JP2008027357A - 商品収納ラック - Google Patents

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Takeshi Tsuruha
鶴羽  健
Kentaro Waki
脇  憲太郎
Seiichi Tanaka
誠一 田中
Tatsuo Murayama
達男 村山
Takeshi Takasu
武 高須
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Abstract

【課題】可動側板をラック側板に取り付けるリンクをより簡易な構成とした商品収納ラックを提供すること。
【解決手段】商品収納通路を画成するラック側板10と、商品収納通路の通路幅を規制する可動側板50と、一対のリンク部材51,52とにより、平行リンク機構を構成し、平行リンク機構が作用することにより、可動側板50を商品収納通路に進出可能とした商品収納ラックにおいて、一対のリンク部材51,52は、それぞれ、可動側板50に回動可能に支承された第一軸部51a,52aと、第一軸部51a,52aと平行に設けられ、ラック側板10に回動可能に支承された第二軸部51b,52bと、第一軸部51a,52aの一端と第二軸部51b,52bの一端とを接続した第一リンク部51c、52cとを有する棒状部材で構成した。
【選択図】 図21

Description

本発明は、自動販売機に内蔵される商品収納ラックに関し、特に商品収納ラックの内部に画成した商品通路の通路幅を調整可能とした商品収納ラックに関するものである。
缶入り飲料やビン入り飲料、あるいはペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機に内蔵される商品収納ラックが広く知られている。このような商品収納ラックは、略円筒形(多角形のものも含む)で、かつ強度の高い容器に収容した商品の収納に適したサーペンタイン方式の商品収納通路が採用されている。
サーペンタイン方式の商品収納通路は、横倒し姿勢で投入された商品を消勢するとともに、内部に商品を収納するものであり、湾曲形状をしたセグメントが手前側と奥側とに互いに対向するように、ラック側板間に適宜連設することによって、上下方向に蛇行するように延設されている。したがって、商品収納通路に投入された商品は、商品収納通路を通過する際の衝撃で容器が破損/変形することがない。そして、その上端側が商品の投入側となり、下端側が商品の搬出側となる。
また、商品収納ラックには、可動側板が設けてある。可動側板は、ラック側板から商品収納通路に進出可能であって、商品収納通路の幅を規制可能である。可動側板は、可動側板本体と連結板とを有し、可動側板本体には、商品収納通路に臨む面に平面視コの字状となるチャンネル部が形成してある。チャンネル部には、連結板が嵌挿してあり、可動側板本体は、連結板に対してスライド可能となっている。連結板は、可動側板本体を挿通した上下一対のリンク部材によってラック側板に取り付けてある。リンク部材は、軸部を有した板状体で構成してあり、連結板およびラック側板とともに、平行リンク機構を構成する。したがって、連結板は、ラック側板と平行な状態を維持して商品収納通路に進出可能であり、この連結板に対してスライド可能な可動側板本体は、ラック側板に平行に進出可能となっている。
したがって、横倒し姿勢の商品のサイズが商品収納通路の幅よりも小さい場合には、可動側板を商品収納通路に進出させることにより、横倒し姿勢の商品のサイズに合わせて、商品収納通路の幅を規制できる。このため、横倒し姿勢の商品のサイズが商品収納通路の幅よりも小さい場合であっても、可動板により商品収納通路の幅を規制すれば、横倒し姿勢で投入した商品が商品収納通路の内部で詰まることがない(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−223677号公報
しかしながら、上述したリンク部材は、軸部を有した板状体で構成してあるため、板金を切断し、折り曲げて加工する必要があり、商品収納ラックのコストダウンの障害となっていた。
