JP5262116B2 - カメラ - Google Patents

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Description

本発明は、撮像素子に写り込む異物を振動により除去する機能を有する撮像装置及びカメラに関する。
従来、撮像素子に写り込む異物を撮像素子の前方に配置された光学部材を振動させることで除去軽減する技術が特許文献1に報告されている。
特開2007−193126号公報
しかしながら、光学部材を振動させるために設けた振動素子にチタン酸ジルコン酸鉛(以下、「PZT」と称す)を用いた場合、同じ印加電圧で駆動しても低温では振動が大きく、高温では振動が小さくなる。
ここで、図10に示すグラフを参照して、3種類のPZTの温度特性について説明する。このグラフにおいて、PZTの機械的品質係数Qm(Mechanical Quality Factor)は、PZTの内部損失を表す相対的な係数であり、その値が大きいほど損失が少なくなることを示す。PZTは、温度が上昇するほど、Qmが低下し、これに伴って内部損失が大きくなるという温度特性を有している。また、このグラフに示すように、PZTの各サンプルSa1〜Sa3は、それぞれの材質によって温度特性が異なり、温度上昇に対応するそれぞれのQmの減衰幅を特定することも困難である。
また、光学部材の環境湿度により異物の付着力も異なる。
このため、温度や湿度等の環境が異なる場合、撮像装置における光学部材上の異物除去性能が異なっていた。
本発明の課題は、温度や湿度が異なる場合であっても、異物を適切に除去することである。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、撮像素子と、前記撮像素子の被写体側に配置された光学部材とを備えた撮像装置を有するカメラであって、前記撮像装置は、前記光学部材に取り付られ、印加される電圧により前記光学部材を相対振動させる振動素子と、前記振動素子を駆動する駆動手段と、前記撮像装置本体内の環境温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出される環境温度に基づいて前記振動素子の駆動条件を含む制御信号を生成し、前記制御信号を前記駆動手段に与えるように制御する制御手段と、を備え、前記振動素子は、印加される電圧に応じて所定方向に振動を発生する圧電素子を有し、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出される環境温度が高いほど、前記駆動手段から前記振動素子に与える電圧の印加時間が長くなるように制御信号を生成することを特徴とするカメラである。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、温度や湿度が異なる場合であっても、異物を適切に除去することができる。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す各図には、説明と理解を容易にするために、xyz直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸Aを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラの位置(以下、通常の撮影位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をxプラス方向とする。また、通常の撮影位置において上側に向かう方向をyプラス方向とする。さらに、通常の撮影位置において被写体に向かう方向をzプラス方向とする。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態によるカメラ1を示す図である。カメラ1は、カメラボディ10とレンズ鏡筒40とを有し、カメラボディ10に対してレンズ鏡筒40が着脱可能なレンズ交換式のカメラである。なお、カメラ1は、このようなレンズ交換式のカメラに限らず、レンズ鏡筒の交換ができない、いわゆるコンパクトカメラであってもよい。
カメラボディ10の内部には、撮像ユニット12,ペンタプリズム16,測光素子18,接眼レンズ20,接眼部22,ミラーユニット24,固定ミラー28,AF検出素子30等が備えられている。
撮像ユニット12は、レンズ鏡筒40の撮影レンズ42により結像した像を電気信号に変換して出力する撮像素子を保護するための機構である。
