JP2008039861A - 光学デバイス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体部211および光反射部212を備えた板状の質量部21と、質量部21を支持する支持部22と、支持部22に対し質量部21を回動可能とするように、質量部21と支持部22とを連結する弾性変形可能な1対の弾性部24、25と、質量部21を回動駆動させるための駆動手段とを有し、前記駆動手段を作動させることにより、弾性部24、25を捩れ変形させながら、質量部21を回動させ、光反射部212で光を反射させ、走査するように構成された光学デバイス1であって、質量部21は、本体部211の光反射部212とは反対側の面に本体部211の構成材料よりも熱伝導率の高い材料で構成された放熱部4を有する。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1にかかる光学デバイスは、シリコンで構成された板状の可動部上に、アルミニウムで構成された光反射部を直接設けたものを、その両側で1対のねじりバネによって回動可能に支持してなる。そして、1対のねじりバネをねじれ変形させながら、可動部を回動(振動)させることにより、光走査を行う。その際、光反射部では、照射された光のほとんどが反射する。
そのため、かかる光学デバイスを長時間使用すると、可動部の形状や光反射部の材質等によっては、熱により可動部に反りなどの変形が生じて、光反射部の平面性が損なわれるおそれがある。また、可動部からの熱によりねじりバネの材料物性が変化して、ねじりバネのバネ定数が変化してしまうおそれがある。
光反射部の平面性が損なわれたり、ねじりバネのバネ定数が変化したりすると、安定した駆動(描画)を行うことが難しい。
本発明の光学デバイスは、板状をなす本体部と、その一方の面側に設けられた光反射性を有する光反射部とを有する質量部と、
前記質量部を支持する支持部と、
前記質量部を前記支持部に対し回動可能に連結する弾性変形可能な1対の弾性部と、
前記質量部を回動駆動させるための駆動手段とを有し、
前記駆動手段を作動させることにより、前記弾性部を捩れ変形させながら、前記質量部を回動させ、前記光反射部で光を反射させ走査するように構成された光学デバイスであって、
前記質量部は、前記本体部の前記光反射部とは反対の面側に前記本体部の構成材料よりも熱伝導率の高い材料で構成された放熱部を有することを特徴とする。
これにより、前記放熱部により前記本体部の熱を放熱することができるため、熱変化(昇温)による光学デバイスの振動特性の変化を抑制することができ、光学デバイスを安定的に駆動させることができる。また、前記質量部の機械的極度を高めることもできる。
これにより、優れた回動特性を発揮する光学デバイスを提供することができる。
これにより、前記本体部の一方の面に設けられた前記光反射部と、他方の面に設けられた前記放熱部との熱膨張率がほぼ等しくなるため、前記本体部の歪みを抑制することができる。
これにより、放熱効果を優れたものとすることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記放熱部は、前記本体部と反対側の面に凹凸部を有することが好ましい。
これにより、前記放熱部の表面積を大きくし、放熱効果を優れたものとすることができる。
これにより、優れた放熱効果を発揮しつつ、前記質量部を安定的に回動させることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記凹凸部は、前記本体部の平面視にて、前記質量部の回動中心軸に直角な方向に対して対称に設けられていることが好ましい。
これにより、優れた放熱効果を発揮しつつ、前記質量部をより安定的に回動させることができる。
これにより、前記放熱部の表面積を大きくし、放熱効果をより優れたものとすることができる。
本発明の光学デバイスでは、各前記凸部は、凸条であることが好ましい。
これにより、優れた放熱効果を発揮しつつ、前記放熱部の製造が容易となる。また、光学デバイスの機械的強度を向上させることができる。
これにより、優れた放熱効果を発揮することができる。また、前記放熱部の軽量化を図りつつ、前記質量部の回動による前記本体部の撓みを効果的に抑制することができる。
本発明の光学デバイスでは、前記凸条は、前記本体部の面に対してほぼ垂直に突出していることが好ましい。
これにより、前記放熱部の製造が容易となる。また、前記質量部の回動による前記本体部の撓みをより効果的に防止することができる。
各前記凹部は、前記本体部の平面視にて、多角形状をなしていることが好ましい。
これにより、優れた放熱効果を発揮しつつ、光学デバイスの強度を向上させることができる。
本発明の光学デバイスでは、各前記凹部は、ほぼ同一形状であることが好ましい。
これにより、密に凹部を形成することができ、前記放熱部の放熱特性が向上する。
これにより、前記1対の弾性部に大きな応力(負担)をかけずに、前記質量部の回動角を大きくすることができる。
<第1実施形態>
まず、本発明の光学デバイスの第1実施形態を説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、図1中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図2中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
基体2は、質量部21と、支持部22と、1対の弾性部24、25とを備えている。
また、弾性部24は、駆動部241と、第1の弾性部242と、第2の弾性部243とを備え、これと同様に、弾性部25は、駆動部251と、第1の弾性部252と、第2の弾性部253とを備えている。
このような光学デバイス1にあっては、後述する1対の電極32、33に電圧を印加することにより、1対の第1の弾性部242、252を捩れ変形させながら、1対の駆動部241、251を回動させ、これに伴って、1対の第2の弾性部243、253を捩れ変形させながら質量部21を回動させる。このとき、1対の駆動部241、251および質量部21は、それぞれ、図1に示す回動中心軸Xを中心にして回動する。
1対の駆動部241、251の間には、質量部21が設けられており、1対の駆動部241、251は、非駆動時での質量部21の平面視にて、質量部21を中心として、ほぼ左右対称となるように設けられている。同様に、1対の第1の弾性部242、252は、平面視にて、質量部21を中心として、ほぼ左右対称となるように設けられており、1対の第2の弾性部243、254は、平面視にて、質量部21を中心として、ほぼ左右対称となるように設けられている。すなわち、本実施形態にかかる光学デバイス1は、質量部21の平面視にて、質量部21を中心として、ほぼ左右対称となるように形成されている。
このように、本体部211に光反射部212を設けることにより、光学デバイス1を光スキャナ、光アッテネータ、光スイッチなどの光デバイスに適用することができる。ここで、光学デバイス1は、例えば、光スキャナなどに用いた場合、質量部21を回動させることでレーザーなどの光を光反射部212により反射させ、走査対象物を走査するよう構成される。しかし、光反射部212で反射しきれなかった光が熱に変換され、本体部211が昇温してしまう場合がある。この昇温により、(1)光学デバイス1の材料特性(ヤング率など)が変化する、(2)熱膨張により本体部211に反り・歪みが生じ、それに伴い光反射部212にも反り・歪みが生じ、光反射部212によって所望の位置に光を走査させることができないなどの問題が生じる。これにより、光学デバイス1が長時間連続的に使用される場合、優れた回動特性を維持することが困難であるという問題が生じる場合がある。
第1の弾性部242は、駆動部241を支持部22に対して回動可能とするように、駆動部241と支持部22とを連結している。これと同様に、第1の弾性部252は、駆動部251を支持部22に対して回動可能とするように、駆動部251と支持部22とを連結している。
このような第1の弾性部242、252および第2の弾性部243、253は、同軸的に設けられており、これらを回動中心軸(回転軸)Xとして、駆動部241が支持部22に対して、また、駆動部251が支持部22に対して回動可能となっている。さらに、質量部21が駆動部241、251に対して回動可能となっている。
このような2自由度振動系は、基体2の全体の厚さよりも薄く形成されているとともに、図2にて上下方向で基体2の上部に位置している。言い換えすれば、基体2には、基体2の全体の厚さよりも薄い部分が形成されており、この薄い部分に異形孔が形成されることにより、本体部211と駆動部241、251と第1の弾性部242、252と第2の弾性部243、253とが形成されている。
このような基体2は、例えば、シリコンを主材料として構成されていて、本体部211
と、駆動部241、251と、支持部22と、第1の弾性部242、252と、第2の弾性部243、253とが一体的に形成されている。このように、シリコンを主材料とすることにより、優れた回動特性を実現できるとともに、優れた耐久性を発揮することができる。また、微細な処理(加工)が可能であり、光学デバイス1の小型化を図ることができる。
