JP2008047272A - 印刷装置、印刷方法及び記録媒体駆動装置 - Google Patents

印刷装置、印刷方法及び記録媒体駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷ヘッドに設けた吐出ノズルからインク滴を吐出させ、回転する印刷対象物の印刷面に可視情報を印刷する印刷装置で、回転する印刷対象物の角速度及びインク滴の吐出のタイミングを一定にしたときの、印刷領域の内外周において印刷濃度の差を回避する。
【解決手段】可視情報に基づきインク吐出データを生成すると共にそのインク吐出データにより印刷用ヘッドを制御するプリント制御部を設け、プリント制御部は、二軸直交座標データで表された可視情報を極座標データに変換し、極座標データの各ドットの明るさの値に対して単位面積当たりのドット数に応じて算出した補正重みを重み付けするドット密度補正を行ってインク吐出データを生成するようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、CD−R(Compact Disc-Recordable)やDVD−RW(Digital Versatile Disc-Rewritable)等のディスク状記録媒体や半導体記憶媒体その他の印刷対象物を回転させ、回転する印刷対象物のレーベル面その他の印刷面にインク滴を吐出して文字、絵柄等の可視情報を印刷する印刷装置、印刷方法及び、印刷対象物の一例を示す記録媒体を回転する記録媒体駆動装置に関するものである。
従来の、この種の印刷装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、交換可能な光ディスクに印刷を施すことができる光ディスク装置に関するものが記載されている。この特許文献1に記載された光ディスク装置は、「交換可能な光ディスクを用いて情報の記録あるいは再生の少なくともいずれかを行う情報記憶装置において、前記光ディスクに印刷を施す印字ヘッドと、前記印字ヘッドを前記光ディスクのラジアル方向に移動せしめる印字ヘッド駆動手段と、前記光ディスクを回転させる主軸モータと、前記印字ヘッド及び印字ヘッド駆動手段及び主軸モータを制御する制御手段を有し、前記制御手段により、前記印字ヘッドを前記光ディスク上で走査せしめ、前記光ディスクに印刷を施す」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献1に記載の光ディスク装置によれば、「光ディスクにラベルを印刷する際、専用のラベルプリンタを別個に用意することなく、しかもディスクを前記光ディスク装置に挿入したままでラベルを印刷することができる(段落[0059]を参照)」等の効果が期待される。
従来のこの種の印刷装置の他の例としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものもある。特許文献2には、光ディスク情報記録兼インクジェットプリント装置に関するものが記載されている。この特許文献2に記載された光ディスク情報記録兼インクジェットプリント装置は、「光学的に読み取り可能な情報を追記型光ディスクに記録/再生可能なヘッドと、該光ディスクのレーベル面に文字、絵柄等を印刷できるインクジェットプリントヘッドを有し、光学情報を光ディスクに記録するときに、該光ディスクのレーベル面に文字、絵柄等を同時に印刷する」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献2に記載の光ディスク情報記録兼インクジェットプリント装置によれば、「追記型光ディスクに光学情報記録とレーベル面印刷を同時に行うことができ、これまで別々に行っていた時間が大幅に短縮されるだけでなく、装置自体も別々に設置する必要もなくコンパクトな構成にすることが可能である(段落[0050]を参照)」等の効果が期待される。
特開平09−265760号公報 特開2004−110994号公報
しかしながら、特許文献1に記載された光ディスク装置及び特許文献2に記載された光ディスク情報記録兼インクジェットプリント装置のいずれの場合においても、印刷ヘッドに設けた吐出ノズルから回転する光ディスクへインク滴を吐出させ、その光ディスクのレーベル面に可視情報を印刷する構成となっていた。そして、このような構成を有する装置では、回転する光ディスクの角速度及び印刷ヘッドによるインク滴の吐出のタイミングを一定にして印刷を行うと、印刷領域の内外周において印刷濃度に差が生じてしまうという問題があった。
このような問題点を、図25(A)及び図25(B)を参照して説明する。図25(A)は、印刷対象物の一具体例を示すCD−R等の光ディスク101のレーベル面101aに、印刷ヘッド102から吐出されたインク滴103が滴下された状態を表している。図25(A)に示すように、印刷ヘッド102は、この例では、光ディスク101の半径方向に並べられた16個の吐出ノズルを有しており、各吐出ノズルからインク滴103が吐出されると、合計16個のインク滴103がレーベル面101aに滴下される。このような印刷ヘッド102によるインク滴103の吐出のタイミングと、回転する光ディスク101の角速度を一定にして印刷を行ったものが図25(B)である。
図25(B)に示すように、光ディスク101の角速度及びインク滴103の吐出のタイミングを一定にして印刷を行うと、印刷領域の内外周において、光ディスク101の回転方向に隣り合うインク滴103の間隔(以下「インク滴間隔」という。)に差が生じてしまう。即ち、インク滴間隔が光ディスク101の回転中心0からの半径距離に比例するため、印刷領域の内周側のインク滴間隔は、外周側のインク滴間隔よりも狭くなる。これにより、印刷領域の外周側よりも内周側の方が単位面積当たりのインク量が多くなり、印刷濃度が濃くなってしまうことから、印刷領域の内外周において印刷濃度に差が生じてしまう。
この印刷領域の内外周において印刷濃度に差が生じることへの対策として、特許文献1には、印刷ヘッドに対する光ディスクの回転速度、いわゆる線速度を一定にする制御を行う例が記載されている。このような線速度を一定にする制御は、印刷ヘッドに1つの吐出ノズルが設けられている場合には有効である。しかしながら、一般的な印刷ヘッドには、複数個の吐出ノズルが、光ディスク(印刷領域)の半径方向に並ぶように設けられている。そのため、光ディスクの回転中心から各吐出ノズルまでの半径距離に応じてインク滴間隔が異なってしまうことから、印刷濃度に差が生じるおそれがあった。
解決しようとする問題点は、印刷ヘッドに設けた吐出ノズルから回転する印刷対象物へインク滴を吐出させ、その印刷対象物の印刷面に可視情報を印刷する印刷装置では、印刷対象物の角速度及びインク滴の吐出のタイミングを一定にすると、印刷領域の内外周において印刷濃度に差が生じてしまう、という点である。また、印刷対象物の回転速度を線速度一定に制御しても、複数個の吐出ノズルが設けられた印刷ヘッドを用いると、回転中心から各吐出ノズルまでの半径距離が異なるため、印刷濃度に差が生じてしまう、という点である。
本発明の印刷装置は、印刷対象物を回転させる回転駆動部と、回転駆動部により回転された印刷対象物にインク滴を吐出して可視情報の印刷を行う印刷用ヘッドと、可視情報に基づきインク吐出データを生成すると共にそのインク吐出データにより印刷用ヘッドを制御する制御部と、を備えて構成されている。制御部は、二軸直交座標データで表された可視情報を極座標データに変換し、極座標データの各ドットの明るさの値に対して単位面積当たりのドット数に応じて算出した補正重みを重み付けするドット密度補正を行ってインク吐出データを生成することを最も主要な特徴とする。
本発明の印刷方法は、回転駆動部により回転された印刷対象物に対して印刷ヘッドからインク滴を吐出させて可視情報の印刷を行う印刷方法であって、可視情報を二軸直交座標データから極座標データに変換する工程と、極座標データの各ドットの明るさの値に対して各ドットを中心とした単位面積当たりのドット数に応じて算出した補正重みを重み付けするドット密度補正を行ってドット補正データを算出する工程と、ドット補正データを誤差拡散法により2値化してインク吐出データを生成する工程と、インク吐出データに基づいて印刷対象物にインク滴を吐出させて可視情報を印刷する工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の記録媒体駆動装置は、記録媒体の記録面から情報を読み取る読取部と、記録媒体を回転させる回転駆動部と、回転駆動部により回転された記録媒体のレーベル面にインク滴を吐出して可視情報の印刷を行う印刷用ヘッドと、可視情報に基づいてインク吐出データを生成すると共に、そのインク吐出データと読取部により読み取った情報から得られる記録媒体の位置データとに基づいて印刷用ヘッドを制御する制御部と、を備えて構成されている。制御部は、二軸直交座標データで表された可視情報を極座標データに変換し、極座標データの各ドットの明るさの値に対して単位面積当たりのドット数に応じて算出した補正重みを重み付けするドット密度補正を行ってインク吐出データを生成することを特徴とする。
本発明の印刷装置、印刷方法及び記録媒体駆動装置によれば、印刷対象物の印刷面の内周に至るにつれて吐出するインク滴の数を減らすことができ、略均等な印刷濃度で可視情報の印刷を行うことができる。
極座標データに変換した可視情報に対してドット補正重みを重み付けするドット補正を行ってインク吐出データを生成することにより、略均等な印刷濃度で可視情報を印刷することができる印刷装置、印刷方法及び記録媒体駆動装置を簡単な構成によって実現した。
図1〜図17は、本発明の実施の形態の例を説明するものである。図1は本発明の印刷装置の第1実施形態を示す平面図、図2は同じく正面図、図3は図1に示す印刷装置の信号の流れを示したブロック図、図4は制御部における動作の流れを示すフローチャート、図5は図1に示す印刷装置に供給される可視情報のイメージ図、図6(A)〜図6(D)は図5に示す可視情報に基づいて変換されたCYMKデータの説明図、図7(A)〜図7(D)は図5に示す可視情報に基づいて生成されるデータの説明図、図8(A)〜図8(C)は二軸直交座標データから極座標データへの変換の工程を説明する説明図、図9はドット密度補正の補正重みを説明する説明図、図10はインク吐出データを生成するまでの工程を説明する説明図、図11は誤差拡散法の演算過程を説明する説明図である。
図12〜図17は、本発明の印刷装置の第2実施形態を説明するものであり、図12は極座標データのドットの間引きを説明する説明図、図13は補正重みを説明する説明図、図14及び図15は誤差拡散法について説明する説明図、図16はインク吐出データを生成するまでの工程を説明する説明図、図17は誤差拡散法の演算過程を説明する説明図である。
図18〜図24は、本発明の印刷装置の第3実施形態を示すものであり、図18は平面図、図19は斜視図、図20は図18に示す印刷装置の信号の流れを示したブロック図、図21は図18に示す印刷装置を模式的に表した説明図、図22は印刷対象物の角速度とインク滴の吐出のタイミングを一定にして行う印刷について説明する説明図、図23(A)及び図23(B)はドット補正重みを説明する説明図、図24(A)及び図24(B)は本発明の印刷装置の第4実施形態を説明するものであり、ドット補正重みを説明する説明図である。
図1及び図2は、本発明の印刷装置の第1実施形態を示す光ディスク装置1(記録媒体駆動装置)である。この光ディスク装置1は、印刷対象物の一具体例を示す記録媒体、例えば、CD−RやDVD−RW等の光ディスク101の情報記録面(記録面)に対して、新たに情報信号を記録(書込み)したり、予め記録されている情報信号を再生(読出し)したりすることが可能であると共に、印刷面の一具体例を示す光ディスク101のレーベル面(主面)101aに、文字、絵柄等の可視情報を印刷できるようにしたものである。
