JP2008026373A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008026373A
JP2008026373A JP2006195474A JP2006195474A JP2008026373A JP 2008026373 A JP2008026373 A JP 2008026373A JP 2006195474 A JP2006195474 A JP 2006195474A JP 2006195474 A JP2006195474 A JP 2006195474A JP 2008026373 A JP2008026373 A JP 2008026373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
fixing
recording medium
brush
fixing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006195474A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4893132B2 (ja
Inventor
Toshiaki Urano
鋭明 浦野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2006195474A priority Critical patent/JP4893132B2/ja
Publication of JP2008026373A publication Critical patent/JP2008026373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4893132B2 publication Critical patent/JP4893132B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 少なくとも一方に加熱装置が設けられた一対の定着ローラ間においてトナー画像を記録媒体に加熱定着させるにあたり、定着ローラの表面に付着したトナーを適切に除去させて、記録媒体が汚れたりするのを防止する。
【解決手段】 少なくとも一方に加熱装置33が設けられた一対の定着ローラ31,32間において、トナー画像Tを記録媒体Sに加熱定着させるようにした定着装置30において、一方の定着ローラと接触して回転するように第1ローラ34を設け、この第1ローラの外周面を定着ローラの外周面よりも離型性能の低い材料で構成すると共に、耐熱性の樹脂繊維からなるブラシ35aが設けられたブラシローラ35を第1ローラの外周面に圧接させて回転させるようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれら複合機などの画像形成装置及びこのような画像形成装置において、トナー画像が形成された記録媒体を、少なくとも一方に加熱装置が設けられた一対の定着ローラ間において加熱させ、上記のトナー画像を記録媒体に加熱定着させるようにした定着装置に関するものであり、特に、上記のように一対の定着ローラによりトナー画像を記録媒体に加熱定着させる際に、この定着ローラの表面に付着したトナーを適切に除去させて、記録媒体が汚れたりするのを防止するようにした点に特徴を有するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機などの画像形成装置においては、記録媒体に形成されたトナー画像を記録媒体に定着させる定着装置として、従来から様々な種類のものが用いられている。
そして、このような定着装置として、例えば、図1に示すように、一対の定着ローラ1,2として、加熱装置1aを備えた加熱ローラ1とこの加熱ローラ1に圧接させる加圧ローラ2とを用い、トナー画像Tが形成された記録媒体Sをこの一対の定着ローラ1,2間に導いて加熱させ、上記のトナー画像Tを記録媒体Sに加熱定着させるようにしたものが広く利用されている。
ここで、このようにトナー画像Tが形成された記録媒体Sを一対の定着ローラ1,2間に導いて、記録媒体Sに形成されたトナー画像Tを記録媒体Sに加熱定着させるようにした場合、トナー画像Tにおけるトナーの一部が記録媒体Sに定着されずに上記の一対の定着ローラ1,2に付着し、このトナーが次の記録媒体Sに供給されて、記録媒体Sが汚れたりするという問題があった。
このため、従来においても、同図に示すように、上記の一対の定着ローラ1,2において、加熱装置1aが設けられた加熱ローラ1と接触して回転するようにクリーニングローラやオイル塗布ローラなどの第1ローラ3を設け、加熱ローラ1に付着したトナーをこの第1ローラ3によって回収し、さらにこの第1ローラ3と接触して回転する第2ローラ4を設け、この第2ローラ4により上記のようにトナーを回収した第1ローラ3の表面をクリーニングさせるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1〜6参照。)。
しかし、上記のように加熱ローラ1に付着したトナーを、この加熱ローラ1と接触して回転する第1ローラ3に回収し、このようにトナーを回収した第1ローラ3を第2ローラ4によってクリーニングさせるようにした場合においても、第1ローラ3に回収されたトナーが第2ローラ4によって適切に除去されず、回収されたトナーが第1ローラ3から加熱ローラ1に戻り、このトナーによって記録媒体が汚れたりするという問題が依然として存在した。
