JP2008031167A - Elデバイス、光導電性画像形成部材、及びスターバースト芳香族アミン化合物の製造方法 - Google Patents

Elデバイス、光導電性画像形成部材、及びスターバースト芳香族アミン化合物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008031167A
JP2008031167A JP2007188152A JP2007188152A JP2008031167A JP 2008031167 A JP2008031167 A JP 2008031167A JP 2007188152 A JP2007188152 A JP 2007188152A JP 2007188152 A JP2007188152 A JP 2007188152A JP 2008031167 A JP2008031167 A JP 2008031167A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
biphenyl
aromatic amine
amine
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007188152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4714190B2 (ja
Inventor
Nan-Xing Hu
フー ナン−シン
Shuang Xie
シェ ショアン
Beng S Ong
エス.オン ベン
Zoran D Popovic
ディー.ポポヴィック ゾラン
Ah-Mee Hor
ホー アー−ミー
Ping Liu
リィウ ピン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LG Display Co Ltd
Original Assignee
LG Philips LCD Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/807,510 external-priority patent/US5891587A/en
Priority claimed from US08/807,487 external-priority patent/US5747205A/en
Application filed by LG Philips LCD Co Ltd filed Critical LG Philips LCD Co Ltd
Publication of JP2008031167A publication Critical patent/JP2008031167A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4714190B2 publication Critical patent/JP4714190B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

【課題】有機ELデバイス及び光導電性画像形成部材用のスターバースト芳香族アミンの製造方法を提供する。
【解決手段】スターバースト芳香族アミンは、下のスキームに示されるように、銅配位子触媒の存在下、アリール沃化物と第1アリールアミンの縮合により合成できる。
Figure 2008031167

