JP2008299884A - 印刷装置、光ディスクデュプリケート装置、印刷装置の制御方法および制御プログラム - Google Patents

印刷装置、光ディスクデュプリケート装置、印刷装置の制御方法および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じた印刷品質で印刷を行う。
【解決手段】印刷装置は、光ディスク100のレーベル面に印刷を行う印刷部14と、光ディスク100のレーベル面の印刷特性に応じた印刷制御情報をレーベル面の光沢度に対応付けて予め記憶する印刷制御情報記憶部15と、印刷部14における印刷対象の光ディスク100のレーベル面の光沢度を検出する光沢度検出部16と、印刷制御情報記憶部15から光沢度検出部16により検出された光沢度に対応する印刷制御情報を読み出して、当該印刷制御情報に基づいて印刷部14における印刷制御を行う印刷制御部17と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイ(Blu-ray)ディスク(登録商標、以下同じ)、HD DVD(High Definition DVD)(登録商標、以下同じ)等の光ディスクのレーベル面に対して印刷を行う印刷装置、光ディスクデュプリケート装置、印刷装置の制御方法および制御プログラムに関する。
従来、CD−DA(Digital Audio)、CD−ROM、CD−R(Recordable)、CD−RW(ReWritable)、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM、DVD+RW、ブルーレイディスク、HD DVD等の各種の光ディスクが知られている。近年、これらの光ディスクの中にはインクジェットプリンタ等の印刷装置により直接印刷を行うことのできるレーベル面を有するものが知られている。この様な光ディスクは一般のユーザは勿論、業者等が光ディスクデュプリケート装置(例えば、特許文献1参照)を用いて光ディスクを複製する際にも使用されている。
特開2000−260172号公報
ところで、この様な印刷装置として、装置の取り扱いやすさや印刷品質の高さからインクジェットプリンタが用いられている。レーベル面の印刷特性や光沢度はメーカや製品種類によって大きく異なっている。現在、市販されているものではレーベル面のインク受容量が大きいものは光沢度が高い傾向にあり、レーベル面のインク受容量が小さいものは光沢度が低い傾向にある。レーベル面のインク受容量が大きい場合には、インク吐出量を増やして高精細に印刷を行うことができる。一方、インク受容量の少ないレーベル面に対して、インクの吐出量を増加させると、インクが乾燥せず表面汚れが発生するなど印刷品質が低下する場合があった。
光ディスクには、マニュファクチャIDと呼ばれる製造者に関する情報や、光ディスクの種別やディスクの型番等の光ディスク自体を識別するための所定の識別情報が予め記録されている場合が多いが、レーベル面の印刷特性を識別するための情報は特に記録されていない。
本発明の課題は、光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じた印刷品質で印刷を行うことのできる印刷装置、光ディスクデュプリケート装置、印刷装置の制御方法および制御プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の印刷装置は、光ディスクのレーベル面に印刷を行う印刷部と、光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じた印刷制御情報を前記レーベル面の光沢度に対応付けて予め記憶する印刷制御情報記憶部と、前記印刷部における印刷対象の光ディスクのレーベル面の光沢度を検出する光沢度検出部と、前記印刷制御情報記憶部から前記光沢度検出部により検出された光沢度に対応する印刷制御情報を読み出して、当該印刷制御情報に基づいて前記印刷部における印刷制御を行う印刷制御部と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、印刷制御情報記憶部は、光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じた印刷制御情報を光ディスクの光沢度に対応付けて予め記憶している。光沢度検出部は、印刷部における印刷対象の光ディスクのレーベル面の光沢度を検出する。そして、印刷制御部は光沢度検出部により検出された光ディスクのレーベル面の光沢度に対応する印刷制御情報を印刷制御情報記憶部から読み出し、この印刷制御情報に基づいて印刷部における印刷制御を行う。このため、レーベル面の印刷特性や光沢度の異なる複数種類の光ディスクに対して印刷を行う場合についても、予め各光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じた印刷制御情報を印刷制御情報記憶部に記憶させておくことにより、印刷部に印刷対象の光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じた印刷品質で印刷を行わせることができる。
上記構成の印刷装置において、前記印刷制御情報記憶部において、印刷制御情報は光ディスクに記録された当該光ディスク自体を識別するための所定の識別情報と、前記光沢度とに対応付けられており、前記印刷制御部は、前記印刷対象の光ディスクから読み出された前記識別情報を取得し、前記印刷対象の光ディスクの前記識別情報および前記光沢度に対応する前記印刷制御情報を読み出して、前記印刷制御を行う構成としてもよい。
上記構成によれば、印刷制御部は印刷対象の光ディスクから読み出された当該光ディスクのディスク自体を識別するための所定の識別情報を取得する。印刷制御情報記憶部において印刷制御情報は、この識別情報と光沢度とに対応付けられている。そして、印刷制御部は光ディスクから読み出された識別情報と、印刷対象の光ディスクのレーベル面の光沢度とに対応付けられた印刷制御情報に基づいて、印刷制御を行うので、印刷対象の光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じた印刷品質で印刷を行うことができる。また、仮に、印刷特性が異なり、レーベル面の光沢度が略等しい光ディスクがあった場合でも、識別情報に基づいて印刷対象の光ディスクのレーベル面の印刷特性を識別することができ、レーベル面の印刷特性に応じた印刷品質で印刷を行わせることができる。
