JP2008036696A - タレット交換システムおよびパンチプレス - Google Patents

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Takashi Senda
孝志 千田
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Abstract

【課題】 タレットの着座不良が発生した場合に、その着座不良を解消することができるタレット交換システムを提供する。
【解決手段】 1つまたは複数のパンチ工具1を支持するタレット3が、着脱自在に装着されるタレット支持手段6と、このタレット支持手段6に対してタレットを着脱するタレット着脱機構61とを備える。装着されたタレット3がタレット支持手段6に正常に着座されたか否かを判定する着座判定手段76を設ける。着座面清掃手段92と、タレット装着リトライ制御手段77とを設ける。タレット装着リトライ制御手段77は、着座不良と判定されたときに、タレット着脱機構61によりタレット3を着座面から離れるように一旦退避させ、着座面清掃手段92に着座面を清掃させ、再度タレット3をタレット支持手段6に装着させる。マガジン8上のタレット支持手段18に対するタレット3の着座についても、上記と同様な制御を行うものとする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、タレットを交換可能なパンチプレスに装備されるタレット交換システムおよびパンチプレスに関する。
従来の一般的なタレットパンチプレスは、複数のパンチ工具およびダイ工具がそれぞれ円周上に配列された上下一対のタレットを装備し、タレットを回転させて任意の工具をパンチ位置に割出し、パンチ加工に用いるものである。しかし、このような上下一対のタレットだけでは、搭載できる工具の個数が限られる。そのため、搭載工具数を多くして多種多彩な加工を行うにつき限界がある。
このような問題を解消したものとして、タレット交換式のパンチプレスが提案されている(例えば、特許文献1)。これは、タレットを保持してタレット中心軸回りに回転自在に支持するパンチヘッド部のタレット支持手段と、複数のタレットを搭載して任意のタレットをパンチヘッド部のタレット支持手段に受け渡し可能なマガジンとを備えるものである。このマガジンは、各タレットをそれぞれ保持するマガジン上タレット支持手段を複数有する。
特開2005−125368号公報
パンチ加工では、微細なスラグが発生する。このため、タレット交換式のパンチプレスでは、パンチヘッド部やマガジン上のタレット支持手段にタレットを装着したときに、着座面にスラグが付着していることなどにより、タレットが正常に着座されず、傾き状態や浮き上がり状態で装着されることがある。
このような着座不良が生じると、パンチプレスの以後の正常な動作に支障を来すことがある。特に、パンチヘッド部のタレット支持手段にタレットが傾き状態や浮き上がり状態で着座した場合は、タレットに支持されたパンチ工具の傾きや位置ずれを生じ、加工精度を低下させる。マガジン上のタレット支持手段に対するタレットの着座不良が生じた場合は、マガジン旋回時やパンチ動作時に着座不良のタレットが振動したり、またパンチヘッド部のタレット支持手段に対するタレット渡し時に、正常な渡し動作ができず、パンチヘッド部のタレット支持手段における着座不良の原因となる。
この発明の目的は、タレットの着座不良の発生が確認できるタレット交換システムを提供することである。
この発明の他の目的は、タレットの着座不良が発生した場合に、その着座不良を解消することができるものとすることである。
この発明のさらに他の目的は、パンチヘッド部のタレット支持手段に対する着座不良の発生が確認できて、加工精度の低下を防止できるものとすることである。
この発明のさらに他の目的は、マガジン上の着座不良が確認できて、マガジンにおける振動を防止し、またパンチヘッド部タレット支持手段での着座不良の原因を削減することである。
この発明のタレット交換システムは、1つまたは複数のパンチ工具(1)を支持するタレット(3)が、着脱自在に装着されるタレット支持手段(6,18)と、前記タレット支持手段(6,18)に対してタレット(3)を着脱するタレット着脱機構(61,91)と、このタレット着脱機構(61,91)により装着されたタレット(3)がタレット支持手段(6,18)に正常に着座されたか着座不良かを判定する着座判定手段(76,76B)とを備える。
この構成によると、タレット支持手段(6,18)に正常に着座されたか着座不良かを判定する着座判定手段(76,76B)を設けたため、タレット(3)の着座不良の発生が確認できる。そのため、着座不良の解消処置を採り、着座不良による種々の不具合が未然に防止できる。
この発明において、前記タレット支持手段(6,18)のタレット(3)が着座する着座面(A,B)の清掃をする着座面清掃手段(92,92B)と、前記着座判定手段(76,76B)により着座不良と判定されたときに、前記タレット着脱機構(61,91)によりタレット(3)を前記着座面(A,B)から離れるように一旦退避させ、前記着座面清掃手段(92,92B)に前記着座面(A,B)を清掃させ、再度タレット(3)をタレット支持手段(6,18)に装着するように前記タレット着脱機構(61,91)および着座面清掃手段(92,92B)を制御するタレット装着リトライ制御手段(78,78B)とを設けても良い。
このように着座面清掃手段(92,92B)とタレット装着リトライ制御手段(78,78B)とを設けた場合、スラグの付着等による着座不良が解消でき、着座不良による機械停止の多くが解消される。そのため、特に、無人化運転時の機械稼働率が向上する。すなわち、夜間等の無人運転時に、着座不良が生じた場合に、機械停止させて作業者による原因調査,復旧を待つのでは、機械停止から、例えば翌朝まで加工が行われないことになり、生産性に大きな影響を与える。このような問題が、上記の着座面清掃手段(92,92B)とタレット装着リトライ制御手段(78,78B)によって解消される。
