JP2008051357A - 遠隔管理システムおよび遠隔管理装置 - Google Patents

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JP2008051357A JP2006226028A JP2006226028A JP2008051357A JP 2008051357 A JP2008051357 A JP 2008051357A JP 2006226028 A JP2006226028 A JP 2006226028A JP 2006226028 A JP2006226028 A JP 2006226028A JP 2008051357 A JP2008051357 A JP 2008051357A
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Abstract

【課題】各地に点在する既存の空調管理装置に改変を加えることなく、異常が予知された室内ユニットの特定を低コストで可能にする。
【解決手段】空気調和装置40aは、室外ユニット50aと複数の室内ユニット60aa,60abとを有する。空調管理装置10aは空気調和装置40aと同じ物件1a内に設置され、遠隔管理サーバ20は物件1aの遠隔に存在する。空調管理装置10aの第1送信部13aは、空調管理装置10aの制御部11により室内ユニット60aa,60abおける異常の発生が予知された場合に、運転データを遠隔管理サーバ20に向けて送信する。遠隔管理サーバ20の制御部21は、遠隔管理サーバ20の第1受信部23aにより受信された運転データに基づいて、複数の室内ユニット60aa,60abの中から異常の発生が予知される1又は複数の室内ユニットを特定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、室外ユニットと室外ユニットに冷媒連絡配管を介して接続される複数の室内ユニットとを有する空気調和装置を空気調和装置の遠隔から管理する遠隔管理システム、およびこのような遠隔管理システムに含まれる遠隔管理装置に関する。
従来より、全国各地に点在する物件内の空気調和装置を遠隔管理センターに設置された遠隔管理装置により集中的に管理する遠隔管理サービスが実施されている(例えば、特許文献1,2)。そして、このような遠隔管理サービスの対象として、所謂マルチシステムと呼ばれるタイプの空気調和装置が選ばれることがある。マルチシステムの空気調和装置とは、1又は複数の室外ユニットに複数の室内ユニットが連結されることにより構成される空気調和装置のことをいう。
そして、このような遠隔管理サービスの一環として、異常予知発報サービスが実施されることがある。異常予知発報サービスとは、空気調和装置と同じ物件内に設置されている空調管理装置が、空気調和装置の異常を予知ロジックに従って予知し、予知した異常を通信回線を介して遠隔管理センターに発報するものである。出願人の実施する異常予知発報サービスでは、空気調和装置を構成する室外ユニットや室内ユニットなどの複数の機器のいずれかにおいて異常が予知されると、空調管理装置において以下のような処理が実行される。すなわち、異常原因の解析に供するよう、異常の予知された特定の機器に関する機器データが、同じ系統に属するその他の機器に関する機器データとともに互いに区別されることなく遠隔管理装置側へと送信される。なお、1の「系統」とは、室外ユニットや室内ユニットなどの複数の機器から構成される、空気調和装置の管理単位のことをいう。一方、遠隔管理センター又は遠隔管理センターから情報を孫受けした最寄りのサービスステーションなどでは、空調管理装置から送信されてきた機器データが解析される。そして、その解析結果によっては、異常に対応すべくサービスマンなどがその異常の予知された空気調和装置が設置される物件まで派遣されたりする。
このように、この出願人による異常予知発報サービスでは、空調管理装置側から遠隔管理装置側へと機器データが系統単位で送信されるようになっており、複数の機器のうちどの機器において異常が予知されたのかを示す情報は送信されないようになっている。このような場合、現状では、予知された異常に対応するために現地に出向したサービスマンなどは、空調管理装置から送られてきた機器データを参考にしつつ、自ら異常が予知された機器を特定することとなっている。
特開2005−315564号公報 特開2004−265449号公報
ところで、通常、空気調和装置に含まれる複数の室内ユニットは、物件内のあちこちに設置されている。したがって、従来のように異常に係る室内ユニットの特定がされないままに予知発報を受けて現地へと出向したサービスマンなどは、修理作業の対象となる室内ユニットを見つけ出すために物件内のあちこちを調べ回らなくてはならなくなる。
そこで、このような状況を回避するために、空調管理装置に異常が予知される機器を特定させその情報を予知発報時に送信させようとすると、全国各地に既設されている数多の空調管理装置を改変する必要が生じ、コストが多大になる。
本発明は、各地に点在する既存の空調管理装置に改変を加えることなく、異常が予知された室内ユニットの特定を低コストで可能にすることにある。
第1発明に係る遠隔管理システムは、空調管理装置と、遠隔管理装置とを備え、空気調和装置を空気調和装置の遠隔から管理する。空気調和装置は、室外ユニットと複数の室内ユニットとを有する。室内ユニットは、室外ユニットに冷媒連絡配管を介して接続される。空調管理装置は、空気調和装置と同じ物件内に設置され、空気調和装置を管理する。遠隔管理装置は、物件の遠隔に存在し、空調管理装置に通信回線を介して接続される。空調管理装置は、予知部と、第1送信部とを有する。予知部は、第1機器データに基づいて、室内ユニットにおける異常の発生を予知する。第1機器データは、空気調和装置に関するデータである。第1送信部は、予知部により室内ユニットおける異常の発生が予知された場合に、第1機器データを遠隔管理装置に向けて送信する。遠隔管理装置は、第1受信部と、特定部とを有する。第1受信部は、第1送信部から第1機器データを受信する。特定部は、第1受信部により受信された第1機器データに基づいて、複数の室内ユニットの中から異常の発生が予知される1又は複数の室内ユニットを特定する。
