JP2010034962A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】緊急地震速報の受信により通話回線の強制切断、又は着信拒否が行われた場合に、通話相手に切断理由又は着信拒否理由を通知することが可能な通信装置を提供する。
【解決手段】本発明の通信装置は、通信部、及び通信部を用いて緊急地震速報を受信する地震情報算出部を備えている。また、通話回線が確立されている状態において緊急地震速報を受信した場合に、通話回線を強制切断する制御部を備えている。さらに、緊急地震速報の受信により通話回線が強制切断された場合に、切断理由を示す切断理由情報を、通話中だった通信先に対して送信する切断理由通知部を備えている。切断理由通知部は、電話番号とメールアドレスとを関連付けた関連情報を参照することにより、強制切断された電話番号に関連付けられているメールアドレス取得する。そして取得したメールアドレスに対して、切断理由を記述した電子メールを生成して送信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、広域通信網に接続されて通信を行う通信装置に関するものであり、特に気象庁が配信する緊急地震速報を受信して避難指示を行う通信装置に関する。
近年、通信インフラの発達により、通信に関する様々な付加サービスが普及するようになってきた。例えば電話装置においては、一般電話回線以外に、IP電話網やインターネット等の広域通信網に接続して、データ通信サービス等の様々なサービスを受けることが可能な電話装置が普及している。
このような通信装置が備える機能の一つとして、地震発生時に気象庁が配信する緊急地震速報の受信機能が存在する。緊急地震速報とは、日本では西暦2007年10月1日より実施が開始された情報配信サービスである。使用者は緊急地震速報に対応する通信装置を購入し、且つ緊急地震速報の配信サービス会社と契約することにより、このサービスを利用することができる。
地震発生時に緊急地震速報を受信した通信装置は、通信装置に予め記録されている地域情報、例えば通信装置が設置されている場所の緯度/経度情報等を用いて、予測震度や主要動(=地震動のうち、人体に最も強く感じられる部分。通常はS波)が到達する予測時刻等を算出する。
算出結果は、例えば液晶パネルによる画像表示や、スピーカによる音声出力により、使用者に通知される。これにより使用者は、震源地から主要動が到達するまでの間に、机の下に隠れたり火の元を消したりする等の避難行動をとることができる。
上記のような緊急地震速報を受信可能な装置として特許文献1においては、専用の地震情報表示装置等を用いることなく、構内電話システムを利用して、地震事前情報等を音声により通知すると共に、当該利用者へ避難経路を案内する機能を有する構内電話システムが開示されている。
特開2008−42320号公報
上記の特許文献1によれば、緊急地震速報を受信することにより二次災害を防止することや、主要動が到達するまでの時間に注意喚起や車両の停止措置等を行うことができる。また、予測震度や到達予測時刻を用いた避難指示を行うことができる。
しかしながら上記のように、緊急地震速報受信機能と音声通話機能とが同一の通信装置又は通信システムにより実現されている場合、緊急地震速報の受信時に報知処理を優先するため、通話回線を強制的に切断する。このため、緊急地震速報受信時に通話が行われていた場合、通話相手は通話回線が切断された原因を知ることができなかった。このような状況では、通話相手は再接続を試みる可能性が高いが、緊急地震速報を受信した通信装置は通話機能を停止させているため、再接続要求は受け付けられない。このため、通話相手を混乱させるという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、その目的は、緊急地震速報の受信により通話回線が強制切断された場合や、緊急地震速報の報知処理優先のために着信拒否が行われた場合であっても、通話相手に対して切断理由又は着信拒否理由を通知することが可能な通信装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の通信装置は、通信網に接続可能な通信部と、前記通信部を用いて通信網より緊急地震速報を受信して地震情報を算出する地震情報算出部と、前記通信部により通話回線が確立されている状態において緊急地震速報を受信した場合に、通話回線を切断する制御部とを備えた通信装置において、緊急地震速報の受信時に切断された通話回線における通信先に対して、切断理由を示す切断理由情報を送信する切断理由通知部を備えたことを特徴としている。
この構成によると、本発明の通信装置は、通信網に接続可能なネットワークカードや無線LAN装置等を含む通信部を備えている。また通信部を用いてインターネット等の広域通信網から気象庁の配信する緊急地震速報を受信して予測震度や主要動の予測到達時刻を含む地震情報を算出する地震情報算出部を備えている。また、通話回線が確立されている状態において緊急地震速報を受信した場合に、通話回線を強制切断する制御部を備えている。さらに、緊急地震速報の受信により通話回線が強制切断された場合に、切断理由を示す切断理由情報を、通話中だった通信先に対して送信する切断理由通知部を備えている。
また上記目的を達成するために本発明の通信装置は、前記通信部を用いて電子メールを送信するメール送信部と、電話番号とメールアドレスとを関連付けた関連情報を記録した記録部とを備え、前記切断理由通知部が、前記通信先の電話番号に関連付けられたメールアドレスを前記関連情報に基づいて判別し、判別したメールアドレスに対して、前記切断理由情報を含む電子メールを、前記メール送信部により送信することを特徴としている。
