JP2008041206A - レンズクリーナ - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズの汚れを確実に除去し得るレンズクリーナを提供する。
【解決手段】ディスク本体2と、少なくとも一部がU字状に曲がった状態でディスク本体2の記録面21側から突出する布帛製または不織布製のクリーニング部3とを備えている。この場合、クリーニング部3の少なくとも一部におけるディスク本体2の記録面21側に位置する両端部は、記録面21におけるディスク本体2の回転方向に沿って互いに離間する第1の位置Aおよび第2の位置Bに配置されている。
【選択図】図5
【解決手段】ディスク本体2と、少なくとも一部がU字状に曲がった状態でディスク本体2の記録面21側から突出する布帛製または不織布製のクリーニング部3とを備えている。この場合、クリーニング部3の少なくとも一部におけるディスク本体2の記録面21側に位置する両端部は、記録面21におけるディスク本体2の回転方向に沿って互いに離間する第1の位置Aおよび第2の位置Bに配置されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、光ピックアップのレンズをクリーニングするためのレンズクリーナに関するものである。
この種のレンズクリーナとして、特開2001−118276号公報に開示されたレンズクリーナが知られている。このレンズクリーナは、コンパクトディスクと実質的に同形状のディスクと、このディスクにおける盤面の所定位置に植設されたクリーニング部材とから構成されている。また、クリーニング部材は、束状に形成された繊維からなるブラシであって、先端部を所定長さ残して、基端部(根元部分)側に樹脂材が含浸されて構成されて、全体が変形したり傾倒したりすることなく、常に適正な起立状態を維持してピックアップレンズ面に先端部が接触可能となっている。
特開2001−118276号公報(第3−4頁、第2図)
ところが、上記のレンズクリーナには、以下の問題点がある。すなわち、このレンズクリーナでは、束状に形成されてブラシを構成する各繊維の先端がレンズに点的にまた線的に接触することにより、レンズに付着している汚れを払拭するように構成されている。このため、このレンズクリーナには、ヤニ、指紋および油といった付着力の強い異物を確実に払拭(除去)することができないという問題が存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、レンズの汚れを確実に除去し得るレンズクリーナを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係るレンズクリーナは、ディスク本体と、少なくとも一部がU字状に曲がった状態で前記ディスク本体の一面側から突出する布帛製または不織布製のクリーニング部とを備えている。
また、本発明に係るレンズクリーナは、前記クリーニング部の前記少なくとも一部における前記ディスク本体の前記一面側に位置する両端部は、当該一面における当該ディスク本体の回転方向に沿って互いに離間する第1の位置および第2の位置に配置されている。
また、本発明に係るレンズクリーナは、前記ディスク本体には、当該ディスク本体の前記一面における前記第1の位置において開口する第1の貫通孔が形成され、前記クリーニング部は、前記少なくとも一部を含む一端側が短冊形状に形成されると共に前記第1の貫通孔を貫通して前記ディスク本体の前記一面側に位置すると共に、他端側が当該ディスク本体の他面側に位置している。
また、本発明に係るレンズクリーナは、前記ディスク本体には、当該ディスク本体の前記一面における前記第2の位置に凹部が形成され、前記クリーニング部は、前記一端側全体が前記少なくとも一部として構成されて、その先端部分が前記凹部内に固定されている。
また、本発明に係るレンズクリーナは、前記ディスク本体には、当該ディスク本体の前記一面における前記第2の位置において開口する第2の貫通孔が形成され、前記クリーニング部は、前記一端側における前記少なくとも一部を除く先端部分が前記第2の貫通孔を貫通して前記ディスク本体の前記他面側に位置している。
また、本発明に係るレンズクリーナは、前記クリーニング部における前記他端側の幅が前記第1の貫通孔の開口幅よりも長く規定されている。
