JP2008039232A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】容積効率を向上できる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷凍サイクルを運転する圧縮機57と、圧縮機57が配される機械室50と、機械室50の背面を覆う背面カバー50aと、金属から成る前面を露出して背面を背面カバー50aで塞がれるとともに圧縮機57の制御回路53を収納する電装ボックス52とを備えた。
【選択図】図8

Description

本発明は、制御回路を収納する電装部を背面に有した冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は特許文献1に開示される。この冷蔵庫は冷蔵庫各部の制御回路を収納する電装部が下部に設けられる。電装部は断熱材を介して冷却器の背後に配され、冷却器の前方には貯蔵室が設けられる。貯蔵室の下方に設けられる機械室は機械室カバーにより背面を覆われ、電装部の背面が該機械室カバーにより覆われる。これにより、部品点数の削減を図ることができる。
特開2002−267353号公報
しかしながら、上記従来の冷蔵庫によると、冷却器の後方に発熱する電装部が配されるため冷却器と電装部との間の断熱材の厚みを厚くする必要がある。このため、冷却器前方の貯蔵室の容積が狭くなり、冷蔵庫の容積効率が低い問題があった。
本発明は、容積効率を向上できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、冷凍サイクルを運転する圧縮機と、前記圧縮機が配される機械室と、前記機械室の背面を覆う背面カバーと、金属から成る前面を露出して背面を前記背面カバーで塞がれるとともに前記圧縮機の制御回路を収納する電装ボックスとを備えたことを特徴としている。
この構成によると、機械室内に配された圧縮機の駆動により冷凍サイクルが運転され、冷気が生成される。機械室内に配された電装ボックス内には制御回路が収納され、制御回路の発熱は電装ボックスの金属から成る前面から放熱される。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記電装ボックスを絞り加工により形成したことを特徴としている。この構成によると、電装ボックスは金属板を絞り加工して継ぎ目なく一体に形成され、前面及び周面から放熱される。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記制御回路に接続するリード線を保持するとともに樹脂から成るリード線保持部を備え、前記リード線保持部が嵌設される孔部を前記電装ボックスの側面に設けたことを特徴としている。この構成によると、圧縮機等のリード線はリード線保持部で中継され、制御回路に接続される。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記電装ボックスは樹脂成形品から成る枠部と、前記枠部の前面側に一体に設けられる金属プレートとから成ることを特徴としている。この構成によると、電装ボックスの前面に金属板がインサート成形等により設けられ、金属板から放熱される。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記背面カバーと前記電装ボックスとの間を密着するシール部材を設けたことを特徴としている。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記圧縮機に接続される凝縮器と、前記凝縮器を冷却する凝縮器ファンとを前記機械室内に設け、前記凝縮器ファンは前記電装ボックスに向けて送風することを特徴としている。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、冷蔵庫本体部に前記背面カバーが固定され、両者における冷蔵庫本体部側に前記電装ボックスが固定されることを特徴としている。
本発明によると、露出された前面が金属から成る電装ボックスを機械室に設けたので、各貯蔵室の背後に電装ボックスを設けた場合に比して容積効率を向上できるとともに、電装ボックス内の発熱を効率よく放熱して温度上昇を防止することができる。
