JP2011078060A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】地震発生時においてユーザが遮蔽物等により通信装置を操作できない場合であっても、ユーザが通信装置を用いた通話を行うことが可能な通信装置を提供する。
【解決手段】本発明の通信装置は、通信部と、地震情報算出部と、計時部とを備えている。また、緊急地震速報を受信した場合に、受信後の経過時間を計時部により計測する時間監視部を備える。また、この経過時間が所定時間内である状態において通信部により通話回線の回線接続要求を検知した場合に、回線接続要求の送信元に対して通話回線を接続する回線接続部を備える。また、ハンズフリー通話装置を備えている。回線接続部は、緊急地震速報受信から所定時間内において通話回線の回線接続要求を検知した場合に、通話回線を接続するとともに、ハンズフリー通話装置を可動させることにより、通信装置をハンズフリー通話状態に遷移させる。
【選択図】図4
【解決手段】本発明の通信装置は、通信部と、地震情報算出部と、計時部とを備えている。また、緊急地震速報を受信した場合に、受信後の経過時間を計時部により計測する時間監視部を備える。また、この経過時間が所定時間内である状態において通信部により通話回線の回線接続要求を検知した場合に、回線接続要求の送信元に対して通話回線を接続する回線接続部を備える。また、ハンズフリー通話装置を備えている。回線接続部は、緊急地震速報受信から所定時間内において通話回線の回線接続要求を検知した場合に、通話回線を接続するとともに、ハンズフリー通話装置を可動させることにより、通信装置をハンズフリー通話状態に遷移させる。
【選択図】図4
Description
本発明は、広域通信網に接続されて通信を行う通信装置に関するものであり、特に気象庁が配信する緊急地震速報を受信して避難指示を行う通信装置に関する。
近年、通信インフラの発達により、通信に関する様々な付加サービスが普及するようになってきた。例えば電話装置においては、一般電話回線以外に、IP電話網やインターネット等の広域通信網に接続して、データ通信サービス等の様々なサービスを受けることが可能な電話装置が普及している。
このような通信装置が備える機能の一つとして、地震発生時に気象庁が配信する緊急地震速報の受信機能が存在する。緊急地震速報とは、日本では西暦2007年10月1日より実施が開始された情報配信サービスである。ユーザは緊急地震速報に対応する通信装置を購入し、且つ緊急地震速報の配信サービス会社と契約することにより、このサービスを利用することができる。
地震発生時に緊急地震速報を受信した通信装置は、通信装置に予め記録されている地域情報、例えば通信装置が設置されている場所の緯度/経度情報等を用いて、予測震度や主要動(=地震動のうち、人体に最も強く感じられる部分。通常はS波)が到達する予測時刻等を算出する。
算出結果は、例えば液晶パネルによる画像表示や、スピーカによる音声出力により、ユーザに通知される。これによりユーザは、震源地から主要動が到達するまでの間に、机の下に隠れたり火の元を消したりする等の避難行動をとることができる。
上記のような緊急地震速報を受信可能な装置として特許文献1においては、緊急地震速報等の緊急情報を検知した際に、ユーザに対して事前に効率良く避難行動を行わせしめることを目的とした報知装置が開示されている。
この報知装置は、受信部で受信した緊急情報に含まれる情報と、予め設定されている設定情報とに基づいて、災害発生前に実施すべき事項を表す報知内容を決定して報知する。これにより、緊急情報の受信時に、ユーザが突然の災害に何をして良いのか判らず的確な行動がとれなくなることを防止している。
しかしながら特許文献1に示されているような従来の報知装置は、地震発生時において遮蔽物等によりユーザが通信装置を手にとって操作できなくなった場合、発呼操作も着呼操作も行えず、外部又は内部との通話を行うことができないという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、その目的は、地震発生時においてユーザが遮蔽物等により通信装置を操作できない場合であっても、通信装置を用いた通話を行うことが可能な通信装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の通信装置は、通信網に接続可能な通信部と、前記通信部を用いて通信網より緊急地震速報を受信して地震情報を算出する地震情報算出部と、時間の計測を行う計時部とを備えた通信装置において、前記地震情報算出部により前記緊急地震速報を受信した場合に、受信後の経過時間を前記計時部により計測する時間監視部と、前記経過時間が予め定められた時間内である状態において前記通信部により通話回線の回線接続要求を検知した場合に、前記回線接続要求の送信元に対して通話回線を接続する回線接続部とを備えることを特徴とする。
この構成によると、本発明の通信装置は、通信網に接続可能な通信部と、通信網より緊急地震速報を受信して地震情報を算出する地震情報算出部と、時間の計測を行う計時部とを備えている。また、緊急地震速報を受信した場合に、受信後の経過時間を計時部により計測する時間監視部を備える。また、この経過時間が所定時間内である状態において通信部により通話回線の回線接続要求を検知した場合に、回線接続要求の送信元に対して通話回線を接続する回線接続部を備える。これにより、緊急地震速報の受信後から所定時間内は、ユーザ操作を必要とすることなく、着信に対して自動応答を行う。
また上記目的を達成するために本発明の通信装置は、音声出力部及び音声入力部を含むハンズフリー通話装置を備え、前記回線接続部が、前記経過時間が予め定められた時間内である状態において前記通信部により通話回線の回線接続要求を検知した場合に、前記回線接続要求の送信元に対して通話回線を接続するとともに、該通話回線を用いた音声入力及び音声出力を実施するよう前記ハンズフリー通話装置を制御する。