本発明は、上記実情に鑑みて、可動側板をラック側板に取り付けるリンク部材をより簡易な構成とし、商品収納ラックのコストダウンを達成することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1にかかる商品収納ラックは、商品収納通路を画成するラック側板と、商品収納通路の通路幅を規制する可動側板と、一対のリンク部材とにより、平行リンク機構を構成し、平行リンク機構が作用することにより、可動側板を商品収納通路に進出可能とした商品収納ラックにおいて、前記一対のリンク部材は、それぞれ、可動側板に回動可能に支承された第一軸部と、該第一軸部と平行に設けられ、ラック側板に回動可能に支承された第二軸部と、前記第一軸部の一端と前記第二軸部の一端とを接続した第一リンク部とを有する棒状部材で構成されたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2にかかる商品収納ラックは、上記請求項1において、前記第一軸部の他端と前記第二軸部の他端とが開放端であることを特徴とする。
また、本発明の請求項3にかかる商品収納ラックは、上記請求項2において、一方のリンク部材の第一リンク部は、可動側板の一側部とラック側板との間に設けられ、他方のリンク部材の第一リンク部は、可動側板の他側部とラック側板との間に設けられたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4にかかる商品収納ラックは、上記請求項1において、前記リンク部材は、さらに、軸線を第二軸部の軸線に一致させ、かつ、ラック側板に回動可能に支承された第三軸部と、第一軸部の他端と第三軸部の一端とを接続した第二リンク部とを有することを特徴とする。
また、本発明の請求項5にかかる商品収納ラックは、上記請求項1〜4のいずれか一つにおいて、前記ラック側板は、第一側板と、該第一側板の側方に所定の間隔を隔てた第二側板とにより構成され、前記第二軸部が前記第一側板と前記第二側板との間隔を越える長さを有することを特徴とする。
本発明にかかる商品収納ラックは、リンク部材をより簡易な構成、すなわち、可動側板に回動可能に支承された第一軸部と、第一軸部と平行に設けられ、ラック側板に回動可能に支承された第二軸部と、第一軸部の一端と第二軸部の一端とを接続した第一リンク部とを有する棒状部材で構成したので、商品収納ラックのコストダウンを達成できる。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる商品収納ラックの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態にかかる商品収納ラックを三つ並設した状態を示す側断面図である。商品収納ラック1は、一対のラック側板10の間に、サーペンタイン方式の商品収納通路20を画成したものであり、図2〜図5に示すように、ラック側板10は、前側板11、中側板12および後側板13により構成される収納板14に、吊下板15,16および搬出板17を着脱可能に接続することにより、構成してある。図3および図5に示すように、前側板11、中側板12および後側板13、吊下板15,16および搬出板17は、別体に構成したものであり、前側板11と中側板12との間および中側板12と後側板13との間に所定の間隔を空けた状態で、吊下板15および搬出板17を着脱可能に接続することにより、ラック側板10に開口18,19を設けてある。
図3および図5に示すように、前側板11、中側板12および後側板13は、上下方向に延在した板状部材であり、これらの両側縁部は、外方に延在するように、折り曲げてある。前側板11、中側板12および後側板13の上部中央には、それぞれ左右対象となる一対の係止穴14a1,14a2が形成してある。係止穴14a1,14a2は、図8に示すように、略正方形となる矩形穴と、この矩形穴に連接したスリットとからなる異形穴で構成してあり、矩形穴とスリットとが連接した部分には、角部が形成される。
