JP2009159547A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 地震報知を最優先する通信装置を提供する。
【解決手段】 親機は緊急地震速報を受信すると(S210ステップ)、S220ステップにおいて、受信した緊急地震速報から予測震度や主要動の到達時刻等の情報を算出し、S230ステップにおいて、子機へ地震検知通知を送信する。続くS240ステップにおいて、親機は算出した予測震度等を表示し音声報知すると共に、地震報知中のキー操作や着信報知等の動作を禁止する。
【選択図】図5
【解決手段】 親機は緊急地震速報を受信すると(S210ステップ)、S220ステップにおいて、受信した緊急地震速報から予測震度や主要動の到達時刻等の情報を算出し、S230ステップにおいて、子機へ地震検知通知を送信する。続くS240ステップにおいて、親機は算出した予測震度等を表示し音声報知すると共に、地震報知中のキー操作や着信報知等の動作を禁止する。
【選択図】図5
Description
本発明は、広域通信網に接続されて通信を行う通信装置に関するものであり、特に気象庁が配信する緊急地震速報を受信して避難指示を行う通信装置に関する。
近年、通信インフラの発達により、通信に関する様々な付加サービスが普及するようになってきた。例えば電話装置においては、一般電話回線以外に、IP電話網やインターネット等の広域通信網に接続して、データ通信サービス等の様々なサービスを受けることが可能な電話装置が普及している。
このような通信装置が備える機能の一つとして、地震発生時に気象庁が配信する緊急地震速報の受信機能が存在する。緊急地震速報とは、西暦2007年10月1日より実施が開始される情報配信サービスである。ユーザは緊急地震速報に対応する通信装置を購入し、且つ緊急地震速報の配信サービス会社と契約することにより、このサービスを利用することができる。
地震発生時に緊急地震速報を受信した通信装置は、通信装置に予め記録されている地域情報、例えば通信装置が設置されている場所の緯度・経度情報等を用いて、予測震度や主要動(=地震動のうち、人体に最も強く感じられる部分。通常はS波)が到達する予測時刻等を算出する。
算出結果は、例えば液晶パネルによる画像表示や、スピーカによる音声出力により、ユーザに通知される。これによりユーザは、震源地から主要動が到達するまでの間に、机の下に隠れたり火の元を消したりする等の避難行動をとることができる。
又、緊急地震速報に関する様々な技術が公開特許公報にて開示されており、例えば特許文献1には、緊急地震情報を受信すると、現在位置と緊急地震情報から主要動が到来するまでの余裕時間及び主要動の収束時間を計算し、この計算結果を表示可能な通信端末が記載されている。
特開2007−47936号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、端末側で緊急受信速報を受信している際或いは、計算結果を表示している状態で着信信号を受信したり、ユーザが誤ってキー操作を施した場合には、着信報知やキーに対応する動作に切り替わる可能性がある。
地震に関する報知は命に関わる最重要事項である為、地震に関する報知はどのようなことがあっても最優先させることが好ましい。
請求項1記載の通信装置は、地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、前記緊急受信速報を受信した後の地震に関する情報を報知している状態では、着信の報知を禁止することを特徴とする。
請求項2記載の通信装置は、地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、通話中に前記緊急受信速報を受信すると、通話中の回線を自動的に保留又は切断し、地震に関する情報を報知することを特徴とする。
請求項3記載の通信装置は、地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、保留中であり且つスピーカから保留音を送出している状態で、前記緊急受信速報を受信すると、前記スピーカからの保留音の送出を停止すると共に地震に関する情報の報知を開始することを特徴とする。
請求項4記載の通信装置は、地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、応答メッセージの送信中又は用件メッセージの録音中に前記緊急受信速報を受信すると、留守録音動作を停止し、地震に関する情報を報知することを特徴とする。
請求項5記載の通信装置は、地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、通信装置の機能設定中に前記緊急受信速報を受信すると、機能設定を停止し、地震に関する情報を報知することを特徴とする。
請求項6記載の通信装置は、地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、前記緊急受信速報を受信すると、地震に関する情報を報知し、当該報知中にキー操作が施されてもキー操作を無効とすることを特徴とする。