この構成によると、本発明の通信装置は、マイク及びスピーカ等からなるハンズフリー通話装置を備えている。回線接続部は、緊急地震速報受信から所定時間内において通話回線の回線接続要求を検知した場合に、通話回線を接続するとともに、ハンズフリー通話装置を可動させることによりハンズフリー通話状態にする。つまり、ハンドセットがオンフックされた状態でもマイク及びスピーカによる通話が可能な状態へと移行させる。これにより、地震による遮蔽物等によりユーザが通信装置のハンドセットを手に取れない場合であっても、通話が可能である。
また上記目的を達成するために本発明の通信装置は、前記回線接続部が、前記時間監視部による前記経過時間の計測が開始された場合に、予め定められた通信先に対する通話回線の回線接続要求を開始するよう前記通信部を制御し、前記経過時間が予め定められた時間を超えた場合に、前記回線接続要求を停止するよう前記通信部を制御する。
この構成によると、回線接続部は、時間監視部による経過時間の計測が開始された場合に、所定の通信先に対して回線接続要求を開始する。そして経過時間が所定時間を超えた場合に、回線接続要求を停止する。これにより、地震による遮蔽物等によりユーザが通信装置のハンドセットを手に取れない場合であっても、発呼が可能である。
また上記目的を達成するために本発明の通信装置は、前記通信装置が、前記通信部、前記地震情報算出部、前記計時部、前記時間監視部、及び前記回線接続部を備える主通信装置と、前記通信部、及び前記回線接続部を備える副通信装置とを備え、前記主通信装置又は前記副通信装置の備える前記回線接続部が、前記経過時間が予め定められた時間内である状態において通話回線の回線接続要求を検知した場合に、前記回線接続要求の送信元が前記主通信装置又は前記副通信装置であるか否かを判定し、該送信元が前記主通信装置又は前記副通信装置である場合に通話回線を接続する。
この構成によると、本発明の通信装置は、通信部、地震情報算出部、計時部、時間監視部、及び回線接続部を備える主通信装置を含む。また、通信部、及び回線接続部を備える副通信装置を含む。主通信装置又は前記副通信装置の備える回線接続部は、緊急地震速報受信後の経過時間が所定時間内である状態において通話回線の回線接続要求を検知した場合に、回線接続要求の送信元が主通信装置又は副通信装置であるか否かを判定する。そして主通信装置又は副通信装置である場合に、回線接続を行う。これにより、内線着信のみ自動応答を実施し、外線着信に対する自動応答が実施されるのを回避する。
また上記目的を達成するために本発明の通信装置は、前記主通信装置の備える前記回線接続部が、前記時間監視部による前記経過時間の計測が開始された場合に、通話回線の回線接続要求を前記副通信装置へ送信し、前記副通信装置が備える前記回線接続部が、該回線接続要求を検知した場合に、前記主通信装置に対して通話回線を接続する。
この構成によると、主通信装置の備える回線接続部は、緊急地震速報受信後の経過時間の計測が開始された場合に、通話回線の回線接続要求を副通信装置へ送信する。副通信装置が備える回線接続部は、この回線接続要求を検知した場合に、主通信装置に対して回線接続を行う。これにより、地震による遮蔽物等によりユーザが通信装置のハンドセットを手に取れない場合であっても、内線通話が可能である。
また上記目的を達成するために本発明の通信装置は、前記通信装置が、前記通信部、前記地震情報算出部、前記計時部、前記時間監視部、及び前記回線接続部を備える主通信装置と、前記通信部、及び前記回線接続部を備える複数の副通信装置とを備え、前記主通信装置の備える前記回線接続部が、前記経過時間が予め定められた時間内である状態において通話回線の回線接続要求を公衆電話網を介して検知した場合に、前記回線接続要求の発信元と予め定められた前記副通信装置と間で通話回線を接続する。
この構成によると、主通信装置の備える回線接続部は、緊急地震速報受信後の経過時間が所定時間内である状態において、回線接続要求を公衆電話網を介して検知した場合に、回線接続要求の発信元と所定の副通信装置との回線接続を行う。これにより、より重要度の高い副通信装置に対して、外部との通話回線を自動接続することが可能である。
本発明によれば、緊急地震速報の受信時刻から所定時間、着信に対して自動応答を行い、ハンズフリー通話状態へ移行する。このため、揺れによって発生した遮蔽物等によりユーザが通信装置を手に取れない場合であっても、通話を行うことができる。これにより、災害時おける安否確認をより確実に行えるようにし、防災効果を高めることができる。また、自動応答を実施するのを緊急地震速報発生時に限定し、平常時は自動応答を行わないため、不要な自動応答が発生するのを回避できる。
また本発明によれば、緊急地震速報を受信した際に、ユーザ操作を必要とすることなく外線発呼を行い、外部との通話回線を確立する。またユーザ操作を必要とすることなく内線通話回線を確立する。これにより、通信装置の近傍に存在するユーザが、遮蔽物等により発呼操作を行えない場合であっても、ハンズフリー通話機能を使用して外部又は内部と通話を行うことができる。
また本発明によれば、自動応答を行う通話を内線着信に限定することが可能である。これにより、外線着信に対して自動応答が行われ、家族以外の第三者に対して個人情報、例えばプライベートな会話等が漏洩するといった問題を回避できる。
また本発明によれば、緊急地震速報の受信後に公衆電話網を介した回線接続要求を検知した場合に、その発信元と、所定の副通信装置との回線接続を自動的に行う。これにより、副通信装置の中で最も重要度が高い副通信装置に対して、外線着信を割り振って通話を実施することができる。
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
[実施の形態1]
〈1−1.電話システムの構成について〉
図1は、本発明のコードレス電話装置(=通信装置)を含む電話システムの構成を示すブロック図である。本システムは少なくとも、親機1(=主通信装置)、子機2(=副通信装置)、有線LAN41、無線通信網42、IP電話ルータ51、ブロードバンドルータ52、ゲートウェイ53、IP電話網61、インターネット62、PSTN網63(=Public Switched Telephone Network:公衆電話交換網)、及び加入者電話装置71を含むように構成されている。