但し、識別情報としては、例えば、マニュファクチャIDと呼ばれる製造者に関する情報や、光ディスクの種別やディスクの型番等を挙げることができる。
また、本発明の印刷装置は、光ディスクのレーベル面に印刷を行う印刷部と、前記印刷部により印刷を行うための印刷制御情報を記憶する印刷制御情報記憶部と、光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じて前記印刷制御情報を補正するための補正情報を前記レーベル面の光沢度に対応付けて予め記憶する補正情報記憶部と、前記印刷部における印刷対象の光ディスクのレーベル面の光沢度を検出する光沢度検出部と、前記光沢度検出部により検出された光沢度に対応する補正情報を前記補正情報記憶部から読み出して前記印刷制御情報を補正し、補正された印刷制御情報に基づいて前記印刷部における印刷制御を行う印刷制御部と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、印刷部は光ディスクのレーベル面に印刷を行う。印刷制御情報記憶部は、印刷部により印刷を行うための印刷制御情報を記憶する。補正情報記憶部は、光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じて印刷制御情報を補正するための補正情報を光沢度に対応付けて予め記憶している。印刷制御部は、光沢度検出部により検出された光沢度に対応する補正情報を補正情報記憶部から読み出し、印刷制御情報記憶部に記憶された印刷制御情報を補正し、補正された印刷制御情報に基づいて印刷部における印刷制御を行う。このため、レーベル面の印刷特性や光沢度の異なる複数種類の光ディスクに対して印刷を行う場合についても、予め各光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じて印刷制御情報を補正するための補正情報を補正情報記憶部に記憶させておくことにより、印刷部に印刷対象の光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じた印刷品質で印刷を行わせることができる。
上記構成の印刷装置において、前記印刷制御情報記憶部において、印刷制御情報は光ディスクに記録された当該光ディスク自体を識別するための所定の識別情報毎に対応付けられて複数記憶されており、前記印刷制御部は、前記印刷対象の光ディスクから読み出された前記識別情報を取得し、この識別情報に対応する印刷制御情報を、当該印刷対象の光ディスクのレーベル面の光沢度に対応する前記補正情報に基づいて補正すること、が好ましい。
上記構成によれば、印刷制御情報記憶部には、光ディスクに記録された光ディスク自体を識別するための所定の識別情報毎に対応する印刷制御情報が記憶されている。印刷制御部は、印刷対象の光ディスクから読み出された識別情報を取得し、この識別情報に対応付けられた印刷制御情報を読み出して、当該印刷制御情報を印刷対象の光ディスクのレーベル面の光沢度に対応する補正情報により補正して使用するので、例えば製造者により異なる印刷特性を有するレーベル面に対して、レーベル面の光沢度に対応する補正情報により補正することができ、より印刷対象の光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じた印刷品質で印刷を行うことができる。
上記いずれかの構成の印刷装置において、前記印刷部は印刷データに基づいて前記光ディスクのレーベル面にインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリント部であり、前記印刷制御情報は前記印刷データ毎に対応するインク吐出量を参照するためのルックアップテーブルとして格納されていること、が好ましい。
上記構成によれば、インクを吐出して印刷を行うインクジェットプリント部を有する印刷装置(インクジェットプリンタ)を用いて、レーベル面に印刷を行う際に、印刷制御情報は印刷データ毎に対応するインク吐出量を参照するためのルックアップテーブルとして格納されているので、レーベル面に吐出するインク吐出量をレーベル面の印刷特性(例えば、インク受容量等)に応じて制御することができる。
また、印刷制御情報を印刷データ毎に対応するインク吐出量を参照するためのルックアップテーブルとして格納する代わりに、印刷制御情報を単位面積当たりのインク量に関する情報としてもよい。
印刷制御情報を単位面積当たりのインク量に関する情報とすることで、レーベル面の印刷特性(インク受容量等)に応じて、レーベル面に吐出する単位面積当たりのインク量を制御することができる。
また、本発明の光ディスクデュプリケート装置は、上記いずれかの構成の印刷装置と、前記光ディスクに対してデータの記録を行う記録装置と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の印刷装置の制御方法は、光ディスクのレーベル面に印刷を行う印刷部と、光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じた印刷制御情報を前記レーベル面の光沢度に対応付けて予め記憶する印刷制御情報記憶部と、前記印刷部における印刷対象の光ディスクのレーベル面の光沢度を検出する光沢度検出部と、を備える印刷装置の制御方法であって、前記印刷制御情報記憶部から前記光沢度検出部により検出された光沢度に対応する印刷制御情報を読み出す過程と、当該印刷制御情報に基づいて前記印刷部における印刷制御を行う過程と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の制御プログラムは、光ディスクのレーベル面に印刷を行う印刷部と、光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じた印刷制御情報を前記レーベル面の光沢度に対応付けて予め記憶する印刷制御情報記憶部と、前記印刷部における印刷対象の光ディスクのレーベル面の光沢度を検出する光沢度検出部とを備える印刷装置をコンピュータを用いて制御する制御プログラムであって、前記印刷制御情報記憶部から前記光沢度検出部により検出された光沢度に対応する印刷制御情報を読み出させ、当該印刷制御情報に基づいて前記印刷部における印刷制御を行わせること、を特徴とする。