請求項7記載の通信装置は、地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、緊急地震速報を受信する受信手段と、地震に関する情報を報知する報知手段と、通話又はメールの着信を検出する着信検出手段と、通話又はメールの着信を報知する着信報知手段と、前記受信手段が緊急地震速報を受信すると、前記報知手段に地震に関する情報を報知させ、当該報知中に前記着信検出手段が着信を検出したと判定すると、前記着信報知手段による着信報知を禁止するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項8記載の通信装置は、地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、緊急地震速報を受信する受信手段と、地震に関する情報を報知する報知手段と、回線の接続又は切断を制御する回線制御手段と、前記回線制御手段が回線を接続している状態で、前記受信手段が緊急地震速報を受信したと判定すると、前記回線制御手段が回線を保留状態又は切断状態にし、前記報知手段が地震に関する情報を報知するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項9記載の通信装置は、地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、緊急地震速報を受信する受信手段と、地震に関する情報を報知する報知手段と、ユーザからのキー操作を受け付ける入力手段と、前記受信手段が緊急地震速報を受信すると、前記報知手段に地震に関する情報を報知させ、当該報知中は前記入力手段からのキー操作を無効とするように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項10記載の通信装置は、地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、緊急地震速報を受信する受信手段と、地震に関する情報を報知する報知手段と、前記受信手段が緊急地震速報を受信すると、前記報知手段に地震に関する情報を報知させ、前記報知の処理を最優先とするように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項11記載の通信装置は、地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、緊急地震速報を受信する受信手段と、地震に関する情報を報知する報知手段と、装置の状態を一時的に格納するメモリと、前記受信手段が緊急地震速報を受信すると、装置の状態に関する情報を前記メモリに格納し、前記報知手段に地震に関する情報を報知させ、当該報知の終了後に前記メモリに格納した情報を読み出し、装置が地震に関する情報を報知する直前の状態になるよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明では、緊急地震速報を受信すると地震に関する報知を最優先するように動作する為、人命にかかわる地震速報を、どのような状況においても報知することが可能である。又、緊急地震速報を受信すると、装置の状態に関する情報を一時的に記憶しておき、地震に関する報知が終了すると、装置を緊急地震速報を受信する前の状態にする為、緊急地震速報を受信した後に、途中まで実行していた動作の続きから実行することが可能である。
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
[実施の形態1]
〈1−1.電話システムの構成について〉
図1は、本発明のコードレス電話装置(=通信装置)を含む電話システムの構成を示すブロック図である。本システムは少なくとも、親機1(=主通信装置)、子機2(=副通信装置)、有線LAN41、無線通信網42、IP電話ルータ51、ブロードバンドルータ52、ゲートウェイ53、IP電話網61、インターネット62、PSTN網63(=Public Switched Telephone Network:公衆電話交換網)、及び加入者電話装置71を含むように構成されている。
[実施の形態1]
〈1−1.電話システムの構成について〉
図1は、本発明のコードレス電話装置(=通信装置)を含む電話システムの構成を示すブロック図である。本システムは少なくとも、親機1(=主通信装置)、子機2(=副通信装置)、有線LAN41、無線通信網42、IP電話ルータ51、ブロードバンドルータ52、ゲートウェイ53、IP電話網61、インターネット62、PSTN網63(=Public Switched Telephone Network:公衆電話交換網)、及び加入者電話装置71を含むように構成されている。