ミラーユニット24は、その中心付近がハーフミラーになっており、撮影レンズ42を通過した被写体光をペンタプリズム16方向へ反射するメインミラー24aと、メインミラー24aを通過した被写体光をAF検出素子30方向へ反射するサブミラー24bを有し、カメラボディ10内に、回動可能に設けられている。
サブミラー24bは、撮影レンズ42及びメインミラー24aを透過した光をカメラボディ10の底面側に設置された固定ミラー28側に反射する鏡であり、メインミラー24aの裏面に回動可能に支持されている。このサブミラー24bは、ミラーユニット24が退避位置に跳ね上がると、ミラーユニット24と共に光軸に対して略平行になる位置まで退避する。
固定ミラー28は、サブミラー24bにより反射されて届いた光の方向をAF検出素子30の方向へ反射して光路を曲げる鏡である。
なお、AF検出素子30は、サブミラー24b、固定ミラー28を介した被写体光をマスク(図示しない)により2つに分けた後、2つのラインセンサ(図示しない)上に再結像させ、ラインセンサ上の像の相対的なずれ量(位相差)を算出することにより、撮影レンズ42の焦点調節状態を検出するセンサである。AF検出素子30には、温度センサ32が接着されており、AF検出素子30に設けられたラインセンサ(図示しない)の長手方向の熱膨張に対して温度補正を行うために、カメラボディ10内の環境温度を温度センサ32により検出する。
図2は、第1の実施形態によるカメラボディ10に設けられた撮像ユニット12の分解斜視図である。
撮像ユニット12は、撮影レンズ42を透過した光を画像信号に変換する例えばCCD(Charge−Coupled Device)等の撮像素子52と、この撮像素子52を固定支持する薄板状の部材からなるブラケット50と、撮像素子52の被写体の側に配設され、撮影レンズ42を透過して照射される被写体光束から高周波成分を取り除く光学的ローパスフィルタ(Optical Low Pass Filter;以下「光学LPF」と称す)56と、光学LPF56と撮像素子52との間の周縁部に配設され、略枠形状のゴム部材によって形成されるマスクゴム部材54を有している。また、撮像素子52は、上述したブラケット50を挟んで主回路基板(図示しない)に実装されている。
撮像ユニット12は、更に光学LPF56の前面側の周縁部に振動素子58を備える。振動素子58は、長手形状のPZTで製造され、鋸歯状の電圧を連続的に印加することでx方向及びy方向に直線的な例えば60[kHz]〜100[kHz]の振動を発生し、光学LPF56を長手方向に相対振動させる。このPZTは、同じ駆動電圧であっても、低温では振動が大きくなり、例えば30[℃]以上の高温では振動が小さくなる特性を有している。
振動素子58は、フレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuits;以下「FPC」と称す)62の後面側にFPC接着テープ60を介して接着される。FPC62は、略コ字形状を有し、押えモルト64を介して固定板66に保持される。
図示しない駆動部からFPC62を介して振動素子58に鋸歯状の電圧が印加され、電圧が上昇して所定電圧になるまでの間、振動素子58がxプラス方向へ伸びる。振動素子58の急激な伸びに伴って、振動素子58と光学LPF56との接触部分が急激に伸び、光学LPF56の全面をxプラス方向に伸ばす。
次いで、電圧が上昇した後に所定電圧を維持している間、上記xプラス方向へ伸びた変位を維持している。次いで、印加電圧が所定電圧から0[V]まで戻りこの0[V]を維持している間、振動素子58は逆方向(xマイナス方向)に急激に縮む。振動素子58の急激な縮みに伴って、振動素子58と光学LPF56との接触部分が急激に縮み、光学LPF56の全面がxマイナス方向に縮む。
このように、振動素子58に鋸歯状の電圧が連続的に印加されることで、光学LPF56のxプラス方向とxマイナス方向とに伸縮運動が連続して発生する。上下両端辺において振動素子58がxプラス方向とxマイナス方向に伸縮運動を繰り返すので、光学LPF56は全面に渡ってxプラス方向とxマイナス方向に伸縮運動を繰り返して振動することになる。なお、振動素子58はyプラス方向とyマイナス方向にも伸縮運動を行うので、光学LPF56は全面に渡ってyプラス方向とyマイナス方向に伸縮運動を繰り返して振動することになる。
なお、振動素子58による振動は光学LPF56からzマイナス方向に配設されているマスクゴム部材54にも伝わるが、マスクゴム部材54の振動は内部のゴム部材により吸収されて減衰するので、振動素子58の振動が撮像素子52やブラケット50等の外部の支持部材と共振し合うことはない。
