JP6053511B2 - 無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、統制局と、統制局と接続された基地局と、基地局と無線接続された複数の端末局と、基地局と端末局との間等を無線中継する中継局とを備える無線通信システムに関するものである。
従来の無線通信システム、例えば防災無線システムにおいては、統制局と複数の基地局、例えば第1の基地局及び第2の基地局とが、それぞれ例えばマイクロ波回線又は有線により接続され、複数の基地局のそれぞれには、中継局や複数の端末局が無線接続されている。そして、統制局と端末局の間、端末局と端末局の間で通信が可能となっている。
この無線通信システムにおいて、例えば、統制局と第1の基地局との間のマイクロ波回線に障害が発生すると、第1の基地局傘下の端末局の間では第1の基地局を介して通信が可能であるが、統制局と第1の基地局傘下の端末局の間の通信は不可能となる。そうすると、例えば緊急事態が発生した場合に緊急情報を、第1の基地局傘下の端末局から統制局へ送信することができず、また、緊急指令を、統制局から第1の基地局傘下の端末局へ送信することができない。
また、第1の基地局傘下の端末局と第2の基地局傘下の端末局の間の通信も不可能となる。そうすると、例えば緊急事態が発生した場合に緊急情報を、第1の基地局傘下の端末局から第2の基地局傘下の端末局へ送信することができず、また、その逆もできない。
下記の特許文献1には、制御局と複数の無線基地局とが有線線路で接続された無線通信システムにおいて、有線線路に障害が発生すると、有線線路に障害が発生した無線基地局である対象局の周辺の無線基地局が、制御局と対象局の間の無線中継を行う技術が開示されている。しかしながら、特許文献1のシステムでは、無線基地局が中継を行うことができるように、多数の無線基地局を設置する必要がある。
特開2012−4644号公報
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、統制局と基地局との間に通信障害が発生した場合においても、該通信障害が発生した基地局傘下の端末局と統制局との間の通信、あるいは該通信障害が発生した基地局傘下の端末局と他の基地局傘下の端末局との間の通信を可能とする無線通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するための、本願発明の代表的な構成は、次のとおりである。すなわち、
第1の端末局と、第1の中継局と、前記第1の端末局及び前記第1の中継局と無線接続された第1の基地局と、第2の端末局と、第2の中継局と、前記第2の端末局及び前記第2の中継局と無線接続された第2の基地局と、前記第1の基地局及び前記第2の基地局と接続された回線制御装置とを備えた無線通信システムであって、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第1の中継局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第1の中継局と前記第2の中継局と前記第2の基地局とを介して、前記第1の端末局と前記第2の端末局とが無線通信可能となることを特徴とする無線通信システム。
本願発明によれば、統制局と基地局との間に通信障害が発生した場合に、該通信障害が発生した基地局傘下の端末局と統制局との間の通信、あるいは該通信障害が発生した基地局傘下の端末局と他の基地局傘下の端末局との間の通信を可能とすることができる。
本発明の第1実施形態における無線通信システムの構成図である。 本発明の第1実施形態における統制局の構成図である。 本発明の第1実施形態における基地局の構成図である。 本発明の第1実施形態における中継局の構成図である。 本発明の第1実施形態における端末局の構成図である。 本発明の第1実施形態の第1実施例において統制局と基地局との間に通信障害が発生した場合の通信ルートを示す図である。 本発明の第1実施形態における無線通信システムで使用される無線キャリア周波数割当を示す図である。 本発明の第1実施形態における無線通信システムで使用されるフレーム構成を示す図である。 本発明の第4実施形態の第7実施例において無線統制台が端末局宛てに一斉通信する場合の説明図である。 本発明の第4実施形態の第8実施例において無線統制台が端末局宛てに一斉通信する場合の説明図である。 本発明の第4実施形態の第9実施例において無線統制台が端末局宛てに一斉通信する場合の説明図である。 本発明の第4実施形態の第10実施例において無線統制台が端末局宛てに一斉通信する場合の説明図である。
(第1実施形態)
第1実施形態は、統制局に接続される各基地局が、異なるシステム、例えば異なる市区町村の防災無線システムを構成する場合である。例えば、基地局Aとその傘下の端末局でA市の防災無線システムが構成され、基地局Bとその傘下の端末局でB市の防災無線システムが構成され、A市の防災無線システムとB市の防災無線システムが県の防災無線システムに組み込まれて構成される場合であり、この場合、県の防災無線システムの統制局に、基地局Aと基地局Bが接続される。
(無線通信システムの構成)
第1実施形態の無線通信システムの構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態における無線通信システムの構成を示す図である。図1の無線通信システムは、例えば、標準規格ARIB STD-T79(Association of Radio Industries and Businesses-T79)の「都道府県・市町村デジタル移動通信システム」、あるいは「市町村デジタル移動通信システム」で定められているデジタル無線システムである。このデジタル無線システムは、基地局を経由した端末局間あるいは基地局を経由しない端末局間直接通信の通信接続サービスが行なわれるように構成されている。
図1に示すように、本実施形態の無線通信システムは、主として、統制局10と、基地局30A、30Bと、統制局10と基地局30A、30Bとを接続する多重無線装置(ODU:Out-Door Unit)20T、20A、20Bと、通常は半固定局として機能する中継局40A、40Bと、移動可能な端末局50(1)〜50(5)とを備える。中継局40Aと中継局40Bは隣接して設置されている。なお、図1の例では、基地局30Aと基地局30Bは隣接しているが、隣接していなくともよい。
中継局40は、後述するように、統制局10と基地局30間で通信障害が発生した場合に、中継局として機能する。例えば、統制局10と基地局30B間で通信障害が発生した場合に、中継局40Aと中継局40Bは、基地局30Aと基地局30B傘下の端末局50を接続する中継局として機能する。端末局50は、車両等に搭載された移動無線機、携帯無線機、情報端末局、半固定局、あるいは固定された無線統制台等を含むものとする。30AA、30BAは、それぞれ基地局30A、30Bの基地局エリア、即ち、基地局30の通信エリアを示している。
図1の例では、基地局30は、基地局30Aと基地局30Bの2つが示されているが、3つ以上であってもよい。多重無線装置20の数は、基地局30の数に従って変動する。また、中継局40は2つ示されているが、3つ以上であってもよく、1つの基地局30に対し複数設置されることもできる。また、端末局50は5つ示されているが、1つ以上であれば5つ以外であってもよい。なお、基地局を代表する場合は基地局30と称する。多重無線装置を代表する場合は多重無線装置20と称する。中継局を代表する場合は中継局40と称する。端末局50を代表する場合は端末局50と称する。
また、図1の例では、統制局10と基地局30は、多重無線装置20によりアンテナ21Tとアンテナ21A、21Bを介してマイクロ波回線を用いて接続されるが、多重無線装置20を使用せずに統制局10と基地局30とを有線接続としてもよい。基地局40と端末局50又は中継局40との間は、例えば260MHzのデジタル無線により無線通信可能なように接続される。
標準規格ARIB STD−T79で定められているデジタル無線技術を用いたデジタル無線システムで使用が許可されている無線キャリア(carrier)周波数割当ての一例を図7に示す。図7において、例えば、上り方向、即ち、端末局→基地局の方向では、約260MHz〜266MHzの無線キャリアfで、25kHz幅で、複数波(f1、f2、・・・)が認められている。また、下り方向、即ち、基地局→端末局の方向では、上り方向の260MHzから9MHz離れた約269MHz〜275MHzの無線キャリアFで、25kHz幅で、複数波(F1、F2、・・・)が認められている。従って、デジタル無線システムの通信においては、上り方向f1、f2、・・・、下り方向F1、F2、・・・の各周波数が使用される。そして、各システムは、その規模に応じて1又は複数の無線キャリアを使用することができる。図1の例では、基地局30Aは、f1とF1を使用し、基地局30Bは、f2とF2を使用している。
更に、標準規格ARIB STD−T79では、端末局間、例えば、通信エリア30BAの圏内に位置する端末局50(4)と通信エリア30BAの圏外に位置する端末局50(5)とが、基地局30を介さない端末局間直接通信ができるように、直接通信波として無線キャリアWが認められている。この無線キャリアWも帯域幅25kHzで、十数波(W1、W2、・・・)が認められている。図1の例では、直接通信波としてW1を使用している。
更に、各無線キャリア、例えば、F1、f1は、図8に示すようなフレームに分割され、さらにフレームを4つのスロットに分けられた後、そのスロットに制御チャネルCと通信チャネルS1、S2、S3が割り当てられている。なお、通信チャネルS1、S2、S3を代表する場合は、通信チャネル(または通話チャネルともいう。)Sと称する。ここで、1フレームは、例えば、40ms、1スロットは、10msである。制御チャネルCは、無線回線の接続制御を行うチャネルであり、通信チャネルSは、通話やデータ通信を行うチャネルである。なお、図8は、一例を示すもので、システムの規模、使用目的に応じて上り下りのペア波の数、制御チャネル、通信チャネルの数等を適宜変更することができる。
