JP2008031670A - 水栓及び操作ハンドルの取付構造 - Google Patents

水栓及び操作ハンドルの取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】操作ハンドルの組付等の手間を少なくできる、水栓等を提供する。
【解決手段】弁装置50と操作ハンドル(例えば、レバーハンドル30)を備え、操作ハンドル(30)がハンドル本体31と取付部(取付用ボス32)等を具備し、弁装置50が取付部(32)に挿入される挿入部32sを有する伝達部材55を具備する、水栓S等である。取付部(32)の貫通孔32cに抜け止め用部材(雄ネジ部材85)を装着し、その一端部側を挿入部32sに螺合等する。取付部(32)を周回する位置には弾性支持部材(コイルスプリング80)を用いて下方への移動を許容された状態に支持されたカバー部材(隠蔽用カバー70)が配置され、カバー部材(70)で貫通孔を隠蔽する隠蔽壁部75hを形成する。カバー部材(70)を下方に移動させると、隠蔽壁部75hが貫通孔32cよりも下方に移動する。
【選択図】図8

Description

本発明は、水栓及び操作ハンドルの取付構造に関する。
従来より、水栓本体と、水栓本体に装着される弁装置と、この弁装置を操作するためのレバーハンドル(レバーハンドルは操作ハンドルの一具体例を示す。)とを備える水栓が用いられている。この種の水栓においては、レバーハンドルの取付を、例えば、以下のように行っている。
つまり、この種の弁装置は、例えば、外郭部を構成するハウジングと、ハウジングの内部において固定状態に配置される固定弁体と、ハウジングの内部において固定弁体に対して摺動可能に状態に配置される可動弁体と、揺動可能な状態に配置されると共にレバーハンドルによって負荷される駆動力を可動弁体に伝達するための伝達部材と、を備えている。また、レバーハンドルは、例えば、(1)天井部と、天井部の周縁部から垂下する周壁部とを具備する略容器状のハンドル本体と、(2)天井部から下方若しくは斜め下方に突出すると共に略筒状の取付部(取付用のボス)と、(3)ハンドル本体の外面部から突出する取っ手部(レバー部)とを具備している。
そして、伝達部材のうちで、ハウジングの外部に露呈する一端側の部分、つまり、「挿入部」が、取付部に対して直接、若しくは、「取付用のブッシュ」に嵌合した状態で挿入される。この後、取付部に設けた取付孔に、抜け止め用のビス等を装着し、この「ビスの軸部」の先端部を挿入部に螺合したり、係止することで、挿入部の取付部からの抜け止めが行われている。
ところで、この「抜け止め用のビスの装着作業」を円滑に行うために、ハンドル本体の上面部に装着孔を設けること(特許文献1を参照、以下「従来例1」という。)、ハンドル本体の正面部に装着孔を設けること(特許文献2を参照、以下「従来例2」という。)等が行われている。これらの従来例によると、装着孔を通じて、ハンドル本体の外部から取付孔に向けて、抜け止め用のビスを装着することができるため、「抜け止め用のビスの装着作業」を円滑に行うことができる。
特開2002−356882号公報 特開平8−285126号公報
しかし、従来例1及び従来例2では、ハンドル本体のうちの「目立ち易い個所」に装着孔が存在する。よって、レバーハンドルの美観を確保するために、この装着孔に、封止部材(キャップ等)を装着することが必要となる。従って、レバーハンドルの水栓への組付や、レバーハンドル若しくは水栓のメンテナンスの際に、封止部材を着脱することが必要となる。よって、従来例1及び従来例2では、この封止部材の着脱作業が原因となり、レバーハンドルの組付や、レバーハンドル等のメンテナンスの手間を多くなるという、問題を有している。
一方、ハンドル本体の背面に装着孔を設け、この装着孔を目立ち難くすることで、封止部材を省略することもできるが、この場合、レバーハンドル若しくは水栓のメンテナンスが困難となったり、不可能となることがある。尚、この種の水栓において、「抜け止め用のビス」の使用を省略することも考えられる。この場合、ハンドル本体には装着孔を設ける必要がなく、また、封止部材を用いる必要もないが、水栓の使用中等に、レバーハンドルが誤って外れる可能性がある。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、レバーハンドルの組付や、レバーハンドル若しくは水栓のメンテナンスの手間を少なくできる、水栓と、このような水栓に適用されるレバーハンドル等の操作ハンドルの取付構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明の水栓は、
水栓本体と、該水栓本体に装着される弁装置と、傾動操作可能な状態に配置されると共に前記弁装置を操作するための操作ハンドルと、を備えると共に、
前記操作ハンドルが、下方に開口する凹部を有するハンドル本体と、該凹部において下方若しくは斜め下方に向かう略筒状に設けられる取付部と、を具備し、
前記弁装置が、固定弁体と、前記固定弁体に対して摺動可能に状態に配置される可動弁体と、前記取付部に挿入される挿入部を有しつつ前記操作ハンドルによって与えられる操作力を前記可動弁体に伝達するための伝達部材と、を具備する水栓であって、
前記取付部には外面部及び内面部を貫通する貫通孔が設けられ、前記取付部の外面部の外側から前記貫通孔に抜け止め用部材を装着し、該抜け止め用部材において前記取付部の内面部の内側に突出させた一端部側を、前記挿入部に対して螺合、係止、若しくは、嵌合することで、前記挿入部の前記取付部からの抜け止めが行われ、
前記取付部を周回する位置には、所定の弾性支持部材を用いて下方への移動を許容された状態に支持されたカバー部材が配置され、該カバー部材を用いて前記貫通孔を隠蔽するための隠蔽用壁部を形成すると共に、
前記カバー部材を、前記弾性支持部の付勢力に対抗して下方に移動させると、前記隠蔽用壁部が前記貫通孔よりも下方に移動することを特徴とする。
請求項1の発明によると、カバー部材を用いて貫通孔や、この貫通孔に装着される「抜け止め用部材」を隠蔽することができる。しかも、操作ハンドルの着脱の際には、カバー部材を弾性支持部の付勢力に対抗して下方に移動させると、「隠蔽用壁部による貫通孔の隠蔽」が解除される。つまり、請求項1の発明の水栓では、「貫通孔を封止するための封止部材」を用いることが必要されない。よって、操作ハンドルの着脱の際に、「封止部材の着脱作業」が必要とされず、操作ハンドルの組付や、操作ハンドル若しくは水栓のメンテナンスの手間を少なくできる。
また、請求項1の発明によると、封止部材を用いる必要がないため、操作ハンドルの構造の簡略化を図ることができる。しかも、操作ハンドルの構成部品を少なくすることで、この操作ハンドルの一体感を高め、この操作ハンドル、ひいては、水栓の美観の向上を図ることができる。
各請求項の発明の「隠蔽用壁部」とは、「操作ハンドルの操作状態にかかわらず(傾動操作が施されているか否かにかかわらず)、貫通孔を、水栓の前方(この前方は、正面前方のみであっても、左右の斜め前方を含んでもよい。)から、視認不可能な状態に隠蔽するための壁部」、換言すると、「水栓の前方の使用者から、視認不可能な状態に隠蔽するための壁部」である。また、各請求項の発明の「操作ハンドル」は、上下方向への傾動操作のみを施すことが可能な状態に配置されてもよいし、上下方向への傾動操作及び左右方向への回動操作を施すことが可能な状態に配置されてもよい。また、各請求項の発明の弁装置としては、(1)固定ディスク(固定弁体の一具体例)と、可動ディスク(可動弁体の一具体例)とを備える「ディスク方式の摺動弁」や、(2)筒状の固定弁体と、筒状の可動弁体とを備えると共に、固定弁体及び可動弁体のうちの一方を他方に挿嵌した状態で可動弁体をその軸心回りに回動し、可動弁体を固定弁体に対して摺動させる「筒状の摺動弁」等を例示できる。
また、各請求項の発明の弁装置としては、(a)吐水温度を調節するための「温度調節用の弁装置」、(b)「吐止水の選択を行うための吐止水選択用の弁装置」、(c)吐水温度を調節及び吐止水の選択を行うための弁装置」、(d)吐水流路の選択を行うための「吐水流路の選択用の弁装置」等を例示できる。また、(b)及び(c)の弁装置においては、吐止水の選択と共に吐水量の選択が行われてもよい。また、「吐水流路の選択」とは、対象となる水栓が、複数の吐水流路(例えば、カランに繋がるカラン吐水流路と、シャワーに繋がるシャワー吐水流路)を備える場合に、「使用する吐水流路を選択すること」を指す。尚、各請求項の発明の水栓が、複数個の弁装置を備えてもよい。この場合、全ての弁装置に各請求項の発明が適用されてもよいし、特定の弁装置のみに各請求項の発明が適用されてもよい。
各請求項の発明の「取付部」は、例えば、ハンドル本体において凹部の底面(内壁面のうちの天井面)に相当する部位から、下方若しくは斜め下方に向かって略筒状に突出する。そして、この取付部の中空部(内部空間)は、その軸心を上下方向若しくは斜め上下方向に向けた状態とされ、「挿入部の中空部(内部空間)に対する着脱方向」は、上下方向若しくは斜め上下方向とされる。尚、この取付部の下端部は、凹部内に収まる状態(ハンドル本体の底部よりも下方にはみ出ない状態)とされてもよいし、凹部よりはみ出る状態(ハンドル本体の底部よりも下方に突出する状態)とされてもよい。
各請求項の発明では、取付部の中空部(内部空間)に対して挿入部が挿嵌されてもよいし、取付部の中空部(内部空間)と挿入部との間に別部材(ブッシュ、スペーサ等)を介在させつつ、挿嵌されてもよい。
各請求項の発明の「抜け止め用部材」の具体的な態様も種々例示でき、例えば、雄ネジ部材(雄ネジ状の抜け止め用部材であって、ビス状のもや、プラグ状のもの等を例示できる。)、ピン状の抜け止め用部材、等を例示できる。また、各請求項の発明の「弾性支持部」の具体的な態様も種々例示でき、例えば、コイルスプリングや板バネを用いて構成される「弾性支持部」や、ゴム製、ウレタン製、若しくはエラストマー製のクッション部材を用いて構成される「弾性支持部」等を例示できる。
各請求項の発明の「カバー部材」は、必ずしも、取付部の全体を包囲する必要がない。つまり、貫通孔を周回する位置に貫通孔を隠蔽するための隠蔽用壁部を形成可能であれば、そのサイズ等は特に問わない。
請求項2の発明の水栓は、請求項1に記載の水栓において、
前記貫通孔の経路線を、前記取付部の外面部の外側方向に向かって延長して構成される外側方向延長線が、前記ハンドル本体の下端部よりも下方を通過することを特徴とする。
請求項2の発明によると、貫通孔の外側方向延長線が、ハンドル本体の下端部よりも下方を通過する。このため、例えば、この外側方向延長線を、貫通孔の方向に真っ直ぐにたどることで、抜け止め用部材や、工具の端部を、貫通孔に到達させることができる。よって、操作ハンドルの組付や、操作ハンドル若しくは水栓のメンテナンスの手間をより一層、少なくできる。
尚、請求項2の発明においては、(a)貫通孔を、その外側方向延長線が前方(正面前方であっても、右斜め前方であっても、左斜め前方であってもよい。)を向く状態に設け、操作ハンドルを上方に傾動させたときに、貫通孔を前方より視認可能な状態としたり、(b)貫通孔を、その外側方向延長線が側方(右側方でも、左側方でもよい。)を向く状態に設け、操作ハンドルを上方に傾動させたときに、貫通孔を側方より視認可能な状態としてもよい。これらの場合、特に、貫通孔の外側方向延長線を、取付部の外側方向に向かって下り傾斜状に設け、操作ハンドルを上方に傾動させたときに、視認可能とすることが望ましい。
請求項3の発明の水栓は、請求項1又は請求項2に記載の水栓において、
前記弁装置は、前記固定弁体と、前記可動弁体と、を内蔵するハウジングを具備し、
前記弁装置は、前記ハウジングを略周回状に包囲する固定部材を用いて、前記水栓本体に固定され、
前記水栓の外郭部を構成する外郭部材が、上方に開口する開口部を備え、前記固定部材の上端部側が前記開口部から上方に突出すると共に、
前記固定部材の上端部側を略周回状に包囲して、前記固定部材の上端部側を隠蔽する隠蔽用カバーを用いて、前記カバー部材を構成することを特徴とする。
請求項3の発明によると、隠蔽用カバーの装着態様等に改良を施すことで、請求項1の発明の目的を達成できる。即ち、請求項3の発明では、固定部材(つまり、固定ナットと称する部材)を隠蔽するための隠蔽用カバー(つまり、固定ナットカバーと称する部材)を用いて、カバー部材を構成する。つまり、請求項3の発明では、ハウジングと、このハウジングに内蔵される固定弁体及び可動弁体を備える弁装置(つまり、摺動弁カートリッジ)を、水栓本体に固定するための固定部材(固定ナット)を備える。そして、この固定部材を外観として露呈させないように隠すための隠蔽用カバーを、上下方向に移動可能な可動式とする。この場合、隠蔽用カバーを下方に移動し、貫通孔を露呈させることができる。
このように、請求項3の発明によると、隠蔽用カバーの装着態様等に改良を施すことで、この隠蔽用カバーにカバー部材としての機能を付加できる。つまり、請求項3の発明によると、カバー部材を、専用の部材として、別途用意する必要がないため、部品点数を少なくすることができる。ここで、請求項3の発明の「外郭部材」としては、水栓本体を被覆するカバー体(外郭カバー)を例示できる。但し、水栓本体が、むき出しとなり、水栓の外郭部を構成する場合、この水栓本体が、請求項3の発明の「外郭部材」の具体例を構成する。
請求項4の発明の水栓は、請求項3に記載の水栓において、
前記弾性支持部は、前記固定部材の外面部と、前記隠蔽用カバーの内面部との間に介在されるコイルバネを用いて構成されることを特徴とする。
請求項4の発明によると、隠蔽用カバーを、コイルバネの付勢力に対抗して下方に移動させることで、操作ハンドルの組付や、操作ハンドル若しくは水栓のメンテナンスをより円滑に実行することができる。
請求項5の発明の操作ハンドルの取付構造は、
水栓本体に装着される弁装置に対して、操作ハンドルを傾動操作可能な状態に取り付けて構成される、操作ハンドルの取付構造であって、
前記操作ハンドルは、下方に開口する凹部を有するハンドル本体と、該凹部において下方若しくは斜め下方に向かう略筒状に設けられる取付部と、を具備し、
前記弁装置は、固定弁体と、前記固定弁体に対して摺動可能に状態に配置される可動弁体と、前記取付部に挿入される挿入部を有しつつ前記操作ハンドルによって与えられる操作力を前記可動弁体に伝達するための伝達部材と、を具備すると共に、
前記取付部には外面部及び内面部を貫通する貫通孔が設けられ、前記取付部の外面部の外側から前記貫通孔に抜け止め用部材を装着し、該抜け止め用部材において前記取付部の内面部の内側に突出させた一端部側を、前記挿入部に対して螺合、係止、若しくは、嵌合することで、前記挿入部の前記取付部からの抜け止めが行われ、
前記取付部を周回する位置には、所定の弾性支持部材を用いて下方への移動を許容された状態に支持されたカバー部材が配置され、該カバー部材を用いて前記貫通孔を隠蔽するための隠蔽用壁部を形成すると共に、
前記カバー部材を、前記弾性支持部の付勢力に対抗して下方に移動させると、前記隠蔽用壁部が前記貫通孔よりも下方に移動することを特徴とする。
請求項5の発明によると、操作ハンドルの組付や、操作ハンドル若しくは水栓のメンテナンスの手間を少なくできる。また、請求項5の発明の構成に、請求項2乃至請求項4のうちの何れかの発明の構成が付加されてもよい。
以上のように、請求項1〜5の各発明によると、操作ハンドルの組付や、操作ハンドル若しくは水栓のメンテナンスの手間を少なくできる。
次に、本各発明に係わる「水栓」の最良の形態(以下、「実施例」という。)を図面に従って詳細に説明する。
この水栓Sは、図1及び図2に示すように、外郭カバー10と、水栓本体20と、レバーハンドル30と、弁装置50と、固定部材60と、隠蔽用カバー70と、コイルバネ80とを備えている。このうち、水栓本体20は、図1に示すように、設置部1上に配設されている。尚、この設置部1は、デッキ部(流し台の天板等)によって構成されている。
水栓本体20は、図1に示すように、上端部側を構成する搭載部21と、中間部及び下端部側を構成する筒状部22とを備えている。そして、搭載部21には、給水用配管24の2次側の端部と、給湯用配管(図示せず。)の2次側の端部と、吐水用配管25の一次側端部とが接続されている。尚、給水用配管24の1次側の端部は、設置部1の下方において給水源に接続され、給湯用配管(図示せず。)の1次側の端部は、設置部1の下方において給湯源に接続されている。また、吐水用配管25の中間部は、設置部1の下方に引き出し可能な状態に挿入され、吐水用配管25の2次側の端部は、設置部1の上方において吐水具Tに接続されている。
図1及び図2に示すように、搭載部21の上端側の外周面には雄ネジ部26が形成されている。そして、搭載部21の上面部には弁装置50が搭載されると共に、この雄ネジ部26を利用して搭載部21に装着される固定部材60を用いて、この弁装置50が搭載部21に固定されている。また、固定部材60の上端部には、隠蔽用カバー70が上下動可能な状態で装着されている。尚、弁装置50、固定部材60、隠蔽用カバー70の詳細に関しては後述する。
外郭カバー10は、外郭部材の具体例を構成するものであり、水栓Sの外郭を構成する。この外郭カバー10は、図1に示すように、軸心を上下方向に向けた略円筒体で構成される本体部11と、この本体部11の上下方向に沿った中間部から斜め上がり傾斜状に突出するスタンド部12とを備えている。このうち、本体部11は、水栓本体20と、この水栓本体20の上部に固定部材60を用いて固定される弁装置50と、を被覆する部分である。
スタンド部12は、吐水具Tを抜脱可能な状態に支持するための部分である。このスタンド部12は、筒状部22の内部空間と連通し、吐水用配管25の「2次側の端部」寄りの部位を、引き出し可能な状態で挿通している。そして、スタンド部12の突端部には、吐水具Tの基端部が抜脱可能な状態で支持される。
弁装置50は、図3に示すように、ハウジング51と、固定弁体(固定ディスク)52と、可動弁体(可動ディスク)53と、伝達部材55とを備えている。このうち、ハウジング51は、上下両端に開口部を備える筒状体を用いて構成されている。また、ハウジング51は、下方に位置する弁体収納部51aと、上方に位置する伝達部材支持部51bとを備えている。
図3に示すように、このハウジング51においては、伝達部材支持部51bの内径及び外径が、弁体収納部51aの内径及び外径に比べて段差状に小さくされている。そして、ハウジング51の外周面において、弁体収納部51a及び伝達部材支持部51bの境界を構成する部位が、上方を指向するリング状の面(以下、「被当接面という。)51cとされている。また、伝達部材支持部51bには、支持部材56が回動可能な状態に保持されている。
固定弁体52は、弁体収納部51aの内部に固定状態に配置され、給湯用弁孔(図示を省略)と、給水用弁孔(図示を省略)と、湯水流出孔52c(図3を参照)とを、上下に貫通する状態に備えている。尚、給湯用弁孔の一次側の端部は給湯用配管24の2次側の端部と常時、連通し、給水用弁孔の一次側の端部は給湯用配管24の2次側の端部と常時、連通している。また、湯水流出孔52cの2次側の端部は、吐水用配管25の1次側の端部と常時、連通している。
可動弁体53は、図3に示すように、弁体収納部51aの内部において、固定弁体52の上面部上に配置され、この固定弁体52上を摺動可能とされている。この可動弁体53には、湯水混合用凹部53aが、下面(つまり、固定弁体52との摺動面)で開口する状態に設けられている。そして、この可動弁体53は、固定弁体52上で摺動し、給湯用弁孔の湯水混合用凹部53aに対する連通度合いと、給水用弁孔の湯水混合用凹部53aに対する連通度合いと、を調節することで、湯水流出孔52cに流入する湯水(つまり、吐水具Tから吐水される湯水)の温度と、吐水量とが調節される。尚、可動弁体53の上面部では、駆動力を受け取るための「受圧用凹部53b」が開口している。
図3に示すように、伝達部材55は、この支持部材56と一体で回動可能とされると共に、支持部材56によって揺動(傾動)可能な状態に支持されている。この伝達部材55の下端部55aは、ハウジング51の内部において、「受圧用凹部53b」に挿入されている。そして、伝達部材55が、その軸心の傾斜を小さくする方向に傾動すると、伝達部材55の下端部55aによって可動弁体53は後方に(使用者から遠ざかる方向に)押圧され、可動弁体53は、使用者から遠ざかる方向に移動する(図3を参照)。また、伝達部材55が、その軸心の傾斜を大きくする方向に傾動すると、伝達部材55の下端部55aによって可動弁体53は前方に(使用者に近づく方向に)押圧され、可動弁体53は、使用者に近づく方向に移動する(図4を参照)。また、伝達部材55が回動すると、可動弁体53は固定弁体52上に回動するものとされている。
伝達部材55の上端部側は、図3に示すように、伝達部材支持部51bの上方(ハウジング51の上方)に突出している。この伝達部材55の上端部側によって、挿入部55sの具体例を構成する。この挿入部55sは、略矩形の横断面を備えると共に、前面部に、抜け止め用の凹部55uを開口させている。この挿入部55sは、略四角筒状の固定用ブッシュ55bに嵌合された状態で、レバーハンドル30に取り付けられている。そして、固定用ブッシュ55bの前壁部には、抜け止め用の挿通孔55cが設けられている。この挿通孔55cは、固定用ブッシュ55bの前壁部を肉厚方向に貫通すると共に、水栓Sの前方(使用者の側)に向かって、軸心を斜め下り傾斜状としている。
尚、本実施例では、伝達部材55を単一の部材で構成したが、「連結される複数個の部材」を用いて、この伝達部材55を構成することもできる。また、挿入部55sの上端部においては、固定用の雌ネジ部(挿入部55sの軸心方向に設けられた雌ネジ部)55mが露呈している。但し、この雌ネジ部55mは本弁装置50の汎用性を高めるために設けられたものであり、本実施例では、この雌ネジ部55mを使用することはない。つまり、この雌ネジ部55mは、弁装置50を、従来タイプの水栓(レバーハンドルの上面部からビス止めするタイプの水栓)にも適用可能とするために設けられたものである。また、固定用のブッシュ55bの上壁部にも、雌ネジ部55mと同心状の挿通孔55dが設けられているが、この貫通孔55dも、本弁装置50を「従来タイプの水栓」に適用可能とするためのものであり、本実施例においては、この挿通孔55dが使用されることはない。このため、本実施例では、雌ネジ部55m及び挿通孔55dの形成を省略することもできる。
図5及び図6に示すように、固定部材60は、上下に開口部を備えた筒形状に構成されている。この固定部材60は、上方部61と、中間部62と、下方部63とを備えている。このうち、固定部材60の上端側を構成する上方部61の内径は、伝達部材支持部51bの外径と略等しくされ、この上方部61の内側に伝達部材支持部51bを嵌合可能とされている。
上方部61の直下に位置する中間部62においては、その外径及び内径が上方部61の外径及び内径に比べて段差状に大きくされている。また、中間部62の内径は、弁体収納部51aの内径と略等しくされている。更に、中間部62の直下に位置する下方部63においては、その外径が中間部62の外径に比べて段差状に大きくされている。また、下方部63の内径は中間部62の内径と等しくされ、中間部62及び下方部63の内側に弁体収納部51aを嵌合可能とされている。
図6に示すように、固定部材60の外周面において、上方部61と中間部62との境界に位置する部位は、上方を指向するリング状の面(以下、「被押圧面」という。)65とされている。また、固定部材60の外周面において、中間部62と下方部63との境界に位置する部位も、上方を指向するリング状の面(以下、「規制面」という。)66とされている。また、固定部材60の外周面において、中間部62の上端側に位置する部位には、「抜け止め用の雄ネジ部67」が設けられている。
図6に示すように、固定部材60の内周面において、上方部61と中間部62との境界に位置する部位は、下方を指向するリング状の面(以下、「当接面」という。)68とされている。また、固定部材60の内周面において、下端側に位置する部位には、搭載部21の雄ネジ部26と螺合可能な雌ネジ部69が設けられている。、
本実施例では、搭載部21の上面部に弁装置50を搭載した後、固定部材60が搭載部21に装着される。つまり、固定部材60によって弁装置50を被覆しつつ、固定部材60の雌ネジ部69が搭載部21の雄ネジ部26に螺合される(図2を参照)。このとき、上方部61に伝達部材支持部51bが嵌合され、中間部62及び下方部63に弁体収納部51aが嵌合され、固定部材60の当接面68が、ハウジング51の被当接面51cに対して上方から当接する。
これにより、図2に示すように、弁装置50は、水栓本体20に対して固定された状態となる。この際、伝達部材支持部51b(つまり、固定部材60の上端側の部分)は、本体部11の上端の開口部から上方に露呈する状態となる。また、伝達部材55の挿入部55sは、固定部材60の上端側の開口部を通じて上方に露呈する状態とされる。
隠蔽用カバー70は、固定部材60の上端側の部位を被覆するためのカバー体であり、図5及び図6に示すように、上下に開口部を備えた略筒形状に構成されている。この隠蔽用カバー70は、所定のクリアランスを維持した状態で、固定部材60の上端部側に外装可能とされている。また、隠蔽用カバー70の上端側部分(上方の開口側の部分)71では、内径を段差状に小さくされている。
図6に示すように、隠蔽用カバー70の内周面において、上端側部分(上方の開口側の部分)71の下端部には、下方を指向するリング状の面(以下、「被押圧面」という。)73が設けられている。また、隠蔽用カバー70の内周面において、下端側に位置する部位には、「抜け止め用の雌ネジ部74」が設けられている。
コイルバネ80は、図5に示すような外形を備えると共に、弾性支持部の具体例を構成する。そして、このコイルバネ80の外径は、被押圧面65及び被押圧面73の外径よりも僅かに小さくされ、このコイルバネ80の内径は、被押圧面65及び被押圧面73の内径よりも僅かに大きくされている(図2を参照)。また、このコイルバネ80の内径は上方部61の外径よりも大きくされているが、中間部62の外径よりも小さくされている。
本実施例では、図2に示すように、コイルバネ80を被押圧面65と被押圧面73との間に介在させた状態で、隠蔽用カバー70が固定部材60の上端側の部位に装着される。具体的には、被押圧面65と被押圧面73との間に、コイルバネ80を介在させた状態で、固定部材60に対して、その上方から隠蔽用カバー70が装着される。つまり、隠蔽用カバー70の内側にコイルバネ80を挿入した状態で、隠蔽用カバー70を一の方向に回転させ、隠蔽用カバー70の「抜け止め用の雌ネジ部74」と、固定部材60の「抜け止め用の雄ネジ部67」とを螺合する。この雌ネジ部74と雄ネジ部67との螺合を完了後も、更に、隠蔽用カバー70の回転量を増加させると、雌ネジ部74が、雄ネジ部67をその下方に通過した状態となる。
このとき、コイルバネ80は、被押圧面65と被押圧面73との間に圧縮状態で介在されるため、コイルバネ80から隠蔽用カバー70には上方に向かう付勢力が加わる。但し、隠蔽用カバー70に上方に向かう付勢力が加わっても、雄ネジ部67の下方の雌ネジ部75が、この雄ネジ部67を上方に乗り越えることができない(隠蔽用カバー70を、前述の一の方向と逆の回転させなければ、上方に乗り越えることができない)ため、隠蔽用カバー70は、固定部材60の上端側の部位に装着された状態を維持する。
このとき、図2に示すように、隠蔽用カバー70の上半部75は、本体部11の上方に突出し、隠蔽用カバー70の下半部76は、固定部材60と本体部11との間に挿入される。また、隠蔽用カバー70の下端部77と、規制面66との間には、空き空間78が形成される(図2を参照)。このため、隠蔽用カバー70を下方に押圧すると、この隠蔽用カバー70は、下方に移動すること(下端部77が規制面66に当接するまでの範囲で下方に移動すること)ができる。そして、本実施例では、この隠蔽用カバー70の上方側の開口部よりも下方に、固定部材60の上方側の開口部が位置する状態となる。
次に、レバーハンドル30に関し、図7を中心に説明する。このレバーハンドル30は、ハンドル本体31と、取付用ボス32と、ハンドル本体31の前面部から前方に突出する取っ手部38と、を備えている。ところで、実施例のレバーハンドル30は、取っ手部38の軸心を水平で、しかも、取っ手部38の突端部を水栓Sの前方(使用者の側)に向けるようにすると、このレバーハンドル30は基本姿勢となる。この基本姿勢とは、レバーハンドル30に操作が加えられていない状態、つまり、レバーハンドル30に吐水操作や温度調節操作が施されていない状態、更に換言すると、「ニュートラルな状態」となる。以下、レバーハンドル30が、この基本姿勢にある場合を基準にして、このレバーハンドル30の構造と、取付方法等を述べる。
ハンドル本体31は、下方に開口部35aを配設した凹部35を有する略容器形状とされている。より具体的には、略円板状の天井部31aと、天井部31aの周縁部から垂下する周壁部31bと、を備えている。但し、周壁部31bの全高は、ハンドル本体31の前面部に相当する部位31fで最長となり、ハンドル本体31の後面部に相当する部位31gで最短となり、前面部に相当する部位31fから後面部に相当する部位31gに向かって徐々に減少するように構成されている。
取っ手部38は、ハンドル本体31の前面部に相当する部位31fから、前方に向かって突出している。この取っ手部38は、長尺な棒状体によって構成されている。
取付用ボス32は、取付部の具体例を構成する部分であり、略四角筒状に構成されている。この取付用ボス32は、ハンドル本体31の凹部35において、ハンドル本体31の内壁部から斜め後方(「後方」とは使用者から遠ざかる方向である。)に突出している。つまり、この取付用ボス32は、前述の固定用ブッシュ55bを嵌合可能な中空部(略四角柱状の中空部)32aを有しており、この中空部32aの軸心を、後方に向かって「斜め下り傾斜状」としている。より具体的には、この取付用ボス32は、中空部32aを後方に向かって「斜め下り傾斜状」としつつ、天井部31aの裏面から斜め下方に向かって略筒状に突出している。
取付用ボス32の前壁部32bには、肉厚方向に貫通する(つまり、取付用ボス32の外面部及び内面部を貫通する)貫通孔32cが設けられている。この貫通孔32cは、水栓Sの前方(使用者の側)に向かって、軸心を斜め下り傾斜状としている。また、貫通孔32cにおける「取付用ボス32の外周面側」の開口部は、取付用ボス32の下端部側に位置している。そして、この貫通孔32cの軸心(経路線)を、取付用ボス32の外方向(本実施例では、水栓Sの前方)に向かって延長して構成される「外側方向延長線L(図8に図示する。)」が、ハンドル本体31の下端部よりも下方を通過している。つまり、この外側方向延長線Lは、周壁部31bの下端部、より具体的には、「周壁部31bにおいて、ハンドル本体31の前面部に相当する部位31f」の下端部よりも下方を通過している。尚、貫通孔32cの内壁部には、雌ネジ部32dが設けられている。
本実施例では、図7に示すように、この取付用ボス32の中空部32aに対しては、前述の挿入部55sが、固定用ブッシュ55bを介在させた状態で挿入されることで、レバーハンドル30の伝達部材55への組付が行われている。つまり、レバーハンドル30が、伝達部材55に組付けられた状態(以下、「組付状態」と称する。)を観察すると、取付用ボス32の中空部32aには固定用ブッシュ55bが嵌合され、固定用ブッシュ55bの内部には挿入部55sが嵌合された状態となっている。
この組付状態を構成すると、取付用ボス32の貫通孔32cの軸心と、固定用ブッシュ55bの挿通孔55cの軸心とが位置合わせされた状態となる。この状態で、貫通孔32cの外部から、雄ネジ部材85を装着することで、レバーハンドル30の伝達部材55への取付を行うことができる。この雄ネジ部材85は、抜け止め用部材の一具体例を示すものであり、例えば、ビスやプラグ等を用いて構成することがでえきる。
この雄ネジ部材85の装着は以下のように行われる。つまり、雄ネジ部材85の軸部を、貫通孔32cに螺合しつつ挿入すると共に、この軸部を挿通孔55cに挿通させる。これにより、軸部の一端部85b側(雄ネジ部材85の先端部側)を、固定用ブッシュ55bの内側に到達させる。そして、この「一端部85b側(先端部側)」が、挿入部55sの抜け止め用の凹部55uに進入させることで、レバーハンドル30の伝達部材55への取付を完了する。尚、この「一端部85b側(先端部側)」は、抜け止め用の凹部55uに螺合してもよいし、嵌合するだけでもよいし、係止されるだけでもてもよい。また、一端部85b側(先端部側)を、抜け止め用の凹部55uに螺合させる場合、抜け止め用の凹部55uの内壁部に雌ネジ部を設けておくことが望ましい。
また、本実施例では、天井部31aの下面部には、「取付用ボス32の中空部32a」と連続する状態の凹部31pが開口している。つまり、この凹部31pは、前述の挿通孔55d及び雌ネジ部55mと同軸状に位置合わせされると共に、この凹部31pの形成部位において、天井部31aの肉厚が薄くされている。これは、この凹部31pの形成部位(肉厚が薄くされた部位)は、本弁装置50を「従来タイプの水栓(レバーハンドルの上面部からビス止めするタイプの水栓)」に適用する場合、「雄ネジ部材等の挿通孔」を形成することを予定する部位である。つまり、天井部31aに肉厚が薄くされ部位を設けることで、天井部31aに対して、「取付用雄ネジ部材等の挿通孔」を形成することを容易なものとしている。即ち、本実施例では、事情変更等に応じて、レバーハンドル30を、「従来タイプの水栓」にも転用容易としているが、本実施例のレバーハンドル30から、この凹部31p、つまり、「転用用の薄肉部」を排除することもできる。
本実施例では、レバーハンドル30が、伝達部材55に取り付けられると、隠蔽用カバー70の上半部75が、取付用ボス32の下端部側を周回状に包囲する(図2等を参照)。そして、貫通孔32cが、取付用ボス32の下端部側で開口しているため、この隠蔽用カバー70の上半部75によって、貫通孔32cの前方に隠蔽用壁部75hを形成する。
図4に示すように、レバーハンドル30に傾動操作すると(取っ手部38が上方へ傾動するように操作すると)、開口部35aが、使用者の方向に上がり傾斜となり、使用者は、「凹部35内のうちで、下方側の部位」を視認可能となる。しかも、貫通孔32cの「外側方向延長線(図8に図示)L」が、ハンドル本体31の下端部よりも下方を通過する。ところが、本実施例では、この「凹部35内のうちで、下方側の部位」には、隠蔽用壁部75hが存在している。このため、使用者は、貫通孔32cやこの貫通孔32cに装着された雄ネジ部材85を視認することはできない。
次に、以上のように構成されるレバーハンドル30の着脱の手順の一具体例をを説明する。即ち、レバーハンドル30の装着作業においては、先ず、取付用ボス32の中空部32aに、「固定用ブッシュ55bが装着された挿入部55s」を挿入し(若しくは、「固定用ブッシュ55bが嵌合された取付用ボス32」に、挿入部55sを挿入し)、レバーハンドル30を上方に傾動させる。
このとき、図8に示すように、隠蔽用カバー70を、コイルバネ80の付勢力に対抗しつつ、下方に移動して、隠蔽用壁部75hを貫通孔32cよりも下方に移動させる。これにより、貫通孔32cが前方より視認可能となる。そして、貫通孔32cの外側より、この貫通孔32c及び挿通孔55cに「雄ネジ部材85」を装着し、この「雄ネジ部材85の一端部85b側(先端部側)」を、固定用ブッシュ55bの内側(つまり、抜け止め用の凹部55u)に到達させると、レバーハンドル30の装着作業を完了する。
レバーハンドル30の取り外し作業においては、図9に示すように、先ず、レバーハンドル30を上方に傾動させる。このとき、隠蔽用カバー70を、コイルバネ80の付勢力に対抗しつつ、下方に移動して、隠蔽用壁部75hを貫通孔32cよりも下方に移動させ、貫通孔32cを前方より視認可能とする。そして、雄ネジ部材85を、貫通孔32cの外側に取り外す。そして、レバーハンドル30を、伝達部材55から取り外すと、レバーハンドル30の取り外し作業を完了する。この後、水栓Sの構成部品(レバーハンドル30、水栓本体20、弁装置50、固定部材60、隠蔽用カバー70、コイルバネ80)に必要に応じてメンテナンスを施したり、水栓Sの構成部品を必要に応じて交換すること、等ができ、これにより、水栓Sにメンテナンスを施すことができる。
本実施例によると、隠蔽用カバー70を用いて貫通孔32cや雄ネジ部材85を隠蔽することができる。しかも、レバーハンドル30の着脱の際には、隠蔽用カバー70をコイルバネ80の付勢力に対抗して下方に移動させると、「隠蔽用壁部75hによる貫通孔32cの隠蔽」が解除される。つまり、本実施例の水栓Sでは、「封止部材」を用いることが必要されない。よって、レバーハンドル30の着脱の際に、「封止部材の着脱作業」が必要とされず、レバーハンドル30の組付やメンテナンス等の手間を少なくできる。
また、本実施例によると、レバーハンドル30において、「従来、ハンドル本体31とは別体の封止部材として構成していた部位」を、ハンドル本体31の一部として構成できる。つまり、本実施例によると、レバーハンドル30の構造の簡略化を図ることができる。しかも、レバーハンドル30の構成部品を少なくすることで、このレバーハンドルの一体感を高め、このレバーハンドル30、ひいては、水栓Sの美観の向上を図ることができる。
更に、本実施例によると、貫通孔32cの外側方向延長線(図8に図示)Lが、ハンドル本体31の下端部よりも下方を通過するため、例えば、この外側方向延長線Lを、貫通孔32cの方向真っ直ぐにたどることで、雄ネジ部材85や、工具の端部を、貫通孔32cに到達させることができる。このため、本実施例によると、レバーハンドル30の組付や、レバーハンドル30若しくは水栓Sのメンテナンスの手間をより一層、少なくできる。
また、本実施例によると、隠蔽用カバー70を用いて、カバー部材を構成する。つまり、ハウジング51と、このハウジング51に内蔵される固定弁体52及び可動弁体53を備える弁装置(摺動弁カートリッジ)50を、水栓本体20に固定するための固定部材60を備える。そして、この固定部材60を外観として露呈させないように隠すための隠蔽用カバー70を、上下方向に移動可能な可動式とする。この場合、隠蔽用カバー70を下方に移動し、貫通孔32cを露呈させることができる。そして、隠蔽用カバー70を、コイルバネ80の付勢力に対抗して下方に移動させることで、レバーハンドル30の組付等をより円滑に実行することができる。
尚、本各発明の範囲は前記実施例に示す具体的な態様に限定されず、本各発明の範囲内で種々の変形例を例示できる。即ち、本実施例では、弾性支持部を、カバー部材(隠蔽用カバー70)と別体のコイルバネ80を用いて構成したが、弾性支持部をカバー部材(隠蔽用カバー70)に一体的に設けることもできる。また、弾性支持部の態様は、コイルバネ80に限定されず、板バネ、ゴムやエラストマーを用いて構成される弾性体等であってもよい。
例えば、カバー部材(隠蔽用カバー70)の下部に、1本若しくは複数本の板バネ(カバー部材と別体であっても、一体であってもよい。)を配設し、この板バネを撓ませることで、カバー部材(隠蔽用カバー70)を上方に付勢してもよい。特に、複数個の「長尺状の板バネ」を、カバー部材(隠蔽用カバー70)の下部に周回状に配置する態様を例示できる。
更に、本実施例では、カバー部材(隠蔽用カバー70)の下部に弾性支持部を配置し、この弾性支持部によってカバー部材(隠蔽用カバー70)を支持する態様を例示したが、カバー部材(隠蔽用カバー70)の上部に配置される弾性支持部を用いて、カバー部材(隠蔽用カバー70)を支持してもよい。また、本実施例では、操作ハンドルをレバーハンドルの例で示したが、操作ハンドルの態様は、レバーハンドルに限定されず、円筒状のハンドルや、側面に凹みを1つもしくは2つ以上有するハンドルや、側面に突出部を1つもしくは2つ以上有するハンドル等も例示できる。
本発明は、例えば、水栓の製造、販売、施工、加工等を行う分野で利用可能である。
実施例の水栓の縦断面図である。 図1の要部拡大縦断面図である。 図1の弁装置を示す縦断面図である。 図1の水栓を構成するレバーハンドルに傾動操作を施した状態を示す断面図である。 図1の水栓において、固定部材とコイルスプリングと隠蔽用カバーとを示す斜視図である。 図1の水栓において、固定部材と隠蔽用カバーとを示す縦断面図である。 図1の要部拡大縦断面図である。 図1の弁装置を示す縦断面図である。 図1の弁装置を示す縦断面図である。
符号の説明
S;水栓、
10;外郭カバー(外郭部材)、
20;水栓本体、
30;レバーハンドル、
31;ハンドル本体、
32;取付用ボス(取付部)、
38;取っ手部、
50;弁装置、
51;ハウジング、
52;固定弁体、
53;可動弁体、
55;伝達部材、
55s;挿入部、
60;固定部材、
70;隠蔽用カバー、
80;コイルバネ(弾性支持部)、
85;雄ネジ部材(抜け止め用部材)。

Claims (5)

  1. 水栓本体と、該水栓本体に装着される弁装置と、傾動操作可能な状態に配置されると共に前記弁装置を操作するための操作ハンドルと、を備えると共に、
    前記操作ハンドルが、下方に開口する凹部を有するハンドル本体と、該凹部において下方若しくは斜め下方に向かう略筒状に設けられる取付部と、を具備し、
    前記弁装置が、固定弁体と、前記固定弁体に対して摺動可能に状態に配置される可動弁体と、前記取付部に挿入される挿入部を有しつつ前記操作ハンドルによって与えられる操作力を前記可動弁体に伝達するための伝達部材と、を具備する水栓であって、
    前記取付部には外面部及び内面部を貫通する貫通孔が設けられ、前記取付部の外面部の外側から前記貫通孔に抜け止め用部材を装着し、該抜け止め用部材において前記取付部の内面部の内側に突出させた一端部側を、前記挿入部に対して螺合、係止、若しくは、嵌合することで、前記挿入部の前記取付部からの抜け止めが行われ、
    前記取付部を周回する位置には、所定の弾性支持部材を用いて下方への移動を許容された状態に支持されたカバー部材が配置され、該カバー部材を用いて前記貫通孔を隠蔽するための隠蔽用壁部を形成すると共に、
    前記カバー部材を、前記弾性支持部の付勢力に対抗して下方に移動させると、前記隠蔽用壁部が前記貫通孔よりも下方に移動することを特徴とする水栓。
  2. 前記貫通孔の経路線を、前記取付部の外面部の外側方向に向かって延長して構成される外側方向延長線が、前記ハンドル本体の下端部よりも下方を通過することを特徴とする請求項1に記載の水栓。
  3. 前記弁装置は、前記固定弁体と、前記可動弁体と、を内蔵するハウジングを具備し、
    前記弁装置は、前記ハウジングを略周回状に包囲する固定部材を用いて、前記水栓本体に固定され、
    前記水栓の外郭部を構成する外郭部材が、上方に開口する開口部を備え、前記固定部材の上端部側が前記開口部から上方に突出すると共に、
    前記固定部材の上端部側を略周回状に包囲して、前記固定部材の上端部側を隠蔽する隠蔽用カバーを用いて、前記カバー部材を構成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水栓。
  4. 前記弾性支持部は、前記固定部材の外面部と、前記隠蔽用カバーの内面部との間に介在されるコイルバネを用いて構成されることを特徴とする請求項3に記載の水栓。
  5. 水栓本体に装着される弁装置に対して、操作ハンドルを傾動操作可能な状態に取り付けて構成される、操作ハンドルの取付構造であって、
    前記操作ハンドルは、下方に開口する凹部を有するハンドル本体と、該凹部において下方若しくは斜め下方に向かう略筒状に設けられる取付部と、を具備し、
    前記弁装置は、固定弁体と、前記固定弁体に対して摺動可能に状態に配置される可動弁体と、前記取付部に挿入される挿入部を有しつつ前記操作ハンドルによって与えられる操作力を前記可動弁体に伝達するための伝達部材と、を具備すると共に、
    前記取付部には外面部及び内面部を貫通する貫通孔が設けられ、前記取付部の外面部の外側から前記貫通孔に抜け止め用部材を装着し、該抜け止め用部材において前記取付部の内面部の内側に突出させた一端部側を、前記挿入部に対して螺合、係止、若しくは、嵌合することで、前記挿入部の前記取付部からの抜け止めが行われ、
    前記取付部を周回する位置には、所定の弾性支持部材を用いて下方への移動を許容された状態に支持されたカバー部材が配置され、該カバー部材を用いて前記貫通孔を隠蔽するための隠蔽用壁部を形成すると共に、
    前記カバー部材を、前記弾性支持部の付勢力に対抗して下方に移動させると、前記隠蔽用壁部が前記貫通孔よりも下方に移動することを特徴とする、操作ハンドルの取付構造。
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