本発明のコードレス電話装置は、IP通信網に接続可能なコードレス電話装置であり、図中の親機1及び複数の子機2(子機A2a〜子機C2c)がこれに該当する。親機1は、有線LAN41に接続されることにより、電話網を介した音声通信が可能であるIP電話装置である。また親機1は、有線LAN41と無線通信網42との通信を中継する中継機能を持っている。これにより後述する子機2は、親機1を中継してIP電話網61やPSTN網63を介した通話を行うことが可能である。また親機1は、インターネット62を介して、気象庁が配信する緊急自身速報を受信する機能を持つ。なお、親機1の内部構造の詳細については後述する。又、親機1は図示しないが、一般の電話回線(アナログコードレス電話やデジタルコードレス電話で使用する回線)とも接続可能である。
子機2は、後述する無線通信網42に接続されて親機1と通信を行うことにより、IP電話網61やPSTN網63を介して他の電話装置と音声通信を行うことが可能な無線通話装置である。なお、子機2の内部構成の詳細については後述する。
有線LAN41は、親機1、IP電話ルータ51、ブロードバンドルータ52、及びゲートウェイ53等が有線接続されたローカルのネットワークである。前記の各装置は有線LAN41に接続されることにより、相互に通信が可能となっている。なお、有線LAN41を構成する物理的な手段としては、例えばツイストペアケーブルを用いた10BASE−T(IEEE802.3iとして標準化)や100BASE−TX(IEEE802.3uとして標準化)等があげられる。
無線通信網42は、親機1と、複数の子機2とが無線接続された小規模の通信網である。具体的には例えば、2.4GHz(ギガヘルツ)の周波数帯の電波を利用したFHSS−WDCT(Frequency Hopping Spread Spectrum - Worldwide Digital Cordless Telephone)準拠の通信方式等を用いて相互に通信を行う。
IP電話ルータ51、及びブロードバンドルータ52は、複数のIPネットワークを相互接続するためのネットワーク中継装置である。具体的には、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルでいうネットワーク層(第3層)やトランスポート層(第4層)の一部のプロトコルを解析して転送を行う。本実施形態では、IP電話ルータ51は有線LAN41とIP電話網61との二つのIPネットワークを相互に接続する役割を持つ。またブロードバンドルータ52は、有線LAN41とインターネット62との二つのIPネットワークを相互に接続する役割を持つ。
ゲートウェイ53は、プロトコル体系が異なるネットワーク間を相互接続するためのプロトコル変換器である。ゲートウェイ53は例えば、有線LAN41とPSTN網63とを接続し、SIP等のシグナリングプロトコルを用いてシグナル変換を行うことにより、両ネットワーク間での通信を可能とする。
IP電話網61は、電話網の一部もしくは全てにVoIP(Voice over Internet Protocol)技術を利用した通信網であり、用いる通信回線としてはFTTH(Fiber To The Home)やADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等の、いわゆるブロードバンド回線が利用される。なおVoIPとは、音声を各種符号化方式で圧縮してパケットに変換し、IPネットワークでリアルタイム伝送する技術である。これによりIP電話網61は音声通話サービスの他、画像の送受信を行うテレビ電話サービス等も提供可能である。
インターネット62は、通信プロトコルによるネットワークを相互接続して構築された広域通信網である。大小様々なコンピュータネットワークを相互に連結させて、国際的な通信ネットワークが構築されている。通信プロトコルとしては主に、TCP/IPが標準的なプロトコルとして採用されている。
PSTN網63は、一般の加入者電話回線ネットワークである。末端に電話装置を接続し、回線交換方式で通信相手に接続して音声通話を行うのに用いられる。加入者電話装置71は、電話加入者がPSTN網63を用いて他の加入者電話装置やIP電話装置と音声通話を行うための電話装置である。
図2は、本実施例装置の親機1と子機2の外観図である。図2において、親機1は有線LAN41を接続する為のポート100と、一般の公衆回線を接続する為のポート101と、アンテナ110と、着信を報知する為の複数の着信ランプ111〜114と、を搭載している。又、親機1は筐体を開くことが可能であり、筐体を開くと内部にテンキーや機能キー等からなる入力部14が配置されている(図示せず)。又、親機1の表示部13、入力部14、スピーカ18、マイク19等は筐体を開いた際に、露出するようになっており、スピーカ18とマイク19は例えば拡声受話により使用することが可能である。
〈1−2.親機の内部構成について〉
図3は、本発明の第一の実施形態に係る親機1の内部を示すブロック図である。親機1は少なくとも、制御部11、メモリ12、表示部13、入力部14、通信制御部15、アンテナ装置16、音声信号処理部17、スピーカ18、マイク19、及びフラッシュメモリ20を含むように構成されている。