この構成によると、本発明の通信装置は、電子メールを送信するためのメール送信部を備えている。また、電話番号とメールアドレスとを関連付けた関連情報、例えばアドレス帳を記録する記録部を備えている。緊急地震速報の受信により通話回線が強制切断されると、切断理由通知部は、通話中だった通信先の電話番号に関連付けられているメールアドレスを、関連情報から取得する。そして取得したメールアドレスに対して、切断理由を記述した電子メールを生成して送信する。
また上記目的を達成するために本発明の通信装置は、電話番号に含まれる数字から前記電話番号が携帯電話用の電話番号であるか否かを判定する番号判定部を備え、前記切断理由通知部が、前記番号判定部により前記通信先の電話番号が携帯電話用の電話番号であると判定された場合に、前記通信先の電話番号に関連付けられたメールアドレスを前記関連情報に基づいて判別し、判別した前記メールアドレスに対して、前記切断理由情報を含む電子メールを、前記メール送信部により送信することを特徴としている。
この構成によると、本発明の通信装置は、電話番号が携帯電話番号であるか否かを判定する番号判定部を備えている。緊急地震速報の受信により通話回線が強制切断されると、切断理由通知部は、通話中であった通信先の番号が携帯電話番号であるか否かを番号判定部により判定する。そして携帯電話番号であると判定された場合にのみ、通話中だった通信先の電話番号に関連付けられているメールアドレスに、切断理由を記述したメールを送信する。
また上記目的を達成するために本発明の通信装置は、前記切断理由通知部が、前記通信先の電話番号に関連付けられたメールアドレスが携帯電話用のメールアドレスであるか否かを前記関連情報に基づいて判定し、携帯電話用のメールアドレスであると判定された場合に、前記メールアドレスに対して、前記切断理由情報を含む電子メールを、前記メール送信部により送信することを特徴としている。
この構成によると、切断理由通知部は、通話中だった通信先の電話番号に関連付けられたメールアドレスが、携帯電話用のメールアドレスとして関連情報に記録されている場合にのみ、上記メールアドレスに対して、切断理由を記述した電子メールを送信する。
また上記目的を達成するために本発明の通信装置は、前記切断理由情報を示す音声情報を記録した記録部を備え、前記切断理由通知部が、前記通信先の電話番号に対して通話回線の確立要求を行い、通話回線の確立が成功した場合に、前記音声情報又は前記音声情報より生成した音声信号を、前記通信部により前記通信先へ送信することを特徴としている。
この構成によると、本発明の通信装置は、切断理由を示す音声情報を記録した記録部を備えている。緊急地震速報の受信により通話回線が強制切断されると、切断理由通知部は、通話中だった通話先に対して通話回線の再確立を試みる。そして通話回線の再確立が成功した場合に、切断理由を示す音声情報、又は音声情報から生成した音声信号を送信する。
また上記目的を達成するために本発明の通信装置は、前記地震情報算出部が緊急地震速報を受信してから予め定められた時間内に前記通信部が通話回線の確立要求を検知した場合に、前記確立要求に対する拒否を行い、拒否理由を示す拒否理由情報を前記確立要求の発信元に対して送信する拒否理由通知部を備えたことを特徴としている。
この構成によると、地震情報算出部が緊急地震速報を受信してから所定時間内に通信部が通話回線の確立要求を検知した際に、確立要求に対する拒否、つまり着信拒否を行い、着信拒否理由を示す拒否理由情報を上記確立要求の発信元に対して送信する拒否理由通知部を備えている。
また上記目的を達成するために本発明の通信装置は、前記通信部を用いて電子メールを送信するメール送信部と、電話番号とメールアドレスとを関連付けた関連情報を記録した記録部とを備え、前記拒否理由通知部が、前記発信元の電話番号に関連付けられたメールアドレスを前記関連情報に基づいて判別し、判別したメールアドレスに対して、前記拒否理由情報を含む電子メールを、前記メール送信部により送信することを特徴としている。
この構成によると、本発明の通信装置は、電子メールを送信するためのメール送信部を備えている。また、電話番号とメールアドレスとを関連付けた関連情報、例えばアドレス帳を記録する記録部を備えている。地震情報算出部が緊急地震速報を受信してから所定時間内に通信部が通話回線の確立要求を検知すると、拒否理由通知部は、発信元の電話番号に関連付けられているメールアドレスを、関連情報から取得する。そして取得したメールアドレスに対して、着信拒否理由を記述した電子メールを生成して送信する。
また上記目的を達成するために本発明の通信装置は、電話番号に含まれる数字から前記電話番号が携帯電話用の電話番号であるか否かを判定する番号判定部を備え、前記拒否理由通知部が、前記番号判定部により前記発信元の電話番号が携帯電話用の電話であると判定された場合に、前記発信元の電話番号に関連付けられたメールアドレスを前記関連情報に基づいて判別し、判別した前記メールアドレスに対して、前記拒否理由情報を含む電子メールを、前記メール送信部により送信することを特徴としている。
この構成によると、本発明の通信装置は、電話番号が携帯電話番号であるか否かを判定する番号判定部を備えている。緊急地震速報の受信から所定時間内に通話回線の確立要求が検知されると、拒否理由通知部は、確立要求の発信元の番号が携帯電話番号であるか否かを、番号判定部により判定する。そして携帯電話番号であると判定された場合にのみ、発信元の電話番号に関連付けられているメールアドレスに、着信拒否理由を記述したメールを送信する。
また上記目的を達成するために本発明の通信装置は、前記拒否理由通知部が、前記発信元の電話番号に関連付けられたメールアドレスが携帯電話用のメールアドレスであるか否かを前記関連情報に基づいて判定し、携帯電話用のメールアドレスであると判定された場合に、前記メールアドレスに対して、前記拒否理由情報を含む電子メールを、前記メール送信部により送信することを特徴としている。
この構成によると、拒否理由通知部は、確立要求の発信元の電話番号に関連付けられたメールアドレスが、携帯電話用のメールアドレスとして関連情報に記録されている場合にのみ、上記メールアドレスに対して、着信拒否理由を記述した電子メールを送信する。