この遠隔管理システムでは、空調管理装置において室内ユニットにおける異常が予知された場合に、空調管理装置側から空調管理装置の遠隔に存在する遠隔管理装置側へと、空気調和装置に関する機器データ(第1機器データ)が送信されるように設計されている。このとき空調管理装置側から遠隔管理装置側へと送信される第1機器データには、その異常に係る室内ユニットに関する機器データだけでなく、その室内ユニットとともに空気調和装置を構成する室外ユニットおよびその他の室内ユニットに関する機器データも含まれる。したがって、遠隔管理装置側では、ある室内ユニットにおいて異常が予知された場合に、その室内ユニットに関する機器データだけでなく、その室内ユニットの状態に影響を与え得る室外ユニットおよびその他の室内ユニットに関する機器データに基づいて、その異常原因を解析することができるようになっている。
一方、この遠隔管理システムでは、空調管理装置側から遠隔管理装置側へと第1機器データが送信されると、特定部がその第1機器データに基づいて複数の室内ユニットの中から異常が予知される1又は複数の室内ユニットを特定する。したがって、現地へと派遣されるサービスマンなどは複数の室内ユニットの中から予め異常に係る室内ユニットを確認した上で現地に向かうことができ、現地における作業が容易になる。
このように、この遠隔管理システムでは、各地に点在する既存の空調管理装置に改変を加えることなく、空調管理装置の遠隔に存在する遠隔管理装置のみに改変を加えることにより、空調管理装置において異常が予知された室内ユニットを特定することができる。すなわち、少ない投資額で異常が予知された室内ユニットを特定することができるように既存の設備を改良することができる。
第2発明に係る遠隔管理システムは、第1発明に係る遠隔管理システムであって、遠隔管理装置は、報知部をさらに有する。報知部は、特定部により特定された1又は複数の室内ユニットが明示される態様で、異常の発生が予知される旨を報知する。
この遠隔管理システムの遠隔管理装置では、予知された異常が報知されるようになっており、その際には、その異常に係る室内ユニットに関する情報も出力されるようになっている。したがって、この遠隔管理システムでは、サービスマンに複数の室内ユニットのうちどの室内ユニットにおいて異常が予知されたのかを伝えることができる。
第3発明に係る遠隔管理システムは、第1発明又は第2発明に係る遠隔管理システムであって、空調管理装置は、第2送信部をさらに有する。第2送信部は、所定の間隔で第2機器データを遠隔管理装置に向けて送信する。第2機器データは、空気調和装置に関するデータである。遠隔管理装置は、第2受信部と、蓄積部とをさらに有する。第2受信部は、第2送信部から第2機器データを受信する。蓄積部は、第2受信部により受信された第2機器データを蓄積する。特定部は、第1受信部により受信された第1機器データと、蓄積部に蓄積されている第2機器データとに基づいて、複数の室内ユニットの中から異常の発生が予知される1又は複数の室内ユニットを特定する。
この遠隔管理システムでは、空気調和装置に関する機器データ(第2機器データ)が空調管理装置側から遠隔管理装置側へと所定の間隔で送信され、蓄積部に蓄積されてゆくように設計されている。したがって、遠隔管理装置側では、第1機器データと第2機器データとに基づいて、複数の室内ユニットのうちどの室内ユニットにおいて異常が予知されたのかを特定することができる。すなわち、この遠隔管理システムでは、より豊富な情報に基づいてより正確に室内ユニットを特定することができる。
第4発明に係る遠隔管理システムは、第3発明に係る遠隔管理システムであって、空調管理装置は、記憶部をさらに有する。記憶部は、第2機器データを記憶する。第2機器データは、第2送信部を介して遠隔管理装置に向けて送信された後に記憶部から消去される。
この遠隔管理システムの空調管理装置では、第2機器データは遠隔管理装置に向けて送信された後、消去される。このように、空調管理装置側の記憶容量が少ないなどの理由で第2機器データが遠隔管理装置側への送信後に消去されるように設計されている場合、空調管理装置側では過去の第2機器データに基づいて室内ユニットを特定することができない。一方、この遠隔管理システムでは、第2機器データが蓄積されている遠隔管理装置側で室内ユニットの特定が行われるため、第2機器データに基づいて室内ユニットを特定することができる。
第5発明に係る遠隔管理システムは、第1発明から第4発明のいずれかに係る遠隔管理システムであって、第1機器データは、複数の室内ユニットに取り付けられたセンサにおいて検出される値を含む。
この遠隔管理システムでは、空調管理装置において室内ユニットにおける異常が予知された場合に、空調管理装置側から遠隔管理装置側へと複数の室内ユニットに取り付けられたセンサにおいて検出された値が送信される。これにより、この遠隔管理システムでは、複数の室内ユニットに取り付けられたセンサにおいて検出された値に基づいて、異常に係る室内ユニットを特定することができる。
第6発明に係る遠隔管理装置は、第1受信部と、特定部とを備え、空気調和装置を空気調和装置の遠隔から管理する。空気調和装置は、室外ユニットと複数の室内ユニットとを有する。室内ユニットは、室外ユニットに冷媒連絡配管を介して接続される。第1受信部は、空調管理装置において室内ユニットおける異常の発生が予知された場合に空調管理装置から送られてくる第1機器データを受信する。空調管理装置は、空気調和装置と同じ物件内に設置され、空気調和装置を管理する。第1機器データは、空気調和装置に関するデータである。特定部は、第1受信部により受信された第1機器データに基づいて、複数の室内ユニットの中から異常の発生が予知される1又は複数の室内ユニットを特定する。
この遠隔管理装置は、空調管理装置において室内ユニットにおける異常が予知された場合に、空調管理装置から空気調和装置に関する機器データ(第1機器データ)を受信することになる。この第1機器データには、その異常に係る室内ユニットに関する機器データだけでなく、その室内ユニットとともに空気調和装置を構成する室外ユニットおよびその他の室内ユニットに関する機器データも含まれる。したがって、この遠隔管理装置では、ある室内ユニットにおいて異常が予知された場合に、その室内ユニットに関する機器データだけでなく、その室内ユニットの状態に影響を与え得る室外ユニットおよびその他の室内ユニットに関する機器データに基づいて、その異常原因を解析することができるようになっている。