この発明のパンチプレスは、この発明のタレット交換システムを備えたパンチプレスであって、前記タレット支持手段が、タレット(3)を、パンチヘッド位置(P)でタレット中心軸回りに回転自在に支持するパンチヘッド部タレット支持手段(6)であり、前記パンチヘッド位置(P)に設けられて前記パンチヘッド部タレット支持手段(6)に装着されているタレット(3)のパンチ工具(1)を叩くラム(10)とを備えるものであっても良い。
パンチヘッド部タレット支持手段(6)に対する着座不良は、加工精度の低下の原因となる。この構成の場合、このパンチヘッド部タレット支持手段(6)に対する着座不良が確認できるため、着座不良による加工精度の低下が防止できる。
この発明の他のパンチプレスは、この発明のタレット交換システムをパンチプレスであって、タレット(3)を、パンチヘッド位置(P)でタレット中心軸回りに回転自在に支持するパンチヘッド部タレット支持手段(6)と、前記パンチヘッド位置(P)に設けられて前記パンチヘッド部タレット支持手段(6)に装着されているタレット(3)のパンチ工具(1)を叩くラム(10)と、それぞれタレット(3)が着脱自在に装着される複数のマガジン上タレット支持手段(18)を有し任意のマガジン上タレット支持手段(18)のタレット(3)をパンチヘッド部タレット支持手段(6)に受渡し可能なマガジン(8)とを備え、前記着座判定手段(76B)により着座の判定を行う前記タレット支持手段が、前記マガジン上タレット支持手段(18)であっても良い。
マガジン(8)上のタレット支持手段(18)に対するタレット(3)の着座不良が生じた場合は、マガジン旋回時やパンチ動作時に着座不良のタレット(3)が振動したり、またパンチヘッド部タレット支持手段(6)に対するタレット(3)の渡し時に、正常な渡し動作ができず、パンチヘッド部タレット支持手段(6)における着座不良の原因となる。この構成の場合、このようなマガジン(8)上の着座不良が確認できて、マガジン(8)上でのタレット(3)の振動を防止することができる。また、マガジン(3)上での着座不良を解消することにより、パンチヘッド部のタレット支持手段(6)における着座不良の原因となることが防止できる。
この発明のタレット交換システムは、1つまたは複数のパンチ工具を支持するタレットが、着脱自在に装着されるタレット支持手段と、前記タレット支持手段に対してタレットを着脱するタレット着脱機構と、このタレット着脱機構により装着されたタレットがタレット支持手段に正常に着座されたか着座不良かを判定する着座判定手段とを備えたものであるため、タレットの着座不良の発生が確認でき、着座不良に起因する種々の不具合を未然に防止することができる。
前記タレット支持手段のタレットが着座する着座面の清掃をする着座面清掃手段と、前記着座判定手段により着座不良と判定されたときに、前記タレット着脱機構によりタレットを前記着座面から離れるように一旦退避させ、前記着座面清掃手段に前記着座面を清掃させ、再度タレットをタレット支持手段に装着するように前記タレット着脱機構および着座面清掃手段を制御するタレット装着リトライ制御手段とを設けた場合は、タレットの着座不良が発生した場合に、その着座不良を解消することができ、着座不良による機械停止の多くが解消されて、機械可動率を向上させることができる。
この発明のパンチプレスは、この発明のタレット交換システムを備えたパンチプレスであって、前記タレット支持手段が、タレットを、パンチヘッド位置でタレット中心軸回りに回転自在に支持するパンチヘッド部タレット支持手段であり、前記パンチヘッド位置に設けられて前記パンチヘッド部タレット支持手段に装着されているタレットのパンチ工具を叩くラムとを備えるため、パンチヘッド部のタレット支持手段に対する着座不良の発生が確認できて、加工精度の低下を防止することができる。
この発明の他のパンチプレスは、この発明のタレット交換システムを備えたパンチプレスであって、タレットを、パンチヘッド位置でタレット中心軸回りに回転自在に支持するパンチヘッド部タレット支持手段と、前記パンチヘッド位置に設けられて前記パンチヘッド部タレット支持手段に装着されているタレットのパンチ工具を叩くラムと、それぞれタレットが着脱自在に装着される複数のマガジン上タレット支持手段を有し任意のマガジン上タレット支持手段のタレットをパンチヘッド部タレット支持手段に受渡し可能なマガジンとを備え、前記着座判定手段により着座の判定を行う前記タレット支持手段が、前記マガジン上タレット支持手段であるため、マガジン上の着座不良が確認できて、マガジンにおける振動を防止し、またパンチヘッド部タレット支持手段での着座不良の原因を削減することができる。
この発明の一実施形態を図1ないし図14と共に説明する。図1は、この発明のタレット交換システムを備えたパンチプレスの概念構成を示すブロック図である。なお、パンチプレスの機械部分の全体構成は、後に図5ないし図14と共に詳述し、まず図1ないし図4と共に、制御系を主に説明する。
図1において、このタレット交換システムは、所定のパンチヘッド位置Pで上下のタレット3,4をそれぞれ支持してタレット中心軸回りに回転させるパンチヘッド部タレット支持手段6,7と、パンチヘッド位置Pに設けられてパンチヘッド部タレット支持手段6,7に装着されているタレット3のパンチ工具1を叩くラム10と、上記パンチヘッド部タレット支持手段6,7に対して交換する複数のタレット3,4を搭載する上下のマガジン8,9と、これらマガジン8,9に搭載されるタレット3,4を交換するタレットチェンジャ91とを備えたパンチプレスに適用される。マガジン8,9は、それぞれタレット3,4が着脱自在に装着される複数のマガジン上タレット支持手段18を有し任意のマガジン上タレット支持手段18のタレット3,4をパンチヘッド部タレット支持手段6,7に受渡し可能なものである。
