JP4598660B2 - 無線通信システム - Google Patents
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Description
また、或る人が移動局装置を紛失などしたために当該人が使用する移動局装置のID情報が変更された場合(例えば、電話番号が変更された場合)には、このような変更を他の人に通知することが必要であり、変更前のID情報が登録された全ての電話帳などの情報を書き換えることが必要であるといった問題があった。
また、動作停止状態では移動局装置のほとんど全ての機能が使用不可能となり、誤って設定してしまった場合には容易に解除することができないといった問題があった。
特に、本発明は、車載機と携帯機から構成される移動局装置と基地局装置との間で無線により通信する構成において、車載機や携帯機を効果的に全部或いは一部の動作停止状態に設定することができる無線通信システムなどを提供することを目的とする。
すなわち、当該無線通信システムでは、複数の通信機器から構成された移動局装置と、基地局装置を有し、前記通信機器と前記基地局装置とが無線により通信する。
前記複数の通信機器のそれぞれには、呼出情報として用いられる各移動局装置毎に共通な識別情報と、各通信機器毎に固有な識別情報が設定されている。
当該無線通信システムでは、動作停止命令手段が、前記各通信機器毎に固有な識別情報を用いて前記通信機器を指定して動作停止命令の指示信号を前記基地局装置により前記通信機器に対して送信する。
前記通信機器では、受信手段が、前記基地局装置から前記動作停止命令の指示信号を受信し、そして、動作停止手段が、受信された前記動作停止命令の指示信号により指定された前記各通信機器毎に固有な識別情報が自機の識別情報(各通信機器毎に固有な識別情報)と一致する場合に所定の動作停止状態へ移行する。
また、紛失などされた通信機器を動作停止状態に設定した場合においても、当該通信機器に設定された呼出情報と同一の呼出情報を新たな他の通信機器に設定して使用することが可能である。
また、移動局装置や各通信機器としては、種々なものが用いられてもよい。
また、呼出情報は、例えば、基地局装置と移動局装置(ここでは、各通信機器)との間の無線通信において呼出対象となる移動局装置を特定するためなどに用いられる。
また、各移動局装置毎に共通な識別情報としては、種々な情報が用いられてもよく、例えば、電話番号の情報などが用いられ、同一の移動局装置を構成する通信機器には同一の識別情報がメモリに記憶されるなどして設定される。
また、各通信機器毎に固有な識別情報としては、種々な情報が用いられてもよく、例えば、マシンコードの情報などが用いられ、同一の移動局装置においても各通信機器毎に異なる識別情報がメモリに記憶されるなどして設定される。
また、動作停止命令の指示信号としては、種々な信号が用いられてもよく、例えば、命令対象となる通信機器に固有な識別情報が当該指示信号に含まれる。
また、所定の動作停止状態としては、種々な状態が用いられてもよく、例えば、通常の状態と比べて、全部の機能が使用不可能となる状態や、或いは、一部の機能が使用不可能となる状態を用いることができる。
すなわち、当該無線通信システムでは、複数の通信機器から構成された移動局装置と、基地局装置を有し、前記通信機器と前記基地局装置とが無線により通信する。
前記通信機器の動作停止状態として、異なる動作停止内容を規定する複数種類のモードの状態が設けられている。
前記複数の通信機器のそれぞれには、呼出情報として用いられる各移動局装置毎に共通な識別情報と、各通信機器毎に固有な識別情報が設定されている。
当該無線通信システムでは、動作停止命令手段が、識別情報(前記各移動局装置毎に共通な識別情報、又は、前記各通信機器毎に固有な識別情報)を用いて前記通信機器を指定して所定のモードを指定する動作停止命令の指示信号を前記基地局装置により前記通信機器に対して送信する。
前記通信機器では、受信手段が、前記基地局装置から前記動作停止命令の指示信号を受信し、そして、動作停止手段が、受信された前記動作停止命令の指示信号により指定された識別情報が自機の識別情報(2種類の識別情報の内で指定に用いられたものに対応した識別情報)と一致する場合に前記動作停止命令の指示信号により指定されたモードの動作停止状態へ移行する。
