JP2008031966A - Dmeディーゼルエンジン - Google Patents

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Abstract


【課題】大量のEGRや吸気予混合圧縮着火燃焼を行ってもエンジンの熱効率の悪化をさせないDMEディーゼルエンジンを提供する。
【解決手段】DMEディーゼルエンジン200における燃料供給システムは、DMEタンク6に貯蔵された液相DMEが、燃焼室30に直接噴射される第1系列と、改質器20に供給されて改質DMEに改質された後、吸引空気に混合された混合ガスとして燃焼室30に吸気される第2系列と、DME気化器25に送られて気化された後、前記混合ガス(改質DMEを含む)に混合された混合ガスとして燃焼室30に吸気される第3系列とを有している。改質器20には排気ガスが誘導され、排熱によって改質反応が実行されるから、該反応に供した熱量分だけ熱効率が向上する。そして、運転状況に基づいて、改質DME等の混合割合やEGR率が演算され、該演算結果に基づいて各流量が制御される。
【選択図】図4

Description

本発明は、ジメチルエーテルを燃料とするディーゼルエンジンに関するものである。
ディーゼルエンジンは、ガスタービンやガスエンジンなど他の発電機関に比べて効率は優れているものの、重油や軽油等の一般的なディーゼル燃料(以下「従来燃料」と称す)では排気ガス中のPMやNOx濃度が高いという欠点がある。特に都市部では独自の条例で排気ガスNOx濃度が厳しく規制されており、従来燃料を使用するディーゼルエンジン(以下「従来ディーゼルエンジン」と称す)の導入は事実上不可能なのが現状である。
そのため、従来ディーゼルエンジンの排出するNOxを低減させるため技術に加え、従来燃料に替えてジメチルエーテル(以下「DME」と称す)を使用するディーゼルエンジン(以下「DMEディーゼルエンジン」と称す)が開発されている。
(DME)
DMEは化学式「CH3OCH3」で示される最も単純なエーテル化合物である。常温、常圧下において無色透明の気体で、沸点は常圧で−25.1℃である。また、25℃に於ける飽和水蒸気圧は6.1気圧であるため、容易に液化でき、LPG同等に取り扱いが容易な物質である。そして、軽油と同等以上のセタン価を持っているために、ディーゼルエンジンの燃料として利用できる。DMEは含酸素化合物であるため着火性・燃焼性に優れ、化学構造の中に炭素同志の結合が無いので燃焼過程でパティキュレート(煤)の発生が無い。かつ燃料にまったく硫黄分を含まないためSOxの発生も無い。
そのため、従来ディーゼルエンジンでは、NOxを低減させようとすると、排気ガス中の煤が増えるというトレードオフの関係にあったが、DMEディーゼルエンジンの排気ガスは煤やSOx分が極めて少無いクリーンなものとなっているから、DMEディーゼルエンジンでは「NOx」に特化した対策を採ることができ、従来燃料では実現し得なかった大量の排気ガスの再循環(高EGR率に同じ、これについては以下に説明する)が可能となる。
(EGR)
従来ディーゼルエンジンの排出するNOxを低減する技術が多く提案されているが、最近、自動車などの小型ディーゼルエンジンにおいては、エンジンからの排気ガスの一部を吸気にもどす排気ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation、以下「EGR」と称す)が標準となりつつある。
EGRは、排気ガスの一部を吸気に再循環させることで、燃焼室に供給される吸気ガス中の酸素濃度を減らし、燃焼室内での着火タイミングを遅延させたり燃焼速度を低下させたりする効果により、燃焼温度の上昇を抑えて、NOx(所謂ディーゼルエンジンの「Thermal NOx」に同じ)を低減させようとするものである。
したがって、吸気ガス中に占める排気ガスの再循環ガス量(以下「排気ガス再循環率」または「EGR率」と称す)が多いほど熱NOxの低減が期待できる。しかしながら、重油や軽油などのディーゼルエンジンに一般的に用いられる燃料(以下「従来燃料」と称す)を使用した場合、たとえば、以下の理由により、EGR率はあまり高くできなかった。
(あ)従来燃料を使用した場合、排気ガス中に煤が含まれているため、EGR率を高くすると(再循環排気ガス量を増やすと)、燃焼室内が煤で汚れる。
(い)燃焼室内での燃焼の悪化を招き、排気ガス中の煤がより多くでるようになる。
(う)燃焼室内での燃焼の悪化を招き、燃焼の悪循環に落ちいる。
(え)また、従来燃料による排気ガス中にはSOxも含まれているため、EGR率を高めると、このSOx成分等により、燃焼室内のバルブ、ピストンなどが損傷(磨耗など)を増大させることとなる。
一方、DMEディーゼルエンジン(主燃料を従来燃料に替えてDMEにしている)は、前述のようにエンジン排気ガス中のススやSOx分を無くし,再循環排気ガス(EGRガス)量を増やすことが可能であることが実証されている。
なお、EGR率は以下のように表せるものである。
EGR率=(再循環排気ガス量)/(新規吸気ガス量+再循環排気ガス量)
=(吸気ガス中CO2濃度/排気ガス中CO2濃度)
(早期噴射)
また、EGRによって排気ガス中のNOx量が減少したことによって,実際の排気ガス規制値に対して余裕度が出るようになり、この余裕度を活用して、エンジンの燃料噴射時期を早めるなどの燃焼改善で熱効率向上を図る試みがされてきた。
しかし、この方法で噴射時期を早めると、燃焼室の内圧力が上昇するためエンジン構造上、噴射時期を早めるには限界値が存在していた。また、噴射時期を早めると、排気ガス温度の上昇も招き,過給機、EGRなどの耐久性などから、噴射時期をは早めるには限界値が存在していた。
(予混合圧縮着火技術)
