JP2008020132A - 空気調和機の室外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】閉鎖弁カバーの開口からの侵入物がコンジット取付板から延びる電線に接触することを防止することができる空気調和機の室外機を提供する。
【解決手段】空気調和機の室外機1は、本体ケーシング2と、少なくとも1つの閉鎖弁11、12と、閉鎖弁カバー3と、コンジット取付板4と、遮蔽部5とを備えている。少なくとも1つの閉鎖弁11、12は、本体ケーシング2の外表面に取り付けられ、冷媒配管に接続される。閉鎖弁カバー3は、冷媒配管が通る開口3aを有している。閉鎖弁カバー3は、閉鎖弁11、12を覆う。コンジット取付板4は、閉鎖弁カバー3の内部空間3bにおける本体ケーシング2の外表面の位置に取り付けられている。遮蔽部5は、コンジット取付板4の周囲に配置されている。遮蔽部5は、コンジット取付板4に取り付けられるコンジットから出た電線を開口3aから閉鎖弁カバー3内部に侵入する侵入物が接触することを防止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンジットが接続される空気調和機の室外機に関する。
従来より、国や地域によっては、空気調和機に対して電源用コードおよび信号用コード等の電線を接続する場合に、絶縁性の高い電線用配管であるコンジットに覆われた電線を使用しなければならない制約がある。このような国や地域で使用するためのコンジットが接続された空気調和装置として、特許文献1に記載の空気調和機がある。
このような空気調和機では、コンジットは、空気調和機のフレームに取り付けられたコンジット取付板に接続される。コンジット取付板に取り付けられたコンジットの端部からコンジット内部の電線が外部に延びて端子台等に接続される。
特開2003−74904号公報
上記のコンジット取付板は、空気調和機の室外機の側面に取り付けて閉鎖弁カバーの内部空間に配置することが考えられる。閉鎖弁カバーは、ガス冷媒用閉鎖弁および液冷媒用閉鎖弁にそれぞれ接続されたガス冷媒配管および液冷媒配管を外部に取り出すための背面側開口を有している。
この場合には、コンジット取付板に取り付けられたコンジット端部からコンジット内部の電線が剥き出しになって延びる部分は、閉鎖弁カバーの背面側開口から手指などの侵入物が侵入した場合には侵入物と電線とが接触するおそれがある。また、コンジットの使用を義務付けている国や地域によっては、手が電線に接触すると違法となることがある。
本発明の課題は、閉鎖弁カバーの開口からの侵入物がコンジット取付板から延びる電線に接触することを防止することができる空気調和機の室外機を提供することにある。
第1発明の空気調和機の室外機は、本体ケーシングと、少なくとも1つの閉鎖弁と、閉鎖弁カバーと、コンジット取付板と、遮蔽部とを備えている。少なくとも1つの閉鎖弁は、本体ケーシングの外表面に取り付けられ、冷媒配管に接続される。閉鎖弁カバーは、冷媒配管が通る開口を有している。閉鎖弁カバーは、閉鎖弁を覆う。コンジット取付板は、閉鎖弁カバーの内部空間における本体ケーシングの外表面の位置に取り付けられている。遮蔽部は、コンジット取付板の周囲に配置されている。遮蔽部は、コンジット取付板に取り付けられるコンジットから出た電線を開口から閉鎖弁カバー内部に侵入する侵入物が接触することを防止する。
ここでは、遮蔽部がコンジット取付板の周囲に配置されているので、この遮蔽部によってコンジット取付板に取り付けられるコンジットから出た電線を開口から閉鎖弁カバー内部に侵入する侵入物が接触することを防止することが可能である。
第2発明の空気調和機の室外機は、第1発明の室外機であって、遮蔽部は、閉鎖弁カバーの内面に設けられている。遮蔽部は、コンジット取付板の近傍から延びる遮蔽リブである。
ここでは、遮蔽部が閉鎖弁カバーの内面に設けられ、かつ遮蔽部がコンジット取付板の近傍から延びる遮蔽リブであるので、閉鎖弁カバーを取り付けるだけで遮蔽リブをコンジット取付板の近傍に配置することが可能になり、コンジットから出た電線と侵入物との接触を効果的に防止することが可能になる。
第3発明の空気調和機の室外機は、第1発明または第2発明の室外機であって、遮蔽部は、閉鎖弁カバーとともに、合成樹脂によって一体成形される。
ここでは、遮蔽部が閉鎖弁カバーとともに合成樹脂によって一体成形されるので、部品点数および製造コストの増加を抑えることが可能になる。
第1発明によれば、コンジットから出た電線を開口から閉鎖弁カバー内部に侵入する侵入物が接触することを防止できる。
第2発明によれば、コンジットから出た電線と侵入物との接触を効果的に防止することができる。
第3発明によれば、部品点数および製造コストの増加を抑えることができる。
<室外機1の全体構成>
図1〜2に示される空気調和機の室外機1は、本体ケース2と、本体ケース2の外側面にそれぞれ取り付けられた閉鎖弁11、12およびコンジット取付板4と、閉鎖弁11、12およびコンジット取付板4を覆う閉鎖弁カバー3とを備えている。閉鎖弁カバー3は、図3および図5に示される遮蔽部5を有する
室外機1の本体ケース2の内部には、図2に示されるように、電装箱21、圧縮機23、熱交換器24およびファン25が内蔵されている。電装箱21には、電気回路基盤が内蔵されている。
電装箱21の端子22は、本体ケース2の外側面に形成された開口2aを通して電線EL1、EL2(図3参照)と接続可能である。
閉鎖弁11、12は、図2および図3に示されるように、本体ケーシング2の外側面に取り付けられている。閉鎖弁11、12は、ガス冷媒を搬送する冷媒配管RGおよび液冷媒を搬送する冷媒配管RLにそれぞれ接続されている。
コンジット取付板4は、閉鎖弁カバー3の内部空間3bにおける本体ケーシング2の外側面の位置に取り付けられている。コンジット取付板4には、2本のコンジットC1、C2が取り付けられている。
コンジット取付板4は、図4および図6に示されるように、本体部分4aと、ネジ止め部分4bと、補強部分4fとを有している。本体部分4aは、コンジットC1、C2のそれぞれの中空おねじ部分S(図6参照)が挿入される取付穴4cおよび4dを有している。また、本体部分4aと直角に連結されたネジ止め部分4bは、ネジ止め部分4bを本体ケース2の外側面にネジ止めするためのネジが挿入されるネジ穴4eを有している。また、補強部分4fは、本体部分4aとネジ止め部分4bの上下端面に連結して本体部分4aを補強することによって、本体部分4aの曲げやぐらつきを防ぐ。
図6に示されるように、コンジットC1は、電源線EL1を覆うコンジットである。コンジットC2は、室外機1と室内機(図示せず)との間を接続する信号線EL2を覆うコンジットである。コンジットC1、C2は、電線EL1、EL2よりも高い剛性を有しているので、曲げにくい性質を有している。そのため、コンジットC1、C2を曲げて電装箱21の端子22(図2参照)に直接接続することは難しい。そのため、コンジットC1、C2をコンジット取付板4に固定した状態で、コンジットC1、C2の内部の電線EL1、EL2だけ延ばして端子22に接続するようにしている。ここで、コンジットC1、C2をコンジット取付板4に固定するために、まず、コンジットC1、C2の中空おねじ部分Sがコンジット取付板4の取付穴4cおよび4dに挿入され、中空おねじ部分Sの根元部分から周方向に張り出したフランジTとナットNによってコンジット取付板4の本体部分4aを挟み込むように、ナットNが中空おねじ部分Sに締め付けられている。
閉鎖弁カバー3は、図1、3ならびに5に示されるように、閉鎖弁11、12、コンジット取付板4および本体ケース2の開口2aを覆っている。また、閉鎖弁カバー3は、背面側開口3aを有している。背面側開口3aを通して、冷媒配管RG、RLおよびコンジットC1、C2が閉鎖弁カバー3の外に延びている。
<遮蔽部5の構成>
図3および図5に示されるように、遮蔽部5は、コンジット取付板4の周囲に配置されている。具体的には、遮蔽部5は、閉鎖弁カバー3の内面のうちコンジット取付板4の近傍の部分から延びる遮蔽リブ5a、5bである。遮蔽リブ5aは、閉鎖弁カバー3の内部空間3bのうちコンジット取付板4の上方の部分を遮蔽している。また、遮蔽リブ5bは、閉鎖弁カバー3の内部空間3bのうちコンジット取付板4の下方の部分を遮蔽している、これによって、背面側開口3aと電線EL1、EL2との間は、遮蔽部5によって分離されている。その結果、遮蔽部5は、コンジット取付板4に取り付けられるコンジットC1、C2から出た電線EL1、EL2を背面側開口3aから閉鎖弁カバー3内部に侵入する手指などの侵入物が接触することを防止する
遮蔽部5は、閉鎖弁カバー3とともに、合成樹脂によって一体成形されている。閉鎖弁カバー3は屋外に露出する状態で使用されるので、閉鎖弁カバー3および遮蔽部5は、耐衝撃性および防水性等の性質にすぐれた合成樹脂を用いて製造される。
〔実施形態の特徴〕
(1)
本実施形態の空気調和機の室外機1では、遮蔽部5がコンジット取付板4の周囲に配置されているので、遮蔽部5によってコンジット取付板4に取り付けられるコンジットC1、C2から出た電線EL1、EL2を背面側開口3aから閉鎖弁カバー3内部に侵入する手指などの侵入物が接触することを防止することが可能である。
(2)
本実施形態の空気調和機の室外機1では、遮蔽部5が閉鎖弁カバー3の内面に設けられ、かつ遮蔽部5がコンジット取付板4の近傍から延びる遮蔽リブ5a、5bである。そのため、閉鎖弁カバー3を取り付けるだけで遮蔽リブ5a、5bをコンジット取付板4の近傍に配置することが可能になり、コンジットC1、C2から出た電線EL1、EL2と侵入物との接触を効果的に防止することが可能になる。
(3)
本実施形態の空気調和機の室外機1では、遮蔽部5が閉鎖弁カバー3とともに合成樹脂によって一体成形されるので、部品点数および製造コストの増加を抑えることが可能になる。
本発明はコンジット取付板が本体ケーシングの外表面に取り付けられた空気調和機の室外機に適用することが可能である。
本発明の実施形態に係わる空気調和機の室外機の外観斜視図。 図1の室外機の閉鎖弁カバーを取り除いた状態の斜視図。 図1の閉鎖弁カバー内部における閉鎖弁およびコンジット取付板付近を示す拡大図。 図3のコンジット取付板の斜視図。 図3におけるコンジット取付板および遮蔽部の配置を矢印Aから見た状態の概略図。 図3のコンジット取付板にコンジットが取り付けられた状態の断面図。
符号の説明
1 室外機
2 本体ケーシング
3 閉鎖弁カバー
4 コンジット取付板
5 遮蔽部

Claims (3)

  1. 本体ケーシング(2)と、
    本体ケーシング(2)の外表面に取り付けられ、冷媒配管に接続される少なくとも1つの閉鎖弁(11、12)と、
    前記冷媒配管が通る開口(3a)を有し、前記閉鎖弁(11、12)を覆う閉鎖弁カバー(3)と、
    前記閉鎖弁カバー(3)の内部空間における前記本体ケーシング(2)の外表面の位置に取り付けられたコンジット取付板(4)と、
    前記コンジット取付板(4)の周囲に配置され、前記コンジット取付板(4)に取り付けられるコンジットから出た電線と前記開口(3a)から前記閉鎖弁カバー(3)内部に侵入する侵入物とが接触することを防止する遮蔽部(5)と
    を備えている
    空気調和機の室外機(1)。
  2. 前記遮蔽部(5)は、前記閉鎖弁カバー(3)の内面に設けられ、前記コンジット取付板(4)の近傍から延びる遮蔽リブである、
    請求項1に記載の空気調和機の室外機(1)。
  3. 前記遮蔽部(5)は、前記閉鎖弁カバー(3)とともに、合成樹脂によって一体成形される、
    請求項1または2に記載の空気調和機の室外機(1)。
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