特開平8−69197号 特開平8−110742号 特開平8−137316号 特開平8−286546号 特開平9−218607号 特開平11−65346号
本発明は、トナー画像が形成された記録媒体を、少なくとも一方に加熱装置が設けられた一対の定着ローラ間において加熱させ、上記のトナー画像を記録媒体に加熱定着させる場合における上記のような問題を解決することを課題とするものであり、上記のように一対の定着ローラによりトナー画像を記録媒体に加熱定着させる際に、この定着ローラの表面に付着したトナーを適切に除去させて、記録媒体が汚れたりするのを確実に防止できるようにすることを課題とするものである。
本発明に係る定着装置においては、上記のような課題を解決するため、トナー画像が形成された記録媒体を、少なくとも一方に加熱装置が設けられた一対の定着ローラ間において加熱させ、上記のトナー画像を記録媒体に加熱定着させるようにした定着装置において、上記の一方の定着ローラと接触して回転するように第1ローラを設け、この第1ローラの外周面を上記の定着ローラの外周面よりも離型性能の低い材料で構成すると共に、耐熱性の樹脂繊維で構成されたブラシが設けられたブラシローラを上記の第1ローラの外周面に圧接させて回転させるようにした。
ここで、上記の第1ローラとしては、例えば、この第1ローラが接触して回転する定着ローラの表面温度を均一化させる均熱ローラなどが用いられる。
また、上記のように第1ローラの外周面を上記の定着ローラの外周面よりも離型性能の低い材料で構成するにあたっては、例えば、上記の定着ローラの外周面に、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂のよう離型性能の高い樹脂を用いるようにし、第1ローラの外周面をこの離型性能の高い樹脂よりも離型性能の低い樹脂などで被覆させるようにすることができる。
また、上記の一対の定着ローラとしては、例えば、それぞれ加熱装置が設けられた一対の加熱ローラを用いるようにしたり、加熱装置が設けられた加熱ローラとこの加熱ローラに圧接させる加圧ローラとを組み合わせて用いるようにしたりすることができる。また、一対の定着ローラとして、加熱ローラとこの加熱ローラに圧接させる加圧ローラとを用いた場合においては、上記の第1ローラとの接触によって加熱ローラが傷ついたりするのを抑制するため、この第1ローラを上記の加圧ローラと接触して回転させるようにすることが好ましい。
また、上記のブラシローラとしては、ブラシが設けられた帯状の基布をローラ部材の外周面にスパイラル状に巻き付けたものを用いることが好ましい。
そして、本発明の画像形成装置においては、トナー画像が形成された記録媒体を、少なくとも一方に加熱装置が設けられた一対の定着ローラ間において加熱させ、上記のトナー画像を記録媒体に加熱定着させるにあたり、上記のような定着装置を用いるようにした。
本発明に係る定着装置においては、上記のようにトナー画像が形成された記録媒体を、少なくとも一方に加熱装置が設けられた一対の定着ローラ間において加熱させて、上記のトナー画像を記録媒体に加熱定着させるにあたり、一方の定着ローラと接触して回転するように第1ローラを設け、この第1ローラの外周面を上記の定着ローラの外周面よりも離型性能の低い材料で構成したため、記録媒体に定着されなかったトナーが上記の定着ローラに付着しても、このトナーが定着ローラから適切に第1ローラに回収されるようになる。
そして、本発明に係る定着装置においては、上記の第1ローラの外周面に、耐熱性の樹脂繊維で構成されたブラシが設けられたブラシローラを圧接させて回転させるようにしたため、上記のように第1ローラに回収されたトナーがこのブラシローラによって第1ローラから確実に除去されるようになり、従来のように第1ローラに回収されたトナーが定着ローラに戻るのも防止されるようになる。
また、上記のブラシローラとして、ブラシが設けられた帯状の基布をローラ部材の外周面にスパイラル状に巻き付けたものを用いると、ブラシの繋ぎ目がローラ部材の軸方向に沿って形成されるということがなく、上記のようにブラシローラにより第1ローラに回収されたトナーを除去させる際に、ブラシの繋ぎ目部分においてトナーの除去が適切に行われなくなるということがなく、第1ローラに回収されたトナーがこのブラシローラによって一定した状態で確実に除去されるようになると共に、ブラシが設けられた帯状の基布がブラシローラから剥がれるのも防止されるようになる。
そして、上記のような定着装置を用いた本発明の画像形成装置においては、上記のようにトナー画像が形成された記録媒体を一対の定着ローラ間において加熱させて、トナー画像を記録媒体に加熱定着させるにあたり、定着ローラの外周面にトナーが付着しても、このトナーが定着ローラから第1ローラに効率よく回収されると共に、このように第1ローラに回収されたトナーが上記のブラシローラによって第1ローラから確実に除去されるようになり、定着ローラの外周面に付着したトナーによって記録媒体が汚れたりするのが確実に防止されるようになる。
