JP2003133690A - 超短パルスレーザを用いた回路形成方法 - Google Patents

超短パルスレーザを用いた回路形成方法

Info

Publication number
JP2003133690A
JP2003133690A JP2001329934A JP2001329934A JP2003133690A JP 2003133690 A JP2003133690 A JP 2003133690A JP 2001329934 A JP2001329934 A JP 2001329934A JP 2001329934 A JP2001329934 A JP 2001329934A JP 2003133690 A JP2003133690 A JP 2003133690A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
laser
thin film
processing
conductor thin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001329934A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4035981B2 (ja
Inventor
Kenichiro Tanaka
健一郎 田中
Masao Kubo
雅男 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2001329934A priority Critical patent/JP4035981B2/ja
Publication of JP2003133690A publication Critical patent/JP2003133690A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4035981B2 publication Critical patent/JP4035981B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元回路形成基板の回路形成を熱影響など
によるクラックなどが発生せず、導体薄膜や絶縁性基材
にダメージを与えることもなく、回路形成の微細化を実
現する。 【解決手段】 3次元回路形成基板において、絶縁性基
材1上に導電体からなる導体薄膜2を形成し、この導体
薄膜2の非回路部分11をレーザにより除去して回路を
形成する超短パルスレーザを用いた回路形成方法であ
る。導体薄膜2の除去に用いるレーザとして、パルス幅
がピコ秒以下の超短領域に設定された高強度超短パルス
レーザ光を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元回路形成基
板の回路形成に関し、高精度・高品質で微細な加工を可
能とする超短パルスレーザを用いた回路形成方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、3次元回路形成基板(MID基
板)において、絶縁性基材上に形成された導体薄膜をレ
ーザにより除去して回路形成を行う場合において、その
際使用するレーザとしてQスイッチYAGレーザなどが
用いられており、ガルバノメータを用いて形成されるガ
ルバノミラー等で操作することによって、レーザを絶縁
性基材の表面に移動させつつ非回路部分と回路形成部分
との境界線に沿って照射するようにしている(例えば特
開平7−66533号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、QスイッチYAGレーザなどのようにパルス幅
が1n秒以上のレーザで加工した場合にあっては、導体
薄膜や絶縁性基材にダメージが発生したり、微細な加工
が困難であった。特に、絶縁性基材として熱伝導率が1
00(W/m・K)以上であるものを用いた場合、熱伝
導により絶縁性基材上の導体薄膜の除去加工が十分行え
なくなる。また、残渣を無くすためにレーザの出力を高
くすると導体薄膜や絶縁性基材にダメージが発生する。
このため、パルス幅が1n秒以上のレーザでは、ダメー
ジを発生させることなく微細な回路形成が困難であると
いう問題があった。
【0004】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて
発明したものであって、その目的とするところは、3次
元回路形成基板の回路形成を熱影響などによるクラック
などが発生せず、導体薄膜や絶縁性基材にダメージを与
えることもなく、精密微細加工が可能な超短パルスレー
ザを用いた回路形成方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明にあっては、3次元回路形成基板において、絶
縁性基材1上に導電体からなる導体薄膜2を形成し、こ
の導体薄膜2の非回路部分11をレーザにより除去して
回路を形成する方法であって、導体薄膜2の除去に用い
るレーザとして、パルス幅がピコ秒以下の超短領域に設
定された高強度超短パルスレーザ光を用いることを特徴
としており、このように構成することで、レーザ照射時
間が極めて短時間で且つレーザ強度も高く、従って、被
加工物(導体薄膜2の非回路部分)は周囲に熱を伝える
前に除去されるので、導体薄膜2のエッジ部分に熱影響
を与えず、また絶縁性基材1にもダメージを与えること
なく除去すべき部分のみを取り去ることが可能となる。
【0006】ここで、ピコ秒パルスレーザ光(或いはフ
ェムト秒パルスレーザ光)を集光して物質に照射した場
合は、焦点付近のフォトン密度が最も高くなるため、焦
点付近にのみ多光子吸収による空間選択的な光化学反応
を誘起させることが可能となることは知られており、ま
た、分子の電子遷移に相当するエネルギーを有するフォ
トンを照射したときに、単位時間当たりのフォトン密度
が高い場合は、電子励起を誘起する多光子吸収が生ずる
ことも知られている。そして、本発明においては、ピコ
秒パルスレーザ光(或いはフェムト秒パルスレーザ光)
による多光子吸収を用いたことで、使用したレーザ光の
回析限界を超える分解能により材料表面を破壊すること
なく内部だけをレーザ加工が可能になるという効果が得
られるものであり、さらに多光子吸収により生成した励
起状態の電子が、最低励起状態に緩和する前にパルス内
のフォトンによって、より高い振動状態へ励起された
り、またイオン化が起きて光化学反応が進行するため、
熱の影響がほとんどない加工が可能になるという効果が
得られるものである。
【0007】すなわち、本発明において上記のように導
体薄膜2の除去に用いるレーザとして、パルス幅がピコ
秒以下の超短領域に設定された高強度超短パルスレーザ
光を用いることによって、物質の熱拡散の時間に比べて
十分短い時間でのエネルギー注入が可能となり、このた
め照射したレーザエネルギーは、照射領域外への損失を
被ることなく、導体薄膜2の除去に有効に利用できるも
のであり、また導体薄膜2として熱拡散係数の大きな導