〈1−2.親機の内部構成について〉
図3は、本発明の第一の実施形態に係る親機1の内部を示すブロック図である。親機1は少なくとも、制御部11、メモリ12、表示部13、入力部14、通信制御部15、アンテナ装置16、音声信号処理部17、スピーカ18、マイク19、及びフラッシュメモリ20を含むように構成されている。
制御部11は、親機1の各部を制御することにより通信制御処理(音声データの送受信、発呼の実施、或いは着呼の検知等)を統括制御するための中央処理装置である。また制御部11は、制御部11が備える演算処理装置上でプログラムを実行することにより実現される機能部として、速報受信部11a、地震検知送信部11b、避難指示部11c、及び避難指示登録部11dを備えている。
速報受信部11aは、通信制御部15を用いてインターネット62から緊急地震速報を受信することにより、地震発生を検知したと判断する。地震発生を検知した場合、次の地震検知送信部11b及び避難指示部11cに対して、地震検知通知を与える。
地震検知送信部11bは、速報受信部11aから地震検知通知を与えられた際に、通信制御部15を用いて地震検知通知を子機2へ送信する。避難指示部11cは、地震検知通知を与えられた際に、フラッシュメモリ20に記録されている避難指示用画像及び避難指示用音声(以下、「避難指示用データ」という)を読み出す。そして読み出した避難指示用データを表示部13及びスピーカ18を用いて出力することにより、避難指示を行う。
避難指示登録部11dは、フラッシュメモリ20に記録されている画像データ及び音声データの中から、避難指示部11cが避難指示用データとして用いるデータの選択指示を受け付ける。選択結果はフラッシュメモリ20に記録される。避難指示部11cはこの選択結果を参照することにより、出力する避難指示用データを判別する。また避難指示登録部11dは、画像データ及び音声データを外部から入力してフラッシュメモリ20に記録する機能も持つ。例えば、マイク19から入力した音声を避難指示用音声として記録する。
メモリ12は、親機1が保持する各種データを一時的に記録する媒体であり、例えば書込可能なRAM(Random Access Memory)等により構成されている。メモリ12は制御部11によって各種通信制御処理が行われる際の処理データや、ユーザから受けた指示命令等を一時的に記録しておくためのバッファメモリとしての役割を持つ。
表示部13は、親機1が保持する各種情報(例えば着信時における発信側電話番号等)や、予測震度や主要動到達時刻等をユーザに対して表示する。表示部13は例えば、液晶パネル等の小型で消費電力の少ない表示装置を用いる。入力部14は、ユーザが親機1を用いて通信を行うための各種操作(例えば通話を行う相手の電話番号の入力等)を行うためのものである。入力部14は通常、数字ボタンやリダイヤルボタン等の複数の操作ボタンから構成されている。
通信制御部15は、親機1を有線LAN41に接続するための通信インタフェースである。通信制御部15は、有線LAN41に接続された呼制御サーバ(不図示)と通信を行うことにより、IP電話システムにおける着信処理や発信処理等を実施することが可能である。また通信制御部15は、アンテナ装置16による無線通信網42を介した無線通信の制御を行う。
アンテナ装置16は、子機2との間で無線通信電波の送受信を行うための無線通信装置である。アンテナ装置16は、所定の通信規格、例えばFHSS−WDCT(Frequency Hopping Spread Spectrum - Worldwide Digital Cordless Telephone)準拠の通信方式等に則って、無線通信を行う。これにより、子機2との間で音声通信やデータ通信等を行うことが可能である。
音声信号処理部17は、通信制御部15により入力された音声データの復号処理を行い、音声信号としてスピーカ18に与える。また音声信号処理部17は、マイク19より入力された音声信号に所定の符号化処理を施して音声データを作成し、通信制御部15に与える。これにより音声データは有線LAN41、無線通信網42、或いはIP電話網61等を通じて接続される他の電話装置へ送信される。尚、スピーカ18は、予測震度や主要動到達時刻等を音声で出力する機能も有する。
フラッシュメモリ20は、書き換え可能であり、電源を切ってもデータが消えない不揮発性半導体メモリである。フラッシュメモリ20はEEPROMの一種であるが、EEPROMとは異なり1バイト単位の書き換えはできず、予めブロック単位で消去してから書き込みを行う。本発明では、避難指示部11cが用いる避難指示用データ等の記録に用いられる。
〈1−3.子機の内部構成について〉
図3は、本発明の第一の実施形態に係る子機2の内部を示すブロック図である。子機2は少なくとも、制御部21、メモリ22、表示部23、入力部24、通信制御部25(=第二通信手段)、アンテナ装置26(=無線通信部)、音声信号処理部27、スピーカ28(=音声出力部)、マイク29、フラッシュメモリ30(=記録部)、バッテリ部31、CCD(Charge Coupled Devices)カメラ32、及びSDカードスロット33を含むように構成されている。
