JP2008045539A - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008045539A
JP2008045539A JP2007110281A JP2007110281A JP2008045539A JP 2008045539 A JP2008045539 A JP 2008045539A JP 2007110281 A JP2007110281 A JP 2007110281A JP 2007110281 A JP2007110281 A JP 2007110281A JP 2008045539 A JP2008045539 A JP 2008045539A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
chamber
valve
low
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007110281A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4793315B2 (ja
Inventor
Kenni Funai
賢ニ 船井
Kenji Date
健治 伊達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2007110281A priority Critical patent/JP4793315B2/ja
Priority to DE200710000389 priority patent/DE102007000389B4/de
Publication of JP2008045539A publication Critical patent/JP2008045539A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4793315B2 publication Critical patent/JP4793315B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M47/00Fuel-injection apparatus operated cyclically with fuel-injection valves actuated by fluid pressure
    • F02M47/02Fuel-injection apparatus operated cyclically with fuel-injection valves actuated by fluid pressure of accumulator-injector type, i.e. having fuel pressure of accumulator tending to open, and fuel pressure in other chamber tending to close, injection valves and having means for periodically releasing that closing pressure
    • F02M47/027Electrically actuated valves draining the chamber to release the closing pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M55/00Fuel-injection apparatus characterised by their fuel conduits or their venting means; Arrangements of conduits between fuel tank and pump F02M37/00
    • F02M55/007Venting means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】 電磁式切替弁のスプリング力を小さく設定しても、弁体のバウンスによる再開弁のおそれがなく、小型で安定した作動が可能な燃料噴射装置を実現する。
【解決手段】 コモンレールRに連通する高圧燃料導入経路101および燃料タンクTに連通する低圧燃料排出経路201と、ノズルニードル11が噴孔12を開閉するノズル部1と、高圧燃料導入経路101に連通してノズルニードル11の背圧を発生させるノズルニードル背圧室5を備え、電磁式切替弁3が油圧室21と低圧燃料排出経路201との連通・遮断を切替えるのに伴い、油圧切替弁4がノズルニードル背圧室5と低圧燃料排出経路201との連通・遮断を切替える。低圧燃料排出経路201に調圧弁Vを設けて低圧燃料排出経路201の圧力値を、アーマチャ室33における気泡の発生を抑制可能な圧力に調整し、アーマチャ32と一体に変位する弁体35の作動を安定化させて噴射量制御性を向上させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車用内燃機関の燃料噴射装置に関し、特に電磁式切替弁を用いてノズルニードルの背圧を制御する構造の燃料噴射装置に関する。
ディーゼルエンジン用のコモンレール式燃料噴射装置として、従来より、コモンレールからの高圧燃料を噴射ノズルのノズル室に供給するとともに、ノズルニードルの背圧を発生させるノズルニードル背圧室に供給し、電磁式切替弁を用いてノズルニードル背圧室の圧力を増減することで、燃料の噴射と停止とを切替えるものがある(例えば、特許文献1等)。電磁式切替弁は、ソレノイドと一体の弁体が収容される弁室と、燃料タンクに連通する低圧燃料排出経路またはコモンレールに連通する高圧燃料導入経路との連通と遮断を切替えることで、ノズルニードル背圧室の圧力すなわちノズルニードルの着座と離座とを制御し、燃料噴射を高度に制御可能としている。
特開2004−251205号公報
一方、装置全体を小型にするために、電磁式切替弁のソレノイドを小径化する要求がある。この場合、ソレノイドの小径化による磁極面積の低下で、吸引力も低下するから、その分、弁体に作用するリフト方向の燃料圧力を小さくする必要があるが、ノズルニードルの応答性への影響が懸念される。そこで、電磁式切替弁により駆動されるもう一つの制御弁を設けてノズルニードル背圧室の圧力を制御することが検討されている。例えば、コモンレールからの高圧燃料が導入される油圧室を設け、電磁式切替弁がこの油圧室と低圧燃料排出経路の間を開閉すると、もう一つの制御弁の背圧として作用する油圧室の圧力が増減し、もう一つの制御弁がノズルニードル背圧室と低圧燃料排出経路の間を開閉する。
