JP2008044703A - 自動原稿送り装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つの駆動軸に装着されたものでありながら、その周速に差を持たせることができ、シートサイズに応じた斜め排出を行うことができる自動原稿送り装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】上下2段のトレイ11,12の間に配置された一つの駆動軸21に駆動ローラ22B,22A,24A,24Bが設けられ、従動ローラ29,30,31が駆動ローラ22B,22A,24A,24Bに当接され、駆動ローラ22B,24Bを利用してシートSを下段トレイ12に排出する際には従動ローラ29,30と駆動ローラ22A,24Aとの当接状態がアクチュエータ部材26により解除される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機・ファクシミリ・スキャナ等の専用機或いはこれらの機能を備えた複合機等の画像形成装置に搭載可能な自動原稿送り装置及びこの自動原稿送り装置を搭載した画像形成装置に関する。
従来、複写機・ファクシミリ・スキャナ等の専用機或いはこれらのスキャナ機能を備えた複合機等には、原稿を自動的に読み取るために装置本体に搭載可能な自動原稿送り装置が周知である。
図10及び図11は、このような自動原稿送り装置の一例を示し、図10は自動原稿送り装置を搭載した画像形成装置としての複合機の平面図、図11は自動原稿送り装置の側面図である。
図において、40は画像形成装置としての複合機、41は複合機40の装置本体、42は装置本体41の上部に搭載された自動原稿送り装置である。
この自動原稿送り装置42は、少なくとも上下二段のトレイ43,44を備え、上段トレイ43から供給されたシートSが上段トレイ43と下段トレイ44との間の排出口45の近傍に配置された駆動ローラ46と従動ローラ47とのニップによって排出口45から下段トレイ44へと排出される。
上段トレイ43は、シートSを載置セットする際、複合機40の最大能力サイズのシートSの載置が可能となっていると共に必要以上にシートSがはみ出さないように面積設定がなされている。また、上段トレイ43は、下段トレイ44に排出されたシートSの取出しが容易となるように、上述した上段トレイ43上のシートSのはみ出しを考慮しつつ、平面視異形に形成されている。
しかしながら、上段トレイ43を最大シートサイズに合わせた面積・形状とすると、図10に示すように、比較的小サイズのシートSを処理した場合、下段トレイ44に排出されたシートSが上段トレイ43に隠れてしまって見えづらく、例えば、複合機40の複写機モードを利用した際に、複写処理後(画像形成処理後)のシート(図示せず)の取り出しは行うものの、下段トレイ44に排出されたシートSは取り忘れてしまうなどの問題が生じていた。
そこで、特許文献1に開示の技術のように、下段トレイ44に排出されるシートSを斜めに排出することが考えられる。
この特許文献1に開示の斜め排出は、左右一対の駆動ローラを独立した駆動装置を用いて回転させ、その左右の駆動ローラの回転量の差によってシートの斜め排出を可能とするものである。
特開平07−257799号公報
ところが、上記の如く構成されたシートSの斜め排出機構を自動原稿送り装置42に適用した場合、サイズの小さいシートSの斜め搬送を考慮した場合、左右一対の駆動ローラは比較的接近した状態で設ける必要がある一方、サイズの大きいシートSを排出する際には、サイズの小さいシートSの斜め搬送の状態と同じ回転量(回転速度)で排出したのでは、シートSの排出方向の長さが長いことと相俟って、駆動ローラよりも搬送方向上流側に位置するシートSの一部が徐々に斜め搬送されると共にその搬送方向に対する傾斜角度が大きく振れることとなり、自動原稿送り装置42の内部駆動機器等に当たってしまうなどの不具合が発生してしまうばかりでなく、シートSのサイズや排出速度等に応じた駆動制御を行う必要が生じて複雑な制御を強いられてしまうという問題が生じていた。
