前記電圧調整制御を行うことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  12. 前記燃料ガス検出手段に対し酸化剤ガスとしての酸素を供給する酸素供給手段を更に備え、
    前記燃料ガス検出手段は、酸素供給により触媒が燃焼して燃料ガスとしての水素の濃度又は量を検出可能となる触媒燃焼式水素検出器であって、
    前記制御手段は、前記酸素供給手段を制御して前記触媒燃焼式水素検出器に酸素を供給させることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  13. 前記制御手段は、燃料ガスの漏洩を検出した場合、前記燃料電池スタックの運転を停止させること、及び、利用者に対して警告をすることの少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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