体材料を用いた場合でも、照射領域近傍のみを有効に加
熱して、沸点、昇華点以上の温度にまで上昇させること
ができる結果、熱拡散を無視できるようになり、絶縁性
基材1や導体薄膜2に熱による損傷を与えることなく除
去すべき部分(導体薄膜2の非回路部分11)のみを取
り去ることが可能となる。またこのような特徴はパルス
幅が短いほど強く現れるので、本発明のピコ秒以下の超
短パルスレーザを用いることで、より微細な加工を実現
できるものである。
【0008】また本発明は、上記絶縁性基材1の熱伝導
率が100(W/m・K)以上であることを特徴とする
のが好ましく、この場合、熱拡散のない超短パルスレー
ザを用いるので、絶縁性基材1の熱伝導率を高くして
も、従来のように熱伝導により絶縁性基材1上の導体薄
膜2の除去加工が十分行えなくなるという問題は発生し
ないものである。
【0009】また本発明は、3次元回路形成基板におい
て、熱伝導率が100(W/m・K)以上である絶縁性
基材1上に導電体からなる導体薄膜2を形成し、その上
に更にレジスト膜4を形成し、導体薄膜2の非回路部分
11と対向するレジスト膜4をレーザにより除去し、そ
の後、エッチングにより導体薄膜2の非回路部分11を
除去して回路を形成する方法であって、レジスト膜4の
除去に用いるレーザとして、パルス幅がピコ秒以下の超
短領域に設定された高強度超短パルスレーザ光を用いる
ことを特徴としており、このように構成することで、レ
ジスト膜4、及び導体薄膜2にそれぞれ熱影響を発生さ
せずに、微細な回路形成が可能となる。
【0010】また本発明は、上記3次元回路形成基板に
おいて、絶縁性基材1上に導電体からなる導体薄膜2を
形成し、この導体薄膜2の非回路部分11をレーザによ
り除去して回路を形成する方法であって、絶縁性基材1
として加工用レーザに対して透明な材料を用い、その内
部に導通用経路5となる空洞をパルス幅がピコ秒以下の
高強度超短パルスレーザ光を用いて形成し、この導通用
経路5内に導体材料6を含浸させて3次元回路7を形成
することを特徴とするのが好ましく、この場合、高強度
超短パルスレーザ光により一括して絶縁性基材1の内部
に3次元回路7を容易且つ精度良く形成できるようにな
る。
【0011】ここで、上記絶縁性基材1の内部に導通用
経路5を形成するために、パルス幅がピコ秒以下の超短
領域に設定された高強度超短パルスレーザ光を用いた場
合、この超短パルスレーザはピークエネルギーがTW
(テラワット)レベルであるため、前述した多光子吸収
などの非線形効果が利用しやすくなり、この結果、レー
ザの波長に対し透明な(すなわちバンドギャップが大き
い)材料についても良好なアプレーション加工が実現で
き、特に絶縁性基材1を構成する透明な材料内部で超短
パルスレーザ光を集光させることにより、透明な材料内
部のレーザ加工が可能となる。またこのような特徴はパ
ルス幅が短いほど強く現れるので、本発明のピコ秒以下
の超短パルスレーザを用いることで、より微細な加工を
実現できるものである。
【0012】また上記除去加工に用いるレーザ波長を近
赤外領域とすることを特徴とするのが好ましく、この場
合、オーバーエッチングや除去残渣を検出しながら加工
ができるようになる。
【0013】また上記除去加工に用いるレーザ波長を紫
外領域とすることを特徴とするのが好ましく、この場
合、短波長となることにより、ビーム径を絞ることがで
き、微細な加工が可能となり、さらに加工深さの制御が
可能となる。
【0014】また被加工物上への除去物の再付着を防止
するために、レーザ加工する雰囲気を真空にすることを
特徴とするのが好ましい。またレーザ加工する雰囲気を
ヘリウムにすることを特徴とするのが好ましい。またレ
ーザ加工前に予め導体薄膜2上に保護膜8を形成してお
き、超短パルスレーザにより保護膜8、導体薄膜2を除
去して回路を形成した後に、レーザ非照射部の保護膜8
を除去することを特徴とするのが好ましい。
【0015】またレーザ加工の際に、その加工レーザ光
の反射光あるいは加工時に発生する電磁波を検出し、少
なくとも一つの信号を演算処理し検査を行いながら除去
加工を行うことを特徴とするのが好ましく、この場合、
オーバーエッチングや除去残渣を検出しながら加工がで
きるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0017】図1は本実施形態の回路形成工程を示して
いる。3次元回路形成基板において、回路形成を行う工
程は、まず図1(a)の絶縁性基材1上に図1(b)の
ように導電体からなる導体薄膜2を形成し、その後、図
1(c)のように形成される回路パターンの輪郭あるい
は非回路部分11をレーザにより除去し、その後、図1
(d)のように回路部分のみの導体薄膜2をめっき3に
より厚膜化させる。このときの導体薄膜2の非回路部分
11を除去する方法としてレーザを用いるが、従来のQ
スイッチYAGレーザなど(パルス幅が1n秒以上)で
加工した場合には、導体薄膜2や絶縁性基材1にダメー
ジが発生したり、完全に導体薄膜2の除去が不十分であ
ったり、また、微細な加工が困難であった。残存した導
体薄膜2は、後工程のめっき3により非回路部分11に
導体薄膜2を形成し、短絡の原因となる。
【0018】そこで本発明では、導体薄膜2を除去に用
いるレーザとして、パルス幅がピコ秒以下の超短領域に
設定された高強度超短パルスレーザ光を用いる。ここに
おいては、パルス幅が1ピコ秒以下の高強度超短パルス
レーザ光を用いる。なお、1ピコ秒以上の高強度超短パ
ルスレーザ光であってもよい。このような超短パルスレ
ーザは、レーザ照射時間が極めて短時間であり、そのレ
ーザ強度も高いため、被加工物は周囲に熱を伝える前に
除去される。その結果、図2(a)に示すように、導体
薄膜2のエッジ部分9に熱影響を与えず、また絶縁性基
材1に損傷を与えることなく除去すべき部分のみを取り
去ることが可能である。なお図2(b)は導体薄膜2の
エッジ部分9に熱影響を与えた場合の一例を示してい
る。また本例では、後述のように周囲に熱影響を与える
ことなく加工できることにより、非常に精密な微細パタ
ーンが形成可能となる。被加工物(導体薄膜2の非回路
部分11)が除去されるかどうかは、その部分に照射さ
れるレーザのエネルギー密度のみに決定される。ビーム
のエネルギー分布をガウス分布のものを用いた場合、そ
のビーム分布中心の高強度部のみで除去加工を行うこと
も可能となる。従って、レーザエネルギーを最適化する
ことでl0μm以下のパターニングも可能となる。例え
ば、導体薄膜2として銅を用いた場合、レーザ波長78
0nm、パルス幅100フェムト秒、エネルギー密度
0.1J/mm2程度で除去加工が可能である。パルス
幅が1ピコ秒以下の高強度超短パルスレーザ光として
は、Tiサファイヤレーザやエキシマレーザなどが挙げ
られ、なお絶縁性基材1としては、セラミックスなど
が、導体薄膜2としては銅などが挙げられる。
【0019】しかして、3次元回路形成基板において、