また本発明によると、電装ボックスを絞り加工により形成したので、前面から放熱する放熱面積の大きい電装ボックスを容易に実現できるとともに、継ぎ目が形成されないため電装ボックス内を容易に密閉することができる。
また本発明によると、樹脂から成るリード線保持部を電装ボックスの側面の孔部に嵌設したので、電装ボックス内を密閉した状態で制御回路にリード線を容易に接続することができる。
また本発明によると、電装ボックスが樹脂成形品から成る枠部と、枠部の前面側に一体に設けられる金属プレートとから成るので、前面から放熱する電装ボックスを容易に実現することができる。
また本発明によると、背面カバーと電装ボックスとの間を密着するシール部材を設けたので、電装ボックス内を密閉して防水するとともに、可燃性冷媒が漏洩した際に電装ボックス内への可燃性冷媒の侵入による発火を防止することができる。
また本発明によると、凝縮器ファンから電装ボックスに向けて送風したので、電装ボックスの放熱量が増加して温度上昇をより確実に防止することができる。
また本発明によると、冷蔵庫本体部側に電装ボックスを固定したので、背面カバーを取り外した状態で電装ボックス内の配線やメンテナンスを容易に行うことができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は一実施形態の冷蔵庫を示す正面図及び右側面図である。冷蔵庫1は上部に冷蔵室2が配され、冷蔵室2の下方には温度切替室3及び製氷室4が左右に並設される。温度切替室3及び製氷室4の下方には冷凍室6が配され、冷凍室6の下方に野菜室5が配されている。
冷蔵室2は貯蔵物を冷蔵保存し、野菜室5は冷蔵室2よりも高い室内温度(約8℃)で野菜を冷却保存する。温度切替室3は詳細を後述するように、使用者により室温を切り替えられるようになっている。冷凍室6は貯蔵物を冷凍保存し、製氷室4は冷凍室6に連通して氷を製氷する。
図3は冷蔵庫1の右側面断面図である。冷蔵庫1の本体部は外箱1aと内箱1bとの間に発泡断熱材1cが充填されている。製氷室4及び温度切替室3と冷蔵室2との間は断熱壁7により隔離され、冷凍室6と野菜室5との間は断熱壁8により隔離される。また、温度切替室3と冷凍室6との間は断熱壁35(図5参照)により隔離され、温度切替室3と製氷室4との間は縦断熱壁36(図4参照)により隔離されている。
発泡断熱材1cは外箱1aと内箱1bとの間に充填される際に断熱壁7、8、35及び縦断熱壁36内に同時に充填される。即ち、発泡断熱材1cの原液が外箱1aと内箱1bとの間とこれに連通する断熱壁7、8、35及び縦断熱壁36に同時に注入され、一体に発泡される。これにより、断熱壁7、8を簡単に薄く形成することができ、冷蔵室2の容積を広く確保することができる。
製氷室4、冷凍室6、野菜室5及び温度切替室3には貯蔵物を収納する収納ケース43が設けられる。冷蔵室2には貯蔵物を載置する複数の収納棚41が設けられる。冷蔵室2の扉には複数の収納ポケット42が設けられる。これらにより、冷蔵庫1の使い勝手が向上されている。また、冷蔵室2内の下部にはチルド温度帯(約0℃)に維持されたチルド室21が設けられている。
野菜室5の背後には機械室50が設けられ、機械室50内に圧縮機57が配される。圧縮機57には凝縮器、膨張器(いずれも不図示)及び冷却器11が接続され、圧縮機57の駆動によりイソブタン等の冷媒が循環して冷凍サイクルが運転される。これにより、冷却器11が冷凍サイクルの低温側となる。
図6〜図8は機械室50内の側面図、背面図及び平面図を示している。機械室50の後部には、ネジ68により冷蔵庫1の本体部に取付けられる電装ボックス52が設置される。機械室50の背面は金属から成る背面カバー50aにより覆われる。背面カバー50aは図9に示すように複数の通気孔50cを有し、取付孔50bを介して冷蔵庫1の本体部にネジ止めされる。
電装ボックス52は背面が開口し、背面カバー50aにより密閉される。これにより、背面カバー50a及び電装ボックス52により覆われた電装部51が設けられる。背面カバー50a側ではなく冷蔵庫1の本体部側に電装ボックス52を固定したので、背面カバー50aを取り外した状態で電装ボックス52内の配線やメンテナンスを容易に行うことができる。
