JP2008037495A - 米飯加工食品用包装材、及び米飯加工食品用包装材の内フィルム用資材 - Google Patents

米飯加工食品用包装材、及び米飯加工食品用包装材の内フィルム用資材 Download PDF

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Abstract

【課題】 開封の容易性を担保した上で、包装状態において米飯加工食品の水分をシート状食品から完全に遮断することのできる米飯加工食品用包装材を提供する。
【解決手段】 切断可能に構成されて所定方向に分離可能な内フィルム10と、シート状食品Sfを介して内フィルム10に重ね合わされるとともに、内フィルム10の分離方向と直交する方向に切断するための開封手段200が設けられた外フィルム20とを備え、内フィルム10及び外フィルム20がシート状食品Sfを躱して互いの端縁部同士がシールされ、内フィルム10を内側にして米飯加工食品を包むように構成された米飯加工食品用包装材1において、前記内フィルム10は、何れか一方面側に延出した片部100を備え、該片部100は、内フィルム10の分離方向に延びるように形成されるとともに、内フィルム10の分離起点となる切込部101が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、おにぎりや寿司等の米飯加工食品を包装するための米飯加工食品用包装材、及び該米飯加工食品用包装材の内フィルム用資材に関し、特には、米飯加工食品と海苔等のシート状食品とを分離して包装し、開封時に米飯加工食品とシート状食品とが一体的になる米飯加工食品用包装材、及び該米飯加工食品用包装材の内フィルム用資材に関する。
コンビニエンスストアやスパーマーケット等の店舗で販売される米飯加工食品(例えば、おにぎりや寿司等)の包装形態として、米飯加工食品と該米飯加工食品を包む海苔等のシート状食品とを分離した状態で包装する包装形態が主流となっている。そして、近年において、従来通り、包装状態でシート状食品と米飯加工食品とを分離しつつも、包装状態や開封時に米飯加工食品が圧迫されることがなく、開封したときに米飯加工食品の柔らかさを保つことのできる包装形態が好まれつつある。
かかる包装形態に用いられる米飯加工食品用包装材として、図10に示す如く、切断可能に構成されて所定方向に分離可能な内フィルム50と、海苔等のシート状食品Sfを介して内フィルム50に重ね合わされるとともに、内フィルム50の分離方向と直交する方向に切断するための開封手段60(例えば、カットテープ)が設けられた外フィルム70とを備え、内フィルム50及び外フィルム70がシート状食品Sfを躱して互いの端縁部同士がシールされたものがある(例えば、特許文献1参照)。
該米飯加工食品用包装材40は、図11(a)及び(b)に示す如く、内フィルム50に米飯加工食品Rfを載置した上で、内フィルム50を内側にして二つ折りにして米飯加工食品Rfを包み込み、当該包装材40の対向する端部同士をシール(熱シール)することで米飯加工食品Rfを包装するようになっている。
そして、該米飯加工食品用包装材40は、開封手段60で外フィルム70を切断(二つに分離)し、二つに分離された外フィルム70をそれぞれが離間するように引っ張ることで、内フィルム50が切断され、該内フィルム50が所定方向に分離される。その結果、内フィルム50及び外フィルム70を引き抜くことができ、内フィルム50と外フィルム70との間に介装されたシート状食品Sfと米飯加工食品Rfとを一体的にできるようになっている。
ところで、上記構成の米飯加工食品用包装材40は、内フィルム50を確実に切断して所定方向に分離できるようにするために、図10及び図11(a)に示す如く、内フィルム50に分離方向と直交する方向に延びる切断補助線Lが設けられている。該切断補助線Lは、内フィルム50の切断を容易にできるようにミシン目等で構成されるのが一般的であるが、このように切断補助線Lをミシン目等で構成すると、米飯加工食品Rfの水分がミシン目を介して内フィルム50と外フィルム70との間に入ってしまう。その結果、シート状食品Sfに海苔等が採用される場合には、入り込んだ水分がシート状食品Sfを湿らせてしまい、シート状食品Sf独自の食感が味わえなくなるといった問題がある。
そこで、このような問題を解決すべく、切断補助線Lに内フィルム50を貫通させないハーフカットが採用されつつあるが、ハーフカットは、内フィルム50の厚さを部分的に薄くした構成で、ミシン目等に比して内フィルム50を切断しにくいといった問題があるため、ハーフカットの一部に内フィルム50を貫通する切り込みCが入れられており、米飯加工食品用包装材40を開封する際の引張力が切り込みCに集中的に作用するようにして開封容易性を担保するようにしている。
特開2005−333944号公報
しかしながら、上記構成の米飯加工食品用包装材40は、内フィルム50と外フィルム70との間への水分(湿気)の流入を防止するために切断補助線Lにハーフカットを採用しているにも拘わらず、開封時の補助として切り込みCが設けられる結果、切断補助線Lをミシン目にした場合ほどではないものの、切り込みCを介して内フィルム50と外フィルム70との間に湿気が入り込んでしまい、シート状食品Sfを湿らせてしまうといった問題がある。
すなわち、上記構成の米飯加工食品用包装材40は、切断補助線Lにハーフカットを採用しても切り込みCが設けられる結果、米飯加工食品Rfの水分を完全に遮断することができず、シート状食品Sfを湿らせてしまうことが余儀なくされている。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、開封の容易性を担保した上で、包装状態において米飯加工食品の水分をシート状食品から完全に遮断することのできる米飯加工食品用包装材、及び該米飯加工食品用包装材の内フィルム用資材を提供することを課題とする。