図3は第1の実施形態によるカメラ1の制御系を示すブロック図である。
上述したように、AF検出素子30の側面には、温度センサ32が接着されており、カメラボディ10内の環境温度を温度センサ32により検出する。なお、第1の実施形態によるカメラ1の制御系に用いる温度センサの位置は、AF検出素子30の側面以外の位置として、カメラボディ10内であれば他の位置であっても良い。
図示するようにカメラ1は、上述のAF検出素子30、温度センサ32に加えて、制御部72と駆動部74とを含む。
制御部72は、カメラ1の各部を制御するための制御プログラムや変換テーブルを記憶するROM72aと、制御プログラムの実行時に一時的に使用する記憶領域となるワーク用のRAM72bと、ROM72aから読み出した制御プログラムに従ってカメラ1の各部を制御するCPU72cとを備える。
制御部72は、温度センサ32により検出される環境温度に基づいて振動素子58の駆動条件を含む制御信号を生成し、この制御信号を駆動部74に与えるように制御する。後に詳細に述べるが、この際、制御部72は、温度センサ32により検出される環境温度が高いほど、駆動部74から振動素子58に与えるスイープ信号の発生回数が多くなるように制御信号を生成する。
制御部72は、60[kHz]〜100[kHz]の周波数を有するスイープ信号を発生して数[V]の振幅電圧Vを有する制御信号を駆動部74に出力する。
駆動部74は、内部に巻線線比がほぼ10倍程度の昇圧トランス74aを有し、制御部72から与えられた制御信号を昇圧トランス74aにより約50[V]〜70[V]の振幅電圧V’に昇圧して駆動信号を生成し、振動素子58に出力して振動素子58を駆動する。
次に、図4に示すフローチャートを参照して、第1の実施形態によるカメラ1の制御部72の動作について説明する。
ユーザがカメラ1の電源スイッチをオンにし、カメラ1に電源が投入されると、制御部72に設けられたCPU72cがリセットされ、CPU72cはROM72aから制御プログラムを読み出して、順次に以下のプログラムを実行する。
まず、ステップS10では、制御部72は、温度センサ32が検出しているカメラボディ10内の環境温度Tを読み出してRAM72bのワークエリアに記憶する。
ステップS20では、制御部72は、温度センサ32が検出した環境温度Tがどの範囲にあるかを判断する。すなわち、制御部72は、環境温度Tが0[℃]より低い範囲にある場合には、ステップS22に進み、スイープ信号の発生回数NをN=1と設定する。制御部72は、環境温度Tが0[℃]以上で30[℃]以下の範囲にある場合には、ステップS24に進み、スイープ信号の発生回数NをN=2と設定する。また、制御部72は、環境温度Tが30[℃]より大きい範囲にある場合には、ステップS26に進み、スイープ信号の発生回数NをN=4と設定する。
ステップS30では、制御部72は、1秒間に例えば60[kHz]から100[kHz]まで順に周波数が上昇する鋸歯状のスイープ信号を発生する。
ステップS40では、制御部72は、スイープ信号の発生回数Nをデクリメントして得た値(N−1)を新たな値Nとして設定する。ステップS50では、制御部72は、スイープ信号の発生回数Nが0になったか否かを判断する。発生回数Nが値0になっていない場合は引き続きスイープ信号を発生するためステップS30に戻る。一方、発生回数Nが値0になっている場合はスイープ信号の発生を終了したので以上の処理を終了する。
制御部72は、上記環境温度Tが0[℃]より低い範囲にある場合には、スイープ信号の発生回数NをN=1とし、スイープ信号を1回(1秒)発生させ、駆動部74に出力する。また、環境温度Tが0[℃]以上で30[℃]以下の範囲にある場合には、スイープ信号の発生回数NをN=2とし、スイープ信号を2回(2秒)発生させる。また、環境温度Tが30[℃]より大きい範囲にある場合には、スイープ信号の発生回数NをN=4とし、スイープ信号を4回(4秒)発生させる。
駆動部74は、制御部72から出力される鋸歯状のスイープ信号を有する制御信号を受け付け、この制御信号を昇圧トランス74aにより約50[V]〜70[V]の振幅電圧V’に昇圧して駆動信号を生成し、振動素子58に出力して振動素子58を駆動する。
振動素子58に印加される駆動信号は、上述したように、1秒間に例えば60[kHz]から100[kHz]まで周波数が順次に上昇するスイープ信号を有しているので、振動素子58は光学LPF56上にxプラス方向とxマイナス方向との伸縮運動をさせ、これに起因して光学LPF56上に発生する山部と谷部の位置が連続して移動するように振動する。