この場合において、制御プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録するようにしても良い。
本発明によれば、レーベル面の印刷特性や光沢度の異なる複数種類の光ディスクに対して、各光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じた印刷品質で印刷を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第一の実施の形態)
図1に、本発明の第一の実施の形態に係る印刷装置10を適用した光ディスクデュプリケート装置1の概略構成を示す。図1に示す光ディスクデュプリケート装置1は、光ディスク100に、データを記録するとともに、この光ディスク100のレーベル面に対して文字、図形、画像等を印刷し、光ディスク100を多数複製するものである。
本実施の形態の光ディスク100は、レーザ光等を利用したデータの追記および再生が可能な光学的記録媒体であり、具体例としてはCD−R、CD−RW、DVD±R、DVD±RW、DVD−RAMあるいは次世代DVDと呼ばれるブルーレイディスク、HD DVD等である。これらの光学的記録媒体は、ポリカーボネート等の合成樹脂製の基板101を1枚又は複数枚使用したものであり、この基板101に記録層や反射層等が積層されて、例えば、直径120mm(ミリメートル)の円盤形状に形成されたものである。
光ディスク100のレーベル面にはインク受容層が設けられており、このインク受容層を設けることにより印刷可能領域102が形成される。インク受容層は、例えば、ポリマーを主成分としたインク膨潤型の成分あるいは、無機顔料を主成分とした隙間吸収型の成分を用いて構成される。インク受容層はこれらの成分を含む塗工液を光ディスク100のレーベル面の表面にスピンコート法等の所定の塗工法により塗工することにより成膜されて形成される。ディスクの基板101は上述の通り、インクの受容性に乏しい合成樹脂製の基板101により構成されるため、このようにレーベル面に所定の印刷可能領域102を成すインク受容層を設けることにより、当該光ディスク100のレーベル面にインクジェットプリンタ等の印刷装置10を用いて所望の文字、図形、画像等を印刷することができる。
また、光ディスク100の中心位置にはセンターホール103が開口しており、このセンターホール103の周囲は、合成樹脂製の基板101が露出したクランプ領域104となっている。このクランプ領域104は後述する搬送ユニット50により把持される。上記のインク受容層により構成される印刷可能領域102は、光ディスク100のレーベル面においてセンターホール103およびクランプ領域104を除いたほぼ全域に形成されている。また、光ディスク100の記録層には、光ディスク100の製造者に関する情報を示すマニュファクチャIDや、光ディスク100の種別や光ディスク100の型番、光ディスク100の記録特性等の光ディスク100自体を識別するための所定の識別情報が記録されている。
光ディスクデュプリケート装置1は、上記光ディスク100のレーベル面に対して印刷を行う印刷装置10の他に、上記光ディスク100の記録層にレーザを照射してデータを記録する複数(図示例では二つ)の記録装置20を備えている。記録装置20は、光ディスク100の記録層にレーザ光を照射して、上記識別情報を読み出し、光ディスク100の記録特性等に応じてデータを光ディスク100に記録するものである。光ディスク100に記録されるデータは、例えば、この光ディスクデュプリケート装置1の図示しない制御装置を介して外部接続されたパーソナルコンピュータ等から入力される。
また、光ディスクデュプリケート装置1は、データの記録およびレーベル面の印刷に供される未使用の光ディスク100が多数積載される第一スタッカ30と、記録装置20および印刷装置10においてデータの記録およびレーベル面に対する印刷が施された光ディスク100が積載される第二スタッカ40と、第一スタッカ30に積載された光ディスク100を記録装置20、印刷装置10を経て第二スタッカ40に搬送する搬送ユニット50とを備えている。搬送ユニット50は、光ディスク100の上記クランプ領域104を把持するハンドリング部51と、このハンドリング部51を支持するアーム52と、アーム52を駆動する駆動部(図示略)とを備えている。駆動部は、アーム52を棒状のガイド53に沿って上下に移動させるとともに、ガイド53を中心として回動させることにより、制御装置の制御の下、光ディスク100をハンドリング部51により把持した状態で第一スタッカ30、記録装置20、印刷装置10、第二スタッカ40の間で搬送するものである。
次に、印刷装置10について説明する。本実施の形態の印刷装置10は、光ディスク100のレーベル面に対してインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタである。印刷装置10は、印刷対象となる光ディスク100が載置されるディスクトレイ11やこのディスクトレイ11を印刷装置10の内部に搬送するための図示しない搬送経路が設けられている。図1に示す例では、印刷装置10は印刷装置10本体の前側に開口部12が形成されており、この開口部12にディスクトレイ11が挿入されるようになっている。図示例では、ディスクトレイ11には、光ディスク100が嵌め込まれる凹部(図示略)が形成されており、搬送ユニット50により記録装置20から搬送された光ディスク100がこのディスクトレイ11に載置される。印刷装置10の内部に設けられた搬送経路上の所定の印刷位置に後述する印刷部14が配置されている。
次に、内部の機能的構成について説明する。図2に示すように、印刷装置10は、上述した印刷部14と、レーベル面の印刷特性に応じた印刷制御情報をレーベル面の光沢度に対応付けて記憶する印刷制御情報記憶部15と、印刷対象の光ディスク100のレーベル面の光沢度を検出する光沢度検出部16と、印刷対象の光ディスク100のレーベル面の光沢度に対応付けられた印刷制御情報に基づいて印刷部14における印刷制御を行う印刷制御部17と、制御装置等と通信接続する通信I/F部18とを備えている。
