JP2008028128A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トレンチ構造のトランジスタの電極を確実に分離することができる半導体装置及び該半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】各凹部10aの側面及び各凹部10a周辺のシリコン基板10上面には、シリコン酸化膜11が形成してあり、さらに、シリコン酸化膜11の上面には、シリコン窒化膜13が形成されている。シリコン窒化膜13の縁辺は、シリコン酸化膜11の縁辺より突出させてオーバハング形状(庇状)にしてある。また、各凹部10aの開口部周りのシリコン酸化膜11は、等方性エッチングによってオーバハング形状にしてある。すなわち、各凹部10aの開口部周りは、シリコン窒化膜13によるオーバハングとシリコン酸化膜11によるオーバハングが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及び該半導体装置の製造方法に関し、より具体的には、表面に複数の凹部を形成した基板にトレンチ構造のトランジスタが形成された半導体装置及び該半導体装置の製造方法に関する。
バイポーラトランジスタ(以下、トランジスタ)は、平板状のシリコン基板の表面から適宜のN型不純物及びP型不純物を拡散させることによって、エミッタ領域、ベース領域及びコレクタ領域がシリコン基板に形成されている(特許文献1参照)。
しかしながら、従来のトランジスタは、コレクタ領域としてのシリコン基板の表面上に略二次元的にエミッタ領域、ベース領域などが形成されるため、ベース領域及びエミッタ領域夫々のコンタクトホール、コンタクトホールにオーバーラップして配置されるベース電極及びエミッタ電極、並びにベース電極とエミッタ電極との間隔などをシリコン基板の表面(略二次元的)に設ける必要があり、トランジスタ特性を決定する不純物領域(ベース領域に対して不純物濃度が高いエミッタ領域)の表面積は基板の平面寸法により規定され、デバイスサイズは必然的に大きくなる。
特開平5−275681号公報
そこで、本発明者は、表面に複数の凹部が形成されたシリコン基板に、コレクタ領域、ベース領域、及びエミッタ領域を有するトレンチ構造のトランジスタを形成する技術についての研究を行なっている。
図9はトレンチ構造のトランジスタの一例を示す断面図である。図において、10はシリコン基板である。シリコン基板10は、NPN型トランジスタの場合、N型不純物として、例えば、アンチモンが予め含有されており、コレクタ領域RCを形成している。シリコン基板10には、凹部10aを形成してある。凹部10aの底面及び側面には、エミッタ領域REを形成してあり、エミッタ領域REの下側及び凹部10aを除くシリコン基板10の表面には、ベース領域RBを形成してある。エミッタ領域REにはN型不純物としてのリンが、ベース領域RBにはP型不純物としてのボロンが含有されている。
図9(a)に示すように、凹部10aの内部には、エミッタ領域REに接続されたエミッタ電極12Eが形成され、シリコン基板10の表面には、ベース領域RBに接続されたベース電極12Bが形成されている。トレンチ構造にすることにより得られたベース領域RBのコンタクト領域とエミッタ領域REのコンタクト領域との高低差による両電極のステップカバレジを利用して、ベース電極12Bとエミッタ電極12Eとの分離が行なわれる。
しかしながら、図9(b)に示すように、凹部10aの深さ(より具体的には、シリコン基板10のトレンチ溝の深さd)が浅い場合、凹部10aの側面におけるサイドエッチ量も少なくなり、サイドエッチングされた凹部10aの側面に形成されたシリコン酸化膜11に対して、凹部10aの開口部周りのシリコン酸化膜11のオーバハング量が少なくなり、エミッタ電極12Eの上部がベース電極12Bの端部下側に近接し、両電極の分離又は絶縁が十分に確保できないときには、トランジスタの動作不良又は信頼性低下を招く虞があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、基板の表面に複数形成された凹部周辺の基板上面にシリコン酸化膜を形成し、該シリコン酸化膜の上面にシリコン窒化膜を形成し、該シリコン窒化膜の上面にベース領域に接続されたベース電極を形成することにより、シリコン窒化膜によるオーバハングをベース電極下側に形成して、トレンチ構造のトランジスタの電極を確実に分離することができる半導体装置及び該半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明の目的は、基板の表面に複数形成された凹部周辺の基板上面にシリコン酸化膜を形成し、該シリコン酸化膜の上面にシリコン窒化膜を形成し、該シリコン窒化膜の上面にエミッタ領域に接続されたエミッタ電極を形成することにより、シリコン窒化膜によるオーバハングをエミッタ電極下側に形成して、トレンチ構造のトランジスタの電極を確実に分離することができる半導体装置及び該半導体装置の製造方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、凹部の内側にエミッタ領域に接続されたエミッタ電極を備えることにより、前記凹部の内部に形成されたエミッタ電極と基板表面に形成されたベース電極とを確実に分離することができる半導体装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、凹部の内側にベース領域に接続されたベース電極を備えることにより、前記凹部の内部に形成されたベース電極と基板表面に形成されたエミッタ電極とを確実に分離することができる半導体装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、ベース領域の下側に形成されたコレクタ領域を備えることにより、トレンチ構造のトランジスタが形成された半導体装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、凹部側面に沿ったシリコン窒化膜の縁辺は、シリコン酸化膜の縁辺よりオーバハング状に形成してあることにより、さらにベース電極とエミッタ電極とを確実に分離することができる半導体装置及び半導体装置の製造方法の提供を目的とすることにある。