〈1−3.子機の内部構成について〉
図3は、本発明の第一の実施形態に係る子機2の内部を示すブロック図である。子機2は少なくとも、制御部21、メモリ22、表示部23、入力部24、通信制御部25(=第二通信手段)、アンテナ装置26(=無線通信部)、音声信号処理部27、スピーカ28(=音声出力部)、マイク29、フラッシュメモリ30(=記録部)、バッテリ部31、CCD(Charge Coupled Devices)カメラ32、及びSDカードスロット33を含むように構成されている。
制御部21は、子機2の各部を制御することにより通信制御処理(音声データの送受信、発呼の実施、或いは着呼の検知等)を統括制御するための中央処理装置である。また制御部21は、制御部21が備える演算処理装置上でプログラムを実行することにより実現される機能部として、地震検知受信部21a、避難指示部21b、及び避難指示登録部21cを備えている。
地震検知受信部21aは、親機1から受信する各種情報の中に、地震検知通知が含まれているかどうかの判定を行う。そして地震検知通知が含まれていると判定された場合に、地震検知を示す電文を避難指示部21bに与える。
避難指示部21bは、地震検知受信部21aから地震検知を示す電文を与えられた際に、フラッシュメモリ30に記録されている避難指示用データを読み出す。そして読み出した避難指示用データを表示部23及びスピーカ28を用いて出力することにより、避難指示を行う。又、表示部23及びスピーカ28を用いて、予測震度や主要動到達時刻等の情報を報知する。
避難指示登録部21cは、フラッシュメモリ30に記録されている画像データ及び音声データの中から、避難指示部21bが避難指示用データとして用いるデータの選択指示を受け付ける。選択結果はフラッシュメモリ30に記録される。避難指示部21bはこの選択結果を参照することにより、出力する避難指示用データを判別する。また避難指示登録部21cは、外部より画像データ及び音声データを受け付けてフラッシュメモリ30に記録する機能も持つ。
メモリ22は、子機2が保持する各種データを一時的に記録する媒体であり、例えば書込可能なRAM(Random Access Memory)等により構成されている。メモリ22は制御部21によって各種通信制御処理が行われる際の処理データや、ユーザから受けた指示命令等を一時的に記録しておくためのバッファメモリとしての役割を持つ。
表示部23は、子機2が保持する各種情報(例えば着信時における発信側電話番号等)をユーザに対して表示する。表示部23は例えば、液晶パネル等の小型で消費電力の少ない表示装置を用いる。入力部24は、ユーザが子機2を用いて通信を行うための各種操作(例えば通話を行う相手の電話番号の入力等)を行うためのものである。入力部24は通常、数字ボタンやリダイヤルボタン等の複数の操作ボタンから構成されている。
通信制御部25は、アンテナ装置26による無線通信の制御を行う。これにより子機2は、無線通信網42に接続された親機1との通信を行うことが可能である。また、親機1を中継して、PSTN網63を介した着信処理や発信処理等を実施することが可能である。
アンテナ装置26〜フラッシュメモリ30ついては、親機1のアンテナ装置16〜フラッシュメモリ20と同じ構成であるため、ここでは説明を省略する。バッテリ部31は、外部電源(不図示)より電力の供給を受け、電力を一時的に備蓄しておく。例えば充電式アルカリ電池やリチウムイオンバッテリ等が用いられる。
CCDカメラ32は、画像撮像素子としてCCDを用いた撮影部である。CCDは撮影レンズユニット(不図示)により結像された被写体の光像(光学情報)をR(赤)・G(緑)・B(青)の色成分の画像データに光電変換して出力する。なおCCDは、タイミングジェネレーター(不図示)により駆動されることにより、例えば絞りや露光時間の制御等が行われる。CCDカメラ32により得られた画像データは、フラッシュメモリ30に記録される。
SDカードスロット33は、外部記録媒体であるSDカードメモリ99を接続して情報の伝送を行うインタフェースである。SDカードメモリ99には例えば、デジタルカメラで撮影した静止画や動画が記録されている。SDカードスロット33は避難指示登録部21cからの指示により、これらのデータをフラッシュメモリ30にコピーする。これにより避難指示登録部21cは、外部から入力した画像や音声を避難指示用データとして登録することができる。
〈1−4.本実施例装置の動作の説明〉
ここで、本発明の第一の実施形態における親機1及び子機2の動作について、図1〜図4のブロック図と、図5、図6のフロー図とを用いながら説明する。
図5のS210ステップにおいて、速報受信部11aは、通信制御部15によりインターネット62から緊急地震速報を受信したかどうかの判定を行う。
〈1−4.本実施例装置の動作の説明〉