本発明に係るレンズクリーナによれば、少なくとも一部がU字状に曲がった状態でディスク本体の一面側から突出する布帛製または不織布製のクリーニング部を備えたことにより、光ピックアップがクリーニング部のU字状に曲がった一部と接触するときには、この曲がった一部とディスク本体の一面側におけるこの曲がった一部との対向面の間に形成されている空間部による緩衝作用により、クリーニング部から光ピックアップへの衝撃力を緩和することができる。また、光ピックアップがクリーニング部と接触しつつ移動しているときには、空間部の存在により、クリーニング部のU字状に曲がった一部が上方に跳ね上げられる事態を回避できる結果、光ピックアップとクリーニング部のこの一部との面的な接触状態を十分に維持することができる。このため、面的な接触が確保された状態を維持しつつ、光ピックアップがクリーニング部の下方を移動することにより、クリーニング部に染み込んだクリーニング液による汚れの軟化や溶解の効果と、クリーニング部の接触による汚れの掻き取り効果とを同時に作用させることができる結果、レンズに固着した汚れを確実に除去することができる。
また、本発明に係るレンズクリーナによれば、クリーニング部のU字状に曲がった一部におけるディスク本体の一面側に位置する両端部を、この一面におけるディスク本体の回転方向に沿って互いに離間する第1の位置および第2の位置に配置したことにより、クリーニング部のU字状に曲がった一部に対して斜めにレンズを当接させる事態を回避できると共に、クリーニング部のこの一部を良好な状態で長時間に亘ってレンズと接触させることができる。このため、レンズに固着している汚れをより確実に除去することができる。
また、本発明に係るレンズクリーナによれば、ディスク本体の一面における第1の位置において開口する第1の貫通孔をディスク本体に形成し、かつクリーニング部の少なくとも一部を含む一端側を短冊形状に形成すると共に第1の貫通孔を貫通してディスク本体の一面側に位置させると共に、他端側をディスク本体の他面側に位置させたことにより、クリーニング部の他端側にクリーニング液を滴下したときにはこの他端側を保水部として機能させて、クリーニング液を他端側から一端側に徐々に供給することができる。
さらに、本発明に係るレンズクリーナによれば、ディスク本体の一面における第2の位置に凹部を形成し、一端側全体を上記の少なくとも一部として構成して、その先端部分を凹部内に固定したことにより、クリーニング部のU字状に曲がった一部の先端部分を所定の位置にずれのない状態で確実に固定することができる。したがって、クリーニング部のU字状に曲がった一部のディスク本体の一面側からの突出長をより確実に一定にすることができる。
また、本発明に係るレンズクリーナによれば、ディスク本体の一面における第2の位置において開口する第2の貫通孔をディスク本体に形成し、クリーニング部の一端側における上記の少なくとも一部(U字状に曲がった一部)を除く先端部分を第2の貫通孔を貫通してディスク本体の他面側に位置させた(配設した)ことにより、クリーニング部のディスク本体に対する固定をディスク本体の他面側のみで行うことができるため、接着作業を一層簡略化することができる。また、ディスク本体の他面側に配設されたクリーニング部の一端側における先端部分にクリーニング液を滴下することにより、この先端部分を保水部としても機能させることができるため、ディスク本体の一面側に位置するクリーニング部のU字状に曲がった一部へのクリーニング液の供給をより一層確実に行うことができる。
また、本発明に係るレンズクリーナによれば、クリーニング部における他端側の幅を第1の貫通孔の開口幅よりも長く規定したことにより、クリーニング部のディスク本体への取付けに際して、ディスク本体における第1の貫通孔の口縁とクリーニング部の他端側とが当接するまでクリーニング部を挿入するだけで、ディスク本体の一面側へのクリーニング部の突出長を一定に揃えることができる。したがって、クリーニング部におけるU字状に曲がった一部のディスク本体の一面側からの突出長を常に一定に揃えることができると共に、取付け作業時間を十分に短縮することができる。
以下、本発明に係るレンズクリーナの最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、レンズクリーナ1の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示すレンズクリーナ1は、本発明に係るレンズクリーナの一例であって、同図および図2,3に示すように、ディスク本体2、第1のクリーニング部3および第2のクリーニング部4(以下、クリーニング部3,4ともいう)を備えて構成されている。ディスク本体2は、クリーニング対象としての光ピックアップ101(図5,6参照)を備えたディスク装置(図示せず)に装着されるディスク状の情報媒体(一例として、CDやDVD)とほぼ同じ大きさで、かつほぼ同じ厚みであって中心孔5を有する円板状に形成されている。