ノズルニードルの応答性は、もう一つの制御弁にて制御されるノズルニードル背圧室からの燃料流出速度に依存する。従って、電磁式切替弁の弁体に作用する燃料圧力を小さくするために、シート径を小さくして受圧面積を小さくすることができ、ノズルニードルの応答性に影響を与えることがなく、ソレノイドの小径化が可能となる。
ところが、電磁式切替弁のソレノイドを小さく構成することは、開弁のための吸引力が小さくなるとともに、弁体を閉弁方向に付勢するスプリング力が小さく設定されることになる。このため、電磁式切替弁の閉弁時に弁体がバウンスして再開弁するおそれがあり、さらには、もう一つの制御弁の作動が不安定となって、噴射量のばらつきが大きくなるという問題点があった。
本発明はこの実情に鑑みなされたもので、電磁式切替弁のスプリング力を小さく設定しても、弁体のバウンスによる再開弁のおそれがなく、小型でしかも安定した作動が可能であり、噴射量を所望の範囲に制御できる燃料噴射装置を実現することにある。
請求項1記載の発明において、燃料噴射装置は、高圧源に連通する高圧燃料導入経路および低圧源に連通する低圧燃料排出経路と、ノズルニードルが噴孔を開閉して上記高圧燃料導入経路から供給される高圧燃料を噴射するノズル部と、高圧燃料導入経路から供給される高圧燃料により上記ノズルニードルの背圧を発生させるノズルニードル背圧室と、ノズルニードル背圧室と低圧燃料排出経路との連通および遮断を切替えることで、ノズルニードル背圧室の圧力を増減する電磁式切替弁を備える。
電磁式切替弁には、弁体と一体に設けたアーマチャと、アーマチャに対向してこれを吸引駆動するソレノイドと、アーマチャを初期位置に付勢するスプリング部材を設ける。さらに、アーマチャを収容するアーマチャ室を低圧燃料排出経路に連通させるとともに、低圧燃料排出経路の圧力値を予め設定した圧力に調整する圧力調整手段を設けて、上記アーマチャ室から上記圧力調整手段へ至る上記低圧燃料排出経路の圧力値を、上記低圧源の圧力値よりも高い設定圧に調整する。
電磁式切替弁の閉弁時には、弁体がシートに着座する際の反動でバウンスし再開弁しようとする。これを抑制するには、アーマチャを閉弁方向に付勢するスプリング部材のスプリング力を強くすればよいが、同時にソレノイドによるアーマチャの吸引力を強くする必要があり、ソレノイドの小型化が困難となる。そこで、本発明では、低圧燃料排出経路に圧力調整手段を設けて従来よりも高い圧力に維持し、これに連通するアーマチャ室の燃料圧力を高めてダンパ室として機能させる。
低圧燃料排出経路がほぼ大気圧となる従来構成では、スプリング力による弁体の下降時にアーマチャ上部の容積が増えて負圧となるために気泡が発生し、アーマチャ室内の燃料はダンパとして機能しない。これに対し、本発明では、弁体の下降時にアーマチャ上部の容積が増えても負圧とならないよう圧力調整できるので、アーマチャ上部の燃料がダンパとなり、弁体の再開弁を抑えることができる。よって、電磁式切替弁のソレノイドおよびスプリング部材を小型化しても、弁体を安定して作動させることができ、噴射量を所望の範囲として、噴射性能を向上できる。
請求項2記載の発明では、圧力調整手段は、低圧燃料排出経路の圧力値を、アーマチャ室における気泡の発生を抑制可能な圧力に調整する。
アーマチャの下降により上部に気泡が発生すると、弁体がバウンスしても上部の気泡がつぶれるだけで再開弁を抑制することができない。そこで、圧力調整手段の設定圧力を、アーマチャ室が負圧とならずアーマチャの作動に伴う気泡の発生がない圧力以上にすることで、アーマチャ室の燃料のダンパ機能により、弁体の再開弁を抑えることができる。
請求項3記載の発明では、圧力調整手段は、低圧燃料排出経路の圧力値を0.04MPa以上の設定圧に調整する。
具体的には、低圧燃料排出経路の圧力値を0.04MPa以上とすれば、アーマチャ室における気泡の発生をほぼ阻止することができ、燃料のダンパ機能により弁体の再開弁を抑えることができる。
請求項4記載の発明では、圧力調整手段は、低圧燃料排出経路の圧力値を0.04MPa以上で0.5MPa以下の設定圧に調整する。
好適には、低圧燃料排出経路の圧力値を、0.5MPa以下とすれば、アーマチャ室における気泡の発生をほぼ阻止し、かつ良好な噴射量制御精度が得られる。
請求項5記載の発明では、アーマチャ室から圧力調整手段に至る低圧燃料排出経路に、他の低圧燃料排出経路を接続する。
圧力調整手段の上流に、例えば他気筒用の燃料噴射装置に至る他の低圧燃料排出経路を接続すると、設定圧力に到達する時間が早くなり、調圧精度が向上する。
請求項6記載の発明では、低圧燃料排出経路に、アーマチャ室から圧力調整手段へ至る低圧燃料排出経路の圧力値を、圧力調整手段の設定圧よりも高い上限圧以下に調整する上限圧設定手段を設ける。
常用の圧力調整手段に加え、非常時用として上限圧設定手段を設け、低圧燃料排出経路が調整圧より高い上限圧を越えないようにする制御することで、安全性を高め、性能悪化を防止することができる。
請求項7記載の発明では、上限圧設定手段は、上限圧を、圧力調整手段の設定圧よりも高く、かつ0.5MPa以下の設定圧に調整する。
具体的には、低圧燃料排出経路の圧力値を0.5MPaを超えない範囲で、調整圧より高く設定すれば、安全性と性能悪化の防止を両立できる。
請求項8記載の発明では、圧力調整手段として、燃料排出経路に逆止弁構造の調圧弁を設置する。
具体的には、逆止弁構造の調圧弁を用いることができ、容易に低圧燃料排出経路の圧力値を所定の設定値に調整することができる。
請求項9記載の発明では、上限圧設定手段として、燃料排出経路に逆止弁構造の調圧弁を、圧力調整手段と並列に設置する。
好適には、逆止弁構造の調圧弁を用いることができ、常用の圧力調整手段を構成する調圧弁と並列に配置することで、非常時に低圧燃料排出経路が上限圧を江超えないように調整することができる。
請求項10記載の発明では、ノズルニードル背圧室と低圧燃料排出経路の間に介設した第1弁室に、高圧燃料導入経路から高圧燃料が供給される油圧室の圧力により作動する油圧式切替弁を配設し、油圧室と低圧燃料排出経路の間に介設した第弁室に、電磁式切替弁を配設する。そして、電磁式切替弁が油圧室から第2弁室への出口ポートを開閉して油圧室の圧力を増減するのに伴い、油圧式切替弁がノズルニードル背圧室から第1弁室への出口ポートを開閉して、ノズルニードル背圧室と低圧燃料排出経路との連通および遮断を切替える構成とする。
電磁式切替弁に加えて、油圧式切替弁を設けてノズルニードル背圧室と第1弁室の間を開閉する構成とすると、油圧式切替弁を開閉する駆動力は油圧によって得られるので、ソレノイドの駆動力に依存することなく油圧式切替弁のリフト量を十分大きく設定することができる。ソレノイドの駆動力は、スプリング力に抗してアーマチャを吸引し、油圧室と第2弁室の間を開閉するための駆動力として足りればよいので、ソレノイドを小型化することができる。従って、小型で噴射性能に優れた燃料噴射装置を実現することができる。
