JP2008023670A - 硬質被覆層が高速重切削加工ですぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 WC基超硬合金またはTiCN基サーメットで構成された工具基体の表面に、(a)下部層としてTi化合物層、(b)中間層として、特定な組成式を満足するTiとAlとZrの複合炭窒酸化物層、(c)上部層として、化学蒸着した状態でα型の結晶構造を有し、特定な組成式を満足するAlとCrの複合酸化物層を設け、さらに、該上部層は、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)面(10−10)面の法線がなす傾斜角を測定し特定な構成原子共有格子点分布グラフを示すAlとZrの複合酸化物層で構成する。
【選択図】図4
Description
(a)下部層が、Tiの炭化物(以下、TiCで示す)層、窒化物(以下、同じくTiNで示す)層、炭窒化物(以下、TiCNで示す)層、炭酸化物(以下、TiCOで示す)層、および炭窒酸化物(以下、TiCNOで示す)層のうちの1層または2層以上からなり、かつ3〜20μmの全体平均層厚を有するTi化合物層、
(b)上部層が、1〜15μmの平均層厚、および化学蒸着した状態でα型の結晶構造を有する酸化アルミニウム[以下、α型Al2O3で示す)層、
以上(a)および(b)で構成された硬質被覆層を蒸着形成してなる被覆工具が知られており、この被覆工具が、例えば各種の鋼や鋳鉄などの連続切削や断続切削に用いられることも良く知られるところである。
(a)従来被覆工具の硬質被覆層を構成する上部層としてのα型Al2O3層は、すぐれた高温硬さと耐熱性を備えており、この層は、例えば、通常の化学蒸着装置にて、
反応ガス組成:容量%で、AlCl3:2〜4%、CO2:3〜8%、HCl:1.5〜3%、H2S:0.05〜0.2%、H2:残り、
反応雰囲気温度:950〜1100℃、
反応雰囲気圧力:6〜10kPa、
の条件(通常条件という)で、Ti化合物層(従来被覆工具の下部層)上に蒸着形成されるが、このようなTi化合物層(下部層)とα型Al2O3層(上部層)からなる硬質被覆層では、既に述べたように、高速重切削加工において十分に満足できる高温強度と耐チッピング性を備えていないこと。
反応ガス組成(容量%);TiCl4:2〜4%、AlCl3:0.1〜0.5%、ZrCl4:0.1〜0.5%、CH4:2.5〜4%、CO2:0.02〜0.05%、N2:15〜20%、H2:残り、
反応雰囲気温度;980〜1020℃、
反応雰囲気圧力;5〜8kPa、
の条件で、
組成式:(Ti1−X−YAlXZrY)CαNβOγ、(但し、X:0.003〜0.1、Y:0.003〜0.1であり、また、α:0.3〜0.6、β:0.3〜0.6、γ:0.05〜0.3で、かつ、α+β+γ=1)を満足するTiとAlとZrの複合炭窒酸化物層を、0.2〜2μmの平均層厚で中間層として形成すると、
上記TiとAlとZrの複合炭窒酸化物層(以下、「(Ti,Al,Zr)CNO中間層」という)は、所定の高温強度を備えるとともに、下部層(Ti化合物層)との密着性、接合強度が非常にすぐれた層であること。
反応ガス組成:容量%で、AlCl3:2.3〜4%、ZrCl4:0.02〜0.13%、CO2:3〜8%、HCl:1.5〜3%、H2S:0.05〜0.2%、H2:残り、
反応雰囲気温度:1020〜1050℃、
反応雰囲気圧力:6〜10kPa、
の条件で、
組成式:(Al1−QZrQ)2O3、(ただし、原子比で、Q:0.003〜0.05)を満足し、かつ、平均層厚1〜15μmのAlとZrの複合酸化物(以下、(Al,Zr)2O3で示す)層を上部層として形成すると、(Ti,Al,Zr)CNO中間層上に蒸着形成されたこの(Al,Zr)2O3層は、化学蒸着した状態でα型の結晶構造を有し、かつα型Al2O3層に比して、高温強度が一段と向上した層であり、加えて、(Ti,Al,Zr)CNO中間層との密着性、接合強度も非常に優れた層であること。
