JP2008059880A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Atsushi Kimihira
淳 公平
Tetsuya Shoji
哲也 庄子
Enmei Ko
遠明 黄
Naoki Wada
直樹 和田
Yasuo Kaminaga
保男 神長
Junpei Uruno
純平 宇留野
Hiroyuki Shoji
浩幸 庄司
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Abstract

【課題】本体内の後部側中央部に誘導加熱コイルを備えたものにおいて、該誘導加熱コイルで発生する磁束を分散させて鍋の温度を均一化し、保温や煮込み等の自動調理を可能にする。
【解決手段】本体2内の前面側左右に配置された環状の誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13bと、後部側中央部に配置された環状の誘導加熱コイル中央13cと、これら3つの誘導加熱コイル13a、13b、13cの上面を覆い調理鍋を載置するトッププレート3と、前記誘導加熱コイル13a、13b、13cに電力を供給するインバータ回路とを備えた誘導加熱調理器において、前記後部側中央部の誘導加熱コイル13cは、環状の内側誘導加熱コイル13c1と、その外側に隙間15を設けて配置された外側誘導加熱コイル13c2とで構成し、かつ内側誘導加熱コイル13c1のコイル幅を外側誘導加熱コイル13c2のコイル幅より小さくした。
【選択図】図3

Description

本発明は、本体内の前面側左右と後部側中央部に環状の誘導加熱コイルを備え、その上面に耐熱ガラス製のトッププレートを配置した誘導加熱調理器に関するものである。
従来、調理用の鍋を加熱する加熱調理器としては、ガスレンジ等の炎を熱源とする加熱調理器が大多数を占めていた。
近年、住宅用機器を全て電化するといった、所謂オール電化住宅の流れが顕著になりつつある。この一環として、加熱調理器として鍋の渦電流を利用して鍋そのものを発熱させる電磁誘導加熱調理器が見直されている。
電磁誘導加熱調理器として、現在は、本体内の前面側左右に配置された2個の発熱部が誘導加熱式で、これらの発熱部と発熱部の間の後部側中央部に配置された発熱部がラジエントヒータ等を用いたヒータ式の加熱調理器が一般的である。
ところで、この本体内の後部側中央部に配置されたヒータ式の発熱部は、ヒータ式であるが故に熱伝導によって鍋を加熱するタイプである。これは、鍋を載置するトッププレートを発熱部によって加熱し、その熱を鍋に伝える構造である。このためにトッププレートが高温になると云った欠点がある。このことは、発熱部及びその周辺が熱くならない誘導加熱方式の利点に反する。
そこで、3つの発熱部全てを誘導加熱方式とする調理器が望まれており、事実、特許文献1、2、3には、本体の後部側中央部に設けられた発熱部も誘導加熱式とし、全ての発熱部を誘導加熱式とした加熱調理器が記載されている。
これらの誘導加熱調理器は、主な調理個所となっているのが本体内の前面側左右の誘導加熱コイルであり、火力が3kw程度と大きく、機能も充実していて揚げ物、炒め物、自動湯沸し、自動炊飯等の自動調理が可能となっている。また、一般的に使用される調理鍋の鍋底サイズである略200mmに対応できるようにコイル直径が略200mmとなっている。
これに対して、本体の後部側略中央部の誘導加熱コイルは、本体自体が規格化されたキッチンに埋め込んで設置されることから上面形状が略長方形になっていて奥行きが狭いことや、使用者から遠い位置にあり、使い勝手上の制約を受けるため、煮物や保温などの放置しておける調理が中心となる。そのために必要な火力は、本体の前面側左右の誘導加熱コイルに比べて小さい1.6kw 程度で十分であり、コイル直径も略140mmの小径でその性能を満足することができる。
一方、前記した本体の前面側左右の誘導加熱コイルは、火力が3kw程度と大きいため、鍋を加熱した場合、加熱開始初期段階では、鍋の中央部よりも鍋の周辺部の方が早く温度上昇して高温になってしまうため、特許文献4に開示されている技術、すなわちコイル自体を環状の内側誘導加熱コイルと、その外側に隙間を設けて配置した外側誘導加熱コイルで形成し、両コイルで発生する磁束を分散させて鍋の温度分布を均一化するようにし、さらに、内側誘導加熱コイルの中心部に第1の温度検知器、内側誘導加熱コイルと外側誘導加熱コイルとの隙間に第2の温度検知器を夫々配置し、温度上昇の早い第2の温度検知器による火力の制御動作のあとに第1の温度検知器による火力の制御動作を行わせるようにした技術をそのまま採用して加熱開始初期の鍋の局部的な温度上昇を抑制し、鍋の温度の均一化を図るようにしている。