本発明に係る米飯加工食品用包装材は、切断可能に構成されて所定方向に分離可能な内フィルムと、シート状食品を介して内フィルムに重ね合わされるとともに、内フィルムの分離方向と直交する方向に切断するための開封手段が設けられた外フィルムとを備え、内フィルム及び外フィルムがシート状食品を躱して互いの端縁部同士がシールされ、内フィルムを内側にして米飯加工食品を包むように構成された米飯加工食品用包装材において、前記内フィルムは、何れか一方面側に延出した片部を備え、該片部は、内フィルムの分離方向に延びるように形成されるとともに、内フィルムの分離起点となる切込部が形成されていることを特徴とする。
上記構成の米飯加工食品用包装材によれば、内フィルムの何れか一方面側に延出した片部が内フィルムの分離方向に延びるように形成され、該片部に内フィルムの分離起点となる切込部が形成されているので、開封手段を介して外フィルムを切断(分離)し、二分された外フィルムを離間させるように引っ張った際の引張力が、片部を介して切込部に集中的に作用する。そうすると、片部が分断される結果、これが起因して内フィルムが切断されて(切り裂かれて)所定方向に分離されることになる。これにより、分離(二分)された内フィルム及び外フィルムのそれぞれを引き抜くことができ、シート状食品と米飯加工食品とを一体的にすることができる。
そして、内フィルムの何れか一方面側に延出した片部に対し、分離起点となる切込部が形成されているので、シート状食品と対向する領域に、シート状食品を介装する空間(内フィルムと外フィルムとの間)に連通するような切り込み等が形成されず、内フィルムを内側にして米飯加工食品を包み込んでも、該米飯加工食品の水分がフィルム間に入り込むことがない。これにより、包装状態でシート状食品が湿気を含んでしまうことを確実に防止することができる。
本発明の一態様として、前記内フィルムは、切断可能に構成されて所定方向に分離可能なセンターフィルムと、センターフィルムの分離方向に間隔をおいて配設される一対のサイドフィルムとを備え、前記センターフィルムは、一対のサイドフィルムに跨るように配設されるとともに、前記分離方向に対して直交方向に延びるシールラインを介して各サイドフィルムに接続され、前記片部は、少なくともセンターフィルムから延出するように設けられてもよい。
このようにすれば、センターフィルムとサイドフィルムとを接続するシールラインが周辺よりも剛性を有するため、開封時にシールラインを超えてセンターフィルム(内フィルム)が無造作に切断されるのを防止することができる。これにより、内フィルム(センターフィルム)が大きく予定外の方向(例えば、外フィルムの切断方向と交差する方向)に切断されるのを防止して内フィルムを所定方向で二分することができ、開封確実性が担保される。
本発明の他態様として、前記片部は、前記分離方向に稜線を形成するように内フィルムが部分的に山折りされるとともに、該山折りによって対向する少なくとも基端部同士がシールされて形成されてもよい。このようにすれば、片部を別体で構成することなく、単一の内フィルムのみで片部を形成することができる。そして、シールによって切込部の形成される領域と、シート状食品と対向する領域とが気密に画定されるので、内フィルム自体を加工して切込部を有する片部を形成しても、内フィルムと外フィルムとの間に介装されるシート状食品が湿ってしまうのを防止することができる。
そして、前記内フィルムは、分離方向と直交する方向に延びる非貫通状態の切断補助線が形成され、前記片部は、切断補助線と交差するように形成されるとともに、前記切込部が切断補助線に対応した位置に形成されていることが好ましい。
このように非貫通状態の切断補助線を形成すれば、米飯加工食品側とシート状食品側とを連通させることなく内フィルムを切断補助線に沿って切断することができる。これにより、内フィルムの切断方向性が安定し、安定した分離が可能となる。また、片部を切断補助線と交差するように形成することで、開封時に作用させる所定方向の引張力を片部に作用させることができ、その引張力を切込部に集中的に作用させて当該切込部を境にして片部を切断(分離)することができる。そして、切込部が切断補助線に対応した位置に形成されることで、片部の切断が切断補助線に直接作用するので、片部の切断をきっかけにして内フィルムを切断補助線で容易且つ確実に切断することができる。
前記切断補助線は、ハーフカットであることが好ましい。ハーフカットは、内フィルムの一方面に線状の溝の如く形成されるものであるので、内フィルムが非貫通状態であっても内フィルムの切断を確実にすることができる。また、超音波加工等の周知の加工方法で切断補助線としてのハーフカットを形成することができ、効率面やコスト面において有効である。
本発明に係る米飯加工食品用包装材の内フィルム用資材は、切断可能に構成されて所定方向に分離可能な内フィルムと、シート状食品を介して内フィルムに重ね合わされるとともに、内フィルムの分離方向と直交する方向に切断するための開封手段が設けられた外フィルムとを備え、内フィルム及び外フィルムがシート状食品を躱して互いの端縁部同士がシールされる米飯加工食品用包装材の内フィルム用資材であって、切断可能に構成されて所定方向に分離可能なフィルムの何れか一方面側に片部が延設され、該片部は、フィルムの分離可能な方向に延びるように形成されるとともに、分離起点としての切込部が形成されていることを特徴とする。
上記構成の内フィルム用資材によれば、切断可能に構成されて所定方向に分離可能なフィルムの何れか一方面側に片部が延設され、該片部は、フィルムの分離可能な方向に延びるように形成されるとともに、分離起点としての切込部が形成されているので、フィルムを外フィルムに対応したサイズにすることで、何れか一方面側に延出した片部を備える内フィルムとなる。そして、フィルムの分離可能な方向と直交する方向と開封手段による切断方向とを一致させるように、内フィルムになったフィルムと外フィルムとを重ね合わせ、互いの端縁部同士をシールすることで米飯加工食品用包装材にすることができる。
このように作製された米飯加工食品用包装材は、内フィルムの何れか一方面側に延出した片部が内フィルムの分離方向に延びるように形成されるとともに、内フィルムの分離起点となる切込部が形成されているので、開封手段を介して外フィルムを切断(分離)し、二分された外フィルムを離間させるように引っ張った際の引張力が、片部を介して切込部に集中的に作用する。そうすると、片部が分断される結果、これが起因して内フィルムが切断されて(切り裂かれて)所定方向に分離されることになる。これにより、分離(二分)された内フィルム及び外フィルムのそれぞれを引き抜くことができ、シート状食品と米飯加工食品とを一体的にすることができる。