以上、第1の実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)カメラボディ内の環境温度が高いほど、振動素子に与えるスイープ信号の発生回数が多くなるので、振動素子をより長い時間に渡って振動させることができ、光学部材の異物除去、異物軽減の性能を維持することができる。
(2)光学LPF56上のどの位置に異物が付着した場合でも、異物が付着した位置が振動するので、どの位置の異物も除去することができる。
(第2の実施形態)
図5は第2の実施形態によるカメラ1の制御系を示すブロック図である。なお、第2の実施形態によるカメラ1の制御系のうち、図3に示すブロック図と同様のものは同一符号を付与し、その説明を省略する。
図5に示すように、カメラボディ内には、湿度センサ70が固定されており、カメラボディ内の環境湿度を湿度センサ70により検出する。
湿度センサ70から出力される相対湿度H[%]は、ある温度で大気中に含まれる水蒸気の圧力(水蒸気分圧)を、その温度の飽和水蒸気圧で割った値、または、ある温度で大気中に含まれる水蒸気の量(重量絶対湿度)を、その温度の飽和水蒸気量(重量絶対湿度)で割った値である。
制御部72は、湿度センサ70により検出される環境湿度H[%]に基づいて振動素子58の駆動条件を含む制御信号を生成し、制御信号を駆動部74に与えるように制御する。
次に、図6に示すフローチャートを参照して、第2の実施形態によるカメラ1の制御部72の動作について説明する。
ステップS110では、湿度センサ70がカメラボディ10内の環境湿度H[%]を検出する。
ステップS120では、制御部72は、湿度センサ70が検出した環境湿度H[%]がどの範囲にあるかを判断する。
ステップS122〜S126では、制御部72は、上記環境湿度H[%]がH1[%]より低い範囲にある場合には、スイープ信号の発生回数NをN=1とし、スイープ信号を1回(1秒)発生させる。また、環境湿度HがH1[%]以上でH2[%]以下の範囲にある場合には、スイープ信号の発生回数NをN=2とし、スイープ信号を2回(2秒)発生させる。また、環境湿度HがH2[%]より大きい範囲にある場合には、スイープ信号の発生回数NをN=4とし、スイープ信号を4回(4秒)発生させる。なお、上述したH1、H2は湿度の基準値でありH1<H2の関係にある。
ステップS130〜S150においては、第1の実施形態における上記ステップS30〜S50に記載した処理と同様の処理を行う。
この結果、駆動部74は、制御部72から出力される鋸歯状のスイープ信号を有する制御信号を受け付け、この制御信号を昇圧トランス74aにより約50[V]〜70[V]の振幅電圧V’に昇圧して駆動信号を生成し、振動素子58に出力して振動素子58を駆動する。
振動素子58に印加される駆動信号は、上述したように、1秒間に例えば60[kHz]から100[kHz]まで周波数が順次に上昇するスイープ信号を有しているので、振動素子58は光学LPF56上にxプラス方向とxマイナス方向との伸縮運動をさせ、これに起因して光学LPF56上に発生する山部と谷部の位置が連続して移動するように振動する。
以上、第2の実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)カメラボディ内の環境湿度が高いほど、振動素子に与えるスイープ信号の発生回数が多くなるので、振動素子をより長い時間に渡って振動させることができ、光学部材の異物除去、異物軽減の性能を維持することができる。
(2)光学LPF56上のどの位置に異物が付着した場合でも、異物が付着した位置が振動するので、どの位置の異物も除去することができる。
(第3の実施形態)
次に、図7は第3の実施形態によるカメラ1の制御系を示すブロック図である。なお、第1の実施形態によるカメラ1の制御系のうち、図3に示すブロック図と同様のものは同一符号を付与し、その説明を省略する。
図7において、制御部92は、カメラ1の各部を制御するための制御プログラムや、PZTの振動特性が高温領域で低下することを補償するための温度−電圧変換テーブル92tを記憶するROM92aと、制御プログラムの実行時に一時的に使用する記憶領域となるワーク用のRAM92bと、ROM92aから読み出した制御プログラムに従ってカメラ1の各部を制御するCPU92cとを備える。