図2〜図5に示すように、吊下板15,16には、フックタイプの吊下板15と、レールタイプの吊下板16とがあり、これらのうちから選択して収納板14(前側板11、中側板12、後側板13)に接続可能である。図6に示すように、フックタイプの吊下板15を接続して構成した商品収納ラック1は、天井部幅方向にフックタイプの吊下金具Hを取り付けた本体キャビネットに吊り下げ可能であり、図7に示すように、レールタイプの吊下板16を接続して構成した商品収納ラック1は、天井部前後方向にレールタイプの吊下金具Rを取り付けた本体キャビネットに吊り下げ可能である。
これら二つのタイプの吊下板15,16には、収納板14、すなわち、前側板11、中側板12および後側板13、に形成した一対の係止穴14a1,14a2に挿通する係止爪15b1,15b2および突起15b3,15b4が三対形成してある。一対となる係止爪15b1,15b2および突起15b3,15b4は、係止穴14a1,14a2と同様に、左右対称であり、収納板14、すなわち、前側板11、中側板12および後側板13、に形成した一対の係止穴14a1,14a2と対応する位置に設けてある。図9、図10および図11に示すように、係止爪15b1,15b2は、係止穴14a1,14a2に挿通し、吊下板15と収納板14とが離反する方向にスライドした場合に、中側板12に係止されるものである。図10に示すように、係止爪15b1,15b2は、吊下板15をプレス加工することにより、上方および側方が開口した矩形部分が吊下板15から平行に延在するように形成してあり、その上部先端は吊下板15から離反する方向に傾斜している。図8および図9に示すように、係止爪15b1,15b2は、収納板14を接続した場合に、上下方向および左右方向の位置決めが可能である。突起15b3,15b4は、係止爪15b1,15b2と対となるように、係止爪15b1,15b2の下方に形成してあり、図11に示すように、係止爪15b1,15b2が収納板14と係止した場合に、係止穴14a1,14a2に収容され、係止爪15b1,15b2が脱落する方向へのスライドを阻止する。したがって、突起15b3,15b4は、吊下板16から収納板14が脱落しないように機能する。
このように構成した一対のラック側板10の間には、図1に示すように、三つの通路形成板21,22,23が配設してある。そして、これら三つの通路形成板21,22,23により、二つの商品収納通路20が画成される。すなわち、前方に配設した通路形成板21と中央に配設した通路形成板22との間、中央に配設した通路形成板22と後方に配設した通路形成板23との間にそれぞれ商品収納通路20が画成される。
図12および図13に示すように、中央に配設した通路形成板22は、前方と後方とに交互に突出するように折り曲げて形成してある。具体的には、重力方向に延在した第一直進部24、前方に傾斜した第一傾斜部25、重力方向に延在した第二直進部26、後方に傾斜した第二傾斜部27を繰り返すように形成してある。したがって、中央に配設した通路形成板22において、第一直進部24が後方に画成される商品収納通路20に突出し、第二直進部26が前方に画成される商品収納通路20に突出する。
前方に配設した通路形成板21と後方に配設した通路形成板23とは、中央に配設した通路形成板22に沿うように配設してあり、前方に配設した通路形成板21と中央に配設した通路形成板22とは、前方に商品収納通路20を画成し、中央に配設した通路形成板22と後方に配設した通路形成板23とは、後方に商品収納通路20を画成する。
また、前方に画成される商品収納通路20に突出する第二直進部26には、図12に示すように、一対の第一膨出部28が設けてある。第一膨出部28は、前方に画成される商品収納通路20が湾曲形状となるように形成した部分であり、絞り加工を施すことにより、第二直進部26から前方に画成される商品収納通路20に膨出している。
