JP2008054448A - 振動波モータ制御装置、振動波モータ制御方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

振動波モータ制御装置、振動波モータ制御方法、プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】コストダウンを図ることができる振動波モータ制御装置を提供する。
【解決手段】レンズ100を備える撮影装置10は、設定周波数Fの駆動電圧で駆動される振動波モータ111を用いてレンズ100の位置を制御するレンズ位置制御部110と、設定周波数Fの値を制御する駆動周波数制御部120とを備える。駆動周波数制御部120では、エンコーダ119から入力された振動波モータ111の移動体111bの位置の変化に基づいて設定周波数Fの実効周波数を推定周波数として取得し、取得した推定周波数に基づいて設定周波数Fの更新値を算出してレンズ位置制御部110に入力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動波モータ制御装置、振動波モータ制御方法、プログラム、及び記憶媒体に関し、特に、予め設定された設定周波数の電圧により駆動される振動波モータを制御する振動波モータ制御装置、振動波モータ制御方法、プログラム、及び記憶媒体に関する。
振動波モータは、電圧を印加すると振動する圧電素子としての弾性体に振動波を生じさせ、この振動体に接触する移動体を摩擦力により相対移動させるものである。
このような圧電素子の共振点(共振周波数)は、温度、湿度、負荷等の環境条件に応じて変動する。したがって、圧電素子を安定に動作させるためには、圧電素子を駆動するために印加される電圧の周波数(以下、「駆動周波数」という)の値が圧電素子の共振周波数の値よりも常に大きくなるように駆動周波数の値を制御する必要がある。
そこで、上記駆動周波数の値を制御するために、振動波モータの一例である超音波モータの弾性体の振動状態をモニタするために設けた他の圧電素子、即ちモニタ用圧電素子を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平05−252765号公報(図1)
しかしながら、上述したモニタ用圧電素子は、駆動周波数の値を制御するためだけに設けられたものであるので、モニタ用圧電素子の分だけコストがかかる。また、この場合には、モニタ用圧電素子からの出力信号を処理するためのモニタ信号処理回路をも設ける必要があるので、振動波モータを制御する回路を含む回路基板が大型化すると共にその分だけコストがかかる。さらには、該モニタ信号処理回路からの信号をマイクロコンピュータ(マイコン)へ入力するためのマイコン入力ピン等をマイコンに割り当てる操作、即ちリソース割当を行う必要があるので、ユーザの手間がかかり、人件費がコストアップする。
本発明の目的は、コストダウンを図ることができる振動波モータ制御装置、振動波モータ制御方法、プログラム、及び記憶媒体を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の振動波モータ制御装置は、予め設定された設定周波数の電圧により駆動される振動波モータを制御する振動波モータ制御装置において、前記振動波モータの変位に基づいて前記設定周波数の実効周波数を推定周波数として推定する推定手段と、前記推定周波数に基づいて前記設定周波数を補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の振動波モータ制御方法は、予め設定された設定周波数の電圧により駆動される振動波モータを制御する振動波モータ制御方法において、前記振動波モータの変位に基づいて前記設定周波数の実効周波数を推定周波数として推定する推定ステップと、前記推定周波数に基づいて前記設定周波数を補正する補正ステップとを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明のプログラムは、予め設定された設定周波数の電圧により駆動される振動波モータを制御する振動波モータ制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記振動波モータの変位に基づいて前記設定周波数の実効周波数を推定周波数として推定する推定モジュールと、前記推定周波数に基づいて前記設定周波数を補正する補正モジュールとを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の記憶媒体は、上記プログラムを格納したことを特徴とする。
本発明によれば、振動波モータの変位に基づいて振動波モータを駆動する電圧に対して設定されている設定周波数(駆動周波数)の実効周波数を推定周波数として推定し、該推定周波数に基づいて駆動周波数を補正する。これにより、駆動周波数の値を制御するために必要な周波数のずれを演算により取得することができるので、駆動周波数の値を制御するためにモニタ用圧電素子を設ける必要がなくなる。その結果、コストダウンを図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る振動波モータ制御装置を備える撮影装置の構成を概略的に示すブロック図である。
