JP2008042017A - レジストを回収可能なレジスト剥離除去方法及びそれを用いる半導体製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上記目的を達成するため、本発明は、ウェハ基板上に形成されたレジスト膜を剥離除去するにあたり、レジスト膜を透過可能であって、ウェハ基板に吸収可能であるレーザ光を選択する一方、レジスト膜上に上記レーザ光を透過可能な液体膜を形成し、該液体膜を介して上記選択されたレーザ光をレジスト膜に照射して上記レジスト表面で実質的にアブレーションを起こさせることなく、レジスト膜を透過させて上記ウェハ基板とレジスト膜との界面でウェハ表面に損傷を与えない程度の熱を発生させる一方、上記レジスト膜表面と液体との界面で上記液体膜を局所的に沸騰・蒸発させ、上記レジスト膜に衝撃を与えて剥離させる。
【選択図】図1
Description
しかしながら、レジスト表面上に水などのレーザ光が透過する液体膜の壁を存在させ、その状態でウェハ基板にレーザ光を照射すれば、照射したレーザ光のエネルギーによりウェハ基板が加熱され、さらにはその熱拡散により、上記ウェハ基板に付着しているレジストと液体界面では、液体自身の局所的な沸騰・蒸発によりウェハと液体を反対方向に押しのける力の反作用(レジスト側への力)によりレジスト膜が衝撃を受けレジスト膜をウェハ基板から剥離することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明装置において、上記液体膜形成手段は沸騰可能な液体を収容し、レジスト膜を形成したウェハ基板を浸漬させる液体膜形成槽であるか、またはウェハ基板上のレジスト膜に液滴を散布又は噴霧する手段から構成することができる。前者の場合、上記液体膜形成槽及び/又は洗浄設備が超音波洗浄装置を設けるのが好ましく、上記液体膜形成槽が超音波洗浄装置を備えると、洗浄設備を兼ねることができる。なお、上記液体膜形成槽は上記機械的振動を付与する超音波洗浄装置に代え、電気的振動を与える、高周波電流や電界操作による剥離設備とすることもできる。また、本発明においてはレジスト膜が光解離されてないので、上記洗浄設備が洗浄液と分離して実質的にアブレーションを起こしていない剥離レジスト膜を回収する手段を備え、これを回収するようにすることができる。
例えば、Siウェハ上に塗布されたノボラックレジストに紫外から赤外までのレーザ光をそれぞれ照射した場合について説明すると、
波長266nmの短波長の光ではノボラックレジストの透過率がほぼ0のため、照射するレーザ光のエネルギーはレジスト膜に吸収される。また、波長266nmのレーザ光のフォトンエネルギーは約105(kcal/mol)で、ノボラックレジストを構成している分子間の結合(例えば、C−C(80 kcal/mol)、C−O(88 kcal/mol)、C−H(98 kcal/mol))を光解離させることができる。従って、レーザ光のエネルギーを受け取った部分のレジスト材料は光解離を伴ったアブレーション現象(蒸発)により選択的に除去される。レジスト材料はある程度の厚みがあるため、レーザ光を照射している部分の選択的な除去はその厚みが無くなるまで続く。すべてレジスト材料が除去されれば、レーザ光は基板であるSiウェハに到達する。Siウェハの波長266nm光に対する反射率は約80%以上と高いため、レジストが除去される照射エネルギーではSiウェハが損傷することはない。以上のことから、フォトンコストが高い波長266nmではノボラックレジストはアブレーション現象によって除去されており、剥離というメカニズムにより除去されている訳ではない。
ここで、ノボラック系樹脂とは、酸触媒下フェノール類とホルムアルデヒドとの縮合重合反応により形成されたフェノール樹脂の一種である。ノボラック樹脂自身熱硬化性を有さないため、ノボラック系樹脂に例えば硬化剤としてジアゾナフトキノンを混練し加熱し架橋硬化させる。ノボラック系レジストの紫外線透過率を図12に示す。本発明に係るレジスト剥離除去方法においては、レジスト膜をある程度透過しなければならないため、透過率20%以上であることが好ましい。そのためには、レーザ波長はパルス幅がナノ秒では300nm以上であることが必要である。
