JP2008049396A - 金属材料の押出成形用ダイス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ダイス10は、外表面を金属材料受圧面22とする受圧部21を有し、受圧面22が後向きに配置されるダイスケース20と、ダイスケース内に設けられるオス型ダイス30およびメス型ダイス40と、を備える。受圧部21が後方に向けて突出するように形成されるとともに、その突出寸法L2が、軸心方向に対し直交する半径寸法L1よりも長く形成される一方、受圧部21の外周に、金属材料導入用のポート孔24が設けられる。そして、ダイス10は、受圧面22に押圧された金属材料が、ポート孔24を通ってダイスケース内に導かれて、押出孔11を通過するよう構成される。
【選択図】図1
Description
ダイスケース内に設けられるオス型ダイスと、
ダイスケース内に設けられ、かつオス型ダイスとの間で押出孔を形成するメス型ダイスと、を備え、
受圧部が後方に向けて突出するように形成されるとともに、その突出寸法が、軸心方向に対し直交する半径寸法よりも長く形成される一方、受圧部の外周に、金属材料導入用のポート孔が設けられ、
金属材料受圧面に押圧された金属材料が、ポート孔を通ってダイスケース内に導かれて、押出孔を通過するよう構成されたことを特徴とする金属材料の押出成形用ダイス。
金属材料が押出孔を通過することによって、断面環状のチューブ材が成形される前項1〜9のいずれか1項に記載の金属材料の押出成形用ダイス。
マンドレルにおけるダイス孔に対応する部分が、幅方向に併設された複数の通路形成用凸部を有する櫛歯状に形成されて、
金属材料が押出孔を通過することによって、複数の通路が幅方向に併設された多孔中空材が成形されるよう構成される前項1〜10のいずれか1項に記載の金属材料の押出成形用ダイス。
受圧部が後方に向けて突出するように形成されるとともに、その突出寸法が、軸心方向に対し直交する半径寸法よりも長く形成される一方、受圧部の外周に、金属材料導入用のポート孔が設けられ、
金属材料受圧面に押圧された金属材料が、ポート孔を通ってダイスケース内に導かれて、押出孔を通過するよう構成されたことを特徴とする押出成形用ダイスのダイスケース。
外表面を金属材料受圧面とする受圧部を有し、金属材料受圧面を金属材料の押出方向に対向させるように後方に向けて配置されるダイスケースと、
ダイスケース内に設けられるオス型ダイスと、
ダイスケース内に設けられ、かつオス型ダイスとの間で押出孔を形成するメス型ダイスと、を準備しさらに、
受圧部が後方に向けて突出するように形成されるとともに、その突出寸法が、軸心方向に対し直交する半径寸法よりも長く形成される一方、受圧部の外周に、金属材料導入用のポート孔が設けられるよう構成しておき、
金属材料受圧面に押圧された金属材料を、ポート孔に通してダイスケース内に導いて、押出孔に通過させることを特徴とする金属材料の押出成形方法。
押出成形用ダイスは、
外表面を金属材料受圧面とする受圧部を有し、金属材料受圧面を金属材料の押出方向に対向させるように後方に向けて配置されるダイスケースと、
ダイスケース内に設けられるオス型ダイスと、
ダイスケース内に設けられ、かつオス型ダイスとの間で押出孔を形成するメス型ダイスと、を備え、
受圧部が後方に向けて突出するように形成されるとともに、その突出寸法が、軸心方向に対し直交する半径寸法よりも長く形成される一方、受圧部の外周に、金属材料導入用のポート孔が設けられ、
金属材料受圧面に押圧された金属材料が、ポート孔を通ってダイスケース内に導かれて、押出孔を通過するよう構成されたことを特徴とする金属材料の押出成形機。