図1において、撮影装置10は、被写体撮影用のレンズ100と、後述する振動波モータ111を用いてレンズ100の位置を制御するレンズ位置制御部110と、振動波モータを駆動すべき電圧の駆動周波数を制御する駆動周波数制御部120とを備える。
レンズ位置制御部110は、レンズ100を駆動する振動波モータ111と、振動波モータ111に駆動電圧を印加することにより振動波モータ111を駆動するドライバ112とを含む。
振動波モータ111は、2つの電極で構成された弾性体111aと、弾性体111aに接触する移動体111bとから構成されている。弾性体111aは、ドライバ112から印加された駆動電圧に応じて振動し、これにより振動波が発生する。したがって、弾性体111aは、電気−機械エネルギ変換素子の一例である圧電素子として機能する。移動体111bは、レンズ100と直接的に又は所定の部材を介して間接的に連結されており、レンズ100は、移動体111bの移動に応じて変位する。
また、レンズ位置制御部110は、目標位置発生部113、演算器114、補償器115、2相パルス発生部116と、駆動周波数設定部117と、移動体111bの位置を検出するエンコーダ119とを備える。目標位置発生部113、演算器114、補償器115、及び2相パルス発生部116は、図1に示すように、ドライバ112に向かって直列に接続されている。駆動周波数設定部117は、2相パルス発生部116に接続されている。エンコーダ119は、演算器114に接続されている。
駆動周波数制御部120は、補償器115及びエンコーダ119に接続されたオブザーバ121と、オブザーバ121に接続された演算器122と、演算器122に接続された駆動周波数補正部123と、スイッチ124とを備える。スイッチ124は、一端が駆動周波数補正部123に接続されており、他端が駆動周波数設定部117に接続されている。また、演算器122は、2相パルス発生部116にも接続されている。
次に、図1におけるレンズ位置制御部110によって実行されるレンズ位置制御処理を説明する。
レンズ位置制御処理では、まず、目標位置発生部113が、移動体111bを移動すべき目標位置を発生して演算器114に入力し、一方、エンコーダ119が、移動体111bの位置を検出して演算器114に入力する。続いて、演算器114は、目標位置発生部113が発生した目標位置と、エンコーダ119から入力された移動体111bの位置の間の差、即ち移動体111bを目標位置にまで移動させるために必要な駆動距離を算出して補償器115に入力する。
その後、補償器115は、演算器114から入力された駆動距離に基づいて後述する位相差Φの値を算出して2相パルス発生部116に入力する。2相パルス発生部116は、図2を用いて後述する2種類のパルス信号、即ち第1パルス信号及び第2パルス信号を発生してドライバ112に入力する。駆動周波数設定部117は、2相パルス発生部116が発生すべき2種類のパルス信号の駆動周波数の値を設定周波数Fとして2相パルス発生部116に設定する。
図2は、図1における2相パルス発生部116が発生する2種類のパルス信号のタイミングチャートである。
図2に示すように、2相パルス発生部116が発生する第1パルス信号及び第2パルス信号は、パルスの周期が同一であり、この周期は、駆動周波数設定部117が設定した設定周波数Fに対応する。ここで、設定周波数Fの初期値である基準駆動周波数Frの値、例えば175kHzは、後述する図3を用いて予め設定される。
また、第1パルス信号及び第2パルス信号のパルス間の位相差Φは、補償器115から入力されたものに該当する。パルスの1周期を360度とすると、位相差Φの90度は1/4周期に該当する。位相差Φの値は−90度から+90度までの範囲内で設定すればよい。
図1において、ドライバ112は、2相パルス発生部116から入力された2種類のパルス信号に応じて不図示の電源をスイッチングすることにより2相の駆動電圧を生成する。これらの駆動電圧が、弾性体111aを構成する2つの電極に印加されると、該電極の電圧値が上昇する。弾性体111aは、2相の駆動電圧が印加されると振動し、これにより振動波が発生する。弾性体111aに接触している移動体111bは、振動中の弾性体111aとの間の摩擦力により相対的に移動する。エンコーダ119は、移動体111bの位置を検出して演算器114に入力する。
このようにして、レンズ位置制御部110は、エンコーダ119が検出した移動体111bの位置を演算器114にフィードバックすることにより、設計通りに即ち所望の一巡伝達特性に従って移動体111bひいてはレンズ100の位置を制御する。なお、この一巡伝達特性とは、レンズ位置制御部110を形成するフィードバックループの開ループが所望の一巡伝達関数(open loop transfer function)に従ってレンズ位置制御部110が動作するような特性を指す。
