JP2008137297A - 印刷方法、印刷装置及び記録媒体駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷ヘッドに設けた吐出ノズルからインク滴を吐出させ、回転する印刷対象物の印刷面に可視情報を印刷する印刷装置では、印刷対象物の回転によってインク滴の着弾位置がずれるため、印刷された可視情報に歪みが発生してしまうという課題がある。
【解決手段】まず、印刷対象物に印刷する可視情報を二軸直交座標データから極座標データに変換する際に、インク滴の着弾位置のずれを補正する着弾位置補正を行って着弾位置補正極座標データに変換する。そして、着弾位置補正極座標データからインク吐出データを生成し、そのインク吐出データに基づいて印刷対象物にインク滴を吐出させて可視情報を印刷するようにした。
【選択図】図4
【解決手段】まず、印刷対象物に印刷する可視情報を二軸直交座標データから極座標データに変換する際に、インク滴の着弾位置のずれを補正する着弾位置補正を行って着弾位置補正極座標データに変換する。そして、着弾位置補正極座標データからインク吐出データを生成し、そのインク吐出データに基づいて印刷対象物にインク滴を吐出させて可視情報を印刷するようにした。
【選択図】図4
Description
本発明は、CD−R(Compact Disc-Recordable)やDVD−RW(Digital Versatile Disc-Rewritable)等のディスク状記録媒体や半導体記憶媒体その他の印刷対象物を回転させ、回転する印刷対象物のレーベル面その他の印刷面にインク滴を吐出して文字、絵柄等の可視情報を印刷する印刷方法、その印刷方法を用いた印刷装置及び記録媒体駆動装置に関するものである。
従来の、この種の印刷方法を用いた印刷装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、交換可能な光ディスクに印刷を施すことができる光ディスク装置に関するものが記載されている。この特許文献1に記載された光ディスク装置は、「交換可能な光ディスクを用いて情報の記録あるいは再生の少なくともいずれかを行う情報記憶装置において、前記光ディスクに印刷を施す印字ヘッドと、前記印字ヘッドを前記光ディスクのラジアル方向に移動せしめる印字ヘッド駆動手段と、前記光ディスクを回転させる主軸モータと、前記印字ヘッド及び印字ヘッド駆動手段及び主軸モータを制御する制御手段を有し、前記制御手段により、前記印字ヘッドを前記光ディスク上で走査せしめ、前記光ディスクに印刷を施す」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献1に記載の光ディスク装置によれば、「光ディスクにラベルを印刷する際、専用のラベルプリンタを別個に用意することなく、しかもディスクを前記光ディスク装置に挿入したままでラベルを印刷することができる(段落[0059]を参照)」等の効果が期待される。
特開平09−265760号公報
しかしながら、特許文献1に記載された光ディスク装置においては、印刷ヘッドに設けた吐出ノズルから回転する光ディスクに対してインク滴を吐出させ、その光ディスクのレーベル面に可視情報を印刷する構成となっていた。そして、このような構成を有する装置では、光ディスクの回転速度及び印刷ヘッドによるインク滴の吐出のタイミングを一定にして印刷を行うと、光ディスクが回転することによりインク滴が着弾する位置にずれが生じてしまうという問題があった。
また、インク滴が着弾する位置のずれを補正する印刷装置としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものがある。特許文献2には、液体吐出装置に関するものが記載されている。この特許文献2に記載された液体吐出装置は、「液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に複数配置されたノズル列を有し、主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記ノズルから液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置において、前記ノズルから液体を吐出して前記補正用パターンを形成する際に、前記ノズル列を構成する複数のノズルのうち少なくとも二つのノズルは、ノズル毎に異なるタイミングにて液体を吐出する」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献2に記載の液体吐出装置によれば、「主走査方向のドット形成位置のズレを精度良く補正可能な補正用パターンを形成することができる(段落[0092]を参照)」等の効果が期待される。
特開2004−330497号公報
ところが、特許文献2に記載された液体吐出装置においては、主走査方向に走査される吐出ヘッドを有し、その主走査方向の往路と復路とでインク滴を吐出することにより主走査方向と直交する方向である副走査方向に搬送される印刷用紙に印刷を行う構成となっていた。そして、印刷前に補正用パターンを形成し、その補正用パターンに基づいて往路のインク滴を吐出するタイミングと復路のインク滴を吐出するタイミングとを合致させることにより、主走査方向のドット形成位置のズレを補正していた。このように、特許文献2に記載された液体吐出装置は、印刷対象物を回転させて印刷を行うものではなく、回転する印刷対象物にインク滴を着弾させることにより生じる着弾位置のずれを補正することはできなかった。
ここで、回転する印刷対象物にインク滴を着弾させることにより生じる着弾位置のずれについて、図11A及び図11Bを参照して説明する。図11Aは、印刷対象物の一具体例を示すCD−R等の光ディスク101のレーベル面101aと、インク滴103が吐出される印刷ヘッド102を表している。図11Aに示すように、印刷ヘッド102は、この例では、光ディスク101の半径方向に並べられた8個の吐出ノズルを有しており、各吐出ノズルからインク滴103が吐出されると、合計8個のインク滴103がレーベル面101aに着弾される。このような印刷ヘッド102によるインク滴103の吐出のタイミングと、光ディスク101の回転速度を一定にして印刷を行ったものが図11Bである。
図11Bに示すように、光ディスク101の回転速度及びインク滴103の吐出のタイミングを一定にして印刷を行うと、光ディスク101の半径方向に並んだ状態で吐出されたインク滴103は、光ディスク101の半径方向と、回転角の原点を基準とした角度方向にずれた位置に着弾される。そして、その着弾位置のずれは、光ディスク101の外周側に至るにつれて大きくなる。これは、回転する光ディスク101の近傍に、光ディスク101の回転によって誘起される空気流が発生し、その空気流によってインク滴が流されるためである。
例えば、滴下されるインク滴103の径をaとして、空気流の速度をvとすると、インク滴103が空気流によって受ける力Fは、
F=6πμva(ストークス抵抗)
ただし、μ:空気の粘性係数
により算出される。
F=6πμva(ストークス抵抗)
ただし、μ:空気の粘性係数
により算出される。