[実施の形態1]
〈1−1.電話システムの構成について〉
図1は、本発明のコードレス電話装置(=通信装置)を含む電話システムの構成を示すブロック図である。本システムは少なくとも、親機1(=主通信装置)、子機2(=副通信装置)、有線LAN41、無線通信網42、IP電話ルータ51、ブロードバンドルータ52、ゲートウェイ53、IP電話網61、インターネット62、PSTN網63(=Public Switched Telephone Network:公衆電話交換網)、及び加入者電話装置71を含むように構成されている。
本発明のコードレス電話装置は、IP通信網に接続可能な複数の電話装置からなる通信装置であり、図中の親機1及び複数の子機2(子機A2a〜子機C2c)がこれに該当する。親機1は、有線LAN41に接続されることにより、電話網を介した音声通信が可能であるIP電話装置である。また親機1は、有線LAN41と無線通信網42との通信を中継する中継機能を持っている。
これにより子機2は、親機1を中継してIP電話網61やPSTN網63を介した通話を行うことが可能である。また親機1は、インターネット62を介して、気象庁が配信する緊急地震速報を受信する機能を持つ。なお、親機1の内部構造の詳細については後述する。
子機2は、後述する無線通信網42に接続されて親機1と通信を行うことにより、IP電話網61やPSTN網63を介して他の電話装置と音声通信を行うことが可能な無線通話装置である。なお、子機2の内部構成の詳細については後述する。
有線LAN41は、親機1、IP電話ルータ51、ブロードバンドルータ52、及びゲートウェイ53等が有線接続されたローカルのネットワークである。前記の各装置は有線LAN41に接続されることにより、相互に通信が可能となっている。なお、有線LAN41を構成する物理的な手段としては、例えばツイストペアケーブルを用いた10BASE−T(IEEE802.3iとして標準化)や100BASE−TX(IEEE802.3uとして標準化)等があげられる。
無線通信網42は、親機1と、複数の子機2とが無線接続された小規模の通信網である。具体的には例えば、2.4GHz(ギガヘルツ)の周波数帯の電波を利用したFHSS−WDCT(Frequency Hopping Spread Spectrum - Worldwide Digital Cordless Telephone)準拠の通信方式等を用いて相互に通信を行う。
IP電話ルータ51、及びブロードバンドルータ52は、複数のIPネットワークを相互接続するためのネットワーク中継装置である。具体的には、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルでいうネットワーク層(第3層)やトランスポート層(第4層)の一部のプロトコルを解析して転送を行う。
本実施形態では、IP電話ルータ51は有線LAN41とIP電話網61との二つのIPネットワークを相互に接続する役割を持つ。またブロードバンドルータ52は、有線LAN41とインターネット62との二つのIPネットワークを相互に接続する役割を持つ。
ゲートウェイ53は、プロトコル体系が異なるネットワーク間を相互接続するためのプロトコル変換器である。ゲートウェイ53は例えば、有線LAN41とPSTN網63とを接続し、SIP等のシグナリングプロトコルを用いてシグナル変換を行うことにより、両ネットワーク間での通信を可能とする。
IP電話網61は、電話網の一部もしくは全てにVoIP(Voice over Internet Protocol)技術を利用した通信網であり、用いる通信回線としてはFTTH(Fiber To The Home)やADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等の、いわゆるブロードバンド回線が利用される。
なおVoIPとは、音声を各種符号化方式で圧縮してパケットに変換し、IPネットワークでリアルタイム伝送する技術である。これによりIP電話網61は音声通話サービスの他、画像の送受信を行うテレビ電話サービス等も提供可能である。
インターネット62は、通信プロトコルによるネットワークを相互接続して構築された広域通信網である。大小様々なコンピュータネットワークを相互に連結させて、国際的な通信ネットワークが構築されている。通信プロトコルとしては主に、TCP/IPが標準的なプロトコルとして採用されている。
PSTN網63は、一般の加入者電話回線ネットワークである。末端に電話装置を接続し、回線交換方式で通信相手に接続して音声通話を行うのに用いられる。加入者電話装置71は、電話加入者がPSTN網63を用いて他の加入者電話装置やIP電話装置と音声通話を行うための電話装置である。
〈1−2.親機の内部構成について〉
図2は、本発明の第一の実施形態に係る親機1の内部を示すブロック図である。親機1は少なくとも、制御部11、メモリ12、表示部13、操作部14、通信制御部15(=通信部)、アンテナ装置16、音声信号処理部17、スピーカ18(=音声出力部)、マイク19(=音声入力部)、及び時計回路20(=計時部)を含むように構成されている。
〈1−2.親機の内部構成について〉
図2は、本発明の第一の実施形態に係る親機1の内部を示すブロック図である。親機1は少なくとも、制御部11、メモリ12、表示部13、操作部14、通信制御部15(=通信部)、アンテナ装置16、音声信号処理部17、スピーカ18(=音声出力部)、マイク19(=音声入力部)、及び時計回路20(=計時部)を含むように構成されている。
制御部11は、親機1の各部を制御することにより通信制御処理(音声データの送受信、発呼の実施、或いは着呼の検知等)を統括制御するための中央処理装置である。また制御部11は、制御部11が備える演算処理装置上でプログラムを実行することにより実現される機能部として、地震情報算出部11a〜回線接続部11cを備えている。