表1に示すように上記図1〜5に示す実施形態と同様の押出成形用ダイス(10)を準備した。このダイス(10)におけるダイスケース(20)は、受圧部(21)が長軸方向に二分割された半楕円体形状に形成されている。さらにこの受圧部(21)は、短軸方向の半径寸法(半径)が30mm、軸心方向の突出寸法(高さ)が33mm、つまり半径(L1):高さ(L2)=1:1.1に調整されている。
表1に示すように、受圧部(21)を、半径30mm、高さ39mm(半径:高さ=1:1.3)の半楕円体形状に形成した以外は、上記と同様の押出成形用ダイス(10)を準備した。
表1に示すように、受圧部(21)を、半径30mm、高さ45mm(半径:高さ=1:1.5)の半楕円体形状に形成した以外は、上記と同様の押出成形用ダイス(10)を準備した。
表1に示すように、受圧部(21)を、半径30mm、高さ54mm(半径:高さ=1:1.8)の半楕円体形状に形成した以外は、上記と同様の押出成形用ダイス(10)を準備した。
表1に示すように、受圧部(21)を、半径30mm、高さ60mm(半径:高さ=1:2)の半楕円体形状に形成した以外は、上記と同様の押出成形用ダイス(10)を準備した。
表1に示すように、受圧部(21)を、半径30mm、高さ75mm(半径:高さ=1:2.5)の半楕円体形状に形成した以外は、上記と同様の押出成形用ダイス(10)を準備した。
表1に示すように、受圧部(21)を、半径30mmの1/2球体(半凸球体)形状に形成した以外は、上記と同様の押出成形用ダイス(10)を準備した。
表1に示すように、半径30mm、高さ(押出方向の長さ)30mmで、受圧面が押出方向に対し直交する平坦面に仕上げられたブリッジタイプの押出成形用ダイスを準備した。なお金属材料導入方向の軸心に対する傾斜角度(θ)は、実質的に0°になっている。その他の構成は上記実施例と同様である。
表1に示すように、比較例のものはオス型ダイスの亀裂が寿命制限要因となり、ダイス寿命が短いものであった。これに対し、実施例1〜6ものは、オス型ダイスの磨耗が寿命制限要因であり、寿命が長いものであった。
10…押出成形用ダイス
11…押出孔
20…ダイスケース
21…受圧部
22…ビレット受圧面(金属材料受圧面)
24…ポート孔
25…ベース部
30…オス型ダイス
33…通路形成用凸部
40…メス型ダイス
60…中空材
63…通路
A1…ダイスケース(受圧部)の軸心
A2…ポート孔の軸心
L1…半径寸法
L2…突出寸法
θ…傾斜角度
Claims (17)
- 外表面を金属材料受圧面とする受圧部を有し、金属材料受圧面を金属材料の押出方向に対向させるように後方に向けて配置されるダイスケースと、
ダイスケース内に設けられるオス型ダイスと、
ダイスケース内に設けられ、かつオス型ダイスとの間で押出孔を形成するメス型ダイスと、を備え、
受圧部が後方に向けて突出するように形成されるとともに、その突出寸法が、軸心方向に対し直交する半径寸法よりも長く形成される一方、受圧部の外周に、金属材料導入用のポート孔が設けられ、
金属材料受圧面に押圧された金属材料が、ポート孔を通ってダイスケース内に導かれて、押出孔を通過するよう構成されたことを特徴とする金属材料の押出成形用ダイス。 - 受圧部が、長軸方向に二分割された半楕円体形状に形成される請求項1に記載の金属材料の押出成形用ダイス。
- 受圧部の突出寸法が、半径寸法に対し2倍以下に設定される請求項1または2に記載の金属材料の押出成形用ダイス。
- ポート孔の軸心が下流側に向かうに従ってダイスケースの軸心に近づくように、ダイスケースの軸心に対し傾斜するように配置される請求項1〜3のいずれか1項に記載の金属材料の押出成形用ダイス。
- ポート孔は、ダイスケースの軸心回りに周方向に等間隔おきに複数形成される請求項1〜4のいずれか1項に記載の金属材料の押出成形用ダイス。
- ポート孔は、押出孔に向けて配置される請求項1〜5のいずれか1項に記載の金属材料の押出成形用ダイス。
- ポート孔の軸心が、ダイスケースの軸心に対し10〜35°の傾斜角度に設定される請求項1〜6のいずれか1項に記載の金属材料の押出成形用ダイス。