ここで、本発明の第一の実施形態における親機1及び子機2の動作について、図1〜図4のブロック図と、図5、図6のフロー図とを用いながら説明する。
図5のS210ステップにおいて、速報受信部11aは、通信制御部15によりインターネット62から緊急地震速報を受信したかどうかの判定を行う。
緊急地震速報が受信されていないと判定された場合、再びステップS210に移行し、緊急地震速報が検知されるまで監視を継続して行う。緊急地震速報の受信を検知した場合、速報受信部11aはステップS220において、緊急地震速報に含まれる電文の解析処理を行う。これにより、電文に含まれる各種パラメータから、予測震度や主要動の到達予測時刻等が算出される。
続くS230ステップでは、制御部11が現在回線が接続されている(例えば通話中である)と判定すると、S260ステップへ処理を進め、そうでなければ、S240ステップへ処理を進める。
S240ステップでは、制御部11は、緊急地震速報が検知されたことを示す地震検知通知を、通信制御部15及びアンテナ装置16を用いて、一又は複数の子機2へ送信すると共に、表示部13に予測震度や主要動の到達予測時刻等を表示させると共に、予測震度等の音声メッセージをスピーカ18から出力させる。又、制御部11は、地震報知に関する機能を除いた他の機能を無効にし、現在実行している地震に関する情報の報知を最優先させる。具体的には、制御部11は、地震報知が終了するまで入力部14からのキー操作を無効とすると共に、通信制御部15が着信信号を検出しても着信報知を禁止する。
S250ステップでは、制御部11は、予め定められた時間の間地震に関する情報を報知したと判定すると、処理を終了する。尚、この時、キー操作無効や着信報知の禁止といった制限を解除する。
S260ステップでは、制御部11は、通信制御部15を制御することにより回線を保留状態にすると共に、現在実行している機能(例えば、通話)に関する情報をフラッシュメモリ20に一時的に格納する。
S270ステップでは、制御部11は、自機(親機1)と子機2に地震報知を行うと共に、保留中の相手先にも地震報知を行う。具体的には、緊急地震速報が検知されたことを示す地震検知通知を、通信制御部15及びアンテナ装置16を用いて、一又は複数の子機2へ送信すると共に、表示部13に予測震度や主要動の到達予測時刻等を表示させると共に、予測震度等の音声メッセージをスピーカ18から出力させ、更に、地震に関する音声メッセージを通信制御部15を介して保留中の相手先に送信する。
S280ステップでは、制御部11は、地震の報知に関する機能を除いた他の機能を無効にし、現在実行している地震に関する情報の報知を最優先させる。具体的には、制御部11は、入力部14からのキー操作を無効とする。
S290ステップでは、制御部11は、予め定められた時間の間地震に関する情報を報知したと判定すると、S300ステップへ処理を進める。
S300ステップでは、制御部11は、前記S260ステップでフラッシュメモリ20に格納した現在実行している機能の情報を読み出し、その機能を実行開始する。例えば、本実施例装置では、S260ステップで通話が一時的に中断されたので、保留状態を解除して通話を再開させる。尚、このとき、S280ステップにおける他の機能の無効状態を解除する。
以上、本実施例装置では、緊急地震速報を受信すると、地震に関する報知を最優先する。
尚、以下の構成としても良い。例えば、通話着信報知中に緊急地震速報を受信すると、通話着信報知を停止すると共に地震速報を開始する。尚、このとき、発呼側を保留状態としても良いし、回線を強制的に切断しても良い。
或いは、保留中に緊急地震速報を受信すると、自機のスピーカ18から保留音の送出を停止するとともに地震に関する報知を開始する構成としても良い。尚、保留音の送出停止後に保留相手先に地震に関する報知を行っても良いし、保留相手先との回線を強制的に切断しても良い。
或いは、留守応答中に緊急地震速報を受信すると、留守応答を停止して地震に関する報知を開始する構成としても良い。尚、このとき、発呼側を保留状態としても良いし、回線を強制的に切断しても良い。
或いは、用件メッセージの再生中や留守録音を実行している状態等に、再生、録音を停止して地震に関する報知を開始する。尚、このとき、発呼側を保留状態としても良いし、回線を強制的に切断しても良い。
或いは、各種設定登録操作中(例えば、時刻の設定や、着信音の選択等)に緊急地震速報を受信すると、設定操作を停止して、地震に関する報知を開始するようにしても良い。尚、このとき設定途中の状態をメモリに一時的に記憶させ、地震に関する報知が終了するとこのメモリに記憶した情報に基づいて、設定途中の状態から再度装置を動作させても良い。
或いは、保留中に緊急地震速報を受信すると、自機のスピーカ18から保留音の送出を停止するとともに地震に関する報知を開始する構成としても良い。尚、保留音の送出停止後に保留相手先に地震に関する報知を行っても良いし、保留相手先との回線を強制的に切断しても良い。