電界放出型走査電子顕微鏡を用い、図2(a),(b)に概略説明図で例示される通り、表面研磨面の測定範囲内に存在する結晶粒個々に電子線を照射して、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)面および(10−10)面の法線がなす傾斜角[図2(a)には前記結晶面の傾斜角が0度の場合、同(b)には傾斜角が45度の場合を示しているが、これらの角度を含めて前記結晶粒個々のすべての傾斜角]を測定し、この場合前記結晶粒は、上記の通り上記従来α型Al2O3層では格子点にAlおよび酸素、また上記改質α型(Al,Zr)2O3層ではAl、Zr、および酸素からなる構成原子がそれぞれ存在するコランダム型六方最密晶の結晶構造を有し、この結果得られた測定傾斜角に基づいて、相互に隣接する結晶粒の界面で、前記構成原子のそれぞれが前記結晶粒相互間で1つの構成原子を共有する格子点(構成原子共有格子点)の分布を算出し、前記構成原子共有格子点間に構成原子を共有しない格子点がN個(ただし、Nはコランダム型六方最密晶の結晶構造上2以上の偶数となるが、分布頻度の点からNの上限を28とした場合、4、8、14、24、および26の偶数は存在せず)存在する構成原子共有格子点形態をΣN+1で現し、個々のΣN+1がΣN+1全体に占める分布割合を示す構成原子共有格子点分布グラフを作成した場合(この場合前記の結果から、Σ5、Σ9、Σ15、Σ25、およびΣ27の構成原子共有格子点形態は存在しないことになる)、上記従来α型Al2O3層は、図5に例示される通り、Σ3の分布割合が30%以下の相対的に低い構成原子共有格子点分布グラフを示すのに対して、前記改質α型(Al,Zr)2O3層は、図4に例示される通り、Σ3の分布割合が50〜80%のきわめて高い構成原子共有格子点分布グラフを示すこと。
なお、上記の改質α型(Al,Zr)2O3層および従来α型Al2O3層において、相互に隣接する結晶粒の界面における構成原子共有格子点形態のうちのΣ3、Σ7、およびΣ11の単位形態を模式図で例示すると図3(a)〜(c)に示される通りとなること。
以上(a)〜(g)に示される研究結果を得たのである。
(a)下部層が、3〜20μmの全体平均層厚を有するTiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層、および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなるTi化合物層、
(b)中間層が、0.2〜2μmの平均層厚を有し、さらに、
組成式:(Ti1−X−YAlXZrY)CαNβOγ、(但し、X:0.003〜0.1、Y:0.003〜0.1であり、また、α:0.3〜0.6、β:0.3〜0.6、γ:0.05〜0.3で、かつ、α+β+γ=1)
を満足するTiとAlとZrの複合炭窒酸化物層、
(c)上部層が、1〜15μmの平均層厚、および化学蒸着した状態でα型の結晶構造を有し、さらに、
組成式:(Al1−QZrQ)2O3、(ただし、原子比で、Q:0.003〜0.05)、
を満足すると共に、電界放出型走査電子顕微鏡を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)面および(10−10)面の法線がなす傾斜角を測定し、この場合前記結晶粒は、格子点にAl、Zr、および酸素からなる構成原子がそれぞれ存在するコランダム型六方最密晶の結晶構造を有し、この結果得られた測定傾斜角に基づいて、相互に隣接する結晶粒の界面で、前記構成原子のそれぞれが前記結晶粒相互間で1つの構成原子を共有する格子点(構成原子共有格子点)の分布を算出し、前記構成原子共有格子点間に構成原子を共有しない格子点がN個(ただし、Nはコランダム型六方最密晶の結晶構造上2以上の偶数となるが、分布頻度の点からNの上限を28とした場合、4、8、14、24、および26の偶数は存在せず)存在する構成原子共有格子点形態をΣN+1で現した場合、個々のΣN+1がΣN+1全体に占める分布割合を示す構成原子共有格子点分布グラフにおいて、Σ3に最高ピークが存在し、かつ前記Σ3のΣN+1全体に占める分布割合が50〜80%である構成原子共有格子点分布グラフを示すAlとZrの複合酸化物層、
以上(a)〜(c)で構成された硬質被覆層を蒸着形成してなる、硬質被覆層が高速重切削加工ですぐれた耐チッピング性を発揮する被覆工具(表面被覆切削工具)に特徴を有するものである。
(a)下部層(Ti化合物層)
Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層、および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなるTi化合物層は、硬質被覆層の下部層として存在し、自身の具備するすぐれた高温強度によって硬質被覆層の高温強度向上に寄与するほか、工具基体と(Ti,Al,Zr)CNO中間層のいずれにも強固に密着し、よって硬質被覆層の工具基体に対する接合強度を向上させる作用を有するが、その平均層厚が3μm未満では、前記作用を十分に発揮させることができず、一方その平均層厚が20μmを越えると、特に高熱発生を伴う高速重切削では熱塑性変形を起し易くなり、これが偏摩耗の原因となることから、その平均層厚を3〜20μmと定めた。
