JP2008052413A - 販売計画の評価支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】販売計画の変更の意思決定タイミングの業績指標への影響の評価を支援する技術を提供する。
【解決手段】販売計画の評価支援システムであって、製品の販売計画を含みMRP計算の入力として用いられるマスタ情報を取得する手段と、マスタ情報を入力としてMRP計算により製品の従属需要品目の発注員数及び発注日を含む第1の発注計画を求める第1のMRP計算手段と、販売計画の見直しタイミングを設定する見直しタイミング設定手段と、マスタ情報の変更を行うマスタ変更手段と、第1の発注計画の中の見直しタイミングの前に発注日が設定されている発注計画を、見直しタイミングより前に既に発注された発注計画として用い、かつ、マスタ変更手段により変更されたマスタ情報を入力として、MRP計算により製品の従属需要品目の発注員数及び発注日とを含む第2の発注計画を求める第2のMRP計算手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、販売計画やリードタイムの変更を行うタイミングにより変動する既発注量及び在庫量を算出・表示し、販売計画の評価を支援する技術に関する。
1970年代にアメリカにおいて提唱され、近年その応用範囲がとみに広がってきた資材計画の手法にMRP(Material Requirements Planning)と称されるものが存在する。この方法は、立案された製品レベルの生産計画または販売計画、部品表、在庫・既発注(注残)等の情報を基に、組立品、部品、原材料などの従属需要品目について、必要な品目を必要な納期で所要量だけ購買あるいは製造するための計画を求めるものである。
また、販売計画と想定した実販売量が乖離する場合において、精度良く先々の棚卸残高を予測する方法として、MRP計算の基点となる時点を未来にすすめ、時点毎にMRP計算を行って入庫量・出庫量と前時点在庫量から在庫量を算出することで、時点毎の在庫推移を算出する棚卸資産残高算出シミュレーションシステムが存在する(特許文献1参照)。
特開2004−161437
従来の技術では、現時点の販売計画を用いて将来の棚卸資産残高がどの様に推移するか算出することはできる。しかし、販売計画を見直すタイミングによって棚卸資産残高がどの様に推移するか知る事は困難である。
また、従来の仕組みでは、結果的に部品が入庫され在庫がたまる挙動を把握する事は可能であるが、いつ発注した部品が在庫となっているのか、また、現在の販売計画ではいつの時点で部品を大量に購入しているのかといったことを把握する事が困難であり、経営者がいつまでに計画変更等の意思決定を行わなければ業績を悪化させる危険度が高くなるかという意思決定タイミングに対する議論を定量的に行うことができなかった。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、計画変更の意思決定タイミングが業績指標へ与える影響の評価の支援をする技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、本発明では、販売計画の見直しタイミングによる業績指標への影響を求める。
例えば、本発明は、販売計画の評価支援システムであって、
製品の販売計画を含みMRP計算の入力として用いられるマスタ情報を取得する手段と、
前記マスタ情報を入力としてMRP計算により前記製品の従属需要品目の発注員数及び発注日を含む第1の発注計画を求める第1のMRP計算手段と、
前記販売計画の見直しタイミングを設定する見直しタイミング設定手段と、
前記マスタ情報の変更を行うマスタ変更手段と、
前記第1の発注計画の中の前記見直しタイミングの前に発注日が設定されている発注計画を、前記見直しタイミングより前に既に発注された発注計画として用い、かつ、前記マスタ変更手段により変更されたマスタ情報を入力として、MRP計算により前記製品の従属需要品目の発注員数及び発注日とを含む第2の発注計画を求める第2のMRP計算手段と、
を備えることを特徴とする販売計画の評価支援システムである。
以下に、本発明の一実施形態について、図面により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態が適用された販売計画評価支援システム100の概略構成図である。
販売計画評価支援システム100は、製品を製造・販売する経営者の販売計画の評価、見直しを支援する装置である。具体的には、部品の調達計画を見直したり、各種リードタイムを見直したりする場合に、見直すタイミングをいつにすれば良いかの判断を支援する。そのため、オリジナルの販売計画を変更するシナリオを備え、オリジナルの販売計画をシナリオ通りに変更した場合の業績指標への影響が分かるようにシミュレーションを行う。販売計画評価システム100は、経営者から、シナリオの設定、変更を受け付け、シミュレーションを繰り返し実行することができる。
図1に示すように、販売計画支援システム100は、その機能部として、MRP(Material Requirements Planning)計算部110と、シナリオ別マスタ作成部120と、図表作成部130と、表示処理部140とを備えて構成される。
