JP2008050213A - 断面修復材及び断面修復工法 - Google Patents

断面修復材及び断面修復工法 Download PDF

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Abstract

【課題】施工時間が短く、初期ひび割れ抵抗性等に優れたコンクリート構造物の断面修復が可能となる、断面修復材及び断面修復工法を提供する。
【解決手段】セメント、急硬材、ポリマー、玄武岩繊維、及び骨材を含有してなる断面修復材であり、急硬材がカルシウムアルミネートとセッコウを含有するものや、玄武岩繊維が溶融紡糸したものが好ましい。さらに、セメントと急硬材からなる結合材100質量部に対して玄武岩繊維0.1〜10質量部を含有することが好ましい。また、断面修復材をコテ塗りで使用する断面修復工法である。
【選択図】なし

Description

本発明は、主に、土木・建築業界において適用されるコンクリート構造物の断面修復材及び断面修復工法に関する。
近年、鉄筋コンクリート構造物の耐久性が大きくクローズアップされている。特に、鉄筋コンクリート構造物が劣化した場合の断面修復が課題となっている。
コンクリート構造物が劣化する原因は、例えば、塩害、中性化、アルカリ骨材反応、凍害等である。劣化したコンクリート構造物は少なからずコンクリート断面が欠損する状態となり断面を復旧する断面修復工が頻繁に行われている。断面修復を行う方法としては、コテ塗り工法、吹き付け工法、グラウト工法等が一般的に行われている。
劣化したコンクリートの状態は様々で、大きな面積を修復するものもあれば、部分的な小さい面積を修復するものもあり、修復面積や修復材を施工する量で工法が選定される。橋梁床版下面で比較的大きな面積であれば、吹き付け工法やグラウト工法が多い。壁面や部材厚がある場合などは、型枠を組みグラウト材を注入する。一方、修復面積が小さいものに関してはコテ塗りで行う場合が多い。部分的な断面修復を行う場合、面積は小さいが塗り付けた後、ひび割れが入り易いことがあり、材料や配合、施工、外力、及び環境条件に起因するひび割れなどである。
環境条件に起因するひび割れは、温度、通風、湿度の影響で水分逸散速度が増大し、硬化する前あるいは硬化初期に発生する初期ひび割れが問題となる場合がある。特に、屋外での施工や適切な養生が行えない場所で注意が必要である。初期ひび割れを低減する方法としては、散水養生、シート養生等で水分逸散を抑制する方法もあるが、これら養生対策ができない場合は、エマルジョン系の被膜養生剤を散布したり、材料自体に初期ひび割れ抵抗性を持たせる必要があり、材料自体に初期ひび割れ抵抗性を持たせる方法として、短繊維を混入する方法がある(非特許文献1)。
浜田敏裕、末森寿志、斎藤忠、平居孝之、ビニロン短繊維によるコンクリートのプラスチック収縮ひび割れ抑制に関する実験的研究、コンクリート工学年次論文集、Vol.22、No.2、pp.319−324、2000
短繊維を混入することにより、ひび割れ発生時に作用する応力を分散し、ひび割れ低減効果が期待できると考えられる。繊維径としては50μm以下が好ましく、水硬性材料中にできるだけ多く混入させた方がひび割れ低減効果としては高い。
短繊維の種類には、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維等の有機繊維や、鋼繊維、炭素繊維、ガラス繊維、ロックウール等の無機繊維が一般的に知られている。有機繊維は、ライモルタルに混合する場合分散性が悪く、材料に多く混入するとファイバーボール等ができ均一な混合ができない場合がある。鋼繊維は、維径を50μm以下にすることが難しい。炭素繊維は、常に高価な材料である。ガス繊維は、アルカリや耐酸性に劣るといった課題がある。
無機繊維のロックウールは、例えば、安山岩、玄武岩、スラグ等を原料にキューポラや電気炉で1500〜1600℃の高温で溶かし、炉から流し、遠心力や圧縮空気、高圧蒸気で吹き飛ばして繊維状とした人造鉱物繊維の一種である。安価ではあるが、形態が綿状や粒状のものであるため、ドライモルタルへの均一混合ができないといった課題がある。人造鉱物繊維をドライモルタルへ混合する場合は吹き飛ばしてウール状にしたものではなく、紡糸して繊維化したものが好ましい。例えば、石炭灰を数千度の高温で溶融紡糸して繊維化したフライアッシュファイバーで強化したセメント複合材料が知られている(特許文献1、2)。また、玄武岩を1500〜1600℃で溶融紡糸し繊維化する製造方法が知られている(特許文献3)。
特開平06−340461号公報 特開平06−340462号公報 特表平09−500080号公報
本発明は、鉄筋コンクリート構造物が劣化した場合の断面修復、特に、修復面積が小さいものに適用される、施工時間が短く、初期ひび割れ抵抗性等に優れた断面修復材及び断面修復工法を提供する。
すなわち、本発明は、(1)セメント、急硬材、ポリマー、玄武岩繊維、及び骨材を含有してなる断面修復材、(2)急硬材がカルシウムアルミネートとセッコウを含有する(1)の断面修復材、(3)玄武岩繊維が溶融紡糸したものである(1)又は(2)の断面修復材、(4)セメントと急硬材からなる結合材100質量部に対して玄武岩繊維0.1〜10質量部を含有する(1)〜(3)のいずれかの断面修復材、(5)(1)〜(4)のいずれかの断面修復材をコテ塗りで使用する断面修復工法、(6)(1)〜(4)のいずれかの断面修復材で補修したコンクリート構造物、である。
本発明に依れば、施工時間が短く、初期ひび割れ抵抗性に優れ、さらに、中性化抑制性、塩化物イオン浸透抑制性に優れるコンクリート構造物の断面修復が可能となる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用するセメントとは、普通、早強、超早強、低熱、及び中庸熱等の各種ポルトランドセメント、これらポルトランドセメントに、高炉スラグ、フライアッシュ、又はシリカを混合した各種混合セメント、都市ゴミ焼却灰や下水汚泥焼却灰などを原料として製造された廃棄物利用セメント、いわゆるエコセメント(R)、及び石灰石粉末や高炉徐冷スラグ微粉末等を混合した各種フィラーセメント等が挙げられ、これらのうちの一種又は二種以上が使用可能である。なかでも、普通、早強、超早強、低熱、及び中庸熱等の各種ポルトランドセメントの使用が好ましい。
本発明で使用する急硬材とは、特に限定されるものものではないが、カルシウムアルミネートとセッコウを含有するものが好ましい。カルシウムアルミネートには、結晶質、非晶質(無定形)のものがあるが、非晶質(無定形)の使用が急硬性の点で好ましい。セッコウには、無水セッコウ、半水セッコウ、二水セッコウがあり、これらを単独又は併用して用いることができるが、なかでもII型無水セッコウが強度発現性の点で好ましい。
本発明で使用するカルシウムアルムネートの具体例としては、3CaO・Al、CaO・Al、12CaO・7Alで表される成分割合からなるものや、これらにハロゲン元素が固溶した11CaO・7Al・CaF、11CaO・7Al・CaCl、3CaO・3Al・CaFで表される成分割合からなるものがある。
セッコウは、カルシウムアルミネートを使用する際にセメントの凝結を正常化させて強度発現を高め、多量のエトリンガイトを生成させて、その機械的強度を高める役割を果たす。
カルシウムアルミネートとセッコウの配合割合は、通常、カルシウムアルミネート100質量部に対して、セッコウ50〜300質量部が好ましい。
カルシウムアルミネートとセッコウの粉末度は、ブレーン比表面積で1000cm/g以上が好ましく、4000〜6000cm/gがより好ましい。
カルシウムアルミネートとセッコウを含有する急硬材の使用量は、セメントと急硬材からなる結合材100質量部中、5〜30質量部が好ましく、10〜20質量部がより好ましい。
本発明で使用するポリマーとは、特に限定されるものではないが、大別すると、水性ポリマーディスパージョン、水溶性ポリマー、液状ポリマー、再乳化型粉末樹脂の4種類となる。
その具体例としては、水性ポリマーディスパージョンとしては、天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックス、樹脂エマルジョン、混合ディスパージョンに分類される。この中には、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、メタクリル酸メチルブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ポリアクリル酸エステル、エチレン酢酸ビニル、スチレンアクリル酸エステル、ポリプロピオン酸ビニル、ポリプロピレン、エポキシ樹脂、アスファルト、パラフィン、混合ラテックス、混合エマルジョン等が挙げられる。水溶性ポリマーとしては、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、アクリル酸カルシウム、アクリル酸マグネシウム等が挙げられる。液状ポリマーとしては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂等が挙げられる。再乳化型粉末樹脂としては、例えば、スチレンブタジエンゴム、エチレン酢酸ビニル、酢酸ビニルビニルバーサテート、スチレンアクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル等が挙げられる。
ポリマーの使用量は、特に限定されるものではないが、通常、セメントと急硬材からなる結合材100質量部に対して、固形分換算で1〜20質量部が好ましく、3〜15質量部がより好ましい。1質量部未満では、十分な付着強度や中性化抑制効果が得られない場合があり、20質量部を超えて使用すると、圧縮強度や塩化物イオン浸透抑制効果が得られない場合がある。
本発明で使用する玄武岩繊維とは、天然の玄武岩を原料とした人造鉱物繊維であり、高温で溶融紡糸した非晶質であることが好ましい。有機繊維と比べ耐熱性に優れ、ガラス繊維やロックウールと比べ耐薬品性に優れ、さらに、密度が2.8g/cm程度であることから、ドライモルタルと同様であり、均一混合性に優れるという利点がある。
玄武岩繊維の繊維径は、2〜50μmが好ましく、7〜20μmがより好ましい。2μmより小さいと、安定的に製造することが困難であり、50μmを超えると初期ひび割れ低減効果が低下する場合がある。
玄武岩繊維の繊維長は、2〜15mmが好ましく、5〜10mmがより好ましい。2mmより小さいと初期ひび割れ低減効果が小さく、15mmを超えるとドライモルタルに混合したときの分散性が悪くなる場合がある。
玄武岩繊維は、繊維が単独にほぐれた単繊維状態(繊維径としては0.1mm以上となる)ではなく、サイジング剤等で繊維径50μm以下の単繊維を束状にした収束状態のものを使用することが好ましい。適度に接着力のある収束状にすることで、ドライモルタルと混合したときに簡単にほぐれて均一な混合が可能となる。
玄武岩繊維の使用量は、セメントと急硬材からなる結合材100質量部に対して、0.1〜10質量部が好ましく、0.3〜5質量部がより好ましい。0.1質量未満では、初期ひび割れ低減効果が少なく、10質量部を超えると均一な混合ができなくなる場合がある。
本発明では、性能に影響を与えない範囲内で、各種有機繊維、炭素繊維、鋼繊維等の玄武岩繊維以外の繊維を併用することも可能である。
本発明で使用する骨材とは、通常の砂、砂利の他に、例えば、ケイ砂系や石灰石系等の天然骨材、高炉水砕スラグ系、高炉徐冷スラグ系、再生骨材系等の人工骨材が挙げられる。耐酸性等の観点からは、ケイ砂系を選定することが好ましい。また、比重3.0以上の重量骨材を使用することもでき、その具体例としては、例えば、人工骨材として、電気炉酸化期スラグ系骨材や、フェロニッケルスラグ、フェロクロムスラグ、銅スラグ、亜鉛スラグ及び鉛スラグ等を総称する非鉄精錬スラグ骨材等が、また、天然骨材としては、橄欖岩(かんらん岩)系骨材、いわゆるオリビンサンドや、エメリー鉱等が挙げられる。本発明では、これらの1種又は2種以上を併用することができる。
骨材の使用量は、特に限定されるものではないが、通常、セメントと急硬材からなる結合材100質量部に対して、50〜400質量部が好ましく、100〜300質量部がより好ましい。
本発明において、水の使用量は、特に限定されるものではなく、通常の使用範囲が適用される。具体的には、水結合材比で30〜60質量%が好ましく、40〜50質量%がより好ましい。30質量%未満では作業性が悪くなる場合があり、60質量%を超えると耐久性に影響する場合がある。
本発明では、初期ひび割れ性能に影響の無い範囲で細骨材の他に、石灰石微粉末及び高炉徐冷スラグ微粉末等の混和材料を併用することができる。さらに、膨張材、消泡剤、増粘剤、防錆剤、防凍剤、収縮低減剤、ベントナイト等の粘土鉱物、並びに、ハイドロタルサイト等のアニオン交換体等のうちの1種または2種以上を、本発明の目的を実質的に阻害しない範囲で使用することが可能である。
本発明では、断面修復材を施工する方法は、特に限定されるものではなく、コテ塗り、吹付け、注入等の工法を用いることができるが、鉄筋コンクリート構造物が劣化した場合の断面修復、特に、修復面積が小さいものに適用する場合は、コテ塗りが好ましい。
以下、実施例で詳細に説明するが、これらに限定されるものではない。