レジスト膜の剥離に用いられる沸騰・蒸発可能な液体は、レーザ手段6から照射されたレーザ光のSiウェハでのエネルギー吸収によりウェハ基板2とレジスト界面での熱応力に加えて、ウェハ基板に付着しているレジストと液体界面で液体自身の局所的な沸騰・蒸発によりウェハと液体を反対方向に押しのける力の反作用を利用してレジスト膜に衝撃を与えレジスト膜を剥離するためのものである。また、当該液体は、レーザ手段6から照射された光が当該液体を介してウェハ基板に吸収されなければならないため、レーザ手段6からの光を透過する液体であることが必要である。したがって、このようにSiウェハの加熱により沸騰・蒸発可能であってレーザ光を透過することができれば如何なる液体を使用しても良いが、当該液体は、水、水溶液或いは水分散液であることが好ましい。
〔基板〕
本発明は、ウェハ基板に代表されるレジスト膜が形成される広範囲の基板に対して有効であり、ウェハ基板を例に説明すれば、レーザ光がレジスト膜を透過してレジスト膜下のウェハ基板に吸収され、それによりウェハ基板が加熱され、ウェハ基板付近の液体が局所的に沸騰・蒸発し、沸騰・蒸発した液体がレジスト膜に衝撃を与えてウェハ基板からレジスト膜を剥離させるという原理に基づくものである。したがって、ウェハ基板としては、レーザ手段から照射された光を吸収するSi等の半導体基板が適用できる。本明細書において、基板の具体例としてウェハ基板を挙げているが、本発明に係る剥離作用を受けうる限り如何なる基板を用いてもよい。
レーザ手段6は、レーザ光をウェハ基板2に照射することができ、これによりレジスト膜を当該ウェハ基板から剥離除去するものである。
レジスト膜剥離除去装置1は、さらに超音波洗浄手段を備えていても良い。超音波洗浄手段は、下方に開放された有底筒状のケースを備え、このケース内の中心部に上下方向に振動する超音波振動子が配置され、この振動子の下側には下端をケースから突出させた棒状の振動伝達部材が配置されていてもよい。超音波振動子は上下一対のセラミック振動板の間に電極を挟んだもので、さらにその振動板の上下に振動伝達部材が重ねられてサンドイッチ状態にされ、これらはボルトで互いの層が強固に密着するように接合されている。こうしてセラミック振動板の振動が振動伝達部材に伝達されるようになっている。洗浄工程に付されたウェハ基板に超音波洗浄手段を直接接触させることにより振動を与えても良いし、ウェハ基板が浸漬された液体を介してウェハ基板に振動を与えても良い。また、コンベア4に当該超音波洗浄手段を当接させて振動を与えても良い。
以下に、ガルバノミラーについて詳細に説明する。ガルバノミラーとは、磁界中に配置された可動コイルに電流を流すことにより発生する回転トルクを利用したミラーであって、可動コイルと一体に回転する軸にミラーを設けて構成されるものである。このような構成のミラーは、微調整が可能であるため、正確にレーザ光をウェハ基板に照射することができる。また、ガルバノミラーを制御装置に接続することによりガルバノミラーの方向等を自動制御することができるため好適に用いられる。ガルバノミラーは、レーザハウジング5に収容されたレーザ手段6から照射されるレーザ光の進行方向に対して下方に45°傾斜した状態で、その進行方向に対して左右に首振り運動をすることができ、当該首振り運動により、レーザ光照射位置を、コンベア4の進行方向に対して垂直な方向に変位させることができる。
さらに、ガルバノミラーの駆動装置は、レーザ手段から水平方向に照射されるレーザ光の径路に沿ってガルバノミラーを移動させることができる。これらのガルバノミラー及びその駆動装置の可動手段により、レーザ手段から出射された光をウェハ基板の全ての領域に照射することができる。これらの可動手段はそれぞれ制御装置に接続され、それぞれ独立に駆動させることができる。