制御部92は、温度センサ32により検出される環境温度に基づいて振動素子58の駆動条件を含む制御信号を生成し、この制御信号を駆動部94に与えるように制御する。この際、制御部92は、温度センサ32により検出される環境温度が高いほど、駆動部94から振動素子58に与える印加電圧が高くなるように制御信号を生成する。
制御部92は、60[kHz]〜100[kHz]の周波数を有するスイープ信号を発生して数[V]の振幅電圧Vを有する制御信号を駆動部94に出力する。
駆動部94は、第1の実施形態と同様に、内部に巻線線比がほぼ10倍程度の昇圧トランス94aを有し、制御部92から与えられた制御信号を昇圧トランス94aにより約50[V]〜70[V]の振幅電圧V’に昇圧して駆動信号を生成し、振動素子58に出力して振動素子58を駆動する。
次に、図8に示すフローチャートを参照して、第3の実施形態によるカメラ1の制御部92の動作について説明する。
ユーザがカメラ1の電源スイッチをオンにし、カメラ1に電源が投入されると、制御部92に設けられたCPU92cがリセットされ、CPU92cはROM92aから制御プログラムを読み出して、順次に以下のプログラムを実行する。
まず、ステップS210では、制御部92は、温度センサ32が検出しているカメラボディ10内の環境温度Tを読み出してRAM92bのワークエリアに記憶する。
次いで、ステップS220では、制御部92は、温度センサ32が検出した環境温度Tがどの範囲にあるかを判断する。すなわち、制御部92は、環境温度Tが0[℃]より低い範囲にある場合には、ステップS222に進み、スイープ信号の振幅電圧VをV=5[V]と設定する。また、制御部92は、環境温度Tが0[℃]以上で30[℃]以下の範囲にある場合には、ステップS224に進み、スイープ信号の振幅電圧VをV=6[V]と設定する。また、制御部92は、環境温度Tが30[℃]より大きい範囲にある場合には、ステップS226に進み、スイープ信号の振幅電圧VをV=7[V]と設定する。
ステップS230では、制御部92は、環境温度Tが高くなるほど高くなる振幅電圧Vを有し、かつ、1秒間に例えば60[kHz]から100[kHz]まで周波数が順次に上昇する鋸歯状のスイープ信号を発生する。このスイープ信号の発生の後、以上の処理を終了する。
なお、制御部92により発生されるスイープ信号は、第1の実施形態に示す制御部72により発生されるスイープ信号と同様であるので、その説明を省略する。
駆動部94は、制御部92から出力される鋸歯状のスイープ信号を有する制御信号を受け付け、この制御信号を昇圧トランス94aにより約50[V]〜70[V]の振幅電圧V’に昇圧して駆動信号を生成し、振動素子58に出力して振動素子58を駆動する。
図9は駆動部94から振動素子58に出力される駆動信号の環境温度−振幅電圧の関係を示すグラフである。
図9に示すように、環境温度Tが0[℃]より低い範囲ではスイープ信号が振幅電圧V=5[V]に設定されるので、駆動部94から振動素子58に出力される振幅電圧V’は50[V]になる。また、環境温度Tが0[℃]以上で30[℃]以下の範囲にある場合には、駆動部94から出力される振幅電圧V’は60[V]になる。さらに、環境温度Tが30[℃]より大きい範囲にある場合には、駆動部94から出力される振幅電圧V’は70[V]になる。
なお、第3の実施形態においては、ステップS220〜S226において環境温度Tの範囲を3つの領域に分けておき、実際の環境温度に応じて振幅電圧Vを3段階に分けて設定するように構成しているが、本発明はこのような場合に限定されるものではない。すなわち、図7に示すように、環境温度Tが高くなるほど高くなる振幅電圧Vを記憶した温度−電圧変換テーブル92tをROM92aに有し、環境温度Tに応じて温度−電圧変換テーブル92tから振幅電圧Vを読み出して振動素子58の振動特性が高温領域で低下することを補償するように構成してもよく、この場合、環境温度Tが高くなるほどスイープ信号の振幅電圧Vが高くなるように設定できるので、環境温度Tが高くなるほど駆動部94から振動素子58に出力される振幅電圧V’も高くなる。なお、図10に示すように、温度特性の異なる振動素子を採用する場合、素子変更の都度、上記温度−電圧変換テーブル92tの記憶内容を変更すればよいことは、いうまでもない。
振動素子58に印加される駆動信号は、環境温度Tが高くなるほど振幅電圧V’が高くなるので、例えば30[℃]以上の高温では振動が小さくなる特性を有しているPZTを振動素子58として採用した場合でも、振動素子58の振動により光学LPF56を振動させることができる。