また、ディスク本体2の一面(以下、この面を「記録面21」ともいう)側の中心部における環状エリア21a(図1参照)には、ディスク装置に対してレンズクリーナ1を認識させるためのTOC(Table Of Contents )情報が記録されている。この場合、環状エリア21aの位置は、情報媒体におけるリードインエリア(インデックスデータ等が記録されているエリア)と同じか若しくはほぼ同じ位置に規定されている。また、ディスク本体2の他面(以下、この面を「レーベル面22」ともいう)には、図示はしないが、例えば、レンズクリーナ1の使用方法等を示す文字が印刷(表記)されている。
また、ディスク本体2には、図1,3,5に示すように、貫通孔23(本発明における第1の貫通孔)が第1の位置Aに形成されている。また、ディスク本体2には、クリーニング部3における本体部31の先端部分を収容するための凹部24が記録面21における第2の位置Bに形成されている。この場合、貫通孔23および凹部24の各位置A,Bは、ディスク本体2の回転方向(周方向)に沿って互いに離間する位置に規定されている。具体的には、各位置A,Bは、ディスク本体2の回転中心Oを中心とし、かつ環状エリア21a内に含まれる1つの仮想円Y上であって、互いに約3mm離間する位置に規定されている。また、貫通孔23および凹部24は、その平面形状が互いに同じ寸法の長方形(一例として1mm×3mm)に形成されると共に、互いの長手方向がディスク本体2の回転中心Oと各位置A,Bの中間点とを通過する仮想直線(図1中のW−W線)と平行になるように形成されている。
クリーニング部3は、図4に示す形状に裁断された保液性および吸水性を有するほぼ均一の厚みの布帛または不織布(一例としてポリエステル繊維製の布帛または不織布。具体例としては、クラレ社製の商品名「ソフィスタ(登録商標)」)で形成されて、いわゆる湿式のクリーニング部を構成している。一例として本例では、クリーニング部3は、一端側(同図中の右端側)が短冊形状(長方形)に形成されて本体部31として構成されると共に、他端側(同図中の左端側)が平面視円形に形成されて頭部32として構成されている。この場合、本体部31は、その横幅が貫通孔23内に挿入可能で、かつ先端部分が凹部24内に挿入可能な長さに規定されて、レンズ102をクリーニングする部位として機能する。また、頭部32は、その直径が本体部31の横幅よりも長く、具体的には、貫通孔23の開口幅(上記仮想直線に沿った幅)よりも長く設定されている。クリーニング部3は、このように円形および短冊形状のように極めて簡単な形状の組み合わせで構成されているため、その製造が容易であり、また、後述するように本体部31の貫通孔23への挿入作業も容易となっている。また、頭部32の形状は、円形に代えて、楕円形や、三角形、正方形および長方形などの多角形など、他の簡単な図形形状としてもよいのは勿論である。
また、本例では、光ピックアップ101への衝撃を軽減するため、一枚の薄い布帛を用いてクリーニング部3の軽量化を図っているが、光ピックアップ101に与える衝撃が許容し得る範囲内であれば、一枚の厚い布帛や、薄い布帛を複数枚を重ねた積層体を用いてクリーニング部3を構成することもできる。また、クリーニング部3は、図3,5に示すように、ディスク本体2のレーベル面22側から本体部31が貫通孔23内に挿入されており、また、頭部32がレーベル面22における貫通孔23の口縁に当接するまで挿入されると共に記録面21側に突出した部位が記録面21方向に曲げられて、先端部が接着剤等(図示せず)によって凹部24内に固定されて構成されている。これにより、クリーニング部3の本体部31における記録面21側に位置する部位(本発明における少なくとも一部)は、長手方向の両端部がディスク本体2の記録面21における互いに離間した第1の位置Aと第2の位置Bとに配置され、中央部分が記録面21から突出した状態でU字状に曲げられた状態となっている。
