JP2007158401A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信システムで、移動局装置からの情報が大量である場合においても、移動局装置からの情報を上位の装置へ効率的に送信する。
【解決手段】上位の装置61、62と、複数の基地局装置D1〜Dnと、基地局装置と無線通信する複数の移動局装置E1〜Emを備え、移動局装置から無線送信される情報を基地局装置により受信して上位の装置へ伝送するに際して、記憶手段G1〜Gnが基地局装置により移動局装置から受信された所定の情報を複数の基地局装置のそれぞれ毎に記憶し、取得手段73が記憶手段に記憶された情報を複数の基地局装置のそれぞれ毎に時間差をもって取得する。取得手段により取得される情報が上位の装置により取得される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、無線通信システムや、上位の装置と接続されるとともに複数の基地局装置と接続されて各基地局装置により移動局装置から受信された情報を受信して上位の装置へ送信する回線制御装置に関し、特に、移動局装置からの情報が大量であるような場合においても、移動局装置からの情報を上位の装置へ効率的に送信することが可能な無線通信システムや回線制御装置に関する。
例えば、現在実用化されている無線通信システムとして、サービスエリアを維持する一つ或いは複数の基地局装置(無線基地局装置)と、各基地局装置に所属して無線通信する複数の移動局装置(無線移動局装置)から構成される無線通信システムが知られている。
一例として、タクシー向けの無線通信システムでは、データ通信を主体としており、各車両(ここでは、各タクシー)に移動局装置を設け、各車両において自車の動態情報などを検出して基地局装置へ送信し、基地局装置や上位の装置により各車両の動態情報などを管理する。
図6には、このような無線通信システムの構成例を示してある。
本例の無線通信システムは、管理センタ81に設置された中央制御部91及びこれに接続されたデータ管理装置部92と、回線制御装置82と、複数であるn個の基地局装置H1〜Hnと、基地局装置H1〜Hnと無線により通信する複数であるm個の移動局装置I1〜Imを備えている。
回線制御装置82は、データ管理装置部92に接続されたデータ管理インタフェース部101と、これに接続された呼制御部102と、これに接続された複数であるn個の基地局インタフェース部J1〜Jnを有している。各基地局インタフェース部J1〜Jnは、各基地局装置H1〜Hnと接続されている。
本例の無線通信システムでは、各移動局装置I1〜Imにおいて発生する各種の情報が当該各移動局装置I1〜Imから無線回線を通じて基地局装置H1〜Hnへ伝送され、これらの情報が、逐次、基地局インタフェース部J1〜Jn、呼制御部102、データ管理インタフェース部101、データ管理装置部92を経て中央制御部91へ伝送される。
特開2005−269142号公報 特開2005−204101号公報 市町村デジタル移動通信システム TYPE1 標準規格、ARIB STD−T79 1.0版、社団法人電波産業会
しかしながら、上記のような無線通信システムでは、回線制御装置82において、複数の移動局装置I1〜Imからの情報を呼制御部102でいったん収集してから上位である管理センタ81の側へ送るため、呼制御部102において収集される情報が過剰になってしまう(オーバーフローしてしまう)可能性があるといった問題があった。
将来的な構想の一例として、各車両(各移動局装置I1〜Im)においてGPS(Global Positioning System)の機能により自車の位置を測位(検出)してその位置情報を基地局装置H1〜Hnへ送信し、基地局装置H1〜Hnや上位の装置により各車両の位置情報を管理することが考えられる。この場合、各移動局装置I1〜ImにおいてGPS機能により測位される当該各移動局装置I1〜Imの位置情報が、逐次、基地局装置H1〜Hn、基地局インタフェース部J1〜Jn、呼制御部102、データ管理インタフェース部101、データ管理装置部92を経て中央制御部91へ伝送される。また、各移動局装置I1〜Imから送信される情報のうち、GPS機能により測位される位置情報については、例えば、1分間に数回などの定期的に基地局装置H1〜Hnへ伝送されるような構成が考えられる。
例えば、移動局装置I1〜Imの数が1000台規模などの大規模システムを構築する場合には、各移動局装置I1〜ImのGPS機能により測位される位置情報が断続的に大量に基地局インタフェース部J1〜Jnへ伝送されるため、呼制御部102においてこれらの位置情報の処理を行うための時間が非常に多く必要となり、システムの運用効率が低下するといった問題が考えられる。具体的には、数千件の情報がまとめて到来して、通信或いは制御の処理が追いつかないような状況が生じてしまうことが考えられる。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、例えば、移動局装置からの情報が大量であるような場合においても、移動局装置からの情報を上位の装置へ効率的に送信することが可能な無線通信システムや回線制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る無線通信システムでは、上位の装置と、複数の基地局装置と、前記基地局装置と無線により通信する複数の移動局装置を備え、次のような構成により、前記移動局装置から無線により送信される情報を前記基地局装置により受信して前記上位の装置へ伝送する。
すなわち、記憶手段が、前記基地局装置により前記移動局装置から受信された所定の情報を、前記複数の基地局装置のそれぞれ毎に、記憶する。そして、取得手段が、前記記憶手段に記憶された情報を、前記複数の基地局装置のそれぞれ毎に時間差をもって、取得する。これにより、前記取得手段により取得される情報が前記上位の装置により取得される。