また、前方に画成される商品収納通路20に突出する第二直進部26の一方側(図12および図13において左側)には、フラッパー30が取り付け可能となっている。具体的には、前方に画成される商品収納通路20に突出する第二直進部26に第一軸規制部31と第二軸規制部32とが切り起こして形成してある。第一軸規制部31および第二軸規制部32は、前方に画成される商品収納通路20に突出するように形成してあり、フラッパー30の軸部30aが挿入可能となっている。第一軸規制部31は、通路形成板21の側縁近傍に設けてあり、フラッパー30の抜け落ちを防止する抜け落ち防止片31aを有している。この抜け落ち防止片31aは、前方に画成される商品収納通路20から退避する方向に折り返すことにより、フラッパー30の抜け落ちを防止可能である。第二軸規制部32は、通路形成板21の略中央に設けてあり、図14に示すように、絞り加工を施すことにより、切り起こし端面32Aが前方に画成される商品収納通路20から退避する方向に延在させてある(切り起こした状態の切り起こし端面を図14において符号32aで示す)。
図12、図13および図15に示すように、フラッパー30の取付位置の上方には、一対の第二膨出部33が設けてある。第二膨出部33は、第一膨出部28と同様に、前方に画成される商品収納通路20が湾曲形状となるように形成した部分であり、フラッパー30の上方への移動を規制可能である。
フラッパー30の取付位置の下方には、通路形成板21から切り起こした一対の突起34が設けてある。突起34は、フラッパー30の下方への移動を規制可能である。したがって、フラッパー30は、第一軸規制部31、第二軸規制部32、第二膨出部33および突起34に規制され、軸部30aの回りで回動可能となっている。
図16および図17に示すように、ラック側板10の延在方向には、複数の係止穴41,42と、固定穴43とが設けてある。係止穴41,42には、二種類の係止穴41,42があり、一の係止穴41は長穴形状を有し、他の係止穴42は、二つの長穴の一部が重なるように形成してある。固定穴43は、平行四辺形の一部を構成する台形形状を有している。係止穴41,42と係止穴41,42との間には、抗穴44が設けてある。抗穴44は、平行四辺形となる形状を有している。
図18に示すように、通路形成板22の両側縁部には、係止部35,36、固定部37および抗部38,39が設けてある。係止部35,36は係止穴41,42と、固定部37は固定穴43と、抗部38は抗穴44と対応するように設けてある。
係止部35,36は、係止穴41,42に挿通した後に、通路形成板22がラック側板10の延在方向にスライドした場合に、ラック側板10と係止する部分であって、図18に示すように、通路形成板22の第一直進部24および第二直進部26の両側縁に形成してある。係止部35,36は、通路形成板22の側縁から外側に延在した後に、下方に延在するように形成してある。係止部35,36の下方に延在した部分と側縁から延長した仮想側縁との間隙は、ラック側板10(収納板14)の厚みと略同一であり、係止部35,36をラック側板10に係止させた場合に、係止部35,36とラック側板10(収納板14)との間に隙間が生じないようになっている。また、係止部35,36の下側に延在した部分の内側には、面取り35a,36aが施してあり、係止部35,36をラック側板10に係止させやすくなっている。さらに、係止部35,36の根元部分には、矩形の切り欠き35b,36bが形成してあり、通路形成板22に過重な力を働かせなくても、ラック側板10に通路形成板22を係止させることができる。
固定部37は、係止部35,36がラック側板10に係止した場合に、固定穴43に収容する部分であって、図18に示すように、通路形成板22の最上部となる第一傾斜部25あるいは第二傾斜部27の両側縁に形成してある。固定部37は、通路形成板22の側縁から外側に延在するように形成してあり、固定部37の略中央は、膨出させてある。
したがって、図16および図19に示すように、係止穴41,42に係止部35,36を挿通した後に、ラック側板10と通路形成板22とを相対的にスライドさせると、係止部35,36がラック側板10に係止される。その後、図17および図20に示すように、固定部37を固定穴43に収容させて、ラック側板10に通路形成板22が取り付けられる。
抗部38,39は、係止部35,36がラック側板10に係止した場合に、商品の荷重に抗する部分であって、通路形成板22の第一傾斜部25および第二傾斜部27の両側縁に形成してある。抗部38,39は、固定部37と同一形状を有している。