光ディスク101の近傍で発生する空気流の速度vは、光ディスク101の外周側に至るにつれて大きくなる。即ち、光ディスク101の外周側に吐出されるインク滴103は、内周側に吐出されるインク滴103よりも、空気流によって受ける力Fの大きさが大きくなる。そのため、インク滴103の着弾位置には、そのインク滴103の光ディスク101における半径位置によって異なるずれが生じる。その結果、印刷された可視情報に歪みが発生し、印刷品質の低下を招くことになる。
解決しようとする問題点は、印刷ヘッドに設けた吐出ノズルから回転する印刷対象物へインク滴を吐出させ、その印刷対象物の印刷面に可視情報を印刷する印刷装置では、印刷対象物が回転することによってインク滴の着弾位置にずれが生じるため、印刷された可視情報に歪みが発生して印刷品質の低下を招く、という点である。
本発明の目的は、上述の問題点を考慮し、回転する印刷対象物へインク滴を吐出させて可視情報の印刷を行う場合に、印刷した可視情報に歪みが発生することを防止することができ、高品質な印刷を行うことができる印刷方法、印刷装置及び記録媒体駆動装置を提供することにある。
本発明の印刷方法は、回転駆動部により回転された印刷対象物に対して印刷ヘッドからインク滴を吐出させて可視情報の印刷を行う印刷方法である。この印刷方法は、可視情報を二軸直交座標データから極座標データに変換する際に、インク滴の着弾位置のずれを補正する着弾位置補正を行って着弾位置補正極座標データに変換する。そして、着弾位置補正極座標データに基づいてインク吐出データを生成し、そのインク吐出データに基づいて印刷対象物にインク滴を吐出させて可視情報を印刷することを最も主要な特徴とする。
本発明の印刷装置は、印刷対象物を回転させる回転駆動部と、回転駆動部により回転された印刷対象物にインク滴を吐出して可視情報の印刷を行う印刷用ヘッドと、可視情報に基づきインク吐出データを生成すると共にそのインク吐出データにより印刷用ヘッドを制御する制御部と、を備えて構成されている。そして、印刷装置の制御部が、二軸直交座標データで表された可視情報を極座標データに変換する際に、インク滴の着弾位置のずれを補正する着弾位置補正を行って着弾位置補正極座標データに変換し、その着弾位置補正極座標データに基づいてインク吐出データを生成することを特徴とする。
また、本発明の記録媒体駆動装置は、記録媒体の記録面から情報を読み取る読取部と、記録媒体を回転させる回転駆動部と、回転駆動部により回転された記録媒体のレーベル面にインク滴を吐出して可視情報の印刷を行う印刷用ヘッドと、可視情報に基づいてインク吐出データを生成すると共に、そのインク吐出データと読取部により読み取った情報から得られる記録媒体の位置データとに基づいて印刷用ヘッドを制御する制御部と、を備えて構成されている。そして、記録媒体駆動装置の制御部が、二軸直交座標データで表された可視情報を極座標データに変換する際に、インク滴の着弾位置のずれを補正する着弾位置補正を行って着弾位置補正極座標データに変換し、その着弾位置補正極座標データに基づいてインク吐出データを生成することを特徴とする。
本発明の印刷方法、印刷装置及び記録媒体駆動装置によれば、インク滴の着弾位置のずれを考慮した印刷を行うことができ、印刷対象物に印刷した可視情報に歪みが発生することを防止することができる。
二軸直交座標データで表された可視情報を極座標データに変換する際に、インク滴の着弾位置のずれを補正する着弾位置補正を行って着弾位置補正極座標データに変換することにより、印刷対象物に印刷した可視情報に歪みが発生することを防止して、高品質な印刷を行うことができる印刷方法、印刷装置及び記録媒体駆動装置を簡単な構成によって実現した。
以下、本発明の背面投射型表示装置を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明するが、本発明は以下の形態に限定されるものではない。
図1〜図10は、本発明の実施の形態の例を説明するものである。図1〜図8は、本発明の印刷装置及び印刷方法の第1実施形態を示すもので、図1は平面図、図2は同じく正面図、図3は信号の流れを示すブロック図、図4は制御部における動作の流れを示すフローチャート、図5A〜図5Cは二軸直交座標データから極座標データへの変換を説明する説明図、図6はインク滴の着弾位置のずれを補正する着弾位置補正を説明する説明図、図7はドット密度補正の補正重みを説明する説明図、図8は着弾位置補正極座標データからインク吐出データを生成するまでの過程を説明する説明図である。
図9及び図10は、本発明の印刷方法の第2実施形態を説明するもので、図9Aは印刷ヘッドを説明する説明図、図9Bはインク滴の吐出のタイミングを説明する説明図、図10Aは同じタイミングで吐出したインク滴の着弾位置を示す説明図、図10Bはタイミングを異ならせて吐出したインク滴の着弾位置を示す説明図である。
図1及び図2は、本発明の印刷装置の第1実施形態を示す光ディスク装置1(記録媒体駆動装置)である。この光ディスク装置1は、印刷対象物の一具体例を示す記録媒体、例えば、CD−RやDVD−RW等の光ディスク101の情報記録面(記録面)に対して、新たに情報信号を記録(書込み)したり、予め記録されている情報信号を再生(読出し)したりすることが可能であると共に、印刷面の一具体例を示す光ディスク101のレーベル面(主面)101aに、文字、絵柄等の可視情報を印刷できるようにしたものである。
図1〜図3に示すように、光ディスク装置1は、光ディスク101を搬送するトレイ2と、トレイ2により搬送された光ディスク101を回転駆動させる回転駆動部の一具体例を示すスピンドルモータ3と、このスピンドルモータ3により回転駆動された光ディスク101の情報記録面に情報の書き込み及び/又は読み出しを行う記録及び/又は再生部5と、回転駆動された光ディスク101のレーベル面101aに文字や画像などの可視情報を印刷する印刷部6と、記録及び/又は再生部5や印刷部6等を制御する制御部7等を備えて構成されている。
光ディスク装置1のトレイ2は、光ディスク101よりもやや大きな平面長方形の板状部材からなり、一方の平面である上面に、光ディスク101を収納するための円形の凹部からなるディスク収納部10が設けられている。また、トレイ2には、スピンドルモータ3等との接触を避けるための切欠き部11が設けられている。この切欠き部11は、トレイ2の一方の短辺からディスク収納部10の中央部に至るまで大きく形成されている。
このトレイ2は、図示しないトレイ移動機構によって平面方向である長手方向へ移動可能とされている。これにより、トレイ2は、装置筐体から外に突出されるディスク搬入出位置と、装置本体内に挿入されるディスク装着位置とに選択的に搬送される。トレイ2がディスク搬入出位置に搬送されると、ユーザは、トレイ2のディスク収納部10に光ディスク101を載置したり、ディスク収納部10に載置されている光ディスク101を取り外したりすることができる。また、トレイ2がディスク装着位置に搬送されると、ディスク収納部10に載置された光ディスク101がスピンドルモータ3の後述するターンテーブル12に装着される。
スピンドルモータ3は、図示しないモータベースに固定されており、ディスク装着位置に搬送されたトレイ2のディスク収納部10の略中央部に対向されている。このスピンドルモータ3の回転軸の先端には、ターンテーブル12が設けられている。このターンテーブル12は、光ディスク101の中心孔101bに着脱可能に嵌合されるディスク嵌合部12aを有している。