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、一つの駆動軸に装着されたものでありながら、その周速に差を持たせることができ、シートサイズに応じた斜め排出を行うことができる自動原稿送り装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の自動原稿送り装置は、少なくとも上下2段のトレイと、該上下2段のトレイの間に配置された一つの駆動軸と、該駆動軸に設けられた駆動ローラと、該駆動ローラに当接する従動ローラとを備え、前記上段トレイから供給されたシートを前記駆動ローラと前記従動ローラとのニップによって前記下段トレイへと排出する自動原稿送り装置において、前記駆動ローラは、前記シートの搬送方向と直交するシート幅方向に接近状態で離間した一対の小シート用小径部及び小シート用大径部と、該小シート用小径部及び小シート用大径部を挟むように離間し且つ前記小シート用各径部とシート幅方向の同方向で大小関係にある一対の大シート用小径部及び大シート用大径部とを備え、前記従動ローラは、前記各大小径部に独立して当接するように複数備え、前記各従動ローラのうち、前記大シート用小径部及び大シート用大径部を利用してシートを前記下段トレイに排出する際には、前記小シート用小径部及び小シート用大径部に対する前記従動ローラとの当接状態を解除する解除スイッチを備えていることを特徴とする。
この際、前記小シート用小径部に対する前記小シート用大径部の径倍率を前記大シート用小径部に対する前記大シート用大径部の径倍率以上とするか、前記小シート用小径部に対する前記小シート用大径部の周速倍率を前記大シート用小径部に対する前記大シート用大径部の周速倍率以上とするのが好ましい。
尚、前記小シート用小径部に対する前記大シート用小径部の径倍率又は周速倍率が1:1であってもよい。
また、前記各小径部と前記各大径部とが独立したローラであっても良い。
また、前記小シート用小径部と前記小シート用大径部とは一つの截頭円錐形状のローラであり、前記大シート用小径部と前記大シート用大径部とが独立したローラであっても良い。
さらに、前記各径部が一つのローラから構成されていても良い。
このような構成とすれば、排出シートを斜めに排出することができると共に、サイズの大きいシートを排出する際には、シートSの搬送方向に対する傾斜角度を小さくすることができる。
本発明の自動原稿送り装置によれば、一つの駆動軸に装着されたものでありながら、その周速に差を持たせることができ、シートサイズに応じた斜め排出を行うことができる。
次に、本発明の一実施形態に係る自動原稿送り装置及び画像形成装置について、図面を参照して説明する。
(画像形成装置の全体構成)
図1は本発明の一実施形態に係る自動原稿送り装置を搭載した画像形成装置としての複合機の斜視図、図2は本発明の一実施形態に係る自動原稿送り装置を搭載した画像形成装置としての複合機の平面図、図3は本発明の一実施形態に係る自動原稿送り装置の要部の拡大断面図、図4は本発明の一実施形態に係る自動原稿送り装置の要部の拡大平面図である。
図1に示すように、画像形成装置としての複合機1は、装置本体2の上部側面に設けられたメインスイッチ3と、装置本体2の前面から引き出し可能な複数段の用紙トレイユニット4,5,6と、装置本体2の側面から開閉可能な手差し用紙トレイ7と、複写機・ファクシミリ・スキャナとして原稿を読み取る際の自動原稿送り装置(以下、「ADF」と称する)8と、表示画面9を有すると共に各種機能等の設定・選択操作を行う操作部10とを備えている。
尚、この複合機1の形状や構成・機能等は図示例のものに限定されるものではない。また、例えば、ソーター等のオプション機器等の設置を妨げるものではない。
操作部10は、図2に示すように、表示画面9に隣接して複合機1の各種機能(複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能)の選択、複写部数・拡大縮小率・相手先電話番号等の数値入力、複写機能やファクシミリ機能の実行(画像形成開始)のスタート等を操作するための各種スイッチが設けられている。
ADF8は、図3に示すように、少なくとも上下二段のトレイ11,12と、上段トレイ11から供給されたシートSを搬送する搬送部13と、この搬送部13を覆うカバー14とを備えている。
搬送部13は、上段トレイ11にセットされた原稿となるシートSの最上位のものから順次取り出す送り出しローラ15と、図示を略する読取部へとシートSを折り返す折り返しドラム16と、読取部でシートSを読み取る際に折り返しドラム16の形状に起因するシートSの撓みを矯正する読取ガイド17と、折り返しドラム16の外周に当接するように読取ガイド17のシート搬送方向前後に配置されて折り返しドラム16と協働してシートSを搬送する搬送ローラ18,19と、シートSを下段トレイ12に向けて斜め排出するための排出ローラユニット20とを備えている。
排出ローラユニット20は、シートSの排出方向と直交するシート幅方向に沿って延びる一つの駆動軸21と、この駆動軸21に操作部10側から順に設けられた複数の駆動ローラ22B,22A,23,24A,24Bと、駆動軸21と平行な回転軸25と、回転軸25の操作部10とは反対側の端部寄りに設けられたアクチュエータ部材26と、回転軸25の中央寄りに設けられた一対のアーム27,28と、アーム27,28の先端に回転可能に設けられた従動ローラ29,30と、この従動ローラ29,30とは別に図示を略する軸部材を介してカバー14等に保持された従動ローラ31とを備えている。
駆動ローラ22A,23,24Aは、図4に示すように、駆動ローラ23を中心とする間隔W1の範囲に均等間隔で配置されている。この間隔W1は、例えば、シートSの搬送可能な最小サイズがA5(縦)に対応している。
また、駆動ローラ22B,24Bは、図4に示すように、駆動軸21の略両端寄りに位置しており、駆動ローラ22A,23,24Aを挟むように駆動ローラ23を中心とする間隔W2の範囲に均等間隔で配置されている。この間隔W2は、例えば、シートSの搬送可能な最小サイズがB4(縦)以上に対応している。
これにより、駆動ローラ22A,24AはシートSの搬送方向と直交するシート幅方向に接近状態で離間した中央付近にそれぞれ対向配置された一対の小シート用大径部及び小シート用小径部とされ、駆動ローラ22B,24Bはこの小シート用大径部(駆動ローラ24A)及び小シート用小径部(駆動ローラ22A)を挟むように離間した大シート用大径部(駆動ローラ24B)及び大シート用小径部(駆動ローラ22B)とされている。
ここで、各駆動ローラ22A,22B,23,24A,24Bは、例えば、小シート用小径部としての駆動ローラ22Aの直径D1の径倍率を基準値である“1”とした場合、小シート用大径部としての駆動ローラ24Aの直径D3の径倍率は“3”に設定され、駆動ローラ23と大シート用小径部としての駆動ローラ22Bの直径D2の径倍率は“2”に設定され、大シート用大径部としての駆動ローラ24Bの直径D3の径倍率は“3”に設定されている。
従って、小シート用小径部としての駆動ローラ22Aの直径D1に対する小シート用大径部としての駆動ローラ24Aの直径D3は3倍に設定され、大シート用小径部としての駆動ローラ22Bの直径D2に対する大シート用大径部としての駆動ローラ24Bの直径D3は1.5倍に設定されている。
即ち、D1:D3=3倍、D2:D3=1.5倍(共に逆数)に設定されており、小シート用小径部としての駆動ローラ22Aに対する小シート用大径部としての駆動ローラ24Aの径倍率(3倍)は大シート用小径部としての駆動ローラ22Bに対する大シート用大径部としての駆動ローラ24Bの径倍率(1.5倍)以上に設定されている。
これにより、小シート用小径部としての駆動ローラ22Aに対する小シート用大径部としての駆動ローラ24Aの周速倍率も大シート用小径部としての駆動ローラ22Bに対する大シート用大径部としての駆動ローラ24Bの周速倍率以上となる。
尚、駆動ローラ23の直径D2を含めて図4の図示下方から順に配置された各駆動ローラ22B,22A,23,24A,24Bの径倍率を、D2:D1:D2:D3:D3=2:1:2:3:3とし、駆動ローラ23を駆動ローラ22Bの直径D2と同じ径倍率としているが、この駆動ローラ23は少なくとも隣接する小シート用の駆動ローラ22A,24Aの間にあってこの駆動ローラ22A,24Aの径倍率の間の直径であれば機能的に満足するため、以下の説明における各駆動ローラ22B,22A,23,24A,24Bの径倍率においては、その説明を省略し、例えば、上述の場合、D2:D1:D2:D3:D3との表記等では、D2:D1:※:D3:D3、或いは、2:1:※:3:3のように、※で省略する。
この際、以下の説明における径倍率の順序は、図4の図示下方から順に配置された各駆動ローラ22B,22A,23,24A,24Bの順とする。
また、上述した径倍率は、例えば、D2:D1:※:D3:D3=2:1:※:4:4のように、小シート用小径部としての駆動ローラ22Aに対する小シート用大径部としての駆動ローラ24Aの径倍率が大シート用小径部としての駆動ローラ22Bに対する大シート用大径部としての駆動ローラ24Bの径倍率以上に設定されていれば良く、しかも、上述した直径比は整数に限定されるものではない。
アクチュエータ部材26は、B4(縦)サイズ以上のシートSが搬送されてきた場合に、そのシートSと当接することにより回転軸25を回転させる。
従動ローラ29,30は、スポンジ(発泡ウレタンやナイロン樹脂)等の比較的軽い素材から構成されており、常時は駆動ローラ22A,24Aに当接している。
上記の構成において、上段トレイ11から供給されたシートSは、折り返しドラム16と搬送ローラ18,19とのニップによって折り返し搬送される際に読取部で読み取られ、その読み取り情報に基づいて複写機能やファクシミリ機能としての画像形成処理が実行される。
また、画像読み取り後のシートSは、上段トレイ11と下段トレイ12との間に配置された排出ローラユニット20によって下段トレイ12へと斜め排出される。
以下、複合機1における主な機能形態を説明する。
(複写機能)
複合機1は、ADF8に読み取り原稿(シートS)をセットして、又はADF8を回動式に持ち上げて原稿載置読取部17上に原稿をセットして読み取った画像データに基づいて、予め操作部10を用いて設定した設定条件に応じた印刷処理(画像形成処理)を行う。
(プリンタ機能)
複合機1は、図示を略するパーソナルコンピュータ等とケーブル接続(無線又は有線のネットワークLAN接続を含む)されており、そのパーソナルコンピュータ等から出力した印刷指令データに含まれる画像データに基づいて所定の印刷処理(画像形成処理)を行う。この際、画像形成処理のための各種設定(例えば、拡大・縮小・集約等や印刷部数等)は、パーソナルコンピュータ(ネットワークサーバーを含む)等にインストールされた複合機1用のプリンタドライバを利用して設定され、これらの各種設定に係わるデータが印刷指令データの一部として含まれている。
(スキャナ機能)
複合機1は、図示を略するパーソナルコンピュータ等とケーブル接続(無線又は有線のネットワークLAN接続を含む)されており、ADF8に読み取り原稿をセットして、又はADF8を回動式に持ち上げて原稿載置読取部17上に読み取り原稿をセットして読み取った画像データをケーブル接続されたパーソナルコンピュータ等に出力する。この際、画像形成処理のための各種設定(例えば、解像度等)は、パーソナルコンピュータ(ネットワークサーバーを含む)等にインストールされた複合機1用のスキャナドライバを利用してパーソナルコンピュータ(ネットワークサーバーを含む)等で設定される。尚、装置本体2の操作部10で設定することも可能である。
(ファクシミリ機能)
複合機1は、ADF8に読み取り原稿をセットして、又はADF8を回動式に持ち上げて原稿載置読取部17上に読み取り原稿をセットして読み取った画像データを、操作部10で操作・指定した相手先にファクシミリ回線を通じてファクシミリ送信する。また、ファクシミリ回線を通じて受信した受信データに含まれる画像データに基づいて印刷処理(画像形成処理)を行う。この際、画像形成処理のための各種設定(例えば、送信先設定等)は、操作部10での操作・指定の他、パーソナルコンピュータ(ネットワークサーバーを含む)等にインストールされた複合機1用のファクシミリドライバ(又はプリンタドライバ)を利用して設定される。従って、パーソナルコンピュータ等によるファクシミリ機能を利用することも可能である。尚、ファクシミリ回線を通じて相手先から受信した受信データには、相手先電話番号や用紙サイズ、送信枚数等に係わるデータが含まれている。
(ADF8の具体的機能)
上述した各種機能において、複写機能時やスキャナ機能時(ファクシミリ送信のためのスキャンを含む)において、規格サイズのシートSをADF8を利用して自動原稿送りを行う場合、例えば、シートSがA5(縦)、B5(縦)、A4(縦)のような比較的小さいサイズであった場合には、そのシートSは駆動ローラ22Aと従動ローラ29及び駆動ローラ24Aと従動ローラ30とにそれぞれニップされ、駆動ローラ22Aの直径D1と駆動ローラ24Aの直径D3の径倍率の差に起因する周速差によってシートSが斜め搬送される。
これに対し、例えば、シートSがB4(縦)及びA3(縦)のような比較的大きいサイズであった場合には、そのシートSはアクチュエータ部材26と接触することによって回転軸25が回転すると同時にアーム27,28が図3の図示上方へと回動し、駆動ローラ22Aに対する従動ローラ29の当接状態及び駆動ローラ24Aに対する従動ローラ30の当接状態がそれぞれ解除される。
これにより、駆動ローラ22Bと従動ローラ31及び駆動ローラ24Bと従動ローラ31とにシートSがそれぞれニップされ、駆動ローラ22Bの直径D2と駆動ローラ24Bの直径D3の径倍率の差に起因する周速差によってシートSが斜め搬送される。
このように、サイズの小さいシートSを排出する際にはシートSの搬送方向に対する排出傾斜角度を大きくすることができ、サイズの大きいシートSを排出する際にはシートSの搬送方向に対する排出傾斜角度を小さくすることができる。また、サイズの大きいシートSは排出傾斜角度が小さいことから、ADF8の内部駆動機器等にシートSが当たってしまうなどの不具合が発生することを防止することができる。
尚、駆動軸21のシート幅方向中心に配置された駆動ローラ23は、シートSのサイズに関わりなく搬送中のシートSの幅方向略中央と接触し、各駆動ローラ22A,24A,22B,24Bと従動ローラ29,30,31,31とのニップ時のシートSのシート幅方向の撓みを抑制するためのものである。
また、小シートサイズ用の駆動ローラ22Aと駆動ローラ24Aとは搬送するシートSのシート幅方向中心を基準に等間隔に離間した間隔W1とされ、大シートサイズ用の駆動ローラ22Bと駆動ローラ24Bとは搬送するシートSのシート幅方向中心を基準に等間隔に離間した間隔W2とされている。
これにより、シートSは、その搬送方向中心を基準として傾斜排出されるため、シートSのサイズに関わりなく、そのシートSの搬送方向中心が駆動軸21のシート幅方向中心を通る規格に適している。
これに対し、シートSのサイズに関わりなく、シートSの搬送方向に沿う1辺を基準とした排出を行う場合には、小シートサイズ用の駆動ローラ22Aと駆動ローラ24Aとは小さい規格(A5(縦)〜A4(縦))と分類した中での最小サイズ(例えば、A5(縦))の搬送方向中心を基準に等間隔に離間した間隔W1とされ、大シートサイズ用の駆動ローラ22Bと駆動ローラ24Bとは大きい規格(B4(縦)〜A3(縦))と分類した中での最小サイズ(例えば、B4(縦))の搬送方向中心を基準に等間隔に離間した間隔W2とされる。
この際、解除スイッチとしてのアクチュエータ部材26は、シートSの搬送方向に沿う1辺とはシート幅方向反対側の1辺寄りに配置される。
ところで、上記実施の形態では、シートSが大サイズか小サイズかを検出する解除スイッチとしてアクチュエータ部材26を用い、シートSの通過によって駆動ローラ22A,24A,と従動ローラ29,30とのニップを解除する構成を開示したが、例えば、上段トレイ11には、セットされたシートSのサイズを検出する原稿サイズ検出センサを設けているものが周知であるため、この周知の原稿サイズ検出センサの原稿サイズ検出結果に基づいて、シートサイズが大きいときには、ソレノイドや電磁コイル等を駆動させて従動ローラ29,30を浮かせることによってニップ状態を解除することも可能である。
(変形例1)
図5は本発明の一実施形態の変形例1に係る自動原稿送り装置の要部の拡大平面図である。
上記実施の形態では、各駆動ローラ22B,22A,23,24A,24Bの径倍率をD2:D1:※:D3:D3=2:1:※:3:3、又は、D2:D1:※:D3:D3=2:1:※:4:4のように、特に大径部としての駆動ローラ24A,24Bを同一径(D3)とし、径倍率の差を小径部としての駆動ローラ22B,22Aの直径(D2,D1)に径倍率で差を持たせたものを開示したが、この変形例1では、小径部としての駆動ローラ22B,22Aの直径D1を同じとし、大径部としての駆動ローラ24A,24Bの直径(D3,D2)の径倍率に差を持たせたものである。
ところで、駆動ローラ22A,24Aと従動ローラ29,30とのニップ、又は駆動ローラ22B,24Bと従動ローラ31,31とのニップによるシートSの搬送時に、シートSが搬送方向上流側に配置された他のシート搬送手段、例えば、折り返しドラム16と搬送ローラ19とのニップによって下流側へとシートSを同時に搬送している状態、即ち、シート搬送方向前後の2箇所以上にシートSが跨って搬送されている状態では、そのシート搬送方向前後のシート搬送速度が問題となる。
そこで、シート搬送方向上流側の搬送速度と同速度でシートSを搬送するように、そのシート搬送方向上流側のシート搬送速度を基準値“1”とした場合、駆動ローラ22B,22Aの直径D1を基準値“1”のシート搬送速度と同速度を実現する径倍率“1”とすると共に、搬送方向上流側とで跨ってシートSを搬送している状態ではスポンジ等で構成した従動ローラ29,30による滑り(特に、周速の早い大径部側の駆動ローラ24Aと従動ローラ30)を発生させることで速度差を相殺することができる。
尚、このようなシート搬送方向前後でシートSが跨って搬送されている場合の速度差の相殺技術としては、駆動軸21の駆動系にトルクリミッタ等を設け、例えば、上述したシート搬送速度の基準値“1”と考慮した所定値以上のトルクが駆動軸21に加わった場合には駆動軸21を空回りさせる等が考えられる。
また、シートSのシート搬送方向に沿うシート長(シートサイズ)によって、例えば、搬送ローラ19をシートSの搬送方向上流側(シート後端)が通過してから従動ローラ29,30,31のニップを開始させてもよい。
(変形例2)
図6は本発明の一実施形態の変形例2に係る自動原稿送り装置の要部の拡大平面図である。
上記実施の形態並びに変形例1では、小径部としての駆動ローラ22A,22Bの径倍率に実質的な差を持たせたもの(実施の形態)又は大径部としての駆動ローラ24A,24Bの径倍率に実質的な差を持たせたもの(変形例1)を開示したが、この変形例2では、小径部としての駆動ローラ22A,22B及び大径部としての駆動ローラ24A,24Bに同一直径(D1,D3)のものを用いたものである。
即ち、小シート用の駆動ローラ22A,24Aの間隔W1と大シート用の駆動ローラ22B,24Bの間隔W2との差によって、小シート用としての駆動ローラ22A,24A間でのシートSの搬送時の駆動軸21に対する傾きと大シート用としての駆動ローラ22B,24B間でのシートSの搬送時の駆動軸21に対する傾きとに差を発生させ、この傾きの差に起因するシートSの搬送時におけるシート回転力(斜行搬送力)に差を発生させ、小シート用と大シート用との周速差を機能的に発生させたものである。
(変形例3)
図7は本発明の一実施形態の変形例3に係る自動原稿送り装置の要部の拡大平面図である。
この図7に示したものは、変形例2に示した小シート用としての駆動ローラ22A,24Aは独立したローラであったのに対して、この変形例2では一つの截頭円錐形状のローラに駆動ローラ22A,24Aの機能を具備させ、部品点数を削減したものである。
(変形例4)
図8は本発明の一実施形態の変形例4に係る自動原稿送り装置の要部の拡大平面図である。
この図8に示したものは、変形例3に示した小シート用としての駆動ローラ22A,24Aを一つの截頭円錐形状のローラとして駆動ローラ22A,24Aの機能を具備させたが、この変形例4では、一つの異形ローラに駆動ローラ22B,22A,23,24A,24Bを機能的に具備させて部品点数をより一層削減したものである。
(変形例5)
図9は本発明の一実施形態の変形例5に係る自動原稿送り装置の要部の拡大平面図である。
この図9に示したものは、上述した各実施の形態並びに各変形例では、シートSが大きい場合であっても斜行搬送する構成のものを開示したが、上段トレイ11の形状等によっては大きいサイズのシートSは斜行搬送する必要がない場合を考慮して、小径部としての駆動ローラ22Bの直径D3と大径部としての駆動ローラ24Bの直径D3とを同一としたものである。
本発明の一実施形態に係る自動原稿送り装置を搭載した画像形成装置としての複合機の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る自動原稿送り装置を搭載した画像形成装置としての複合機の平面図である。 本発明の一実施形態に係る自動原稿送り装置の要部の拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る自動原稿送り装置の要部の拡大平面図である。 本発明の一実施形態の変形例1に係る自動原稿送り装置の要部の拡大平面図である。 本発明の一実施形態の変形例2に係る自動原稿送り装置の要部の拡大平面図である。 本発明の一実施形態の変形例3に係る自動原稿送り装置の要部の拡大平面図である。 本発明の一実施形態の変形例4に係る自動原稿送り装置の要部の拡大平面図である。 本発明の一実施形態の変形例5に係る自動原稿送り装置の要部の拡大平面図である。 従来の自動原稿送り装置を搭載した画像形成装置としての複合機の平面図である。 従来の自動原稿送り装置の側面図である。
符号の説明
1…複合機(画像形成装置)
8…自動原稿送り装置
11…上段トレイ
12…下段トレイ
21…駆動軸
22A…駆動ローラ(小シート用小径部)
22B…駆動ローラ(大シート用小径部)
24A…駆動ローラ(小シート用大径部)
24B…駆動ローラ(大シート用大径部)
26…アクチュエータ部材(解除スイッチ)
29…従動ローラ
30…従動ローラ
31…従動ローラ

Claims (8)

  1. 少なくとも上下2段のトレイと、該上下2段のトレイの間に配置された一つの駆動軸と、該駆動軸に設けられた駆動ローラと、該駆動ローラに当接する従動ローラとを備え、前記上段トレイから供給されたシートを前記駆動ローラと前記従動ローラとのニップによって前記下段トレイへと排出する自動原稿送り装置において、
    前記駆動ローラは、前記シートの搬送方向と直交するシート幅方向に接近状態で離間した一対の小シート用小径部及び小シート用大径部と、該小シート用小径部及び小シート用大径部を挟むように離間し且つ前記小シート用各径部とシート幅方向の同方向で大小関係にある一対の大シート用小径部及び大シート用大径部とを備え、
    前記従動ローラは、前記各大小径部に独立して当接するように複数備え、
    前記各従動ローラのうち、前記大シート用小径部及び大シート用大径部を利用してシートを前記下段トレイに排出する際には、前記小シート用小径部及び小シート用大径部に対する前記従動ローラとの当接状態を解除する解除スイッチを備えていることを特徴とする自動原稿送り装置。
  2. 前記小シート用小径部に対する前記小シート用大径部の径倍率を前記大シート用小径部に対する前記大シート用大径部の径倍率以上としたことを特徴とする請求項1に記載の自動原稿送り装置。
  3. 前記小シート用小径部に対する前記小シート用大径部の周速倍率を前記大シート用小径部に対する前記大シート用大径部の周速倍率以上としたことを特徴とする請求項1に記載の自動原稿送り装置。
  4. 前記小シート用小径部に対する前記大シート用小径部の径倍率又は周速倍率が1:1であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の自動原稿送り装置。
  5. 前記各小径部と前記各大径部とが独立したローラであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載の自動原稿送り装置。
  6. 前記小シート用小径部と前記小シート用大径部とは一つの截頭円錐形状のローラであり、前記大シート用小径部と前記大シート用大径部とが独立したローラであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載の自動原稿送り装置。
  7. 前記各径部が一つのローラから構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載の自動原稿送り装置。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の自動原稿送り装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009249088A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Kyocera Mita Corp 原稿送り装置および画像形成装置

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