一方、図1における駆動周波数制御部120は、その各部が以下のように動作することにより、後述する図5の振動波モータ駆動制御処理を実行する。
オブザーバ121は、エンコーダ119が検出した移動体111bの位置(位相)に基づいて、振動波モータ111の弾性体111aが実際に発生した振動波の周波数の値を推定周波数F’として算出して演算器122に入力する。したがって、推定周波数F’は、設定周波数Fの実効周波数を示している。実効周波数の値は、設定周波数F(駆動周波数)に期待される以上に高い周波数の振動波を振動波モータ111が発生した場合には、設定周波数Fの値よりも高くなる。
演算器122は、オブザーバ121から入力された推定周波数F’と、2相パルス発生部116に設定されている設定周波数Fの間の周波数差ΔFの値を算出し、駆動周波数補正部123に入力する。
駆動周波数補正部123は、周波数差ΔFに基づいて補正値Cを算出し、この補正値Cを2相パルス発生部116に設定されている設定周波数Fに加算する。これにより、駆動周波数設定部117に入力すべき設定周波数Fの値(以下、「更新値」という)が算出される。
スイッチ124は、そのON/OFFが所定のタイミングでスイッチングされるように構成されている(タイミング設定手段)。したがって、スイッチ124がONであるときに、駆動周波数補正部123が算出した設定周波数Fの更新値が駆動周波数設定部117に入力される。
これに応じて、レンズ位置制御部110の駆動周波数設定部117は、2相パルス発生部116に設定されている設定周波数Fの値を入力された更新値で更新する。
このように、駆動周波数制御部120は、振動波モータ111に印加すべき駆動電圧に対して設定されている設定周波数Fの値を制御するように構成されている。
次に、レンズ位置制御部110のドライバ112によって駆動される移動体111bの速度について説明する。
図3は、図1における振動波モータ111の移動体111bが移動するときの速度uと弾性体111aが発生する周波数xの間の関係を示す図である。
図3において、横軸は、弾性体111aが発生する振動波の周波数x(Hz)を示しており、縦軸は、移動体111bの速度uを示している。なお、速度uの単位としては、任意のものを用いることができる。
図3の線300aは、振動波モータ111の弾性体111aに周波数xの振動波が発生したときに移動する移動体111bの最大速度uを示しており、最大速度uは、下記式1に示すように周波数xの関数で表される。
u=f(x) ……(1)
図3に示すように、線300a上の共振点P0では、最大速度uの値が最大値Vmaxを呈する。また、線300aにおいて、周波数xの値が共振点P0に対応する共振周波数F0の値よりも大きくなるほど、最大速度uの値は最大値Vmaxよりも低下する。したがって、この関数は、図3に示すような傾きを係数とした一次関数とみなすことができる。また、駆動周波数設定部117が設定する設定周波数Fの値は、弾性体111aの共振周波数F0よりも大きい値となるように設定される。これにより、弾性体111aの共振点F0の値が環境条件に応じて変動した場合であっても弾性体111aを安定に動作させることができる。
なお、図3の一次関数の傾きは、弾性体111aに固有の値であり、例えば−0.01である。このとき、設定周波数Fの初期値である基準駆動周波数Frの値として、例えば175kHzを設定したときに移動体111bの速度uの値が100であった場合、線300aに対応する一次関数は、下記式2のように表される。
u=(175000−x)/100+100 ……(2)
図3に示すような線300a又は線300aを表す関数(式1,2)は、基準駆動周波数Frの値を設定するために用いた検量線として、補償器115に格納される。設定周波数Fの値とその実効周波数の値がほぼ等しい場合、この検量線に設定周波数Fの値を代入することにより、設定周波数Fに対応する移動体111bの最大速度uを迅速に算出することができる。
なお、図3に示すような線300a又は線300aを表す関数(式1,2)に対応する検量線をオブザーバ121や駆動周波数補正部123にも格納することが好ましい。
図4は、図2に示す位相差Φと移動体111bの速度uの間の関係を示す図である。
図4において、横軸は、図2の第1パルス信号及び第2パルス信号のパルス間の位相差Φ(度)を示し、縦軸は、移動体111bの速度uを示している。
図4の線400は、設定周波数Fの値が基準駆動周波数Frで一定である場合において、位相差Φの値を−90度から+90度までの180度に亘って変化させたときの移動体111bの速度uの値を示している。
図4に示すように、線400においては、位相差Φの値が+90度であるとき、即ち第1パルス信号のパルスに対して第2パルス信号のパルスが1/4周期だけ進行しているときに、移動体111bの速度uの値が最大値Vmaxを呈する。このとき、移動体111bは、所定の方向(以下、「+方向」という)に移動する。