統制局について、図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態における統制局の構成である。統制局10は、統制局制御装置11と、記憶部12と、統制台13と、運用管理装置14と、統制局制御装置11と多重無線装置20Tとを接続するための接続部であるインターフェース(IF)であるIF15を備える。統制局制御装置11は、回線制御装置11aと統制局制御部11bを備える。多重無線装置20Tを使用しない構成の場合は、IF15は、統制局制御装置11と基地局30とを接続するためのインターフェースとなる。
回線制御装置11aは、このデジタル無線システムにおける基地局30および複数の端末局50間の通信接続およびサービスエリアの維持、管理を行ない、統制局10や端末局50からの発呼制御あるいは通信ルートの設定を行う制御等を行う。また、回線制御装置11aは、統制局10と基地局30との間の通信接続状況を管理し、統制局10と例えば基地局30Bとの間で通信障害が発生したことを検知すると、基地局30B傘下の中継局40Bと隣接する中継局40Aが属する基地局30Aに対して、中継局40Aが半固定局としての機能を停止し中継局としての機能を開始するように、統制局10から報知情報を送信させる。
統制局制御部11bは、統制局10を構成する各構成部や、統制局10全体を制御する。
なお、統制局制御装置11は、基地局30の1つと一体に構成される場合もあれば、図1のように場所的に離れた場所に設置される場合もある。
記憶部12は、中継局40同士が隣接する基地局30を識別する基地局ID(識別子)を対応付けて記憶する。これは、統制局10と基地局30との間の通信障害が発生した場合に、どの基地局30傘下の中継局40を後述する直接中継モードにするのかを示す情報である。
例えば、基地局30A傘下の中継局40Aと基地局30B傘下の中継局40Bとが隣接する場合は、基地局30Aと基地局30Bの基地局IDを対応付けて記憶する。これにより、例えば、統制局10と基地局30Bとの間の通信障害が発生した場合、回線制御装置11aが、記憶部12を参照することにより、基地局30B傘下の中継局40Bと隣接する中継局40Aが属する基地局30Aに対して、中継局40Aが中継局としての機能を開始するように、報知情報を送信させることが可能となる。
統制台13は、操作表示部(不図示)やマイクやスピーカ(不図示)等を備え、他通話のモニタ、割込み、強制切断が可能な統制機能を有し、操作者が統制台13を操作して、各端末局50と交信したり、各端末局50へ緊急の指示を出す等の操作を行う。
運用管理装置14は、操作表示部(不図示)を備え、システムの状態確認等、デジタル無線システムの基本的な管理情報の設定やメンテナンスをする機能を有し、主にデジタル無線システムの管理者が、上記操作表示部を用いて操作するように構成されている。
基地局について、図3を用いて説明する。
図3は、本実施形態における基地局の構成である。基地局30は、制御部31と、記憶部32と、送信部33と、受信部34と、基地局30と多重無線装置20Aとを接続するための接続部であるインターフェース(IF)であるIF35を備える。多重無線装置20Aを使用しない構成の場合は、IF35は、基地局30と統制局10とを接続するためのインターフェースとなる。
送信部33は、アンテナ33aを備え、制御部31から出力されたベースバンド信号を無線周波数信号に変換し、当該基地局傘下の端末局50や中継局40に対して、アンテナ33aを介して、無線キャリアFを用いて無線送信を行う。受信部34は、アンテナ34aを備え、アンテナ34aを介して当該基地局傘下の端末局50や中継局40から、無線キャリアfを用いた無線周波数信号を受信し、ベースバンド信号に変換して制御部31へ出力する。
記憶部32には、当該基地局傘下の中継局40を識別する中継局IDが記憶されている。また、当該基地局が属する防災無線システム、例えば市防災無線システムを識別するIDであるシステムコードが記憶されている。これらは、例えば、基地局30の操作表示部(不図示)を介して操作者により入力される。また、記憶部32には、後述する折り返しモードに入っているか否かを示す情報が記憶されている。
制御部31は、基地局30を構成する各構成部や、基地局30全体を制御するもので、統制局10との間で通信障害が発生した場合は、当該基地局傘下の端末局50や中継局40の間で折り返し通信を行うように制御する。すなわち、無線キャリアfで受信した情報を、無線キャリアFで送信するように制御する。
中継局について、図4を用いて説明する。
図4は、本実施形態における中継局の構成である。中継局40は、制御部41と、記憶部42と、基地局波用無線部43と、直接波用無線部44とを備える。
基地局波用無線部43は、アンテナ43aを備え、直接波用無線部44から制御部41を介して出力された周波数Wの信号を周波数fに変換し、アンテナ43aを介して無線送信を行う。また、基地局波用無線部43は、アンテナ43aを介して、周波数Fの無線信号を受信し、制御部41を介して直接波用無線部44へ出力する。
直接波用無線部44は、アンテナ44aを備え、基地局波用無線部43から制御部41を介して出力された周波数Fの信号を周波数Wに変換し、アンテナ44aを介して無線送信を行う。また、直接波用無線部44は、アンテナ44aを介して、周波数Wの無線信号を受信し、制御部41を介して基地局波用無線部43へ出力する。
なお、上述した周波数Wの信号を周波数fに変換する動作や、周波数Fの信号を周波数Wに変換する動作は、基地局波用無線部43と直接波用無線部44のいずれか一方のみで行う構成とすることも可能であり、また、制御部41で行う構成とすることも可能である。
記憶部42には、中継局40が中継機能を発揮する場合、つまり、統制局10と当該中継局40が属する基地局30との間で通信障害が発生した場合に、中継相手となる隣接する中継局40の中継局IDが記憶されている。また、中継相手となる隣接する中継局40の方向を示す情報が記憶されている。また、上述したシステムコードが記憶されている。これらは、例えば、中継局40の操作表示部(不図示)を介して操作者により入力される。
さらに、記憶部42には、後述する直接中継モードに入っているか否かを示す情報が記憶されている。
制御部41は、中継局40を構成する各構成部や、中継局40全体を制御する。
また、制御部41は、通常は、つまり、統制局10と当該中継局40が属する基地局30との間で通信障害が発生していない場合は、中継局40が中継機能を発揮することなく、半固定局として端末局50の機能を発揮するように制御する。通常の場合は、他の中継局40や端末局50等から受信した情報に含まれるシステムコードが適正なコードであるか否かを、例えば自システムのシステムコードと一致するか否かを、記憶部42に記憶している自システムのシステムコードを参照してチェックする。自システム以外の受信情報は無効情報として無視する。
また、制御部41は、統制局10と当該中継局40が属する基地局30との間で通信障害が発生した場合は、該通信障害が発生した旨の統制局10からの報知情報を基地局30を介して受信することにより、中継局40が、隣接する中継局40や端末間直接通信モードの端末局50との間で直接波を中継する直接中継局として機能するように制御する。端末間直接通信モードについては後述する。中継局40が直接中継局として機能する場合は、半固定局としての機能を停止する。
また、制御部41は、直接中継局として機能する場合は、他の中継局40や端末局50等から受信した情報に含まれるシステムコードが適正なコードであるか否か、例えば、自システムのシステムコードと一致するか否かのチェックを行わない。なお、隣接する他システムのシステムコードを予め保持させ、他の中継局40や端末局50等から受信した情報に含まれるシステムコードと一致するかチェックするように、制御部41を構成してもよい。
端末局について、図5を用いて説明する。
図5は、本実施形態における端末局の構成である。端末局50は、制御部51と、記憶部52と、送信部53と、受信部54と、送受信を切換える切換スイッチ55と、アンテナ55aと、操作表示部57と、マイク58と、スピーカ59を備える。
端末局50は、操作表示部57で受け付けた操作者の指示に基づき、基地局30を介し無線キャリアf、Fを用いて通信を行う基地局通信モードと、基地局30を介することなく無線キャリアWを用いて端末間直接通信を行う端末間直接通信モードのいずれかを選択できる。
記憶部52には、上述したシステムコードが予め記憶されている。また、記憶部52には、そのときの通信モードが、基地局通信モードであるか端末間直接通信モードであるかが記憶され、また、後述する折り返し通信モードであるか否かが記憶される。
制御部51は、端末局50を構成する上記各構成部や、端末局50全体を制御するもので、例えば、マイク58から出力された音声信号をベースバンド信号に変換して送信部53へ出力し、受信部54から出力されたベースバンド信号を音声信号に変換してスピーカ59へ出力する。
送信部53は、制御部51から出力されたベースバンド信号を無線周波数信号に変換し、アンテナ55aを介して無線送信を行う。受信部54は、アンテナ55aを介して無線周波数信号を受信し、ベースバンド信号に変換して制御部51へ出力する。切換スイッチ55は、制御部51の指示に基づき、送信部53又は受信部54とアンテナ55aとを接続する。
前述の基地局通信モードが選択された場合は、送信部53は、無線キャリアfを用いた無線周波数信号を基地局30に対して無線送信し、受信部54は、アンテナ55aを介して基地局30から無線キャリアFを用いた無線周波数信号を受信する。端末間直接通信モードが選択された場合は、送信部53は、無線キャリアWを用いた無線周波数信号を無線送信し、受信部54は、アンテナ55aを介して無線キャリアWを用いた無線周波数信号を受信する。