したがって、図16および図19に示すように、係止穴41,42に係止部35,36が挿通すると同時に抗穴44に抗部38,39が挿通する。その後、図17および図20に示すように、ラック側板10と通路形成板22とを相対的にスライドさせると、係止部35,36がラック側板10に係止されるとともに、抗部38,39が抗穴44の縁部に当接する。このようにして構成した商品収納通路20は、その上端側が商品の投入側となり、下端側が商品の搬出側となる。
このように構成された商品収納通路20は、図21に示すように、ラック側板10に取り付けた可動側板50により、通路幅を規制可能である。
ラック側板10は、上述したように、吊下板15(16)、収納板14および搬出板17により構成してあり、収納板14は、前側板11、中側板12、後側板13により構成してある。また、上述したように、前側板(第一側板)11と中側板(第二側板)12との間、および中側板(第一側板)12と後側板(第二側板)13との間には、開口18,19が構成される。開口18を構成する前側板11の右側面下方部には軸穴(図示せず)が形成してあり、前側板11の裏面側には、図21に示すように、軸穴を挿通したリンク部材(後述する第二軸部52b)を支承する軸受部54が設けてある。また、開口18を構成する中側板12の左側面上方部には軸穴(図示せず)が形成してあり、中側板12の裏面側には、図21に示すように、軸穴を挿通したリンク部材(後述する第二軸部51b)を支承する軸受部53が設けてある。
可動側板50は、可動側板本体55、連結板56および一対のリンク部材51,52とからなり、ラック側板10とラック側板10との間に画成された商品収納通路20に進出可能である。可動側板本体55は、商品収納通路20に臨む面に、平面視コの字状となる凹部を成すチャンネル部が形成してある。チャンネル部の上方部両側面と下方部両側面とには長穴(図示せず)が形成してあり、リンク部材51,52が挿通可能となっている。また、長穴に沿ってビードが形成してあり、長穴に挿通したリンク部材51,52(第一軸部51a,52a)の脱落が防止可能となっている。
連結板56は、平面視コの字状を呈しており、上述したチャンネル部を塞ぐ態様で可動側板本体55に収容可能となっている。連結板56の上方部両側面と下方部両側面とには、可動側板本体55のチャンネル部に形成した長穴を挿通したリンク部材51,52(第一軸部51a,52a)が挿通するように、軸穴が形成してある。
一対のリンク部材51,52は、それぞれ、ステンレス製の一連の棒状部材を折り曲げてクランク状に形成したものであり、一の開放端部と他の開放端部とが互いに平行に、かつ、互いに反対方向に延在するように折り曲げて形成してある。このように構成したリンク部材51,52は、一の開放端部が第一軸部51a,52aを構成し、他の開放端部が第二軸部51b,52bを構成する。また、第一軸部51a,52aと第二軸部51b,52bとを接続する脚部分は、リンク部51c,52cを構成する。
そして、可動側板本体55に連結板56を収容した後、可動側板本体55のチャンネル部に形成した長穴と連結板56に形成した軸穴とにリンク部材51,52の第一軸部51a,52aが挿通すると、可動側板本体55と連結板56とが一体化する。このように一体化した可動側板本体55と連結板56とは、リンク部材51,52の第一軸部51a,52aの周りに回動自在となり、可動側板本体55と連結板56とは相対的にスライド可能となる。
ここで、リンク部材51,52の第二軸部51b、52bの長さ(屈曲部から第二軸部51b,52bの開放端までの長さ)は、開口18を構成する前側板(第一側板)11と後側板(第二側板)12との間隔よりも長くなるように形成してある。
そして、リンク部材52の第二軸部52bを前側板11の軸穴に挿通した後に軸受部54に支承するとともに、リンク部材51の第二軸部51bを中側板12の軸穴に挿通した後に軸受部53に支承することにより、収納板14(前側板11と中側板12)に可動側板50を取り付けてある。その後、収納板14に吊下板15(16)および搬出板17を接続することにより、ラック側板10を構成してある。したがって、一方のリンク部材52のリンク部52cは、可動側板50の一側部と収納板14(前側板11)との間に設けられ、他方のリンク部材51のリンク部51cは、可動側板50の他側部と収納板14(中側板12)との間に設けられる。