次に、この発明の実施形態に係る画像形成装置及び定着装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る画像形成装置及び定着装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態に係る画像形成装置においては、黄色,マゼンタ色,シアン色,黒色の異なった色彩のトナーを収容させた4つの現像装置11に対応させて、4つの感光体ドラムからなる像担持体10を設けている。
そして、この画像形成装置においては、上記の各像担持体10を回転させて、各像担持体10の外周面をそれぞれ帯電装置12により帯電させ、このように帯電された各像担持体10に対して、それぞれ露光装置13により画像情報に従った露光を行って、各像担持体10の外周面にそれぞれ静電潜像を形成し、対応する各現像装置11からそれぞれ所定の色彩のトナーを上記の各像担持体10に供給して現像を行い、各像担持体10の外周面にそれぞれの色彩のトナー画像を形成する。
次いで、上記の各像担持体10に形成されたそれぞれの色彩のトナー画像を、ローラ14に架け渡されて駆動される中間転写ベルトからなる中間転写体15にそれぞれローラ状になった一次転写装置16により順々に一次転写させて、この中間転写体15の上にフルカラーのトナー画像を形成する一方、転写後の各像担持体10の外周面に残留しているトナーをそれぞれ第1のブレード式クリーニング装置17によって各像担持体10の外周面から除去させる。
そして、上記のように中間転写体15の上に形成されたフルカラーのトナー画像を、この中間転写体15によりローラ状になった二次転写装置18と対向する位置に導くと共に、この画像形成装置の下部に収容されたシート状の記録媒体Sを、送りローラ19により中間転写体15と二次転写装置18との間に導き、上記の二次転写装置18により中間転写体15の上に形成されたフルカラーのトナー画像をこの記録媒体Sに二次転写させる。
その後は、このようにフルカラーのトナー画像が転写された記録媒体Sを一対の定着ローラ31,32が設けられた定着装置30に導き、この一対の定着ローラ31,32間において、上記のフルカラーのトナー画像を記録媒体Sに加熱定着させる一方、記録媒体Sに転写されずに中間転写体15に残ったトナーを第2のブレード式クリーニング装置20によって中間転写体15から除去させるようにしている。
次に、上記のような画像形成装置において、上記のようにフルカラーのトナー画像が転写された記録媒体Sを一対の定着ローラ31,32が設けられた定着装置30に導き、この一対の定着ローラ31,32間において、上記のフルカラーのトナー画像を記録媒体Sに加熱定着させる具体的な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
ここで、この実施形態における定着装置30においては、上記の一対の定着ローラ31,32として、図3に示すように、IH方式の外部加熱装置33からなる加熱装置33によって加熱される加熱ローラ31と、この加熱ローラ31に圧接させる加圧ローラ32とを用い、この加熱ローラ31と加圧ローラ32との間にトナー画像Tが転写された記録媒体Sを導いて、記録媒体Sにトナー画像Tを加熱定着させるようにしている。なお、上記の加熱ローラ31を加熱させる加熱装置33は、上記のようなIH方式の外部加熱装置33に限られず、IH方式の内部加熱装置やハロゲンヒーターランプ等の各種の加熱装置を用いることができる。
そして、上記の加熱ローラ31としては、上記のIH方式の外部加熱装置33に対応できるように、例えば、ステンレス製の芯金31aの外周を被覆するようにして、シリコーンスポンジゴム層31bと、厚みが35μm〜60μmの範囲になったNi電鋳スリーブ層31cと、厚みが150μm〜300μmの範囲になったシリコーンゴム層31dと、離型性能の高いペルフルオロアルコキシフッ素樹脂で構成されて厚みが30μm〜80μmの範囲になった表面層31eとを積層させたものを用いるようにしている。
また、上記の加圧ローラ32としては、例えば、鉄パイプ製の芯金32aの外周を被覆するようにして、シリコーンスポンジゴム層32bと、離型性能の高いペルフルオロアルコキシフッ素樹脂で構成されて厚みが30μm〜80μmの範囲になった表面層32cとを積層させたものを用いるようにしている。
また、この実施形態における定着装置30においては、上記の加圧ローラ32と接触して回転する第1ローラ34として、上記の加圧ローラ32の表面温度を均一化させる均熱ローラ34を設け、この均熱ローラ34の外周面を、上記の加圧ローラ32の外周面よりも離型性能の低い材料で構成するようにしている。
そして、このような均熱ローラ34としては、例えば、アルミニウムパイプ製の芯金34aの外周に、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂とポリテトラフルオロエチレンとを1:1の重量比で混合させた混合体にカーボンブラックを1〜3重量%の割合で分散させた塗料を、プライマー材を介して塗装し、これを焼成加工して膜厚が15μm〜30μmの範囲になった表面層34bを設けたものを用いるようにしている。なお、上記のペルフルオロアルコキシフッ素樹脂で構成した加熱ローラ31の表面層31eや加圧ローラ32の表面層32cに対する純水の接触角は103°〜108°であるのに対して、上記のようにペルフルオロアルコキシフッ素樹脂とポリテトラフルオロエチレンとを1:1の重量比で混合させた混合体を用いた均熱ローラ34の表面層34bに対する純水の接触角は95°〜100°であり、加熱ローラ31の表面層31eや加圧ローラ32の表面層32cに比べて、均熱ローラ34の表面層34bの離型性が低くなっていた。