また、位相差Φの値が−90度であるとき、即ち第1パルス信号のパルスに対して第2パルス信号のパルスが1/4周期だけ後退(遅延)しているときにも、速度uの値が最大値Vmaxを呈する。このとき、移動体111bは、+方向とは逆の方向(−方向)に移動する。
また、線400において、位相差Φの値が0度であるときには、速度uの値が0となり、これは、移動体111bが停止していることを意味する。
なお、上述した最大値Vmaxは、図3における基準駆動周波数Frに対応する基準速度Vrの値に一致する。すなわち、図3の線300は、図4において位相差Φの絶対値が90度であるときの最大速度と周波数の間の関係を示している。
また、図4から分かるように、速度uは位相差Φの関数u=f(Φ)で表すことができる。ここで、線400を表す関数は、図4に示すような傾きを係数とした一次関数とみなすことができ、下記式3のように表される。
u=Vmax×(Φ/90) ……(3)
図4の線400又は線400を表す関数(式3)は、検量線として、例えば補償器115に格納される。このように格納した検量線に位相差Φの値を代入することにより、位相差Φに対応する移動体111bの速度u、更には位相差Φの絶対値が90度であるときの移動体111bの最大速度uを迅速に算出することができる。換言すれば、移動体111bの速度uの値は、設定周波数Fの値が基準駆動周波数Frで固定されているときに、図4に示すような既知の範囲内で変動する。
これを利用することにより、補償器115は、位相差Φの値を変更して移動体111bの速度uの値を変更するように構成されている。例えば、第1パルス信号に対する第2パルス信号のパルスの進行方向が反転するように位相差Φの値を変更することによって、移動体111bの移動方向を反転させることができる。また、位相差Φの値を0にすることによって移動体111bを停止させることができる。このようにして、レンズ位置制御部110は、振動波モータ111の移動体111bひいてはレンズ100の位置を制御している。
なお、図4の線400又は線400を表す関数(式3)に対応する検量線をオブザーバ121にも格納することが好ましい。
また、図3及び図4によれば、速度uは、周波数x及び位相差Φの関数で表すことができる。ここで、図3の線300a及び図4の線400は、レンズ位置制御部110が所望の一巡伝達特性に従って動作するように補償器115の応答特性を設計するための前提(基準)となっている。換言すれば、線300aを用いて設定した基準駆動周波数Frで振動波モータ111が動作している限りは、レンズ位置制御部110は、補償器115が図4の線400に基づいて算出した位相差Φの値に基づいてレンズ100の位置を制御することが可能となる。
一方、駆動周波数制御部120のオブザーバ121は、図1に示したように、補償器115及びエンコーダ119に接続されている。これにより、駆動周波数制御部120では、環境条件の変動に応じて発生した弾性体111aの共振周波数F0の変動の大きさを推定することが可能となる。
具体的には、オブザーバ121は、まず、エンコーダ119から入力された移動体111bの位置の所定の時間(以下、「サンプリング時間」という)内における変位量ΔLに基づいて、移動体111の実測速度V1(即ち、ΔL/サンプリング時間)を算出する。なお、上記サンプリング時間は、スイッチ124によるON/OFFのスイッチングの間隔に応じて設定されることが好ましい。
また、このとき、オブザーバ121は、補償器115から入力された位相差Φに基づいて、最大速度V1から移動体111bの最大速度V2を算出する。
2=V1÷(Φ/90) ……(4)
なお、設定周波数Fの値が基準駆動周波数Frのときは、基準速度Vrが最大速度Vmaxに該当する。
ここで、変位量ΔLは、サンプリング時間の前後にエンコーダ119が検出した移動体111bの2つの位置間の距離、即ちサンプリング時間内における移動体111bの移動距離を示す。
次に、オブザーバ121は、最大速度V2と最大速度Vmaxとを比較する。この比較の結果、最大速度V2が最大速度Vmaxよりも低い場合には、実効周波数(推定周波数)F’が設定周波数Fよりも実質的に高いことが推測される。実効周波数が設定周波数Fよりも高くなる理由は、図7を用いて後述するように、環境条件の変動に応じて共振点P0が低周波数側にずれたためである。一方、最大速度V2が最大速度Vmaxよりも高い場合には、図8を用いて後述するように、環境条件の変動に応じて共振点P0が高周波数側にずれたために、実効周波数F’が設定周波数Fよりも実質的に低いことが推測される。
上述したような推定が成り立つことを利用して、本発明では、オブザーバ121で推定周波数F’の値を算出し、算出される推定周波数F’の値に基づいて演算器122及び駆動周波数補正部123が設定周波数Fの更新値を自動的に算出している。これらの処理を含む振動波モータ駆動制御処理を説明する。
図5は、図1の撮影装置10の駆動周波数制御部120が実行する振動波モータ駆動制御処理のフローチャートである。本処理は、振動波モータ111の電源がONであるとき、即ちレンズ位置制御部110が作動しているときに実行される。