上下のパンチヘッド部タレット支持手段6,7の近傍には、マガジン8,9のパンチヘッド位置Pに割り出されたマガジン上タレット支持手段18のタレット3,4を、パンチヘッド部タレット支持手段6,7に対して着脱するタレット着脱機構61,62が設けられている。タレット着脱機構61,62は、マガジン8,9からタレット3,4をパンチヘッド部タレット支持手段6,7の着座面Aまで移動させる昇降機構22,23(後に図6と共に説明する)と、着座面Aに接したタレット3,4を着座面に対して押し付け状態とするクランプ手段36,37(図6,図12,図13)とを有している。図1では、タレット着脱機構61,62は概念的にブロックとして図示している。
また、上下のパンチヘッド部タレット支持手段6,7におけるタレット3,4を着座させる着座面Aを清掃する着座面清掃手段92が設けられている。着座面清掃手段92は、着座面Aにノズルからエアーを吹き付けるものとされ、あるいはスラグ吸引を行うものとされる。
制御装置71は、上記パンチヘッド部タレット支持手段6,7、ラム10、およびマガジン8,9を含むパンチプレス本体を制御する本体制御装置72と、タレットチェンジャ91を制御するチェンジャ制御装置73とを含む。
本体制御装置72は、コンピュータ式の数値制御装置部およびプログラマブルコントローラ部(図示せず)からなり、数値制御装置部に、加工プログラム74を解読して実行することによりパンチプレス本体の各軸を制御する演算制御部75を有している。加工プログラム74におけるシーケンス制御命令は、演算制御部75からプログラマブルコントローラ部に転送される。プログラマブルコントローラ部は、所定のシーケンス制御プログラム(図示せず)に従ってパンチプレス本体の全体のシーケンス制御を行う手段であり、そのシーケンス制御プログラムおよびこのプログラムを実行する手段によって、次の着座判定手段76、タレット装着時制御手段77、およびタレット装着リトライ制御手段78が構成される。
なお、図1において、着座判定手段76、タレット装着時制御手段77、タレット装着リトライ制御手段78については、パンチ側のパンチヘッド部タレット支持手段6に対するもののみを図示しており、また以下の説明においても、主にパンチ側について説明するが、ダイ側のパンチヘッド部タレット支持手段7に対しても、パンチ側と同様の着座判定手段76、タレット装着時制御手段77、タレット装着リトライ制御手段78が設けられていて、ダイ側についてパンチ側と同様な制御が行われる。
着座判定手段76は、タレット着脱機構61,62により装着されたタレット3,4がパンチヘッド部タレット支持手段6,7に対して正常に着座されたか着座不良かを判定する手段であり、パンチプレス本体に設けられて着座を検出する検出部76aと、前記本体制御装置72に設けられて検出部76aの出力により正常に着座されたか着座不良かを判定する判定部76bとでなる。検出部76aは近接スイッチまたは光電スイッチ等からなる。
タレット装着時制御手段77は、タレット着脱機構61,62に対して、マガジン8,9からタレット3,4をパンチヘッド部タレット支持手段6,7に正常に装着するまでの所定の一連の制御を行う手段である。
タレット装着リトライ制御手段78は、タレット装着時制御手段77の一部として設けられる。タレット装着リトライ制御手段78は、タレット着脱機構61,62によりタレット3,4を着座面Aから離れるように一旦退避させ、着座面清掃手段92,93に着座面Aを清掃させ、再度タレット3,4をパンチヘッド部タレット支持手段6,7に装着するように、タレット着脱機構61,62および着座面清掃手段92,93を制御する手段である。
図2は、タレット装着リトライ制御手段78を含むタレット装着時制御手段77の制御の流れ図である。同図と共に、このタレット交換システムのパンチヘッド部タレット支持手段6,7の周辺における動作を説明する。
まず、ローディング動作(ステップS1)として、図1のマガジン8,9におけるパンチヘッド位置Pに割り出されたマガジン上タレット支持手段18のマガジン3,4を、タレット着脱機構61,62によって保持してパンチヘッド部タレット支持手段6,7の着座面Aまで持って来る。この持って来たタレット3,4を、タレット着脱機構61,62におけるクランプ手段36,37でクランプする(S2)。このクランプによるタレット3,4のローディング動作、つまり装着動作が完了する。
このように装着が完了すると、タレット3,4がパンチヘッド部タレット支持手段6,7に正常に着座されたか否かを、着座判定手段76によって判定する(S3)。正常に着座されたと判定されると、タレット装着時制御手段77の制御によりタレット3,4の装着動作が完了する。
上記判定のステップS3で、着座不良と判定されると、タレット装着リトライ制御手段78は、タレット着脱機構61,62によりタレットを3,4前記着座面Aから離れるように一旦退避させ(S5)、着座面清掃手段92に、スラグ吸引またはエアーブロー等によって着座面を清掃させ(S6)、再度タレット3,4をパンチヘッド部タレット支持手段6,7に装着させる(S2)。このときのタレット着脱機構61,62の動作は、上記のように退避させた位置から、再度、着座面Aに移動させる動作と、上記クランプの動作とである。
このように再度の装着を行った後、前記と同様に着座の判定を行い(S3)、正常であると装着動作完了とし、着座不良であると、前記退避(S5),清掃(S6)、から再度のタレット着座(S2)の動作を繰り返す。
着座のリトライ回数は、着座不良の判定ステップS3を通過する都度にカウントしておき、着座不良の回数が設定回数nに達した場合は、パンチプレスの全体を停止させる機械停止を行い(S7)、アラームを点灯させて、タレット装着時制御手段77の処理を終了する。