また上記目的を達成するために本発明の通信装置は、前記拒否理由情報を示す音声情報を記録した記録部を備え、前記拒否理由通知部が、前記発信元の電話番号に対して通話回線の確立要求を行い、通話回線の確立が成功した場合に、前記音声情報又は前記音声情報より生成した音声信号を、前記通信部により前記通信先へ送信することを特徴としている。
この構成によると、本発明の通信装置は、着信拒否理由を示す音声情報を記録した記録部を備えている。緊急地震速報を受信してから所定時間内に通話回線の確立要求が検知されると、拒否理由通知部は、確立要求の発信元に対して、通話回線の確立を試みる。そして通話回線の確立が成功した場合に、着信拒否理由を示す音声情報、又は音声情報から生成した音声信号を送信する。
本発明の構成によれば、切断理由通知部を備えているため、通話処理中に緊急地震速報を受信して通話回線が強制切断された場合でも、通話処理中だった通信先に対して、緊急地震速報が発令されて回線が切断されたことを通知することができる。このため、通話処理中だった通信先の人間(以下、「通話相手」という)が混乱し、再接続を何度も試みる等の不要な作業が発生するのを回避できる。
また本発明の構成によれば、緊急地震速報が発令されて回線が切断されたことを、電子メールを用いて通話相手に通知することができる。このため、緊急地震速報の報知処理と並行して通知処理を行うことが可能であるため、報知処理に支障をきたすことがない。
また本発明の構成によれば、通話処理中だった通信先の電話番号が携帯電話用の番号である場合のみ、通信先の電話番号に関連付けられているメールアドレスへ、切断理由を記述したメールを送信する。これは、携帯電話用の番号に関連付けられているメールアドレスが、携帯電話用のメールアドレスである確率が高いためである。パソコン用のメーラは、携帯電話のメーラと比較して即時性に劣る。従ってパソコン用のメールアドレスにはメールを送信しないことにより、無駄となる可能性の高いメールの送信を削減できる。
また本発明の構成によれば、携帯電話用のメールアドレスとしてアドレス帳に登録されているメールアドレスにのみ、切断理由を記述したメールを送信する。従ってパソコン用のメールアドレスにはメールを送信しないことにより、無駄となる可能性の高いメールの送信を削減できる。
また本発明の構成によれば、緊急地震速報が発令されて回線が切断されたことを、音声情報より生成した音声メッセージを用いて、通話相手に通知することができる。このため、緊急地震速報の報知処理と並行して通知処理を行うことが可能であるため、報知処理に支障をきたすことがない。
また本発明の構成によれば、拒否理由通知部を備えているため、緊急地震速報の受信直後、つまり着信拒否状態において着信があったとしても、その着信の発信元に対して、緊急地震速報が発令されて一時的に通話が行えない状態であることを通知することができる。このため、通話相手が混乱し、再接続を何度も試みる等の不要な作業が発生するのを回避できる。
また本発明の構成によれば、緊急地震速報が発令されて一時的に通話が行えない状態であることを、電子メールを用いて、着信の発信元に通知することができる。このため、緊急地震速報の報知処理と並行して通知処理を行うことが可能であるため、報知処理に支障をきたすことがない。
また本発明の構成によれば、着信の発信元が携帯電話番号である場合のみ、発信元の電話番号に関連付けられているメールアドレスへ、着信拒否理由を記述したメールを送信する。従ってパソコン用のメールアドレスにはメールを送信しないことにより、無駄となる可能性の高いメールの送信を削減できる。
また本発明の構成によれば、携帯電話用のメールアドレスとしてアドレス帳に登録されているメールアドレスにのみ、着信拒否理由を記述したメールを送信する。従ってパソコン用のメールアドレスにはメールを送信しないことにより、無駄となる可能性の高いメールの送信を削減できる。
また本発明の構成によれば、緊急地震速報が発令されて一時的に着信拒否状態となっていることを、音声情報より生成した音声メッセージを用いて、通話相手に通知することができる。このため、緊急地震速報の報知処理と並行して通知処理を行うことが可能であるため、報知処理に支障をきたすことがない。
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
[実施の形態1]
〈1−1.電話システムの構成について〉
図1は、本発明のコードレス電話装置(=通信装置)を含む電話システムの構成を示すブロック図である。本システムは少なくとも、親機1、子機2、有線LAN41、無線通信網42、IP電話ルータ51、ブロードバンドルータ52、ゲートウェイ53、IP電話網61、インターネット62、PSTN網63(=Public Switched Telephone Network:公衆電話交換網)、及び加入者電話装置71を含むように構成されている。
本発明のコードレス電話装置は、IP通信網に接続可能なコードレス電話装置であり、図中の親機1及び複数の子機2(子機A2a〜子機C2c)がこれに該当する。親機1は、有線LAN41に接続されることにより、電話網を介した音声通信が可能であるIP電話装置である。また親機1は、有線LAN41と無線通信網42との通信を中継する中継機能を持っている。これにより後述する子機2は、親機1を中継してIP電話網61やPSTN網63を介した通話を行うことが可能である。また親機1は、インターネット62を介して、気象庁が配信する緊急自身速報を受信する機能を持つ。なお、親機1の内部構造の詳細については後述する。
子機2は、後述する無線通信網42に接続されて親機1と通信を行うことにより、IP電話網61やPSTN網63を介して他の電話装置と音声通信を行うことが可能な無線通話装置である。なお、子機2の内部構成の詳細については後述する。
有線LAN41は、親機1、IP電話ルータ51、ブロードバンドルータ52、及びゲートウェイ53等が有線接続されたローカルのネットワークである。前記の各装置は有線LAN41に接続されることにより、相互に通信が可能となっている。なお、有線LAN41を構成する物理的な手段としては、例えばツイストペアケーブルを用いた10BASE−T(IEEE802.3iとして標準化)や100BASE−TX(IEEE802.3uとして標準化)等があげられる。
無線通信網42は、親機1と、複数の子機2とが無線接続された小規模の通信網である。具体的には例えば、2.4GHz(ギガヘルツ)の周波数帯の電波を利用したFHSS−WDCT(Frequency Hopping Spread Spectrum - Worldwide Digital Cordless Telephone)準拠の通信方式等を用いて相互に通信を行う。
IP電話ルータ51、及びブロードバンドルータ52は、複数のIPネットワークを相互接続するためのネットワーク中継装置である。具体的には、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルでいうネットワーク層(第3層)やトランスポート層(第4層)の一部のプロトコルを解析して転送を行う。本実施形態では、IP電話ルータ51は有線LAN41とIP電話網61との二つのIPネットワークを相互に接続する役割を持つ。またブロードバンドルータ52は、有線LAN41とインターネット62との二つのIPネットワークを相互に接続する役割を持つ。
ゲートウェイ53は、プロトコル体系が異なるネットワーク間を相互接続するためのプロトコル変換器である。ゲートウェイ53は例えば、有線LAN41とPSTN網63とを接続し、SIP等のシグナリングプロトコルを用いてシグナル変換を行うことにより、両ネットワーク間での通信を可能とする。
IP電話網61は、電話網の一部もしくは全てにVoIP(Voice over Internet Protocol)技術を利用した通信網であり、用いる通信回線としてはFTTH(Fiber To The Home)やADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等の、いわゆるブロードバンド回線が利用される。なおVoIPとは、音声を各種符号化方式で圧縮してパケットに変換し、IPネットワークでリアルタイム伝送する技術である。これによりIP電話網61は音声通話サービスの他、画像の送受信を行うテレビ電話サービス等も提供可能である。
インターネット62は、通信プロトコルによるネットワークを相互接続して構築された広域通信網である。大小様々なコンピュータネットワークを相互に連結させて、国際的な通信ネットワークが構築されている。通信プロトコルとしては主に、TCP/IPが標準的なプロトコルとして採用されている。
PSTN網63は、一般の加入者電話回線ネットワークである。末端に電話装置を接続し、回線交換方式で通信相手に接続して音声通話を行うのに用いられる。加入者電話装置71は、電話加入者がPSTN網63を用いて他の加入者電話装置やIP電話装置と音声通話を行うための電話装置である。
〈1−2.親機の内部構成について〉
図2は、本発明の第一の実施形態に係る親機1の内部を示すブロック図である。親機1は少なくとも、制御部11、メモリ12、表示部13、入力部14、通信制御部15(=通信部)、アンテナ装置16、音声信号処理部17、スピーカ18、マイク19、時計回路20、及びフラッシュメモリ31(=記録部)を含むように構成されている。
制御部11は、親機1の各部を制御することにより通信制御処理(音声データの送受信、発呼の実施、或いは着呼の検知等)を統括制御するための中央処理装置である。また制御部11は、制御部11が備える演算処理装置上でプログラムを実行することにより実現される機能部として、地震情報算出部11a、番号判定部11b、切断理由通知部11c、及びメール送信部11dを備えている。
地震情報算出部11aは、通信制御部15を用いてインターネット62から緊急地震速報を受信する。緊急地震速報には、地震検知時刻、地震識別番号、震央地名コード、震源の緯度/経度、震源の深さ、マグニチュード、最大予測震度、データの正確性(測定に使用したシステムや処理手法等)等のデータが含まれている。ただし緊急地震速報に含まれる予測震度及び主要動到達までの予測時間は大まかなものであり、地域毎の詳細な予測震度等は受信装置側で算出する必要がある。
算出処理には大きく分けて、単独観測点処理と、複数観測点処理との二つが存在する。単独観測点処理は、例えばP波検測やレベル法といった、観測点の近くで地震が発生したことを前提とした、局地的な一点型の測定処理である。複数観測点処理は、複数の単独測定点処理の結果を用いて、特定地の予測震度や主要動到達時刻を算出するためのものである。代表的な処理方法としては、テリトリー法やグリッドサーチ法が存在する。
地震情報算出部11aは、緊急地震速報に含まれる単独観測点処理結果と、メモリ12に記録されている緯度/経度情報に基づき、複数観測点処理を行う。具体的には例えば、まず複数の単独観測点処理結果から地震の三要素(震央:X、Y、時間:T、大きさ:M )を求める。さらに特定地の震央距離(震央X、Yから特定地X0、Y0までの距離)D、及び地震の大きさMから有感半径Rを求める。なおここでいう特定地とは、親機1が存在する緯度/経度を意味する。
地震情報算出部11aは、震央距離Dと、地震の大きさMと、震源の深さHとから、特定地での標準強度Sr を求める。そして地質状況などによる特定地における増幅係数Aを求め、標準強度Sr と増幅係数Aとを用いて主要動(S波)の予測強度、最大速度、最大加速度、最大変位、及び到達予測時刻等を求める。なお、地震情報算出部11aが用いる算出方法は上記内容に限定されるものではなく、運用の形態や緊急地震速報に含まれるデータ内容に応じて適宜変更可能である。