また、従来ディーゼルエンジンが排出するNOxを低減する方法として、前記EGR以外に「予混合圧縮着火技術」が提案されている。エンジン燃焼室内の燃焼において,空気と燃料との混合比が理論混合比近傍で最もNOx排出が多くなるが,理論混合比に比べて,燃料より空気の量が多い「希薄な状態」における燃焼は燃焼温度が高くならず、熱NOx生成が抑制される。
すなわち、希薄な空燃比条件下で燃焼させることにより、熱NOxの発生を抑制する方法が「予混合圧縮着火技術」である。燃料の予混合方法としては吸気管に燃料噴射もしくは気筒内で噴射時期を早めることにより燃料を予混合させるものである。
しかしながら、DMEディーゼルエンジンにおいて、EGRを大量に行うことにより、排気ガスに含まれるNOxを大幅に低減することができるが、吸気中の酸素濃度が低下することにより、燃焼室内の燃焼が悪化し、エンジンの熱効率の悪化を招いてしまう。つまり、EGRによるNOx低減はエンジン熱効率とのトレードオフの関係となってしいた。
(過早着火)
また、予混合圧縮着火燃焼技術は、原理的にはNOxを大幅に低減できるものの、実際にNOxなどの低減を得るには、燃焼室に供給した燃料を全量(100%)予混合圧縮着火させるか、燃焼室に直接噴射する燃料をパイロット着火用として使うようなシステムにおいても、予混合燃料の有する熱量の割合を燃焼室に供給する総投入熱量の80%以上にする必要があった。
一方、DMEなどのようなセタン価が高い燃料を予混合させると,ピストンが上死点に到達する前に着火してしまう「過早着火」の問題が発生していた。上死点前で過早着火が起きると、吸気予混合などの場合は燃焼効率の悪化を招き燃費の悪化を招くため、DMEは低負荷領域でしか適用できないのも実態であった。
(EGRガス冷却)
EGRの熱効率を改善する技術として、「EGRガスを冷却する」ものがある。かかる技術は、エンジン冷却水を利用してEGRガスを冷却するため、冷却に限界がある。
(改質DME)
さらに、DMEを燃料とする圧縮着火エンジンにおいて、エンジンの排熱などでDMEを改質し、改質したDMEを吸気に混合することによって吸気性状を変え、過早着火(エンジン上死点前のおける着火)を抑制する技術が開示されている(文献1参照)。
特開2004−353562(第4−6頁、第1図)
しかしながら、前記特許文献1に開示された発明は、過早着火の点では改善ができるものと推測されるものの、以下の問題があった。
(イ)DMEを改質する改質ガスの生成方法が明確でない。
(ロ)改質ガスの混合割合などの流量供給方法が明確ではない。
(ハ)改質ガスとEGRとの関係も明確に示されてない。
本発明は、かかる現状を鑑みて考案されたものであり、NOx排出量を従来ディーゼルエンジンに比べて大幅に低減するために、大量のEGRや吸気予混合圧縮着火燃焼を行ってもエンジンの熱効率の悪化をさせないDMEディーゼルエンジンを提供することを目的とする。
これらの課題を解決するための本発明に係る「DMEディーゼルエンジン」の特徴は以下のとおりである。
(1)DMEと水または水蒸気とが供給され、低セタン価に改質された改質ガスを生成する改質手段と、
前記改質ガスと空気とが供給され、前記改質ガスと空気とが混合して生成された混合ガスを燃焼室に供給する吸気手段と、
DMEを燃焼室に噴射する噴射手段と、
燃焼室から排出された排気ガスを前記改質手段に誘導する排気手段と、を有し、
前記排気ガスの有する温熱によってDMEを改質することを特徴とする。
(2)また、前記(1)において、前記吸気手段にDMEが供給され、該DMEが前記混合ガスに混合していることを特徴とする。
(3)また、前記(1)または(2)において、前記吸気手段に燃焼室から排出された排気ガスの一部が供給され、該排気ガスの一部が前記混合ガスに混合していることを特徴とする。
(4)また、前記(1)において、エンジン出力、前記排気ガスの温度および前記改質手段に設置された触媒の温度に基づいて、前記改質手段に供給するDMEの量と前記燃焼室に噴射するDMEの量とを演算するDME流量演算手段と、
該演算手段の演算結果に基づいて、前記改質手段に供給するDMEの量と前記燃焼室に供給するDMEの量とを制御するDME流量制御手段と、を有することを特徴とする。
(5)また、前記(2)において、前記改質手段に供給するDMEの量と前記吸気手段に供給するDMEの量と前記燃焼室に噴射するDMEの量とを演算するDME流量演算手段と、
該演算手段の演算結果に基づいて、前記改質手段に供給するDMEの量と前記吸気手段に供給するDMEの量と前記燃焼室に供給するDMEの量とを制御するDME流量制御手段と、を有することを特徴とする。
(6)また、前記(3)において、前記混合ガスまたは前記改質ガスの一方または両方の二酸化炭素濃度(CO2%)を測定するCO2濃度センサと、
該CO2濃度センサの測定結果に基づいて、前記吸気手段に供給される排気ガスの一部の量を演算する排気ガス流量演算手段と、
該排気ガス流量演算手段の演算結果に基づいて、前記吸気手段に供給される排気ガスの一部の量を制御する排気ガス流量制御手段と、を有することを特徴とする。
(7)また、前記(1)乃至(6)の何れかにおいて、始動直後から所定の時間が経過するまで、前記混合ガスに替えて空気を燃焼室に供給する制御手段を有することを特徴とする。
(8)また、前記(1)において、前記吸気手段に空気を圧送するブロアーが設置され、該ブロアーの下流において前記改質ガスが供給されることを特徴とする。
(9)また、前記(2)において、前記吸気手段に空気を圧送するブロアーが設置され、該ブロアーの下流において前記DMEが供給されることを特徴とする。
したがって、本発明に係るDMEディーゼルエンジンは、以下の効果を奏する。
(i)改質手段に水または水蒸気が供給されるから、改質ガスが効率的に生成され、また、改質手段に排気ガスが誘導され、排気ガスの有する温熱によってDMEを改質するから、エンジンの熱効率が向上する。
