JP2020136946A - 携帯型無線機及び無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複信方式の無線通信を行う移動局と基地局との間の無線環境についての試験を単信方式の携帯型無線機で実施できるようにする。【解決手段】携帯型無線機60は、アイドル状態(S0)から通信中状態(S2)への移行を指示する発信操作をユーザから受け付けたことに応じて、該発信操作に対応する発信要求信号を基地局30側に送信し、発信要求信号の送信後は、基地局30側から発信要求信号に対応して送信される発信応答信号の受信を待つことなく(発信中状態(S1)を省略し)、速やかに通信中状態(S2)に移行するように構成されている。【選択図】図10

Description

本発明は、複信方式の無線通信を行う移動局と基地局との間の無線環境についての試験に関する。
無線通信システムには、通信方式(変調方式や通信手順)が異なる種々のタイプのものが存在する。一例として、無線の同時送受信が可能な複信方式の一種である、FDMA(Frequency Division Multiple Access;周波数分割多元接続)方式の無線通信を行う列車無線システムがある。FDMA方式とは、一つの無線キャリアが一つの無線チャネルに対応する方式である。
図1には、列車無線システムの概略構成を示してある。同図に示すように、一般的な列車無線システムは、指令卓10と、回線制御装置20と、基地局30と、移動局(車上局)40とを備える。
指令卓10は、列車への通信指令を行う上位側の端末装置である。
回線制御装置20は、指令卓10と基地局30間の接続や車上局40の位置管理などを行い、通信全体の制御を司る中心的な装置である。
基地局30は、列車が走行する線路に沿って設置され、車上局40と決められた方式で通信を行うと共に、回線制御装置20と決められた方式で通信を行う装置である。列車の走行経路を全体的にカバーする通信エリアを提供できるように、或る程度の間隔をあけて複数の基地局30が設置される。
車上局40は、基地局30との無線通信を介して指令卓10との通信を行う装置である。車上局40は端末局の一種であり、列車の車両に搭載され、列車の走行に伴って移動することから、移動局とも称される。図1では車上局40を1台だけ示しているが、システム内には複数の車上局40が存在しており、それぞれに付された固有の識別情報により識別される。
基地局30と車上局40が使用する無線チャネルは上下で違うものを使用するが、それらを一対で1チャネルとする。図1では、車上局40から基地局30への上り方向には無線チャネルF1を使用し、基地局30から車上局40への下り方向には無線チャネルF2を使用している。
従来、運行の統制の観点から、列車無線システムの実運用の前に、列車の走行中に車上局40が指令卓10と常に無線通信を行えるか否かを確認するための試験が行われている。例えば、特許文献1には、移動局(車上局)を用いて無線通信の状態を検知する方法が開示されている。
路線上で通信試験を行うには、通常、車上局40を車両に搭載する必要がなる。仮に車上局40を車両に搭載せずに単体で通信試験するにしても、車上局40は車両に搭載することを前提とした、大きく且つ重い装置であり、また、車上局40へ供給する電源の用意も必要となるため、単体での通信試験は困難であった。ここで、車上局40に代えて携帯型無線機を通信試験に用いることで、大きさ、重さ、電源の問題の解決を図ることが考えられる。ただし、FDMA方式の携帯型無線機には通常、図2に示すように送受信アンテナを共用するための空中線共用器が必要となる。
図2には、空中線共用器を備えた携帯型無線機の構成例を示してある。
同図の携帯型無線機50は、ユーザが指令卓10との通話の際に使用する受話器51と、無線通信を制御する制御装置52と、送話動作を行う送話部55と、受話動作を行う受話部56と、送受信アンテナ58を送話部55と受話部56で共用するための空中線共用器57とを備えている。制御装置52は、演算装置(CPU)53や記憶装置(メモリ)54等のハードウェア資源を用いて構成される。記憶装置54には、携帯型無線機50の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、このプログラムを演算装置53で実行することで、所定の通信シーケンスに則った動作が実現される。
空中線共用器は、無線の周波数が低くなるほど大きく且つ重くなる装置である。列車無線システムで使用される150MHz程度の周波数帯の場合には、空中線共用器は携帯に適さない大きさ・重さの装置となる。この問題を解決するために、空中線共用器を備えない携帯型無線機、つまり、無線の同時送受信をしない単信方式の携帯型無線機を使用して通信試験を行うことが考えられる。
