JP2010130451A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 緊急地震速報を受信してから地震が発生し、家屋が崩壊しても救助隊がユーザの位置を容易に把握可能な通信装置を提供する。
【解決手段】 緊急地震速報を受信した後にタイマのカウントを開始し(S210〜S240ステップ)、タイマが所定の時間をカウントするまでにキー操作がなければブザー音を鳴動させる(S280ステップのYES、S290ステップ)。一方、タイマが所定の時間をカウントするまでに電源供給が断となれば(S280ステップのNO、S300ステップのYES)、同様にブザー音を鳴動させる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、広域通信網に接続されて通信を行う通信装置に関するものであり、特に気象庁が配信する緊急地震速報を受信して避難指示を行う通信装置に関する。
近年、通信インフラの発達により、通信に関する様々な付加サービスが普及するようになってきた。例えば電話装置においては、一般電話回線以外に、IP電話網やインターネット等の広域通信網に接続して、データ通信サービス等の様々なサービスを受けることが可能な電話装置が普及している。
このような通信装置が備える機能の一つとして、地震発生時に気象庁が配信する緊急地震速報の受信機能が存在する。緊急地震速報とは、日本では西暦2007年10月1日より実施が開始された情報配信サービスである。使用者は緊急地震速報に対応する通信装置を購入し、且つ緊急地震速報の配信サービス会社と契約することにより、このサービスを利用することができる。
地震発生時に緊急地震速報を受信した通信装置は、通信装置に予め記録されている地域情報、例えば通信装置が設置されている場所の緯度/経度情報等を用いて、予測震度や主要動(=地震動のうち、人体に最も強く感じられる部分。通常はS波)が到達する予測時刻等を算出する。
算出結果は、例えば液晶パネルによる画像表示や、スピーカによる音声出力により、使用者に通知される。これにより使用者は、震源地から主要動が到達するまでの間に、机の下に隠れたり火の元を消したりする等の避難行動をとることができる。
上記のような緊急地震速報を受信可能な装置として特許文献1においては、専用の地震情報表示装置等を用いることなく、構内電話システムを利用して、地震事前情報等を音声により通知すると共に、当該利用者へ避難経路を案内する機能を有する構内電話システムが開示されている。
又、最近の気象庁が配信する緊急地震速報では、地震が発生すると複数回報知を行うようになっている。例えば、まず初めに1箇所の地震計で地震の波を検出すると、その旨を即座に端末へ報知し、続いて複数の地点での地震計で地震の波を検出すると、その旨を即座に端末へ報知し、最終的に地震の発生地点や震度等の精度がある程度高まると、最終報として端末に報知を行うようになっている。
特開2008−42320号公報
上記の特許文献1によれば、緊急地震速報を受信することにより二次災害を防止することや、主要動が到達するまでの時間に注意喚起や車両の停止措置等を行うことができる。また、予測震度や到達予測時刻を用いた避難指示を行うことができる。
しかしながら、あくまで地震が発生するまでの対処をユーザに促すことしかできず、地震発生後の対処方法については全く考慮されていない。
そこで、本発明では、あってはならないが、仮に地震発生時(或いは発生後)に家屋が倒壊した場合でもユーザが存在する位置を救急隊に知らせることが可能な通信装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の通信装置は、災害に関する情報を受信した後の所定時間の間キー操作がなければ警告音を出力することを特徴とする。
請求項2記載の通信装置は、災害に関する情報を受信した後の所定時間の間に電源供給が遮断されれば警告音を出力することを特徴とする。
請求項3記載の通信装置は、災害に関する情報である災害情報を受信する受信部と、時間の計時を行う計時部と、ブザー音を鳴動する鳴動部と、キー操作部と、前記受信部が災害情報を受信すると前記計時部が所定時間の計時を開始し、前記計時部が所定時間の計時を終了するまでに前記キー操作部からのキー操作がないと判定すると、前記鳴動部からブザー音を鳴動するように制御する制御部と、を有することを特徴とする。