このように構成したラック側板10、上下一対のリンク部材51,52および連結板56は、平行リンク機構を構成し、ラック側板10から商品収納通路20に可動側板50が進出した場合であっても、連結板56は、ラック側板10に対して常に平行状態を維持する。そして、可動側板本体55は、連結板56に対してスライド可能なので、可動側板本体55は上下移動することなく、ラック側板10から商品収納通路20に進出可能である。
また、図22に示すように、一対のラック側板10の間には、商品搬出装置60および通路規制板61が配設してある。商品搬出装置60は、商品の搬出を制御するものであり、商品収納通路20の下部出口に取り付けてある。商品搬出装置60は、上下一対のペダル62,63とベンドソレノイド、およびリンク機構により構成してある。
通路規制板61は、商品搬出装置60との相対位置を規定するものであって、平板を折り曲げて形成してある。通路規制板61は、商品搬出装置60との間に画成される搬出通路の幅を規定する下端部がL字状となるように形成してある。通路規制板61には、側縁から外方に延在する上突起64と下突起65とが設けてある。上突起64は、通路規制板61の側縁上部から延在し、下突起65は、L字状となる下端部から延在している。したがって、下突起65は、搬出方向の位置決めを行う第一の突起部分と搬出方向と交差する方向の位置決めを行う第二の突起部分とを有することになる。
ラック側板10には、通路規制板61の側縁に設けた上突起64が挿通する上穴66と、下突起が挿通する位置決め穴67とが設けてある。上穴66と位置決め穴67とは、収納する商品の径に対応して通路規制板61を移動可能とするものであり、細径商品を収納する場合に通路規制板61を位置決めする細径商品位置決め部と、太径商品を収納する場合に通路規制板61を位置決めする太径商品位置決め部とを有している。
これら細径商品位置決め部および太径商品位置決め部(以下、位置決め部という)は、位置決め穴67の終端に設けてあり、それぞれL字状を有している。したがって、位置決め穴67に挿通した下突起65の下面が位置決め穴の下縁と当接し、下突起65の側面が位置決め穴67の側縁と当接する。この結果、商品搬出装置60に対する通路規制板61の位置決めを正確に行うことができ、商品搬出装置60と通路規制板61との間に確実に商品を保持することができる。
上述した本発明の実施の形態にかかる商品収納ラック1は、ステンレス製の棒状部材をクランク状に折り曲げて、一端が第一軸部51a,52aを成し、他端が第二軸部51b,52bを成すリンク部材51,52を構成したので、商品収納ラック1のコストダウンをはかることができる。
上述した可動側板50は、クランク状に形成したリンク部材51,52により商品収納通路20に進出可能なものとしたが、リンク部材51,52はクランク状のものに限られるものではない。以下に、他の実施の形態にかかる可動側板70を説明する。
可動側板70は、ラック側板10に取り付けてある。ラック側板10は、上述したように、吊下板15(16)、収納板14および搬出板17により構成してあり、収納板14は、前側板11、中側板12、後側板13により構成してある。また、上述したように、前側板(第一側板)11と中側板(第二側板)12との間、および中側板(第一側板)12と後側板(第二側板)13との間には、開口18,19が構成される。図24に示すように、開口18を構成する前側板11の右側面には、上下一対となる軸穴11aが形成してあり、開口18を構成する中側板12の左側面には、軸穴11aと対向するように軸穴12aが形成してある。図には示さないが、同様に、開口19を構成する中側板12の右側面には、上下一対となる軸穴が形成してあり、開口19を構成する後側板13の左側面には、軸穴と対向するように軸穴が形成してある。