図1〜図3に示すように、光ディスク装置1は、光ディスク101を搬送するトレイ2と、トレイ2により搬送された光ディスク101を回転駆動させる回転駆動部の一具体例を示すスピンドルモータ3と、このスピンドルモータ3により回転駆動された光ディスク101の情報記録面に情報の書き込み及び/又は読み出しを行う記録及び/又は再生部5と、回転駆動された光ディスク101のレーベル面101aに文字や画像などの可視情報を印刷する印刷部6と、記録及び/又は再生部5や印刷部6等を制御する制御部7等を備えて構成されている。
光ディスク装置1のトレイ2は、光ディスク101よりもやや大きな平面長方形の板状部材からなり、一方の平面である上面に、光ディスク101を収納するための円形の凹部からなるディスク収納部10が設けられている。また、トレイ2には、スピンドルモータ3等との接触を避けるための切欠き部11が設けられている。この切欠き部11は、トレイ2の一方の短辺からディスク収納部10の中央部に至るまで大きく形成されている。このトレイ2は、スピンドルモータ3のディスク装着部に装着されるディスク装着位置と、光ディスク101を載置して装置筐体から外に排出させるディスク排出位置とに選択的に搬送される。
スピンドルモータ3は、トレイ2がディスク装着位置に搬送されたとき、ディスク収納部10の略中央部に位置するように図示しないモータベースに配置されている。このスピンドルモータ3の回転軸の先端には、光ディスク101の中心孔101bに着脱可能に嵌合されるディスク嵌合部12aを有するターンテーブル12が設けられている。
このようなスピンドルモータ3は、トレイ2がディスク装着位置に搬送された際に、図示しない昇降機構によってモータベースを上昇させることにより、上方に移動される。そして、ターンテーブル12のディスク嵌合部12aが光ディスク101の中心孔101bに嵌合され、光ディスク101がディスク収納部10から所定距離だけ持ち上げられる。また、昇降機構を逆方向へ動作させてモータベースを下降させることにより、ターンテーブル12のディスク嵌合部12aが光ディスク101の中心孔101bから下方へ抜け出し、光ディスク101がディスク収納部10に載置される。
スピンドルモータ3の上方には、チャッキング部14が設けられている。このチャッキング部14は、スピンドルモータ3の昇降動作によって持ち上げられた光ディスク101を上から押えるものである。これにより、チャッキング部14とターンテーブル12とで光ディスク101を挟持して、光ディスク101がターンテーブル12から抜け出すことを防止する。
記録及び/又は再生部5は、光ピックアップ16と、光ピックアップ16が搭載されるピックアップベース17と、ピックアップベース17を回転された印刷対象物が描く円の半径方向の一具体例を示す光ディスク101の半径方向へ案内する一対の第1のガイド軸18a,18b等を備えて構成されている。
光ピックアップ16は、記録媒体である光ディスク101から情報の読み取りを行う読取り部の一具体例を示すものである。この光ピックアップ16は、光検出器と、対物レンズと、この対物レンズを光ディスク101の情報記録面に臨ませる二軸アクチュエータ等を有している。光ピックアップ16の光検出器は、光ビームを出射する光源となる半導体レーザと、戻りの光ビームを受光する受光素子等から構成されている。この光ピックアップ16は、半導体レーザから光ビームを出射し、その光ビームを対物レンズにより集光して光ディスク101の情報記録面に照射すると共に、その情報記録面で反射された戻りの光ビームを光検出器で受光する。これにより、光ピックアップ16は、情報信号を記録(書込み)したり、予め情報記録面に記録されている情報信号を再生(読取り)したりすることができる。
この光ピックアップ16は、ピックアップベース17に搭載されていて、ピックアップベース17と一体的に移動される。ピックアップベース17には、光ディスク101の半径方向であって、本実施の形態ではトレイ2の移動方向と平行に配置された2本のガイド軸18a,18bが摺動可能に挿通されている。更に、ピックアップベース17は、図示しないピックアップモータを有するピックアップ移動機構により、2本のガイド軸18a,18bに沿って移動可能とされている。このピックアップベース17の移動時に、光ディスク101の情報記録面に対する光ピックアップ16による情報信号の記録及び/又は再生作業が実行される。
ピックアップベース17を移動させるピックアップ移動機構としては、例えば、送りネジ機構を適用することができる。しかしながら、ピックアップ移動機構としては、送りネジ機構を適用することに限定されるものではなく、例えば、ラック・ピニオン機構、ベルト送り機構、ワイヤ送り機構その他の機構を適用することもできるものである。
印刷部6は、印刷ヘッド21と、一対の第2のガイド軸22a,22bと、インクカートリッジ23と、ヘッドキャップ24と、吸引ポンプ25と、廃インク吸収部26と、ブレード27等を備えて構成されている。
印刷ヘッド21は、光ディスク101のレーベル面101aに対向される。この印刷ヘッド21のレーベル面101aに対向される面には、インク滴が吐出される複数の吐出ノズル31が設けられている。これら複数の吐出ノズル31は、印刷ヘッド21が移動する方向へ並ぶ4つの列に配列されていて、列毎に所定の色のインク滴を吐出するように設定されている。本実施の形態では、図1において上から順にシアン(C)用の吐出ノズル31a、マゼンタ(M)用の吐出ノズル31b、イエロー(Y)用の吐出ノズル31c、ブラック(K)用の吐出ノズル31dとされている。また、印刷ヘッド21は、各吐出ノズル31a〜31dの増粘インク、気泡および異物などを排出するために、印刷前や印刷後にインクをダミー吐出するようになっている。
印刷ヘッド21には、互いに平行とされた2本の第2のガイド軸22a,22bが摺動可能に挿通されている。そして、印刷ヘッド21は、ヘッド駆動モータ32(図3を参照)を有するヘッド移動機構により、2本の第2のガイド軸22a,22bに沿って移動可能とされている。2本の第2のガイド軸22a,22bの軸方向の一端は、トレイ2が移動する方向と交差する方向に延在されたガイド軸支持部材33にそれぞれ固定されていて、他端は、トレイ2が移動する方向と反対側に延在されている。また、印刷ヘッド21は、非印刷時には光ディスク101の半径方向外側の待機位置に退避するように構成されている。
インクカートリッジ23は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各インクに対応してシアン(C)用のインクカートリッジ23a、マゼンタ(M)用のインクカートリッジ23b、イエロー(Y)用のインクカートリッジ23c、ブラック(K)用のインクカートリッジ23dが設けられている。これらインクカートリッジ23a〜23dは、印刷ヘッド21の吐出ノズル31a〜31dにそれぞれインクを供給する。
インクカートリッジ23a〜23dは、それぞれ中空の容器を有しており、その容器内に内蔵された多孔質体の毛細管力によってインクを蓄えている。これらインクカートリッジ23a〜23dの開口部は、それぞれ連結部35a〜35dに着脱可能に連結されており、それら連結部35a〜35dを介して印刷ヘッド21の各吐出ノズル31a〜31dに連通されている。そのため、容器内のインクが無くなった際には、そのインクカートリッジを連結部から取り外して、新しいインクカートリッジと容易に交換することができる。
ヘッドキャップ24は、印刷ヘッド21の待機位置に設けられていて、待機位置に移動した印刷ヘッド21の複数の吐出ノズル31を設けた面に装着される。これにより、印刷ヘッド21が含有するインクの乾燥や、各吐出ノズル31a〜31dに塵や埃等が付着することを防止している。また、ヘッドキャップ24は、多孔質層を備えていて、印刷ヘッド21が各吐出ノズル31a〜31dからダミー吐出したインクを一時的に保持する。その際、ヘッドキャップ24の内部は、図示しない弁機構により大気圧と等しくなるように調節される。
吸引ポンプ25は、チューブ36を介してヘッドキャップ24と接続されている。この吸引ポンプ25は、印刷ヘッド21にヘッドキャップ24が装着されているときに、そのヘッドキャップ24の内部空間に負圧を与える。これにより、印刷ヘッド21の各吐出ノズル31a〜31d内のインクや、印刷ヘッド21によりダミー吐出されてヘッドキャップ24に一時的に保持されたインクが吸引される。また、廃インク吸収部26は、チューブ37を介して吸引ポンプ25に接続されており、吸引ポンプ25により吸引されたインクを収容する。
ブレード27は、印刷ヘッド21の待機位置と印刷位置との間に配置されている。このブレード27は、印刷ヘッド21が待機位置と印刷位置との間を移動する際に、各吐出ノズル31a〜31dの先端面に接触して、それら先端面に付着した塵や埃等のゴミやインクなどを払拭する。なお、ブレード27を上下に移動させる移動機構を設けることにより、印刷ヘッド21の各吐出ノズル31a〜31dを払拭するか否かを選択可能に構成することもできる。
図3は、光ディスク装置1の信号の流れを示したブロック図である。光ディスク装置1は、制御部7と、インターフェース部41と、記録制御回路42と、トレイ駆動回路43と、モータ駆動回路44と、信号処理部45と、インク吐出駆動回路46と、機構部駆動回路47等を有している。
インターフェース部41は、パーソナルコンピュータやDVDレコーダ等の外部装置と光ディスク装置1とを電気的に接続する接続部である。このインターフェース部41は、外部装置から供給された信号を制御部7に出力する。この信号は外部装置に記憶された外部記憶情報に対応する信号であり、例えば、光ディスク101の情報記録面に記録する記録情報に対応した記録データ信号や、光ディスク101のレーベル面101aに印刷する可視情報に対応した画像データ信号を挙げることができる。また、インターフェース部41は、光ディスク装置1が光ディスク101の情報記録面から読み出した再生データ信号を外部装置に出力する。
制御部7は、中央制御部51と、ドライブ制御部52と、プリント制御部53を有している。中央制御部51は、ドライブ制御部52及びプリント制御部53の制御をする部分である。この中央制御部51は、インターフェース部41から供給された記録データ信号をドライブ制御部52へ出力する。また、中央制御部51は、インターフェース部41から供給された画像データ信号や、ドライブ制御部52から供給された位置データ信号をプリント制御部53に出力する。
ドライブ制御部52は、スピンドルモータ3及びピックアップ駆動モータ(図示しない)の回転を制御したり、光ピックアップ16による記録データ信号の記録や再生データ信号の再生を制御する。このドライブ制御部52は、スピンドルモータ3と、ピックアップ駆動モータと、トレイ駆動モータの回転を制御する制御信号をモータ駆動回路44に出力する。
また、ドライブ制御部52は、光ピックアップ16から照射される光ビームが光ディスク101のトラックを追跡するようにトラックサーボ及びフォーカスサーボを制御する制御信号を光ピックアップ16に出力する。更に、ドライブ制御部52は、信号処理部45から供給される位置データ信号を中央制御部51に出力する。
記録制御回路42は、ドライブ制御部52から供給される再生データ信号にエンコード処理や、変調等を行い、処理した再生データ信号をドライブ制御部52に出力する。また、トレイ駆動回路43は、ドライブ制御部52から供給される制御信号に基づいてトレイ駆動モータを駆動させる。これにより、ディスクトレイ2が装置筐体の内外に亘って搬送される。