また、この実施形態では、上記の均熱ローラ34の表面層34bに、加熱ローラ31の表面層31eや加圧ローラ32の表面層32cよりも離型性の低いペルフルオロアルコキシフッ素樹脂とポリテトラフルオロエチレンとの混合体を用いるようにしたが、その他の離型性の低い材料を用いることも可能である。また、この均熱ローラ34に金属製のローラを用いると共に、この均熱ローラ34の外周面の離型性を低くするように、この金属製のローラの外周面に梨地処理を施し、その表面粗さRaを3μm〜15μmの範囲にすることもできる。
さらに、この実施形態における定着装置30においては、耐熱性の樹脂繊維で構成されたブラシ35aが設けられたブラシローラ35を上記の均熱ローラ34の外周面に圧接させて回転させるようにしている。
そして、このようなブラシローラ35としては、例えば、図4(A),(B)及び図5に示すように、多数のブラシ35aが設けられた帯状の基布35bを使用し、この帯状の基布35bをローラ部材35cの外周面にスパイラル状に巻き付けたものを用いるようにしている。
ここで、上記のブラシローラ35においては、例えば、上記のブラシ35aのブラシ径が15±0.2デニール程度で、ブラシ長さが1.5mm〜3.5mmの範囲にあるものを用いるようにし、ブラシの密度が20000本/inch2以上、好ましくは50000本/inch2以上、より好ましくは60000本/inch2以上のものを用いるようにする。
そして、このような実施形態における定着装置30において、図3に示すように、上記の加熱ローラ31と加圧ローラ32との間にトナー画像Tが転写された記録媒体Sを導き、この記録媒体Sにトナー画像Tを加熱定着させるようにした場合において、トナー画像Tにおけるトナーの一部が記録媒体Sに定着されずに、上記の加熱ローラ31の外周面に付着すると、このトナーが加熱ローラ31の外周面からこの加熱ローラ31よりも温度の低い加圧ローラ32の外周面に移行されるようになる。
次いで、このように加圧ローラ32の外周面に移行されたトナーは、この加圧ローラ32の外周面よりも離型性能の低い材料で構成された上記の均熱ローラ34の外周面に移行されて、加圧ローラ32からこの均熱ローラ34に適切に回収されるようになる。そして、このように均熱ローラ34に回収されたトナーが、上記のブラシローラ35に設けられた上記のブラシ35aによって、均熱ローラ34の外周面から適切に除去されるようになる。
そして、このようにトナー画像Tが転写された記録媒体Sを加熱ローラ31と加圧ローラ32との間に導き、この記録媒体Sにトナー画像Tを加熱定着させるにあたり、記録媒体Sに定着されないトナーが加熱ローラ31や加圧ローラ32に付着しても、このトナーが上記のように均熱ローラ34の外周面に適切に回収され、ブラシローラ35のブラシ35aによりこの均熱ローラ34の外周面から適切に除去される結果、加熱ローラ31や加圧ローラ32の外周面に付着したトナーによって記録媒体Sが汚れたりするのが確実に防止されるようになる。
次に、上記のような定着装置を用いた実施例について説明し、この実施例の定着装置を用いた場合には、加熱ローラや加圧ローラの外周面に付着したトナーによる画像ノイズの発生が抑制されることを、比較例を挙げて明らかにする。
ここで、以下の実施例1,2及び比較例1においては、モノクロ印刷45枚/分、カラー印刷35枚/分の市販のカラー画像形成装置(コニカミノルタ社製:bizhub C450)における定着装置を改造させたものを用いるようにした。
ここで、実施例1,2及び比較例1においては、上記の実施形態の定着装置に示すように、加熱ローラとして、ステンレス製の芯金の外周を被覆するようにして、シリコーンスポンジゴム層とNi電鋳スリーブ層とシリコーンゴム層と離型性能の高いペルフルオロアルコキシフッ素樹脂で構成された表面層とを積層させたものを用いるようにした。また、加圧ローラとしても、上記のように鉄パイプ製の芯金の外周を被覆するようにして、シリコーンスポンジゴム層と離型性能の高いペルフルオロアルコキシフッ素樹脂で構成された表面層とを積層させたものを用いるようにした。さらに、均熱ローラとしても、上記のようにアルミニウムパイプ製の芯金の外周に、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂とポリテトラフルオロエチレンとを1:1の重量比で混合させた混合体にカーボンブラックを1〜3重量%の割合で分散させた塗料を、プライマー材を介して塗装し、これを焼成加工させて表面層を設けたものを用いるようにした。
そして、実施例1,2においては、上記の実施形態の定着装置に示すように、耐熱性の樹脂繊維で構成されたブラシが設けられたブラシローラを上記の均熱ローラの外周面に圧接させて回転させるようにする一方、比較例1においては、上記のようなブラシローラを設けないようにした。
ここで、実施例1ではブラシの密度が21000本/inch2になったブラシローラを、実施例2ではブラシの密度が64000本/inch2になったブラシローラを用い、それぞれブラシローラを均熱ローラに対して1.1倍の周速比で回転させて、均熱ローラに回収されたトナーをそれぞれのブラシローラにより均熱ローラの外周面から除去させるようにした。