電装部51には圧縮機57や各送風機等を制御する制御回路を有した制御基板53を含む電装部品が内装される。電装部51を機械室50内に設置したので、冷蔵室2の背後に設置した場合に比して使用頻度の高い冷蔵室2の容積を広く確保し、冷蔵庫1の容積効率を向上して利便性を向上することができる。
電装ボックス52の側面には孔部52aが設けられる。図10は孔部52aの断面を示している。孔部52aには樹脂成形品から成るリード線保持部54が嵌設される。リード線保持部54は孔部52aに嵌合する枠部54aとリード線67が接続される接続部54bとから成り、係合爪54cによって枠部54aに接続部54bが係止される。これにより、リード線保持部54は電装部51内の電装部品に接続されるリード線67を中継する。従って、電装部51内を密閉した状態で制御基板53にリード線67を容易に接続することができる。
背面カバー50aと電装ボックス52との間は環状のシール部材58により密着され、リード線保持部54の枠部54aと孔部52aとの間は図示しないシール部材によりシールされる。これにより、電装部51内を密閉して防水するとともに、可燃性冷媒が漏洩した際に電装部51内への可燃性冷媒の侵入による発火を防止することができる。
また、電装ボックス52は金属板の絞り加工により形成され、放熱面積が大きく電装部品の発熱を容易に放熱できるとともに電装部51内を容易に密閉することができる。
機械室50の前方の本体部の底面には凝縮器65が配され、凝縮器65を冷却する凝縮器ファン60が機械室50の前面に設けられる。凝縮器ファン60の駆動により本体部の底面に設けた吸気口56から外気が取り込まれ、凝縮器65と熱交換した空気は凝縮器ファン60を介して機械室50内に流入する。凝縮器ファン60は電装ボックス52に向けて空気を送出し、電装ボックス52と熱交換した後に圧縮機57を冷却して外部に流出する。
凝縮器ファン60により電装ボックス52に向けて空気を送出したので、電装ボックス52の放熱量が増加して電装部品の発熱をより効率的に放熱することができる。尚、前面側に枠部を有する樹脂成形品により電装ボックス52を形成し、該枠部に金属プレートを嵌めてもよい。
機械室50の底面にはドレン水を貯溜する蒸発皿66が設けられる。蒸発皿66に溜まったドレン水は蒸発し、周囲から気化熱を奪う。これにより、蒸発皿66の上方に配された電装ボックス52をより効率よく放熱することができる。
図3において、冷凍室6の背後には冷気通路31が設けられ、冷気通路31内には冷却器11が配される。冷蔵室2の背後には冷蔵室ダンパ20を介して冷気通路31と連通する冷気通路32が設けられる。冷凍サイクルの低温側となる冷却器11と冷気通路31を流通する空気とが熱交換して冷気が生成される。冷却器11の下方には冷却器11を除霜する除霜ヒータ33が設けられている。
冷気通路31、32内には冷凍室送風機12及び冷蔵室送風機23がそれぞれ配される。詳細を後述するように、冷却器11で生成された冷気は冷凍室送風機12の駆動により冷気通路31の前部31aを流通し、冷凍室6、製氷室4及び温度切替室3に供給される。また、該冷気は冷蔵室送風機23の駆動により、冷気通路32を介して冷蔵室2、チルド室21及び野菜室5に供給される。
冷蔵室送風機23は軸流ファンから成り、軸方向を上下方向に向けて配置される。これにより、冷蔵室送風機23が高さ方向に低くなり、冷蔵室送風機23と断熱壁7とを正面投影において重なるように同一水平面内に配置することができる。従って、使用頻度の高い冷蔵室2の容積を広く確保することができる。また、低い圧力損失で冷気を冷気通路32に導くことができる。冷蔵室送風機23を遠心ファンにより形成してもよい。
図4は冷蔵庫1の正面断面図を示している。冷凍室6の背後の冷気通路31は冷凍室送風機12の前面を開口し、冷凍室送風機12によって製氷室4に空気が送出される。製氷室4に連通する冷凍室6の下部には冷凍室戻りダンパ22が設けられる。冷凍室戻りダンパ22の開閉により冷凍室6から流出する空気の風量が調整される。また、冷気通路31から分岐して温度切替室3に冷気を導く導入通風路15が設けられる。