請求項4記載の通信装置は、災害に関する情報である災害情報を受信する受信部と、時間の計時を行う計時部と、ブザー音を鳴動する鳴動部と、前記受信部が災害情報を受信すると前記計時部が所定時間の計時を開始し、前記計時部が所定時間の計時を終了するまでに電源供給が遮断されたと判定すると、前記鳴動部からブザー音を鳴動するように制御する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、緊急地震速報を受信した後に地震が発生し家屋が崩壊しても子機からブザー音(警告音)が鳴動されるため、救急隊が子機を持っているユーザの位置をいち早く把握することが可能であり、ユーザーを迅速に救助することが可能である。
請求項1及び3記載の通信装置は、災害に関する情報を受信した後の所定時間の間キー操作がなければ警告音を出力することを特徴とする。この為、緊急地震速報等の災害情報を受信した後に所定時間の間キー操作がなければ、地震が発生し家屋が崩壊したと擬似的に判定し、子機からブザー音(警告音)が鳴動されるため、救急隊が子機を持っているユーザの位置をいち早く把握することが可能であり、ユーザーを迅速に救助することが可能である。
請求項2及び4記載の通信装置は、災害に関する情報を受信した後の所定時間の間に電源供給が遮断されれば警告音を出力することを特徴とする。この為、緊急地震速報等の災害情報を受信した後に所定時間の間に電源の遮断があれば、地震が発生し家屋が崩壊したと擬似的に判定し、子機からブザー音(警告音)が鳴動されるため、救急隊が子機を持っているユーザの位置をいち早く把握することが可能であり、ユーザーを迅速に救助することが可能である。
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
[実施の形態1]
〈1−1.電話システムの構成について〉
図1は、本発明のコードレス電話装置を含む電話システムの構成を示すブロック図である。本システムは少なくとも、親機1、子機2、有線LAN41、無線通信網42、IP電話ルータ51、ブロードバンドルータ52、ゲートウェイ53、IP電話網61、インターネット62、PSTN網63(=Public Switched Telephone Network:公衆電話交換網)、及び加入者電話装置71を含むように構成されている。
本発明のコードレス電話装置は、IP通信網に接続可能なコードレス電話装置であり、図中の親機1及び複数の子機2(子機A2a〜子機C2c)がこれに該当する。親機1は、有線LAN41に接続されることにより、電話網を介した音声通信が可能であるIP電話装置である。また親機1は、有線LAN41と無線通信網42との通信を中継する中継機能を持っている。これにより後述する子機2は、親機1を中継してIP電話網61やPSTN網63を介した通話を行うことが可能である。また親機1は、インターネット62を介して、気象庁が配信する緊急自身速報を受信する機能を持つ。なお、親機1の内部構造の詳細については後述する。
子機2は、後述する無線通信網42に接続されて親機1と通信を行うことにより、IP電話網61やPSTN網63を介して他の電話装置と音声通信を行うことが可能な無線通話装置である。なお、子機2の内部構成の詳細については後述する。
有線LAN41は、親機1、IP電話ルータ51、ブロードバンドルータ52、及びゲートウェイ53等が有線接続されたローカルのネットワークである。前記の各装置は有線LAN41に接続されることにより、相互に通信が可能となっている。なお、有線LAN41を構成する物理的な手段としては、例えばツイストペアケーブルを用いた10BASE−T(IEEE802.3iとして標準化)や100BASE−TX(IEEE802.3uとして標準化)等があげられる。
無線通信網42は、親機1と、複数の子機2とが無線接続された小規模の通信網である。具体的には例えば、2.4GHz(ギガヘルツ)の周波数帯の電波を利用したFHSS−WDCT(Frequency Hopping Spread Spectrum - Worldwide Digital Cordless Telephone)準拠の通信方式等を用いて相互に通信を行う。
IP電話ルータ51、及びブロードバンドルータ52は、複数のIPネットワークを相互接続するためのネットワーク中継装置である。具体的には、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルでいうネットワーク層(第3層)やトランスポート層(第4層)の一部のプロトコルを解析して転送を行う。本実施形態では、IP電話ルータ51は有線LAN41とIP電話網61との二つのIPネットワークを相互に接続する役割を持つ。またブロードバンドルータ52は、有線LAN41とインターネット62との二つのIPネットワークを相互に接続する役割を持つ。
ゲートウェイ53は、プロトコル体系が異なるネットワーク間を相互接続するためのプロトコル変換器である。ゲートウェイ53は例えば、有線LAN41とPSTN網63とを接続し、SIP等のシグナリングプロトコルを用いてシグナル変換を行うことにより、両ネットワーク間での通信を可能とする。
IP電話網61は、電話網の一部もしくは全てにVoIP(Voice over Internet Protocol)技術を利用した通信網であり、用いる通信回線としてはFTTH(Fiber To The Home)やADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等の、いわゆるブロードバンド回線が利用される。なおVoIPとは、音声を各種符号化方式で圧縮してパケットに変換し、IPネットワークでリアルタイム伝送する技術である。これによりIP電話網61は音声通話サービスの他、画像の送受信を行うテレビ電話サービス等も提供可能である。
インターネット62は、通信プロトコルによるネットワークを相互接続して構築された広域通信網である。大小様々なコンピュータネットワークを相互に連結させて、国際的な通信ネットワークが構築されている。通信プロトコルとしては主に、TCP/IPが標準的なプロトコルとして採用されている。
PSTN網63は、一般の加入者電話回線ネットワークである。末端に電話装置を接続し、回線交換方式で通信相手に接続して音声通話を行うのに用いられる。加入者電話装置71は、電話加入者がPSTN網63を用いて他の加入者電話装置やIP電話装置と音声通話を行うための電話装置である。
〈1−2.親機の内部構成について〉
図2は、本発明の第一の実施形態に係る親機1の内部を示すブロック図である。親機1は少なくとも、制御部11、メモリ12、表示部13、入力部14、通信制御部15、アンテナ装置16、音声信号処理部17、スピーカ18、マイク19、時計回路20、及びフラッシュメモリ31を含むように構成されている。
制御部11は、親機1の各部を制御することにより通信制御処理(音声データの送受信、発呼の実施、或いは着呼の検知等)を統括制御するための中央処理装置である。また制御部11は、制御部11が備える演算処理装置上でプログラムを実行することにより実現される機能部として、地震情報算出部11aを備えている。
地震情報算出部11aは、通信制御部15を用いてインターネット62から緊急地震速報を受信する。緊急地震速報には、地震検知時刻、地震識別番号、震央地名コード、震源の緯度/経度、震源の深さ、マグニチュード、最大予測震度、データの正確性(測定に使用したシステムや処理手法等)等のデータが含まれている。ただし緊急地震速報に含まれる予測震度及び主要動到達までの予測時間は大まかなものであり、地域毎の詳細な予測震度等は受信装置側で算出する必要がある。
算出処理には大きく分けて、単独観測点処理と、複数観測点処理との二つが存在する。単独観測点処理は、例えばP波検測やレベル法といった、観測点の近くで地震が発生したことを前提とした、局地的な一点型の測定処理である。複数観測点処理は、複数の単独測定点処理の結果を用いて、特定地の予測震度や主要動到達時刻を算出するためのものである。代表的な処理方法としては、テリトリー法やグリッドサーチ法が存在する。
地震情報算出部11aは、緊急地震速報に含まれる単独観測点処理結果と、メモリ12に記録されている緯度/経度情報に基づき、複数観測点処理を行う。具体的には例えば、まず複数の単独観測点処理結果から地震の三要素(震央:X、Y、時間:T、大きさ:M )を求める。さらに特定地の震央距離(震央X、Yから特定地X0、Y0までの距離)D、及び地震の大きさMから有感半径Rを求める。なおここでいう特定地とは、親機1が存在する緯度/経度を意味する。
地震情報算出部11aは、震央距離Dと、地震の大きさMと、震源の深さHとから、特定地での標準強度Sr を求める。そして地質状況などによる特定地における増幅係数Aを求め、標準強度Sr と増幅係数Aとを用いて主要動(S波)の予測強度、最大速度、最大加速度、最大変位、及び到達予測時刻等を求める。なお、地震情報算出部11aが用いる算出方法は上記内容に限定されるものではなく、運用の形態や緊急地震速報に含まれるデータ内容に応じて適宜変更可能である。
メモリ12は、親機1が保持する各種データを一時的に記録する媒体であり、例えば書込可能なRAM(Random Access Memory)等により構成されている。メモリ12は制御部11によって各種通信制御処理が行われる際の処理データや、使用者から受けた指示命令等を一時的に記録しておくためのバッファメモリとしての役割を持つ。
表示部13は、親機1が保持する各種情報(例えば着信時における発信側電話番号等)を使用者に対して表示する。表示部13は例えば、液晶パネル等の小型で消費電力の少ない表示装置を用いる。入力部14は、使用者が親機1を用いて通信を行うための各種操作(例えば通話を行う相手の電話番号の入力等)を行うためのものである。入力部14は通常、数字ボタンやリダイヤルボタン等の複数の操作ボタンから構成されている。
通信制御部15は、親機1を有線LAN41に接続するための通信インタフェースである。通信制御部15は、有線LAN41に接続された呼制御サーバ(不図示)と通信を行うことにより、IP電話システムにおける着信処理や発信処理等を実施することが可能である。また通信制御部15は、アンテナ装置16による無線通信網42を介した無線通信の制御を行う。
アンテナ装置16は、子機2との間で無線通信電波の送受信を行うための無線通信装置である。アンテナ装置16は、所定の通信規格、例えばFHSS−WDCT(Frequency Hopping Spread Spectrum - Worldwide Digital Cordless Telephone)準拠の通信方式等に則って、無線通信を行う。これにより、子機2との間で音声通信やデータ通信等を行うことが可能である。
音声信号処理部17は、通信制御部15により入力された音声データの復号処理を行い、音声信号としてスピーカ18に与える。また音声信号処理部17は、マイク19より入力された音声信号に所定の符号化処理を施して音声データを作成し、通信制御部15に与える。これにより音声データは有線LAN41、無線通信網42、或いはIP電話網61等を通じて接続される他の電話装置へ送信される。
時計回路20は、現在時刻を計時するための回路であり、例えば所定の周波数による発振出力を行う水晶振動子を用いて計時を行う。また時計回路20は、時刻情報だけではなく、現在の月日や曜日といった暦に関連する暦情報の管理を行うことも可能である。
フラッシュメモリ31は、親機1が保持する各種データを一時的に記録する記録装置である。フラッシュメモリ31は、例えば音声信号処理部17が音声信号を生成するための音声情報や、各種制御よって発生する処理データ、設定データ、ユーザデータ等を記録する役割を持つ。フラッシュメモリ31は不揮発の記録媒体であるが、1バイト単位の書き換えが不可能であり、セクタ単位、或いはブロック単位でしか書き換えを行うことができない。
〈1−3.子機の内部構成について〉
図3は、本発明の第一の実施形態に係る子機2の内部を示すブロック図である。子機2は少なくとも、制御部21、メモリ22、表示部23、入力部24、通信制御部25、アンテナ装置26、音声信号処理部27、スピーカ28、マイク29、バッテリ部30、及びフラッシュメモリ32を含むように構成されている。
制御部21は、子機2の各部を制御することにより通信制御処理(音声データの送受信、発呼の実施、或いは着呼の検知等)を統括制御するための中央処理装置である。
メモリ22は、子機2が保持する各種データを一時的に記録する媒体であり、例えば書込可能なRAM(Random Access Memory)等により構成されている。メモリ22は制御部21によって各種通信制御処理が行われる際の処理データや、使用者から受けた指示命令等を一時的に記録しておくためのバッファメモリとしての役割を持つ。
表示部23は、子機2が保持する各種情報(例えば着信時における発信側電話番号等)を使用者に対して表示する。表示部23は例えば、液晶パネル等の小型で消費電力の少ない表示装置を用いる。入力部24は、使用者が子機2を用いて通信を行うための各種操作(例えば通話を行う相手の電話番号の入力等)を行うためのものである。入力部24は通常、数字ボタンやリダイヤルボタン等の複数の操作ボタンから構成されている。
通信制御部25は、アンテナ装置26による無線通信の制御を行う。これにより子機2は、無線通信網42に接続された親機1との通信を行うことが可能である。また、親機1を中継して、PSTN網63を介した着信処理や発信処理等を実施することが可能である。
アンテナ装置26〜フラッシュメモリ32については、親機1のアンテナ装置16〜フラッシュメモリ31と同一の構成であるため、ここでは説明を省略する。バッテリ部30は、外部電源(不図示)より電力の供給を受け、電力を一時的に備蓄しておく。例えば充電式アルカリ電池やリチウムイオンバッテリ等が用いられる。
〈1−4.本実施例装置の動作について〉
ここで、本発明を適用してなる実施例装置における親機1及び子機2を用いた、緊急地震速報受信時における動作を、図1〜図3のブロック図と、図4及図5のフロー図とを用いながら説明する。
図4は、本実施形態における親機1の処理フローである。図4に示す処理フローは、親機1の電源が起動し、且つPSTN網63等を介した通話処理状態となった段階で、開始される。本処理の開始後、地震情報算出部11aはステップS110において、LAN41等の通信網を介した緊急地震速報の受信を検知したかどうかの判定を行う。検知していない場合、再びステップS110に移行し、継続して監視を行う。なお、図示していないが、監視中に通話処理が終了した場合は、本処理を終了する。
緊急地震速報を検知した場合、S120ステップにおいて制御部11は、S110ステップで受信した緊急地震速報が最終報であると判定すると、S130ステップへ処理を進め、そうでなければS140ステップへ処理を進める。尚、最終報であるか否かの判定は、受信した緊急地震速報に含まれている最終報であることを示す情報を検出したか否かに基づいて判定している。
S130ステップでは、制御部11は、受信した緊急地震速報に基づいて地震情報算出部11aが震度などを算出し、この算出結果に基づいて例えば、フラッシュメモリ31に予め記録されている固定メッセージ(例えば、震度5の地震が発生します。5、4、3・・・)を読み出し、音声信号処理部17により音声信号に変換し、スピーカ18から出力することにより、地震が発生した旨の報知を行う。又、通信制御部15を制御することにより緊急地震速報を受信した旨の信号を子機2へ送信する。
S140ステップでは、制御部11は、受信した緊急地震速報に基づいて地震情報算出部11aが震度などを算出し、この算出結果に基づいて例えば、フラッシュメモリ31に予め記録されている固定メッセージ(例えば、震度5の地震が発生します。5、4、3・・・)を読み出し、音声信号処理部17により音声信号に変換し、スピーカ18から出力することにより、地震が発生した旨の報知を行う。又、通信制御部15を制御することにより緊急地震速報の最終報を受信した旨の信号を子機2へ送信する。
次に子機2の動作について図5のフロー図を用いて説明する。図5は、本実施形態における子機2の処理フローである。図5のS210ステップにおいて、制御部21は、通信制御部25が親機1から緊急地震速報を受信したと判定するとS220ステップへ処理を進める。
S220ステップでは、制御部21は、S210ステップで受信した緊急地震速報が最終報であると判定すると、S230ステップへ処理を進め、そうでなければS250ステップへ処理を進める。尚、最終報であるか否かの判定は、親機1から受信した情報から最終報であることを示す情報を検出したか否かに基づいて判定している。
S230ステップでは、制御部21は、例えば、フラッシュメモリ32に予め記録されている固定メッセージを読み出し、音声信号処理部27により音声信号に変換し、スピーカ28から出力することにより、地震が発生した旨の報知を行う。
S240ステップでは、制御部21は、内蔵しているタイマ(図示せず)のカウントを開始する。例えば、予め設定されている時間(例えば5分)のカウントを開始する。
S250ステップでは、制御部21は、例えば、フラッシュメモリ32に予め記録されている固定メッセージを読み出し、音声信号処理部27により音声信号に変換し、スピーカ28から出力することにより、地震が発生した旨の報知を行う。
S260ステップでは、制御部21は、入力部24からキー操作があると判定するとS270ステップへ処理を進め、そうでなければS280ステップへ処理を進める。
S270ステップでは、制御部21は、前記S260ステップで入力されたキーに対応する動作を実行する。
S280ステップでは、制御部21は、S240ステップでカウントを開始したタイマが5分のカウントを終了したと判定すると、S290ステップへ処理を進め、そうでなければS300ステップへ処理を進める。
S290ステップでは、制御部21は、スピーカ28からブザー音(警告音、例えばメロディーや音声メッセージでも良い)を鳴動させる。尚、スピーカ28以外にブザー音鳴動の為のスピーカを設けてブザー音を鳴動させても良い。
S300ステップでは、制御部21は、アダプタ(図示せず)からの電源供給が遮断されたと判定すると、S290ステップへ処理を進める。
このように、子機2側では、緊急地震速報の最終報を受信してから所定時間の間キー操作がなければ自動的にブザー音を鳴動する構成となっている。この為、仮に地震速報を受信後に地震が発生し、家屋が崩壊しても子機2からブザー音が鳴動されるため、ユーザの存在する位置(例えばユーザが子機を持っている状態では)を救急隊が発見しやすくなる。
尚、S260ステップでキー操作があると操作に対応する動作を実行しブザー鳴動を禁止する構成としたが、S260ステップのキー操作は、ブザー鳴動を解除するためのキー操作と限定しても良い。このような構成とすることにより、緊急地震速報が報知された後にユーザが子機2を持ち、誤ってキー操作がなされてブザー鳴動が解除されることを回避することが可能である。
又、本実施例では、緊急地震速報を受信してから所定時間の間に電源供給が絶たれるとブザーを鳴動する構成とした。このような構成としたのは、仮に地震速報を受信後に地震が発生し、家屋が崩壊し且つ停電状態となっても子機2からブザー音が鳴動されるため、ユーザの存在する位置(例えばユーザが子機を持っている状態では)を救急隊が発見しやすくなる。
更に、本実施例では、S290ステップのブザー鳴動後にユーザが所定のキー操作を施すことによりブザー鳴動を停止させる構成としても良い。又、本実施例装置では、子機2においてブザーを鳴動させる構成としたが、親機1においても同様に実施可能である。
本発明を適用してなる実施例である電話システムの構成を示すブロック図である。 本実施例装置に係る通信装置の親機の構成を示すブロック図である。 本実施例装置に係る通信装置の子機の構成を示すブロック図である。 本実施例装置に係る親機1の動作を示すフロー図である。 本実施例装置に係る子機2の動作を示すフロー図である。
符号の説明
1 親機
11a 地震情報算出部
15 通信制御部
16 アンテナ装置
17 音声信号処理部
18 スピーカ
20 時計回路
2 子機
25 通信制御部
26 アンテナ装置
27 音声信号処理部
28 スピーカ
31 フラッシュメモリ
32 フラッシュメモリ

Claims (4)

  1. 災害に関する情報を受信した後の所定時間の間キー操作がなければ警告音を出力することを特徴とする通信装置。
  2. 災害に関する情報を受信した後の所定時間の間に電源供給が遮断されれば警告音を出力することを特徴とする通信装置。
  3. 災害に関する情報である災害情報を受信する受信部と、時間の計時を行う計時部と、ブザー音を鳴動する鳴動部と、キー操作部と、
    前記受信部が災害情報を受信すると前記計時部が所定時間の計時を開始し、前記計時部が所定時間の計時を終了するまでに前記キー操作部からのキー操作がないと判定すると、前記鳴動部からブザー音を鳴動するように制御する制御部と、を有することを特徴とする通信装置。
  4. 災害に関する情報である災害情報を受信する受信部と、時間の計時を行う計時部と、ブザー音を鳴動する鳴動部と、
    前記受信部が災害情報を受信すると前記計時部が所定時間の計時を開始し、前記計時部が所定時間の計時を終了するまでに電源供給が遮断されたと判定すると、前記鳴動部からブザー音を鳴動するように制御する制御部と、を有することを特徴とする通信装置。
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