一方、この遠隔管理装置では、第1受信部が空調管理装置から第1機器データを受信すると、特定部がその第1機器データに基づいて複数の室内ユニットの中から異常が予知される1又は複数の室内ユニットを特定する。したがって、現地へと派遣されるサービスマンなどは複数の室内ユニットの中から予め異常に係る室内ユニットを確認した上で現地に向かうことができ、現地における作業が容易になる。
このように、この遠隔管理装置では、各地に点在する既存の空調管理装置に改変を加えることなく、空調管理装置において異常が予知された室内ユニットを特定することができる。すなわち、少ない投資額で異常が予知された室内ユニットを特定することができるように既存の設備を改良することができる。
第1発明に係る遠隔管理システムでは、各地に点在する既存の空調管理装置に改変を加えることなく、空調管理装置の遠隔に存在する遠隔管理装置のみに改変を加えることにより、空調管理装置において異常が予知された室内ユニットを特定することができる。すなわち、少ない投資額で異常が予知された室内ユニットを特定することができるように既存の設備を改良することができる。
第2発明に係る遠隔管理システムでは、予知された異常が報知されるようになっており、その際には、その異常に係る室内ユニットに関する情報も出力されるようになっている。したがって、この遠隔管理システムでは、サービスマンに複数の室内ユニットのうちどの室内ユニットにおいて異常が予知されたのかを伝えることができる。
第3発明に係る遠隔管理システムでは、第1機器データと第2機器データとに基づいて、複数の室内ユニットのうちどの室内ユニットにおいて異常が予知されたのかを特定することができる。すなわち、この遠隔管理システムでは、より豊富な情報に基づいてより正確に室内ユニットを特定することができる。
第4発明に係る遠隔管理システムでは、第2機器データが蓄積されている遠隔管理装置側で室内ユニットの特定が行われるため、第2機器データに基づいて室内ユニットを特定することができる。
第5発明に係る遠隔管理システムでは、複数の室内ユニットに取り付けられたセンサにおいて検出された値に基づいて、異常に係る室内ユニットを特定することができる。
第6発明に係る遠隔管理装置では、各地に点在する既存の空調管理装置に改変を加えることなく、空調管理装置において異常が予知された室内ユニットを特定することができる。すなわち、少ない投資額で異常が予知された室内ユニットを特定することができるように既存の設備を改良することができる。
以下、図1〜図9を参照して、本発明の一実施形態に係る遠隔管理システム100について説明する。
<全体構成>
遠隔管理システム100は、全国各地に点在する多数の物件1a,1b,1c,・・・内にそれぞれ設置される空気調和装置40a,40b,40c,・・・を遠隔管理センター2において集中的に管理するためのシステムである。遠隔管理システム100は、図1に示されるように、主として、物件1a,1b,1c,・・・内において空気調和装置40a,40b,40c,・・・をそれぞれ管理する空調管理装置10a,10b,10c,・・・と、物件1a,1b,1c,・・・の遠隔に存在する遠隔管理センター2内に設置される遠隔管理サーバ20と、遠隔管理サーバ20にインターネット回線4およびFAX回線5を介して接続されるサービスセンター3内のサービス端末30とから構成されている。サービスセンター3は、簡単のため、図1においては1つしか示されていないが、実際には全国に数か所設置されているものとする。
以下、空気調和装置40a,40b,40c,・・・について説明した後、遠隔管理システム1の主要な構成要素について説明する。
<空気調和装置の構成>
空気調和装置40a,40b,40c,・・・は、それぞれ全国各地に点在する物件1a,1b,1c,・・・内に設置されている。遠隔管理システム100によって管理される空気調和装置には、マルチタイプのものもあればシングルタイプのものもあるが、本実施形態の説明において例示される空気調和装置40a,40b,40c,・・・は、全てマルチタイプであるものとする。以下、空気調和装置40aの構成について説明するが、その他の空気調和装置40b,40c,・・・についても同様であるものとする。
図2に示されるように、空気調和装置40aは、主として、複数の室外ユニット50a,50b,・・・と、複数の室外ユニット50a,50b,・・・にそれぞれ冷媒連絡配管70a,70b,・・・を介して接続される複数の室内ユニット60aa,60ab,・・・,60ba,60bb,・・・,・・・とから構成されている。室外ユニット50aは、室内ユニット60aa,60ab,・・・とともに、室外ユニット50bは、室内ユニット60ba,60bb,・・・とともに・・・(以下同様)・・・それぞれ1の系統を構成している。すなわち、空気調和装置40aは、複数の系統から構成されている。系統とは、空気調和装置の管理単位である。なお、空気調和装置40a,40b,40c,・・・のうち、空気調和装置40a以外の空気調和装置40b,40c,・・・の中には、空気調和装置40aと異なり1の系統のみからなるものもある。
図3は、室外ユニット50aおよび室内ユニット60aa,60ab,・・・から構成される系統の冷媒回路図である。以下、図3を参照して、室外ユニット50aおよび室内ユニット60aa,60ab,・・・から構成される系統の構成について説明するが、その他の系統についても同様であるものとする。
(1)室内ユニット
室内ユニット60aa,60ab,・・・は、第1物件1a内の部屋に天井に埋め込まれたり壁に掛けられたりなどの態様で設置されている。そして、室内ユニット60aa,60ab,・・・は、専用の通信ネットワーク6を介して室外ユニット50aとの間で制御信号の授受を行いながら、冷媒と室内空気との間で熱交換を行うことにより、第1物件1a内の部屋を空気調和する。