従って、移動局装置からの情報が各基地局装置毎に対応して記憶され、当該記憶された情報が各基地局装置毎に対応して時間的にずれたタイミングで順番に取得されるため、例えば、移動局装置からの情報が大量であるような場合においても、処理や制御のオーバーフローを生じさせずに、移動局装置からの情報を上位の装置へ効率的に送信することができる。
ここで、各装置としては、種々なものが用いられてもよい。
また、基地局装置の数や、移動局装置の数としては、それぞれ、種々な数が用いられてもよい。
また、無線通信システムにおいて、各手段(記憶手段、取得手段)が備えられるところとしては、種々なところが用いられてもよい。
また、記憶手段や取得手段による処理の対象となる所定の情報としては、種々な情報が用いられてもよく、例えば、各移動局装置に設けられたGPSの機能により取得される当該各移動局装置の位置の情報を用いることができ、或いは、各移動局装置の動態情報などを用いることもできる。
また、記憶手段としては、例えば、各基地局装置毎に対応して移動局装置から受信された所定の情報を一時的に記憶する基地局装置と同数のバッファなどのメモリを用いることができる。
また、各基地局装置毎に対応して記憶された情報を各基地局装置毎に対応して時間差をもって取得する手法としては、種々な手法が用いられてもよく、例えば、ポーリング方式の手法を用いることができる。
また、時間差としては、種々な値が用いられてもよく、例えば、一定の時間差を用いることができる。
本発明に係る無線通信システムでは、一構成例として、次のような構成とした。
すなわち、制御手段が、前記取得手段により前記記憶手段に記憶された情報を前記複数の基地局装置のそれぞれ毎に時間差をもって取得する態様を制御する。また、出力手段が、地図情報と、前記基地局装置の位置情報と、前記移動局装置の位置情報と、前記制御手段により制御された態様に関する情報を出力する。
従って、各基地局装置毎に対応して記憶された移動局装置からの情報を時間差をもって取得する態様を制御することにより、例えば、災害などの緊急事態が発生した場合などに、適切な取得態様を設定することが可能である。また、このような緊急事態が発生した場合などに、地図や、基地局装置の位置や、移動局装置の位置や、制御された取得態様に関する情報が画面に表示出力などされるため、例えば、このような情報を人により見て視覚的に把握することなどができる。
ここで、無線通信システムにおいて、各手段(制御手段、出力手段)が備えられるところとしては、種々なところが用いられてもよい。
また、各基地局装置毎に対応して記憶された情報を各基地局装置毎に対応して時間差をもって取得する態様を制御する仕方としては、種々な仕方が用いられてもよく、例えば、各基地局装置毎に対応して情報を取得していく順番(例えば、優先順位)や、各基地局装置毎に対応して情報を取得する回数或いは頻度などを設定や変更する仕方などを用いることができる。例えば、情報を取得する順番が早い基地局装置の方が移動局装置からの情報を早く上位の装置へ送ることができ、また、情報を取得する回数或いは頻度が多い基地局装置の方が移動局装置からの情報を多くの回数或いは多くの頻度で上位の装置へ送ることができる。
また、地図の情報や、基地局装置の位置を特定する情報(位置情報)としては、例えば、予めメモリなどに設定されている、或いは、外部の装置からの情報入力により設定されるようなことも可能である。
また、移動局装置の位置を特定する情報(位置情報)としては、例えば、移動局装置から送信される情報に基づいて取得される。
また、情報を出力する態様としては、種々な態様が用いられてもよく、例えば、情報を画面に表示出力する態様や、情報を印刷装置(プリンタ)により印刷出力する態様や、情報をスピーカにより音声出力する態様などを用いることができる。
本発明に係る回線制御装置では、上位の装置と接続されるとともに複数の基地局装置と接続されて、次のような構成により、前記基地局装置により複数の移動局装置から受信された所定の情報を受信して前記上位の装置へ送信する。
すなわち、受信手段が、前記基地局装置により前記移動局装置から受信された前記所定の情報を、前記複数の基地局装置のそれぞれ毎から受信する。記憶手段が、前記受信手段により受信された前記所定の情報を、前記複数の基地局装置のそれぞれ毎に、記憶する。取得手段が、前記記憶手段に記憶された情報を、前記複数の基地局装置のそれぞれ毎に時間差をもって、取得する。送信手段が、前記取得手段により取得された情報を前記上位の装置へ送信する。
従って、回線制御装置において、各基地局装置毎から受信された移動局装置からの情報が各基地局装置毎に対応して記憶され、当該記憶された情報が各基地局装置毎に対応して時間的にずれたタイミングで順番に取得されて、当該取得された情報が上位の装置へ送信されるため、例えば、移動局装置からの情報が大量であるような場合においても、処理や制御のオーバーフローを生じさせずに、移動局装置からの情報を上位の装置へ効率的に送信することができる。
以上説明したように、本発明に係る無線通信システムや回線制御装置によると、複数の基地局装置のそれぞれ毎に対応して移動局装置から受信された所定の情報を記憶し、当該記憶された情報を前記複数の基地局装置のそれぞれ毎に対応して時間差をもって順番に取得するようにしたため、例えば、移動局装置からの情報が大量であるような場合においても、移動局装置からの情報を上位の装置へ効率的に送信することができる。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本発明を適用することが可能なシステムの一例を示す。
図1には、防災デジタル無線システムの一例である消防デジタル無線システムの構成例を示してある。
本例の消防デジタル無線システムは、操作部11と表示部12と記憶部13を有する指令装置(指令卓)1と、回線制御装置(無線回線制御装置)2と、複数であるn個の基地局装置A1〜Anと、複数であるn個の遠隔制御器B1〜Bnと、複数であるm個の移動局装置C1〜Cmを備えている。
各移動局装置C1〜Cmは、車載機21と携帯機22から構成されており、また、携帯機22を置くための置台23を有している。