また、一例として、通信機器の送信を禁止して受信を許容するモードを設けた場合には、識別情報(各移動局装置毎に共通な識別情報、又は、各通信機器毎に固有な識別情報)を用いて通信機器を指定して当該モードの動作停止状態を解除するための指示信号を基地局装置から無線により送信し、これを受信した通信機器が指定された識別情報が自機の識別情報と一致した場合に当該モードの動作停止状態を解除することができる。
また、各モードにおける動作停止内容としては、それぞれ、種々な内容が用いられてもよい。
また、モードを指定する動作停止命令の指示信号としては、種々な信号が用いられてもよく、例えば、命令対象となる通信機器の識別情報(各移動局装置毎に共通な識別情報、又は、各通信機器毎に固有な識別情報)及び当該モードを識別する情報が当該指示信号に含まれる。
すなわち、前記複数種類のモードには、電源オン時における位置登録のための送受信を除いて受信を可能として送信を不可能とするモード(送信不可モード)、或いは、電源オン時における位置登録のための送受信を除いて制御データの受信と制御データの送信と通信データの送信と通話データの送信を可能として通信データの受信と通話データの受信を不可能とするモード(緊急モード)、或いは、電源オン時における位置登録のための送受信を除いて受信も送信も不可能とするモード(動作停止モード)の1つ以上のモードが含まれる。
なお、通常のモードでは、送信も受信も可能とされる。
ここで、電源オン時(オフからオンへ切り替えられた時)における位置登録のための送受信では、例えば、移動局装置(ここでは、各通信機器)から基地局装置へ位置登録の要求を発し、これに応じて基地局装置が位置登録の許可又は動作停止の通知(或いは、命令)を発し、これに応じて移動局装置(ここでは、各通信機器)が通常の待ち受け状態又は動作停止状態となる。
また、例えば、制御データとしては無線通信や情報管理などに関する各種の制御のためのデータが用いられ、通信データとしてはテキストや画像などのデータが用いられ、通話データとしては電話の音声のデータが用いられる。
すなわち、当該無線通信システムでは、管理手段が、前記複数の通信機器のそれぞれについて、前記各移動局装置毎に共通な識別情報と、前記各通信機器毎に固有な識別情報と、動作停止状態の設定状況を管理する。
従って、例えば、基地局装置又は基地局装置より上位の装置において、各通信機器について2種類の識別情報や動作停止状態の設定状況をメモリに記憶するなどして一括して管理することができる。
すなわち、前記移動局装置は、車両に設けられる。また、前記移動局装置を構成する複数の通信機器は、車載機と携帯機である。
従って、例えば、消防車や救急車などの車両に車載機を搭載するとともに持ち運びが可能な携帯機を設け、隊員などが車載機や携帯機を用いて基地局装置の側と通話などする構成において、車載機や携帯機を効果的に全部或いは一部の動作停止状態に設定することができる。
一例として、本発明に係る移動局装置では、複数の通信機器から構成され、当該通信機器により基地局装置と無線により通信する構成において、次のような構成とした。
すなわち、前記複数の通信機器のそれぞれには、呼出情報として用いられる各移動局装置毎に共通な識別情報と、各通信機器毎に固有な識別情報が設定されている。
前記通信機器では、受信手段が、前記各通信機器毎に固有な識別情報を用いて前記通信機器を指定して前記基地局装置から送信される動作停止命令の指示信号を受信し、そして、動作停止手段が、受信された前記動作停止命令の指示信号により指定された前記各通信機器毎に固有な識別情報が自機の識別情報と一致する場合に所定の動作停止状態へ移行する。
すなわち、前記複数の通信機器のそれぞれには、呼出情報として用いられる各移動局装置毎に共通な識別情報と、各通信機器毎に固有な識別情報が設定されている。
当該管理側装置では、動作停止命令手段が、前記各通信機器毎に固有な識別情報を用いて前記通信機器を指定して動作停止命令の指示信号を前記通信機器に対して送信する。
また、本発明に係る無線通信システムなどによると、通信機器の動作停止状態として複数種類のモードの状態が設けられ、モードを指定して動作停止命令が為されるようにしたため、例えば、通信機器の動作停止内容を段階的に制限することなどを実現することができ、移動局装置(ここでは、各通信機器)を効果的に動作停止状態に設定することができる。
まず、図1及び図2を参照して、本発明を適用することが可能なシステムの一例を示す。
図1には、防災デジタル無線システムの一例である消防デジタル無線システムの構成例を示してある。