支持基板3の上面(図2にて、基体2側の面)には、図2に示すように、質量部21に対応する部分に開口部31が形成されている。この開口部31は、質量部21が回動(振動)する際に、支持基板3に接触するのを防止する逃げ部を構成する。開口部(逃げ部)31を設けることにより、光学デバイス1全体の大型化を防止しつつ、質量部21の振れ角(振幅)をより大きく設定することができる。
なお、駆動部241の電極32に対抗する面には、図示しない絶縁膜が設けられており、これと同様に、駆動部251の電極33に対向する面には、図示しない絶縁膜が設けられている。これにより、駆動部241と電極32の間および/または駆動部251と電極33の間で短絡が発生することを好適に防止することができる。
すなわち、電極32と駆動部241との間および電極33と駆動部251との間に、例えば、正弦波(交流電圧)等を印加する。具体的には、例えば、まず、1対の駆動部241、251をアースしておく。この状態にて、1対の電極32、33のうち、図3中上側の電極に図4(a)に示すような波形の電圧を印加し、図3中下側の電極に図4(b)に示すような波形の電圧を印加する。すると、電極32と駆動部241との間および電極33と駆動部251との間に静電気力(クーロン力)が生じ、1対の駆動部241、251が、それぞれ電極32、33の方へ引き付けられる。
そして、この1対の駆動部241、251の回動に伴って、第2の弾性部243、253を介して連結されている本体部211(質量部21)も、回動中心軸Xを軸に、基体2の板面に傾斜するように振動(回動)する。
駆動部241の回動中心軸Xからこれにほぼ垂直な方向(長手方向)での長さをL1とし、駆動部251の回動中心軸Xからこれにほぼ垂直な方向(長手方向)での長さをL2とし、本体部211の回動中心軸Xからこれにほぼ垂直な方向での長さをL3としたとき、本実施形態では、駆動部241、251が、それぞれ独立して設けられているため、本体部211の大きさ(長さL3)にかかわらず、駆動部241、251と本体部211とが干渉せず、L1およびL2を小さくすることができる。これにより、駆動部241、251の回転角度(振れ角)を大きくすることができ、その結果、質量部21の回転角度を大きくすることができる。
前記関係を満たすことにより、L1およびL2をより小さくすることができ、駆動部241、251の回転角度をより大きくすることができ、質量部21の回転角度をさらに大きくすることができる。
これらによって、駆動部241、251の低電圧駆動と、質量部21の大回転角度での振動(回動)とを実現することができる。
このため、このような光学デバイス1を、例えばレーザープリンタや、走査型共焦点レーザー顕微鏡等の装置に用いられる光スキャナに適用した場合には、より容易に装置を小型化することができる。
ところで、このような質量部21および駆動部241、251の振動系(2自由度振動系)では、駆動部241、251および質量部21の振幅(振れ角)と、印加する交流電圧の周波数との間に、図6に示すような周波数特性が存在している。
この振動系では、電極32、33に印加する交流電圧の周波数Fが、2つの共振周波数のうち低いもの、すなわち、fm1とほぼ等しくなるように設定するのが好ましい。これにより、駆動部241、251の振幅を抑制しつつ、質量部21の振れ角(回転角度)を大きくすることができる。
駆動部241、251の平均厚さは、それぞれ、1〜1500μmであるのが好ましく、10〜300μmであるのがより好ましい。
本体部211の平均厚さは、1〜1500μmであるのが好ましく、10〜300μmであるのがより好ましい。
一方、第2の弾性部243、253のばね定数k2は、1×10−4〜1×104Nm/radであるのが好ましく、1×10−2〜1×103Nm/radであるのがより好ましく、1×10−1〜1×102Nm/radであるのがさらに好ましい。これにより、駆動部241、251の振れ角を抑制しつつ、質量部21の振れ角をより大きくすることができる。
さらに、駆動部241、251の慣性モーメントをJ1とし、質量部21の慣性モーメントをJ2としたとき、J1とJ2とは、J1≦J2なる関係を満足することが好ましく、J1<J2なる関係を満足することがより好ましい。これにより、駆動部241、251の振れ角を抑制しつつ、質量部21の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
このようにして求められる第1の振動系の固有振動数ω1と第2の振動系の固有振動数ω2とは、ω1>ω2なる関係を満足するのが好ましい。これにより、駆動部241、251の振れ角を抑制しつつ、質量部21の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
放熱部4は、図6に示すように、基部411と、基部411の面上に設けられた複数の凸条(凸部)412とで構成されている。放熱部4は、凸条412と、互いに隣接する1対の凸条412と基部411とで形成された凹部413とで構成された凹凸部41を有している。
また、凹凸部41は、平面視にて回動中心軸Xに対して対称に設けられ、かつ、平面視にて回動中心軸Xに直角な方向に対して対称に設けられていることがさらに好ましい。これにより、本体部211の昇温を抑制しつつ、質量部21をより安定的に回動させることができる。
一方、溝状の凹部413は、空気の流通経路としても機能するため、質量部21の回動により凹部413内の空気の流通性が向上する。その結果、放熱部4の放熱特性をより向上させることができる。
また、互いに隣接する1対の凸条412同士の間隔が等しくなるように凸条412が設けられている。
このような放熱部4は、質量部21の本体の構成材料よりも熱伝導率が高い材料で構成されている。これにより、放熱部4の放熱特性が向上する。
このような観点からすれば、放熱部4の構成材料としては、特にAlN、SiCなどが好ましい。これにより、例えば、半導体製造工程において、放熱部4および光反射部212を形成することができ、光学デバイス1の製造工程を簡略化することができる。
図7および図8は、それぞれ、第1実施形態の光学デバイスの製造方法を説明するための図(縦断面図)である。なお、以下では、説明の便宜上、図7および図8中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
[A1] まず、図7(a)に示すように、例えば、シリコン基板60を用意する。
次に、図7(b)に示すように、本体部211と、支持部22と、駆動部241、251と、第1の弾性部242、252と、第2の弾性部243、253との形状(平面視形状)に対応するように、例えば、アルミニウム等により金属マスク70を形成する。
次に、このレジストマスク71を介して、シリコン基板60の前記他方の面をエッチングした後、レジストマスク71を除去する。これにより、図7(c)に示すように、空間30の平面視に対応する領域に凹部51が形成される。
なお、ここで、シリコン基板60に対しエッチングを行った後、金属マスク70は除去してもよく、除去せずに残存させてもよい。金属マスク70を除去しない場合、本体部211上に残存した金属マスク70は光反射部212として用いることができる。
金属膜の成膜方法としては、真空蒸着、スパッタリング(低温スパッタリング)、イオンプレーティング等の乾式メッキ法、電解メッキ、無電解メッキ等の湿式メッキ法、溶射法、金属箔の接合等が挙げられる。なお、以下の各工程における金属膜の成膜においても、同様の方法を用いることができる。
さらに、金属膜8にフォトレジストを塗布し、露光、現像を行って、凸条412の平面視形状と同様の形状をなす開口を有するレジストマスク72を形成する。次に、このレジストマスク72を介して、金属膜8の面をエッチングした後、レジストマスク71を除去する。
以上の工程により、図7(f)に示すように、質量部21と支持部22と各駆動部241、251と第1の弾性部242、252と第2の弾性部243、253とが一体的に形成された基体2が得られる。
そして、シリコン基板61の一方の面に、開口部31を形成する領域を除いた部分に対応するように、例えば、アルミニウム等により金属マスク73を形成する。
次に、この金属マスクを介して、シリコン基板61の一方の面側をエッチングした後、金属マスク73を除去し、図9(c)に示すように、開口部31を形成する。すなわち、支持基板3が得られる。
以上のようにして、第1実施形態の光学デバイス1が製造される。
また、凹凸部41は、回動中心軸Xに対して対称となるように形成されているが、非対称に形成されていてもよい。
次に、本発明の光学デバイスの第2実施形態について説明する。
図9は、本発明の光学デバイスの第2実施形態を示す部分拡大図ある。
以下、第2実施形態の光学デバイス1Aについて、前述した第1実施形態の光学デバイス1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
すなわち、放熱部4Aは、図9に示すように、凹凸部41Aを有している。凹凸部41Aは、互いに平行に設けられた複数の凸条414Aと、互いに平行に設けられた複数の凸条415Aと、互いに隣接する1対の凸条414Aと互いに隣接する1対の凸条415Aとで囲まれることにより区画形成された複数の凹部413Aとで構成されている。このように凹部413Aを形成することにより、比較的簡単に凹部413Aを設けることができる。