また、本発明の目的は、凹部の開口部周りのシリコン酸化膜をオーバハング形状とすることにより、さらにベース電極とエミッタ電極とを確実に分離することができる半導体装置及び半導体装置の製造方法の提供を目的とすることにある。
第1発明に係る半導体装置は、基板の表面に複数形成された凹部の底面にエミッタ領域が形成され、前記凹部を除く基板の表面及び前記エミッタ領域の下側にベース領域が形成されたトランジスタを備える半導体装置であって、前記凹部周辺の基板上面に形成されたシリコン酸化膜と、該シリコン酸化膜の上面に形成されたシリコン窒化膜と、該シリコン窒化膜の上面に形成され、前記ベース領域に接続されたベース電極とを備えることを特徴とする。
第2発明に係る半導体装置は、基板の表面に複数形成された凹部を除く基板の表面の一部にエミッタ領域が形成され、前記凹部の底面及び前記エミッタ領域の下側にベース領域が形成されたトランジスタを備える半導体装置であって、前記凹部周辺の基板上面に形成されたシリコン酸化膜と、該シリコン酸化膜の上面に形成されたシリコン窒化膜と、該シリコン窒化膜の上面に形成され、前記エミッタ領域に接続されたエミッタ電極とを備えることを特徴とする。
第3発明に係る半導体装置は、第1発明において、前記凹部の内側に設けられ、前記エミッタ領域に接続されたエミッタ電極を備えることを特徴とする。
第4発明に係る半導体装置は、第2発明において、前記凹部の内側に設けられ、前記ベース領域に接続されたベース電極を備えることを特徴とする。
第5発明に係る半導体装置は、第1発明乃至第4発明のいずれかにおいて、前記ベース領域の下側に形成されたコレクタ領域を備えることを特徴とする。
第6発明に係る半導体装置は、第1発明乃至第5発明のいずれかにおいて、前記凹部側面に沿ったシリコン窒化膜の縁辺は、シリコン酸化膜の縁辺よりオーバハング状に形成してあることを特徴とする。
第7発明に係る半導体装置は、第1発明乃至第5発明のいずれかにおいて、前記凹部の開口部周りのシリコン酸化膜はオーバハング形状をなすことを特徴とする。
第8発明に係る半導体装置の製造方法は、基板にトランジスタを備える半導体装置の製造方法において、基板の表面にベース領域を形成する工程と、ベース領域が形成された基板の表面にシリコン酸化膜を形成する工程と、シリコン酸化膜が形成された基板の表面にシリコン窒化膜を形成する工程と、窒化膜エッチングによりシリコン窒化膜を複数箇所除去する工程と、シリコン窒化膜が除去された基板に凹部を形成する工程と、該凹部の底面及び側面にベース領域をさらに形成する工程と、ベース領域が形成された凹部の底面の一部又は全部にエミッタ領域を形成する工程と、シリコン窒化膜の上面にベース領域に接続されるベース電極を形成する工程とを備えることを特徴とする。
第9発明に係る半導体装置の製造方法は、基板にトランジスタを備える半導体装置の製造方法において、基板の表面にベース領域を形成する工程と、ベース領域が形成された基板の表面に複数のエミッタ領域を離隔して形成する工程と、ベース領域及びエミッタ領域が形成された基板の表面にシリコン酸化膜を形成する工程と、シリコン酸化膜が形成された基板の表面にシリコン窒化膜を形成する工程と、窒化膜エッチングにより各ベース領域上方のシリコン窒化膜を除去する工程と、シリコン窒化膜が除去された基板のベース領域に凹部を形成する工程と、シリコン窒化膜の上面にエミッタ領域に接続されるエミッタ電極を形成する工程とを備えることを特徴とする。
第10発明に係る半導体装置の製造方法は、第8発明又は第9発明において、前記凹部を形成する工程は、酸化膜エッチングを含むことを特徴とする。
第11発明に係る半導体装置の製造方法は、第8発明又は第9発明において、前記凹部を形成する工程は、等方性エッチングによって前記凹部の開口部周りのシリコン酸化膜をオーバハング形状に形成することを特徴とする。
第1発明及び第8発明にあっては、基板の表面にベース領域を形成し、ベース領域が形成された基板の上面にシリコン酸化膜を形成する。シリコン酸化膜が形成された基板の上面にシリコン窒化膜を形成し、窒化膜エッチングによりシリコン窒化膜を複数箇所除去する。シリコン窒化膜が除去された基板に凹部を形成する。この場合、除去されずに残ったシリコン窒化膜をマスクとしてシリコン酸化膜及びベース領域がエッチングされてシリコン基板表面に凹部が複数形成される。シリコン酸化膜をエッチングする場合、シリコン窒化膜はシリコン酸化膜に対してオーバハング形状となる。また、ベース領域をエッチングする場合、シリコン酸化膜は、エッチングされたベース領域に対してオーバハング形状となり、一層度合いが大きいオーバハングが凹部の開口部周りに形成される。凹部の底面及び側面にベース領域をさらに形成し、ベース領域が形成された凹部の底面の一部又は全部にエミッタ領域を形成する。シリコン基板表面のベース領域を被覆するシリコン窒化膜及びシリコン酸化膜を除去して該ベース領域に接続されるベース電極をシリコン窒化膜の上面に形成する。これにより、シリコン窒化膜によるオーバハングをベース電極下側に形成する。