番号判定部11bは、通信制御部15によりPSTN網63等を介した加入者電話機71との通話回線が確立された際に、通話相手の電話番号(以下、「相手先番号」という)を取得する。なお、相手先番号の取得は、例えば着信時において、通話相手より通知される発信者番号から取得する。或いは、こちらから発信を行った場合は、発信時に入力部14により入力された電話番号を、相手先番号として取得する。
また番号判定部11bは、取得した相手先番号が、携帯電話用の番号(以下、「携帯番号」という)であるかどうかの判定を行う。具体的には例えば、相手先番号の先頭三桁が070、080、又は090である場合に、携帯番号であると判定する。これ以外の番号や、相手先番号が公衆電話や非通知を示すものである場合は、携帯番号ではないと判定する。判定結果は、次の切断理由通知部11cに与えられる。
切断理由通知部11cは、地震情報算出部11aにより緊急地震速報が検知されたことにより通話回線が強制切断された場合に、番号判定部11bより与えられる相手先番号の判定結果を確認する。そして相手先番号が携帯番号である場合に、相手先番号に関連付けられているメールアドレスを、フラッシュメモリ31等に記録されているアドレス帳(=関連情報)から読み出す。そして読み出したメールアドレスに対して、定型文の電子メールを生成して送信するよう、メール送信部11dに指示する。なお定型文の一例としては、例えば「緊急地震速報を受信したため、回線を切断しました。」等の定型文を用いる。
また切断理由通知部11cは、相手先番号が携帯番号ではない場合に、相手先番号に関連付けられているメールアドレスが携帯電話用のメールアドレス(以下、「携帯アドレス」という)か否かを判定する。携帯アドレスであると判定された場合、該当する携帯アドレスに対して定型文の電子メールを生成して送信するよう、メール送信部11dに指示する。
なお、メールアドレスが携帯アドレスか否かの判定は、例えばアドレス帳に予め設定されている設定情報に基づいて行う。制御部11は、コードレス電話装置の使用者がアドレス帳にメールアドレスを登録する際、パソコン用のメールアドレスと携帯アドレスとを個別に受け付ける。そしてどちらで受け付けたかに関する情報を、アドレス帳の設定情報に記録しておく。
これにより切断理由通知部11cは、上記の設定情報に基づいて、携帯アドレスか否かの判定を行うことが可能である。なおアドレス帳は、例えば通話相手の電話番号、携帯アドレス、パソコンアドレス、住所、氏名等を関連付けて登録することが可能である。
メール送信部11dは、IP通信網に接続されたメールサーバと、通信制御部15を用いて通信を行う。これにより、電子メールの生成及び送信を行うメールクライアント機能を備えている。メール送信部11dは例えば、電子メールの送信サービスを提供するSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ等に接続することにより、電子メールの送信を行う。或いは、通信事業者が提供する特定のサービス、例えば携帯電話サービスやLモードサービス等を利用することにより、携帯電話用無線回線や一般電話回線を介して電子メールの送信を行う形態であってもよい。
メモリ12は、親機1が保持する各種データを一時的に記録する媒体であり、例えば書込可能なRAM(Random Access Memory)等により構成されている。メモリ12は制御部11によって各種通信制御処理が行われる際の処理データや、使用者から受けた指示命令等を一時的に記録しておくためのバッファメモリとしての役割を持つ。
表示部13は、親機1が保持する各種情報(例えば着信時における発信側電話番号等)を使用者に対して表示する。表示部13は例えば、液晶パネル等の小型で消費電力の少ない表示装置を用いる。入力部14は、使用者が親機1を用いて通信を行うための各種操作(例えば通話を行う相手の電話番号の入力等)を行うためのものである。入力部14は通常、数字ボタンやリダイヤルボタン等の複数の操作ボタンから構成されている。
通信制御部15は、親機1を有線LAN41に接続するための通信インタフェースである。通信制御部15は、有線LAN41に接続された呼制御サーバ(不図示)と通信を行うことにより、IP電話システムにおける着信処理や発信処理等を実施することが可能である。また通信制御部15は、アンテナ装置16による無線通信網42を介した無線通信の制御を行う。
アンテナ装置16は、子機2との間で無線通信電波の送受信を行うための無線通信装置である。アンテナ装置16は、所定の通信規格、例えばFHSS−WDCT(Frequency Hopping Spread Spectrum - Worldwide Digital Cordless Telephone)準拠の通信方式等に則って、無線通信を行う。これにより、子機2との間で音声通信やデータ通信等を行うことが可能である。
音声信号処理部17は、通信制御部15により入力された音声データの復号処理を行い、音声信号としてスピーカ18に与える。また音声信号処理部17は、マイク19より入力された音声信号に所定の符号化処理を施して生成した音声情報や、フラッシュメモリ31に予め記録されている音声情報を、通信制御部15に与える。これにより音声情報は有線LAN41、無線通信網42、或いはIP電話網61等を通じて接続される他の電話装置へ送信される。
時計回路20は、現在時刻を計時するための回路であり、例えば所定の周波数による発振出力を行う水晶振動子を用いて計時を行う。また時計回路20は、時刻情報だけではなく、現在の月日や曜日といった暦に関連する暦情報の管理を行うことも可能である。
フラッシュメモリ31は、親機1が保持する各種データを一時的に記録する記録装置である。フラッシュメモリ31は、例えば音声信号処理部17が音声信号を生成するための音声情報や、各種制御よって発生する処理データ、アドレス帳等の使用者データ、設定データ等を記録する役割を持つ。フラッシュメモリ31は不揮発の記録媒体であるが、1バイト単位の書き換えが不可能であり、セクタ単位、或いはブロック単位でしか書き換えを行うことができない。
〈1−3.子機の内部構成について〉
図3は、本発明の第一の実施形態に係る子機2の内部を示すブロック図である。子機2は少なくとも、制御部21、メモリ22、表示部23、入力部24、通信制御部25、アンテナ装置26、音声信号処理部27、スピーカ28、マイク29、及びバッテリ部30を含むように構成されている。
制御部21は、子機2の各部を制御することにより通信制御処理(音声データの送受信、発呼の実施、或いは着呼の検知等)を統括制御するための中央処理装置である。メモリ22は、子機2が保持する各種データを一時的に記録する媒体であり、例えば書込可能なRAM(Random Access Memory)等により構成されている。メモリ22は制御部21によって各種通信制御処理が行われる際の処理データや、使用者から受けた指示命令等を一時的に記録しておくためのバッファメモリとしての役割を持つ。
表示部23は、子機2が保持する各種情報(例えば着信時における発信側電話番号等)を使用者に対して表示する。表示部23は例えば、液晶パネル等の小型で消費電力の少ない表示装置を用いる。入力部24は、使用者が子機2を用いて通信を行うための各種操作(例えば通話を行う相手の電話番号の入力等)を行うためのものである。入力部24は通常、数字ボタンやリダイヤルボタン等の複数の操作ボタンから構成されている。
通信制御部25は、アンテナ装置26による無線通信の制御を行う。これにより子機2は、無線通信網42に接続された親機1との通信を行うことが可能である。また、親機1を中継して、PSTN網63を介した着信処理や発信処理等を実施することが可能である。
アンテナ装置26〜マイク29については、親機1のアンテナ装置16〜マイク19と同一の構成であるため、ここでは説明を省略する。バッテリ部30は、外部電源(不図示)より電力の供給を受け、電力を一時的に備蓄しておく。例えば充電式アルカリ電池やリチウムイオンバッテリ等が用いられる。
〈1−4.切断理由通知処理について〉
ここで、本発明の第一の実施形態における親機1及び子機2を用いた、緊急地震速報受信時における切断理由通知処理について、図1〜図3のブロック図と、図4のフロー図とを用いながら説明する。
図4は、本実施形態における親機1の処理フローである。図4に示す処理フローは、親機1の電源が起動し、且つLAN41等の通信網を介した緊急地震速報の受信を検知した場合において開始される。本処理の開始後、地震情報算出部11aはステップS110において、緊急地震速報に含まれる地震情報から予測震度や主要動到達までの予測時間等の算出を行い、画像又は音声による報知処理を行う。
次に制御部11はステップS120において、通信制御部15の処理状態を確認し、通話回線が確立されて通話処理が行われている状態であるか否かの判定を行う。通話処理中ではないと判定された場合、切断理由通知処理を実施する必要がないため、本処理を終了する。通話処理中であると判定された場合、制御部11はステップS130において、通話回線の強制切断を行う。
次に番号判定部11bはステップS140において、緊急地震速報の受信時まで確立されていた通話回線、つまりステップS130で強制切断された通話回線における、相手先番号を取得する。そしてステップS150において、取得した相手先番号が携帯番号であるか否かの判定を行う。判定結果は切断理由通知部11cに与えられる。
携帯番号であると判定された場合、切断理由通知部11cはステップS155において、アドレス帳より上記相手先番号に関連付けられているメールアドレスの取得を行う。そしてステップS180において、取得したメールアドレスに対して、切断理由を示す定型文を記述した電子メールを生成して送信するよう、メール送信部11dに指示する。メール送信部11dによるメール送信処理が完了すると、本処理を終了する。
ステップS150に戻って説明を行うと、ステップS150において、相手先番号が携帯番号ではないと判定された場合、切断理由通知部11cはステップS160において、アドレス帳より上記相手先番号に関連付けられているメールアドレスの取得を行う。さらに切断理由通知部11cはステップS170において、取得したメールアドレスが携帯アドレスであるか否かの判定を、アドレス帳に含まれる設定情報に基づいて行う。
携帯アドレスであると判定された場合、切断理由通知部11はS180において、取得したメールアドレスに対して、切断理由を示す定型文を記述した電子メールを生成して送信するよう、メール送信部11dに指示する。メール送信部11dによるメール送信処理が完了すると、本処理を終了する。
ステップS170において携帯アドレスではないと判定された場合、例えばパソコン用のメールアドレスであると判定された場合、携帯アドレスと比較して情報伝達の即時性に劣るため、電子メールの送信処理は行わず本処理を終了する。
以上に説明した本実施形態によれば、通話中において緊急地震速報を受信して通話回線が強制切断された場合において、通話中だった通話相手に対して、緊急地震速報が発令されて回線が強制切断されたことを通知することができる。このため、通話相手が混乱し、再接続を何度も試みる等の不要な作業を実施するのを回避するできる。
また本実施形態によれば、緊急地震速報が発令されて回線が切断されたことを、電子メールを用いて通話相手に通知するため、緊急地震速報の報知処理と並行して通知処理を行うことが可能である。また、携帯番号に関連付けられたアドレス、又は携帯アドレスにのみ電子メールを送信するので、即時性に欠けるパソコン用のメールアドレス等にはメールを送らず、結果として無駄となる可能性の高い電子メールを削減することができる。
次に、本発明の第二の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[実施の形態2]
〈2−1.電話システムの構成について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
〈2−2.親機の内部構成について〉
本実施形態の親機1は、実施の形態1の切断理由通知部11cに代わり、拒否理由通知部11eを制御部11が備えている。また、番号判定部11b及びメール送信部11dを備えていない。
拒否理由通知部11eは、地震情報算出部11aにより緊急地震速報が検知され、且つ検知後の所定時間内に制御部11が着信拒否を実施した場合に、着信の発信元番号(=発信元電話番号)に対して通話回線の接続要求を行う。そして通話回線の確立に成功すると、着信拒否理由を示す定型メッセージを生成して送信するよう、音声信号処理部17に指示する。なお定型メッセージの一例としては、例えば「緊急地震速報を受信したため、しばらく電話にでることができません。」等の音声メッセージを用いる。
〈2−3.子機の内部構成について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
〈2−4.拒否理由通知処理について〉
ここで、本発明の第二の実施形態における親機1及び子機2を用いた、緊急地震速報受信時における拒否理由通知処理について、図5のブロック図と、図6のフロー図とを用いながら説明する。
図6は、本実施形態における親機1の処理フローである。図6に示す処理フローは、親機1の電源が起動し、且つLAN41等の通信網を介した緊急地震速報の受信を検知した場合において開始される。本処理の開始後、地震情報算出部11aはステップS210において、緊急地震速報に含まれる地震情報から予測震度や主要動到達までの予測時間等の算出を行い、画像又は音声による報知処理を行う。
次に制御部11はステップS220において、緊急地震速報の報知を開始してから、予め定められた所定時間が経過したか否かの判定を行う。所定時間が経過している場合、ステップS225において、親機1を通常の待機状態に移行させた後、本処理を終了する。
所定時間が経過していないと判定された場合、制御部11はステップS230において、通信制御部15による着信を検知したか否かの判定を行う。着信を検知していない場合、再びステップS210に移行する。着信を検知した場合、制御部11はステップS240において、緊急地震速報の報知処理を優先するため、着信拒否を行う。
次に拒否理由通知部11eはステップS250において、着信が拒否された発信元番号の取得を行う。そしてステップS260において、取得した発信元番号に対する通話回線接続要求を行う。通話回線の確立に成功すると、着信拒否理由を示す音声メッセージを送信するよう、音声信号処理部17に指示する。音声信号処理部17による音声メッセージの送信処理が完了すると、再びステップS210に移行する。
なおステップS260において、通話回線の接続要求を所定回数行っても通話回線が確立をできなかった場合は、音声メッセージの送信は行わず、ステップS210に移行する。
以上に説明した本実施形態によれば、緊急地震速報の受信後に、制御部11が報知処理を優先するため着信拒否を実施した場合でも、着信拒否理由を通信要求側(=発信元番号)に対して通知することができる。このため、緊急地震速報の報知処理と並行して通知処理を行うことが可能であるため、報知処理に支障をきたすことがない。
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
従って本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)本実施形態では、親機1が緊急地震速報を受信するための通信回線として、有線LAN41、及びインターネット62を使用しているが、これ以外の通信網、例えば専用回線やケーブルテレビ回線から緊急地震速報を受信する形態であってもよい。また、地上デジタル放送やBSデジタル放送のような、放送波から緊急地震速報を取得する形態であってもよい。
(B)本実施形態では、避難指示処理に関わる各機能部が親機1の内部に備わっている構成を例として説明したが、これらの機能部の一部が子機2や、ネットワークを介して接続された外部装置により実現される形態であってもよい。例えば、切断理由通知部11cが参照するアドレス帳が、フラッシュメモリ31ではなく、ネットワーク上に存在する情報処理装置(ネットワークサーバ等)に記録されている形態であってもよい。これにより例えば、利用者がアドレス帳の内容変更をしたい場合に、複数の通信装置が参照するアドレス帳を一括して変更することが可能である。従って、一台毎にアドレス帳の設定変更を行う手間を省くことができる。
(C)本実施形態では、本発明の緊急地震速報通知機能を備えた通信装置として、親機1及び子機2を含むコードレス電話装置を例にあげているが、広域通信網に接続して緊急地震速報を受信可能な通信装置であれば、これ以外の装置において本発明を実施する形態でもよい。例えば、無線LAN接続機能付き携帯電話、インターネット電話、IP通信が可能な子機を備えたIP電話、通話機能を搭載したパソコン上で実行されるアプリケーション等において実施する形態であってもよい。
(D)本実施形態では、本発明の通知処理に関わる親機1の各種機能部が、マイクロプロセッサ等の演算処理装置上でプログラムを実行することにより実現されているが、各種機能部が複数の回路により実現される形態でもよい。
(E)本実施形態では、緊急地震速報の受信により通話回線が強制切断された場合、電子メール又は音声メッセージにより通知を行っているが、通話回線が強制切断され、且つ通話中だった通話相手から再接続要求があった場合のみ、通知を行う形態であってもよい。これにより、通話相手が再接続要求を行わない、つまり急を要さないと推定される場合において、不要な処理を削減できる。
(F)本実施形態では、緊急地震速報の受信後に着信を拒否する時間の長さに付いては特に規定していないが、例えば予め使用者設定により、30秒、一分、二分のように時間指定で設定する形態でもよい。また或いは、工場出荷時に固定値が定められており、使用者変更できない形態でもよい。