セメントの物理試験方法(JIS R 5201)に準拠したモルタル配合において、セメント90質量部と急硬材10質量部からなる結合材100質量部に対して、凝結調整剤0.5質量部、ポリマーを10質量部、さらに玄武岩繊維を表1に示すように加え練混ぜ、横30cm×縦30cm×厚さ6cmのコンクリート平板に厚み1cmとなるようにコテ塗りで打設した。打設完了した試験体は、湿度60%、温度5℃で、送風機で風速1〜3mの風をあてた状態で1日後のひび割れ状況を確認した。なお、比較例として、玄武岩繊維の替わりにビニロン繊維を使用したものについて同様に行った。結果を表1に示す。
(使用材料と配合)
セメント:普通ポルトランドセメント、電気化学工業社製
急硬材:カルシウムアルミネート(12CaO・7Al組成、無定形、ブレーン比表面積5000cm/g)とII型無水セッコウ(ブレーン比表面積5000cm/g)を質量比で1対1に配合したもの
ポリマー:再乳化型粉末樹脂AP300S(アクリル−酢ビ−ベオバ)、エロテックス社製
玄武岩繊維:溶融紡糸品、繊維径10μm、繊維長6mm、収束タイプ、市販品
ビニロン繊維:繊維径14μm、繊維長6mm、収束タイプ、市販品
凝結調整剤:クエン酸ナトリウム、試薬、市販品
骨材:標準砂
水:水道水
結合材(セメント+急硬材):骨材:水=1:3:0.5(質量比)
(試験方法)
全ひび割れ長さ:発生したひび割れに沿って長さを計測した。
Figure 2008050213
表1から、本発明の断面修復材及び断面修復工法に依れば、初期ひび割れ抵抗性に優れるコンクリートの断面修復が可能であることが分かる。
セメントと急硬材からなる結合材を表2に示す配合割合とし、結合材100質量部に対し、玄武岩繊維を2質量部、骨材として砂を150質量部配合してドライモルタル(断面修復材)を調製し、さらに、凝結調整剤を結合材100質量部に対し0.5質量%加え、このドライモルタルを水結合材比50質量%で練り混ぜてモルタルを作製し、その硬化時間測定したこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表2に併記する。
(使用材料)
骨材:新潟県姫川産細骨材(砂)、最大寸法1mm
(測定方法)
硬化時間:JIS1171に準拠
Figure 2008050213
表2から、本発明の断面修復材及び断面修復工法に依れば、硬化時間が早く施工期間を短縮し、さらに、初期ひび割れ抵抗性に優れるコンクリートの断面修復が可能であることが分かる。
セメント90質量部と急硬材10質量部からなる結合材100質量部に対して、ポリマーの量を表3に示すように変化させ、4cm×4cm×16cmの型枠にモルタルを詰めて供試体を作製し、湿度60%、温度5℃の環境下で1ヶ月間養生したモルタルの促進中性化による中性化深さと擬似海水浸漬による塩化物イオンの浸透深さを調べたこと以外は実施例2と同様に行った。結果を表3に併記する。
<測定方法>
中性化深さ:JIS A 1171に準拠し、供試体断面にフェノールフタレインの1%濃度のアルコール溶液を噴霧して赤変しなかった部分を炭酸化深さと見なした。
塩化物イオンの浸透深さ:JIS A 1171に準拠し、擬似海水浸漬1ヶ月後に硝酸銀-フルオロセイン法により確認した。
Figure 2008050213
表3から、本発明の断面修復材は、優れた中性化抑制性と塩化物イオンの浸透抑制性を有することが分かる。
本発明の断面修復材及び断面修復工法により、施工時間が短く、初期ひび割れ抵抗性に優れ、さらに、中性化抑制性、塩化物イオン浸透抑制性に優れるコンクリート構造物の断面修復、特に小面積の修復が可能となるので、土木、建築分野での補修工事に幅広く適用できる。

Claims (6)

  1. セメント、急硬材、ポリマー、玄武岩繊維、及び骨材を含有してなる断面修復材。
  2. 急硬材がカルシウムアルミネートとセッコウを含有する請求項1に記載の断面修復材。
  3. 玄武岩繊維が溶融紡糸したものである請求項1又は2に記載の断面修復材。
  4. セメントと急硬材からなる結合材100質量部に対して玄武岩繊維0.1〜10質量部を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の断面修復材。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の断面修復材をコテ塗りで使用することを特徴とする断面修復工法。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の断面修復材で補修したコンクリート構造物。
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