このようなスピンドルモータ3は、トレイ2がディスク装着位置に搬送された際に、図示しない昇降機構によってモータベースを上昇させることにより、上方に移動される。そして、ターンテーブル12のディスク嵌合部12aが光ディスク101の中心孔101bに嵌合され、光ディスク101がディスク収納部10から所定距離だけ持ち上げられる。これにより、光ディスク101がターンテーブル12と一体的に回転可能な状態となり、スピンドルモータ3を回転駆動することにより、光ディスク101が回転される。
また、昇降機構を逆方向へ動作させてモータベースを下降させることにより、ターンテーブル12のディスク嵌合部12aが光ディスク101の中心孔101bから下方へ抜け出す。これにより、光ディスク101がディスク収納部10に載置される。この状態において、トレイ移動機構を動作させることにより、トレイ2がスピンドルモータ3から離れる方向へ移動し、トレイ2の先部が装置筐体から所定量だけ突出される。
スピンドルモータ3の上方には、チャッキング部14が設けられている。このチャッキング部14は、スピンドルモータ3の昇降動作によって持ち上げられた光ディスク101を上から押えるものである。これにより、チャッキング部14とターンテーブル12とで光ディスク101を挟持して、光ディスク101がターンテーブル12から抜け出すことを防止する。
記録及び/又は再生部5は、光ピックアップ16と、光ピックアップ16が搭載されるピックアップベース17と、ピックアップベース17を光ディスク101の半径方向へ案内する一対の第1のガイド軸18a,18b等を備えて構成されている。
光ピックアップ16は、記録媒体である光ディスク101から情報の読み取りを行う読取り部の一具体例を示すものである。この光ピックアップ16は、光検出器と、対物レンズと、この対物レンズを光ディスク101の情報記録面に臨ませる二軸アクチュエータ等を有している。光ピックアップ16の光検出器は、光ビームを出射する光源となる半導体レーザと、戻りの光ビームを受光する受光素子等から構成されている。この光ピックアップ16は、半導体レーザから光ビームを出射し、その光ビームを対物レンズにより集光して光ディスク101の情報記録面に照射すると共に、その情報記録面で反射された戻りの光ビームを光検出器で受光する。これにより、光ピックアップ16は、情報信号を記録(書込み)したり、予め情報記録面に記録されている情報信号を再生(読取り)したりすることができる。
この光ピックアップ16は、ピックアップベース17に搭載されていて、ピックアップベース17と一体的に移動される。ピックアップベース17には、光ディスク101の半径方向であって、本実施の形態ではトレイ2の移動方向と平行に配置された2本のガイド軸18a,18bが摺動可能に挿通されている。更に、ピックアップベース17は、図示しないピックアップモータを有するピックアップ移動機構により、2本のガイド軸18a,18bに沿って移動可能とされている。このピックアップベース17の移動時に、光ディスク101の情報記録面に対する光ピックアップ16による情報信号の記録及び/又は再生作業が実行される。
ピックアップベース17を移動させるピックアップ移動機構としては、例えば、送りネジ機構を適用することができる。しかしながら、ピックアップ移動機構としては、送りネジ機構を適用することに限定されるものではなく、例えば、ラック・ピニオン機構、ベルト送り機構、ワイヤ送り機構その他の機構を適用することもできるものである。
印刷部6は、印刷ヘッド21と、一対の第2のガイド軸22a,22bと、インクカートリッジ23と、ヘッドキャップ24と、吸引ポンプ25と、廃インク吸収部26と、ブレード27等を備えて構成されている。
印刷ヘッド21は、光ディスク101のレーベル面101aに対向される。この印刷ヘッド21のレーベル面101aに対向される面には、インク滴が吐出される複数の吐出ノズル31が設けられている。これら複数の吐出ノズル31は、印刷ヘッド21が移動する方向へ並ぶ4つの列に配列されていて、列毎に所定の色のインク滴を吐出するように設定されている。本実施の形態では、図1において上から順にシアン(C)用の吐出ノズル31a、マゼンタ(M)用の吐出ノズル31b、イエロー(Y)用の吐出ノズル31c、ブラック(K)用の吐出ノズル31dとされている。また、印刷ヘッド21は、各吐出ノズル31a〜31dの増粘インク、気泡および異物などを排出するために、印刷前や印刷後にインクをダミー吐出するようになっている。
印刷ヘッド21には、互いに平行とされた2本の第2のガイド軸22a,22bが摺動可能に挿通されている。そして、印刷ヘッド21は、ヘッド駆動モータ32(図3を参照)を有するヘッド移動機構により、2本の第2のガイド軸22a,22bに沿って移動可能とされている。2本の第2のガイド軸22a,22bの軸方向の一端は、トレイ2が移動する方向と交差する方向に延在されたガイド軸支持部材33にそれぞれ固定されていて、他端は、トレイ2が移動する方向と反対側に延在されている。また、印刷ヘッド21は、非印刷時には光ディスク101の半径方向外側の待機位置に退避するように構成されている。
インクカートリッジ23は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各インクに対応してシアン(C)用のインクカートリッジ23a、マゼンタ(M)用のインクカートリッジ23b、イエロー(Y)用のインクカートリッジ23c、ブラック(K)用のインクカートリッジ23dが設けられている。これらインクカートリッジ23a〜23dは、印刷ヘッド21の吐出ノズル31a〜31dにそれぞれインクを供給する。
インクカートリッジ23a〜23dは、それぞれ中空の容器を有しており、その容器内に内蔵された多孔質体の毛細管力によってインクを蓄えている。これらインクカートリッジ23a〜23dの開口部は、それぞれ連結部35a〜35dに着脱可能に連結されており、それら連結部35a〜35dを介して印刷ヘッド21の各吐出ノズル31a〜31dに連通されている。そのため、容器内のインクが無くなった際には、そのインクカートリッジを連結部から取り外して、新しいインクカートリッジと容易に交換することができる。
ヘッドキャップ24は、印刷ヘッド21の待機位置に設けられていて、待機位置に移動した印刷ヘッド21の複数の吐出ノズル31を設けた面に装着される。これにより、印刷ヘッド21が含有するインクの乾燥や、各吐出ノズル31a〜31dに塵や埃等が付着することを防止している。また、ヘッドキャップ24は、多孔質層を備えていて、印刷ヘッド21が各吐出ノズル31a〜31dからダミー吐出したインクを一時的に保持する。その際、ヘッドキャップ24の内部は、図示しない弁機構により大気圧と等しくなるように調節される。
吸引ポンプ25は、チューブ36を介してヘッドキャップ24と接続されている。この吸引ポンプ25は、印刷ヘッド21にヘッドキャップ24が装着されているときに、そのヘッドキャップ24の内部空間に負圧を与える。これにより、印刷ヘッド21の各吐出ノズル31a〜31d内のインクや、印刷ヘッド21によりダミー吐出されてヘッドキャップ24に一時的に保持されたインクが吸引される。また、廃インク吸収部26は、チューブ37を介して吸引ポンプ25に接続されており、吸引ポンプ25により吸引されたインクを収容する。
