JP2008021474A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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直樹 和田
Tetsuya Shoji
哲也 庄子
Atsushi Kimihira
淳 公平
Enmei Ko
遠明 黄
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Abstract

【課題】筐体の後部側略中央部に配置される誘導加熱コイルで加熱される鍋の温度分布を均一化させるとともに、該誘導加熱コイルに設けられた温度検知器で鍋の温度を正確に捉え、保温や煮込み等の自動調理を可能にする。
【解決手段】筐体2の前面側左右と、後部側略中央部に誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,誘導加熱コイル中央13cを備えた誘導加熱調理器において、3つの誘導加熱コイル13a,13b,13cは、環状の内側誘導加熱コイル13a1,13b1,13c1と、その外側に隙間15を設けて配置された外側誘導加熱コイル13a2,13b2,13c2とで形成し、かつ、誘導加熱コイル中央13cは、内側誘導加熱コイル13c1の中心部にのみ温度検知器18を設置した。
【選択図】図3

Description

本発明は、筐体内に複数個の誘導加熱コイルを備え、その上面に耐熱ガラス製のトッププレートを配置した誘導加熱調理器に関するものである。
従来、調理用の鍋を加熱する加熱調理器としては、ガスレンジ等の炎を熱源とする加熱調理器が大多数を占めていた。
近年、住宅用機器を全て電化するといった、所謂オール電化住宅の流れが顕著になりつつある。この一環として、加熱調理器として鍋の渦電流を利用して鍋そのものを発熱させる電磁誘導加熱調理器が見直されている。誘導加熱調理器として、現在、筐体の前面側左右に配置された二口のコンロが誘導加熱式で、これらのコンロとコンロとの間の後部側略中央部に配置されたコンロがラジエントヒータ等を用いたヒータ式の加熱調理器が一般的である。
ところで、この筐体の後部側略中央部に配置されたヒータ式のコンロは、ヒータ式であるが故、熱伝導によって鍋を加熱するタイプである。これは、鍋を載置するトッププレートをヒータによって熱して、その熱を鍋に伝える構造である。このためにトッププレートが高温になると云った欠点がある。このことは、コンロ及びその周辺が熱くならない誘導加熱方式の利点に反する。
そこで、3つのコンロ全てを誘導加熱方式とする調理器が望まれており、事実、特許文献1,2,3には、本体の後部側略中央部に設けられたコンロも誘導加熱式とし、全てのコンロを誘導加熱式とした加熱調理器が記載されている。
これらの誘導加熱調理器は、主な調理個所となっているのが筐体の前面側左右の誘導加熱コイルであり、出力が3kW程度と大きく、機能も充実していて揚げ物,炒め物,自動湯沸かし、自動炊飯等の自動調理が可能となっている。また、大きな調理鍋にも対応できるように一般的にコイル直径が略200mmとなっている。
これに対して、筐体の後部側略中央部の誘導加熱コイルは、筐体自体が規格化されたキッチンに埋め込んで設置されることから上面形状が略長方形になっていて奥行きが狭いことや、使用者から遠い位置にあり、使い勝手上の制約を受けるため、煮物や保温などの放置しておける調理が中心となる。そのために、必要な出力は、筐体の前面側左右に設けられた誘導加熱コイルの出力3kWに比べて小さい出力1.6kW 程度で十分であり、コイル直径も略150mmの小径でその性能を満足することができる。
一方、前記した筐体の前面側左右の誘導加熱コイルは、出力が3kW程度と大きいため、鍋を加熱した場合、加熱開始初期段階では、鍋の中央部よりも鍋の周辺部の方が早く温度上昇して高温になってしまうため、特許文献4に示すように、コイル自体を環状の内側誘導加熱コイルと、その外側に隙間を設けて配置した外側誘導加熱コイルで形成し、両コイルで発生する磁束を分散させて鍋の温度分布を均一化するようにし、さらに、内側誘導加熱コイルの中心部に第1の温度検知器、内側誘導加熱コイルと外側誘導加熱コイルとの隙間に第2の温度検知器を夫々配置し、温度上昇の早い第2の温度検知器による出力の制御動作のあとに第1の温度検知器による出力の制御動作を行わせるようにして加熱開始初期の鍋の局部的な温度上昇を抑制し、鍋の温度の均一化を図るようにしている。
これに対して、筐体の後部側略中央部に配置された誘導加熱コイルは、上記したように出力が1.6kW 程度で、コイル直径も略150mmの小径であることからコイル自体の巻き方は特許文献1,2,3に示すように、所謂シングル巻きでも煮込みや湯沸かし、保温を行うだけの出力が十分に得られるようになっている。
特開2004−319350号公報 特開平3−114173号公報 特開2002−8842号公報 特許第2822555号公報
従来の誘導加熱装置においては、上記したように筐体の前面側左右の誘導加熱コイルは、コイル自体を環状の内側誘導加熱コイルと、その外側に隙間を設けて配置した外側誘導加熱コイルで形成し、かつ、内側誘導加熱コイルの中心部に第1の温度検知器、内側誘導加熱コイルと外側誘導加熱コイルとの隙間に第2の温度検知器を夫々設置し、第2の温度検知器による出力の制御動作のあとに第1の温度検知器による出力の制御動作を行わせるようにしているため、加熱開始初期の鍋の局部的な温度上昇を抑制し、鍋の温度の均一化を図ることができる。
これに対して、筐体の後部側略中央部に配置された誘導加熱コイルは、出力が1.6kW程度で、コイル直径も略150mmの小径であることから、コイル自体の巻き方は所謂シングル巻きで十分な出力が得られるものであるが、やはり鍋を加熱した場合、加熱開始初期段階では、鍋の中央部よりも周辺部の方が早く温度が上昇し、鍋の温度を均一化することが困難であった。
上記の課題を解決するために本発明の誘導加熱調理器は、筐体の前面側左右に配置された2つの誘導加熱コイルと、筐体の後部側略中央部に配置された1つの誘導加熱コイルと、これら3つの誘導加熱コイルの上面を覆い調理鍋を載せるトッププレートと、これらの誘導加熱コイルに電力を供給するインバータとを備えた誘導加熱調理器において、前記3つの誘導加熱コイルは、環状の内側誘導加熱コイルと、その外側に隙間を設けて配置された外側誘導加熱コイルとで形成され、前記筐体の前面側左右に配置された2つの誘導加熱コイルは、内側誘導加熱コイルの中心部に第1の温度検知器、内側誘導加熱コイルと外側誘導加熱コイルとの隙間に第2の温度検知器を夫々有し、前記筐体の後部側略中央部に配置された誘導加熱コイルは、内側誘導加熱コイルの中心部に温度検知器を有するものである。
本発明によれば、筐体の後部側略中央部に配置される誘導加熱コイルを、環状の内側誘導加熱コイルと外側誘導加熱コイルとの両コイルで発生磁束を分散させて鍋の温度分布を均一化させるとともに、温度検知器で鍋の温度を正確に捉えることができ、また、異常温度上昇の検出や、保温や煮込み等の自動調理が可能な誘導加熱調理器を提供することができる。
また、内側誘導加熱コイルの中心部にのみ設けた1個の温度検知器で鍋の温度を正確にとらえることができるため、原価の低減に寄与することができる。
以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。
図1から図6は本発明の誘導加熱調理器の一実施例を示している。図1に示されている調理器は、以下に詳細に説明するが、トッププレート3上の三個所に鍋載置部6a,6b,6cを設けたビルトイン型の誘導加熱調理器である。
尚、本実施例は、キッチンに嵌め込むビルトイン型でなく、キッチンに載置する据置型の加熱調理器であっても差し支えない。
加熱調理器の筐体2は、システムキッチン1の上面から落とし込んで設置することで組み込まれる。設置後は後述するロースター部4と操作部パネル5がシステムキッチン1の前面部から操作できるようになっている。
調理を行う際の調理鍋(図4,図5における符号20)は、筐体2の上面に配置された耐熱ガラス等からなるトッププレート3上に載置される。
調理鍋は、トッププレート3に描かれた載置部6に載置されることで調理可能となる。載置部6は、トッププレート3の前面側に載置部右6aと載置部左6bが配置され、これら両載置部6aおよび6bの間の後部側略中央部に載置部中央6cが配置されている。そして、トッププレート3下面の鍋載置部6a,6b,6cに対応した筐体2の上部には、調理鍋を加熱するための誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,誘導加熱コイル中央13cがそれぞれ設置されている。
載置部中央6cは、位置的に使用者の手の届きにくい場所である。このため、手前の載置部右6a,載置部左6bに調理鍋が置かれた状態で、載置部中央6c部に手を伸ばすと、載置部右6a,載置部左6bに置かれた調理鍋から調理中に発生する蒸気により、載置部中央6cで手を動かす調理は行いにくい。従って、載置部中央6cで行う調理の種類は、調理者があまり手を動かさなくても良い料理、主に煮込みや保温などの調理に適している。また、煮込みや保温は、出力も弱くて済み、最大消費電力も限りがあることから、載置部中央6cに設置する誘導加熱コイル中央13cの出力を、載置部右6a及び載置部左6bに対応して設置されている誘導加熱コイル右13a及び誘導加熱コイル左13bより弱くし、消費電力が小さくなるよう設定されている。具体的には、誘導加熱コイル右13aと誘導加熱コイル左13bは、略3kW、載置部中央6cに設置される誘導加熱コイル中央13cは、略1.6kWである。
図1及び図2において、トッププレート3の周囲には、端面を保護するためのフレーム14が設けられている。トッププレート3の手前の上端縁に取り付けられるフレーム前
14aと、プレート3の後方上端縁に取り付けられるフレーム後14bと、右側上端縁に取り付けられるフレーム右14cと、左側上端縁に取り付けられるフレーム左14dから構成されている。本例は4ピースにフレームを分割しているが、一体型でも2ピースでも何ピースでも可能であり、また、プレート3の4辺に取り付ける必要もなく、プレート3の手前だけ、後方だけ、前後の2辺だけ、若しくは左右の二辺だけでも良い。
筐体2の内部には、前記した発熱部材である誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,誘導加熱コイル中央13cや電子部品(図示せず)が設けられており、これらを冷却するために筐体2の後部上面の右側に外部から空気を吸込むための吸気口7が設けられている。この吸気口7は、同じく筐体2の後部上面の左側に設けた排気口8の右側に位置する。
吸気口7で吸入した空気は、本体2の内部で発熱する誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,誘導加熱コイル中央13cや電子部品を冷却した後に、排気口8から筐体2外に排出される。また、この排気口8からは、後述するロースター部4の廃熱も同時に排出される。
ロースター部4は、魚やピザ等を焼くためのもので、本体2前面部の左側若しくは右側に配置されており(本実施例では左側)、前面に中の焼け具合を覗き見できるロースタードア32、該ロースタードア32にハンドル11を備えている。なお、このロースター部4は、魚焼き専用ではないので、グリル若しくはオーブンと呼ぶこともある。
9は上面操作部で、複数のタクトスイッチで構成され、フレーム前14aに設けられており、誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,誘導加熱コイル中央13cの出力調節や調理タイマーの設定,調理メニューの呼び出し,保温や煮物,自動炊飯,揚げ物調理等の設定,加熱の開始や停止等を行うことができるものであり、筐体2の前面の操作パネル5で行わなくとも筐体2の上面で簡単に操作できるようになっている。
10は上面表示部で、上面操作部9に沿ってトッププレート3の前面側に設けられており、上面操作部9で設定した出力設定や調理メニュー,タイマー値,調理温度等を使用者にわかりやすく表示する。
次に図3を用いて誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,誘導加熱コイル中央13cについて説明する。
誘導加熱コイル右13aは、環状の内側誘導加熱コイル13a1と、その外側に隙間
15を設けて配置された外側誘導加熱コイル13a2とで形成され、誘導加熱コイル左
13bは、環状の内側誘導加熱コイル13b1と、その外側に隙間15を設けて配置された外側誘導加熱コイル13b2とで形成され、さらに誘導加熱コイル中央13cは、環状の内側誘導加熱コイル13c1と、その外側に隙間15を設けて配置された外側誘導加熱コイル13c2とで形成されている。その理由は、両コイルで発生する磁束を分散させて鍋の温度を均一化するためである。