- ダイスケースは、その前部に受圧部と一体に環状ベース部が設けられる請求項1〜7のいずれか1項に記載の金属材料の押出成形用ダイス。
- 金属材料が、アルミニウムまたはその合金によって構成される請求項1〜8のいずれか1項に記載の金属材料の押出成形用ダイス。
- オス型ダイスと、メス型ダイスとによって、環状の押出孔が形成され、
金属材料が押出孔を通過することによって、断面環状のチューブ材が成形される請求項1〜9のいずれか1項に記載の金属材料の押出成形用ダイス。 - オス型ダイスと、メス型ダイスとによって、高さ(厚さ)が幅に対し小さい偏平な環状の押出孔が形成されるとともに、
マンドレルにおけるダイス孔に対応する部分が、幅方向に併設された複数の通路形成用凸部を有する櫛歯状に形成されて、
金属材料が押出孔を通過することによって、複数の通路が幅方向に併設された多孔中空材が成形されるよう構成される請求項1〜10のいずれか1項に記載の金属材料の押出成形用ダイス。 - 請求項1〜11のいずれかに記載された押出成形用ダイスを用いて押出成形品を成形することを特徴とする押出成形品の製造方法。
- 請求項10に記載された押出成形用ダイスを用いて押出チューブ材を成形することを特徴とする押出チューブ材の製造方法。
- 請求項11に記載された押出成形用ダイスを用いて多孔中空材を成形することを特徴とする多孔中空材の製造方法。
- 外表面を金属材料受圧面とする受圧部を有し、金属材料受圧面が金属材料の押出方向に対向させるように後方に向けて配置される一方、内部にオス型ダイスおよびメス型ダイスが設けられる押出成形用ダイスのダイスケースであって、
受圧部が後方に向けて突出するように形成されるとともに、その突出寸法が、軸心方向に対し直交する半径寸法よりも長く形成される一方、受圧部の外周に、金属材料導入用のポート孔が設けられ、
金属材料受圧面に押圧された金属材料が、ポート孔を通ってダイスケース内に導かれて、押出孔を通過するよう構成されたことを特徴とする押出成形用ダイスのダイスケース。 - 金属材料の押出成形方法であって、
外表面を金属材料受圧面とする受圧部を有し、金属材料受圧面を金属材料の押出方向に対向させるように後方に向けて配置されるダイスケースと、
ダイスケース内に設けられるオス型ダイスと、
ダイスケース内に設けられ、かつオス型ダイスとの間で押出孔を形成するメス型ダイスと、を準備しさらに、
受圧部が後方に向けて突出するように形成されるとともに、その突出寸法が、軸心方向に対し直交する半径寸法よりも長く形成される一方、受圧部の外周に、金属材料導入用のポート孔が設けられるよう構成しておき、
金属材料受圧面に押圧された金属材料を、ポート孔に通してダイスケース内に導いて、押出孔に通過させることを特徴とする金属材料の押出成形方法。 - コンテナと、そのコンテナにセットされる押出成形用ダイスと、を備え、コンテナ内の金属材料を押出成形用ダイスに供給するようにした金属材料の押出成形機であって、
押出成形用ダイスは、
外表面を金属材料受圧面とする受圧部を有し、金属材料受圧面を金属材料の押出方向に対向させるように後方に向けて配置されるダイスケースと、
ダイスケース内に設けられるオス型ダイスと、
ダイスケース内に設けられ、かつオス型ダイスとの間で押出孔を形成するメス型ダイスと、を備え、
受圧部が後方に向けて突出するように形成されるとともに、その突出寸法が、軸心方向に対し直交する半径寸法よりも長く形成される一方、受圧部の外周に、金属材料導入用のポート孔が設けられ、
金属材料受圧面に押圧された金属材料が、ポート孔を通ってダイスケース内に導かれて、押出孔を通過するよう構成されたことを特徴とする金属材料の押出成形機。
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