地震情報算出部11aは、通信制御部15を用いてインターネット62から緊急地震速報を受信する。緊急地震速報には、地震検知時刻、地震識別番号、震央地名コード、震源の緯度/経度、震源の深さ、マグニチュード、最大予測震度、データの正確性(測定に使用したシステムや処理手法等)等のデータが含まれている。ただし緊急地震速報に含まれる予測震度及び主要動到達までの予測時間は大まかなものであり、地域毎の詳細な予測震度等は受信装置側で算出する必要がある。
算出処理には大きく分けて、単独観測点処理と、複数観測点処理との二つが存在する。単独観測点処理は、例えばP波検測やレベル法といった、観測点の近くで地震が発生したことを前提とした、局地的な一点型の測定処理である。複数観測点処理は、複数の単独測定点処理の結果を用いて、特定地の予測震度や主要動到達時刻を算出するためのものである。代表的な処理方法としては、テリトリー法やグリッドサーチ法が存在する。
地震情報算出部11aは、緊急地震速報に含まれる単独観測点処理結果と、メモリ12に記録されている緯度/経度情報に基づき、複数観測点処理を行う。具体的には例えば、まず複数の単独観測点処理結果から地震の三要素(震央:X、Y、時間:T、大きさ:M )を求める。さらに特定地の震央距離(震央X、Yから特定地X0、Y0までの距離)D、及び地震の大きさMから有感半径Rを求める。なおここでいう特定地とは、親機1が存在する緯度/経度を意味する。
地震情報算出部11aは、震央距離Dと、地震の大きさMと、震源の深さHとから、特定地での標準強度Sr を求める。そして地質状況などによる特定地における増幅係数Aを求め、標準強度Sr と増幅係数Aとを用いて主要動(S波)の予測強度、最大速度、最大加速度、最大変位、及び到達予測時刻等を求める。なお、地震情報算出部11aが用いる算出方法は上記内容に限定されるものではなく、運用の形態や緊急地震速報に含まれるデータ内容に応じて適宜変更可能である。
時間監視部11bは、地震情報算出部11aにより緊急地震速報が検知された場合に、検知後の経過時間を時計回路20を用いて計測する。そして経過時間が所定時間を超えるか否かの監視を行う。
回線接続部11cは、時間監視部11bによる時間計測が開始された状態において、子機2からの回線接続要求、つまり内線通話要求を検知したか否かを監視する。そして回線接続要求を検知した場合に、要求に対する応答を返し、通話回線の確立を行う。つまり操作部14によるユーザ操作を必要とすることなく、着信に対して自動応答し、通話状態に移行する。
メモリ12は、親機1が保持する各種データを一時的に記録する媒体であり、例えば書込可能なRAM(Random Access Memory)等により構成されている。メモリ12は制御部11によって各種通信制御処理が行われる際の処理データや、ユーザから受けた指示命令等を一時的に記録しておくためのバッファメモリとしての役割を持つ。
表示部13は、親機1が保持する各種情報(例えば着信時における発信側電話番号等)をユーザに対して表示する。表示部13は例えば、液晶パネル等の小型で消費電力の少ない表示装置を用いる。
操作部14は、ユーザが親機1を用いて通信を行うための各種操作(例えば通話を行う相手の電話番号の入力等)を行うためのものである。操作部14は通常、数字ボタンやリダイヤルボタン等の複数の操作ボタンから構成されている。
通信制御部15は、親機1を有線LAN41に接続するための通信インタフェースである。通信制御部15は、有線LAN41に接続された呼制御サーバ(不図示)と通信を行うことにより、IP電話システムにおける着信処理や発信処理等を実施することが可能である。また通信制御部15は、アンテナ装置16による無線通信網42を介した無線通信の制御を行う。
アンテナ装置16は、子機2との間で無線通信電波の送受信を行うための無線通信装置である。アンテナ装置16は、所定の通信規格、例えばFHSS−WDCT(Frequency Hopping Spread Spectrum - Worldwide Digital Cordless Telephone)準拠の通信方式等に則って、無線通信を行う。これにより、子機2との間で音声通信やデータ通信等を行うことが可能である。
音声信号処理部17は、通信制御部15により入力された音声データの復号処理を行い、音声信号としてスピーカ18に与える。また音声信号処理部17は、マイク19より入力された音声信号に所定の符号化処理を施して生成した音声情報や、メモリ12等に予め記録されている音声情報を、通信制御部15に与える。
これにより音声情報は有線LAN41、無線通信網42、或いはIP電話網61等を通じて接続される他の電話装置へ送信される。なお、音声信号処理部17、スピーカ18、及びマイク19は、制御部11により入力/出力音量及び指向性を調整することにより、ハンズフリー通話装置として動作する機能を備える。
時計回路20は、現在時刻を計時するための回路であり、例えば所定の周波数による発振出力を行う水晶振動子を用いて計時を行う。また時計回路20は、時刻情報だけではなく、現在の月日や曜日といった暦に関連する暦情報の管理を行うことも可能である。
〈1−3.子機の内部構成について〉
図3は、本発明の第一の実施形態に係る子機2の内部を示すブロック図である。子機2は少なくとも、制御部21、メモリ22、表示部23、操作部24、通信制御部25(=通信部)、アンテナ装置26、音声信号処理部27、スピーカ28(=音声出力部)、マイク29(=音声入力部)、及びバッテリ部30を含むように構成されている。
〈1−3.子機の内部構成について〉
図3は、本発明の第一の実施形態に係る子機2の内部を示すブロック図である。子機2は少なくとも、制御部21、メモリ22、表示部23、操作部24、通信制御部25(=通信部)、アンテナ装置26、音声信号処理部27、スピーカ28(=音声出力部)、マイク29(=音声入力部)、及びバッテリ部30を含むように構成されている。