ブレード27は、印刷ヘッド21の待機位置と印刷位置との間に配置されている。このブレード27は、印刷ヘッド21が待機位置と印刷位置との間を移動する際に、各吐出ノズル31a〜31dの先端面に接触して、それら先端面に付着した塵や埃等のゴミやインクなどを払拭する。なお、ブレード27を上下に移動させる移動機構を設けることにより、印刷ヘッド21の各吐出ノズル31a〜31dを払拭するか否かを選択可能に構成することもできる。
図3は、光ディスク装置1の信号の流れを示したブロック図である。光ディスク装置1は、制御部7と、インターフェース部41と、記録制御回路42と、トレイ駆動回路43と、モータ駆動回路44と、信号処理部45と、インク吐出駆動回路46と、機構部駆動回路47等を有している。
インターフェース部41は、パーソナルコンピュータやDVDレコーダ等の外部装置と光ディスク装置1とを電気的に接続する接続部である。このインターフェース部41は、外部装置から供給された信号を制御部7に出力する。この信号は外部装置に記憶された外部記憶情報に対応する信号であり、例えば、光ディスク101の情報記録面に記録する記録情報に対応した記録データ信号や、光ディスク101のレーベル面101aに印刷する可視情報に対応した画像データ信号を挙げることができる。また、インターフェース部41は、光ディスク装置1が光ディスク101の情報記録面から読み出した再生データ信号を外部装置に出力する。
制御部7は、中央制御部51と、ドライブ制御部52と、プリント制御部53を有している。中央制御部51は、ドライブ制御部52及びプリント制御部53の制御をする部分である。この中央制御部51は、インターフェース部41から供給された記録データ信号をドライブ制御部52へ出力する。また、中央制御部51は、インターフェース部41から供給された画像データ信号や、ドライブ制御部52から供給された位置データ信号をプリント制御部53に出力する。
ドライブ制御部52は、スピンドルモータ3及びピックアップ駆動モータ(図示しない)の回転を制御したり、光ピックアップ16による記録データ信号の記録や再生データ信号の再生を制御する。このドライブ制御部52は、スピンドルモータ3と、ピックアップ駆動モータと、トレイ駆動モータの回転を制御する制御信号をモータ駆動回路44に出力する。
また、ドライブ制御部52は、光ピックアップ16から照射される光ビームが光ディスク101のトラックを追跡するようにトラックサーボ及びフォーカスサーボを制御する制御信号を光ピックアップ16に出力する。更に、ドライブ制御部52は、信号処理部45から供給される位置データ信号を中央制御部51に出力する。
記録制御回路42は、ドライブ制御部52から供給される再生データ信号にエンコード処理や、変調等を行い、処理した再生データ信号をドライブ制御部52に出力する。また、トレイ駆動回路43は、ドライブ制御部52から供給される制御信号に基づいてトレイ駆動モータを駆動させる。これにより、トレイ2が装置筐体の内外に亘って搬送される。
モータ駆動回路44は、ドライブ制御部52から供給される制御信号に基づいてスピンドルモータ3を駆動させる。これにより、スピンドルモータ3のターンテーブル12に装着された光ディスク101が回転駆動される。また、モータ駆動回路44は、ドライブ制御部52からの制御信号に基づいてピックアップ駆動モータを駆動させる。これにより、光ピックアップ16がピックアップベース17と一体に、光ディスク101の半径方向へ移動される。
信号処理部45は、光ピックアップ16から供給されるRF(Radio Frequency)信号の復調及び誤り検出等を行い、再生データ信号を生成する。また、信号処理部45は、RF信号に基づいて同期信号等の特定パターンを有する信号や光ディスク101の位置データを表す信号として位置データ信号を検出する。この位置データ信号は、例えば、光ディスク101の回転角を示す回転角信号や、光ディスク101の回転位置を示す回転位置信号を挙げることができる。これら再生データ信号及び位置データ信号は、ドライブ制御部52に出力される。
プリント制御部53は、印刷ヘッド21及びヘッド駆動モータ32等を有する印刷部6を制御して光ディスク101のレーベル面101aに対する印刷を実行させる。このプリント制御部53は、中央制御部51から供給された画像データ信号によって得た画像データに基づいてインク吐出データを生成する。このインク吐出データの生成については、後に詳細に説明する。そして、プリント制御部53は、生成したインク吐出データと、中央制御部51から供給される位置データ信号に基づいて印刷部6を制御する制御信号を生成し、インク吐出駆動回路46と、機構部駆動回路47に出力する。
インク吐出駆動回路46は、プリント制御部53から供給された制御信号に基づいて印刷ヘッド21を駆動させる。これにより、印刷ヘッド21の各吐出ノズル31からインク滴が吐出され、回転駆動された光ディスク101のレーベル面101aに滴下される。また、機構部駆動回路47は、プリント制御部53から供給された制御信号に基づいてヘッドキャップ24と、吸引ポンプ25と、ブレード27と、ヘッド駆動モータ32とを駆動させる。このヘッド駆動モータ32が駆動することにより、印刷ヘッド21が光ディスク101の半径方向へ移動される。
図4は、プリント制御部53が、可視情報に基づいてインク吐出データを生成する過程を示すフローチャートである。ここで、可視情報について説明する。可視情報は、それぞれR(赤),G(緑),B(青)に色分けされた複数のドットを二軸直交(X−Y)座標上に分布させて表現した画像データとして扱われており、各ドットはそれぞれの色の明るさを表す階調値を有している。このような可視情報は、例えば、光ディスク101の情報記録面や、光ディスク装置1とは別の外部装置に記憶されており、制御部7の中央制御部51を介してプリント制御部53に入力される。
図4に示すように、プリント制御部53がインク吐出データを生成するには、まず、R(赤),G(緑),B(青)の各色の階調値で表現された画像データを、C(シアン),Y(イエロー),M(マゼンタ),K(ブラック)の各色のドット(画素)分布により表現されるCYMKデータに変換する(ステップS1)。このCYMKデータを表現する各ドットは、画像データに基づいたそれぞれの階調値を有しており、その階調値は、本実施の形態では、0〜255(8bit)とされている。
また、CYMKデータは、その色をC(シアン)に設定された複数のドットの分布により表現されるシアンデータと、Y(イエロー)に設定された複数のドットの分布により表現されるイエローデータと、M(マゼンタ)に設定された複数のドットの分布により表現されるマゼンタデータと、K(ブラック)に設定された複数のドットの分布により表現されるブラックデータに分割される。そして、分割された各データがそれぞれ次のステップに移行されるが、本実施の形態では、分割された各データのことをCYMKデータと表現して説明する。
次に、プリント制御部53は、二軸直交座標で表されたCYMKデータを極(r−θ)座標データに変換する(ステップS2)。その際、プリント制御部53は、ニアレストネイバー法、バイリニア法、ハイキュービック法等の一般的な方法でCYMKデータの解像度を変換し、光ディスク101のレーベル面101aの大きさに見合った極座標データにする。なお、変換する解像度は、ユーザが指定してもよく、プリント制御部53で自動的に行うようにしてもよい。