【選択図】なし

Description

本発明は一般に、エレクトロルミネセンス(EL)デバイス、光導電性画像形成部材及びスターバースト芳香族アミンの製造方法に関する。より詳細には、本発明は熱安定性及び動作安定性を高め、従って耐久性を高めた有機ELデバイスに関する。このデバイスは、熱安定性に優れたアモルファス膜を形成することができるスターバースト芳香族アミンを含有する新規の正孔輸送組成物を用いている。また、スターバースト芳香族アミンの製造方法も開示される。
米国特許第4,265,990号に示される光導電性画像形成部材のように、光導電性画像形成部材、特に層状の画像形成部材用にこのアミンを選択することができ、この部材においてスターバーストアミンは電荷輸送成分又は分子として主に機能する。
ある種の芳香族第3アミンを含有する正孔輸送材料は、正孔注入及び正孔輸送処理を容易にし、従って有機ELデバイスのデバイス性能を向上させることで一般的に既知であるが、これらの材料は正孔注入及び輸送薄膜層として熱的及び形態的に不安定であるため、実際の用途において有機ELデバイスの動作寿命が短く、耐久性に劣っていた。
有機ELデバイスに関連する上記の複雑及び困難な点を克服するために、本発明は、熱及び形態の安定性を高めたアモルファス薄膜を形成することができる一種の新規な正孔輸送材料と、この材料から製造される有機ELデバイスとを提供する。このデバイスは優れた正孔注入特性を有し、EL効率が高く優れており、動作の安定性及びデバイスの耐久性が高められている。
本発明の目的は、熱安定性及び動作安定性を高めた有機ELデバイスを提供することである。
本発明の別の目的は、例えば約5〜約19.5Vなど、約20V未満の比較的低い動作電圧において高いエレクトロルミネセンス効率を示す改良されたELデバイスを提供することである。
本発明の更に別の目的は、陽極、陰極、及び陽極と陰極との間にある有機エレクトロルミネセント中間物を含む、改良されたELデバイスを提供することであり、ここで有機エレクトロルミネセント中間物はスターバースト芳香族アミン正孔輸送成分を含有する少なくとも1つの層を有する。
本発明の別の目的は、ELデバイス用のある種のスターバースト芳香族アミン化合物と、スターバースト芳香族アミンの製造方法とを提供することであり、この化合物は、例えば100℃を越える高いガラス転移温度を有する。
本発明の更なる目的は、優れた正孔注入及び輸送能力と優れた熱安定性を有すると共に、薄膜として容易に真空蒸着でき、ELデバイスにおいて正孔注入及び/又は輸送成分として使用することができる、スターバースト芳香族アミンを有するELデバイスを提供することである。
更に、本発明の別の目的は、スターバーストアミンの製造方法と、その光導電性画像形成部材とを提供することである。
本発明の別の目的は、光導電性部材用のある種のスターバースト芳香族アミン化合物と、スターバースト芳香族アミンの製造方法とを提供することであり、この化合物は、例えば100℃を越える高いガラス転移温度を有する。
実施の形態において、本発明は、陽極と、陰極と、陽極と陰極との間にあり、スターバースト芳香族アミンを含有する正孔注入及び正孔輸送ゾーン又は層、ならびに電子注入及び輸送ゾーン又は層からなる有機ルミネセント中間物とを含む層状の有機ELデバイスに関し、このデバイスは、熱安定性の改良、長いデバイス寿命、高いエレクトロルミネセンス効率、優れた正孔注入及び電子輸送特性などの多数の利点を有し、このデバイスは真空蒸着技術を用いて容易に製造可能である。本発明のELデバイスは、熱及び動作安定性を改良し、約50℃又はこれより高い温度、例えば約50〜約100℃における優れたデバイス耐久性を示す。また、本発明は、支持基板、陽極、正孔注入及び輸送ゾーン又は層、電子注入及び輸送ゾーン又は層、及び陰極の順に積層したELデバイスに関し、正孔注入及び輸送ゾーンは次の構造式(I) によって表されるスターバースト芳香族アミンを含有する。
Figure 2008031167
式(I) 中、Nは窒素;A1 〜A3 はそれぞれ、ビフェニル基、ビトリル基などの例えば12〜約60個の炭素原子を有するビアリール;Ra 、Rb 及びRc はそれぞれ以下に示される構造式(A)〜(C)の官能基のうちの1つである。
Figure 2008031167
式(A)〜(C)中、Nは窒素;Ar1 及びAr2 は、例えばフェニル基、トリル基、クロロフェニル基のようなハロー、メトキシフェニル基のようなアルコキシ、ビフェニル基又はナフチル基など、6〜約24個の炭素原子を有するアリール基、;R1 〜R8 は、水素、ハロゲン又は例えば1〜10個の炭素原子を有する炭化水素基と、例えば1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基からなる群からそれぞれ選択される置換基;及びXは、酸素原子、硫黄原子、又はメチレン基のように約2〜約20個の炭素原子を有するアルキレンを表す。
より詳細には、図1はELデバイスを示しており、これは、例えばガラスである支持基板2、陽極3、スターバースト芳香族アミンを含有する真空蒸着された正孔注入及び正孔輸送層4、電子注入及び電子輸送層5、及びこれに接触する陰極6の低仕事関数金属からなる有機発光ダイオードを含む。ELデバイスにおいて、電子−正孔の再結合が生じて光を放出するルミネセントゾーンが正孔輸送層及び/又は電子輸送層を取り囲んでいる。必要に応じて、電子−正孔の再結合の後に光を放出することができる蛍光材料を、電荷輸送成分が母材として機能するルミネセントゾーンに添加することもできる。
実施の形態において、正孔注入層は、正孔の注入、正孔の輸送又はこれらの組み合わせを行なうように機能することができ、電子注入層は同様に、電子の注入、電子の輸送又はこれらの組み合わせを行なうことができる。また、実施の形態においてゾーン4及び5を他の層と取り替えることができる。即ち、ゾーン4及び5の代わりに、陽極と接触するように正孔注入層4aを配置し、その上にスターバースト正孔輸送層4bを配置することができ、4bの上に電子輸送層5aを配置し、その上に電子注入層5bを配置することができる。
支持基板の例としては、ポリマー成分、ガラス等、MYLAR(登録商標名)のようなポリエステル、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリスルホン、石英などが含まれる。例えば、本質的に機能をもたず、他の層を支持することができるならば、他の基板を選択することもできる。基板の厚みは、例えばデバイスの構造要求に依存して、例えば約25〜約1,000μm又はそれより厚いもの、特に約50〜約6,000μmとすることができる。