制御部21は、子機2の各部を制御することにより通信制御処理(音声データの送受信、発呼の実施、或いは着呼の検知等)を統括制御するための中央処理装置である。また制御部21は、制御部21が備える演算処理装置上でプログラムを実行することにより実現される機能部として、回線接続部21aを備えている。
回線接続部21aは、緊急地震速報が受信されて時間監視部11bによる時間計測が開始された状態において、親機1からの回線接続要求、つまり内線通話要求を検知したか否かを監視する。そして回線接続要求を検知した場合に、要求に対する応答を返し、通話回線の確立を行う。つまり操作部24によるユーザ操作を必要とすることなく、着信に対して自動応答し、通話状態に移行する。
メモリ22は、子機2が保持する各種データを一時的に記録する媒体であり、例えば書込可能なRAM等により構成されている。メモリ22は制御部21によって各種通信制御処理が行われる際の処理データや、ユーザから受けた指示命令等を一時的に記録しておくためのバッファメモリとしての役割を持つ。
表示部23は、子機2が保持する各種情報(例えば着信時における発信側電話番号等)をユーザに対して表示する。表示部23は例えば、液晶パネル等の小型で消費電力の少ない表示装置を用いる。
操作部24は、ユーザが子機2を用いて通信を行うための各種操作(例えば通話を行う相手の電話番号の入力等)を行うためのものである。操作部24は通常、数字ボタンやリダイヤルボタン等の複数の操作ボタンから構成されている。
通信制御部25は、アンテナ装置26による無線通信の制御を行う。これにより子機2は、無線通信網42に接続された親機1との通信を行うことが可能である。また、親機1を中継して、PSTN網63を介した着信処理や発信処理等を実施することが可能である。
アンテナ装置26〜マイク29については、親機1のアンテナ装置16〜マイク19と同一の構成であるため、ここでは説明を省略する。バッテリ部30は、外部電源(不図示)より電力の供給を受け、電力を一時的に備蓄しておく。例えば充電式アルカリ電池やリチウムイオンバッテリ等が用いられる。
〈1−4.回線接続処理について〉
ここで、本発明の第一の実施形態における親機1及び子機2を用いた、緊急地震速報受信時における回線接続処理について、図4のフロー図を用いながら説明する。
〈1−4.回線接続処理について〉
ここで、本発明の第一の実施形態における親機1及び子機2を用いた、緊急地震速報受信時における回線接続処理について、図4のフロー図を用いながら説明する。
図4に示す処理フローは、親機1の電源が起動し、且つLAN41等の通信網を介した通信が可能となった状態において開始される。本処理の開始後、地震情報算出部11aはステップS110において、LAN41等を経由して緊急地震速報を受信したか否かを判定する。
緊急地震速報を受信していない場合、再びステップS110へ移行し、継続して監視を行う。緊急地震速報を受信した場合、地震情報算出部11aはステップS120において、緊急地震速報に含まれる地震情報から予測震度や主要動到達までの予測時間等の算出を行い、画像又は音声による報知処理を行う。
次に時間監視部11bはステップS130において、緊急地震速報受信後の経過時間の計測を開始する。そしてステップS140において、経過時間が所定時間、例えば10分を超過したか否かを判定する。
所定時間を超過した場合、再びステップS110へ移行する。所定時間を超過していない場合、回線接続部11c及び回線接続部21aはステップS150において、内線通話実行指示を検知したか否かを判定する。なお内線通話の検知は、例えば親機1から子機2へ発呼処理が行われた場合や、子機2から子機2へ発呼処理が行われた場合等に、検知される。
内線通話の実行指示が検知されていない場合、再びステップS140へ移行する。実行指示を検知した場合、制御部11又は制御部21は指示に応じた通話回線の確立を行うとともに、音声信号処理部17、スピーカ18、及びマイク19を用いたハンズフリー通話状態へ移行する。
次に回線接続部11cはステップS170において、内線通話の終了を検知したか否かを判定する。検知していない場合、再びステップS170へ移行し、継続して監視を行う。検知した場合、再びステップS140へ移行する。
以上に説明した本実施形態によれば、緊急地震速報を受信してからの所定時間内は、内線通話要求に対してユーザ操作を必要とすることなく自動応答し、ハンズフリー通話状態に移行する。これにより、地震等において親機1や子機2の近傍に存在するユーザが、遮蔽物等により親機1や子機2を手に取れない場合であっても、ハンズフリー通話機能を使用して通話を行うことができる。
また本実施形態によれば、自動応答によりハンズフリー通話状態へ移行するのを内線通話に限定し、外線着信の場合は自動応答しないため、セキュリティが低下するのを回避できる。
次に、本発明の第二の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[実施の形態2]
〈2−1.電話システムの構成について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
〈2−2.親機の内部構成について〉
実施の形態1の図2と同じ構成であるが、時間監視部11b及び回線接続部11cの機能が一部異なる。本実施形態の時間監視部11bは、実施の形態1の機能に加え、緊急地震速報の検知後に通話回線が確立された場合に、確立後の経過時間を計測する。なお子機2と子機2とによる内線通話が実施された場合、内線通話は親機1を介して行われるため、この通話状態を監視することにより経過時間を計測する。
[実施の形態2]
〈2−1.電話システムの構成について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
〈2−2.親機の内部構成について〉
実施の形態1の図2と同じ構成であるが、時間監視部11b及び回線接続部11cの機能が一部異なる。本実施形態の時間監視部11bは、実施の形態1の機能に加え、緊急地震速報の検知後に通話回線が確立された場合に、確立後の経過時間を計測する。なお子機2と子機2とによる内線通話が実施された場合、内線通話は親機1を介して行われるため、この通話状態を監視することにより経過時間を計測する。
さらに本実施形態の時間監視部11bは、通話音声をモニタすることにより、通話音声が所定音量を下回る時間である無音時間を計測する。
本実施携帯の回線接続部11cは、時間監視部11bによる時間計測が開始された状態において、IP電話網61やPSTN網63を介した外線着信を検知したか否かを監視する。そして外線着信を検知した場合に、要求に対する応答を返し、通話回線を確立してハンズフリー状態へ移行する。
なおこの際、回線接続部11cは、親機1及び複数の子機2のうちのいずれに対して通話回線を確立してハンズフリー状態へ移行させるかを、予めメモリ12に記録されているユーザ設定情報に基づいて決定する。或いは、親機1及び複数の子機2の全てに対して通話回線を確立し、全てをハンズフリー状態へ移行させる形態でもよい。
また本実施形態の回線接続部11cは、自動応答により回線を接続した後、回線確立後の経過時間、又は無音時間を計測するよう時間監視部11bに指示する。経過時間、又は無音時間が所定時間を超過した場合、回線接続部11cは確立中の回線の切断を行う。これにより、ユーザ操作を必要とすることなく、待ち受け状態に移行する。
〈2−3.子機の内部構成について〉
実施の形態1の図3と同じ構成であるが、回線接続部21aの機能が一部異なる。本実施形態の回線接続部21aは、時間監視部11bによる時間計測が開始された状態で回線接続部11cより外線着信が検知された場合に、親機1を介して外線通話回線を確立し、ハンズフリー状態へ移行する。
〈2−4.回線接続処理について〉
ここで、本発明の第二の実施形態における親機1及び子機2を用いた、緊急地震速報受信時における回線接続処理について、図5のフロー図を用いながら説明する。なお、実施の形態1と同内容の処理については、同一のステップ番号を付加することにより説明を省略する。
〈2−3.子機の内部構成について〉
実施の形態1の図3と同じ構成であるが、回線接続部21aの機能が一部異なる。本実施形態の回線接続部21aは、時間監視部11bによる時間計測が開始された状態で回線接続部11cより外線着信が検知された場合に、親機1を介して外線通話回線を確立し、ハンズフリー状態へ移行する。
〈2−4.回線接続処理について〉
ここで、本発明の第二の実施形態における親機1及び子機2を用いた、緊急地震速報受信時における回線接続処理について、図5のフロー図を用いながら説明する。なお、実施の形態1と同内容の処理については、同一のステップ番号を付加することにより説明を省略する。
ステップS110〜ステップS140の実施後、ステップS150において内線通話発生が検知されなかった場合、回線接続部11cはステップS155において、外線通話の発生、つまり外線着信が検知されたか否かを判定する。
検知されていない場合、再びステップS140へ移行する。検知された場合、回線接続部11cはステップS156において、メモリ12より設定情報を読み出し、外線接続を行う通信装置を親機1及び子機2の中から判別する。
次に回線接続部11cはステップS160において、判別した通信装置に対する通話回線の確立を行うとともに、判別した通信装置をハンズフリー通話状態へ移行させる。なお、通話回線の確立を行う装置が子機2である場合、回線接続部11cと回線接続部21aとが相互通信することにより、親機1を介した通信回線の確立を行う。
ステップS160の実施後、回線接続部11cはステップS175において、内線通話が開始されてからの経過時間、及び内線通話における無音時間の計測を時間監視部11bに指示する。これにより、各時間の計測が開始される。
次に時間監視部11bはステップS180において、無音時間が所定時間を超えて検知されたか否かを判定する。所定時間を超える無音時間が検知された場合、回線接続部11c又は回線接続部21aはステップS210において、通話回線の切断を行った後、ステップS140へ移行する。
所定時間を超える無音時間が検知されていない場合、時間監視部11bはステップS190において、通話時間が所定時間を超えたか否かを判定する。所定時間を超えた場合、ステップS210へ移行する。所定時間を超えていない場合、回線接続部11c又は回線接続部21aはステップS200において、オンフック等による回線切断要求を検知したか否かを判定する。
回線切断要求を検知した場合、ステップS210へ移行する。回線切断要求を検知していない場合、ステップS180へ移行する。
以上に説明した本実施形態によれば、緊急地震速報を受信してからの所定時間内は、外線通話要求に対してユーザ操作を必要とすることなく自動応答し、ハンズフリー通話状態に移行する。これにより、地震発生時に親機1や子機2の近傍に存在するユーザが、遮蔽物等により親機1や子機2を手に取れない場合であっても、ハンズフリー通話機能を使用して外部と通話を行うことができる。
また本実施形態によれば、自動応答によりハンズフリー通話状態へ移行した後、無音状態や通話状態が所定時間を超えた場合に、回線を自動切断する。これにより、例えば充電式の子機2等において、バッテリの急激な消耗を回避できる。
次に、本発明の第三の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[実施の形態3]
〈3−1.電話システムの構成について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
〈3−2.親機の内部構成について〉
実施の形態1の図2と同じ構成であるが、回線接続部11cの機能が一部異なる。本実施携帯の回線接続部11cは、緊急地震速報の受信が地震情報算出部11aにより検知されると、発呼/着呼指示を必要とすることなく、親機1及び子機2の一部又は全部の間で内線通話回線を接続し、親機1をハンズフリー状態へ移行させる。なおこの際、親機1において着信音の鳴動を行う形態でもよいし、行わない形態でもよい。
〈3−3.子機の内部構成について〉
実施の形態1の図3と同じ構成であるが、回線接続部21aの機能が一部異なる。本実施携帯の回線接続部21aは、上記の回線接続部11cと同様、緊急地震速報の受信が検知されると、発呼/着呼指示を必要とすることなく、親機1及び子機2の一部又は全部の間で内線通話回線を接続し、子機2をハンズフリー状態へ移行させる。なおこの際、子機2において着信音の鳴動を行う形態でもよいし、行わない形態でもよい。
〈3−4.回線接続処理について〉
ここで、本発明の第三の実施形態における親機1及び子機2を用いた、緊急地震速報受信時における回線接続処理について、図6のフロー図を用いながら説明する。なお、実施の形態1と同内容の処理については、同一のステップ番号を付加することにより説明を省略する。
[実施の形態3]
〈3−1.電話システムの構成について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
〈3−2.親機の内部構成について〉
実施の形態1の図2と同じ構成であるが、回線接続部11cの機能が一部異なる。本実施携帯の回線接続部11cは、緊急地震速報の受信が地震情報算出部11aにより検知されると、発呼/着呼指示を必要とすることなく、親機1及び子機2の一部又は全部の間で内線通話回線を接続し、親機1をハンズフリー状態へ移行させる。なおこの際、親機1において着信音の鳴動を行う形態でもよいし、行わない形態でもよい。
〈3−3.子機の内部構成について〉
実施の形態1の図3と同じ構成であるが、回線接続部21aの機能が一部異なる。本実施携帯の回線接続部21aは、上記の回線接続部11cと同様、緊急地震速報の受信が検知されると、発呼/着呼指示を必要とすることなく、親機1及び子機2の一部又は全部の間で内線通話回線を接続し、子機2をハンズフリー状態へ移行させる。なおこの際、子機2において着信音の鳴動を行う形態でもよいし、行わない形態でもよい。
〈3−4.回線接続処理について〉
ここで、本発明の第三の実施形態における親機1及び子機2を用いた、緊急地震速報受信時における回線接続処理について、図6のフロー図を用いながら説明する。なお、実施の形態1と同内容の処理については、同一のステップ番号を付加することにより説明を省略する。
ステップS110〜ステップS120の実施後、回線接続部11cはステップS121において、所定の子機2に対して内線発呼を実施する。これに対して所定の子機2の回線接続部21aが自動応答を返すことにより、内線通話回線を確立する。その後ステップS160へ移行し、親機1又は所定の子機2をハンズフリー通話状態へ遷移させる。なお、ステップS170移行の処理については説明を省略する。
以上に説明した本実施形態によれば、緊急地震速報を受信した際に、ユーザ操作を必要とすることなく内線通話回線を確立する。これにより、地震等において親機1や子機2の近傍に存在するユーザが、遮蔽物等により親機1や子機2による発呼操作を行えない場合であっても、ハンズフリー通話機能を使用して内線通話を行うことができる。
なお上記の実施形態では緊急地震速報の受信後に自動的に内線通信の確立を行っているが、外線通信の確立を行う形態でもよい。この場合、回線接続部11cは、緊急地震速報の受信が地震情報算出部11aにより検知されると、IP電話網61やPSTN網63を介した外線発信を行う。発信先の電話番号は、予めユーザによりメモリ12に記録されている設定情報に基づいて決定する。
この形態の場合、図6のステップS121において、回線接続部11cは内線通話回線の確立ではなく、所定の電話番号に対して外線発呼を実施する。所定回数又は所定時間を経過しても外線発呼に対する応答が得られなかった場合、外線発呼を停止する。外線発呼に対する応答が検知された場合、外線通話回線を確立し、ステップS160へ移行する。これにより、親機1又は所定の子機2を、外線とのハンズフリー通話状態へ遷移させることが可能である。
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
従って本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)上記の実施形態では、親機1が緊急地震速報を受信するための通信回線として、有線LAN41、及びインターネット62を使用しているが、これ以外の通信網、例えば専用回線やケーブルテレビ回線から緊急地震速報を受信する形態であってもよい。また、地上デジタル放送やBSデジタル放送のような、放送波から緊急地震速報を取得する形態であってもよい。
(B)上記の実施形態では、本発明の着信応答機能を備えた通信装置として、親機1及び子機2を含むコードレス電話装置を例にあげているが、内線通信が可能な通信装置であれば、これ以外の装置において本発明を実施する形態でもよい。例えば、無線LAN接続機能付き携帯電話、IP通信が可能な子機を備えたIP電話、通話機能を搭載したパソコン上で実行される通話アプリケーション等において実施する形態であってもよい。
(C)上記の実施形態では、本発明の回線接続処理に関わる各種機能部が、マイクロプロセッサ等の演算処理装置上で所定のプログラムを実行することにより実現されているが、各種機能部が複数の回路により実現される形態でもよい。
(D)上記の実施形態では、緊急地震速報の受信後に自動回線接続を行う期間に付いては特に規定していないが、例えば予めユーザ設定により、30秒、一分、二分のように時間指定で設定できるようにした形態でもよい。また或いは、工場出荷時に固定値が定められており、ユーザ変更できない形態でもよい。
(E)上記の実施形態では、緊急地震速報の受信後に自動回線接続を行う通信経路として、親機1と子機2との内線通信を説明したが、複数の子機2が存在する場合、一台の親機1と複数の子機2とが同時に通信を行う、いわゆる同時通話機能を用いた通信経路を確立する形態でもよい。
