JP2008018753A - ウォーニング表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】多種類のウォーニング仕様設定を行うことができるウォーニング表示装置を提供すること。
【解決手段】基板13上に配列され、複数の車両におけるウォーニングの全種類にそれぞれ対応する複数のウォーニング用光源37と、各ウォーニング用光源37の点灯制御用の入出力条件の標準仕様を予め格納した記憶手段27と、車両各部の異常を検出したウォーニング検出信号が入力され、記憶手段27に格納されているウォーニングの入出力条件に基づいて、複数のウォーニング用光源37のうち、検出したウォーニング検出信号に対応するウォーニング用光源を点灯させるように制御する制御手段21と、ウォーニングの入出力条件を変更するウォーニング設定データが入力されたとき、記憶手段27に記憶されている標準仕様をウォーニング設定データで更新して格納する設定手段21とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】基板13上に配列され、複数の車両におけるウォーニングの全種類にそれぞれ対応する複数のウォーニング用光源37と、各ウォーニング用光源37の点灯制御用の入出力条件の標準仕様を予め格納した記憶手段27と、車両各部の異常を検出したウォーニング検出信号が入力され、記憶手段27に格納されているウォーニングの入出力条件に基づいて、複数のウォーニング用光源37のうち、検出したウォーニング検出信号に対応するウォーニング用光源を点灯させるように制御する制御手段21と、ウォーニングの入出力条件を変更するウォーニング設定データが入力されたとき、記憶手段27に記憶されている標準仕様をウォーニング設定データで更新して格納する設定手段21とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両各部の異常を警報表示するウォーニング表示装置に関する。
車両各部の異常を検出して各種ウォーニングを表示するウォーニング表示装置は、たとえば、車両用メータに内蔵されている。図6は、一般的な車両用メータの構成を示す正面図である。図6において、車両用メータ1は、ケース2と見返し3で区切られた所定位置に速度計4、回転計5、水温計6、燃料計7等の各種表示器と共に、ウォーニング表示装置10を配し、それらの前面に表ガラス8を配して作成されている。また、車両用メータ1には、シフトインジケータ9、トリップノブ11およびオドトリップメータ12等も備えられている。
図7は、図6の車両用メータ1の電気的構成例を示すブロック図である。
図7に示すように、車両用メータ1は、マイクロコンピュータ(以下、CPUという)21と、CPU21に適正な電源電圧Vccを供給する電源回路22と、イグニッションスイッチ(図示しない)のオンオフ信号をCPU21に入力するためのインターフェース(I/F)回路23と、照明制御信号をCPU21に入力するためのI/F回路24と、各種センサ(図示しない)からの車速検出信号、エンジン回転数検出信号、水温検出信号、燃料検出信号および各種ウォーニング検出信号を車内LANを介してCAN方式でCPU21に入力するためのI/F回路25と、トリップノブスイッチ26と、外部メモリとしてのEEPROM27と、CPU21で駆動され走行速度を指示する速度計ムーブメント28と、CPU21で駆動されエンジン回転数を指示する回転計ムーブメント29と、CPU21で駆動され水温を指示する水温計ムーブメント30と、CPU21で駆動され燃料残量を指示する燃料計ムーブメント31と、CPU21で駆動され各種走行状態を表示するLCD32と、CPU21から出力される点灯制御信号を照明用LCD36に供給するI/F回路33と、CPU21から出力されるウォーニング制御信号を、各種ウォーニング状態を表示するウォーニング用LCD37に供給するI/F回路34とを備えている。ウォーニング用LCD37は、車両の異常状態を示す各種ウォーニングのため必要な個数37a〜37nだけ備えられている。
車両用メータ1は、EEPROM27内に各ムーブメントの指針振れ角等の各種仕様を格納しておき、車内LANからの車速等のデータを通信で取り込み、CPU21で処理し、速度計ムーブメント28等の各種ゲージと、走行距離等の走行状態を表示するLCD32と、各種ウォーニングを表示するウォーニング用LCD37a〜37nとを制御している。
これらの各種ウォーニングは、車両の仕様により使用するものと使用しないものとがあり、従来は、各仕様毎にウォーニングの光源を、使用するものは配線板上に実装し、使用しないものは非実装としていた。
図8は、図7の車両用メータ1におけるウォーニング表示装置10の電気的構成の詳細を示す回路図である。図8において、I/F回路25の入力にそれぞれ、異なる異常状態検出を示すウォーニング検出信号A〜Dが入力されると、CPU21は、そのウォーニング検出信号A〜Dを識別し、I/F回路34を介して、対応するウォーニング用LCD37a〜37dを点灯させる。このとき、CPU21の内部メモリ、たとえばROM21aには、ウォーニング用LEDのウォーニングの入出力条件が予め標準仕様として記憶されており、CPU21は、その標準仕様にしたがってウォーニングLEDを点灯させる。
このウォーニングの入出力条件の標準仕様は、たとえば表1に示される。
表1において、ウォーニングの入出力条件は、入力信号(ウォーニング検出信号)の種類、判定時間、点灯条件および点灯アドレスの情報を含み、ウォーニング検出信号Aに対しては、判定時間100ms、点灯条件はH(ハイ)レベルのウォーニング検出で点灯、点灯アドレスはA(LED37aの位置)とされ、ウォーニング検出信号Bに対しては、判定時間1000ms、点灯条件はL(ロー)レベルのウォーニング検出で点灯、点灯アドレスはB(たとえば、LED37bの位置)とされ、ウォーニング検出信号CおよびDに対しては、条件なしとされている。
判定時間とは、デバンス時間とも呼ばれており、判定が確定する時間のことである。たとえば、ノイズが多いスイッチや時間をかけてオン/オフが切り替わるスイッチについては判定時間を長く設定する。CPU21は、一定の時間でスイッチのレベルを検出する。
たとえば、図9に示すように、CPU21が10ms毎のタイミングでスイッチの状態を検出するとき、判定時間を50msと設定した場合は、5回連続して状態がLレベルからHレベルに変化したら、スイッチの状態がLからHに変化したとの判定を確定する。5回のうち1回でもLが入ると、判定し直しとなる。図9の場合、L→Hに変化が確定するのが、5回連続してHとなる最後のH判定の時点である。この最後のH判定の時点で、スイッチの状態がHレベルに移行したと判定する。それ以前のスイッチの状態は、判定時間を設けた効果で、すべてキャンセルされ、Lとみなされる。
判定時間をウォーニング検出信号の検出について適用する場合、判定時間の長いものは、たとえばオイル系のウォーニングで使用される。オイル系のウォーニング検出信号は、徐々にレベルが変化するため、H/Lを判定しているしきい値付近をゆっくり変化していく。しきい値付近は、H/Lレベルの信号が不安定のため、HとLの信号の入れ替わりが
頻繁に発生する(すなわち、ノイズが多い)。したがって、判定時間を極端に長くして、ウォーニングの誤点灯を防ぐ。
頻繁に発生する(すなわち、ノイズが多い)。したがって、判定時間を極端に長くして、ウォーニングの誤点灯を防ぐ。
ABS(アンチブレーキングシステム)系のウォーニングも断線検出のため、ABSユニットが一定時間に短いオフの期間を作る場合がある。判定時間が短いと、このチェック信号で誤点灯してしまう。そのため、ABS系のウォーニングも、判定時間を長めに設定している。
判定時間が長ければ長いほど、LEDの点灯までの時間がかかり、応答性が悪くなる。判定時間10秒なら、10秒確定後点灯または消灯になる。
したがって、ウォーニング検出信号Aが入力された場合には、その入力から判定時間100msを経過した後、Hレベルのウォーニング検出が確認されたときに、ウォーニング検出信号Aに対応する点灯アドレスAに位置するウォーニング用LED37aが点灯される。同様に、ウォーニング検出信号Bが入力された場合には、その入力から判定時間1000msを経過した後、Lレベルのウォーニング検出が確認されたときに、ウォーニング検出信号Bに対応する点灯アドレスBに位置するLED37bが点灯される。また、ウォーニング検出信号CおよびDに対しては、ウォーニングの入出力条件無しなので、点灯アドレスCおよびDに対応すべきLED37cおよび37dは不要であり、実際に車両用メータ1を作製する際にプリント基板上に実装されない。
しかし、ウォーニング用光源が電球のときは、電球の取り外しが容易であり、仕様変更・対応は容易であったが、光源がLEDの場合は、配線板に半田付けとなり、仕様変更・対応が困難になる。また、配線板アッセンブリの種類が多くなり、管理が複雑になり、配線板実装の段取り変更が多くなるという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような課題に着目し、多種類のウォーニング仕様設定を行うことができるウォーニング表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、車両各部の異常を警報表示するウォーニング表示装置であって、基板上に配列され、複数の車種におけるウォーニングの全種類にそれぞれ対応する複数のウォーニング用光源と、各ウォーニング用光源点灯制御用の入出力条件の標準仕様を予め格納した記憶手段と、前記車両各部の異常を検出したウォーニング検出信号が入力され、前記記憶手段に格納されている前記ウォーニングの入出力条件に基づいて、前記複数のウォーニング用光源のうち、検出したウォーニング検出信号に対応する前記ウォーニング用光源を点灯させるように制御する制御手段と、前記ウォーニングの入出力条件を変更するウォーニング設定データが入力されたとき、前記記憶手段に記憶されている前記標準仕様を前記ウォーニング設定データに基づく仕様に更新して格納する設定手段とを備えていることを特徴とする。
請求項1記載の発明においては、ウォーニング表示装置は、基板上に配列され、複数の車種におけるウォーニングの全種類にそれぞれ対応する複数のウォーニング用光源と、各ウォーニング用光源点灯制御用の入出力条件の標準仕様を予め格納した記憶手段と、車両各部の異常を検出したウォーニング検出信号が入力され、記憶手段に格納されているウォーニングの入出力条件に基づいて、複数のウォーニング用光源のうち、検出したウォーニング検出信号に対応するウォーニング用光源を点灯させるように制御する制御手段と、ウォーニングの入出力条件を変更するウォーニング設定データが入力されたとき、記憶手段に記憶されている標準仕様を前記ウォーニング設定データに基づく仕様に更新して格納する設定手段とを備えている。それにより、ハードウェアの変更を行わずに、複数の車種用の多種類のウォーニング仕様設定を行うことができ、仕様変更、仕様対応が容易となる。
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、請求項1記載のウォーニング表示装置において、前記ウォーニングの入出力条件は、各ウォーニング用光源の使用/未使用を決定する情報と、入力される前記ウォーニング検出信号に対して点灯させる前記ウォーニング用光源の位置を指定する点灯アドレス情報を含むことを特徴とする。
請求項2記載の発明においては、ウォーニングの入出力条件は、各ウォーニング用光源の使用/未使用を決定する情報と、入力されるウォーニング検出信号に対して点灯させるウォーニング用光源の位置を指定する点灯アドレス情報を含む。それにより、入力されるウォーニング検出信号に対して任意の位置のウォーニング用光源を対応させるように変更することができる。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のウォーニング表示装置において、前記複数のウォーニング用光源の各々に対応する位置に設けられ、前記ウォーニング用光源の点灯により表示される、複数の車種におけるウォーニングの全種類に対応する複数のウォーニングパターンが施されたウォーニング表示部材をさらに備えていることを特徴とする。
請求項3記載の発明においては、複数のウォーニング用光源の各々に対応する位置に設けられ、ウォーニング用光源の点灯により表示される、複数の車種におけるウォーニングの全種類に対応する複数のウォーニングパターンが施されたウォーニング表示部材をさらに備えている。それにより、複数の車種におけるウォーニングを1枚のウォーニング表示部材で表示することができ、当該車種専用のウォーニング表示部材を設ける場合に比べて安価なウォーニング表示装置を実現できる。
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、請求項1または2記載のウォーニング表示装置において、前記複数のウォーニング用光源の各々に対応する位置に設けられ、前記ウォーニング用光源の点灯により表示される、特定の車種におけるウォーニングの種類に対応する複数のウォーニングパターンが施されたウォーニング表示部材をさらに備え、前記設定手段は、前記ウォーニングの入出力条件を前記特定の車種用に変更するウォーニング設定データが入力されて、前記記憶手段に記憶されている前記標準仕様を前記ウォーニング設定データに基づく仕様に更新して格納することを特徴とする。
請求項4記載の発明においては、複数のウォーニング用光源の各々に対応する位置に設けられ、ウォーニング用光源の点灯により表示される、特定の車種におけるウォーニングの種類に対応する複数のウォーニングパターンが施されたウォーニング表示部材をさらに備えている。設定手段は、ウォーニングの入出力条件を特定の車種用に変更するウォーニング設定データが入力されて、記憶手段に記憶されている標準仕様をウォーニング設定データに基づく仕様に更新して格納する。それにより、特定の車種専用のウォーニング表示部材を用いても、その他のハードウェアの変更を行わずに、特定の車種用のウォーニング仕様設定を行うことができ、仕様変更、仕様対応が容易となる。
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載のウォーニング表示装置において、前記ウォーニングの入出力条件は、入力される前記ウォーニング検出信号の状態を判定する判定時間を含むことを特徴とする。
請求項5記載の発明においては、ウォーニングの入出力条件は、入力されるウォーニング検出信号の状態を判定する判定時間を含む。それにより、ウォーニングの誤点灯を防止することができる。
請求項1記載の発明によれば、ハードウェアの変更を行わずに、複数の車種用の多種類のウォーニング仕様設定を行うことができ、仕様変更、仕様対応が容易となり、配線板アッセンブリ数を削減することができるため、工程管理工数、設計工数を削減することができ、配線板実装時の段取り(機種変更)工数を削減することができ、効率的な組み立て工程とすることができる。
請求項2記載の発明によれば、入力されるウォーニング検出信号に対して任意の位置のウォーニング用光源を対応させるように変更することができる。
請求項3記載の発明によれば、複数の車種におけるウォーニングを1枚のウォーニング表示部材で表示することができ、当該車種専用のウォーニング表示部材を設ける場合に比べて安価なウォーニング表示装置を実現できる。
請求項4記載の発明によれば、特定の車種専用のウォーニング表示部材を用いても、その他のハードウェアの変更を行わずに、特定の車種用のウォーニング仕様設定を行うことができ、仕様変更、仕様対応が容易となる。
請求項5記載の発明によれば、ウォーニングの誤点灯を防止することができる。
以下、本発明に係るウォーニング用表示装置の実施の形態について、図面に基づき説明する。
本発明のウォーニング表示装置は、たとえば、図4および5に示す構成を有する車両用メータに搭載される場合について説明する。
図1は、本発明のウォーニング表示装置の機械的構成を示す概略斜視図である。ウォーニング表示装置10は、車両用メータのケース2に固定された配線板13に所定の配列で実装された複数のウォーニング用LED37(LED37a〜37nに相当するが、図1では37a〜37dのみ符号を付している)と、各ウォーニング用LED37の発光側前方に配置され、各ウォーニング用LED37の光を前方に反射させる開口部14aを有する反射部材14と、各種ウォーニングを示すウォーニングパターン15aをその表面に印刷等の手段により施し、反射部材14上に固定されるウォーニングレンズ15とから構成される。配線板13は、請求項における基板に相当し、ウォーニングレンズ15は、請求項におけるウォーニング表示部材に相当する。
本発明では、ウォーニング表示装置10は、複数の車種において必要とされる各種ウォーニングの全てに対応する共通仕様の構成とされる。すなわち、ウォーニング表示装置10は、図1に示す配線板13上のウォーニング用光源であるLEDを使用/未使用に限定せず、複数の車種において必要とされる各種ウォーニングの全てに対応するウォーニング用LEDを、全て配線板13上に実装し、点灯可能状態とする。また、ウォーニングレンズ15には、複数の車種において必要とされる各種ウォーニングの全てに対応する種類のウォーニングパターン15aが施されている。
図2は、図1のウォーニング表示装置10の電気的構成の一例を示す回路図である。ウォーニング表示装置10は、ウォーニング検出信号A〜DをCPU21の入力ポートに入力するためのI/F回路25と、LED駆動信号をCPU21の出力ポートから出力するためのI/F回路34と、I/F回路34と電源Vb間に並列接続されたウォーニング用LED37(ここでは、n個のうちの4個のLED37a〜37dが示されている)と、CPU21に接続された外部メモリとしてのEEPROM27とを含む。CPU21の内部メモリであるROM21aには、ウォーニングの種類を識別する識別テーブルが予め記憶されている。EEPROM27には、ROM21a内の識別テーブルにあるウォーニング用のLEDのウォーニング入出力条件の標準仕様(表1参照)が予め記憶されている。ウォーニング用LED37は、請求項におけるウォーニング用光源に相当し、CPU21は、請求項における制御手段および設定手段に相当する。EEPROM27は、請求項における記憶手段に相当する。
図2において、I/F回路25の入力にそれぞれ、異なる異常状態検出を示すウォーニング検出信号A〜Dが入力されると、CPU21は、そのウォーニング検出信号A〜DをROM21a内の識別テーブルに基づいて識別し、I/F回路34を介して、ウォーニング用LCD37a〜37dのうち対応するウォーニング用LED、たとえばウォーニング用LED37aのカソード側をLレベルにすることにより点灯させる。このとき、CPU21は、EEPROM27に予め記憶されているウォーニングの入出力条件の標準仕様にしたがって対応するウォーニングLEDを点灯させることができる。このウォーニングの標準仕様は、上記従来例と同様に、たとえば表1に示される。
したがって、ウォーニング検出信号Aが入力された場合には、その入力から判定時間100msを経過した後、Hレベルのウォーニング検出が確認されたときに、対応する点灯アドレスAの位置のLED37aが点灯される。同様に、ウォーニング検出信号Bが入力された場合には、その入力から判定時間1000msを経過した後、Lレベルのウォーニング検出が確認されたときに、対応する点灯アドレスBの位置のLED37bが点灯される。また、ウォーニング検出信号CおよびDに対しては、ウォーニングの入出力条件無しであり、LED37cおよび37dは配線板13上に実装されているが、使用されない。
上述のように、ウォーニングの使用/不使用の仕様は、初期状態では1つの標準仕様をEEPROM27に格納してあり、CPU21は、EEPROM27からのデータに基づき、イニシャライズ時にウォーニングの使用/未使用状態を設定するようになっている。
また、ウォーニングの使用/未使用状態が標準仕様と異なる場合は、ウォーニングの使用/未使用状態を設定するウォーニング設定データを、パソコン等の設定データ入力機器を接続して車内LANの入力端子からCAN方式の通信によりI/F回路25を介して、必要時点で(メータ単品状態または車両取り付け状態で)入力することができる。
CPU21は、入力された各種データ中にウォーニング設定データが存在するとき、このウォーニング設定データを取り込み、EEPROM27に格納してウォーニング仕様を予め記憶されている標準仕様から上記ウォーニング設定データに基づく仕様に更新し、以降通常の表示動作を行う。
次に、上記のCPU21によるウォーニング仕様の設定動作を図3のフローチャートを参照しながら説明する。まず、イニシャライズし(ステップS1)、EEPROM27からの標準仕様データに基づきウォーニングの使用/未使用状態を設定する。次に、車内LANからのCAN方式によるデータをI/F回路25を介して取り込む(ステップS2)。次に、取り込んだデータ中にウォーニング設定データがあるか否かを判定する(ステップS3)。
ウォーニング設定データがあれば、次いでウォーニング設定データを取り込み(ステップS4)、次にEEPROM27に格納してウォーニング仕様を予め記憶されている標準仕様からウォーニング設定データに基づく仕様に更新し(ステップS5)、次に通常の表示動作を行い(ステップS6)、次いでステップS2に戻る。この場合、ウォーニングは、更新したウォーニング設定データに基づく仕様にしたがって表示される。
このウォーニング設定データに基づくウォーニングの入出力条件の仕様は、たとえば表2に示される。
表2において、ウォーニングの入出力条件は、入力信号(ウォーニング検出信号)の種類、判定時間、点灯条件および点灯アドレスの情報を含み、ウォーニング検出信号Bに対しては、判定時間100ms、点灯条件はH(ハイ)レベルのウォーニング検出で点灯、点灯アドレスはA(LED37aの位置)とされ、ウォーニング検出信号Cに対しては、判定時間1000ms、点灯条件はL(ロー)レベルのウォーニング検出で点灯、点灯アドレスはB(たとえば、LED37bの位置)とされ、ウォーニング検出信号AおよびDに対しては、条件無しとされている。
したがって、ウォーニング検出信号Bが入力された場合には、その入力から判定時間100msを経過した後、Hレベルのウォーニング検出が確認されたときに、対応するLED37aが点灯される。同様に、ウォーニング検出信号Cが入力された場合には、その入力から判定時間1000msを経過した後、Lレベルのウォーニング検出が確認されたときに、対応するLED37bが点灯される。
一方、ウォーニング設定データがなければ、次いでステップS6に進み、通常の表示動作を行い(ステップS6)、次いでステップS2に戻る。この場合、ウォーニングは、標準仕様にしたがって表示される。
このような処理を行うことで、ウォーニング使用/未使用の設定を、メータのハードウェア構成を変更することなく、EEPROM27に格納されているウォーニングの入出力条件の標準仕様をウォーニング設定データに基づくウォーニングの入出力条件の仕様に書き換えることによって実行することができる。
なお、特定の車種用として、ウォーニングレンズ15上のウォーニングパターン15aを当該車種におけるウォーニングの種類に対応するものに変更すると共に、EEPROM27内のデータを当該車種専用の仕様に変更する場合と、ウォーニングレンズ15のウォーニングパターン15aをそのままとして、EEPROM27内のデータを当該車種専用の仕様に変更する場合がある。
後者の場合、EEPROM27内のウォーニングの仕様データを変更することにより、たとえば、特定の車種では使用されないウォーニングレンズ15上の所定の表示を未使用状態として維持することにより、様々なバージョンに対応可能である。
また、前者の場合も、該車種におけるウォーニングの種類に対応するものに変更したウォーニングレンズ15を用意すると共に、CPU21に、ウォーニングの入出力条件を特定の車種用に変更するウォーニング設定データを入力し、EEPROM27に記憶されている標準仕様を当該車種専用のウォーニング設定データに基づく仕様に更新して格納することにより、それぞれの車種に応じたウォーニングパターン15aの種類、数が異なる様々なウォーニングレンズ15に対応可能である。
次に、ウォーニング設定データに基づくウォーニングの入出力条件の仕様の具体例について説明する。
図4は、ROM21a内に予め記憶される識別テーブルの具体例である。図4に示すように、この識別テーブルは、ウォーニング検出信号の識別番号(No.)と、CPU21の入力端子と、シンボル名と、ウォーニング名との各情報の関係を示すテーブルである。CPU21の入力端子1ピンに入力されるウォーニング検出信号は、シンボル名が「PARK」で、ウォーニング名が「パーキングブレーキ」であり、入力端子2ピンに入力されるウォーニング検出信号は、シンボル名が「BRAKE」で、ウォーニング名が「ブレーキ」であり、入力端子CANに入力されるウォーニング検出信号は、シンボル名が「Water Level」で、ウォーニング名が「冷却水量」である。
図5は、EEPROM27内に予め記憶されるウォーニング設定データに基づくウォーニングの入出力条件の仕様を示すテーブルである。図5では、上記表2に示す仕様よりもさらに詳しい内容になっている。図5に示すように、このテーブルは、ウォーニング検出信号の識別番号(No.)と、点灯場所(点灯アドレス)と、EEPROM27内のデータ書込場所と、データ内容との各情報の関係を示すテーブルである。データ内容は、1データが2バイト(16ビット)とされ、16ビット中の15ビット目は、LEDの使用の有無(1:使用、0:未使用)の情報を表している。14〜11ビット目は、ウォーニング検出信号の識別番号(No.)の情報を表し、ROM21a内に予め記憶されているテーブル上での識別番号(No.)に連動している。10ビット目は、点灯条件の情報を表し、ウォーニング検出信号がHレベルで点灯ならば「1」、Lレベルで点灯ならば「0」となっている。9〜0ビット目は、判定時間の情報を表し、最大1024を表示でき、単位を×10msとして最大10.24秒まで設定可能である。
次に、このようなウォーニング設定データに基づく動作例を説明する。この設定データでは、使用するLEDの点灯場所は、A−1,A−2およびB−2の3箇所のみである。
A−1の点灯場所には、識別番号「0001」=NO.1のPARK(パーキングブレーキ)のウォーニングが、ウォーニング検出信号のHレベルで点灯し、判定時間は、100ms(「1010」=10)となっている。
A−2の点灯場所には、識別番号「0010」=NO.2のBRAKE(ブレーキ)のウォーニングが、ウォーニング検出信号のLレベルで点灯し、判定時間は、1000ms(「01100100」=100)となっている。
B−2の点灯場所には、識別番号「0011」=NO.3のWater Level(冷却水量)のウォーニングが、CANデータのHレベルで点灯し、判定時間は、10秒(「11111101000」=1000)となっている。B−1、C−1およびC−2は設定なしである。この内容は、CAN通信を使用して外部から書き込み可能になっている。
以上説明したように、本発明によれば次の利点がある。
(1)メータのハードウェア構成の変更を行わず、多種類のウォーニング仕様設定を行うことができ、仕様変更、仕様対応が容易となり、配線板アッセンブリ数を削減することができるため、工程管理工数、設計工数を削減することができ、配線板実装時の段取り(機種変更)工数を削減することができ、効率的な組み立て工程とすることができる。
(1)メータのハードウェア構成の変更を行わず、多種類のウォーニング仕様設定を行うことができ、仕様変更、仕様対応が容易となり、配線板アッセンブリ数を削減することができるため、工程管理工数、設計工数を削減することができ、配線板実装時の段取り(機種変更)工数を削減することができ、効率的な組み立て工程とすることができる。
以上の通り、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
たとえば、上述の実施の形態では、ウォーニング用光源をLEDとしたが、これに限らず、電球でも実施可能である。
10 ウォーニング表示装置
13 配線板(基板)
15 ウォーニングレンズ(ウォーニング表示部材)
15a ウォーニングパターン
37,37a〜37n ウォーニング用LED(ウォーニング用光源)
27 EEPROM(記憶手段)
21 マイクロコンピュータ(CPU;制御手段、設定手段)
13 配線板(基板)
15 ウォーニングレンズ(ウォーニング表示部材)
15a ウォーニングパターン
37,37a〜37n ウォーニング用LED(ウォーニング用光源)
27 EEPROM(記憶手段)
21 マイクロコンピュータ(CPU;制御手段、設定手段)
Claims (5)
- 車両各部の異常を警報表示するウォーニング表示装置であって、
基板上に配列され、複数の車種におけるウォーニングの全種類にそれぞれ対応する複数のウォーニング用光源と、
各ウォーニング用光源点灯制御用の入出力条件の標準仕様を予め格納した記憶手段と、
前記車両各部の異常を検出したウォーニング検出信号が入力され、前記記憶手段に格納されている前記ウォーニングの入出力条件に基づいて、前記複数のウォーニング用光源のうち、検出したウォーニング検出信号に対応する前記ウォーニング用光源を点灯させるように制御する制御手段と、
前記ウォーニングの入出力条件を変更するウォーニング設定データが入力されたとき、前記記憶手段に記憶されている前記標準仕様を前記ウォーニング設定データに基づく仕様に更新して格納する設定手段と
を備えていることを特徴とするウォーニング表示装置。 - 請求項1記載のウォーニング表示装置において、
前記ウォーニングの入出力条件は、各ウォーニング用光源の使用/未使用を決定する情報と、入力される前記ウォーニング検出信号に対して点灯させる前記ウォーニング用光源の位置を指定する点灯アドレス情報を含むことを特徴とするウォーニング表示装置。 - 請求項1または2記載のウォーニング表示装置において、
前記複数のウォーニング用光源の各々に対応する位置に設けられ、前記ウォーニング用光源の点灯により表示される、複数の車種におけるウォーニングの全種類に対応する複数のウォーニングパターンが施されたウォーニング表示部材をさらに備えていることを特徴とするウォーニング表示装置。 - 請求項1または2記載のウォーニング表示装置において、
前記複数のウォーニング用光源の各々に対応する位置に設けられ、前記ウォーニング用光源の点灯により表示される、特定の車種におけるウォーニングの種類に対応する複数のウォーニングパターンが施されたウォーニング表示部材をさらに備え、
前記設定手段は、前記ウォーニングの入出力条件を前記特定の車種用に変更するウォーニング設定データが入力されて、前記記憶手段に記憶されている前記標準仕様を前記ウォーニング設定データに基づく仕様に更新して格納することを特徴とするウォーニング表示装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載のウォーニング表示装置において、
前記ウォーニングの入出力条件は、入力される前記ウォーニング検出信号の状態を判定する判定時間を含むことを特徴とするウォーニング表示装置。
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