絶縁性基材1上に導電体からなる導体薄膜2を形成し、
この導体薄膜2の回路パターンの輪郭あるいは非回路部
分11をレーザにより除去して回路を形成するにあたっ
て、導体薄膜2の除去に用いるレーザとして、本例では
パルス幅が1ピコ秒以下の高強度超短パルスレーザ光を
用いたので、レーザ照射時間が極めて短時間で且つレー
ザ強度も高く、従って、被加工物(導体薄膜2の非回路
部分11)は周囲に熱を伝える前に除去されることとな
る。つまり物質の熱拡散の時間に比べて十分短い時間で
のエネルギー注入が可能となり、このため照射したレー
ザエネルギーは、照射領域外への損失を被ることなく、
導体薄膜2の除去に有効に利用できるものであり、また
導体薄膜2として熱拡散係数の大きな導体材料を用いた
場合でも、照射領域近傍のみを有効に加熱して、沸点、
昇華点以上の温度にまで上昇させることができる結果、
熱拡散を無視できるようになり、絶縁性基材1や導体薄
膜2に熱による損傷を与えることなく除去すべき部分
(導体薄膜2の非回路部分11)のみを取り去ることが
できる。従って、導体薄膜2に熱影響が発生せず、また
絶縁性基材1にクラックや熱影響が発生しなくなり、さ
らに周囲に熱影響を与えることなく加工できるので、非
常に精密な微細パターンが形成可能となり、3次元回路
形成基板の回路形成の微細化が可能となる。またこのよ
うな特徴はパルス幅が短いほど強く現れるので、本発明
のピコ秒以下の超短パルスレーザを用いることで、より
微細な加工を実現できるものである。
【0020】ここで、上記絶縁性基材1の熱伝導率は1
00(W/m・K)以上であるのが望ましい。熱伝導率
が100(W/m・K)未満の場合は、絶縁性基材1か
ら周囲への放熱が小さく、3次元回路形成基板の放熱効
率を増大させるためには、絶縁性基材1の熱伝導率を上
記数値以上とするのが望ましい。他の回路形成を行う工
程は、図1の実施形態と同様である。すなわち、熱伝導
率が100(W/m・K)以上である絶縁性基材1上の
導体薄膜2の非回路部分11を除去するためには、レー
ザ光のエネルギーを十分な高強度に設定しなければ、被
加工物の温度が上昇せず、完全に除去しきれずに導体薄
膜2が残存する。残存した導体薄膜2は、後工程のめっ
き3により非回路部分11に導体薄膜2を形成し、短絡
の原因となる。例えば、基本波YAGレーザ(波長;1
064nm、パルス幅30n秒)では250mJ/mm
2程度以上、ピーク出力7MW/mm2程度以上の出力が
必要である。しかし、このような高出力のエネルギーを
投入すると、導体薄膜2のエッジ部分9に熱影響が生
じ、絶縁性基材1にもマイクロクラックなどの損傷を与
える。そこで、導体薄膜2を除去に用いるレーザとし
て、パルス幅が1ピコ秒以下の高強度超短パルスレーザ
光を用いることで、図1の実施形態と同様な作用効果が
得られるうえに、絶縁性基材1の熱伝導率を100(W
/m・K)以上と高くしても、従来のように熱伝導によ
り絶縁性基材1上の導体薄膜2の除去加工が十分行えな
くなるという問題は発生しないものとなり、しかも絶縁
性基材1から周囲への放熱を大きくできる結果、3次元
回路形成基板の放熱効率を増大させることができるとい
う効果が得られる。
【0021】図3は本発明の回路形成方法の他例を示し
ている。図3(a)に示す熱伝導率が100(W/m・
K)以上である絶縁性基材1上に、図3(b)のように
導電体からなる導体薄膜2を形成し、その上に更に図3
(c)のようにレジスト膜4を形成する。レジスト膜4
としてはSn膜などが挙げられる。その後、図3(d)
のように、形成される回路パターンの輪郭あるいは非回
路部分11と対向するレジスト膜4部分をレーザにより
除去し、その後、図3(e)のようにエッチングにより
非回路部分11の導体薄膜2を除去し、さらに図3
(f)のようにレジスト膜4を除去した後に、図3
(g)のように回路部分のみの導体薄膜2をめっき3に
より厚膜化させる。ここで、レジスト膜4の除去に用い
るレーザとして、パルス幅が1ピコ秒以下の高強度超短
パルスレーザ光を用いる。本例では、導体薄膜2ではな
く、レジスト膜4を超短パルスレーザで除去するため、
レーザ光の強度は極めて低く設定することが可能とな
り、周囲への影響を更に低減させることが可能となる。
また、レーザ照射されるレジスト膜4の下層にある導体
薄膜2は非回路部分11であり、最終的には除去される
部分である。従って、その導体薄膜2にクラックが生じ
ても問題とはならない。また、高強度超短パルスレーザ
光によって周囲に熱影響を与えることなく加工できるの
で、レジスト膜4や導体薄膜2に熱影響が発生せず、非
常に精密な微細パターンが形成可能となる。なお被加工
物(導体薄膜2の非回路部分11)が除去されるかどう
かはその部分に照射されるレーザのエネルギー密度のみ
に決定される点は前記実施形態と同様である。またパル
ス幅が1ピコ秒以下の高強度超短パルスレーザ光として
は、Tiサファイヤレーザやエキシマレーザなどが挙げ
られ、絶縁性基材1としては、セラミックスなどが、導
体薄膜2としては銅などが挙げられる点も図1の実施形
態の場合と同様である。
【0022】図4は、絶縁性基材1として加工用レーザ
に対して透明な材料を用い、その内部に導通用経路5と
なる空洞をパルス幅が1ピコ秒以下の高強度超短パルス
レーザ光を用いて形成し、その後、内部の導通用経路5
に導体材料6を含浸させて回路を形成する工程の一例を
示している。ここでは、絶縁性基材1として、図4
(a)のような加工用レーザに対して透明な絶縁基材を
用いる。従来のレーザ、例えば、基本波YAGレーザ
(波長;1064mm、パルス幅30n秒)では、加工
用レーザ光は基材の表面で吸収されるか、あるいは、透
過するか、内部にクラックなどの熱影響が発生する。そ
こで、導体薄膜2を除去に用いるレーザとして、パルス
幅が1ピコ秒以下の高強度超短パルスレーザ光を用い
る。レーザ照射時間が極めて短時間であり、そのレーザ
強度も高いため、レーザ光に対して透明な材料であって
も、図4(b)のように、非線形現象により基材の内部
に導通用経路5となる空洞を形成することが可能であ
る。つまりピコ秒パルスレーザ(或いはフェムト秒パル
スレーザ)を照射しながら、絶縁性基材1を固定するワ
ークを移動させると、前述した多光子吸収などの非線形
効果が利用しやすくなり、またこのとき絶縁性基材1を
構成する透明な材料内部で超短パルスレーザ光を集光さ
せることにより、透明な材料内部のレーザ加工が可能と
なり、任意な3次元形状の導通用経路5を形成できる。
またこのとき、短焦点レンズにより集光させると焦点深
度が浅くなり、回路の経路に沿って走査することで、レ
ーザの進行方向の位置制御を精密に行うことが可能とな
る。このようにして形成された導通用経路5の空洞に導
体薄膜2を充填することにより3次元回路7が形成され
る。しかして、高強度超短パルスレーザ光により一括で
絶縁性基材1の内部に3次元回路7を形成できるように
なる。なお導体薄膜2の形成方法としては、めっき3、
或いは図4(c)のように導電性樹脂を含浸させること