基板に隣接する陽極の例としては、酸化インジウム錫、酸化錫、金、プラチナなどの正電荷注入電極;仕事関数が約4eVに等しいか又はこれより大きいもの、例えば約4〜約8eVである導電性炭素、ポリアニリン、ポリピロールなどのπ共役ポリマーなどが含まれる。陽極の厚みは約10〜5,000Åの範囲が可能であるが、好適な範囲は陽極材料の光学定数によって決定する。ある好適な厚みの範囲は、約20〜約1,000Åである。
光導電性画像形成部材用の輸送層を含む正孔輸送層4は本文中に示される通りであり、次の構造式(I) によって表されるスターバースト芳香族アミンを含有する。
Figure 2008031167
式(I) 中、置換基は本文中に示された通りである。例えばA1 〜A3 は、例えば12〜約60、好ましくは12〜約40個の炭素原子を有するビアリールをそれぞれ表しており、このビアリールは置換することができ、より詳細にはビフェニル基又はビトリル基である。Ra 、Rb 及びRc は、次の構造式(A)〜(C)の官能基のうちの1つをそれぞれ表す。
Figure 2008031167
式(A)〜(C)中、Nは窒素;他の置換基は本文中に示された通りであり、例えばAr1 及びAr2 は、フェニル基、トリル基、クロロフェニル基、メトキシフェニル基、ビフェニル基、又はナフチル基のような、6〜約30個、好ましくは6〜約24個の炭素原子を有するアリール基など;R1 〜R8 は、水素、ハロゲン又は1〜約10個の炭素原子を含有する炭化水素と、1〜6個の炭素原子を含有するアルコキシからなる群からそれぞれ選択される置換基;Xは、酸素原子、硫黄原子又はメチレン基のように2〜約20個の炭素原子を有するアルキレンを表す。この新しい種のスターバースト芳香族アミンは本文中に示されるような多くの利点を示し、これらの化合物は真空蒸着可能で薄膜を形成することができ、これらは一般に高いガラス転移温度を有する。更に、層状の光導電性画像形成部材における正孔輸送成分としてこれらのスターバーストアミンを選択することができ、デジタル方法を含むゼログラフィック(電子写真)画像形成方法のためにこれらの部材を選択することができる。
スターバースト芳香族アミンは、下のスキーム1に示されるような銅配位子触媒の存在下で、アリール沃化物(III)及び(IV)を用いて第1アリールアミン(II)を直接ウルマン縮合すると共に、本文中に全て援用されて本発明の一部とする本願と共に出願中の米国特許第609,259号、第608,858号及び第607,953号を参照することによって調製することができる。スキーム1のRaのような置換基は、本文中に示された通りである。
Figure 2008031167
より詳細には、構造式(I) のスターバーストアミンの製造方法は、第1アリールアミン(II)を構造式(III) の芳香族沃化物化合物及び構造式(IV)の芳香族沃化物化合物と反応させることを含み、この反応は配位した銅触媒の存在下で達成され、この配位子は単座第3アミン及び二座第3アミンからなる群から選択される。この反応は一般に、配位した銅触媒、例えば1,10−フェナントロラト銅(1)(一価)クロライド、ジピリジノ銅(1)クロライド、1,10−フェナントロラト銅(1)ブロマイド、ジピリジノ銅(1)ブロマイド、1,10−フェナントロラト銅(1)クロライド、1,10−フェナントロラト銅(1)ブロマイド、又はジピリジノ銅(1)ブロマイドの存在下で、約100〜約190℃、好ましくは約120〜約160℃の温度で、トルエン、キシレン、メシチレン、ドデカンなどの不活性溶剤中で達成される。選択される触媒は重要であり、実施の形態では有機配位子を含有する銅からなり、配位子は本文中に示されるように単座第3アミン及び二座第3アミンからなる群から選択される。より詳細には、配位子は(1,10−フェナントロラト)Cu(X)及びビス(ピリジナト)Cu(X)などの銅触媒又は化合物であり、ここでXは塩化物のようなハロゲン化物である。銅塩の配位によって触媒効率が大幅に上昇し、一般に低温で約数時間にわたる非常に急速な反応を生じることができる。
本発明の方法に選択される重要な触媒は本文中に示される通りであり、実施の形態では、塩化物、臭化物、沃化物及びフッ化物などのハロゲン化物塩を含む配位した銅塩、特に銅(1)からなり、ここで配位子は1,10−フェナントロリン又はピリジンなどの単座第3アミン又は二座第3アミンである。選択される触媒の量は様々であり、一般には触媒は、例えば反応物の約1〜約20モル%、好ましくは限定する反応物の約5〜約12モル%などの有効量で用いる。銅触媒の仮定的な構造の例は次の通りであり、式中Xは塩化物又は臭化物のようなハロゲン化物を示している。
Figure 2008031167
触媒は、塩化第一銅のような銅塩を1,10−フェナントロリンのような適切な配位子と反応させることによって調製することができ、この反応は、例えば約70〜約125℃で加熱することによって達成される。得られた反応混合物を冷却し、例えば濾過によってこの生成物触媒を単離することができると考えられる。触媒は、系中で調製されることが好ましい。
本発明のスターバースト芳香族アミンの特定の例は、下記の構造式に示すように、(1)トリス[4’−(フェニル−m−トリルアミノ)−1,1’−ビフェニル−4−イル]アミン、(2)N,N−ビス(4’−ジ−m−トリルアミノ−1,1’−ビフェニル−4−イル)−N’,N’−ジフェニルベンジジン、(3)トリス[4’−(m−メトキシジフェニルアミノ)−1,1’−ビフェニル−4−イル]アミン、(4)トリス[4’−(ジフェニルアミノ)−1,1’−ビフェニル−4−イル]アミン、(5)トリス[4’−(カルバゾール−9−イル)−1,1’−ビフェニル−4−イル]アミン、(6)トリス[4’−(1−ナフチルフェニルアミノ)−1,1’−ビフェニル−4−イル]アミン、(7)N,N−ビス[4’−(フェニル−m−トリルアミノ)−1,1’−ビフェニル−4−イル]−N’−フェニル−N’−m−トリル−3,3’−ジメチルベンジジン、(8)N,N−ビス(4’−ジフェニルアミノ−1,1’−ビフェニル−4−イル)−N’−フェニル−N’−m−トリル−3,3’−ジメチルベンジジン、(9)N,N−ビス(ジフェニルアミノ−1,1’−ビフェニル−4−イル)−N’−フェニル−N’−m−トリルベンジジン、(10)N,N−ビス[4’−(ジ−m−トリルアミノ)−1,1’−ビフェニル−4−イル]−N’−フェニル−N’−p−トリルベンジジン、(11)トリス[4’−(8H−10H−アクリジン−10−イル)−1,1’−ビフェニル−4−イル]アミン、(12)トリス[4’−(9,9−ジメチル−9H−10H−アクリジン−10−イル)−1,1’−ビフェニル−4−イル]アミン、(13)トリス[4’−フェノキサジン−10−イル−1,1’−ビフェニル−4−イル]アミン、(14)トリス[4’−フェノチアキサジン−10−イル−1,1’−ビフェニル−4−イル]アミン、(15)N,N−ビス[4’−(フェニル−m−トリルアミノ)−1,1’−ビフェニル−4−イル]−4’−(カルバゾール−9−イル)−1,1’−ビフェニル−4−アミン、(16)N,N−ビス[4’−(カルバゾール−9−イル)−1,1’−ビフェニル−4−イル]−N’−フェニル−N’−m−トリルベンジジン、(17)N,N−ビス[4’−(1−ナフチルフェニルアミノ)−1,1’−ビフェニル−4−イル]−4’−(カルバゾール−9−イル)−1,1’−ビフェニル−4−アミン、(18)N,N−ビス[4’−(9H−10H−アクリジン−10−イル)−1,1’−ビフェニル−4−イル]−4’−(9H−10H−アクリジン−10−イル)−3,3’−ジメチル−1,1’−ビフェニル−4−アミンなどを含む。