以下、本発明をディーゼルエンジンに適用した第1実施形態について説明する。図1は高圧源となるコモンレールRを備えた燃料噴射装置の全体構成を示すもので、インジェクタIがエンジンの各気筒に1対1に対応して設けられる。コモンレールRには、高圧サプライポンプPにおいて高圧に加圧された燃料が送出され、高圧燃料導入経路101を介してコモンレールRの高圧燃料がインジェクタIに供給される。インジェクタIからのリターン燃料は、低圧燃料排出経路201を介して燃料タンクTへ排出される。なお、本請求項中に記載の「低圧源の圧力」とは、圧力調整手段と低圧燃料排出経路201の低圧側端部位置(燃料タンクT内位置)との間を接続する流路における圧力を示す。
低圧燃料排出経路201の途中には、本発明の特徴部分である圧力調整手段としての調圧弁Vが設置される。圧力調整手段については、詳細を後述する。制御装置ECUは、図示しない各種センサからの検出信号に基づいて、運転状態に応じた最適な燃料噴射量、燃料噴射時期、噴射圧力等を算出して、駆動装置EDUに駆動信号を出力し、インジェクタI、コモンレールR、高圧サプライポンプP等を駆動する。
図2に示すように、インジェクタIは、ノズルボディB1、ディスタンスピースB2、バルブボディB3、B6、ホルダB4、およびリテーニングナットB5により、棒状の基体Bが構成される。ノズルボディB1、ディスタンスピースB2、バルブボディB3、およびホルダB4は対向端面で当接しリテーニングナットB5により互いに結合している。基体B内部には種々の凹所や孔が形成されて、各部構成部材が収容されるとともに、燃料の流路が形成される。
インジェクタIは、図中の下端部を、対応する気筒の燃焼室内に突出するノズル部1とする。ノズル部1を構成するノズルボディB1には、基体Bの軸方向に縦孔111が形成され、これにノズルニードル11が収容されている。ノズルニードル11はその上端部で縦孔111に圧入した筒状部材112内に摺動自在に保持されている。縦孔111の図中の下端側底部はノズルボディB1の先端部に達し、該先端部に形成したノズル室13の室壁を貫通して噴孔12が形成してある。縦孔111はノズルニードル11の摺動部よりも下端側で、ディスタンスピースB2、バルブボディB3、およびホルダB4に形成された高圧通路61と連通している。
高圧通路61は、ホルダB4端面に開口する高圧燃料導入口611を介して、図2の高圧燃料導入経路101に連通しており、ノズルニードル11の離座時にはコモンレールRから高圧燃料導入経路101、高圧通路61を経て、ノズル室13に供給される高圧燃料が噴孔12から噴射される。
縦孔111の上端部には、ディスタンスピースB2を上壁とするとともにノズルニードル11の上端部を下壁として、ノズルニードル11の背圧を発生させるノズルニードル背圧室5が形成される。また、ノズルニードル11の外周に配設したコイルスプリング14が常時、ノズルニードル11を着座方向に付勢している。また、ノズルニードル11には高圧通路61からの燃料の圧力が離座方向に付勢されており、ニードル背圧室5の圧力が所定の開弁開始圧力以下になったときにノズルニードル11が離座して燃料が噴射され、ニードル背圧室5の圧力が所定の閉弁開始圧力以上になったときにノズルニードル11が着座して燃料噴射が停止するようになっている。
ノズルニードル背圧室5の圧力の高低の切替えは、背圧制御部2によってなされる。背圧制御部2は、ソレノイド31にて駆動される電磁式切替弁3と、その駆動に伴い増減する油圧室21の圧力にて駆動される油圧式切替弁4とを有している。油圧式切替弁4は3方弁構造で、ノズルニードル背圧室5を高圧通路61または低圧通路62と選択的に連通させ、ノズルニードル背圧を増減させる。背圧制御部2の構成を拡大して、図3に示す。
図3において、バルブボディB3には下端部で拡径する縦孔23がインジェクタIの軸方向に形成され、縦孔23の拡径部により第1弁室22が形成される。油圧式切替弁4は、棒状の本体部4b下端寄りにくびれ部を有しており、くびれ部よりも上端側が摺動部となって縦孔23に摺動自在に保持されている。くびれ部よりも下端側は第1弁室22内に位置して、大径の弁体部4aとなっている。弁体部4aの上端部および下端部はテーパ状に面取りされており、かつ第1弁室22の側壁面との間に環状の間隙が形成される大きさとしてある。
バルブボディB3とニードルボディB1との間に挟まれ、第1弁室22の下壁部を形成するディスタンスピースB2には、インジェクタIの軸方向に貫通する孔が形成されており、第1弁室22とニードル背圧室5とを常時、連通する連通路51となっている。連通路51には途中にオリフィス52が形成されている。
バルブボディB3には、高圧通路61から分岐して第1弁室22に通じる高圧分岐通路63が形成されている。高圧分岐通路63の先端は油圧式切替弁4のくびれ部位置で縦孔23の側壁面に開口しており、くびれ部外周の環状空間を介して、第1弁室22と連通している。油圧式切替弁4の弁体部4aが上方変位すると、弁体部4aの上側テーパ部が第1弁室22の段面を上側シートとして着座する。この時、第1弁室22と高圧分岐通路63との連通が遮断される。
一方、ディスタンスピースB2には、低圧通路62から分岐して第1弁室22に通じる低圧分岐通路65が形成されている。低圧分岐通路65は、油圧式切替弁4の弁体部4aの下端面と対向する位置で第1弁室22の下壁面に開口しており、この開口端は出口ポート64となっている。弁体部4aが下方変位して第1弁室22下壁面の下側シートに着座することにより、出口ポート64を閉鎖すると、第1弁室22と低圧分岐通路65との連通が遮断される。出口ポート64の直下流にはオリフィス651が形成される。
油圧式切替弁4は、その本体部4bよりも上方の縦孔23内に形成される油圧室21の圧力の増減により変位する。また、本体部4b内には、上端側が油圧室21に開口し下端側がくびれ部下端位置まで達する縦孔41と、該縦孔41をくびれ部外周の環状空間と常時、連通させる横孔42が形成される。この縦孔41と横孔42とにより、油圧室21に、高圧通路61から高圧分岐通路63を介して高圧燃料が供給され、油圧式切替弁4の背圧を発生するようになっている。また、油圧式切替弁4は、油圧室21に収容されるコイルスプリング24のスプリング力により常時、下方に付勢されている。
油圧室21は、連通路66を介して第2弁室34に通じている。第2弁室34は、バルブボディB3と、その上方のバルブボディB6の下端面に形成した凹所により形成される。バルブボディB6は、第2弁室34となる凹所の外周縁部が環状に下方に突出して、対向するバルブボディB3上端面の環状溝に圧入固定されている。
連通路66は、縦孔23の頂部からバルブボディB3の上端面に達する小孔により構成され、途中にオリフィス661が設けてある。連通路66となる小孔は第2弁室34の下壁面に開口し、その開口端は、油圧室21から第2弁室34への出口ポート67となる。第2弁室34は、その周縁部位置で、バルブボディB3上端面の環状溝を介して低圧通路62と常時、連通している。