また、クリーニング部3の頭部32は、図3,5に示すように、一例として、本体部31との接合部分を支点として本体部31の曲げ方向(同図中の右方向)と同一方向に曲げられてレーベル面22に接着剤等(図示せず)によって固定されている。また、後述するように、頭部32にはクリーニング液201が滴下され、このクリーニング液201が頭部32から本体部31に徐々に供給される。したがって、頭部32はクリーニング液201の保水部として機能する。なお、頭部32に関しては、同図とは逆の方向に曲げてレーベル面22に固定してもよいのは勿論である。
クリーニング部4は、一例として繊維の束で構成されたブラシ(図示しない)で形成されて、いわゆる乾式のクリーニング部を構成している。また、クリーニング部4は、図1に示すように、ディスク本体2の記録面21における仮想円Y上であって、回転中心Oを挟んでクリーニング部3と反対側となる位置Cに突設されている。なお、本例では、クリーニング部4は、ブラシに代えて、1枚の不織布に切れ目を入れてのれん状に形成した構成など種々の乾式のクリーニング構造を採用して構成してもよいのは勿論である。
次に、レンズクリーナ1を用いて、ディスク装置(図示せず)における光ピックアップ101のレンズ102(図5,6参照)をクリーニングする方法について、図面を参照して説明する。
まず、図5に示すように、ディスク本体2の記録面21を下向きにした状態で、クリーニング液201をクリーニング部3の頭部32に滴下する。この際に、滴下されたクリーニング液201が保液部として機能する頭部32によって保液される。また、頭部32によって保液されたクリーニング液201は、頭部32から本体部31に徐々に供給される。
次いで、記録面21を下向きにしてレンズクリーナ1をディスク装置にセットし、ディスク装置に対して再生操作を行う。これに応じて、ディスク装置が、レンズクリーナ1に記録されているTOC情報の光ピックアップ101を介しての読み出しを開始する。次いで、ディスク装置は、読み出したTOC情報に基づき、セットされているレンズクリーナ1が例えばCD(またはCDと同様の構成の円板体)であると判別して、インデックスデータを読み出すべく、駆動モータによるレンズクリーナ1の回転、および光ピックアップ101によるフォーカシングを開始させる。具体的には、光ピックアップ101は、検出光を射出すると共にその検出光の反射光を受光しつつ、レンズクリーナ1の環状エリア21aに対向する領域内において、レンズクリーナ1の半径方向(ディスク本体2の半径方向でもある)に沿って往復移動すると共に、上下方向にも往復移動することによってフォーカシングを行う。
この際に、レンズクリーナ1の回転に伴い、光ピックアップ101は、レンズクリーナ1の周方向に沿って相対的に移動して、レンズクリーナ1の記録面21に配設されているクリーニング部3の本体部31に対して、図5に示すように、まず、貫通孔23側から接近して接触し、次いで、図6に示すように接触した状態で凹部24側に移動し、その後に、本体部31から離反して非接触状態に移行する。この場合、光ピックアップ101が本体部31と接触(当接)するときには、図5に示すようにU字状の本体部31と記録面21における本体部31との対向面の間に形成されている空間部33に存在している空気層が緩衝作用を発揮して、本体部31から光ピックアップ101への衝撃力を緩和する。また、光ピックアップ101が本体部31と接触しつつ凹部24側に移動しているときには、図6に示すように、空間部33内の空気層の存在により、光ピックアップ101との当接の際に本体部31の下部が上方に跳ね上げられる事態を回避(軽減)できる結果、光ピックアップ101と本体部31との面的な接触状態が十分に維持される。このため、このように面的な接触が確保された状態(接触面積が多い状態)を維持しつつ、光ピックアップ101が本体部31の下方を移動することにより、本体部31に染み込んだクリーニング液201による汚れの軟化や溶解の効果と、クリーニング部3の接触による汚れの掻き取り効果とが同時に作用する。この結果、レンズ102に汚れが固着していたとしても、その固着している汚れが確実に除去される。
また、クリーニング部3の本体部31は、その両端側が1つの仮想円Y上に規定された各位置A,Bにそれぞれ位置しているため、レンズ102を本体部31とほぼ直角に当接させることができる。したがって、レンズ102を本体部31に対して斜めに当接させることに起因して本体部31が捩れる事態を回避できる結果、良好な接触状態(本体部31が捩れないで接触する状態)が長時間に亘って維持される。このため、レンズ102に固着している汚れがより確実に除去される。