で可能となる。また、図4(d)〜(f)のような表層
および裏層の回路形成に関しては、図1(b)〜(d)
と同様な方法による。なおパルス幅が1ピコ秒以下の高
強度超短パルスレーザ光としては、Tiサファイヤレー
ザやエキシマレーザなどが挙げられ、絶縁性基材1とし
ては、セラミックスなどが、導体薄膜2としては銅など
が挙げられる点は図1の実施形態の場合と同様である。
【0023】ここで、上記図1〜図4の各実施形態にお
いて、除去加工に用いるレーザ波長を近赤外領域とする
のが望ましい。つまり、回路形成基板の回路形成に用い
る高強度超短パルスレーザの波長として、近赤外領域を
用いる。特に熱伝導率が100(W/m・K)以上であ
る絶縁性基材1としてセラミックスを用いた場合では、
近赤外領域の反射率は80%程度と非常に高反射率とな
っている。そのため、導体薄膜2を除去した後に下地の
絶縁性基材1にレーザが照射されるが、その際にレーザ
光が反射されるため、絶縁性基材1の絶縁性材料は除去
されにくく、その結果、損傷などの発生が抑制される。
しかも、オーバーエッチングや除去残渣を検出しながら
加工ができ、歩留まり向上や最適加工時間による生産性
の向上が可能となり、さらに加工品質の確保が可能とな
る。また、レジスト膜4を用いた場合においても、導体
薄膜2として銅を用いれば、その反射率は90%以上と
高反射率であるので、熱影響を低減させることが可能と
なる。近赤外領域のレーザとしては、Tiサファイアレ
ーザが挙げられる。
【0024】また、除去加工に用いるレーザ波長を紫外
領域とすることも望ましい。すなわち上記図1の実施形
態において、回路形成基板の回路形成に用いる高強度超
短パルスレーザの波長として、紫外領域を用いる。レー
ザ光による微細加工では、波長が短いほど微細化が可能
となることから、紫外領域のレーザ光を用いればより微
細な加工が可能となる。また、紫外領域のレーザ光で
は、熱による除去加工とは別にレーザ光の光子エネルギ
ーによる結合の切断が可能となる。その結果、非熱加工
プロセスが可能となり、周囲に熱影響をさらに低減させ
ることが可能となる。また、光子エネルギーの量に応じ
て加工深さが決定されるため、レーザ光照射量を制御す
ることにより、より深さ方向の制御が可能となり、下地
材料である絶縁性基材1に損傷を抑えることが可能とな
る。しかしてレーザ光が短波長となることにより、ビー
ム径を絞ることができ、微細な加工が可能となり、さら
に加工深さ制御が可能となり、絶縁性基材1を加工する
ことなく、回路形成が可能となる。なお紫外領域のレー
ザとしては、エキシマレーザや高調波YAGレーザなど
が挙げられる。
【0025】また上記各実施形態において、レーザによ
り回路形成する雰囲気を真空にするのが望ましい。すな
わち、レーザにより回路形成基板の回路形成を行う際、
加工雰囲気を真空中とする。大気圧中で加工すると加工
による除去物が被加工物に再付着する。再付着したま
ま、めっき工程で回路形成を行うと付着物の部分のめっ
きが異常成長により突起状となることや、レーザにより
除去した部分に再付着すれば短絡の原因ともなる。従っ
て、再付着を抑制することが必要であるが、加工雰囲気
を真空中とすることにより抑制可能である。真空中で加
工することにより除去物は被加工物から放出された方向
に飛散し、被加工物に再付着することを抑制することが
可能となる。
【0026】また高強度超短パルスレーザ光により導体
薄膜2を除去する雰囲気をヘリウムとするのが望まし
い。すなわちレーザにより回路形成基板の回路形成を行
う際、加工雰囲気をヘリウム中とする。大気圧中で加工
すると加工による除去物が被加工物に再付着する。再付
着したままめっき工程で回路形成を行うと付着物の部分
のめっき3が異常成長により突起状となることやレーザ
により除去した部分に再付着すれば短絡の原因ともな
る。したがって、再付着を抑制することが必要である
が、加工雰囲気をヘリウム雰囲気とすることにより抑制
可能である。加工雰囲気が大気などの重い質量の粒子が
支配的であれば、除去物はその雰囲気粒子に押し戻さ
れ、再付着する。ここで、雰囲気をヘリウム雰囲気とす
れば、除去物がヘリウムに衝突したとしても除去物が押
し戻されることなく、被加工物から遠ざかる結果、被加
工物に再付着することを抑制することが可能となる。ま
た真空中にする必要がないため、加工雰囲気の排気時間
やその設備が必要とせず、短時間処理が可能となり、装
置構成も単純化できる。
【0027】図5は導体薄膜2上に保護膜8を形成し、
その保護膜8、導体薄膜2を除去した後にレーザ非照射
部の保護膜8を除去する方法を示している。本例では、
3次元回路形成基板において、回路形成を行う工程は、
まず図5(a)の絶縁性基材1上に図5(b)のように
導電体からなる導体薄膜2を形成し、さらにその上に図
5(c)のように保護膜8を形成し、その後、図5
(d)のようにレーザにより回路形成を行う。保護膜8
の材料は特に制限されない。しかして、被加工物である
導体薄膜2の上面に保護膜8を形成してあるため、加工
時に発生する除去物イが被加工物に再付着したとしても
保護膜8の上に付着するようになる。従って、図5
(e)のようにレーザ加工後に保護膜8を除去すれば、
同時に再付着物(除去物イ)も除去することが可能とな
る。最後に図5(f)のように回路部分のみの導体薄膜
2をめっき3により厚膜化させる。このように保護膜8
によって導体薄膜2上への除去物イの再付着を防止でき
る。また、レーザ加工時に、導体薄膜2上への除去物イ
の再付着を防止するための特別な装置が必要とならず、
設備構成を簡略化できるものである。
【0028】図6は、レーザにより導体薄膜2を除去す
るときに、その加工レーザ光の反射光あるいは、加工時
に発生する電磁波を検出器10により検出し、少なくと
も一つの信号を演算処理し検査を行いながら除去加工を
行う場合を示している。すなわちレーザにより回路形成
を行う際は、レーザ加工時に被加工物から発せられる電
磁波を検出し、その信号を処理することにより加工と同
時に検査を行う。たとえば、導体薄膜2のみを除去する
回路形成の場合で、導体薄膜2として銅を用いた場合、
レーザ加工により除去された鋼の発光スペクトルを測定
する。レーザ加工が進み導体薄膜2が完全に除去される
と、導体薄膜材料である銅の発光スペクトルは検出され
なくなることから、この信号を検出しておき、導体薄膜
2が完全に除去されたことを認識した後にレーザ回路形
成を終了する。その結果、オーバーエッチングや除去残
直を検出しながら加工ができ、歩留まり向上や最適加工
時間による生産性の向上が可能となり、加工と同時に加
工品質の確保が可能となる。このとき、検出する電磁波
としては、レーザの反射光や被加工物の発光スペクト
ル、さらには被加工物からの輻射熱などが挙げられる。
【0029】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、3次元回路形成基板において、絶縁性基材上に導
電体からなる導体薄膜を形成し、この導体薄膜の非回路