印刷部14は、例えば、複数の色の各色毎のインクノズルを備える印刷ヘッドやインクカートリッジ等がキャリッジに搭載されたものである。インク色は例えば、黒、イエロー、マゼンダ、シアンの4色とすることができ、レーベル面にカラー印刷を施すことができる。印刷部14はディスクトレイ11を介して搬送経路に沿う副走査方向に搬送される光ディスク100に対して、キャリッジ軸(図示略)に沿って主走査方向に走査しながら、所定の色のインク滴を所定の吐出量ずつ光ディスク100のレーベル面に吐出する。吐出するインクの色の組み合わせやインクの吐出量により、レーベル面に印刷される印刷色の種類や濃度が調整される。この色の組み合わせやインクの吐出量は、後述する印刷制御情報に基づいて印刷制御部17により制御される。
光沢度検出部16は、例えば、キャリッジの搬送経路に対向する面などに配置され、搬送経路に向けて所定の測定角度で光を投射する投光部161と、この投光部161から発せられた光が光ディスク100により正反射した正反射光を検出する受光部162とを備え、例えば、投光部161はLED光源等の光源(図示略)を備え、JIS規格に規定される所定の測定角度(20度、45度、60度、75度、85度)で光をレーベル面に対して投射する。例えば、測定角度を60度とすると、測定可能な光沢度の範囲が広くなり、測定角度を20度とするとレーベル面の光沢度が高い場合でも有意に測定することができる。
光沢度検出部16は印刷制御部17に接続されており、印刷制御部17によって、光沢度検出部16により検出された光沢度を取得できる構成となっている。
なお、レーベル面の光沢度は後述するようにレーベル面の印刷特性によって異なり、現在光沢系として市販されているものでは、50〜95(60°光沢度の場合)程度である。
印刷制御情報記憶部15は、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等を用いて構成することができる。印刷制御情報記憶部15には、レーベル面の印刷特性と光沢度との異なる複数種類の光ディスク100について、各光ディスク100のレーベル面の印刷特性に応じた印刷制御情報がレーベル面の光沢度に対応付けられて予め記憶されている。
各光沢度に対応する印刷制御情報は、ルックアップテーブルとして印刷制御情報記憶部15に格納されている。ルックアップテーブルは、RGBデータをCMYKデータに変換するための色変換テーブルである。印刷データは光ディスクデュプリケート装置1に外部接続される図示しないパーソナルコンピュータ等から制御装置を介して印刷装置10に送信される。印刷制御情報は、光ディスク100のレーベル面の印刷特性に応じて、印刷データに対応する印字色に応じて各色(本実施の形態では黒、イエロー、マゼンダ、シアン)の組み合わせや各色の吐出量(インク滴の大きさや、インク滴数も含む)等に関するデータであり、レーベル面の印刷特性に応じたものが用意される。例えば、レーベル面のインク受容量が大きいものについては、インクの吐出量を増加させて高精細に印刷を行わせることができる。このため、インク受容量の大きいレーベル面については、インク吐出量を増加させるような印刷制御情報が対応付けられる。また、インク受容量が小さいものについては、表面汚れ等を防止するためにインクの吐出量をインク受容量に応じて制限するような印刷制御情報が対応付けられる。印刷制御部17ではこの印刷制御情報に基づいて、インクノズルから吐出するインクの色の組み合わせやインクの吐出量を制御し、これにより、レーベル面に印刷される印刷色の種類や濃度調整等の印刷制御を行う。
次に、図3を参照して、印刷制御情報の格納状態の詳細を説明する。図3に示すように、印刷制御情報記憶部15には、光沢度(LUS(1)〜LUS(n))に対応する印刷制御情報の格納アドレスを示すアドレス参照テーブル151と、各格納アドレスに格納される複数の印刷制御情報(LUT(1)〜LUT(n))が記憶されている。
ここで、光ディスク100のレーベル面はインク受容層の積層構成、各層を構成する成分や膜厚、製法等によって所定の光沢度を示し、また所定の印刷特性を示す。但し、レーベル面の構成や製法の等しい同一の製品(光ディスク100)についても、個々の製品によって多少のバラツキや測定誤差によるバラツキが生じ得る。このため、図3のアドレス参照テーブル151に示す各光沢度LUS(1)〜LUS(n)は同一の製品が示し得る光沢度が含まれるように、所定の範囲を有するように設定される。すなわち、例えば、所定の製品が例えばLUS(1)の範囲に含まれる光沢度を示す場合、印刷制御部は、光沢度検出部により検出された光沢度がLUS(1)の範囲に含まれるものであれば、当該製品のレーベル面の印刷特性に対応する印刷制御情報LUT(1)を読み出す。つまり、本実施の形態では、レーベル面の構成、製法によって印刷特性および光沢度が異なることから、光沢度を検出することにより当該レーベル面の印刷特性を識別するようにしている。なお、印刷対象となり得る光ディスク100のレーベル面の光沢度を他の製品のレーベル面の光沢度と区別し得れば、光沢度の範囲はどの様に設定してもよい。
印刷制御部17は、光沢度検出部16により検出された光沢度に対応する印刷制御情報を印刷制御情報記憶部15から読み出して、この印刷制御情報に基づいて印刷部14における印刷制御を行うものである。
図2に示すように、印刷制御部17は、例えば、印刷装置10の各部の制御を行うマイクロプロセッサユニット(MPU)171と、各種制御プログラムを予め記憶したROM172と、各種プログラムおよび各種データを一時的に記憶するRAM173とを用いて構成することができる。以下、図4を参照して、この印刷制御部17において、上記マイクロプロセッサユニット171、ROM172、RAM173等の協働より実行される本実施の形態の印刷制御処理について説明する。
印刷制御部17は、搬送ユニット50によりディスクトレイ11に光ディスク100が載置されると(ステップS1:Y)、図示しない搬送機構を制御して、搬送経路に沿って光ディスク100を所定の印刷位置まで搬送させる(ステップS2)。
次に、ディスクトレイ11を介して光ディスク100が所定の印刷位置に搬送されると(ステップS3:Y)、印刷制御部17はキャリッジ142に設けられた光沢度検出部16により、光ディスク100のレーベル面の光沢度を検出させる(ステップS4)。次いで、印刷制御部17は、ステップS4において光沢度検出部16により検出された光沢度に対応する印刷制御情報の格納アドレスをアドレス参照テーブル151から読み出し(ステップS5)、読み出した格納アドレスにアクセスして対応する印刷制御情報を読み出して(ステップS6)、印刷制御部17は当該印刷制御情報に基づいて印刷部14に印刷を行わせるように制御する(ステップS7)。