或いは、留守応答中に緊急地震速報を受信すると、留守応答を停止して地震に関する報知を開始する構成としても良い。尚、このとき、発呼側を保留状態としても良いし、回線を強制的に切断しても良い。
或いは、用件メッセージの再生中や留守録音を実行している状態等に、再生、録音を停止して地震に関する報知を開始する。尚、このとき、発呼側を保留状態としても良いし、回線を強制的に切断しても良い。
或いは、各種設定登録操作中(例えば、時刻の設定や、着信音の選択等)に緊急地震速報を受信すると、設定操作を停止して、地震に関する報知を開始するようにしても良い。尚、このとき設定途中の状態をメモリに一時的に記憶させ、地震に関する報知が終了するとこのメモリに記憶した情報に基づいて、設定途中の状態から再度装置を動作させても良い。
次に子機2側の動作について以下に説明する。図6は子機2の動作を示すフロー図である。地震検知受信部21aはステップS310において、アンテナ装置26により親機1より地震検知通知を受信したかどうかの判定を行う。
地震検知通知が受信されていないと判定された場合、再びステップS310に移行し、地震検知通知が検知されるまで監視を継続して行う。地震検知通知の受信を検知した場合、避難指示部21bはステップS320において、表示部23及びスピーカ28を用いて、予測震度や主要動の到達予測時刻等が報知される。これと同時に、子機2の制御部11は、地震に関する報知が終了するまで入力部14からの操作を禁止する。
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
従って本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)本実施形態では、親機1が緊急地震速報を受信するための通信回線として、有線LAN41、及びインターネット62を使用しているが、これ以外の通信網、例えば専用回線やケーブルテレビ回線から緊急地震速報を受信する形態であってもよい。また、地上デジタル放送やBSデジタル放送のような、放送波から緊急地震速報を取得する形態であってもよい。
(B)本実施形態では、本発明の緊急地震速報通知機能を備えた通信装置として、親機1及び子機2を含むコードレス電話機を例にあげているが、広域通信網に接続して緊急地震速報を受信可能な通信装置であれば、これ以外の装置において本発明を実施する形態でもよい。例えば、ファクシミリ装置、無線LAN接続機能付き携帯電話、インターネット電話、IP通信が可能な子機を備えたIP電話、ナビゲーション装置、PDAやノートパソコン上で実行されるアプリケーション等において実施する形態であってもよい。
(C)本実施形態では、本発明の避難指示処理に関わる親機1及び子機2の各種機能部が、マイクロプロセッサ等の演算処理装置上でプログラムを実行することにより実現されているが、各種機能部が複数の回路により実現される形態でもよい。
(D)本実施形態では、本発明の避難指示処理に関わる子機として無線通信機能を備えた子機2を例に説明しているが、無線通信機能を持たない有線通信のみ可能な子機において、本発明の避難指示処理を行う形態であってもよい。
(E)本実施形態では、外部より避難指示用データを取得する手段としてマイク29、CCDカメラ32、及びSDカードスロット33を例にして説明しているが、上記以外の手段、例えばUSB接続端子、赤外線入力端子、通信網に接続された外部装置やインターネット等から避難指示用データを取得する形態であってもよい。
尚、本実施例装置では、緊急地震速報を受信可能な通信装置に関して実施したが、台風や津波等の災害情報を受信可能な通信装置に関しても実施可能である。
1 親機
11a 速報受信部
11b 地震検知送信部
11c 避難指示部
11d 避難指示登録部
13 表示部
15 通信制御部
16 アンテナ装置
18 スピーカ
20 フラッシュメモリ
2 子機
21a 地震検知受信部
21b 避難指示部
21c 避難指示登録部
23 表示部
25 通信制御部
26 アンテナ装置
28 スピーカ
30 フラッシュメモリ
11a 速報受信部
11b 地震検知送信部
11c 避難指示部
11d 避難指示登録部
13 表示部
15 通信制御部
16 アンテナ装置
18 スピーカ
20 フラッシュメモリ
2 子機
21a 地震検知受信部
21b 避難指示部
21c 避難指示登録部
23 表示部
25 通信制御部
26 アンテナ装置
28 スピーカ
30 フラッシュメモリ
Claims (11)
- 地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、
前記緊急受信速報を受信した後の地震に関する情報を報知している状態では、着信の報知を禁止することを特徴とする通信装置。 - 地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、
通話中に前記緊急受信速報を受信すると、通話中の回線を自動的に保留又は切断し、地震に関する情報を報知することを特徴とする通信装置。 - 地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、