部分をレーザにより除去して回路を形成する方法であっ
て、導体薄膜の除去に用いるレーザとして、パルス幅が
ピコ秒以下の超短領域に設定された高強度超短パルスレ
ーザ光を用いるので、レーザ照射時間が極めて短時間で
且つレーザ強度も高い超短パルスレーザを用いること
で、被加工物(導体薄膜)は周囲に熱を伝える前に除去
されることとなる。これにより、導体薄膜のエッジ部分
に熱影響を与えず、また絶縁性基材や導体薄膜にダメー
ジを与えることなく除去すべき部分のみを取り去ること
ができる。この結果、導体薄膜に熱影響が発生せず、ま
た絶縁性基材にクラックや熱影響が発生しなくなり、さ
らに周囲に熱影響を与えることなく加工できるので、非
常に精密な微細パターンが形成可能となり、3次元回路
形成基板の回路形成の微細化を実現できるものである。
【0030】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、上記絶縁性基材の熱伝導率が100
(W/m・K)以上であるので、熱拡散のない超短パル
スレーザを用いることで、絶縁性基材の熱伝導率を高く
しても、従来のように熱伝導により絶縁性基材上の導体
薄膜の除去加工が十分行えなくなるという問題が発生し
なくなり、さらに絶縁性基材から周囲への放熱を大きく
できるので、3次元回路形成基板の放熱効率を増大させ
ることができるものである。
【0031】また請求項3記載の発明は、3次元回路形
成基板において、熱伝導率が100(W/m・K)以上
である絶縁性基材上に導電体からなる導体薄膜を形成
し、その上に更にレジスト膜を形成し、導体薄膜の非回
路部分と対向するレジスト膜をレーザにより除去し、そ
の後、エッチングにより導体薄膜の非回路部分を除去し
て回路を形成する方法であって、レジスト膜の除去に用
いるレーザとして、パルス幅がピコ秒以下の超短領域に
設定された高強度超短パルスレーザ光を用いるので、レ
ジスト膜、及び導体薄膜にそれぞれ熱影響が発生せず、
微細な回路形成が一層容易となる。
【0032】また請求項4記載の発明は、3次元回路形
成基板において、絶縁性基材上に導電体からなる導体薄
膜を形成し、この導体薄膜の非回路部分をレーザにより
除去して回路を形成する方法であって、絶縁性基材とし
て加工用レーザに対して透明な材料を用い、その内部に
導通用経路となる空洞をパルス幅がピコ秒以下の超短領
域に設定された高強度超短パルスレーザ光を用いて形成
し、この導通用経路内に導体材料を含浸させて3次元回
路を形成するので、高強度超短パルスレーザ光により一
括で絶縁性基材の内部に3次元回路を形成できるように
なり、例えば積層により各層ごとに処理(回路形成)を
行なう必要がなく、製造効率が向上する。
【0033】また請求項5記載の発明は、請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の効果に加えて、除去加工に用
いるレーザ波長を近赤外領域とするので、オーバーエッ
チングや除去残渣を検出しながら加工ができ、歩留まり
向上や最適加工時間による生産性の向上が可能となると
共に、加工品質の確保が可能となる。
【0034】また請求項6記載の発明は、請求項1又は
請求項2記載の効果に加えて、除去加工に用いるレーザ
波長を紫外領域とするので、短波長となることにより、
ビーム径を絞ることができ、微細な加工が可能となり、
さらに加工深さの制御が可能となり、これにより絶縁性
基材を加工することなく、回路形成が可能となる。
【0035】また請求項7記載の発明は、請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の効果に加えて、レーザ加工す
る雰囲気を真空にするので、被加工物上への除去物の再
付着を防止できる。
【0036】また請求項8記載の発明は、請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の効果に加えて、レーザ加工す
る雰囲気をヘリウムにするので、加被工物上への除去物
の再付着を防止できる。
【0037】また請求項9記載の発明は、請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の効果に加えて、レーザ加工前
に予め導体薄膜上に保護膜を形成しておき、超短パルス
レーザにより保護膜、導体薄膜を除去して回路を形成し
た後に、レーザ非照射部の保護膜を除去するので、保護
膜によって導体薄膜上への除去物の再付着を防止でき
る。
【0038】また請求項10記載の発明は、請求項1〜
請求項9のいずれかに記載の効果に加えて、レーザ加工
の際に、その加工レーザ光の反射光あるいは加工時に発
生する電磁波を検出し、少なくとも一つの信号を演算処
理し検査を行いながら除去加工を行うので、オーバーエ
ッチングや除去残渣を検出しながら加工ができ、歩留ま
り向上や最適加工時間による生産性の向上が可能とな
り、さらに加工品質の確保が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の一実施形態の回路形
成工程の説明図である。
【図2】(a)は本実施形態の導体薄膜のエッジ部分に
熱影響を与えない場合の模式図、(b)は導体薄膜のエ
ッジ部分に熱影響を与えた場合の模式図である。
【図3】(a)〜(g)は本発明の他の実施形態の回路
形成工程の説明図である。
【図4】(a)〜(f)は本発明の更に他の実施形態の
回路形成工程の説明図である。
【図5】(a)〜(f)は本発明の更に他の実施形態の
回路形成工程の説明図である。
【図6】本発明の回路形成時時における検査方法の説明
図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基材 2 導体薄膜 3 めっき 4 レジスト膜 5 導通用経路 6 導体材料 7 3次元回路 8 保護膜 11 非回路部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 26/18 B23K 26/18 H05K 3/06 H05K 3/06 E 3/10 3/10 E // B23K 101:42 B23K 101:42 Fターム(参考) 4E068 AH00 CA01 CA17 CC01 CF00 CJ01 CJ09 DA11 5E339 AA01 AB06 AE01 BC02 BE05 CE11 CF06 DD03 GG10 5E343 AA23 BB03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元回路形成基板において、絶縁性基
    材上に導電体からなる導体薄膜を形成し、この導体薄膜
    の非回路部分をレーザにより除去して回路を形成する方
    法であって、導体薄膜の除去に用いるレーザとして、パ
    ルス幅がピコ秒以下の超短領域に設定された高強度超短
    パルスレーザ光を用いることを特徴とする超短パルスレ
    ーザを用いた回路形成方法。
  2. 【請求項2】 上記絶縁性基材の熱伝導率が100(W
