JP2015042024A - 配線構造 - Google Patents

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洋和 中井
Hirokazu Nakai
洋和 中井
将志 林
Masashi Hayashi
将志 林
雄貴 大平
Yuki Ohira
雄貴 大平
明成 林
Akinari Hayashi
明成 林
裕之 小澤
Hiroyuki Ozawa
裕之 小澤
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Abstract

【課題】電線を保護する機能を損なうことなく、車両レイアウトの変更等の要求仕様に柔軟に対応することが可能な配線構造を提供する。【解決手段】車両2の室外側と室内側とを仕切る壁20に設けられた挿通孔21を介して電線10が室外側と室内側とにまたがって配線される。この配線構造は、電線10のうちの室外側に配線される部分の周囲を覆う金属製のパイプ30と、パイプ30に接続されて、電線10のうちの室外側から室内側に至る部分の周囲を覆うとともに、壁20に装着される屈曲可能な電線挿通部材40と、室外側で電線挿通部材40を保持して車両2に固定されるクランプ50とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、配線構造に関する。
従来、特許文献1に示すように、例えば、ハイブリッド車や電気自動車においてインバータとモータとを接続する高圧ケーブル等の電線は、室外側となる床下配線部分で金属製のパイプに挿通されている。パイプは、ノイズ電磁波を遮蔽するシールドパイプとしての機能の他、道路から飛び散る砂利や石等の異物から電線を保護する役割をもっている。また、電線は、一般的に、室内側となる車両のリア側及びフロント側の床上配線部分で樹脂製のコルゲートチューブに挿通されている。
特開2013−135500号公報
ところで、上記従来の配線構造の場合、室外側と室内側とを仕切る壁に設けられた挿通孔に電線を通すため、パイプの端部が壁と近接する位置にて曲げ加工されていた。このため、上記従来の配線構造においては、組み付け誤差や車両レイアウト等の変更に対して柔軟に対応することができないことがあった。
これに対し、例えば、壁と近接する位置にはコルゲートチューブを配置して、コルゲートチューブで電線を保護することも可能である。このようなコルゲートチューブによれば、コルゲート自身の屈曲自在性によって車両レイアウトの変更に柔軟に対応することができ、使用態様が格別制限されることもない。しかるに一方で、コルゲートチューブは、一定の形状を保持することが難しいため、長さ方向途中に弛みを生じ易いという事情がある。仮に、コルゲートチューブに弛みが生じると、車両の振動時に、弛み部分が内部に挿通された電線とともに振動して車両等に衝突する可能性があり、電線の保護機能に支障をきたすおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線を保護する機能を損なうことなく、車両レイアウトの変更等の要求仕様に柔軟に対応することが可能な配線構造を提供することを目的とする。
本発明は、車両の室外側と室内側とを仕切る壁に設けられた挿通孔を介して電線が前記室外側と前記室内側とにまたがって配線される配線構造であって、前記電線のうちの前記室外側に配線される部分の周囲を覆う金属製のパイプと、前記パイプに接続されて、前記電線のうちの前記室外側から前記室内側に至る部分の周囲を覆うとともに、前記壁に装着される屈曲可能な電線挿通部材と、前記室外側で前記電線挿通部材を保持して前記車両に固定されるクランプと、を備えている。
電線のうちの室外側から室内側に至る部分の周囲が屈曲可能な電線挿通部材で覆われ、電線挿通部材が壁に装着されるため、車両への組み付け時、壁の挿通孔に電線を通す際、電線の取り回しに電線挿通部材が追従することでき、車両レイアウトの変更等の要求仕様にも柔軟に対応することができる。しかも、電線挿通部材が室外側でクランプに保持されて車両から離間しないようになっているため、電線挿通部材の弛みの発生が防止され、ひいては電線挿通部材による電線保護機能の低下が抑えられる。
本発明の実施例1における配線構造全体の概略図である。 車両の室外側から室内側に至る配線部分の側面図である。 車両の室外側から室内側に至る配線部分の拡大断面図である。 グロメットの断面図である。 グロメットの平面図である。 車両にクランプを介して固定されるコルゲートチューブの側面図である。 クランプの斜視図である。 コルゲートチューブに一括して挿通された第1導電部及び第2導電部の断面図である。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
前記電線挿通部材が、前記室外側に配置される樹脂製のコルゲートチューブと、そのコルゲートチューブの端部に連結され、前記壁に弾性的に密着されるゴム製のグロメットとからなる。樹脂製のコルゲートチューブによって電線を保護する機能が適正に発揮されるとともに、ゴム製のグロメットによって壁の挿通孔に挿入される電線周りの防水性が良好に確保される。
前記室外側が前記車両の床下であって、前記床下のうちの前記壁に近接する領域を除く大部分の領域に前記パイプが配置されている。これによれば、床下に配線される電線がパイプによって確実に保護される。
前記クランプは、前記車両のパネルに設けられた固定孔に挿入されて前記パネルに弾性的に係止されるパネルロック部を有している。これによれば、クランプを車両にワンタッチで固定することができる。また、ネジ等の別部材を省略することができるため、部品点数を削減することができる。
<実施例1>
本発明の実施例1を図1〜図8によって説明する。実施例1は、図1に示すように、ハイブリッド自動車の車両2において、リア側の室内側となる床上に搭載されたバッテリーまたはインバータ回路等の電力供給源3と、フロント側の室内側(エンジンルーム内)となる床上に搭載されたモータ4との間を接続するワイヤハーネスに構成されている。
電力供給源3とモータ4との間には、図8に示すように、三相交流電力を伝送する3本の高圧用の電線10がシールドして配索されている。各電線10は、撚り線等からなる導体部11の外周を絶縁樹脂12で包囲した形態とされている。電線10の端末部には、図示しない端子金具が接続されており、端子金具は、対応する電力供給源3側またはモータ4側の図示しない相手端子に接続される。
図1に示すように、各電線10の長さ方向途中部分は、車両2の床下に配索される床下配索領域15とされ、各電線10の長さ方向両端部は、車両2の床上に配索される床上配索領域16とされている。図2に示すように、床下配索領域15と床上配索領域16とは、車両2の室外側と室内側とを仕切る壁20を境界として分かれており、図3に示すように、壁20には、各電線10を挿通可能な挿通孔21が貫通して設けられている。
図1に示すように、各電線10の床下配索領域15のうち、長さ方向両端部を除く大部分の領域は、パイプ30に挿通されている。パイプ30は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、またはステンレス鋼等の金属製の管材であって、各電線10の床下配索領域15(長さ方向両端部を除く)を包囲してシールド機能を発揮可能なように、車両2の床下に沿って前後方向に長尺に延びる形態とされている。
一方、各電線10において、床下配索領域15の長さ方向両端部から床上配索領域16に至る部分は、屈曲可能な電線挿通部材40に挿通されている。図2に示すように、電線挿通部材40は、各電線10の床下配索領域15を挿通可能なコルゲートチューブ41と、壁20に装着されつつ各電線10の床上配索領域16を挿通可能なグロメット42とからなり、図3に示すように、これらグロメット42とコルゲートチューブ41とに各電線10を挿通可能な通路43が連通して設けられている。
コルゲートチューブ41は、屈曲自在な蛇腹状の合成樹脂製の管材であって、図2に示すように、長さ方向一端部がゴムブッシュ44及び結束バンド45を介してパイプ30の端部に防水性を確保した状態で連結されている。コルゲートチューブ41の長さ方向途中の複数箇所には、クランプ50が取り付けられ、コルゲートチューブ41は、室外側において、これらクランプ50を介して、車両2のパネル5に固定されている。
クランプ50は合成樹脂製であって、図7に示すように、クランプ本体51と、クランプカバー52と、クランプカバー52及びクランプ本体51につながるヒンジ53とを備えている。クランプカバー52は、ヒンジ53を介してクランプ本体51に開閉可能に連結されている。クランプカバー52が開状態にある場合に、クランプ本体51とクランプカバー52との間に、コルゲートチューブ41が組み込まれる。クランプカバー52が閉状態に至ると、図6に示すように、クランプ50に、前後方向に貫通する保持孔54が区画して形成され、この保持孔54内にコルゲートチューブ41が抜け止め状態に保持される。
図7に示すように、クランプ本体51の内面は、断面弧状をなし、コルゲートチューブ41の外周面にほぼ沿った形態になっている。一方、クランプカバー52は、略平板状の形態とされている。クランプ本体51及びクランプカバー52のそれぞれの一方の縁部は、同縁部に沿って延びる可撓帯状のヒンジ53を介して互いに連結されている。
クランプ本体51の他方の縁部には、同縁部の外面に突出するカバーロック突起55が設けられている。また、クランプカバー52の他方の縁部には、カバーロック突起55側に突出するカバーロック片56が設けられている。一方、カバーロック片56にはロック孔57が設けられている。クランプカバー52が閉状態にあるときに、カバーロック片56のロック孔57にカバーロック突起55が弾性的に嵌まり込むことにより、クランプカバー52が閉状態に保持されるようになっている。
また、クランプ本体51の他方の外面には、カバーロック突起55と隣接する位置に、パネルロック部58が設けられている。パネルロック部58は、筒状の挿入部59と、挿入部59の外周面の前後両端に突設された一対の弾性爪49とを有している。図6に示すように、パネルロック部58の挿入部59は、車両2の床下のパネル5に設けられた固定孔6に外側から挿入される。挿入部59がパネル5の固定孔6に正規挿入されると、両弾性爪49がパネル5の内側面に弾性的に係止され、もってクランプ50が車両2のパネル5にワンタッチで抜け止め固定される。
グロメット42はゴム製であって、図2に示すように、前後方向に延びる管状の筒部61と、筒部61の前後方向途中において径方向に膨出して形成されたフランジ部62とを備えている。実施例1の場合、グロメット42は、硬度40〜60(JIS−A)で構成されている。図3に示すように、フランジ部62は、筒部61よりも厚肉の形態であって、壁20の挿通孔21に挿入された状態でその壁20に弾性的に密着する構成になっている。
筒部61は、フランジ部62を挟んで、車両2の室外側に配置される外側筒部63と、車両2の室内側に配置される内側筒部64とからなる。図3及び図4に示すように、外側筒部63は、内側筒部64よりも短尺で且つ厚肉の形態とされ、その内部に後方からコルゲートチューブ41の端部が挿入される。外側筒部63の外周面には固定溝65が周回して設けられ、固定溝65に固定リング66が取り付けられることにより、グロメット42とコルゲートチューブ41との一体状態を保持することが可能とされている。外側筒部63の内周面には、固定溝65と背合わせ位置となる後端側に、複数条の内周リップ67が並んで設けられている。外側筒部63の内部にコルゲートチューブ41の端部が挿入されると、各内周リップ67がコルゲートチューブ41の外周面に密着して噛合するようになっている。
図5に示すように、内側筒部64は、前端側を除いて、変形容易な蛇腹状の蛇腹部68を有している。内側筒部64の前端部は、内外面とも実質的に凹凸の無い円筒状の形態とされている。また、内側筒部64の前端には、帯状片69が前方へ突出して設けられている。帯状片69は、前後方向に細長い平面視略矩形状をなし、図3に示すように、その内面に各電線10のうち後述する各電装線10Bの第2導電部18が沿わせられる。各電装線10Bの第2導電部18は、帯状片69の内面に沿わせられた状態で、テープ等の固定手段70を介して帯状片69に固定される。
フランジ部62は、外側筒部63に連続して室外側に配置される外側フランジ71と、内側筒部64に連続して室内側に配置される内側フランジ72とからなる。図3に示すように、フランジ部62が壁20の挿通孔21に挿入されると、外側フランジ71が壁20の外側面における挿通孔21の開口縁部に密着するとともに、内側フランジ72が壁20の内側面における挿通孔21の開口縁部に密着し、外側フランジ71と内側フランジ72との間に壁20が弾性的に挟持されるようになっている。
内側フランジ72は、外側フランジ71に比べて径寸法が小さく且つ前後寸法が大きくされている。図5に示すように、内側フランジ72の前面は、内側筒部64に近づくにつれ前方へ傾斜する斜面73とされている。この内側フランジ72の斜面73には、周方向の一箇所に、高剛性部74が突出して設けられている。高剛性部74は、内側フランジ72における周方向の他の部分よりも曲げ剛性を高めた厚肉の形態とされている。また、高剛性部74は、周方向に関して帯状片69と同じ側に配置され、詳細には、帯状片69と前後方向の同軸上の位置に配置されている。より具体的には、高剛性部74は、周方向に延びる断面三角形のリブ状の形態とされ(図4を参照)、図5に示すように、平面視した場合に、筒部61の径方向両端間とほぼ同等の延出長さを有している。図3に示すように、配線時には、帯状片69が壁20と対向する側へ引き上げられ、内側筒部64が高剛性部74に近づくように変形させられる。この場合に、内側筒部64の変形の影響がフランジ部62に及ぶことが懸念されるものの、内側筒部64の変形力に高剛性部74の曲げ剛性が抗するため、フランジ部62の変形が小さく抑えられるか、または実質的に発生しないようになっている。
ところで、図3に示すように、コルゲートチューブ41及びグロメット42は、上述した三相交流用の3本の電線(以下、三相線10Aという)を覆うように配置される他、車両2に搭載される、エアコン、オーディオ、ランプ類、パワーウインド、ラジオ、ワイパー等の図示しない電装品に電力を伝送する単数本または複数本の電線(以下、電装線10Bという)をも覆うように配置される。
図8に示すように、3本の三相線10Aは、金属箔または編組線からなる第1シールド層13で一括して取り囲まれることによって、第1導電部14として構成される。一方、図示する2本の電装線10Bは、同じく金属箔または編組線からなるが、第1シールド層13とは別の第2シールド層17で一括して取り囲まれることによって、第2導電部18として構成される。
また、第1導電部14及び第2導電部18は、金属製のパイプ30に挿通される部分ではパイプ30がシールド機能を有するため、第1シールド層13及び第2シールド層17が省略され、各三相線10A及び各電装線10Bが被覆電線の形態のままパイプ30内に挿通される。結果的に、各電線10は、床下配索領域15から床上配索領域16に至る長さ方向の全域に亘ってシールドされたシールド導電体として構成されることになる。
次に、実施例1の作用効果について説明する。
図2に示すように、ワイヤハーネスの配線経路のうち、車両2の室外側から室内側に至る部分については、各電線10が、屈曲可能なコルゲートチューブ41及びグロメット42からなる電線挿通部材40に挿通されている。このため、車両2の床下に配索された各電線10が室内に引き込まれる際に、壁20の挿通孔21に通される各電線10に追従するように、電線挿通部材40、とりわけ室外側に配置されたコルゲートチューブ41が、各電線10の取り回し方向にその形態を適宜変形させることができる。したがって、各電線10の床下配索領域15の全体が金属製のパイプ30に挿通される場合と違って、組み付け作業時の電線10の取り回しに難渋することがない。
また、金属製のパイプ30の場合には、車両レイアウトの変更等の要求仕様に対して既存のパイプ30を適用することができない可能性があるが、上記のように屈曲可能な電線挿通部材40であれば、変更された要求仕様にも柔軟に対応することができる。一方、各電線10の床下配索領域15は長さ方向両端部を除いて金属製のパイプ30で覆われているため、各電線10が飛び石等から効果的に保護された状態に置かれる。
また、コルゲートチューブ41の形状保持性の低さから、車両の床下においてコルゲートチューブ41に弛みが生じる懸念があるものの、実施例1によれば、コルゲートチューブ41がその長さ方向の適宜箇所に取り付けられた複数のクランプ50を介して車両2のパネル5に取り付け固定されるため、上記弛みの発生が抑えられ、車両2の振動等によってコルゲートチューブ41がガタ付いたりするのが抑えられる。しかも、クランプ50が車両2のパネル5にワンタッチで弾性的に取り付けられるため、取り付け作業性に優れるとともに、ネジ等の別部材が不要となることで部品点数が削減される。
さらに、パイプ30とそのパイプ30に連なる電線挿通部材40とには、複数本の三相線10Aに加えて複数本の電装線10Bが一括して挿通されるため、各三相線10A及び各電装線10Bに対応する回路がそれぞれ個別に配索されるよりも、車両2の床下に各電線10をスペース効率良く配線することができ、その配線領域をまとめることができる。その結果、車両レイアウトの自由度を向上させることができる。しかも、パイプ30及び電線挿通部材40が複数の回路に共用されるため、コストを安価に抑えることができる。
また、電線挿通部材40の内部では、各三相線10Aの外周が第1シールド層13で一括して包囲されることで第1導電部14が構成される一方、各電装線10Bの外周が第1シールド層13とは別の第2シールド層17で一括して包囲されることで第2導電部18が構成されるため、第1導電部14と第2導電部18とが相互に混在することなく区分けされる。その結果、第1導電部14及び第2導電部18のそれぞれの端末部に接続された端子金具が、対応する相手端子との接続位置に迅速且つ円滑に至らしめられる。
一方、配線時には、図3に示すように、帯状片69に沿って固定された各電装線10Bの第2導電部18が壁20の前面と対向する側へ引き上げられ、それに伴って内側筒部64がグロメット42の高剛性部74に近づく方向に屈曲して変形させられる。この場合に、内側筒部64の屈曲方向で対向する位置には曲げ剛性の高い高剛性部74が配置されているため、内側筒部64の変形力を高剛性部74で断つことができる。したがって、フランジ部62が所定の形状に保たれ、壁20に対するフランジ部62の密着状態を維持することができる。その結果、グロメット42の防水性が低下するのが防止される。
また、高剛性部74が周方向に関して帯状片69が位置する側と同じ側に配置されているため、第2導電部18の配線経路が帯状片69によって正しく規定される。しかも、帯状片69や高剛性部74がグロメット42の周方向の構造を識別する指標となるため、壁20の挿通孔21にフランジ部62を正規の取り付け姿勢で挿入することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)電線挿通部材は、車両の室外側から室内側に至る範囲で屈曲可能であれば、車両のフロント側とリア側のいずれか一方に設置されるだけでもよい。
(2)本発明は、内燃機関を搭載しない電気自動車にも適用可能である。
2…車両
5…パネル
6…固定孔
10…電線
10A…三相線
10B…電装線
13…第1シールド層
14…第1導電部
15…床下配索領域
16…床上配索領域
17…第2シールド層
18…第2導電部
20…壁
21…挿通孔
30…パイプ
40…電線挿通部材
41…コルゲートチューブ
42…グロメット
43…通路
50…クランプ
58…パネルロック部
61…筒部
62…フランジ部
64…内側筒部(筒部の室内側に臨む部分)
69…帯状片
72…内側フランジ(フランジ部の室内側に臨む部分)
74…高剛性部

Claims (4)

  1. 車両の室外側と室内側とを仕切る壁に設けられた挿通孔を介して電線が前記室外側と前記室内側とにまたがって配線される配線構造であって、
    前記電線のうちの前記室外側に配線される部分の周囲を覆う金属製のパイプと、
    前記パイプに接続されて、前記電線のうちの前記室外側から前記室内側に至る部分の周囲を覆うとともに、前記壁に装着される屈曲可能な電線挿通部材と、
    前記室外側で前記電線挿通部材を保持して前記車両に固定されるクランプと、を備えていることを特徴とする配線構造。
  2. 前記電線挿通部材が、前記室外側に配置される樹脂製のコルゲートチューブと、そのコルゲートチューブの端部に連結され、前記壁に弾性的に密着されるゴム製のグロメットとからなることを特徴とする請求項1記載の配線構造。
  3. 前記室外側が前記車両の床下であって、前記床下のうちの前記壁に近接する領域を除く大部分の領域に前記パイプが配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の配線構造。
  4. 前記クランプは、前記車両のパネルに設けられた固定孔に挿入されて前記パネルに弾性的に係止されるパネルロック部を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の配線構造。
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