冷気通路31の上部は冷蔵室ダンパ20を介して冷気通路32に連通する。冷蔵室ダンパ20を開いて冷凍室送風機12を駆動すると冷蔵室2及びチルド室21に冷気が供給される。冷蔵室ダンパ20は正面投影において縦断熱壁36と重なるように縦断熱壁36の後方に配される。
冷蔵室2の背面下部には冷蔵室流出口2aが開口し、野菜室5には野菜室流入口(不図示)が設けられる。冷蔵室流出口2aと野菜室流入口とは温度切替室3の背面を通る連結路34により連結され、冷蔵室2と野菜室5が連通している。野菜室5の背面上部には冷気通路31に連通する戻り通風路46(図3参照)が設けられている。
温度切替室3の上部には温度切替室送風機18及びヒータ16が配置される。温度切替室3の右下部には温度切替室吐出ダンパ37が設けられる。温度切替室吐出ダンパ37は導入通風路15上に配され、温度切替室送風機18は導入通風路15の上方に配置される。温度切替室吐出ダンパ37を開いて温度切替室送風機18を駆動すると導入通風路15を介して冷却器11から冷気が温度切替室3に流入する。温度切替室吐出ダンパ37の開閉量によって導入通風路15から温度切替室3に流入する風量が調整される。
温度切替室3の左下部には温度切替室戻りダンパ38が設けられる。温度切替室戻りダンパ38は下方に延びる戻り通風路17を開閉し、温度切替室3内の空気は戻り通風路17を介して冷気通路31に戻るようになっている。
冷却器11は冷媒が流通する冷媒管11aが蛇行して形成され、冷媒管11aの左右端部がエンドプレート11bにより支持されている。戻り通風路17を流通する空気は冷却器11の上下方向の中間に設けた流出口17aから冷却器11に戻される。これにより、容積の狭い温度切替室3を流通した冷気が冷却器11の上部で冷却され、容積の広い冷蔵室3、野菜室5及び冷凍室6を流通した冷気が冷却器11の上下方向の全体で冷却される。従って、温度切替室3から流出した冷気が必要以上に冷却器11と熱交換されず、冷却器11の熱交換効率を向上することができる。
また、冷凍室戻りダンパ22を介して冷凍室3から流出した冷気は両側のエンドプレート11bの間に導かれる。野菜室5から流出した冷気は戻り通風路46(図3参照)を介して冷却器11の両側のエンドプレート11bの内側及び外側の左右方向全体に導かれる。
これにより、野菜室5から流出した冷気の熱交換面積が冷凍室6から流出した冷気の熱交換面積よりも大きくなる。従って、冷凍室6から戻る低温の冷気を必要以上に冷却させず、野菜室5から戻る高温の冷気を冷却器11全体で冷却して冷却器11の熱交換効率をより向上することができる。
温度切替室3は冷凍温度に維持される場合があるため、エンドプレート11bには戻り通風路17の流出口17aに対向する位置に切欠き(不図示)が設けられる。これにより、温度切替室3を流出した冷気を両側のエンドプレート11bの間に導くことができる。
冷媒管11aの上部にはアキュームレータ45が接続される。アキュームレータ45は温度切替室3から離れて製氷室4側の端部に配置される。これにより、温度切替室吐出ダンパ37を温度切替室3の下部に配置してもアキュームレータ45と干渉しない。その結果、冷蔵室ダンパ20と温度切替室吐出ダンパ37との干渉を回避して縦断熱壁36の後方に冷蔵室ダンパ20を配置することができる。
図5は温度切替室3の側面断面図を示している。温度切替室3の上下面は断熱壁7、35により冷蔵室2及び冷凍室6と断熱隔離されている。また、温度切替室3の前面は回動式の扉9により開閉可能になっている。温度切替室3の背面は背面板40により覆われている。背面板40の上部には温度切替室3に空気が流入する空気流入口40aが設けられる。背面板40の下部には温度切替室3から空気が流出する空気流出口40bが設けられる。
温度切替室送風機18は空気流入口40aに面して設けられ、温度切替室送風機18と空気流入口40aとの間にヒータ16が配置される。ヒータ16は熱輻射式のガラス管ヒータから成り、背面板40を介して放出される輻射熱により温度切替室3を昇温する。温度切替室送風機18はヒータ16の表面に向けて送風するように配置されている。これにより、ヒータ16の表面温度を下げて安全性を向上することができる。ヒータ16の上方には温度切替室3内の温度を検知する温度センサ24が設けられている。