次に、レーベル面に対する印刷が終了すると(ステップS8:Y)、印刷制御部17は印刷装置10からディスクトレイ11を開口部12から排出させるように図示しない搬送機構を制御して、印刷済みの光ディスク100をディスクトレイ11を介して印刷装置10の外部に排出させる(ステップS9)。なお、印刷済みの光ディスク100は制御装置の制御の下、搬送ユニット50により第二スタッカ40に搬送される。また、上記において特に説明しなかったが、印刷制御情報記憶部15には汎用の印刷制御情報が格納されており、光沢度検出部16において検出された光沢度が未知の範囲のものであった場合には、汎用の印刷制御情報が読み出されて、当該汎用の印刷制御情報に基づいて印刷制御が行われる。また、予めレーベル面の印刷特性が同一の製品について複数枚印刷されることが分かっている場合には、1枚目の光ディスク100について印刷を行った後は、ステップS6において読み出された同一の印刷制御情報に基づいて印刷制御を行うようにしてもよい。
以上説明した第一の実施の形態によれば、印刷制御情報記憶部15は、光ディスク100のレーベル面の印刷特性に応じた印刷制御情報を光ディスク100の光沢度に対応付けて予め記憶している。光沢度検出部16は、印刷部14における印刷対象の光ディスク100のレーベル面の光沢度を検出する。印刷制御部17は光沢度検出部16により検出された光ディスク100のレーベル面の光沢度に基づいて、レーベル面の印刷特性に応じた印刷制御情報を印刷制御情報記憶部15から読み出し、この印刷制御情報に基づいて印刷部14における印刷制御を行う。このため、レーベル面の印刷特性や光沢度の異なる複数種類の光ディスク100に対して印刷を行う場合についても、予め各光ディスク100のレーベル面の印刷特性に応じた印刷制御情報を印刷制御情報記憶部15に記憶させておくことにより、印刷部14に印刷対象の光ディスク100のレーベル面の印刷特性に応じた印刷品質で印刷を行わせることができる。
また、光ディスク100のレーベル面の印刷特性に応じた印刷制御情報に基づいて印刷制御を行うので、すなわち、印刷時の設定に関する動作を印刷装置10側で自動的に行うので、簡易に光ディスク100のレーベル面の印刷特性に応じた印刷品質で印刷を行うことができる。
(第二の実施の形態)
次に、本発明の第二の実施の形態を説明する。ここでは、第一の実施の形態と略同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第二の実施の形態の印刷装置60(図2参照)は、第一の実施の形態の印刷装置10と略同一の構成を有するが、印刷制御部67は記録装置20においてデータ記録に先立って光ディスク100から読み出された識別情報のうち、通信I/F部68を介して、記録装置20からマニュファクチャIDを取得可能に構成されている。また、第二の実施の形態において、印刷制御情報記憶部65は、印刷制御情報をレーベル面の光沢度に加えて、マニュファクチャIDに対応付けて記憶している。
図5に、本実施の形態の印刷制御情報記憶部65における印刷制御情報の格納状態を示す。図5に示すように、第二の実施の形態では、印刷制御情報記憶部65において、印刷制御情報(LUT(MAN(1)−1)〜LUT(MAN(n)−n)の格納アドレスはアドレス参照テーブル651においてマニュファクチャID(MAN(1)〜MAN(n))と光沢度(LUS(1−1)〜LUS(n−n))とに対応付けられている。第二の実施の形態では、記録装置20において読み出されたマニュファクチャIDを取得して、このマニュファクチャIDと光沢度検出部16により検出されたレーベル面の光沢度とに対応する印刷制御情報を印刷制御情報記憶部65から読み出して、当該印刷制御情報に基づいて印刷制御を行うように構成されている。
図6を参照して、第二の実施の形態における印刷装置10の動作を説明する。
まず、印刷指示信号に基づき、光ディスク100がディスクトレイ11に載置されると(ステップS11:Y)、印刷制御部67は図示しない搬送機構を制御して、搬送経路に沿って光ディスク100を所定の印刷位置まで搬送させる(ステップS12)。
次に、所定の印刷位置に光ディスク100がディスクトレイ11を介して搬送されると(ステップS13:Y)、印刷制御部67はキャリッジ(図示略)に設けられた光沢度検出部16により、光ディスク100のレーベル面の光沢度を検出させる(ステップS14)。これと略同時に、通信I/F部68を介して記録装置20からマニュファクチャIDを取得する(ステップS15)。次いで、印刷制御部67はステップS15において取得したマニュファクチャIDに対応し、かつ、ステップS14において光沢度検出部16により検出された光沢度に対応する印刷制御情報の格納アドレスをアドレス参照テーブル651から読み出し(ステップS16)、読み出した格納アドレスにアクセスして対応する印刷制御情報を読み出す(ステップS17)。そして、印刷制御部67は当該印刷制御情報に基づいて印刷部14に印刷を行わせるように制御する(ステップS18)。次に、レーベル面に対する印刷が終了すると(ステップS19:Y)、印刷制御部67は印刷装置10からディスクトレイ11を介して印刷済みの光ディスク100を印刷装置60の外部に排出させる(ステップS20)。
なお、第一の実施の形態と同様に、印刷制御情報記憶部65には汎用の印刷制御情報が格納されており、光沢度検出部16において検出された光沢度が未知の範囲のものであった場合、あるいは記録装置20から送信されたマニュファクチャIDが未知のものであった場合には、汎用の印刷制御情報が印刷制御情報記憶部65から読み出されて、当該汎用の印刷制御情報に基づいて印刷制御部67により印刷制御が行われる。
以上説明した第二の実施の形態によれば、印刷制御部67は制御装置を介して記録装置20から印刷対象の光ディスク100から読み出された当該光ディスク100のマニュファクチャIDを取得する。印刷制御情報記憶部65において印刷制御情報は、このマニュファクチャIDと光沢度とに対応付けられている。そして、印刷制御部67はマニュファクチャIDと、印刷対象の光ディスク100のレーベル面の光沢度とに対応付けられた印刷制御情報に基づいて、印刷制御を行うので、印刷対象の光ディスク100のレーベル面の印刷特性に応じた印刷品質で印刷を行うことができる。また、仮に、印刷特性が異なり、レーベル面の光沢度が略等しい光ディスク100があった場合でも、マニュファクチャIDに基づいて印刷対象の光ディスク100のレーベル面の印刷特性を識別することができ、レーベル面の印刷特性に応じた印刷品質を確保することができる。