これに対して、本体の後部側略中央部に配置された誘導加熱コイルは、上記したように火力が1.6kw 程度で、コイル直径も略140mmの小径であることからコイル自体の巻き方は特許文献1、2、3に示すように、所謂シングル巻きで煮込みや湯沸かし、保温を行うだけの火力が十分に得られるようになっている。
特開2004−319350号公報 特開平3−114173号公報 特開2005−243535号公報 特許第2822555号公報
上記したように、従来の誘導加熱調理器においては、本体の前面側左右の誘導加熱コイルは、コイル自体を環状の内側誘導加熱コイルと、その外側に隙間を設けて配置した外側誘導加熱コイルで形成し、かつ、内側誘導加熱コイルの中心部に第1の温度検知器、内側誘導加熱コイルと外側誘導加熱コイルとの隙間に第2の温度検知器を夫々設置し、第2の温度検知器による火力の制御動作のあとに第1の温度検知器による火力の制御動作を行わせるようにしているため、加熱開始初期の鍋の局部的な温度上昇を抑制し、鍋の温度の均一化を図ることができる。
これに対して、本体の後部側略中央部に配置された誘導加熱コイルは、火力が1.6kw程度で、コイル直径も略140mmの小径であることから、コイル自体の巻き方は所謂シングル巻きで十分な火力が得られるものであるが、コイルの中心部に磁束が集中しやすいため、鍋の中心部が異常高温になる等の問題があり、煮込みや保温等の自動調理が難しい等の欠点があった。
また、調理鍋で焼き物料理をした場合には、焼き上がりの面において、中心部分の焼き上がりが比較的強く、外周部分が弱いといった焼きむらが生じやすく、均一加熱がむずかしいといった問題もあった。
本発明は上記の課題を課題の解決するためになされたものであり、請求項1では、本体内の前面側左右に配置された環状の誘導加熱コイルと、後部側中央部に配置された環状の誘導加熱コイルと、これら3つの誘導加熱コイルの上面を覆い調理鍋を載置するトッププレートと、前記誘導加熱コイルに電力を供給するインバータ回路とを備えた誘導加熱調理器において、前記後部側中央部の誘導加熱コイルは、環状の内側誘導加熱コイルとその外側に隙間を設けて配置された外側誘導加熱コイルとで構成し、かつ内側誘導加熱コイルのコイル幅を外側誘導加熱コイルのコイル幅より小さくしたものである。
請求項2では、後部側中央部の誘導加熱コイルを構成する内側誘導加熱コイルと外側誘導加熱コイルとの隙間の幅を、内側誘導加熱コイルと外側誘導加熱コイルを合わせたコイル幅より小さくしたものである。
請求項3では、後部側中央部の誘導加熱コイルは、環状の内側誘導加熱コイルの中心部に温度検知器を設置したものである。
本発明は上記したように、後部側中央部の誘導加熱コイルを、環状の内側誘導加熱コイルとその外側に隙間を設けて配置された外側誘導加熱コイルとで構成し、かつ内側誘導加熱コイルのコイル幅を外側誘導加熱コイルのコイル幅より小さくしたので、両コイルで発生する磁束を隙間を介して分散させ、鍋の温度を均一化することができ、従来のようにコイルの中心部に磁束が集中して鍋の中心部が異常高温になる等の問題が生じることがなくなる。
また、内側誘導加熱コイルの中心部に磁束が集中しなくなるため、調理鍋で焼き物料理をした場合には、鍋底全体での均一加熱が可能となり、焼き上がりの面において中心部分の焼き上がりが比較的強く、外周部分が弱いといった焼きむらが生じやすい問題を解決することができる。
さらに、内側誘導加熱コイルの中心部の温度検知器で鍋の温度を正確に捉えることができ、異常温度上昇を防止し、保温や煮込み等の自動調理が可能な誘導加熱調理器を提供することができる。
以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。
図1から図4は本発明の誘導加熱調理器の一実施例を示している。図1に示されている調理器は、以下に詳細に説明するが、トッププレート3上の3個所に載置部6a、6b、6cを設けたビルトイン型の誘導加熱調理器である。
尚、本実施例は、キッチンに嵌め込むビルトイン型でなく、キッチンに載置する据置型の加熱調理器であっても差し支えない。
加熱調理器の本体2は、システムキッチン1の上面から落とし込んで設置することで組み込まれる。設置後は後述するロースター部4と操作部パネル5がシステムキッチン1の前面部から操作できるようになっている。
調理を行う際の調理鍋(図示せず)は、本体2の上面に配置された耐熱ガラス等からなるトッププレート3上に載置される。
調理鍋は、トッププレート3に描かれた環状の鍋載置部6に載置されることで調理可能となる。鍋載置部6は、トッププレート3の前面側に載置部右6aと載置部左6bが配置され、これら両載置部6aおよび6bの間の後部側中央部に載置部中央6cが配置されている。そして、トッププレート3下面の載置部6a、6b、6cに対応した本体2内の上部には、調理鍋を加熱するための誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13b、誘導加熱コイル中央13cがそれぞれ設置されている。
次に、図3により誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13b、誘導加熱コイル中央13cの詳細について説明する。
誘導加熱コイル右13aは、環状の内側誘導加熱コイル13a1と、その外側に隙間15を設けて配置された外側誘導加熱コイル13a2の二重コイルで形成され、誘導加熱コイル左13bは、環状の内側誘導加熱コイル13b1と、その外側に隙間15を設けて配置された外側誘導加熱コイル13b2の二重コイルで形成され、さらに誘導加熱コイル中央13cは、環状の内側誘導加熱コイル13c1と、その外側に隙間15を設けて配置された外側誘導加熱コイル13c2の二重コイルで形成されている。
そして、誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13bは、内側誘導加熱コイル13a1と内側誘導加熱コイル13b1の中心部に調理鍋の中央部の温度を検知する第1の温度検知器16を設け、夫々の隙間15に第2の温度検知器17を設け、誘導加熱コイル中央13cは、環状の内側誘導加熱コイル13c1の中心部のみに温度検知器18を設けている。もちろん、これらの第1の温度検知器16、第2の温度検知器17、温度検知器18は、トッププレート3の下面に密着するように設置されている。
これによって、自動調理時などにおける鍋の温度検知は、トッププレート3を介して第1の温度検知器16、第2の温度検知器17、温度検知器18により行われる。
また、誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13b、誘導加熱コイル中央13cは、表皮効果を抑制するためリッツ線を採用している。誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13bにリッツ線を用いて二重コイルにすることは、すでに公知であり、詳細は省略する。
本実施例では、本体2後部中央の誘導加熱コイル中央13cを構成する内側誘導加熱コイル13c1を、φ0.2mm の素線を90本撚ったものを5ターンに巻いて構成し、外側誘導加熱コイル13c2は、φ0.2mm の素線を90本撚った素線を11ターンに巻いて構成する。そして、図4に示すように誘導加熱コイル中央13cの直径Hを140mm、内側誘導加熱コイル13c1のコイル幅H1を略12mm、外側誘導加熱コイル13c2のコイル幅H2を略25mm、隙間15の幅H3を略5.5mm に設定する。これによって内側誘導加熱コイル13c1のコイル幅H1は外側誘導加熱コイル13c2のコイル幅H2より小さくなり、隙間15の幅H3は内側誘導加熱コイル13c1のコイル幅H1と外側誘導加熱コイル13c2のコイル幅H2を合わせたコイルH1+H2の幅より小さくなる。
前記、誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13b、誘導加熱コイル中央13cのうち、誘導加熱コイル中央13cは、位置的に使用者の手の届きにくい場所である。このため、手前の誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13bに調理鍋が置かれた状態で、誘導加熱コイル中央13c部に手を伸ばすと、誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13bに置かれた調理鍋から調理中に発生する蒸気が手に当たり、誘導加熱コイル中央13cで手を動かす調理は行いにくい。従って、誘導加熱コイル中央13cで行う調理の種類は、調理者があまり手を動かさなくても良い料理、主に煮込みや保温などの調理が適している。また、煮込みや保温は、火力も弱くて済むことから、誘導加熱コイル中央13cの火力は最初は強火で途中から弱火にする等、強から弱まで幅広く調整できるように設定される。具体的には、誘導加熱コイル中央13cを誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13bと同じ3kw程度とすればよく、また最初から1.6kw 程度に設定してもよい。
そして、これらの誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13b、誘導加熱コイル中央13cには調理鍋を加熱するために後述するインバータ72から数十kHz、数百Vの電圧が印加される。
図1及び図2において、トッププレート3の周囲には、端面を保護するためのフレーム14が設けられている。該フレーム14は、トッププレート3の手前の上端縁に取り付けられるフレーム前14aと、プレート3の後方上端縁に取り付けられるフレーム後14bと、右側上端縁に取り付けられるフレーム右14cと、左側上端縁に取り付けられるフレーム左14dから構成されている。本例は4ピースにフレームを分割しているが、一体型でも2ピースでも何ピースでも可能であり、また、プレート3の4辺に取り付ける必要もなく、プレート3の手前だけ、後方だけ、前後の2辺だけ、若しくは左右の二辺だけでも良い。
本体2の内部には、前記した発熱部材である誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13b、誘導加熱コイル中央13cや電子部品(図示せず)が設けられており、これらを冷却するために本体2の後部上面の右側に外部から空気を吸込むための吸気口7が設けられている。この吸気口7は、同じく本体2の後部上面の左側に設けた排気口8の右側に位置する。
吸気口7で吸入した空気は、本体2の内部で発熱する誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13b、誘導加熱コイル中央13cや電子部品を冷却した後に、排気口8から本体2外に排出される。また、この排気口8からは、後述するロースター部4の廃熱も同時に排出される。
ロースター部4は、魚やピザ等を焼くためのもので、本体2前面部の左側若しくは右側に配置されており(本実施例では左側)、前面に中の焼け具合を覗き見できるロースタードア32、該ロースタードア32にハンドル11を備えている。なお、このロースター部4は、魚焼き専用ではないので、グリル若しくはオーブンと呼ぶこともある。
9は上面操作部で、複数のタクトスイッチで構成され、フレーム前14aに設けられており、誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13b、誘導加熱コイル中央13cの火力調節や調理タイマーの設定、調理メニューの呼び出し、保温や煮物、自動炊飯、揚げ物調理等の設定、加熱の開始や停止等を行うことができるものであり、本体2の前面の操作パネル5で行わなくとも本体2の上面で簡単に操作できるようになっている。
10は上面表示部で、上面操作部9に沿ってトッププレート3の前面側に設けられており、上面操作部9で設定した火力設定や調理メニュー、タイマー値、調理温度等を使用者にわかりやすく表示する。
次に、制御について図5を用いて簡単に説明する。なお、ロースター部4の制御については本発明とは直接関係ないので、図では省略している。
操作・表示部75は、これまで説明した上面操作部9、上面表示部10等から構成されている。操作・表示部75の操作で入力されたメニュー、火力情報、調理のスタート・切情報等を制御手段74に入力信号80として送り、制御手段74で認識した情報、調理の進行状況などの処理状況を表示信号79として操作・表示部75に送り、上面表示部10等に表示する。
制御手段74は、操作・表示部75で設定された内容及び事前に組み込まれた自動調理などのプログラムに基づき各加熱部を制御する。設定された内容に基づいて調理の開始、停止、火力の設定情報を制御信号78を経て後述するインバータ制御手段73に送る。
インバータ制御手段73は、制御手段74の指示に基づいて誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13b、誘導加熱コイル中央13cへの電力の設定、通電の開始及び停止を行う。さらに、制御手段74が誘導加熱コイル右13aと誘導加熱コイル右13bに設けられた第1の温度検知器16、第2の温度検知器17、誘導加熱コイル中央13cに設けられた温度検知器18からの温度情報を乗せた制御信号78を受信し、インバータ72に対してインバータ制御信号76を送出することでインバータ72を制御し、誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル右13b、誘導加熱コイル中央13cの消費電力を監視し補正する。
誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル右13b、誘導加熱コイル中央13cの火力を監視し補正することについては、インバータ72から検出信号77によって送られてくる各加熱コイル13の入力電流及び入力電圧から消費電力を算出し、火力が設定値になるようにインバータ制御信号76によりインバータ72を制御する。
インバータ72は、誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル右13b、誘導加熱コイル中央13cに火力を供給するための手段であり、インバータ制御手段73からの指示に基づいて加熱コイル13の電源の供給を行う。また、このインバータ72は、インバータ制御手段73と同様に誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13b、誘導加熱コイル中央13c毎に設けられ、インバータ右72a、インバータ左72b、インバータ中央72cが設けられている。そして、各加熱コイル13a、13b、13cの入力電圧及び入力電流を検出して各検出信号77に乗せてインバータ制御手段73に送る。
本実施例は以上の構成よりなるもので、次にその動作について説明する。
一例として使用者が載置部右6aに調理鍋を置いて加熱する場合について説明する。
まず、上面操作部9の火力キーを押すと、その押したキー信号が入力信号80となって制御手段74に送られ、制御手段74は、火力キーが入力されたことを認識し、この内容を表示信号79として操作表示部75に伝達し、上面表示部10のランプを点灯させる。
次に上面操作部9の切/入キーを押すと、同じ伝達経路(以後同じ信号経路の説明は省略する)を経てランプが点灯して加熱が開始される。
制御手段74が調理開始を指示すると、制御信号右78aによってインバータ制御手段右73aに設定された火力を伝送し、これを受けたインバータ制御手段右73aは設定された火力になるようにインバータ右72aの制御を行い、誘導加熱コイル右13aの電力制御を行う。インバータ右72aは、入力電圧及び入力電流の検出値を検出信号右77aに乗せてインバータ制御手段右73aに伝達し、インバータ制御手段右73aでは検出値から消費電力を求め、設定された火力が消費電力になるように誘導加熱コイル右13aの電力制御を行う(以後同じ信号経路の説明は省略する)。
以上の動作によって調理が行われるが、これらの動作については、載置部左6bおよび載置部中央6c上に調理鍋を載置して誘導加熱コイル左13b、誘導加熱コイル中央13cで加熱する場合においても同じである。
次に、誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13b、誘導加熱コイル中央13cと、誘導加熱コイル右13a、誘導加熱コイル左13bに設けられた第1の温度検知器16、第2の温度検知器17、誘導加熱コイル中央13cに設けられた温度検知器18との関係について説明する。
先ず、使用者がトッププレート3の載置部右6aに調理鍋を載置して加熱する場合について説明する。
前記したトッププレート3の載置部右6aと対応した誘導加熱コイル右13aは、コイル直径が略200mmで火力が3kw程度と大きいため、鍋底の直径が略200mm程度の調理鍋を使用した場合、内側誘導加熱コイル13a1と外側誘導加熱コイル13a2の間に間隙15を保持して両コイルで発生する磁束を分散させて鍋の温度を均一化するようにしているが、それでも加熱開始初期段階では、調理鍋の中心部の温度よりも周辺部の方が早く温度上昇して高温になってしまう。
そこで、この温度上昇の早い鍋周辺部の温度を内側誘導加熱コイル13a1と外側誘導加熱コイル13a2との間の間隙15に設けた第2の温度検知器17によって検知し、その温度情報を検出信号右77aとしてインバータ右72aからインバータ制御手段右73aに送出し、さらに、制御信号右78aを制御手段74に送出する。
これによって、制御手段74は、前記と逆のルートを通してインバータ制御手段右73aに制御信号右78aを送出し、さらに、検出信号右77aをインバータ72に送出することでインバータ72を制御し、誘導加熱コイル右13aの電力を下げる方向に補正し、調理鍋の局部的な温度上昇を抑制する。
その後、調理鍋の加熱が進行すると、鍋底の温度が均一化し、内側誘導加熱コイル13a1の中心部に設けられた第1の温度検知器16と前記第2の温度検知器17で調理鍋の鍋底温度を検知し、制御手段74によって誘導加熱コイル右13aに電力を制御しながら供給する。
また、第1の温度検知器16と、第2の温度検知器17は、上記以外にも調理鍋20の鍋底の中央部および周辺部の反り具合等を検知したり、小さい鍋等、鍋底の直径の相違する鍋にも対応して制御手段74により火力の制御を行う。
一方、使用者がトッププレート3の載置部中央6cに調理鍋を載せて加熱する場合には、調理内容が湯沸かしや保温、煮込み等であるため、内側誘導加熱コイル13c1の中心部の温度検知器18で十分に調理鍋の温度を正確に捉えることができ、また、異常温度上昇の検出や、保温や煮込み等の自動調理を可能にすることができる。
なお、誘導加熱コイル中央13cの火力制御については、図5に示されているインバータ中央72c、インバータ制御手段中央73c、制御手段74によって行われるものであるが、それらは先にのべた誘導加熱コイル右13aの場合と同じであり、省略する。
次に、後部中央の誘導加熱コイル中央13cで調理を行う場合の詳細について説明する。
上記したように、誘導加熱コイル中央13cは、環状の内側誘導加熱コイル13c1とその外側に隙間15を設けて配置された外側誘導加熱コイル13c2とで構成されており、かつ内側誘導加熱コイル13c1のコイル幅H1を外側誘導加熱コイル13c2のコイル幅H2より小さく設定している。これによって内側誘導加熱コイル13c1に磁束が集中することがなくなり、隙間15を介して内側誘導加熱コイル13c1と外側誘導加熱コイル13c2とに磁束が分散し、トッププレート3上の載置部中央6cに載置した鍋の温度を均一に加熱することができる。従って、従来のように誘導加熱コイル中央13cの中心部に磁束が集中して鍋の中心部が異常高温になる等の問題が生じることがなくなる。
また、誘導加熱コイル中央13cの中心部に磁束が集中しなくなるため、調理鍋で焼き物料理をした場合には、鍋底全体での均一加熱が可能となり、焼き上がりの面において中心部分の焼き上がりが比較的強く、外周部分が弱いといった焼きむらが生じることがなくなる。
さらに、内側誘導加熱コイル13c1の中心部に設けた温度検知器18が鍋の温度を正確に捉えてインバータ制御信号76をインバータ72に送出して火力を制御するため、鍋の異常温度上昇が抑えられ、保温や煮込み等の自動調理を可能になる。
本発明に係るビルトイン型の誘導加熱調理器をシステムキッチンに収納した状態の斜視図である。 同誘導加熱調理器の上面を示す説明図である。 同誘導加熱調理器の上面のトッププレートを外し、誘導加熱コイルが見える状態を示す説明図である。 同誘導加熱コイル中央の寸法関係の説明図である。 同誘導加熱調理器の制御回路図である。
符号の説明
1…システムキッチン、2…本体、3…トッププレート、6…鍋載置部、9…上面操作部、10…上面表示部、13a…誘導加熱コイル右、13b…誘導加熱コイル左、13c…誘導加熱コイル中央、16…第1の温度検知器、17…第2の温度検知器、18…温度検知器、72…インバータ、73…インバータ制御手段、74…制御手段、75…操作・表示部。

Claims (3)

  1. 本体内の前面側左右に配置された環状の誘導加熱コイルと、後部側中央部に配置された環状の誘導加熱コイルと、これら3つの誘導加熱コイルの上面を覆い調理鍋を載置するトッププレートと、前記誘導加熱コイルに電力を供給するインバータ回路とを備えた誘導加熱調理器において、前記後部側中央部の誘導加熱コイルは、環状の内側誘導加熱コイルとその外側に隙間を設けて配置された外側誘導加熱コイルとで構成し、かつ内側誘導加熱コイルのコイル幅を外側誘導加熱コイルのコイル幅より小さくしたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 後部側中央部の誘導加熱コイルを構成する内側誘導加熱コイルと外側誘導加熱コイルとの隙間の幅を、内側誘導加熱コイルと外側誘導加熱コイルを合わせたコイル幅より小さくしたことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 後部側中央部の誘導加熱コイルは、環状の内側誘導加熱コイルの中心部に温度検知器を設置したことを特徴とする請求項1乃至2記載の誘導加熱調理器。
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