    /m・K)以上であることを特徴とする請求項1記載の
    超短パルスレーザを用いた回路形成方法。
  3. 【請求項3】 3次元回路形成基板において、熱伝導率
    が100(W/m・K)以上である絶縁性基材上に導電
    体からなる導体薄膜を形成し、その上に更にレジスト膜
    を形成し、導体薄膜の非回路部分と対向するレジスト膜
    をレーザにより除去し、その後、エッチングにより導体
    薄膜の非回路部分を除去して回路を形成する方法であっ
    て、レジスト膜の除去に用いるレーザとして、パルス幅
    がピコ秒以下に設定された高強度超短パルスレーザ光を
    用いることを特徴とする超短パルスレーザを用いた回路
    形成方法。
  4. 【請求項4】 3次元回路形成基板において、絶縁性基
    材上に導電体からなる導体薄膜を形成し、この導体薄膜
    の非回路部分をレーザにより除去して回路を形成する方
    法であって、絶縁性基材として加工用レーザに対して透
    明な材料を用い、その内部に導通用経路となる空洞をパ
    ルス幅がピコ秒以下の超短領域に設定された高強度超短
    パルスレーザ光を用いて形成し、この導通用経路内に導
    体材料を含浸させて3次元回路を形成することを特徴と
    する超短パルスレーザを用いた回路形成方法。
  5. 【請求項5】 除去加工に用いるレーザ波長を近赤外領
    域とすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれ
    かに記載の超短パルスレーザを用いた回路形成方法。
  6. 【請求項6】 除去加工に用いるレーザ波長を紫外領域
    とすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の超
    短パルスレーザを用いた回路形成方法。
  7. 【請求項7】 レーザ加工する雰囲気を真空にすること
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の超
    短パルスレーザを用いた回路形成方法。
  8. 【請求項8】 レーザ加工する雰囲気をヘリウムにする
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載
    の超短パルスレーザを用いた回路形成方法。
  9. 【請求項9】 レーザ加工前に予め導体薄膜上に保護膜
    を形成しておき、超短パルスレーザにより保護膜、導体
    薄膜を除去して回路を形成した後に、レーザ非照射部の
    保護膜を除去することを特徴とする請求項1〜請求項4
    のいずれかに記載の超短パルスレーザを用いた回路形成
    方法。
  10. 【請求項10】 レーザ加工の際に、その加工レーザ光
    の反射光あるいは加工時に発生する電磁波を検出し、少
    なくとも一つの信号を演算処理し検査を行いながら除去
    加工を行うことを特徴とする請求項1〜請求項9のいず
    れかに記載の超短パルスレーザを用いた回路形成方法。
JP2001329934A 2001-10-26 2001-10-26 超短パルスレーザを用いた回路形成方法 Expired - Fee Related JP4035981B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001329934A JP4035981B2 (ja) 2001-10-26 2001-10-26 超短パルスレーザを用いた回路形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001329934A JP4035981B2 (ja) 2001-10-26 2001-10-26 超短パルスレーザを用いた回路形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003133690A true JP2003133690A (ja) 2003-05-09
JP4035981B2 JP4035981B2 (ja) 2008-01-23

Family

ID=19145744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001329934A Expired - Fee Related JP4035981B2 (ja) 2001-10-26 2001-10-26 超短パルスレーザを用いた回路形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4035981B2 (ja)

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004354535A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Matsushita Electric Works Ltd 光学媒質の光入出射部処理方法
JP2005268423A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Kansai Tlo Kk レーザを用いた配線基板の製造方法
JP2006110593A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Sony Corp レーザ加工方法
JP2006278728A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Sony Corp 導電膜修正方法、積層構造物及び薄膜トランジスタ
JP2006276282A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Matsushita Electric Works Ltd 光学媒質の光入出射部処理方法
JP2006528071A (ja) * 2003-07-22 2006-12-14 カール ツァイス メディテック アクチエンゲゼルシャフト 広スペクトル帯域幅を有するレーザ・パルスを用いた材料の加工方法、および該方法を実行するための装置
JP2007110050A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Namics Corp バンプ形成方法
JP2007281376A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Sony Corp 配線基板の製造方法、ディスプレイ装置の製造方法、及び配線基板の製造装置
US7358157B2 (en) 2002-03-27 2008-04-15 Gsi Group Corporation Method and system for high-speed precise laser trimming, scan lens system for use therein and electrical device produced thereby