また、マニュファクチャIDによって、印刷対象の光ディスク100を所定の程度まで識別することが可能となり、各製造者が製造する製品毎に印刷特性の異なるものを識別すればよいので、光沢度による検出が簡易になる。このため、より他種類の光ディスク100のレーベル面の印刷特性を識別することができる。
但し、上記第二の実施の形態では、記録装置20において光ディスク100からマニュファクチャIDが読み出され、記録装置20において読み出されたマニュファクチャIDを印刷制御部67が取得する構成としたが、印刷装置60自体が光ディスク100の記録層からマニュファクチャIDを読み出す識別情報読取部を備える構成としてもよい。なお、識別情報として、マニュファクチャIDを読み出す構成としたが、例えば、光ディスクの型番等の光ディスク100自体を識別するための更に詳細な情報が記録されている場合にはそれらを読み出す構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、ステップS15においてマニュファクチャIDを取得するものとして説明したが、マニュファクチャIDを取得するタイミングは特に限定されるものではない。例えば、記録装置20に光ディスク100を搬送してマニュファクチャIDを取得した後、記録装置20から印刷装置60に光ディスク100を搬送してから、ステップS11を行ってもよい。この場合、ステップS15は省かれる。
(第三の実施の形態)
次に、本発明の第三の実施の形態を説明する。ここでは、第一の実施の形態および第二の実施の形態と略同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図7に、本実施の形態の印刷装置70の機能的構成を示す。図7に示すように、本実施の形態の印刷装置70の印刷制御情報記憶部75には、各製品毎に対応する印刷制御情報が格納されるのではなく、汎用の印刷制御情報が格納されている。また、本実施の形態の印刷装置70は、上記汎用の印刷制御情報を光ディスク100のレーベル面の印刷特性に応じて補正するための補正情報を記憶する補正情報記憶部78を備えている。図8に示すように、補正情報記憶部78には、印刷特性と光沢度との異なる複数種類の光ディスク100について、アドレス参照テーブル781において、各光ディスク100のレーベル面の印刷特性に応じた補正情報(補正情報(1)〜補正情報(n)の格納アドレスが、各レーベル面の光沢度(LUS(1)〜LUS(n)に対応付けて予め記憶されている。
次に、図9を参照して第三の実施の形態の動作を説明する。
図9に示すように、ディスクトレイ11に光ディスク100が載置されると(ステップS21:Y)、印刷制御部77は搬送機構により光ディスク100をディスクトレイ11を介して所定の印刷位置まで搬送させる(ステップS22)。所定の印刷位置に光ディスク100が搬送されると(ステップS23:Y)、印刷制御部77は光沢度検出部16により光ディスク100のレーベル面の光沢度を検出させる(ステップS24)。次いで、ステップS24において検出された光沢度に対応する補正情報の格納アドレスをアドレス参照テーブル781から読み出し(ステップS25)、読み出した格納アドレスにアクセスして対応する補正情報を読み出す(ステップS26)。そして、印刷制御部77は印刷制御情報記憶部75に記憶された汎用の印刷制御情報を読み出し(ステップS27)、ステップS26において読み出した当該補正情報を用いて、印刷制御情報記憶部75に格納された汎用の印刷制御情報を補正する(ステップS28)。次いで、補正後の印刷制御情報に基づいて印刷部14に印刷を行わせるように制御し(ステップS29)、レーベル面に対する印刷が終了すると(ステップS30:Y)、印刷制御部77は印刷装置10からディスクトレイ11を介して印刷済みの光ディスク100を印刷装置10の外部に排出させる(ステップS31)。
但し、上記他の実施の形態と同様に、光沢度検出部16により検出された光沢度が未知の範囲のものであった場合には、汎用の印刷制御情報を補正することなく、汎用の印刷制御情報に基づいて、印刷制御部77により印刷制御が行われる。
以上説明した第三の実施の形態によれば、補正情報記憶部78は、光ディスク100のレーベル面の印刷特性に応じて印刷制御情報を補正するための補正情報を光沢度に対応付けて予め記憶している。印刷制御部77は、光沢度検出部16により検出された光沢度に対応する補正情報を補正情報記憶部78から読み出し、印刷制御情報記憶部15に記憶された印刷制御情報を補正し、補正された印刷制御情報に基づいて印刷部14における印刷制御を行う。このため、レーベル面の印刷特性や光沢度の異なる複数種類の光ディスク100に対して印刷を行う場合についても、予め各光ディスク100のレーベル面の印刷特性に応じて印刷制御情報を補正するための補正情報を補正情報記憶部78にレーベル面の光沢度に対応付けて記憶させておくことにより、印刷部14に印刷対象の光ディスク100のレーベル面の印刷特性に応じた印刷品質で印刷を行わせることができる。
(第四の実施の形態)
次に、本発明の第四の実施の形態を説明する。上記と同様に、第一〜第三の実施の形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第四の実施の形態の印刷装置80(図7参照)は、第三の実施の形態の印刷装置70と略同一の構成を有するが、印刷制御部87は通信I/F部68を介して、記録装置20においてデータ記録に先立って光ディスク100から読み出された識別情報のうち、マニュファクチャIDを取得可能に構成されている。
また、第四の実施の形態において、図10に示すように、印刷制御情報記憶部85には、複数の印刷制御情報(LUT(MAN(1))〜LUT(MAN(n))がマニュファクチャID(MAN(1)〜MAN(n))に対応付けられて格納されている。各印刷制御情報は、それぞれマニュファクチャIDの同じ製品に対応するもので、例えば、マニュファクチャIDがMAN(1)で示されるA社の製品についてはA社専用の印刷制御情報LUT(MAN(1))が対応付けられ、マニュファクチャIDがMAN(2)で示されるB社の製品についてはB社専用の印刷制御情報LUT(MAN(2))が対応付けられる。