このように、着座面清掃手段92と、タレット装着リトライ制御手段78とを設けたため、スラグの付着等による着座不良が解消でき、着座不良による機械停止の多くが解消される。そのため、特に、無人化運転時の機械稼働率が向上する。すなわち、夜間等の無人運転時に、着座不良が生じた場合に、機械停止させて作業者による原因調査,復旧を待つのでは、機械停止から、例えば翌朝まで加工が行われないことになり、生産性に大きな影響を与える。このような問題が、上記の着座面清掃手段92とタレット装着リトライ制御手段78によって解消される。特に、パンチヘッド部タレット支持手段6,7に対する着座不良は、加工精度の低下の原因となるが、このパンチヘッド部タレット支持手段6,7に対する着座不良が確認できるため、着座不良による加工精度の低下が防止できる。
図3,図4と共に、タレットチェンジャー91およびチェンジャー制御装置73につき説明する。タレットチェンジャー91は、マガジン8,9のマガジン上タレット支持手段18に対するタレット着脱機構となるものである。
このパンチプレスは、段取り用のプリセッター101を有していて、ここに上下の機外マガジン108,109が設けられている。機外マガジン108,109は、上下のタレット3,4を複数搭載するものであって、パンチプレス本体のマガジン8,9と同様の構造とされている。
タレットチェンジャー91は、パンチプレス本体内の、つまり機内のマガジン8,9と機外マガジン108,109との間で、タレット3,4を交換する装置であり、これら機内のマガジン8,9、機外マガジン108,109の所定の交換用割出位置I,Oで交換を行う。
タレットチェンジャー91は、上記両交換用割出位置I,Oの間に渡って設けられたガイドレール121と、このガイドレール121に沿って走行する走行体122とを備える。走行体122は、それぞれ上下のタレット8,9を共に保持するチャック123を2つ有している。そのため、片方のチャック123を空としてもう片方のチャック123で交換用のタレット3,4を搬送することで、空としておいたチャック123でマガジン8,9、機外マガジン108,109からタレット3,4を受け取り、その位置で、もう片方の搬送したタレット3,4をマガジン8,9、機外マガジン108,109へ渡すことができる。
機内のマガジン8,9には、各マガジン上タレット支持手段18に(図3では1箇所のみ図示)、タレット3,4が正しく着座したことを検出する検出部76Baが設けられている。この検出部76Baは、タレットチェンジャー91からマガジン8,9のマガジン上タレット支持手段18にタレット3,4が装着されたときに、着座を検出するためのものである。
また、上記交換用割出位置Iには、機内のマガジン8,9におけるマガジン上タレット支持手段18の着座面Bを清掃する着座面清掃手段92Bが設けられている。この着座面清掃手段92Bは、パンチヘッド位置Pにおける着座面清掃手段92と同じく、ノズルまたはスラグ吸引手段からなる。
チェンジャ制御装置73は、コンピュータ式のプログラマブルコントローラからなり、チェンジャー制御プログラム73aを解読して実行する演算制御部73bを有している。上記チェンジャー制御プログラム73a、またはこれとは別に設けられた制御プログラムと、それらの制御プログラムを実行する手段により、着座判定手段76B、タレット装着制御手段77B、およびタレット装着リトライ制御手段78Bが構成される。
着座判定手段76Bは、タレット着脱機構であるタレットチェンジャー91により装着されたタレット3,4が、マガジン8,9のマガジン上タレット支持手段18に正常に着座されたか着座不良かを判定する手段であり、上記検出部76Baと、この検出部76Baの出力によって正常に着座されたか否かを判定する判定部76Bbとでなる。
タレット装着制御手段77Bは、タレットチェンジャー91により、機内マガジン8,9の交換用割出位置Iのマガジン上タレット支持手段18にタレット3,4を装着する一連の動作を制御する手段である。
タレット装着リトライ制御手段78Bは、タレット装着時制御手段77の一部として設けられる。タレット装着リトライ制御手段78Bは、タレット着脱機構であるタレットチェンジャー91によりタレット3,4を着座面Bから離れるように一旦退避させ、着座面清掃手段92Bに着座面Bを清掃させ、再度タレット3,4をマガジン上タレット支持手段18に装着するように、タレットチェンジャー91および着座面清掃手段92Bを制御する手段である。
タレット装着制御手段77Bの制御動作は、図4に示す通りである。この制御動作は、制御対象は異なるが、図1のタレット装着制御手段77による図2の動作と同様である。 図4において、まず、つまりローディング動作(ステップR1)として、タレットチェンジャー91のチャック123のタレット3,4を、機内のマガジン8,9における交換用割出位置Iに割り出されたマガジン上タレット支持手段18上に載せる。この載せたタレット3,4は、各マガジン上タレット支持手段18に設けられたクランプ手段24(後に図9,図10と共に説明する)でクランプする(S2)。このクランプによりタレット3,4のローディング動作、つまり装着動作が完了する。
このように装着が完了すると、タレット3,4がマガジン上タレット支持手段18に正常に着座されたか否かを、着座判定手段76Bによって判定する(R3)。正常に着座されたと判定されると、タレットチェンジャー91を所定の位置に戻した後(R8)、タレット装着時制御手段77Bの制御によるタレット3,4の装着動作が完了する。
上記判定のステップR3で、着座不良と判定されると、タレット装着リトライ制御手段78Bは、タレットチェンジャー91によりタレットを3,4を前記着座面から離れるように一旦退避させ(R5)、着座面清掃手段92Bに、スラグ吸引またはエアーブロー等によって着座面を清掃させ(R6)、再度タレット3,4をマガジン上タレット支持手段18に装着させる(R2)。このときのタレットチェンジャー91の動作は、上記のように退避させた位置から、着座面に再度移動させる動作である。上記クランプ動作は、マガジン8,9側で行う。
このように再度の装着を行った後、前記と同様に着座の判定を行い(R3)、正常であると装着動作完了とし、着座不良であると、前記退避(R5),清掃(R6)、から再度のタレット着座(R2)の動作を繰り返す。
着座のリトライ回数は、着座不良の判定ステップR3を通過する都度にカウントしておき、着座不良の回数が設定回数nに達した場合は、パンチプレスの全体を停止させる機械停止を行い(R7)、アラームを点灯させて、タレット装着時制御手段77Bの処理を終了する。
このようにして、マガジン8,9に対して常に正常な着座を行わせることができる。マガジン8,9上のタレット支持手段18に対するタレットの着座不良が生じた場合は、マガジン旋回時やパンチ動作時に着座不良のタレット3,4が振動したり、またパンチヘッド部のタレット支持手段6,7に対するタレット3,4の渡し時に、正常な渡し動作ができず、パンチヘッド部タレット支持手段6,7における着座不良の原因となる。この構成の場合、このようなマガジン8,9上の着座不良が確認できて、マガジン8,9上でのタレット3,4の振動を防止することができる。また、マガジン8,9上での着座不良を解消することにより、パンチヘッド部タレット支持手段6,7における着座不良の原因となることが防止できる。
つぎに、パンチプレス本体の具体的構成例を、図5〜図14と共に説明する。図5に示すように、このパンチプレスは工具1,2をそれぞれ搭載可能なタレット3,4を、プレスヘッド位置Pでプレスフレーム5の上下のパンチヘッド部タレット支持手段6,7にそれぞれ支持させてパンチ加工を行うものである。このパンチプレスは、ラム10、および板材送り手段11を有し、複数のタレット3,4を搭載したマガジン8,9が設けられている。プレスヘッド位置Pはラム10を配置した平面位置のことである。
工具1,2には上型となるパンチ工具1と、下型となるダイ工具2とがあり、上下のタレット3,4は、それぞれパンチ工具1を搭載可能なタレット3と、ダイ工具2を搭載可能なタレット4となる。タレット3に対して、各パンチ工具1は、ばね部材(図示せず)により上昇復帰可能に支持されている。
パンチ工具1を搭載したタレット3を設置する上側のパンチヘッド部タレット支持手段6と、ダイ工具2を搭載したタレット4を設置する下側のパンチヘッド部タレット支持手段7は、互いに同心で上下に並んで設けられている。
ラム10は、パンチヘッド部タレット支持手段6,7に設置されたタレット3,4の上方に位置し、タレット3に支持されたパンチ工具1をパンチ駆動する。ラム10は、ラム昇降ガイド14によってプレスヘッド位置Pで昇降自在に支持されており、ラム昇降駆動装置15により昇降駆動される。ラム昇降駆動装置15は、例えばサーボモータ15aとその回転を往復直線運動に変換する運動変換機構15bとからなる。ラム昇降駆動装置15は油圧シリンダ等であっても良い。板材送り手段11は、テーブル12上で被加工物である板材Wを前後左右に移動させる手段であり、板材Wの縁部をワークホルダ13で把持してワークホルダ13の移動により上記板材Wの前後左右の移動を行うものとされている。
マガジン8,9は、パンチヘッド部タレット支持手段6,7に対してタレット3,4を交換する装置であり、互いに同心で上下に位置するパンチ工具用のマガジン8とダイ工具用のマガジン9とがある。
マガジン8,9は、平面形状の外形が円形とされたマガジン本体16,17を有し、図9に示すように、このマガジン本体16,17の外周部における円周方向複数箇所に設けられた切欠状部分からなるマガジン上タレット支持手段18に、各タレット1,2が保持される。マガジン上タレット支持手段18は、内部に嵌合したタレット1,2を、左右両側からクランプ手段24で係脱自在に支持することで、着脱自在に保持する。マガジン上タレット支持手段18の着座面Bは、このマガジン上タレット支持手段18を構成する切欠状部分の周縁上面である。
図5に示すように、マガジン本体16,17は、支持台19,20を介して水平旋回自在に支持され、割出機構21により任意のタレット3,4がプレスヘッド位置Pに来るように旋回させられる。割出機構21は、上下のマガジン本体16,17を、それぞれサーボモータ等の駆動源21a,21aにより伝達機構21b,21bを介して旋回駆動させるものである。
タレット3,4は、図7に上方から見た斜視図を、図8に下方から見た斜視図をそれぞれ示すように、いずれも平面形状が略円形に形成されている。上下のタレット3,4は、それぞれ工具1,2を支持する工具支持部3a,4aと、カップリング部3b,4bとを有している。工具支持部3a,4aは、タレット3,4の内周部に設けられ、その周囲にカップリング部3b,4bが設けられている。
図7(A)のように、パンチ側のタレット3のカップリング部3bは、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯3baを、タレット3の外周縁に円周方向に並べて形成したものである。このカップリング部3bにおける隣合う各カップリング歯3ba間の凹部3bbに被係合部3cが設けられている。この被係合部3cは、カップリング歯3baよりも上方向に突出して設けられている。
図8(B)のように、 タレット4のカップリング部4bは、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯4baをタレット4の外周縁に円周方向に並べて形成したものである。このカップリング部4bにおけるカップリング歯4ba間の凹部4bbに被係合部4cが設けられている。この被係合部4cは、カップリング歯4baよりも下方向に突出して設けられている。
各タレット3,4のカップリング歯3ba,4baは、断面形状が台形状とされており、これらに噛み合う後述のカップリング歯も断面形状が台形状とされる。
なお、上記各被係合部3c,4cは、カップリング部3b,4bに設ける代わりに、カップリング部3b,4bの付近に設けても良い。
図6に示すように、上下のパンチヘッド部タレット支持手段6,7は、対応するタレット3,4におけるカップリング部3b,4bと噛合可能なカップリング部42a,43aと、引込結合用のクランプ手段36,37とを有する。カップリング部42a,43aの表面が、タレット3,4を着座させる着座面A(図12,図13)となる。クランプ手段36,37は、前記被係合部3c,4cに係合し、対応するタレット3,4をパンチヘッド部タレット支持手段6,7側に引き込むことで、両カップリング部を互いに噛合させる手段である。この噛合状態で引き込むことで、タレット3,4をパンチヘッド部タレット支持手段6,7に結合する。
上下のパンチヘッド部タレット支持手段6,7は、パンチ加工時はタレット1,2を上下動不能に固定するものであり、中央にラム10の昇降する空間S、およびスラグが通過する空間S’をそれぞれ有し、タレット3,4の外周部を保持するものとされている。これらパンチヘッド部タレット支持手段6,7は、具体的には円筒状の昇降部材40,41と、これら昇降部材40,41の内周に軸受93,94を介して回転のみ自在に支持された円筒状の回転部材42,43とを有し、回転部材42,43でタレット3,4を保持する。
上側の回転部材42の下端に上記カップリング部42aが設けられ、下側の回転部材43の上端に上記カップリング部43aが設けられている。これらカップリング部42a,43aは、それぞれ対応するタレット3,4のカップリング部4bのカップリング歯4baと噛合可能な、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯42aa,43aa(図11,図14参照)を円周方向に並べて形成したものである。
各タレット3,4および昇降部材40,41のカップリング歯3ba,4ba,42aa,43aaは、いずれも断面形状が台形状とされている。
図6において、昇降部材40,41は、プレスフレーム5の固定部分からなるフレーム本体5aに対して昇降ガイド手段44,45を介して昇降自在に支持されている。昇降ガイド手段44,45は、昇降部材40,41に設けられたガイド突条44a,45aと、フレーム本体5aに設置された直動軸受等のガイド部材44b,45bとでなる。昇降ガイド手段44,45は、昇降部材40,41の円周方向複数箇所、例えば4か所に設けられている。
昇降部材40,41は、それぞれ昇降機構22,23により昇降移動させられる。上側の昇降機構22は、サーボモータ89とその駆動を伝達する駆動伝達手段58とで構成される。下側の昇降機構23は、サーボモータ69とその駆動を伝達するカム機構61、およびリンク機構63とで構成される。
下側の回転部材43は、回転機構39により任意の角度に回転させられる。回転機構39は、サーボモータ等の回転駆動源83と、その回転を回転部材43の外周のギヤ部43bに伝達するギヤ84等からなる伝達機構を有する。
図11に示すように、上側の回転部材42は回転機構38により任意の角度に回転させられる。この回転機構38は、昇降部材40の上端部に設けられたモータ等の回転駆動源81と、回転部材42の上端に設けられたギヤ部42bに噛合して回転駆動源81の回転を回転部材42に伝えるギヤ82とでなる。
回転機構38による回転部材42の回転は、他の回転伝達機構85により、ラム10に設けられたラム回転部10bに選択的に伝達される。ラム回転部10bは、ラム10のラム本体10aの下端にラム中心回りで回転自在に設けられたものであり、下面の偏心位置にストライカ10cが設けられている。上記回転伝達機構85は、回転部材42の内周に円周方向に沿って複数設けられたキー溝86と、ラム回転部10bに設けられて上記キー溝86にキーを係脱自在に係合させるキー係脱機構87とでなる。
図12に拡大して示すように、パンチ側のタレット3を上側のパンチヘッド部タレット支持手段6に結合するクランプ手段36は、昇降部材40に支持された回転部材42の下端に設けられた複数の係合爪48Aと、回転部材42内に昇降自在に設けられた操作ロッド49Aと、ばね部材50Aと、結合解除駆動源51Aとで構成される。複数の係合爪48Aは、タレット3の被係合部3cと対応させて設けられ、互いに開閉自在なように傾動自在に設置されている。操作ロッド49Aは、上昇位置にあって係合爪4Aを開き姿勢とし、下降位置にあって係合爪48Aを閉じ姿勢とするものであり、上記ばね部材50Aによって上昇位置側、つまり係合爪48Aの閉じ側に付勢されている。係合解除駆動源51Aは、操作ロッド49Aをばね部材50Aの付勢力に抗して下降位置に押し下げる手段である。
このクランプ手段36は、タレット3の各被係合部3cに対応させてパンチヘッド部タレット支持手段6の円周方向複数箇所に設けられる。結合解除駆動源51Aは、昇降部材41と同心状に配置されて前記各操作ロッド49Aの上端に接触するリング体52Aと、このリング体52Aを昇降させるアクチュエータ53Aとからなる。アクチュエータ53Aは例えばエアシリンダからなる。
図1の着座判定手段76の検出部76aは、例えば、操作ロッド49Aを検出する近接スイッチからなる。
図13にダイ側のタレット4を上側のパンチヘッド部タレット支持手段7に結合するクランプ手段37を拡大して示す。このクランプ手段37は、パンチ側のクランプ手段36と同様であり、次のように構成されている。このクランプ手段37は、昇降部材41に支持された回転部材43の上端に設けられた複数の係合爪48Bと、回転部材43内に昇降自在に設けられた操作ロッド49Bと、ばね部材50Bと、結合解除駆動源51Bとで構成される。複数の係合爪48Bは、タレット4の被係合部4cと対応させて設けられ、互いに開閉自在なように傾動自在に設置されている。操作ロッド49Bは、上昇位置にあって係合爪48Bを開き姿勢とし、下降位置にあって係合爪48Bを閉じ姿勢とするものであり、上記ばね部材50Bによって下降位置側、つまり係合爪48Bの閉じ側に付勢されている。係合解除駆動源51Bは、操作ロッド49Bをばね部材50Bの付勢力に抗して上昇位置に押し上げる手段である。
このクランプ手段37は、タレット4の被係合部4cに対応させてパンチヘッド部タレット支持手段7の円周方向複数箇所に設けられる。結合解除駆動源51は、昇降部材41と同心状に配置されて前記操作ロッド49Bの下端に接触するリング体52Bと、このリング体52Bを昇降させるアクチュエータ53Bとからなる。アクチュエータ53Bは例えばエアシリンダからなる。
図10と共に、マガジン8,9におけるクランプ手段24につき説明する。このクランプ手段24は、それぞれ支点24a回りに回動自在に設けられた一対の係止レバー24bと、ガイド部材24cを介して進退自在に設置された進退ロッド24dと、この進退ロッド24dを介して係止レバー24bを係止側、つまりカートリッジ3,4に向かって突出する側に付勢するばね部材24eとで構成される。係止レバー24bは、カートリッジ3,4の外周面の一部に設けられた係止凹部3d,4d(図7,図8)に進入してカートリッジ3,4がマガジン上タレット支持手段18からその開口側となる水平方向へ抜け出すことを阻止するものである。
クランプ手段24における進退ロッド24dは、その進退動作で係止レバー24bを正逆回動させるように係止レバー24bと連結されている。具体的には、進退ロッド24dの一端24daがラック部に形成され、係止レバー24bの基端に設けられた部分ピニオン部に上記ラック部が噛み合っている。進退ロッド24dの他端24dbを一端24da側へ押すと、係止レバー24bによる係止解除が可能である。上記一対の係止レバー24bは、片方のものが隣合うマガジン上タレット支持手段18の係止レバー24bと共通の取付板24f上に設置されている。クランプ手段24は、上記のようにばね部材24eにより突出側に付勢されており、クランプ解除手段24gにより上記ばね部材24eに抗して動作させることにより、クランプ解除が可能である。このクランプ解除手段24gにより、ばね部材24eに抗する動作は、例えば進退ロッド24dの他端24dbを一端24da側へ押す動作とされる。クランプ解除手段24gは、専用の駆動源(図示せず)を有するものとしても、またタレット着脱機構61(図1)や、タレットチェンジャー91(図3)の動作に連動させる連動機構(図示せず)としても良い。
マガジン8,9における上記着座判定手段76Bの検出部76Baは、クランプ手段24において、そのクランプ動作が正しく行われたことを検出して、タレット3,4の着座を検出するものとされている。具体的には、検出部76Baは、進退ロッド24dの他端24dbを検出する近接スイッチで構成され、係止レバー24bが所定の係止完了角度まで開いたときの進退ロッド24dの位置を検出するものとされている。
上記構成の動作を説明する。図9に示すように、マガジン8,9のマガジン本体16,17の円周方向複数箇所に設けられた各マガジン上タレット支持手段18には、種々の工具1,2を支持したタレット3,4が保持され、クランプ手段24で抜け止めされている。希望のタレット3,4を使用するには、マガジン本体16,17を旋回させてそのマガジン上タレット支持手段18をプレスヘッド位置Pに位置させる。
このとき、図6のパンチ側のパンチヘッド部タレット支持手段6の昇降部材40は、回転部材42と共に上方に、またダイ側のパンチヘッド部タレット支持手段7の昇降部材41は回転部材43と共に下方に退避していて、タレット3,4がプレスヘッド位置Pに旋回移動することの妨げとなることが防止される。図14(A)は、このときのダイ側のタレット4と昇降部材41および回転部材43の位置関係を示す。
また、このとき、図12(A)および図13(A)にそれぞれ示すように、上下のクランプ手段36,37は係合爪48A,48Bを開いた状態に保持している。
図12(A)において、結合解除駆動源51Aのアクチュエータ53Aは、リング体52Aを下方に押し下げた状態にあり、これにより操作ロッド49Aがばね部材50Aの復元力に抗して押し下げられ、操作ロッド49Aの先端で係合爪48Aが開かれた状態にある。図13(A)のダイ側のクランプ手段37は、操作ロッド49Bがパンチ側と上下対称の動作となるが、係合爪48Bの開閉動作は同様であり、係合爪48Bを開いた状態に保持している。
希望のタレット3,4を保持したマガジン上タレット支持手段18(図9)がプレスヘッド位置Pに来ると、上側の昇降部材40の下降、および下側の昇降部材41の上昇が、昇降機構22,23により行われる。昇降部材40,41の昇降に伴い、上側の回転部材42が下降し、下側の回転部材43が上昇する。これにより、図12(B),図13(B)のように、回転部材42,43のカップリング部42a,43aとタレット3,4のカップリング部3b,4bとの噛み合いが行われる。
このとき、各クランプ手段36,37の係合爪48A,48Bは、図12(B),図13(B)の状態にはまだなっておらず、タレット3,4の被係合部3c,4cに開き状態で対向するが、このカップリング噛み合い状態で、上のクランプ手段36は、図12(B),図13(B)のように結合駆動源51A,5Bによる操作ロッド49A,49Bの押し込みを解除する。これにより、ばね部材50A,50Bの復元力で操作ロッド49が係合爪48A,48Bに対して引き込み移動し、操作ロッド49A,49Bによる係合爪48A,48Bの開き姿勢が解除される。これにより、図12(B),図13(B)のように係合爪48A,48Bがタレット3,4の被係合部3c,4cに係合する。
この構成によると、タレット3,4、およびプレスフレーム5の回転部材42,43に設けられたカップリング部3b,4bの円周方向に並ぶ台形状のカッップリング歯3ba,4ba,42aa,43aaが相互に噛み合い、その噛み合い状態でクランプ手段36,37がタレット3,4をプレスフレーム5側に引き込むことで、タレット3,4が回転部材42,43に結合される。そのため、固定と共に位置決めも行われる。この場合に、円周方向に並ぶカップリング歯3ba,4ba,42aa,43aaにより、クランプ手段36,37のクランプ力で生じる位置決め力が常にラム中心に向かうように作用し、タレット3,4がプレスフレーム5のパンチヘッド部タレット支持手段6,7の中心に精度良く位置決めされる。また、クランプ手段36,37は、タレット3,4を回転部材42,43側に引き込むものであるため、引き込み方向と固定方向が一致し、したがって方向不一致の場合のような大きな推力や基準側の大きな剛性が要求されず、コンパクトな構成で堅固にクランプすることができる。
タレット3,4を交換する場合も、円周方向に並ぶカップリング歯3ba,4ba,42aa,43aaのみで位置決めされているため、タレット3,4の外径寸法に起因した固体誤差が非常に少ないという利点がある。このように、タレット3,4のプレスフレーム5への固定が精度良く、かつコンパクトな構成で行うことができる。また、複数箇所で所定のクランプ力を得ているため、個々の被係合部3c,4cには小さな力しか加わらず、タレット3,4の局部的なひずみも非常に小さくなる。
また、タレット3,4のカップリング歯3ba,4ba間の凹部3bb,4bbに被係合部3c,4cを設けているため、カップリング部3b,4bとは別に被係合部3c,4cの形成場所をタレット3,4に設ける必要がなくて、カップリング部3b,4bより外径側には何も設けなくて済み、タレット3,4をコンパクトに形成できる。凹部3bb,4bbに被係合部3c,4cを設けるため、カップリング部3b,4bに被係合部3c,3cを設けても、カップリング部3c,4cの噛み合いの妨げとならない。
さらに、昇降部材41,42と共に昇降する回転部材42,43にクランプ手段36,37が設けられ、またタレット3,4の被係合部3c,4cが回転部材42,43側へ突出しており、回転部材42,43が上記の突出した被係合部3c,4cよりも支持体側カップリング部3b,4bに近接した状態でクランプ手段36,37の引き込み動作が開始される。そのため、クランプ手段36,37の昇降量を少なくできて、これによりタレット3,4の結合精度を向上させることができる。
この発明の一実施形態に係るタレット交換システムを備えたパンチプレスの概念構成を示すブロック図である。 同タレット交換システムの制御動作の流れ図である。 同パンチプレスにおけるタレットチェンジャーの制御系の概念構成を示すブロック図である。 そのタレットチェンジャーにおけるタレット交換システムの制御動作の流れ図である。 同パンチプレスの全体の破断側面図である。 同パンチプレスの拡大破断正面図である。 (A)はそのタレットを上方から見た斜視図、(B)はそのタレットを上方から見た斜視図である。 (A)はタレットを下方から見た斜視図、(B)はタレットを下方から見た斜視図である。 マガジン本体の平面図である。 マガジン上のクランプ手段の拡大表面図である。 パンチ側の昇降機構の破断側面図である。 (A),(B)はパンチ側のクランプ手段の各動作状態をそれぞれ示す拡大断面図である。 (A),(B)はダイ側のクランプ手段の各動作状態をそれぞれ示す拡大断面図である。 (A),(B)はダイ側のタレットと昇降機構の各動作状態をそれぞれ示す破断正面図である。
符号の説明
1,2…工具
3,4…タレット
3a,4a…工具支持部
3ba…カップリング歯
6,7…パンチヘッド部タレット支持手段
8,9…マガジン
10…ラム
11…板材送り手段
15…ラム昇降駆動装置
16,17…マガジン本体
18…マガジン上タレット支持手段
21…割出機構
22,23…昇降機構
24…クランプ手段
24b…係止レバー
24d…進退ロッド
24e…ばね部材
24g…クランプ解除手段
36,37…クランプ手段
38,39…回転機構
40,41…昇降部材
42,43…回転部材
42aa,43aa…カップリング歯
61,62…タレット着脱機構
72…本体制御装置
73…チェンジャ制御装置
76,76B…着座判定手段
76a,76Ba…検出部
76b,76Bb…判定部
77,77B…タレット装着制御手段
78,78B…タレット装着リトライ制御手段
91…タレットチェンジャ(タレット着脱機構)
92,92B…着座面清掃手段
101…プリセッター
108,109…機外マガジン
122…走行体
A,B…着座面
I,O…交換用割出位置
W…板材
P…パンチヘッド位置

Claims (4)

  1. 1つまたは複数のパンチ工具を支持するタレットが、着脱自在に装着されるタレット支持手段と、前記タレット支持手段に対してタレットを着脱するタレット着脱機構と、このタレット着脱機構により装着されたタレットがタレット支持手段に正常に着座されたか着座不良かを判定する着座判定手段とを備えたタレット交換システム。
  2. 前記タレット支持手段のタレットが着座する着座面の清掃をする着座面清掃手段と、前記着座判定手段により着座不良と判定されたときに、前記タレット着脱機構によりタレットを前記着座面から離れるように一旦退避させ、前記着座面清掃手段に前記着座面を清掃させ、再度タレットをタレット支持手段に装着するように前記タレット着脱機構および着座面清掃手段を制御するタレット装着リトライ制御手段とを設けた請求項1記載のタレット交換システム。
  3. 請求項1または請求項2記載のタレット交換システムを備えたパンチプレスであって、前記タレット支持手段が、タレットを、パンチヘッド位置でタレット中心軸回りに回転自在に支持するパンチヘッド部タレット支持手段であり、前記パンチヘッド位置に設けられて前記パンチヘッド部タレット支持手段に装着されているタレットのパンチ工具を叩くラムとを備えるパンチプレス。
  4. 請求項1または請求項2記載のタレット交換システムを備えたパンチプレスであって、タレットを、パンチヘッド位置でタレット中心軸回りに回転自在に支持するパンチヘッド部タレット支持手段と、前記パンチヘッド位置に設けられて前記パンチヘッド部タレット支持手段に装着されているタレットのパンチ工具を叩くラムと、それぞれタレットが着脱自在に装着される複数のマガジン上タレット支持手段を有し任意のマガジン上タレット支持手段のタレットをパンチヘッド部タレット支持手段に受渡し可能なマガジンとを備え、前記着座判定手段により着座の判定を行う前記タレット支持手段が、前記マガジン上タレット支持手段であるパンチプレス。
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