そして、内フィルムの何れか一方面側に延出した片部に対し、分離起点となる切込部が形成されているので、シート状食品と対向する領域に、シート状食品を介装する空間(内フィルムと外フィルムとの間)に連通するような切り込み等が形成されず、内フィルムを内側にして米飯加工食品を包み込んでも、該米飯加工食品の水分がフィルム間に入り込むことがない。これにより、包装状態でシート状食品が湿気を含んでしまうことを確実に防止することができる。
本発明に係る米飯加工食品用包装材の内フィルム用資材の一態様として、前記フィルムは、長手方向に対して直交する方向に分離可能な長尺フィルムで構成されるとともに、前記片部がフィルムの長手方向に間隔をおいて複数設けられていることが好ましい。このようにすれば、外フィルムに対応したサイズになるように、長尺フィルムを片部間で切断することで、片部を備えた内フィルムを複数作製することができる。
そして、前記フィルムには、分離可能な方向と直交する方向に延びる非貫通状態の切断補助線が形成され、前記片部は、切断補助線と交差するように形成されるとともに、前記切込部が切断補助線に対応した位置に形成されていることが好ましい。
このように非貫通状態の切断補助線を形成すれば、内フィルム用資材が米飯加工食品用包装材になったとき、米飯加工食品側とシート状食品側とを連通させることなく内フィルム(フィルム)を切断補助線に沿って切断することができる。これにより、内フィルムの切断方向性が安定し、安定した分離が可能となる。また、片部を切断補助線と交差するように形成することで、開封時に作用させる所定方向の引張力を片部に作用させることができ、その引張力を切込部に集中的に作用させて当該切込部を境にして片部を切断(分離)することができる。そして、切込部が切断補助線に対応した位置に形成されることで、片部の切断が切断補助線に直接作用するので、片部の切断をきっかけにして内フィルムを切断補助線で容易且つ確実に切断することができる。
そして、前記片部は、前記分離可能な方向に稜線を形成するようにフィルムが部分的に山折りされるとともに、該山折りによって対向する少なくとも基端部同士がシールされて形成されてもよい。このようにすれば、片部を別体で構成することなく、長尺フィルムで片部までも形成することができる。そして、当該内フィルム用資材は、内フィルムとして使用するに際し、シールによって切込部の形成される領域と、シート状食品と対向する領域とが気密に画定されるので、フィルム自体を加工して片部を形成しても、内フィルムと外フィルムとの間に介装されるシート状食品が湿ってしまうのを防止することができる。
本発明によれば、開封の容易性を担保した上で、包装状態において米飯加工食品の水分をシート状食品から完全に遮断することができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の一実施形態に係る米飯加工食品用包装材(以下、単に包装材という)及び該包装材の内フィルム用資材について、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る包装材は、図1乃至図3に示す如く、切断可能に構成されて所定方向に分離可能な内フィルム10と、海苔等のシート状食品Sfを介して内フィルム10に重ね合わされるとともに、内フィルム10の分離方向と直交する方向に切断するための開封手段200が設けられた外フィルム20とを備えており、内フィルム10及び外フィルム20がシート状食品Sfを躱して互いの端縁部同士が溶着(熱)シールされて構成されている。なお、後述するシールラインSL,SLを除き、各図に付したクロスハッチングは、熱シールされる領域を示している。
前記内フィルム10は、二つ折りにした状態で米飯加工食品Rfを包み込むことができるように平面視略長方形状に形成され、何れか一方面(本実施形態においてはシート状食品Sfと対向する面)側に延出した片部100を備えている。
そして、本実施形態に係る内フィルム10は、分離方向(所定方向)と直交する方向(長手方向)に延びる非貫通状態の切断補助線Lが形成されている。これにより、内フィルム10を切断補助線Lに沿って容易且つ確実に切断でき、内フィルム10を所定方向に確実に分離できるようになっている。
前記片部100は、内フィルム10の分離方向に延びるように形成される形成されている。該片部100は、内フィルム10の分離方向に稜線L1を形成するように内フィルム10が部分的に山折りされるとともに、この山折りによって対向する面同士が溶着(熱シール)されることで「ひだ状」に形成されている。本実施形態において、片部100は、内フィルム10の短手方向の全長に亘って前記稜線L1を形成するように、内フィルム10の長手方向の略中央部を部分的に山折りして形成されている。これにより、本実施形態に係る片部100は、内フィルム10の長手方向の略中央部に該内フィルム10の短手方向(幅方向)の全長に亘って形成されている。
該片部100には、内フィルム10の分離(切断)起点となる切込部101が形成されている。そして、上述の如く、内フィルム10に切断補助線Lが設けられているので、前記切込部101は、切断補助線Lに対応する位置に形成されている。該切込部101は、直線状の切り込みであってもよいが、本実施形態においては、開封時の引張力が集中しやすいようにVカットにより構成されている。なお、本実施形態に係る片部100は、切断補助線Lの形成された内フィルム10(フィルム)を折曲加工して形成されたもので、該片部100にも切断補助線Lが形成されており、切込部101は、尖端(頂部)が片部100上の切断補助線L上に位置するように形成されている。
内フィルム10は単一なフィルムで構成してもよいが、本実施形態に係る内フィルム10は、切断可能に構成されて所定方向に分離可能なセンターフィルム102aと、該センターフィルム102aの分離方向に間隔をおいて配設される一対のサイドフィルム102b,102bとを備えている。