(Ti,Al,Zr)CNO中間層は、下部層(Ti化合物層)および上部層(改質α型(Al,Zr)2O3層)のいずれとも強い密着性を有し、また、その接合強度も高いため、この(Ti,Al,Zr)CNO中間層を介在することによって、硬質被覆層全体としてすぐれた高温強度を備えた層を形成するが、(Ti,Al,Zr)CNO中間層における構成成分であるAl成分の含有割合(原子比)を示すX値が0.003未満の場合、あるいは、Zr成分の含有割合(原子比)を示すY値が0.003未満の場合には、上部層である改質α型(Al,Zr)2O3層との密着性、接合強度が低下し、一方、X値が0.1を超えた場合、あるいは、Y値が0.1を超えた場合には、下部層であるTi化合物層とのとの密着性、接合強度が低下するため、上部層及び下部層のいずれともすぐれた密着性および接合強度を確保するという観点から、(Ti,Al,Zr)CNO中間層におけるAl成分の含有割合を示すX値を0.003〜0.1、また、Zrの含有割合を示すY値を0.003〜0.1の範囲に定めた。
また、同じく(Ti,Al,Zr)CNO中間層における構成成分であるCの含有割合(原子比)を示すα値、Nの含有割合(原子比)を示すβ値、Oの含有割合(原子比)を示すγ値についても、下部層であるTi化合物層、あるいは、上部層である改質α型(Al,Zr)2O3層との密着性、接合強度の観点から、それぞれを所定の数値範囲に定めた。すなわち、α値、β値が0.3未満の場合には、下部層であるTi化合物層との密着性、接合強度が低下し、一方、α値、β値が0.6を超えると、相対的にOの含有割合が減少するため、上部層である改質α型(Al,Cr)2O3層との密着性、接合強度が低下すること、さらに、γ値が0.05未満の場合には、上部層との密着性、接合強度が低下し、一方、γ値が0.3を超える場合には、下部層との密着性、接合強度が低下することから、α値、β値およびγ値を、それぞれ、0.3〜0.6、0.3〜0.6、0.05〜0.3という数値範囲に定めた。
さらに、(Ti,Al,Zr)CNO中間層は、その層厚が0.2μm未満では、層厚が薄すぎるため密着性、接合強度の確保を期待することはできず、一方、2μmを超えると、硬質被覆層全体としての耐摩耗性が低下傾向を示すようになることから、(Ti,Al,Zr)CNO中間層の層厚を、0.2〜2μmの範囲に定めた。
改質α型(Al,Zr)2O3層の構成成分であるAlは層の高温硬さおよび耐熱性を向上させ、同Zr成分には、構成原子共有格子点分布グラフでのΣ3の分布割合を50%以上に高め、層の高温強度を向上させる作用を有するが、この場合Zrの含有割合を示すQ値が原子比で0.003未満では前記作用に所望の向上効果を確保することができず、一方同Q値が0.05を越えると構成原子共有格子点分布グラフでのΣ3の分布割合が50%未満となってしまい、所望の高温強度の確保が困難になることから、前記Q値を0.003〜0.05と定めた。
また、上記の改質α型(Al,Zr)2O3層の構成原子共有格子点分布グラフにおけるΣ3の分布割合は、反応ガスを構成するAlCl3、ZrCl4、CO2およびHClの含有割合、さらに雰囲気反応圧力によっても調整することができ、そして、Σ3の分布割合は高ければ高いほど望ましいが、Σ3の分布割合を80%を越えて高くすることは層形成上困難であることから、Σ3の分布割合を50〜80%の範囲に定めた。
いずれにしても、構成原子共有格子点分布グラフにおけるΣ3の分布割合が50〜80%である改質α型(Al,Zr)2O3層は、従来α型Al2O3層自体のもつすぐれた高温硬さと耐熱性に加えて、さらに一段とすぐれた高温強度を有するため、高速重切削という厳しい切削条件であっても、硬質被覆層へのチッピング発生を十分に防止し得るが、上記改質α型(Al,Zr)2O3層の平均層厚が1μm未満ではこの層が有する前記特性を硬質被覆層に十分に具備せしめることができず、一方、その平均層厚が15μmを越えると、偏摩耗の原因となる熱塑性変形が発生し易くなり、摩耗が加速するようになることから、その平均層厚を1〜15μmと定めた。
すなわち、上記構成原子共有格子点分布グラフは、上記の改質α型(Al,Zr)2O3層および従来α型Al2O3層の表面を研磨面とした状態で、電界放出型走査電子顕微鏡の鏡筒内にセットし、前記研磨面に70度の入射角度で15kVの加速電圧の電子線を1nAの照射電流で、前記表面研磨面の測定範囲内に存在する結晶粒個々に照射して、電子後方散乱回折像装置を用い、30×50μmの領域を0.1μm/stepの間隔で、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)面および(10−10)面の法線がなす傾斜角を測定し、この結果得られた測定傾斜角に基づいて、相互に隣接する結晶粒の界面で、前記構成原子のそれぞれが前記結晶粒相互間で1つの構成原子を共有する格子点(構成原子共有格子点)の分布を算出し、前記構成原子共有格子点間に構成原子を共有しない格子点がN個(ただし、Nはコランダム型六方最密晶の結晶構造上2以上の偶数となるが、分布頻度の点からNの上限を28とした場合、4、8、14、24、および26の偶数は存在せず)存在する構成原子共有格子点形態をΣN+1で現した場合、個々のΣN+1がΣN+1全体に占める分布割合を求めることにより作成した。
なお、図4は、本発明被覆工具10の改質α型(Al,Zr)2O3層の構成原子共有格子点分布グラフ、図5は、従来被覆工具4の従来α型Al2O3層の構成原子共有格子点分布グラフをそれぞれ示すものである。
[切削条件A]
被削材:JIS・S20Cの丸棒、
切削速度: 450 m/min、
切り込み: 2.7 mm、
送り: 0.8 mm/rev、
切削時間: 10 分、
の条件での炭素鋼の乾式高速高送り切削試験(通常の切削速度および送りは、それぞれ250m/min、0.3mm/rev)、
[切削条件B]
被削材:JIS・SCM420の丸棒、
切削速度: 400 m/min、
切り込み: 4.8 mm、
送り: 0.3 mm/rev、
切削時間: 5 分、
の条件での合金鋼の乾式高速高切込み切削試験(通常の切削速度および切り込みは、それぞれ250m/min、2mm)、
[切削条件C]
被削材:JIS・FC300の丸棒、
切削速度: 530 m/min、
切り込み: 5.5 mm、
送り: 0.40 mm/rev、
切削時間: 5 分、
の条件での鋳鉄の湿式高速高切込み切削試験(通常の切削速度および切り込み は、それぞれ250m/min、2.5mm)
を行い、いずれの切削試験でも切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。この測定結果を表7に示した。
Claims (1)
- 炭化タングステン基超硬合金または炭窒化チタン基サーメットで構成された工具基体の表面に、
(a)下部層が、3〜20μmの全体平均層厚を有するTiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層、および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなるTi化合物層、
(b)中間層が、0.2〜2μmの平均層厚を有し、さらに、
組成式:(Ti1−X−YAlXZrY)CαNβOγ、(但し、X:0.003〜0.1、Y:0.003〜0.1であり、また、α:0.3〜0.6、β:0.3〜0.6、γ:0.05〜0.3で、かつ、α+β+γ=1)
を満足するTiとAlとZrの複合炭窒酸化物層、
(c)上部層が、1〜15μmの平均層厚、および化学蒸着した状態でα型の結晶構造を有し、さらに、
組成式:(Al1−QZrQ)2O3、(ただし、原子比で、Q:0.003〜0.05)、
を満足すると共に、電界放出型走査電子顕微鏡を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)面および(10−10)面の法線がなす傾斜角を測定し、この場合前記結晶粒は、格子点にAl、Zr、および酸素からなる構成原子がそれぞれ存在するコランダム型六方最密晶の結晶構造を有し、この結果得られた測定傾斜角に基づいて、相互に隣接する結晶粒の界面で、前記構成原子のそれぞれが前記結晶粒相互間で1つの構成原子を共有する格子点(構成原子共有格子点)の分布を算出し、前記構成原子共有格子点間に構成原子を共有しない格子点がN個(ただし、Nはコランダム型六方最密晶の結晶構造上2以上の偶数となるが、分布頻度の点からNの上限を28とした場合、4、8、14、24、および26の偶数は存在せず)存在する構成原子共有格子点形態をΣN+1で現した場合、個々のΣN+1がΣN+1全体に占める分布割合を示す構成原子共有格子点分布グラフにおいて、Σ3に最高ピークが存在し、かつ前記Σ3のΣN+1全体に占める分布割合が50〜80%である構成原子共有格子点分布グラフを示すAlとZrの複合酸化物層、
以上(a)〜(c)で構成された硬質被覆層を蒸着形成してなる、硬質被覆層が高速重切削加工ですぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具。
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