そして、上記のように定着装置を改造させた各カラー画像形成装置を用い、それぞれ画像部が20%の文字画像を記録媒体に印字させて、500枚の画像形成を連続して行い、加熱ローラや加圧ローラの外周面に付着したトナーによる画像ノイズの発生率を求め、その結果を下記の表1に示した。
Figure 2008026373
この結果、耐熱性の樹脂繊維で構成されたブラシが設けられたブラシローラを均熱ローラの外周面に圧接させて回転させるようにした実施例1,2のものにおいては、上記のようなブラシローラを設けていない比較例1のものに比べて、画像ノイズの発生率が大幅に低下しており、特に、ブラシの密度が64000本/inch2になったブラシローラを用いた実施例2のものにおいては、画像ノイズの発生がなくなっていた。
従来の定着装置によってトナー画像を記録媒体に加熱定着させる状態を示した概略説明図である。 本発明の定着装置を用いる画像形成装置の一実施形態を示した概略説明図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置によってトナー画像を記録媒体に加熱定着させる状態を示した概略説明図である。 上記の実施形態の定着装置に用いるブラシローラを製造するのに使用する多数のブラシが設けられた帯状の基布を示した部分側面図及び部分平面図である。 上記の実施形態の定着装置に用いるブラシローラを製造する状態を示した概略説明図である。
符号の説明
10 像担持体
11 現像装置
12 帯電装置
13 露光装置
14 ローラ
15 中間転写体
16 一次転写装置
17 第1のブレード式クリーニング装置
18 二次転写装置
19 送りローラ
20 第2のブレード式クリーニング装置
30 定着装置
31 加熱ローラ(定着ローラ)
31a 芯金
31b シリコーンスポンジゴム層
31c Ni電鋳スリーブ層
31d シリコーンゴム層
31e 表面層
32 加圧ローラ(定着ローラ)
32a 芯金
32b シリコーンスポンジゴム層
32c 表面層
33 IH方式の外部加熱装置(加熱装置)
34 均熱ローラ(第1ローラ)
34a 芯金
34b 表面層
35 ブラシローラ
35a ブラシ
35b 基布
35c ローラ部材
S 記録媒体
T トナー画像

Claims (6)

  1. トナー画像が形成された記録媒体を、少なくとも一方に加熱装置が設けられた一対の定着ローラ間において加熱させ、上記のトナー画像を記録媒体に加熱定着させるようにした定着装置において、上記の一方の定着ローラと接触して回転するように第1ローラを設け、この第1ローラの外周面外周面を定着ローラの外周面よりも離型性能の低い材料で構成すると共に、耐熱性の樹脂繊維で構成されたブラシが設けられたブラシローラを上記の第1ローラの外周面に圧接させて回転させるようにしたことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、上記の第1ローラが、上記のように接触して回転する定着ローラの表面温度を均一化させる均熱ローラであることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の定着装置において、上記の定着ローラの外周面が離型性能の高い樹脂で被覆されていることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の定着装置において、上記の一対の定着ローラとして、加熱装置を備えた加熱ローラとこの加熱ローラに圧接させる加圧ローラとを用い、この加圧ローラと接触して回転するように上記の第1ローラを設けたことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の定着装置において、上記のブラシローラとして、ブラシが設けられた帯状の基布をローラ部材の外周面にスパイラル状に巻き付けたものを用いたことを特徴とする定着装置。
  6. トナー画像が形成された記録媒体を、少なくとも一方に加熱装置が設けられた一対の定着ローラ間において加熱させ、上記のトナー画像を記録媒体に加熱定着させる定着装置として、上記の請求項1〜5の何れか1項に記載した定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
JP2006195474A 2006-07-18 2006-07-18 定着装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4893132B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006195474A JP4893132B2 (ja) 2006-07-18 2006-07-18 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006195474A JP4893132B2 (ja) 2006-07-18 2006-07-18 定着装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008026373A true JP2008026373A (ja) 2008-02-07