補正情報記憶部88には、第三の実施の形態と同様にレーベル面の光沢度(LUS(1−1)〜LUS(n−n))に対応付けられた複数の補正情報(補正情報(MAN(1)−1)〜補正情報(MAN(n)−n)が格納されるが、この補正情報は図11のアドレス参照テーブル881に示すように、各製品のマニュファクチャIDと各レーベル面の光沢度とに対応付けられている。
次に、図12を参照して、第四の実施の形態の動作を説明する。
光ディスク100がディスクトレイ11に載置されると(ステップS41:Y)、印刷制御部87は図示しない搬送機構を制御して、搬送経路に沿って光ディスク100を所定の印刷位置まで搬送させる(ステップS42)。所定の印刷位置に光ディスク100がディスクトレイ11を介して搬送されると(ステップS43:Y)、印刷制御部87はキャリッジ142に設けられた光沢度検出部16により、光ディスク100のレーベル面の光沢度を検出させる(ステップS44)。これと略同時に、制御装置を介して記録装置20において読み出されたマニュファクチャIDを取得する(ステップS45)。次いで、印刷制御部87はステップS45において取得したマニュファクチャIDに対応する補正情報の格納アドレスをアドレス参照テーブル881から読み出し(ステップS46)、当該格納アドレスにアクセスして補正情報を読み出す(ステップS47)。また、印刷制御情報記憶部85からマニュファクチャIDに対応する印刷制御情報を読み出し(ステップS48)、ステップS48において読み出した印刷制御情報をステップS47において読み出した補正情報により補正し(ステップS49)、補正した印刷制御情報に基づいて印刷部14における印刷制御を行う(ステップS50)。次に、レーベル面に対する印刷が終了すると(ステップS51:Y)、印刷制御部87は印刷装置10から印刷済みの光ディスク100をディスクトレイ11を介して印刷装置80の外部に排出させる(ステップS52)。
なお、上記実施の形態と同様に、印刷制御情報記憶部15には汎用の印刷制御情報が格納されており、記憶装置から送信されたマニュファクチャIDが未知のものであった場合には、汎用の印刷制御情報が読み出されて、当該汎用の印刷制御情報に基づいて印刷制御が行われる。また、記憶装置から送信されたマニュファクチャIDが既知のものであるが、検出された光沢度が未知の範囲のものであった場合には、送信されたマニュファクチャIDに対応する印刷制御情報を用いて印刷制御が行われる。
また、上記図12においては、ステップS47において補正情報を読み出し、ステップS48において印刷制御情報を読み出すものとしたが、これらの情報を読み出す順序は図12に限定されるものではない。
上記構成によれば、印刷制御情報記憶部85には、マニュファクチャID毎に対応する印刷制御情報が記憶されている。印刷制御部87は記録装置20から制御装置を介して印刷対象の光ディスク100のマニュファクチャIDを取得する。そして、印刷制御部87は印刷対象の光ディスク100のマニュファクチャIDに対応する印刷制御情報を読み出し、この印刷制御情報を印刷対象の光ディスク100のレーベル面の光沢度に対応する補正情報により補正して使用するので、例えば製造者により異なる印刷特性を有するレーベル面に対して、レーベル面の光沢度に対応する補正情報により補正することができ、より印刷対象の光ディスク100のレーベル面の印刷特性に応じた印刷品質で印刷を行うことができる。
また、上記実施の形態では、ステップS45においてマニュファクチャIDを取得するものとして説明したが、マニュファクチャIDを取得するタイミングは特に限定されるものではない。例えば、記録装置20に光ディスク100を搬送してマニュファクチャIDを取得した後、記録装置20から印刷装置80に光ディスク100を搬送してから、ステップS41を行ってもよい。この場合、ステップS45は省かれる。
以上説明した第一〜第四の実施の形態は本発明の一例に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。例えば、上記実施の形態では印刷制御情報をルックアップテーブルとして格納するものとして説明したが、単に単位面積当たりに吐出するインク量に関する情報としてもよい。印刷制御情報を単位面積当たりのインク量に関する情報とすることで、レーベル面の印刷特性(インク受容量等)に応じて、レーベル面に吐出する単位面積当たりのインク量を制御することができる。
また、上記実施の形態では、光ディスクデュプリケート装置1に適用された印刷装置10、60、70、80を例に挙げて説明したが、本発明に係る印刷装置10は印刷装置10単独として構成してよいのは勿論である。この際、上記実施の形態では、光ディスク100としてデータの追記および再生が可能な光学的記録媒体を例に挙げたが、必ずしも追記が可能なものでなくてもよいのは勿論であり、レーベル面にインク受容層が設けられたCD−DA、CD−ROM等も含む。
また、光ディスク100のレーベル面にインク受容層を設ける際には、インク受容層の各層を構成する成分を含有する塗工液をレーベル面に直接塗工することによりインク受容層を構成して、光ディスク100に印刷可能領域102を設けるものとして説明したが、上記の成分を含有するインク受容層を有するラベルシートをレーベル面に貼付することにより、光ディスク100に印刷可能領域102を設けてもよい。
また、以上の説明においては、上記各機能を実現するための制御プログラムが、予めROMに格納されている場合について説明したが、制御プログラムを、コンピュータ(CPU)読取可能な記録媒体に記録するようにしてもよい。このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが記憶媒体から読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、上記各実施形態と同等の作用および効果が得られる。
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、上記光ディスク等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、どのような記憶媒体であってもよい。
また、インターネット、LANなどの通信ネットワークおよび通信インタフェース部を介して制御用プログラムをダウンロードし、インストールして実行するように構成することも可能である。