続いて、本発明に係るレジスト膜剥離除去方法を詳細に説明する。本発明は、レーザ光がレジスト膜を透過してレジスト膜下のウェハ基板に吸収され、それによりウェハ基板が加熱されて生じるレジストとSiウェハ界面での熱応力に加えて、ウェハ基板に付着しているレジストと液体界面で液体自身の局所的な沸騰・蒸発によりウェハと液体を反対方向に押しのける力の反作用を利用して、レジスト膜に衝撃を与えてウェハ基板から剥離させることに基づくものである。そのためこのような作用を受けうる限り、レジスト膜若しくはウェハ基板は如何なる材料により構成されていても良い。ここでは、レジスト膜としてノボラック系樹脂からなるレジストを、ウェハ基板としてSiウェハ基板を使用した場合について説明する。
まず、レジスト膜除去に供されるレジスト膜等が形成されたウェハ基板を、レーザ光のエネルギーによる急激な膨張・拡散によりレジスト膜に衝撃を与えうる液体、例えば水に浸漬する。当該基板は上記液体に浸漬された状態であっても良いし、基板上に上記液体が塗布された状態にあってもよい。当該液体は、レジストとSiウェハ界面での熱応力に加えて、ウェハ基板に付着しているレジストと液体界面で液体自身の局所的な沸騰・蒸発によりウェハと液体を反対方向に押しのける力の反作用を利用して、レジスト膜に衝撃を与える限り如何なる液体でも良いが、環境負荷の観点からこの環境負荷の少ない水、純水を使用することが好ましい。しかし、上記の作用を発揮しうる限り、この水には他の有機物、無機物、イオン等が溶解していても良いし、水以外の他の液体、特に低沸点の液体であっても良い。
続いて、レジスト膜がコートされたウェハ基板を例えば水に浸漬した状態で、又はウェハ基板上に形成されたレジスト膜上に水を塗布し、液体膜を形成した状態で、例えばNd:YAGレーザ手段からのレーザ光をレジスト膜を介してウェハ基板に照射する。ウェハ基板にレーザ光を照射することにより、ウェハ基板上のレジスト膜は部分的に剥離する。ここで、レジスト膜から水面までの距離は特に制限はない。レジスト膜から水面までの距離が大きくなるとエネルギーの損失により剥離できる面積が減少するが、その場合は照射するレーザ光のエネルギーを大きくすれば水面までの距離に関係なく照射ビーム径と同等の剥離面積が得られる。レーザ手段としては、光エネルギーが照射位置で上記剥離現象を生じ得る強度となるレーザ光を発振できればよく、固体レーザ、エキシマレーザ等の気体レーザ、あるいは半導体レーザなどレーザの発振形式を問わず、上記したようなレーザ手段を用いてもよい。
続いて、レジスト膜の一部が剥離されたウェハ基板を超音波洗浄工程に付し、上記照射工程では完全には除去されなかったレジスト膜を完全に取り除く。ここで、超音波発生手段は、ウェハ基板を浸漬する容器と物理的に連結されており、上記超音波発生手段を作用させることにより、容器及び該容器に満たされた水を介して、不完全に剥離されたレジスト膜に振動を与え、当該レジスト膜を完全に剥離させることができる。超音波発生手段は、上記レジスト膜に振動を与えることができる限り、如何なる部位に取り付けても良い。
本発明において、ウェハ基板上のレジスト膜を、レーザ光照射により沸騰・蒸発可能な液体で覆い、ウェハとレジスト界面での熱応力に加えて、ウェハ基板に付着しているレジストと液体界面で液体自身の局所的な沸騰・蒸発によりウェハと液体を反対方向に押しのける力の反作用を利用して、レジスト膜に衝撃を与えて剥離させるため、剥離したレジストは大きな破片として存在する。そのため、レーザ光を照射して処理された後の排水をろ過等することによりレジスト膜を回収することができる。
なお、上記液体膜は静止状態でも流動状態でもよく、剥離したレジストを除去回収するために液体膜を流動させるようにすることが便利な場合もある。
続いて、本発明に係るレジスト膜剥離除去方法を用いた半導体装置の製造方法について説明する。
まず、レジスト材料を溶媒に溶かしたレジスト膜形成用塗布液を半導体基板上に回転塗布しこれをベーキングすることによりレジスト膜を形成する。その後所望のようにパターン開口されたマスクを介してそのレジストに光、電子線などを照射しパターン転写する。そして、そのレジストを現像してレジストパターンを形成し、レジストパターンをエッチングマスクとして半導体基板をエッチングして加工する。その後、所望のようにエッチング加工された半導体基板を、上記と同様に例えば水に浸漬し、レジスト膜が水に浸漬された状態で、レーザ光をレジスト膜に照射する。レーザ光を照射することにより、半導体基板上のレジスト膜は部分的に剥離され、さらに超音波洗浄工程に付し、レジスト膜を完全に取り除くことで、所望のように加工され所定の機能を備える半導体装置を作製することができる。
図2aは、ノボラックレジストを塗布したSiウェハを大気中に配置しこれに1064nm光を照射した場合のSiウェハ基板を示している。図2bは、図2aに示したSiウェハ基板の拡大図である。大気中においてノボラックレジストが塗布されたSiウェハ基板に1064nmのレーザ光を照射すると、レーザ光のエネルギー吸収により発生するウェハとレジスト界面での熱応力で僅かに剥離が生じたが、同時にSiウェハにも損傷が発生した。
図3aは、ノボラックレジストを塗布したSiウェハを大気中に配置しこれに532nm光を照射した場合のSiウェハ基板を示している。また、図3bは、図3aに示したSiウェハ基板の拡大図である。532nmのレーザ光を照射した場合も1064nm光を照射した場合と同様、レジスト剥離とウェハ損傷が同時に起こった。
図2cは、本発明に係るレジスト膜剥離除去方法を用い、1064nmのレーザ光が照射されたSiウェハ基板の表面を示している。さらに、図3cは、本発明に係るレジスト膜剥離除去方法を用い、532nmのレーザ光が照射されたSiウェハ基板の表面を示している。図2c及び図3cに示すように、本発明に係る方法によれば、Si基板に損傷を与えることなく、レジスト膜を除去することができた。これは、水中においてレーザ光を照射するため、レジストとSiウェハ界面での熱応力に加えて、ウェハ基板に付着しているレジストと液体界面で液体自身の局所的な沸騰・蒸発によりウェハと液体を反対方向に押しのける力の反作用を利用してレーザ光からの光を効率よく用いることができ、それによりレーザ光の強度を抑えることができるためである。XPSの残留カーボン量の測定でもレジストの剥離を確認することができた。
続いて、レジスト表面からの純水の深さを5、10mmと変えて、532nm光をノボラックレジストを塗布したSiウェハ基板にそれぞれ照射した。図4は、当該深さを5mmとし、図5は当該深さを10mmとして532nm光を照射した場合のSiウェハ基板の表面を示している。
大気中に設置して照射したときのレジスト剥離とウェハの損傷がほぼ同時に起こるレーザーエネルギーの閾値を1とした場合、深さが5mmの場合は約30%、10mmでも約30%それぞれ低減することができた(図6)。さらに50%低減させたレーザーエネルギーでは、同一箇所に2発照射すれば剥離できることが分かった(図6)。これは、多重照射すればレーザーエネルギーを大幅に低減できることを示している。このように、レジストとSiウェハ界面での熱応力に加えて、ウェハ基板に付着しているレジストと液体界面で液体自身の局所的な沸騰・蒸発によりウェハと液体を反対方向に押しのける力の反作用を利用すれば、剥離に必要なレーザーエネルギーを大幅に低減でき、Siウェハに損傷を発生させずに従来では困難であった剥離が可能となった。
また、レジスト表面からの純水の深さを5、10mm、15mmと変えて、1064nm光をノボラックレジストを塗布したSiウェハにそれぞれ照射した。図7は、当該深さを5mmとし、図8は当該深さを10mmとして1064nm光を照射した場合のSiウェハ基板の表面を示している。
大気中に設置して照射したときのレジスト剥離とウェハの損傷がほぼ同時に起こるレーザーエネルギーの閾値を1とした場合、深さが5mmの場合は約20%、10mmで約20%、15mmでも20%それぞれ低減することができた(図9)。532nm光の結果と同様に、本発明ではフォトンコストが極めて安価な1064nm光でもSiウェハに損傷を発生させずに従来では困難であった剥離が可能となった。
続いて、水深による剥離状況の違いについて検討した。0.5J/cm2の1064nm光を純水の深さ5、10mmでノボラックレジストを塗布したSiウェハにそれぞれ照射した場合、水深が深くなるほど剥離される領域が低減した。48.4mJ/cm2の532nm光を同様に照射した場合も同様の結果が得られることが分かった。しかしながら、水深が深い場合はレーザ光の強度を大きくすれば剥離面積の増加は実現できることから、剥離メカニズムについては水深による影響は無いと考えられる。
続いて、超音波洗浄の効果について検討した。ノボラックレジストを塗布したSiウェハにレーザ光を照射した場合、レーザ光のビームパターンによっては剥離できていない部分も存在する場合もある(図10)。そこで、超音波洗浄機(周波数28kHz、出力60W)を用いて同じ純水中で処理したところ、完全に剥離できていなかった部分をきれいに剥離させることができた(図11)。また剥離したレジストは破片で存在するために、洗浄工程において回収できる。このように、超音波洗浄など物理的にウェハとレジストを振動させる機構を組み合わせれば、剥離のレーザーエネルギーを低減でき、さらに局所的に剥離が不完全な部分も除去が可能となる。
Claims (28)
- ウェハ基板上に形成されたレジスト膜を剥離除去するにあたり、レジスト膜を透過可能であって、ウェハ基板に吸収可能であるレーザ光を選択する一方、レジスト膜上に上記レーザ光を透過可能な液体膜を形成し、該液体膜を介して上記選択されたレーザ光をレジスト膜に照射して上記レジスト表面で実質的にアブレーションを起こさせることなく、レジスト膜を透過させて上記ウェハ基板とレジスト膜との界面でウェハ表面に損傷を与えない程度の熱を発生させる一方、上記レジスト膜表面と液体との界面で上記液体膜を局所的に沸騰・蒸発させ、上記レジスト膜に衝撃を与えて剥離させることを特徴とするレジスト膜剥離除去方法。
- 上記レジスト膜に対してレーザ光の透過率を20%以上で、上記レジスト表面で実質的にアブレーションが起こらないレーザ光の波長を選択する請求項1記載のレジスト膜剥離除去方法。
- 上記レジスト膜に対してレーザ光の波長を上記レジスト表面で実質的にアブレーションが起こらないでかつ、300nm以上の範囲から選択する請求項1記載のレジスト膜剥離除去方法。
- 上記レーザ光照射時及び/又は照射後レジスト膜に電気的または機械的振動を付与する請求項1記載のレジスト膜剥離除去方法。
- 上記レジスト膜に対する振動を超音波振動によりレーザ照射時はレジスト膜上に形成する液体膜を介してまたはレーザ照射後はレジスト膜上に存在する洗浄液を介して付与する請求項4記載のレジスト膜剥離除去方法。
- 上記超音波振動の強度を上記レーザ光エネルギー量を考慮して調整する請求項5記載のレジスト膜剥離除去方法。
- 上記レジスト膜を透過するレーザ光のパルス幅を、上記レジスト表面で実質的にアブレーションが起こらないでかつ、ウェハ基板に対して損傷閾値以下のエネルギー量となるフェムト秒からミリ秒の範囲で選択する請求項1記載のレジスト膜剥離除去方法。
- 上記レーザ光のエネルギー量を照射回数を考慮して低減設定し、上記液体膜を介して上記設定されたレーザ光をレジスト膜に多重照射する請求項1記載のレジスト膜剥離除去方法。
- 上記レジスト膜上に形成される液体膜が、レーザ光を透過可能であって、基板の局所加熱により沸騰、蒸発可能である請求項1記載のレジスト膜剥離除去方法。
- 上記液体膜が水、水溶液或いは水分散液からなる請求項9記載のレジスト膜剥離除去方法。
- 上記レジスト膜上に液体膜を形成し、その膜厚をレーザ光照射エネルギー強度、レーザ光照射回数、上記レジスト膜への振動強度を考慮して調整する請求項9記載のレジスト膜剥離除去方法。
- 上記レジスト膜上に形成される液体膜の温度を通常液温より高くまたは低く設定する請求項9記載のレジスト膜剥離除去方法。