モータ駆動回路44は、ドライブ制御部52から供給される制御信号に基づいてスピンドルモータ3を駆動させる。これにより、スピンドルモータ3のターンテーブル12に装着された光ディスク101が回転駆動される。また、モータ駆動回路44は、ドライブ制御部52からの制御信号に基づいてピックアップ駆動モータを駆動させる。これにより、光ピックアップ16がピックアップベース17と一体に、光ディスク101の半径方向へ移動される。
信号処理部45は、光ピックアップ16から供給されるRF(Radio Frequency)信号の復調及び誤り検出等を行い、再生データ信号を生成する。また、信号処理部45は、RF信号に基づいて同期信号等の特定パターンを有する信号や光ディスク101の位置データを表す信号として位置データ信号を検出する。この位置データ信号は、例えば、光ディスク101の回転角を示す回転角信号や、光ディスク101の回転位置を示す回転位置信号を挙げることができる。これら再生データ信号及び位置データ信号は、ドライブ制御部52に出力される。
プリント制御部53は、印刷ヘッド21及びヘッド駆動モータ32等を有する印刷部6を制御して光ディスク101のレーベル面101aに対する印刷を実行させる。このプリント制御部53は、中央制御部51から供給された画像データ信号によって得た画像データに基づいてインク吐出データを生成する。このインク吐出データの生成については、後に詳細に説明する。そして、プリント制御部53は、生成したインク吐出データと、中央制御部51から供給される位置データ信号に基づいて印刷部6を制御する制御信号を生成し、インク吐出駆動回路46と、機構部駆動回路47に出力する。
インク吐出駆動回路46は、プリント制御部53から供給された制御信号に基づいて印刷ヘッド21を駆動させる。これにより、印刷ヘッド21の各吐出ノズル31からインク滴が吐出され、回転駆動された光ディスク101のレーベル面101aに滴下される。また、機構部駆動回路47は、プリント制御部53から供給された制御信号に基づいてヘッドキャップ24と、吸引ポンプ25と、ブレード27と、ヘッド駆動モータ32とを駆動させる。このヘッド駆動モータ32が駆動することにより、印刷ヘッド21が光ディスク101の半径方向へ移動される。
図5は、外部装置から供給される可視情報のイメージ図である。図5に示す可視情報は、外部装置において、R(赤),G(緑),B(青)の各色の明るさを表す階調値が二軸直交(X−Y)座標で表現された画像データとして扱われている。そのため、可視情報は、上述したような画像データとして制御部7の中央制御部51に供給され、その後、プリント制御部53に入力される。
図4は、プリント制御部53が、画像データに基づいてインク吐出データを生成する過程を示すフローチャートである。インク吐出データを生成するには、まず、ステップS1において、R(赤),G(緑),B(青)の各色の階調値で表現された画像データを、C(シアン),Y(イエロー),M(マゼンタ),K(ブラック)の各色のドット(画素)分布により表現されるCYMKデータに変換する。このCYMKデータを表現する各ドットは、画像データに基づいたそれぞれの階調値を有しており、その階調値は、本実施の形態では、0〜255(8bit)とされている。
また、CYMKデータは、図6(A)に示すC(シアン)のドット分布により表現されるシアンデータと、図6(B)に示すM(マゼンタ)のドット分布により表現されるマゼンタデータと、図6(C)に示すY(イエロー)のドット分布により表現されるイエローデータと、図6(D)に示すK(ブラック)のドット分布により表現されるブラックデータに分割される。そして、各データが、それぞれ次のステップに移行されるが、本実施の形態では、例としてシアンデータを挙げて説明する。
次に、ステップS2において、二軸直交座標で表されたシアンデータ(マゼンタデータ、イエローデータ、ブラックデータも同様)を極(r−θ)座標データに変換する。その際、ニアレストネイバー法、バイリニア法、ハイキュービック法等の一般的な方法で解像度を変換し、光ディスク101のレーベル面101aの大きさに見合った極座標データにする。この極座標データのイメージを図7(A)に示す。図7(A)は、極座標データにおいて、θ置が同一のドットを幅方向に並べると共に、半径値が同一のドットを長手方向に並べて表したものである。
ここで、図8(A)〜図8(C)を参照して、極座標データへの変換について説明する。まず、図8(A)に示すように、例えば、「ABCDEFGH」の文字列からなる可視情報がインターフェース部41及び中央制御部51を介し、画像データとしてプリント制御部53に入力されたとする。画像データが入力されると、プリント制御部53は、図8(B)に示すように、文字列「ABCDEFGH」をX−Y座標系のデータとして図示しないメモリに記憶する。
そして、図8(C)に示すように、X−Y座標系で表現されたデータを構成するドット(画素)毎に、光ディスク101の回転中心からの半径(r)と、回転角の原点を基準とした角度(θ)を計算する。これにより、可視情報を二軸直交(X−Y)座標データから極(r−θ)座標データに変換することができる。なお、この変換の計算には、最近傍法や線形補間法等の一般的な方法を用いることができる。
次に、ステップS3において、極座標データに対してドット密度補正を行い、ドット補正データを算出する。このドット密度補正とは、極座標データの各ドットの階調値に対して、補正重みを重み付けする演算である。即ち、ドット密度補正は、極座標データの内周側に至るに伴ってドットの階調値を小さくし、各ドットが表現する明るさを明るくする演算である。このドット密度補正により算出したドット補正データのイメージを図7(B)に示す。図7(B)に示すように、ドット補正データは、図7(A)に示す極座標データに比べ、内周側(幅方向の下側)に至るに伴って明るく(薄く)なっている。
このドット密度補正の補正重みは、重み付けの対象となるドットを中心とした単位面積あたりのドット数と、極座標データの最外周に位置するドットを中心とした単位面積あたりのドット数との比により算出される。例えば、重み付けの対象となるドットdを中心とした単位面積あたりのドット数をuとして、極座標データの最外周に位置する基準のドットdを中心とした単位面積あたりのドット数をvとすると、ドットdに対する補正重みW(d)は、次式
W(d)=v/u
により算出される。
このようにして各ドットに対する補正重みWを算出すると共に図示しないメモリに記憶させる。そして、ドット密度補正を行う際にメモリから適宜の補正重みWを読み出すことで、各ドットに対する補正重みの重み付けを行うことができる。しかしながら、各ドットに対する補正重みWを算出し、その補正重みをメモリに記憶させると、メモリの記憶容量が大きくなる。そこで、本実施の形態では、補正重みの第2の具体例として近似的に算出した補正重みを適用している。
この補正重みの近似的な算出について、図9を参照して説明する。本実施の形態では、ドット密度補正の補正重みを、重み付けの対象となるドットの半径値と、極座標データの最外周に位置するドットの半径値との比により算出した。即ち、図9に示すように、重み付けの対象となるドットdの半径値をrとして、極座標データの最外周のドットdの半径値をrとすると、ドットdに対する補正重みW(d)は、次式
W(d)=r/r
により算出される。
例えば、ドットdの半径値rを30mm、ドットdの半径値rを60mmとすると、ドットdに対する補正重みW(d)は、0.5となる。
このようにして各ドットに対する補正重みWを算出すると、同じ半径値のドットに対する補正重みを同一にすることができ、メモリに記憶させる補正重みの数を少なくすることができる。その結果、メモリの容量を小さくすることができると共に、メモリが消費する電力を少なくすることができる。
次に、ステップS4において、ドット補正データを誤差拡散法により2値化し、インク吐出データを生成する。このインク吐出データは、光ディスク101のレーベル面101aにおいて各ドットが対応する位置にインク滴を滴下するか否かを表すデータである。本実施の形態では、ドット補正データの各ドットの階調値は、0〜255(8bit)で表されており、誤差拡散法により2値化したインク吐出データの各ドットの階調値は、0と255(1bit)で表される。そして、階調値が255である各ドットに対応するレーベル面101a上の位置にはインク滴が滴下され、階調値が0である各ドットに対応する位置にはインク滴が滴下されない。
図7(C)は、インク吐出データのイメージを示すものである。図7(C)に示すインク吐出データは、インク滴を滴下する位置のドットが表されている。このインク吐出データは、ステップS3においてドット密度補正を行った後、誤差拡散法により2値化して生成することにより、レーベル面101aの内周に至るにつれて吐出するインク滴の数を減らすことができる。なお、誤差拡散法としては、Floyd&Steinberg型や、Jarvis,Judice&Ninke型を挙げることができる。
次に、ステップS5において、インク吐出データを印刷ヘッド21に設けた吐出ノズル31の数に応じた大きさに分割するとともに、インク滴を吐出する順番を設定する。分割されたインク吐出データのイメージを図7(D)に示す。図7(D)においては、インク吐出データを3分割にしているが、分割数は吐出ノズル31の数に応じて2以下にしてもよく、また、4以上にしてもよい。なお、光ディスク101が1回転するうちに、レーベル面101aの全てに印刷を施すことが可能な印刷ヘッドを設けた場合には、インク吐出データを分割する工程を削減することができる。
上述したようにして実行されるインク吐出データの生成を、図10及び図11を参照して具体的な数値を用いて説明する。図10(A)は、極座標データの最外周に位置する、半径値r=60mmのドットA1〜A4と、これらのドットA1〜A4より1つ内周側に位置する、半径値rN−1=約60mmのドットA5〜A8を示すものである。これらのドットA1〜A8の階調値は、それぞれ255となっている。
このような極座標データからインク吐出データを生成するには、まず、極座標データの各ドットA1〜A8にそれぞれ補正重みWを重み付けしてドット補正データを算出する。この際、各ドットA1〜A4に対する補正重みWは、
=r/r
=60
により算出され、補正重みWは1.0となる。
また、各ドットA5〜A8に対する補正重みWN−1は、
N−1=rN-1/r
N-1=約60
=60
により算出され、補正重みWN−1は約1.0となる。
その結果、図10(B)に示すように、ドット補正データのドットB1〜B8の階調値は、それぞれ255となる。
次に、ドット補正データのドットB1〜B8に対してFloyd&Steinberg型の誤差拡散法(閾値=128)を行って2値化し、図10(C)に示すようなインク吐出データを生成する。誤差拡散法の演算については、後で図11を参照して詳しく説明する。図10(C)に示すように、生成したインク吐出データの各ドットC1〜C8の階調値は、全て255となる。その結果、光ディスク101のレーベル面101aにおいて、インク吐出データのドットC1〜C8に対応した位置にインク滴が滴下される。
図10(D)は、極座標データの半径値r=30mmのドットD1〜D4と、これらのドットD1〜D4より1つ内周側に位置する、半径値r=約30mmのドットD5〜D8を示すものである。これらのドットD1〜D8の階調値は、それぞれ255となっている。
このような極座標データからインク吐出データを生成するには、まず、極座標データの各ドットD1〜D8にそれぞれ補正重みを重み付けしてドット補正データを算出する。この際、各ドットD1〜D4に対する補正重みWは、
=r/r
=30
=60
により算出され、補正重みWは0.5となる。
また、各ドットD5〜D8に対する補正重みWi−1は、
i−1=ri−1/r
i−1=約30
=60
により算出され、補正重みWi−1は約0.5となる。
その結果、図10(E)に示すように、ドット補正データのドットE1〜E8の階調値は、それぞれ127(小数点以下を切り捨てる)となる。
次に、図10(E)に示すドット補正データのドットE1〜E8に対してFloyd&Steinberg型の誤差拡散法(閾値=128)を行って2値化し、図10(F)に示すようなインク吐出データを生成する。この誤差拡散法の演算について、図11を参照して詳しく説明する。
図11(A)は、Floyd&Steinberg型の誤差拡散法に用いる誤差拡散比率を示すものである。図11(E)は、図10(E)に示したドット補正データの階調値を表すものである。また、図11(F)は、図10(F)に示したインク吐出データの階調値を示すものである。更に、図11(Ea)〜図11(Eg)は、図11(E)に示すドット補正データから図11(F)に示すインク吐出データを生成する際の、Floyd&Steinberg型による誤差拡散法の演算過程を示すものである。
上述したようなドット補正データに対する誤差拡散法の演算は、例えば、次のようにして行うことができる。まず、図11(E)に示すドット補正データのドットE1を計算点として、インク吐出データのドットF1の階調値を演算する。この演算は、計算点であるドットの階調値が閾値128よりも小さければF1の階調値を0にして、閾値128よりも大きければF1の階調値を255にする演算である。即ち、計算点であるドットE1の階調値127は閾値128よりも小さいため、図11(Ea)に示すように、ドットF1の階調値は0となる。
次に、図11(A)に示す誤差拡散比率に基づいて、図11(Ea)に示すドットEa2,Ea5,Ea6の階調値を演算する。この演算は、計算点であるドットE1の階調値127とドットF1の階調値0との差127(127−0)を、誤差拡散比率に基づいてドットE2,E5,E6の階調値に分配し、ドットEa2,Ea5,Ea6の階調値とする演算である。即ち、ドットEa2,Ea5,Ea6の階調値は、それぞれ次式により算出される。
Ea2=E2+(E1−F1)×7/16
Ea5=E5+(E1−F1)×5/16
Ea6=E6+(E1−F1)×1/16
(E1、E2、Ea2等の記号は、階調値を示す。)
例として、ドットEa2の階調値を計算すると
127+(127−0)×7/16=182
となる。
その結果、図11(Ea)に示すように、ドットEa2の階調値は182、ドットEa5の階調値は166、ドットEa6の階調値は134となる。また、誤差拡散比率に基づく分配がないドットEa3,Ea4,Ea7,Ea8の階調値は、ドットE3,E4,E7,E8の階調値が移行され、全て127となる。
次に、図11(Ea)に示すドットEa2を計算点として、インク吐出データのドットF2の階調値を演算する。計算点であるドットEa2の階調値182は閾値128よりも大きいため、図11(Eb)に示すように、ドットF2の階調値は255となる。
次に、計算点であるドットEa2の階調値182とドットF2の階調値255との差−73(182−255)を、誤差拡散比率に基づいてドットEa3,Ea5,Ea6,Ea7の階調値に分配し、図11(Eb)に示すドットEb3,Eb5,Eb6,Eb7の階調値を算出する。即ち、ドットEb3,Eb5,Eb6,Eb7の階調値は、それぞれ次式により算出される。
Eb3=Ea3+(Ea2−F2)×7/16
Eb5=Ea5+(Ea2−F2)×3/16
Eb6=Ea6+(Ea2−F2)×5/16
Eb7=Ea7+(Ea2−F2)×1/16
(Ea2、Eb3等の記号は、階調値を示す。)
例として、ドットEb3の階調値を計算すると
127+(182−255)×7/16=95
となる。
その結果、図11(Eb)に示すように、ドットEb3は階調値95、ドットEb5は階調値152、ドットEb6は階調値111、ドットEb7は階調値122となる。また、誤差拡散比率に基づく分配がないドットEb4,Eb8の階調値は、ドットEa4,Ea8の階調値が移行され、それぞれ127となる。
次に、ドットEb3を計算点として演算を行うことで、図11(Ec)に示すように、ドットF3の階調値0及びドットEc4の階調値168等が算出される。続いて、ドットEc4を計算点として演算を行うことで、図11(Ed)に示すように、ドットF4の階調値255及びドットEd5の階調値152等が算出される。次に、ドットEd5を計算点として演算を行うことで、図11(Ee)に示すように、ドットF5の階調値255及びドットEe6の階調値82等が算出される。
次に、ドットEe6を計算点として演算を行うことで、図11(Ef)に示すように、ドットF6の階調値0及びドットEf7の階調値169等が算出される。続いて、ドットEf7を計算点として演算を行うことで、図11(Eg)に示すように、ドットF7の階調値255及びドットEg8の階調値66等が算出される。そして、ドットEg8を計算点として演算を行うことで、図11(F)に示すように、ドットF8の階調値0が算出される。
これにより、プリント制御部53は、図11(E)及び図10(E)に示すドット補正データを2値化して、図11(F)及び図10(F)に示すインク吐出データを生成することができる。そして、このようなインク吐出データによって印刷を行うと、レーベル面101aの内周に至るにつれて、吐出するインク滴数を可視情報に対応させながら減らすことができ、レーベル面101aに印刷する可視情報の印刷濃度を略均等にすることができる。
図10(A)に示す極座標データのドットA1〜A8と、図10(D)に示す極座標データのドットD1〜D8は、変換元である二軸直交座標で表された画像データにおいて、同じ印刷濃度として表現されている。これら極座標データのドットA1〜A8及びD1〜D8を、例えば、閾値128で単純に2値化してインク吐出データを生成したとする。そうすると、インク吐出データのドットC1〜C8及びF1〜F8の階調値が全て255となる。
したがって、光ディスク101のレーベル面101aにおいて、各ドットC1〜C8及びF1〜F8に対応する全ての位置にインク滴が滴下される。ところが、インク吐出データのドットF1〜F8は、インク吐出データのドットC1〜C8よりもθ方向の間隔が狭いため、ドットF1〜F8に対応する部分の印刷濃度が、ドットC1〜C8に対応する部分の印刷濃度よりも濃くなってしまう。
これに対し、本発明に係るインク吐出データは、極座標データに対してドット密度補正を行い、その後、誤差拡散法によって2値化して生成される。これにより、インク吐出データのドットC1〜C8の階調値は全て255となるのに対し、インク吐出データのドットF1〜F8は、ドットF2,F4,F5,F7の階調値が255となり、ドットF1,F3,F6,F8の階調値が0となる。即ち、半径値r=30mmに対応するインク吐出データは、階調値0と階調値255のドットが交互(千鳥状)に並ぶように配列され、インク滴の吐出数が半分に削減される。
インク滴の吐出数が半分に削減されると、インク吐出データのドットF2,F4,F5,F7のθ方向の間隔は、半径値r=60mmに対応するインク吐出データのドットC1〜C8のθ方向の間隔と略一致する。これにより、ドットF1〜F8に対応する部分の印刷濃度と、ドットC1〜C8に対応する部分の印刷濃度を略等しくすることができる。その結果、レーベル面101aに印刷する可視情報の印刷濃度を略均等にすることができる。
本実施の形態では、可視情報として外部装置から供給される外部記憶情報を適用したが、本発明に係る可視情報は、これに限定されるものではない。本発明に係る可視情報としては、光ピックアップ16が光ディスク101から読み取った情報を適用することができるものである。この光ディスク101から読み取った情報の具体例としては、光ディスク101に記録したテレビ番組の番組名や音楽の題名等のファイル管理情報、例えば、光ディスク101に記録した画像や文字等の情報や、光ディスク101に記録したテレビ番組の番組名や音楽の題名等のファイル管理情報を挙げることができる。
図12〜図17は、本発明の印刷装置の第2の実施の形態を示す光ディスク装置を説明するものである。第2の実施の形態の光ディスク装置が、第1実施形態の光ディスク装置1と異なるところは、極座標データのドットを間引きすることである。したがって、第2実施形態の光ディスク装置の構成は、第1実施形態の光ディスク1の構成と同じであるため、第2実施形態の光ディスク装置の構成についての詳細な説明を省略する。
第2の実施の形態に係るインク吐出データの生成の過程は、第1実施形態に係るインク吐出データの生成の過程と略同じであるため、図4を参照して説明する。まず、第1実施形態と同様に、ステップS1において、画像データをC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)の各色のドット分布により表現されるCYMKデータに変換する。このCYMKデータを表現する各ドットは、画像データに基づいたそれぞれの階調値を有しており、その階調値は、本実施の形態では、0〜255(8bit)とされている。また、CYMKデータは、シアンデータと、マゼンタデータと、イエローデータと、ブラックデータに分割される。
次に、ステップS2において、二軸直交座標で表されたシアンデータ(マゼンタデータ、イエローデータ、ブラックデータも同様)を極(r−θ)座標データに変換する。このとき、第2の実施の形態に係る制御部53は、極座標データのドットを所定の数だけ間引く。このドットの間引きについて、図12(A)及び図12(B)を用いて説明する。
図12(A)は、二軸直交座標で表されたシアンデータ等のデータから変換された極座標データを説明するものであり、極座標データの一部のドットを表したものである。図12(A)において、ドットdは半径値がrであって最外周のドットを表している。また、ドットdi1は半径値r/2のドットを表し、ドットdi2は半径値r/4のドットを表している。
図12(A)に示すように、二軸直交座標で表されたデータから変換された極座標データは、周方向に並ぶドットの数が同一になる。そのため、ドットdの周方向の間隔に対して、ドットdi1及びドットdi2の周方向の間隔が狭くなる。これに対して、ドットdi1及びドットdi2の周方向の間隔をドットdの周方向の間隔と略同一にしたものが図12(B)である。
図12(B)に示すように、円の周方向の長さは半径rに比例するため、半径値r/2のドットdi1の数を、半径値rのドットdの数の1/2にすると、ドットdi1とドットdの周方向の間隔が略同一となる。同様に、半径値r/4のドットdi2の数を、ドットdの数の1/4にすると、ドットdi2とドットdの周方向の間隔が略同一となる。そこで、第2の実施の形態では、最外周のドットの半径値をrとしたとき、半径値rのドット数に対して、r/2<r≦r/2n−1となる半径値rのドット数を1/2n−1に間引くようにした。
例えば、半径値rを60mmとしてnに1を代入すると、半径値rの範囲は、
30<r≦60
となる。そして、30<r≦60を満たす半径値rのドットに対する間引きの割合は、1/1となる。即ち、半径値が30mmより上で60mm以内のドットは間引きされない。
次に、nに2を代入すると、半径値rの範囲は、
15<r≦30
となる。そして、15<r≦30を満たす半径値rのドットに対する間引きの割合は、1/2となる。即ち、半径値が15mmより上で30mm以内のドットは、周方向に並ぶドットの数が1/2になるように間引きされる。このようにして、半径位置rによって間引きするドットの割合が決定され、所定数のドットが間引きされた極座標データが生成される。
次に、ステップS3において、所定数のドットが間引きされた極座標データに対してドット密度補正を行い、ドット補正データを算出する。このドット密度補正の補正重みWは、極座標データのドットの間引きに対応させて2n−1/rにより算出される。図13は、第2の実施の形態に係る補正重みを説明する図である。図13には、最外周のドットの半径値をrとして、半径値r=r/2である複数のドットdと、この複数のドットdより1つ外周側にある半径値ri+1の複数のドットdi+1が表されている。
この場合、ドットdに対する補正重みW(d)は、次のようにして算出される。ドットdの半径値rは、r/2であるため、
/2<r≦r/2n−1
=r/2
により、n=2が算出される。したがって、ドットdに対する補正重みW(d)は、
W(d)=2n−1/r
=r/2
n=2
により、W(d)=1.0となる。
また、ドットdi+1に対する補正重みW(di+1)は、次のようにして算出される。ドットdi+1の半径値ri+1は、r/2<ri+1≦rであるため、
/2<ri+1≦r/2n−1
/2<ri+1≦r
により、n=1が算出される。したがって、ドットdi+1に対する補正重みW(di+1)は、
W(di+1)=2n−1i+1/r
n=1
により、
W(di+1)=ri+1/r
となる。なお、ドットdi+1はドットdより1つ外周側にあることから、
i+1≒r/2
とすることができる。そうすると、補正重みW(di+1)は、W(di+1)≒0.5となる。
次に、ステップS4において、ドット補正データを誤差拡散法により2値化し、光ディスク101のレーベル面において各ドットが対応する位置にインク滴を滴下するか否かを表すインク吐出データを生成する。第2の実施の形態では、ステップ2においてドットを所定の数だけ間引いたため、間引く割合が切り替わる半径値、即ち、半径値r/2とその1つ外周側のドットに対して、所定の誤差拡散比率を用いる。なお、半径値r/2とその1つ外周側以外のドットに対しては、第1実施形態と同様に、一般的な誤差拡散比率を用いる。
図14に示すように、半径値r/2のドットdの数は、そのドットdの1つ外周側にあるドットdi+1の数の1/2になっている。そのため、誤差拡散法を行う際に、計算点のドットdに対応する演算対象となるドットが無くなってしまう。そこで、半径値r/2とその1つ外周側のドットに対しては、図15及び図16に示す誤差拡散比率を適用する。
図15(A)は、計算点のドットdに対して両斜め下のドットがない場合の誤差拡散比率を示すものである。この場合、通常右斜め下のドットに対応させる誤差拡散比率1/16は、その右隣のドットde1に対応させる。また、通常左斜め下のドットに対応させる誤差拡散比率3/16は、通常真下のドットde2に対応させる誤差拡散比率5/16にプラスする。即ち、真下のドットde2に対応させる誤差拡散比率を8/16にする。
図15(B)は、計算点のドットdに対して真下のドットがない場合の誤差拡散比率を示すものである。この場合、通常真下のドットに対応させる誤差拡散比率5/16は、通常右斜め下のドットde3に対応させる誤差拡散比率1/16にプラスする。即ち、右斜め下のドットde3に対応させる誤差拡散比率を6/16にする。
次に、図4に示すステップS5において、第1実施形態と同様に、インク吐出データを印刷ヘッド21に設けた吐出ノズル31の数に応じた大きさに分割するとともに、インク滴を吐出する順番を設定する。
上述したようにして実行されるインク吐出データの生成を、図16及び図17を参照して具体的な数値を用いて説明する。図16(G)は、図4に示すステップS2において、所定数のドットが間引きされた極座標データを示すものである。この図16(G)には、極座標データの最外周に位置するドットの半径値rを60mmとしたときの、半径値r=30mmのドットG5,G6と、これらのドットG5,G6より1つ外周側に位置する、半径値ri+1=約30mm(30mm<ri+1)のドットG1〜G4が表されている。また、各ドットG1〜G6の階調値は、それぞれ255となっている。
このような極座標データからインク吐出データを生成するには、まず、極座標データの各ドットG1〜G6にそれぞれ補正重みを重み付けしてドット補正データを算出する(ステップS3)。この際、各ドットG1〜G4に対する補正重みWi+1は、
i+1=ri+1/r
i+1=約30
=60
により算出され、補正重みWi+1は0.5となる。
また、各ドットG5,G6に対する補正重みWは、
=2r/r
=30
=60
により算出され、補正重みWは1.0となる。
その結果、図16(H)に示すように、ドット補正データのドットH1〜H4の階調値は、それぞれ127(小数点以下を切り捨てる)となり、ドットH5,H6の階調値は、それぞれ255となる。
次に、図16(H)に示すドット補正データのドットH1〜H6に対して誤差拡散法(閾値=128)を行って2値化し、図16(Q)に示すようなインク吐出データを生成する(ステップS4)。この誤差拡散法の演算について、図17を参照して詳しく説明する。
図17(A1)及び図17(A2)は、半径値r/2とその1つ外周側のドットに対して適用する誤差拡散比率を示すものである。図17(H)は、図16(H)に示したドット補正データの階調値を表すものである。また、図17(Q)は、図16(Q)に示したインク吐出データの階調値を表すものである。更に、図17(Ha)〜図17(He)は、図17(H)に示すドット補正データから図17(Q)に示すインク吐出データを生成する際の、誤差拡散法の演算過程を示すものである。
上述したようなドット補正データに対する誤差拡散法の演算は、例えば、次のようにして行うことができる。まず、図17(H)に示すドット補正データのドットH1を計算点として、インク吐出データのドットQ1の階調値を求める演算を行う。この演算は、第1実施形態と同様であり、計算点であるドットの階調値が閾値128よりも小さければF1の階調値を0にして、閾値128よりも大きければF1の階調値を255にする演算である。即ち、計算点であるドットE1の階調値127は閾値128よりも小さいため、図11(Ea)に示すように、ドットF1の階調値は0となる。
次に、図17(Ha)に示すドットQ1の周囲にあるドットの階調値を演算する。このとき、計算点であるドットH1の右斜め下のドットが無いため、図17(A1)に示す誤差拡散比率に基づいて演算を行う。したがって、ドットH1の階調値127とドットQ1の階調値0との差127(127−0)を、図17(A1)に示す誤差拡散比率に基づいてドットH2,H5,H6の階調値に分配し、図17(Ha)に示すドットHa2,Ha5,Ha6の階調値を算出する。即ち、ドットHa2,Ha5,Ha6の階調値は、それぞれ次式により算出される。
Ha2=H2+(H1−Q1)×7/16
Ha5=H5+(H1−Q1)×8/16
Ha6=H6+(H1−Q1)×1/16
(H1、H2、Ha2等の記号は、階調値を示す。)
例として、ドットHa2の階調値を計算すると
127+(127−0)×7/16=182
となる。
その結果、図17(Ha)に示すように、ドットHa2の階調値は182、ドットHa5の階調値は318、ドットHa6の階調値は262となる。また、誤差拡散比率に基づく分配がないドットHa3,Ha4の階調値は、ドットE3,E4の階調値が移行されて、それぞれ127となる。
次に、図17(Ha)に示すドットHa2を計算点として、インク吐出データのドットQ2の階調値を演算する。即ち、ドットEa2の階調値182は閾値128よりも大きいため、図17(Hb)に示すように、ドットQ2の階調値は255となる。
次に、図17(Hb)に示すドットQ2の周囲にあるドットの階調値を演算する。このとき、計算点であるドットHa2の真下のドットが無いため、図17(A2)に示す誤差拡散比率に基づいて演算を行う。したがって、ドットHa2の階調値182とドットQ2の階調値255との差−73(182−255)を、図17(A2)に示す誤差拡散比率に基づいてドットHa3,Ha5,Ha6の階調値に分配し、ドットHb3,Hb5,Hb6の階調値を算出する。即ち、ドットHb3,Hb5,Hb6の階調値は、それぞれ次式により算出される。
Hb3=Ha3+(Ha2−Q2)×7/16
Hb5=Ha5+(Ha2−Q2)×3/16
Hb6=Ha6+(Ha2−Q2)×6/16
(Ha2、Hb3等の記号は、階調値を示す。)
例として、ドットEb3の階調値を計算すると
127+(188−255)×7/16=95
となる。
その結果、図17(Hb)に示すように、ドットHb3は階調値95、ドットEb5は階調値304、ドットEb6は階調値234となる。また、誤差拡散比率に基づく分配がないドットHb4の階調値は、ドットHa4の階調値が移行されて127となる。
次に、ドットHb3を計算点として演算を行うことで、図17(Hc)に示すように、ドットQ3の階調値0及びドットHc4の階調値168等が算出される。次に、ドットHc4を計算点として演算を行うことで、図17(Hd)に示すように、ドットQ4の階調値255及びドットHd5の階調値304等が算出される。次に、ドットHd5を計算点として演算を行うことで、図17(He)に示すように、ドットQ5の階調値255及びドットHe6の階調値285等が算出される。次に、ドットHe6を計算点として演算を行うことで、図17(Q)に示すように、ドットQ6の階調値255が算出される。
これにより、プリント制御部53は、図17(H)及び図16(H)に示すドット補正データを2値化して図17(Q)及び図16(Q)に示すインク吐出データを生成することができる。そして、このようなインク吐出データによって印刷を行うと、レーベル面101aの内周に至るにつれて周方向で余分となるインク滴の吐出を削減することができ、レーベル面101aの内外周における印刷濃度を略均等にすることができる。
また、本実施の形態では、二軸直交座標で表された画像データを極座標データに変換する際に、極座標データの最外周に位置する半径値rのドット数に対して、r/2<r≦r/2n−1となる半径値rのドット数が1/2n−1になるように所定数のドットを間引いている。そのため、メモリに記憶させるデータ量を少なくすることができ、空いた記憶領域をその他のデータのために用いたり、メモリの容量を小さくしたりすることができる。
図18〜図20は、本発明の印刷装置の第3の実施の形態を示す光ディスク装置60(記録媒体駆動装置)を説明するものである。この光ディスク装置60は、第1の実施の形態を示す光ディスク装置1と同様に、印刷対象物の一具体例を示す記録媒体、例えば、CD−RやDVD−RW等の光ディスク101の情報記録面(記録面)に対して、新たに情報信号を記録(書込み)したり、予め記録されている情報信号を再生(読出し)したりすることが可能であると共に、印刷面の一具体例を示す光ディスク101のレーベル面(主面)101aに、文字、絵柄等の可視情報を印刷できるようにしたものである。
図18〜図20に示すように、光ディスク装置60は、装置筐体61と、この装置筐体61内に光ディスク101を搬送するトレイ62と、トレイ62により搬送された光ディスク101を回転駆動させる回転駆動部の一具体例を示すスピンドルモータ63(図20を参照)と、このスピンドルモータ63により回転駆動された光ディスク101の情報記録面に情報の書き込み及び/又は読み出しを行う記録及び/又は再生部65と、回転駆動された光ディスク101のレーベル面101aに文字や画像などの可視情報を印刷する印刷部66と、記録及び/又は再生部65や印刷部66等を制御する制御部67等を備えて構成されている。
光ディスク装置60の装置筐体61は、上面が開口された略長方形の筐体からなり、トレイ62が出し入れされる正面板61aと、この正面板61aに対向される背面板61bと、正面から見て左側の側面を形成する左側面板61cと、右側の側面を形成する右側面部61dと、底面を形成する底面板とを備えて構成されている。装置筐体61の正面板61aには、横長の長方形に形成された開口部69が設けられており、この開口部69からトレイ62が出し入れされる。
トレイ62は、平面長方形の板状部材からなり、一方の平面である上面に光ディスク101を収納するための円形の凹部からなるディスク収納部70が設けられている。また、トレイ62には、スピンドルモータ等との接触を避けるための切欠き部71が設けられている。この切欠き部71は、トレイ62の一方の短辺からディスク収納部70の中央部に至るまで大きく形成されている。このトレイ62は、載置した光ディスク101がスピンドルモータ63に設けられたディスク装着部に装着されるディスク装着位置と、光ディスク101を載置して装置筐体から外に排出させるディスク排出位置とに選択的に搬送される。
スピンドルモータ63は、トレイ62がディスク装着位置に搬送されたとき、ディスク収納部70の略中央部に位置するように図示しないモータベースに配置されている。このスピンドルモータの回転軸の先端には、光ディスク101の中心孔101bに着脱可能に嵌合されるディスク装着部を有するターンテーブルが設けられている。
スピンドルモータ63の上方には、ディスク装着部との間で光ディスク101を挟持して、その光ディスク101がターンテーブルから抜け出すことを防止するチャッキング部72が設けられている。このチャッキング部72は、ディスク装着部に対向された円板状のチャッキングプレート73と、このチャッキングプレート73を回転可能に支持する支持板74を備えて構成されている。支持板74は、略長方形の板体からなり、長手方向の一端でチャッキングプレート73を回転可能に支持し、他端が装置筐体61の左側面版62cに取り付けられている。
このように支持板74を構成することにより、本実施の形態では、ディスク装着部に装着された光ディスク101の上方の支持板74と反対側に後述する印刷ヘッド81を移動させるスペースを設けている。これにより、印刷ヘッド81が光ディスク101をトレイ62の移動方向と平行な方向に横切るように移動することができ、光ディスク101のレーベル面101a全体を印刷することができる。
記録及び/又は再生部65は、光ディスク101の情報記録面に対向される光ピックアップ76と、この光ピックアップ76が搭載されるピックアップベース77と、ピックアップベース77を光ディスク101の半径方向へ移動させる図には表れないピックアップ移動機構等を備えて構成されている。
光ピックアップ76は、光検出器と、対物レンズと、この対物レンズを光ディスク101の情報記録面に臨ませる二軸アクチュエータ等を有している。光ピックアップ76の光検出器は、光ビームを出射する光源となる半導体レーザと、戻りの光ビームを受光する受光素子等から構成されている。この光ピックアップ76は、半導体レーザから光ビームを出射し、その光ビームを対物レンズにより集光して光ディスク101の情報記録面に照射すると共に、その情報記録面で反射された戻りの光ビームを光検出器で受光する。これにより、光ピックアップ76は、情報信号を記録(書込み)したり、予め情報記録面に記録されている情報信号を再生(読取り)したりすることができる。
光ピックアップ76は、ピックアップベース77に搭載されていて、このピックアップベース77と一体的に移動される。そして、ピックアップベース77は、ピックアップ移動機構により、光ディスク101の半径方向であって、本実施の形態ではトレイ62の移動方向と平行な方向に移動可能とされている。このピックアップベース77を移動させるピックアップ移動機構としては、例えば、送りネジ機構を適用することができる。しかしながら、ピックアップ移動機構としては、送りネジ機構を適用することに限定されるものではなく、例えば、ラック・ピニオン機構、ベルト送り機構、ワイヤ送り機構その他の機構を適用することもできるものである。
印刷部66は、光ディスク101のレーベル面101aに対向される印刷ヘッド81と、この印刷ヘッド81が搭載されるヘッドベース82と、ヘッドベース82を案内する一対のガイド軸83a,83bと、ヘッドベース82を一対のガイド軸83a,83bに沿って移動させるヘッド駆動機構84と、ヘッドキャップ85等を備えて構成されている。
印刷ヘッド81には、光ディスク101のレーベル面101aにインク滴を吐出する複数の吐出ノズル86が設けられている。この印刷ヘッド81は、ヘッドベース82に搭載されていて、ヘッドベース82と一体的に移動される。ヘッドベース82には、一方のガイド軸83aを摺動可能に挿通させる一対の軸受け部82a,82aと、他方のガイド軸83bを摺動可能に挿通させる一対の軸受け部82b,82bが設けられている。
一対のガイド軸83a,83bは、それぞれトレイ62が移動される方向に延在されており、軸方向の一端が装置筐体61の正面板61aに固定され、他端がガイド軸支持部材87を介して背面板61bに固定されている。また、これらガイド軸83a,83bは、装置筐体61の右側面板61d側に偏った位置に配置されている。そのため、これらガイド軸83a,83bに案内されるヘッドベース82及び印刷ヘッド81は装置筐体61の右側面板61d側へ偏った位置に配置される。これにより、印刷ヘッド81の吐出ノズル86は、図18に示すように、光ディスク101の半径方向(基準線Oが延在される方向)と平行であってその光ディスク101の回転中心からずれた(オフセットされた)位置を通る線の一具体例を示す移動線Q上を移動する。
このように、吐出ノズル86を基準線Oからオフセットされた移動線Qに沿って移動させることにより、印刷ヘッド81がチャッキングプレート73に干渉することを防止することができる。更に、印刷ヘッド81の吐出ノズル86が光ディスク101をトレイ62の移動方向と平行な方向に横切ることができ、光ディスク101のレーベル面101a全体を印刷することができる。
ヘッド駆動機構84は、ヘッド駆動モータ91と、このヘッド駆動モータ91の軸の回転軸として設けられた送りねじ軸92と、送りねじ軸92を支持するねじ軸支持部93と、送りねじ軸92に係合される送りナット94等を備えて構成されている。ヘッド駆動モータ91は、装置筐体61の背面板61bに固定されており、その一端に突出した送りねじ軸92がねじ軸支持部93によって回動自在に支持されている。送りナット94は、そのねじ溝が延在する方向への移動を規制した状態で連結部材95を介してヘッドベース82に取り付けられている。
このような構成を有するヘッド駆動機構84のヘッド駆動モータ91を駆動すると、送りねじ軸92の回転力が送りナット94及び連結部材95を介してヘッドベース82に伝達される。このとき、所定位置で回転駆動される送りねじ軸92に対して、その軸方向へ送りナット94が相対的に移動することになる。その結果、送りナット94と一体的にヘッドベース82が移動することになり、これにより、ヘッド駆動モータ91の回転方向に応じてヘッドベース82及び印刷ヘッド81が、正面板61aに近づく方向と背面板61bに近づく方向とに選択的に移動される。
印刷ヘッド81は、非印刷時にはヘッド駆動機構84により光ディスク101の半径方向外側の待機位置に退避するように構成されている。この印刷ヘッド81の待機位置に、ヘッドキャップ85が設けられている。ヘッドキャップ85は、待機位置に移動した印刷ヘッド81の複数の吐出ノズル86を設けた面に装着される。これにより、印刷ヘッド81が含有するインクの乾燥や、吐出ノズル86に塵や埃等が付着することを防止している。
図20は、光ディスク装置60の信号の流れを示したブロック図である。この光ディスク装置60の信号の流れは、第1の実施の形態を示す光ディスク装置1の信号の流れと同じであるため、光ディスク装置1と同一部分には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。光ディスク装置60の制御部67は、第1の実施の形態を示す光ディスク装置1の制御部7と同様に、中央制御部51と、ドライブ制御部52と、プリント制御部53を有している。
中央制御部51は、インターフェース部41から供給された記録データ信号をドライブ制御部52へ出力したり、インターフェース部41から供給された画像データ信号や、ドライブ制御部52から供給された位置データ信号をプリント制御部53に出力したりする。ドライブ制御部52は、スピンドルモータ63及びピックアップ駆動モータ(図示しない)の回転制御や、光ピックアップ76による記録データ信号の記録や再生データ信号の再生を制御する。
プリント制御部53は、印刷ヘッド81及びヘッド駆動モータ91等を有する印刷部66を制御して光ディスク101のレーベル面101aに対する印刷を実行させる。このプリント制御部53は、中央制御部51から供給された画像データ信号によって得た画像データに基づいてインク吐出データを生成する。また、プリント制御部53は、生成したインク吐出データと、中央制御部51から供給される位置データ信号に基づいて印刷部66を制御する制御信号を生成し、インク吐出駆動回路46と、機構部駆動回路47に出力する。
図21は、光ディスク装置60の印刷ヘッド81に設けた吐出ノズル86と、光ディスク101を模式的に表したものである。図21に示すように、印刷ヘッド81の吐出ノズル86が、基準線Oからオフセットされた移動線Qに沿って移動するため、光ディスク101を回転した際に吐出ノズル86の各ノズルが通る軌跡の間隔は、内周に至るにつれて狭くなる。この光ディスク装置60において、印刷ヘッド81によるインク滴98の吐出のタイミングと、回転する光ディスク101の角速度を一定にして角度θだけ印刷を行ったものが図22である。
図22に示すように、光ディスク101の角速度及びインク滴98の吐出のタイミングを一定にして印刷を行うと、レーベル面101aの内周に至るにつれて、周方向のインク的間隔と半径方向のインク的間隔が狭くなる。そのため、レーベル面101aの外周側よりも内周側の方が単位面積当たりのインク量が多くなり、レーベル面101aの内外周において印刷濃度に差が生じてしまう。そこで、光ディスク装置60では、レーベル面101aの内外周において印刷濃度が略均等になるように、極座標データの各ドットに対応した補正重みを重み付けしてインク吐出データを生成する。
光ディスク装置60は、光ディスク装置1と同様に図4に示す過程を経ることにより、画像データに基づいてインク吐出データを生成する。即ち、光ディスク装置60のプリント制御部53が、ステップ1において、R(赤),G(緑),B(青)の各色の階調値で表現された画像データを、C(シアン),Y(イエロー),M(マゼンタ),K(ブラック)の各色のドット(画素)分布により表現されるCYMKデータに変換する。次に、ステップS2において、二軸直交座標で表されたシアンデータ(マゼンタデータ、イエローデータ、ブラックデータも同様)を極(r−θ)座標データに変換する。そして、ステップS3において、極座標データに対してドット密度補正を行い、ドット補正データを算出する。
光ディスク装置60では、同じ半径値のドットには同じ補正重みを重み付けする。即ち、光ディスク装置60における補正重みは、重み付けの対象となる同じ半径値のドット群の単位面積あたりのドット数と、極座標データの最外周に位置するドット群の単位面積あたりのドット数との比により算出される。重み付けの対象となるドットd群の単位面積あたりのドット数をDとして、極座標データの最外周に位置するドットd群の単位面積あたりのドット数をDとすると、ドットdに対する補正重みW(d)は、次式
W(d)=D/D
により算出される。
本実施の形態では、ドットd群の単位面積あたりのドット数をDとドットd群の単位面積あたりのドット数Dを近似的に計算し、その計算結果から補正重みW(d)を算出する。まず、ドットd群の単位面積あたりのドット数をDについて説明する。単位面積あたりのドット数Dは、極座標データの最外周に位置するドットd群のドット数をnとして、極座標データの最外周に位置するドットd群が受け持つ印刷領域の面積をSとすると、次式
=n/S
により算出される。
図23(A)に示すように、本実施の形態では、ドットd群が受け持つ印刷領域を近似的にリング状の帯として考える。そして、その帯の幅(光ディスク101の半径方向と平行な方向の長さ)をLとして、ドットdの半径値をrとすると、ドットd群が受け持つ印刷領域の面積Sは、
=π(r+L/2)−π(r−L/2)
=π((r+L/2)−(r−L/2)
=π((r+L/2)+(r−L/2))((r+L/2)−(r−L/2))
=π(2r)(L
=2πr
となる。これにより、ドットd群の単位面積あたりのドット数Dは、
=n/2πr
となる。
また、ドットd群の単位面積あたりのドット数Dは、重み付けの対象となるドットd群のドット数をn(ドットd群のドット数と同じになる)として、重み付けの対象となるドットd群が受け持つ印刷領域の面積をSとすると、次式
=n/S
により算出される。
図23(A)に示すように、本実施の形態では、ドットd群が受け持つ印刷領域を近似的にリング状の帯として考える。そして、その帯の幅(光ディスク101の半径方向と平行な方向の長さ)をLとして、ドットdの半径値をrとすると、ドットd群が受け持つ印刷領域の面積Sは、
=π(r+L/2)−π(r−L/2)
=2πr
となる。これにより、ドットd群の単位面積あたりのドット数Dは、
=n/2πr
となる。
したがって、ドットdに対する補正重みW(d)は、次式
W(d)=D/D
=(n/2πr)/(n/2πr
=r/r
により算出される。
次に、ドットd群が受け持つ印刷領域の帯の幅Lについて説明する。図23(B)に示すように、ドットdの半径値をrとして、移動線Qに中心Kが一致するドットdを移動線Qと直交する方向に移動させてその中心を基準線Oに一致させたときドットdの半径値をRとし、吐出ノズル86のノズルピッチをPとした場合、ドットd群が受け持つ印刷領域の帯の幅Lは、次式
=PR/r
により算出する。
また、重み付けの対象となるドットd群が受け持つ印刷領域の帯の幅Lは、ドットdの半径値をrとした場合、次式
=2(ri+1−r−Li+1/2)
により算出する。
次に、具体的な数値を用いてドットdに対する補正重みW(d)を説明する。例えば、ノズルピッチPを1mmとして、ドットdの半径値rを59.5mmとし、基準線Oから移動線Qまでのオフセット量mを15mmとする。この場合、ドットdを移動させてその中心Kを基準線Oに一致させたときの半径値Rは、三平方の定理により約57.6mmとなる。したがって、ドットd群が受け持つ印刷領域の帯の幅Lは、
=PR/r
=1×57.6/59.5
=約0.968(mm)
となる。
また、ノズルピッチPを1mmとして、ドットdの半径値rを59.5mmとし、基準線Oから移動線Qまでのオフセット量mを15mmとしたため、ドットdN−1,dN−2,dN−3・・・の半径値rN−1,rN−2,rN−3・・・が決定(算出)される。例えば、ドットdN−1の半径値rN−1は、次のようにして算出することができる。移動線Qに中心が一致するドットdN−1を移動線Qと直交する方向に移動させてその中心を基準線Oに一致させたときのドットdN−1の半径値RN−1が約56.6mmとなる。そして、基準線Oから移動線Qまでのオフセット量mを15mmとしたため、ドットdN−1の半径値rN−1は、三平方の定理により約58.5mmとなる。これらドットdN−1,dN−2,dN−3・・・の半径値rN−1,rN−2,rN−3・・・を表1に示す。
次に、ドットdの半径値rと、ドットdN−1の半径値rN−1と、ドットd群が受け持つ印刷領域の帯の幅Lによって、ドットdN−1群が受け持つ印刷領域の帯の幅LN−1を算出する。この帯の幅LN−1は、上述した計算式
=2(ri+1−r−Li+1/2)
のLをLN−1に置き換えると共に、ri+1をrに、rをrN−1に、Li+1をLにそれぞれ置き換えた
N−1=2(r−rN−1−L/2)
により算出する。
上述したように、
=59.5(mm)
N−1=58.5(mm)
=約0.968(mm)
であるため、帯の幅LN−1は、
N−1=2(59.5−58.5−0.968/2)
=約0.697(mm)
となる。同様にして帯の幅LN−2,LN−3・・・も算出することができる。このようにして算出した帯の幅LN−1,LN−2,LN−3・・・を表2に示す。
例えば、ドットdN−12群を重み付けの対象となるドットd群とした場合、表1に示すように、ドットdの半径値rが約48.0mm(rN−12)となり、表2に示すように、ドットd群が受け持つ印刷領域の帯の幅Lは約0.950mm(LN−12)となる。したがって、ドットdに対する補正重みW(d)は、
W(d)=r/r
=48.0×0.950/59.5×0.968
=約0.792
となる。
上述したような補正重みW(d)=r/rを極座標データのドットdにそれぞれ重み付けすることにより、光ディスク装置60のプリント制御部53は、ドット補正データを算出することができる。その後、プリント制御部53は、第1の実施の形態と同様に、ドット補正データを誤差拡散法により2値化し、インク吐出データを生成(ステップS4)する。そして、インク吐出データを印刷ヘッド81に設けた吐出ノズル86の数に応じた大きさに分割するとともに、インク滴を吐出する順番を設定(ステップS5)する。このようにして算出されたインク吐出データによって印刷を行うと、レーベル面101aの内周に至るにつれて半径方向と周方向で余分となるインク滴の吐出を削減することができ、レーベル面101aの内外周における印刷濃度を略均等にすることができる。
図24(A)及び図24(B)は、本発明の印刷装置の第4の実施の形態を示す光ディスク装置を説明するものである。この第4の実施の形態の光ディスク装置は、第3の実施の形態を示す光ディスク装置60と略同様の構成を有しており、異なるところは補正重みのみである。そのため、第3の実施の形態の光ディスク装置60と重複する構成についての説明を省略し、補正重みについて詳細に説明する。
第4の実施の形態に係る光ディスク装置では、第3の実施の形態の光ディスク装置60と同様に、同じ半径値のドットに同じ補正重みを重み付けする。即ち、第4の実施の形態に係る光ディスク装置に係る補正重みは、重み付けの対象となる同じ半径値のドット群の単位面積あたりのドット数と、極座標データの最外周に位置するドット群の単位面積あたりのドット数との比により算出される。したがって、重み付けの対象となるドットd群の単位面積あたりのドット数をDとして、極座標データの最外周に位置するドットd群の単位面積あたりのドット数をDとすると、ドットdに対する補正重みW(d)は、次式
W(d)=D/D
により算出される。
本実施の形態では、ドットd群の単位面積あたりのドット数をDとドットd群の単位面積あたりのドット数Dを近似的に計算し、その計算結果から補正重みW(d)を近似的に算出している。まず、ドットd群の単位面積あたりのドット数Dについて説明する。単位面積あたりのドット数Dは、重み付けの対象となるドットd群のドット数をnとして、重み付けの対象となるドットd群が受け持つ印刷領域の面積をSとすると、次式
=n/S
により算出される。
図24(A)に示すように、本実施の形態では、ドットd群が受け持つ印刷領域を近似的にリング状の帯として考える。そして、その帯の幅(光ディスク101の半径方向と平行な方向の長さ)は、ドットdの半径値rとドットdi+1の半径値ri+1間の中点T1から、ドットdの半径値rとドットdi−1の半径値ri−1間の中点T2までとする。これにより、重み付けの対象となるドットd群が受け持つ印刷領域の面積Sは、
=π((r+ri+1)/2)−π((ri−1+r)/2)
=π(((r+ri+1)/2)−((ri−1+r)/2)
=π((r+ri+1)/2+(ri−1+r)/2)((r+ri+1)/2−(ri−1+r)/2)
=π(2r+ri+1+ri−1)(ri+1−ri−1)/2
となる。したがって、ドットd群の単位面積あたりのドット数Dは、
=2n/π(2r+ri+1+ri−1)(ri+1−ri−1
となる。
また、ドットd群の単位面積あたりのドット数をDは、極座標データの最外周に位置するドットd群のドット数をnとして、極座標データの最外周に位置するドットd群が受け持つ印刷領域の面積Sとすると、次式
=n/S
により算出される。
図24(B)に示すように、本実施の形態では、ドットd群が受け持つ印刷領域と同様に、ドットd群が受け持つ印刷領域を近似的にリング状の帯として考える。そして、その帯の幅(光ディスク101の半径方向と平行な方向の長さ)は、ドットdの半径値rと仮想ドットdN+1の半径値rN+1間の中点T3から、ドットdの半径値rとドットdN−1の半径値rN−1間の中点T4までとする。これにより、ドットd群が受け持つ印刷領域の面積Sは、
=π((r+rN+1)/2)−π((rN−1+r)/2)
=π(((r+rN+1)/2)−((rN−1+r)/2)
=π((r+rN+1)/2+(rN−1+r)/2)((r+rN+1)/2−(rN−1+r)/2)
=π(2r+rN+1+rN−1)(rN+1−rN−1)/2
となる。したがって、ドットd群の単位面積あたりのドット数Dは、
=2n/π(2r+rN+1+rN−1)(rN+1−rN−1
となる。
その結果、ドットdに対する補正重みW(d)は、次式
W(d)=D/D
=(2n/π(2r+rN+1+rN−1)(rN+1−rN−1))/(2n/π(2r+ri+1+ri−1)(ri+1−ri−1))
=(2r+rN+1+rN−1)(rN+1−rN−1)/(2r+ri+1+ri−1)(ri+1−ri−1
により算出される。
ここで、仮想ドットdN+1の半径値rN+1について説明する。仮想ドットdN+1の半径値rN+1は、次のようにして算出することができる。第3の実施の形態と同様に、ドットdの半径値rを59.5mmとすると、移動線Qに中心が一致するドットdN+1を移動線Qと直交する方向に移動させてその中心を基準線Oに一致させたときのドットdN+1の半径値RN+1が約58.6mmとなる。そして、基準線Oから移動線Qまでのオフセット量mを15mmとすると、ドットdN+1の半径値rN+1は、三平方の定理により約60.5mmとなる。
例えば、ドットdN−12群を重み付けの対象となるドットd群とした場合、上記した表1及び表2に示すように、ドットdの半径値rは約48.0mm(rN−12)となる。また、ドットdi+1の半径値ri+1は約48.9mm(rN−11)となり、ドットdi−1の半径値ri−1は約47.0mm(rN−13)となる。即ち、
=約48.0(mm)
i+1=約48.9(mm)
i−1=約47.0(mm)
=約59.5(mm)
N+1=約60.5(mm)
N−1=約58.5(mm)
となる。これにより、ドットdに対する補正重みW(d)は、
W(d)=(2×48.0+48.9+47.0)(48.9−47.0)/(2×59.5+60.5+58.5)(60.5−58.5)
=約0.766
となる。
なお、極座標データの最内周に位置するドットd群を重み付けの対象となるドットd群とする場合、ドットdの1つ内周側にドットdi−1群に対応する仮想ドットd群が位置するものとして、その仮想ドットdの半径値rを算出する。この仮想ドットdの半径値rは、例えば、仮想ドットdN+1と同様に三平方の定理により算出することができる。
上述したような補正重みW(d)を極座標データのドットdにそれぞれ重み付けすることにより、第4の実施の形態の光ディスク装置のプリント制御部53は、ドット補正データを算出することができる。その後、プリント制御部53は、第1の実施の形態と同様に、ドット補正データを誤差拡散法により2値化し、インク吐出データを生成(ステップS4)する。そして、生成したインク吐出データによって印刷を行うことにより、レーベル面101aの内周に至るにつれて半径方向と周方向で余分となるインク滴の吐出を削減することができ、レーベル面101aの内外周における印刷濃度を略均等にすることができる。
以上説明したように、本発明の印刷装置によれば、二軸直交座標データで表された可視情報を極座標データに変換し、極座標データの各ドットの明るさの値に対してそれら各ドットを中心とした単位面積当たりのドットの数に応じて算出した補正重みを重み付けするドット密度補正を行う。その後、ドット密度補正により算出されたドット補正データを誤差拡散法により2値化してインク吐出データを生成する。そして、生成したインク吐出データによって印刷を行うことにより、印刷対象物の印刷面の内周に至るにつれて余分となるインク滴の吐出を削減することができ、略均等な印刷濃度で可視情報を印刷することができる。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施の例では、DVD−RWを記録媒体として用いた例について説明したが、光磁気ディスクや磁気ディスク等を用いた他の記録方式の記録媒体を使用した印刷装置に適用できるものである。更に、本発明に係る印刷装置としては、前述したディスク記録再生装置に限定されるものではなく、この種の印刷装置を用いることができるディスクドライブ装置、撮像装置、パーソナルコンピュータ、電子辞書、DVDプレーヤ、カーナビゲーションその他各種の電子機器に適用できるものである。
本発明の印刷装置の第1実施形態を示す光ディスク装置の平面図である。 本発明の印刷装置の第1実施形態を示す光ディスク装置の正面図である。 本発明の印刷装置の第1実施形態を示す光ディスク装置の信号の流れを示したブロック図である。 本発明の印刷装置の制御部における動作の流れを示すものであり、可視情報に基づいてインク吐出データを生成する工程を説明するフローチャートである。 本発明の印刷装置に供給される可視情報のイメージ図である。 図5に示す可視情報に基づいて変換された、C(シアン),Y(イエロー),M(マゼンタ),K(ブラック)の各色により表現されるCYMKデータを説明するもので、図6(A)はシアンデータの説明図、図6(B)はマゼンタデータの説明図、図6(C)はイエローデータの説明図、図6(D)はブラックデータの説明図である。 本発明の印刷装置の制御部により生成されるデータを説明するもので、図7(A)は極座標データの説明図、図7(B)はドット補正データの説明図、図7(C)はインク吐出データの説明図、図7(D)は分割したインク吐出データの説明図である。 本発明の印刷装置に係る二軸直交座標データから極座標データへの変換の工程を説明する説明図である。 本発明の印刷装置に係る補正重みの近似的な算出について説明する説明図である。 本発明の印刷装置の第1実施形態において、極座標データからインク吐出データを生成するまでの工程を説明する説明図である。 本発明の印刷装置の第1実施形態において、ドット補正データからインク吐出データを生成する際の誤差拡散法の演算過程を説明する説明図である。 本発明の印刷装置の第2実施形態を説明するものであり、極座標データのドットの間引きについて説明する説明図である。 本発明の印刷装置の第2実施形態に係る補正重みについて説明する説明図である。 本発明の印刷装置の第2実施形態に係る誤差拡散法について説明する第1の説明図である。 本発明の印刷装置の第2実施形態に係る誤差拡散法について説明する第2の説明図である。 本発明の印刷装置の第2実施形態に極座標データからインク吐出データを生成するまでの工程を説明する説明図である。 本発明の印刷装置の第2実施形態において、ドット補正データからインク吐出データを生成する際の誤差拡散法の演算過程を説明する説明図である。 本発明の印刷装置の第3実施形態を示す光ディスク装置の平面図である。 本発明の印刷装置の第3実施形態を示す光ディスク装置の斜視図である。 本発明の印刷装置の第3実施形態を示す光ディスク装置の信号の流れを示したブロック図である。 本発明の印刷装置の第3実施形態を示す光ディスク装置を模式的に表した説明図である。 本発明の印刷装置の第3実施形態において、印刷対象物の角速度とインク滴の吐出のタイミングを一定にして行う印刷について説明する説明図である。 本発明の印刷装置の第3実施形態に係るドット補正重みを説明するもので、図23(A)は極座標データの各ドット群がそれぞれ受け持つ印刷領域を説明する説明図、図23(B)は極座標データの最外周に位置するドット群が受け持つ印刷領域の帯の幅の算出を説明する説明図である。 本発明の印刷装置の第4実施形態を説明するもので、図24(A)は重み付けの対象となるドット群が受け持つ印刷領域を説明する説明図、図24(B)は最外周に位置するドット群が受け持つ印刷領域を説明する説明図である。 印刷対象物の角速度とインク滴の吐出のタイミングを一定にして行う印刷について説明するものであり、図25(A)は印刷の所期状態を説明する説明図、図25(B)は印刷の完了状態を説明する説明図である。
符号の説明
1,60…光ディスク装置(印刷装置)、 2,62…トレイ、 3,63…スピンドルモータ(回転駆動部)、 6,66…印刷部、 7,67…制御部、 16,76…光ピックアップ、 21,81…印刷ヘッド、 23…インクカートリッジ、 31,86…吐出ノズル、 32,91…ヘッド駆動モータ、 41…インターフェース部、 51…中央制御部、 52…ドライブ制御部、 53…プリント制御部

Claims (12)

  1. 印刷対象物を回転させる回転駆動部と、
    前記回転駆動部により回転された前記印刷対象物にインク滴を吐出して可視情報の印刷を行う印刷用ヘッドと、
    前記可視情報に基づきインク吐出データを生成すると共に当該インク吐出データにより前記印刷用ヘッドを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、二軸直交座標データで表された前記可視情報を極座標データに変換し、前記極座標データの各ドットの明るさの値に対して単位面積当たりのドット数に応じて算出した補正重みを重み付けするドット密度補正を行って前記インク吐出データを生成することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御部は、前記ドット密度補正により算出されたドット補正データを誤差拡散法により2値化して前記インク吐出データを生成することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記印刷ヘッドは、回転された前記印刷対象物が描く円の半径方向に移動して前記可視情報の印刷を行うことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  4. 前記補正重みは、前記各ドットの半径値と、最外周のドットの半径値との比によって近似的に算出することを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
  5. 前記印刷ヘッドは、回転された前記印刷対象物が描く円の半径方向と平行であって当該印刷対象物の回転中心からずれた位置を通る線上を移動して前記可視情報の印刷を行うことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  6. 前記補正重みは、次式
    /r
    ただし、r:前記重み付けの対象となるドットの半径値
    :前記極座標データの最外周のドットの半径値
    :半径値rのドットが受け持つリング状の印刷領域の帯の幅
    :半径値rのドットが受け持つリング状の印刷領域の帯の幅
    によって近似的に算出することを特徴とする請求項5記載の印刷装置。
  7. 前記補正重みは、次式
    (2r+rN+1+rN−1)(rN+1−rN−1)/(2r+ri+1+ri−1)(ri+1−ri−1
    ただし、r:前記重み付けの対象となるドットの半径値
    :前記極座標データの最外周のドットの半径値
    N+1:半径値rのドットの1つ外側に位置する仮想ドットの半径値
    によって近似的に算出することを特徴とする請求項5記載の印刷装置。
  8. 前記制御部は、前記二軸直交座標データで表された前記可視情報を前記極座標データに変換する際に、前記極座標データの最外周に位置する半径値rのドット数に対して、r/2<r≦r/2n−1となる半径値rのドット数が1/2n−1になるように所定数のドットを間引くことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  9. 前記r/2<r≦r/2n−1となる半径値rのドットに対する補正重みを2n−1倍にすることを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  10. 回転駆動部により回転された印刷対象物に対して印刷ヘッドからインク滴を吐出させて可視情報の印刷を行う印刷方法において、
    前記可視情報を二軸直交座標データから極座標データに変換する工程と、
    前記極座標データの各ドットの明るさの値に対して当該各ドットを中心とした単位面積当たりのドット数に応じて算出した補正重みを重み付けするドット密度補正を行ってドット補正データを算出する工程と、
    前記ドット補正データを誤差拡散法により2値化してインク吐出データを生成する工程と、
    前記インク吐出データに基づいて前記印刷対象物にインク滴を吐出させて前記可視情報を印刷する工程と、を有することを特徴とする印刷方法。
  11. 記録媒体の記録面から記録情報を読み取る読取部と、
    前記記録媒体を回転させる回転駆動部と、
    前記回転駆動部により回転された前記記録媒体のレーベル面にインク滴を吐出して可視情報の印刷を行う印刷用ヘッドと、
    前記可視情報に基づいてインク吐出データを生成すると共に、当該インク吐出データと前記読取部により読み取った前記情報から得られる前記記録媒体の位置データとに基づいて前記印刷用ヘッドを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、二軸直交座標データで表された前記可視情報を極座標データに変換し、前記極座標データの各ドットの明るさの値に対して単位面積当たりのドット数に応じて算出した補正重みを重み付けするドット密度補正を行って前記インク吐出データを生成することを特徴とする記録媒体駆動装置。
  12. 前記可視情報は、前記記録媒体から読み取る前記記録情報、及び/又は外部装置から供給される外部記憶情報であることを特徴とする請求項11記載の記録媒体駆動装置。
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