電磁式切替弁3は、ソレノイド31に対向位置するアーマチャ32と、アーマチャ32と一体に変位するバルブニードル36および弁体35を有して、油圧室21と第2弁室34の連通と遮断を切替える。ソレノイド31は二重筒状のステータの環状空間部にコイルを巻回したもので、コイルに接続されるリード線37を介して通電される。ソレノイド31の下端に面して設けたアーマチャ室33には、円盤状のアーマチャ32が収容されており、ソレノイド31の磁極面と対向している。ソレノイド31の内周にはスプリング部材としてのコイルスプリング38が収容されて、アーマチャ32と弾接し、アーマチャ32をソレノイド31から離間する方向に付勢している。
バルブボディB6には、第2弁室34の上壁部を貫通してアーマチャ室33底面に至る縦孔39が形成されており、この縦孔39にバルブニードル36が摺動自在に保持されている。バルブニードル36は、上端部がアーマチャ室33内に突出して、アーマチャ32の下端面に固定されており、バルブニードル36の下端部は第2弁室34内に突出している。
第2弁室34内に突出するバルブニードル36下端部は、下端面に設けた凹陥部に半球状の弁体35を保持して一体に変位するようになっている。弁体35は、平坦な下端面が第2弁室34の下壁面と出口ポート67位置で対向している。弁体35が下方変位して出口ポート67外周縁部のシート面に着座することで、出口ポート67を閉鎖すると、第2弁室34と油圧室21との連通が遮断される。
上記構成のインジェクタIの作動について説明する。図2、3において、ソレノイド31に通電すると、ソレノイド31がアーマチャ32を吸引して、バルブニードル36が上方変位する。すると弁体35が、油圧室21から第2弁室34への出口ポート67の燃料圧力を受けて開弁し、油圧室21の燃料が連通路66、オリフィス661、出口ポート67、第2弁室34、低圧通路62を経て流出する。これにより油圧式切替弁4の背圧となる油圧室21の圧力が低下し、第1弁室22において弁体部4aが下側シートから離座するとともに上方変位して上側シートに着座する。
この状態では、弁体部4aが第1弁室22と高圧通路61との間を遮断して、第1弁室22への高圧燃料の供給が禁止されるとともに、ノズルニードル背圧室5から第1弁室22への出口ポート64が開放されて、ノズルニードル背圧室5の燃料が、オリフィス52、連通路51、第1弁室22、低圧分岐通路65、低圧通路62を経て流出する。これによりノズルニードル背圧室53の圧力が低下し、開弁圧力以下になるとノズルニードル11がリフトして噴孔12から燃料噴射が開始される。
一方、ソレノイド31への通電を停止すると、アーマチャ32およびバルブニードル36が下方変位し、弁体35が出口ポート67を閉鎖するために、油圧室21と低圧通路62の間が遮断される。これにより油圧室21の燃料圧力が上昇して、油圧式切替弁4が上側シートから離座するとともに下側シートに着座する。この状態では、第1弁室22と低圧通路62とが遮断されるとともに、高圧通路61、高圧分岐通路63、第1弁室22、連通路51を経てニードル背圧室5に高圧燃料が供給される。ニードル背圧室5の圧力が上昇し、閉弁圧力以上になると、ノズルニードル11が閉弁して燃料噴射を終了する。
上記構成のインジェクタIは、ニードル背圧室5と低圧通路62の連通と遮断の切替えを、油圧駆動の油圧式切替弁4にて制御するので、必要な駆動力を電磁式切替弁3のソレノイド31の仕様に依存することなく設定することができ、ソレノイド31の体格を小さくすることができる。ただし、この場合、アーマチャ32を弁体35の閉弁方向に付勢するコイルスプリング38のスプリング力も小さく設定され、電磁式切替弁3の作動が外力の影響を受けて不安定となりやすいことから、本実施形態では、アーマチャ室33に連通する低圧燃料排出通路201に逆止弁構造の調圧弁Vを設置して、低圧通路62のリターン燃料の圧力(以下、リターン圧という)を、燃料タンクTの圧力よりも高く保つ。これにより、アーマチャ室33の燃料のダンパ機能で弁体35のバウンスを抑制し、噴射を安定させることができる。
まず、図4により調圧弁Vの詳細構造を説明する。図4(a)において、バルブボディ71には、段付の縦穴72が形成され、小径の縦穴72下端部には、インジェクタIの低圧通路62に続く低圧燃料排出経路201が接続されている。大径の縦穴72上端部内には、ボールバルブ73が配設され、上方に配したスプリング74によって、縦穴72の段付部に形成されるテーパ状のシート面75に押圧されている。スプリング74の上端側は、縦穴72の上端開口を液密的に閉鎖する閉鎖部材76の下端面に当接支持される。縦穴72上端部の側壁には、貫通穴77が形成され、燃料タンクTへ至る低圧燃料排出経路201に接続されている。
図4(a)のように、ボールバルブ73には、インジェクタI側の低圧燃料排出経路201から導入されるリターン燃料の油圧力が上向きに作用している。この油圧力が、下向きに作用するスプリング74のスプリング力と同じかそれ以下である場合には、ボールバルブ73は開弁せず、リターン圧は上昇する。図4(b)のように、油圧力がスプリング力を超えると、ボールバルブ73は開弁して、リターン燃料が貫通穴77から燃料タンクT側の低圧燃料排出経路201へ排出され、リターン圧は下降する。このようにして、調圧弁Vのスプリング力を調整することにより、リターン圧を設定圧に保つことができる。
図5に調圧弁Vの他の構成例を示す。図において、バルブボディ71の下端部は、内部を低圧室82とする容器状のボディ部材81に固定してあり、小径の縦穴72下端部は、低圧室82に開口している。低圧室82は、ボディ部材81の側壁に突設した接続管部83にて、インジェクタI側の低圧燃料排出経路201に接続される。一方、バルブボディ71の外周には、貫通穴77周りにボディ部材84が固定されて、その内部に貫通穴77に連通する環状室85を形成している。環状室85は、ボディ部材84の側壁に突設した接続管部86にて、燃料タンクT側の低圧燃料排出経路201に接続される。
このように構成すると、低圧燃料排出経路201との接続が容易になるとともに、低圧室82および環状室85により、調圧弁Vが低圧燃料排出経路201の圧力変動等の影響を受けることがなく、安定した作動が可能となる利点がある。またひとつの調圧弁Vにより複数気筒の調圧が可能となり簡素な構成となる。
調圧弁Vによって設定される圧力値は、具体的には、低圧燃料排出経路201に連通するアーマチャ室33内において、アーマチャ32の作動に伴う気泡の発生が抑制可能な圧力に調整する。この時、アーマチャ室33に、弁体35のバウンスを抑制するダンパ室機能を持たせて、アーマチャ室33の燃料圧力を利用して弁体35の再開弁を防止することができる。この効果を図6、7により従来構成と比較して説明する。