第2発明及び第9発明にあっては、基板の表面にベース領域を形成し、ベース領域が形成された基板の表面に複数のエミッタ領域を離隔して形成する。ベース領域及びエミッタ領域が形成された基板の上面にシリコン酸化膜を形成する。シリコン酸化膜が形成された基板の上面にシリコン窒化膜を形成し、窒化膜エッチングにより各ベース領域上方のシリコン窒化膜を除去する。シリコン窒化膜が除去された基板のベース領域に凹部を形成する。この場合、除去されずに残ったシリコン窒化膜をマスクとしてベース領域がエッチングされてシリコン基板表面に凹部が複数形成される。ベース領域をエッチングする場合、シリコン窒化膜はエッチングされないため、シリコン窒化膜によるオーバハングが凹部の開口部周りに形成される。シリコン基板表面のエミッタ領域を被覆するシリコン窒化膜及びシリコン酸化膜を除去して該エミッタ領域に接続されるエミッタ電極をシリコン窒化膜の上面に形成する。これにより、シリコン窒化膜によるオーバハングをエミッタ電極下側に形成する。
第3発明にあっては、エミッタ領域に接続するエミッタ電極を凹部の内側に形成する。これにより、凹部の内部に形成されたエミッタ電極と、基板の表面に形成され、下側にオーバハングとしてのシリコン窒化膜が形成されたベース電極とを確実に分離する。
第4発明にあっては、ベース領域に接続するベース電極を凹部の内側に形成する。これにより、凹部の内部に形成されたベース電極と、基板の表面に形成され、下側にオーバハングとしてのシリコン窒化膜が形成されたエミッタ電極とを確実に分離する。
第5発明にあっては、ベース領域の下側に形成されたコレクタ領域を備える。
第6発明及び第10発明にあっては、シリコン窒化膜が除去された基板に凹部を形成する場合、除去されずに残ったシリコン窒化膜をマスクとして酸化膜エッチングによりシリコン酸化膜を除去する。これにより、凹部側面に沿ったシリコン窒化膜の縁辺を、シリコン酸化膜の縁辺よりオーバハング状に(凹部内側に突出させて)形成する。
第7発明及び第11発明にあっては、シリコン窒化膜の下面に形成されたシリコン酸化膜をマスクとして、等方性のシリコンエッチングによって基板に設けられた各凹部の開口部周りのシリコン酸化膜をオーバハング形状にする。すなわち、シリコン窒化膜によるオーバハングに加えて、シリコン酸化膜によるオーバハングを形成する。これにより、アルミニウムのような電極部材を基板表面にスパッタした場合であっても、シリコン窒化膜によるオーバハング及び凹部の開口部周りのシリコン酸化膜に形成されたオーバハングにより、エミッタ電極及びベース電極を確実に分離することができる。
本発明にあっては、基板の表面に複数形成された凹部周辺の基板上面にシリコン酸化膜を形成し、該シリコン酸化膜の上面にシリコン窒化膜を形成し、該シリコン窒化膜の上面にベース領域に接続されたベース電極を形成することにより、シリコン窒化膜によるオーバハングをベース電極下側に形成して、トレンチ構造のトランジスタの電極を確実に分離することができる。
また、本発明にあっては、基板の表面に複数形成された凹部周辺の基板上面にシリコン酸化膜を形成し、該シリコン酸化膜の上面にシリコン窒化膜を形成し、該シリコン窒化膜の上面にエミッタ領域に接続されたエミッタ電極を形成することにより、シリコン窒化膜によるオーバハングをエミッタ電極下側に形成して、トレンチ構造のトランジスタの電極を確実に分離することができる。
また、本発明にあっては、凹部の内側にエミッタ領域に接続されたエミッタ電極を備えることにより、前記凹部の内部に形成されたエミッタ電極と基板表面に形成されたベース電極とを確実に分離することができる。
また、本発明にあっては、凹部の内側にベース領域に接続されたベース電極を備えることにより、前記凹部の内部に形成されたベース電極と基板表面に形成されたエミッタ電極とを確実に分離することができる。
また、本発明にあっては、凹部側面に沿ったシリコン窒化膜の縁辺は、シリコン酸化膜の縁辺よりオーバハング状に形成してあることにより、さらにベース電極とエミッタ電極とを確実に分離することができる。
また、本発明にあっては、凹部の開口部周りのシリコン酸化膜をオーバハング形状とすることにより、さらにベース電極とエミッタ電極とを確実に分離することができる。
実施の形態1
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る半導体装置の構造を示す断面図である。図において、10はシリコン基板である。NPN型トランジスタの場合、シリコン基板10は、N型不純物として、例えばアンチモンSbが予め含有されており、コレクタ領域RCを形成している。なお、アンチモンに代えてヒ素Asなどであってもよい。シリコン基板10には、表面からの深さが、例えば、3μm程度の複数の凹部10a、10a、…を形成してある。各凹部10aの底面及び側面には、エミッタ領域REを形成してあり、エミッタ領域REの下側及び各凹部10aを除くシリコン基板10の表面には、ベース領域RBを形成してある。エミッタ領域REにはN型不純物としてのリンが、ベース領域RBにはP型不純物としてのボロンが含有されている。
このエミッタ領域RE及びベース領域RBを除くシリコン基板10の領域がコレクタ領域RCとなり、コレクタ領域RC及びコレクタ領域RCの上側に形成されたベース領域RBがシリコン基板10を平面視した場合に、略全面に形成してあるとともに、エミッタ領域REは、各凹部10aの底面及び側面に孤立した状態で形成してある。