以上、第3の実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)高温で振動が小さくなる特性を有している振動素子を採用した場合でも、カメラボディ内の環境温度が高いほど、振動素子に与える印加電圧が高くなるので、光学LPF56上の異物除去、異物軽減の性能を維持することができる。
(2)光学LPF56上のどの位置に異物が付着した場合でも、異物が付着した位置が振動するので、どの位置の異物も除去することができる。
<変形形態>
以上、説明した第1及び第2の実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)第1及び第3の実施形態では、環境温度の閾値を30[℃]に設定するように構成したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、環境温度の閾値を振動素子の温度特性に合わせて任意の値に設定しても良い。
(2)また、第1乃至第3の実施形態では、振動素子としてPZTを用いるように構成したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、温度によって振動特性が変化するものならばよい。
(3)第1及び第3の実施形態では、カメラ内部の環境温度を検出して振動素子に与える電圧を制御するように構成したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、カメラ内部の気圧を検出して振動素子に与える電圧を制御するように構成してもよい。
(4)第1及び第3の実施形態では、カメラ内部の環境温度を検出して振動素子に与える電圧を制御するように構成したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、カメラの姿勢を検出して振動素子に与える電圧を制御するように構成してもよい。
(5)第3の実施形態では、カメラ内部の環境温度を検出して振動素子に与える電圧を制御するように構成したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、カメラ内部の湿度を検出して振動素子に与える電圧を制御するように構成してもよい。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
第1の実施形態によるカメラ1を示す図である。 第1の実施形態によるカメラボディ10に設けられた撮像ユニット12の分解斜視図である。 第1の実施形態によるカメラ1の制御系を示すブロック図である。 第1の実施形態によるカメラ1の制御部72の動作を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態によるカメラ1の制御系を示すブロック図である。 第2の実施形態によるカメラ1の制御部72の動作を説明するためのフローチャートである。 第3の実施形態によるカメラ1の制御系を示すブロック図である。 第3の実施形態によるカメラ1の制御部92の動作を説明するためのフローチャートである。 駆動部94から振動素子58に出力される駆動信号の環境温度−振幅電圧の関係を示すグラフである。 PZTの温度特性について説明するためのグラフである。
符号の説明
32:温度センサ、52:撮像素子、56:振動素子、70:湿度センサ、72,92:制御部、74,94:駆動部

Claims (1)

  1. 撮像素子と、前記撮像素子の被写体側に配置された光学部材とを備えた撮像装置を有するカメラであって、
    前記撮像装置は、
    前記光学部材に取り付られ、印加される電圧により前記光学部材を相対振動させる振動素子と、
    前記振動素子を駆動する駆動手段と、
    前記撮像装置本体内の環境温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出される環境温度に基づいて前記振動素子の駆動条件を含む制御信号を生成し、前記制御信号を前記駆動手段に与えるように制御する制御手段と、を備え、
    前記振動素子は、印加される電圧に応じて所定方向に振動を発生する圧電素子を有し、
    前記制御手段は、
    前記温度検出手段により検出される環境温度が高いほど、前記駆動手段から前記振動素子に与える電圧の印加時間が長くなるように制御信号を生成する
    ことを特徴とするカメラ。
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