(ii)また、DMEが混合ガスに混合され、これが燃焼室に供給(吸気に同じ)されるから、吸気のセタン価や熱量の調整が容易になる。
(iii)また、EGRを実行することにより、着火遅延や燃焼減速を図ることができ、熱NOxを低減する。
(iv)また、DME流量演算手段とDME流量制御手段とを有し、各手段に供給するDMEの量がそれぞれ適量に制御されるから、燃焼の安定と排気ガスの清浄化が図られる。
(v)また、DME流量演算手段とDME流量制御手段とを有し、各手段に供給するDMEの量がそれぞれ適量に制御されるから、燃焼の安定と排気ガスの清浄化が図られる。
(vi)また、排気ガス流量演算手段と排気ガス流量制御手段とを有し、EGRを実行するから、着火遅延や燃焼減速をさらに図ることができ。
(vii)また、始動直後から所定の時間が経過するまで、空気を燃焼室に供給するから、この間、未変質または変質不十分なDMEが燃焼室に供給(吸気)されるため、燃焼の安定と排気ガスの清浄化が図られる。
(viii)また、混合ガスの有する熱量が総熱量の60%以下であるから、エンジンの熱効率が良好になる。
(ix)また、ブロアーの下流において改質ガスが供給されるから、燃焼室に吸気される前の改質ガスの着火が防止される。
(x)また、ブロアーの下流においてDMEが供給されるから、燃焼室に吸気される前のDMEの着火が防止される。
[実施の形態1]
(DMEディーゼルエンジン)
図1は、本発明の実施の形態1に係るDMEディーゼルエンジンを説明する回路図である。図1において、DMEディーゼルエンジン100は発電システムに組み込まれて、エンジン本体1によって発電機2が回転駆動されるものである。
DMEディーゼルエンジン100は、エンジン本体1(正確には燃焼室)と、エンジン本体1にDMEを供給する燃料供給システムと、エンジン本体1に混合ガス(これについては別途詳細に説明する)を供給する吸気システムと、エンジン本体1から排気ガスを排出する排気システムと、排気ガスの一部を吸入空気に混入させるEGRシステムと、エンジン本体1から排気ガスを排出する排気システムと、DMEを改質するDME改質システムと、を有している。以下、それぞれについて説明する。なお、特に説明しない部分については、従来燃料を使用する従来ディーゼルエンジンに同じである。
(燃料供給システム)
DMEディーゼルエンジン100の燃料供給システムは2系列からなっている。すなわち、第1の系列は、液相DMEを貯蔵するDMEタンク6と、DMEタンク6とエンジン本体(正確には燃焼室)1とを連通するDME供給配管7と、DME供給配管7に設置された燃料供給用フィードポンプとを有し、燃料の液相DMEはDMEタンク6からDME供給管7を通って、DMEフィードポンプ8により加圧され、エンジン本体1に供給(燃焼室に直接噴射)されるものである(「DME直噴燃料系統」と称する場合がある)。
また、第2の系列は、DMEタンク6に貯蔵されていた液状DMEが、気化および改質された後、吸引空気に混合されて燃焼室に吸引されるものである(これについては別途詳細に説明する、「吸気予混合燃料系統」と称する場合がある)。
(エンジン本体)
また、エンジン本体1には、エンジン停止時や非常時にDMEを大気に放散するためのDMEパージ配管10aと、DME供給配管7に連通するDME戻り配管10bと、がそれぞれ設置されている。
また、エンジン本体1で消費されなかったDMEの一部は、DME戻り配管10bを経由してDME供給配管7に戻される。すなわち、エンジン本体1で消費されなかったDMEの一部は、DME供給配管7に設置されているDMEクーラー9を通って冷却された後、DMEタンク6から供給される液相DMEとDME供給配管7内で混合され、再度エンジン本体1に供給されるようになっている。
なお、DMEディーゼルエンジン100では、エンジン本体1を冷却するための冷却水は、エンジン冷却水冷却塔13で冷却されている(温度管理されている)。
(吸気システム)
DMEディーゼルエンジン100において、吸入空気は、吸気管5c、5bを通り、過給機ブロワー4bによって加圧され、吸気管5aを通って、エンジン本体(燃焼室)1に導入される。このとき、排気ガスの一部や改質DMEガスが吸入空気に混合される(これについては別途詳細に説明する)。
(排気システム)
DMEディーゼルエンジン100において、エンジン本体1から排出される排気ガスは、排気管3a、過給機タービン4a、DME改質器(以下「改質器」と称す)20、排気管3b、およびサイレンサー11を順次経由して、排気煙突12から大気に放出される。
この間、排気ガスによって駆動された過給機タービン4aの回転は過給機ブロワー4bに伝達される。また、排気ガスの有する温熱はDMEの改質に利用されたり、排気ガスの一部は吸気空気に混合されたりする(これについては別途詳細に説明する)。
(EGRシステム)
エンジン本体1から排出される排気ガスの一部を吸入空気に混入させる「排気ガス再循環用のEGRシステム」は、排気管3bに連通する排気ガス再循環配管(EGR配管)14aと、これに設置された再循環排気ガス流量制御弁(EGRガス流量制御弁)14dおよび再循環排気ガス冷却器(EGRクーラー)14cと、EGRクーラー14cと吸気管5c(吸気管5bに同じ)とを合流管14eを介して連通する排気ガス再循環配管(EGR配管)14bとを有している。すなわち、合流管14eは吸気管5bと吸気管5cとを繋ぐと共に、これらに排気ガス再循環配管(EGR配管)14bを合流させている。
また、EGRクーラー14cにはEGRガス冷却用冷却塔19から冷却媒体(冷却水など)が供給されている。
したがって、EGRガス流量制御弁14dが開くと、排気管3bを流れている排気ガスは、排気煙突12を通って大気に放出される排気ガス(以下「放出排気ガス」と称する場合がある)と、吸入空気に混入してエンジン本体1に再循環される排気ガス(以下「EGRガス」と称す)とに分流される。