本例の消防デジタル無線システムは、東京都など各都道府県の地域防災のために用いることができる。本例では、指令装置1や回線制御装置2は防災センタに設置されており、各基地局装置A1〜Anは消防署内或いはビルの上や街中や山上などの外部に設置されており、各遠隔制御器B1〜Bnは消防署内に設置されており、各移動局装置C1〜Cmは消防車或いは救急車などの車両に設置されている。
各車両では、例えば、車載機21や置台23が当該各車両に取り付けられるなどして搭載されており、携帯機22は人により持ち運ぶことや置台23に置くことが可能になっている。
なお、図1に示されるのと同様なシステムを複数設けて、いずれかのシステムを運用するとともに他のシステムを予備として待機させ、運用しているシステムが故障したときに予備のシステムを運用させることで全体の運用を継続させるような構成とすることも可能である。
また、基地局装置A1〜Anとの間で通信する配下の装置としては、例えば、固定機、半固定機、携帯機、可搬機など、種々なものが用いられてもよい。
本例の消防デジタル無線システムにおいて行われる動作の概要を示す。
指令装置1では、操作部11が人(指令者)により操作されることにより各種の指示や情報を入力し、表示部12が表示対象となる各種の情報を画面に表示出力し、メモリから構成された記憶部13が記憶対象となる各種の情報を記憶する。
指令者は、指令装置1から配下の装置(回線制御装置2、基地局装置A1〜An、遠隔制御器B1〜Bn、移動局装置C1〜Cm)へ各種の指示を送信することができる。また、指令者は、指令装置1が配下の装置から受信した各種の情報を画面表示により見ることができる。また、必要な情報は、記憶部13に保持される。
回線制御装置2は、例えば有線で指令装置1と複数の基地局装置A1〜Anと接続されており、これらの間の通信を中継し、また、無線回線などに関する各種の制御を行う。
各基地局装置A1〜Anは、通信可能な領域(エリア)に存在する移動局装置C1〜Cmとの間で無線により通信し、また、有線で接続された各遠隔制御器B1〜Bnとの間で通信する。
各遠隔制御器B1〜Bnは、有線で接続された各基地局装置A1〜Anとの間で通信し、例えば、移動局装置と同様な機能を有しており、人(署員)により操作などされる。
各移動局装置C1〜Cmは、当該各移動局装置C1〜Cmが収容される基地局装置A1〜Anとの間で無線により通信する。
図2には、車載機21の構成例及び携帯機22の構成例を示してある。
車載機21は、アンテナ31と、無線部32と、キー操作部33と、表示部34と、マイクを有するマイク部35と、例えば2つのスピーカを有するスピーカ部36と、メモリ37と、携帯インタフェース38と、制御部39を備えている。
携帯機22は、アンテナ41と、無線部42と、キー操作部43と、表示部44と、マイクを有するマイク部45と、スピーカを有するスピーカ部46と、メモリ47と、車載インタフェース48と、制御部49を備えている。
ここで、車載機21が有する内部の処理機能と携帯機22が有する内部の処理機能は、例えばスピーカの数が異なるなどの相違はあるが、概略的には、同様である。
車載機21では、無線部32がアンテナ31により基地局装置A1〜Anとの間で信号を無線送信や無線受信し、キー操作部33が人(使用者)からのキー操作を受け付け、表示部34が使用者に対して情報を画面に表示し、マイク部35が使用者などにより発せられる音(音声)を入力し、スピーカ部36が使用者に対して音(音声)を出力し、メモリ37が例えば呼び出されるための電話番号となる呼出情報(ID情報)を記憶し、携帯インタフェース38が携帯機22の車載インタフェース48との間で例えば光信号により通信し、制御部39が各種の制御を行う。
同様に、携帯機22では、無線部42がアンテナ41により基地局装置A1〜Anとの間で信号を無線送信や無線受信し、キー操作部43が人(使用者)からのキー操作を受け付け、表示部44が使用者に対して情報を画面に表示し、マイク部45が使用者などにより発せられる音(音声)を入力し、スピーカ部46が使用者に対して音(音声)を出力し、メモリ47が例えば呼び出されるための電話番号となる呼出情報(ID情報)を記憶し、車載インタフェース48が車載機21の携帯インタフェース38との間で例えば光信号により通信し、制御部49が各種の制御を行う。
ここで、車載機21のメモリ37に記憶される呼出情報(ID情報)と携帯機22のメモリ47に記憶される呼出情報(ID情報)としては、同一の情報が設定される。
また、車載機21と携帯機22とは、携帯機22が置台23に置かれた状態では携帯インタフェース38と車載インタフェース48との間で通信することが可能であるが、例えば、携帯機22が置台23から取り外されて持ち運ばれる状態では携帯インタフェース38と車載インタフェース48との間では通信しない。
本例では、携帯機22が置台23にセットされている(置かれている)状態では、携帯機22は特に機能せず、基地局装置A1〜Anからの受信や、基地局装置A1〜Anへの送信や、キー入力や、表示出力や、音声入力や、音声出力などは全て車載機21により行われる。
一方、携帯機22が置台23から取り外された状態では、携帯機22により基地局装置A1〜Anからの受信や、基地局装置A1〜Anへの送信や、キー入力や、表示出力や、音声入力や、音声出力などの全てが行われ、この状態では、車載機21により基地局装置A1〜Anからの受信や、表示出力や、音声出力のみが行われる。つまり、車載機21と携帯機22とは同一の呼出情報(ID情報)が設定されており、受信は両方で同時に行うことが可能であるが、送信は片方ずつ行う構成となっている。
なお、置台23から取り外された携帯機22は、車載機21を介さずに、基地局装置A1〜Anとの間で直接的に無線通信する。この点は、通常の親子電話の子機とは異なる点であると考えられる。
また、携帯機22が置台23にセットされた状態や置台23から取り外された状態は、車載機21や携帯機22により検出されて、それぞれの制御部39、49によりそのときの状態に応じて実行可能な機能(或いは、実行不可能な機能)が設定される。
また、車載機21では、2つのスピーカを有しており、例えば、携帯機22が置台23から取り外された状態では、基地局装置A1〜Anから携帯機22へ送信される通話の内容を一のスピーカから音声出力するとともに、携帯機22から基地局装置A1〜Anへ送信される通話の内容を他のスピーカから音声出力する。
一例として、消防車などに移動局装置C1〜Cmが設けられており、当該消防車などが火災などの現場にいて、或る隊員が携帯機22を持って当該消防車などの外部に出て活動し、他の隊員が当該消防車などの内部で待機する際に、当該他の隊員は車載機21から出力される音声を聞くことにより、携帯機22と基地局装置A1〜Anとの間で行われる通話の内容を聞くことができる。
なお、例えば、基地局装置A1〜Anから移動局装置C1〜Cmへの下りの通信と、移動局装置C1〜Cmから基地局装置A1〜Anへの上りの通信とでは、異なる周波数が用いられる。
また、基地局装置A1〜Anの側(例えば、指令装置1)と移動局装置C1〜Cmとの間の通信としては、例えば、プレストーク通信が行われる構成が用いられてもよく、或いは、通常の携帯電話のような両方向同時通信が行われる構成が用いられてもよく、或いは、他の態様の通信が行われる構成が用いられてもよい。また、基地局装置A1〜Anの側から移動局装置C1〜Cmへ報知のための情報を送信して、移動局装置C1〜Cmが当該情報の受信に応じて当該情報を(自動的に)出力するような構成を用いることもできる。
消防車の場合には、例えば、プレストーク通信が用いられ、指令装置1から複数の消防車の移動局装置C1〜Cmを呼び出してグループ通信(例えば、事業リンクでのグループ通信)し、このグループ内でプレストーク通信することにより、これら複数の消防車により同一の火災現場の処置を行うことができる。
救急車の場合には、例えば、通常の電話のような通信が用いられ、発話(発呼)及び受話により通話を行うことができる。
また、例えば、車載機21と携帯機22との間で離れた所でも無線により通信することが可能な機能を車載機21及び携帯機22に設けることも可能である。この場合、一例として、トンネル内などの不感地帯で携帯機22を車両の外部に持ち出すときに、車載機21と携帯機22をトランシーバのように用いて互いに通話することができる。
本発明の第1実施例を説明する。
図3には、本発明の一実施例に係る無線通信システムの構成例を示してある。
本例の無線通信システムは、管理センタ51に設置された中央制御部(指令卓)61及びデータ管理装置部62と、回線制御装置52と、複数であるn個の基地局装置D1〜Dnと、複数であるm個の移動局装置E1〜Emを備えている。
回線制御装置52は、データ管理インタフェース部71と、呼制御部72と、GPSインタフェース部73と、複数であるn個の基地局インタフェース部F1〜Fnを有している。
各基地局インタフェース部F1〜Fnは、バッファG1〜Gnを有している。
本例では、回線制御装置52から見て、データ管理装置部62及び中央制御部61が上位の装置となる。
本例の無線通信システムにおいて行われる動作の一例を示す。
各移動局装置E1〜Emは、自局装置(当該各移動局装置E1〜Em)が収容される基地局装置D1〜Dnとの間で無線により通信する機能や、自局装置の位置を特定する情報(位置情報)を検出するGPSの機能や、自局装置の状態などに関する動態情報を検出する機能などを有している。
各移動局装置E1〜Emは、通話情報や検出した自局装置の位置情報や動態情報などの各種の情報を基地局装置D1〜Dnに対して無線により送信する。
本例では、各移動局装置E1〜Emは、所定の時間周期毎に自局装置の位置情報を基地局装置D1〜Dnに対して無線送信しており、また、中央制御部61からの質問(問い合わせ)に対する応答として或いは自発的に動態情報を基地局装置D1〜Dnに対して無線送信する。
ここで、基地局装置D1〜Dnと移動局装置E1〜Emとの間の無線通信は、種々な方式で行われてもよく、例えば、各移動局装置E1〜Emが任意のタイミングで無線送信するような方式(任意発光の方式)を用いることができ、或いは、基地局装置D1〜Dnが配下に存在する各移動局装置E1〜Emから順番に無線送信させるポーリング方式などが用いられてもよい。
本例では、各移動局装置E1〜Emが、10秒毎や20秒毎などの周期で、自局装置の位置情報を基地局装置D1〜Dnに対して無線送信する。
また、本例では、各移動局装置E1〜Emが、10分に1回などの周期或いは任意のタイミングで動態情報を基地局装置D1〜Dnに対して無線送信し、また、中央制御部61からの質問を受けた場合にその応答として動態情報を検出して基地局装置D1〜Dnに対して無線送信する。本例では、頻繁に発生する位置情報と比べて、動態情報が発生する頻度は小さい。
なお、動態情報としては、種々な情報が用いられてもよく、例えば、各移動局装置E1〜Emが設けられた車両或いは各移動局装置E1〜Emを携帯する人(使用者)について、目的地へ向かっているところであることを示す情報や、目的地から帰っているところであることを示す情報や、各種の指示情報や、車両である消防車において使用しているホースの位置を示す情報などのように、様々な情報を用いることができる。動態情報としては、例えば、各移動局装置E1〜Emに設けられたセンサなどにより自動的に検出されてもよく、或いは、使用者により入力された動態情報が各移動局装置E1〜Emにより検出されてもよい。
各基地局装置D1〜Dnは、回線制御装置52の各基地局インタフェース部F1〜Fnと例えば有線で接続されている。各基地局装置D1〜Dnは、自局装置(当該各基地局装置D1〜Dn)の配下に収容している移動局装置E1〜Emとの間で無線により通信し、例えば、各移動局装置E1〜Emから無線により送信される通話情報や位置情報や動態情報などを受信し、受信した情報を各基地局インタフェース部F1〜Fnへ送信する。
各基地局インタフェース部F1〜Fnは、各基地局装置D1〜Dnと例えば有線で接続されているとともに、呼制御部72と例えば有線で接続されており、GPSインタフェース部73と例えば有線で接続されている。
各基地局インタフェース部F1〜Fnは、各基地局装置D1〜Dnから送信される移動局装置E1〜Emからの情報を受信し、受信した情報のうちの位置情報と動態情報をいったん各バッファG1〜Gnに格納し、受信した情報のうちの他の情報である通話情報などを呼制御部72へ出力する。
また、各基地局インタフェース部F1〜Fnは、各バッファG1〜Gnに格納した情報については、GPSインタフェース部73からのポーリングの制御に応じて、ポーリング方式により、各バッファG1〜Gnから読み出してGPSインタフェース部73へ出力する。
本例では、複数の基地局インタフェース部F1〜Fnのぞれぞれが、GPSインタフェース部73からのポーリングの指示に対して予め設定された順番(何番目であるか)に応じた時間遅れでGPSインタフェース部73へ返答を行う入出力制御機能を有しており、それぞれの時間差をもって、それまでに各バッファG1〜Gnに格納されている情報をまとめて読み出してGPSインタフェース部73へ出力する。ここで、いったんバッファG1〜Gnから読み出された情報はバッファG1〜Gnから消去されて、再び新しい情報がバッファG1〜Gnに書き込まれていく。
なお、例えば、上位の装置へ送る情報の数(量)が同一であるとすると、図6に示されるような回線制御装置82のようにポーリング方式を用いずにただちに送る場合と比べて、本例では、基地局インタフェース部F1〜FnからGPSインタフェース部73へ情報が届くタイミングが多少遅れる場合も考えられるが、本例において位置情報や動態情報については多少の遅れがあっても特に問題は発生しない。
GPSインタフェース部73は、各基地局インタフェース部F1〜Fnと例えば有線で接続されているとともに、管理センタ51のデータ管理装置部62と例えば有線のLAN(Local Area Network)で接続されている。
GPSインタフェース部73は、複数の基地局インタフェース部F1〜Fnに対してポーリング制御を行う機能を有しており、各基地局インタフェース部F1〜Fnから出力される位置情報や動態情報を入力してデータ管理装置部62へ送信する。GPSインタフェース部73は、主に、基地局インタフェース部F1〜Fnからデータ管理装置部62への情報伝送(上り方向の情報伝送)を行い、本例では、反対方向の情報伝送(下り方向の情報伝送)は行わない。
なお、このポーリングの時間間隔としては、本例では、5秒間隔などが用いられている。
また、本例では、GPSインタフェース部73は、各基地局インタフェース部F1〜Fnから受信した情報をそのままデータ管理装置部62へ出力するが、他の構成例として、バッファを備えて当該バッファを介して出力してもよい。
呼制御部72は、例えば、メインとなるCPU(Central Processing Unit)を有しており、各基地局インタフェースF1〜Fnと例えば有線で接続されているとともに、データ管理インタフェース部71と例えば有線で接続されている。
呼制御部72は、データ管理インタフェース部71から基地局インタフェース部F1〜Fnへの通話情報や質問情報などの情報伝送(下り方向の情報伝送)と、基地局インタフェース部F1〜Fnからデータ管理インタフェース部71への通話情報や応答情報などの情報伝送(上り方向の情報伝送)の両方を行う。具体的には、呼制御部72は、各基地局インタフェース部F1〜Fnから入力される情報をデータ管理インタフェース部71へ出力することや、データ管理インタフェース部71から入力される情報を各基地局インタフェース部F1〜Fnへ出力することを行う。
データ管理インタフェース部71は、呼制御部72と例えば有線で接続されているとともに、管理センタ51のデータ管理装置部62と例えば有線のLANで接続されている。
データ管理インタフェース部71は、呼制御部72から入力される情報をデータ管理装置部62へ送信し、データ管理装置部62から送信される情報を受信して呼制御部72へ出力する。
データ管理装置部62は、回線制御装置52のデータ管理インタフェース部71及びGPSインタフェース部73と例えば有線のLANで接続されているとともに、中央制御部61と例えば有線で接続されている。
データ管理装置部62は、中央制御部61から出力される通話情報や質問情報などを入力してデータ管理インタフェース部71へ送信し、データ管理インタフェース部71から送信される通話情報や応答情報などを受信して中央制御部61へ出力し、また、GPSインタフェース部73から送信される位置情報や動態情報を受信して中央制御部61へ出力する。
中央制御部61は、データ管理装置部62と例えば有線で接続されており、また、人(指令者)による操作に応じて各種の指示や情報を受け付ける機能や、指令者に対して情報を画面に表示出力する機能や、指令者などにより発せられる音(音声)を入力して通話情報とする機能や、受信された通話相手(本例では、各移動局装置E1〜Em)からの通話情報の音(音声)を出力する機能や、各種の情報をメモリに記憶する機能などを有している。
中央制御部61は、指令者により入力された質問の情報や指令者から入力された音声の情報(通話情報)などをデータ管理装置部62へ出力し、また、データ管理装置部62から入力される情報に関して各種の処理を行う。中央制御部61は、例えば、入力された通話情報を音声として出力することや、入力された応答情報を記憶することや或いは指令者に対して報知することなどを行い、また、入力された位置情報や動態情報を記憶することや或いは指令者に対して報知することなどを行う。
ここで、本例の回線制御装置52では、多少のタイムラグがあっても問題が生じない情報として、位置情報や動態情報をGPSインタフェース部73の側の経路を介して伝送し、また、即時性が求められる情報として、中央制御部61と移動局装置E1〜Emとの間の通話の情報や、中央制御部61から移動局装置E1〜Emへの質問の情報及びその応答の情報(例えば、文字や音声や画像の情報)を呼制御部72の側の経路を介して伝送する構成とした。なお、例えば、移動局装置E1〜Emから中央制御部61への質問(問い合わせ)の情報及びその応答の情報(例えば、文字や音声や画像の情報)を呼制御部72の側の経路を介して伝送することも可能である。
また、本例では、位置情報と動態情報をGPSインタフェース部73の側の経路を介して伝送するが、他の構成例として、位置情報のみをGPSインタフェース部73の側の経路を介して伝送し、動態情報を呼制御部72の側の経路を介して伝送するような構成を用いることもできる。
また、例えば、基地局装置D1〜Dn或いは基地局インタフェース部F1〜Fn或いはGPSインタフェース部73において移動局装置E1〜Emからの位置情報などを取得した時刻を検出し、当該時刻を特定する情報(時刻情報)を当該位置情報などとともに上位の装置へ伝送するような構成を用いることもできる。
次に、図4(a)、(b)に示されるタイミングチャートを参照して、本例のポーリング方式の具体例を示す。
図4(a)には、GPSインタフェース部73から送信されるポーリング指示信号のタイミングの一例を示してある。
本例では、GPSインタフェース部73は、接続された全ての基地局インタフェース部F1〜Fn(全ての基地局装置D1〜Dnに対応するもの)に対して、これら全ての基地局インタフェース部F1〜Fnについて設定された識別情報(例えば、番号1〜n)を指定したポーリング指示信号を送信する。
図4(b)には、ポーリング指示信号を受信した各基地局インタフェース部F1〜Fnから送信される位置情報などを含むポーリング応答信号のタイミングの一例を示してある。
本例では、各基地局インタフェース部F1〜Fnは、GPSインタフェース部73からポーリング指示信号を受信したタイミングを基準として、予め指定されている識別情報(例えば、番号1〜n)に基づいて送信(返信)するタイミングを計算し、当該計算結果に該当する送信スロットでポーリング応答信号を送信(返信)する。これにより、各基地局インタフェース部F1〜FnからGPSインタフェース部73へ、それぞれ時間差をもったタイミングで、位置情報などが送信される。
ここで、位置情報を例とすると、各移動局装置E1〜EmにおいてGPS機能により測位される位置情報が、1分間に数回程度で定期的に基地局装置D1〜Dnへ伝送される。そして、これらの位置情報が各基地局装置D1〜Dnから各基地局インタフェース部F1〜Fnへ逐次伝送され、基地局インタフェース部F1〜Fnは受信した位置情報を保持してGPSインタフェース部73からのポーリングの指示を待機する。GPSインタフェース部73は、基地局インタフェース部F1〜Fnへ数秒毎に定期的にポーリングの指示を送信し、当該ポーリングの指示を受信した基地局インタフェース部F1〜Fnは所定のタイミングで保持している位置情報をGPSインタフェース部73へ送信する。GPSインタフェース部73は、取得された位置情報を、順次、データ管理装置部62へ伝送して中央制御部61へ送る。また、本例では、動態情報についても、位置情報と同様なポーリング通信により、上位の装置へ送る。
ここで、本例では、GPSインタフェース部73による基地局インタフェース部F1〜Fnからの受信処理が常に稼動していて、1回のポーリングにより全ての基地局インタフェース部F1〜Fnからの情報受信が完了すると再び同様なポーリングによる情報受信を繰り返して行うことにより、全ての基地局インタフェース部F1〜Fnにより収集される各移動局装置E1〜Emの位置情報や動態情報を定期的に収集する構成としてある。
他の構成例として、1回のポーリングにおけるn個の基地局インタフェース部F1〜Fnからの情報受信の途中や、或いは、1回のポーリングにおけるn個の基地局インタフェース部F1〜Fnからの情報受信が完了した後であって次の同様なポーリングによる情報受信を行う前に、GPSインタフェース部73による受信処理をいったん停止する期間(休止期間)が設けられてもよい。このような休止期間は、種々な用途で使用することが可能であり、例えば、制御情報のやりとりのための処理や、緊急時などに任意の基地局インタフェース部F1〜Fnから任意の情報が返信される場合の処理などを行うために使用することが可能である。
以上のように、本例の無線通信システムでは、回線制御装置52と、複数の基地局装置D1〜Dnと、複数の移動局装置E1〜Emを有した構成において、複数の基地局装置D1〜Dnの各々は、自局装置(当該基地局装置D1〜Dnの各々)に位置登録した移動局装置のうちの任意の移動局装置の位置情報及び動態情報を収集し、また、回線制御装置52は、複数の基地局装置D1〜Dnの各々と通信を行う複数の基地局インタフェース部F1〜Fnを備えて、各々の基地局装置D1〜Dnにより収集された位置情報及び動態情報を収集して各基地局インタフェース部F1〜Fnの記憶部(本例では、バッファG1〜Gn)に記憶し、そして、複数の基地局インタフェース部F1〜Fnの各々により基地局インタフェース部F1〜Fn毎に、ポーリング方式による所定の順序に従って、記憶した位置情報及び動態情報を出力して回線制御装置52の上位の装置へ送信する。
また、本例の無線通信システムでは、回線制御装置52は、上位の装置(本例では、データ管理装置部62及び中央制御部61)と通信を行う上位側のインタフェース部(本例では、GPSインタフェース部73)を備え、当該上位側のインタフェース部が、複数の基地局インタフェース部F1〜Fnとの間で上記したポーリング方式による通信を行うことにより、複数の基地局インタフェース部F1〜Fnに記憶された位置情報及び動態情報を前記所定の順序で収集して、上位の装置へ送信する。
このように、本例の無線通信システムでは、無線回線を用いて移動局装置E1〜Emから基地局装置D1〜Dnの側へGPSによる位置情報などを伝送するに際して、回線制御装置52において、移動局装置E1〜Emからの位置情報などを基地局インタフェース部F1〜Fnにより受信していったん保持し、当該保持した情報をポーリング方式でGPSインタフェース部73により取得して上位の装置へ送る。
従って、本例の無線通信システムでは、例えば、大規模システムにおいても、各移動局装置E1〜EmのGPS機能により取得される大量の位置情報などをポーリング方式により滞りなく処理して上位の中央制御部61まで伝送することが可能であり、システムの運用効率を低下させないようにすることができる。