JP4893132B2 JP4893132B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=39117109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006195474A Expired - Fee Related JP4893132B2 (ja) 2006-07-18 2006-07-18 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4893132B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011022263A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置
JP2017090621A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 コニカミノルタ株式会社 定着装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1138813A (ja) * 1997-07-24 1999-02-12 Ricoh Co Ltd 定着装置
JP2004038022A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1138813A (ja) * 1997-07-24 1999-02-12 Ricoh Co Ltd 定着装置
JP2004038022A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011022263A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置
JP2017090621A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 コニカミノルタ株式会社 定着装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4893132B2 (ja) 2012-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4188385B2 (ja) 定着装置およびこれを備えた画像形成装置、ならびに定着装置の制御プログラムおよびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP5403344B2 (ja) シート材及び画像形成装置
JP4528258B2 (ja) 画像形成装置
JP5029653B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5495892B2 (ja) 定着装置
JP4551932B2 (ja) 定着装置、及びこれを備えた画像形成装置
JP2011022263A (ja) 定着装置
JP4210486B2 (ja) ベルト定着装置及び画像形成装置
JP4893132B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006330320A (ja) 定着方法、定着装置及び画像形成装置
JP5899003B2 (ja) 定着装置および定着装置を備えた画像形成装置
JP5011149B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2009294453A (ja) 定着装置
JP2002278338A (ja) 定着装置及びその定着装置を有する画像形成装置
JPH07302012A (ja) 定着装置
JP2003270987A (ja) ベルト定着装置
JP5207063B2 (ja) 分離装置及び画像形成装置
JP2009175381A (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5347320B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2016180792A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5058832B2 (ja) 定着装置、及びこれを備えた画像形成装置
JP4934350B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JP2007102043A (ja) 定着用ローラ、定着装置、および画像形成装置
JP2016136231A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006106034A (ja) 定着装置およびこれを備える画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111122

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4893132

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees