JP2008043402A - 自覚式検眼装置 - Google Patents

自覚式検眼装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008043402A
JP2008043402A JP2006219492A JP2006219492A JP2008043402A JP 2008043402 A JP2008043402 A JP 2008043402A JP 2006219492 A JP2006219492 A JP 2006219492A JP 2006219492 A JP2006219492 A JP 2006219492A JP 2008043402 A JP2008043402 A JP 2008043402A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
optometry
display screen
target
displayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006219492A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokuji Kubota
篤司 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topcon Corp filed Critical Topcon Corp
Priority to JP2006219492A priority Critical patent/JP2008043402A/ja
Publication of JP2008043402A publication Critical patent/JP2008043402A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】検眼ユニットの位置決めを容易に行うことができる自覚式検眼装置を提供する。
【解決手段】検眼ユニットである検眼ユニット15に投光部51を設け、各種の視標11を表示するための表示画面49を有する表示部41に投光部51からの光を受けるための受光部52を設ける。受光部52は、被検眼13が表示画面49に表示された視標11を検眼ユニット15の各フォロプタ22,23に形成された各検眼窓26内に配置された各レンズ27を通して視認可能となる傾動角度で各フォロプタ22,23が傾動したときに投光部51からの光を受け入れる。コントローラ18のCPU30は、受光部52が投光部51からの光を受け入れたことを検知したとき、各フォロプタ22,23を傾動させるための回動駆動部36の駆動を停止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、被検者の自覚的な判断に基づいて被検眼の視機能を検査するための自覚式検眼装置に関する。
従来、眼鏡を作成する際に該眼鏡のレンズの屈折度数を定めるために、被検者の各眼の視機能を被検者の応答に基づいて検査するための自覚式検眼装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この自覚式検眼装置は、検眼窓が設けられ、被検眼の屈折力を測定するための検眼ユニットと、検眼ユニットの作動を制御するコントローラとを備える。検眼ユニットは、被検眼の視軸の上下方向への変位に応じて検眼窓の位置を変化させるべく傾動可能であり、検眼ユニットには、コントローラの制御下で駆動し、検眼ユニットを傾動させるための傾動手段が設けられている。コントローラは、被検眼に呈示する各種の視標を表示する表示部と、該表示部に表示させる視標の選択及び傾動手段の作動を行うために操作される操作部とを備える。
被検眼の視機能を検査する際、表示部が検眼ユニットを向くようにコントローラを配置し、操作部の操作によって傾動手段を作動させることにより、被検眼が表示部に表示された視標を検眼窓を通して視認可能となるように、検眼ユニットを傾動させる。被検者は、表示部に表示された視標を検眼窓を通して視認し、視標の見え方を検者に応答する。検者は、被検者からの応答内容に応じて被検眼と表示部との間に例えばレンズを配置する。これにより、被検眼の視機能を矯正することができ、作成すべき眼鏡のレンズの屈折度数を定めることができる。
特開平9−299332号公報
しかしながら、検眼ユニットを傾動させるための傾動手段の作動が操作部の操作により行われることから、被検眼が表示部に表示された視標を検眼窓を通して視認可能となるように検眼ユニットの傾動位置の調整を行う際、検者が操作部の操作によって検眼ユニットの傾動位置を徐々に変化させながら試行錯誤を繰り返すことにより、表示部に表示された視標を見る被検眼の視軸上に検眼窓が配置される最適な傾動位置を見出す必要がある。このため、検眼ユニットの位置決め作業が煩雑になり、被検眼の検査時間の遅延を招く。
そこで、本発明の目的は、検眼ユニットの位置決めを容易に行うことができる自覚式検眼装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、各種の視標が表示される表示画面を有する表示装置と、前記視標を見るための検眼窓が設けられ、該検眼窓を通して前記視標を見る被検眼の屈折力を測定するための検眼ユニットであって前記被検眼の視軸の上下方向への変位に応じて前記検眼窓の位置を変化させるべく前後方向に傾動可能な検眼ユニットと、該検眼ユニットを傾動させるべく駆動する傾動手段と、前記傾動手段の作動を制御する制御手段とを備える自覚式検眼装置であって、前記表示装置及び前記検眼ユニットの少なくとも一方には送信部が設けられており他方には該送信部からの信号を受ける受信部が設けられており、前記制御手段は、前記被検眼が前記表示画面に表示された前記視標を前記検眼窓を通して視認可能となる前記検眼ユニットの傾動位置で前記受信部が前記送信部からの信号を受けたとき、前記傾動手段の駆動を停止することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記受信部からの信号に基づいて前記被検眼及び前記表示画面間の距離を算出し、前記受信部の受信により前記傾動手段の駆動を停止させた状態で算出した前記距離に基づいて前記視標の大きさを検査対象となる視力値に応じて調節し、大きさを調節した前記視標を前記表示画面に表示させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記表示装置はテーブル上に配置されており、前記検眼ユニットは前記テーブルに設けられた支持手段により支持されており、前記テーブル又は前記支持手段には、前記テーブルからの前記検眼ユニットの高さを検出するためのセンサと、前記検眼ユニットの傾動角度を検出するためのセンサとがそれぞれ設けられており、前記制御手段は、前記各センサにより測定された高さ及び傾動角度に基づいて前記被検眼及び前記表示装置間の距離を算出することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明において、前記制御手段は、検査に用いられる前記表示画面の解像度及び大きさを判定し、基準となる大きさ及び解像度を有する基準画面に前記視標が表示されたときと検査に用いられる前記表示画面で前記視標が表示されたときとの前記表示画面の大きさの違いによる前記視標の拡大率と解像度の違いによる前記視標の縮小率とをそれぞれ算出し、算出した前記拡大率及び前記縮小率に基づいて、前記視標が前記基準画面に表示されたときの大きさと同一の大きさで前記表示画面に表示されるように処理を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発明において、被検者の年齢を示す年齢データ及び性別を示す性別データの入力を行うための入力手段を更に備え、前記制御手段は、各種の画像を示す画像データが年齢及び性別毎に記憶された記憶部を有し、前記被検者の前記年齢データ及び前記性別データが前記入力手段により入力されると、前記記憶部に記憶された年齢及び性別と入力された前記年齢データ及び前記性別データとを比較して前記年齢データ及び前記性別データに対応する前記画像データを前記記憶部から抽出し、抽出した前記画像データに対応する画像を前記表示画面に表示させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の発明において、前記表示装置の前記検眼ユニット側と反対側に配置され、遠方視状態におかれたときの前記被検眼に前記視標を呈示するための視標呈示装置を更に備え、前記表示装置は、近方視状態におかれたときの前記被検眼に前記視標を呈示するために設けられており、前記制御装置は、前記視標呈示装置に表示させる各種の遠用画像と前記表示装置の前記表示画面に表示させる各種の近用画像とがそれぞれ記憶された記憶部を有し、該記憶部に記憶された複数の前記遠用画像及び複数の前記近用画像のそれぞれから互いに関連した画像を抽出し、その互いに関連した前記遠用画像及び前記近用画像をそれぞれ前記視標呈示装置及び前記表示画面に表示させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、表示装置及び検眼ユニットの少なくとも一方に送信部が設けられており他方には該送信部からの信号を受けるための受信部が設けられており、制御手段は、被検眼が表示画面に表示された視標を検眼窓を通して視認可能となる検眼ユニットの傾動位置で受信部が送信部からの信号を受けたとき、傾動手段の駆動を停止することから、検眼ユニットは、受信部が送信部からの信号を受けたとき、被検眼が表示画面に表示された視標を光学素子を通して視認可能となる最適な傾動位置に配置される。
これにより、被検眼が表示画面に表示された視標を検眼窓を通して視認可能となるように検眼ユニットの傾動位置の調整を行う際、検者が従来のような操作部の操作によって検眼ユニットの傾動位置を徐々に変化させながら試行錯誤を繰り返す必要はない。
従って、検眼ユニットの前記最適な傾動位置を見出すために従来のような試行錯誤を繰り返すことによる検眼ユニットの位置決め作業の煩雑性の発生が防止されるので、検眼ユニットの位置決め作業の煩雑さにより被検眼の検査時間が従来のように遅延することを、確実に防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、制御手段は、受信部からの信号に基づいて被検眼及び表示画面間の距離を算出し、受信部の受信により傾動手段の駆動を停止させた状態で算出した距離に基づいて視標の大きさを検査対象となる視力値に応じて調節し、大きさを調節した視標を表示画面に表示させる。
一般的に、被検眼の視力検査に用いられる視標の大きさは、検査対象となる視力値が大きくなるに従って小さくなり且つ被検眼と視標が表示される表示画面との間の距離が大きくなるに従って大きくなるように設定されている。このため、表示画面に表示される視標の大きさが、検査対象となる視力値及び被検眼と表示画面との間の距離に対応していない場合、被検眼の視力を正確に測定することができない。
これに対し、本発明によれば、前記したように、制御手段が、被検眼により視標が視認された状態で被検眼及び表示画面間の距離を算出し、算出した距離に基づいて視標の大きさを検査対象となる視力値に応じた大きさに調節し、大きさを調節した視標を表示画面に表示させることから、表示画面に表示される視標の大きさを、検査対象となる視力値及び被検眼と表示画面との間の距離に容易に対応させることができる。これにより、視標の大きさが視力値及び被検眼と表示画面との間の距離に対応しないことによる被検眼の視力の誤測定を確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、表示装置はテーブル上に配置されており、検眼ユニットはテーブルに設けられた支持手段により支持されており、テーブル又は支持手段には、テーブルからの検眼ユニットの高さを検出するためのセンサと、検眼ユニットの傾動角度を検出するためのセンサとがそれぞれ設けられており、制御手段は、各センサにより測定された高さ及び傾動角度に基づいて被検眼及び表示装置間の距離を算出することから、被検眼及び表示装置間の距離をより正確且つ容易に算出することができる。
請求項4に記載の発明によれば、制御手段は、検査に用いられる表示画面の解像度及び大きさを判定し、基準となる大きさ及び解像度を有する基準画面に視標が表示されたときと検査に用いられる表示画面で視標が表示されたときとの表示画面の大きさの違いによる視標の拡大率と解像度の違いによる視標の縮小率とをそれぞれ算出し、算出した拡大率及び縮小率に基づいて、視標が基準画面に表示されたときの大きさと同一の大きさで表示画面に表示されるように画像処理を行う。
一般的に、表示画面への表示対象となる視標の画素数が一定である場合、その視標を表示する表示画面の解像度を一定にして表示画面の大きさを大きくすると、いわゆる画素ピッチが大きくなるため、表示画面が大きくなった分表示画面に表示される視標の大きさが大きくなり、また、表示画面の大きさを一定にして解像度を大きくすると、表示画面の画素数が増大するため、表示画面の視標を表示するのに必要な領域が小さくなり、従って、表示画面に表示される視標の大きさが小さくなる。このため、表示画面を大きさ及び解像度が異なる他の表示画面に単に交換した場合、表示画面に表示される視標の大きさが変化してしまい、被検眼の視機能を正確に測定することができない。
これに対し、本発明によれば、前記したように、制御手段が、表示画面の大きさの違いによる視標の拡大率と表示画面の解像度の違いによる視標の縮小率とをそれぞれ算出し、算出した拡大率及び縮小率に基づいて、視標が基準画面に表示されたときの大きさと同一の大きさで表示画面に表示されるように処理を行うことから、表示画面を大きさ及び解像度が異なる他の表示画面に交換した場合でも、表示画面の大きさ及び解像度に拘らず、視標を同一の大きさで表示画面に表示させることができる。これにより、大きさ及び解像度が異なる表示画面に同一の視標を表示したときに表示された視標の大きさに変化が生じることによる被検眼の視機能の誤測定を確実に防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、被検者の年齢データ及び性別データの入力を行うための入力手段を更に備え、制御手段は、各種の画像データが年齢及び性別毎に記憶された記憶部を有し、被検者の年齢データ及び性別データが入力手段により入力されると、記憶部に記憶された年齢及び性別と入力された年齢データ及び性別データとを比較して年齢データ及び性別データに対応する画像データを記憶部から抽出し、抽出した画像データに対応する画像を表示画面に表示させることから、例えば光学素子が被検眼の視力を矯正するためのレンズで構成されている場合、年齢及び性別に応じた身近な画像を被検眼の視力の矯正に用いられたレンズを通して被検眼に呈示することにより、そのレンズが設けられた眼鏡を実際に装用して生活している状態を被検者に仮想的に体験させることができる。これにより、より現実に即した検査を行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、表示装置の検眼ユニット側と反対側には、遠方視状態におかれたときの被検眼に視標を呈示するための視標呈示装置が配置されており、表示装置は、近方視状態におかれたときの被検眼に視標を呈示するために設けられており、制御装置は、視標呈示装置に表示させる各種の遠用画像と表示装置の表示画面に表示させる各種の近用画像とがそれぞれ記憶された記憶部を有し、該記憶部に記憶された複数の遠用画像及び複数の近用画像のそれぞれから互いに関連した画像を抽出し、その互いに関連した遠用画像及び近用画像をそれぞれ視標呈示装置及び表示画面に表示させることから、例えば、光学素子が被検眼の視力を矯正するためのレンズで構成されている場合に、視標呈示装置に呈示された視標の見え方に基づいて被検眼の視力を矯正したレンズを通して表示装置の表示画面に表示された視標を見たときすなわち遠用眼鏡を装用したと仮定した状態で近方を見たときに遠方と近方との見え具合とを比較する際、視標呈示装置に例えば道路標識を表示し、表示装置の表示画面に例えば車両に設けられた計器を表示することにより、遠用眼鏡を装用した状態での遠方及び近方の見え具合を現実に即した状態で比較することができる。これにより、遠用眼鏡又は近用眼鏡を装用したと仮定した状態での遠方及び近方の見え具合を被検者に比較させ易くすることができる。
本発明を図示の実施例に沿って説明する。
本発明に係る自覚式検眼装置10は、図1及び図2に示すように、各種の視標11を被検者12の被検眼13(図5参照。)に呈示するための視標呈示装置14と、被検眼13の屈折力を測定するための検眼ユニット15とを備える。自覚式検眼装置10は、従来よく知られているように、図示しない眼鏡を作成する際に該眼鏡のレンズの屈折度数を定めるために用いられている。
視標呈示装置14は、従来よく知られているように、遠方視状態における被検眼13に視標11を呈示するための装置であり、視標11が表示される表示窓16が設けられた呈示装置本体17を備える。表示窓16に表示される視標11は、後述するコントローラ18の操作により選択される。表示窓16には、図示の例では、視力検査用の視標11である従来よく知られた文字「C」からなるランドルト環が表示されており、視力検査用の視標11以外に、例えば図示しない乱視検査用及びクロスシリンダー検査用等の視標11が表示される。
視標呈示装置14の被検者12側には、検眼テーブル19が配置されており、該検眼テーブルには、該検眼テーブルからその上方へ伸びる支柱20が設けられている。支柱20の上部には横方向に伸びるアーム21が設けられており、該アームに検眼ユニット15が取り付けられている。すなわち、アーム21は、検眼ユニット15を支持するための支持手段を構成する。
検眼ユニット15は、左右方向に並べて配置された一対のフォロプタ22,23を備える。各フォロプタ22,23は、図3に示すように、それぞれハウジング24,25を備える。各ハウジング24,25には、それぞれ呈示装置本体17の表示窓16に表示された視標11を見るための検眼窓26が形成されている。各検眼窓26は、それぞれ各ハウジング24,25を被検者12側から視標呈示装置14側へ貫通している。各ハウジング24,25内には、従来と同様に、互いに屈折度数の異なる複数のレンズ27が周方向に沿って設けられた図示しない環状のレンズディスクが回転可能に収納されている。各レンズ27は、前記レンズディスクの回転により各検眼窓26内に選択的に配置される。各レンズ27が各検眼窓26内に配置された状態では、各レンズ27の光軸は、各検眼窓26の中心線に一致している。
検眼ユニット15には、図2及び図3に示すように、各フォロプタ22,23を回動させるべく駆動する回動機構28が設けられている。回動機構28は、各フォロプタ22,23の各検眼窓26の中心線間の間隔すなわち各検眼窓26内に配置された各レンズ27の光軸の間隔が各フォロプタ22,23から視標呈示装置14へ向けて漸減するように各フォロプタを回動させる。各フォロプタ22,23の上部22a,23aには、図3に示す例では、アーム21に支持されたカバー部材29が上部22a,23aを覆うように設けられており、回動機構28は、このカバー部材29内に配置されている。回動機構28は、後述するCPU30の制御下で駆動する。回動機構28の駆動によって各フォロプタ22,23を回動させることにより、被検者12が近方を見たときに被検眼13の各視軸が互いに近づく方向である輻輳方向へ移動したとき、各フォロプタ22,23の検眼窓26内に配置された各レンズ27の光軸を視軸の移動に追従させることができる。
検眼テーブル19には、図1及び図2に示す例では、支柱20を上下方向に移動させるべく駆動する上下移動機構31が設けられている。上下移動機構31は、前記CPU30の制御下で駆動する。上下移動機構31の駆動によって支柱20が上下方向に移動することにより、各フォロプタ22,23の検眼窓26の高さ位置を被検者12の被検眼13の位置に合わせることができる。
また、検眼テーブル19には、支柱20の上下方向の移動量を検出するための移動量センサ32が設けられている。移動量センサ32は、支柱20が最下位置におかれた状態を基準として支柱20の上方への移動量を検出し、検出した移動量を示す信号を前記CPU30に送る。
支柱20は、図1に示す例では、アーム21が取り付けられた上半部33と検眼テーブル19に支持された下半部34とに分割されている。上半部33は、下半部34の上端34aにアーム21の伸長方向に沿って設けられた枢軸35を介して該枢軸の周りに回動可能に支持されており、図示の例では、視標呈示装置14に近づく方向への回動が許され、視標呈示装置14から離反する方向への回動が阻止されている。検眼テーブル19からの枢軸35の高さ位置は、検眼テーブル19からの各フォロプタ22,23の高さ位置よりも低くなるように設定されている。
また、支柱20には、図1及び図2に示すように、上半部33を回動させるべく駆動する回動駆動部36が設けられており、該回動駆動部は、前記CPU30の制御下で駆動する。回動駆動部36の駆動によって支柱20の上半部33が視標呈示装置14に向けて回動することにより、アーム21に設けられた各フォロプタ22,23はその各検眼窓26の中心線がそれぞれ下方へ向くように上半部33と一体的に傾動する(図5参照。)。これにより、視軸の上下方向への変化に応じて各レンズ27の配置位置を変化させることができる。すなわち、回動駆動部36は、検眼ユニットである検眼ユニット15を傾動させるべく駆動する傾動手段を構成する。
更に、支柱20には、図示の例では、上半部33の回動角度を検出するための角度センサ37が設けられている。角度センサ37は、図示の例では、ポテンショメータで構成されている。ポテンショメータは、図示しないが従来よく知られているように、抵抗体上を摺動するブラシの位置によって電圧が変化し、この電圧の変化に基づいて回転角度を検出するセンサである。角度センサ37は、支柱20の上半部33が下半部34と同軸上に配置される位置を基準として、枢軸35の周りの上半部33の回動角度を検出し、検出した回動角度を示す信号を前記CPU30に送る。
更に、本発明に係る自覚式検眼装置10は、前記したコントローラ18を備える。コントローラ18は、図1に示すように、検眼テーブル19上に載置されており、図2に示すように、前記したCPU30及びメモリ部38を有する演算制御回路39と、検者53(図1参照。)により操作される操作部40と、該操作部に電気的に接続され該操作部の操作内容等を表示する表示部41とを備える。