本実施形態に係る光ディスクデュプリケート装置の概要図である。 キャリッジ近傍の側面図である。 第一の実施の形態の印刷制御情報の格納状態を示す説明図である。 第一の実施の形態の動作を示す処理フローチャートである。 第二の実施の形態の印刷制御情報の格納状態を示す説明図である。 第二の実施の形態の動作を示す処理フローチャートである。 第三、第四の実施の形態の印刷装置の機能的構成を示す図である。 第三の実施の形態の補正情報の格納状態を示す説明図である。 第三の実施の形態の動作を示す処理フローチャートである。 第四の実施の形態の印刷制御情報の格納状態を示す説明図である。 第四の実施の形態の補正情報の格納状態を示す説明図である。 第四の実施の形態の動作を示す処理フローチャートである。
符号の説明
1…光ディスクデュプリケート装置、10(60、70、80)…印刷装置、14…印刷部、15(65、75、85)…印刷制御情報記憶部、16…光沢度検出部、17(67、77、87)…印刷制御部、20…記録装置、78(88)…補正情報記憶部、100…光ディスク。

Claims (9)

  1. 光ディスクのレーベル面に印刷を行う印刷部と、
    光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じた印刷制御情報を前記レーベル面の光沢度に対応付けて予め記憶する印刷制御情報記憶部と、
    前記印刷部における印刷対象の光ディスクのレーベル面の光沢度を検出する光沢度検出部と、
    前記印刷制御情報記憶部から前記光沢度検出部により検出された光沢度に対応する印刷制御情報を読み出して、当該印刷制御情報に基づいて前記印刷部における印刷制御を行う印刷制御部と、
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記印刷制御情報記憶部において、印刷制御情報は光ディスクに記録された当該光ディスク自体を識別するための所定の識別情報と、前記光沢度とに対応付けられており、
    前記印刷制御部は、前記印刷対象の光ディスクから読み出された前記識別情報を取得し、前記印刷対象の光ディスクの前記識別情報および前記光沢度に対応する前記印刷制御情報を読み出して、前記印刷制御を行うこと、
    を特徴とする印刷装置。
  3. 光ディスクのレーベル面に印刷を行う印刷部と、
    前記印刷部により印刷を行うための印刷制御情報を記憶する印刷制御情報記憶部と、
    光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じて前記印刷制御情報を補正するための補正情報を前記レーベル面の光沢度に対応付けて予め記憶する補正情報記憶部と、
    前記印刷部における印刷対象の光ディスクのレーベル面の光沢度を検出する光沢度検出部と、
    前記光沢度検出部により検出された光沢度に対応する補正情報を前記補正情報記憶部から読み出して前記印刷制御情報を補正し、補正された印刷制御情報に基づいて前記印刷部における印刷制御を行う印刷制御部と、
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項3記載の印刷装置において、
    前記印刷制御情報記憶部において、印刷制御情報は光ディスクに記録された当該光ディスク自体を識別するための所定の識別情報毎に対応付けられて複数記憶されており、
    前記印刷制御部は、前記印刷対象の光ディスクから読み出された前記識別情報を取得し、この識別情報に対応する印刷制御情報を、当該印刷対象の光ディスクのレーベル面の光沢度に対応する前記補正情報に基づいて補正すること、
    を特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の印刷装置において、
    前記印刷部は印刷データに基づいて前記光ディスクのレーベル面にインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリント部であり、
    前記印刷制御情報は前記印刷データ毎に対応するインク吐出量を参照するためのルックアップテーブルとして格納されていること、
    を特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の印刷装置において、
    前記印刷部は印刷データに基づいて前記光ディスクのレーベル面にインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリント部であり、
    前記印刷制御情報は、単位面積当たりのインク量に関する情報であること、
    を特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の印刷装置と、
    前記光ディスクに対してデータの記録を行う記録装置と、
    を備えたことを特徴とする光ディスクデュプリケート装置。
  8. 光ディスクのレーベル面に印刷を行う印刷部と、光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じた印刷制御情報を前記レーベル面の光沢度に対応付けて予め記憶する印刷制御情報記憶部と、前記印刷部における印刷対象の光ディスクのレーベル面の光沢度を検出する光沢度検出部と、を備える印刷装置の制御方法であって、
    前記印刷制御情報記憶部から前記光沢度検出部により検出された光沢度に対応する印刷制御情報を読み出す過程と、
    当該印刷制御情報に基づいて前記印刷部における印刷制御を行う過程と、
    を備えたことを特徴とする印刷装置の制御方法。
  9. 光ディスクのレーベル面に印刷を行う印刷部と、光ディスクのレーベル面の印刷特性に応じた印刷制御情報を前記レーベル面の光沢度に対応付けて予め記憶する印刷制御情報記憶部と、前記印刷部における印刷対象の光ディスクのレーベル面の光沢度を検出する光沢度検出部とを備える印刷装置をコンピュータを用いて制御する制御プログラムであって、
    前記印刷制御情報記憶部から前記光沢度検出部により検出された光沢度に対応する印刷制御情報を読み出させ、
    当該印刷制御情報に基づいて前記印刷部における印刷制御を行わせること、
    を特徴とする制御プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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