本例の消防デジタル無線システムは、操作部11と表示部12と記憶部13を有する指令装置(指令卓)1と、回線制御装置(無線回線制御装置)2と、複数であるn個の基地局装置A1〜Anと、複数であるn個の遠隔制御器B1〜Bnと、複数であるm個の移動局装置C1〜Cmを備えている。
各移動局装置C1〜Cmは、車載機21と携帯機22から構成されており、また、携帯機22を置くための置台23を有している。
各車両では、例えば、車載機21や置台23が当該各車両に取り付けられるなどして搭載されており、携帯機22は人により持ち運ぶことや置台23に置くことが可能になっている。
なお、図1に示されるのと同様なシステムを複数設けて、いずれかのシステムを運用するとともに他のシステムを予備として待機させ、運用しているシステムが故障したときに予備のシステムを運用させることで全体の運用を継続させるような構成とすることも可能である。
また、基地局装置A1〜Anとの間で通信する配下の装置としては、例えば、固定機、半固定機、携帯機、可搬機など、種々なものが用いられてもよい。
指令装置1では、操作部11が人(指令者)により操作されることにより各種の指示や情報を入力し、表示部12が表示対象となる各種の情報を画面に表示出力し、メモリから構成された記憶部13が記憶対象となる各種の情報を記憶する。
指令者は、指令装置1から配下の装置(回線制御装置2、基地局装置A1〜An、遠隔制御器B1〜Bn、移動局装置C1〜Cm)へ各種の指示を送信することができる。また、指令者は、指令装置1が配下の装置から受信した各種の情報を画面表示により見ることができる。また、必要な情報は、記憶部13に保持される。
各基地局装置A1〜Anは、通信可能な領域(エリア)に存在する移動局装置C1〜Cmとの間で無線により通信し、また、有線で接続された各遠隔制御器B1〜Bnとの間で通信する。
各遠隔制御器B1〜Bnは、有線で接続された各基地局装置A1〜Anとの間で通信し、例えば、移動局装置と同様な機能を有しており、人(署員)により操作などされる。
各移動局装置C1〜Cmは、当該各移動局装置C1〜Cmが収容される基地局装置A1〜Anとの間で無線により通信する。
車載機21は、アンテナ31と、無線部32と、キー操作部33と、表示部34と、マイクを有するマイク部35と、例えば2つのスピーカを有するスピーカ部36と、メモリ37と、携帯インタフェース38と、制御部39を備えている。
携帯機22は、アンテナ41と、無線部42と、キー操作部43と、表示部44と、マイクを有するマイク部45と、スピーカを有するスピーカ部46と、メモリ47と、車載インタフェース48と、制御部49を備えている。
ここで、車載機21が有する内部の処理機能と携帯機22が有する内部の処理機能は、例えばスピーカの数が異なるなどの相違はあるが、概略的には、同様である。
また、車載機21と携帯機22とは、携帯機22が置台23に置かれた状態では携帯インタフェース38と車載インタフェース48との間で通信することが可能であるが、例えば、携帯機22が置台23から取り外されて持ち運ばれる状態では携帯インタフェース38と車載インタフェース48との間では通信しない。
一方、携帯機22が置台23から取り外された状態では、携帯機22により基地局装置A1〜Anからの受信や、基地局装置A1〜Anへの送信や、キー入力や、表示出力や、音声入力や、音声出力などの全てが行われ、この状態では、車載機21により基地局装置A1〜Anからの受信や、表示出力や、音声出力のみが行われる。つまり、車載機21と携帯機22とは同一の呼出情報(ID情報)が設定されており、受信は両方で同時に行うことが可能であるが、送信は片方ずつ行う構成となっている。
また、携帯機22が置台23にセットされた状態や置台23から取り外された状態は、車載機21や携帯機22により検出されて、それぞれの制御部39、49によりそのときの状態に応じて実行可能な機能(或いは、実行不可能な機能)が設定される。
一例として、消防車などに移動局装置C1〜Cmが設けられており、当該消防車などが火災などの現場にいて、或る隊員が携帯機22を持って当該消防車などの外部に出て活動し、他の隊員が当該消防車などの内部で待機する際に、当該他の隊員は車載機21から出力される音声を聞くことにより、携帯機22と基地局装置A1〜Anとの間で行われる通話の内容を聞くことができる。
なお、例えば、基地局装置A1〜Anから移動局装置C1〜Cmへの下りの通信と、移動局装置C1〜Cmから基地局装置A1〜Anへの上りの通信とでは、異なる周波数が用いられる。