WO2009041484A1 (ja) * 2007-09-28 2009-04-02 Panasonic Electric Works Co., Ltd. 回路基板の製造方法及び該回路基板
US7679030B2 (en) 1999-12-28 2010-03-16 Gsi Group Corporation Energy-efficient, laser-based method and system for processing target material
US7709766B2 (en) * 2002-08-05 2010-05-04 Research Foundation Of The State University Of New York System and method for manufacturing embedded conformal electronics
US7723642B2 (en) * 1999-12-28 2010-05-25 Gsi Group Corporation Laser-based system for memory link processing with picosecond lasers
EP2463928A2 (en) 2005-06-01 2012-06-13 Plastic Logic Limited Layer-selective laser ablation patterning
US8329600B2 (en) 2002-03-27 2012-12-11 Gsi Group Corporation Method and system for high-speed precise laser trimming and scan lens for use therein
JP2014110113A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Toshio Okuno 電子デバイス検査用コンタクトシートのバンプ付リード形成方法
US8809734B2 (en) 2001-03-29 2014-08-19 Electron Scientific Industries, Inc. Methods and systems for thermal-based laser processing a multi-material device
WO2018135521A1 (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 ローランドディ―.ジー.株式会社 加工方法、加工システム、加工プログラム、データ構造
WO2018155618A1 (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 ローランドディ―.ジー.株式会社 加工方法、加工システム、加工プログラム
CN113290320A (zh) * 2021-05-21 2021-08-24 上海理工大学 一种非线性反饱和吸收增强特性的Ag基薄膜的制备方法
JP7405779B2 (ja) 2018-06-29 2023-12-26 アイピージー フォトニクス コーポレーション 超高速レーザを使用した回路板材料のパターン形成および除去

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6963174B2 (ja) 2017-09-29 2021-11-05 日亜化学工業株式会社 プリント基板、光源装置および半導体装置、ならびにそれらの製造方法

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7723642B2 (en) * 1999-12-28 2010-05-25 Gsi Group Corporation Laser-based system for memory link processing with picosecond lasers
US7679030B2 (en) 1999-12-28 2010-03-16 Gsi Group Corporation Energy-efficient, laser-based method and system for processing target material
US8809734B2 (en) 2001-03-29 2014-08-19 Electron Scientific Industries, Inc. Methods and systems for thermal-based laser processing a multi-material device
US7358157B2 (en) 2002-03-27 2008-04-15 Gsi Group Corporation Method and system for high-speed precise laser trimming, scan lens system for use therein and electrical device produced thereby
US8329600B2 (en) 2002-03-27 2012-12-11 Gsi Group Corporation Method and system for high-speed precise laser trimming and scan lens for use therein
US7709766B2 (en) * 2002-08-05 2010-05-04 Research Foundation Of The State University Of New York System and method for manufacturing embedded conformal electronics
JP4542317B2 (ja) * 2003-05-27 2010-09-15 パナソニック電工株式会社 光学媒質の光入出射部処理方法
JP2004354535A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Matsushita Electric Works Ltd 光学媒質の光入出射部処理方法
JP2006528071A (ja) * 2003-07-22 2006-12-14 カール ツァイス メディテック アクチエンゲゼルシャフト 広スペクトル帯域幅を有するレーザ・パルスを用いた材料の加工方法、および該方法を実行するための装置
JP2005268423A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Kansai Tlo Kk レーザを用いた配線基板の製造方法
JP2006110593A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Sony Corp レーザ加工方法