(F)上記の実施形態では、緊急地震速報の受信機能が親機1の内部に備わっている形態を例に説明を行っているが、この機能が親機1に接続可能な外部装置によって実現される形態でもよい。例えば、通信制御部15が備える接続端子に緊急地震速報受信機(不図示)を接続して相互通信を行い、緊急地震速報受信機から緊急地震速報を取得する形態でもよい。
1 親機(主通信装置)
2 子機(副通信装置)
11 制御部
11a 地震情報算出部
11b 時間監視部
11c 回線接続部
15 通信制御部(通信部)
18 スピーカ(音声出力部)
19 マイク(音声入力部)
20 時計回路(計時部)
21 制御部
21a 回線接続部
25 通信制御部(通信部)
28 スピーカ(音声出力部)
29 マイク(音声入力部)
2 子機(副通信装置)
11 制御部
11a 地震情報算出部
11b 時間監視部
11c 回線接続部
15 通信制御部(通信部)
18 スピーカ(音声出力部)
19 マイク(音声入力部)
20 時計回路(計時部)
21 制御部
21a 回線接続部
25 通信制御部(通信部)
28 スピーカ(音声出力部)
29 マイク(音声入力部)
Claims (6)
- 通信網に接続可能な通信部と、
前記通信部を用いて通信網より緊急地震速報を受信して地震情報を算出する地震情報算出部と、
時間の計測を行う計時部と
を備えた通信装置において、
前記地震情報算出部により前記緊急地震速報を受信した場合に、受信後の経過時間を前記計時部により計測する時間監視部と、
前記経過時間が予め定められた時間内である状態において前記通信部により通話回線の回線接続要求を検知した場合に、前記回線接続要求の送信元に対して通話回線を接続する回線接続部と、を備えることを特徴とする通信装置。 - 音声出力部及び音声入力部を含むハンズフリー通話装置を備え、
前記回線接続部が、前記経過時間が予め定められた時間内である状態において前記通信部により通話回線の回線接続要求を検知した場合に、前記回線接続要求の送信元に対して通話回線を接続するとともに、該通話回線を用いた音声入力及び音声出力を実施するよう前記ハンズフリー通話装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記回線接続部が、前記時間監視部による前記経過時間の計測が開始された場合に、予め定められた通信先に対する通話回線の回線接続要求を開始するよう前記通信部を制御し、前記経過時間が予め定められた時間を超えた場合に、前記回線接続要求を停止するよう前記通信部を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記通信装置が、前記通信部、前記地震情報算出部、前記計時部、前記時間監視部、及び前記回線接続部を備える主通信装置と、前記通信部、及び前記回線接続部を備える副通信装置とを備え、
前記主通信装置又は前記副通信装置の備える前記回線接続部が、前記経過時間が予め定められた時間内である状態において通話回線の回線接続要求を検知した場合に、前記回線接続要求の送信元が前記主通信装置又は前記副通信装置であるか否かを判定し、該送信元が前記主通信装置又は前記副通信装置である場合に通話回線を接続することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記主通信装置の備える前記回線接続部が、前記時間監視部による前記経過時間の計測が開始された場合に、通話回線の回線接続要求を前記副通信装置へ送信し、
前記副通信装置が備える前記回線接続部が、該回線接続要求を検知した場合に、前記主通信装置に対して通話回線を接続することを特徴とする請求項4に記載の通信装置。 - 前記通信装置が、前記通信部、前記地震情報算出部、前記計時部、前記時間監視部、及び前記回線接続部を備える主通信装置と、前記通信部、及び前記回線接続部を備える複数の副通信装置とを備え、
前記主通信装置の備える前記回線接続部が、前記経過時間が予め定められた時間内である状態において通話回線の回線接続要求を公衆電話網を介して検知した場合に、前記回線接続要求の発信元と予め定められた前記副通信装置と間で通話回線を接続することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009230336A JP2011078060A (ja) | 2009-10-02 | 2009-10-02 | 通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009230336A JP2011078060A (ja) | 2009-10-02 | 2009-10-02 | 通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011078060A true JP2011078060A (ja) | 2011-04-14 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009230336A Pending JP2011078060A (ja) | 2009-10-02 | 2009-10-02 | 通信装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011078060A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014081689A (ja) * | 2012-10-12 | 2014-05-08 | Softbank Mobile Corp | 異常事態通知装置及びプログラム |
-
2009
- 2009-10-02 JP JP2009230336A patent/JP2011078060A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014081689A (ja) * | 2012-10-12 | 2014-05-08 | Softbank Mobile Corp | 異常事態通知装置及びプログラム |
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