救急車の場合には、例えば、通常の電話のような通信が用いられ、発話(発呼)及び受話により通話を行うことができる。
また、例えば、車載機21と携帯機22との間で離れた所でも無線により通信することが可能な機能を車載機21及び携帯機22に設けることも可能である。この場合、一例として、トンネル内などの不感地帯で携帯機22を車両の外部に持ち出すときに、車載機21と携帯機22をトランシーバのように用いて互いに通話することができる。
図3には、デジタル移動通信システムである無線通信システムの一例を示してある。
具体的には、送信アンテナ51と受信アンテナ52と無線装置53と制御装置54を備えた基地局装置や、指令卓55や、車両に設けられた複数の移動局装置D1〜D5や、人により持ち運ばれる複数の携帯機E1〜E3や、前記基地局装置の通信可能なエリア(基地局ゾーン)61を示してある。
ここで、各移動局装置D1〜D5は、車載機と携帯機と置台から構成されている。
回線制御装置71は、メモリ81を備えており、当該メモリ81に動作停止に関する情報を記憶している。
車載機73は、メモリ82を備えており、当該メモリ82に自機の呼出情報(ID情報)や、自機の動作停止用識別情報を記憶している。
携帯機74は、車載機73と組になるものであり、メモリ83を備えており、当該メモリ83に自機の呼出情報(ID情報)や、自機の動作停止用識別情報を記憶している。
このように、本例では、車載機73や携帯機74は、発着信時に電話番号として使用されるID情報とは別に、各機器毎に固有な動作停止用識別情報をメモリ82、83に保持している。そして、本例では、このような動作停止用識別情報を、動作停止状態を設定或いは解除する対象となる機器を指定する情報として用いる。
図5には、車載機73或いは携帯機74により行われる動作停止処理の手順の一例を示してある。
すなわち、上記のような動作停止命令の指示信号を受信した車載機73或いは携帯機74では、当該指示信号を解析し(ステップS1)、当該指示信号に含まれる動作停止用識別情報を検出して、当該検出した動作停止用識別情報が自機73、74のメモリ82、83に記憶された動作停止用識別情報と同一であるか否かを判定し(ステップS2)、同一である場合には、自機73、74を動作停止状態に設定する(ステップS3)。
図6には、携帯機73或いは車載機74と基地局装置72との間で行われる位置登録のための送受信により実現される動作停止処理及び動作停止解除処理の流れの一例を示してある。
なお、図6に示される処理は、例えば、動作停止状態にある車載機73或いは携帯機74においても、通常の状態(動作停止状態ではない状態)にある車載機73或いは携帯機74においても、行われる。
また、動作停止状態に設定された通信機器のID情報を新たな他の通信機器のID情報として設定して前記一覧メモリテーブルに記憶することにより、当該他の通信機器により当該ID情報を用いた通信を行うことが可能となる。
例えば、車載機73と携帯機74の組について、いずれか一方のみを紛失などしてしまった場合には、動作停止用識別情報を用いて紛失などした機器を基地局装置72から動作停止状態に設定して、当該機器に代わる新たな機器に同一のID情報を設定することにより、紛失などしていない他方の機器についてはそのままID情報を変えずに使用を継続することができる。なお、紛失などした機器と代わりの機器とでは、動作停止用識別情報は異なる情報とされる。
また、本例の車載機73や携帯機74では、動作停止命令の指示信号を無線受信する機能により受信手段が構成されており、自機に対する動作停止命令の指示信号を受信したことに応じて動作停止状態へ移行する機能により動作停止手段が構成されている。
なお、上記した第1実施例と同様な構成や動作については説明を省略或いは簡易化する。
本例では、車載機73或いは携帯機74に設定する状態として、通常の動作状態と、位置登録のための送受信以外の全ての機能が停止される動作停止状態のほかに、各種の状態を用意しておいて、車載機73或いは携帯機74の使用状況などに応じて各状態を当該車載機73或いは当該携帯機74に基地局装置72から設定する。
本例では、モード内容テーブルが回線制御装置71のメモリ81に記憶されているが、他の構成例として、回線制御装置71に接続されたコンピュータのメモリや、或いは、指令卓55に記憶されるような構成が用いられてもよい。
モード1(通常モード)は、車載機73或いは携帯機74の全ての機能が通常通りに使用可能な通常状態のモードである。
なお、本例で示したモード1〜4以外にも、種々なモードが用いられてもよく、例えば、制御データの受信、通信データの受信、通話データの受信、制御データの送信、通信データの送信、通話データの送信などの各機能をそれぞれオンオフすることが可能である。
本例では、機器状態テーブルが回線制御装置71のメモリ81に記憶されているが、他の構成例として、回線制御装置71に接続されたコンピュータのメモリや、或いは、指令卓55に記憶されるような構成が用いられてもよい。
本例の機器状態テーブルでは、呼出情報(ID情報)と、動作停止用識別情報として使用されるマシンコードと、設定されているモードの種類(本例では、モードの番号)と、機器の種別(本例では、車載機であるか或いは携帯機であるか)とが対応付けられている。
また、本例では、ID情報が0002でありマシンコードが051003である携帯機が紛失などされてモード2(送信不可モード)とされていることに応じて、異なるマシンコード(051007)を有する他の携帯機に同一のID情報(0002)が付与されて使用されておりモード1が設定されている。
そこで、本例では、動作制限のためのモードを複数用意して、その中に送信ができないモード2を追加することで、当該モード2において車載機73或いは携帯機74により常に基地局装置72からの情報を受信することを可能とした。
車載機73或いは携帯機74が待ち受け状態であるときに、回線制御装置71及び基地局装置72の側で当該車載機73或いは当該携帯機74に対してモード2が設定されると、当該車載機73或いは当該携帯機に対してモード2を設定するための指示信号を基地局装置72から無線送信し、これを受信したことに応じて当該車載機73或いは当該携帯機74ではモード2が設定されて受信は可能であるが送信が不可能な状態となる。その後、回線制御装置71及び基地局装置72の側で当該車載機73或いは当該携帯機74に対してモード2の解除が設定されると、当該車載機73或いは当該携帯機に対してモード2を解除するための指示信号を基地局装置72から無線送信し、これを受信したことに応じて当該車載機73或いは当該携帯機74ではモード2が解除されて例えばモード1(通常モード)へ移行して待ち受け状態となる。このように、基地局装置73から容易にモード2(送信不可モード)の設定或いは解除を行うことができる。
従って、本例の無線通信システムでは、各通信機器(本例では、車載機73や携帯機74)の機能を段階的に制限して、その状況に合わせたモードを設定することができる。また、通信機器を送信不可にするモード2を設けたことにより、基地局装置72から通信機器に対して容易にモード2の設定或いは解除を指示することができる。
また、段階的な機能制限(本例では、各モードの設定や解除)は、マシンコード(動作停止用識別情報)を用いると、車載機73と携帯機74とで別個に制御することができる。
また、本例の車載機73や携帯機74では、動作停止命令の指示信号を無線受信する機能により受信手段が構成されており、自機に対する動作停止命令の指示信号を受信したことに応じて指定されたモードの動作停止状態へ移行する機能により動作停止手段が構成されている。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置(機器)などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
Claims (5)
- 指令卓と、回線制御装置と、基地局装置と、複数の通信機器から構成された移動局装置を有し、前記通信機器と前記基地局装置とが無線により通信する無線通信システムにおいて、
前記複数の通信機器のそれぞれには、呼出情報として用いられる各移動局装置毎に共通な識別情報と、各通信機器毎に動作停止状態へ移行するための固有な識別情報が設定されており、
前記指令卓又は前記回線制御装置は、前記各移動局装置毎に共通な識別情報と前記各通信機器毎に動作停止状態へ移行するための固有な識別情報を記憶したメモリテーブルを有し、
当該無線通信システムは、前記メモリテーブルに記憶された前記各通信機器毎に動作停止状態へ移行するための固有な識別情報を用いて前記通信機器を指定して動作停止命令の指示信号を前記基地局装置により前記通信機器に対して送信する動作停止命令手段を備え、
前記通信機器は、前記基地局装置から前記動作停止命令の指示信号を受信する受信手段と、受信された前記動作停止命令の指示信号により指定された前記各通信機器毎に動作停止状態へ移行するための固有な識別情報が自機の識別情報と一致する場合に所定の動作停止状態へ移行する動作停止手段を備え、他の装置により呼び出される場合には前記各移動局装置毎に共通な識別情報によって呼び出され、送信は各通信機器で行う、
ことを特徴とする無線通信システム。 - 指令卓と、回線制御装置と、基地局装置と、複数の通信機器から構成された移動局装置を有し、前記通信機器と前記基地局装置とが無線により通信する無線通信システムにおいて、
前記通信機器の動作停止状態として、異なる動作停止内容を規定する複数種類のモードの状態が設けられており、
前記複数の通信機器のそれぞれには、呼出情報として用いられる各移動局装置毎に共通な識別情報と、各通信機器毎に動作停止状態へ移行するための固有な識別情報が設定されており、
前記指令卓又は前記回線制御装置は、前記各移動局装置毎に共通な識別情報と前記各通信機器毎に動作停止状態へ移行するための固有な識別情報を記憶したメモリテーブルを有し、
当該無線通信システムは、前記メモリテーブルに記憶された前記各移動局装置毎に共通な識別情報又は前記各通信機器毎に動作停止状態へ移行するための固有な識別情報を用いて前記通信機器を指定して所定のモードを指定する動作停止命令の指示信号を前記基地局装置により前記通信機器に対して送信する動作停止命令手段を備え、
前記通信機器は、前記基地局装置から前記動作停止命令の指示信号を受信する受信手段と、受信された前記動作停止命令の指示信号により指定された識別情報が自機の識別情報と一致する場合に前記動作停止命令の指示信号により指定されたモードの動作停止状態へ移行する動作停止手段を備え、他の装置により呼び出される場合には前記各移動局装置毎に共通な識別情報によって呼び出され、送信は各通信機器で行う、
ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
前記複数種類のモードには、電源オン時における位置登録のための送受信を除いて受信を可能として送信を不可能とするモード、或いは、電源オン時における位置登録のための送受信を除いて制御データの受信と制御データの送信と通信データの送信と通話データの送信を可能として通信データの受信と通話データの受信を不可能とするモード、或いは、電源オン時における位置登録のための送受信を除いて受信も送信も不可能とするモードの1つ以上のモードが含まれる、
ことを特徴とする無線通信システム。 - 複数の通信機器から構成され、当該通信機器により基地局装置と無線により通信する移動局装置において、
前記複数の通信機器のそれぞれには、呼出情報として用いられる各移動局装置毎に共通な識別情報と、各通信機器毎に動作停止状態へ移行するための固有な識別情報が設定されており、
前記通信機器は、前記各通信機器毎に動作停止状態へ移行するための固有な識別情報を用いて前記通信機器を指定して前記基地局装置から送信される動作停止命令の指示信号を受信する受信手段と、受信された前記動作停止命令の指示信号により指定された前記各通信機器毎に動作停止状態へ移行するための固有な識別情報が自機の識別情報と一致する場合に所定の動作停止状態へ移行する動作停止手段を備え、他の装置により呼び出される場合には前記各移動局装置毎に共通な識別情報によって呼び出され、送信は各通信機器で行う、
ことを特徴とする移動局装置。 - 複数の通信機器から構成された移動局装置の当該通信機器に対して動作停止命令の指示信号を送信する管理側装置において、
前記複数の通信機器のそれぞれには、呼出情報として用いられる各移動局装置毎に共通な識別情報と、各通信機器毎に動作停止状態へ移行するための固有な識別情報が設定されており、
前記通信機器は、他の装置により呼び出される場合には前記各移動局装置毎に共通な識別情報によって呼び出され、送信は各通信機器で行うものであり、
当該管理側装置は、前記各移動局装置毎に共通な識別情報と前記各通信機器毎に動作停止状態へ移行するための固有な識別情報を記憶したメモリテーブルを有し、
当該管理側装置は、前記メモリテーブルに記憶された前記各通信機器毎に動作停止状態へ移行するための固有な識別情報を用いて前記通信機器を指定して動作停止命令の指示信号を前記通信機器に対して送信する動作停止命令手段を備えた、
ことを特徴とする管理側装置。
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