図23および図24に示すように、可動側板70は、可動側板本体71、連結板72および一対のリンク部材73とからなり、図24に示すように、ラック側板10とラック側板10との間に画成された商品収納通路20に進出可能である。可動側板本体71は、商品収納通路20に臨む面に平面視コの字状の凹部を成すチャンネル部71aが形成してある。チャンネル部71aは、ラック側板10に構成された開口18に収容可能であって、チャンネル部71aの上方部両側面と下方部両側面とには、長穴71bが形成してあり、リンク部材73が挿通可能となっている。
図23に示すように、連結板72は、平面視コの字状を呈しており、上述したチャンネル部71aを塞ぐ態様で、可動側板本体71に収容可能となっている。連結板72の上方部両側面と下方部両側面とには、可動側板本体71のチャンネル部71aに形成した長穴71bを挿通したリンク部材73が挿通するように、軸穴72aが形成してある。
一対のリンク部材73は、それぞれ、ステンレス製の一連の棒状部材を、略コの字状であって、一の開放端部の軸線と他の開放端部の軸線とが一致し、互いに反対方向に延在するように折り曲げて構成してある。このように構成したリンク部材73は、中央部が第一軸部73aを構成し、一の開放端部が第二軸部73bを、他の開放端部が第三軸部73cを構成する。そして、第一軸部73aと第二軸部73b、第一軸部73aと第三軸部73cとは、互いに平行であって、第一軸部73aと第二軸部73bとを接続する脚部分は、第一リンク部73dを構成し、第一軸部と第三軸部73cとを接続する脚部分は、第二リンク部73eを構成する。
そして、可動側板本体71に連結板72を収容した後、可動側板本体71のチャンネル部71aに形成した長穴71bと連結板72に形成した軸穴72aとにリンク部材73の第一軸部73aが挿通すると、可動側板本体71と連結板72とが一体化する。このように一体化した可動側板本体71と連結板72とは、リンク部材73の第一軸部73aの周りに回動自在となり、可動側板本体71と連結板72とは相対的にスライド可能となる。
ここで、図24に示すように、リンク部材73の第二軸部73bおよび第三軸部73cの長さ(屈曲部から第二軸部73bの開放端までの長さ、屈曲部から第三軸部73cの開放端までの長さ)L1は、開口18の幅方向長さL2よりも長くなるように形成してある(L1>L2)。そして、前側板11に形成した軸穴11aにリンク部材73の第二軸部73bを、中側板12に形成した軸穴12aにリンク部材73の第三軸部73cを挿通することにより、収納板14(前側板11と中側板12)に可動側板70を取り付けてある。その後、吊下板15(16)および搬出板17と接続することにより、ラック側板10を構成してある。
このように構成したラック側板10、上下一対のリンク部材73、および連結板72は、平行リンク機構を構成し、ラック側板10から商品収納通路20に可動側板70が進出した場合であっても、連結板72は、ラック側板10に対して常に平行状態を維持する。そして、可動側板本体71は、連結板72に対してスライド可能なので、可動側板本体71は上下移動することなく、ラック側板10から商品収納通路20に進出可能である。
上述した可動側板70を取り付けた商品収納ラックは、ステンレス製の棒状部材を略コの字状であって、一の開放端部と他の開放端部とが同一軸線を有し、互いに反対方向に延在するように折り曲げて構成することにより、中央部を第一軸部73aとし、一の開放端部を第二軸部73b、他の開放端部を第三軸部73cとするので、リンク部材73に要するコストを抑制でき、商品収納ラックのコストダウンを図ることができる。
しかも、リンク部材73の第二軸部73bと第三軸部73cの長さ(屈曲部から第二軸部73bの開放端までの長さ、屈曲部から第三軸部73cの開放端までの長さ)L1を開口18の幅方向長さL2より長くなるように形成してあるので、たとえ、リンク部材73が撓んだとしても、ラック側板10から可動側板70が脱落することがない。