(G)本実施形態では、切断理由通知部11cが電子メールによる通知を行い、拒否理由通知部11eが音声メッセージによる通知を行っているが、この逆、つまり切断理由通知部11cが音声メッセージによるによる通知を行い、拒否理由通知部11eが電子メールによる通知を行う形態でもよい。或いは両機能部が、電子メールによる通知と音声メッセージによる通知との両方を行う形態であってもよい。
は、本発明の電話システムの構成を示すブロック図である。 は、本発明の第一の実施形態に係る通信装置の親機の構成を示すブロック図である。 は、本発明の通信装置の子機の構成を示すブロック図である。 は、本発明の第一の実施形態に係る切断理由通知処理の処理フローを示すフロー図である。 は、本発明の第二の実施形態に係る通信装置の親機の構成を示すブロック図である。 は、本発明の第二の実施形態に係る拒否理由通知処理の処理フローを示すフロー図である。
符号の説明
1 親機(通信装置)
11 制御部
11a 地震情報算出部
11b 番号判定部
11c 切断理由通知部
11d メール送信部
11e 拒否理由通知部
15 通信制御部(通信部)
31 フラッシュメモリ(記録部)

Claims (10)

  1. 通信網に接続可能な通信部と、
    前記通信部を用いて通信網より緊急地震速報を受信して地震情報を算出する地震情報算出部と、
    前記通信部により通話回線が確立されている状態において緊急地震速報を受信した場合に通話回線を切断する制御部と、を備えた通信装置において、
    緊急地震速報の受信時に切断された通話回線における通信先に対して、切断理由を示す切断理由情報を送信する切断理由通知部を備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 前記通信部を用いて電子メールを送信するメール送信部と、
    電話番号とメールアドレスとを関連付けた関連情報を記録した記録部とを備え、
    前記切断理由通知部が、前記通信先の電話番号に関連付けられたメールアドレスを前記関連情報に基づいて判別し、判別したメールアドレスに対して、前記切断理由情報を含む電子メールを、前記メール送信部により送信することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 電話番号に含まれる数字から前記電話番号が携帯電話用の電話番号であるか否かを判定する番号判定部を備え、
    前記切断理由通知部が、前記番号判定部により前記通信先の電話番号が携帯電話用の電話番号であると判定された場合に、前記通信先の電話番号に関連付けられたメールアドレスを前記関連情報に基づいて判別し、判別した前記メールアドレスに対して、前記切断理由情報を含む電子メールを、前記メール送信部により送信することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記切断理由通知部が、前記通信先の電話番号に関連付けられたメールアドレスが携帯電話用のメールアドレスであるか否かを前記関連情報に基づいて判定し、携帯電話用のメールアドレスであると判定された場合に、前記メールアドレスに対して、前記切断理由情報を含む電子メールを、前記メール送信部により送信することを特徴とする請求2に記載の通信装置。
  5. 前記切断理由情報を示す音声情報を記録した記録部を備え、
    前記切断理由通知部が、前記通信先の電話番号に対して通話回線の確立要求を行い、通話回線の確立が成功した場合に、前記音声情報又は前記音声情報より生成した音声信号を、前記通信部により前記通信先へ送信することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記地震情報算出部が緊急地震速報を受信してから予め定められた時間内に前記通信部が通話回線の確立要求を検知した場合に、前記確立要求に対する拒否を行い、拒否理由を示す拒否理由情報を前記確立要求の発信元に対して送信する拒否理由通知部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  7. 前記通信部を用いて電子メールを送信するメール送信部と、
    電話番号とメールアドレスとを関連付けた関連情報を記録した記録部とを備え、
    前記拒否理由通知部が、前記発信元の電話番号に関連付けられたメールアドレスを前記関連情報に基づいて判別し、判別したメールアドレスに対して、前記拒否理由情報を含む電子メールを、前記メール送信部により送信することを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  8. 電話番号に含まれる数字から前記電話番号が携帯電話用の電話番号であるか否かを判定する番号判定部を備え、
    前記拒否理由通知部が、前記番号判定部により前記発信元の電話番号が携帯電話用の電話であると判定された場合に、前記発信元の電話番号に関連付けられたメールアドレスを前記関連情報に基づいて判別し、判別した前記メールアドレスに対して、前記拒否理由情報を含む電子メールを、前記メール送信部により送信することを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記拒否理由通知部が、前記発信元の電話番号に関連付けられたメールアドレスが携帯電話用のメールアドレスであるか否かを前記関連情報に基づいて判定し、携帯電話用のメールアドレスであると判定された場合に、前記メールアドレスに対して、前記拒否理由情報を含む電子メールを、前記メール送信部により送信することを特徴とする請求8に記載の通信装置。
  10. 前記拒否理由情報を示す音声情報を記録した記録部を備え、
    前記拒否理由通知部が、前記発信元の電話番号に対して通話回線の確立要求を行い、通話回線の確立が成功した場合に、前記音声情報又は前記音声情報より生成した音声信号を、前記通信部により前記通信先へ送信することを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
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