図5において、まず、スイッチ124に設定された所定タイミングになったときは(ステップS101でYES)、オブザーバ121は、推定周波数F’の値を算出する(ステップS102)。具体的には、図3に対応する検量線を表す関数u=f(x)の逆関数x=f-1(u)に、移動体111bの位置の変位量ΔLから算出した実測速度V1を用いて算出した最大速度V2を代入することにより推定周波数F’の値を算出する(即ち、F’=f-1(V2))。
続くステップS103では、演算器122は、設定周波数Fに対する推定周波数F’の偏差を示す周波数差ΔFを算出する(即ち、ΔF=F’−F)。ここで、周波数差ΔFの符号に基づいて、設定周波数Fの値と推定周波数F’の値とを比較することができる。この比較により、オブザーバ121は、弾性体111aの共振点F0が環境条件に応じて高周波数側に変動したか又は低周波数側に変動したかを判別している。次に、駆動周波数補正部123は、周波数差ΔFに対して補正ゲイン(−1)を乗算することにより補正値Cを取得する(即ち、C=−ΔF)(ステップS104)。
続いて、ステップS105では、駆動周波数補正部123は、設定周波数Fの値175kHzに式7の補正量Cの値−5kHzを加算することにより、これらの和(F+C)を算出する。続いて、ステップS106では、駆動周波数設定部123は、ステップS105で算出した値を設定周波数Fの更新値としてレンズ位置制御部110に設定すべく、スイッチ124を介して駆動周波数設定部117に入力して、本処理を終了する。
これに応じて、駆動周波数設定部117は、設定周波数Fの値、例えば基準駆動周波数Frの値175kHzを、駆動周波数設定部123が入力した更新値で更新することにより、設定周波数Fの補正を完了する。
図5の処理によれば、駆動周波数設定部117が2相パルス発生部116に設定すべき設定周波数Fの更新値を駆動周波数制御部120が自動的に算出する。この結果、レンズ位置制御部110は、共振点がずれていても、補償器115の応答特性で即ち設計通りの一巡伝達特性に従って、安定な状態で動作することができる。換言すれば、駆動周波数制御部120は、レンズ位置制御部110では補償できない共振点のずれを補償することができる。
以下、図5の処理の具体例を説明する。
図6は、図5の処理によって補正される設定周波数Fの値の変化の一例を示すタイミングチャートである。なお、図6には、図5の処理において算出される移動体111bの速度x、弾性体111aの推定周波数F’、及び設定周波数Fに対する補正量Cの各値の変化も示されている。
図6に示すように、設定周波数Fの値は、駆動周波数制御部120が図5の処理を実行することにより、所定のタイミング、具体的には時刻T1,T2,T3で補正される。
一方、時刻T0における設定周波数Fの値は、駆動周波数設定部117によって設定された設定周波数Fの初期値、即ち基準駆動周波数Frである。なお、電源投入後から予め設定された時刻T1までの時間が経過するまでは、駆動周波数制御部120は、設定周波数Fの補正動作を行わないように構成されている。
また、図6に示す例では、時刻T0〜T1間において、移動体111bの速度xの値が徐々に低下しており、これは、図7を用いて後述するように、共振点P0が環境条件に応じて徐々に低周波数側にある共振点Pbへ変動したことを示している。また、時刻T1〜T2間や時刻T2〜T3間では、移動体111bの速度xの値が徐々に上昇しており、これは、共振点P0が環境条件に応じて高周波数側にある共振点、例えば図8を用いて後述するように共振点Pcへ変動したことを示している。
図6における時刻T0においては、駆動周波数制御部120が設定周波数Faの補正動作を開始していないので、設定周波数Fa(基準駆動周波数Fr)として例えば175kHzが設定されている。このとき、この基準駆動周波数Frの値を上記式2に代入すれば分かるように、位相差Φの値が90度で速度uの値は100である。
図6における時刻T1では、設定周波数Faが175kHzで一定であるにも拘わらず、位相差Φの値が90度で速度uの値が50に低下している。このときに実行される図5の処理を図7を用いて説明する。
図7は、図6の時刻T1における弾性体111aの周波数x(Hz)と移動体111bの速度uの間の関係を示す図である。なお、図7には、図6の時刻T0に対応する図3と同一の検量線300aも破線で示されている。
図7に示すように、図6の時刻T1における実測速度から算出した最大速度Vbは、時刻T0において設定された設定周波数Faに対応する最大速度Vaよりも低い。また、線300a上においては、最大速度Vbに対応する推定周波数F’即ち実効周波数は設定周波数Faの値よりも高くなっている。
このように、所定時間内に、設定周波数Faの値が不変であるにも拘わらず、移動体111bの速度uが低下して実効周波数が高くなった場合には、オブザーバ121は、弾性体111aの共振点が図7に示すようにP0からPbへ低周波数側にずれたと推測する。これに応じて、駆動周波数制御部120は、補償器115の応答特性の基準となる検量線300aを共振点のずれに合わせて並行移動させ、これにより取得した図7の共振点Pbを含む線300b上で速度uの値がVaとなるように、図5の処理を実行する。
具体的には、図6の時刻T1において、オブザーバ121は、まず、移動体111bの最大速度Vbの値が50であることから、このときの線300a上における周波数xの値180kHzを推定周波数F’の値として取得する。続いて、この取得した推定周波数F’の値から、時刻T0における設定周波数Faの値、ここでは基準駆動周波数Frの値175kHzを減算した値である周波数差ΔFの値+5kHzを算出する。
オブザーバ121は、算出した周波数差ΔFの値に応じて線300aを並行移動させるべく、補正量Cの値として−5kHzを算出する。これにより、並行移動後の線300bを表す関数は、下記式5のように表される。
u=(170000−x)/100+100 ……(5)
この並行移動は、図5のステップS105において、時刻T0における設定周波数Faの値175kHzに時刻T1で算出した補正量Cの値−5kHzを加算することに等しい。これにより、設定周波数Faの更新値である170kHzが設定周波数Fbとして算出される。ここで、この周波数xとして設定周波数Fbの値を上記式5に代入すれば分かるように速度uの値を100にすることができる。
このようにして算出した補正後の設定周波数Fbの値を、駆動周波数制御部120から、上記式2に応じて動作するレンズ位置制御部110に入力することにより、移動体111bの速度uの値を100に戻すことができる。
図6における時刻T2では、設定周波数Faが170kHzで一定であり且つ基準駆動周波数Frの値が175kHzであるにも拘わらず、位相差Φの値が90度で速度uの値が150に上昇している。このときにも図5の処理を実行することにより、設定周波数Faの値が補正される。なお、図5の処理では検量線300aを基準として補正量Cの値を算出しているので、時刻T2では補正量Cの値は0Hzと算出される。この結果、時刻T2では、時刻T0のときと同様に基準駆動周波数Frが設定され、これに応じて、移動体111bの速度uの値は100に戻る。
図6における時刻T3では、設定周波数Faが175kHzで一定であるにも拘わらず、位相差Φの値が90度で速度uの値が150に上昇している。このときに実行される図5の処理を説明する。
図8は、図6の時刻T3における弾性体111aの周波数x(Hz)と移動体111bの速度uの間の関係を示す図である。なお、図8には、図6の時刻T0に対応する図3と同一の検量線300aも破線で示されている。
図8に示すように、図6の時刻T3における実測速度から算出した最大速度Vcは、時刻T2において設定された設定周波数Faに対応する最大速度Vaよりも高い。また、線300a上においては、最大速度Vcに対応する推定周波数F”即ち実効周波数は設定周波数Faの値よりも低くなっている。
このように、所定時間内に、設定周波数Faの値が不変であるにも拘わらず、移動体111bの速度uが低下して実効周波数が高くなった場合には、オブザーバ121は、弾性体111aの共振点が図8に示すようにP0からPcへ高周波数側にずれたと推測する。これに応じて、駆動周波数制御部120は、補償器115の応答特性の基準となる検量線300aを共振点のずれに合わせて並行移動させ、これにより取得した図8の共振点Pcを含む線300c上で速度uの値がVaとなるように、図5の処理を実行する。
具体的には、図6の時刻T3において、オブザーバ121は、まず、移動体111bの最大速度Vcの値が150であることから、このときの線300a上における周波数xの値、即ち推定周波数F”の値170kHzを取得する。続いて、この取得した推定周波数F”の値から、時刻T2における設定周波数Faの値、ここでは基準駆動周波数Frの値175kHzを減算した値である周波数差ΔFの値−5kHzを算出する。
オブザーバ121は、算出した周波数差ΔFの値に応じて線300aを並行移動させるべく、補正量Cの値として+5kHzを算出する。これにより、並行移動後の線300cを表す関数は、下記式6のように表される。
u=(180000−x)/100+100 ……(6)
この並行移動は、図5のステップS105において、時刻T2における設定周波数Faの値175kHzに時刻T3で算出した補正量Cの値+5kHzを加算することに等しい。これにより、補正後の設定周波数Fcの値である180kHzが算出される。ここで、この周波数xの値を上記式6に代入すれば分かるように速度uの値を100にすることができる。
このようにして算出した補正後の設定周波数Fcの値を、駆動周波数制御部120から、上記式2に応じて動作するレンズ位置制御部110に入力することにより、移動体111bの速度uの値を100に戻すことができる。