MRP計算部110は、販売計画ファイルなどの所定のファイルを入力として、MRP計算を行い、計算結果を出力する処理を行う。例えば、オリジナルの販売計画等が格納されたオリジナルマスタ200を入力として、MRP計算を行い、オリジナルMRP計算結果300を出力する(オリジナルMRP計算機能111)。また、シナリオに即して変更された販売計画等が格納されたシナリオ別マスタ500を入力として、MRP計算を行い、シナリオ別MRP計算結果600を出力する。なお、MRP計算部110は、公知の手法によりMRP計算を行う(シナリオ別MRP計算機能112)。
シナリオ別マスタ作成部120は、販売計画の変更について定めたシナリオファイル400を用いて、オリジナルMRP計算結果300の一部(発注に関する情報)と、オリジナルマスタの一部(販売計画、リードタイムなど)を用いて、シナリオに即した販売計画等が格納されたシナリオ別マスタ500を作成する処理を行う。
図表作成部130は、オリジナルMRP計算結果300と、シナリオ別MRP計算結果600とを用いて、業績指標(売上高、在庫金額、仕掛金額、発注高、入庫高など)に関する表やグラフを作成する。
表示処理部140は、図表作成部130が作成した表やグラフをディスプレイ装置に表示する処理を行う。
販売計画評価支援システム100は、CPU(中央演算装置)、メモリ、外部記憶装置、キーボードなどの入力装置、液晶ディスプレイ装置などの出力装置、これらを接続するバスにより構成される汎用的なコンピュータシステムにより達成される。上記の各機能及び要素は、CPUがメモリにロードした所定のプログラムを実行することにより達成される。また、情報、ファイルの記憶には、メモリや外部記憶装置が利用される。
なお、出力装置や入力装置は、直接演算装置と接続されていいてもよいし、ネットワークを介して接続されていてもよい。
次に、上記のように構成される販売計画評価システム100の特徴的な動作について説明する。
図2は、オリジナルの販売計画などを基に、MRP計算を行う処理を示すフロー図である。このフローは、操作者から入力装置を介して、オリジナルの販売計画を見直したときの業績指標の影響度を算出するように要求されたときに開始される。
MRP計算部110は、オリジナルマスタ200を入力として、公知の方法でMRP計算を行い、計算結果(オリジナルMRP計算結果300)を出力する(S10)。
図3は、入力として使用されるオリジナルマスタ200の構成を示す図である。
オリジナルマスタ200は、オリジナル販売計画ファイル210と、オリジナルリードタイムファイル220と、オリジナル既発注ファイル230と、初期在庫ファイル240と、基本情報ファイル250とを含んでいる。以下に、それぞれのファイルに含まれる情報について説明するが、すべての情報が存在している必要はなく、適宜省略されていてもよい。
オリジナル販売計画ファイル210には、オリジナルの製品の販売計画が格納されている。すなわち、販売計画ごとにレコードが用意され、各レコードに、製品を識別するコード(製品CD)211と、員数212と、工完日213と、モデル214とが、対応つけられて格納されている。員数212は、完成させる製品の数である。工完日213は、製品の製造が完了する日付である。また、製造される製品は、いずれかのモデルに属するので、モデル214には、製品が属するモデルが格納されている。なお、各レコードは、工完日213の早い順に登録されている。
オリジナルリードタイムファイル220には、製品の従属需要品目である部品の調達、組み上げにおけるリードタイムに関する情報が格納されている。すなわち、部品ごとにレコードが用意され、各レコードに、製品CD221と、部品を識別するコード(部品CD)221と、員数223と、調達リードタイム(調達LT)224と、製造リードタイム(製造LT)225とが、対応つけられて格納されている。製品CD221は、部品が使用される製品の製品CDである。員数223は、製品に使用される部品の数である。調達LT224は、発注から入庫までの期間である。製造LT225は、入庫された部品が出庫されてから組み上げられるまでの期間である。
なお、製品と部品の関係は、製品CD221と部品CD222の対応付けにより表されているが、別途、部品表を設けてもよい。通常、部品表は、製品を製造するための中間品、さらに中間品を製造するための部品というように複数階層からなるが、ここでは、処理時間を短縮するため、中間品を省き、製品を製造する為に必要な部品を全て製品と紐付け、1階層とした。そして、それら組立てる為に必要なリードタイムについては中間品を含め全て足しこみ、総製造リードタイムを算出し、製造リードタイムとする。また、員数においても同様に中間品を考慮して算出されている。例えば、1製品を作る為に中間品2つ、さらに、その中間品を1つ作る為に部品3つ必要な場合は、1製品を作成する為に部品6個が必要であるといえ、その値が員数となっている。
オリジナル既発注ファイル230には、既に発注済みで、かつまだ入庫していない部品に関する情報が格納されている。すなわち、発注ごとにレコードが用意され、各レコードに、部品CD231と、入庫量232と、入庫日233と、発注日234とが、対応つけられて格納されている。