一例として、各移動局装置E1〜Emを消防車や救急車などの車両に搭載して、各車両の位置を中央制御部61などで一括して管理することができる。基地局インタフェース部F1〜Fnの基板の数nが100枚などで、全ての移動局装置E1〜Emの数mが5000台などである大規模システムにおいても、各移動局装置E1〜Emの位置情報などの収集を効率的に行うことができる。
なお、本例の無線通信システムに備えられた回線制御装置52では、各基地局インタフェース部F1〜Fnが各基地局装置D1〜Dnから移動局装置E1〜Emからの所定の情報(本例では、位置情報及び動態情報)を受信する機能により受信手段が構成されており、各基地局インタフェース部F1〜FnのバッファG1〜Gnが各基地局装置D1〜Dnからの所定の情報を記憶する機能により記憶手段が構成されており、GPSインタフェース部73が各基地局インタフェース部F1〜FnのバッファG1〜Gnに記憶された情報を各基地局インタフェース部F1〜Fnについて時間差をもって順番にポーリング方式により取得する機能により取得手段が構成されており、GPSインタフェース部73が取得した情報を上位の装置(本例では、データ管理装置部62を経由して中央制御部61)へ送信する機能により送信手段が構成されている。
本発明の第2実施例を説明する。
なお、上記した第1実施例と同様な構成や動作については説明を省略或いは簡易化する。
本例では、中央制御部61が、自動的に或いは指令者が当該中央制御部61において操作を行うことに応じて、データ管理装置部62を介して回線制御装置52のGPSインタフェース部73を制御する機能を有しており、これにより、GPSインタフェース部73と基地局インタフェース部F1〜Fnとの間で行われるポーリング通信の態様を制御することが可能である。また、GPSインタフェース部73は、各基地局インタフェース部F1〜Fnを制御して、各基地局インタフェース部F1〜Fnにより行われるポーリング通信の態様を制御することが可能である。
具体的には、複数の基地局インタフェース部F1〜Fnから順番にポーリング応答信号をGPSインタフェース部73へ送信する場合における当該順番を任意に設定や変更することによりポーリング応答の優先順位を設定や変更することができ、また、或る基地局インタフェース部F1〜Fnからポーリング応答信号を送信する回数を他の基地局インタフェース部F1〜Fnからポーリング応答信号を送信する回数と比べて多く(或いは、少なく)設定することによりポーリング応答の回数や頻度を設定や変更することができる。
例えば、中央制御部61では、下位の装置(本例では、回線制御装置52、基地局装置D1〜Dn、移動局装置E1〜Em)或いは他の外部装置から受信した情報又は指令者により入力された情報に基づいて、或る基地局装置D1〜Dnの通信可能領域において大規模な災害などの緊急事態が発生したことを検出したことに応じて、当該基地局装置D1〜Dnに対応した基地局インタフェース部F1〜Fnについて、ポーリングの優先順位を高める(早める)ことや、ポーリングの回数や頻度を高める(多くする)ことができる。このような制御を行うと、緊急事態が発生した領域をカバーする基地局装置D1〜Dnの配下に存在する移動局装置E1〜Emの位置情報や動態情報を優先的に取得して中央制御部61により把握することができるため、緊急事態が発生した場所の付近に関する情報を優先的に収集して監視などすることができる。
また、中央制御部61は、収集した各移動局装置E1〜Emの位置情報や動態情報などをメモリに記憶しており、例えば、予め記憶された地図情報などとともに画面に表示して指令者などに対して報知する。
図5には、中央制御部61において行われる画面表示の内容の一例を示してある。
本例では、現場付近の地図の情報に重ねて、5個の基地局装置の位置及び各基地局装置の通信可能領域(エリア1〜5)と、各移動局装置の位置と、或る移動局装置に関するコード番号や名称や動態情報が表示されている。
また、本例では、エリア2で緊急事態が発生しており、当該エリア2をカバーする基地局装置について高いポーリングの優先度が設定されており、他のエリア1、3〜5をカバーする基地局装置については通常のポーリングの優先度(エリア2をカバーする基地局装置より低い優先度)が設定されている。本例では、これらの優先度の違いが各エリア1〜5を表す線の種類の違いにより人間の視覚的に識別可能となっている。
また、本例では、高いポーリングの優先度が設定されたエリア2をカバーする基地局装置の配下に存在する移動局装置(優先度が高い移動局装置)と、通常のポーリングの優先度が設定されたエリア1、3〜5をカバーする基地局装置の配下に存在する移動局装置(通常の移動局装置)とが、各移動局装置を表す色の違いにより人間の視覚的に識別可能となっている。
また、本例では、中央制御部61により自動的に検出されて或いは中央制御部61において指令者により指定されるなどして特に注目されている移動局装置について、そのコード番号「100111」や、その名称「救急車1号」や、その動態情報「患者搬送中」が表示されている。
以上のように、本例の無線通信システムでは、上位の装置(本例では、中央制御部61)からの制御により、回線制御装置52におけるGPSインタフェース部73と基地局インタフェース部F1〜Fnとの間で行われるポーリング通信の優先度などの態様を設定や変更することができる。また、上位の装置では、複数の移動局装置E1〜Emの位置情報や動態情報などを記憶する記憶部を有しており、当該記憶した情報に基づいて、地図情報や、各基地局装置D1〜Dnの位置情報や、各移動局装置E1〜Emの位置情報などを表示部の画面に表示し、優先度の高さなどの違いを人間の視覚的に識別可能に表示することができる。また、上位の装置では、例えば、操作部が指令者により操作されることに応じて、移動局装置E1〜Emなどに対して各種の指令を発するようなことも可能である。