上述したように、本実施の形態によれば、図1の撮影装置10は、設定周波数Faから設定周波数Fb又はFcとなるように設定周波数Faの補正動作を行う駆動周波数制御部120を備える。これにより、振動波モータ111の弾性体111aの共振点P0が低周波数側及び高周波数側のいずれに変動した場合であっても、移動体111bひいてはレンズ100の位置を確実に制御することができる。換言すれば、レンズ位置制御部110に、駆動周波数制御部120のような簡単な構成を追加するだけで、レンズ位置制御部110を設計通りの一巡伝達特性に従って動作、即ち基準駆動周波数Frで振動波モータ111を駆動させることができる。
この結果、補償器115の応答特性を変更する必要がないので、検量線300a及び線400に対する設計変更を行うことをなくすことができ、もって、コストアップを最小限に抑えることができる。
また、設定周波数(駆動周波数)を制御するためだけに必要なモニタ用圧電素子及びそのモニタ信号処理回路を設ける必要がないので、従来技術に比較してコストダウンを図ることができる。また、駆動周波数制御部120は、図1に示すように非常に簡単な構成であるので、従来技術に比較して回路基板の小型化を図ることができるだけでなく、また、従来技術のように手間のかかるリソース割当を行う必要をなくすことができる。
なお、上記実施の形態では、移動体111bの位置を検出するエンコーダ119を用いたが、エンコーダ119に代えて、移動体111bの速度を検出するセンサを用いてもよい。
なお、上述した実施の形態において実行される逆関数化では、設定周波数と移動体111bの速度の間の関係を示す関数を予め実験的に求めることにより同定又は近似した関数を用いればよい。なお、実験的に求める関数は、基準周波数を中心にした高周波数側と低周波数側で位相差の絶対値が90度までの移動体111bの速度と設定周波数の間の関係を求めることが好ましい。さらには、電源投入直後において温度上昇が進行する前に、上記移動体111bの速度と設定周波数の間の関係を示す関数を補正してもよい。この補正を停止したい場合にはスイッチ124をOFFにすればよい。
また、上記実施の形態において、振動波モータ111は、被写体を撮影する撮影装置10のレンズ100を駆動するとしたが、このレンズ100は、ズームレンズ、フォーカスレンズ、及び振れ補正レンズから選択された少なくとも1つのレンズであればいかなるものであってもよい。また、振動波モータ111の駆動対象は、レンズ100などの光学部材に限られることはなく、撮影装置10の絞りや減光フィルタなどの他の部材であってもよい。さらに、振動波モータ111による光学部材の駆動方向は、水平パンニング方向又は垂直チルティング方向であることが好ましい。
また、上記実施の形態では、本発明を撮影装置に適用したが、撮影装置に限られることはなく、予め設定された設定周波数の電圧により駆動される振動波モータを備える装置であればいかなる装置であっても適用することが可能である。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施の形態及びその変形例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPUなど)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上記実施の形態及びその変形例の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどである。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態及びその変形例の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態及びその変形例の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、前述した実施の形態及びその変形例の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行う場合である。
本発明の実施の形態に係る振動波モータ制御装置を備える撮影装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図1における2相パルス発生部が発生する2種類のパルス信号のタイミングチャートである。 図1における振動波モータの移動体が移動するときの速度と弾性体が発生する周波数の間の関係を示す図である。 図2に示す位相差と移動体の速度の間の関係を示す図である。 図1の撮影装置の駆動周波数制御部が実行する振動波モータ駆動制御処理のフローチャートである。 図5の処理によって補正される設定周波数の値の変化の一例を示すタイミングチャートである。 図6の時刻T1における弾性体の周波数と移動体の速度の間の関係を示す図である。 図6の時刻T3における弾性体の周波数と移動体の速度の間の関係を示す図である。
符号の説明
10 撮影装置
100 レンズ
110 レンズ位置制御部
111 振動波モータ
111a 弾性体
111b 移動体
112 ドライバ
115 補償器
116 2相パルス発生部
119 エンコーダ
120 駆動周波数制御部
121 オブザーバ
122 演算器
123 駆動周波数補正部

Claims (17)

  1. 予め設定された設定周波数の電圧により駆動される振動波モータを制御する振動波モータ制御装置において、前記振動波モータの変位に基づいて前記設定周波数の実効周波数を推定周波数として推定する推定手段と、前記推定周波数に基づいて前記設定周波数を補正する補正手段とを備えることを特徴とする振動波モータ制御装置。
  2. 前記補正手段は、前記推定周波数の値が前記設定周波数の値よりも大きいときは前記設定周波数の値が小さくなるように、前記推定周波数の値が前記設定周波数の値よりも小さいときは前記設定周波数の値が大きくなるように前記設定周波数の補正を行うことを特徴とする請求項1記載の振動波モータ制御装置。
  3. 前記推定周波数と前記設定周波数の間の周波数差を算出する算出手段を備え、前記補正手段は、前記算出された周波数差に基づいて前記設定周波数の補正を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の振動波モータ制御装置。
  4. 前記推定手段は、前記振動波モータの変位と前記設定周波数とを関連付けた検量線に基づいて前記推定周波数の推定を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の振動波モータ制御装置。
  5. 前記推定手段は、前記検量線を表す関数の逆関数を用いて前記推定周波数の推定を行うことを特徴とする請求項4記載の振動波モータ制御装置。
  6. 前記補正手段による補正を行うタイミングを設定するタイミング設定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の振動波モータ制御装置。
  7. 前記振動波モータは、被写体を撮影する撮影装置の光学部材を駆動することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の振動波モータ制御装置。
  8. 前記光学部材は、ズームレンズ、フォーカスレンズ、振れ補正レンズ、絞り、及び減光フィルタから成る群から選択された少なくとも1つの光学部材から成ることを特徴とする請求項7記載の振動波モータ制御装置。
  9. 前記振動波モータは、前記光学部材を水平パンニング方向又は垂直チルティング方向に駆動することを特徴とする請求項7又は8記載の振動波モータ制御装置。
  10. 予め設定された設定周波数の電圧により駆動される振動波モータを制御する振動波モータ制御方法において、前記振動波モータの変位に基づいて前記設定周波数の実効周波数を推定周波数として推定する推定ステップと、前記推定周波数に基づいて前記設定周波数を補正する補正ステップとを有することを特徴とする振動波モータ制御方法。
  11. 前記補正ステップでは、前記推定周波数の値が前記設定周波数の値よりも大きいときは前記設定周波数の値が小さくなるように、前記推定周波数の値が前記設定周波数の値よりも小さいときは前記設定周波数の値が大きくなるように前記設定周波数の補正が行われることを特徴とする請求項10記載の振動波モータ制御方法。
  12. 前記推定周波数と前記設定周波数の間の周波数差を算出する算出ステップを有し、前記補正ステップでは、前記算出された周波数差に基づいて前記設定周波数の補正が行われることを特徴とする請求項10又は11記載の振動波モータ制御方法。
  13. 前記推定ステップでは、前記振動波モータの変位と前記設定周波数とを関連付けた検量線に基づいて前記推定周波数の推定が行われることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の振動波モータ制御方法。
  14. 前記推定ステップでは、前記検量線を表す関数の逆関数を用いて前記推定周波数の推定が行われることを特徴とする請求項13記載の振動波モータ制御方法。
  15. 前記補正ステップを実行するタイミングを設定するタイミング設定ステップを有することを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の振動波モータ制御方法。
  16. 予め設定された設定周波数の電圧により駆動される振動波モータを制御する振動波モータ制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記振動波モータの変位に基づいて前記設定周波数の実効周波数を推定周波数として推定する推定モジュールと、前記推定周波数に基づいて前記設定周波数を補正する補正モジュールとを備えることを特徴とするプログラム。
  17. 請求項16記載のプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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