統制局制御装置11、基地局制御部31、中継局制御部41、端末局制御部51は、それぞれ、ハードウエア構成としては、CPU(Central Processing Unit)と当該制御装置や制御部の動作プログラム等を格納するメモリを備えており、CPUは、この動作プログラムに従って動作する。
また、統制局記憶部12、基地局記憶部32、中継局記憶部42、端末局制御部52は、半導体メモリやハードディスク装置等により構成することができる。
統制局と基地局との間に通信障害が発生した場合の動作について、図6を用いて説明する。
図6は、本実施形態において統制局と基地局との間に通信障害が発生した場合の通信ルートを示す図であり、特に後述する第1実施例における通信ルートを示す。図6の例では、多重無線装置20を介して統制局10に基地局30Aと基地局30Bが接続されている。基地局30A傘下には、端末局50(1)と中継局40Aとが存在し、基地局30B傘下には、端末局50(3)と中継局40Bとが存在する。図6は、統制局10の多重無線装置20Tと基地局30Bの多重無線装置20Bとの間に通信障害が発生している例である。中継局40Aと中継局40Bは、統制局10と基地局30Bとの間に通信障害が発生していない通常の場合は、それぞれ半固定局であり端末局50としての機能を行い、中継局としての機能は行わない。
基地局30Bは、例えば統制局10から周期的に送信される信号を受信できなくなることにより、統制局10との間に通信障害が発生したことを認識する。そうすると、基地局30Bは、傘下の端末局50や中継局40Bから受信した周波数f2の無線信号を、周波数F2の無線信号に変換して送信する折り返し通信モードに入る。このとき、基地局30Bは、端末局50から受信した情報である宛先アドレス(呼出電話番号)、送信元アドレス(送信元電話番号)、自治体毎に設定されたシステムコード、通信データ等を、そのまま折り返す。したがって、基地局30B傘下の端末局50の間では、基地局30Bを介して通信が可能である。
また、基地局30Bは、傘下の端末局50や中継局40Bに対し、折り返し通信モードに入ったことを報知情報により通知する。折り返し通信モードに入ったことを受信すると、中継局40Bは、半固定局としての機能を停止し、中継局としての機能を開始する。すなわち、中継局40Bは、中継局40Bに隣接する中継局40Aとの間で、直接波W1を用いた直接波通信が可能となる直接中継モードに入る。
このとき、中継局40Bは、中継局40Bの中継局記憶部42内に記憶されている中継局40Aの方向を示す情報に基づき、自身の直接波用アンテナ44bを中継局40Aの方向へ向ける。
また、統制局10は、例えば基地局30Bに周期的に送信した信号に対する応答信号を受信できなくなることにより、基地局30Bとの間に通信障害が発生したことを認識する。そうすると、統制局10は、中継局40Bに隣接する中継局40Aが属する基地局30Aに対し、中継局40Aが直接中継モードに入ることを指示する報知情報を送信する。前述したように、統制局記憶部12には、ある基地局30が折り返し通信モードに入った場合に、どの基地局30傘下の中継局40を直接中継モードにするのかを示す情報が、操作者により予め設定されている。
統制局10から中継局40Aが直接中継モードに入ることを指示する報知情報を受信した基地局30Aは、中継局40Aを中継局40Bとの間で直接中継モードにするための報知情報を送信する。基地局30Aから中継局40Aを直接中継モードにするための報知情報を受信した中継局40Aは、半固定局としての機能を停止し、基地局30B傘下の中継局40Bとの間で、直接波W1を用いた直接波通信が可能となる直接中継モードに入る。
このとき、中継局40Aは、中継局40Aの中継局記憶部42内に記憶されている中継局40Bの方向を示す情報に基づき、基地局30B傘下の中継局40Bの方向へ、自身の直接波用アンテナ44aを向ける。
直接中継モードに入った中継局40Aと中継局40Bは、端末局50や統制台13から受信した情報に含まれるシステムコードが、自身の属する自治体のシステムコードと異なる場合も、受信した情報を中継する。例えば自治体Aに属する中継局40Aは、B市のシステムコードが含まれる情報を中継局40Bから周波数W1で受信した場合も、この情報を中継し、周波数f1で送信する。
(第1実施例)
第1実施形態において、統制局10と基地局30Bとの間で通信障害が発生している状態で、端末局50(3)が統制台13宛てに通信する場合の動作を、第1実施例として説明する。
まず、通信エリア30BA内の端末局50(3)が、統制台13宛てに周波数f2の情報を発信する(ステップS1)。この情報には、例えば統制台13の呼出電話番号である宛先アドレス、端末局50(3)の電話番号である送信元アドレス、B市の防災無線システムのシステムコードが含まれる。
図6に示すように、端末局50(3)が発信した周波数f2の情報は、基地局30Bで周波数F2に変換されて折り返しされ、中継局40Bの基地局波用無線部43で受信される(ステップS2)。中継局40Bにおいて、周波数W1の直接波に変換されて、直接波用無線部44から中継局40Aに向けて送信される(ステップS3)。
中継局40Aでは、中継局40Bからの周波数W1の直接波を直接波用無線部44で受信し、周波数f1の基地局波に変換して、基地局波用無線部43から送信する(ステップS4)。基地局30Aでは、中継局40Aから受信した情報を、多重無線装置20Aを介して統制局10へ送信する(ステップS5)。このとき、中継局40Aや基地局30Aでは、B市のシステムコードを適正なコードとして取り扱う。統制局10では、中継局40Aから受信した情報が音声の場合は、統制台13のスピーカから音声出力し、非音声のデータの場合は例えば統制台13の表示部に表示する(ステップS6)。
(第2実施例)
第1実施形態において、統制局10と基地局30Bとの間で通信障害が発生している状態で、統制台13が端末局50(3)宛てに通信する場合の動作を、第2実施例として説明する。
まず、統制台13が、通信エリア30BA内の端末局50(3)宛てに情報を発信する(ステップS11)。この情報には、例えば端末局50(3)の電話番号である宛先アドレス、統制台13の電話番号である送信元アドレス、B市の防災無線システムのシステムコードが含まれる。
統制台13が端末局50(3)宛てに発信した情報は、第1実施例と逆の手順で端末局50(3)へ送信される。具体的には、統制台13が発信した情報は、多重無線装置20Aを介して基地局30Aへ送信される(ステップS12)。基地局30Aでは、統制台13から受信した情報を、周波数F1で送信する(ステップS13)。中継局40Aでは、基地局30Aから受信した周波数F1の情報を、周波数W1の直接波に変換して送信する(ステップS14)。このとき、基地局30Aや中継局40Aでは、B市のシステムコードを適正なコードとして取り扱う。
中継局40Bでは、中継局40Aから受信した周波数W1の情報を、周波数f2の基地局波に変換して送信する(ステップS15)。基地局30Bでは、中継局40Bから受信した周波数f2の情報を、周波数F2の基地局波に変換して折り返し送信する(ステップS16)。端末局50(3)では、基地局30Bからの周波数F2の情報を受信し、基地局30Bから受信した情報が音声の場合は、端末局50(3)のスピーカ59から音声出力し、非音声のデータの場合は例えば端末局50(3)の操作表示部57に表示する(ステップS17)。
(第3実施例)
第1実施形態において、統制局10と基地局30Bとの間で通信障害が発生している状態で、端末局50(3)が端末局50(1)宛てに通信する場合の動作を、第3実施例として説明する。
まず、基地局30Bの通信エリア30BA内に存在する端末局50(3)が、通信エリア30AAに存在する端末局50(1)宛てに、周波数f2の情報を発信する(ステップS31)。この情報には、例えば端末局50(1)の電話番号である宛先アドレス、端末局50(3)の電話番号である送信元アドレス、B市の防災無線システムのシステムコードが含まれる。端末局50(3)が発信した周波数f2の情報は、基地局30Bで周波数F2に変換されて折り返し送信される(ステップS32)。基地局30Bから送信された周波数F2の情報は、中継局40Bで受信され、周波数W1の直接波に変換されて送信される(ステップS33)。中継局40Aでは、中継局40Bからの周波数W1の情報を受信し、周波数f1の基地局波に変換して送信する(ステップS34)。このとき、基地局30Aや中継局40Aでは、B市のシステムコードを適正なコードとして取り扱う。
基地局30Aでは、中継局40Aから受信した周波数f1の情報を、多重無線装置20Aを介して統制局10へ送信する(ステップS35)。統制局10では、回線制御装置11aにおいて宛先が端末局50(1)であることを認識すると、多重無線装置20Aを介して基地局30Aへ送信する(ステップS36)。基地局30Aでは、統制局10から受信した情報を、周波数F1で送信する(ステップS37)。端末局50(1)では、基地局30Aからの周波数F1の情報を受信し、該受信した情報が音声の場合は、端末局50(1)のスピーカ59から音声出力し、非音声のデータの場合は例えば端末局50(1)の操作表示部57に表示する(ステップS38)このとき、基地局30Aや端末局50(1)では、B市のシステムコードを適正なコードとして取り扱う。
また、このとき、基地局30A傘下に他の中継局40A´が存在する場合は、上述のステップS37で基地局30Aから周波数F1で送信された情報が、中継局40A´で直接周波数W1に変換されて送信され、端末局50(1)で受信されることも可能である。
(第4実施例)
第1実施形態において、統制局10と基地局30Bとの間で通信障害が発生している状態で、端末局50(1)が端末局50(3)宛てに通信する場合の動作を、第4実施例として説明する。
通信エリア30AA内の端末局50(1)が通信エリア30BA内の端末局50(3)宛てに発信した情報は、第3実施例と逆の手順で端末局50(3)へ送信される。具体的には、まず、端末局50(1)が発信した周波数f1の情報は、基地局30Aで受信される(ステップS41)。この情報には、例えば端末局50(3)の電話番号である宛先アドレス、端末局50(1)の電話番号である送信元アドレス、A市の防災無線システムのシステムコードが含まれる。基地局30Aで受信された情報は、多重無線装置20Aを介して統制局10へ送信される(ステップS42)。統制局10の回線制御装置11aにおいて宛先が端末局50(3)であることが認識されると、統制局10から多重無線装置20Aを介して基地局30Aへ送信される(ステップS43)。基地局30Aでは、統制局10から受信した情報を周波数F1で送信する(ステップS44)。中継局40Aでは、基地局30Aから受信した周波数F1の情報を、周波数W1の直接波に変換して送信する(ステップS45)。
中継局40Bでは、中継局40Aから受信した周波数W1の情報を、周波数f2の基地局波に変換して送信する(ステップS46)。基地局30Bでは、中継局40Bから受信した周波数f2の情報を、周波数F2の基地局波に変換して折り返し送信する(ステップS47)。端末局50(3)では、基地局30Bから送信された周波数F2の情報を受信し、該受信した情報が音声の場合は、端末局50(3)のスピーカ59から音声出力し、非音声のデータの場合は例えば端末局50(3)の操作表示部57に表示する(ステップS48)。このとき、中継局40Bや基地局30Bや端末局50(3)では、A市のシステムコードを適正なコードとして取り扱う。
(第5実施例)
第1実施形態において、統制局10と基地局30Bとの間で通信障害が発生している状態で、基地局30B傘下の端末局50(5)が統制台13宛てに通信する場合の動作を、第5実施例として説明する。
まず、中継局40Aの通信エリア40AA内に存在する基地局30B傘下の端末局50(5)が、統制台13宛てに周波数W1の情報を発信する(ステップS51)。この情報には、例えば統制台13の電話番号である宛先アドレス、端末局50(5)の電話番号である送信元アドレス、B市の防災無線システムのシステムコードが含まれる。端末局50(5)が発信した周波数W1の情報は、中継局40Aで受信される(ステップS52)。中継局40Aでは、端末局50(5)から受信した周波数W1の情報は、周波数f1に変換されて送信される(ステップS53)。基地局30Aでは、中継局40Aから受信した情報を、多重無線装置20Aを介して統制局10へ送信する(ステップS54)。このとき、基地局30Aや中継局40Aでは、B市のシステムコードを適正なコードとして取り扱う。統制局10では、中継局40Aから受信した情報が音声の場合は、統制台13のスピーカから音声出力し、非音声のデータの場合は例えば統制台13の表示部に表示する(ステップS55)。
第1実施形態において、統制局10と基地局30Bとの間で通信障害が発生している状態で、基地局30B傘下の端末局50(5)が基地局30A傘下の端末局50(1)宛てに通信する場合の動作も同様である。すなわち、統制局10の回線制御装置11aは、中継局40A及び基地局30Aを介して端末局50(5)からの情報を受信すると、宛先を解読し、多重無線装置20Tを介して基地局30Aへ送信する。基地局30Aから周波数F1で送信された情報は、端末局50(1)で受信され、端末局50(1)のスピーカ59から音声出力等がなされる。
なお、第5実施例において、端末局50(5)は、基地局30Bの通信エリア30BA内に位置していてもよいし、位置していなくてもよい。
(第6実施例)
第1実施形態において、統制局10と基地局30Bとの間で通信障害が発生している状態で、統制台13が基地局30B傘下の端末局50(5)宛てに通信する場合の動作を、第6実施例として説明する。
統制台13が通信エリア40AA内の基地局30B傘下の端末局50(5)宛てに発信した情報は、第5実施例と逆の手順で端末局50(5)へ送信される。具体的には、統制台13が発信した情報は、多重無線装置20Aを介して基地局30Aへ送信される(ステップS61)。この情報には、例えば端末局50(5)の電話番号である宛先アドレス、統制台13の電話番号である送信元アドレス、B市の防災無線システムのシステムコードが含まれる。基地局30Aでは、統制台13から受信した情報を、周波数F1で送信する(ステップS62)。中継局40Aでは、基地局30Aから受信した周波数F1の情報を、周波数W1の直接波に変換して送信する(ステップS63)。端末局50(5)では、周波数W1の中継局40Aからの情報を受信し、受信した情報が音声の場合は、端末局50(5)のスピーカ59から音声出力し、非音声のデータの場合は例えば端末局50(5)の操作表示部57に表示する(ステップS64)。このとき、基地局30Aや中継局40Aでは、B市のシステムコードを適正なコードとして取り扱う。
第1実施形態において、統制局10と基地局30Bとの間で通信障害が発生している状態で、基地局30A傘下の端末局50(1)が基地局30B傘下の端末局50(5)宛てに通信する場合の動作も同様である。すなわち、統制局10の回線制御装置11aは、基地局30Aを介して端末局50(1)からの情報を受信すると、宛先を解読し、多重無線装置20Tを介して基地局30Aへ送信する。基地局30Aから周波数F1で送信された情報は、中継局40Aで周波数W1の直接波に変換され送信されて端末局50(5)で受信され、端末局50(5)のスピーカ59から音声出力等がなされる。
なお、第6実施例において、端末局50(5)は、基地局30Bの通信エリア30BA内に位置していてもよいし、位置していなくてもよい。
上述の第1実施形態では、中継局40Aと中継局40Bが、通常時は端末局50として機能し、統制局10と基地局30との間に通信障害が発生した場合に、直接波中継局として機能する場合について説明した。しかしながら、通常時は、中継局40Aと中継局40Bを使用しない構成とすることも可能である。
また、上述の第1実施形態では、互いに隣接している中継局40Aと中継局40Bを直接波中継局として機能させるようにしたが、直接波中継局として機能させる中継局40が、隣接していない構成とすることも可能である。例えば、互いに隣接している基地局30傘下の中継局40を直接波中継局として機能させることも可能であり、あるいは、互いに隣接していない基地局30傘下の中継局40を直接波中継局として機能させることも可能である。
本実施形態によれば、少なくとも次の効果を得ることができる。
(A1)統制局と第1の基地局との間に通信障害が発生した場合に、第1の基地局傘下の第1の中継局と、第1の中継局と隣接する第2の基地局傘下の第2の中継局との間を、直接波で接続するので、通信障害が発生した第1の基地局傘下の端末局と統制局との間の通信を可能とすることができる(第1、第2実施例参照)。
(A2)同様に、通信障害が発生した第1の基地局傘下の端末局と第2の基地局傘下の端末局との間の通信を可能とすることができる(第3、第4実施例参照)。
(A3)統制局と第1の基地局との間に通信障害が発生した場合に、第1の基地局と隣接する第2の基地局傘下の中継局を、直接波中継局として機能させるので、通信障害が発生した第1の基地局傘下の端末局と統制局との間の通信を可能とすることができる(第5、第6実施例参照)。
(A4)同様に、通信障害が発生した第1の基地局傘下の端末局と第2の基地局傘下の端末局との間の通信を可能とすることができる(第5、第6実施例参照)。
(A5)中継局を、統制局と基地局との間に通信障害が発生した場合は、直接波中継局として機能させ、統制局と基地局との間に通信障害が発生していない場合は、端末局として機能させるので、統制局と基地局との間に通信障害が発生していない場合においても、中継局設備を有効に利用できる。
(A6)統制局と第1の基地局との間に通信障害が発生した場合に、第1の基地局傘下の第1の中継局と、第1の中継局と隣接する第2の基地局傘下の第2の中継局に対して、統制局から、第2の中継局と第1の中継局とを接続するよう報知するので、第2の中継局を直接波中継局として機能させることが容易に実現できる。
(A7)中継局の直接波用アンテナの方向を、統制局と第1の基地局との間に通信障害が発生した場合と通信障害が発生していない場合とで変更できるので、直接波中継局として機能させることと端末局として機能させることが容易に実現できる。
(A8)統制局と第1の基地局との間に通信障害が発生した場合には、受信情報に含まれるシステムコードが自システムのコードと異なっていても有効情報として扱うので、異なるシステム間における直接波中継局が実現できる。
(第2実施形態)
上述した第1実施形態では、中継局40Aと中継局40Bが、通常時は端末局50として機能し、統制局10と基地局30との間に通信障害が発生した場合に、直接波中継局として機能する場合について説明した。しかしながら第2実施形態として、通常時は、中継局40Aが、基地局30Aと基地局30A傘下の端末局50とを中継する基地局波中継局として機能し、中継局40Bが、基地局30Bと基地局30B傘下の端末局50とを中継する基地局波中継局として機能するよう構成してもよい。
第2実施形態における無線通信システムの構成は、中継局40以外は、第1実施形態における無線通信システムの構成と同様である。中継局40は、第1実施形態と同様の図4に示す構成を備えるが、通常時における機能のみが、第1実施形態と異なる。すなわち、中継局40は、通常時において、半固定局として機能するのではなく、基地局30から受信した周波数Fの基地局波を周波数Wの直接波に変換して送信し、端末局50や他の中継局40から受信した周波数Wの直接波を周波数fの基地局波に変換して送信する基地局波中継局として機能する。この点が第1実施形態と異なり、他の点は第1実施形態と同様である。