室内ユニット60aa,60ab,・・・のケーシング内には、それぞれ膨張弁61a,61b,・・・、室内側熱交換器62a,62b,・・・、室内側ファン63a,63b,・・・および室内側制御部67a,67b,・・・が設けられている。室内ユニット60aa,60ab,・・・には、それぞれ室内側熱交換器62a,62b,・・・の液側の冷媒の温度を検出する液側温度センサ64a,64b,・・・、室内側熱交換器62a,62b,・・・のガス側の冷媒の温度を検出するガス側温度センサ65a,65b,・・・および室内ユニット60aa,60ab,・・・の設置された室内の温度を検出する室内温度センサ66a,66b,・・・が設けられている。室内側制御部67a,67b,・・・は、それぞれ各種センサ64a〜66a,64b〜66b,・・・に接続されている。室内側制御部67a,67b,・・・は、それぞれ室内ユニット60aa,60ab,・・・がオンの状態にある場合においては、各種センサ64a〜66a,64b〜66b,・・・に所定の間隔(本実施形態では1分)で取り付け位置周辺の温度を検出させる。そして、各種センサ64a〜66a,64b〜66b,・・・において検出された値は、室内側制御部67a,67b,・・・によって専用の通信ネットワーク6を介して室外ユニット50aの室外側制御部55に送信される。
ファンモータにより室内側ファン63a,63b,・・・が回転駆動されると、それぞれ室内ユニット60aa,60ab,・・・の設置された室内の空気が室内ユニット60aa,60ab,・・・のケーシング内へと吸い込まれる。こうして室内ユニット60aa,60ab,・・・のケーシング内へと吸い込まれた空気は、それぞれ室内ユニット60aa,60ab,・・・のケーシング内に設けられた室内側熱交換器62a,62b,・・・内を流れる冷媒との間で熱交換を行い、冷房モードでの運転時(室外ユニット50aの四路切換弁52が実線の状態にある場合)には冷却され、暖房モードでの運転時(室外ユニット50aの四路切換弁52が破線の状態にある場合)には加熱される。
(2)室外ユニット
室外ユニット50aは、例えば、物件1aの屋上に設置されており、専用の通信ネットワーク6を介して室内ユニット60aa,60ab,・・・との間で制御信号の授受を行いながら、冷媒と室外空気との間で熱交換を行う。
室外ユニット50aのケーシング内には、圧縮機51、四路切換弁52、室外側熱交換器53、室外側ファン54および室外側制御部55が設けられている。室外ユニット50aには、室外側熱交換器53の内部の冷媒の温度を検出する熱交温度センサ80、室外側熱交換器53の液側の冷媒の温度を検出する液側温度センサ81、圧縮機51に吸入される冷媒の温度を検出する吸入側温度センサ82、圧縮機51から吐出される冷媒の温度を検出する吐出側温度センサ83、外気温度を検出する外気温度センサ84、圧縮機51に吸入される冷媒の圧力を検出する吸入側圧力センサ85および圧縮機51から吐出される冷媒の圧力を検出する吐出側圧力センサ86が設けられている。室外側制御部55は、各種センサ80〜86に接続されている。室外側制御部55は、室外ユニット50aがオンの状態にある場合においては、各種センサ80〜86に所定の間隔(本実施形態では1分)で取り付け位置周辺の温度ないし圧力を検出させる。そして、各種センサ80〜86において検出された値は、室内側制御部67a,67b,・・・から送信されてきた各種センサ64a〜66a,64b〜66b,・・・において検出された値とともに、室外側制御部55によって専用の通信ネットワーク6を介して空調管理装置10aに送信される。
室内側熱交換器62a,62b,・・・において熱交換された冷媒は、それぞれ冷媒連絡配管70aを介して室外ユニット50aへと送られる。そして、室外ユニット50aのケーシング内の室外ファン54がファンモータにより回転駆動されると、室外の空気が室外ユニット50aのケーシング内に吸い込まれ、吸い込まれた空気と室外側熱交換器53内を流れる冷媒との間での熱交換が促される。室外側熱交換器53内を流れる冷媒は、冷房モードでの運転時(室外ユニット50aの四路切換弁52が実線の状態にある場合)には放熱し、暖房モードでの運転時(室外ユニット50aの四路切換弁52が破線の状態にある場合)には吸熱する。
<各部の構成>
(1)空調管理装置
空調管理装置10a,10b,10c,・・・は、それぞれ全国各地に点在する物件1a,1b,1c,・・・内に設置されており、専用の通信ネットワーク6を介して同じく物件1a,1b,1c,・・・内に設置されている空気調和装置40a,40b,40c,・・・を管理している。また、空調管理装置10a,10b,10c,・・・は、インターネット回線4を介して遠隔管理センター2内に設置されている遠隔管理サーバ20に接続されている。以下、空調管理装置10aの構成について説明するが、その他の空調管理装置10b,10c,・・・についても同様であるものとする。
図4に示されるように、空調管理装置10aは、主として、制御部11、記憶部12および通信部13から構成されている。記憶部12には、運転データ記憶領域12aおよび日報データ記憶領域12bが確保されている。通信部13は、空調管理装置10aのインターネット回線4への接続を可能にしており、第1送信部13aおよび第2送信部13bを有している。
運転データ記憶領域12aには、空気調和装置40a(より正確には、空気調和装置40aを構成する各種機器)に関する運転データが記憶されている。ここでいう運転データとは、空気調和装置40aがどのような運転モード(冷房モード、暖房モード、送風モードなど)でどのくらいの時間駆動されたかなどを示す運転履歴や、空気調和装置40aに取り付けられている各種センサ64a〜66a,64b〜66b,・・・,81〜86において検出された値などを含む。運転データ記憶領域12aは、このような運転データを所定の期間(本実施形態では30分)分記憶しておくことが可能な程度の記憶容量のみを有しており、新しい運転データが取得されるたびに、順次、最も古い運転データが消去されてゆくようになっている。
