JP2008034940A - 無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基地局装置は、時分割で設けられた複数のチャネルCH1〜CH4のスロットを使用して端末局装置との間で無線通信し、1つ以上のチャネルのスロットをデータ通信に使用し且つ他の1つ以上のチャネルのスロットを通信品質測定用の通信に使用するように制御する。端末局装置は、割り当てられたチャネルのスロットを使用して基地局装置との間で無線通信し、データ通信を行い或いは通信品質の測定を行う。
【選択図】 図2
Description
一例として、自営系通信ネットワークとして構築されるデジタル移動通信システムとして、電波産業会の規格であるARIB STD−T61(非特許文献1)で規定されている狭帯域デジタル通信方式を使用するシステムがあり、この規格では、周波数分割多元接続(FDMA:Frequency Division Multiple Access)方式により、基地局装置と移動局装置との間や、移動局装置と移動局装置との間で、無線通信が行われる。
図1に示されるように、基地局装置1と複数の移動局装置A1〜A3が無線により通信する。また、基地局装置1から移動局装置A1〜A3への下りの通信では下りの周波数F1が使用され、移動局装置A1〜A3から基地局装置1への上りの通信では上りの周波数f1(周波数F1とは異なる周波数)が使用される。
図5(a)には基地局装置1により行われる通信のスロットタイミングを示してあり、図5(b)には第1の移動局装置A1により行われる通信のスロットタイミングを示してあり、図5(c)には第2の移動局装置A2により行われる通信のスロットタイミングを示してある。
また、本例では、基地局装置1と移動局装置A1〜A2との間で、2波(周波数F1、f1)を使用する複信方式及び上りのプレストーク方式が使用されている。
図6(a)、(b)には、ビットエラーレートの測定を行う場合における通信のスロットタイミングの一例を示してある。なお、t0〜t6は時刻を表しており、tの後の数値が大きいほど時間的に遅い時刻を示す。
図6(a)には基地局装置1により行われる通信のスロットタイミングを示してあり、図6(b)には第1の移動局装置A1により行われる通信のスロットタイミングを示してある。
すなわち、前記基地局装置では、基地局通信手段が、時分割で設けられた複数のチャネルのスロットを使用して、前記端末局装置との間で無線により通信し、この場合に、基地局制御手段が、前記複数のチャネルのうちの1つ以上のチャネルのスロットをデータ通信(例えば、通常の運用状態で行われる通信用のデータの通信)に使用し、且つ、他の1つ以上のチャネルのスロットを通信品質測定用の通信に使用するように、前記基地局通信手段による通信を制御する。
前記端末局装置では、端末局通信手段が、自装置(当該端末局装置)に割り当てられたチャネルのスロットを使用して、前記基地局装置との間で無線により通信し、この場合に、端末局制御手段が、自装置(当該端末局装置)に割り当てられたチャネルのスロットが前記基地局装置によりデータ通信に使用されている場合には、前記端末局通信手段によりデータ通信を行い、また、自装置(当該端末局装置)に割り当てられたチャネルのスロットが前記基地局装置により通信品質測定用の通信に使用されている場合には、前記端末局通信手段による通信に基づいて通信品質の測定を行う。
また、通信対象となるデータ(通信データ)としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、通話データなどの音声データや、画像データや、テキストデータなどを用いることができる。
また、通信に使用される複数のチャネルの数としては、種々な数が用いられてもよい。
また、スロットの構成としては、種々なものが用いられてもよい。
また、基地局装置は、例えば、通信相手となる各端末局装置に対して通信に使用するチャネルの割り当てを行う。
また、通信品質としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、通信品質の指標となるビットエラーレートなどを測定する態様を用いることができる。
すなわち、前記基地局装置から前記端末局装置への下りの無線通信と前記端末局装置から前記基地局装置への上りの無線通信とで異なる周波数が使用される。
