JP2022142931A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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大樹 酒井
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悠平 河野
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純平 宇留野
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Abstract

【課題】部品コストや製造コストの高額化を抑制し、加熱効率や回路損失の劣化を抑制しつつ、様々な鍋底形状の被加熱物を加熱することができる誘導熱調理器を提供する。【解決手段】被加熱物の載置位置を示す載置部を上面に複数表示したプレートと、複数の載置部の夫々の下方に設けた加熱コイルと、複数の加熱コイルに電力を供給する複数のインバータと、を具備する誘導加熱調理器であって、複数の載置部は、プレートの右前に配置した円形の載置部右と、プレートの左前に配置した円形の載置部左と、プレートの中央奥に配置した円形の載置部中と、プレートの載置部左の後方かつ載置部中の左方に配置した横方向に長い載置部後であり、載置部左と載置部後の双方を覆う被加熱物が載置された場合には、載置部左の下方の円状の加熱コイル左と載置部後の下方の横方向に長い加熱コイル後の双方を使用して、被加熱物を誘導加熱する。【選択図】 図2

Description

本発明は、楕円形底面のオーバル鍋や長方形底面のグリルパン等の様々な底面形状の鍋もムラなく加熱することができる誘導加熱調理器に関する。
トッププレートに載置した様々な底面形状の鍋(被加熱物)をムラなく加熱することができる誘導加熱調理器として、特許文献1に記載の誘導加熱装置が知られている。例えば、同文献の要約書には、課題として「被加熱物がトッププレートの上に載置されたか否かを精度高く検出可能であり、且つ製造コストを低くする誘導加熱装置を提供する。」の記載があり、また、解決手段として「誘導加熱装置は、トッププレート13と、複数の加熱コイル11と、インバータと、制御部と、操作表示部と、被加熱物検出部と、を備え、制御部は、加熱動作の開始を指示する動作指令の信号を受けるより前に検出電流を供給するようにインバータを制御し、被加熱物検出部は、検出電流が加熱コイルに供給されている検出期間に、電源から加熱コイルまでの電力伝送の通電経路における入力電流及び/又は出力電圧から、被加熱物の有無を検出する誘導加熱装置であって、被加熱物検出部は、検出期間に検出動作を行う期間と、検出動作を行わない期間を有する。」の記載がある。
すなわち、特許文献1の誘導加熱装置では、各加熱コイルの上方のトッププレートに被加熱物が載置されたか否かを精度高く検出できるので、同文献の図1に例示されるように、トッププレートに載置した被加熱物の底面形状や載置位置に応じて、複数の加熱コイルの中から適切な加熱コイルを選択使用することで、様々な鍋底形状の被加熱物をムラなく加熱することができる。
特開2017-201638号公報
しかしながら、特許文献1の誘導加熱装置では、トッププレートの下方に配置した多数の小型加熱コイルにより部品コストが高額化するだけでなく、多数の加熱コイルの組み込み作業により製造コストが高額化する問題がある。また、小型の加熱コイルを使用する場合、同文献の段落0084で「加熱コイル11の直径が小さくなるに伴って、加熱コイル11から被加熱物に供給できる電力、即ち、発生する磁束が小さくなる」と説明されるように、被加熱物の加熱効率が劣化する問題がある。
また、特許文献1の誘導加熱装置では、同文献の図4等に示されるように、小型加熱コイル毎にインバータ回路を設ける必要があるため部品コストが高額化するだけでなく、多数の小型加熱コイルとインバータ回路の接続作業により製造コストが高額化する問題がある。また、多数のインバータ回路を使用する場合、装置全体としての回路損失が増加する問題もある。
そこで、本発明は、特許文献1の誘導加熱装置による上記問題を踏まえ、部品コストや製造コストの高額化を抑制し、加熱効率や回路損失の劣化を抑制しつつ、様々な鍋底形状の被加熱物を加熱することができる誘導熱調理器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の誘導加熱調理器は、被加熱物の載置位置を示す載置部を上面に複数表示したプレートと、複数の前記載置部の夫々の下方に設けた加熱コイルと、複数の前記加熱コイルに電力を供給する複数のインバータと、を具備する誘導加熱調理器であって、複数の前記載置部は、前記プレートの右前に配置した円形の載置部右と、前記プレートの左前に配置した円形の載置部左と、前記プレートの中央奥に配置した円形の載置部中と、前記プレートの前記載置部左の後方かつ前記載置部中の左方に配置した横方向に長い載置部後であり、前記載置部左と前記載置部後の双方を覆う被加熱物が載置された場合には、前記載置部左の下方の円状の加熱コイル左と前記載置部後の下方の横方向に長い加熱コイル後の双方を使用して、前記被加熱物を誘導加熱するものとした。
本発明の誘導熱調理器によれば、部品コストや製造コストの高額化を抑制し、加熱効率や回路損失の劣化を抑制しつつ、様々な鍋底形状の被加熱物を加熱することができる。
一実施例の誘導加熱調理器をシステムキッチンに収納した状態の斜視図。 図1の誘導加熱調理器の上面を示す平面図。 グリルパンの斜視図。 図2からプレート等を外した状態の誘導加熱調理器の上面を示す平面図。 図1の誘導加熱調理器の上面操作部の拡大図。 一実施例の誘導加熱調理器の機能ブロック図。
以下、本発明の誘導加熱調理器の一実施例を、図1から図6を用いて説明する。
図1は、システムキッチン1の上面開口から本体2を落とし込んで設置したビルトイン型の誘導加熱調理器の斜視図である。なお、本実施例の誘導加熱調理器は、ビルトイン型でなく据置型であっても良い。
<誘導加熱調理器の全体構造>
図1に示すように、本実施例の誘導加熱調理器は、システムキッチン1の上面開口を耐熱ガラス製のプレート3で覆っており、システムキッチン1の前面開口からロースター4と、主にロースター4を操作するための操作パネル5を露出させている。ロースター4の前面開口は引き出し可能なロースタードア4aで塞がれており、ロースタードア4aにはドア開閉時に調理者が把持するためのハンドル4bが設けられている。
また、プレート3の上面には、被加熱物である鍋の載置位置を示す載置部6を複数表示している。プレート3の右奥には外気を吸気するための吸気口7を設け、プレート3の左奥には本体2内から排気するための排気口8を設けている。なお、吸気口を本体背面に設ける代わりに、吸気口7も排気口8としてもよい。プレート3の手前には、上面操作部9と上面表示部10が設けられている。耐熱ガラス製のプレート3の端部は、鍋などが接触した際に衝撃で破損する虞があるため、四辺を金属製のフレーム14で保護している。図1では、フレーム前14a、フレーム後14b、フレーム右14c、フレーム左14dからなる四分割構造のフレーム14を例示しているが、フレーム14の構造は図示するものに限定されない。
本実施例の載置部6は、プレート3の右前に配置した大円型(例えば、直径20cm)の載置部右6aと、プレート3の左前に配置した大円型(例えば、直径20cm)の載置部左6bと、プレート3の中央奥に配置した小円型(例えば、直径15cm)の載置部中6cと、プレート3の左奥に配置した横方向に長い楕円型(例えば、長径20cm、短径10cm)の載置部後6dの四つである。なお、楕円型の載置部後6dをプレート3の右奥に配置してもよい。
図2は、本実施例の誘導加熱調理器の上面を示す平面図である。ここに示すように、載置部右6aと載置部左6bの内側には赤外線センサ窓6Wが設けられている。各々の赤外線センサ窓6Wの下方には赤外線センサ(図示せず)が配置されており、載置部右6aまたは載置部左6bに載置した鍋の温度を計測できる。また、前後方向に並んだ載置部左6bと載置部後6dで、楕円形底面のオーバル鍋や長方形底面のグリルパン15等の非円形の鍋を加熱するための加熱領域6Mを形成している。なお、載置部後6dをプレート3の右奥に配置した場合は、載置部右6aと載置部後6dで加熱領域6Mを形成する。
図3は、加熱領域6Mに載置して加熱する鍋の一例である、グリルパン15の斜視図である。このグリルパン15は、誘導加熱可能な金属材料(例えば、磁性金属である鉄や、非磁性金属であるアルミニウム、銅)で製造された、底面の長辺が載置部左6bの直径より長く、加熱領域6Mの長辺より短い、略長方形底面の深皿である。
<加熱コイル13の配置>
ここで、図4を用いて、本実施例の加熱コイル13について説明する。図4は、図2からプレート3等を取り外した状態の誘導加熱調理器の上面を示す平面図である。ここに示すように、載置部6の下方には、各々の載置部6に載置した鍋を誘導加熱するための加熱コイル13が配置されている。具体的には、載置部右6aの下方に大径二重環型の加熱コイル右13aが、載置部左6bの下方に大径二重環型の加熱コイル左13bが、載置部中6cの下方に小径二重環型の加熱コイル中13cが、載置部後6dの下方に横方向に長い楕円型の加熱コイル後13dが設けられている。
そして、後述するインバータ23から供給される数十kHz、数百Vの高周波電力を、加熱コイル右13aに通電することで載置部右6a上の金属鍋を誘導加熱でき、加熱コイル左13bに通電することで載置部左6b上の金属鍋を誘導加熱でき、加熱コイル中13cに通電することで載置部中6c上の金属鍋を誘導加熱できる。また、インバータ23から供給される高周波電力を、加熱コイル左13bと加熱コイル後13dに同時に通電することで、加熱領域6Mに載置した矩形鍋やオーバル鍋のような非円形の鍋の底面をムラなく加熱することができる。
ここで、加熱コイル後13dを楕円型コイルとしたのは、加熱コイル後13dの前辺を加熱コイル左13bの後端に接近させることで、鍋底を加熱できない空間を小さくするためである。従って、楕円型コイルに代え長方形状コイルを使用しても同様の効果を得ることができる。なお、図3では、本体2の前端から加熱コイル中13cの中心までの距離と、加熱コイル後13dの中心までの距離を略等しくしたが、加熱コイル後13dの中心を加熱コイル中13cの中心より後側に配置しても良い。この場合、加熱コイル後13dの中心から加熱コイル左13bの後端までの距離が拡大するので、加熱コイル後13dの短径(前後方向距離)を拡大でき、図2に示した加熱領域6Mを拡大することができる。これにより、より大きな非円形鍋の加熱に対応できるようになる。
各々の加熱コイル13を図4のように配置すれば、加熱領域6Mに載置したオーバル鍋等の非円形の鍋を加熱中であっても、調理者は、載置部中6c上の小径鍋(例えば、調理済の鍋)に容易にアクセスできる。また、載置部右6aで、炒めもののような鍋を動かす機会の多い料理をしている場合でも、加熱領域6M上の鍋との距離が十分あるため、載置部右6a上の鍋と加熱領域6M上の鍋の接触を気にする必要はない。
<加熱コイル13の基本的な操作方法>
次に、図5を用いて、加熱コイル13の基本的な操作方法について説明する。各々の加熱コイル13の操作は、プレート3の手前側またはフレーム前14aに設けた、静電容量式や機械式の上面操作部9によって行われる。具体的には、載置部右6a下方の加熱コイル右13a、載置部中6c下方の加熱コイル中13c、載置部左6b下方の加熱コイル左13bの夫々に対応して、上面操作部9の右から順に、上面操作部右9a、上面操作部中9c、上面操作部左9bが配置されている。この配置は、調理者が載置部と操作部の対応関係を直感的に理解できる配置である。
図から明らかなように、上面操作部左9bは上面操作部右9aと同じキー配列になっており、上面操作部中9cは上面操作部右9aを簡略化したキー配列になっている。そのため、以下では、加熱コイル右13aを操作する上面操作部右9aを代表して説明する。
48は載置部右6aでの調理を開始したり停止したりするための切/スタートキーであり、加熱コイル右13aの起動中は切/スタートキー48のLEDランプ53が点灯する。加熱コイル右13aの火力は、火力キー49を用いて選定する。火力キー49は、とろ火、弱火、中火、強火の四段階のキー(とろ火キー49a、弱火キー49b、中火キー49c、強火キー49d)に分かれており、加熱コイル右13aの火力を一回の操作で設定できるようになっている。各火力の目安は、例えば最大で12段階の火力調整ができた場合、各火力と消費電力の関係は、「1」段階は100W相当、「2」段階は200W相当、「3」段階は300W、「4」段階は400W、「5」段階は500W、「6」段階は800W、「7」段階は1.1kW、「8」段階は1.4kW、「9」段階は1.6kW、「10」段階は2kW、「11」段階は2.5kW、「12」段階は3kWである。各段階の数字は上面表示部10に火力の目安として表示する数字である。また、火力表記と実際の段階表示の関係は、とろ火は「1」、弱火は「2」、「3」、「4」、「5」、中火は「6」、「7」、「8」、強火は「9」、「10」、ハイパワーは「11」、「12」が割り当てられる。火力キー49は四段階の火力の代表的な火力に直接設定でき、とろ火キー49aは「1」、弱火キー49bは「4」、中火キー49cは「7」、強火キー49dは「10」の火力に設定でき、設定したキー部分にあるLEDランプ54が点灯する。
51は主に煮込みや保温などタイマー調理を実施するときに選択するタイマーキーである。52は自動調理の炊飯、揚げもの、湯沸し等を選択するためのメニューキーで、メニューキー52を押すことで上面表示部10にメニューが表示され、メニューキー52を押すたびに表示されているメニューが切り替わり、これによって使用するメニューを選択する。
また、火力の調節やタイマー調理時の時間の設定、炊飯時における米の量の設定、自動調理の仕上がり調整の設定、揚げものをする時の油温の設定を設定キー50により行うことができる。この設定キー50は、設定時の数量などを増やすUPキー50aと減らすDOWNキー50bからなっており、設定キー50部にあるLEDランプ55が点灯時は設定キー50が有効であることを示し、消灯時は無効であることを示している。
<加熱領域6Mの使用方法>
次に、載置部左6bに収まらないグリルパン15等の非円形鍋を加熱領域6Mに載置して加熱するモードについて説明する。載置部左6bより大きいグリルパン15等を加熱したい場合、上面操作部9の右端に設けた同時通電キー65を押すことにより、加熱領域6Mの下方の加熱コイル左13bと加熱コイル後13dの同時通電モードが選択される。
なお、同時通電キー65を設けず、上面操作部左9bのメニューキー60を押したり、操作パネル5の操作ボタンを押したりすることで、同時通電モードを選択できるようにしても良い。また、鍋が載置部後6dの上に載置されたことを自動で検知したときに、上面操作部左9bで加熱コイル左13bと加熱コイル後13dを一体的に操作できるようにしても良い。自動で検知する方法としては、載置部後6dにも赤外線センサ窓6Wと赤外線センサを設け、この赤外線センサの検知結果に基づいて載置部後6d上の鍋の有無を検知する方法や、後述するインバータ検出信号S6dに基づいて載置部後6d上の鍋の有無を検知する方法が考えられる。
ここで、本実施例の誘導加熱調理器では、加熱コイル後13dの単独使用を禁止し、必ず加熱コイル後13dと同時使用するように制御する。これにより、載置部左6b用の上面操作部左9bと上面表示部左10bを、そのまま加熱領域6M用の上面操作部や上面表示部として流用できるので、載置部後6dの単独使用に対応する上面操作部や上面表示部、または、加熱領域6M専用の上面操作部や上面表示部を新たに増やす必要はない。そのため、加熱領域6Mの面積を減らす必要がないという利点がある。
<誘導加熱調理器の制御回路>
次に、本実施例の誘導加熱調理器の機能ブロックについて、図6を用いて説明する。この機能ブロック図に示すように、本実施例の誘導加熱調理器は、加熱コイル13と、操作表示部20と、主制御部21と、インバータ制御部22と、インバータ23と、ヒータ制御部24と、ヒータ25を備えている。
操作表示部20は、具体的には、これまで説明した、加熱コイル13用の上面操作部9と上面表示部10、および、ロースター4用の操作パネル5である。調理者が、操作表示部20を利用して、メニュー、火力情報、調理のスタート・切等の各種情報を、入力信号S1として主制御部21に送信すると、主制御部21は、認識した情報や、調理の進行状況などの処理状況を表示信号S2として操作表示部20に送信し、上面表示部10に適切な情報を表示させる。
主制御部21は、操作表示部20で設定された内容や、主制御部21に事前に組み込まれた自動調理などのプログラムに基づき、加熱コイル13やヒータ25を制御する。そのため、主制御部21は、加熱コイル13を制御するための制御信号S3をインバータ制御部22に送信し、ロースター4のヒータ25を制御するための制御信号S4をヒータ制御部24に送信する。なお、主制御部21や、後述するインバータ制御部22、ヒータ制御部24は、具体的には、CPU等の演算装置が所定のプログラムを実行することで実現した機能である。
また、主制御部21は、載置部6の下方に設けた赤外線センサが計測した鍋の温度情報や、ロースター4内に設けた温度センサが計測したロースター4の内部の温度情報を受信する。さらに、主制御部21は、図示ない送風ファンを制御し、調理中に加熱コイル13やインバータ23等を冷却する。
インバータ制御部22は、主制御部21から受信した制御信号S3に基づいて、加熱コイル13に供給する電力の設定、通電の開始及び停止するとともに、加熱コイル13の消費電力を監視し補正する。そのため、インバータ制御部22は、インバータ23に対してインバータ制御信号S5を送信して、インバータ23の出力を適切に制御する。また、インバータ制御部22は、インバータ23から受信したインバータ検出信号S6(例えば、入力電流、入力電圧)に基づいて、加熱コイル13の消費電力を算出し、加熱コイル13の火力がインバータ制御信号S5による設定値となるように、インバータ23を制御する。
インバータ23は、商用交流電源から供給される電力を用いて、加熱コイル13に高周波電力を供給するための電力変換装置であり、インバータ制御部22からのインバータ制御信号S5に基づいて高周波電力を生成する。
なお、図示するように、インバータ制御部22とインバータ23は、加熱コイル13の夫々に設けられている。具体的には、加熱コイル右13aに対してインバータ制御部右22aとインバータ右23aが設けられており、加熱コイル左13bに対してインバータ制御部左22bとインバータ左23bが設けられており、加熱コイル中13cに対してインバータ制御部中22cとインバータ中23cが設けられており、加熱コイル後13dに対してインバータ制御部後22dとインバータ後23dが設けられている。そして、各々の加熱コイル13の入力電圧と入力電流を検出し、各々のインバータ検出信号S6に乗せて各々のインバータ制御部22に送信する。
なお、図6では、加熱コイル後13d用のインバータ制御部後22dとインバータ後23dを独自に設けた構成を例示しているが、加熱コイル中13cと加熱コイル後13dの同時使用を禁止するように設計し、加熱コイル中13c用のインバータ制御部中22cとインバータ中23cを、排他的に選択された加熱コイル中13cまたは加熱コイル後13dの加熱に切換えて使用しても良い。この場合、加熱コイル後13d用のインバータ制御部後22dとインバータ後23dを省略できるため、インバータ後23dの設置スペースを削減でき、また、誘導加熱調理器全体としての低コスト化が可能となる。
ここで、加熱コイル後13d用のインバータの駆動周波数を、インバータ左23bの駆動周波数と略同一(例えば、±1%)とすることで、加熱領域6M下方の加熱コイル左13bと加熱コイル後13dを同時通電し、グリルパン15やオーバル鍋のような鍋を加熱する場合の、干渉音(うなり)の発生を防止することができる。
また、加熱領域6Mと載置部中6cの同時使用時には、インバータ左23bとインバータ後23dの駆動周波数を、インバータ中23cの駆動周波数と大きく異ならせることで(例えば、前者を約25kHz、後者を約60kHz)、加熱領域6Mと載置部中6cの同時使用による干渉音(うなり)の発生を防止することができる。
<加熱領域6Mを利用した調理例>
ここで、本実施例の誘導加熱調理器により、グリルパン15を用いてハンバーグを調理する場面を例に、加熱領域6Mの利用方法を説明する。
まず、調理者が、加熱領域6M(図2)の前後方向と、グリルパン15(図3)の長手方向が略一致するように、グリルパン15を加熱領域6Mに載せ、同時通電キー65を押すと、上面表示部左10bが点灯する。次に、調理者が、火力キー57で所望の火力を選択した後、切/スタートキー56を押すと、加熱領域6Mの下方の加熱コイル左13bと加熱コイル後13dの同時通電が開始される。その後、調理者は、UPキー58aやDOWNキー58bを押して手動で火力を微調整する。グリルパン15の予熱が完了した後、調理者は、食材(生のハンバーグ)をグリルパン15内に投入し、調理を開始する。そして、調理の進行具合に合わせて、調理者は、UPキー58aやDOWNキー58bを押して手動で火力を調整する。
このとき、加熱領域6Mに載置したグリルパン15の前端から中央付近にかけては、載置部左6bの下方の大径の加熱コイル左13bによって効率良く加熱され、また、載置部左6bの領域内に収まっていないグリルパン15の後端は、載置部後6dの下方の楕円形の加熱コイル後13dによって効率良く加熱されるため、前後方向に長いグリルパン15の底面全体をムラなく加熱することができる。従って、グリルパン15内に複数のハンバーグを配置した場合であっても、場所によらずハンバーグを同程度に加熱調理することができる。
ハンバーグの表面に適切な焼き色がついた後、調理者は、そのまま加熱領域6Mでの調理を継続し、ハンバーグの内部まで火を通しても良いし、グリルパン15をロースター4内に移動させ、ロースター4でハンバーグ内部まで火を通しても良い。
以上で説明したように、本実施例の誘導加熱調理器によれば、プレート上に載置した楕円形底面のオーバル鍋や長方形底面のグリルパン等の非円形の鍋を、複数の加熱コイルを同時通電することにより、ムラ無く加熱することができる。
なお、本実施例の誘導加熱調理器によれば、様々な鍋底形状の鍋をムラなく加熱できるだけでなく、多数の小型加熱コイルを使用する特許文献1の誘導加熱装置と比較し、次の利益を得ることができる。
第一に、特許文献1の誘導加熱装置には、多数の小型加熱コイルの使用により部品コストや製造コストが高額化する問題や、被加熱物の加熱効率が劣化する問題があったが、本実施例の誘導加熱調理器では、使用する加熱コイルは四つであるため、特許文献1に比べ、部品コストや製造コストの上昇は抑制される。また、本実施例の誘導加熱調理器では、各加熱コイルの大きさを、載置される鍋の一般的な大きさを想定して設計しているため、特許文献1に比べ、鍋と加熱コイルの大きさの不整合に起因して鍋の加熱効率が劣化することが無い。
第二に、特許文献1の誘導加熱装置には、多数のインバータ回路の使用により部品コストや製造コストが高額化する問題や、装置全体としての回路損失が増加する問題があったが、本実施例の誘導加熱調理器では、使用するインバータは四つか三つであるため、特許文献1に比べ、部品コストや製造コストの上昇は抑制され、また、装置全体としての回路損失を抑制することができる。
1 システムキッチン
2 本体
3 プレート
4 ロースター
4a ロースタードア
4b ハンドル
5 操作パネル
6 載置部
6M 加熱領域
6W 赤外線センサ窓
7 吸気口
8 排気口
9 上面操作部
10 上面表示部
13 加熱コイル
14 フレーム
15 グリルパン
20 操作表示部
21 主制御部
22 インバータ制御部
23 インバータ
24 ヒータ制御部
25 ヒータ
48、56、61 切/スタートキー
49、57 火力キー
50、58、62 設定キー
51、59、63 タイマーキー
52、60、64a メニューキー
53~55、86~90 LEDランプ
65 同時通電キー
S1 入力信号
S2 表示信号
S3、S4 制御信号
S5 インバータ制御信号
S6 インバータ検出信号
S7 ヒータ制御信号
S8 ヒータ検出信号

Claims (8)

  1. 被加熱物の載置位置を示す載置部を上面に複数表示したプレートと、
    複数の前記載置部の夫々の下方に設けた加熱コイルと、
    複数の前記加熱コイルに電力を供給する複数のインバータと、
    を具備する誘導加熱調理器であって、
    複数の前記載置部は、
    前記プレートの右前に配置した円形の載置部右と、
    前記プレートの左前に配置した円形の載置部左と、
    前記プレートの中央奥に配置した円形の載置部中と、
    前記プレートの前記載置部左の後方かつ前記載置部中の左方に配置した横方向に長い載置部後であり、
    前記載置部左と前記載置部後の双方を覆う被加熱物が載置された場合には、前記載置部左の下方の円状の加熱コイル左と前記載置部後の下方の横方向に長い加熱コイル後の双方を使用して、前記被加熱物を誘導加熱することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の誘導加熱調理器において、
    前記加熱コイル左に電力を供給するインバータの駆動周波数と、
    前記加熱コイル後に電力を供給するインバータの駆動周波数と、
    は略同一であることを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. 請求項1に記載の誘導加熱調理器において、
    前記載置部中の下方の加熱コイル中と、前記加熱コイル後の同時使用を禁止することを特徴とする誘導加熱調理器。
  4. 請求項3に記載の誘導加熱調理器において、
    前記加熱コイル中に電力を供給するインバータと、
    前記加熱コイル後に電力を供給するインバータは共通であることを特徴とする誘導加熱調理器。
  5. 請求項1に記載の誘導加熱調理器において、
    前記載置部後の中心は、前記載置部中の中心より後側に配置されることを特徴とする誘導加熱調理器。
  6. 請求項1に記載の誘導加熱調理器において、
    前記載置部中の下方の加熱コイル中と、前記加熱コイル後の同時使用を許容することを特徴とする誘導加熱調理器。
  7. 請求項6に記載の誘導加熱調理器において、
    前記加熱コイル中に電力を供給するインバータの駆動周波数と、
    前記加熱コイル後に電力を供給するインバータの駆動周波数と、
    が異なることを特徴とする誘導加熱調理器。
  8. 被加熱物の載置位置を示す載置部を上面に複数表示したプレートと、
    複数の前記載置部の夫々の下方に設けた加熱コイルと、
    複数の前記加熱コイルに電力を供給する複数のインバータと、
    を具備する誘導加熱調理器であって、
    複数の前記載置部は、
    前記プレートの右前に配置した円形の載置部右と、
    前記プレートの左前に配置した円形の載置部左と、
    前記プレートの中央奥に配置した円形の載置部中と、
    前記プレートの前記載置部右の後方かつ前記載置部中の右方に配置した横方向に長い載置部後であり、
    前記載置部右と前記載置部後の双方を覆う被加熱物が載置された場合には、前記載置部右の下方の円状の加熱コイル右と前記載置部後の下方の横方向に長い加熱コイル後の双方を使用して、前記被加熱物を誘導加熱することを特徴とする誘導加熱調理器。
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