図3には、空中線共用器を備えない携帯型無線機の構成例を示してある。
同図の携帯型無線機60は、ユーザが指令卓10との通話の際に使用する受話器61と、無線通信を制御する制御装置62と、送話動作を行う送話部65と、受話動作を行う受話部66と、送受信アンテナ68を送話部65と受話部66で切り替えて使用するための空中線切替器67とを備えている。制御装置62は、演算装置(CPU)63や記憶装置(メモリ)64等のハードウェア資源を用いて構成される。記憶装置64には、携帯型無線機60の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、このプログラムを演算装置63で実行することで、所定の通信シーケンスに則った動作が実現される。
特開2011−124783号公報
列車無線システムは、一般的に複信方式で設計されている。このため、図3に示したような単信方式の携帯型無線機では、携帯型無線機から送信した要求信号に対して基地局から応答信号が送信されるシーケンス(例えば、発信シーケンスや送話シーケンスなど)に対応できない。また、単信方式の携帯型無線機に対応させるために既存の列車無線システムを変更することは、修正費用が大きいので望ましくない。一方、図2に示したような複信方式の携帯型無線機では、大きく、重い装置となり、また電源の問題もあるため、通信試験のために作業員が線路上を歩きながら使用するには不向きである。
本発明は、上記のような従来の事情に鑑みて為されたものであり、複信方式の無線通信を行う移動局と基地局との間の無線環境についての試験を単信方式の携帯型無線機で実施できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、携帯型無線機を以下のように構成した。
すなわち、本発明に係る携帯型無線機は、複信方式の無線通信を行う移動局と基地局との間の無線環境についての試験に使用される単信方式の携帯型無線機であって、第1の動作状態から第2の動作状態への移行を指示する操作を当該携帯型無線機のユーザから受け付けたことに応じて、該操作に対応する要求信号を前記基地局側に送信し、前記要求信号の送信後は、前記基地局側から前記要求信号に対応して送信される応答信号の受信を待つことなく前記第2の動作状態に移行することを特徴とする。
このような構成により、単信方式の携帯型無線機を、複信方式を想定して設計されたシーケンス(携帯型無線機から送信した要求信号に対して基地局側から応答信号が送信されるシーケンス)にも対応させることができる。また、本発明に係る携帯型無線機は、本来のシーケンスとは異なる動作を行うので実運用には適さないが、移動局と基地局との間の無線環境についての試験に使用するものであるため、特に問題とはならない。したがって、本発明によれば、複信方式の無線通信を行う移動局と基地局との間の無線環境についての試験を、単信方式の携帯型無線機で実施できるようになる。
ここで、一構成例として、本発明に係る携帯型無線機は、前記第1の動作状態がアイドル状態であり且つ前記第2の動作状態が通信中状である場合に、前記アイドル状態において発信操作を受け付けたことに応じて、該発信操作に対応する発信要求信号を前記基地局側に送信し、前記発信要求信号の送信後は、前記基地局側から前記発信要求信号に対応して送信される発信応答信号の受信を待つことなく前記通信中状態に移行する構成としてもよい。
また、一構成例として、本発明に係る携帯型無線機は、前記第1の動作状態が通信中状態であり且つ前記第2の動作状態が送話中状態である場合に、前記通信中状態において送話操作を受け付けたことに応じて、該送話操作に対応する送話要求信号を前記基地局側に送信し、前記送話要求信号の送信後は、前記基地局側から前記送話要求信号に対応して送信される送話応答信号の受信を待つことなく前記送話中状態に移行する構成としてもよい。
また、一構成例として、本発明に係る携帯型無線機は、前記第1の動作状態が通信中状態であり且つ前記第2の動作状態がアイドル状態である場合に、前記通信中状態において切断操作を受け付けたことに応じて、該切断操作に対応する切断要求信号を前記基地局側に送信し、前記切断要求信号の送信後は、前記基地局側から前記切断要求信号に対応して送信される切断通知信号の受信を待つことなく前記アイドル状態に移行する構成としてもよい。
本発明によれば、複信方式の無線通信を行う移動局と基地局との間の無線環境についての試験を単信方式の携帯型無線機で実施できるようになる。