図7は調圧弁Vを有しない従来構成であり、低圧通路62’に続く低圧燃料排出経路201が燃料タンクTに開放されているために、リターン圧は低くなっている。この場合、図6(a)において、電磁式切替弁3’の閉弁時に、ソレノイド31’の吸引力が解除されるとスプリング38’のスプリング力によりアーマチャ32’が下降し、これと一体のバルブニードル36’が弁体35’を出口ポート67’周囲のシート面に押圧する。この際に、金属と金属との衝突となるために、シート面から受ける衝撃により弁体35’がバウンスしようとする。
この時、アーマチャ室33’では、アーマチャ32’の下降によりアーマチャ32’の上面とソレノイド31’下端面との間の容積が増え、負圧となるために、燃料中に溶け込んでいたエアが気泡となって発生する。このため、弁体35’がバウンスしても、アーマチャ32’上方の気泡が潰れるだけで燃料がダンパ機能を果たさず、弁体35’が再開弁して、噴射量が目標値より増加してしまう。この現象は、ソレノイド31’の吸引力確保のため、アーマチャ32’の上面とソレノイド31’下端面との隙間が50〜60μmと、ほぼ密着している状態にあり、アーマチャ32’が下降しても燃料が流れ込みにくくなっていることによる。アーマチャ32’の外周に隙間を設けたり、板面に貫通孔を形成してもあまり効果がなく、電磁切替弁3’の開閉動作が不安定となり、燃料噴射量が変動する問題点があった。
これに対し、本実施形態の構成において、調圧弁Vによりリターン圧を高く保った場合には、図6(b)のように、アーマチャ室33においてアーマチャ32が下降した時、アーマチャ32の上面とソレノイド31下端面との間の容積が増えても、圧力が負圧まで下がらないように設定することで、気泡の発生を抑え、燃料のダンパ機能により弁体35の再開弁を防止することができる。よって、電磁式切替弁3のソレノイド31およびコイルスプリング38を小型化しても、弁体35を安定して作動させることができ、噴射量を所望の範囲として、噴射性能を向上できる。
好適には、調圧弁Vにより、インジェクタIの低圧通路62から調圧弁Vに至る低圧燃料排出経路201の圧力値が0.04MPa以上となるように設定すると、コモンレールRを備えた一般的な燃料噴射装置において、アーマチャ32の作動に伴う気泡の発生をほぼ抑制可能となる。図8(a)の左図は、インジェクタIからのリターン燃料の圧力(リターン圧)を変化させて噴射量に与える影響を調べたもので(条件:コモンレ−ル圧Pc=200MPa、噴射期間TQ=0.36ms)、図中に目標燃料噴射量±0.5mm3 /stとなる範囲を示している。図示されるように、リターン圧が0.02±0.02MPaの範囲で噴射量が大きく変動し、リターン圧が0MPa(A)から0.02MPa(B)に向けて噴射量が急増した後、急減している。図8(a)の右図は、AとBの噴射率の時間変化を表すもので、噴射率の立下がりタイミングが変化しており、電磁式切替弁3の閉弁時の再開弁によって噴射量が変動していると推測される。
ここで、AとBのように噴射率の違いが生じる原因は、リターン圧に応じて、閉弁時にアーマチャ32の上部空間における気泡混入量が変化し、バウンスの発生しない場合(A)と、発生する場合(B)があるためと考えられる。図8(b)は、アーマチャ32のリフトと油圧切替弁4を制御する油圧室21の圧力、ノズルニードル11のリフトの関係を示すタイムチャートであり、アーマチャ32がリフトして油圧室21の圧力が所定圧以下となり、ノズルニードル11がリフトを開始する時点(図中a)は、A、Bとも同じである。その後、通電停止によりアーマチャ32が下降して、油圧室21の圧力が再び上昇し始めるが、弁体35が閉弁した後、バウンスして再開弁すると、Bのように、アーマチャ32が再びリフトし、油圧室21の圧力上昇にずれが生じる。その結果、ノズルニードル11のリフトにおいても、Aの閉弁時点(図中b)に対してBの閉弁に遅れが生じ(図中c)、噴射量が増加する要因となる。
図8(a)の左図のように、リターン圧が0.02±0.02MPaの範囲を超えると、噴射量の変動は小さくなっており、リターン圧が高くなることで、電磁式切替弁3の閉弁時における気泡発生を抑制する効果が見られる。低圧燃料排出経路201の通路径、容積、電磁式切替弁3の開閉弁に伴う作動流体の量等によって、気泡の発生状態(負圧の発生状態)が若干異なるものの、通常の仕様であれば、低圧燃料排出経路201の圧力値が0.04MPa以上となるように、調圧弁Vの設定圧を適宜調整することで、ほぼ同様の効果が得られる。これにより、アーマチャ室33に弁体35のバウンスを抑制するダンパ室として機能させ、噴射量のばらつきを小さくして、小型で噴射量制御性をより向上させた燃料噴射装置を実現することができる。
上記した0.04MPa以上の圧力値の設定は、燃料種別を軽油、燃料温度は機関上限温度を考慮し決定されている。それにより、低沸点温度の燃料ほど、大きな圧力値に修正される。また、アーマチャ作動に伴う弁体部を燃料が流れる際に、弁体上流側と弁体下流側の流体圧力差の大きさが大きいほどに、大きな圧力値に修正される。
ただし、調圧弁Vの設定圧があまり大きな値になると、アーマチャ室33の燃料圧力によるアーマチャ32の作動への影響が大きくなる。そこで、好適には、低圧燃料排出経路201の圧力値が0.04MPa以上0.5MPa以下の範囲となるように、調圧弁Vの設定圧を調整するとよい。これについて、以下に詳述する。
図9(a)は、図8(a)の左図よりさらに広い範囲で、リターン圧と噴射量の関係を調べたものである。図示されるように、リターン圧が0.04MPa以上では噴射量の変動が小さく、リターン圧を高く維持することで気泡発生を抑制する効果が見られる。ところが、さらにリターン圧が高くなり、0.5MPaを超えると、噴射量が急減している(図中C)。これは、ソレノイド31の小型化により、閉弁のためのスプリング力が小さくなるとともに、開弁のためのアーマチャ32の吸引力が小さくなっているために、アーマチャ室33の圧力が高くなると、アーマチャ32に作用する燃料圧力が無視できないものとなるからである。この時、図9(b)のCに示すように、アーマチャ32のリフトおよび油圧室21の圧力低下に遅れが生じ、その結果、ノズルニードル11のリフト開始が、Aの開弁時点(図中a)に対して遅れて噴射量が減少する要因となる。
よって、噴射量の変動を回避するためには、図9(a)から、リターン圧が0.04MPa以上かつ0.5MPa以下となるように、調圧弁Vの設定圧を決定するのがよい。これにより、噴射量のばらつきをさらに小さくして、安定した噴射を実現できる。
図10に本発明の第2実施形態を示す。本実施形態の基本構成は、上記図1の第1実施形態と同様であるため図示および説明を省略する。本実施形態では、インジェクタIのアーマチャ室33に連通し、リターン燃料が排出される低圧燃料排出経路201に調圧弁Vを配置するとともに、調圧弁Vの上流に、燃料噴射装置の他の部位、例えばサプライポンプPや他気筒用のインジェクタIに至る低圧燃料排出経路202を接続する構成としている。