各凹部10aの側面及び各凹部10a周辺のシリコン基板10上面には、シリコン酸化膜11が形成してあり、さらに、シリコン酸化膜11の上面には、シリコン窒化膜13(例えば、Si3 4 )が形成されている。シリコン窒化膜13の凹部10aの側面側の縁辺は、シリコン酸化膜11の縁辺より突出させてオーバハング形状(庇状)にしてある。また、シリコン酸化膜11が形成された各凹部10aの側面は、等方性エッチングによって各凹部10aの側面のサイドエッチングを促し、各凹部10aの開口部周りのシリコン酸化膜11をオーバハング形状にしてある。すなわち、各凹部10aの開口部周りは、シリコン窒化膜13によるオーバハングとシリコン酸化膜11によるオーバハングが形成されている。
各凹部10aの底面には、エミッタ領域REに接続されたエミッタ電極12Eが形成されている。また、シリコン基板10表面には、ベース領域RBに接続されたベース電極12Bが形成されている。各凹部10aの開口部周りは、シリコン窒化膜13によるオーバハングとシリコン酸化膜11によるオーバハングが形成されているため、アルミニウムのような電極部材をシリコン基板10表面にスパッタした場合であっても、エミッタ電極12E及びベース電極12Bがシリコン基板10の厚み方向に沿って確実に分離された状態で形成される。なお、本実施の形態では、コレクタ領域RCと接続する電極(コレクタ電極)12Cをシリコン基板10の裏面側に設けている。また、図1に示す凹部10aの開口部周りのオーバハング形状は、一例を模式的に表したものであり、これに限定されるものではない。
図2は本発明のトレンチ構造の一例を示す断面図である。図2(a)に示すように、各凹部10aの側面及び各凹部10a周辺のシリコン基板10上面には、シリコン酸化膜11が形成してあり、さらにシリコン酸化膜11の上面には、シリコン窒化膜13が形成されている。シリコン窒化膜13の縁辺は、シリコン酸化膜11の縁辺より突出させて、凹部10aの開口部周りにオーバハング部(庇部)10cを形成している。
各凹部10aの側面が、等方性エッチングによりサイドエッチされ、その結果、サイドエッチングされた凹部10aの側面に形成されたシリコン酸化膜11に対して、凹部10aの開口部周りのシリコン酸化膜11がオーバハング形状に形成されており、凹部10aの側面同士の離隔寸法は、側面中央部よりも側面上部(すなわち、凹部10aの開口部周り)で小さくなるように形成してあり、凹部10aの開口部周りは、オーバハング部10bを有している。
シリコン基板10の凹部10aの開口部周りには、シリコン窒化膜13及びシリコン酸化膜11の両者によりオーバハング部(庇部)10c、10bが形成されているため、アルミニウムのような電極部材をシリコン基板10表面にスパッタした場合であっても、シリコン窒化膜13の上面に形成されるベース電極12Bは、凹部10aの底面に形成されるエミッタ電極12Eと確実に分離される。特に、シリコン窒化膜13によるオーバハング部(庇部)10cを備えることにより、従来であれば、ベース電極12Bとエミッタ電極12Eとを確実に分離するためには、シリコン酸化膜11の厚み、又は各電極の厚みなどを精度良くコントロールする必要があったのに対し、本発明では、シリコン酸化膜11の厚み、又は各電極の厚みなどの許容範囲を大きくしても、ベース電極12Bとエミッタ電極12Eとを確実に分離することができるとともに、工程歩留の低下又はスループットの低下を防止することもできる。
さらに、図2(b)に示すように、シリコン基板10表面のシリコン酸化膜11の膜厚を厚くすることにより、シリコン基板10の板厚方向におけるベース電極12Bとエミッタ電極12Eとの離隔寸法を大きくして、両電極間の絶縁性を高めることができる。すなわち、シリコン酸化膜11の膜厚を厚くするとともに、シリコン窒化膜13によるオーバハング部10cを備えることにより、ベース電極12Bとエミッタ電極12Eとを確実に分離することができるとともに、工程歩留の低下又はスループットの低下を一層防止することができる。なお、凹部10aの側面の形状は、一例であって、これに限定されるものではなく、エッチング処理のパラメータを適宜設定することにより、所要の形状とすることが可能である。
次に、本発明に係る半導体装置の製造方法について説明する。図3及び図4は本発明に係る半導体装置の製造方法を示す説明図である。なお、トランジスタとしては、NPN型トランジスタ及びPNP型トランジスタがあるが、いずれのトランジスタであってもよく、また、シリコン基板10上のトランジスタの個数についても限定されるものではない。
NPN型トランジスタの場合、まず、N型不純物(例えばアンチモンSb)が予め含有されたシリコン基板10を適宜の温度で熱酸化させることによって、シリコン基板10上にシリコン酸化膜11を形成する(図3(a))。
次に、第1ベース領域RB1とすべき位置のシリコン酸化膜11をエッチングによって除去し、除去したシリコン基板10をP型不純物(例えばボロン)が含有された拡散雰囲気中に放置して、エッチングされた領域のシリコン基板10の表面からP型不純物を基板内部へ拡散させ、第1ベース領域RB1をシリコン基板10の表面に形成する。第1ベース領域RB1を形成した後、熱酸化法と適宜CVD(化学気相成長)を用いてシリコン酸化膜11を所要の厚みに形成する(図3(b))。この場合、シリコン酸化膜11の厚みを制御することにより、後述するベース電極12Bとエミッタ電極12Eとの分離を調整することができる。なお、正確には、シリコン基板10の表面上の位置によって、シリコン酸化膜11の厚みが若干異なるが、本発明の主旨ではないことからシリコン酸化膜11の厚みは等しいものとして説明する。