温度切替室3の下部には表面全体から一様に放熱するパネルヒータ44が設けられる。パネルヒータ44は断熱壁35との間に隙間dを介して配置され、上下面から一様に放熱して温度切替室3内を昇温する。両面から放熱することにより加熱効率を向上することができる。隙間dは10〜20mmにすると望ましい。これにより、温度切替室3内の容積を確保するとともに、断熱壁35の表面温度の上昇を抑制して冷凍室6への熱漏洩を防止することができる。
温度切替室3内の収納ケース43は金属から成り、パネルヒータ44上に載置される。これにより、収納ケース43内の貯蔵物を効率よく加熱することができる。また、パネルヒータ44を後端で枢支してもよい。これにより、パネルヒータ44の前部を持ち上げてパネルヒータ44の下方を容易に清掃することができる。
空気流出口40bの後方には温度切替室戻りダンパ38が配される。温度切替室戻りダンパ38は下方に開口する開口部38aと後方に開口する38bとが形成され、回動により一方を開いて他方を閉じるバッフル38cを有している。開口部38aは下方に延びる戻り通風路17に臨み、開口部38bは後方に配される連通路30に臨む。
連通路30は後方に延びて上方へ屈曲し、温度切替室送風機18の吸気側と開口部38bとを連通させる。連通路30が温度切替室戻りダンパ38よりも後方に配置されるので、温度切替室送風機18の吸気側を温度切替室戻りダンパ38よりも後方に配置できるようになっている。これにより、温度切替室3の奥行を広くすることができる。
温度切替室戻りダンパ38の開口部38bを開くと空気流出口40bから流出する空気は温度切替室送風機18の吸気側に導かれるとともに、戻り通風路17が閉じられる。従って、開口部38a及び温度切替室吐出ダンパ37(図4参照)を閉じると、温度切替室送風機18の駆動により温度切替室3の空気を循環させることができる。尚、以下の説明において、開口部38aを開いて開口部38bを閉じた場合を温度切替室戻りダンパ38が開いた状態といい、開口部38aを閉じて開口部38bを開いた場合を温度切替室戻りダンパ38が閉じた状態という。
図11は冷蔵庫1の冷気の流れを示す冷気回路図である。冷凍室6、冷蔵室2及び温度切替室3はそれぞれ並列に配される。製氷室4は冷凍室6と直列に配され、野菜室5は冷蔵室2と直列に配される。冷却器11で生成された冷気は、冷凍室送風機12の駆動により製氷室4に送出される。製氷室4に送出された冷気は製氷室4及び冷凍室6を流通し、冷凍室戻りダンパ22から流出して冷却器17に戻る。これにより、製氷室4及び冷凍室6内が冷却される。
冷凍室送風機12の排気側で分岐した冷気は冷蔵室送風機23の駆動により、冷蔵室ダンパ20を介して冷蔵室2及びチルド室21に送出される。冷蔵室2及びチルド室21を流通して貯蔵物と熱交換した冷気は連結路34を介して野菜室5に流入する。野菜室5に流入した冷気は野菜室5内を流通し、戻り通風路46を介して冷却器11に戻る。これにより、冷蔵室2及び野菜室5内が冷却され、設定温度になると冷蔵室ダンパ20が閉じられる。
また、冷凍室送風機12の排気側で分岐した冷気は、温度切替室送風機18の駆動により温度切替室吐出ダンパ37を介して温度切替室3に流入する。温度切替室3に流入した冷気は温度切替室3内を流通して温度切替室戻りダンパ38から流出し、戻り通風路17を介して冷却器11に戻る。これにより、温度切替室3内が冷却される。
前述のように、温度切替室3は使用者の操作により室内温度を切り替えることができるようになっている。温度切替室3の動作モードは温度帯に応じてワイン(8℃)、冷蔵(3℃)、チルド(0℃)、ソフト冷凍(−8℃)、冷凍(−15℃)の各冷却モードが設けられる。
これにより、使用者は所望の温度で貯蔵物を冷凍または冷蔵して冷却保存できる。室内温度の切り替えは温度切替室吐出ダンパ37を開く量を可変して行うことができる。尚、例えば冷凍の室内温度から冷蔵の室内温度に切り替える際にヒータ16またはパネルヒータ44に通電して昇温してもよい。これにより、迅速に所望の室内温度に切り替えることができる。
また、ヒータ16及びパネルヒータ44に通電することにより、温度切替室3の室内温度を貯蔵物を冷却保存する低温側から常温よりも高温の高温側に切り替えることができる。これにより、調理済み加熱食品の一時的な保温や温調理等を行うことができる。
温度切替室3を高温側に切り替えると、温度切替室戻りダンパ38の開口部38a及び温度切替室吐出ダンパ37が閉じられる。そして、温度切替室送風機18、ヒータ16及びパネルヒータ44が駆動され、温度切替室3内を昇温する昇温期間に移行する。
温度切替室3が所定の温度まで昇温されると温度切替室送風機18及びヒータ16が停止され、パネルヒータ44が駆動される。これにより、温度切替室3を所定温度に維持して貯蔵物を保温する保温期間に移行する。保温期間では設定温度付近でパネルヒータ44をオンオフして設定温度が維持される。
昇温期間に容量の大きいヒータ16及びパネルヒータ44を駆動することにより、所望の室内温度まで迅速に昇温することができる。また、保温期間に温度切替室送風機18及びヒータ16を停止して容量の小さいパネルヒータ44を駆動するので、省電力化を図るとともに容易に室内を均一な温度に維持することができる。また、温度切替室送風機18が停止されるため貯蔵物の乾燥を防止することができる。
高温側の室内温度は、主な食中毒菌の発育温度が30℃〜45℃であるため、ヒータ容量の公差や温度切替室3内の温度分布等を考慮して50℃以上にするとよい。これにより、食中毒菌の繁殖を防止できる。
また、冷蔵庫に用いられる一般的な樹脂製部品の耐熱温度が80℃であるため、高温側の室内温度を80℃以下にすると安価に実現することができる。加えて、食中毒菌を滅菌するためには、例えば腸管出血性大腸菌(病原性大腸菌O157)の場合では75℃で1分間の加熱が必要である。従って、高温側の室内温度を75℃〜80℃にするとより望ましい。
以下は55℃での食中毒菌の減菌に関する試験結果である。試験サンプルは初期状態で大腸菌2.4×103CFU/mL、黄色ブドウ球菌2.0×103CFU/mL、サルモネラ2.1×103CFU/mL、腸炎ビブリオ1.5×103CFU/mL、セレウス4.0×103CFU/mLを含んでいる。この試験サンプルを40分間で3℃から55℃に加温し、55℃で3.5時間保温後、80分間で55℃から3℃に戻して再度各菌の量を調べた。その結果、いずれの菌も10CFU/mL以下(検出せず)のレベルまで減少していた。従って、温度切替室3の高温側の設定温度を55℃としても充分減菌効果がある。
本実施形態によると、上方から冷蔵室2、温度切替室3、冷凍室6、野菜室5の順に配置したので、冷凍室6及び野菜室5の横幅が広くなり、冷蔵庫1の利便性が向上する。また、温度切替室3と冷凍室6とが隣接するため、冷凍室6に近設される冷却器11から温度切替室3までの冷気経路が短くなる。このため、冷凍温度に維持される温度切替室3に供給される冷気の昇温を防止し、冷却効率を向上することができる。
また、使用頻度の高い冷蔵室2を最上段に配置することにより冷蔵庫1の利便性が向上する。加えて、冷蔵室2の下方に野菜室5が配置されるため冷蔵室2内の冷気を自重により容易に野菜室5に導くことができ、送風効率低下を防止することができる。更に、温度切替室3を冷凍室6及び野菜室3の上方に配置しているため、使用者が立ったままで重く高温の鍋等を容易に出し入れすることができる。従って、冷蔵庫1の利便性をより向上できるとともに、鍋等をひっくり返す危険が減少して安全性を向上することができる。
また、露出された前面が金属から成る電装ボックス52を機械室50に設けたので、各貯蔵室の背後に電装ボックス52を設けた場合に比して容積効率を向上できるとともに、電装ボックス52内の発熱を効率よく放熱して温度上昇を防止することができる。
尚、本実施形態において、野菜室5の流出口にダンパを設けてもよい。これにより、温度切替室3を高温側から低温側に切り替えた際に、該ダンパを閉じて温度切替室3からの熱風が野菜室5に逆流することを防止できる。また、温度切替室3を高温側から低温側へ切り替える際に冷凍室送風機12が停止されている場合には、冷凍室戻りダンパ22が閉じられるようになっている。これにより、温度切替室送風機18の駆動によって冷凍室戻りダンパ22から冷凍室6内へ熱風が逆流することを防止できる。
本発明によると、温度切替室を有した冷蔵庫に利用することができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す右側面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す右側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の温度切替室を示す右側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の機械室内を示す側面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の機械室内を示す背面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の機械室内を示す平面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の機械室の背面カバーを示す背面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の電装ボックスの側面を示す断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の冷気の流れを示す冷気回路図
符号の説明
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 温度切替室
4 製氷室
5 野菜室
6 冷凍室
7、8、35 断熱壁
9 扉
11 冷却器
11a 冷媒管
11b エンドプレート
12 冷凍室送風機
15 導入通風路
16 ヒータ
17 戻り通風路
18 温度切替室送風機
20 冷蔵室ダンパ
22 冷凍室戻りダンパ
23 冷蔵室送風機
24 温度センサ
36 縦断熱壁
37 温度切替室吐出ダンパ
38 温度切替室戻りダンパ
38a、38b 開口部
38c バッフル
44 パネルヒータ
45 アキュームレータ
50 機械室
50a 背面カバー
51 電装部
52 電装ボックス
53 制御基板
54 リード線保持部
57 圧縮機
60 凝縮器ファン
65 凝縮器
66 蒸発皿
67 リード線

Claims (7)

  1. 冷凍サイクルを運転する圧縮機と、前記圧縮機が配される機械室と、前記機械室の背面を覆う背面カバーと、金属から成る前面を露出して背面を前記背面カバーで塞がれるとともに前記圧縮機の制御回路を収納する電装ボックスとを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記電装ボックスを絞り加工により形成したことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記制御回路に接続するリード線を保持するとともに樹脂から成るリード線保持部を備え、前記リード線保持部が嵌設される孔部を前記電装ボックスの側面に設けたことを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記電装ボックスは樹脂成形品から成る枠部と、前記枠部の前面側に一体に設けられる金属プレートとから成ることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  5. 前記背面カバーと前記電装ボックスとの間を密着するシール部材を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 前記圧縮機に接続される凝縮器と、前記凝縮器を冷却する凝縮器ファンとを前記機械室内に設け、前記凝縮器ファンは前記電装ボックスに向けて送風することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 冷蔵庫本体部に前記背面カバーが固定され、両者における冷蔵庫本体部側に前記電装ボックスが固定されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。
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