なお、本例の無線通信システムでは、中央制御部61がデータ管理装置部62を介してGPSインタフェース部73と複数の基地局インタフェース部F1〜Fnとの間で行われるポーリング通信の態様を制御する機能により制御手段が構成されており、中央制御部61が例えば図5に示されるような情報を画面に表示する機能により出力手段が構成されている。
ここで、以上の実施例では、回線制御装置52の内部に備えられたGPSインタフェース部73と基地局インタフェース部F1〜Fnとの間で行われるポーリング方式の送受に関する構成を示したが、他の構成例として、上位の装置である中央制御部61或いはデータ管理装置部62などに本例のGPSインタフェース部73と同様なインタフェース部の機能を備え、回線制御装置52には本例のGPSインタフェース部73の機能を備えずに、上位の装置の当該インタフェース部の機能(本例のGPSインタフェース部73と同様なインタフェース部の機能)と回線制御装置52の基地局インタフェース部F1〜Fnとの間を接続して本例と同様なポーリング方式の送受を行うような構成とすることもできる。
また、他の構成例として、GPSインタフェース部73と同様な機能及び本例の基地局インタフェース部F1〜Fnと同様なポーリングの機能を、それぞれ、各基地局装置D1〜Dn及び当該各基地局装置D1〜Dnにより収容される複数の移動局装置E1〜Emに備えて、基地局装置D1〜Dnと収容される移動局装置E1〜Emとの間で本例と同様なポーリング方式の送受を行うことも可能である。この場合、各基地局装置D1〜Dnが配下に存在する移動局装置E1〜Emに対してポーリング指示信号を無線送信し、当該移動局装置E1〜Emの各々が予め設定された返信のタイミングでポーリング応答信号を当該各基地局装置D1〜Dnに対して無線送信する。一例として、各基地局装置D1〜Dnは、配下に存在する移動局装置E1〜Emの位置情報や動態情報をポーリング方式により収集してメモリ(例えば、バッファ)に記憶し、上位の装置(例えば、中央制御部61など)からの指示に基づいて当該記憶した情報を上位の装置へ送信することができる。
ここで、本発明に係るシステムや装置(機器)などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々な装置やシステムとして提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置(機器)などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
消防デジタル無線システムの構成例を示す図である。 車載機及び携帯機の構成例を示す図である。 本発明の一実施例に係る無線通信システムの構成例を示す図である。 (a)及び(b)はポーリング処理の一例を示す図である。 画面表示の内容の一例を示す図である。 無線通信システムの構成例を示す図である。
符号の説明
1・・指令装置、 2、52、82・・回線制御装置、 11・・操作部、 12、34、44・・表示部、 13・・記憶部、 21・・車載機、 22・・携帯機、 23・・置台、 A1〜An、D1〜Dn、H1〜Hn・・基地局装置、 B1〜Bn・・遠隔制御器、 C1〜Cm、E1〜Em、I1〜Im・・移動局装置、 31、41・・アンテナ、 32、42・・無線部、 33、43・・キー操作部、 35、45・・マイク部、 36、46・・スピーカ部、 37、47・・メモリ、 38・・携帯インタフェース、 39、49・・制御部、 48・・車載インタフェース、 51、81・・管理センタ、 61、91・・中央制御部、 62、92・・データ管理装置部、 71、101・・データ管理インタフェース部、 72、102・・呼制御部、 73・・GPSインタフェース部、 F1〜Fn、J1〜Jn・・基地局インタフェース部、

Claims (3)

  1. 上位の装置と、複数の基地局装置と、前記基地局装置と無線により通信する複数の移動局装置を備え、前記移動局装置から無線により送信される情報を前記基地局装置により受信して前記上位の装置へ伝送する無線通信システムにおいて、
    前記基地局装置により前記移動局装置から受信された所定の情報を前記複数の基地局装置のそれぞれ毎に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された情報を前記複数の基地局装置のそれぞれ毎に時間差をもって取得する取得手段と、を備え、
    前記取得手段により取得される情報が前記上位の装置により取得される、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記取得手段により前記記憶手段に記憶された情報を前記複数の基地局装置のそれぞれ毎に時間差をもって取得する態様を制御する制御手段と、
    地図情報と、前記基地局装置の位置情報と、前記移動局装置の位置情報と、前記制御手段により制御された態様に関する情報を出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  3. 上位の装置と接続されるとともに複数の基地局装置と接続されて、前記基地局装置により複数の移動局装置から受信された所定の情報を受信して前記上位の装置へ送信する回線制御装置において、
    前記基地局装置により前記移動局装置から受信された前記所定の情報を前記複数の基地局装置のそれぞれ毎から受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記所定の情報を前記複数の基地局装置のそれぞれ毎に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された情報を前記複数の基地局装置のそれぞれ毎に時間差をもって取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された情報を前記上位の装置へ送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする回線制御装置。
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