保留中であり且つスピーカから保留音を送出している状態で、前記緊急受信速報を受信すると、前記スピーカからの保留音の送出を停止すると共に地震に関する情報の報知を開始することを特徴とする通信装置。 - 地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、
応答メッセージの送信中又は用件メッセージの録音中に前記緊急受信速報を受信すると、留守録音動作を停止し、地震に関する情報を報知することを特徴とする通信装置。 - 地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、
通信装置の機能設定中に前記緊急受信速報を受信すると、機能設定を停止し、地震に関する情報を報知することを特徴とする通信装置。 - 地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、
前記緊急受信速報を受信すると、地震に関する情報を報知し、当該報知中にキー操作が施されてもキー操作を無効とすることを特徴とする通信装置。 - 地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、
緊急地震速報を受信する受信手段と、地震に関する情報を報知する報知手段と、通話又はメールの着信を検出する着信検出手段と、通話又はメールの着信を報知する着信報知手段と、
前記受信手段が緊急地震速報を受信すると、前記報知手段に地震に関する情報を報知させ、当該報知中に前記着信検出手段が着信を検出したと判定すると、前記着信報知手段による着信報知を禁止するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする通信装置。 - 地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、
緊急地震速報を受信する受信手段と、地震に関する情報を報知する報知手段と、回線の接続又は切断を制御する回線制御手段と、
前記回線制御手段が回線を接続している状態で、前記受信手段が緊急地震速報を受信したと判定すると、前記回線制御手段が回線を保留状態又は切断状態にし、前記報知手段が地震に関する情報を報知するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする通信装置。 - 地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、
緊急地震速報を受信する受信手段と、地震に関する情報を報知する報知手段と、ユーザからのキー操作を受け付ける入力手段と、
前記受信手段が緊急地震速報を受信すると、前記報知手段に地震に関する情報を報知させ、当該報知中は前記入力手段からのキー操作を無効とするように制御する制御手段と、を有することを特徴とする通信装置。 - 地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、
緊急地震速報を受信する受信手段と、地震に関する情報を報知する報知手段と、
前記受信手段が緊急地震速報を受信すると、前記報知手段に地震に関する情報を報知させ、前記報知の処理を最優先とするように制御する制御手段と、を有することを特徴とする通信装置。 - 地震に関する情報である緊急地震速報を受信可能な通信装置であり、
緊急地震速報を受信する受信手段と、地震に関する情報を報知する報知手段と、装置の状態を一時的に格納するメモリと、
前記受信手段が緊急地震速報を受信すると、装置の状態に関する情報を前記メモリに格納し、前記報知手段に地震に関する情報を報知させ、当該報知の終了後に前記メモリに格納した情報を読み出し、装置が地震に関する情報を報知する直前の状態になるよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007338399A JP2009159547A (ja) | 2007-12-28 | 2007-12-28 | 通信装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012181599A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-20 | Nec Corp | 緊急メッセージ配信システム及び緊急メッセージ配信方法 |
JP2013034189A (ja) * | 2011-06-28 | 2013-02-14 | Kyocera Corp | 電子機器、報知制御方法および制御プログラム |
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-
2007
- 2007-12-28 JP JP2007338399A patent/JP2009159547A/ja active Pending
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