また、光ピックアップ101は、クリーニング部3と同様にしてクリーニング部4とも接触および非接触の状態を繰り返す。このため、例えば、本体部31に染み込んだクリーニング液201によって軟化された汚れがクリーニング部3だけでなくクリーニング部4にとっても掻き取られる。したがって、クリーニング部3,4の接触による汚れの掻き取り効果が同時に発揮されるため、レンズ102に固着している汚れが一層確実に除去されて、クリーニングの効率が十分に向上される。
上記の動作を所定時間継続させてクリーニングを実行し、クリーニングを終了させる際には、ディスク装置に対して停止操作を行う。これに応じて、ディスク装置が、光ピックアップ101を制御して、光ピックアップ101を初期状態の位置に移動させた後に、動作を停止させる。また、ディスク装置は、駆動モータによるレンズクリーナ1の回転を停止させる。これにより、レンズクリーナ1の回転が停止して、レンズ102に対するクリーニングが終了すると共に、レンズクリーナ1がディスク装置から取り出し可能な状態となる。
このように、このレンズクリーナ1によれば、本体部31がU字状に曲がった状態でディスク本体2の記録面21から突出するようにクリーニング部3をディスク本体2に配設したことにより、光ピックアップ101が本体部31と接触するときには、空間部33による緩衝作用により、本体部31から光ピックアップ101への衝撃力を緩和することができる。また、光ピックアップ101が本体部31と接触しつつ凹部24側に移動しているときには、空間部33の存在により、本体部31が上方に跳ね上げられる事態を回避できる結果、光ピックアップ101と本体部31との面的な接触状態を十分に維持することができる。このため、面的な接触が確保された状態を維持しつつ、光ピックアップ101が本体部31の下方を移動することにより、本体部31に染み込んだクリーニング液201による汚れの軟化や溶解の効果と、クリーニング部3の接触による汚れの掻き取り効果とを同時に作用させることができる結果、レンズ102に固着した汚れを確実に除去することができる。
また、このレンズクリーナ1によれば、ディスク本体2の記録面21におけるディスク本体2の回転方向に沿って互いに離間する第1の位置Aおよび第2の位置Bに本体部31の両端部を配置したことにより、レンズ102を本体部31に対して斜めに当接させる事態を回避できると共に、本体部31を良好な状態で長時間に亘ってレンズ102と接触させることができる。このため、レンズ102に固着している汚れをより確実に除去することができる。
さらに、このレンズクリーナ1によれば、記録面21における第1の位置Aにおいて開口する貫通孔23をディスク本体2に形成し、かつクリーニング部3における一端側を本体部31として貫通孔23に挿入可能な横幅の短冊形状に形成して貫通孔23に貫通させ、この本体部31をディスク本体2の一面側に位置させると共に、他端側を頭部32としてディスク本体2の他面側に位置させたことにより、頭部32にクリーニング液201を滴下したときには頭部32を保水部として機能させて、クリーニング液201を頭部32から記録面21側に位置する本体部31に徐々に供給することができる。
また、このレンズクリーナ1によれば、ディスク本体2の記録面21における第2の位置Bに凹部24を形成し、本体部31の先端部分を凹部24内に固定する構成を採用したことにより、本体部31の先端部分を所定の位置にずれのない状態で確実に固定することができる。したがって、U字状に曲がった状態での本体部31のディスク本体2の記録面21からの突出長をより確実に一定にすることができる。
また、このレンズクリーナ1によれば、頭部32の幅を貫通孔23の開口幅よりも長く規定したことにより、クリーニング部3のディスク本体2への取付けに際して、ディスク本体2における貫通孔23の口縁と頭部32とが当接するまで本体部31を挿入するだけで、記録面21側への本体部31の突出長を一定に揃えることができる。したがって、U字状に曲がった状態での本体部31のディスク本体2の記録面21からの突出長を常に一定に揃えることができると共に、取付け作業時間を十分に短縮することができる。
なお、本発明は上記の構成に限定されない。例えば、本体部31の先端部分をディスク本体2の凹部24に固定することにより、クリーニング部3の一端側、つまり本体部31全体を記録面21側に位置させる構成を採用した例について上記したが、凹部24に代えて、図7に示すレンズクリーナ1Aのように、記録面21における第2の位置Bにおいて開口する貫通孔25(本発明における第2の貫通孔)をディスク本体2Aに形成する構成を採用することもできる。また、このレンズクリーナ1Aにおいては、同図に示すように、本体部31の先端部分31aを除く部位(記録面21側に位置する部位)31bを本発明における少なくとも一部として機能させて記録面21側においてU字状に曲げ、かつ本体部31の先端部分31aを貫通孔25に挿入してレーベル面22側に突出させた状態でクリーニング部3をディスク本体2Aに取り付ける。なお、レンズクリーナ1およびクリーニング部3と同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
具体的に、レンズクリーナ1Aにおけるクリーニング部3のディスク本体2Aへの取付け構造について説明すると、クリーニング部3は、頭部32がディスク本体2における貫通孔23の口縁と当接するまで本体部31が貫通孔23に挿入されている。また、本体部31は、その先端部分31aが記録面21側から貫通孔25内に挿入されてレーベル面22側に所定長だけ突出させられている。この場合、本体部31における記録面21側に位置する部位31b(本発明におけるクリーニング部3における少なくとも一部)は、U字状に曲がった状態で記録面21から突出している。また、この本体部31におけるレーベル面22側に突出する先端部分31aと頭部32とがレーベル面22に折り曲げられた状態で接着剤等によって固定されている。
このレンズクリーナ1Aによれば、レンズクリーナ1と同様の上記の作用効果を奏すると共に、本体部31の先端部分31aをレーベル面22側に配設したことにより、クリーニング部3のディスク本体2に対する固定をレーベル面22側のみで行うことができるため、接着作業を一層簡略化することができる。また、レーベル面22側に配設された本体部31の先端部分31aにクリーニング液201を滴下することにより、この本体部31の先端部分31aを保水部としても機能させることができるため、本体部31における記録面21側に位置する部位31bへのクリーニング液201の供給をより一層確実に行うことができる。
また、ディスク本体2に貫通孔23(および貫通孔25)を設けてクリーニング部3をディスク本体2に貫通させる構成について上記したが、図8,9に示すように、貫通孔を形成しない構成を採用することもできる。まず、図8を参照して、ディスク本体2Bの記録面21側に2つの凹部24,26を形成したレンズクリーナ1Bについて説明する。なお、レンズクリーナ1と同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略し、相違する構成についてのみ説明する。
レンズクリーナ1Bは、ディスク本体2Bとクリーニング部3Bとを備えて構成されている。この場合、ディスク本体2Bは、ディスク本体2における貫通孔23に代えて、記録面21における第1の位置Aに凹部26が形成されている以外は、レンズクリーナ1と同一に構成されている。この場合、凹部26は、一例としてその平面形状が凹部24と同一に規定されている。クリーニング部3Bは、その長さが各凹部24,26間の距離よりも長く、かつその横幅が各凹部24,26の長さよりも短い短冊形状に形成されている。また、クリーニング部3Bは、各先端部が接着剤等によって各凹部24,26内に固定されている。これにより、クリーニング部3Bは、その全体がディスク本体2の記録面21側に位置した状態で、中央部分が突出した状態でU字状に曲がった状態となっている。
このレンズクリーナ1Bによれば、クリーニング部3Bにクリーニング液201を滴下することにより、レンズクリーナ1と同様の上記の作用効果を奏して、レンズ102に固着している汚れを確実に除去することができる。ただし、レンズクリーナ1Bでは、レンズクリーナ1,1Aのクリーニング部3とは異なり、構成上においてクリーニング部3Bに明確な保水部が設けられていないが、例えば、ディスク本体2B側に位置する各端部側にクリーニング液201を滴下することにより、その各端部側を簡易的な保水部として機能させて、レンズ102に直接的に接する中央部分にクリーニング液201を供給させることもできる。また、このレンズクリーナ1Bによれば、クリーニング部3Bの形状を一層単純な形状としたことにより、クリーニング部3Bの製造コストを十分に低減することができる。
次いで、図9を参照しつつ、ディスク本体2に貫通孔および凹部を形成していないレンズクリーナ1Cについて説明する。なお、レンズクリーナ1,1Aと同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略し、相違する構成についてのみ説明する。