前記センターフィルム102aは、帯状に形成され、短手方向の略中央に長手方向に延びるように切断補助線Lが形成されている。本実施形態に係る切断補助線Lはハーフカットにより形成されている。すなわち、内フィルム10(センターフィルム102a)は、周辺よりも厚みの薄い部分が長手方向に延びるように直線状に形成されることによって非貫通状態にある切断補助線Lが形成されている。かかるハーフカットLは、種々の方法で形成することができるが、本実施形態においては、超音波加工により形成されている。
そして、該センターフィルム102aは、一対のサイドフィルム102b、102bに跨るように配設され、各サイドフィルム102b,102bに対して該センターフィルム102aの分離可能な方向と直交する方向に延びるシールラインSL,SLを介して接続されている。すなわち、センターフィルム102a及びサイドフィルム102bは、切断補助線Lと同方向に延びるようにライン状に熱シールして接続されており、この熱シールされた部分にシールラインSL,SLが形成されている。
前記サイドフィルム102bは、それぞれ長方形状に形成されている。そして、各サイドフィルム102b,102bは、内側に位置する一端側(内フィルム10の内側となる一端側)が、センターフィルム102aの接続される面とは反対側に折り返されている(以下、折り返された部分を折返部103という)。すなわち、各サイドフィルム102bは、センターフィルム102aと接続されるシールラインSLよりも、相手方のサイドフィルム102b側に延出した部分が折返部103として反対側に折り返されている。
これにより、該内フィルム10は、米飯加工食品を包装する際、該米飯加工食品が折返部103上に載置されるようになっている(図2(a)及び図5(a)参照)。
上記構成の内フィルム10は、図4(a)に示す内フィルム用資材Tから作製されている。内フィルム用資材Tは、切断可能に構成されて所定方向に分離可能なフィルムFの一方面側に片部100’が延設されたものである。該片部100’は、フィルムFの分離可能な方向に延びるように形成されるとともに、分離起点としての切込部101’が形成されている。本実施形態においては、上述の如く、内フィルム10に切断補助線Lの形成されたものを採用しているため、内フィルム用資材TのフィルムFにも切断補助線L’が形成され、前記片部100’の切込部101’は切断補助線L’に対応した位置に形成されている。
本実施形態において、内フィルム用資材TのフィルムFは、長手方向に延びるように連続した切断補助線L’が形成され、長手方向に対して直交する方向に分離可能な長尺フィルムで構成され、前記片部100’がフィルムFの長手方向に間隔をおいて複数設けられている。これにより、該内フィルム用資材Tは、外フィルム20に対応したサイズになるように、長尺フィルムFを片部100’,100’間で切断することで、上記構成の片部100(100’)を備えた内フィルム10を複数作製できるようになっている。すなわち、内フィルム用資材Tは、上記構成の内フィルム10の連続体である。そのため、本実施形態に係る内フィルム用資材TのフィルムFは、前記センターフィルム102aとなる長尺帯状のセンターシート102a’と、間隔をおいて配設される一対のサイドフィルム102b,102bとなる長尺帯状をなす一対のサイドシート102b’とで構成されている。そして、センターシート102a’には、フィルムFの幅方向の略中央となる位置に、長手方向に連続的に延びる切断補助線Lが形成されている。そして、各サイドシート102b’は、センターシート102a’にシールラインSL’を介して接続され、シールラインSL’よりもセンターシート102a’側が反対側に折り返されている。
そして、上記構成のフィルムFは、長手方向に間隔をおいて部分的に山折りされるとともに、その山折りによって対向する面同士が貼着されてひだ状の片部100’が複数形成されている。そして、各片部100’…には、Vカットで構成された切込部101’…が形成されている。
このように構成された内フィルム用資材Tは、図4(b)に示す如く、ロール状に巻かれた状態で保存、運搬され、内フィルム10を作製するに際し、ロールから長手方向に引き出して使用される。なお、フィルムFをロール状にするに当たり、片部100’が内側に向くように巻回することが好ましい。
図1乃至図3に戻り、前記外フィルム20は、内フィルム10と同形で且つ同サイズに形成されている。すなわち、外フィルム20は、センターフィルム102a及びサイドフィルム102b,102bからなる内フィルム10と同様に平面視長方形状に形成されている。
そして、該外フィルム20は、内フィルム10とは異なり、単一のフィルムによって構成され、上述の如く開封手段200が設けられている。該開封手段200は、外フィルム20の短手方向の略中央を長手方向の全長に亘って切断可能に構成されている。そして、開封手段200は、一般的に採用されるカットテープであってもよいが、本実施形態においては、外フィルム20に対して長手方向に延びるように、外フィルム20の短手方向に間隔をおいて並列に貼着された一対(二本)の補強用テープ201,201と、二本の補強用テープ201,201が介在するように、外フィルム20の長手方向の一端部に各補強用テープ201に隣接して設けられた一対の切り込み202,202とで構成されている。
これにより、一対の切り込み202,202間に前記補強用テープ201の端部を含む把持片203が形成され、該把持片203を把持して外フィルム20の長手方向に引っ張ることで、外フィルム20自体を長手方向に切断できるようになっている。すなわち、補強用テープ201,201が外フィルム20をライン状に補強する結果、二本の補強用テープ201,201に沿って外フィルム20が長手方向で帯状に切除され、短手方向において外フィルム20を二つに分離できるようになっている。
そして、本実施形態に係る包装材1は、内フィルム10の片部100を外フィルム20側に位置させるようにして内フィルム10と外フィルム20とを重ね合わせ、内フィルム10及び外フィルム20の短手方向の両側の端部同士が帯状に溶着(熱シール)されるとともに、内フィルム10及び外フィルム20の長手方向の一端側の端部同士を線状に溶着(熱シール)されることにより形成されている。なお、外フィルム20の一端部には、上述の如く、開封手段200(開封を補助する手段)として切り込み202,202を設けて把持部203を形成しているので、内フィルム10及び外フィルム20の一端側の端部同士のシールは、把持部203(切り込み202,202)を躱すように、該切り込み202,202よりも他端側で行われる。
なお、本実施形態に係る包装材1は、内フィルム10及び外フィルム20の長手方向の他端側の端部同士を溶着していない構成(内フィルム10及び外フィルム20の端部をコの字状にシールした構成)のため、シート状食品Sfを包装材1の他端側の開口から挿入し、内フィルム10と外フィルム20との間に介装してもよいし、内フィルム10と外フィルム20との間にシート状食品Sfを挟み込んだ上で、内フィルム10と外フィルム20とを溶着し、内フィルム10と外フィルム20との間に介装してもよい。
また、本実施形態においては、内フィルム10及び外フィルム20の長手方向の他端側の端部同士を溶着していないが、上述の如く、内フィルム10と外フィルム20との間にシート状食品Sfを挟み込んだ上で、内フィルム10と外フィルム20とを溶着する場合には、後にシート状食品Sfを挿入する必要がないため、シート状食品Sfを包囲するように内フィルム10及び外フィルム20の端部同士を全周に亘って溶着するようにしてもよい。
本実施形態に係る包装材1は、以上の構成からなり、次に、上記構成の包装材1による包装方法、及び開封方法について説明する。
上記構成の包装材1で米飯加工食品を包装するには、まず、図5(a)に示す如く、米飯加工食品Rf(図においては、三角おにぎり)を内フィルム10(折返部103)上に載置する。この際、米飯加工食品Rfは、内フィルム10の長手方向の略中央に位置するように配置される。そして、図5(b)に示す如く、米飯加工食品Rfを包み込むように包装材1を長手方向で二つ折りにした上で、対向する端部同士が溶着(熱シール)することで米飯加工食品Rfの包装が完了する。
この状態で、内フィルム10及び外フィルム20の長手方向の他端部同士が溶着され、シート状食品Sfが完全に内フィルム10と外フィルム20とに包まれた状態になり、また、二つ折されて対向する内フィルム10の端部同士が溶着され、米飯加工食品Rfが圧迫されることなく包装材1(内フィルム10)に完全に包み込まれた状態になっている。
そして、包装された米飯加工食品Rfは流通過程にのって消費者に渡り、消費者が包装を開封することになる。この際、消費者が、把持片203(切込部202,202間)を把持した上で、外フィルム20を長手方向に引っ張ると、二本の補強用テープ201,201に沿って外フィルム20が帯状に切除され、外フィルム20が短手方向に二分された状態になる。
そして、二分された外フィルム20同士が離間するように、該外フィルム20を短手方向に引っ張る。好ましくは、内フィルム10の短手方向における片部100の両端部を把持するようにして包装材1の端部を引っ張る。そうすると、その引張力が内フィルム10の片部100に設けた切込部101(切込部101の丁部)に集中的に作用して切込部101の配置に対応して片部100が分断(切断)され、片部100の分断が起因して内フィルム10が切断補助線Lに沿って裂け始める(切断し始める)ことになる。
そして、引き続き二分した外フィルム20に引張力を作用させると、内フィルム10が切断補助線Lに沿って完全に切断され、短手方向(所定方向)で二つに分離される。そして、引張力の作用で内フィルム10がシート状食品Sfと米飯加工食品Rfとの間から引き抜かれることになるが、その際、米飯加工食品Rfと接触する折返部103が該米飯加工食品Rfから捲れることになり、その引き抜き作用によって米飯加工食品Rfが崩れてしまうことが防止される。そして、内フィルム10がシート状食品Sfと米飯加工食品Rfとの間から完全に引き抜かれると、シート状食品Sfと米飯加工食品Rfとが一体となり、消費者が食することのできる状態となる。
以上のように、本実施形態に係る包装材1は、内フィルム10の一方面側に延出した片部100を設け、該片部100を内フィルム10の分離方向に延びるように形成するとともに、該片部100に内フィルム10の分離起点となる切込部101を形成するようにしたので、開封手段200を介して二分した外フィルム20を引っ張る際の引張力を切込部101に集中的に作用させて片部100を切断することができ、その片部100の切断をきっかけにして内フィルム10を切断して分離することができる。これにより、従来と同様に包装材1の開封容易性を担保することができる。
その上、内フィルム10を切断(分離)するための起点としての切り込み等を内フィルム10のシート状食品Sfと対向する領域に形成する必要がないため、米飯加工食品Rfを包み込んだ領域とシート状食品Sfを介装する空間(内フィルム10と外フィルム20との間)とが連通することがなく、米飯加工食品Rfの水分を内フィルム10で完全に遮断することができる。これにより、米飯加工食品Rfの水分を湿気としてシート状食品Sfが含んでしまうことを確実に防止することができる。
そして、本実施形態において、前記内フィルム10が、切断可能に構成されて所定方向に分離可能なセンターフィルム102aと、センターフィルム102aの分離方向に間隔をおいて配設される一対のサイドフィルム102b,102bとで構成し、センターフィルム102aを一対のサイドフィルム102b,102bを跨ぐように配設して、これらをセンターフィルム102aの分離可能な方向に対して直交方向に延びるシールラインSL,SLを介して接続したので、シールラインSLの存在で内フィルム10(センターフィルム102a)が切断補助線Lから大きく予定外の方向(例えば、外フィルム20の切断方向と交差する方向)に切断されるのを防止して内フィルム10を確実に二分することができ、開封確実性を担保することができる。