そして、誘導加熱コイル右13a(誘導加熱コイル左13bも同じ)は、図4(a)に示すように、内側誘導加熱コイル13a1と内側誘導加熱コイル13b1の中心部に調理鍋20の中央部の温度を検知する第1の温度検知器16を設け、夫々の隙間15に第2の温度検知器17を設け、誘導加熱コイル中央13cは、図4(b)に示すように、環状の内側誘導加熱コイル13c1の中心部のみに温度検知器18を設けている。もちろん、これらの第1の温度検知器16,第2の温度検知器17,温度検知器18は、トッププレート3の下面に密着するように設置されている。
これによって、自動調理時などにおける鍋の温度検知は、トッププレート3を介して第1の温度検知器16,第2の温度検知器17,温度検知器18により行われる。
また、誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,誘導加熱コイル中央13cは、表皮効果を抑制するためリッツ線を採用している。そして、これらの誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,誘導加熱コイル中央13cには調理鍋20を加熱するために後述するインバータ手段72から数十kHz,数百Vの電圧が印加される。
次に制御について図6を用いて簡単に説明する。なお、ロースター部4の制御については本発明とは直接関係ないので、図では省略している。
操作・表示部75は、これまで説明した上面操作部9,上面表示部10等から構成されている。操作・表示部75の操作で入力されたメニュー,出力情報,調理のスタート・切情報等を制御手段74に入力信号80として送り、制御手段74で認識した情報、調理の進行状況などの処理状況を表示信号79として操作・表示部75に送り、上面表示部10等に表示する。
制御手段74は、操作・表示部75で設定された内容及び事前に組み込まれた自動調理などのプログラムに基づき各加熱部を制御する。設定された内容に基づいて調理の開始,停止,出力の設定情報を制御信号78を経て後述するインバータ制御手段73に送る。
インバータ制御手段73は、制御手段74の指示に基づいて誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,誘導加熱コイル中央13cへの電力の設定,通電の開始及び停止を行う。
さらに、制御手段74が誘導加熱コイル右13aと誘導加熱コイル左13bに設けられた第1の温度検知器16,第2の温度検知器17,誘導加熱コイル中央13cに設けられた温度検知器18からの温度情報を乗せた制御信号78を受信し、インバータ72に対してインバータ制御信号76を送出することでインバータ72を制御し、誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,誘導加熱コイル中央13cの消費電力を監視し補正する。
誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,誘導加熱コイル中央13cの出力を監視し補正することについては、インバータ72から検出信号77によって送られてくる各加熱コイル13の入力電流及び入力電圧から消費電力を算出し、出力が設定値になるようにインバータ制御信号76によりインバータ72を制御する。
インバータ72は、誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,誘導加熱コイル中央13cに出力を供給するための手段であり、インバータ制御手段73からの指示に基づいて加熱コイル13の電源の供給を行う。また、このインバータ72は、インバータ制御手段73と同様に誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,誘導加熱コイル中央13c毎に、インバータ右72a,インバータ左72b,インバータ中央72cが設けられている。そして、各加熱コイル13a,13b,13cの入力電圧及び入力電流を検出して各検出信号77に乗せてインバータ制御手段73に送る。
次にその動作について説明する。一例として使用者が載置部右6aに調理鍋20を置いて加熱する場合について説明する。
まず、上面操作部9の出力キーを押すと、その押したキー信号が入力信号80となって制御手段74に送られ、制御手段74は、出力キーが入力されたことを認識し、この内容を表示信号79として操作表示部75に伝達し、上面表示部10のランプを点灯させる。
次に上面操作部9の切/入キーを押すと、同じ伝達経路(以後同じ信号経路の説明は省略する)を経てランプが点灯して加熱が開始される。
制御手段74が調理開始を指示すると、制御信号右78aによってインバータ制御手段右73aに設定された出力を伝送し、これを受けたインバータ制御手段右73aは設定された出力になるようにインバータ右72aの制御を行い、誘導加熱コイル右13aの電力制御を行う。インバータ右72aは、入力電圧及び入力電流の検出値を検出信号右77aに乗せてインバータ制御手段右73aに伝達し、インバータ制御手段右73aでは検出値から消費電力を求め、設定された出力が消費電力になるように誘導加熱コイル右13aの電力制御を行う(以後同じ信号経路の説明は省略する)。
以上の動作によって調理が行われるが、これらの動作については、載置部左6bおよび載置部中央6c上に調理鍋20を置いて誘導加熱コイル左13b,誘導加熱コイル中央
13cで加熱する場合においても同じである。
次に、図4および図5を用いて、誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13b,誘導加熱コイル中央13cと、誘導加熱コイル右13a,誘導加熱コイル左13bに設けられた第1の温度検知器16,第2の温度検知器17,誘導加熱コイル中央13cに設けられた温度検知器18との関係について説明する。
先ず、使用者がトッププレート3の載置部右6aに調理鍋20を載せて加熱する場合について説明する。
前記したトッププレート3の載置部右6aと対応した誘導加熱コイル右13aは、コイル直径が略200mmで出力が3kW程度と大きいため、鍋底の直径が略200mm程度の調理鍋20を使用した場合、内側誘導加熱コイル13a1と外側誘導加熱コイル13a2の間に間隙15を保持して両コイルで発生する磁束を分散させて鍋の温度を均一化するようにしているが、それでも図5(a)に示すように、加熱開始初期段階では、調理鍋20の中心部の温度よりも周辺部の方が早く温度上昇して高温になってしまう。
そこで、この温度上昇の早い鍋周辺部の温度を内側誘導加熱コイル13a1と外側誘導加熱コイル13a2との間の間隙15に設けた第2の温度検知器17によって検知し、その温度情報を検出信号右77aとしてインバータ右72aからインバータ制御手段右73aに送出し、さらに、制御信号右78aを制御手段74に送出する。
これによって、制御手段74は、前記と逆のルートを通してインバータ制御手段右73aに制御信号右78aを送出し、さらに、検出信号右77aをインバータ72に送出することでインバータ72を制御し、誘導加熱コイル右13aの電力を下げる方向に補正し、調理鍋20の局部的な温度上昇を抑制する。
その後、調理鍋20の加熱が進行すると、鍋底の温度が均一化し、内側誘導加熱コイル13a1の中心部に設けられた第1の温度検知器16と前記第2の温度検知器17で調理鍋20の鍋底温度を検知し、制御手段74によって誘導加熱コイル右13aに電力を制御しながら供給する。
また、第1の温度検知器16と、第2の温度検知器17は、上記以外にも調理鍋20の鍋底の中央部および周辺部の反り具合等を検知したり、小さい鍋等、鍋底の直径の相違する鍋にも対応して制御手段74により出力の制御を行う。
一方、図4(b)に示すように、使用者がトッププレート3の載置部中央6cに調理鍋20を載せて加熱する場合には、誘導加熱コイル中央13cの出力が1.6kW 程度で、コイル直径も略150mmの小径であることから、コイル自体の巻き方は、従来のように、所謂シングル巻きでも十分な出力が得られる。
しかし、シングル巻きでは、調理鍋20を加熱した場合、加熱開始初期段階では、鍋の中央部よりも周辺部の方が早く温度上昇する。
そこで、本実施例では、誘導加熱コイル中央13cを環状の内側誘導加熱コイル13c1と、その外側に隙間15を設けて配置された外側誘導加熱コイル13c2とからなるため、発生磁束が分散して温度分布が均一化し、図5(b)に示すように鍋中心部と周辺部の温度がほぼ同じように上昇する。
また、この誘導加熱コイル中央13cで行われる調理内容は、その出力が他の誘導加熱コイルにおける出力よりも小さいことから、湯沸かしや保温,煮込み等である。そのため、内側誘導加熱コイル13c1の中心部の温度検知器18で十分調理鍋20の温度を正確に捉えることができる。また、異常温度上昇の検出や、保温や煮込み等の自動調理を可能にすることができる。例え、調理鍋の温度が異常に上昇したときに温度検知器18が不具合を起こしていて正確な温度が測れない場合でも、元々の出力が小さく手前の出力が大きな誘導加熱コイルの温度検知器16,17に不具合が起きている場合に比べて影響が小さい。
なお、誘導加熱コイル中央13cの出力制御については、図6に示されているインバータ中央72c,インバータ制御手段中央73c,制御手段74によって行われるものであるが、先にのべた誘導加熱コイル右13aの場合と同様に、温度検出器18により負荷である調理鍋の温度を検知しながら誘導加熱コイル中央13cの出力を制御する。
誘導加熱コイル中央3の出力制御は、温度検知器18によって検知し、その温度情報を検出信号中央77cとしてインバータ中央72cからインバータ制御手段中央73cに送出し、さらに、制御信号中央78cを制御手段74に送出する。
これによって、制御手段74は、前記と逆のルートを通してインバータ制御手段中央
73cに制御信号中央78cを送出し、さらに、検出信号中央77cをインバータ72cに送出することでインバータ72cを制御し、調理鍋20の温度が設定値よりも高い場合は、誘導加熱コイル中央13cの電力を下げる方向に補正し、調理鍋20の温度上昇を抑制する。
その後、調理鍋20の加熱が進行すると、鍋底の温度が均一化し、内側誘導加熱コイル13a1の中心部に設けられた温度検知器18で調理鍋20の鍋底温度を検知し、制御手段74によって誘導加熱コイル中央13cへ制御しながら電力を供給する。
特に、微妙な出力制御を要する自動「煮込み」制御において、鍋底の温度を検出しながら煮込み制御を行う。煮込み制御を開始する際、誘導加熱コイル中央13cに対応する載置部中央6cに載せられた調理鍋20の温度に応じて、一旦沸騰まで加熱させるのか、それとも沸騰までさせずに沸騰温度以下に所定時間維持させるように出力させるのかを制御手段74で判断するために温度検知器18からの出力を用いる。このように判断を行うのは、他の誘導加熱コイルで一旦沸騰後にトッププレート3上を、調理鍋20を移動させて、煮込み制御を開始する場合があるからである。
煮込み制御において、調理鍋20が一旦沸騰後に調理鍋20の温度が沸騰温度以下で加熱状態を維持するように温度検知器18の検出結果に基づき制御を行い、所定の時間が経過したら、必要に応じて音や音声などで煮込み制御の終了を使用者に通報し、制御を終了する。沸騰温度以下で加熱状態を適切に維持させるために、本実施例のように鍋底の温度を検出することで、内側誘導加熱コイルと外側誘導加熱コイルとで鍋底に均一な低出力の加熱状態を維持して、鍋に焦げ付きなどさせずに調理することができる。
本発明に係るビルトイン型の誘導加熱調理器をシステムキッチンに収納した状態の斜視図である。 同誘導加熱調理器の上面を示す説明図である。 同誘導加熱調理器の上面のトッププレートを外し、誘導加熱コイルが見える状態を示す説明図である。 (a)(b) は、同誘導加熱調理器で調理鍋を加熱した時の加熱状態の説明図である。 (a)(b) は、図4の説明図における温度上昇の説明図である。 同誘導加熱調理器の加熱部とその制御を説明するブロック図である。
符号の説明
1…システムキッチン、2…筐体、3…トッププレート、6…載置部、9…上面操作部、10…上面表示部、13a…誘導加熱コイル右、13b…誘導加熱コイル左、13c…誘導加熱コイル中央、16…第1の温度検知器、17…第2の温度検知器、18…温度検知器、72…インバータ、73…インバータ制御手段、74…制御手段、75…操作・表示部。

Claims (1)

  1. 筐体の前面側左右に配置された2つの誘導加熱コイルと、後部側略中央部に配置された1つの誘導加熱コイルと、これら3つの誘導加熱コイルの上面を覆い調理鍋を載せるトッププレートと、前記誘導加熱コイルに電力を供給するインバータとを備えた誘導加熱調理器において、前記3つの誘導加熱コイルは、環状の内側誘導加熱コイルと、その外側に隙間を設けて配置された外側誘導加熱コイルとを有し、前記筐体の前面側左右に配置された2つの誘導加熱コイルは、内側誘導加熱コイルの中心部に第1の温度検知器、内側誘導加熱コイルと外側誘導加熱コイルとの隙間に第2の温度検知器を設け、前記筐体の後部側略中央部に配置された誘導加熱コイルは、内側誘導加熱コイルの中心部に温度検知器を設けた誘導加熱調理器。
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