すなわち、EGRガスは、EGR配管14a、流量制御弁14dを通って、EGRクーラー14cに流れ込み冷却される。冷却されたEGRガスは、EGR配管14bを経て、吸気管5cを通ってエンジン本体1に吸い込まれてくる吸入空気と、合流管14eにおいて混合される。そして、EGRガスと吸入空気との混合ガス(以下「吸気ガス」と称する場合がある)は、吸気管5bを通って、過給機ブロワー4bにより昇圧され、エンジン本体(燃焼室)1に供給される。
なお、EGRガス流量制御弁14dはEGRクーラー14cの下流側(吸気側)にあっても問題は無い。
そして、EGRガス量(再循環排気ガス量)の制御は、再循環排気ガス流量演算処理装置(EGR演算処理装置)18の演算結果に基づいて、EGR配管に設けられているEGRガス流量制御弁14d(排気ガス再循環を行わない時は全閉)の開度を調節することによって行われる。
その際に、排気管3bから分岐した排気ガスサンプル採取管17aによって排気ガスを採取し、採取した排気ガス中のNOx濃度を排気側NOx濃度センサー17bによって実測し、実測したNOx濃度が目標NOx濃度よりも低い値にするために必要なEGRガス流量を演算して、流量制御弁14dの開度を調節する。さらに、より多くの排気ガスを再循環させたい場合は、排気管3bの途中に組み込まれているエンジン排気管絞り弁15(通常は全開)の開度を絞り、EGR配管14a側により多くの排気ガスを分流させる。
また、発明者等は、EGRによるNOx低減率(低減効果)と混合ガス(EGRガスと吸入空気とが混合している)中のCO2濃度(もしくはO2濃度)との間に強い相関があることを見出している。
したがって、吸気管5bから分岐した吸気ガスサンプル管16aによって吸気管5b内の吸気ガスを採取し、採取した吸気ガス中のCO2濃度(もしくはO2濃度)を、吸気側CO2濃度センサー(もしくはO2濃度センサー)16bによって実測し、実測したCO2濃度(もしくは、実測したO2濃度)が目標CO2濃度(もしくは目標O2濃度)になるために必要なEGRガス量を演算して、該演算結果に基づいて流量制御弁14dの開度を調節することもできる。
なお、流量制御弁14dの開度は、エンジン本体1の運転条件(出力など)に合わせて、事前に実験した結果を基に弁開度を決めておくことも可能である。
そして、EGRクーラー14cによるEGRガスの冷却は、100℃〜40℃に冷却することで、EGRガス循環量をより多くすることが可能となる。
(DMEの改質)
図2はDMEの水蒸気改質特性を示す特性図であって、横軸は反応温度,縦軸はDMEの水素への平衡転化率である。DMEの水蒸気改質は(1)式で示す吸熱反応であり、(2)式に示す反応熱を必要とする。
CH3OCH3+3H2O ⇒ 6H2+2CO2 ・・・(1)式
ΔH=29kcal/kg ・・・(2)式
そうすると、図2でもわかるように、DMEは、その水蒸気改質温度が従来燃料の水蒸気改質温度に比較して低いことから、低い温度領域、すなわち、ディーゼルエンジンなどの排気ガスの有する温熱(以下「排熱」と称する場合がある)によって加熱される程度の低い温度領域において、(1)式の反応が起こる。水素への転化が可能である。
この反応は元のDMEの発熱量に対して,改質したガス(改質DME)の総発熱量が、吸熱反応の割合だけ増熱されているから,この反応がDMEディーゼルエンジンの排熱によって起こった場合は,排熱を回収したこととなる。なお、増熱割合は約9%である。
すなわち、(1)式に示す水蒸気改質反応は、250℃〜400℃ぐらいの中低温排熱によって起こり、DMEと水とが、水素と二酸化炭酸ガスに改質するものである。これは吸熱反応であり、1モルあたりの吸熱量は29kcalである。また、エンジン本体1からの排気ガスの温度は350℃前後であるから、前記DMEの改質反応には十分な温度である。
そして、改質触媒は(1)式で示される吸熱反応(DMEガスと水蒸気とから水素と二酸化炭素とが生成される)を促進するものであって、アルミナに特定の金属を担持したものを利用している。
なお、理想的に(1)式の反応が100%実行されるのであれば、改質ガスは水素75%、二酸化炭素25%となるものであるが、一般的には反応率が100%にならないで、80〜90%ぐらいまで低下(劣化)することも考えられる。このため、前記触媒層の後部に,(3)式の改質反応をさせる別の触媒を充填することも可能である。(3)の反応は「DMEの炭酸ガス改質」と呼ばれ、未反応のDMEを触媒層前段の水蒸気改質で生成された二酸化炭素(CO2)との改質反応によって、水素ガスを再生をさせるものある。なお、この反応も吸熱反応であり、水蒸気改質と炭酸ガス改質を組みあわせることにより、さらに大きな増熱効果が期待できるようになる。
CH3OCH3+CO2 ⇒ 3H2+3CO ・・・(3)式
ΔH=58kcal/kg ・・・(4)式
図1において、改質器20は排気管3aに装着され、改質器20に、原料ガスとして、水(液相または気相)とDMEガスが供給されている。水は純水ラインから水ポンプ22を介して昇圧され、水供給管21を経由して改質器20に供給されるか、あるいは別の余剰蒸気などの水蒸気を所定の配管を経由して供給する。また、液相DMEはDMEタンク6からDME供給管23aを通してDME気化器25に供給され、DME気化器25において気化されたDMEガスが、改質器20に水もしくは水蒸気と共に供給される。
そして、改質器20で改質された改質ガス(水素を含んでいる)は,改質ガス導管24を通って、吸気管5bに吸入され、混合ガスとなる。なお、改質ガスを過給機ブロワ-4bの出側に接続してもよい。
(DME改質器)
図3は、本発明の実施の形態1に係るDMEディーゼルエンジンに設置されたDME改質器を説明する詳細図である。図3において、DME改質器(「改質器」と称している)20は、排気ガスが通過する筒状の改質器本体20cと、改質器本体20c内に配置され、両端部が改質器本体20cの外に突出する原料ガス管40とを有している。改質器本体20cの排気ガス入口20aには排気管3aが接続され、排気ガス出口20bには排気管3bが接続される。原料ガス管40は改質器本体20c内で蛇行し、排気ガス出口20b寄りに設けられた原料ガス入口41にDMEガス供給管23bおよび水供給管21(水蒸気供給管であってもよい)が接続され、ここから水蒸気とDME(以下、まとめて「原料ガス」と称す)が流入する。また、排気ガス入口20a寄りに設けられた改質ガス出口44には改質ガス導管24が接続されている。そして、原料ガス管40の排気ガス入口20a寄りの所定範囲には改質触媒が充填されている。
したがって、原料ガス入口41から流入した原料ガス(水蒸気とDME)は、改質触媒が充填されていない範囲(この範囲を「昇温管42」と称す)において所定の反応温度にまで昇温され、改質触媒が充填されている範囲(この範囲を「反応管43」と称す)において(1)式に示す吸熱反応によって改質ガス(主に、水素と二酸化炭素)に改質され、改質ガス出口44から改質ガス導管24に流入し、やがて吸入空気に混合される。
すなわち、前記のように、燃料供給システムの第2の系列は、DMEタンク6に貯蔵されていた液状DMEがDME供給管23a(DME気化器25において気化される)および改質器20(改質ガスに改質される)を通って、やがて吸引空気に混合されて燃焼室に吸引されるものである。
[実施の形態2]
(DMEディーゼルエンジン)
図4は、本発明の実施の形態2に係るDMEディーゼルエンジンを説明する回路図である。図4において、DMEディーゼルエンジン200は、吸入空気に改質DMEとDMEガス(液相DMEを気化させたものであって、改質されていない)とが混合される点においてDMEディーゼルエンジン100(実施の形態1)と相違し、図示しないEGRを有する等、その他の点においてDMEディーゼルエンジン100に同じである。
(燃料供給システム)
すなわち、DMEディーゼルエンジン200における燃料供給システムの第1の系列は、DMEタンク6に貯蔵されていた液相DMEが液相DME供給ライン31を経由してディーゼルエンジン用燃料噴射ポンプ26aに送られ,高圧に昇圧された後、ディーゼルエンジン用燃料配管26bを経由してディーゼルエンジン用燃料噴射ノズル27から燃焼室内に噴射されるものである(実施の形態1のDME直噴燃料系統に同じ)。
また、燃料供給システムの第2の系列は、DMEタンク6に貯蔵されていた液相DMEが流量制御装置29を介してDME気化器25に送られ、DME気化器25において気化されDME(「DMEガス」と称している)が、気相DME供給ライン32aを通して改質器20に供給され、改質器20において改質され(「改質DME」と称している)が改質DME供給ライン33aを経由して吸気クーラ35(吸気予混合燃料用冷却器に同じ)に流入し、やがて、吸引空気に混合され混合ガス供給ライン33bおよび吸気管36を経由してエンジン本体1に吸引されるものである(実施の形態1の吸気予混合燃料系統同じ)。
さらに、燃料供給システムの第3の系列は、DMEタンク6に貯蔵されていた液相DMEが流量制御装置29を介してDME気化器25に送られ、気相DME供給ライン32bを通して吸気クーラ35に直接流入し、やがて、吸引空気に混合されて吸気管36を経由して燃焼室30(エンジン気筒に同じ)に吸引されるものである(実施の形態1はこれを具備しない)。
そして、DMEディーゼルエンジン200は、エンジンの運転条件により、第1の系列に供給される液相DMEの量(燃焼室に直接噴射される量)と、第2の系列に供給される液相DMEの量(改質DMEとして混合ガスに含まれて吸気される量)と、第3の系列に供給される気相DMEの量(改質されないまま混合ガスに含まれて吸気される量)と、の各割合が、燃料供給量演算装置28により演算され、その演算結果に基づいて、流量制御装置29及びディーゼルエンジン用燃料噴射ポンプ26aによって制御されている。
(熱効率について)
図5は、本発明の実施の形態2に係るDMEディーゼルエンジンの熱効率の増加を説明する特性図であって、(a)は予混合比率Rによる、(b)はDMEガス混合率ψによる、DME改質によって排熱回収した効果も考慮した熱効率の改善率を示している。なお、何れも、EGR=0と特記するものを除いて、EGRを26%行った結果である。
なお、改質ガス吸気予混合比率(以下「予混合比率R」と称す)は、エンジン本体1(燃焼室に同じ)に供給される全燃料投入熱量に対する、吸気側から吸気される混合ガス(ガス燃料)が有する熱量の割合である。すなわち、燃焼室に直接噴射されるDMEの有する熱量を「h1」、吸気される改質ガス(H2、CO)の有する熱量を「h2」、吸気される改質しないDMEガスの有する熱量を「h3」、とすると、全燃料投入熱量「h0」および予混合比率「R」は、
h0=h1+h2+h3
R =(h2+h3)/h0=(h2+h3)/(h1+h2+h3)
となる。また、混合ガスの有する熱量に対するDMEガスの有する熱量の割合であるDMEガス混合率「ψ」は、
ψ=h3/(h2+h3)
となる。
また、予混合燃焼時熱効率「η」(「熱効率η」と称す)は、全燃料投入熱量「h0」に対するエンジン出力「W」の割合であり、
η=W/h0=W/(h1+h2+h3)
となる、さらに、ベース熱効率「η0」は、EGRが実行されないで、改質ガス(H2、CO2)およびDMEガスが吸気されない場合の熱効率とするから、
η0=W/h1 (このとき、h2=0、h3=0)

となる。そして、熱効率の改善率「Δη」を
Δη=(η0−η)/η0
としている。
図5の(a)において、EGRを行っていない場合は、予混合比率Rを増加させると、熱効率の改善率Δηは悪化する。
反対に、EGRを行った場合は、予混合比率Rを増加させると、熱効率の改善率Δηが改善することが実験的にわかった。特に、パラメータとしたDMEガス混合率ψによって、その影響に差が生じている。
図5の(b)において、熱効率の改善率Δηは、予混合比率Rにかかわらず、DMEガス混合率ψが0.2において極大値が現れる山形を呈し、DMEガス混合率ψが0.4近辺にまで大きくなると、熱効率の改善率Δηが僅かにプラスがマイナスになっている。
したがって、DMEガスを改質ガスの混合させることによって、燃焼が改善されることから、熱効率の改善率Δηの向上が得られたものと思われる。よって、熱効率の改善率Δηに関する限り、吸気される混合ガスに占めるDMEガス(改質されていな生DME)の割合は、熱量換算で20%程度が好適と考えられる。なお、混合ガスにDMEガスが多量に含まれた場合は、過早着火などの悪影響が顕著となる。
そして、最適な予混合比率RとDMEガス混合率ψを設定することによって、予混合比率を増加させることができるが、当該エンジンの排熱のみでDMEを改質する場合は最大60%程度が熱量的に限界である。
DME改質触媒の温度、改質器出口のCO2濃度改質器へのDMEガス供給量から、DME改質触媒の活性度も予測して、改質器での未反応DMEガス量を推定して、エンジン吸気側へのDMEガス混合量(率ψ)を決定する。
また、EGRガス及び改質ガスは300℃以上の高温ガスとなるので、冷却せずにエンジン吸気ガスと混合すると、エンジンの吸入効率が悪化し燃費の悪化を招く。そのため,実験的に検証したところ、EGRガス及び改質ガスは40℃〜60℃に冷却することが必要である。
(NOxについて)
図6〜図8は、本発明の実施の形態2に係るDMEディーゼルエンジンにおける排気ガス中のNOx低減率について説明する特性図であって、図6は予混合比率Rとの関係、図7はEGR率との関係、図8は吸気CO2濃度との関係を示している。なお、「NOx低減率」は、EGRを行わない時(EGR率=0%)のNOx濃度(η0)に対するEGRを行った時のNOx濃度(η1)の割合(η1/η0)である。
図6および図7において、EGRを実行することによってNOxの値が大幅に低減している。そして、EGRを実行し、且つ、予混合比率Rを増加させると、NOxは一旦減少した後、その後は、反対に増加する結果、NOxの低減率と予混合比率Rとの関係は上に凹の曲線を呈している。すなわち、予混合比率Rが増加すると、燃料の希薄予混合効果でNOxは低下するため、予混合比率Rが60%のときのNOx低減率は、予混合比率Rが0%に比べて20%程度低下した。なお、予混合比率Rが80%を超えると、燃費の悪化が著しいので、予混合比率Rは60%ぐらいが望ましい。
図7において、EGRによってNOxの値が大幅に低減でき、且つ、予混合比率を増加させると、NOxの値は減少する結果となった。しかしながら、予混合比率が80%を超えると、燃料の希薄予混合効果によってNOxはさらに低下する結果であったものの、予混合比率が80%を超えると燃費の悪化が著しくなる。よって、予混合比率は60%ぐらいが望ましい。なお、予混合比率が60%のときのNOx低減率は、予混合比率0%のときに比べ20%程度低下した。
そして、実験の結果から、EGR率は20〜35%,予混合比率は20%〜60%が望ましい結果となった。ただし、後述するようにEGRによるNOx低減効果は、燃焼室に吸気される吸気ガス(混合ガスに排気ガスが混合している)のCO2濃度と相関が強いため、EGR率は最終的には吸気ガス中のCO2濃度で補正する必要である。
なお、前記のように、理想的に(1)式に示す吸熱反応が実行された場合には、改質DMEガスには25%のCO2ガスが含まれる 。
図8において、縦軸であるNOx低減率(前記η1/η0に同じ)を、横軸である吸気CO2濃度で整理するとほぼ直線的な強い相関があることがわかった。これはDMEディーゼルエンジン200の運転条件、大きさに関係無く、普遍的な相関関係であることを実験的に確証済みである。
したがって,改質ガスを吸引空気に予混合した場合は、吸気ガス(吸引空気、改質ガス、排気ガスの一部、およびDMEガスが混合されている)中のCO2濃度(以下「吸気CO2濃度」と称す)が上昇するので,EGR量は改質ガス量に合わせて制御する必要がある。特に,エンジン始動時においては改質ガス量とEGR率(EGR弁開度)の調整が必要となる。
(混合ガスの冷却について)
また,燃焼室から排出されたばかりのEGRガス及び改質器から流出したばかり改質ガスは、何れも300℃以上の高温ガスとなるため、これらを冷却せずに吸入空気に混合すると、エンジンの吸入効率が悪化して燃費の悪化を招く。このため、実験的に検証したところ、EGRガス及び改質DMEガスは、40℃〜60℃に冷却することが必要であることが判明した。
(EGR制御について)
図9および図10は、本発明の実施の形態2に係るDMEディーゼルエンジンにおけるEGR制御を説明する、図9は改質器の温度に基づく制御のフロー図、図10は改質器の温度に基づく制御の機能ブロック図である。以下、各工程(ステップ)を「S]で、各機能を「F]で表示する。
図9において、エンジン始動時は改質器(正確には改質触媒)の温度が低いため、改質ガスは十分に加温されないで、改質反応率が低下している。このため、未反応DMEが混合ガス(吸気予混合)として燃焼室に大量に供給され、過早着火やノキングが激しく起きる場合が想定される。このため、図9に示すフローのように、エンジン始動時は改質ガスの吸気予混合は行わず、大量EGR運転のみでDMEディーゼルエンジン200を始動する。そして、改質器20内の温度が十分に上昇した時点で、改質器20にDMEを供給するようにする。
すなわち、エンジンが始動(S1)すると、まず、改質器の温度を測定する(S2)。そして、エンジン始動直後は改質器温度が所定の温度にまで上昇していないから、改質吸気予混合を停止する(S3)。さらに、吸気のCO2濃度を測定する(S4)と共に、該測定結果に基づいてEGR弁開度を設定する(S5)。
そして、排ガス中のNOx濃度を測定して(S6)、該測定値が所定の値未満である場合には、再度、改質器の温度が所定の温度にまで上昇しているこを確認する(S2に戻る)。一方、該測定値が所定の値以上である場合には、再度、吸気のCO2濃度を測定して、EGR弁開度を設定する(S4に戻る)。
なお、改質器の温度が所定の温度にまで上昇すると、改質吸気予混合を開始する(S7)。すなわち、改質器へのDMEの供給量を設定し(S8)、改質器出口における改質ガスのCO2濃度を測定する(S9)。さらに、吸気のCO2濃度を測定する(S10)と共に、該測定結果に基づいてEGR弁開度を設定する(S11)。
一方、測定した排ガス中のNOx濃度(S6)が所定の値未満である場合には、吸気へのDMEガスの供給量を設定し(吸気直接供給量設定、S13)、所定の燃費が実現されているか確認する(S14)。そして、燃費がOKのとき、再度、改質器温度の測定をする(S2に戻る)。一方、燃費がNGのとき、再度、吸気直接供給量設定をする(S13に戻る)。
なお、排ガス中のNOx濃度が所定の値以上である場合には、再度、吸気のCO2濃度を測定し(S10に戻る)、EGR弁開度を設定する(S11)。
よって、EGR弁開度、DMEガスの改質器及び吸気管への注入量を制御することにより、DMEディーゼルエンジン200の安定な運転が可能となる。なお、改質器の加温時間は1時間未満である。なお、以上は、改質ガス出口にも改質器出口CO2濃度センサーを設置することにより、改質反応率を推定しているが、この改質器出口CO2濃度センサーの設置を省略してもよい。
図10において、演算部3(F3)において、排気NOx濃度計(F31)の測定した実NOx濃度(F32)と、目標NOx濃度(F33)とから、目標NOx低減率補正をする。すなわち、排気側NOx濃度センサー17bによる実測NOx濃度と目標NOx濃度に一定以上の偏差が生じている場合は、この偏差から、目標NOx濃度となるように目標NOx低減率の補正値を算出し、目標NOx低減率を補正する。
演算部1(F1)において、エンジンベースNOx濃度(F11)と、目標NOx濃度(F12)と、前記演算部3とから、目標NOx低減率を決定し、さらに、目標吸気CO2濃度を決定する。すなわち、吸気CO2濃度を指標にしたEGRガスの流量制御は、あらかじめ、EGRを行わない時のエンジンのNOx濃度(EGR率=0%の時のNOx濃度)と、目標とする排ガスNOx濃度とから、EGRによる目標NOx低減率を算出する。
演算部2(F2)において、演算部1において決定された目標吸気CO2濃度(F21)と、吸気CO2濃度計(F22)の測定した実CO2濃度(F23)と、からEGR弁の開度が決定される。すなわち、吸気CO2濃度とNOx低減率の関係(図8から算出される近似式に同じ)から、目標NOx低減率に対応した目標CO2濃度を算出する。そして、吸気側CO2濃度センサー16bにより実測した実測吸気CO2濃度が、算出した目標吸気CO2濃度となるようにEGRガス流量制御弁14dとエンジン排気管絞り弁15の開度を調節する。
以上のように、吸気側CO2濃度センサー16bによる実測CO2濃度と排気側NOx濃度センサー17bによる実測NOx濃度を使って、常に、安定した排ガス中のNOx濃度制御を行うことができる。なお、EGRガス流量制御弁14d等の弁開度指令は、DMEディーゼルエンジン100が燃費悪化状態になった時点や、吸気側CO2濃度計16bの実測値が一定以上の値になった時点で、弁開度上限とする。これは、高EGR率運転で吸気中の酸素濃度が低くなり過ぎると、失火などのエンジンの運転状態が著しく悪化するので、安全のため弁開度の上限を設ける。
ちなみに、EGR設備や脱硝装置などが付いていない数百kWの発電用大型ディーゼルエンジンの排ガス中のNOx濃度は700〜1000ppmといわれている。一方、都市部などにおけるNOx濃度の規制値は100ppm程度であるので、NOx低減率としては0.1以下とする必要がある。このようなNOx低減率を得るためのエンジン吸気CO2濃度は約2%以上とすれば良い。また、エンジンの安定性を考慮した場合のエンジン吸気CO2濃度の上限は4%〜5%である。
(熱効率の改善効果)
図11は本発明の実施の形態2に係るDMEディーゼルエンジンにおける熱効率の改善効果を説明するためのエネルギーバランス模式図であって、(a)は従来ディーゼルエンジン、(b)はDMEディーゼルエンジンである。図11の(b)より、排気ガスの有する温熱(排熱に同じ)によって、DMEを改質したことにより、かかる改質に供した温熱分が「増熱分」となって、増熱分だけ多くのエネルギーをエンジン本体1に投入できるようになり,結果的に熱効率が改善する。
1MWクラスの過給付DMEディーゼルエンジンの排気ガスは,約350℃,約8000Nm3/hのガス量である。この条件では約40%のDMEを改質可能で,全体の増熱効果は5%と程度である。
[実施の形態3]
(DMEディーゼルエンジン)
図12は、本発明の実施の形態3に係るDMEディーゼルエンジンを説明する回路図である。図12において、DMEディーゼルエンジン300は、改質器20と余剰蒸気配管50とを配管51によって連通した点においてDMEディーゼルエンジン100(実施の形態1)と相違し、その他の点においてDMEディーゼルエンジン100に同じである。
したがって、たとえば、製鉄所等における余剰蒸気が有効に利用されると共に、純水を加熱する必要がなくなる。なお、同様に、DMEディーゼルエンジン200(実施の形態2)の改質器20に余剰蒸気を供給することができる。
本発明は以上であるから、発電用や自動車用等の各種DMEディーゼルエンジンとしても広く利用することができる。
本発明の実施の形態1に係るDMEディーゼルエンジンを説明する回路図。 DMEの水蒸気改質特性を示す特性図。 図1に示すDME改質器を説明する詳細図。 本発明の実施の形態2に係るDMEディーゼルエンジンを説明する回路図。 図4に示すDMEディーゼルエンジンの熱効率の増加を説明する特性図。 図4に示すDMEディーゼルエンジンのNOxについて説明する特性図。 図4に示すDMEディーゼルエンジンのNOxについて説明する特性図。 図4に示すDMEディーゼルエンジンのNOxについて説明する特性図。 図4に示すDMEディーゼルエンジンにおけるEGR制御のフロー図。 図4に示すDMEディーゼルエンジンにおけるEGR制御のフロー図。 本発明の実施の形態2に係るDMEディーゼルエンジンにおける熱効率の改善効果を説明するためのエネルギーバランス模式図。 本発明の実施の形態3に係るDMEディーゼルエンジンを説明する回路図。
符号の説明
1 エンジン本体
2 発電機
3a 排気管
3b 排気管
4a 過給機タービン
4b 過給機ブロワー
5a 吸気管
5b 吸気管
5c 吸気管
6 DMEタンク
7 DME供給配管
8 DMEフィードポンプ(DME供給用フィードポンプ)
9 DMEクーラー
10b 配管
11 サイレンサー
12 排気煙突
13 エンジン冷却水冷却塔
14a EGR配管
14b EGR配管
14c EGRクーラー
14d EGRガス流量制御弁
14e EGRガスと吸気ガスとの合流管
15 エンジン排気管絞り弁
16a 吸気ガスサンプル管
16b 吸気側CO2濃度センサー(もしくは、O2濃度センサー)
17a 排気ガスサンプル採取管
17b 排気側NOx濃度センサー
18 再循環排気ガス流量演算処理装置(EGR演算処理装置)
19 EGRガス冷却用冷却塔
20 改質器
20a 排気ガス入口
20b 排気ガス出口
20c 改質器本体
21 水供給管(水供給ライン)
22 水ポンプ
23a DME供給管
23b DMEガス供給管
24 改質ガス導管(改質ガス供給ライン)
25 DME気化器
26a ディーゼルエンジン用燃料噴射ポンプ
26b ディーゼルエンジン用燃料配管
27 ディーゼルエンジン用燃料噴射ノズル
28 燃料供給量演算装置
29 流量調整装置
30 燃焼室(エンジン気筒)
31 液相DME供給ライン
32 改質器本体
32a 気相DME供給ライン
32b 気相DME供給ライン
33a 改質DME供給ライン
33b 混合ガス供給ライン
36 吸気管
40 原料ガス管
41 原料ガス入口
42 昇温管
43 反応管
44 改質ガス出口
50 余剰蒸気配管
100 DMEディーゼルエンジン(実施の形態1)
200 DMEディーゼルエンジン(実施の形態2)
300 DMEディーゼルエンジン(実施の形態3)

Claims (9)

  1. DMEと水または水蒸気とが供給され、低セタン価に改質された改質ガスを生成する改質手段と、
    前記改質ガスと空気とが供給され、前記改質ガスと空気とが混合して生成された混合ガスを燃焼室に供給する吸気手段と、
    DMEを燃焼室に噴射する噴射手段と、
    燃焼室から排出された排気ガスを前記改質手段に誘導する排気手段と、を有し、
    前記排気ガスの有する温熱によってDMEを改質することを特徴とするDMEディーゼルエンジン。
  2. 前記吸気手段にDMEが供給され、該DMEが前記混合ガスに混合していることを特徴とする請求項1のDMEディーゼルエンジン。
  3. 前記吸気手段に燃焼室から排出された排気ガスの一部が供給され、該排気ガスの一部が前記混合ガスに混合していることを特徴とする請求項1または2記載のDMEディーゼルエンジン。
  4. エンジン出力、前記排気ガスの温度および前記改質手段に設置された触媒の温度に基づいて、前記改質手段に供給するDMEの量と前記燃焼室に噴射するDMEの量とを演算するDME流量演算手段と、
    該演算手段の演算結果に基づいて、前記改質手段に供給するDMEの量と前記燃焼室に供給するDMEの量とを制御するDME流量制御手段と、を有することを特徴とする請求項1記載のDMEディーゼルエンジン。
  5. エンジン出力、前記排気ガスの温度および前記改質手段に設置された触媒の温度に基づいて、前記改質手段に供給するDMEの量と前記吸気手段に供給するDMEの量と前記燃焼室に噴射するDMEの量とを演算するDME流量演算手段と、
    該演算手段の演算結果に基づいて、前記改質手段に供給するDMEの量と前記吸気手段に供給するDMEの量と前記燃焼室に供給するDMEの量とを制御するDME流量制御手段と、を有することを特徴とする請求項2記載のDMEディーゼルエンジン。
  6. 前記混合ガスまたは前記改質ガスの一方または両方の二酸化炭素濃度(CO2%)を測定するCO2濃度センサと、
    該CO2濃度センサの測定結果に基づいて、前記吸気手段に供給される排気ガスの一部の量を演算する排気ガス流量演算手段と、
    該排気ガス流量演算手段の演算結果に基づいて、前記吸気手段に供給される排気ガスの一部の量を制御する排気ガス流量制御手段と、を有することを特徴とする請求項3記載のDMEディーゼルエンジン。
  7. 始動直後から所定の時間が経過するまで、前記混合ガスに替えて空気を燃焼室に供給する制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のDMEディーゼルエンジン。
  8. 前記吸気手段に空気を圧送するブロアーが設置され、該ブロアーの下流において前記改質ガスが供給されることを特徴とする請求項1記載のDMEディーゼルエンジン。
  9. 前記吸気手段に空気を圧送するブロアーが設置され、該ブロアーの下流において前記DMEが供給されることを特徴とする請求項2記載のDMEディーゼルエンジン。
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