上記第1実施形態の構成では、インジェクタIから調圧弁Vに至る低圧燃料排出経路201に、他の低圧燃料排出経路が接続されていないので、低圧燃料排出経路201のリターン圧は、インジェクタIからの低圧排出量のみで調圧弁Vの設定圧に到達することになる。これに対し、本実施形態では、他の低圧燃料排出経路202からもリターン燃料が流入するので、設定圧に到達するまでの時間が短縮され、調圧弁Vの圧力調整機能が向上する。
図11に本発明の第3実施形態を示す。本実施形態の基本構成は、上記図1の第1実施形態と同様であるため図示および説明を省略する。本実施形態では、インジェクタIのアーマチャ室33に連通し、リターン燃料が排出される低圧燃料排出経路201に、圧力調整手段である調圧弁V1と、上限圧設定手段である調圧弁V2を、並列に配置する。調圧弁V1は、上記第1実施形態の調圧弁Vと同様の構成で、低圧燃料排出経路201の圧力値が0.04MPa以上、好ましくは0.04MPa以上0.5MPa以下の設定圧となるように調整している。
調圧弁V2は、非常時用で、調圧弁V1のみで調圧できない場合の安全対策として設けられる。調圧弁V2は、上述した調圧弁Vと同様の逆止弁構造を有し、調圧弁V1よりも高い設定圧で開弁して、低圧燃料排出経路201の圧力値を所定の上限圧以下に維持するようになっている。好適には上限圧の設定範囲は、噴射量制御性を悪化させない0.5MPa以下で、また、通常時に作動しないように調圧弁V1よりも十分高くするのがよい。
常用の調圧弁V1に加えて、非常時用として調圧弁V2を設けることで、安全性を高めることができる。例えば調圧弁V1の故障やインジェクタIから予期しない量の燃料が排出された場合にも、低圧燃料排出経路201のリターン圧が上限圧を越えることがないので、大きな性能悪化を防止することができる。
図12に本発明の第4実施形態を示す。本実施形態の基本構成は、上記図1の第1実施形態と同様であるため図示および説明を省略する。本実施形態では、上記第3実施形態のように、調圧弁V1と調圧弁V2を低圧燃料排出経路201に並列配置した構成において、さらに、上記第2実施形態のように、調圧弁V1、V2の上流に他の低圧燃料排出経路202を接続する。
本実施形態によれば、上記第2、第3実施形態の両方の効果が得られ、低圧燃料排出経路201が調圧圧力に到達する時間を早くし、非常時の安全性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態になる燃料噴射装置の全体構成図である。 インジェクタの全体断面図である。 インジェクタの要部断面図である。 調圧弁の全体断面図で、(a)は閉弁状態、(b)は開弁状態における断面図である。 調圧弁の他の構成例を示す全体断面図である。 本発明の作動を説明するための図で、(a)はリターン圧が低い従来構成におけるインジェクタの要部断面図であり、(b)はリターン圧が高い本発明におけるインジェクタの要部断面図である。 調圧弁を有しない従来の燃料噴射装置の全体構成図である。 (a)はリターン圧と噴射量の関係を示す図およびリターン圧が異なる場合の噴射率の違いを比較して示す図であり、(b)はアーマチャリフトと油圧室圧、ニードルリフトとの関係を示すタイムチャートである。 (a)はリターン圧と噴射量の関係を示す図であり、(b)はアーマチャリフトと油圧室圧、ニードルリフトとの関係を示すタイムチャートである。 本発明の第2実施形態になる燃料噴射装置の要部概略構成図である。 本発明の第3実施形態になる燃料噴射装置の要部概略構成図である。 本発明の第4実施形態になる燃料噴射装置の要部概略構成図である。
符号の説明
101 高圧燃料導入経路
201 低圧燃料排出経路
1 ノズル部
11 ノズルニードル
12 噴孔
13 ノズル室
2 背圧制御部
21 油圧室
22 第1弁室
23 縦孔
24 コイルスプリング
3 電磁切替弁
31 ソレノイド
32 アーマチャ
33 アーマチャ室
34 第2弁室
35 弁体
36 バルブニードル
37 リード線
38 コイルスプリング(スプリング部材)
4 油圧切替弁
4a 弁体部
4b 本体部
41 縦孔
42 横孔
5 ノズルニードル背圧室
51 連通路
61 高圧通路
62 低圧通路
63 高圧分岐通路
64 出口ポート
65 低圧分岐通路
66 連通路
67 出口ポート
B 基体
V 調圧弁(圧力調整手段)
V1 調圧弁(圧力調整手段)
V2 調圧弁(上限圧設定手段)
71 バルブボディ
73 ボールバルブ

Claims (10)

  1. 高圧源に連通する高圧燃料導入経路および低圧源に連通する低圧燃料排出経路と、
    ノズルニードルが噴孔を開閉して上記高圧燃料導入経路から供給される高圧燃料を噴射するノズル部と、
    上記高圧燃料導入経路から供給される高圧燃料により上記ノズルニードルの背圧を発生させるノズルニードル背圧室と、
    電磁式切替弁の作動に伴い、上記ノズルニードル背圧室と上記低圧燃料排出経路との連通および遮断が切替えられて上記ノズルニードル背圧室の圧力を増減する背圧制御部とを備える燃料噴射装置であって、
    上記電磁式切替弁が、アーマチャに対向してこれを吸引駆動するソレノイドと、上記アーマチャと一体に移動する弁体と、上記アーマチャを初期位置に付勢するスプリング部材を有し、
    上記アーマチャを収容するアーマチャ室を上記低圧燃料排出経路に連通させるとともに、上記低圧燃料排出経路に圧力調整手段を設けて、上記アーマチャ室から上記圧力調整手段へ至る上記低圧燃料排出経路の圧力値を、上記低圧源の圧力値よりも高い設定圧に調整することを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 上記圧力調整手段は、上記低圧燃料排出経路の圧力値を、上記アーマチャ室において上記アーマチャの作動に伴う気泡の発生を抑制可能な圧力に調整する請求項1記載の燃料噴射装置。
  3. 上記圧力調整手段は、上記低圧燃料排出経路の圧力値を0.04MPa以上の設定圧に調整する請求項2記載の燃料噴射装置。
  4. 上記圧力調整手段は、上記低圧燃料排出経路の圧力値を0.04MPa以上で0.5MPa以下の設定圧に調整する請求項2記載の燃料噴射装置。
  5. 上記アーマチャ室から上記圧力調整手段に至る上記低圧燃料排出経路に、他の低圧燃料排出経路を接続した請求項1ないし4のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
  6. 上記低圧燃料排出経路に、上記アーマチャ室から上記圧力調整手段へ至る上記低圧燃料排出経路の圧力値を、上記圧力調整手段の設定圧よりも高い上限圧以下に調整する上限圧設定手段を設けた請求項1ないし5のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
  7. 上記上限圧設定手段は、上記上限圧を、上記圧力調整手段の設定圧よりも高く、かつ0.5MPa以下の設定圧に調整する請求項6記載の燃料噴射装置。
  8. 上記圧力調整手段として、上記燃料排出経路に逆止弁構造の調圧弁を設置した請求項1ないし7のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
  9. 上記上限圧設定手段として、上記燃料排出経路に逆止弁構造の調圧弁を、上記圧力調整手段と並列に設置した請求項8記載の燃料噴射装置。
  10. 上記背圧制御部は、
    上記ノズルニードル背圧室と上記低圧燃料排出経路の間に介設した第1弁室に、上記高圧燃料導入経路から高圧燃料が供給される油圧室の圧力により作動する油圧式切替弁を配設し、
    上記油圧室と上記低圧燃料排出経路の間に介設した第2弁室に、上記電磁式切替弁を配設して、
    上記電磁式切替弁が上記油圧室から上記第2弁室への出口ポートを開閉して上記油圧室の油圧を増減するのに伴い、上記油圧式切替弁が上記ノズルニードル背圧室から上記第1弁室への出口ポートを開閉して、ノズルニードル背圧室と上記低圧燃料排出経路との連通および遮断を切替える構成とした請求項1ないし9のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
JP2007110281A 2006-07-20 2007-04-19 燃料噴射装置 Expired - Fee Related JP4793315B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007110281A JP4793315B2 (ja) 2006-07-20 2007-04-19 燃料噴射装置
DE200710000389 DE102007000389B4 (de) 2006-07-20 2007-07-19 Kraftstoffeinspritzsystem

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006198007 2006-07-20
JP2006198007 2006-07-20
JP2007110281A JP4793315B2 (ja) 2006-07-20 2007-04-19 燃料噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008045539A true JP2008045539A (ja) 2008-02-28
JP4793315B2 JP4793315B2 (ja) 2011-10-12

Family

ID=38830819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007110281A Expired - Fee Related JP4793315B2 (ja) 2006-07-20 2007-04-19 燃料噴射装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4793315B2 (ja)
DE (1) DE102007000389B4 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009209717A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Denso Corp 燃料噴射弁
JP2010038139A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Denso Corp 蓄圧式燃料噴射装置
JP2010071162A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Denso Corp 燃料噴射装置
JP2013137016A (ja) * 2011-12-14 2013-07-11 Delphi Technologies Holding Sarl 燃料噴射器
WO2020231587A1 (en) * 2019-05-16 2020-11-19 Caterpillar Inc. Fuel system having isolation valves between fuel injectors and common drain conduit
US11280306B1 (en) 2021-01-15 2022-03-22 Caterpillar Inc. Fuel injector having dry-running protection valve and fuel system using same
CN114439662A (zh) * 2022-02-22 2022-05-06 一汽解放汽车有限公司 一种切换阀及共轨系统

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE500417T1 (de) * 2008-04-18 2011-03-15 Caterpillar Motoren Gmbh & Co Sicherheitsventil
US8905059B2 (en) * 2012-07-20 2014-12-09 Caterpillar Inc. Diesel fuel leakage control system for a dual fuel injector
DE102012224408A1 (de) * 2012-12-27 2014-07-17 Robert Bosch Gmbh Kraftstoffeinspritzsystem

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0351163U (ja) * 1989-09-22 1991-05-17
JP2001323859A (ja) * 2001-03-30 2001-11-22 Nippon Soken Inc 油圧制御弁
WO2004088122A1 (de) * 2003-04-02 2004-10-14 Robert Bosch Gmbh Servoventilangesteuerter kraftstoffinjektor mit druckübersetzer
JP2005264902A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料供給装置
JP2006161716A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Denso Corp コモンレール式燃料噴射装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3903927B2 (ja) * 2003-02-20 2007-04-11 株式会社デンソー インジェクタ
DE10328000A1 (de) * 2003-06-21 2005-01-13 Robert Bosch Gmbh Kraftstoffeinspritzanlage mit verringerten Druckschwingungen im Rücklaufrail
DE10332484A1 (de) * 2003-07-17 2005-02-10 Robert Bosch Gmbh Kraftstoffeinspritzsystem für Verbrennungskraftmaschinen
JP2006257874A (ja) * 2004-04-30 2006-09-28 Denso Corp インジェクタ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0351163U (ja) * 1989-09-22 1991-05-17
JP2001323859A (ja) * 2001-03-30 2001-11-22 Nippon Soken Inc 油圧制御弁
WO2004088122A1 (de) * 2003-04-02 2004-10-14 Robert Bosch Gmbh Servoventilangesteuerter kraftstoffinjektor mit druckübersetzer
JP2005264902A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料供給装置
JP2006161716A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Denso Corp コモンレール式燃料噴射装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009209717A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Denso Corp 燃料噴射弁
JP2010038139A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Denso Corp 蓄圧式燃料噴射装置
JP2010071162A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Denso Corp 燃料噴射装置
JP2013137016A (ja) * 2011-12-14 2013-07-11 Delphi Technologies Holding Sarl 燃料噴射器
US9470196B2 (en) 2011-12-14 2016-10-18 Delphi International Operations Luxembourg SARL Fuel injector
WO2020231587A1 (en) * 2019-05-16 2020-11-19 Caterpillar Inc. Fuel system having isolation valves between fuel injectors and common drain conduit
CN113785117A (zh) * 2019-05-16 2021-12-10 卡特彼勒公司 具有在燃料喷射器与公共排放导管之间的隔离阀的燃料系统
US11220980B2 (en) * 2019-05-16 2022-01-11 Caterpillar Inc. Fuel system having isolation valves between fuel injectors and common drain conduit
US11280306B1 (en) 2021-01-15 2022-03-22 Caterpillar Inc. Fuel injector having dry-running protection valve and fuel system using same
CN114439662A (zh) * 2022-02-22 2022-05-06 一汽解放汽车有限公司 一种切换阀及共轨系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4793315B2 (ja) 2011-10-12
DE102007000389A1 (de) 2008-01-24
DE102007000389B4 (de) 2009-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4793315B2 (ja) 燃料噴射装置
US6471142B1 (en) Fuel injector
JP5240181B2 (ja) 燃料噴射装置
JP2008309015A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2006257874A (ja) インジェクタ
JP3865222B2 (ja) 燃料噴射装置
JP2004218547A (ja) 高圧燃料ポンプ
EP2053234A2 (en) Fuel injection valve
JP2003021017A (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JP2005188511A (ja) 燃料インジェクタ
JP2000087821A (ja) 噴射弁
JP4023804B2 (ja) 内燃機関用インジェクタ
JP2008202417A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4710853B2 (ja) 燃料噴射装置
JP2008232026A (ja) インジェクタ
JP5708092B2 (ja) インジェクタ
JP2010209767A (ja) 燃料噴射弁
JP2008175155A (ja) インジェクタ
JP2005048762A (ja) 蓄圧式燃料噴射系のための圧力調整弁
JP2010190180A (ja) 燃料噴射弁
JP2009150358A (ja) 燃料噴射弁
JP4600405B2 (ja) インジェクタ
JP2009079485A (ja) 燃料噴射弁
JP4367385B2 (ja) 内燃機関用燃料噴射装置
JPH09228921A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110711

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees