JP2008019946A - 車両用自動変速機の制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ツインクラッチ式トランスミッションを備えた自動変速機の特質を一層際立たせて、典型的にはスポーツ走行を楽しみたいというドライバのニーズに応じる。
【解決手段】ドライバが手動設定ダイヤルを使って発進時にクラッチを締結するエンジン回転数を設定しているときには、S3でDSC制御を一時停止した後に当該設定されたエンジン回転数で発進時のクラッチが締結制御が実行される(S4)。そして、ドライバが設定したクラッチミート設定回転数が所定値よりも大きな値(例えば5000rpm)のときには、発進時に1速から2速にシフトアップした後に、ドライバが設定した高いエンジン回転数を初期値へリセットされる。
【選択図】図10
【解決手段】ドライバが手動設定ダイヤルを使って発進時にクラッチを締結するエンジン回転数を設定しているときには、S3でDSC制御を一時停止した後に当該設定されたエンジン回転数で発進時のクラッチが締結制御が実行される(S4)。そして、ドライバが設定したクラッチミート設定回転数が所定値よりも大きな値(例えば5000rpm)のときには、発進時に1速から2速にシフトアップした後に、ドライバが設定した高いエンジン回転数を初期値へリセットされる。
【選択図】図10
Description
本発明は車両用自動変速機の制御システムに関し、より詳しくは2つのクラッチを備えたツインクラッチ式トランスミッションを採用した車両用自動変速機の制御システムに関する。
現在の自動車では、変速操作を自動化した自動変速機が普及しているが、自動変速機の一つとして、機械式のクラッチをアクチュエータで操作することで変速を行う自動変速機が知られている。
特許文献1は、2つのクラッチを備えた自動変速機を開示している。このツインクラッチ式のトランスミッションは、同軸上に配置された2つの入力軸の各々にクラッチと、各入力軸と出力軸との間に配設された複数段の変速ギアとを含み、第1、第2のクラッチの締結及び解放を制御することで変速が可能である。特に、例えば第1クラッチが締結され、第2クラッチが解放されているときに、この第2クラッチに関連した入力軸側で、次に選択されるであろう変速段のギアを事前に噛み合わせておくことで、締結するクラッチを第1クラッチから第2クラッチに切り替えると実質的に同時の変速が可能になる。したがって、ツインクラッチ式トランスミッションは、素早い変速が可能であるためスポーツ走行を好むドライバの嗜好に合致したトランスミッションと云うことができる。
上記のツインクラッチ式トランスミッションを備えた自動変速機は、上述したように素早い変速と、エンジンと車輪とが機械的に直結した走行性能を楽しむことができるという特質を備えている。この特質は、車の走り(典型的にはスポーツ走行)を楽しむドライバの好みに合致するものである。
そこで、本発明の目的は、ツインクラッチ式トランスミッションを備えた自動変速機の特質を一層際立たせて、典型的にはスポーツ走行を楽しみたいというドライバのニーズに応じることのできる自動変速機の制御システムを提供することにある。
上記の技術的課題は、本発明によれば、
エンジン駆動力が入力される第1、第2の2つの入力軸に関連した第1、第2のクラッチと、前記第1、第2の入力軸と出力軸との間に配設された複数段の変速ギアとを有するツインクラッチ式トランスミッションを備えた車両用自動変速機の制御システムにおいて、
ドライバが手動で操作することにより、発進時に前記クラッチを締結するエンジン回転数を設定するマニュアル式のクラッチミート回転数設定手段と、
該クラッチミート回転数設定手段により設定されたエンジン回転数に従って、発進時に前記クラッチを締結する発進制御手段とを備えていることを特徴とする車両用自動変速機の制御システムを提供することにより達成される。
エンジン駆動力が入力される第1、第2の2つの入力軸に関連した第1、第2のクラッチと、前記第1、第2の入力軸と出力軸との間に配設された複数段の変速ギアとを有するツインクラッチ式トランスミッションを備えた車両用自動変速機の制御システムにおいて、
ドライバが手動で操作することにより、発進時に前記クラッチを締結するエンジン回転数を設定するマニュアル式のクラッチミート回転数設定手段と、
該クラッチミート回転数設定手段により設定されたエンジン回転数に従って、発進時に前記クラッチを締結する発進制御手段とを備えていることを特徴とする車両用自動変速機の制御システムを提供することにより達成される。
このように本発明によれば、ドライバが自らの意図でマニュアルで発進時のクラッチ締結エンジン回転数を設定することができるため、自分の好みに合致した発進が可能になり、素早い変速が可能なツインクラッチ式トランスミッションの特質をスポーツ走行を楽しみたいドライバの好みに合致させることができる。
前記クラッチミート回転数設定手段は、ドライバが任意に且つ無段階にエンジン回転数を設定することのできる、例えばダイヤル式の設定手段をドライバの手元に配置してもよいし、変形例として、自動変速機の発進制御のモードとして、クラッチを締結するエンジン回転数の異なる複数のモードを用意し、ドライバのスイッチ操作によって発進時のモードを切替えするようにしてもよい。
近時の車両には、車輪の空転を抑制して車両の挙動を制御するDSC等の車両挙動制御を含むものが多いが、上述した発進時のエンジン回転数をドライバが設定したときには、車両挙動制御が働いてドライバが意図した発進が出来なくなることが考えられる。このことから、発進時のエンジン回転数をドライバが設定したときには車両挙動制御を一時的に停止するのが好ましい。
また、上述したクラッチミート回転数設定手段を使ってドライバが所望のエンジン回転数を設定する場合に、これを高い設定値に変化させる操作の他に、所定のエンジン回転数を超えた値を設定しようとするときには追加の操作を要求するのが好ましい。例えば、5000rpmというように発進時にクラッチミートするエンジン回転数を高い値に設定することは、訓練されたドライバが特別な発進を実行するときに必要とされるものであり、訓練を受けていないドライバにとっては発進時の車両の挙動を制御するのが難しい場合がある。したがって、このようなエンジン回転数に設定する操作に対して、上述した追加の操作を要求することで、誤って非常に高いエンジン回転数を設定しまう事態の発生を未然に防止することができる。
また、このような特別な発進を実行した場合には、その後に、設定されたエンジン回転数を強制的に初期値に戻すのが好ましい。これにより、再三に亘って非常に高いエンジン回転数を使った発進の回数を抑えて、トランスミッションの信頼性や車両の耐久性を確保することができる。
本発明の他の目的及び本発明の作用効果は、以下の本発明の好ましい実施例の詳細な説明から明らかになろう。
以下に、添付の図面に基づいて本発明の実施例を詳しく説明する。
図1〜図3は高回転型エンジン(典型的にはロータリエンジン)を搭載した車両に組み込まれた自動変速機としてのツインクラッチ式トランスミッションの概要を示す図であり、より詳しくは、前進に関連した構造を示す図である。これらの図面を参照して、1はツインクラッチ式トランスミッションであり、トランスミッション1のハウジング2内には、第1、第2の2つの入力軸3、4が同軸上に配置され、各入力軸3、4に対応して第1、第2のクラッチ5、6が配設されている。ハウジング2内には、また、第1、第2の入力軸3、4と並行に出力軸7が配設されている。
第1クラッチ5に関連した第1入力軸3と出力軸7との間には、第1速、第3速、第5速の各変速段のギアD1、D3、D5が配設されている。他方、第2クラッチ6に関連した第2入力軸4と出力軸7との間には、第2速、第4速の各変速段のギアD2、D4が配設されており、後に説明するように第1、第2クラッチ5、6を選択的に締結することにより前進5段の変速が実行される。この前進5段のトランスミッションは単なる例示に過ぎず、例えば、第1入力軸3と出力軸7との間に、第1速、第3速、第5速、第7速の変速ギアを配設し、第2入力軸4と出力軸7との間に第2速、第4速、第6速の各段の変速ギアを配設することにより前進7段の変速が実行可能である。なお、図1などに示す参照符号8はシンクロ機構である。
第1、第2のクラッチ5、6の係脱及び各変速ギアD1〜D5の噛み合い及び噛み合い解除は図外の複数のアクチュエータによって実施され、これらアクチュエータの動作は後に説明する電子制御によって制御される。図2は、例示として、第3速変速段(D3)が選択されている状態を示す。第3速変速段(D3)では第1クラッチ5が締結され、第2クラッチ6が解放された状態にある。この状態では、エンジン駆動力は、第1クラッチ5、第1入力軸3から第3速ギアD3に入力され、この第3速ギアD3で変速されて出力軸7から出力される。なお、この第3速変速段(D3)が選択されている状態では、第2クラッチ6は解放された状態にあり、第2入力軸4は空転状態にある。
図3は、第4速変速段(D4)が選択されている状態を示す。第4速変速段(D4)では、第3速変速段(D3)とは異なり、第2クラッチ6が締結され、第1クラッチ5が解放された状態にある。したがって、エンジン駆動力は、第2クラッチ6、第2入力軸4から第4速ギアD4に入力され、この第4速ギアD4で変速されて出力軸7から出力される。なお、この第4速変速段(D4)が選択されている状態では、第1クラッチ5は解放された状態にあり、第1入力軸3は空転状態にある。
ツインクラッチ式トランスミッション1は、例えば、第1クラッチ5を締結し、その一方で第2クラッチ6を解放しているときに、空転状態にある第2入力軸4に関連した変速ギアD2又はD4を事前に噛合させて次の変速に備えることができるため、クラッチ6、7の切替えによって瞬時の変速が可能になる。
図4を参照して、ツインクラッチ式トランスミッション1の変速制御は、CPUなどで構成された変速制御ユニット10によって行われ、変速制御ユニット10は、ドライバの操作に委ねられるシフトレバー11(図5)からの信号が入力される。
図5を参照して、シフトレバー11は、リバース(R)やニュートラル(N)の他に、前進に関連したDレンジ、2速レンジ、Lレンジを有し、例えばDレンジにセットしたときには、アクセル開度などの運転状態量に応じた変速ギアがセットされる(自動変速モード)。この自動変速モードでは、例えばDレンジを選択すると、所定のスケジュールに従って、シフトアップ時には、1速から2速、2速から3速というように1段ずつシフトアップが実行され、また、シフトダウン時には、5速から4速、4速から3速というように1段ずつシフトダウンが実行され、また、この変速時のエンジン回転数に応じてクラッチ締結の速度が制御される。
シフトレバー11は、Dレンジからゲート12を通じて左側にシフトすると、変速制御が自動変速モードからマニュアル変速モードへ切り替わる。このマニュアル変速モードは、ドライバがシフトレバー11を直線的に+側に1回シフトさせると1段のシフトアップが実行される。逆にシフトレバー11を−側に直線的に1回シフトさせると1段のシフトダウンが実行される。
以上がツインクラッチ式トランスミッション1の基本的な変速制御であるが、トランスミッション1の変速制御を実行するために、変速制御ユニット10には、前述したシフトレバー11からの信号の他に、車速センサ20、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサ21、アクセルペダルの操作速度を検出するアクセル操作速度センサ22、エンジン負荷センサ23、ブレーキスイッチ24からの信号が入力される。変速制御ユニット10は、これらの信号に基づいて変速制御信号を生成し、そして、第1、第2クラッチ5、6に対してクラッチ締結信号又は解放信号を供給し、また、変速ギアD1〜D5のアクチュエータに対して変速機構に対して変速信号を供給する。
なお、変速制御ユニット10には、第1、第2クラッチ5、6の状態を検出するクラッチセンサ25、第1、第2入力軸3、4及び出力軸7の回転状態を検出するシャフトセンサ26、シフトレバー11のポジションを検出するシフトセンサ27からの信号が入力され、これらの信号に基づいてトランスミッション1の状態を検出して、常時、フィードバック制御が行われる。
上記の変速制御に関連して、車両の発進時にクラッチを締結(クラッチミート)するエンジン回転数をドライバが手動操作で設定することができるようになっている。発進時のクラッチミートのエンジン回転数に関する任意の手動設定は、ドライバがマニュアル変速モードを選択したときに限定して、これを許容するようにしてもよいし、自動変速モードでも、これを許容してドライバが設定したエンジン回転数で発進時にクラッチを締結するようにしてもよい。
このクラッチミートを実行するエンジン回転数を手動で設定するための手段には、例えばインストルメントパネル30において、ハンドル12の脇に設置された手動設定ダイヤル31(図6)が含まれる。
このクラッチミート回転数手動設定ダイヤル31は、ドライバーが右側(時計方向)に回転させると設定値を無段階に大きくすることができ、逆方向(反時計方向)に回転させると設定値を無段階に小さくすることができる。ドライバの操作によって設定された発進時のクラッチミート回転数は、ドライバが目で、常時、確認できる表示が行われる。この表示は、具体的には、エンジン回転数を表示するアナログ式のタコメータ32がインストルメントパネル30に設置されているのであれば(図6、図7)、このタコメータ32の各目盛り33を発光又は発色させる例えば青色ランプ(図示せず)を設置して、例えばドライバが5000rpmに設定したのであれば、5000rpmを指し示す目盛り33aを青色に点灯する等によって、ドライバが設定したクラッチミート回転数を表示するようにすればよい。
設定されたクラッチミート回転数の表示として、図8に例示するように、タコメータ32の数値表示の回りに円弧状に延びるガイドスリット35を設け、このガイドスリット35に案内されて移動する例えば赤色の矢印36を設け、この矢印36で、設定されたエンジン回転数を指し示すようにしてもよい。なお、矢印36は、手動設定ダイヤル31を操作すると、これに連動するモータ(図示せず)によってガイドスリット35に沿って移動する。
また、所定のエンジン回転数(例えば4900rpm)よりも高いエンジン回転数(例えば5000rpm)をドライバが設定した場合、このような高いエンジン回転数で発進時にクラッチミートすることは、車両の発進性能の限界を試すような特別な状況下で行うものであり、また、発進時の車両の挙動を制御するのに高度の運転技量が必要とされる。このように高いエンジン回転数をドライバが設定する場合には、例えばクラッチミート回転数手動設定ダイヤル31を時計方向に回転させるのに加えて、このダイヤル31を押す操作を求めるなど、ダイヤル31の設定操作に付加的な操作を要求することにより、今現在設定しようとしているエンジン回転数が、通常であれば選択されないエンジン回転数であることをドライバに認識させると共に、誤って高いエンジン回転数が設定されるのを防止する安全対策のための手段を設けるのが好ましい。
更に付加的な安全対策として、また、このような高いエンジン回転数をクラッチミート回転数としてドライバが設定した場合には、発進時のドライバに注意を促すために、図7に示すように、タコメータ32の目盛り33の例えば、設定されたエンジン回転数を指し示す目盛り33aを除く全てを赤色に点滅させるのが好ましい。この警告表示手段の変形例を図9に示す。この図9の例では、比較的大きな赤色ランプからなる警告ランプ38がタコメータ32に設けられ、このドライバが所定値(例えば4900rpm)よりも高いエンジン回転数を設定したときには、警告ランプ38が点灯又は点滅される。
図10は、発進時のクラッチミートのエンジン回転数をドライバが任意に設定することに関連した制御の一例を説明するためのフローチャートである。同図を参照して、先ずステップS1でドライバがクラッチミート回転数を設定しているか否かの判定が行われ、YESつまりドライバが手動設定ダイヤル31を使って発進時にクラッチを締結するエンジン回転数を設定しているときにはステップS2に進んで、発進時のアクセル操作が所定のアクセル操作よりも大であるか否かの判定が行われる。発進時の様々なエンジン回転数に対応して、当該エンジン回転数で発進するときに行うであろうアクセル踏み込み量及び/又はアクセル踏み込み速度が予め規定されており、ドライバが設定したクラッチミート回転数に対応したアクセル踏み込み量及び/又はアクセル踏み込み速度と、実際に実行されたアクセル操作とを比較して、ドライバが実行したアクセル操作が規定値よりも大であれば、ステップS3に進んで、車輪の空転を抑制するブレーキ制御やスロットル制御を伴う車両挙動制御(例えば図4のDSC制御ユニット40による制御)を一時的に停止した後に、ステップS4でドライバが設定したエンジン回転数でクラッチの締結が実行される。
上記ステップS2で、NOと判定されたされたときには(例えば、比較的ゆっくりとしたアクセル操作)、ドライバの意図とは無関係の初期設定されているエンジン回転数でクラッチの締結制御が実行される(ステップS5)。これにより、クラッチミートのエンジン回転数を手動で設定しているにも関わらず、何らかの事情(道路の混み具合など)でゆっくりとした発進が好ましい場合に、ドライバが手動で設定したエンジン回転数の設定値を変更する手間無しに通常の発進が可能となる。
次のステップS6では、発進時のシフトアップつまり1速から2速へのシフトアップが実行されたか否かの判定が行われ、2速へのシフトアップが実行されたときにはステップS7に進んで、上記ステップS3で行ったDSC制御の一時停止を解除してDSC制御が復活される。
次のステップS8では、クラッチミート設定回転数が所定値(上記の例であれば4900rpm)よりも大きな値であったか否かの判定が行われ、YES(大)であるときには、ドライバが設定したクラッチミート設定回転数が初期値へリセットされる。すなわち、ドライバが手動で設定したエンジン回転数の設定値が解除される。これにより、滅多に設定することのない高いエンジン回転数をドライバが設定したとしても、この設定値で発進するのは一度限りに制限することができる。なお、高いエンジン回転数の設定を強制解除したときには、上述したタコメータ32のメモリ33aの点灯や警告表示(警告ランプ38が点灯又は点滅)も解除される。
如上のように、自動変速制御でありながら、ドライバの好みに応じてドライバが希望するエンジン回転数で発進時にクラッチを締結することができるためドライバのニーズに応じた発進が可能となる。特にスポーツ走行を好むドライバは発進時の車両の操作を楽しむことができる。
また、ドライバがクラッチミート回転数を設定したときには、車輪の空転を伴う比較的高いエンジン回転数でクラッチミートさせる発進を楽しもうとしているときに、DSCなどの車両挙動制御が動作して、これを抑える方向にブレーキ制御やスロットル制御が実施されるのを抑えることができる。
また、極めて高いエンジン回転数をドライバが設定したときに警告表示(例えば図9の警報ランプ38の点灯又は点滅)を行うことで、ドライバに注意を促すことができる。また、このような高いエンジン回転数で発進する回数を制限することで、トランスミッション1や車両の耐久性及び信頼性を確保することができる。
更に、上記の第1実施例では、回転式の設定ダイヤル31を使ってクラッチミート回転数を手動で設定するようにしたが、これに代えて、図5に仮想線で示すように、発進制御モード切替スイッチ群42を設けて、これを操作することで、各スイッチ42a、42b、42c毎に割り付けたエンジン回転数が発進時のクラッチミート回転数として設定されるようにしてもよい。
ちなみに、シフトレバー11の近傍に配置したモード切替スイッチ群42は、通常発進モード選択スイッチ42a、スポーツ発進モード選択スイッチ42b、雪道発進モード選択スイッチ42cとで構成されている。通常発進モード選択スイッチ42aを押すと、自動変速制御に含まれるスケジュールに従ったエンジン回転数で発進時のクラッチ締結が行われる。スポーツ発進モード選択スイッチ42bを押すと、例えば4000rpmというエンジン回転数が自動設定され、このエンジン回転数で発進時のクラッチ締結が行われる。雪道発進モード選択スイッチ42cを押すと、通常発進モードと実質的に同じエンジン回転数でクラッチ締結が行われるが、クラッチを締結する速度が比較的ゆっくりとした速度に設定される。
好ましい態様として、選択した発進モードは、図11に例示するように、例えばタコメータ32などを含むインスツルメントパネル30に表示ランプ44を設け、ドライバが選択した発進モードを表示するのがよい。図11の参照符号44aは、通常発進モード選択スイッチ42aを押したときに点灯する通常発進選択ランプであり、44bは、スポーツ発進モード選択スイッチ42bを押したときに点灯するスポーツ発進選択ランプであり、44cは、雪道発進モード選択スイッチ42cを押したときに点灯する雪道発進選択ランプである。
1 ツインクラッチ式トランスミッション
3 第1入力軸
4 第2入力軸
5 第1クラッチ
6 第2クラッチ
7 出力軸
D1 第1速段ギア
D2 第2速段ギア
D3 第3速段ギア
D4 第4速段ギア
D5 第5速段ギア
10 変速制御ユニット
11 シフトレバー
30 インストルメントパネル
31 クラッチミートエンジン回転数手動設定ダイヤル
32 タコメータ
33 タコメータの目盛り
38 警告用赤色ランプ
3 第1入力軸
4 第2入力軸
5 第1クラッチ
6 第2クラッチ
7 出力軸
D1 第1速段ギア
D2 第2速段ギア
D3 第3速段ギア
D4 第4速段ギア
D5 第5速段ギア
10 変速制御ユニット
11 シフトレバー
30 インストルメントパネル
31 クラッチミートエンジン回転数手動設定ダイヤル
32 タコメータ
33 タコメータの目盛り
38 警告用赤色ランプ
Claims (7)
- エンジン駆動力が入力される第1、第2の2つの入力軸に関連した第1、第2のクラッチと、前記第1、第2の入力軸と出力軸との間に配設された複数段の変速ギアとを有するツインクラッチ式トランスミッションを備えた車両用自動変速機の制御システムにおいて、
ドライバが手動で操作することにより、発進時に前記クラッチを締結するエンジン回転数を設定するマニュアル式のクラッチミート回転数設定手段と、
該クラッチミート回転数設定手段により設定されたエンジン回転数に従って、発進時に前記クラッチを締結する発進制御手段とを備えていることを特徴とする車両用自動変速機の制御システム。 - 前記クラッチミート回転数設定手段が、発進時に前記クラッチを締結するエンジン回転数を無段階に設定可能である、請求項1に記載の車両用自動変速機の制御システム。
- 発進時に前記クラッチを締結するエンジン回転数の異なる複数の発進制御モードを有し、
前記クラッチミート回転数設定手段が、前記複数の発進制御モードを選択する切替スイッチで構成されている、請求項1に記載の車両用自動変速機の制御システム。 - 前記複数の発進制御モードが、比較的高いエンジン回転数で前記クラッチが締結する第1発進モード選択スイッチと、比較的に低いエンジン回転数で前記クラッチを締結する第2発進モード選択スイッチとを含む、請求項3に記載の車両用自動変速機の制御システム。
- 前記ドライバが設定したエンジン回転数で前記クラッチを締結する際に、車両挙動制御を規制する車両挙動制御規制手段を更に有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用自動変速機の制御システム。
- 前記ドライバが無段階に設定可能な前記クラッチミート回転数設定手段が、ドライバが任意のエンジン回転数を設定するのに必要とされる操作以外に、所定のエンジン回転数以上のエンジン回転数を設定する際に追加の操作が必要とされる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用自動変速機の制御システム。
- 前記ドライバが前記クラッチミート回転数設定手段を使って設定したエンジン回転数が所定のエンジン回転数よりも大きいときに、該設定されたエンジン回転数で発進した後に、該設定されたエンジン回転数が初期値に戻される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用自動変速機の制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006191377A JP2008019946A (ja) | 2006-07-12 | 2006-07-12 | 車両用自動変速機の制御システム |
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Publications (1)
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ID=39076053
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2008019946A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20180114357A (ko) * | 2017-04-10 | 2018-10-18 | 현대자동차주식회사 | 차량용 발진 제어방법 |
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2006
- 2006-07-12 JP JP2006191377A patent/JP2008019946A/ja active Pending
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