JP2008044754A - 媒体搬送装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体識別手段による媒体の種類判別または重送検出で、異常と判定された媒体の装置本体からの除去作業を容易に行うことができる媒体搬送装置、及び、この媒体搬送装置を備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】媒体識別手段による媒体の種類判別または重送検出の結果が異常と判定されたときに、その媒体を画像形成装置本体に設けた所定の退避場所、例えば反転トレイ上や排送トレイ上へ搬送することができる。これにより、画像形成装置本体における前記媒体の除去作業が容易に行える箇所に設けた退避場所へ、前記媒体を搬送することによって、ユーザーは、通常のジャム処理のような煩わしい作業を行うことなく、前記媒体を装置本体から取り除くことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に係るものであり、詳しくは、媒体の種類や重送の有無を識別する媒体識別手段を有する媒体搬送装置及びこの媒体搬送装置を備える画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置に用いられている媒体搬送装置でのシートの種類識別は、例えば、複写条件、プリント条件、印刷条件、原稿読み取り条件に関する最適条件が媒体の種類によって異なるため、最適条件設定のために行う。この種類識別の方法としては、ユーザの種類入力操作によって行う方法やシートを検出して自動的に行う方法が知られている。また、これらの媒体搬送装置での重送(2枚以上重なった状態で搬送すること)の識別は、次の理由で行う。例えば画像形成中に重送が発生すると、重なったシートの搬送途中での分離により、転写用部材や定着用部材への巻き付きが発生する可能性が有る。これが発生するとマシンに多大なダメージを与えることが懸念される。仮に分離せずに排出されたとしても、画像形成後のシートの束に対して、重送シートの混入状態をユーザーが再確認しなければならず、余計な作業が発生する。特にステープル等の後処理後では手間が増える。このような不具合を回避するには、重送が発生したら直ちに画像形成等を停止するとともに重送発生をユーザに報知する必要がある。よって、この停止や報知の制御のために重送有無の識別をするのである。この識別の方法としては、反射光量や透過光量を用いるものが知られている。
このうち、上記ユーザの種類入力操作でシートの種類を識別するものでは、「シート情報の誤設定」や「使用シートのトレイへの誤セット」等のユーザーの操作ミスが発生するおそれがある。この操作ミスが発生すると、マシンが認識しているシート設定と異なるシートが使用されることになる結果、定着性低下や転写条件の違いによる画像品質の低下、シートジャムの発生等の様々な障害の発生が懸念される。特許文献1で提案の発明では、ユーザによる種類入力操作と、シートの種類の自動識別とを併用しているので、この懸念は少ない。この他にも、様々な技術が提案されている。なお、上記ユーザの種類入力操作は公用されていおり、また特許文献2や3にも記載されている。
特開2003−29581号公報 特開2002−311753号公報 特開2003−101720号公報
また、従来の提案は、シートの種類検出機能または重送検出機能のそれぞれ個々の精度向上に関するものがほとんどであった。しかしながら、実際にシート(媒体)を使用するシステムにおいては、シートの種類検出機能と重送検出機能とを有機的に連携させて機構の簡素化を図ることが望ましい。
そのため、本出願人は、特願2005−286983号(以下、「先願」という。)に記載の画像形成装置を提案した。詳しく説明すると、この先願に記載された画像形成装置は、搬送路上の媒体の厚み方向の透過光量を測定するように透過光量測定手段を配置している。また、この透過光量測定手段で測定した結果を記憶しておく測定値記憶手段と、使用する媒体の種類をあらかじめ設定する為の媒体設定手段と、この媒体設定手段で設定される各媒体毎に割り当てられる透過光量の情報を記憶している媒体情報記憶手段とを備えている。そして、媒体が搬送されてくるタイミングで透過光量測定を行うと伴に、最初に搬送されてくる媒体に対しては媒体の種類判別を行い、かつ、それ以降搬送されてくる媒体に対しては重送検出を行う媒体識別手段により、種類判別機能と重送検出機能とを有機的に連携させて機構の簡素化を図ることができる。
しかしながら、上記先願に記載された画像形成装置において、媒体識別手段が媒体の種類判別または重送検出を行い、所定の基準にしたがって異常と判定された媒体は、判定が完了した時点の装置本体内、例えばレジスト部で搬送を停止される。そのため、このレジスト部のある搬送路から前記媒体を取り除く必要があった。したがって、ユーザーが、前記媒体を装置本体から取り除くときに通常のジャム処理と同様の煩わしさを強いられるという問題が生じる。
本発明は、以上の背景に鑑み上記先願を改良するものであり、その目的とするところは、媒体識別手段による媒体の種類判別または重送検出で、異常と判定された媒体の装置本体からの除去作業を容易に行うことができる媒体搬送装置、及び、この媒体搬送装置を備える画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、搬送路上の媒体の厚み方向の透過光量を測定するように配置された透過光量測定手段と、該透過光量測定手段で測定した結果を記憶しておく測定値記憶手段と、あらかじめ設定されている使用する媒体に応じた透過光量の情報を記憶している媒体情報記憶手段とを備え、該媒体が搬送されてくるタイミングで透過光量測定を行うと共に、該透過光量測定手段で測定された透過光量と、該媒体情報記憶手段にあらかじめ設定されている媒体に応じた透過光量または該測定値記憶手段が記憶している透過光量との比較により、該媒体の種類判別または重送検出を行い、かつ、ある定められたタイミングに従って、該種類判別と該重送検出とをそれぞれ選択的に実行可能であり、該ある定められたタイミングが、最初の媒体が搬送されてくるタイミングである場合には該媒体の種類判別を行い、また、該ある定められたタイミングが、最初の搬送以降の媒体が搬送されてくるタイミングである場合には重送検出を行う媒体識別手段を有する、画像形成装置本体内に設けられる媒体搬送装置において、該媒体識別手段による該媒体の種類判別または重送検出の結果が、所定の基準にしたがって異常と判定されたときには、該媒体を該画像形成装置本体に設けた所定の退避場所へ搬送することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の媒体搬送装置において、複数の媒体を収容可能な収容部と、該収容部から上記搬送路へ該媒体を繰り出す、繰出し手段とを備えており、また、該媒体の種類判別または重送検出の実行対象である先行媒体に続いて連続して該収容部から繰り出すべき後続の媒体の繰り出しタイミングが変更可能であり、該繰出し手段は、少なくとも、上記媒体識別手段による該先行媒体の種類判別または重送検出が完了し、かつ、所定の基準にしたがって正常と判定されたときに、該後続する媒体の繰り出しを行なうように構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、媒体に画像を形成する画像形成手段と、該媒体を搬送する媒体搬送手段とを有する画像形成装置において、該媒体搬送手段として、請求項1または2の媒体搬送装置を備えることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の画像形成装置において、上記所定の退避場所は、少なくとも装置本体内部に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項3または4の媒体搬送装置において、上記所定の退避場所は、少なくとも装置本体外部に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項3、4または5の画像形成装置において、上記所定の退避場所を2箇所以上有しており、上記測定された透過光量から推定した上記媒体の種類に基づいて、該媒体が搬送される該所定の退避場所が選択可能であることを特徴とするものである。
本発明においては、媒体識別手段による媒体の種類判別または重送検出の結果が異常と判定されたときに、その媒体を画像形成装置本体に設けた所定の退避場所へ搬送することができる。これにより、画像形成装置本体における前記媒体の除去作業が容易に行える箇所に設けた退避場所へ、前記媒体を搬送することによって、ユーザーは、通常のジャム処理のような煩わしい作業を行うことなく、前記媒体を装置本体から取り除くことができる。
以上、本発明によれば、媒体識別手段による媒体の種類判別または重送検出で、異常と判定された媒体の装置本体からの除去作業を容易に行うことができるという優れた効果がある。
以下、本発明を画像形成装置としての複写機に適用した実施形態について説明する。まず、図2を用いてこの複写機の概略について説明する。この画像形成装置は、原稿を走査して読み取り、デジタル化してシートに複写する、いわゆるデジタルカラー複写機としての機能を有している。また、この複写機は、原稿の画像情報を遠隔地と授受するファクシミリの機能や、コンピュータが扱う画像情報をシート上に印刷するいわゆるプリンタの機能も有している。
図2において、複写機の略中央に画像形成部1が設けられている。この画像形成部1の下方には、多段状の給送部2が配置されている。この給送部2の各段には、記録媒体である普通紙や、OHPシート、第2原図などのシート束を積載した給送トレイ21が配設されている。格段の給送トレイ21は個別に本体に達して脱着可能であり、かつ、本体側にはこの脱着を検知するセンサが設けられている。この給送部2は、必要に応じて別の給送装置22を増設することができるように構成されている。画像形成部1の図中右側には開閉可能な手差しトレイ120も設けられている。図示のように上部が本体から離れるように移動して開いた状態で、このトレイ120上にシート束を積載可能である。トレイ120上のシート有無を検知するセンサも設けられている。上記画像形成部1の上方には、原稿を読取る読取部3が配設されている。また、画像形成部1の左側には、画像が形成されたシートを排送収納するための排送トレイ4が配設されている。
上記画像形成部1には、4色のトナー像を個別に形成するための各色の作像部6が、無端状の中間転写ベルト5の外周面に対向するように並列に配置されている。各作像部6は、ドラム状の感光体61を備えている。各感光体61の周囲には、感光体61の表面に帯電処理を行う帯電装置62、画像情報を感光体表面にレーザ光で照射する露光装置7が配置されている。また、感光体61の表面に露光されて形成された静電潜像を可視化するための現像装置63、及び、感光体6上の残留トナーを除去回収するクリーニング装置64が配置されている。
上記読み取り部3には、コンタクトガラス31上に載置された原稿(不図示)の読み取り走査を行うための、原稿照明用光源とミラーよりなる読み取り走行体32、33が往復移動自在に配設されている。この読み取り走行体32、33により走査された画像情報は、レンズ34の後方に設置されているCCD35に画像信号として読み込まれる。この読み込まれた画像信号は、デジタル化され画像処理される。画像処理された信号に基づいて、上記露光装置7内のレーザダイオードLD(不図示)の発光により、感光体61の表面に静電潜像が形成される。LDからの光信号は、公知のポリゴンミラーやレンズを介して感光体61に至る。読み取り部3の上方には、原稿を自動的にコンタクトガラス31上に搬送するための自動原稿搬送装置36が取り付けられている。
上記中間転写ベルト5の周囲には、中間転写ベルト5上に形成されたフルカラートナー像を上記シートに転写するための転写装置51が配置されている。また、この転写装置51によりフルカラートナー像がシートに転写された後の、中間転写ベルト5表面に残留しているトナーを除去回収するための中間転写クリーニング装置52が配置されている。
次に、この画像形成装置の作像プロセスについて説明する。図2において、上記各作像部6では、周知の電子写真プロセスにより、中間転写ベルト5の回転に合せて、各感光体61上に所定のタイミングで4色のトナー像が形成される。まず、イエロー作像部(Y)では、左端の感光体上に形成されたイエロートナー像が中間転写ベルト5に転写される。マゼンタ作像部(M)では、次の感光体上に形成されたマゼンタトナー像がイエロートナー像の上に重ね合わされて中間転写ベルト5に転写される。シアン(C)の作像部では、更に次の感光体上に形成されたシアントナー像がマゼンタトナー像の上に重ね合わされて中間転写ベルト5に転写される。ブラック(K)の作像部では、右端の感光体上に形成されたブラックトナー像がシアントナー像の上に重ね合わされて中間転写ベルト5に転写される。このように、各感光体上に形成された4色のトナー像が順次重ね合わされて転写されることにより、中間転写ベルト5にフルカラートナー像が形成される。
一方、中間転写ベルト5上へのフルカラートナー像の画像形成動作に平行して、上記給送部2の選択された給送トレイ21からシートが順次1枚ずつ分離給送される。すなわち、図3に示した給送部2においては、給送トレイ21に回動可能に支持された底板24上にシート束が積載されている。この底板24の回動によりシート束の最上位のシートがピックアップローラ25に当接可能な位置まで上昇する。この最上位のシートは、ピックアップローラ25の回転により給送されて、リバースローラ27により1枚に分離される。そして、1枚に分離された最上位のシートは、給送ローラ26の回転により、給送トレイ21から送り出されて、その搬送経路下流側に配置されている図2に示したレジストローラ23へと搬送される。
上述のようにして分離搬送されたシートは、レジストローラ23のニップに突き当たることにより搬送が一時止められて待機される。レジストローラ23は、中間転写ベルト5上に形成されたフルカラートナー像と、シートの先端との位置関係が所定の位置になるよう、タイミングをとって回転を開始するように制御される。このレジストローラ23の回転により、待機されているシートが再び給送される。これにより、このシートの所定位置に、転写装置51により、中間転写ベルト5上に形成されたフルカラートナー像が転写される。
このようにしてフルカラートナー像が転写されたシートは、その搬送経路の下流側の定着部8に送り込まれる。この定着部8は、転写装置51により転写されたフルカラートナー像をシート上に定着する。フルカラートナー像が定着されたシートは、排送ローラ41により排送トレイ4に排送収納される。
ここで、シートの両面に画像形成を行う際は、分岐部91にてシートを分岐し、両面装置9を経由させることにより、シートの表裏を反転させる。この表裏が反転されたシートは、レジストローラ23のニップに突き当たることで、そのスキューが補正された後、上述の片面への画像形成時と同様にして裏面への画像形成が行われる。
次に、媒体識別装置について説明する。図3はこの媒体識別装置の機械的な要素の設置形態の一例を示すものである。
給送トレイ21のシート搬送方向下流側にある搬送路上に、透過光量測定手段を構成する発光手段110と受光手段111とが設けられている。そして、透過光量測定手段は、給送トレイ21の底板24に載置されたシート束115の最上位のシートから順に、繰出し手段であるピックアップローラ25によって繰り出され、給送ローラ26とリバースローラ27とによって分離され、1枚ずつ搬送されてくるシートの透過光量を、シート1枚ごとに測定する。透過光量測定手段の設置箇所については、給送部から画像形成部までの搬送路上であれば、特に問わないが、複数の搬送経路を有する装置であれば、それらが集結するレジストローラ近傍にひとつ設けることがコスト上望ましい。
発光手段110は、ある所定の光量を出力する。受光手段111は、発光手段110から出力された光量を検出する。発光手段110と受光手段111とは識別対象となるシート114を挟む様に配置され、そのシートの厚み方向の透過光量を測定できるようになっている。本実施形態では、発光手段110、受光手段111それぞれに対応した制御部を備えており、搬送されてくる媒体の透過光量を測定し、その光量レベルから媒体の種類を判別したり、重ね送り等の媒体の状態を検出したりする。
図4は複写装置内の主な制御ユニットを図示している。
エンジン制御部101は、画像制御部1、給送部2、定着部8といった複写機の主要部の動作の基本制御を主に行っている。コントローラ制御部102には、外部のホストコンピュータ103、表示部104、入力部105等が接続されていて、動作に必要な外部情報を入手及び管理をしている。さらにコントローラ制御部102は、エンジン制御部101に必要な情報を提供し、システム全体の動きをも管理している。なお、表示部104は操作パネルのディスプレイを用いて構成できる。入力部105は同じく操作パネルに設けた操作ボタンで構成できるのに加え、または、これに代え、上記ディスプレイをタッチパネルで構成した場合には、これも入力部105の一部又は全部として使用できる。
そして、上記媒体識別装置の各種情報管理のための記憶部(媒体情報記憶手段や測定値記憶手段)及び各種判定手段(演算部)は、エンジン制御部101、コントローラ部102、給送部2に含まれる制御部の何れか一つにあるいは二以上の記憶部や演算部に構成する。使用するシートの種類を予め設定するための媒体設定手段は、上記入力部105と、これからの入力を受け付けながら、媒体情報記憶手段としてのメモリ部に設定内容を記憶させるための所定のメモリ部に記録されている制御プログラムと、このプログラムを実行させる演算手段とで構成できる。表示部104に一定の表示をしながら、この設定操作をガイダンスするような制御プログラムにする場合には、さらに、表示部104も構成要素となる。このような媒体設定手段の具体的な構成としては、前述の従来公用の技術、特許文献2や3に開示の技術などを用いることができる。この媒体設定手段を構成する制御プログラムやそれを実行する演算部も、エンジン制御部101、コントローラ部102、給送部2に含まれる制御部の何れか一つにあるいは二以上の記憶部や演算部に構成する。
図5は、媒体識別の制御のフローチャートである。
まず、上記媒体設定手段により使用するシートの種類を設定する(S’1)。これにより、上記媒体情報記憶手段に予め記憶されている各媒体毎の透過光量テーブル、例えば表1の内容のテーブルにより、その選択されたシートの種類に応じた範囲値情報R1〜R4が呼び出され、媒体種類判別用の比較値(範囲値)Rzとして設定される(S’1)。ここで、Rzを範囲値としている理由は、例えば普通紙といっても、市場には多種多様の普通紙レベルの媒体が存在するためである。よって、測定される透過光量がある範囲に入っていれば普通紙とみなすことにより、情報量の多さとその管理の煩雑さを回避することができる。
Figure 2008044754
そして、媒体情報の設定が行われると、次に比較値Yをリセットする(S’2)。この比較値Yは、前回測定した媒体の透過光量を保存しているもので、重送の判定に用いる比較パラメータである。次に、任意のタイミングで媒体の搬送が開始されると(S’3)、所定のタイミングで透過光量の測定を行い、その値は測定値Xとしてメモリーに一時保管される(S’4)。これまでが、透過光量測定までの一連の流れである。
次に、搬送されてくる媒体が1枚目であるか否かを判定を行う。この判定により、媒体種類判別と重送判断とのどちらを行うかを判断する。これは、比較値Yに値がセットされているか否かで判断を行う(S’5)。通常一枚目であれば、搬送開始前の準備で、媒体情報が設定された時(S’1)、それに合わせてY値のリセット(比較値Y=NULL)を行う(S’2)。これにより、最初の1枚目とみなす事ができ、この場合は媒体種類判定の対象となるので(S’5でY)、測定値Xと範囲値情報Rzとの比較を行う(S’6)。
なお、シートの不足(ペーパーエンド等)による補充や、シートの再セットが発生したとみなされる場合は、次に補充されるべきシートが同一レベルのシートであるかどうかが判らない。すなわち、給送部2の格段の給送トレイ21や手差しトレイ120のうち、この補充や再セットが発生したとみられる場合である。具体的には、給送トレイ21の脱着を検知したタイミングや手差しトレイ120でシート無しを検知し、かつ、その後にシート有りを検知したタイミングでは、収容されているシートが交換され別の種類のものになった可能性がある。よって、これらの場合にもY値のリセットを行うことが望ましい。また、装置本体の電源が遮断されたタイミングあるいは遮断後にオンされたタイミングも、電源遮断中に上記トレイ21,120についてシートの交換がされた可能性があるタイミングである。そのため、このタイミングでもY値のリセットを行うことが望ましい。このようなリセットを行う制御や上記S3のプログラム及びこれを実行する演算部で、リセット手段が構成される。
そして、測定値Xと範囲値情報Rzとの比較を行い(S’6)、XがRzの範囲内であれば、測定されたシートとシート設定とが合致していると判断し、測定値Xを比較値Yにセットし(S’10)、搬送動作を継続する。また、XがRzの範囲外となった時は、シート違いと判断して、後述する所定の退避場所へシートを搬送してから搬送動作を中止し、設定違い、もしくは、シートのセット違いが発生した旨を警告する(S’12)。
なお、測定値Xを比較値Yにセットしたときの比較値Yが、測定値記憶手段に記憶される測定の結果に相当し、この比較値Yを格納するメモリ部が、測定値記憶手段に相当する。
継続して搬送が行われると判断した時は(S’11でN)、再び媒体搬送動作(S’3)に戻り、次のシートの透過光量の測定を行う(S’4)。そして、1枚目の媒体であるか否かの判定においては(S’5)、前シートの測定値である比較値Yがセットされているので、2枚目(2回目)の測定とみなし(S’5でN)、重送判定のフローに移行する(S’8)。ここでは、比較値Y(前シート)と後測定値X(後続シート)の比較を行う。通常、重送(重ね送り)が発生した場合の透過光量は、2枚重ねであれば、1枚時のそれより、理論上で約半分以下に減衰する。これを利用して、重送を検出する。比較値Yは1枚時の測定値のバラツキを考慮して、ある範囲を持つ値を用いている。例えば、前シートの測定値がXである場合、比較値Y=X±30%程度に設定することにより1枚⇒1枚時の誤検知を確実に防止している。そして、測定値Xが比較値Yより大幅に異なる、例えば大幅に低下した場合は(S’8でN)、重送していると判断し(S’9)、後述する所定の退避場所へシートを搬送してから搬送動作を中止し、重ね送りが発生した旨を警告する(S’12)。また、継続してシートの搬送が行われている間は上記制御フローを繰り返し行う。この繰り返しの間、透過光量の測定するステップ(S’4)と、測定値Xを比較値Yにセットするステップ(S’10)とも繰り返すことになるので、測定値記憶手段による記憶は、上記透過光量測定手段でシートを測定する毎に記憶内容を書き換えながら行われることになる。また、正常に一連の搬送動作が終了したときには(S’11でY)、それ以降、シート設定を変更しない場合や、シートを変更しない場合には、Y値をリセットしないことにより制御の簡素化を図っている。
通常、複写機等のシートトレイでは、1度の補充である程度多量のシートを収納できる。このことから、1枚目のシートの種類検出さえ行えば、途中で何度もの印刷動作(正常終了)が繰り返されても、シートの種類の設定変更や、シートの入れ替え等が発生しなければ、2枚目以降は重送検出のみ行うことで十分にシステムとして成り立つ。
以上の制御フローにより、1枚目(1回目)の測定と判断した時は媒体種類検知、2枚目(2回目)以降の測定と判断した時は重送検知、というモード判断が可能となる。
以上の媒体識別の制御とは別に、本実施形態の複写機では、複写に使用するシートの種類に応じて画像形成条件を切り換える制御を行っている。具体的には、定着装置として少なくとも熱を利用する場合の熱量の切り換え(ランプ光量や定着でのシート搬送速度によって可変)を行っている。また、転写で使用する転写電界強度の切り換え、シート搬送速度やシート間隔の切り換え(定着での熱量切り換えにも関係する)を行っている。これに代え、あるいは加え、他の画像形成条件を切り換えるようにすることもできる。この切り換え制御のための使用するシートの種類の認識には、上記S2の設定結果を用いることができる。給送部2には多段のトレイ21があり、手差しトレイ120もある。このことから、各トレイ毎に、設定されているシートの種類を記憶するメモリを用意しておく。そして、使用が選択されたトレイについて、そこに収容れさているシートの種類をこのメモリから読み出し、それに適した画像形成条件に切り換える。この切り替えのため、シートの種類毎の最適な画像形成条件をテーブルの形式等でメモリに記憶しておく。
以下、本発明に関わる特徴的な部分について説明する。
図2に示すように本実施形態の複写機においては両面ユニット122と、それに含まれて構成されている反転トレイ123とが備えられている。また図6には、両面ユニット122を装置本体から引き出した状態を示す。
種類識別で異常と判定されたシートの扱いとしては、本体装置外部に排出する等により、ユーザーの手を煩わすことなく処理されることが望ましい。本体装置外部としては、排送トレイ4上やオプションの後処理装置の排送トレイなどがあげられる。しかしながら、排送トレイ4上に、それまで正常であったアウトプットと異常判定されたシートとが混在することは望ましくない。そのため、装置本体内部に退避場所を設けることで、上記の問題を解消し、かつ、なるべくユーザーが残紙処理を行い易くすることができる。その一例として、両面ユニット122内に構成されている反転トレイ123上を退避場所として設定することができる。
また、図3に示すように、透過光量測定手段によって、シート114の種類識別が異常と判定された場合は、その測定された透過率光量Rzからシートの種類を推測し、それに適した退避場所を選択する。例えば、表2に示すように、測定透過率がOHPを含む厚紙1レベルまでのシートであれば、異常判定後に反転トレイ123へ継続搬送を行う。ユーザーは図6の如く両面ユニット122を装置本体から引き出すことで、反転トレイ123上の残紙処理を容易に行なうことが可能となる。また、排送トレイ4上では異常シートの除去をしなくてもマシンの復帰が可能なので、異常シートの除去のし忘れを確実に防止できないため、異常シートを装置本体内部に残すことで、ユーザーに確実に処理をしてもらうことが可能となる。
Figure 2008044754
しかしながら、反転トレイ123への進入が物理的に困難なものが含まれる超厚紙においては、反転トレイ123へのシートの退避は避けることが望ましい。これは、厚紙2を反転トレイ123に退避させたときに生じる恐れのある、装置本体へのダメージ等が懸念されるからである。そこで本実施形態では、搬送されてきたシートが超厚紙、例えば表2に示した厚紙2レベルであれば、反転トレイ123へシートの搬送は行なわず、排送トレイ4上へシートを排出させる。
次に、媒体の種類判別または重送検出の実行対象であるシートに続いて、連続して前記収容部から繰り出す後続のシートの繰り出しタイミングを、変更可能にした構成について説明する。
図7は通常の連続搬送状態におけるシートの間隔を示す。給送トレイ21上から順次繰り出されるシート長さLpの、シート114,114a及び給送トレイ21上の114bは、一定の間隔δを保って搬送路上に繰り出され、画像形成部へ導かれる。ここで、給送トレイ21から透過光量測定手段までの距離が長い場合には、先頭のシート114が透過光量測定手段に到達したときには、既に後続のシート114aは搬送路上に搬送されている。この状態で媒体識別で異常を検出するとマシンを止める動作となる。この場合、一旦繰り出されはシート114aは残紙として処理することとなる。また、後続のシート114aに転写される画像が、図2に示す中間転写ベルト5上に既に転写されている場合には、無駄なトナー消費が発生し、中間転写クリーニング装置52の耐久性低下をも招く。
そこで、本実施形態では媒体識別の対象となる先頭シートとそれに後続するシートの間隔を広げることで、上記の問題を回避する。図8に後続のシートの間隔を広げた場合のシート間隔の一例を示す。後続のシートの繰り出しタイミングを調整することによって、種類判別または重送検出の実行対象であるシートと、これに続いて連続して繰り出すべき後続シートとの間隔をある所定量広げる。これにより、先頭のシート114が測定部に到達した時点でも、後続のシートが搬送路上に存在しない状態となる。つまり、仮に先行するシート114が異常判定となった場合でも、無駄となるシートは発生しない。また、図2の画像形成部1全体の露光、現像、転写などのタイミングも、先行するシート114と後続シート114aとのそれぞれに対応する画像の間隔が予め一定量だけ開くように、この後続のシートの繰り出しタイミングに応じて変更する。例えば、後続シート114aの給送開始と同時にこのシート114aに対応する画像の転写を開始するように各種タイミングを変更する。これにより、無駄なトナー消費やクリーニング負担を軽減できる。
このようなタイミングの変更が有効となる画像形成装置の条件は、給送トレイ21と透過光量測定手段との位置関係に関係する。つまり、図7に示すように、設置間隔L、シート長さLp及びシート間隔δとすると、L>(Lp+δ)の条件を満たす場合が有効となる条件である。すなわち、透過光量測定手段が図2に示すレジストローラ23のシート搬送方向上流側近傍に配置され、かつ装置本体の下方側に複数のシート収納部を備えている場合である。つまり、これらのシート収納部から給送されるシートについては、ある程度長い搬送路を搬送することになるので、非常に有効となる。
また、種類判別または重送検出の実行対象であるシートに続く後続のシートの繰り出しタイミングは、上記実行対象であるシートについて正常または異常と判断する時点以降となるタイミングである。このようなタイミングは、複数あるシート給送部毎にあらかじめ決まるので、シート給送部毎に予めタイミングを設定しておくことができる。また、実際に正常または異常と判断した結果を受けて、正常と判断したときに後続のシートを繰り出し、異常と判断した場合には、上記繰り出しを行わないような制御にしてもよい。さらに、種類判別と重送検知との二つのうち、何れか一方についてのみ、例えば、種類判別についてのみ、その対象となるシートに後続するシートの、繰り出しタイミングの変更をおこなってもよい。
ここで、1枚目のシートについてのみ種類判別を行い、2枚目以降のシートについては重送検知を行い、2枚目以降のシートについて上述の繰り出しタイミングの変更を行う場合に着目する。この場合、1枚目のシートである先頭シートと2枚目のシートである後続シートとの給送間隔を空けることで、初期の連続生産性が確保できなくなる。そのため、プリント初期の生産性の低下が発生する事は避けられない。これは、設置間隔Lが長くなればなるほど顕著となる。そこで、生産性を重視する場合に備えて、シート間を空ける動作を行なうか否か、つまり、給送間隔延長モードON/OFFをユーザーが任意に選択できる、モード選択手段を設けることが望ましい。これにより、生産性重視のユーザーは、この給送間隔延長モードをOFFにしておけば、最初の段階から通常の連続給送時と同じシート間隔δを保ってシートが給送される為、生産性が低下しなくなる。このようなモード選択の選択部は通常のオペレータの操作部と、この操作部からの信号を用いて画像形成部1等の各部のシーケンス制御を行う制御部とで構成できる。
図1は本実施形態の給送動作制御の一例のフローチャートである。
プリント開始前に、退避モード設定手段により、退避動作を行うか否かを予め設定しておく。また同様に、給送間隔を空けるモードとして、給送間隔延長モード設定手段において、その実行可否を選択しておく。プリント動作のスタート後、給送間隔延長モード設定手段の判定に基づき(S1)、前記設定がONになっていれば、給送間隔延長モードが適用され、1枚目のシートのみの給送を開始する(S2)。前記設定がOFFの場合には、通常の給送間隔により(S5)、給送が終了(S6でY)するまで連続給送が行なわれる。
給送間隔延長モードONの場合には、先行する1枚目のシートにおける種類検出の媒体識別が完了し(S3でY)、かつ、識別結果が正常の判定であるか否かにより次動作を決定する(S4)。識別結果が正常であれば(S4でY)、通常の給送間隔で次のシートの給送を継続する(S5)。それ以降は通常のシート間隔で給送する。
識別結果において異常判定された場合は(S4でN)、退避モードONか確認する(S7)。退避モードONでなければ(S7でN)、マシンを停止する(S12)。そして、設定違い、もしくは、シート違いが発生した旨を警告し、シートが停止している箇所を状態表示する(S13)。退避モードONであれば(S7でY)、1枚目の作像プロセスをキャンセルし(S8)、推定されるシートの種類に適した退避場所を選定する(S9)。なお、異常を判定した時点でシートの搬送を一旦停止させ、作像クリーニングを行なうことが望ましい。そして、表2に示した厚紙2レベルのシートであれば排送トレイ4へ継続搬送し(S10)、OHP、第ニ原図、普通紙及び厚紙1レベル以下のシートであれば、反転トレイ123上へ継続搬送させる(S11)。退避完了後はマシンを停止する(S12)。そして、設定違い、もしくは、シート違いが発生した旨を警告すると共に、シートの退避場所を通知することで、ユーザー処理を的確に誘導する(S13)。
この制御によれば、先頭シートの媒体識別が完了し、かつ、正常と判断されなければ、後続のシートを給送しないので、異常判定となった場合でも、後続シート114aは給送トレイ21上に留まっている。このように、先行して給送される媒体識別の対象となるシートと、それに後続して給送されるシートの間隔を通常の連続搬送よりも広く空けておく。これにより、媒体識別の異常が検出されて搬送動作が停止したときでも、装置本体内に無駄なシートが残留するのを無くすことができる。これにより、省資源対応や、残紙処理等の煩わしさを解消できる。また、中間転写ベルト5上の余分な画像も無くすことで、トナー消費量の削減や、クリーニング機構の耐久性向上につながる。また、先行して給送される媒体識別の対象となるシートが正常であると判断した時点で、次のシートの給送を許可及び実行することで、簡単な制御で確実に行なうことが可能になる。さらに、シート間隔を空ける動作(初期の生産性が低下)に対して、それを実行するか否かをユーザーが任意に選択できる選択手段を設けておく。これにより、初期の生産性低下させたくない場合は、通常の給送モードを適用することが可能となる。
以上、本実施形態によれば、搬送路上の媒体であるシートの厚み方向の透過光量を測定する様に配置された透過光量測定手段と、前記透過光量測定手段で測定した結果を記憶しておく測定値記憶手段と、あらかじめ設定されている使用するシートに応じた透過光量の情報を記憶している媒体情報記憶手段とを備え、シートが搬送されてくるタイミングで透過光量測定を行うと共に、前記記透過光量測定手段で測定された透過光量と、前記媒体情報記憶手段にあらかじめ設定されているシートに応じた透過光量または前記測定値記憶手段が記憶している透過光量との比較により、シートの種類判別または重送検出を行い、かつ、ある定められたタイミングに従って、種類判別と重送検出をそれぞれ選択的に実行可能であり、前記ある定められたタイミングが、最初のシートが搬送されてくるタイミングである場合にはシートの種類判別を行い、また、該ある定められたタイミングが、最初の搬送以降のシートが搬送されてくるタイミングである場合には重送検出を行う媒体識別手段を有する、画像形成装置である複写機本体内に設けられる媒体搬送装置である給送装置において、媒体識別手段によるシートの種類判別または重送検出の結果が、所定の基準にしたがって異常と判定されたときには、前記シートを複写機本体に設けた所定の退避場所へ搬送する。これにより、前記シートを複写機本体から取り除き易い箇所に設けた退避場所へ、前記シートを搬送することによって、ユーザーは、通常のジャム処理のような煩わしい作業を行うことなく、前記シートを複写機本体から容易に取り除くことができる。
また、本実施形態によれば、シートを収容する収容部である給送トレイ21と、給送トレイ21から上記搬送路へシートを繰り出す、繰出し手段であるピックアップローラ25とを備えており、また、種類判別または重送検出の実行対象である先行するシートに続いて、連続して給送トレイ21から繰り出すべき後続のシートの、繰り出しタイミングが変更可能であり、ピックアップローラ25は、少なくとも、上記媒体識別手段による先行するシートの種類判別または重送検出が完了し、かつ、所定の基準にしたがって正常と判断されたときに、後続するシートの繰り出しを行う。これにより、先行するシートの、媒体識別が完了し、かつ、正常と判断されなければ、後続のシートを給送しないので、先行するシートが異常判定となった場合でも、後続のシートは給送トレイ21上に留まっている。このように、先行して給送される媒体識別の対象となるシートと、それに後続して給送されるシートの間隔を通常の連続搬送よりも広く空ける。こうすることで、媒体識別の異常が検出されて搬送動作が停止したときでも、装置本体内に無駄なシートが残留するのを無くすことができる。これにより、省資源対応や、残紙処理等の煩わしさを解消できる。
また、本実施形態によれば、上記所定の退避場所を少なくとも装置本体内部、例えば両面ユニット122内に設けられた反転トレイ123上にしている。これにより、ユーザーは両面ユニット122を装置本体から引き出すことで、排送トレイ123上の残紙処理を容易に行なうことができる。
また、本実施形態によれば、上記所定の退避場所を少なくとも装置本体外部、例えば排送トレイ4にすることにより、異常判定されたシートが装置本体外へ搬送される。よって、ユーザーが、手を煩わすことなく容易に異常判定されたシートを処理することができる。
また、本実施形態によれば、上記退避場所を2箇所以上有しており、上記測定された透過光量から推定した上記シートの種類に基づいて、前記シートが搬送される所定の退避場所を選択可能に構成している。例えば、測定透過率がOHP、第二原図、普通紙及び厚紙1等のシートであれば、ユーザーが残紙処理を行い易い反転トレイ123へ搬送を行う。また、反転トレイ123への進入が困難な厚紙2レベルである超厚紙においては、排送トレイ4上へ超厚紙を排出させる。これにより、超厚紙を反転トレイ123に退避させたときに生じる恐れのある装置本体へのダメージを抑制することができる。
なお、本実施形態においては本発明を複写機の給送装置に適用した例であるが、複写機の自動原稿搬送装置36における原稿の給送装置に適用することもできる。また、プリンタや印刷機、あるいは、スキャナにも適用できる。
退避動作の制御のフローチャート。 本実施形態に係る複写機の概略構成図。 給送装置の概略構成図。 複写機の電送部のブロック図。 媒体識別の制御のフローチャート。 装置本体外へ両面ユニットを引き出したときの概略構成図。 通常の連続搬送状態におけるシートの間隔を示す説明図。 先頭シートと後続とのシートの間隔を広げて搬送を行う場合の説明図。
符号の説明
4 排送トレイ
21 給送トレイ
23 レジストローラ
25 ピックアップローラ
26 給送ローラ
27 リバースローラ
101 エンジン制御部
102 コントローラ制御部
104 表示部
105 入力部
110 発光手段
111 受光手段
114 シート
114a 後続シート
115 シート束
122 両面ユニット
123 反転トレイ

Claims (6)

  1. 搬送路上の媒体の厚み方向の透過光量を測定するように配置された透過光量測定手段と、
    該透過光量測定手段で測定した結果を記憶しておく測定値記憶手段と、
    あらかじめ設定されている使用する媒体に応じた透過光量の情報を記憶している媒体情報記憶手段とを備え、
    該媒体が搬送されてくるタイミングで透過光量測定を行うと共に、該透過光量測定手段で測定された透過光量と、該媒体情報記憶手段にあらかじめ設定されている媒体に応じた透過光量または該測定値記憶手段が記憶している透過光量との比較により、該媒体の種類判別または重送検出を行い、かつ、ある定められたタイミングに従って、該種類判別と該重送検出とをそれぞれ選択的に実行可能であり、
    該ある定められたタイミングが、最初の媒体が搬送されてくるタイミングである場合には該媒体の種類判別を行い、また、該ある定められたタイミングが、最初の搬送以降の媒体が搬送されてくるタイミングである場合には重送検出を行う媒体識別手段を有する、画像形成装置本体内に設けられる媒体搬送装置において、
    該媒体識別手段による該媒体の種類判別または重送検出の結果が、所定の基準にしたがって異常と判定されたときには、該媒体を該画像形成装置本体に設けた所定の退避場所へ搬送することを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 請求項1の媒体搬送装置において、
    複数の媒体を収容可能な収容部と、
    該収容部から上記搬送路へ該媒体を繰り出す、繰出し手段とを備えており、
    また、該媒体の種類判別または重送検出の実行対象である先行媒体に続いて連続して該収容部から繰り出すべき後続の媒体の繰り出しタイミングが変更可能であり、
    該繰出し手段は、少なくとも、上記媒体識別手段による該先行媒体の種類判別または重送検出が完了し、かつ、所定の基準にしたがって正常と判定されたときに、該後続する媒体の繰り出しを行なうように構成されていることを特徴とする媒体搬送装置。
  3. 媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    該媒体を搬送する媒体搬送手段とを有する画像形成装置において、
    該媒体搬送手段として、請求項1または2の媒体搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、
    上記所定の退避場所は、少なくとも装置本体内部に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3または4の媒体搬送装置において、
    上記所定の退避場所は、少なくとも装置本体外部に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項3、4または5の画像形成装置において、
    上記所定の退避場所を2箇所以上有しており、
    上記測定された透過光量から推定した上記媒体の種類に基づいて、該媒体が搬送される該所定の退避場所が選択可能であることを特徴とする画像形成装置。
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