そして、内フィルム10の分離方向に稜線L1を形成するように内フィルム10が部分的に山折りされ、山折りされて対向する面同士をシールすることで片部100を形成したので、片部100を別体で構成することなく、単一の内フィルム10のみで片部100を形成することができる。そして、シールによって切込部101の形成される領域と、シート状食品Sfと対向する領域とが気密に画定されるので、内フィルム10自体を加工して片部100を形成しても、内フィルム10と外フィルム20との間に介装されるシート状食品Sfが湿ってしまうのを防止することができる。
そして、内フィルム10に対し、分離方向と直交する方向に延びる非貫通状態の切断補助線Lを形成し、前記切込部101を切断補助線Lに対応した位置に形成したので、内フィルム10を切断補助線Lに沿って切断することができ、内フィルム10の切断方向性が安定し、内フィルム10を安定した分離状態にすることができる。
また、前記切断補助線Lをハーフカットとしたので、内フィルム10の切断を確実にすることができる。また、切断補助線Lをハーフカットとすることで複雑な加工を行うことなく切断補助線Lを形成することができる。
さらに、本実施形態において、内フィルム10を構成するサイドフィルム102b,102bに折返部103,103を設けたので、開封時に包装材1に引張力を作用させたとき、折返部103が米飯加工食品Rfから捲れるようになるため、内フィルム10と接触する米飯加工食品Rfに引張力が作用して崩れてしまうのを防止することができる。
そして、該包装材1の内フィルム10を作製するための内フィルム用資材Tは、上記構成の内フィルム10の連続体であるので、切断するだけで複数の内フィルム10を作製することができ、また、これを基に作製される包装材1は上述の作用及び効果を奏することができる。
尚、本発明の米飯加工食品用包装材、及び該米飯加工食品用包装材の内フィルム用資材は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
すなわち、上記実施形態において、内フィルム10をセンターフィルム102a及び一対のサイドフィルム102b,102bで構成し、各サイドフィルム102b,102bに折返部103を形成するようにし、開封時の内フィルム10と米飯加工食品Rfとの接触抵抗を軽減して米飯加工食品Rfが崩れてしまうのを確実に防止するようにしたがこれに限定されるものではない。
具体例として、図6及び図7に示す如く、上記実施形態と同様、内フィルム10をセンターフィルム102a、及び一対のサイドフィルム102b,102bで構成するが、サイドフィルム102bに折返部103を設けることなく、単にサイドフィルム102bとセンターフィルム102aとをシールラインを介して接続した態様であってもよい。すなわち、センターフィルム102a及びサイドフィルム102b,102bの何れも折曲加工することなくシールラインSLを介して接続して内フィルム10を構成したものであってもよい。この場合においても、シールラインSLの存在で内フィルム10の不特定な方向への切断を防止することができ、また、内フィルム10の一方の面側に延出した片部100を設けるとともに、該片部100に分離起点としての切込部101を設けることで、内フィルム10(センターフィルム102a)を容易且つ確実に分離することができ、開封の容易性を担保した上で、包装状態において米飯加工食品Rfの水分を完全に遮断することができる。
また、図8及び図9に示す如く、内フィルム10を外フィルム20と同様に単一なフィルムで構成するようにしてもよい。この場合においても、内フィルム10に長手方向(分離方向と直交する方向)に延びる切断補助線Lを形成するとともに、内フィルム10の一方面側に、内フィルム10の分離方向に延びる片部100を延設し、該片部100の切断補助線Lに対応した位置に切込部101を設けることで、内フィルム10を容易且つ確実に分離することができ、開封の容易性を担保した上で、包装状態において米飯加工食品Rfの水分を完全に遮断することができる。そして、内フィルム用資材Tは、包装材1の連続体であるので、包装材1を図6乃至図9に示した構成にする場合、内フィルム10の形態に応じて内フィルム用資材TのフィルムFを構成すればよい。
上記実施形態に係る内フィルム10は、長尺な内フィルム用資材Tを切断して作製されているが、これに限定されるものではなく、例えば、そのまま内フィルム10として使用できるように内フィルム用資材Tそのものを枚葉状に構成しても勿論よい。
上記実施形態において、片部100が外フィルム20(シート状食品Sf)側になるように、内フィルム10を外フィルム20に重ねるようにして包装材1を構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、片部100が米飯加工食品Rfを載置する側に向くように内フィルム10及び外フィルム20を重ね合わせるようにしてもよい。このようにしても、開封時の引張力を切込部101に集中的に作用させることができるので、上記実施形態と同様に開封容易性を担保することができる。
上記実施形態において、片部100に設けた切込部101をVカットとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、直線状の単なる切り込みであっても勿論よい。また、片部100に切断補助線Lを設けたものに限定されるものではなく、例えば、尖端(頂部)が内フィルム10上の切断補助線Lにできるだけ接近するように切込部101を設けるようにしてもよい。このようにしても切込部101に集中的に作用する引張力で片部100を切断することができるので、これに起因して内フィルム10を切断して分離することができる。但し、開封確実性や開封容易性を向上させるには、片部100に内フィルム10の切断補助線Lと連続する切断補助線を設けることが好ましい。
上記実施形態において、切断補助線Lと交差(直交)方向に稜線L1を形成するように内フィルム10を部分的に山折りするとともに、その山折りによって対向する全面同士をシール(溶着)するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、山折りによって対向する部分のうちの基端部同士のみを線状、或いは帯状にシールするようにしてもよい。このようにしても、シール(溶着)した部分の存在で、内フィルム10と外フィルム20との間の空間(シート状食品Sfが介装される空間)と片部100に形成した切込部101とが連通することがないので、上記実施形態と同様、米飯加工食品Rfの水分がシート状食品Sfに到達するのを防止することができる。
上記実施形態において、内フィルム10(フィルムF)自体を折曲加工することで片部100を形成するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、内フィルム10(フィルムF)の何れか一方の面に対し、分離方向(分離可能な方向)に延びるように帯状のフィルムの短手方向の端部を貼着し、該帯状のフィルムで片部100,100’を構成するようにしてもよい。すなわち、片部100は、包装材1として機能する状態で内フィルム10から延出した態様であればよく、内フィルム10(フィルムF)と一体的に形成したり、別体で構成して内フィルム10(フィルムF)に取り付けるようにしたりしてもよい。但し、製造工程や部品点数の削減、内フィルム10の切断の円滑性を考慮すれば、片部100は上記実施形態の如く内フィルム10自身を折曲加工してひだ状に形成することが好ましい。但し、片部100を別体のフィルムで構成する場合には、内フィルム10に対して貼着される領域が形成されるため、貼着される領域から切込部101にかけて切断補助線を形成することが好ましい。
上記実施形態において、片部100を内フィルム10の長手方向の略中央に位置するように設けたが、これに限定されるものではなく、片部100の配置は適宜変更可能である。すなわち、内フィルム10の短手方向に延びるように片部100を設けるとともに、切断補助線Lの配置に対応するように片部100に切込部101を設ければ、開封時の引張力が切込部101に集中的に作用するので、上記実施形態と同様に内フィルム10を円滑に切断することができる。但し、包装材1を二つ折りにして米飯加工食品Rfを包装することや開封時の把持位置等を鑑みれば、上記実施形態と同様、長手方向の略中央部に片部100を設けることが好ましい。
上記実施形態において、片部100を内フィルム10の短手方向の全長に亘って設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、内フィルム10を切断させる位置に対応して分離起点としての切込部101を形成できれば、片部100を部分的に設けるようにしてもよい。従って、上記実施形態のように、内フィルム10をセンターフィルム102a、及び一対のサイドフィルム102bで構成するような場合には、センターフィルム102aの分離方向に稜線L1を形成するように、センターフィルム102aのみを部分的に山折りするとともに、その山折りによって対向する部分の少なくとも基端部同士をシール(溶着)し、ひだ状の片部100を部分的に形成するようにしてもよい。
但し、開封時の引張力を確実に切込部101に集中的に作用させるには、上記実施形態のように片部100を内フィルム10の短手方向の全長に亘って設け、開封時に消費者が片部100の端部を把持するように構成することが好ましい。すなわち、片部100をひだ状に形成すれば周辺よりも剛性が高まるので、内フィルム10の短手方向の全長に亘って片部100を設ければ、開封時の引張力の大部分を片部100に作用させることができ、確実に切込部101に引張力を集中的させることができ、開封容易性を向上させることができる。
上記実施形態において、切断補助線Lを内フィルム10の一方の面側にのみ施されるハーフカットで構成したが、切断補助線Lを設ける場合、これに限定されるものではなく、例えば、内フィルム10の両面に線状の溝を設けることで、局部的に厚みの薄い部分を形成して切断補助線Lを構成してもよい。また、切断補助線Lは、非貫通状態であれば連続した直線状のものに限定されるものではなく、断続的な波線状のものであってもよい。
さらに、上記実施形態において、内フィルム10をセンターフィルム102a及びサイドフィルム102bで構成し、これらを接続するシールラインSLの存在で内フィルム10の切断方向の確実性を担保するようにしたが、例えば、上述の如く、内フィルム10を単一なフィルムで構成する場合には、切断する領域(切断補助線L)を介在させるようにして内フィルム10に補強用の帯状テープを貼着するようにしてもよい。このようにしても、内フィルム10が無造作に切断しようとしても、シールラインSL,SLと同様に、貼着した帯状テープの存在(剛性が高まった部分の存在)で切断方向が矯正されることになり、内フィルム10の切断方向性を長手方向で維持させることができる。
上記実施形態において、内フィルム10に切断補助線Lを設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、切断し易いように延伸処理されたフィルムで内フィルム10を構成し、内フィルム10を所定方向に分離できるようにしたものであってもよい。このようなフィルムで内フィルム10を構成しても、片部100に形成した切込部101の切断が起因して内フィルム10が切り裂かれる(切断)されるので、上記実施形態と同様、開封容易性を担保した上で、米飯加工食品Rfの水分を内フィルム10で完全に遮断することができる。但し、開封時に内フィルム10を所定方向に分離できなければ、内フィルム10及び外フィルム20の何れも引き抜くことができなくなるので、切断方向性が定まらないフィルムで内フィルム10を構成する場合、不特定な方向に切断されないように、上記実施形態のように内フィルム10をセンターフィルム102a及び一対のサイドフィルム102bで構成し、これらを接続するシールラインSLで切断方向を制限するようにしたり、上述の如く、内フィルム10に一対の補強用の帯状テープを貼着して切断の方向性を制限するようにしたりすることが好ましい。
上記実施形態において、片部100の先端(山折りによる稜線L’)から基端部に向けて切込部101を設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、片部100の一部(例えば、片部100の基端部近傍)に切り込みを入れ、該切り込みを切込部101としてもよい。但し、米飯加工食品Rfの水分を完全に遮断すべく、少なくとも内フィルム10のシート状食品Sfと対向する領域が非貫通状態となるように切り込み(切込部101)を設けることは勿論のことである。
本発明の一実施形態に係る米飯加工食品用包装材の分解斜視図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材の断面図であって、(a)は、横断面図を示し、(b)は、縦断面図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材の説明図であって、(a)は、図2(b)のI矢視図であり、(b)は、図2のII−II断面図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材の内フィルム用資材の説明図であって、(a)は、内フィルム用資材を引き延ばした状態の斜視図を示し、(b)は、内フィルム用資材をロールにした状態の斜視図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材の使用態様を示す斜視図であって、(a)は、米飯加工食品用包装材上に米飯加工食品を配置した状態を示し、(b)は米飯加工食品用包装材で米飯加工食品を包装した状態を示す。 本発明の他実施形態に係る米飯加工食品用包装材の分解斜視図を示す。 他実施形態に係る米飯加工食品用包装材の断面図であって、(a)は、横断面図を示し、(b)は、縦断面図を示す。 本発明の別の実施形態に係る米飯加工食品用包装材の分解斜視図を示す。 別の実施形態に係る米飯加工食品用包装材の断面図であって、(a)は、横断面図を示し、(b)は、縦断面図を示す。 従来の米飯加工食品用包装材の分解斜視図を示す。 従来の米飯加工食品用包装材の使用態様を示す斜視図であって、(a)は、米飯加工食品用包装材上に米飯加工食品を配置した状態を示し、(b)は米飯加工食品用包装材で米飯加工食品を包装した状態を示す。
符号の説明
1…米飯加工食品用包装材(包装材)、10…内フィルム、20…外フィルム、100,100’…片部、101,101’…切込部、102a…センターフィルム、102b…サイドフィルム、102a’…センターシート、102b’…サイドシート、103…折返部、200…開封手段、201…補強用テープ、202…切込部、203…把持片、L,L’…切断補助線、L1…稜線、Rf…米飯加工食品、Sf…シート状食品、SL,SL’…シールライン、T…内フィルム用資材、F…フィルム(長尺フィルム)

Claims (9)

  1. 切断可能に構成されて所定方向に分離可能な内フィルムと、シート状食品を介して内フィルムに重ね合わされるとともに、内フィルムの分離方向と直交する方向に切断するための開封手段が設けられた外フィルムとを備え、内フィルム及び外フィルムがシート状食品を躱して互いの端縁部同士がシールされ、内フィルムを内側にして米飯加工食品を包むように構成された米飯加工食品用包装材において、前記内フィルムは、何れか一方面側に延出した片部を備え、該片部は、内フィルムの分離方向に延びるように形成されるとともに、内フィルムの分離起点となる切込部が形成されていることを特徴とする米飯加工食品用包装材。
  2. 前記内フィルムは、切断可能に構成されて所定方向に分離可能なセンターフィルムと、センターフィルムの分離方向に間隔をおいて配設される一対のサイドフィルムとを備え、前記センターフィルムは、一対のサイドフィルムに跨るように配設されるとともに、前記分離方向に対して直交方向に延びるシールラインを介して各サイドフィルムに接続され、前記片部は、少なくともセンターフィルムから延出するように設けられている請求項1記載の米飯加工食品用包装材。
  3. 前記片部は、前記分離方向に稜線を形成するように内フィルムが部分的に山折りされるとともに、該山折りによって対向する少なくとも基端部同士がシールされて形成されている請求項1又は2記載の米飯加工食品用包装材。
  4. 前記内フィルムは、分離方向と直交する方向に延びる非貫通状態の切断補助線が形成され、前記片部は、切断補助線と交差するように形成されるとともに、前記切込部が切断補助線に対応した位置に形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の米飯加工食品用包装材。
  5. 前記切断補助線は、ハーフカットである請求項4項に記載の米飯加工食品用包装材。
  6. 切断可能に構成されて所定方向に分離可能な内フィルムと、シート状食品を介して内フィルムに重ね合わされるとともに、内フィルムの分離方向と直交する方向に切断するための開封手段が設けられた外フィルムとを備え、内フィルム及び外フィルムがシート状食品を躱して互いの端縁部同士がシールされる米飯加工食品用包装材の内フィルム用資材であって、切断可能に構成されて所定方向に分離可能なフィルムの何れか一方面側に片部が延設され、該片部は、フィルムの分離可能な方向に延びるように形成されるとともに、分離起点としての切込部が形成されていることを特徴とする米飯加工食品用包装材の内フィルム用資材。
  7. 前記フィルムは、長手方向に対して直交する方向に分離可能な長尺フィルムで構成されるとともに、前記片部がフィルムの長手方向に間隔をおいて複数設けられている請求項6記載の米飯加工食品用包装材の内フィルム用資材。
  8. 前記フィルムには、分離可能な方向と直交する方向に延びる非貫通状態の切断補助線が形成され、前記片部は、切断補助線と交差するように形成されるとともに、前記切込部が切断補助線に対応した位置に形成されている請求項6又は7記載の米飯加工食品用包装材の内フィルム用資材。
  9. 前記片部は、前記分離可能な方向に稜線を形成するようにフィルムが部分的に山折りされるとともに、該山折りによって対向する少なくとも基端部同士がシールされて形成されている請求項6乃至8の何れか1項に記載の米飯加工食品用包装材の内フィルム用資材。
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