レンズクリーナ1Cは、図9に示すように、ディスク本体2Cとクリーニング部3Cとを備えて構成されている。この場合、ディスク本体2Cは、ディスク本体2において貫通孔23が形成されていた第1の位置A、および凹部24が形成されていた第2の位置Bには、貫通孔23および凹部24を形成しない構成が採用されている。一方、クリーニング部3Cは、その長さが各位置A,B間の距離よりも長く、かつその横幅が環状エリア21aの幅以下の短冊形状に形成されている。また、クリーニング部3Cは、各先端部31cを所定長だけ記録面21に密着させた状態で接着剤等によって記録面21に固定されている。この場合、クリーニング部3Cでは、記録面21に接着されない中央の部位31bが、本発明における少なくとも一部として機能して、U字状に曲がった状態で記録面21から突出すると共に、1つの先端部31c(同図において左側の先端部31c)が位置Aを起点として、位置Bから離反する方向の位置までの間に配置され、他の1つの先端部31c(同図において右側の先端部31c)が位置Bを起点として、位置Aから離反する方向の位置までの間に配置されている。
このレンズクリーナ1Cによれば、クリーニング部3Cにおける記録面21に密着された両先端部31cの少なくとも一方にクリーニング液201を滴下することにより、クリーニング部3Cの先端部31cが保水部として機能して、レンズクリーナ1と同様の上記の作用効果を奏して、レンズ102に固着している汚れを確実に除去することができる。また、このレンズクリーナ1Cによれば、クリーニング部3Cを一層単純な形状としたことにより、クリーニング部3Bと同様にして製造コストを十分に低減することができる。
また、クリーニング部3,3B,3Cを1つ備えた例について上記したが、クリーニング部の数は、これに限定されず任意の複数に規定することができる。また、乾式のクリーニング部4を備えた例について上記したが、クリーニング部4を備えることなく、湿式のクリーニング部3,3B,3Cのみを備えた構成を採用することもできる。
1,1A,1B,1C レンズクリーナ
2,2A,2B,2C ディスク本体
3,3B,3C クリーニング部
21 記録面
22 レーベル面
23,25 貫通孔
24,26 凹部
31 本体部
32 頭部
101 光ピックアップ
102 レンズ
201 クリーニング液
A 第1の位置
B 第1の位置
2,2A,2B,2C ディスク本体
3,3B,3C クリーニング部
21 記録面
22 レーベル面
23,25 貫通孔
24,26 凹部
31 本体部
32 頭部
101 光ピックアップ
102 レンズ
201 クリーニング液
A 第1の位置
B 第1の位置
Claims (6)
- ディスク本体と、少なくとも一部がU字状に曲がった状態で前記ディスク本体の一面側から突出する布帛製または不織布製のクリーニング部とを備えているレンズクリーナ。
- 前記クリーニング部の前記少なくとも一部における前記ディスク本体の前記一面側に位置する両端部は、当該一面における当該ディスク本体の回転方向に沿って互いに離間する第1の位置および第2の位置に配置されている請求項1記載のレンズクリーナ。
- 前記ディスク本体には、当該ディスク本体の前記一面における前記第1の位置において開口する第1の貫通孔が形成され、
前記クリーニング部は、前記少なくとも一部を含む一端側が短冊形状に形成されると共に前記第1の貫通孔を貫通して前記ディスク本体の前記一面側に位置すると共に、他端側が当該ディスク本体の他面側に位置している請求項2記載のレンズクリーナ。 - 前記ディスク本体には、当該ディスク本体の前記一面における前記第2の位置に凹部が形成され、
前記クリーニング部は、前記一端側全体が前記少なくとも一部として構成されて、その先端部分が前記凹部内に固定されている請求項3記載のレンズクリーナ。 - 前記ディスク本体には、当該ディスク本体の前記一面における前記第2の位置において開口する第2の貫通孔が形成され、
前記クリーニング部は、前記一端側における前記少なくとも一部を除く先端部分が前記第2の貫通孔を貫通して前記ディスク本体の前記他面側に位置している請求項3記載のレンズクリーナ。 - 前記クリーニング部における前記他端側は、その幅が前記第1の貫通孔の開口幅よりも長く規定されている請求項3から5のいずれかに記載のレンズクリーナ。
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