初期在庫ファイル240には、現時点(操作者が見直しタイミングによる業績指標の影響度を算出するように要求したとき)の在庫に関する情報が格納されている。すなわち、部品ごとにレコードが用意され、各レコードに、部品CD241と、在庫の員数242とが、対応つけられて格納されている。
基本情報ファイル250には、シナリオによっても変更されない、基本的な情報が格納されている。基本情報ファイル250は、図4に示すように、モデルファイル2510と、年月ファイル2520と、金額ファイル2530と、品名ファイル2540とを含んでいる。
モデルファイル2510には、製品や部品が属するモデルに関する情報が格納されている。すなわち、品目ごとにレコードが用意され、各レコードに、品目を識別するコード(品目CD)2511と、モデル2512とが、対応つけられて格納されている。なお、「品目」と呼ばれるものには、製品と部品が含まれる。
年月ファイル2520には、年月を所定期間(例えば、1週間)単位に区分した場合の、区分された期間に関する情報が格納されている。すなわち、区分された期間ごとにレコードが用意され、各レコードに、区分された期間の開始日2521と、終了日2522と、その期間について表示する場合に使用する代表的な日付(表示「日付」)2523とが、対応つけられて格納されている。
金額ファイル2530には、各品目の金額(単価)に関する情報が格納されている。すなわち、品目ごとにレコードが用意され、各レコードに、品目CD2531と、単価2532とが、対応つけられて格納されている。
品目名ファイル2540には、各品目の名称に関する情報が格納されている。すなわち、品目ごとにレコードが用意され、各レコードに、品目CD2541と、品目名2542とが、対応つけられて格納されている。
以上、MRP計算に用いる、オリジナルマスタ200について説明した。なお、オリジナルマスタ200に格納される情報は、操作者から入力装置を介して入力されたものである。これらの情報は、操作者からの要求に応じて、削除、修正される。
MRP計算部110は、このようなオリジナルマスタ200を入力として、MRP計算を行い、オリジナル発注ファイル310と、オリジナル明細ファイル320とからなるオリジナルMRP計算結果300を出力する(図2のフロー参照)。
図5は、オリジナル発注ファイル310の構成を示す図である。オリジナル発注ファイル310には、部品の発注に関する情報が格納される。すなわち、発注ごとにレコードが用意され、各レコードに、発注元製品CD311と、部品CD312と、入庫量313と、入庫日314と、発注日315と、フラグ316とが対応つけられて格納される。
発注元製品CD311は、発注する部品が使用される製品の製品CDである。フラグ316には、当初から存在した発注か、今回のMRP計算により発生した発注か区別するためのフラグが格納される。具体的には、オリジナル既発注ファイル230に含まれていた発注である場合、「0」が格納される。今回のMRP計算で発生した発注である場合、「1」が格納される。
図6は、オリジナル明細ファイル320の構成を示す図である。オリジナル明細ファイル320には、各品目(製品または部品)の受払結果(在庫量、入庫量、出庫量、仕掛量など)が、区分された期間ごとに格納される。すなわち、品目及び区分された期間ごとにレコードが容易され、各レコードには、親品目CD321と、品目CD322と、品目名323と、モデル324と、終了日325と、在庫量326と、入庫量327と、出庫量328と、仕掛量329とが、対応つけて格納される。
親品目CD321は、品目CD322の品目が使用される品目である。なお、品目CD322が製品の場合、親品目CD321はその製品のコードとなる。親品目CD321は、品目CD322が部品であった場合、その部品がどの親品目で使用する目的として入庫された部品なのか、或いは、出庫された部品なのか区別するために用いられる。なお、在庫量326についても、親品目が異なる場合、明細ファイルの集計を行なう際、別々の部品であるとして算出される。
品目名323は、品目名ファイル2540に基づいて格納された、品目CD322の品目名である。モデル324は、モデルファイル2510に基づいて格納された、親品目321が属するモデルである。終了日325は、区分された期間を特定するものであり、年月ファイル2520の終了日2522に対応する。
在庫量326は、終了日325における在庫量である。入庫量327は、区分された期間の終了日325までの入庫量である。出庫量327は、区分された期間の終了日325までの出庫量である。仕掛量329は、終了日325における仕掛量である。仕掛量は、例えば、製造リードタイムが年月ファイルの1期間よりも長い時に生成される。例えば、部品AとBから製品Xを製造するのに8日間かかる場合で、且つ、年月ファイルが1週間単位である場合は、部品AとBを出庫はしたが、製品Xは1週間たっても完成されず、8日後(2週間目)になって初めて入庫となる。このような場合、1週目に製品Xの仕掛が生成される。
以上のように、MRP計算部110は、オリジナルの販売計画等に基づいて、MRP計算を行うと、次に、シナリオに即して販売計画等を変更した場合のMRP計算結果を出力する処理を行う。
図7は、かかる処理のフロー図である。
まず、MRP計算部110は、シナリオを格納したシナリオファイル400の中から、オリジナルの販売計画等を変更するために使用するシナリオを取得する(S11)。
図8は、シナリオファイル400の構成を示す図である。
シナリオファイル400には、オリジナル販売計画ファイル210や、オリジナルリードタイムファイル220を変更するための情報が格納されている。すなわち、シナリオごとにレコードが存在し、各レコードには、シナリオ番号401と、そのシナリオを適用するモデル402、販売計画遅延期間403、意思決定タイミング404と、計画変更率405と、計画変更パターン406と、リードタイム変更率407とが格納されている。なお、1つのシナリオに、複数のモデルに関する情報が格納されている場合もある。ただし、意思決定タイミング404と、リードタイム変更率407は、各シナリオに1つのみ設定できる。
販売計画遅延期間403は、オリジナルの販売計画の工完日213を遅延させる期間である。意思決定タイミング404は、現在(すなわち、オリジナルの販売計画等についてMRP計算をしたとき)を基準として、シナリオを適用する時期を規定する。意思決定タイミング404は、オリジナルMRP計算によって求められた発注の中から、発注済みとなる量を決定する際に用いられる。
計画変更率405は、オリジナルの販売計画の員数212を変更する際に利用される値である。計画変更パターン406は、オリジナルの販売計画を変更する際に利用される値である。リードタイム変更率は、調達・製造リードタイムを変更する際に利用される値である。
なお、図8では、オリジナルの販売計画等を示すシナリオ、すなわち、オリジナルの販売計画等を変更させないシナリオを、「シナリオ0」として格納している。「シナリオ0」の意思決定タイミングとは、オリジナル販売計画ファイル210および初期在庫ファイル240を作成した日と同日、つまりオリジナルMRP計算の基準日(初日)である。
また、シナリオに格納される情報は、操作者から入力装置を介して入力されたものである。これらの情報は、操作者からの要求に応じて、削除、修正される。
また、シナリオには、全て情報が格納されている必要はなく、例えば意思決定タイミング404が定義されているだけでもよい。
図7のフローにより説明する。シナリオ別マスタ作成部120は、シナリオファイル400から、1つのシナリオを選択する。このとき、操作者により入力装置を介して指定されたシナリオを選択してもよいし、シナリオ番号の小さいもの(「シナリオ0」を除く)から順に選択してもよい。
次に、シナリオ別マスタ作成部120は、シナリオ別マスタ500を作成する(S12)。
シナリオ別マスタ500は、基本的には、図9に示すように、オリジナルマスタ200と同様の構成となる。すなわち、シナリオ別マスタ500は、シナリオ別販売計画ファイル510と、シナリオ別リードタイムファイル520と、シナリオ別既発注ファイル530と、初期在庫ファイル240と、基本情報ファイル250とを含んでいる。
以下に、シナリオ別マスタ作成部120が行う、それぞれのファイルの作成方法について説明する。なお、それぞれのファイルに格納される情報の全てが存在している必要はなく、省略されていてもよい。
まず、シナリオ別販売計画ファイル510の作成について説明する。シナリオ別マスタ作成部120は、まず、オリジナル販売計画ファイル210をそのままコピーしたファイルを作成する。すなわち、製品CD511と、員数512と、工完日513と、モデル514とが各レコードに格納されたシナリオ別販売計画ファイル510を仮に生成する。その後、先に選択したシナリオの、モデル402、販売計画遅延期間403、計画変更率405、計画変更パターン406を用いて、各レコードの員数512、工完日513を書き換えて完成させる。
具体的には、シナリオ別マスタ作成部120は、選択されているシナリオから、シナリオ別販売計画ファイル510のモデル514に対応する計画変更率405を取得し、員数512を、取得した計画変更率405を乗じて、書き換える。
また、シナリオ別マスタ作成部120は、工完日513を、シナリオの販売計画遅延期間403と計画変更パターン406を用いて、書き換える。計画変更パターン406には、例えば、下記の3つのパターンがある。
パターン1:販売計画を販売計画遅延期間403、単純に後倒しする。すなわち、工完日513を、販売計画遅延期間403を足すことにより書き換える
パターン2:販売計画遅延期間分は失注したとみなし、販売計画遅延期間403の販売計画を削除する。すなわち、まず、シナリオ別販売計画ファイル510の中の最も工完日513が早いレコードの工完日513に、販売計画遅延期間403を足して、販売計画遅延期間403の終了日を求める。そして、シナリオ別販売計画ファイル510の中から、その日より前に工完日513が設定されているレコードを検索し、削除する。
パターン3:販売計画遅延期間403の経過後に、販売計画遅延期間403分の販売計画を加算。すなわち、パターン2と同様に、最も工完日513が早いレコードの工完日513に、販売計画遅延期間403を足して、販売計画遅延期間403の終了日を求め、求めた日より前に、工完日513が設定されているレコードを削除する。さらに、残ったレコードのうち、最初のレコード(すなわち、工完日513が、販売計画遅延期間403の直後であるレコード)の員数512を、削除した全レコードの員数512の合計を足して、書き換える。
次に、シナリオ別リードタイムファイル520の作成について説明する。シナリオ別マスタ作成部120は、まず、オリジナルリードタイムファイル220をそのままコピーしたファイルを作成する。すなわち、製品CD521と、部品CD522と、員数523と、調達LT524と、製造LT525とが各レコードに格納されたファイルを生成する。さらに、生成したファイルの各レコードの調達LT524と、製造LT525とを、先に選択したシナリオのリードタイム変更率407を乗じることにより書き換える処理を行う。
次に、図10を用いて、シナリオ別既発注ファイル530の作成について説明する。シナリオ別マスタ作成部120は、オリジナル発注ファイル310の中から、選択したシナリオの意思決定タイミング404より前に、発注日315が設定されているレコードを抽出する。そして、抽出したレコードを纏めて、発注元製品CD531と、部品CD532と、入庫量533と、入庫日534と、発注日535と、フラグ536とが各レコードに格納されたシナリオ別既発注ファイル530を生成する。
なお、初期在庫ファイル240及び基本情報ファイル250は、オリジナルマスタ200のものと同じで、変更されない。
また、シナリオ別マスタ作成部120は、操作者から入力装置を介して、シナリオ別MRP作成用ファイル500の詳細設定を受け付けもよい。例えば、ある品目に限り調達LTや製造LTを変更する要求や、販売計画を変更する要求を受け付けて、変更する。これにより、多様な業績指標影響度を評価する事ができる。
以上、シナリオ別マスタ500の作成処理について説明した。
次に、MRP計算部110は、シナリオ別マスタ500を入力として、MRP計算を行い、シナリオ別MRP計算結果600を出力する(図7のS13)。
シナリオ別MRP計算結果600は、図11に示すように、シナリオ別発注ファイル610と、シナリオ別明細ファイル620とからなる。
シナリオ別発注ファイル610は、オリジナル発注ファイル310と同様に、各部品の発注に関する情報を格納している。すなわち、発注ごとにレコードが存在し、各レコードに、利用先製品CD611と、発注元製品CD612と、部品CD613と、入庫量614と、入庫日615と、発注日616と、フラグ617とが、対応付けられて格納される。
利用先製品CD611は、選択されたシナリオ通りに製品が製造された場合に、発注した部品が使用される製品のコードである。発注元製品CD612は、オリジナルの販売計画の場合にその部品が使用される予定であった製品のコードである。フラグ617は、発注がいつ生成されたのかを示す。具体的には、オリジナルMRP計算よりも前に、当初から存在した発注である場合に「0」、オリジナル販売計画のMRP計算により追加された発注の場合に「1」、今回のシナリオ別MRP計算により追加された発注の場合に「2」が格納される。
シナリオ別明細620は、オリジナル明細ファイル320と同様の構成をとる。すなわち、シナリオ別明細620には、区分された期間ごとの、各品目(製品または部品)の受払結果(在庫量、入庫量、出庫量、仕掛量など)に関する情報が格納される。すなわち、各レコードには、親品目CD621と、品目CD622と、品目名623と、モデル624と、終了日625と、在庫量626と、入庫量627と、出庫量628と、仕掛量629とが、対応つけて格納される。
こうして、オリジナルMRP計算結果300と、シナリオ別MRP計算結果600とが出力されると、図表作成部130は、これらの情報に基づいて、纏め表、業績指標影響度評価グラフ、及び在庫原因グラフを作成し、表示処理部140を介して、ディスプレイ装置などに出力する。
図12は、纏め表700の一例を示す。纏め表700は、各モデルについて、区分された期間ごとに、業績指標を纏めたものである。図12に示すように、纏め表700は、例えば、モデル701と、区分された期間の終了日702と、売上高703と、在庫金額704と、仕掛金額705と、発注高706と、入庫高707とを列挙して構成される。図12の纏め表700では、オリジナルの販売計画から求めたものと、選択されたシナリオによって変更された販売計画から求めたものを併記している。
なお、各モデルに業績指標を纏めもよいし、図12に示すように、特定のモデルと、その他のモデルと、全モデルの合計に分けて業績指標を纏めてもよい。
売上高703は、オリジナル明細ファイル320又はシナリオ別明細ファイル620に格納されている製品ごとの出庫量に、その製品の単価を乗じて求められる。製品の単価は、金額ファイル2530を用いて、製品の品目ID2531に対応する単価2532を取得することで求められる。
在庫金額704は、オリジナル明細ファイル320又はシナリオ別明細ファイル620の品目ごとに、在庫量に、その品目の単価を乗じた金額を求め、求めた品目ごとの在庫高を合計することにより求められる。
仕掛金額705は、オリジナル明細ファイル320又はシナリオ別明細ファイル620に格納されている製品ごとに、仕掛量に、その製品の単価を乗じて求められる。
発注高706は、発注ファイル310、610に格納されている品目ごとに、入庫量に、その品目の単価を乗じた金額を求め、求めた品目ごとの発注高を合計することにより求められる。