Figure 2008031167
Figure 2008031167
Figure 2008031167
Figure 2008031167
Figure 2008031167
Figure 2008031167
Figure 2008031167
Figure 2008031167
Figure 2008031167
本発明に従って、前述のスターバースト芳香族アミンを含有する単一の層で正孔注入及び正孔輸送ゾーン全体を形成することができる。更に、正孔注入及び輸送ゾーンがポルフィリン化合物又はテトラアリールアミン化合物と組み合わせてスターバースト芳香族アミンを含有すると有益になりうる。例えば約75〜約95重量%である有効量のスターバースト芳香族アミンをポルフィリン化合物と組み合わせて用いる場合、ポルフィリン化合物を、陽極とスターバースト芳香族アミン層との間に配置される層として位置される化合物とすることができる。ポルフィリン化合物の例は、ポルフィリン、1,10,15,20−テトラフェニル−21H,23H−ポルフィリン銅(II)、銅フタロシアニン、銅テトラメチルフタロシアニン、亜鉛フタロシアニン、酸化チタンフタロシアニン、マグネシウムフタロシアニンなどを含む。
正孔注入及び輸送ゾーンを形成する際に、トリアリールアミン、テトラアリールアミンなどと組み合わせてスターバースト芳香族アミン化合物を選択する場合、アミンは例えば厚み約200Åの層として配置され、スターバースト芳香族アミン層と電子注入及び輸送ゾーンとの間に配置される。芳香族第3アミンの例は本文中に引用される本願と共に出願中の関連出願に示される通りであり、次の構造式を含む。
Figure 2008031167
式中、Ar1 〜Ar4 は、例えば6〜約30個の炭素原子を有するアリール基であり、例えばフェニル、トリル、キシリル、ナフチル、4−ビフェニリルなどからそれぞれ選択される;Pはフェニレン基などのアリーレン;nは1〜4の整数である。特定の例は、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(4−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N,N’,N’−テトラ−p−トリル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジ−1−ナフチル−N,N’−ジフェニル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジ−2−ナフチル−N,N’−ジフェニル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジ−1−ナフチル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジ−1−ナフチル−N,N’−ビス(4−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジ−4−ビフェニリル−N,N’−ジフェニル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジ−4−ビフェニリル−N,N’−ビス(4−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンなどを含む。
本発明のELデバイスにおける電子注入及び輸送ゾーンは、あらゆる従来の電子注入及び輸送化合物を含有することができる。有用な電子輸送化合物の例は、米国特許第3,172,862号に示されるようなアントラセン、フェナントラセン、ピレン、ペリレンなどの縮合環発光材料;1,4−ジフェニルブタジエン及びテトラフェニルブタジエンなどのブタジエン、ならびに米国特許第4,356,429号及び第5,516,577号に示されるようなスチルベンなど;及び米国特許第4,539,507号に開示されるような光学輝度材料を含む。
特に好適な電子輸送材料は、米国特許第4,539,507号、第5,151,629号及び第5,150,006号に開示される8−ヒドロキシキノリンの金属キレートである。金属キレート化合物の例は、トリス(8−ヒドロキシキノリネート)アルミニウム(AlQ3)、トリス(8−ヒドロキシキノリネート)ガリウム、ビス(8−ヒドロキシキノリネート)マグネシウム、ビス(8−ヒドロキシキノリネート)亜鉛、トリス(5−メチル−8−ヒドロキシキノリネート)アルミニウム、トリス(7−プロピル−8−キノリノーラト)アルミニウム、ビス[ベンゾ{f}−8−キノリネート]亜鉛、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリネート)ベリリウム、ビス(2−メチルキノリノーラト)アルミニウム(III) −μ−オキソ−ビス(2−メチル−8−キノリノーラト)アルミニウム(III) 、ビス(2−メチル−8−キノリノーラト)(フェノーラト)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノーラト)(パラ−フェニルフェノーラト)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノーラト)(2−ナフタローラト)アルミニウムなどを含む。
別の種の好適な電子注入及び輸送化合物は、金属チオキシノイド化合物である。金属チオキシノイド化合物の例は、ビス(8−キノリンチオーラト)亜鉛、ビス(8−キノリンチオーラト)カドミウム、トリス(8−キノリンチオーラト)ガリウム、トリス(8−キノリンチオーラト)インジウム、ビス(5−メチルキノリンチオーラト)亜鉛、トリス(5−メチルキノリンチオーラト)ガリウム、トリス(5−メチルキノリンチオーラト)インジウム、ビス(5−メチルキノリンチオーラト)カドミウム、ビス(3−メチルキノリンチオーラト)カドミウム、ビス(5−メチルキノリンチオーラト)亜鉛、ビス[ベンゾ{f}−8−キノリンチオーラト]亜鉛、ビス[3−メチルベンゾ{f}−8−キノリンチオーラト]亜鉛、ビス[3,7−ジメチルベンゾ{f}−8−キノリンチオーラト]亜鉛などを含む。