次に、シリコン酸化膜11の表面にシリコン窒化膜13を形成する(図3(c))。シリコン窒化膜13の形成には、減圧CVD(化学気相成長)によりSi3 4 膜を形成することもでき、また、常圧CVDによりSiNx 膜を形成することもできる。しかし、後工程での熱処理等を考慮すれば、減圧CVDによりSi3 4 膜を形成することが耐温度性の観点から望ましい。また、シリコン窒化膜13の厚みは、約1000Åとすることができる。
次に、シリコン酸化膜11の上面に形成されたシリコン窒化膜13を窒化膜エッチングにより除去する(図3(d))。シリコン窒化膜13を除去する位置は、後工程で凹部10aを形成する位置である。
次に、シリコン窒化膜13のエッチングフォトレジストマスクをそのまま流用して、酸化膜エッチングによりシリコン窒化膜13の下面に形成されたシリコン酸化膜11を除去する。酸化膜エッチングを行う場合、シリコン窒化膜13はエッチングされない(除去されない)ため、シリコン酸化膜11のオーバエッチングをすることにより、シリコン窒化膜13の縁辺がシリコン酸化膜11の縁辺より凹部10aの内側に突出するように形成される。これにより、各凹部10aの開口部周りにシリコン窒化膜13によるオーバハング部(庇部)を形成する。さらに、除去されずに残ったシリコン窒化膜13及びシリコン酸化膜11をマスクとして等方性のシリコンエッチングにより、凹部10a、10a、…を形成する(図3(e))。これにより、各凹部10aの開口部周りのシリコン酸化膜11にオーバハング部(庇部)を形成し、各凹部10aの開口部周りをオーバハング形状とする。なお、図3(e)に示す凹部10aの開口部周りのオーバハング形状は、一例を模式的に表したものであり、これに限定されるものではない。
次に、各凹部10aが形成されたシリコン基板10をP型不純物が含有された拡散雰囲気中に再度放置して、エッチングされた領域のシリコン基板10の表面からP型不純物を基板内部へ拡散させ、第2ベース領域RB2を各凹部10aの底面及び側面に形成する(図4(f))。また、拡散処理を行う場合、第2ベース領域RB2の表面には、シリコン酸化膜11が再形成される。
次に、酸化膜(SiO2 )ライトエッチングにより、各凹部10aの底面及び側面に再形成されたシリコン酸化膜11を除去する(図4(g))。なお、ライトエッチングを行う場合には、薬液によるウエットエッチングと、プラズマによるドライエッチングとを組み合わせることもできる。
次に、シリコン基板10をN型不純物が含有された拡散雰囲気中に放置して、エッチングされた領域のシリコン基板10の表面からN型不純物を基板内部へ拡散させ、エミッタ領域REを各凹部10aの底面及び側面に形成する(図4(h))。また、拡散処理を行う場合、エミッタ領域REの表面には、シリコン酸化膜11が再形成される。なお、P型不純物の拡散(図4(f))の後に、N型不純物を拡散させることから、各凹部10aには、その表面からN型不純物及びP型不純物がこの順序で形成される。シリコン基板10には、予めN型不純物が含有されているので、N型不純物、P型不純物及びN型不純物が積層されたNPN型トランジスタが形成されることになる。
次に、各凹部10a底面のエミッタ領域RE及びシリコン基板10表面のベース領域RB(第1ベース領域RB1)に電極を接続すべく、窒化膜エッチング及び酸化膜エッチングにより各凹部10a底面に被覆されたシリコン酸化膜11を除去するとともに、シリコン基板10表面に被覆されたシリコン窒化膜13及びシリコン酸化膜11を除去する(図4(i))。これにより、エミッタ領域RE及びベース領域RBのコンタクトホールを形成する。ここで、エミッタ領域RE及びベース領域RBのコンタクトホールを形成するためのシリコン酸化膜11、シリコン窒化膜13の除去は、例えば、異方性エッチング(RIE)を用いて行われる。
次に、電極材としてのアルミニウムをスパッタし、ベース電極12B、エミッタ電極12Eを形成し、その後、シリコン基板10の裏面に、例えば、金Auを蒸着してコレクタ電極12Cを形成する(図4(j))。シリコン基板10に複数の凹部10a、10a、…が形成されていることから、アルミニウムをスパッタすることによって、第1ベース領域RB1の上方にはベース電極12Bが、各凹部10aの底面のエミッタ領域REの上方にはエミッタ電極12Eが、それぞれが他の電極と分離された状態で形成される。各凹部10aの開口部周りには、シリコン窒化膜13、シリコン酸化膜11によるオーバハング部(庇部)が形成されているため、エミッタ電極12Eとベース電極12Bとを確実に分離させることができる。
実施の形態2
実施の形態1では、トレンチ構造のトランジスタにおいて、シリコン基板10の表面にベース電極12Bを形成し、各凹部10aの底面にエミッタ電極12Eを形成する構成であったが、これに限定されるものではなく、シリコン基板10の表面にエミッタ電極12Eを形成し、各凹部10aの底面にベース電極12Bを形成することもできる。
図5は実施の形態2の半導体装置の構造を示す断面図である。各凹部10aを除くシリコン基板10の表面の一部には、エミッタ領域REが各凹部10aで離隔されるように形成してあり、コレクタ領域RCの上側であって、各凹部10aの底面及び側面、並びにエミッタ領域REの下側には、ベース領域RBを形成してある。エミッタ領域REにはN型不純物としてのリンが、ベース領域RBにはP型不純物としてのボロンが含有されている。
各凹部10aの側面及び各凹部10a周辺のシリコン基板10上面には、シリコン酸化膜11が形成してあり、さらに、シリコン酸化膜11の上面には、シリコン窒化膜13(例えば、Si3 4 )が形成されている。シリコン窒化膜13の縁辺は、シリコン酸化膜11の縁辺より突出させてオーバハング形状(庇状)にしてある。また、シリコン酸化膜11が形成された各凹部10aの側面は、等方性エッチングによって各凹部10aの側面のサイドエッチングを促し、各凹部10aの開口部周りのシリコン酸化膜11をオーバハング形状にしてある。すなわち、各凹部10aの開口部周りは、シリコン窒化膜13によるオーバハングとシリコン酸化膜11によるオーバハングが形成されている。
各凹部10aの底面には、ベース領域RBに接続されたベース電極12Bが形成されている。また、シリコン基板10表面には、エミッタ領域REに接続されたエミッタ電極12Eが形成されている。各凹部10aの側面には、シリコン窒化膜13によるオーバハングとシリコン酸化膜11によるオーバハングが形成されているため、アルミニウムのような電極部材をシリコン基板10表面にスパッタした場合であっても、エミッタ電極12E及びベース電極12Bがシリコン基板10の厚み方向に沿って確実に分離された状態で形成される。
図6は実施の形態2のトレンチ構造の一例を示す断面図である。各凹部10aの側面及び各凹部10a周辺のシリコン基板10上面には、シリコン酸化膜11が形成してあり、さらにシリコン酸化膜11の上面には、シリコン窒化膜13が形成されている。シリコン窒化膜13の縁辺は、シリコン酸化膜11の縁辺より突出させ、各凹部10aの開口部回りにオーバハング部(庇部)10cを形成している。
各凹部10aの側面が、等方性エッチングによりサイドエッチされ、その結果、サイドエッチングされた凹部10aの側面に形成されたシリコン酸化膜11に対して、凹部10aの開口部周りのシリコン酸化膜11がオーバハング形状に形成されており、凹部10aの側面同士の離隔寸法は、側面中央部よりも側面上部(すなわち、凹部10aの開口部周り)で小さくなるように形成してあり、凹部10aの開口部周りは、オーバハング部10bを有している。
シリコン基板10の凹部10aの開口部周りは、シリコン窒化膜13及びシリコン酸化膜11の両者によりオーバハング部(庇部)10c、10bが形成されているため、アルミニウムのような電極部材をシリコン基板10表面にスパッタした場合であっても、シリコン窒化膜13の上面に形成されるエミッタ電極12Eは、凹部10aの底面に形成されるベース電極12Bと確実に分離される。実施の形態1と同様に、シリコン窒化膜13によるオーバハング部(庇部)10cを備えることにより、従来であれば、ベース電極12Bとエミッタ電極12Eとを確実に分離するためには、シリコン酸化膜11の厚み、又は各電極の厚みなどを精度良くコントロールする必要があったのに対し、本発明では、シリコン酸化膜11の厚み、又は各電極の厚みなどの許容範囲を大きくしても、ベース電極12Bとエミッタ電極12Eとを確実に分離することができるとともに、工程歩留の低下又はスループットの低下を防止することもできる。
さらに、実施の形態1と同様に、シリコン基板10表面のシリコン酸化膜11の膜厚を厚くすることにより、シリコン基板10の板厚方向におけるベース電極12Bとエミッタ電極12Eとの離隔寸法を大きくして、両電極間の絶縁性を高めることができる。すなわち、シリコン酸化膜11の膜厚を厚くするとともに、シリコン窒化膜13によるオーバハング部10cを備えることにより、ベース電極12Bとエミッタ電極12Eとを確実に分離することができるとともに、工程歩留の低下又はスループットの低下を一層防止することができる。なお、凹部10aの側面の形状は、一例であって、これに限定されるものではなく、エッチング処理のパラメータを適宜設定することにより、所要の形状とすることが可能であるのは、実施の形態1と同様である。
次に、実施の形態2の半導体装置の製造方法について説明する。図7及び図8は実施の形態2の半導体装置の製造方法を示す説明図である。なお、バイポーラトランジスタとしては、NPN型トランジスタ及びPNP型トランジスタがあるが、いずれのトランジスタであってもよく、また、シリコン基板10上のトランジスタの個数についても限定されるものではない。
NPN型トランジスタの場合、まず、N型不純物(例えばアンチモンSb)が予め含有されたシリコン基板10を適宜の温度で熱酸化させることによって、シリコン基板10上にシリコン酸化膜11を形成する(図7(a))。
次に、ベース領域RBを形成する位置のシリコン酸化膜11をエッチングによって除去し、除去したシリコン基板10をP型不純物(例えばボロン)が含有された拡散雰囲気中に放置して、エッチングされた領域のシリコン基板10の表面からP型不純物を基板内部へ拡散させ、ベース領域RBをシリコン基板10の表面に形成する(図7(b))。また、拡散処理を行う場合、ベース領域RBの表面には、シリコン酸化膜11が再形成される。なお、正確には、シリコン基板10の表面上の位置によって、シリコン酸化膜11の厚みが若干異なるが、本発明の主旨ではないことからシリコン酸化膜11の厚みは等しいものとして説明する。
次に、ベース領域RBの表面に形成されたシリコン酸化膜11をエッチングによって除去し、除去したシリコン基板10をN型不純物(例えばリン)が含有された拡散雰囲気中に放置して、エッチングされた領域のシリコン基板10の表面からN型不純物を基板内部へ拡散させ、エミッタ領域REをシリコン基板10の表面に適長離隔して形成する。エミッタ領域REを形成した後、熱酸化法と適宜CVD(化学気相成長)を用いてシリコン酸化膜11を所要の厚みに形成する(図7(c))。この場合、シリコン酸化膜11の厚みを制御することにより、後述するベース電極12Bとエミッタ電極12Eとの分離を調整することができる。シリコン基板10には、予めN型不純物が含有されているので、N型不純物、P型不純物及びN型不純物が積層されたNPN型トランジスタが形成されることになる。
次に、シリコン酸化膜11の表面にシリコン窒化膜13を形成する(図7(d))。シリコン窒化膜13の形成には、減圧CVD(化学気相成長)によりSi3 4 膜を形成することもでき、また、常圧CVDによりSiNx 膜を形成することもできる。しかし、後工程での熱処理等を考慮すれば、減圧CVDによりSi3 4 膜を形成することが耐温度性の観点から望ましい。また、シリコン窒化膜13の厚みは、約1000Åとすることができる。
次に、シリコン酸化膜11の上面に形成されたシリコン窒化膜13を窒化膜エッチングにより除去する(図7(e))。シリコン窒化膜13を除去する位置は、後工程で凹部10aを形成する位置である。
次に、シリコン窒化膜13のエッチングフォトレジストマスクをそのまま流用して、酸化膜エッチングによりシリコン窒化膜13の下面に形成されたシリコン酸化膜11を除去する。酸化膜エッチングを行う場合、シリコン窒化膜13はエッチングされない(除去されない)ため、シリコン酸化膜11のオーバエッチングをすることにより、シリコン窒化膜13の縁辺がシリコン酸化膜11の縁辺より凹部10aの内側に突出するように形成される。これにより、各凹部10aの開口部周りにシリコン窒化膜13によるオーバハング部(庇部)を形成する。さらに、除去されずに残ったシリコン窒化膜13及びシリコン酸化膜11をマスクとして等方性のシリコンエッチングにより、凹部10a、10a、…を形成する(図8(f))。これにより、各凹部10aの開口部周りのシリコン酸化膜11にオーバハング部(庇部)を形成し、各凹部10aの開口部周りをオーバハング形状とする。なお、図8(f)に示す凹部10aの開口部周りのオーバハング形状は、一例を模式的に表したものであり、これに限定されるものではない。
各凹部10aの底面及び側面は、ベース領域RBが露出しているため、これをシリコン酸化膜11で所要の厚み分被覆すべく、熱酸化法と適宜CVD(化学気相成長)を用いてシリコン酸化膜11を形成する(図8(g))。これにより、各凹部10aの側面におけるシリコン酸化膜11の形成を確実に行うことができる。
次に、各凹部10a底面のベース領域RB及びシリコン基板10表面のエミッタ領域REに電極を接続すべく、窒化膜エッチング及び酸化膜エッチングにより各凹部10a底面に被覆されたシリコン酸化膜11を除去するとともに、シリコン基板10表面に被覆されたシリコン窒化膜13及びシリコン酸化膜11を除去する(図8(h))。これにより、エミッタ領域RE及びベース領域RBのコンタクトホールを形成する。ここで、シリコン酸化膜11、シリコン窒化膜13の除去には、例えば、異方性エッチング(RIE)を用いて行われる。
電極材としてのアルミニウムをスパッタし、ベース電極12B、エミッタ電極12Eを形成し、その後、シリコン基板10の裏面に、例えば、金Auを蒸着してコレクタ電極12Cを形成する(図8(i))。シリコン基板10に複数の凹部10a、10a、…が形成されていることから、アルミニウムをスパッタすることによって、エミッタ領域REの上方にはエミッタ電極12Eが、各凹部10aの底面のベース領域RBの上方にはベース電極12Bが、それぞれが他の電極と分離された状態で形成される。各凹部10aの開口部周りは、シリコン窒化膜13、シリコン酸化膜11によるオーバハング部(庇部)が形成されているため、エミッタ電極12Eとベース電極12Bとを確実に分離させることができる。
以上説明したように、本発明にあっては、各凹部10aの開口部周りには、シリコン窒化膜13、シリコン酸化膜11によるオーバハング部(庇部)が形成されているため、トレンチ構造のトランジスタのエミッタ電極12Eとベース電極12Bとを確実に分離させることができる。
上述の実施の形態では、シリコン酸化膜11の上面にシリコン窒化膜13を形成する構成であったが、これに限定されるものではなく、シリコン酸化膜11を、シリコン酸化膜11の深さ方向(厚み方向)における浅い領域をリンの含有量を増やしたリンリッチのシリコン酸化膜として、酸化膜エッチング時におけるリンリッチのシリコン酸化膜のエッチング速度がシリコン酸化膜11のエッチング速度より大きくなることを利用して、シリコン窒化膜13のオーバハング部(庇部)をさらに顕著に形成することもできる。
上述の実施の形態では、N型不純物がシリコン基板に予め含有され、このシリコン基板にP型不純物及びN型不純物をこの順序で拡散することによってNPN型トランジスタを形成する形態について説明したが、不純物の極性を逆にして、P型不純物がシリコン基板に予め含有され、このシリコン基板にN型不純物及びP型不純物をこの順序で拡散してPNP型トランジスタとしてもよい。
上述の実施の形態では、電極材としてアルミニウムを用いる場合について説明したが、電極材は、これに限定されるものではない。例えば、アルミニウムにSi、Cu、Ge、Tiなどを少量程度添加した合金を用いることもでき、また、アルミニウムに代えてCuを用いることもできる。
上述の実施の形態では、凹部10aの深さを約3μmとしたが、凹部10aの深さ寸法は、これに限定されるものではなく、デバイスの大きさ、集積度等に応じて適宜設定することが可能である。また、凹部10a側面のオーバハング形状も凹部10aの寸法に合わせて適宜変更することができる。
本発明に係る半導体装置の構造を示す断面図である。 本発明のトレンチ構造の一例を示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を示す説明図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を示す説明図である。 実施の形態2の半導体装置の構造を示す断面図である。 実施の形態2のトレンチ構造の一例を示す断面図である。 実施の形態2の半導体装置の製造方法を示す説明図である。 実施の形態2の半導体装置の製造方法を示す説明図である。 トレンチ構造のトランジスタの一例を示す断面図である。
符号の説明
10 シリコン基板
10a 凹部
10b、10c オーバハング部
11 シリコン酸化膜
12E エミッタ電極
12B ベース電極
12C コレクタ電極
13 シリコン窒化膜
RE エミッタ領域
RB ベース領域
RB1 第1ベース領域
RB2 第2ベース領域
RC コレクタ領域

Claims (11)

  1. 基板の表面に複数形成された凹部の底面にエミッタ領域が形成され、前記凹部を除く基板の表面及び前記エミッタ領域の下側にベース領域が形成されたトランジスタを備える半導体装置であって、
    前記凹部周辺の基板上面に形成されたシリコン酸化膜と、
    該シリコン酸化膜の上面に形成されたシリコン窒化膜と、
    該シリコン窒化膜の上面に形成され、前記ベース領域に接続されたベース電極と
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 基板の表面に複数形成された凹部を除く基板の表面の一部にエミッタ領域が形成され、前記凹部の底面及び前記エミッタ領域の下側にベース領域が形成されたトランジスタを備える半導体装置であって、
    前記凹部周辺の基板上面に形成されたシリコン酸化膜と、
    該シリコン酸化膜の上面に形成されたシリコン窒化膜と、
    該シリコン窒化膜の上面に形成され、前記エミッタ領域に接続されたエミッタ電極と
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記凹部の内側に設けられ、前記エミッタ領域に接続されたエミッタ電極を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記凹部の内側に設けられ、前記ベース領域に接続されたベース電極を備えることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記ベース領域の下側に形成されたコレクタ領域を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記凹部側面に沿ったシリコン窒化膜の縁辺は、シリコン酸化膜の縁辺よりオーバハング状に形成してあることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記凹部の開口部周りのシリコン酸化膜はオーバハング形状をなすことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 基板にトランジスタを備える半導体装置の製造方法において、
    基板の表面にベース領域を形成する工程と、
    ベース領域が形成された基板の表面にシリコン酸化膜を形成する工程と、
    シリコン酸化膜が形成された基板の表面にシリコン窒化膜を形成する工程と、
    窒化膜エッチングによりシリコン窒化膜を複数箇所除去する工程と、
    シリコン窒化膜が除去された基板に凹部を形成する工程と、
    該凹部の底面及び側面にベース領域をさらに形成する工程と、
    ベース領域が形成された凹部の底面の一部又は全部にエミッタ領域を形成する工程と、
    シリコン窒化膜の上面にベース領域に接続されるベース電極を形成する工程と
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 基板にトランジスタを備える半導体装置の製造方法において、
    基板の表面にベース領域を形成する工程と、
    ベース領域が形成された基板の表面に複数のエミッタ領域を離隔して形成する工程と、
    ベース領域及びエミッタ領域が形成された基板の表面にシリコン酸化膜を形成する工程と、
    シリコン酸化膜が形成された基板の表面にシリコン窒化膜を形成する工程と、
    窒化膜エッチングにより各ベース領域上方のシリコン窒化膜を除去する工程と、
    シリコン窒化膜が除去された基板のベース領域に凹部を形成する工程と、
    シリコン窒化膜の上面にエミッタ領域に接続されるエミッタ電極を形成する工程と
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 前記凹部を形成する工程は、酸化膜エッチングを含むことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記凹部を形成する工程は、等方性エッチングによって前記凹部の開口部周りのシリコン酸化膜をオーバハング形状に形成することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
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