更に、プリント制御部53は、二軸直交座標で表されたCYMKデータを極座標データに変換する際に、印刷ヘッド21から吐出されるインク滴の着弾位置のずれを補正する着弾位置補正を行う。即ち、プリント制御部53は、二軸直交座標で表されたCYMKデータを着弾位置補正極座標データに変換する。
ここで、まず、図5A〜図5Cを参照して、二軸直交座標データ(CYMKデータ)から極座標データへの一般的な変換(着弾位置補正を行わない変換)について説明する。図5Aに示すように、例えば、プリント制御部53が「ABCDEFGH」の文字列からなる可視情報をCYMKデータに変換したとする。このとき、プリント制御部53は、文字列「ABCDEFGH」のCYMKデータを二軸直交(X−Y)座標系のデータとして図示しないメモリに記憶する。
そして、図5Cに示すように、X−Y座標系で表現されたCYMKデータの各ドットの座標(X,Y)において、それぞれ対応する光ディスク101の回転中心からの半径(r)と、回転角の原点を基準とした角度(θ)を、次式
X=rcosθ
Y=rsinθ
により計算する。これにより、二軸直交(X−Y)座標で表されたCYMKデータが極(r−θ)座標データに変換される。なお、この変換の計算には、最近傍法や線形補間法等の一般的な方法を用いることができる。
X=rcosθ
Y=rsinθ
により計算する。これにより、二軸直交(X−Y)座標で表されたCYMKデータが極(r−θ)座標データに変換される。なお、この変換の計算には、最近傍法や線形補間法等の一般的な方法を用いることができる。
次に、二軸直交座標データ(CYMKデータ)から極座標データへの変換する際に行う着弾位置補正について、図6A及び図6Bを参照して説明する。図6Aは、印刷ヘッド21から吐出される複数のインク滴(本実施の形態では8個)を示すものである。図6Aに示すように、印刷ヘッド21から吐出される複数のインク滴は、光ディスク101の半径方向に並んでおり、回転速度を一定にして回転された光ディスク101のレーベル面101aに同じタイミングで吐出される。
同じタイミングで吐出された複数のインク滴は、回転する光ディスク101の近傍に発生する空気流の影響を受けて図6Bに示すような位置に着弾される。即ち、複数のインク滴は、光ディスク101の半径方向と、光ディスク101の回転角の原点を基準とした角度方向にずれた位置に着弾される。そこで、プリント制御部53は、二軸直交座標データ(CYMKデータ)から極座標データへの変換する際に、着弾位置補正を行ってインク滴が着弾する位置のずれ量を考慮した着弾位置補正極座標データに変換する。
図6Aに示すように、印刷ヘッド21において、光ディスク101の半径方向の内側から5番目のノズルから吐出されるインク滴をインク滴61とする。そうすると、インク滴61が光ディスク101のレーベル面101aに着弾した状態の着弾インク滴61aの着弾位置のずれは、半径位置のずれがΔrmとなり、角度位置のずれがΔθmとなる。そして、インク滴61に対応する着弾位置補正極座標データのドットをドットdijとして、そのドットdijに対応する二軸直交座標データの座標を(X,Y)とすると、着弾位置補正極座標データのドットdijの座標(ri,θj)は、次式
X=(ri+Δrm)cos(θj+Δθm)
Y=(ri+Δrm)sin(θj+Δθm)
を用いて算出する。これにより、二軸直交座標で表されたCYMKデータが着弾位置補正極座標データに変換される。
X=(ri+Δrm)cos(θj+Δθm)
Y=(ri+Δrm)sin(θj+Δθm)
を用いて算出する。これにより、二軸直交座標で表されたCYMKデータが着弾位置補正極座標データに変換される。
なお、光ディスク101の近傍に発生する空気流は、印刷ヘッドの形状や装置内の形状により複雑な流れになる。そのため、着弾位置のずれも発生した空気流によって複雑なずれ方をする。そこで、光ディスク装置の種類毎に、予めインク滴の着弾位置のずれ(Δrm及びΔθm)を測定し、その測定値をプリント制御部53の図示しない記憶部に記憶させておく。そして、プリント制御部53が、二軸直交座標データ(CYMKデータ)を極座標データに変換する際に、記憶部から必要な測定値を読み出すことで、二軸直交座標データ(CYMKデータ)を着弾位置補正極座標データに変換する。
また、記憶部に記憶させる着弾位置のずれの測定値としては、着弾位置補正極座標データの全てのドットにそれぞれ対応するΔrm及びΔθmの値としてもよく、また、着弾位置補正極座標データの全てのドットのうち複数の代表ドットにそれぞれ対応するΔrm及びΔθmの値としてもよい。なお、記憶部に記憶させる着弾位置のずれの測定値を、複数の代表ドットにそれぞれ対応するΔrm及びΔθmの値とした場合、複数の代表ドット以外のドットにそれぞれ対応するΔrm及びΔθmは、プリント制御部53が複数の代表ドットにそれぞれ対応するΔrm及びΔθmに基づいて補完する構成とする。
次に、着弾位置補正極座標データに対してドット密度補正を行い、ドット補正データを算出する(ステップS3)。このドット密度補正とは、着弾位置補正極座標データの各ドットの階調値に対して、補正重みを重み付けする演算である。即ち、ドット密度補正は、着弾位置補正極座標データの内周側に至るに伴ってドットの階調値を小さくし、各ドットが表現する明るさを調整する演算である。
このドット密度補正の補正重みは、重み付けの対象となるドットを中心とした単位面積あたりのドット数と、着弾位置補正極座標データの最外周に位置するドットを中心とした単位面積あたりのドット数との比により算出される。例えば、重み付けの対象となるドットdijを中心とした単位面積あたりのドット数をuとして、着弾位置補正極座標データの最外周に位置する基準のドットdNjを中心とした単位面積あたりのドット数をvとすると、ドットdijに対する補正重みW(dij)は、次式
W(dij)=v/u
により算出される。
W(dij)=v/u
により算出される。
このようにして各ドットに対する補正重みWを算出すると共に図示しない記憶部に記憶させる。そして、ドット密度補正を行う際に記憶部から適宜の補正重みWを読み出すことで、各ドットに対する補正重みの重み付けを行う。しかしながら、各ドットに対する補正重みWを算出し、その補正重みをメモリに記憶させると、メモリの記憶容量が大きくなる。そこで、本実施の形態では、補正重みを近似的に算出している。
この補正重みの近似的な算出について、図7を参照して説明する。本実施の形態では、ドット密度補正の補正重みを、重み付けの対象となるドットの半径値と、極座標データの最外周に位置するドットの半径値との比により近似的に算出している。即ち、図7に示すように、重み付けの対象となるドットdijの半径値をriとして、極座標データの最外周のドットdNjの半径値をrNとすると、ドットdijに対する補正重みW(dij)は、次式
W(dij)=ri/rN
により算出される。
例えば、ドットdijの半径値riを30mm、ドットdNjの半径値rNを60mmとすると、ドットdijに対する補正重みW(dij)は、0.5となる。
W(dij)=ri/rN
により算出される。
例えば、ドットdijの半径値riを30mm、ドットdNjの半径値rNを60mmとすると、ドットdijに対する補正重みW(dij)は、0.5となる。
このようにして各ドットに対する補正重みWを算出すると、同じ半径値のドットに対する補正重みを同一にすることができ、記憶部に記憶させる補正重みの数を少なくすることができる。その結果、記憶部の容量を小さくすることができると共に、記憶部が消費する電力を少なくすることができる。
次に、ドット補正データを誤差拡散法により2値化し、インク吐出データを生成する(ステップS4)。生成されたインク吐出データは、光ディスク101のレーベル面101aにおいて各ドットが対応する位置にインク滴を滴下するか否かを表すデータである。本実施の形態では、ドット補正データの各ドットの階調値は、0〜255(8bit)で表されており、誤差拡散法により2値化したインク吐出データの各ドットの階調値は、0と255(1bit)で表される。そして、階調値が255である各ドットに対応するレーベル面101a上の位置にはインク滴が滴下され、階調値が0である各ドットに対応する位置にはインク滴が滴下されない。
ここで、着弾位置補正極座標データからインク吐出データを生成するまでの過程を、図8を参照して説明する。図8Aは、着弾位置補正極座標データの最外周に位置する、半径値rN=60mmのドットA1〜A4と、これらのドットA1〜A4より1つ内周側に位置する、半径値rN−1=約60mmのドットA5〜A8を示すものである。これらのドットA1〜A8の階調値を、それぞれ255とする。
着弾位置補正極座標データからインク吐出データを生成するには、まず、着弾位置補正極座標データの各ドットA1〜A8にそれぞれ補正重みWを重み付けしてドット補正データを算出する。上述した計算式
W(dij)=ri/rN
により、各ドットA1〜A4に対する補正重みWNは1.0となり、各ドットA5〜A8に対する補正重みWN−1は約1.0となる。その結果、ドット補正データのドットB1〜B8の階調値は、図8Bに示すように、それぞれ255となる。
W(dij)=ri/rN
により、各ドットA1〜A4に対する補正重みWNは1.0となり、各ドットA5〜A8に対する補正重みWN−1は約1.0となる。その結果、ドット補正データのドットB1〜B8の階調値は、図8Bに示すように、それぞれ255となる。
次に、ドット補正データのドットB1〜B8に対してFloyd&Steinberg型の誤差拡散法(閾値=128)を行って2値化し、図8Cに示すようなインク吐出データを生成する。図8Cに示すように、生成したインク吐出データの各ドットC1〜C8の階調値は、全て255となる。その結果、光ディスク101のレーベル面101aにおいて、インク吐出データのドットC1〜C8に対応した位置にインク滴が滴下される。
図8Dは、極座標データの半径値ri=30mmのドットD1〜D4と、これらのドットD1〜D4より1つ内周側に位置する、半径値ri=約30mmのドットD5〜D8を示すものである。これらのドットD1〜D8の階調値を、それぞれ255とする。そして、各ドットD1〜D4に対する補正重みWiは0.5となり、各ドットD5〜D8に対する補正重みWi−1は約0.5となる。その結果、図8Eに示すように、ドット補正データのドットE1〜E8の階調値は、それぞれ127(小数点以下を切り捨てる)となる。
次に、図8Eに示すドット補正データのドットE1〜E8に対してFloyd&Steinberg型の誤差拡散法(閾値=128)を行って2値化し、図8Fに示すようなインク吐出データを生成する。図8Fに示すように、生成したインク吐出データのドットF1,F3,F6,F8の階調値は0になり、その他のドットF2,F4,F5,F7の階調値は127になる。
このように、ドット密度補正(ステップS3)を行った後、誤差拡散法により2値化(ステップ4)してインク吐出データを生成することにより、レーベル面101aの内周に至るにつれて吐出するインク滴の数を可視情報に対応させながら減らすことができる。その結果、レーベル面101aの内外周における印刷濃度を略均等にすることができる。なお、誤差拡散法としては、Floyd&Steinberg型や、Jarvis,Judice&Ninke型を挙げることができる。
次に、インク吐出データを印刷ヘッド21に設けた吐出ノズル31の数に応じた大きさに分割するとともに、インク滴を吐出する順番を設定する(ステップS5)。なお、光ディスク101が1回転するうちに、レーベル面101aの全てに印刷を施すことが可能な印刷ヘッドを設けた場合には、インク吐出データを分割する工程を削減することができる。
図9及び図10は、本発明の印刷装置の第2実施形態を示す光ディスク装置(記録媒体駆動装置)を説明するものである。この光ディスク装置は、第1実施形態を示す光ディスク装置1と同様の構成を有しており、異なるところは、印刷ヘッド71によるインク滴の吐出のタイミングのみである。そのため、ここでは、印刷ヘッド71によるインク滴の吐出のタイミングと、それに対応した着弾位置補正極座標データについてのみ説明する。
図9Aに示すように、印刷装置の第2実施形態を示す光ディスク装置の印刷ヘッド71は、光ディスク101の半径方向に並ぶ複数(本実施形態では8個)の吐出ノズル73を有している。即ち、吐出ノズル73は、光ディスク101の内周側から順に吐出ノズル73a、吐出ノズル73b、・・・というように設けられており、一番外周側に吐出ノズル73hが設けられている。このような複数の吐出ノズル73a〜73hから同時にインク滴を吐出させて、それらインク滴を回転する光ディスク101に着弾させたものが図10Aである。
図10Aに示すように、複数の吐出ノズル73a〜73hから同時にインク滴を吐出させた場合、それら吐出ノズル73a〜73hによって吐出された複数のインク滴74a〜74hは、光ディスク101の半径方向に直線的に並ぶ。ところが、複数の吐出ノズル73a〜73hにより同時にインク滴を吐出させると、印刷ヘッド21に対して一度に流す駆動電流が多くなるため、電源が大型化してしまう。そこで、本実施の形態では、複数の吐出ノズル73a〜73hにおけるインク滴の吐出のタイミングをずらすことにより、一度に流れる駆動電流を小さくしている。
図9Bに示すように、本実施の形態では、各吐出ノズル73a〜73hからインク滴を吐出するタイミングを4つに分割し、1つのタイミングで2つのインク滴を吐出させる。例えば、始めにインク滴を吐出するタイミングを吐出フェイズ0として、この吐出フェイズ0では2つの吐出ノズル73a,73eからインク滴を吐出させる。そして、吐出フェイズ0の次のタイミングを吐出フェイズ1として、この吐出フェイズ1では2つの吐出ノズル73b,73fからインク滴を吐出させる。同様に、吐出フェイズ2では2つの吐出ノズル73c,73gからインク滴を吐出させ、吐出フェイズ3では2つの吐出ノズル73d,73hからインク滴を吐出させる。このようにして、4つのフェイズ0〜3でインク滴を吐出させ、それらのインク滴を回転する光ディスク101に着弾させたものが図10Bである。
図10Bに示すように、インク滴の吐出のタイミングをずらすと、複数の吐出ノズル73a〜73hから吐出された複数のインク滴75a〜75hは、光ディスク101の周方向にずれた位置に着弾する。ここで、インク滴75a〜75hの着弾位置のずれについて説明する。図8Bに示すように、例えば、印刷ヘッド21が8kHz(128μs)で駆動され、吐出フェイズ0から吐出フェイズ3までのインク滴を吐出させるものとする。この場合、インク滴を吐出するタイミングの間隔(ディレイ時間)は、31.25μsとなる。そして、吐出フェイズ0に対する吐出フェイズ3のディレイ時間は、93.75μsとなる。
また、光ディスク101を500rpmで回転させて印刷すると、直径120mmの光ディスク101の最外周付近の線速度は5.0m/sとなる。これにより、吐出フェイズ3で吐出ノズル73hから吐出されたインク滴75hの着弾位置のずれは、図10Aに示す複数の吐出ノズル73a〜73hから同時にインク滴を吐出させ場合のインク滴74hと比べて光ディスク101の周方向に0.47mmずれることになる。その結果、印刷された可視情報に歪みが発生し、印刷品質の低下を招くことになる。
そこで、光ディスク装置71のプリント制御部53は、図10Bに示すようなインク滴75b〜75d及びインク滴75f〜75hの着弾位置のずれを考慮したインク吐出データを生成する。即ち、プリント制御部53は、図4に示すステップS2において、二軸直交座標データ(CYMKデータ)を極座標データに変換する際に、着弾位置補正を行ってインク滴が着弾する位置のずれ量を考慮した着弾位置補正極座標データに変換する。
図10Bに示すように、吐出フェイズ0で吐出されるインク滴75a,75eを基準にすると、吐出フェイズ1で吐出されるインク滴75b,75fの着弾位置は、角度Δθ1だけずれる。同様に、吐出フェイズ2で吐出されるインク滴75c,75gの着弾位置が、角度Δθ2だけずれ、吐出フェイズ3で吐出されるインク滴75d,75hの着弾位置が、角度Δθ3だけずれる。これにより、着弾位置補正極座標データのドットをドットdijとして、そのドットdijに対応する二軸直交座標データの座標を(X,Y)とすると、着弾位置補正極座標データのドットdijの座標(ri,θj)は、次式
X=risin(θj+Δθn)
Y=ricos(θj+Δθn)
ただし、Δθn:吐出のタイミングの違いによりドットdijに対応するインク滴の着弾位置に生じる角度位置のずれ量
を用いて算出する。なお、算出した着弾位置補正極座標データからインク吐出データを生成する工程は第1実施形態と同様であるため、重複する説明を省略する。
X=risin(θj+Δθn)
Y=ricos(θj+Δθn)
ただし、Δθn:吐出のタイミングの違いによりドットdijに対応するインク滴の着弾位置に生じる角度位置のずれ量
を用いて算出する。なお、算出した着弾位置補正極座標データからインク吐出データを生成する工程は第1実施形態と同様であるため、重複する説明を省略する。
ここで、ドットdijに対応するインク滴の着弾位置に生じる角度位置のずれ量Δθnについて説明する。例えば、光ディスク101の回転角速度をωとして、インク滴を吐出するタイミングの間隔(ディレイ時間)をΔtとし、インク滴の吐出の順番を表す吐出フェイズの番号をn(n=1,2,3・・・)とすると、Δθnは、次式
Δθn=nΔtω
により算出する。
Δθn=nΔtω
により算出する。
インク滴の吐出のタイミングを4つに分割した場合には、Δθnは、Δθ0(0度)及びΔθ1〜Δθ3の4つとなり、これらの値がプリント制御部53の図示しない記憶部に記憶されている。なお、光ディスク101の回転角速度ωと、ディレイ時間Δt及びインク滴の吐出の順番を表すフェイズnを、記憶部に記憶させ、二軸直交座標(CYMKデータ)を着弾位置補正極座標データに変換する際に、プリント制御部53が上述した計算式によってΔθnを演算してもよい。
本実施の形態では、インク滴の吐出のタイミングを4つに分割する構成としたが、本発明に係るインク滴の吐出のタイミングの分割数としては、これに限定されるものではない。本発明に係るインク滴の吐出のタイミングの分割数としては、3つ或いは2つに設定することができることは勿論、5つ以上に設定することもできる。
次に、本発明の印刷装置の第3実施形態を示す光ディスク装置について説明する。本発明の印刷装置の第3実施形態を示す光ディスク装置は、第2実施形態を示す光ディスク装置と同一の構成を有している。そして、第3実施形態を示す光ディスク装置に係る着弾位置補正は、第1実施形態で説明したインク滴の着弾位置のずれと、第2実施形態で説明したインク滴の着弾位置のずれの両方の着弾位置のずれを補正する。即ち、第3実施形態を示す光ディスク装置に係る着弾位置のずれは、光ディスク101が回転することによって発生する空気流の影響と、光ディスク101の半径方向に並ぶ複数の吐出ノズルからそれぞれ吐出されるインク滴の吐出のタイミングの違いにより生じる。
この場合、着弾位置補正極座標データのドットをドットdijとして、そのドットdijに対応する二軸直交座標データの座標を(X,Y)とすると、着弾位置補正極座標データのドットdijの座標(ri,θj)は、次式
X=(ri+Δrm)cos(θj+Δθm+Δθn)
Y=(ri+Δrm)sin(θj+Δθm+Δθn)
ただし、Δrm:空気流によりドットdijに対応するインク滴の着弾位置に生じる半径位置のずれ量
Δθm:空気流によりドットdijに対応するインク滴の着弾位置に生じる角度位置のずれ量
Δθn:吐出のタイミングの違いによりドットdijに対応するインク滴の着弾位置に生じる角度位置のずれ量
を用いて算出する。なお、算出した着弾位置補正極座標データからインク吐出データを生成する工程は第1実施形態と同様であるため、重複する説明を省略する。
X=(ri+Δrm)cos(θj+Δθm+Δθn)
Y=(ri+Δrm)sin(θj+Δθm+Δθn)
ただし、Δrm:空気流によりドットdijに対応するインク滴の着弾位置に生じる半径位置のずれ量
Δθm:空気流によりドットdijに対応するインク滴の着弾位置に生じる角度位置のずれ量
Δθn:吐出のタイミングの違いによりドットdijに対応するインク滴の着弾位置に生じる角度位置のずれ量
を用いて算出する。なお、算出した着弾位置補正極座標データからインク吐出データを生成する工程は第1実施形態と同様であるため、重複する説明を省略する。
以上説明したように、本発明の印刷方法、印刷装置及び記録媒体駆動装置によれば、二軸直交座標データで表された可視情報を極座標データに変換する際に、インク滴の着弾位置のずれを補正する着弾位置補正を行って着弾位置補正極座標データに変換する。その結果、インク滴の着弾位置のずれを考慮した高品質な印刷を行うことができ、印刷対象物に印刷した可視情報に歪みが発生することを防止することができる。
また、本発明の印刷方法、印刷装置及び記録媒体駆動装置によれば、着弾位置補正極座標データの各ドットの明るさの値に対してそれら各ドットを中心とした単位面積当たりのドットの数に応じて算出した補正重みを重み付けするドット密度補正を行う。そして、ドット密度補正により算出されたドット補正データを誤差拡散法により2値化してインク吐出データを生成し、そのインク吐出データに基づいて印刷を行う。その結果、印刷対象物の印刷面の内周に至るにつれて余分となるインク滴の吐出を削減することができ、略均等な印刷濃度で可視情報を印刷することができる。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施形態では、CD−RやDVD−RW等の光ディスクを記録媒体として用いた例について説明したが、光磁気ディスクや磁気ディスク等を用いた他の記録方式の記録媒体を印刷対象物とした印刷装置に適用できるものである。更に、本発明の印刷装置としては、前述したような記録媒体駆動装置を用いることができる撮像装置、パーソナルコンピュータ、電子辞書、DVDプレーヤ、カーナビゲーションその他各種の電子機器に適用できるものである。
