JP2008018091A - パイプ用のキャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 キャップ10は、パイプの内周面に挿入される挿入部20と、前記挿入部と連続して設けられ、該パイプの挿入側の端縁に当接する係合段部30と、前記係合段部の端部から前記挿入部の端部までを貫通するとともに、手指の挿入が可能な開口を有する挿入孔40とを備え、前記挿入部には、挿入される前記パイプの内周と対向する位置に、挿入された前記パイプの内周によって挿入部20方向へ押圧される高さまで、該パイプの内周方向に突出するとともに、該パイプへの挿入方向へ伸びた、弾性変形可能な突条21…が形成されている。
【選択図】 図1
Description
(請求項1〜請求項6)
すなわち、請求項1〜請求項6に記載の発明は、次の点を目的とする。
請求項1〜6に記載の発明は、パイプの端部によって床や周囲のものを傷つけたり、運搬者や作業者の手指などを傷つけることを防止するとともに、パイプからの着脱が容易なキャップを提供しようとするものである。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1、請求項2又は請求項3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
つぎに、パイプ(60)に挿入されたキャップ(10)をパイプ(60)から離脱させるには、パイプ(60)に挿入されたキャップ(10)の挿入部(20)に手指を差し込むとともに、パイプ(60)からキャップ(10)の係合段部(30)よりも反挿入方向に露出している部分を他の手指で掴むことにより、挿入部(20)に挿入した手指と係合段部(30)側の手指とでキャップ(10)を掴む。そして、キャップ(10)を掴んだ状態で、キャップ(10)をパイプ(60)の内部から取り出す方向に引くことで、キャップ(10)を引く力が前記突条(21…)とパイプ(60)の内周との摩擦抵抗よりも大きくすれば、キャップ(10)をパイプ(60)から離脱させることができる。
したがって、離脱したキャップ(10)を再びパイプ(60)に挿入するには、先に説明したパイプ(60)への挿入と同じ方法で挿入すれば足り、先の説明と同様に、パイプ(60)の内周と接触し、離脱しない状態を維持することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
したがって、前記キャップ(10)を、パイプ(60)に挿入する際に、前記突条(21…)の挿入側の端部が、パイプ(60)の端部に接触して、挿入を妨げるようなことがなく、スムーズに前記キャップ(10)を前記パイプ(60)内に挿入することができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
したがって、請求項3記載の発明によれば、前記突条(21…)を対象位置に配置したことで、突条(21…)から均等にパイプ(60)の内周からの押圧を受けることで、パイプ(60)の軸心と同じ位置にキャップ(10)の軸心を位置させることができる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1、請求項2又は請求項3に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
したがって、請求項4記載の発明によれば、キャップ(10)を挿入したり、離脱させるときに、パイプ(60)の内周との摩擦力が突条(21…)の伸びる方向に真っ直ぐにかかり分散しにくいために、押圧又は引っ張りをスムーズに行うことができる。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
したがって、請求項5に記載の発明は、当接部(70)が弾性を持っているから、取付具(50)を対応させて取り付けた壁などの間の距離よりも、パイプ(60)が多少短く、パイプ(60)と壁との間に隙間が生じそうなときでも、隙間を弾力的に埋めることができ、ガタツキや振動によるパイプ(60)と取付具(50)を取り付けた壁などの離接に伴う金属的な接触音の発生を防止することができる。
(請求項1〜請求項6)
すなわち、請求項1〜6に記載の発明によれば、パイプの端部によって床や周囲のものを傷つけたり、運搬者や作業者の手指などを傷つけることを防止するとともに、パイプからの着脱が容易なキャップを提供することができる。
(請求項2)
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、パイプへの挿入が容易なキャップを提供することができる。
(請求項3)
すなわち、請求項3記載の発明によれば、パイプ内の適切な位置に挿入することが容易なキャップを提供することができる。
(請求項4)
すなわち、請求項4記載の発明によれば、パイプへの挿入及び離脱が容易なキャップを提供することができる。
(請求項5)
すなわち、請求項5記載の発明によれば、取付具に対するパイプのガタツキ、振動によるパイプと取付具との離接にともなう金属的な接触音の発生を防止することのできるキャップを提供することができる。
図1〜7は、本発明の実施の形態の一例をそれぞれ示すものである。
図1は、キャップの側面図、図2はキャップの正面図、図3はキャップの背面図、図4は図1のA−A断面図、図5は壁面へ取付具を介してハンガーパイプを取り付けたときの分解斜視図、図6は組み立て家具に取り付けた状態の斜視図、図7は異なる取付具を介して壁面に取り付けたときの分解斜視図を各々示す。
(キャップ)
図1中、10は、キャップを示すものであり、このキャップ10は、弾性を備えた合成樹脂で形成され、全体として環状に形成されている。そして、前記キャップ10は、環状の一端から後述するパイプとしての金属製のハンガーパイプ60(図4〜7)の端部に挿入し、ハンガーパイプ60の端縁を覆うものである。
前記キャップ10は、ハンガーパイプ60へ挿入される挿入部20と、前記挿入部20の反挿入側の端部に一体に形成され、ハンガーパイプ60への挿入時に、ハンガーパイプ60の端縁に当接して、キャップ10がハンガーパイプ60へ更に挿入されるのを防ぐための係合段部30と、前記係合段部30と前記挿入部20とをハンガーパイプ60の挿入方向へ貫通して形成された挿入孔40と、ハンガーパイプ60への反挿入側、すなわち取付具(50)側の端部に設けられた当接部70とを備えている。
(挿入部)
前記挿入部20は、図4に示すように、ハンガーパイプ60の端部から挿入し易いように、ハンガーパイプ60の内周よりやや小さめの外径寸法に形成されている。
(突条)
そして、前記4カ所の突条21…は、図2に示すように、ハンガーパイプ60への挿入方向の軸心を中心とした点対象位置に配置されているので、ハンガーパイプ60に挿入されたときに、全ての突条21…がパイプの内周から同等の圧力を受けることができ、ハンガーパイプ60の軸心と同じ軸心にキャップ10の配置させることができる。
前記突条21…は、図1及び2に示すように、1カ所に等間隔で3本、平面視すると、ハンガーパイプ60への挿入方向へ真っ直ぐ伸びて平行に配置されている。
また、前記3本の突条21…は、図1〜3に示すように、全て同一形状に形成されているので、1本の突条21…を例に説明する。
また、前記突条21…の高い部分の頂点から点対称位置の突条21…の高い部分までの長さは、図4に示すように、挿入するハンガーパイプ60の内径よりも大きく、外径よりもやや小さく形成されている。さらに、前記突条21…は、弾性変形が可能な材料で形成されているので、挿入されたハンガーパイプ60の内周による押圧によって弾性変形することで、前記突条21…の表面とハンガーパイプ60の内周との接触面積を広くとることができる。
そして、キャップ10をハンガーパイプ60の端部に挿入する際には、突条21…の突出高さが低い位置から先にハンガーパイプ60の内部に挿入することができ、スムーズな挿入が可能となる。また、前記突条21…は、挿入方向の途中が高く形成されているので、この高い部分が挿入されたハンガーパイプ60の内周に強く接触して高い摩擦力を生じ、ハンガーパイプ60に挿入されたキャップ10は、運搬や移動の際にハンガーパイプ60から抜け落ちることがない。
(係合段部)
前記係合段部30は、図1に示すように、前記挿入部20のハンガーパイプ60への反挿入側の端部に設けられ、前記挿入部20よりも外周方向へ突出して形成され、ハンガーパイプ60の挿入側の端縁に当接するとともに、ハンガーパイプ60の端縁を全て覆うような寸法に形成されている。
(挿入孔)
前記挿入孔40は、図1〜4に示すように、開口部分が正面視で円形に形成されて、係合段部30のハンガーパイプ60への反挿入側の端部から挿入部20の端部までを、筒状に貫通するように形成されている。したがって、係合段部30の開口部分からハンガーパイプ60への挿入方向へ手指を挿入可能に形成されている。
(当接部)
前記当接部70は、図1に示すように、前記挿入部20をハンガーパイプ60へ挿入し、ハンガーパイプ60の端縁に前記係合段部30が当接した状態で、ハンガーパイプ60から露出する部分に、ハンガーパイプ60の反挿入方向に厚みを有して形成されている。
(キャップの挿入)
前記キャップ10をハンガーパイプ60に挿入するためには、キャップ10の挿入部20をハンガーパイプ60の端部の開口からハンガーパイプ60方向に押圧する。押圧されたキャップ10は、図4に示すように、ハンガーパイプ60の内周に、その突条21…が押されて弾性変形をすることでハンガーパイプ60の内周に収まる。さらに、キャップ10を押し込むと、図4に示すように、キャップ10の係合段部30に、ハンガーパイプ60の端縁が当接することにより、キャップ10を押し込む動作が阻止されて、キャップ10の挿入が完了する。
このように、ハンガーパイプ60の両端にキャップ10を挿入しておけば、運搬や移動の際に誤って落としたり、他のものにぶつけたりして、床や他のものを傷つけたりすることがなく、切断などのの際に生じた端縁のバリで、手指などを傷つけることもない。
(取付家具などへの取付)
つぎに、ハンガーパイプ60を取付家具などの壁面に取り付けるには、取付家具の壁面に、ネジなどの固定手段を用いて、図5に示すように、予め取付具50を取り付けておく。前記取付具50は、図5に示すように、ハンガーパイプ60を挿入する部分に加え、上方にも開口を有するソケット状に形成されている。前記取付具50の上方の開口には、ハンガーパイプ60の飛び出し防止のためのハズレ止め板51が挿入される。
なお、前記取付具50は、図には示さないが、対向する、取付家具の一対の壁面に取り付ける。そして、前記一対の取付具50の間に、キャップ10を挿入した状態のハンガーパイプ60を掛け渡した後に、上記のように、ハンガーパイプ60を取り付ければよい。
(キャップの離脱)
つぎに、ハンガーパイプ60に挿入していたキャップ10を離脱させるには、係合段部30の反挿入側に形成された開口部分を介して貫通孔に手指、例えば人差し指を挿入しながら、親指をハンガーパイプ60から露出した係合段部30に掛ける。そして、この状態で、キャップ10を人差し指と親指で掴みながらハンガーパイプ60から引っ張れば、すなわち、キャップ10の突条21…とハンガーパイプ60の内周との摩擦よりも強い力で引けば、キャップ10を離脱させることができる。
また、壁面への取付の際に、ハンガーパイプ60の長さが対向する壁面の対向間隔よりも長い場合には、ハンガーパイプ60を壁面の対向間隔に合わせて切断する必要がある。ハンガーパイプ60の長さを合わせるには、まず、ハンガーパイプ60に挿入してあるキャップ10を挿入孔40から手指を挿入してキャップ10をハンガーパイプ60から離脱させる。その後、ハンガーパイプ60を所望の長さに合わせて切断し、再びキャップ10をハンガーパイプ60に挿入すればよい。
さらに、前記突条21…は、弾性変形可能な材料で形成されているので、ハンガーパイプ60からキャップ10を離脱すれば、変形した突条21…は元に戻り、再びハンガーパイプ60に挿入するときには、最初に挿入した時の機能を再び持続することができる。
(他の実施の形態)
上記した実施の形態の他、以下のような異なる実施の形態を説明する。
(突条)
前記突条21…は、挿入部20の4カ所に設けられていると説明したが、突条21…を設ける箇所は、必ずしも4カ所に限られず、例えば2カ所、5カ所や6カ所であってもよい。
さらに、前記突条21…は、1カ所に3本形成されていると説明したが、突条21…の数はこれに限られず、例えば1本、2本や5本であってもよい。
前記突条21…は、ハンガーパイプ60への挿入方向の途中が高く、挿入方向及び反挿入方向の端部に行くに従って次第に低くなるように形成されて居ると説明したが、前記突条21…の形状は、これに限られず、例えば反挿入方向の端部は、端部に行くに従って次第に低くなるように形成せずに、挿入方向の途中と同じ高さに形成してもよい。
しかし、壁面に取り付ける取付具50は、図6に示すような、フランジ状のものであってもよい。
(ハンガーパイプ)
上記実施の形態では、パイプの例としてハンガーパイプを説明したが、パイプはこれに限られず、端縁の処理が必要なパイプであればよく、例えば階段やバルコニーの手すりでもよい。
20 挿入部
21 突条
30 係合段部
40 挿入孔
50 取付具
51 ハズレ止め板
60 ハンガーパイプ
70 当接部
Claims (5)
- 取付具を介して壁面などに取り付けられるパイプの端部に挿入されるキャップであって、
上記キャップは、
前記パイプの内周面に挿入される挿入部と、
前記挿入部と連続して設けられ、該パイプの挿入側の端縁に当接する係合段部と、
前記係合段部の端部から前記挿入部の端部までを貫通するとともに、手指の挿入が可能な開口を有する挿入孔とを備え、
前記挿入部には、挿入される前記パイプの内周と対向する位置に、挿入されたパイプの内周によって挿入部方向へ押圧される高さまで、該パイプの内周方向に突出するとともに、該パイプへの挿入方向へ伸びた、弾性変形可能な突条が形成されていることを特徴とするキャップ。 - 突条は、パイプへの挿入側の突出高さを、突条の他の部分よりも低く形成したことを特徴とする請求項1記載のキャップ。
- 突条は、対象位置に複数個配置したことを特徴とする請求項1又は2記載のキャップ。
- 突条は、互いに平行に配置したことを特徴とすることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載のキャップ。
- キャップには、
パイプへの反挿入側の端部に、弾性材料で形成し当接部を設けたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載のキャップ。
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