列車無線システムの概略構成を示す図である。 空中線共用器を備えた携帯型無線機の構成例を示す図である。 空中線共用器を備えない携帯型無線機の構成例を示す図である。 実運用の発信シーケンスを示す図である。 実運用の着信シーケンスを示す図である。 実運用の送話シーケンスを示す図である。 実運用の切断シーケンスを示す図である。 実運用の切断通知シーケンスを示す図である。 実運用の送話中切断通知シーケンスを示す図である。 試験用の発信シーケンスを示す図である。 試験用の送話シーケンスを示す図である。 試験用の切断シーケンスを示す図である。 試験用の送話中切断通知シーケンスを示す図である。
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。以下では、図1に示した複信方式の列車無線システムにおける車上局40と基地局30との間の無線環境についての試験に、図3に示した単信方式の携帯型無線機60を用いる場合を例にして説明する。なお、以下の説明における「携帯機」は、単信方式の携帯型無線機を表しており、説明の簡素化のために略記している。
無線環境についての試験は、例えば、作業員が携帯機60を持って線路上を歩きつつ、指令卓10との間で試験的な通信を行い、その際の無線通信の状態を測定することで行われる。一例として、携帯機60が、試験的な通信の際に、基地局30から受信した信号の受信電界強度などを測定し、その結果を携帯機60に内蔵または接続された記録媒体に記録する。
ここで、携帯機60は、通常は、基地局30からの信号を受信できるように、受話部66と送受信アンテナ68が空中線切替器67によって接続されている。そして、自身から信号を送信する必要が生じた場合(通話操作や送話操作などがあった場合)に、送話部65と送受信アンテナ68が空中線切替器67によって一時的に接続されるように構成されている。しかしながら、携帯機60は、複信方式を前提としたシーケンスの幾つかに対応することができない。このようなシーケンスとしては、下記の発信シーケンス、送話シーケンス、切断シーケンス、送話中切断通知シーケンスなどが挙げられる。
(発信シーケンスについて)
携帯機60は、ユーザによる発信操作に応じて発信要求信号を送信した後、発信応答信号の受信のために送受信アンテナ68の接続切り替えを直ちに行ったとしても、その切り替えが間に合わない場合がある。このため、携帯機60は、発信要求信号に対する発信応答信号を必ずしも受信できるわけではない。そこで、本発明方式では、発信要求信号の送信後は、発信応答信号の受信をしなくても通信中状態に移行する。なお、携帯機60は、通信非許可を示す発信応答信号が返信された場合(通信NGの場合)でも通信中状態になる。この場合、基地局30からは空線信号が継続的に送信されるので、空線信号の受信をもってアイドル(待ち受け)状態に戻るようにすればよい。空線信号は、通信がない場合に基地局30から常時送信される信号である。
(送話シーケンスについて)
携帯機60は、ユーザによる送話操作に応じて送話要求信号を送信した後、送話応答信号の受信のために送受信アンテナ68の接続切り替えを直ちに行ったとしても、その切り替えが間に合わない場合がある。このため、携帯機60は、送話要求信号に対する送話応答信号を必ずしも受信できるわけではない。そこで、本発明方式では、送話要求信号の送信後は、送話応答信号の受信をしなくても送話中状態に移行して、音声信号の送信を開始する。なお、携帯機60は、送話非許可を示す送話応答信号が返信された場合(送話NGの場合)でも送話中状態になる。この場合、ユーザの送話停止操作に応じて送話を停止して通信中状態に戻るか、送話開始時に送信時限タイマを開始して一定時間で送信を停止して通信中状態に戻ればよい。
(切断シーケンスについて)
携帯機60は、ユーザによる切断操作に応じて切断要求信号を送信した後、切断応答信号の受信のために送受信アンテナ68の接続切り替えを直ちに行ったとしても、その切り替えが間に合わない場合がある。このため、携帯機60は、切断要求信号に対する切断応答信号を必ずしも受信できるわけではない。そこで、本発明方式では、切断要求信号の送信後は、切断応答信号の受信をしなくてもアイドル状態に移行する。
(送話中切断通知シーケンスについて)
通常の車上局40は、基地局30から送信される切断通知信号を受信した場合に通信終了を認識するが、携帯機60は、信号送信中には受信を行えないので、送話中(音声信号の送信中)は切断通知信号を受信できない。そこで、本発明方式では、送話停止操作時により通信中状態に戻って受信可能になった場合に、基地局30から切断通知信号の後に常時送信される空線信号に基づいて、通信が終了していることを判断する。なお、ユーザが送話操作の継続中(例えば、送話ボタンを押下したまま)であっても、送信時限タイマの満了に伴って送話終了として通話中状態に戻り、空線信号の有無により通信終了を判断してもよい。