1…光ディスク装置(印刷装置)、 2…トレイ、 3…スピンドルモータ(回転駆動部)、 6…印刷部、 7…制御部、 16…光ピックアップ、 21,71…印刷ヘッド、 23…インクカートリッジ、 31,73…吐出ノズル、 32…ヘッド駆動モータ、 41…インターフェース部、 51…中央制御部、 52…ドライブ制御部、 53…プリント制御部
Claims (10)
- 回転駆動部により回転された印刷対象物に対して印刷ヘッドからインク滴を吐出させて可視情報の印刷を行う印刷方法において、
前記可視情報を二軸直交座標データから極座標データに変換する際に、前記インク滴の着弾位置のずれを補正する着弾位置補正を行って着弾位置補正極座標データに変換する工程と、
前記着弾位置補正極座標データに基づいてインク吐出データを生成する工程と、
前記インク吐出データに基づいて前記印刷対象物に前記インク滴を吐出させて前記可視情報を印刷する工程と、を有することを特徴とする印刷方法。 - 前記インク滴の前記着弾位置のずれは、前記印刷対象物が回転することにより発生する空気流の影響を受けて生じるものであり、
前記着弾位置補正極座標データのドットdijに対応する前記二軸直交座標データの座標を(X,Y)とすると、当該着弾位置補正極座標データの座標(ri,θj)は、次式
X=(ri+Δrm)cos(θj+Δθm)
Y=(ri+Δrm)sin(θj+Δθm)
ただし、Δrm:前記空気流により前記ドットdijに対応する前記インク滴の前記着弾位置に生じる半径位置のずれ量
Δθm:前記空気流により前記ドットdijに対応する前記インク滴の前記着弾位置に生じる角度位置のずれ量
を用いて算出することを特徴とする請求項1記載の印刷方法。 - 前記Δrm及び前記Δθmは、予め測定した前記インク滴の前記着弾位置により決定すると共に、前記着弾位置補正極座標データの全てのドットにそれぞれ対応する前記Δrm及び前記Δθmの値を記憶部に記憶し、
前記二軸直交座標データを前記着弾位置補正極座標データに変換する際に、前記Δrm及び前記Δθmを前記記憶部から読み出すことを特徴とする請求項2記載の印刷方法。 - 前記Δrm及び前記Δθmは、予め測定した前記インク滴の前記着弾位置により決定すると共に、前記着弾位置補正極座標データの全てのドットのうち複数の代表ドットにそれぞれ対応する前記Δrm及び前記Δθmを記憶部に記憶し、
前記二軸直交座標データを前記着弾位置補正極座標データに変換する際に、前記複数の代表ドットにそれぞれ対応する前記Δrm及び前記Δθmは前記記憶部から読み出し、当該複数の代表ドット以外のドットにそれぞれ対応する前記Δrm及び前記Δθmは、前記複数の代表ドットにそれぞれ対応する前記Δrm及び前記Δθmの値に基づいて補完することを特徴とする請求項2記載の印刷方法。 - 前記印刷ヘッドは、回転された前記印刷対象物が描く円の半径方向に並ぶ複数の吐出ノズルを有し、
前記インク滴の前記着弾位置のずれは、前記複数の吐出ノズルからそれぞれ吐出される前記インク滴の吐出のタイミングの違いによって生じるものであって、
前記着弾位置補正極座標データのドットdijに対応する前記二軸直交座標データの座標を(X,Y)とすると、当該着弾位置補正極座標データの座標(ri,θj)は、次式
X=risin(θj+Δθn)
Y=ricos(θj+Δθn)
ただし、Δθn:吐出のタイミングの違いにより前記ドットdijに対応する前記インク滴の前記着弾位置に生じる角度位置のずれ量
を用いて算出することを特徴とする請求項1記載の印刷方法。 - 前記印刷対象物の回転角速度をωとして、前記インク滴の吐出のタイミングの間隔をΔtとし、前記インク滴の吐出の順番を表すフェイズ番号をn(n=0,1,2・・・)とすると、前記Δθnは、次式
Δθn=nΔtω
により算出することを特徴とする請求項5記載の印刷方法。 - 前記印刷ヘッドは、回転された前記印刷対象物が描く円の半径方向に並ぶ複数の吐出ノズルを有し、
前記インク滴の前記着弾位置のずれは、前記印刷対象物が回転することにより発生する空気流の影響と、前記複数の吐出ノズルからそれぞれ吐出されるインク滴の吐出のタイミングの違いにより生じるものであって、
前記着弾位置補正極座標データのドットdijに対応する前記二軸直交座標データの座標を(X,Y)とすると、当該着弾位置補正極座標データの座標(ri,θj)は、次式
X=(ri+Δrm)cos(θj+Δθm+Δθn)
Y=(ri+Δrm)sin(θj+Δθm+Δθn)
ただし、Δrm:前記空気流により前記ドットdijに対応する前記インク滴の前記着弾位置に生じる半径位置のずれ量
Δθm:前記空気流により前記ドットdijに対応する前記インク滴の前記着弾位置に生じる角度位置のずれ量
Δθn:吐出のタイミングの違いにより前記ドットdijに対応する前記インク滴の前記着弾位置に生じる角度位置のずれ量
を用いて算出することを特徴とする請求項1記載の印刷方法。 - 前記インク吐出データは、前記着弾位置補正極座標データの各ドットの明るさの値に対して単位面積当たりのドット数に応じて算出した補正重みを重み付けするドット密度補正を行って生成することを特徴とする請求項1記載の印刷方法。
- 印刷対象物を回転させる回転駆動部と、
前記回転駆動部により回転された前記印刷対象物にインク滴を吐出して可視情報の印刷を行う印刷用ヘッドと、
前記可視情報に基づきインク吐出データを生成すると共に当該インク吐出データにより前記印刷用ヘッドを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、二軸直交座標データで表された前記可視情報を極座標データに変換する際に、前記インク滴の着弾位置のずれを補正する着弾位置補正を行って着弾位置補正極座標データに変換し、当該着弾位置補正極座標データに基づいてインク吐出データを生成することを特徴とする印刷装置。 - 記録媒体の記録面から記録情報を読み取る読取部と、
前記記録媒体を回転させる回転駆動部と、
前記回転駆動部により回転された前記記録媒体のレーベル面にインク滴を吐出して可視情報の印刷を行う印刷用ヘッドと、
前記可視情報に基づいてインク吐出データを生成すると共に、当該インク吐出データと前記読取部により読み取った前記情報から得られる前記記録媒体の位置データとに基づいて前記印刷用ヘッドを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、二軸直交座標データで表された前記可視情報を極座標データに変換する際に、前記インク滴の着弾位置のずれを補正する着弾位置補正を行って着弾位置補正極座標データに変換し、当該着弾位置補正極座標データに基づいてインク吐出データを生成することを特徴とする記録媒体駆動装置。
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