本発明の実施の形態では、正孔注入及び輸送ゾーン4及び電子注入及び輸送ゾーン5を含む有機ルミネセント中間物の全体の厚みは、電極を横切って印加される比較的低い電圧下での有効な光放出に適合した電流密度を維持できるように、例えば約1μm未満、例えば約0.05〜約1μmが好ましい。正孔注入及び輸送層の好適な厚みは約50〜約2,000Å、好ましくは約400〜1,000Åの範囲である。同様に、電子注入及び輸送層の厚みは約50〜約2,000Å、好ましくは約400〜1,000Åの範囲でありうる。
陰極6は、高又は低仕事関数金属を含むあらゆる金属を含有することができる。例えば、約4eV未満、例えば約2〜約4eVである低仕事関数金属と、少なくとも1つの第2の金属との組み合わせから得られる陰極は、デバイス性能及び安定性を改良するなどの利点を更に提供する。第2の金属に対する低仕事関数金属の好適な割合は約0.1〜約99.9重量%の範囲であり、実施の形態では約1〜約90重量%の範囲が可能である。低仕事関数金属の例としては、アルカリ性金属、第2A族又はアルカリ性土類金属、希土類金属及びアクチニド系金属を含む第III 族金属が含まれる。リチウム、マグネシウム及びカルシウムは特に好適である。
陰極6の厚みは、例えば約10〜約5,000Å、より詳細には約50〜約250Åにわたる。米国特許第4,885,211号のMg:Ag陰極は、1つの好適な陰極構造を構成している。別の好適な陰極構造は米国特許第5,429,884号に述べられており、この特許において、陰極はアルミニウム及びインジウムなどの他の高仕事関数金属とのリチウム合金から形成される。各特許の開示内容は、本文中に全て援用されて本発明の一部とする。
本発明の有機ELデバイスの陰極6及び陽極3は共に、あらゆる簡便な形をとることができる。例えば200Åの薄い導電性の陰極層を、例えば透明又はほぼ透明のガラス板又はプラスチック膜である光透過性基板の上に被覆することができる。ELデバイスは、ガラス板に被覆された酸化錫又は酸化インジウム錫から形成される光透過性陽極3を含むことができる。また、例えば200Å未満、例えば約50〜約200Åである、非常に薄い光透過性の、金、パラジウムなどの金属陽極を選択することもできる。更に、ポリアニリン、ポリピロールなど、透明又は半透明で例えば200Åの薄い共役ポリマーを選択することができる。例えば、厚みが約50〜約200Åであるあらゆる光透過性重合膜を基板として選択することができる。更に、陽極3及び陰極6の好適な形は米国特許第4,885,211号に示されている。
光導電性画像形成部材は、MYLAR、ポリマー、及びアルミニウムのような金属などの支持基板と、基板の上に、フタロシアニン、セレン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、チタニルフタロシアニン、ペリレンなど、樹脂結合剤中に分散することができる既知の光発生顔料を含有する光発生層を含むことができる。光発生層と接触し、かつ上に位置する層は、本文中に示され、樹脂結合剤中に分散することができるスターバーストアミンを含有する電荷輸送層である。樹脂結合剤、各層の厚み、各層に選択される成分の量、及び存在する他の層などは、米国特許第4,265,990号、第4,585,884号、第4,584,253号、第4,563,408号、第4,587,189号、第4,555,463号、第5,153,313号、第5,614,493号、及び第5,189,155号など、多数の米国特許に示されている。例えば、MYLARの支持基板は、光発生顔料100重量%又は95重量%、及び樹脂結合剤5重量%を含有する光発生層で被覆されており、本文中に示されるスターバーストアミンを含有する電荷輸送層がこの上に被覆されている。
実施例Iトリス[4’−(フェニル−m−トリルアミノ)−1,1’−ビフェニル−4−イル]アミンの合成−化合物(1)
機械攪拌器、還流冷却器及びアルゴン入口を備えた250mlの3つ口丸底フラスコをアルゴンでパージし、次に、N−フェニル−N−m−トリルベンジジン(8.0g、0.023モル)、4’−ヨード−N−フェニル−N−m−トリル−4−アミノビフェニル(17.5g、0.038モル)、キシレン(15ml)、1,10−フェナントロリン(0.34g、1.9ミリモル)、塩化第一銅(0.188g、1.9ミリモル)及び水酸化カリウムフレーク(17.06g、0.3モル)を装填した。アルゴン雰囲気下でこの反応混合物を加熱し、油浴を用いて還流してこの温度で反応を進行させたところ、約6時間後にこの反応が完了したことがクロマトグラフィー分析によって示された。油浴を取り除き、次にトルエン100ml及び水25mlを添加して効率的に攪拌した。得られた2相混合物を分液漏斗に移し、これらの層を分離した。有機相を水で洗浄し、アルゴン下でアルミナ25gを用いて処理した。濾過でアルミナを分離した後、有機相を蒸発させて大部分のトルエンを除去した。シクロヘキサンから残留物を再結晶することによって、上記の生成物、即ち化合物(1)を得た。収量12.3g、融点234.28℃、Tg134℃であった。
実施例IIN,N−ビス(4’−ジ−m−トリルアミノ−1,1’−ビフェニル−4−イル)−N’,N’−ジフェニルベンジジンの合成−化合物(2)
機械攪拌器、還流冷却器及びアルゴン入口を備えた250mlの3つ口丸底フラスコをアルゴンでパージし、次に、N,N−ジフェニルベンジジン(6.056g、0.009モル)、4’−ヨード−N−フェニル−N−m−トリル−4−アミノビフェニル(6.734g、0.015モル)、キシレン(10ml)、1,10−フェナントロリン(0.135g、0.75ミリモル)、塩化第一銅(0.074g、0.75ミリモル)及び水酸化カリウムフレーク(6.73g、0.12モル)を装填した。アルゴン雰囲気下でこの反応混合物を加熱し、油浴を用いて還流してこの温度で反応を進行させたところ、約6時間後にこの反応が完了したことがクロマトグラフィー分析によって示された。油浴を取り除き、次にトルエン100ml及び水10mlを添加して効率的に攪拌した。得られた2相混合物を分液漏斗に移し、これらの層を分離した。有機相を水で洗浄し、アルゴン下でアルミナ20gを用いて処理した。濾過でアルミナを分離した後、有機相を蒸発させて大部分のトルエンを除去した。シクロヘキサンから残留物を再結晶することによって、上記の生成物を得た。収量8.75g、融点254.5℃、Tg128℃であった。
実施例IIIトリス[4’−(m−メトキシジフェニルアミノ)−1,1’−ビフェニル−4−イル]アミンの合成−化合物(3)
機械攪拌器、還流冷却器及びアルゴン入口を備えた250mlの3つ口丸底フラスコをアルゴンでパージし、次に、N−m−メトキシフェニル−N−フェニルベンジジン(6.2g、0.017モル)、4’−ヨード−N−m−メトキシフェニル−N−フェニル−4−アミノビフェニル(13.49g、0.028モル)、キシレン(15ml)、1,10−フェナントロリン(0.252g、1.4ミリモル)、塩化第一銅(0.139g、1.4ミリモル)及び水酸化カリウムフレーク(12.57g、0.224モル)を装填した。アルゴン雰囲気下でこの反応混合物を加熱し、油浴を用いて還流してこの温度で反応を進行させたところ、約8時間後にこの反応が完了したことがクロマトグラフィー分析によって示された。油浴を取り除き、次にトルエン100ml及び水25mlを添加して効率的に攪拌した。得られた2相混合物を分液漏斗に移し、これらの層を分離した。有機相を水で洗浄し、アルゴン下でアルミナ20gを用いて処理した。濾過でアルミナを分離した後、有機相を蒸発させて大部分のトルエンを除去した。ヘキサン−トルエン10:1を溶離剤として用いて、粗製の生成物をシリカゲル上で更にクロマトグラフィーにかけ、純粋なトリス[4−(3−メトキシジフェニルアミノ)−1,1’−ビフェニリル]アミンをアモルファス粉末として得た。収量は10.1gであった。
実施例IVトリス[4’−(ジフェニルアミノ)−1,1’−ビフェニル−4−イル]アミンの合成−化合物(4)
機械攪拌器、還流冷却器及びアルゴン入口を備えた250mlの3つ口丸底フラスコをアルゴンでパージし、次に、N,N−ジフェニルベンジジン(4.95g、0.0147モル)、4’−ヨード−N,N−ジフェニル−4−アミノビフェニル(11.0g、0.0246モル)、キシレン(15ml)、1,10−フェナントロリン(0.22g、1.22ミリモル)、塩化第一銅(0.122g、1.22ミリモル)及び水酸化カリウムフレーク(11.04g、0.197モル)を装填した。アルゴン雰囲気下でこの反応混合物を加熱し、油浴を用いて還流してこの温度で反応を進行させたところ、約6時間後にこの反応が完了したことがクロマトグラフィー分析によって示された。油浴を取り除き、次にトルエン100ml及び水20mlを添加して効率的に攪拌した。得られた2相混合物を分液漏斗に移し、これらの層を分離した。有機相を水で洗浄し、アルゴン下でアルミナ25gを用いて処理した。濾過でアルミナを分離した後、有機相を蒸発させて大部分のトルエンを除去した。シクロヘキサンから残留物を再結晶することによって、上記の生成物を得た。収量6.9g、融点283.97℃、Tg141℃であった。
実施例Vトリス[4’−(カルバゾール−9−イル)−1,1’−ビフェニル−4−イル]アミンの合成−化合物(5)
機械攪拌器、還流冷却器及びアルゴン入口を備えた250mlの3つ口丸底フラスコをアルゴンでパージし、次に、4’−(9−カルバゾリル)−4−アミノビフェニル(5.1g、0.0153モル)、4−(9−カルバゾリル)−4’−ヨード−1,1’−ビフェニル(11.394g、0.0255モル)、1,3,5−トリメチルベンゼン(15ml)、1,10−フェナントロリン(0.23g、1.28ミリモル)、塩化第一銅(0.126g、1.28ミリモル)及び水酸化カリウムフレーク(11.45g、0.204モル)を装填した。アルゴン雰囲気下でこの反応混合物を加熱し、油浴を用いて還流してこの温度で反応を進行させたところ、約12時間後にこの反応が完了したことがクロマトグラフィー分析によって示された。油浴を取り除き、次にトルエン150ml及び水15mlを添加して効率的に攪拌した。得られた2相混合物を分液漏斗に移し、これらの層を分離した。有機相を水で洗浄し、アルゴン下でアルミナ20gを用いて処理した。濾過でアルミナを分離した後、有機相を蒸発させて大部分のトルエンを除去した。シクロヘキサン−ジクロロメタン10:1を溶離剤として用いて、残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけ、生成化合物2.1gを得た。融点は283.13℃であった。
実施例VI本文中に援用される本願と共に出願中の関連出願に示されるように、そして例えば以下の方法で有機ELを製造した。
1.厚み500Åの酸化インジウム錫(ITO)で被覆した厚み約1mmのガラスを商用洗剤で洗浄し、脱イオン水ですすぎ、真空オーブン内で60℃で1時間乾燥させた。使用の直前に、UVオゾンでガラスを0.5時間処理した。
2.上記のように製造したITO基板を真空蒸着室に配置した。インフィコン(Inficon)モデルIC/5コントローラによって蒸着速度及び層の厚みを制御した。約5×10-6Torrをわずかに下回る圧力下で、実施例I〜IVのようなスターバーストアミンを電気加熱したタンタルボートから蒸発させ、ITOガラス層1の上に80nm(800Å)の正孔輸送層を蒸着した。アミン化合物の蒸着速度を0.6nm/秒に制御した。
3.トリス(8−ヒドロキシキノリネート)アルミニウムを0.6nm/秒の蒸着速度で輸送層2の上に蒸着し、80nmの電子注入及び輸送層を形成した。
4.Mg及びAgをそれぞれ含み、個々に制御される2つのタンタルボートから同時に蒸発させることによって、100nmのマグネシウムと銀の合金を0.5nm/秒の全体的な蒸着速度で電子注入及び電子輸送層3の上に蒸着した。典型的な組成は、Mg対Agの原子比が9:1であった。最後に、主に反応しやすいMgを周囲の湿気から保護する目的で、200nmの銀の層をMg:Ag陰極の上に被覆した。
上記のように製造したデバイスを、窒素ガスで連続的にパージした乾燥室内に保管した。直流の測定において電流−電圧特性及び光の出力を測定することによって、デバイスの性能を評価した。キースリー(Keithley) モデル238高電流源測定装置(High Current Source Measure Unit) を用いて電流−電圧特性を決定した。ITO電極は常に電源の正端子に接続していた。同時に、シリコン光ダイオードによってデバイスからの光の出力をモニタした。
33mA/cm2 の定電流密度において、これらのデバイスの性能特性を評価した。光強度が初期強度の半分のレベルに減少した持続動作時間によって、動作寿命を測定した。スターバーストアミン化合物(1)〜(5)を用いたデバイスの初期光強度及び動作寿命を、下の表に要約する。
Figure 2008031167
これらの結果は、スターバースト芳香族アミン正孔輸送成分を含有する有機ELデバイスにおいて、高レベルの光出力を持続することができることを示している。更に、正孔輸送層としてスターバースト芳香族アミン化合物(2)を用いた有機ELデバイスの電流−光強度特性は、60℃の温度に72時間さらされた後でさえも変化しなかった。
本文中に示した通りに、より詳細には本文中に援用した関連米国特許に示されるように光導電性層状デバイスを製造することができ、このデバイスにおいてスターバーストアミンは電荷輸送成分として機能することができる。
本発明のELデバイスの一実施の形態を示す断面図である。
符号の説明
2 支持基板
3 陽極
4 正孔注入及び正孔輸送層
5 電子注入及び電子輸送層
6 陰極

Claims (3)

  1. 下の構造式(I) のスターバースト芳香族アミン化合物の製造方法であって、式(I) 中、Nは窒素であり、A1 〜A3 はビアリールをそれぞれ表しており、Ra 、Rb 及びRc は下の構造式(A)〜(C)の官能基のうちの1つをそれぞれ表しており、式(A)〜(C)中、Nは窒素であり、Ar1 及びAr2 はアリールであり、R1 〜R8 は水素、ハロゲン、炭化水素、及びアルコキシからなる群から個々に選択された置換基であり、Xは酸素、硫黄又はアルキレンであり、銅配位子触媒の存在下において第1アミン(II)(即ち、Ra −A−NH2 )、沃化物アリール(III) (即ち、Rb −A2 −I)及び沃化物アリール(IV)(即ち、Rc −A3 −I)との反応を含み、式(II)〜(IV)中、Ra 、Rb 及びRc ならびにA1 〜A3 はアリールであり、前記配位子は単座第3アミン及び二座第3アミンからなる群から選択される、スターバースト芳香族アミン化合物の製造方法。
    Figure 2008031167
    Figure 2008031167
  2. 前記触媒が、1,10−フェナントロラト銅(1)(一価)クロライド、ジピリジノ銅(1)クロライド、1,10−フェナントロラト銅(1)ブロマイド、ジピリジノ銅(1)ブロマイド、及び1,10−フェナントロラト銅(1)クロライドからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記触媒が、下記のいずれかの構造式のように表される、請求項1に記載の方法。
    Figure 2008031167
JP2007188152A 1997-02-27 2007-07-19 スターバースト芳香族アミン化合物の製造方法 Expired - Lifetime JP4714190B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US807487 1985-12-10
US807510 1997-02-27
US08/807,510 US5891587A (en) 1997-02-27 1997-02-27 Electroluminescent devices
US08/807,487 US5747205A (en) 1997-02-27 1997-02-27 Photoconductive imaging members

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04712398A Division JP4111406B2 (ja) 1997-02-27 1998-02-27 Elデバイス及び光導電性画像形成部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008031167A true JP2008031167A (ja) 2008-02-14
JP4714190B2 JP4714190B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=27123024

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04712398A Expired - Lifetime JP4111406B2 (ja) 1997-02-27 1998-02-27 Elデバイス及び光導電性画像形成部材
JP2007188152A Expired - Lifetime JP4714190B2 (ja) 1997-02-27 2007-07-19 スターバースト芳香族アミン化合物の製造方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04712398A Expired - Lifetime JP4111406B2 (ja) 1997-02-27 1998-02-27 Elデバイス及び光導電性画像形成部材

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP4111406B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10310573A (ja) * 1997-05-09 1998-11-24 Minolta Co Ltd ハロゲン化ビフェニル誘導体およびその製造方法
JP4003299B2 (ja) * 1998-07-06 2007-11-07 三菱化学株式会社 有機電界発光素子
KR20050084517A (ko) * 1998-12-28 2005-08-26 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 유기 전기발광 소자
JP4573923B2 (ja) * 1999-04-27 2010-11-04 三井化学株式会社 アミン化合物
US6660410B2 (en) * 2000-03-27 2003-12-09 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Organic electroluminescence element
JP5135732B2 (ja) * 2005-08-12 2013-02-06 住友化学株式会社 高分子化合物およびそれを用いた高分子発光素子
JP4893173B2 (ja) * 2005-09-13 2012-03-07 三菱化学株式会社 有機電界発光素子用組成物及び有機電界発光素子
JP5708426B2 (ja) * 2005-09-13 2015-04-30 三菱化学株式会社 有機電界発光素子用組成物及び有機電界発光素子
JP5124943B2 (ja) * 2005-12-27 2013-01-23 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置
DE102008050841B4 (de) * 2008-10-08 2019-08-01 Merck Patent Gmbh Neue Materialien für organische Elektrolumineszenzvorrichtungen
JP5551428B2 (ja) * 2009-01-06 2014-07-16 ユー・ディー・シー アイルランド リミテッド 電荷輸送材料及び有機電界発光素子
JP5617202B2 (ja) * 2009-07-24 2014-11-05 三菱化学株式会社 有機化合物、電荷輸送材料、有機電界発光素子用組成物、有機電界発光素子、有機elディスプレイ及び有機el照明
JP2011123341A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Konica Minolta Business Technologies Inc 電荷輸送物質の合成方法と電子写真感光体
KR101170220B1 (ko) * 2009-12-30 2012-07-31 주식회사 두산 트리페닐렌계 화합물 및 이를 포함하는 유기 전계 발광 소자
EP3008150A4 (en) 2013-06-14 2017-02-08 Rutgers, the State University of New Jersey Light emitting hybrid semiconductors based on ib-vii binary compounds

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5862140A (ja) * 1981-09-17 1983-04-13 バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト 4−ニトロジフエニルアミンの製造方法
JPS6372658A (ja) * 1986-09-17 1988-04-02 Sumitomo Chem Co Ltd ニトロジフエニルアミン類の製造方法
JPH01281453A (ja) * 1988-05-07 1989-11-13 Canon Inc 電子写真感光体
JPH07331238A (ja) * 1994-06-15 1995-12-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電界発光素子

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5862140A (ja) * 1981-09-17 1983-04-13 バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト 4−ニトロジフエニルアミンの製造方法
JPS6372658A (ja) * 1986-09-17 1988-04-02 Sumitomo Chem Co Ltd ニトロジフエニルアミン類の製造方法
JPH01281453A (ja) * 1988-05-07 1989-11-13 Canon Inc 電子写真感光体
JPH07331238A (ja) * 1994-06-15 1995-12-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電界発光素子

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10312073A (ja) 1998-11-24
JP4714190B2 (ja) 2011-06-29
JP4111406B2 (ja) 2008-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4714190B2 (ja) スターバースト芳香族アミン化合物の製造方法
US5891587A (en) Electroluminescent devices
JP4243876B2 (ja) エレクトロルミネセントデバイス
JP4247764B2 (ja) インドロカルバゾールを用いたエレクトロルミネセントデバイス
KR100204220B1 (ko) 유기전기루미네슨스기기에 사용되는 빛-방출물질 및 빛-방출물질을 적용한 유기 전기루미네슨스 기기
JP4055363B2 (ja) ボラン誘導体および有機電界発光素子
US7586006B2 (en) Aromatic amine derivative and organic electroluminescent element employing the same
JP3180802B2 (ja) トリフェニルアミン誘導体とそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子
US20090195149A1 (en) Material for organic electroluminescent device using same
JPH10265773A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子用正孔注入材料およびそれを使用した有機エレクトロルミネッセンス素子
KR100625505B1 (ko) 실롤 유도체 및 이를 사용한 유기 전계 발광소자
US20030044640A1 (en) Novel styryl compound and organic electroluminescence device
JP2008127290A (ja) 新規なカルバゾール誘導体とその利用
GB2369821A (en) Cyclic tertiary amines and their use in organic electroluminescent devices
JP2007214364A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP4545243B2 (ja) ジアミノナフタレン誘導体、及びそれを用いた有機電界発光素子
JP3985311B2 (ja) アミン誘導体及びそれを用いた有機電界発光素子
US7232617B2 (en) Electroluminescent devices
JP3642606B2 (ja) 有機el素子
JP2000016973A (ja) 新規なトリアリ―ルアミン化合物及び該化合物を用いた発光素子
JP4310867B2 (ja) シロール共重合体を用いた電界発光素子
KR20120101114A (ko) 유기 발광 소자
JP4069505B2 (ja) トリナフチルベンゼン誘導体、及びそれを用いた有機電界発光素子
JP3892951B2 (ja) 電界発光デバイス
US5747205A (en) Photoconductive imaging members

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100421

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100721

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110325

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term