CPU30は、図2に示すように、検眼ユニット15及び視標呈示装置14のそれぞれに設けられた図示しない駆動制御部に接続されている。メモリ部38には、CPU30による算出のための各種の計算プログラム42と、各種の視標11を示す視標データ43とが予め記憶されている。また、メモリ部38には、被検眼13の視力検査時に検査対象となる視力値と被検眼13及び視標11間の距離と視標11の大きさとの関係を示す視力データテーブル44が記憶されている。
操作部40は、演算制御回路39に接続されている。操作部40には、図4に示すように、各フォロプタ22,23のハウジング24,25の検眼窓26内に配置するレンズ27を切り替えるときに操作されるダイヤルスイッチ45と、視標呈示装置14の表示窓16に表示させる視標11を選択するための複数の視標選択スイッチ46aからなるスイッチ群46とが設けられている。更に、操作部40には、遠方を見た状態での被検眼13の視機能を検査する遠用検査モードと近方を見た状態での被検眼13の視機能を検査する近用検査モードとを切り替えるための切り替えスイッチ47と、視標選択スイッチ46aの操作により視力検査用の視標11が選択されたときに検査対象となる視力値を切り替えるための視力スイッチ48とが設けられている。
表示部41は、例えば操作部40の操作内容を表示する表示画面49を有する。また、表示部41は、図示の例では、その下縁部41aで、操作部40の縁部40aに該縁部に沿って設けられた軸部材50を介して該軸部材の周りに回動可能に支持されている。
表示画面49は、図示の例では、液晶パネルで構成されている。表示画面49には、切り替えスイッチ47の操作により検査モードが遠用検査モードから近用検査モードに切り替わることにより近用検査が行われる際、視標選択スイッチ46aの操作により選択された視標11が表示される。すなわち、表示部41は、近用検査時に被検眼13に呈示する視標11を表示する表示装置を構成する。
本発明に係る自覚式検眼装置10では、光を出射する投光部51が表示部41に設けられており、投光部51からの光を受けるための受光部52が検眼ユニット15に設けられている。
投光部51は、図4に示す例では、表示部41の表示画面49を取り巻く枠部41bに設けられており、例えばLEDのような図示しない光源を有する。投光部51は、CPU30の制御下で前記光源から光を出射し、前記光源からの光は、図示の例では、表示画面49に対してほぼ垂直に出射される。
受光部52は、図3に示す例では、投光部51の前記光源から出射された光を検出する受光センサで構成されており、各フォロプタ22,23の上部に設けられたカバー部材29の被検者12側と反対側に位置する側壁29aに設けられている。また、受光部52は、図示の例では、支柱20の上半部33が回動したときに被検眼13が表示画面49に表示された視標11を各検眼窓26から各レンズ27を通して視認可能となる傾動位置に各フォロプタ22,23がおかれたときに、投光部51からの光を受け入れるすなわち検出するように設定されている。各フォロプタ22,23の前記傾動位置は、図示の例では、投光部51からの光が受光部52に上半部33の長手方向に対して垂直に照射されたときの傾動位置に設定されている。受光部52は、投光部51からの光を検出すると、そのことを示す信号をCPU30に送る。
被検眼13の視力検査を遠用検査モードで行う際、検者53は、切り替えスイッチ47の操作により検査モードを遠用検査モードに設定し、視力検査用の視標11を操作部40の視標選択スイッチ46aの操作により選択し、更に、検査対象となる視力値を視力スイッチ48の操作により選択する。
このとき、CPU30は、切り替えスイッチ47の操作により遠用検査モードが設定されたことを検知し、更に、視標選択スイッチ46aが操作され且つ視力スイッチ48が操作されたことを検知すると、選択された視標11に対応する視標データ43をメモリ部38から抽出し、その視標11を検査対象となる視力値に応じた大きさで視標呈示装置14の表示窓16に表示させる旨の制御信号を視標呈示装置14の前記駆動制御部に送る。これにより、視標呈示装置14の表示窓16には、検査対象となる視力値に応じた大きさを有する視力検査用の視標11が表示される。
被検者12は、視標呈示装置14の表示窓16に表示された視標11を各フォロプタ22,23の検眼窓26内に配置された各レンズ27を通して見て、その見え方を検者53に応答する。検者53は、被検者12の応答に基づいて、ダイヤルスイッチ45の操作により新たなレンズ27を検眼窓26内に配置する。これにより、被検眼13の視力が矯正されるので、作成すべき眼鏡のレンズ27の屈折度数を定めることができる。
他方、被検眼13の視力検査を近用検査モードで行う際、検者53は、先ず、図5に示すように、コントローラ18を検眼テーブル19上で被検者12の前方に配置し、表示部41を軸部材50の周りに回動させることにより表示画面49を各フォロプタ22,23に対向させる(図5には一方のフォロプタ22が示されている。)。
次に、検者53は、切り替えスイッチ47の操作により検査モードを遠用検査モードから近用検査モードに切り替え、視力検査用の視標11を操作部40の視標選択スイッチ46aの操作により選択し、更に、検査対象となる視力値を視力スイッチ48の操作により選択する。
このとき、CPU30は、切り替えスイッチ47の操作により近用検査モードに切り替わったことを検知すると、回動駆動部36を作動させるべく該回動駆動部に制御信号を送る。回動駆動部36は、CPU30から制御信号を受けると、前記したように、支柱20の上半部33を枢軸35の周りに視標呈示装置14に向けて回動させる。支柱20の回動により、アーム21に設けられた各フォロプタ22,23が傾動することによって投光部51からの光が受光部52に支柱20の上半部33の長手方向に対して垂直に照射されたとき、前記したように、受光部52が投光部51の前記光源からの光を検出する。このとき、受光部52は、前記したように、投光部51からの光を検出すると、そのことを示す信号をCPU30に送る。CPU30は、受光部52から信号を受けると、回動駆動部36に支柱20の回動を停止させることを示す制御信号を送る。これにより、回動駆動部36の駆動が停止することにより支柱20の回動が停止し、各フォロプタ22,23は検眼窓26から各レンズ27を通して表示画面49を視認可能となる傾動位置に保持される。
また、CPU30は、各フォロプタ22,23が前記傾動位置に保持されたとき、移動量センサ32及び角度センサ37からそれぞれ支柱20の移動量Δ及び支柱20の回動角度θを示す信号を受けると、その移動量Δ及び回動角度θに基づいて検眼ユニット15と表示画面49との間の距離を算出する。検眼ユニット15と表示画面49との間の距離は、図示の例では、受光部52及び投光部51間の距離で規定されている。
CPU30による受光部52及び投光部51間の距離の算出は、メモリ部38に記憶された計算プログラム42の実行により以下のように行われる。
支柱20が最下位置にあり且つ上半部33が下半部34と同軸上に位置した基準状態における検眼テーブル19からの受光部52の高さをh0とすると、支柱20が移動量Δで上方へ移動したとき、検眼テーブル19からの受光部52の高さh1は、h1=h0+Δで表される。
また、枢軸35から受光部52までの距離をrとすると、上半部33が角度θで視標呈示装置14に向けて回動したとき、検眼テーブル19からの受光部52の高さh2は、h2=h1−r(1−cosθ)で表される。
更に、受光部52から検眼テーブル19に向けての垂線と上半部33とのなす角度は、上半部33の回動角度θとの錯角の関係により、θであり、投光部51から受光部52に照射される光は上半部33の長手方向に対して垂直であることから、受光部52及び投光部51を互いに結ぶ線分と前記垂線とのなす角度をαとすると、α=(π/2)−θで表される。
また、表示部41と検眼テーブル19とのなす角度はαとなることから、コントローラ18が検眼テーブル19上に配置された状態での検眼テーブル19から投光部51までの距離をdとすると、検眼テーブル19からの投光部51の高さh3は、h3=dsinθで表される。従って、投光部51からの受光部52の高さhはh=h2−h3で表される。
これらのことから、受光部52及び投光部51間の距離をLとすると、L=(h2−h3)/cosαで表され、この式に各パラメータの値を代入することにより、受光部52及び投光部51間の距離Lを求めることができる。
尚、基準状態における検眼テーブル19からの受光部52の高さh0、枢軸35から受光部52までの距離r及び検眼テーブル19から投光部51までの距離dは、図示の例では、それぞれメモリ部38に予め記憶されている。
CPU30は、受光部52及び投光部51間の距離Lを算出すると、その距離Lを被検眼13と視標11との間の距離に近似して、操作部40の視標選択スイッチ46aの操作により選択された視標11の大きさを、視力スイッチ48の操作により選択された視力値に応じた大きさに調節する。
一般的に、被検眼13に呈示する視標11が文字「C」からなる前記したランドルト環である場合、被検眼13とランドルト環との間の距離が5mのときに、高さ寸法が7.5mm、文字の太さが1.5mm、文字の切れ目部分の幅が1.5mmのランドルト環の前記切れ目部分を確認することができれば被検眼13の視力が1.0であると判定される。従って、被検眼13と視標11との間の距離が例えば1mである場合、前記したランドルト環の1/5の大きさのランドルト環の前記切れ目部分を確認することができれば、被検眼13の視力が1.0であると判定される。尚、被検眼13と視力検査用の視標11との間の距離が5mのときの視標11の大きさと視力値との関係を示す視力データテーブル44は、前記したように、メモリ部38の記憶部に予め記憶されている。
図示の例では、CPU30は、視標11スイッチの操作により選択された視標11が例えばランドルト環であり、視力スイッチ48の操作により検査対象となる視力値が1.0である場合、先ず、被検眼13との間の距離すなわち算出した受光部52及び投光部51間の距離Lと視力データテーブル44に設定された距離5mとを比較する。次に、CPU30は、距離Lが5mではないと判断した場合、その距離5mに対する倍率を算出し、算出した倍率に基づいてランドルト環の大きさを算出する。続いて、CPU30は、算出した大きさのランドルト環を表示画面49に表示することを示す制御信号を表示部41に送る。これにより、表示画面49には、検査対象となる視力値と受光部52及び投光部51間の距離Lとに応じた大きさのランドルト環が表示される。
本実施例によれば、前記したように、表示部41に投光部51が設けられており、検眼ユニット15の各フォロプタ22,23に設けられたカバー部材29に投光部51からの光を受けるための受光部52が設けられており、受光部52は、被検眼13が表示画面49に表示された視標11を各レンズ27を通して視認可能となる傾動角度で各フォロプタ22,23が傾動したときに投光部51からの光を受け入れ、コントローラ18のCPU30は、受光部52が投光部51からの光を受け入れたことを検知したとき回動駆動部36の駆動を停止することから、各フォロプタ22,23は、受光部52が投光部51からの光を受け入れたとき、被検眼13が表示画面49に表示された視標11を各レンズ27を通して視認可能となる最適な傾動位置に配置される。
これにより、被検眼13が表示画面49に表示された視標11を各レンズ27を通して視認可能となるように各フォロプタ22,23の傾動位置の調整を行う際、検者53が従来のような操作部40の操作によって各フォロプタ22,23の傾動位置を徐々に変化させながら試行錯誤を繰り返す必要はない。
従って、各フォロプタ22,23の前記最適な傾動位置を見出すために従来のような試行錯誤を繰り返すことによる各フォロプタ22,23の位置決め作業の煩雑性の発生が防止されるので、各フォロプタ22,23の位置決め作業の煩雑さにより被検眼13の検査時間が従来のように遅延することを、確実に防止することができる。
また、前記したように、CPU30は、被検眼13により視標11が視認された状態で被検眼13及び表示画面49間の距離を算出し、算出した距離に基づいて視標11の大きさを検査対象となる視力値に応じた大きさに調節し、大きさを調節した視標11を表示画面49に表示させることから、表示画面49に表示される視標11の大きさを、検査対象となる視力値及び被検眼13と表示画面49との間の距離に容易に対応させることができる。これにより、視標11の大きさが視力値及び被検眼13と表示画面49との間の距離に対応しないことによる被検眼13の視力の誤測定を確実に防止することができる。
更に、前記したように、各フォロプタ22,23と一体的に上下方向に移動する支柱20の移動量を検出する移動量センサ32と、各フォロプタ22,23と一体的に傾動する支柱20の上半部33の傾動角度を検出する角度センサ37とがそれぞれ設けられており、CPU30は、移動量センサ32及び角度センサ37により測定された移動量及び傾動角度に基づいて被検眼13及び表示装置間の距離すなわち受光部52及び投光部51間の距離を算出することから、被検眼13及び表示装置間の距離をより正確且つ容易に算出することができる。
また、前記したように、支柱20が、上半部33と下半部34とに分割されており、上半部33は、下半部34の上端34aに設けられた枢軸35を介して該枢軸の周りに回動可能に支持されており、検眼テーブル19からの枢軸35の高さ位置は、検眼テーブル19からの各フォロプタ22,23の高さ位置よりも低くなるように設定されており、回動駆動部36の駆動によって上半部33が視標呈示装置14に向けて回動することにより、アーム21に設けられた各フォロプタ22,23はその各検眼窓26の中心線がそれぞれ下方へ向くように上半部33と一体的に傾動する。
従来、各フォロプタ22,23が例えばアーム21の長手方向に沿って設けられた枢軸の周りに回動可能にアーム21に支持されている場合、例えば被検眼13が遠方視状態から近方視状態に移るときに各フォロプタ22,23の上部22a,23aが被検者12から離反する方向へ移動するように各フォロプタを枢軸の周りに視標呈示装置14へ向けて回動させたとき、各フォロプタ22,23の下部が被検者13に向けて移動するため、各フォロプタ22,23の下部が顔面に接触する虞がある。
これに対し、本実施例によれば、検眼テーブル19からの枢軸35の高さ位置が、検眼テーブル19からの各フォロプタ22,23の高さ位置よりも低くなるように設定されていることから、例えば被検眼13が遠方視状態から近方視状態に移るときに各フォロプタ22,23を傾動させるべく上半部33を視標呈示装置14に向けて回動させたとき、各フォロプタ22,23は全体的に被検者12の前方下方へ向けて移動する。これにより、各フォロプタ22,23の傾動時に該各フォロプタの下部が被検者12の顔面に接触することを確実に防止することができる。
本実施例では、受光部52が検眼ユニット15に設けられたカバー部材29に設けられ、投光部51が表示部41に設けられた例を示したが、これに代えて、受光部52を表示部41に設け、投光部51をカバー部材29に設けることができ、または、カバー部材29に第一の受光部52と第一の投光部51を設け、表示部41に第一の投光部51からの光を受ける第二の受光部52と第一の受光部52に向けて光を出射する第二の投光部51を設けることができる。
また、本実施例では、表示部41が操作部40に連結された例を示したが、これに代えて、表示部41を操作部40に連結することなく該操作部と別体に設けることができる。この場合、例えばパーソナルコンピュータに用いられるディスプレイのような汎用の表示部を表示部41に用いることができる。表示部41に汎用の表示部を用いた場合、投光部51又は受光部52を汎用の表示部の例えば製造時に該表示部に予め一体的に設けることができ、又は、汎用の表示部とは別体に形成された投光部51又は受光部52を汎用の表示部の製造後に該表示部に設けることができる。
更に、本実施例では、移動量センサ32が検眼テーブル19に設けられ、角度センサ37が支柱20に設けられた例を示したが、これに代えて、移動量センサ32を例えば支柱20のように検眼テーブル19以外の箇所に設け、角度センサ37を検眼テーブル19のように支柱20以外の箇所に設けることができる。
ところで、一般的に、表示画面49への表示対象となる視標11の画素数が一定である場合、その視標11を表示する表示画面49の解像度を一定にして表示画面49の大きさを大きくすると、いわゆる画素ピッチが大きくなるため、表示画面49が大きくなった分表示画面49に表示される視標11の大きさが大きくなり、また、表示画面49の大きさを一定にして解像度を大きくすると、表示画面49の画素数が増大するため、表示画面49の視標11を表示するのに必要な領域が小さくなり、従って、表示画面49に表示される視標11の大きさが小さくなる。このため、表示画面49を大きさ及び解像度が異なる他の表示画面49に単に交換した場合、表示画面49に表示される視標11の大きさが変化してしまい、被検眼13の視機能を正確に測定することができない。
そこで、本実施例において、実際に検査に用いられる表示画面49の解像度及び大きさに拘らず、基準となる解像度及び大きさを有する基準画面で表示したときの大きさと同一の大きさで視標11を表示画面49に表示させることができように、以下のような手段を用いることができる。
すなわち、検査に用いられる表示画面49の基準となる解像度及び大きさを演算制御回路39のメモリ部38に予め記憶させ、CPU30に以下のような機能を担わせる。
CPU30は、例えば切り替えスイッチ47の操作により近用検査モードに切り替わったことを検知したとき、表示部41から送られる信号に基づいて、検査に用いられる表示画面49の解像度及び大きさを判定する。
続いて、CPU30は、判定した解像度及び大きさに基づいて、メモリ部38に記憶された基準となる大きさ及び解像度を有する基準画面に視標11が表示されたときと実際に検査に用いられる表示画面49で視標11が表示されたときとの表示画面49の大きさの違いによる視標11の拡大率と解像度の違いによる視標11の縮小率とをそれぞれメモリ部38に記憶された計算プログラム42を用いて算出する。
例えば、メモリ部38に記憶された基準画面の大きさが20.80[cm]×15.60[cm]であり、解像度が800[px]×800[px]であり、検査に実際に用いられる表示画面49の大きさ及び解像度がそれぞれ34.00[cm]×25.50[cm]、1024[px]×768[px]である場合、表示画面49の大きさの違いによる視標11の拡大率は20.80/34.00=0.61と求められ、解像度の違いによる視標11の縮小率は1024/800=1.28と求められる。
更に、CPU30は、算出した拡大率及び縮小率との積を求め、その積の値に基づいて視標11を縮小又は拡大させる。すなわち、上記した例では、拡大率が0.61であり縮小率が1.28であることから、それらの積は0.78であることが分かり、これにより、実際に用いる表示画面49に視標11を基準画面に表示したときの大きさと同一の大きさで表示するには視標11の大きさを基準となる大きさの0.78倍の大きさにしておけばよいことが分かる。これらの算出は、メモリ部38に記憶された計算プログラム42の実行により行うことができる。
このように、CPU30が、表示画面49の大きさの違いによる視標11の拡大率と表示画面49の解像度の違いによる視標11の縮小率とに基づいて、視標11が基準画面に表示されたときの大きさと同一の大きさで表示画面49に表示されるように処理を行うことから、表示画面49を大きさ及び解像度が異なる他の表示画面49に交換した場合でも、表示画面49の大きさ及び解像度に拘らず、視標11を同一の大きさで表示画面49に表示させることができる。これにより、大きさ及び解像度が異なる表示画面49に同一の視標11を表示したときに表示された視標11の大きさに変化が生じることによる被検眼13の視機能の誤測定を確実に防止することができる。
また、本実施例において、演算制御回路39のメモリ部38に、図示しないが、各種の画像データを年齢及び性別毎に記憶させることができる。メモリ部38に記憶される前記画像データの画像のうち、大人の男性に対応する画像は例えば男性誌の画像であり、大人の女性に対応する画像は例えば女性誌の画像であり、子供に対応する画像は例えばひらがなの多い絵本の画像である。
また、この場合、図示しないが、被検者12の年齢データ及び性別データを入力するための入力手段を例えばコントローラ18に設け又は接続し、更に、CPU30に以下の機能を担わせることができる。
すなわち、CPU30は、被検者12の年齢データ及び性別データが前記入力手段により入力されると、メモリ部38に記憶された年齢及び性別と入力された年齢データ及び性別データとを比較して年齢データ及び性別データに対応する前記画像データを記憶部から抽出し、抽出した前記画像データに対応する画像を視標呈示装置14の表示窓16及び表示部41の表示画面49に表示させる。
これにより、年齢及び性別に応じた身近な画像を被検眼13の視力の矯正に用いられたレンズ27を通して被検眼13に呈示することにより、そのレンズ27が設けられた眼鏡を実際に装用して生活している状態を被検者12に仮想的に体験させることができる。これにより、より現実に即した検査を行うことができる。
更に、本実施例において、演算制御回路39のメモリ部38に、図示しないが、視標呈示装置14に表示させる各種の遠用画像と表示部41の表示画面49に表示させる各種の近用画像とをそれぞれ個別に記憶させることができる。メモリ部38に記憶される前記遠用画像は、テレビを示す画像や道路標識等を示す画像で構成され、前記近用画像は、本や車両に設けられた計器等を示す画像で構成される。
また、この場合、CPU30に以下のような機能を担わせることができる。
すなわち、CPU30は、メモリ部38に記憶された複数の前記遠用画像及び複数の前記近用画像のそれぞれから互いに関連した画像を抽出し、その互いに関連した前記遠用画像及び前記近用画像をそれぞれ視標呈示装置14の表示窓16及び表示部41の表示画面49に表示させる。このとき、CPU30は、例えば視標呈示装置14の表示窓16に道路標識を示す画像を表示させ、表示部41の表示画面49に車両の計器を示す画像を表示する。
これにより、例えば視標呈示装置14に表示された視標11の見え方に基づいて被検眼13の視力を矯正したレンズ27を通して表示部41の表示画面49に表示された視標11を見たときすなわち遠用眼鏡を装用したと仮定した状態で近方を見たときに遠方と近方との見え具合とを比較する際、遠方及び近方の見え具合を現実に即した状態で比較することができる。これにより、遠用眼鏡又は近用眼鏡を装用したと仮定した状態での遠方及び近方の見え具合を被検者12に比較させ易くすることができる。
また、本実施例では、CPU30は、移動量センサ32及び角度センサ37からの信号に基づいて検眼ユニット15及び表示画面49間の距離Lを算出した例を示したが、これに代えて、図示しないが、移動量センサ32及び角度センサ37を不要とし、表示部41又は検眼ユニット15に測距装置を設けることができる。
前記測距装置は、従来よく知られているように、測距対象物に向けて光を出射する光源と、該測距対象物からの反射光を受ける受光素子とを備える。すなわち、前記測距装置は、送信部及び受信部の両方の役割を担う。前記受光素子は、光源から光が出射されてから受けるまでの時間又は光源から出射された光の位相と反射光の位相との差を検出する。
この場合、前記測距装置の前記受光素子は、支柱20の回動により傾動する検眼ユニット15が表示部41の表示画面49に正対する傾動位置におかれたとき、測距対象物である検眼ユニット15又は表示部41から反射光を受け、検出した時間又は位相差を示す信号をCPU30に送る。CPU30は、前記受光素子から受けた信号に基づいて前記測距装置と検眼ユニット15又は表示部41との間の距離を算出し、算出した距離に基づいて、前記したと同様に、視標11の大きさを検査対象となる視力値に応じた大きさに調節する。

本発明に係る自覚式検眼装置を概略的に示す斜視図である。 本発明に係る自覚式検眼装置を概略的に示すブロック図である。 本発明に係る検眼ユニットを概略的に示す正面図である。 本発明に係るコントローラを概略的に示す平面図である。 本発明に係る検眼ユニット及び表示画面間の距離の測定方法を概略的に示す説明図である。
符号の説明
10 自覚式検眼装置
11 視標
15 検眼ユニット
19 テーブル(検眼テーブル)
21 支持手段(アーム)
30 制御手段(CPU)
32,37 センサ(移動量センサ、角度センサ37)
41 表示装置(表示部)
49 表示画面
51 送信部(投光部)
52 受信部(受光部)

Claims (6)

  1. 各種の視標が表示される表示画面を有する表示装置と、前記視標を見るための検眼窓が設けられ、該検眼窓を通して前記視標を見る被検眼の屈折力を測定するための検眼ユニットであって前記被検眼の視軸の上下方向への変位に応じて前記検眼窓の位置を変化させるべく前後方向に傾動可能な検眼ユニットと、該検眼ユニットを傾動させるべく駆動する傾動手段と、前記傾動手段の作動を制御する制御手段とを備える自覚式検眼装置であって、前記表示装置及び前記検眼ユニットの少なくとも一方には送信部が設けられており他方には該送信部からの信号を受ける受信部が設けられており、前記制御手段は、前記被検眼が前記表示画面に表示された前記視標を前記検眼窓を通して視認可能となる前記検眼ユニットの傾動位置で前記受信部が前記送信部からの信号を受けたとき、前記傾動手段の駆動を停止することを特徴とする自覚式検眼装置。
  2. 前記制御手段は、前記受信部からの信号に基づいて前記被検眼及び前記表示画面間の距離を算出し、前記受信部の受信により前記傾動手段の駆動を停止させた状態で算出した前記距離に基づいて前記視標の大きさを検査対象となる視力値に応じて調節し、大きさを調節した前記視標を前記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1に記載の自覚式検眼装置。
  3. 前記表示装置はテーブル上に配置されており、前記検眼ユニットは前記テーブルに設けられた支持手段により支持されており、前記テーブル又は前記支持手段には、前記テーブルからの前記検眼ユニットの高さを検出するためのセンサと、前記検眼ユニットの傾動角度を検出するためのセンサとがそれぞれ設けられており、前記制御手段は、前記各センサにより測定された高さ及び傾動角度に基づいて前記被検眼及び前記表示装置間の距離を算出することを特徴とする請求項2に記載の自覚式検眼装置。
  4. 前記制御手段は、検査に用いられる前記表示画面の解像度及び大きさを判定し、基準となる大きさ及び解像度を有する基準画面に前記視標が表示されたときと検査に用いられる前記表示画面で前記視標が表示されたときとの前記表示画面の大きさの違いによる前記視標の拡大率と解像度の違いによる前記視標の縮小率とをそれぞれ算出し、算出した前記拡大率及び前記縮小率に基づいて、前記視標が前記基準画面に表示されたときの大きさと同一の大きさで前記表示画面に表示されるように処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の自覚式検眼装置。
  5. 被検者の年齢を示す年齢データ及び性別を示す性別データの入力を行うための入力手段を更に備え、前記制御手段は、各種の画像を示す画像データが年齢及び性別毎に記憶された記憶部を有し、前記被検者の前記年齢データ及び前記性別データが前記入力手段により入力されると、前記記憶部に記憶された年齢及び性別と入力された前記年齢データ及び前記性別データとを比較して前記年齢データ及び前記性別データに対応する前記画像データを前記記憶部から抽出し、抽出した前記画像データに対応する画像を前記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の自覚式検眼装置。
  6. 前記表示装置の前記検眼ユニット側と反対側に配置され、遠方視状態におかれたときの前記被検眼に前記視標を呈示するための視標呈示装置を更に備え、前記表示装置は、近方視状態におかれたときの前記被検眼に前記視標を呈示するために設けられており、前記制御装置は、前記視標呈示装置に表示させる各種の遠用画像と前記表示装置の前記表示画面に表示させる各種の近用画像とがそれぞれ記憶された記憶部を有し、該記憶部に記憶された複数の前記遠用画像及び複数の前記近用画像のそれぞれから互いに関連した画像を抽出し、その互いに関連した前記遠用画像及び前記近用画像をそれぞれ前記視標呈示装置及び前記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の自覚式検眼装置。
JP2006219492A 2006-08-11 2006-08-11 自覚式検眼装置 Pending JP2008043402A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006219492A JP2008043402A (ja) 2006-08-11 2006-08-11 自覚式検眼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006219492A JP2008043402A (ja) 2006-08-11 2006-08-11 自覚式検眼装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008043402A true JP2008043402A (ja) 2008-02-28

Family

ID=39177741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006219492A Pending JP2008043402A (ja) 2006-08-11 2006-08-11 自覚式検眼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008043402A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008148930A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Topcon Corp 自覚式検眼装置
JP2014097238A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Nidek Co Ltd 検眼装置、検眼ユニット移動機構
WO2014126307A1 (ko) * 2013-02-15 2014-08-21 주식회사 케이티 로봇에서의 시력 측정 방법 및 이를 위한 로봇
JP2017500931A (ja) * 2013-12-17 2017-01-12 エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラル ドプティック) 自覚屈折力を測定する装置及び方法
JP2017518835A (ja) * 2014-06-25 2017-07-13 ローデンストック.ゲゼルシャフト.ミット.ベシュレンクテル.ハフツング 視力を決定するための方法
JP2019177096A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社ニデック 検眼装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008148930A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Topcon Corp 自覚式検眼装置
JP2014097238A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Nidek Co Ltd 検眼装置、検眼ユニット移動機構
WO2014126307A1 (ko) * 2013-02-15 2014-08-21 주식회사 케이티 로봇에서의 시력 측정 방법 및 이를 위한 로봇
KR101515177B1 (ko) 2013-02-15 2015-04-24 주식회사 케이티 로봇에서의 시력 측정 방법 및 이를 위한 로봇
JP2017500931A (ja) * 2013-12-17 2017-01-12 エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラル ドプティック) 自覚屈折力を測定する装置及び方法
JP2017518835A (ja) * 2014-06-25 2017-07-13 ローデンストック.ゲゼルシャフト.ミット.ベシュレンクテル.ハフツング 視力を決定するための方法
JP2019177096A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社ニデック 検眼装置
JP7127333B2 (ja) 2018-03-30 2022-08-30 株式会社ニデック 検眼装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10405741B2 (en) Optometry apparatus controller, optometry system, and storage medium having optometry apparatus program stored therein
JP4873906B2 (ja) 検眼装置
US7458686B2 (en) Optometry apparatus
JP5727191B2 (ja) 検眼装置
KR100974993B1 (ko) 검안장치
US10067361B2 (en) Eyeglass fitting parameter measurement device and storage medium storing eyeglass fitting parameter measurement program
JP2008043402A (ja) 自覚式検眼装置
US20140293228A1 (en) Visual Acuity-Based Moving Image
JP3385055B2 (ja) 検眼装置
JP5128806B2 (ja) 自覚式検眼装置
JP5351691B2 (ja) 眼球下転量測定装置及び眼球下転量測定方法
JP6771345B2 (ja) 検眼装置
JPWO2008129991A1 (ja) 眼の調節力測定装置
WO2010119859A1 (ja) 検眼装置
JP4896696B2 (ja) 自覚式検眼装置
JP2009136663A (ja) 視野スキャン装置、視野スキャンプログラム、視野スキャン方法、及びコンピュータに読み取り可能な記録媒体。動的視野スキャン装置。静的視野スキャン装置。視野観測装置、視野観測プログラム、視野観測方法、及びコンピュータに読み取り可能な記録媒体。全視野網膜機能スキャンプログラム。検査範囲を能動的に限定し、視野欠損、盲点などの形状を詳しくディスプレイに図示するプログラム。コンピュータ設定の移動を行う動的視標を、視感度変化が認識された時点で能動的に移動させ、視感度変化位置を正確に確定し、視野視機能状態を高速度に輪郭抽出、結果をディスプレイに図示するプログラム。空間分離能度数分布グラフ表示視野計、視野欠損度計量表現視野計並びに、視野網膜視機能変化領野輪郭高速抽出視野計。視野欠損の文字認識への影響レベルを%により正確に計量表示するプログラム。視野盲点位置、盲点の大きさ高速度検出ディスプレイ表示プログラム。盲点直径左右比率計算結果ディスプレイ表示プログラム。盲点位置、盲点直径の時間に対する変化の推移をディスプレイに逐次表示プログラム。被験者が自らの視野欠損をディスプレイに見ながら、検査範囲を限定することができ、検査時間を短縮しながら視野スキャンの解像度を増大させるプログラム。視野2次元に対する垂直軸方向として視野視覚機能レベルを、高低差によりディスプレイに立体的に図示、それを回転並びに平行移動させ、あらゆる方向からその立体構造を観察するプログラム。詳細な視野検査を実施するために検査範囲を限局する際、被験者の視野をディスプレイ色欠損として被験者に認識させ、被験者はそれを見ながら、関心のある形状を示すディスプレイ色欠損部分を検査範囲として設定、被験者の応答逐次に一定間隔移動するよう設定された静的視標利用により、網膜構造を反映する程の視野検査を短時間に行う、その際、視標認識応答error減少、検査時間短縮を実現するために静的視標の周辺に4本の線分からなるguideを用いるプログラム。正常眼圧緑内障あるいは緑内障初段階に特徴的な視覚機能が僅かに低下した視野領域を、一般のコンピュータにより検出可能にするプログラム制御静的視標、並びにディスプレイにその視覚機能低下領域の形状を詳しく表示する視野計プログラム
JP6606264B1 (ja) 視野検査装置
JP4916753B2 (ja) 自覚式検眼装置
JP6057061B2 (ja) 眼屈折力測定装置
KR200255565Y1 (ko) 근접 시력 진단기
JP2008272030A (ja) 自覚式検眼装置
JP7298144B2 (ja) 自覚式検眼装置及び自覚式検眼プログラム
CN113508331B (zh) 测量被测试者的眼球的旋转特性的测量方法及渐进屈光力镜片的设计方法
JP2007111145A (ja) 自覚式検眼装置
JP5749502B2 (ja) 検眼装置