本発明の実施の形態にかかる商品収納ラックを三つ並設した状態を示す側断面図である。 フックタイプの吊下板を接続したラック側板の側面図である。 図2に示したラック側板の接続前の状態を示す側面図である。 レールタイプの吊下板を接続したラック側板の側面図である。 図3に示したラック側板の接続前の状態を示す側面図である。 フックタイプの商品収納ラックを本体キャビネットの吊下金具に吊り下げた状態を示す斜視図である。 レールタイプの商品収納ラックを本体キャビネットの吊下金具に吊り下げた状態を示す斜視図である。 収納板に形成した係止穴を示す拡大図である。 吊下板に形成した係止爪と突起とを示す拡大図である。 吊下板と収納板とを示す断面図であって、接続前の状態を示したものである。 吊下板と収納板とを示す断面図であって、接続後の状態を示したものである。 通路形成板とフラッパーとを示す斜視図であって、フラッパーの取り付け前の状態を示したものである。 通路形成板とフラッパーとを示す斜視図であって、フラッパーの取り付け後の状態を示したものである。 第二軸規制部を示す拡大斜視図である。 フラッパーと通路形成板とを示す側面図である。 通路形成板の取り付けを説明する説明図であって、通路形成板の取り付け前の状態を示したものである。 通路形成板の取り付けを説明する説明図であって、通路形成板の取り付け後の状態を示したものである。 通路形成板を示す正面図である。 通路形成板の取り付けを説明する説明図であって、通路形成板の取り付け直前の状態を示したものである。 通路形成板の取り付けを説明する説明図であって、通路形成板の取り付け後の状態を示したものである。 ラック側板に取り付けた可動側板を示す図である。 商品搬出装置と通路規制板とを示す側面図である。 ラック側板に取り付けた可動側板を示す斜視図である。 ラック側板に取り付けた可動側板を示す平面図であって、可動側板が退避した状態を示したものである。 ラック側板に取り付けた可動側板を示す平面図であって、可動側板が進出した状態を示したものである。
符号の説明
1 商品収納ラック
10 ラック側板
11 前側板
11a 軸穴
12 中側板
12a 軸穴
13 後側板
14 収納板
15,16 吊下板
17 搬出板
18,19 開口
20 商品収納通路
50 可動側板
51,52 リンク
51a,52a 第一軸部
51b,52b 第二軸部
53,54 軸受部
55 可動側板本体
56 連結板
70 可動側板
71 可動側板本体
71a チャンネル部
71b 長穴
72 連結板
72a 軸穴
73 リンク部材
73a 第一軸部
73b 第二軸部
73c 第三軸部
73d 第一リンク部
73e 第二リンク部

Claims (5)

  1. 商品収納通路を画成するラック側板と、商品収納通路の通路幅を規制する可動側板と、一対のリンク部材とにより、平行リンク機構を構成し、平行リンク機構が作用することにより、可動側板を商品収納通路に進出可能とした商品収納ラックにおいて、
    前記一対のリンク部材は、それぞれ、
    可動側板に回動可能に支承された第一軸部と、
    該第一軸部と平行に設けられ、ラック側板に回動可能に支承された第二軸部と、
    前記第一軸部の一端と前記第二軸部の一端とを接続した第一リンク部と
    を有する棒状部材で構成されたことを特徴とする商品収納ラック。
  2. 前記第一軸部の他端と前記第二軸部の他端とが開放端であることを特徴とする請求項1に記載の商品収納ラック。
  3. 一方のリンク部材の第一リンク部は、可動側板の一側部とラック側板との間に設けられ、他方のリンク部材の第一リンク部は、可動側板の他側部とラック側板との間に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の商品収納ラック。
  4. 前記リンク部材は、
    さらに、
    軸線を第二軸部の軸線に一致させ、かつ、ラック側板に回動可能に支承された第三軸部と、
    第一軸部の他端と第三軸部の一端とを接続した第二リンク部と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の商品収納ラック。
  5. 前記ラック側板は、第一側板と、該第一側板の側方に所定の間隔を隔てた第二側板とにより構成され、
    前記第二軸部が前記第一側板と前記第二側板との間隔を越える長さを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の商品収納ラック。
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