日報データ記憶領域12bには、空調管理装置10aから遠隔管理サーバ20に向けて1日1回送信される日報データの元データが記憶されている。日報データとは、1日分の空気調和装置40a(より正確には、空気調和装置40aを構成する各種機器)の運転履歴や運転状態をまとめたデータであり、その1日にセンサ64a〜66a,64b〜66b,・・・,81〜86において検出された値の最大値・最小値や、その1日の空気調和装置40aの累積稼働時間などを含む。日報データ記憶領域12bに記憶されている日報データの元データとは、最終的に遠隔管理サーバ20に向けて送信されることになる日報データが完成する前の加工途中のデータである。日報データは、制御部11によって運転データ記憶領域12aに記憶されている運転データに基づいて加工されてゆき、1日1回、所定の時間に第2送信部13bを介して遠隔管理サーバ20に向けて送信されることになる。そして、日報データの遠隔管理サーバ20への送信が完了すると、送信済みの日報データは日報データ記憶領域12bから消去される。すなわち、日報データ記憶領域12bは、新たに次の日の日報データを作成するために明け渡される。
制御部11は、所定の間隔(本実施形態では5分)で記憶部12に記憶されている異常予知プログラムに従って、運転データ記憶領域12aに記憶されている運転データに基づいて異常が予知されるか否かを判断する。そして、制御部11は、異常が予知される場合には、運転データ記憶領域12aに記憶されている過去30分分の運転データのうち、その異常が予知された系統に関する運転データにその系統の構成情報などのヘッダ情報を付加した予知発報データを作成する。続いて、制御部11は、この予知発報データを第1送信部13aを介して遠隔管理サーバ20に向けて送信する(予知発報)。なお、ここでいう系統の構成情報には、その系統がどの空気調和装置10a,10b,10c,・・・のどの系統であるのかを示す情報や、その系統を構成する各種機器の機種コードや製品番号、アドレスなどが含まれる。
(2)遠隔管理サーバ
遠隔管理サーバ20は、遠隔管理センター2内に設置されており、インターネット回線4を介して全国各地に点在する物件1a,1b,1c,・・・内の空調管理装置10a,10b,10c,・・・に接続されている。また、遠隔管理サーバ20は、インターネット回線4およびFAX回線5を介してサービスセンター3内に設置されているサービス端末30に接続されている。
図5に示されるように、遠隔管理サーバ20は、主として、制御部21、記憶部22、インターネット通信部23およびFAX通信部24から構成されている。なお、遠隔管理サーバ20は、実際には複数台のコンピュータからなるコンピュータ群であり、これらのコンピュータが協働することにより全体として遠隔管理サーバ20を構成している。
インターネット通信部23は、遠隔管理サーバ20のインターネット回線4への接続を可能にしており、第1受信部23a、第2受信部23bおよび電子メール送受信部23cを有している。第1受信部23aは、インターネット回線4を介して空調管理装置10a,10b,10c,・・・から送信されてくる予知発報データを受信し、第2受信部23bは、インターネット回線4を介して空調管理装置10a,10b,10c,・・・から送信されてくる日報データを受信する。電子メール送受信部23cは、サービスセンター3内のサービス端末30と電子メールの送受信を行う。FAX通信部24は、遠隔管理サーバ20のFAX通信を可能にしている。
記憶部22には、日報データベース22aおよび運転データベース22bが記憶されている。日報データベース22aには、空調管理装置10a,10b,10c,・・・から送信されてきた日報データが適当な形式に整理されて蓄積されてゆき、運転データベース22bには、空調管理装置10a,10b,10c,・・・から送信されてきた予知発報データが適当な形式に整理されて蓄積されてゆく。なお、運転データベース22bに格納される個々のデータは全て、各予知発報を特定する予知発報IDに関連付けられているものとする。また、記憶部22には、XMLファイルを蓄積してゆくXMLファイル記憶領域22cが確保されている。このXMLファイル記憶領域22cに蓄積されてゆくXMLファイルは、空調管理装置10a,10b,10c,・・・から送信されてきた予知発報データを所定のXML形式に整形したデータである。さらに記憶部22には、特定ロジックデータベース22dが記憶されている。この特定ロジックデータベース22dについては、後述する。
制御部21は、空調管理装置10a,10b,10c,・・・から第1受信部23aを介して予知発報データを受信すると、その予知発報データを解析する。そして、制御部21は、その解析結果に基づいて今回の予知発報に係る異常をサービスセンター3に通知しておく必要があるか否かを判断し、必要があると判断される場合には所定の形式の報知データを電子メール送受信部23cにインターネット回線4を介してサービス端末30に電子メールとして送信させるか、あるいは、FAX通信部24にFAX回線5を介してサービス端末30に送信させる。
(3)サービス端末
サービス端末30は、サービスセンター3内に設置されており、インターネット回線4およびFAX回線5を介して遠隔管理センター2内に設置されている遠隔管理サーバ20に接続されている。
図6に示されるように、サービス端末30は、主として、制御部31、記憶部32、インターネット通信部33、FAX通信部34、スピーカ35およびディスプレイ36から構成されている。
インターネット通信部33は、サービス端末30のインターネット回線4への接続を可能にしている。FAX通信部34は、サービス端末30のFAX通信を可能にしている。
制御部31は、遠隔管理サーバ20からインターネット回線4やFAX回線5を介して送信されてきた報知データを記憶部32に記憶させる。そして、制御部31は、この報知データに基づいてスピーカ35に警告音を出力させたり、ディスプレイ36に警告画面を表示させたりなどして、空気調和装置40a,40b,40c,・・・において異常が予知される旨をサービス端末30の側にいるサービスマンに警告する。そして、警告を受けたサービスマンは、その異常の詳細を記憶部32に記憶されている報知データから知得し、その異常に対応すべくその異常の発生した物件1a,1b,1c,・・・へと出向する。
<遠隔管理サーバにおいて予知発報データが受信された際の処理の流れ>
図7は、遠隔管理サーバ20の第1受信部23aが空調管理装置10a,10b,10c,・・・のいずれかから予知発報データを受信した際に開始する処理の流れを示している。なお、図7中、実線は「はい」、破線は「いいえ」を意味している。
制御部21は、第1受信部23aが受信した予知発報データを所定のXML形式に整形し、適当なファイル名を付与してXMLファイルとして記憶部22のXMLファイル記憶領域22cに保存する(ステップS1)。続いて、制御部21は、ステップS1においてXMLファイル記憶領域22cに保存されたXMLファイルを解析して、今回の予知発報に係る異常に予知コードおよび予知レベルを割り当てる(ステップS2)。予知コードとは、異常を分類するためのコードであり、予知コードにより分類される異常の類型としては「冷房の効きが悪い」などがある。予知レベルとは、予知コードにより分類される異常の程度を表す指標であり、本実施形態では予知レベルとして異常の程度が深刻な順にレベル1、レベル2およびレベル3が定義されているものとする。続いて、制御部21は、第1受信部23aが受信した予知発報データを運転データベース22bのデータ構造に見合う形式に整理し、ステップS2において割り当てられた予知コードおよび予知レベルと対応付けて運転データベース22bに格納する(ステップS3)。運転データベース22bに蓄積されてゆく各データは、予知発報IDに関連付けられている。
続いて、ステップS4では、制御部21は、運転データベース22bおよび日報データベース22aを参照して、今回の予知発報に係る異常が今回の予知発報の対象となった系統に含まれる複数の室内ユニットのうちどの室内ユニットにおいて発生したのかを特定する。そして、制御部21は、室内ユニットの特定の結果を運転データベース22bに今回の予知発報を特定する予知発報IDに関連付けて格納する。このステップS4に係る室内ユニット特定処理の詳細については、図8を参照して後述する。なお、このステップS4は、ステップS2における解析結果(あるいは、ステップS2において割り当てられた予知コード)に応じて今回の予知発報に係る異常が室内ユニット以外で(例えば、室外ユニットで)発生しているものと判断される場合にはスキップされるものとする。
続いて、制御部21は、ステップS2において割り当てられた予知レベルがレベル1であるか否かを判断し、レベル2又はレベル3である場合、すなわち、予知された異常があまり深刻でないと判断される場合には、ステップS6〜S9を省略して処理を終了させる。一方、ステップS2において割り当てられた予知レベルがレベル1である場合、すなわち、予知された異常が深刻であると判断される場合には、処理をステップS6〜S9に進める(ステップS5)。すなわち、ステップS5により、予知された異常があまり深刻でないと判断される場合には、ステップS8,S9に係る報知処理が省略されることになる。
ステップS6では、制御部21は、今回の予知発報に係る異常がサービスセンター3に向けて報知する必要のない異常として予め登録されているか否かを判断する。この登録は、遠隔管理サーバ20に対するアクセスを許可された者の手動により、または、過去に予知された異常に関するデータとその異常に対してサービスマンなどが行った作業の報告に関するデータなどに基づいて遠隔管理サーバ20により自動的に行われる。登録データは、記憶部22に記憶される。制御部21は、この記憶部22に記憶されている登録データに基づいてステップS8,S9に係る報知処理が禁止されているか否かを判断し、ステップS8,S9に係る報知処理が禁止されていないと判断される場合には、処理をステップS7に進め、禁止されていると判断される場合には、処理を終了させる。
ステップS7では、制御部21は、記憶部22を参照して、ステップS8,S9に係る報知処理において必要となる報知データの報知先を取得する。具体的には、制御部21は、サービスセンター3内のサービス端末30のFAX番号および電子メールアドレスを取得する。なお、記憶部22には、全国各地に設置されている各空気調和装置40a,40b,40c,・・・と、全国に複数箇所設置されているサービスセンター3のうちその空気調和装置40a,40b,40c,・・・の管理を管轄する1のサービスセンター3とを対応付ける情報が予め記憶されているものとする。また、記憶部22には、各サービスセンター3の住所、ならびに各サービスセンター3内に設置されているサービス端末30のFAX番号および電子メールアドレスなども記憶されている。そして、このステップS7において報知先が全く取得されなかった場合には、続くステップS8,S9は省略され、処理は終了する。
続いて、制御部21は、FAX通信部24に、ステップS7において取得されたFAX番号にステップS2の解析結果などをまとめた報知データをFAX回線5を介して送信させる(ステップS8)。また、制御部21は、電子メール送受信部23cに、ステップS7において取得された電子メールアドレスにステップS2の解析結果などをまとめた報知データをインターネット回線4を介して送信させる(ステップS9)。このとき、FAX通信部24および電子メール送受信部23cによりサービス端末30に向けて送信される報知データには、ステップS2の解析結果の他、ステップS4に係る室内ユニット特定処理により特定された室内ユニットを明示する情報が含まれる。
〔室内ユニット特定処理の詳細〕
以下、図8を参照して、上記ステップS4に係る室内ユニット特定処理の詳細を説明する。なお、図8中、実線は「はい」、破線は「いいえ」を意味している。
図8に係る処理は、今回の予知発報を特定する予知発報IDを引数とし、今回の予知発報の対象となった系統に含まれる室内ユニットのうち、今回の予知発報に係る異常が発生したと推定される室内ユニットの室内ユニットアドレスを返り値とする。なお、異常が複数の室内ユニットにおいて発生したと推定される場合には、1の室内ユニットの室内ユニットアドレスと、残りの室内ユニットの台数とが返されることになる。
制御部21は、引き数である予知発報IDをキーに記憶部22の運転データベース22bを検索して、今回の予知発報に関連するデータを抽出する(ステップS41)。続いて、制御部21は、ステップS41において抽出された今回の予知発報に関連するデータの中から、今回の予知発報の対象となった系統の構成情報および30分分の運転データ、ならびに今回の予知発報に係る異常に割り当てられている予知コードを取得する(ステップS42)。続いて、制御部21は、ステップS42において取得された系統の構成情報に基づいて、今回の予知発報の対象となった系統がマルチタイプの空気調和装置であるのか、シングルタイプの空気調和装置であるのかを判断する。そして、制御部21は、今回の予知発報の対象となった系統がマルチタイプであると判断される場合、すなわち複数の室内ユニットを有すると判断されるには、処理をステップS44に進め、シングルタイプであると判断される場合、すなわち、室内ユニットを1台しか有していないと判断される場合には、処理を終了させる(ステップS43)。
ステップS44では、制御部21は、ステップS42において取得された系統の構成情報に基づいて、今回の予知発報の対象となった系統に含まれる代表となる室外ユニット(以下、代表室外ユニット)の機種コードを取得する。なお、今回の予知発報の対象となった系統に室外ユニットが1台しか含まれない場合には、その1台の室外ユニットが代表室外ユニットととなり、複数の室外ユニットが含まれる場合には、予め系統の構成情報によって指定されている1台の室外ユニットが代表室外ユニットとなる。
続いて、ステップS45では、制御部21は、ステップS42において取得された予知コードと、ステップS44において取得された代表室外ユニットの機種コードと、ステップS42において取得された運転データのうち室外ユニットに関する運転データとに基づいて、運転データの存在する30分の期間が経過する最後の時点でその系統がどのような運転モードで運転していたのかを特定する。
続いて、ステップS46では、制御部21は、ステップS42において取得された予知コードと、ステップS44において取得された代表室外ユニットの機種コードと、ステップS45において特定された運転モードとに基づいて、室内ユニット特定ロジックを選択する。室内ユニット特定ロジックとは、今回の予知発報の対象となった系統に含まれる複数の室内ユニットの中から異常が発生した室内ユニットを特定するために用いられるロジックである。室内ユニット特定ロジックは、特定ロジックデータベース22dに格納されている。特定ロジックデータベース22dは、図9に示されるように、予知コード、機種コード、運転モード、優先順位、データ取得条件、不等号および判定閾値フィールドを有する表形式のデータベースである。特定ロジックデータベース22dに含まれる1のレコードは、1の室内ユニット特定ロジックに対応している。制御部21は、特定ロジックデータベース22dの中から、予知コード、機種コードおよび運転モードフィールドの値がそれぞれステップS42,S44,S45において取得された予知コード、機種コードおよび運転モードと等しくなっているレコードを全て抽出する。
続いて、ステップS47では、制御部21は、ステップS42において取得された系統の構成情報に基づいて、今回の予知発報の対象となった系統に含まれる全ての室内ユニットの室内ユニットアドレスを取得する。
続いて、制御部21は、異常が発生したと推定される室内ユニットが検出されるまで、ステップS46において取得された各室内ユニット特定ロジックについて、優先順位が高い順に以下のステップS48を繰り返させ、その後、処理を終了させる。なお、全ての室内ユニット特定ロジックについて以下のステップS48が終了した場合にも、処理は終了する。
ステップS48では、制御部21は、ステップS47において取得された全ての室内ユニットアドレスについて、番号の若い順に、その室内ユニットアドレスによって特定される室内ユニットにおいて異常が発生したと推定されるか否かを検証する。この検証は、現在選択されている室内ユニット特定ロジックに従って、ステップS43において取得されたその室内ユニットの30分分の運転データと、日報データベース22aに蓄積されているその室内ユニットの過去の日報データとに基づいて行われる。具体的には、制御部21は、室内ユニット特定ロジックの「データ取得条件」に従ってその室内ユニットの30分分の運転データおよび過去の日報データの中から検証データを取得し、その検証データが室内ユニット特定ロジックの「判定閾値」と比較して「不等号」の関係を満たしているか否かを判断する。そして、このような検証により異常が発生したと推定される室内ユニットが検出されると、その他に未だ異常が発生したと推定される室内ユニットが検出されていない場合にはその室内ユニットの室内ユニットアドレスが保存され、既に検出されている場合には台数カウンタが1だけインクリメントされる。台数カウンタの初期値はゼロに設定されている。そして、全ての室内ユニットについての異常の発生の有無の検証が終了した時点で異常が発生したと推定される室内ユニットが1台でも検出されている場合には、最も若い1の室内ユニットアドレスと残りの室内ユニットの台数とがメインルーチンに渡される。
<特徴>
遠隔管理システム100では、空調管理装置10a,10b,10c,・・・において室内ユニット60aa,60ab,・・・,60ba,60bb,・・・,・・・における異常が予知されると、空調管理装置10a,10b,10c,・・・から遠隔管理サーバ20へと予知発報データが送信されるようになっている。そして、この予知発報データには、遠隔管理サーバ20における異常原因の解析に寄与するよう、予知発報の対象となっている系統全体の運転データが含まれるようになっている。そして、遠隔管理サーバ20は、この予知発報データに基づいて同じ系統に属する複数の室内ユニットの中から異常が予知される1又は複数の室内ユニットを特定し、特定された1又は複数の室内ユニットを示す情報を含む報知データをサービスセンター3へと送信する。したがって、サービスセンター3から現地へと派遣されるサービスマンなどは、同じ系統に属する複数の室内ユニットの中から予め異常に係る室内ユニットを確認した上で現地に向かうことができ、現地における作業が容易になる。
<変形例>
(1)
上記実施形態において、空調管理装置10a,10b,10c,・・・から遠隔管理サーバ20に向けて1日1回日報データが送信される代わりに、日報データと同様のデータが1日より長い間隔または短い間隔で送信されるようになっていてもよい。
(2)
上記実施形態において、遠隔管理サーバ20からサービス端末30に向けての報知がFAX通信やインターネット通信以外の方法で行われるようになっていてもよい。
(3)
上記実施形態において、空調管理装置10a,10b,10c,・・・と遠隔管理サーバ20とがインターネット回線4以外の通信回線によって接続されていてもよい。
本発明は、各地に点在する既存の空調管理装置に改変を加えることなく、空調管理装置において異常が予知された室内ユニットの特定を実現することができるという効果を有し、室外ユニットと室外ユニットに冷媒連絡配管を介して接続される複数の室内ユニットとを有する空気調和装置を空気調和装置の遠隔から管理する遠隔管理システム、およびこのような遠隔管理システムに含まれる遠隔管理装置として有用である。
本発明の一実施形態に係る遠隔管理システムの構成を示す図。 物件内の構成を示す図。 空気調和装置の構成を示す図。 空調管理装置の構成を示す図。 遠隔管理装置の構成を示す図。 サービス端末の構成を示す図。 遠隔管理装置において実行される処理に係るフローチャート。 室内ユニット特定処理に係るフローチャート。 特定ロジックデータベースのデータ構造を示す図。
符号の説明
1a,1b,1c,・・・ 物件
4 インターネット回線
10a,10b,10c,・・・ 空調管理装置
11 制御部(予知部)
12b 日報データ記憶領域(記憶部)
13a 第1送信部
13b 第2送信部
20 遠隔管理サーバ
21 制御部(特定部)
22a 日報データベース(蓄積部)
23a 第1受信部
23b 第2受信部
23 インターネット通信部(報知部)
24 FAX通信部(報知部)
40a,40b,40c,・・・ 空気調和装置
50a,50b,・・・ 室外ユニット
60aa,60ab,・・・,60ba,60bb,・・・,・・・ 室内ユニット
70a,70b,・・・ 冷媒連絡配管
100 遠隔管理システム

Claims (6)

  1. 室外ユニット(50a,50b,・・・)と前記室外ユニットに冷媒連絡配管(70a,70b,・・・)を介して接続される複数の室内ユニット(60aa,60ab,・・・,60ba,60bb,・・・,・・・)とを有する空気調和装置(40a,40b,40c,・・・)を前記空気調和装置の遠隔から管理する遠隔管理システム(100)であって、
    前記空気調和装置と同じ物件(1a,1b,1c,・・・)内に設置され、前記空気調和装置を管理する空調管理装置(10a,10b,10c,・・・)と、
    前記物件の遠隔に存在し、前記空調管理装置に通信回線(4)を介して接続される遠隔管理装置(20)と、
    を備え、
    前記空調管理装置は、
    前記空気調和装置に関する第1機器データに基づいて、前記室内ユニットにおける異常の発生を予知する予知部(11)と、
    前記予知部により前記室内ユニットおける異常の発生が予知された場合に、前記第1機器データを前記遠隔管理装置に向けて送信する第1送信部(13a)と、
    を有し、
    前記遠隔管理装置は、
    前記第1送信部から前記第1機器データを受信する第1受信部(23a)と、
    前記第1受信部により受信された前記第1機器データに基づいて、前記複数の室内ユニットの中から異常の発生が予知される1又は複数の前記室内ユニットを特定する特定部(21)と、
    を有する、遠隔管理システム。
  2. 前記遠隔管理装置は、
    前記特定部により特定された1又は複数の前記室内ユニットが明示される態様で、前記異常の発生が予知される旨を報知する報知部(23,24)、
    をさらに有する、
    請求項1に記載の遠隔管理システム。
  3. 前記空調管理装置は、
    所定の間隔で前記空気調和装置に関する第2機器データを前記遠隔管理装置に向けて送信する第2送信部(13b)、
    をさらに有し、
    前記遠隔管理装置は、
    前記第2送信部から前記第2機器データを受信する第2受信部(23b)と、
    前記第2受信部により受信された前記第2機器データを蓄積する蓄積部(22a)と、
    をさらに有し、
    前記特定部は、前記第1受信部により受信された前記第1機器データと、前記蓄積部に蓄積されている前記第2機器データとに基づいて、前記複数の室内ユニットの中から異常の発生が予知される1又は複数の前記室内ユニットを特定する、
    請求項1又は2に記載の遠隔管理システム。
  4. 前記空調管理装置は、
    前記第2機器データを記憶する記憶部(12b)、
    をさらに有し、
    前記第2機器データは、前記第2送信部を介して前記遠隔管理装置に向けて送信された後に前記記憶部から消去される、
    請求項3に記載の遠隔管理システム。
  5. 前記第1機器データは、前記複数の室内ユニットに取り付けられたセンサ(64a〜66a,64b〜66b,・・・)において検出される値を含む、
    請求項1から4のいずれかに記載の遠隔管理システム。
  6. 室外ユニット(50a,50b,・・・)と前記室外ユニットに冷媒連絡配管(70a,70b,・・・)を介して接続される複数の室内ユニット(60aa,60ab,・・・,60ba,60bb,・・・,・・・)とを有する空気調和装置(40a,40b,40c,・・・)を前記空気調和装置の遠隔から管理する遠隔管理装置(20)であって、
    前記空気調和装置と同じ物件(1a,1b,1c,・・・)内に設置され前記空気調和装置を管理する空調管理装置(10a,10b,10c,・・・)において前記室内ユニットおける異常の発生が予知された場合に前記空調管理装置から送られてくる前記空気調和装置に関する第1機器データを受信する第1受信部(23a)と、
    前記第1受信部により受信された前記第1機器データに基づいて、前記複数の室内ユニットの中から異常の発生が予知される1又は複数の前記室内ユニットを特定する特定部(21)と、
    を備える、遠隔管理装置。
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