通常時の基地局波中継局として使用する場合は、中継局40Aと中継局40Bの直接波用アンテナ44aは、例えば、それぞれ通信エリア30AAと通信エリア30BAの不感地帯へ向けられている。しかし、統制局10と基地局30との間に通信障害が発生した場合には、第1実施形態と同様に、それぞれ中継局40Bと中継局40Aに向けられる。
本実施形態によれば、少なくとも次の効果を得ることができる。
(B1)中継局を、統制局と基地局との間に通信障害が発生した場合は、直接波中継局として機能させ、統制局と基地局との間に通信障害が発生していない場合は、基地局波中継局として機能させるので、統制局と基地局との間に通信障害が発生していない場合においても、中継局設備を有効に利用できる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、統制局に接続される複数の基地局が、同じシステム、例えば同じ市の防災無線システムを構成する場合である。例えば、基地局Aとその傘下の端末局、及び基地局Bとその傘下の端末局で、A市の防災無線システムが構成される場合である。この場合、統制局は、県の防災無線システムの統制局である場合と、A市の防災無線システムの統制局である場合がある。
第3実施形態における無線通信システムの構成及び動作は、第1実施形態における無線通信システムの構成及び動作と略同様であるが、基地局30A及びその傘下の端末局50等と、基地局30B及びその傘下の端末局50等とは、同じシステムに属すので、通常時において、基地局30A傘下の端末局50と基地局30B傘下の端末局50とが通信を行っても、受信した情報に含まれるシステムコードが適正なコードでないとされることがない点で、第1実施形態と異なる。
なお、第3実施形態において、第2実施形態と同様に、通常時において中継局40Aと中継局40Bを基地局波中継局として使用するよう構成することも可能である。
本実施形態によれば、少なくとも第1実施形態で示した(A1)〜(A7)の効果や、第2実施形態で示した(B1)の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態は、統制局に接続される複数の基地局が、同じシステム、例えば同じ市の防災無線システムを構成する場合であって、さらに無線統制台を備える場合である。例えば、基地局Aとその傘下の端末局、及び基地局Bとその傘下の端末局で、A市の防災無線システムが構成され、基地局Aに無線統制台が接続される場合である。この場合、例えば、統制局内の統制台は、県の防災無線システムの統制台であり、無線統制台は、A市の防災無線システムの統制局である。無線統制台は、A市の無線システムにおいて、他通話の強制切断が可能な統制機能を有し、例えば一斉通信により各端末局50へ緊急の指示を行うためのものである。統制局内の統制台は、A市の防災無線システムを含む当該統制局傘下の全ての無線システムにおいて、他通話の強制切断が可能な統制機能を有し、例えば一斉通信により各端末局50へ緊急の指示を行うためのものである。
第4実施形態における統制局10、多重無線装置(ODU)20、基地局30、端末局50の構成及び動作は、第3実施形態と同様であるが、中継局40の構成及び動作は、第3実施形態と異なる場合(後述の第8実施例)がある。
図9は、本発明の第4実施形態における無線通信システムの構成例であり、後述する第7実施例において無線統制台60が全ての端末局50宛てに一斉通信する場合の説明図である。図9に示すように、第4実施形態では、基地局30Aとその傘下の端末局、及び基地局30Bとその傘下の端末局で、A市の防災無線システムが構成され、基地局Aに無線統制台60が接続されている。基地局30Aと基地局30Bは、それぞれ、多重無線装置(ODU)20を介して統制局10と接続されている。統制局10には、A市の防災無線システムのほか、他の防災無線システム、例えばC市の防災無線システムの基地局30C(不図示)が接続されるように構成することも可能である。
無線統制台60は、A市の防災無線システムの統制台であり、統制局10の統制台13は、統制局10傘下の全ての無線システムの統制台、例えば県の防災無線システムの統制台である。
無線統制台60は、A市の防災無線システム内の端末局50との間で、1対1の個別通信や1対nのグループ通信を含む通常通信を行うことができる。個別通信は、無線統制台60が1台の端末局50との間で複信通信(送受信)を行うものである。グループ通信は、無線統制台60が複数の(n台の)端末局50で構成されるグループに対して単信通信(片方向通信)を行う、つまり送信のみを行うものである。通常通信の場合は、後述の一斉通信のように、他の端末局50の通信中に割り込むことはできない。
また、無線統制台60は、A市の防災無線システム内の他の端末局50の通信中に割り込んで、他の端末局50の通信を強制切断して、一斉通信を行うことができる。一斉通信は、A市の防災無線システム内の複数の(n台の)端末局50で構成されるグループ、又はA市の防災無線システム内の全ての端末局50に対して単信通信(片方向通信)を行う、つまり送信のみを行うものである。
無線統制台60は、前述したように、端末局50の一種であり、図5に示す端末局50と同様の構成を備える。すなわち、無線統制台60は、図5における制御部51、記憶部52、送信部53、受信部54、切換スイッチ55、アンテナ55a、操作表示部57、マイク58、スピーカ59にそれぞれ相当する、制御部61、記憶部62、送信部63、受信部64、切換スイッチ65、アンテナ65a、操作表示部67、マイク68、スピーカ69を備える。
記憶部62には、A市の防災無線システムであることを示すシステムコードが予め記憶されている。また、記憶部62には、そのときの基地局30Aの通信モードが、折り返し通信モードであるか否か、つまり、無線統制台60が接続された基地局30Aと統制局10との間で通信障害が発生しているか否かが記憶される。
制御部61は、無線統制台60を構成する上記各構成部や、無線統制台60全体を制御するもので、例えば、マイク68から出力された音声信号をベースバンド信号に変換して送信部63へ出力し、受信部64から出力されたベースバンド信号を音声信号に変換してスピーカ69へ出力する。
送信部63は、制御部61から出力されたベースバンド信号を無線周波数信号に変換し、アンテナ65aを介し無線キャリアfを用いて無線送信を行う。また、送信部63は、無線キャリアfを用いた無線送信と並行して、アンテナ65aを介し無線キャリアWを用いた無線周波数信号を無線送信することも可能である(後述の第7実施例の場合)。
受信部64は、アンテナ65aを介して無線キャリアFを用いた無線周波数信号を受信し、ベースバンド信号に変換して制御部61へ出力する。切換スイッチ65は、制御部61の指示に基づき、送信部63又は受信部64とアンテナ65aとを接続する。
無線統制台制御部61は、ハードウエア構成としては、CPU(Central Processing Unit)と当該制御部61の動作プログラム等を格納するメモリを備えており、CPUは、この動作プログラムに従って動作する。
また、無線統制台制御部62は、半導体メモリやハードディスク装置等により構成することができる。
(第7実施例)
第4実施形態において、統制局10と基地局30Aとの間で通信障害が発生している状態で、無線統制台60がA市の防災無線システム内の全ての端末局50宛てに一斉通信する場合の動作例を、第7実施例として図9を用いて説明する。図9は、第7実施例において無線統制台60が全ての端末局50宛てに一斉通信する場合の説明図であり、多重無線装置(ODU)20Aと基地局30Aとの間で通信障害が発生している。
まず、通信エリア30AA内の無線統制台60が、周波数f1及びW1の一斉通信の情報を並行して発信する(ステップS71)。この情報には、例えば、一斉通信の場合の呼出電話番号である宛先アドレス、無線統制台60の電話番号である送信元アドレス、A市の防災無線システムのシステムコードが含まれる。
図9に示すように、無線統制台60が発信した周波数f1の情報は、基地局30Aで周波数F1に変換されて折り返しされ、端末局50(1)など通信エリア30AA内の全ての端末局50で受信される(ステップS72)。また、無線統制台60が発信した周波数W1の情報は、中継局40Bで受信され、中継局40Bで周波数f2の基地局波に変換されて送信される(ステップS73)。
第7実施例の無線統制台60の送信部63は、周波数f1の基地局波を送信する送信部63aと、周波数W1の直接波を送信する送信部63bとを備える。また、第7実施例の無線統制台60のアンテナ65aは、送信部63aから出力される周波数f1の基地局波を送信するアンテナ65aaと、送信部63bから出力される周波数W1の直接波を送信するアンテナ65abとを備える。アンテナ65aaは、基地局30Aの方向に向けて設置され、アンテナ65abは、中継局40Bの方向に向けて設置されている。
また、第7実施例の中継局40Bの直接波用アンテナ44aは、無線統制台60の方向に向けて設置され、基地局波用アンテナ43aは、基地局30Bの方向に向けて設置されている。
基地局30Bでは、中継局40Bから受信した情報を、多重無線装置20Bを介して統制局10へ送信する(ステップS74)。統制局10では、回線制御装置11aにおいて宛先アドレスに基づき、A市の防災無線システム内の全ての端末局50への一斉通信であることを認識すると、多重無線装置20Tを介してA市の防災無線システム内の全ての基地局30、例えば基地局30Bへ送信する(ステップS75)。基地局30Bでは、統制局10から受信した情報を、周波数F2で送信する(ステップS76)。基地局30B傘下の全ての端末局50、例えば端末局50(3)では、基地局30Bからの周波数F2の情報を受信し、該受信した情報が音声の場合は、端末局50(3)のスピーカ59から音声出力し、非音声のデータの場合は例えば端末局50(3)の操作表示部57に表示する(ステップS77)。
このように、第7実施例においては、無線統制台60が接続されている基地局30Aに中継局40Aが接続されてなくてもよい。そして、基地局30A近傍の基地局30B、例えば基地局30Aに隣接する基地局30Bに中継局40Bが接続されており、無線統制台60が、基地局波fを基地局30Aへ送信し、並行して直接波Wを中継局40Bへ送信するように構成されている。
かくして、第7実施例においては、無線統制台60が接続されている基地局30Aに、中継局40Aが接続されていない場合であっても、無線統制台60が基地局波fと直接波Wを並行して送信可能に構成されているので、基地局30Aと統制局10の回線制御装置11aとの間に通信障害が発生している場合に、無線統制台60から当該通信システムの全ての端末局50に対して、一斉通信を行うことができる。
(第8実施例)
第4実施形態において、統制局10と基地局30Aとの間で通信障害が発生している状態で、無線統制台60がA市の防災無線システム内の全ての端末局50宛てに一斉通信する場合の他の動作例を、第8実施例として図10を用いて説明する。図10は、第8実施例において無線統制台60が全ての端末局50宛てに一斉通信する場合の説明図である。
まず、通信エリア30AA内の無線統制台60が、周波数f1の一斉通信の情報を発信する(ステップS81)。この情報には、例えば、一斉通信の場合の呼出電話番号である宛先アドレス、無線統制台60の電話番号である送信元アドレス、A市の防災無線システムのシステムコードが含まれる。
図10に示すように、無線統制台60が発信した周波数f1の情報は、基地局30Aで周波数F1に変換されて折り返しされ、端末局50(1)など通信エリア30AA内の全ての端末局50で受信される(ステップS82)。また、基地局30Aで折り返しされた周波数F1の情報は、中継局40Aで受信され、中継局40Aで周波数f2の基地局波に変換されて送信される(ステップS83)。
第8実施例の中継局40Aの基地局波用無線部43は、基地局30Aからの周波数F1の基地局波を受信可能なように構成され、さらに、基地局30Aの近傍、例えば隣接する基地局30Bで使用する周波数f2の基地局波を送信可能なように構成されている。また、第8実施例の中継局40Aの基地局波用アンテナ43aは、周波数F1の基地局波を送信するアンテナ43aaと、周波数f2の直接波を送信するアンテナ43abとを備える。アンテナ43aaは、基地局30Aの方向に向けて設置され、アンテナ43abは、基地局30Bの方向に向けて設置されている。
基地局30Bでは、中継局40Aから受信した情報を、多重無線装置20Bを介して統制局10へ送信する(ステップS84)。統制局10では、回線制御装置11aにおいて宛先アドレスに基づき、A市の防災無線システム内の全ての端末局50への一斉通信であることを認識すると、基地局30Bから受信した情報を、多重無線装置20Tを介してA市の防災無線システム内の全ての基地局30、例えば基地局30Bへ送信する(ステップS85)。
統制局10からの情報を受信した基地局30Bでは、統制局10から受信した情報を、周波数F2で送信する(ステップS86)。基地局30B傘下の全ての端末局50、例えば端末局50(3)では、基地局30Bからの周波数F2の情報を受信し、該受信した情報が音声の場合は、端末局50(3)のスピーカ59から音声出力し、非音声のデータの場合は例えば端末局50(3)の操作表示部57に表示する(ステップS87)。
このように、第8実施例においては、基地局30A近傍の基地局30B、例えば基地局30Aに隣接する基地局30Bには中継局40Bが接続されていなくてもよい。そして、無線統制台60が接続されている基地局30Aに中継局40Aが接続され、中継局40Aが、基地局30Aから受信した基地局波F1を、基地局30Bへの送信用基地局波f2に変換して送信可能に構成されている。
かくして、第8実施例においては、基地局30Bに中継局40Bが接続されていない場合であっても、中継局40Aが、当該中継局40Aが接続されている基地局30Aから受信した基地局波F1を、基地局30Bへの送信用基地局波f2に変換して送信可能に構成されているので、基地局30Aと統制局10との間に通信障害が発生している場合に、無線統制台60から当該通信システムの全ての端末局50に対して、一斉通信を行うことができる。
(第9実施例)
第4実施形態において、統制局10と基地局30Aとの間で通信障害が発生している状態で、無線統制台60がA市の防災無線システム内の全ての端末局50宛てに一斉通信する場合の他の動作例を、第9実施例として図11を用いて説明する。図11は、第9実施例において無線統制台60が全ての端末局50宛てに一斉通信する場合の説明図である。
まず、通信エリア30AA内の無線統制台60が、周波数f1の一斉通信の情報を発信する(ステップS91)。この情報には、例えば一斉通信の場合の呼出電話番号である宛先アドレス、無線統制台60の電話番号である送信元アドレス、A市の防災無線システムのシステムコードが含まれる。
図11に示すように、無線統制台60が発信した周波数f1の情報は、基地局30Aで周波数F1に変換されて折り返しされ、端末局50(1)など通信エリア30AA内の全ての端末局50で受信される(ステップS92)。また、基地局30Aで折り返しされた周波数F1の情報は、中継局40Aで受信され、中継局40Aで周波数W1の直接波に変換されて送信される(ステップS93)。
中継局40Bは、中継局40Aから受信した周波数W1の直接波を周波数f2の基地局波へ変換し送信する(ステップS94)。
基地局30Bは、中継局40Bから受信した情報を、多重無線装置20Bを介して統制局10へ送信する(ステップS95)。統制局10では、回線制御装置11aにおいて宛先アドレスに基づき、A市の防災無線システム内の全ての端末局50への一斉通信であることを認識すると、基地局30Bから受信した情報を、多重無線装置20Tを介してA市の防災無線システム内の全ての基地局30、例えば基地局30Bへ送信する(ステップS96)。
統制局10からの情報を受信した基地局30Bでは、統制局10から受信した情報を、周波数F2で送信する(ステップS97)。基地局30B傘下の全ての端末局50、例えば端末局50(3)では、基地局30Bからの周波数F2の情報を受信し、該受信した情報が音声の場合は、端末局50(3)のスピーカ59から音声出力し、非音声のデータの場合は例えば端末局50(3)の操作表示部57に表示する(ステップS98)。
このように、第9実施例においては、無線統制台60が接続されている基地局30Aに中継局40Aが接続され、基地局30A近傍の基地局30B、例えば基地局30Aに隣接する基地局30Bにも中継局40が接続されている。
したがって、第9実施例においては、中継局40Aや中継局40Bが、第1〜3実施形態で説明した動作を行うことにより、基地局30Aと統制局10の回線制御装置11aとの間に通信障害が発生している場合に、無線統制台60から当該通信システムの全ての端末局50に対して、一斉通信を行うことができる。
(第10実施例)
第4実施形態において、統制局10と基地局30Bとの間で通信障害が発生している状態で、基地局30Aに接続された無線統制台60が、A市の防災無線システム内の全ての端末局50宛てに一斉通信する場合の他の動作例を、第10実施例として図12を用いて説明する。図12は、第10実施例において無線統制台60が全ての端末局50宛てに一斉通信する場合の説明図である。
まず、通信エリア30AA内の無線統制台60が、周波数f1の一斉通信の情報を発信する(ステップS101)。この情報には、例えば一斉通信の場合の呼出電話番号である宛先アドレス、無線統制台60の電話番号である送信元アドレス、A市の防災無線システムのシステムコードが含まれる。
図12に示すように、無線統制台60が発信した周波数f1の情報は、基地局30Aで受信される。基地局30Aは、無線統制台60から受信した情報を、多重無線装置20Aを介して統制局10へ送信する(ステップS95)。統制局10では、回線制御装置11aにおいて宛先アドレスに基づき、A市の防災無線システム内の全ての端末局50への一斉通信であることを認識すると、基地局30Aから受信した情報を、多重無線装置20Tを介してA市の防災無線システム内の全ての基地局30、例えば基地局30Aへ送信する(ステップS96)。
統制局10からの情報を受信した基地局30Aでは、統制局10から受信した情報を、周波数F1で送信する(ステップS97)。基地局30A傘下の全ての端末局50、例えば端末局50(1)では、基地局30Aからの周波数F1の情報を受信し、該受信した情報が音声の場合は、端末局50(1)のスピーカ59から音声出力し、非音声のデータの場合は例えば端末局50(1)の操作表示部57に表示する(ステップS98)。
また、中継局40Aでは、基地局30Aからの周波数F1の情報を受信し、周波数W1の直接波に変換して送信する(ステップS93)。中継局40Aから送信された周波数W1の直接波は、中継局40Bで受信され、周波数f2の基地局波に変換されて送信される。
中継局40Bから送信された周波数f2の情報は、基地局30Bで受信された後、周波数F2に変換されて折り返しされ、端末局50(3)など通信エリア30BA内の全ての端末局50で受信される(ステップS92)。端末局50(3)では、基地局30Bからの周波数F2の情報を受信し、該受信した情報が音声の場合は、端末局50(3)のスピーカ59から音声出力し、非音声のデータの場合は例えば端末局50(3)の操作表示部57に表示する(ステップS98)。
このように、第10実施例においては、無線統制台60が接続されている基地局30Aに中継局40Aが接続され、基地局30A近傍の基地局30B、例えば基地局30Aに隣接する基地局30Bにも中継局40が接続されている。
したがって、第10実施例においては、中継局40Aや中継局40Bが、第1〜3実施形態で説明した動作を行うことにより、基地局30Bと統制局10の回線制御装置11aとの間に通信障害が発生している場合に、基地局30Aに接続されている無線統制台60から当該通信システムの全ての端末局50に対して、一斉通信を行うことができる。
上記の実施形態では、回線制御装置11aは、一斉通信であることを宛先アドレス(一斉通信の場合の呼出電話番号)により判定したが、図8に示す制御チャネルの情報に含まれる通信種別等の情報により一斉通信であることを判定するように構成してもよい。
また、上記の実施形態では、無線統制台60がA市の防災無線システム内の全ての端末局50に対し一斉通信を行う場合について説明したが、特定のグループを形成する端末局50に対し一斉通信を行うようにすることもできる。この場合は、無線統制台60は、例えば、特定のグループを示す呼出電話番号を宛先アドレスとする。一斉通信を受信した端末局50は、受信した一斉通信の宛先アドレスにより、自局が一斉通信の対象局であるか否かを判断し、対象局である場合に、スピーカ59から音声出力する等の動作を行う。
本実施形態によれば、少なくとも次の効果を得ることができる。
(D1)無線統制台60が接続されている基地局30A、又は基地局30Aに隣接する基地局30Bのうち少なくとも一方に中継局40が接続されていれば、基地局30Aと統制局10との間に通信障害が発生している場合に、無線統制台60から当該通信システムの全ての端末局50に対して、一斉通信を行うことができる。
(D2)無線統制台60が接続されている基地局30Aに、中継局40Aが接続されていない場合であっても、無線統制台60が基地局波fと直接波Wを並行して送信可能に構成されているので、基地局30Aと統制局10との間に通信障害が発生している場合に、無線統制台60から当該通信システムの全ての端末局50に対して、一斉通信を行うことができる。
(D3)無線統制台60が接続されている基地局30Aに隣接する基地局30Bに中継局40Bが接続されていない場合であっても、中継局40Aが、基地局30Aから受信した基地局波F1を、基地局30Bの基地局波f2に変換して送信可能に構成されているので、基地局30Aと統制局10との間に通信障害が発生している場合に、無線統制台60から当該通信システムの全ての端末局50に対して、一斉通信を行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形、組み合わせて実施することができる。また、上述した各実施例を適宜組み合わせて実施することができる。
また、上述の第1及び第4実施形態では、無線統制台60や中継局40が指向性アンテナを有する場合について説明したが、無線統制台60や中継局40が無指向性アンテナを有するように構成することもできる。この場合、無線統制台60や中継局40のアンテナの方向を設定、又は変更する必要はない。
また、本発明は、本発明に係る処理を実行するシステムとしてだけでなく、装置、方法として、或いは、このような方法やシステムを実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして把握することができる。
また、本発明は、CPUがメモリに格納された制御プログラムを実行することにより制御する構成としてもよく、あるいは、CPUを用いないハードウエア回路として構成してもよい。
本明細書には、少なくとも次の構成が含まれる。すなわち、
第1の構成は、
第1の端末局と、第1の中継局と、前記第1の端末局及び前記第1の中継局と無線接続された第1の基地局と、第2の端末局と、第2の中継局と、前記第2の端末局及び前記第2の中継局と無線接続された第2の基地局と、前記第1の基地局及び前記第2の基地局と接続された回線制御装置とを備えた無線通信システムであって、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第1の中継局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第1の中継局と前記第2の中継局と前記第2の基地局とを介して、前記第1の端末局と前記第2の端末局とが無線通信可能となることを特徴とする無線通信システム。
第2の構成は、前記第1の構成の無線通信システムであって、
前記回線制御装置と接続された統制台を備え、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第1の中継局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第1の中継局と前記第2の中継局と前記第2の基地局とを介して、前記第1の端末局と前記統制台とが無線通信可能となることを特徴とする無線通信システム。
第3の構成は、前記第1の構成又は第2の構成の無線通信システムであって、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第1の端末局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第2の中継局と前記第2の基地局とを介して、前記第1の端末局と前記第2の端末局とが無線通信可能となることを特徴とする無線通信システム。
第4の構成は、前記第2の構成の無線通信システムであって、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第1の端末局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第2の中継局と前記第2の基地局とを介して、前記第1の端末局と前記統制台とが無線通信可能となることを特徴とする無線通信システム。
第5の構成は、前記第1の構成ないし第4の構成の無線通信システムであって、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生していない状態では、前記第1の中継局及び前記第2の中継局は、端末局として機能し、前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生している状態では、前記第1の中継局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第1の中継局及び前記第2の中継局は、端末局としての機能を停止することを特徴とする無線通信システム。
第6の構成は、前記第1の構成ないし第5の構成の無線通信システムであって、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第2の中継局が前記第1の中継局と接続するよう、前記回線制御装置が前記第2の基地局を介して前記第2の中継局へ報知することを特徴とする無線通信システム。
第7の構成は、前記第1の構成ないし第6の構成の無線通信システムであって、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第1の中継局は、前記第2の中継局と無線接続するためのアンテナの方向を前記第2の中継局の方向に変更し、前記第2の中継局は、前記第1の中継局と無線接続するためのアンテナの方向を前記第1の中継局の方向に変更することを特徴とする無線通信システム。
第8の構成は、前記第1の構成ないし第7の構成の無線通信システムであって、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生していない状態では、前記第1の中継局及び前記第2の中継局は、受信した情報に含まれるシステムコードが自システムのシステムコードと一致しない場合は前記受信した情報を無効情報として扱い、前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生している状態では、受信した情報に含まれるシステムコードが自システムのシステムコードと一致しない場合も前記受信した情報を有効情報として扱うことを特徴とする無線通信システム
第9の構成は、
第1の端末局と、第1の中継局と、前記第1の端末局及び前記第1の中継局と無線接続された第1の基地局と、第2の端末局と、第2の中継局と、前記第2の端末局及び前記第2の中継局と無線接続された第2の基地局と、前記第1の基地局及び前記第2の基地局と接続された回線制御装置とを備えた無線通信システムであって、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第1の中継局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第1の中継局と前記第2の中継局と前記第2の基地局とを介して、前記第1の端末局と前記第2の端末局とが無線通信可能となるか、又は、前記第1の端末局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第2の中継局と前記第2の基地局とを介して、前記第1の端末局と前記第2の端末局とが無線通信可能となることを特徴とする無線通信システム。
第10の構成は、前記第9の構成の無線通信システムであって、
前記回線制御装置と接続された統制台を備え、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第1の中継局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第1の中継局と前記第2の中継局と前記第2の基地局とを介して、前記第1の端末局と前記統制台とが無線通信可能となるか、又は、前記第1の端末局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第2の中継局と前記第2の基地局とを介して、前記第1の端末局と前記統制台とが無線通信可能となることを特徴とする無線通信システム。
第11の構成は、
第1の端末局と、無線統制台と、前記第1の端末局及び前記無線統制台と無線接続された第1の基地局と、第2の端末局と、第2の中継局と、前記第2の端末局及び前記第2の中継局と無線接続された第2の基地局と、前記第1の基地局及び前記第2の基地局と接続された回線制御装置とを備えた無線通信システムであって、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記無線統制台と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第2の中継局と前記第2の基地局と前記回線制御装置とを介して、前記無線統制台から前記第2の端末局への無線通信が可能となることを特徴とする無線通信システム。
第12の構成は、
第1の端末局と、第1の中継局と、無線統制台と、前記第1の端末局及び前記第1の中継局及び前記無線統制台と無線接続された第1の基地局と、第2の端末局と、前記第2の端末局と無線接続された第2の基地局と、前記第1の基地局及び前記第2の基地局と接続された回線制御装置とを備えた無線通信システムであって、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第1の中継局と前記第2の基地局とが無線接続され、前記第1の中継局と前記第2の基地局と前記回線制御装置とを介して、前記無線統制台から前記第2の端末局への無線通信が可能となることを特徴とする無線通信システム。
第13の構成は、
第1の端末局と、無線統制台と、前記第1の端末局及び前記無線統制台と無線接続された第1の基地局と、第2の端末局と、第2の中継局と、前記第2の端末局及び前記第2の中継局と無線接続された第2の基地局と、前記第1の基地局及び前記第2の基地局と接続された回線制御装置とを備えた無線通信システムであって、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生していない場合は、前記第1の基地局及び前記回線制御装置を介して、前記無線統制台から前記第1の端末局への無線通信が可能、かつ、前記第1の基地局及び前記第2の基地局及び前記回線制御装置を介して、前記無線統制台から前記第2の端末局への無線通信が可能であり、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生した場合は、前記無線統制台と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第1の基地局を介して前記無線統制台から前記第1の端末局への無線通信が可能、かつ、前記第2の中継局と前記第2の基地局と前記回線制御装置とを介して、前記無線統制台から前記第2の端末局への無線通信が可能となることを特徴とする無線通信システム。
第14の構成は、
第1の端末局と、第1の中継局と、無線統制台と、前記第1の端末局及び前記第1の中継局及び前記無線統制台と無線接続された第1の基地局と、第2の端末局と、前記第2の端末局と無線接続された第2の基地局と、前記第1の基地局及び前記第2の基地局と接続された回線制御装置とを備えた無線通信システムであって、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生していない場合は、前記第1の基地局及び前記回線制御装置を介して、前記無線統制台から前記第1の端末局への無線通信が可能、かつ、前記第1の基地局及び前記第2の基地局及び前記回線制御装置を介して、前記無線統制台から前記第2の端末局への無線通信が可能であり、
前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生した場合は、前記第1の中継局と前記第2の基地局とが無線接続され、前記第1の基地局を介して前記無線統制台から前記第1の端末局への無線通信が可能、かつ、前記第1の中継局と前記第2の基地局と前記回線制御装置とを介して、前記無線統制台から前記第2の端末局への無線通信が可能となることを特徴とする無線通信システム。
10…統制局、11…統制局制御装置、11a…回線制御装置、11b…統制局制御部、12…統制局記憶部、13…統制台、14…運用管理装置、15…IF、20…多重無線装置(ODU)、21…アンテナ、30…基地局、31…基地局制御部、32…基地局記憶部、33…基地局送信部、33a…アンテナ、34…基地局受信部、34a…アンテナ、35…IF、40…中継局、41…中継局制御部、42…中継局記憶部、43…基地局波用無線部、43a…アンテナ、44…直接波用無線部、44a…アンテナ、50…端末局、51…端末局制御部、52…端末局記憶部、53…端末局送信部、54…端末局受信部、55…切換スイッチ、55a…アンテナ、57…操作表示部、58…マイク、59…スピーカ、60…無線統制台、61…無線統制台制御部、62…無線統制台記憶部、63…無線統制台送信部、64…無線統制台受信部、65…切換スイッチ、65a…アンテナ、67…操作表示部、68…マイク、69…スピーカ。

Claims (7)

  1. 第1の端末局と、第1の中継局と、前記第1の端末局及び前記第1の中継局と無線接続された第1の基地局と、第2の端末局と、第2の中継局と、前記第2の端末局及び前記第2の中継局と無線接続された第2の基地局と、前記第1の基地局及び前記第2の基地局と接続された回線制御装置とを備えた無線通信システムであって、
    前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第1の中継局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第1の中継局と前記第2の中継局と前記第2の基地局とを介して、前記第1の端末局と前記第2の端末局とが無線通信可能となることを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載された無線通信システムであって、
    前記回線制御装置と接続された統制台を備え、
    前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第1の中継局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第1の中継局と前記第2の中継局と前記第2の基地局とを介して、前記第1の端末局と前記統制台とが無線通信可能となることを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された無線通信システムであって、
    前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第1の端末局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第2の中継局と前記第2の基地局とを介して、前記第1の端末局と前記第2の端末局とが無線通信可能となることを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項2に記載された無線通信システムであって、
    前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第1の端末局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第2の中継局と前記第2の基地局とを介して、前記第1の端末局と前記統制台とが無線通信可能となることを特徴とする無線通信システム。
  5. 第1の端末局と、第1の中継局と、前記第1の端末局及び前記第1の中継局と無線接続された第1の基地局と、第2の端末局と、第2の中継局と、前記第2の端末局及び前記第2の中継局と無線接続された第2の基地局と、前記第1の基地局及び前記第2の基地局と接続された回線制御装置とを備えた無線通信システムであって、
    前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第1の中継局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第1の中継局と前記第2の中継局と前記第2の基地局とを介して、前記第1の端末局と前記第2の端末局とが無線通信可能となるか、又は、前記第1の端末局と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第2の中継局と前記第2の基地局とを介して、前記第1の端末局と前記第2の端末局とが無線通信可能となることを特徴とする無線通信システム。
  6. 第1の端末局と、無線統制台と、前記第1の端末局及び前記無線統制台と無線接続された第1の基地局と、第2の端末局と、第2の中継局と、前記第2の端末局及び前記第2の中継局と無線接続された第2の基地局と、前記第1の基地局及び前記第2の基地局と接続された回線制御装置とを備えた無線通信システムであって、
    前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記無線統制台と前記第2の中継局とが無線接続され、前記第2の中継局と前記第2の基地局と前記回線制御装置とを介して、前記無線統制台から前記第2の端末局への無線通信が可能となることを特徴とする無線通信システム。
  7. 第1の端末局と、第1の中継局と、無線統制台と、前記第1の端末局及び前記第1の中継局及び前記無線統制台と無線接続された第1の基地局と、第2の端末局と、前記第2の端末局と無線接続された第2の基地局と、前記第1の基地局及び前記第2の基地局と接続された回線制御装置とを備えた無線通信システムであって、
    前記第1の基地局と前記回線制御装置との間に通信障害が発生すると、前記第1の中継局と前記第2の基地局とが無線接続され、前記第1の中継局と前記第2の基地局と前記回線制御装置とを介して、前記無線統制台から前記第2の端末局への無線通信が可能となることを特徴とする無線通信システム。
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