以下、図4〜図13に示すシーケンス図を参照しつつ、実運用のシーケンスと試験用のシーケンスを対比して説明する。
(実運用:発信シーケンス)
図4には、実運用の発信シーケンスを示してある。車上局40は、当初はアイドル状態(S0)であり、指令卓10との通信を開始するための発信操作をユーザ(例えば、列車の運転士や乗務員)から受け付けたことに応じて、発信要求信号を送信し、アイドル状態(S0)から発信中状態(S1)へと移行する。車上局40からの発信要求信号は、基地局30を介して回線制御装置20に送信される。回線制御装置20は、車上局40からの発信要求信号を受信すると、発信要求信号に対応する着信要求信号を指令卓10側に送信する。指令卓10は、着信要求信号を受信すると、着信要求信号に対する着信応答信号を送信する。回線制御装置20は、指令卓10からの着信応答信号を受信すると、着信応答信号に対応する発信応答信号を車上局40側に送信する。この発信応答信号は、基地局30を介して車上局40に送信される。車上局40は、発信操作に応じて送信した発信要求信号に対応する発信応答信号を受信すると、発信中状態(S1)から通信中状態(S2)へと移行する。このように、アイドル状態(S0)の車上局40は、発信操作を受け付けた場合に、発信中状態(S1)を経て(発信応答信号の受信を待って)、通信中状態(S2)に移行する。
(試験用:発信シーケンス)
図10には、試験用の発信シーケンスを示してある。実運用の発信シーケンスとの違いは、携帯機60は、アイドル状態(S0)において発信操作を受け付けたことに応じて発信要求信号を送信した後、発信中状態(S1)を経ずに(発信応答信号の受信を待たずに)、通信中状態(S2)に移行する点である。すなわち、携帯機60は、アイドル状態(S0)から通信中状態(S2)への移行を指示する発信操作をユーザから受け付けたことに応じて、該発信操作に対応する発信要求信号を基地局30側に送信し、発信要求信号の送信後は、基地局30側から発信要求信号に対応して送信される発信応答信号の受信を待つことなく(発信中状態(S1)を省略し)、速やかに通信中状態(S2)に移行するように構成されている。
(実運用:着信シーケンス)
図5には、実運用の着信シーケンスを示してある。指令卓10は、車上局40との通信を開始するための発信操作をユーザ(例えば、運行管理室の指令員)から受け付けたことに応じて、発信要求信号を送信する。回線制御装置20は、指令卓10からの発信要求信号を受信すると、発信要求信号に対応する着信要求信号を車上局40側に送信する。この着信要求信号は、基地局30を介して車上局40に送信される。車上局40は、当初はアイドル状態(S0)であり、着信要求信号を受信すると、アイドル状態(S0)から通信中状態(S2)へと移行する。また、車上局40が着信要求信号を受信して通信中状態(S2)に移行したことに伴って、回線制御装置20から指令卓10側に発信応答信号が送信される。
(試験用:着信シーケンス)
試験用の着信シーケンスは、実運用の着信シーケンス(図5)と同様であるため、具体的な説明は省略する。
(実運用:送話シーケンス)
図6には、実運用の送話シーケンスを示してある。車上局40は、通信中状態(S2)において、指令卓10への送話を開始するための送話操作をユーザから受け付けたことに応じて、送話要求信号を送信し、通信中状態(S2)から送話許可待ち状態(S3)へと移行する。車上局40からの送話要求信号は、基地局30を介して回線制御装置20に送信される。回線制御装置20は、車上局40からの送話要求信号を受信すると、他の車上局による送話が無いことを確認した後に、送話要求信号に対応する送話応答信号を車上局40側に送信する。この送話応答信号は、基地局30を介して車上局40に送信される。車上局40は、送話操作に応じて送信した送話要求信号に対応する送話応答信号を受信すると、送話許可待ち状態(S3)から送話中状態(S4)へと移行し、指令卓10に宛てた送話信号(音声信号)の送信を開始する。このように、通信中状態(S2)の車上局40は、送話操作を受け付けた場合に、送話許可待ち状態(S3)を経て(送話応答信号の受信を待って)、送話中状態(S4)に移行する。
(試験用:送話シーケンス)
図11には、試験用の送話シーケンスを示してある。実運用の送話シーケンスとの違いは、携帯機60は、通信中状態(S2)において送話操作を受け付けたことに応じて送話要求信号を送信した後、送話許可待ち状態(S3)を経ずに(送話応答信号の受信を待たずに)、送話中状態(S4)に移行する点である。すなわち、携帯機60は、通信中状態(S2)から送話中状態(S4)への移行を指示する送話操作をユーザから受け付けたことに応じて、該送話操作に対応する送話要求信号を基地局30に送信し、送話要求信号の送信後は、基地局30側から送話要求信号に対応して送信される送話応答信号の受信を待つことなく(送話許可待ち状態(S3)を省略し)、速やかに送話中状態(S4)に移行するように構成されている。
(実運用:切断シーケンス)
図7には、実運用の切断シーケンスを示してある。車上局40は、通信中状態(S2)において、指令卓10への通信を終了するための切断操作をユーザから受け付けたことに応じて、切断要求信号を送信し、通信中状態(S2)から切断中状態(S5)へと移行する。車上局40からの切断要求信号は、基地局30を介して回線制御装置20に送信される。回線制御装置20は、車上局40からの切断要求信号を受信すると、切断要求信号に対応する切断通知信号を指令卓10側及び車上局40側に送信する。車上局40は、切断操作に応じて送信した切断要求信号に対応する切断通知信号を受信すると、切断中状態(S5)からアイドル状態(S0)へと移行する。このように、通信中状態(S2)の車上局40は、切断操作を受け付けた場合に、切断中状態(S5)を経て(切断通知信号の受信を待って)、アイドル状態(S0)に移行する。
(試験用:切断シーケンス)
図12には、試験用の切断シーケンスを示してある。実運用の切断シーケンスとの違いは、携帯機60は、通信中状態(S2)において切断操作を受け付けたことに応じて切断要求信号を送信した後、切断中状態(S5)を経ずに(切断通知信号の受信を待たずに)、速やかにアイドル状態(S0)に移行する点である。すなわち、携帯機60は、通信中状態(S2)かアイドル状態(S0)への移行を指示する切断操作をユーザから受け付けたことに応じて、該切断操作に対応する切断要求信号を基地局30側に送信し、切断要求信号の送信後は、基地局30側から切断要求信号に対応して送信される切断通知信号の受信を待つことなく(切断中状態(S5)を省略し)、速やかにアイドル状態(S0)に移行するように構成されている。
(実運用:切断通知シーケンス)
図8には、実運用の切断通知シーケンスを示してある。指令卓10は、車上局40との通信を終了するための切断操作をユーザから受け付けたことに応じて、発信要求信号を送信する。回線制御装置20は、指令卓10からの切断要求信号を受信すると、切断要求信号に対応する切断通知信号を指令卓10側及び車上局40側に送信する。車上局40は、通信中状態(S2)において切断通知信号を受信すると、通信中状態(S2)からアイドル状態(S0)へと移行する。
(試験用:切断通知シーケンス)
試験用の切断通知シーケンスは、実運用の切断通知シーケンス(図8)と同様であるため、具体的な説明は省略する。
(実運用:送話中切断通知シーケンス)
図9には、実運用の送話中切断通知シーケンスを示してある。指令卓10は、車上局40からの送話中に、車上局40との通信を終了するための切断操作をユーザから受け付けたことに応じて、発信要求信号を送信する。回線制御装置20は、指令卓10からの切断要求信号を受信すると、切断要求信号に対応する切断通知信号を指令卓10側及び車上局40側に送信する。車上局40は、送話中状態(S4)において切断通知信号を受信すると、送話を終了し、送話中状態(S4)からアイドル状態(S0)へと移行する。
(試験用:送話中切断通知シーケンス)
図13には、試験用の送話中切断通知シーケンスを示してある。実運用の送話中切断通知シーケンスとの違いは、携帯機60は、送話中状態(S4)は切断通知信号が送信されても受信できないので、送話停止操作(例えば、送話ボタンの押下の解除)に応じて通信中状態(S2)に移行し、その後に空線信号を受信した場合にアイドル状態(S0)に移行する点である。すなわち、単信方式の携帯機60で試験する場合は、基地局30から切断通知信号が送信されても送話を継続し、送話終了後に空線信号の有無に基づいて通信終了を判断する。
以上のように、本例の携帯型無線機60は、第1の動作状態から第2の動作状態への移行を指示する操作をユーザから受け付けたことに応じて、該操作に対応する要求信号を基地局30側に送信し、要求信号の送信後は、基地局30側から要求信号に対応して送信される応答信号の受信を待つことなく第2の動作状態に移行するように構成されている。
このような構成の携帯型無線機60によれば、複信方式を想定して設計されたシーケンス(携帯型無線機から送信した要求信号に対して基地局から応答信号が送信されるシーケンス)に対応させることができる。
このため、単信方式の携帯型無線機60を、複信方式の無線通信を行う移動局と基地局との間の無線環境についての試験に使用することができる。しかも、携帯型無線機60は、空中線共用器を備える必要がないので、比較的小さく且つ軽量にすることができ、通信試験のために作業員が線路上を歩きながら使用するのに適している。また、上記のシーケンスの説明で明らかなように、基地局30、回線制御装置20、指令卓10の動作には変更がないので、システムの修正なしで通信試験を行うことが可能となる。したがって、複信方式の無線通信を行う移動局と基地局との間の無線環境についての試験を簡易に実施できるようになる。
以上、本発明に係る携帯型無線機について、列車無線システムの試験に使用する場合を例にして説明したが、その他の無線通信システムの試験にも利用できることは言うまでもない。
また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法や方式、そのような方法や方式をメモリやプロセッサ等のハードウェア資源を用いて実現するためのプログラム、そのプログラムを記憶する記憶媒体などとして提供することも可能である。
本発明は、複信方式の無線通信を行う移動局と基地局との間の無線環境についての試験に利用することができる。
10:指令卓、 20:回線制御装置、 30:基地局、 40:車上局、 50:携帯型無線機(複信方式)、 60:携帯型無線機(単信方式)、
51:受話器、 52:制御装置、 53:演算装置、 54:記憶装置、 55:送話部、 56:受話部、 57:空中線共用器、 58:送受信アンテナ、
61:受話器、 62:制御装置、 63:演算装置、 64:記憶装置、 65:送話部、 66:受話部、 67:空中線切替器、 68:送受信アンテナ

Claims (5)

  1. 複信方式の無線通信を行う移動局と基地局との間の無線環境についての試験に使用される単信方式の携帯型無線機であって、
    第1の動作状態から第2の動作状態への移行を指示する操作を当該携帯型無線機のユーザから受け付けたことに応じて、該操作に対応する要求信号を前記基地局側に送信し、
    前記要求信号の送信後は、前記基地局側から前記要求信号に対応して送信される応答信号の受信を待つことなく前記第2の動作状態に移行することを特徴とする携帯型無線機。
  2. 請求項1に記載の携帯型無線機において、
    前記第1の動作状態がアイドル状態であり且つ前記第2の動作状態が通信中状である場合に、前記アイドル状態において発信操作を受け付けたことに応じて、該発信操作に対応する発信要求信号を前記基地局側に送信し、
    前記発信要求信号の送信後は、前記基地局側から前記発信要求信号に対応して送信される発信応答信号の受信を待つことなく前記通信中状態に移行することを特徴とする携帯型無線機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の携帯型無線機において、
    前記第1の動作状態が通信中状態であり且つ前記第2の動作状態が送話中状態である場合に、前記通信中状態において送話操作を受け付けたことに応じて、該送話操作に対応する送話要求信号を前記基地局側に送信し、
    前記送話要求信号の送信後は、前記基地局側から前記送話要求信号に対応して送信される送話応答信号の受信を待つことなく前記送話中状態に移行することを特徴とする携帯型無線機。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の携帯型無線機において、
    前記第1の動作状態が通信中状態であり且つ前記第2の動作状態がアイドル状態である場合に、前記通信中状態において切断操作を受け付けたことに応じて、該切断操作に対応する切断要求信号を前記基地局側に送信し、
    前記切断要求信号の送信後は、前記基地局側から前記切断要求信号に対応して送信される切断通知信号の受信を待つことなく前記アイドル状態に移行することを特徴とする携帯型無線機。
  5. 複信方式の無線通信を行う移動局と基地局との間の無線環境についての試験を、前記移動局に代えて携帯型無線機を使用して実施する無線通信システムであって、
    前記携帯型無線機は、第1の動作状態から第2の動作状態への移行を指示する操作を当該携帯型無線機のユーザから受け付けたことに応じて、該操作に対応する要求信号を前記基地局側に送信し、
    前記基地局は、前記要求信号を受信すると、前記要求信号に対応する応答信号を前記携帯型無線機側に送信し、
    前記携帯型無線機は、前記要求信号の送信後は、前記基地局側から送信される前記応答信号の受信を待つことなく前記第2の動作状態に移行することを特徴とする無線通信システム。
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