前記基地局装置の前記基地局制御手段は、通信品質測定用の通信として、通信品質測定用の信号を前記基地局通信手段により無線送信する。
前記端末局装置の前記端末局制御手段は、自装置(当該端末局装置)に割り当てられたチャネルのスロットが前記基地局装置により通信品質測定用の通信に使用されている場合には、前記端末局通信手段により受信された前記通信品質測定用の信号に基づいて通信品質の測定を行う。
また、通信品質測定用の信号としては、種々な信号が用いられてもよく、例えば、PN(Pseudorandom Noise)符号からなる擬似ランダム符号などを用いることができる。
また、通信品質の測定結果の情報としては、例えば、ビットエラーレートの測定値のように、通信品質の測定結果そのものの情報が用いられてもよく、或いは、通信品質の測定結果を加工した情報が用いられてもよい。
図1には、本発明の一実施例に係る無線通信システムの概略的な構成例を示してある。
本例の無線通信システムは、自営系通信ネットワークとして構築されたデジタル移動通信システムであり、基地局装置1と、複数の移動局装置A1〜A3を備えている。
このように本例の無線通信システムは主に基地局設備及び移動局設備から構成されており、基地局装置1と移動局装置A1〜A3との間や、移動局装置A1〜A3と他の移動局装置A1〜A3との間で、無線により通信が行われる。なお、移動局装置A1〜A3同士の間での通信は、例えば、基地局装置1を経由して行われる場合や、或いは、直接的に行われる場合がある。
また、本例では、時分割多元接続(TDMA)方式により、4個のチャネルCH1〜CH4を使用して、4チャネル多重の通信が行われる。具体的には、基地局装置1は、通信相手となる各移動局装置A1〜A3に対して異なるチャネルを割り当てて、当該チャネル割当の内容を当該各移動局装置A1〜A3へ通知し、これにより、当該チャネル割当に従ったチャネルのスロットを使用して基地局装置1と当該各移動局装置A1〜A3との間で無線通信が行われる。
また、本例では、基地局装置1と移動局装置A1〜A2との間で、2波(周波数F1、f1)を使用する複信方式及び上りのプレストーク方式が使用されている。
例えば、基地局装置1では、検出されたビットエラーレートに基づいて、当該基地局装置1のサービスエリアにおける電波通信状況を検出することや、移動局装置A1〜A3に対する送信レベルを調整することや、移動局装置A1〜A3に対するチャネルの割り当てを変更することなどが行われる場合があり、また、移動局装置A1〜A3では、検出されたビットエラーレートに基づいて、基地局装置1のサービスエリアにおける電波通信状況を検出して、無線接続する基地局装置1を変更するハンドオーバなどが行われる場合がある。
図2(a)には基地局装置1により行われる通信のスロットタイミングを示してあり、図2(b)には第1の移動局装置A1により行われる通信のスロットタイミングを示してあり、図2(c)には第2の移動局装置A2により行われる通信のスロットタイミングを示してあり、図2(d)には第3の移動局装置A3により行われる通信のスロットタイミングを示してある。
第1の移動局装置A1が通話を行う場合には、第1のチャネルCH1のスロットを使用して通話データを含む信号の送受信を行う。具体的には、下り通信では、基地局装置1から周波数F1で時刻t0のタイミングで無線送信された信号が、その時刻t0のタイミング(実際には、通信に要する時間だけ遅れたタイミング)で第1の移動局装置A1により受信される。また、上り通信では、第1の移動局装置A1から周波数f1で時刻t1のタイミングで無線送信された信号が、その時刻t1のタイミング(実際には、通信に要する時間だけ遅れたタイミング)で基地局装置1により受信される。また、以降においても同様に、第1の移動局装置A1は、第1のチャネルCH1のスロットを使用して送受信を行う。
具体的には、基地局装置1では、第2の移動局装置A2によりビットエラーレートを測定する場合には、第2の移動局装置A2により使用される第2のチャネルCH2のスロットを用いて当該スロットの位置に擬似ランダム符号を挿入してそれを下り通信で無線送信する。第2の移動局装置A2では、第2のチャネルCH2のスロットにより基地局装置1からの擬似ランダム符号を受信した場合には、それに応じて、受信した擬似ランダム符号に基づいてビットエラーレートを測定し、当該測定結果の情報(例えば、ビットエラーレートの値)を第2のチャネルCH2のスロットにより基地局装置1へ上り通信で無線送信する。
このように、第1の移動局装置A1と第3の移動局装置A3との間で基地局装置1を経由して通信が行われている状態において、第2の移動局装置A2は基地局装置1からの擬似ランダム符号を受信してビットエラーレートを測定することができる。
また、他の構成例として、通信品質測定用の通信において、移動局装置A1〜A3から基地局装置1へ通信品質測定用の信号を無線送信し、基地局装置1が受信した通信品質測定用の信号に基づいて通信品質を測定する構成を用いることも可能であり、更に、基地局装置1が当該測定結果の情報を当該移動局装置A1〜A3へ無線送信する構成を用いることも可能である。
また、本例の移動局装置(端末局装置の一例)A1〜A3では、割り当てられたチャネルCH1〜CH4のスロットを使用して基地局装置1との間で無線通信する無線通信機能により端末局通信手段が構成されており、割り当てられたチャネルCH1〜CH4の使用状況に応じて通常のデータ通信或いは通信品質の測定を行うように当該無線通信機能を制御する制御機能により端末局制御手段が構成されている。
図3には、防災デジタル無線システムの一例である消防デジタル無線システムの構成例を示してある。
本例の消防デジタル無線システムは、操作部81と表示部82と記憶部83を有する指令装置(指令卓)71と、回線制御装置(無線回線制御装置)72と、複数であるp個の基地局装置G1〜Gpと、複数であるp個の遠隔制御器H1〜Hpと、複数であるq個の移動局装置I1〜Iqを備えている。
各移動局装置I1〜Iqは、車載機91と携帯機92から構成されており、また、携帯機92を置くための置台93を有している。
各車両では、例えば、車載機91や置台93が当該各車両に取り付けられるなどして搭載されており、携帯機92は人により持ち運ぶことや置台93に置くことが可能になっている。
なお、図3に示されるのと同様なシステムを複数設けて、いずれかのシステムを運用するとともに他のシステムを予備として待機させ、運用しているシステムが故障したときに予備のシステムを運用させることで全体の運用を継続させるような構成とすることも可能である。
また、基地局装置G1〜Gpとの間で通信する配下の装置としては、例えば、固定機、半固定機、携帯機、可搬機など、種々なものが用いられてもよい。
指令装置71では、操作部81が人(指令者)により操作されることにより各種の指示や情報を入力し、表示部82が表示対象となる各種の情報を画面に表示出力し、メモリから構成された記憶部83が記憶対象となる各種の情報を記憶する。
指令者は、指令装置71から配下の装置(回線制御装置72、基地局装置G1〜Gp、遠隔制御器H1〜Hp、移動局装置I1〜Iq)へ各種の指示を送信することができる。また、指令者は、指令装置71が配下の装置から受信した各種の情報を画面表示により見ることができる。また、必要な情報は、記憶部83に保持される。
各基地局装置G1〜Gpは、通信可能な領域(エリア)に存在する移動局装置I1〜Iqとの間で無線により通信し、また、有線で接続された各遠隔制御器H1〜Hpとの間で通信する。
各遠隔制御器H1〜Hpは、有線で接続された各基地局装置G1〜Gpとの間で通信し、例えば、移動局装置と同様な機能を有しており、人(署員)により操作などされる。
各移動局装置I1〜Iqは、当該各移動局装置I1〜Iqが収容される基地局装置G1〜Gpとの間で無線により通信する。
車載機91は、アンテナ101と、無線部102と、キー操作部103と、表示部104と、マイクを有するマイク部105と、例えば2つのスピーカを有するスピーカ部106と、メモリ107と、携帯インタフェース108と、制御部109を備えている。
携帯機92は、アンテナ111と、無線部112と、キー操作部113と、表示部114と、マイクを有するマイク部115と、スピーカを有するスピーカ部116と、メモリ117と、車載インタフェース118と、制御部119を備えている。
ここで、車載機91が有する内部の処理機能と携帯機92が有する内部の処理機能は、例えばスピーカの数が異なるなどの相違はあるが、概略的には、同様である。
また、車載機91と携帯機92とは、携帯機92が置台93に置かれた状態では携帯インタフェース108と車載インタフェース118との間で通信することが可能であるが、例えば、携帯機92が置台93から取り外されて持ち運ばれる状態では携帯インタフェース108と車載インタフェース118との間では通信しない。
一方、携帯機92が置台93から取り外された状態では、携帯機92により基地局装置G1〜Gpからの受信や、基地局装置G1〜Gpへの送信や、キー入力や、表示出力や、音声入力や、音声出力などの全てが行われ、この状態では、車載機91により基地局装置G1〜Gpからの受信や、表示出力や、音声出力のみが行われる。つまり、車載機91と携帯機92とは同一の呼出情報(ID情報)が設定されており、受信は両方で同時に行うことが可能であるが、送信は片方ずつ行う構成となっている。
また、携帯機92が置台93にセットされた状態や置台93から取り外された状態は、車載機91や携帯機92により検出されて、それぞれの制御部109、119によりそのときの状態に応じて実行可能な機能(或いは、実行不可能な機能)が設定される。
一例として、消防車などに移動局装置I1〜Iqが設けられており、当該消防車などが火災などの現場にいて、或る隊員が携帯機92を持って当該消防車などの外部に出て活動し、他の隊員が当該消防車などの内部で待機する際に、当該他の隊員は車載機91から出力される音声を聞くことにより、携帯機92と基地局装置G1〜Gpとの間で行われる通話の内容を聞くことができる。
なお、例えば、基地局装置G1〜Gpから移動局装置I1〜Iqへの下りの通信と、移動局装置I1〜Iqから基地局装置G1〜Gpへの上りの通信とでは、異なる周波数が用いられる。
救急車の場合には、例えば、通常の電話のような通信が用いられ、発話(発呼)及び受話により通話を行うことができる。
また、例えば、車載機91と携帯機92との間で離れた所でも無線により通信することが可能な機能を車載機91及び携帯機92に設けることも可能である。この場合、一例として、トンネル内などの不感地帯で携帯機92を車両の外部に持ち出すときに、車載機91と携帯機92をトランシーバのように用いて互いに通話することができる。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
71・・指令装置、 72・・回線制御装置、 81・・操作部、 82、104、114・・表示部、 83・・記憶部、 91・・車載機、 92・・携帯機、 93・・置台、 G1〜Gp・・基地局装置、 H1〜Hp・・遠隔制御器、 I1〜Iq・・移動局装置、 101、111・・アンテナ、 102、112・・無線部、 103、113・・キー操作部、 105、115・・マイク部、 106、116・・スピーカ部、 107、117・・メモリ、 108・・携帯インタフェース、 109、119・・制御部、 118・・車載インタフェース、
Claims (2)
- 基地局装置と複数の端末局装置とが無線により通信する無線通信システムにおいて、
前記基地局装置は、時分割で設けられた複数のチャネルのスロットを使用して前記端末局装置との間で無線により通信する基地局通信手段と、
前記複数のチャネルのうちの1つ以上のチャネルのスロットをデータ通信に使用し且つ他の1つ以上のチャネルのスロットを通信品質測定用の通信に使用するように前記基地局通信手段による通信を制御する基地局制御手段と、を備え、
前記端末局装置は、自装置に割り当てられたチャネルのスロットを使用して前記基地局装置との間で無線により通信する端末局通信手段と、
自装置に割り当てられたチャネルのスロットが前記基地局装置によりデータ通信に使用されている場合には前記端末局通信手段によりデータ通信を行い、自装置に割り当てられたチャネルのスロットが前記基地局装置により通信品質測定用の通信に使用されている場合には前記端末局通信手段による通信に基づいて通信品質の測定を行う端末局制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
前記基地局装置から前記端末局装置への下りの無線通信と前記端末局装置から前記基地局装置への上りの無線通信とで異なる周波数が使用され、
前記基地局装置の前記基地局制御手段は、通信品質測定用の通信として、通信品質測定用の信号を前記基地局通信手段により無線送信し、
前記端末局装置の前記端末局制御手段は、自装置に割り当てられたチャネルのスロットが前記基地局装置により通信品質測定用の通信に使用されている場合には、前記端末局通信手段により受信された前記通信品質測定用の信号に基づいて通信品質の測定を行う、
ことを特徴とする無線通信システム。
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