入庫高707は、明細ファイル320、620に格納さている品目ごとに、対応する単価を乗じた金額を求め、求めた品目ごとの入庫高を合計することにより求められる。
なお、モデル単位に集計する場合は、同じモデルに属する製品の売上高、在庫金額、仕掛金額、入庫高をそれぞれ合計して求める。
次に、業績指標影響度評価グラフの作成について説明する。
図表作成部130は、操作者からの要求に応じて、業績指標影響度評価グラフを作成し、表示処理部140を介して、ディスプレイ装置などに出力する。
図13は、図12の纏め表の情報を基に、グラフ化したものである。
図表作成部130は、横軸に終了日(区分された期間の終了日)または日付を、縦軸に金額をとる。そして、売上高、発注高、入庫高については、各期間の金額を積上げた値を用いて、在庫金額、仕掛金額については、終了日の金額を用いてグラフを作成する。このとき、意思決定タイミングも表示する。なお、グラフ表示項目については、必要に応じ変更する。
図13において、細線は、オリジナルの販売計画(シナリオ0)を表し、太線は、シナリオ1を表している。また、縦線の実線は、製品出荷日(すなわち、製品の工完日)を示し、縦線の破線は、意思決定タイミングを示している。
例えば、2月5日に製品を10個出荷すると1月22日時点で販売計画(シナリオ0)を立てたとする。しかし、その後、需要が変化していることに気づき、販売計画を見直し、2月5日の販売計画10個を2月19日に後倒しする意思決定を1月29日に行なったとする(シナリオ1)。この場合、各シナリオの発注高・入庫高は図13のようになる。
つまり、1月22日時点では既発注高は300万円程度であるが、1月29日になると既発注高は急激に増え2倍以上の800万円となる。もし、販売計画の見直しを早く行い、その意思決定を1月22日時点で行う事ができていれば、少なくとも2月5日まで追加発注を行う必要がなく、既発注高は当初のまま(300万円程度)ですんでいたことがグラフから確認できる。
また、今回は販売計画数に変更がないため、入荷したものはいずれ出荷されるが、計画数に変更がある場合は、意思決定のタイミングが遅い為に古い販売計画で余分に部品を発注してしまい、在庫が増加するということが起こる。新製品の立上げ時などは、設計変更等頻繁に起こるため、上記のように在庫がたまると設計変更により消費されないものもできてしまい、滅却せざるを得なくなる。
以上のことから、業績悪化リスクを低減するためには、いかに不必要な部品購入を行なわないように発注を抑えるかがポイントであることがわかる。しかし、従来の入庫高や在庫金額を予測し分析しているだけでは、上記のような計画を見直すタイミングを正しく把握する事ができない。よって、図13のように発注高(既発注高および発注予定高)をグラフ表示することで、計画の見直しや変更を行なう意思決定タイミングを確認する事ができる。
さらに詳しく説明すると、発注高曲線の傾きが緩やかな場合は意思決定が多少遅れても業績指標影響度は少ない。つまり、部品を追加発注する金額が少ないため、需要の動きをしばらくみてから判断するといった判断を経営者は行う事ができる。しかし、発注高曲線が急激な右肩上がりである時期は、部品の追加発注高が多いために、販売計画の見直しおよびその意思決定を迅速に行わなければならない。遅れた場合は、例え、しばらくの間はSCM(サプライチェーンマネジメント)に影響ないように見えたとしても、いずれ発注した部品は入庫し在庫が増えてしまう。
よって、発注高線に対し、意思決定タイミング毎に縦線を追加し、その囲まれた範囲毎に区別し表示することで、計画の見直しを行なうべき意思決定タイミングを確認する事ができる。
図14は、図表作成部130が作成する、もう1つの業績指標影響度評価グラフである。
図表作成部130は、纏め表700を用いて、横軸に期間、縦軸に金額をとり、発注高と、売上高、在庫金額とを、グラフ表示する。このとき、オリジナルの販売計画と、シナリオによって変更された販売計画とを比較して表示する。
図14は、ある計画(シナリオ0)に対して、2週間後に計画見直しを行ない、計画変更(シナリオ1)を行なった場合の売上高、発注高、在庫金額の推移をグラフ化した業績指標影響度評価グラフである。
グラフから、計画変更の意思決定の遅れにより、必要量の2倍以上の過剰発注を行なっていることがわかる。さらに、在庫金額が本来あるべき金額に収束するのに10週間ほど遅延していることもわかる。
つまり、このグラフを確認することで、販売計画変更を行うタイミングの重要性を用意に認識することができる。
なお、上記は説明のために2つのシナリオ(オリジナルとシナリオ1)のみのグラフであるが、図表作成部130は、3以上のシナリオによる纏め表を作成することができる。そして、グラフ表示する事も可能である。ただし、シナリオが多い場合は、各業績指標(売上高、在庫金額、仕掛金額、発注高、入庫高)を全てグラフ表示すると見づらく意思決定を行いづらくなることがある。よって、随時、グラフに表示させる項目については操作者からの指定に応じて選択可能とする。
図15は、図表作成部130により作成される、在庫原因グラフである。在庫原因グラフは、ある部品aについて、どの製品から発注がかかり、具体的に組立てに使用したのはどの製品か、また、どの製品が原因で部品aが在庫となっているかを表すものである。すなわち、在庫原因グラフは、在庫が増加した場合に、何の原因で在庫が溜まってしまったのか(例えば増加した部品を使用する製品の計画が変更されていた等)の原因を容易に知ることが可能なグラフである。
図表作成部130は、シナリオ別既発注ファイル610とシナリオ別明細ファイル620とを用いて、横軸に日付、縦軸に金額(または在庫量)をとり、在庫原因グラフを作成する。
図20は、同一部品を2つの製品に使用する場合を例として取り上げている。例えば、製品Xと製品Yの両方で部品aを使用していたとする。そして、製品X、製品Yともに調達計画を変更した結果、部品aの在庫金額が高額となってしまった。そのような場合、製品Xと製品Yのどちらの計画変更が遅かった為に部品を購入してしまい在庫が増加してしまったのか、従来は原因分析する事が大変であった。しかし、シナリオ別発注ファイル610の中の、発注した時はどの製品の部品を調達する為に発注したのかを示す情報(発注元製品CD612)と、製品を組上げる際はどの製品を組立てる為に部品を利用したかという情報(利用先製品CD611)とを用いる事により、発注元製品と利用元製品がわかる。
ここで、下記に複数の製品での既発注量の計算の方法について説明する。例として、製品Xと製品Yにおいて部品aを共通して用いる場合の既発注量の計算について説明する。
例えば、シナリオ情報に、製品Xの販売計画を減少させ、製品Yを増加させるような計画変更率405を設定していたとする。そのような場合において、販売計画にシナリオ情報を反映させ、シナリオ別MRP計算を実行したところ、計算途中で、製品Yを組立てる為に部品aを必要としているが、オリジナルMRP計算で求めたオリジナル発注ファイル310において、製品Yのために発注した部品aを使いきってしまったとする。そのような時は、製品Yの新規発注を行なう前に、他の製品(今回は製品X)で既発注の部品aが余っていないか調べ、余っている場合はその既発注を使用する。つまり、今回の例では、シナリオ別発注ファイル610において、利用先製品CD611は製品Y、発注元製品CD612は製品Xとなる。
図15のグラフ上の「製品Xからの発注」は、シナリオ別発注ファイル610の発注元製品CD612が製品Xのものの入庫量614×単価で求められる。なお、日付は入庫日615を使用する。
グラフ上の「製品Xの組立に利用」は、利用先製品CD611が製品Xのものの入庫量×単価で求められる。なお、日付は入庫日615を使用する。
グラフの部品aの在庫金額は、シナリオ別明細ファイル620から作成する。すなわち、品目CD622が部品aのものであり、親品目CD621がX又はYのものの在庫量×単価により部品aの在庫金額を算出する。なお、日付は終了日625を使用する。
これらの情報を積上げ、各製品の発注元製品と利用元製品、さらに、シナリオ別明細ファイル620をもとにして求めた在庫金額の推移を並べてグラフ表示することにより、どの製品の計画変更が原因で在庫金額が高くなったのか容易に知る事ができる。
このような分析が可能になる事で、共通品であっても在庫金額が高額になる原因を容易に知る事ができ、計画の見直し、または計画の見直しタイミングの前倒し、或いは部品コストの低減等の対策を行うことができる。これは、業績の悪化を未然に把握し、防ぐのに有効なグラフである。
このような、部品消費および発注ロジックの計算を行うことで、どの製品の計画変更によって在庫が増加したのか、共通品を増やすことによる計画変更への対応力を確認する事ができる。
以上、本発明の一実施形態について説明した。
上記実施形態によれば、経営者はシナリオ情報として販売計画やリードタイムの変更を行うタイミングを設定することで、既発注金額や在庫金額などの業績への影響度を高速かつ容易に評価する事が可能となる。また、業績指標影響度評価グラフの発注高曲線を確認することにより発注金額が高額になる時期には計画の見直しの必要性を、また、在庫原因グラフにより各部品がなぜ在庫として余るのかといった原因分析を、事前に行なう事ができるため、業績悪化防止のための対策を講じる事が可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に制限されない。上記実施形態は、様々な変更が可能である。
例えば、シナリオ別マスタ作成部120は、シナリオ別MRP計算が行われ、業績指標の影響を示す表やグラフが表示された場合、シナリオの変更を受け付ける画面をディスプレイ装置に表示するようにしてもよい。そして、操作者に、修正するシナリオ番号を特定させた後、変更箇所を受け付け、シナリオを変更する。その後、変更されたシナリオについて、図7のS12以降の処理が行われるようにすることができる。
販売計画の評価システムの概略構成図である。 MRP計算のフロー図である。 オリジナルマスタの構成を示す図である。 基本情報ファイルの構成を示す図である。 オリジナル発注ファイルの構成を示す図である。 オリジナル明細ファイルの構成を示す図である。 MRP計算のフロー図である。 シナリオファイルの構成を示す図である。 シナリオ別マスタの構成を示す図である。 シナリオ別既発注ファイルの生成方法を示す図である。 シナリオ別MRP計算結果の構成を示す図である。 纏め表の構成を示す図である。 業績指標影響度評価グラフの表示例である。 業績指標影響度評価グラフの表示例である。 在庫原因の表示例である。
符号の説明
100・・・販売計画評価支援システム、110・・・MRP計算部、120・・・シナリオ別マスタ作成部、130・・・図表作成部、140・・・表示処理部

Claims (7)

  1. 販売計画の評価支援システムであって、
    製品の販売計画を含みMRP(Material Requirements Planning)計算の入力として用いられるマスタ情報を取得する手段と、
    前記マスタ情報を入力としてMRP計算により前記製品の従属需要品目の発注員数及び発注日を含む第1の発注計画を求める第1のMRP計算手段と、
    前記販売計画の見直しタイミングを設定する見直しタイミング設定手段と、
    前記マスタ情報の変更を行うマスタ変更手段と、
    前記第1の発注計画の中の前記見直しタイミングの前に発注日が設定されている発注計画を、前記見直しタイミングより前に既に発注された発注計画として用い、かつ、前記マスタ変更手段により変更されたマスタ情報を入力として、MRP計算により前記製品の従属需要品目の発注員数及び発注日とを含む第2の発注計画を求める第2のMRP計算手段と、
    を備えることを特徴とする販売計画の評価支援システム。
  2. 請求項1に記載の販売計画の評価支援システムであって、
    前記マスタ情報は、
    販売する製品、員数及び工完日を含む、製品の販売計画と、
    前記製品の従属需要品目の調達や製造のリードタイムと、
    前記従属需要品目の初期在庫と、
    既に発注された前記従属需要品目の発注員数と発注日とを含み、
    前記第1のMRP計算手段及び前記第2のMRP計算手段は、
    品目ごとに、入庫量、出庫量、発注量、在庫量及び仕掛量の少なくとも1つを含む業績指標を算出する
    ことを特徴とする販売計画の評価支援システム。
  3. 請求項2に記載の販売計画の評価支援システムであって、
    前記見直しタイミングを前記業績指標とともにグラフ表示する表示手段
    を備える
    ことを特徴とする販売計画の評価支援システム。
  4. 請求項2に記載の販売計画の評価支援システムであって、
    品目ごとの単価を記憶する手段と、
    前記品目ごとの単価を用いて金額換算した業績指標を求める手段と、
    前記見直しタイミングを前記金額換算された業績指標とともにグラフ表示する表示手段を備える
    ことを特徴とする販売計画の評価支援システム。
  5. 請求項1に記載の販売計画の評価支援システムであって、
    前記第2のMRP計算手段は、
    前記従属需要品目について、発注を行う原因となった発注元製品と、その発注により入庫された部品が利用される利用元製品とを特定し、
    前記評価システムは、さらに、
    前記従属需要品目の発注元製品および利用元製品の発注高又は入庫高をグラフ表示する表示手段を備える
    ことを特徴とする販売計画の評価支援システム。
  6. 販売計画の評価支援システムの評価支援方法であって、
    製品の販売計画を含みMRP(Material Requirements Planning)計算の入力として用いられるマスタ情報を取得するステップと、
    前記マスタ情報を入力としてMRP計算により前記製品の従属需要品目の発注員数及び発注日を含む第1の発注計画を求める第1のMRP計算ステップと、
    前記販売計画の見直しタイミングを設定する見直しタイミング設定ステップと、
    前記マスタ情報の変更を行うマスタ変更ステップと、
    前記第1の発注計画の中の前記見直しタイミングの前に発注日が設定されている発注計画を、前記見直しタイミングより前に既に発注された発注計画として用い、かつ、前記マスタ変更ステップにより変更されたマスタ情報を入力として、MRP計算により前記製品の従属需要品目の発注員数及び発注日とを含む第2の発注計画を求める第2のMRP計算ステップと、
    を行うことを特徴とする販売計画の評価支援システムの評価支援方法。
  7. 販売計画の評価支援システムとしてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    製品の販売計画を含みMRP(Material Requirements Planning)計算の入力として用いられるマスタ情報を取得する手段と、
    前記マスタ情報を入力としてMRP計算により前記製品の従属需要品目の発注員数及び発注日を含む第1の発注計画を求める第1のMRP計算手段と、
    前記販売計画の見直しタイミングを設定する見直しタイミング設定手段と、
    前記マスタ情報の変更を行うマスタ変更手段と、
    前記第1の発注計画の中の前記見直しタイミングの前に発注日が設定されている発注計画を、前記見直しタイミングより前に既に発注された発注計画として用い、かつ、前記マスタ変更手段により変更されたマスタ情報を入力として、MRP計算により前記製品の従属需要品目の発注員数及び発注日とを含む第2の発注計画を求める第2のMRP計算手段として
    前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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