さらに、複数の凹部413Aは、互いにほぼ同一形状、かつ、同一寸法をなしている。これにより、凹部413Aをより蜜に形成することができる。すなわち、凹部413Aをより多く形成することができ、放熱部4Aの表面積をより大きくすることができる。その結果、放熱部4の放熱特性が向上する。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
次に、本発明の光学デバイスの第3実施形態について説明する。
図10は、本発明の光学デバイスの第3実施形態を示す部分拡大図ある。
以下、第3実施形態の光学デバイス1Bについて、前述した第1実施形態の光学デバイス1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態の光学デバイス1Bは、放熱部4Bの構成が異なる以外は、第1実施形態の光学デバイス1とほぼ同様である。
凹凸部41Bは、図10に示すように、ハニカム状に形成されている。これにより、放熱部4Bの表面積を大きくすることができ、放熱部4の放熱効果が向上する。さらに、質量部21の機械的強度を向上させることができ、質量部21を安定的に回動させることができる。
以上、本発明の光学デバイスについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の光学デバイスでは、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、光学デバイスの中心を通り質量部や1対の駆動部の回動軸線に直角な面に対しほぼ対称(左右対称)な形状をなしている構造を説明したが、非対称であってもよい。
また、前述した実施形態では、放熱部を半導体製造プロセスの中で質量部に設ける製造方法について説明したが、例えば、別の工程にて放熱部を製造し、その後、質量部に取り付けてもよい。
また、前述した実施形態では、2自由度振動系について説明したが、例えば1自由度振動系の光学デバイスに用いてもよい。
Claims (14)
- 板状をなす本体部と、その一方の面側に設けられた光反射性を有する光反射部とを有する質量部と、
前記質量部を支持する支持部と、
前記質量部を前記支持部に対し回動可能に連結する弾性変形可能な1対の弾性部と、
前記質量部を回動駆動させるための駆動手段とを有し、
前記駆動手段を作動させることにより、前記弾性部を捩れ変形させながら、前記質量部を回動させ、前記光反射部で光を反射させ走査するように構成された光学デバイスであって、
前記質量部は、前記本体部の前記光反射部とは反対の面側に前記本体部の構成材料よりも熱伝導率の高い材料で構成された放熱部を有することを特徴とする光学デバイス。 - 前記本体部は、シリコンを主材料として構成されている請求項1に記載の光学デバイス。
- 前記放熱部の構成材料は、前記光反射部の構成材料と同様である請求項1または2に記載の光学デバイス。
- 前記放熱部は、前記本体部の面のほぼ全面にわたって設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載の光学デバイス。
- 前記放熱部は、前記本体部と反対側の面に凹凸部を有する請求項4に記載の光学デバイス。
- 前記凹凸部は、前記本体部の平面視にて、前記質量部の回動中心軸に対して対称に設けられている請求項5に記載の光学デバイス。
- 前記凹凸部は、前記本体部の平面視にて、前記質量部の回動中心軸に直角な方向に対して対称に設けられている請求項5または6に記載の光学デバイス。
- 前記凹凸部は、複数の凸部を有する請求項5ないし7のいずれかに記載の光学デバイス。
- 各前記凸部は、凸条である請求項6ないし8のいずれかに記載の光学デバイス。
- 前記各凸条は、前記本体部の面上において、前記質量部の回動中心軸にほぼ直角な方向へ延在している請求項9に記載の光学デバイス。
- 前記凸条は、前記本体部の面に対してほぼ垂直に突出している請求項9または10に記載の光学デバイス。
- 前記凹凸部は、複数の凹部を有し、
各前記凹部は、前記本体部の平面視にて、多角形状をなしている請求項5ないし7のいずれかに記載の光学デバイス。 - 各前記凹部は、ほぼ同一形状である請求項12に記載の光学デバイス。
- 各前記弾性部は、板状の駆動部と、前記駆動部を前記支持部に対して回動可能に連結する第1の弾性部と、前記質量部を前記駆動部に対して回動可能に連結する第2の弾性部とを有し、前記駆動手段が、前記第1の弾性部を捩れ変形させながら前記駆動部を回動させ、これに伴い、前記第2の弾性部を捩れ変形させながら前記質量部を回動させるように構成されている請求項1ないし13のいずれかに記載の光学デバイス。
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