- ウェハ基板上に形成されたレジスト膜を剥離除去するにあたり、レジスト膜を透過可能であってウェハ基板に吸収可能なレーザ光を選択し、そのエネルギー量をウェハ基板に対する損傷閾値のほぼ半数以下のエネルギー量に設定する一方、レジスト膜上にレーザ光を透過可能な液体膜を形成し、該液体膜を介して上記選択されたレーザ光をレジスト膜に少なくとも2回以上照射して上記レジスト表面で実質的にアブレーションを起こさせることなく、レジスト膜を透過させて上記ウェハ基板とレジスト膜との界面でウェハ表面に損傷を与えない程度の熱を発生させる一方、上記レジスト膜表面と液体との界面で上記液体膜を局所的に沸騰・蒸発させる方法であって、上記レーザ光照射時及び/又はレーザ光照射後上記レジスト膜に電気的または機械的振動を与えて剥離させることを特徴とするレジスト膜剥離除去方法。
- 上記レジスト膜に対してレーザ光の波長を上記レジスト表面で実質的にアブレーションが起こらないでかつ、400nm以上の範囲から選択する請求項13記載のレジスト膜剥離除去方法。
- 上記レジスト膜上に形成される液体膜が、レーザ光を透過可能であって、局所加熱により沸騰、蒸発可能である水、水溶液或いは水分散液からなる請求項13記載のレジスト膜剥離除去方法。
- 上記レジスト膜に対する振動を超音波振動によりレーザ照射時はレジスト膜上に形成する液体膜を介してまたはレーザ照射後はレジスト膜上に存在する洗浄液を介して付与する請求項13記載のレジスト膜剥離除去方法。
- 上記超音波振動の強度を上記レーザ光エネルギー量を考慮して調整する請求項16記載のレジスト膜剥離除去方法。
- 上記レジスト膜上に液体膜を形成し、その膜厚をレーザ光照射エネルギー強度、レーザ光照射回数、上記機械的振動強度を考慮して調整する請求項13記載のレジスト膜剥離除去方法。
- 上記レジスト膜上に形成される液体膜の温度を通常液温より高くまたは低く設定する請求項13記載のレジスト膜剥離除去方法。
- ウェハ基板上にレジスト膜を塗布、露光、除去を繰り返し、半導体基板を形成する半導体製造設備であって、レジスト膜除去工程にレーザ照射設備と、洗浄設備と、乾燥設備とを含み、上記レーザ照射設備がウェハ基板のレジスト膜上に液体膜を形成するための液体膜形成手段と、上記液体膜を介してウェハ基板上のレジスト膜にレーザ光を多重照射可能なレーザ照射装置とを含み、上記レーザ照射装置が上記液体膜が形成されたレジスト表面で実質的にアブレーションを起こさせることなく、上記レジスト膜に衝撃を与えて剥離させることを特徴とするレジスト膜剥離除去設備を含む半導体製造装置。
- 上記液体膜形成手段が沸騰可能な液体を収容し、レジスト膜を形成したウェハ基板を浸漬させる液体膜形成槽である請求項20記載のレジスト膜剥離除去設備を含む半導体製造装置。
- 上記液体膜形成手段がウェハ基板上のレジスト膜に液滴を散布又は噴霧する手段からなる請求項20記載のレジスト膜剥離除去設備を含む半導体製造装置。
- 上記液体膜形成槽及び/又は洗浄設備が超音波洗浄装置を備える請求項21記載のレジスト膜剥離除去設備を含む半導体製造装置。
- 上記液体膜形成槽が超音波洗浄装置を備え、洗浄設備を兼ねる請求項21記載のレジスト膜剥離除去設備を含む半導体製造装置。
- 上記液体膜形成槽が電気的レジスト膜剥離装置を備える請求項20に記載のレジスト膜剥離除去設備を含む半導体製造装置。
- 上記レーザ照射装置が、上記レジスト表面で実質的にアブレーションが起こらないでかつ、300nm以上の固体レーザ、ガスレーザ、半導体レーザおよびファイバーレーザの一つからなり、レジスト膜全面に照射可能である請求項20記載のレジスト膜剥離除去設備を含む半導体製造装置。
- 上記液体膜形成装置が槽内の液体を加熱又は冷却する手段を備える請求項20記載のレジスト膜剥離除去設備を含む半導体製造装置。
- 上記洗浄設備が洗浄液と分離して実質的にアブレーションを起こしていない剥離レジスト膜を回収する手段を備える請求項20記載のレジスト膜剥離除去設備を含む半導体製造装置。
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