US8026459B2 (en) 2005-03-28 2011-09-27 Institute For Laser Technology Laser surface treatment
JP2006276282A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Matsushita Electric Works Ltd 光学媒質の光入出射部処理方法
JP2006278728A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Sony Corp 導電膜修正方法、積層構造物及び薄膜トランジスタ
USRE45885E1 (en) 2005-06-01 2016-02-09 Flexenable Limited Laser ablation of electronic devices
EP2463928A2 (en) 2005-06-01 2012-06-13 Plastic Logic Limited Layer-selective laser ablation patterning
US9209400B2 (en) 2005-06-01 2015-12-08 Flexenable Limited Layer-selective laser ablation patterning
JP4684843B2 (ja) * 2005-10-17 2011-05-18 ナミックス株式会社 バンプ形成方法
JP2007110050A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Namics Corp バンプ形成方法
JP2007281376A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Sony Corp 配線基板の製造方法、ディスプレイ装置の製造方法、及び配線基板の製造装置
JP2009088171A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Panasonic Electric Works Co Ltd 回路基板及びその製造方法並びに積層基板
JP4741563B2 (ja) * 2007-09-28 2011-08-03 パナソニック電工株式会社 回路基板
WO2009041484A1 (ja) * 2007-09-28 2009-04-02 Panasonic Electric Works Co., Ltd. 回路基板の製造方法及び該回路基板
JP2014110113A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Toshio Okuno 電子デバイス検査用コンタクトシートのバンプ付リード形成方法
WO2018135521A1 (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 ローランドディ―.ジー.株式会社 加工方法、加工システム、加工プログラム、データ構造
WO2018155618A1 (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 ローランドディ―.ジー.株式会社 加工方法、加工システム、加工プログラム
JP7405779B2 (ja) 2018-06-29 2023-12-26 アイピージー フォトニクス コーポレーション 超高速レーザを使用した回路板材料のパターン形成および除去
CN113290320A (zh) * 2021-05-21 2021-08-24 上海理工大学 一种非线性反饱和吸收增强特性的Ag基薄膜的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4035981B2 (ja) 2008-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003133690A (ja) 超短パルスレーザを用いた回路形成方法
JP5894205B2 (ja) レーザベースの材料加工方法及びシステム
US9321126B2 (en) Laser-based material processing apparatus and methods
JP5816409B2 (ja) レーザビア穴あけのためのスループットを高める方法
CN112091421B (zh) 镭射处理设备、镭射处理工件的方法及相关配置
KR101754186B1 (ko) 취성 재료의 레이저 싱귤레이션을 위한 개선된 방법 및 장치
US8382943B2 (en) Method and apparatus for the selective separation of two layers of material using an ultrashort pulse source of electromagnetic radiation
JP2002316278A (ja) レーザ制御材料処理方法
TWI647187B (zh) 自載體分離玻璃片的方法
US20110108532A1 (en) Laser processing method
TW525240B (en) Ultraviolet laser ablative patterning of microstructures in semiconductors
JP2000202664A (ja) レ―ザ穴あけ加工方法
JP2005028369A (ja) レーザ加工方法
JP2004074211A (ja) レーザ加工方法
Haight et al. Femtosecond laser ablation and deposition of metal films on transparent substrates with applications in photomask repair
JP2008284577A (ja) レーザ加工方法、フレキシブルプリント基板
JP2003285176A (ja) レーザ加工方法
JP2003136266A (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工装置
JP2004148344A (ja) レーザ加工方法
JP2014097508A (ja) レーザ加工方法および電子デバイスの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070619

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070719

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071022

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131109

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees