JP2008015094A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャパシタの寿命低下を防止することのできる画像形成装置および画像形成方法を提供する。
【解決手段】キャパシタ232と、画像処理に関する処理を行う処理手段と、キャパシタ232の充電電力を放電し、処理手段へ供給する放電回路234と、放電回路234による放電後に、処理手段が処理を行うことのできる動作可能状態にあるか、放電回路234による電力の供給後に処理が可能となる動作準備状態にあるかを監視する状態監視手段244と、動作準備状態にある場合に、キャパシタ232への充電を許可する充放電制御回路236と、キャパシタ232への充電が許可された場合に、充電を行う充電器230とを備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、キャパシタからの電力により処理を行う処理手段とを備えた画像形成装置および画像形成方法に関するものである。
キャパシタの寿命に影響を与える外部要因としては、キャパシタの使用環境温度が挙げられる。このためキャパシタを使用した画像形成装置においては、定着ヒータ等の発熱体から離れた部分にキャパシタを配置する等の配慮がなされている。また、定着ヒータの点灯タイミングの排他制御を行うことにより、機器の定格電力を超えることなく、かつキャパシタへの充電を効率よく行う技術が知られている(例えば、「特許文献1」参照)。
また、省エネモード時にもキャパシタ充電を可能とすることで、キャパシタ充電のための消費電力を抑制する技術も知られている(例えば、「特許文献2」参照)。
特開2005−250447号公報 特開2005−253285号公報
しかしながら、キャパシタの寿命に影響を与える外部要因としては、例えば印加電圧など上述の使用環境温度以外の要因も考えられる。したがって、上記技術においてもなおキャパシタの寿命が低下する可能性があり、これを防ぐ技術が望まれている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、キャパシタの寿命低下を防止することのできる画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、画像形成装置であって、キャパシタと、画像処理に関する処理を行う処理手段と、前記キャパシタの充電電力を放電し、前記処理手段へ供給する放電回路と、前記放電回路による放電後に、前記処理手段が処理を行うことのできる動作可能状態にあるか、前記放電回路による前記電力の供給後に処理が可能となる動作準備状態にあるかを監視する状態監視手段と、前記動作準備状態にある場合に、前記キャパシタへの充電を許可する充電制御回路と、前記充電制御回路により前記キャパシタへの充電が許可された場合に、前記キャパシタへの充電を行う充電器とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記充電制御回路は、前記動作可能状態にある場合に、前記キャパシタへの充電を禁止することを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置であって、前記動作準備状態中の予め定められた時刻であって、前記充電器が充電を開始する時刻である充電開始時刻を保持する充電開始時刻保持手段をさらに備え、前記充電制御回路は、前記充電開始時刻保持手段が保持する前記充電開始時刻に前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置であって、前記動作準備状態中の予め定められた時刻であって、前記放電回路が放電を行う時刻である放電時刻を保持する放電時刻保持手段と、前記充電速度に関する充電速度情報を保持する充電速度情報保持手段と、前記放電時刻および前記充電速度情報に基づいて、前記充電器が充電を開始する充電開始時刻を決定する充電開始時刻決定手段とをさらに備え、前記充電制御回路は、前記充電開始時刻決定手段により決定された前記充電開始時刻に前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の画像形成装置であって、前記放電回路による放電後の前記キャパシタの電圧を検知する電圧検知手段をさらに備え、前記充電開始時刻決定手段は、さらに前記電圧検知手段により検知された前記電圧に基づいて前記充電開始時刻を決定することを特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、前記放電回路による放電後の前記キャパシタの電圧を予め設定された放電電圧以下まで放電させる放電制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、前記処理手段は、定着装置であることを特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、前記充電器による充電後の前記キャパシタの電圧を検知する電圧検知手段をさらに備え、前記充電制御回路は、前記電圧検知手段により検知された前記キャパシタの前記電圧が、予め設定された値であって、前記キャパシタのフル充電時の電圧よりも低い値である充電電圧よりも低い場合に前記充電器に前記キャパシタへの充電を行わせることを特徴とする。
また、請求項9にかかる発明は、画像形成装置であって、キャパシタと、前記キャパシタへの充電を行う充電器と、前記キャパシタの充電電力を放電し、画像処理に関する処理を行う処理手段へ供給する放電回路と、前記放電回路による放電後において、現在の時刻と前記放電回路による予め定められた次の放電時刻までの待機時間と予め定められた基準時間間隔とを比較する比較手段と、前記待機時間が前記基準時間間隔よりも短くなると、前記充電器による前記キャパシタへの充電を許可する充電制御回路とを備えたことを特徴とする。
また、請求項10にかかる発明は、請求項9に記載の画像形成装置であって、前記充電制御回路は、前記待機時間が前記基準時間間隔よりも長い間は、前記キャパシタへの充電を禁止することを特徴とする。
また、請求項11にかかる発明は、請求項9または10に記載の画像形成装置であって、前記基準時間間隔は、前記充電器による前記キャパシタへの充電に要する時間よりも長いことを特徴とする。
また、請求項12にかかる発明は、請求項9から11のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、予め定められた時刻であって、前記充電器が充電を開始する時刻である充電開始時刻を保持する充電開始時刻保持手段をさらに備え、前記充電制御回路は、前記充電開始時刻保持手段が保持する前記充電開始時刻に前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする。
また、請求項13にかかる発明は、請求項9から12のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、予め定められた時刻であって、前記放電回路が放電を行う時刻である放電時刻を保持する放電時刻保持手段と、前記充電速度に関する充電速度情報を保持する充電速度情報保持手段と、前記放電時刻および前記充電速度情報に基づいて、充電開始時刻を決定する充電開始時刻決定手段とをさらに備え、前記充電制御回路は、前記充電開始時刻決定手段により決定された前記充電開始時刻に前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする。
また、請求項14にかかる発明は、請求項13に記載の画像形成装置であって、前記放電回路による放電後の前記キャパシタの電圧を検知する電圧検知手段をさらに備え、前記充電開始時刻決定手段は、さらに前記電圧検知手段により検知された前記電圧に基づいて前記充電開始時刻を決定することを特徴とする。
また、請求項15にかかる発明は、請求項9から14のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、前記放電回路による放電後の前記キャパシタの電圧を予め設定された放電電圧以下まで放電させる放電制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項16にかかる発明は、請求項9から15のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、前記処理手段は、定着装置であることを特徴とする。
また、請求項17にかかる発明は、請求項9から16のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、前記充電器による充電後の前記キャパシタの電圧を検知する電圧検知手段をさらに備え、前記充電制御回路は、前記電圧検知手段により検知された前記キャパシタの前記電圧が、予め設定された値であって、前記キャパシタのフル充電時の電圧よりも低い値である充電電圧よりも低い場合に前記充電器に前記キャパシタへの充電を行わせることを特徴とする。
また、請求項18にかかる発明は、画像形成方法であって、キャパシタの充電電力を放電し、画像処理に関する処理を行う処理手段へ供給する放電ステップと、前記放電ステップにおける放電後に、前記処理手段が処理を行うことのできる動作可能状態にあるか、前記放電ステップにおける前記電力の供給後に処理が可能となる動作準備状態にあるかを監視する状態監視ステップと、前記動作準備状態にある場合に、前記キャパシタへの充電を許可する充電制御ステップと、前記充電制御ステップにおいて前記キャパシタへの充電が許可された場合に、前記キャパシタへの充電を行う充電ステップとを有することを特徴とする。
また、請求項19にかかる発明は、画像形成方法であって、キャパシタへの充電を行う充電ステップと、前記キャパシタの充電電力を放電し、画像処理に関する処理を行う処理手段へ供給する放電ステップと、前記放電ステップにおける放電後において、現在の時刻と予め定められた次の放電時刻までの待機時間と予め定められた基準時間間隔とを比較する比較ステップと、前記待機時間が前記基準時間間隔よりも短くなると、前記キャパシタへの充電を許可する充電器制御ステップとを有することを特徴とする。
請求項1にかかる発明によれば、処理手段が、画像処理に関する処理を行い、放電回路が、キャパシタの充電電力を放電し、処理手段へ供給し、状態監視手段が、放電回路による放電後に、処理手段が処理を行うことのできる動作可能状態にあるか、放電回路による電力の供給後に処理が可能となる動作準備状態にあるかを監視し、充電制御回路が、動作準備状態にある場合に、キャパシタへの充電を許可し、充電器が、充電制御回路によりキャパシタへの充電が許可された場合に、キャパシタへの充電を行うので、キャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項2にかかる発明によれば、充電制御回路が、動作可能状態にある場合に、キャパシタへの充電を禁止するので、動作可能状態においては、キャパシタの充電電圧を低く維持することができるので、キャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項3にかかる発明によれば、充電開始時刻保持手段が、動作準備状態中の予め定められた時刻であって、充電器が充電を開始する時刻である充電開始時刻を保持し、充電制御回路が、充電開始時刻保持手段が保持する充電開始時刻にキャパシタへの充電を開始するので、充電開始時刻までキャパシタの充電電圧を低く維持することができるので、キャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項4にかかる発明によれば、放電時刻保持手段が、動作準備状態中の予め定められた時刻であって、放電回路が放電を行う時刻である放電時刻を保持し、充電速度情報保持手段が、充電速度に関する充電速度情報を保持し、充電開始時刻決定手段が、放電時刻および充電速度情報に基づいて、充電器が充電を開始する充電開始時刻を決定し、充電制御回路が、充電開始時刻決定手段により決定された充電開始時刻にキャパシタへの充電を開始するので、充電開始時刻までキャパシタの充電電圧を低く維持することができるので、キャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項5にかかる発明によれば、電圧検知手段が、放電回路による放電後のキャパシタの電圧を検知し、充電開始時刻決定手段が、さらに電圧検知手段により検知された電圧に基づいて充電開始時刻を決定するので、充電開始時刻までキャパシタの充電電圧を低く維持することができるので、キャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項6にかかる発明によれば、放電制御手段が、放電回路による放電後のキャパシタの電圧を予め設定された放電電圧以下まで放電させるので、キャパシタ電圧を放電電圧以下に維持することができ、キャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項7にかかる発明によれば、処理手段は、定着装置であるので、定着装置に電力を供給するキャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項8にかかる発明によれば、電圧検知手段が、充電器による充電後のキャパシタの電圧を検知し、充電制御回路が、電圧検知手段により検知されたキャパシタの電圧が、予め設定された値であって、キャパシタのフル充電時の電圧よりも低い値である充電電圧よりも低い場合に充電器にキャパシタへの充電を行わせるので、発振を抑えることができるという効果を奏する。
また、請求項9にかかる発明によれば、充電器が、キャパシタへの充電を行い、放電回路が、キャパシタの充電電力を放電し、画像処理に関する処理を行う処理手段へ供給し、比較手段が、放電回路による放電後において、現在の時刻と放電回路による予め定められた次の放電時刻までの待機時間と予め定められた基準時間間隔とを比較し、充電制御回路が、待機時間が基準時間間隔よりも短くなると、充電器によるキャパシタへの充電を許可するので、キャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項10にかかる発明によれば、充電制御回路が、待機時間が基準時間間隔よりも長い間は、キャパシタへの充電を禁止するので、この間はキャパシタの充電電圧を低く維持することができるので、キャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項11にかかる発明によれば、基準時間間隔は、充電器によるキャパシタへの充電に要する時間よりも長いので、キャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項12にかかる発明によれば、充電開始時刻保持手段が、予め定められた時刻であって、充電器が充電を開始する時刻である充電開始時刻を保持し、充電制御回路は、充電開始時刻保持手段が保持する充電開始時刻にキャパシタへの充電を開始するので、充電開始時刻までキャパシタの充電電圧を低く維持することができるので、キャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項13にかかる発明によれば、放電時刻保持手段が、予め定められた時刻であって、放電回路が放電を行う時刻である放電時刻を保持し、充電速度情報保持手段が、充電速度に関する充電速度情報を保持し、充電開始時刻決定手段が、放電時刻および充電速度情報に基づいて、充電開始時刻を決定し、充電制御回路が、充電開始時刻決定手段により決定された充電開始時刻にキャパシタへの充電を開始するので、充電開始時刻までキャパシタの充電電圧を低く維持することができるので、キャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項14にかかる発明によれば、電圧検知手段が、放電回路による放電後のキャパシタの電圧を検知し、充電開始時刻決定手段が、さらに電圧検知手段により検知された電圧に基づいて充電開始時刻を決定するので、充電開始時刻までキャパシタの充電電圧を低く維持することができるので、キャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項15にかかる発明によれば、放電制御手段が、放電回路による放電後のキャパシタの電圧を予め設定された放電電圧以下まで放電させるので、キャパシタ電圧を放電電圧以下に維持することができ、キャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項16にかかる発明によれば、処理手段は、定着装置であるので、定着装置に電力を供給するキャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項17にかかる発明によれば、電圧検知手段が、充電器による充電後のキャパシタの電圧を検知し、充電制御回路が、電圧検知手段により検知されたキャパシタの電圧が、予め設定された値であって、キャパシタのフル充電時の電圧よりも低い値である充電電圧よりも低い場合に充電器にキャパシタへの充電を行わせるので、発振を抑えることができるという効果を奏する。
また、請求項18にかかる発明によれば、放電ステップにおいて、キャパシタの充電電力を放電し、画像処理に関する処理を行う処理手段へ供給し、状態監視ステップにおいて、放電ステップにおける放電後に、処理手段が処理を行うことのできる動作可能状態にあるか、放電ステップにおける電力の供給後に処理が可能となる動作準備状態にあるかを監視し、充電制御ステップにおいて、動作準備状態にある場合に、キャパシタへの充電を許可し、充電ステップにおいて、充電制御ステップにおいてキャパシタへの充電が許可された場合に、キャパシタへの充電を行うので、キャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
また、請求項19にかかる発明によれば、充電ステップにおいて、キャパシタへの充電を行い、放電ステップにおいて、キャパシタの充電電力を放電し、画像処理に関する処理を行う処理手段へ供給し、比較ステップにおいて、放電ステップにおける放電後において、現在の時刻と予め定められた次の放電時刻までの待機時間と予め定められた基準時間間隔とを比較し、充電器制御ステップにおいて、待機時間が基準時間間隔よりも短くなると、キャパシタへの充電を許可するので、キャパシタの寿命低下を防止することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置および画像形成方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、画像形成装置としてのデジタル複写機1に含まれる定着装置121の構成を示す図である。定着装置121は、被加熱物である定着部材としての定着ローラ301と、シリコンゴム等の弾性部材からなる加圧部材としての加圧ローラ302とを主に備えている。加圧ローラ302は、図示しない加圧手段により一定の加圧力で定着ローラ301に押し当てられている。
定着部材と加圧部材は、一般的にローラ状である場合が多いが、例えばいずれか一方又は両方を無端ベルト状に構成するようにしてもよい。
定着装置121には、第1定着ヒータ311および第2定着ヒータ312が任意の位置に設けられる。例えば、第1定着ヒータ311および第2定着ヒータ312は、定着ローラ301の内部に配置されていて、被加熱物である定着ローラ301を内側から加熱する。
定着ローラ301及び加圧ローラ302は、駆動機構(図示せず)により回転駆動される。サーミスタなどの温度センサ320は、定着ローラ301の表面に当接され、定着ローラ301の表面温度(定着温度)を検出する。トナー306を担持した転写紙等の媒体であるシート307には、定着ローラ301と加圧ローラ302とのニップ部を通過する際に、定着ローラ301と加圧ローラ302による加熱及び加圧でトナー画像が定着される。
第1定着ヒータ311は、定着ローラ301が動作可能な温度である目標温度Ttに達していないときにONにされて、定着ローラ301を加熱する主たるヒータ(主ヒータ)である。第2定着ヒータ312は、デジタル複写機1の主電源投入の時や、後述の省エネモードから復帰してコピー可能な通常モードに移行するまでの立ち上げ時等、すなわち、ウォームアップモード時にONにされて、定着ローラ301を加熱する補助的なヒータ(補助ヒータ)である。
図2は、定着装置121の第1定着ヒータ311および第2定着ヒータ312の加熱制御を行う制御回路20の構成を示す図である。制御回路20は、主電源SW202と、電源回路210,212,214と、エンジン制御回路220と、ヒータ駆動回路222と、充電器230と、キャパシタ232と、放電回路234と、充放電制御回路236と、時計回路240と、サブ電源SW242と、省エネ制御回路244とを備えている。
主電源SW202は、AC電源(商用交流電源)PSの供給のON/OFFを行なう。主電源SW202をONにすると、AC電源PSから電力の供給を受けて、電源回路210,212,214は、それぞれ定着装置121などに必要な制御用の電源を生成する。すなわち、電源回路210は、エンジン制御回路220をはじめプリンタエンジンなどデジタル複写機1における電力負荷の大部分に電力を供給する。電源回路212は、充放電制御回路236に電力を供給する。電源回路214は、省エネ制御回路244に電力を供給する。
エンジン制御回路220は、マイクロコンピュータを備えており、マイクロコンピュータにより定着装置121を含むプリンタエンジンの全体を制御する。具体的には、ヒータ駆動回路222に対しヒータ駆動信号を出力する。ヒータ駆動信号は、ヒータ駆動回路222のオンオフを指示するものである。温度センサ320が検知した定着ローラ301の温度に基づいて、ヒータ駆動回路222のオンオフを指示する。
ヒータ駆動回路222は、エンジン制御回路220から出力されたヒータ駆動信号に基づいて、第1定着ヒータ311への通電を行う。ヒータ駆動回路222への電力供給は、主電源SW202を経由してAC電源(商用交流電源)PSにより行われる。
充電器230は、主電源SW202を経由してAC電源(商用交流電源)PSから電力供給を受ける。キャパシタ232は、充電器230により充電される。放電回路234は、キャパシタ232の充電電力を放電し、第2定着ヒータ312に電力を供給する。第2定着ヒータ312は、これにより加熱される。
充放電制御回路236は、マイクロコンピュータを備えており、マイクロコンピュータにより充電器230および放電回路234を制御する。具体的には、充電器230に対し充電制御信号を出力する。充電制御信号は、充電指示または充電禁止指示を示すものである。充電器230は、充電が指示された場合に、キャパシタ232の充電を行う。また、放電回路234に対し放電制御信号を出力する。放電制御信号は、放電指示または放電禁止指示を示すものである。放電回路234は、放電が指示された場合に、キャパシタ232の放電を行う。
充放電制御回路236は、エンジン制御回路220及び省エネ制御回路244からの指示にしたがい充電器230および放電回路234を制御する。充放電制御回路236はまた、キャパシタ232からキャパシタ232の電圧を示す電圧信号を取得する。そして、この電圧信号にしたがい充電器230および放電回路234を制御する。
時計回路240は、時刻を計測し、計測した時刻データを省エネ制御回路244に出力する。サブ電源SW242は、ユーザからのモード切替指示を受け付ける。
省エネ制御回路244は、時計回路240およびサブ電源SW242からの出力に基づいて、デジタル複写機1の動作モードを制御する。ここで、動作モードとしては、通常モード、省エネモードおよびウォームアップモードがある。
通常モードとは、動作指示後直ちに定着装置121の動作が可能な状態である。すなわち、通常モードにおいては、定着装置121は、動作可能状態にある。省エネモードとは、定着装置121を含むプリンタエンジン、その他の電力負荷のうち一部を残して、画像形成時にのみ必須となる他の電力負荷(例えばスキャナなど)への電力供給を停止する状態である。省エネモードにおいては、定着装置121は、動作指示後動作可能な温度まで加熱された後でなければ動作できない。すなわち動作準備状態にある。ウォームアップモードとは、主電源SW202投入後定着装置121を加熱中の状態である。
例えば、ウィークリータイマオン時刻が設定されている場合には、時計回路240の計測結果に基づいて、ウィークリータイマオン時刻に電力供給が始まり省エネモードから不ウォームアプモードに移行する。そして、動作可能な通常モードに移行する。同様に、ウィークリータイマオフ時刻が設定されている場合には、時計回路240の計測結果に基づいて、ウィークリータイマオフ時刻に通常モードから省エネモードに移行させる。なお、ウィークリータイマオンおよびウィークリータイマオフの時刻は、曜日ごとに異なる時刻に設定するなど多様な設定が可能である。
さらに、省エネ制御回路244は、サブ電源SW242に入力されたユーザの指示により、モードを切り替える。例えば、省エネモード時にユーザがサブ電源SW242を押下した場合には、省エネ制御回路244は、省エネモードから通常モードに移行させる。また、通常モードにおいて、予め定められた期間の間ユーザからの操作指示等が入力されない場合には、省エネモードに移行させる。
省エネ制御回路244は、エンジン制御回路220および充放電制御回路236と通信接続している。また、エンジン制御回路220は、充放電制御回路236と通信接続している。これにより、現在のモードがエンジン制御回路220および充放電制御回路236に伝達される。
また、省エネ制御回路244は、省エネモード時には、省エネ信号を電源回路210に出力する。電源回路210は、省エネ信号を受信するとエンジン制御回路220などへの電力供給を停止する。省エネ信号を受信しない場合には、エンジン制御回路220などへの電力供給を行う。
なお、電源回路210による電力供給停止時においても、電源回路212および電源回路214による電力供給は行われている。すなわち、充電器230、充放電制御回路236、サブ電源SW242および省エネ制御回路244にはこのときも電力が供給されている。
したがって、省エネモードに遷移し、電源回路210がオフになった場合であっても、省エネ制御回路244は、電源回路214から電力供給を受けることができ、省エネ信号の出力を停止することにより電源回路210を復帰させることができる。また、充放電制御回路236は、電源回路210がオフになった場合であっても、キャパシタ232からの電圧信号にしたがいキャパシタ232の充電を行うことができる。なお、キャパシタ232の充電タイミングについては後述する。
図3は、キャパシタ232および充放電制御回路236の詳細な構成を示す図である。キャパシタ232には、その充電電圧を抵抗R1,R2で分圧して検出信号として出力する電圧センサ233が設けられている。また、充放電制御回路236は、CPU237を有している。
電圧センサ233により出力された検出信号は、CPU237に内蔵されるA/Dコンバータ238に入力される。CPU237は、A/Dコンバータ238による変換結果から現在の充電量を把握する。充電量と予め定められた放電目標値または充電目標値との比較結果、および現在のデジタル複写機1のモードに基づいて、充電を行うか、放電を行うか、充放電禁止するかを判断する。なお、ここで、放電目標値とは、放電後に到達すべきキャパシタ232の電圧値であり予め定められた値である。充電目標値とは、充電後に到達すべきキャパシタ232の電圧値であり予め定められた値である。なお、充電目標値はキャパシタ232のフル充電電圧(例えば45V)から若干低くした電圧(例えば42V)に設定している。
図4−1および図4−2は、充電目標値とフル充電電圧との関係を説明するための図である。例えば、充電目標値をフル充電電圧と同等の値に設定すると、定電流充電の完了後に「定電流値×キャパシタ内抵抗」に相当する電圧分だけ電圧降下することになり、図4−1に示すように発振してしまう。そこで、充電目標値をフル充電電圧から若干低くした電圧に設定することにより、図4−2に示すように発振を抑えつつ、部品毎の若干の誤差も吸収した上で充電制御を行なうことができる。
図5および図6は、充放電制御回路236による処理を説明するための図である。図5は、充放電制御回路236による制御ルールを示す図である。図6は、図5に示す制御ルールにより制御されたキャパシタ232の電圧を示す図である。
図5に示すように、ウォームアップモードにおいては、充放電制御回路236は、第2定着ヒータ312を加熱すべく放電回路234に放電を指示する。これにより、図6に示すようにキャパシタ232の電圧は低くなる。通常モードにおいては、充放電制御回路236は、充電および放電の両方を禁止する。これにより、キャパシタ232の電圧は、ウォームアップモードにおける放電後の電圧に維持される。そして、省エネモードにおいては、充電目標値まで充電を許可する。
このように、省エネモードに移行した後に充電を行うことにより、ウォームアップモードから通常モードに移行した際に充電を行う場合に比べて、キャパシタ232がフル充電に近い状態にある時間を短縮することができる。
キャパシタの印加電圧が高いと、キャパシタ電解液が電気分解する方向に作用する。このため、キャパシタの印加電圧を極力低く保つことにより、キャパシタの寿命低下を防ぐことができる。
第2定着ヒータ312を加熱させる必要が生じるのは、主電源の投入時または省エネモードから通常モードに移行する場合である。すなわち、通常モード時に第2定着ヒータ312を加熱させる場合はない。そこで、このように通常モード時には充電を行わず、キャパシタ232の電圧を低い状態で維持することとした。これにより、デジタル複写機1の使い勝手を低下させることもなくキャパシタ寿命の低下を防ぐことができる。
図7は、デジタル複写機1のハードウェア構成を示す図である。デジタル複写機1は、いわゆる複合機であり複写機能と、これ以外の機能(例えば、プリンタ機能、ファクシミリ機能)とを備えている。図示しない操作部のアプリケーション切り替えキーの操作により、複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能である。これにより、デジタル複写機1は複写機能の選択時に複写モードとなり、プリンタ機能の選択時にプリントモードとなり、ファクシミリモードの選択時にファクシミリモードとなる。
次に、デジタル複写機1の概略構成及び複写モードの際の動作について説明する。自動原稿送り装置(以下ADFという)101の原稿台102に画像面を上にして置かれた原稿は、図示しない操作部上のスタートキーが押下されると、給紙ローラ103、給送ベルト104によってコンタクトガラス105上の所定の位置に給送される。ADF101は、一枚の原稿の給送完了毎に原稿枚数をカウントアップするカウント機能を有する。コンタクトガラス105上の原稿は、画像読取装置106によって画像情報が読み取られた後に、給送ベルト104および排送ローラ107によって排紙台108上に排出される。
原稿セット検知器109で原稿台102上に次の原稿が存在することが検知された場合には、原稿台102上の一番下の原稿が給紙ローラ103および給送ベルト104によってコンタクトガラス105上の所定の位置に給送される。このコンタクトガラス105上の原稿は、画像読取装置106によって画像情報が読み取られた後に、給送ベルト104、排送ローラ107によって排紙台108上に排出される。給紙ローラ103、給送ベルト104および排送ローラ107は搬送モータによって駆動される。
第1給紙装置110、第2給紙装置111および第3給紙装置112は、それぞれ選択されたときに、その積載された転写紙を給紙する。この転写紙は縦搬送ユニット116によって感光体117に当接する位置まで搬送される。感光体117は、例えば感光体ドラムが用いられていて、図示しないメインモータにより回転駆動される。
画像読取装置106で原稿から読み取られた画像データは、図示しない画像処理装置で所定の画像処理が施された後、書き込みユニット118によって光情報に変換される。感光体117には図示しない帯電器により一様に帯電された後、書き込みユニット118からの光情報で露光されて静電潜像が形成される。この感光体117上の静電潜像は、現像装置119により現像されてトナー像となる。
なお、書き込みユニット118、感光体117、現像装置119その他の図示しない感光体117回りの周知の装置などが、電子写真方式で用紙などの媒体に画像形成を行なうプリンタエンジンを構成している。
搬送ベルト120は、用紙搬送の手段及び転写の手段を兼ねる。電源から転写バイアスが印加され、縦搬送ユニット116からの転写紙を感光体117と等速で搬送しながら感光体117上のトナー像を転写紙に転写する。この転写紙は、定着装置121によりトナー像が定着され、排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。感光体117は、トナー像転写後に図示しないクリーニング装置により残存トナーのクリーニングがなされる。
以上の動作は用紙の片面に画像を複写するときの動作である。両面モードで転写紙の両面に画像を複写する場合には、各給紙トレイ113〜115のいずれかより給紙されて表面に上述のように画像が形成された転写紙は、排紙ユニット122により排紙トレイ123側ではなく、両面入紙搬送路124側に切り替えられ、反転ユニット125によりスイッチバックされて表裏が反転され、両面搬送ユニット126へ搬送される。
この両面搬送ユニット126へ搬送された転写紙は、両面搬送ユニット126により縦搬送ユニット116へ搬送され、縦搬送ユニット116により感光体117に当接する位置まで搬送される。転写紙は、感光体117上に上述と同様に形成されたトナー像が裏面に転写されて、定着装置121でトナー像が定着されることにより両面コピーとなる。この両面コピーは排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。
また、転写紙を反転して排出する場合には、反転ユニット125によりスイッチバックされて表裏が反転された転写紙は、両面搬送ユニット126に搬送されずに反転排紙搬送路127を経て排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。
プリントモードでは、前述の画像処理装置からの画像データの代りに、外部からの画像データが書き込みユニット118に入力されて、前述と同様に転写紙上に画像が形成される。さらに、ファクシミリモードでは、画像読取装置106からの画像データが図示しないファクシミリ送受信部により相手に送信され、相手からの画像データがファクシミリ送受信部で受信されて前述の画像処理装置からの画像データの代りに書き込みユニット118に入力されることにより、前述と同様に転写紙上に画像が形成される。
また、デジタル複写機1には、図示しない大量用紙供給装置(LCT)と、ソート、穴あけ、ステイプルなどを行なうフィニッシャーと、原稿読み取りのためのモード、複写倍率の設定、給紙段の設定、フィニッシャーでの後処理の設定、オペレータに対する表示などを行なう操作部とを備えている。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態にかかるデジタル複写機1について説明する。第2の実施の形態にかかるデジタル複写機1は、放電目標値を設定し、放電後は、キャパシタ232の電圧が放電目標値未満になるまで放電を行う。
図8および図9は、第2の実施の形態にかかる充放電制御回路236による処理を説明するための図である。図8は、充放電制御回路236による制御ルールを示す図である。図9は、図8に示す制御ルールにより制御されたキャパシタ232の電圧を示す図である。
図8に示すように、通常モードにおいては、キャパシタ232の電圧が放電目標値未満である場合には、充放電を禁止するが、キャパシタ232の電圧が放電目標値以上である場合には、さらに放電を指示する。これにより、図9に示すように、通常モード時には、キャパシタ232の電圧を放電目標値以下に維持することができるので、キャパシタの寿命低下を防ぐことができる。
第2の実施の形態にかかるデジタル複写機1のこれ以外の構成および処理は、第1の実施の形態にかかるデジタル複写機1の構成および処理と同様である。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態にかかるデジタル複写機1について説明する。第3の実施の形態にかかるデジタル複写機1は、ウィークリータイマオンが設定されている場合に、ウィークリータイマオンの時刻に基づいて、充電タイミングを決定する。なお、例えばユーザから起動時刻が設定されるとする。この場合、この起動時刻を通常モードに移行する時刻とし、起動時刻に通常モードに移行するようなウォームアップモードへの移行時刻がウィークリータイマオン時刻として設定される。
ウィークリータイマオンの時刻が予めわかっている場合には、この時刻に放電可能なように充電が完了していればよい。すなわち、省エネモードに入ってすぐに充電する必要はない。そこで、この場合には、ウィークリータイマオンの時刻に充電を完了できるように充電を開始すべき時刻、すなわち充電開始時刻まで充電を行わないこととする。例えば、10分で充電完了する場合には、ウィークリータイマオンの時刻から10分前の時刻を充電開始時刻とする。
図10および図11は、第3の実施の形態にかかる充放電制御回路236による処理を説明するための図である。図10は、充放電制御回路236による制御ルールを示す図である。図11は、図10に示す制御ルールにより制御されたキャパシタ232の電圧を示す図である。
図10に示すように、省エネモードにおいても充電開始時刻前である場合には、充電目標値以下であっても充放電を禁止する。そして、充放電開始時刻後に充電を指示する。これにより、図11に示すように、通常モード時だけでなく、省エネモードにおいても充電開始時刻前までキャパシタ232の電圧を比較的低い値に維持することができる。なお、図10および図11に示す例は、さらに、放電時に放電目標値まで放電させるものである。
図12は、充放電制御回路236が充電開始時刻を決定するための処理を説明するための図である。充電時間(t)は、(式1)により定まる。図12は、(式1)の関係を示している。
t=C(Ve−Vs)/I …(式1)
ここで、Veは、充電終了時キャパシタ充電電圧である。Vsは、充電開始時キャパシタ充電電圧である。Cは、キャパシタ容量である。Iは、充電電流値である。
なお、キャパシタの充電方式には、定電流充電、定電圧充電、定電力充電、およびこれらの充電方式の組合せ等、様々な充電方式があり、充電特性は充電方式により変化するが、ここでは定電流充電を行う場合について説明する。
キャパシタ容量(C)、充電終了時キャパシタ充電電圧(=充電目標値)(Ve)及び充電電流値(I)は、充放電制御回路236に設定されており、充放電制御回路236は、(式1)のVsに現在のキャパシタの充電量を代入し、充電時間(t)を得ることができる。放電開始時刻の充電時間(t)だけ前の時刻を充電開始時刻として決定する。なお、充電時間(t)から定まる充電開始時刻よりも所定の時間だけ前の時刻とするのが好ましい。
図13は、キャパシタ232の電圧と充電時間の関係を示す図である。このように、キャパシタ232の電圧がV1である場合には、充電開始時刻はt1となり、キャパシタ232の電圧がV2である場合には、充電開始時刻はt2となる。このように、キャパシタ232の電圧に応じて充電開始時刻が定まる。
このように、充放電制御回路236は、(式1)で示す充電速度情報を保持する充電速度情報保持手段および充電開始時刻を決定する充電開始時刻決定手段として機能する。なお、放電開始時刻、すなわちウィークリータイマオン時刻は、省エネ制御回路244に設定されている。すなわち、省エネ制御回路244は、放電開始時刻保持手段として機能する。
充放電制御回路236は、例えば、通常モードから省エネモードに移行した際に、現在の充放電制御回路236の電圧に基づいて、充電開始時刻を算出する。そして、充電開始時刻を経過したか否かに基づいて、充電を制御する。
これにより、キャパシタが充電目標値以上まで充電されるのは、充電開始直前のみであり残りの時間は、常に比較的低い値に維持されるので、キャパシタの寿命低下を防ぐことができる。
第3の実施の形態にかかるデジタル複写機1のこれ以外の構成および処理は、他の実施の形態にかかるデジタル複写機1の構成および処理と同様である。
第3の実施の形態にかかるデジタル複写機1の変更例について説明する。第3の実施の形態にかかる充放電制御回路236は、省エネモードに移行するたびに、(式1)により充電開始時刻を算出したが、これにかえて充放電制御回路236は、予め充電開始時刻を保持してもよい。
通常モードの間は常に放電目標値以下に維持している場合のように、キャパシタ232のおよその電圧値が予めわかっている場合には、ウィークリータイマオン時刻から放電目標値など予めわかっている電圧値と(式1)から算出した充電時間(t)だけ前の時刻を充電開始時刻として保持してもよい。すなわち、充放電制御回路236は、充電開始時刻保持手段として機能する。このように、充電開始時刻を保持することにより、充電開始時刻を算出する処理が不要になる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることができる。
デジタル複写機1に含まれる定着装置121の構成を示す図である。 定着装置121の第1定着ヒータ311および第2定着ヒータ312の加熱制御を行う制御回路20の構成を示す図である。 キャパシタ232および充放電制御回路236の詳細な構成を示す図である。 充電目標値とフル充電電圧との関係を説明するための図である。 充電目標値とフル充電電圧との関係を説明するための図である。 充放電制御回路236による制御ルールを示す図である。 図5に示す制御ルールにより制御されたキャパシタ232の電圧を示す図である。 デジタル複写機1のハードウェア構成を示す図である。 充放電制御回路236による制御ルールを示す図である。 図8に示す制御ルールにより制御されたキャパシタ232の電圧を示す図である。 充放電制御回路236による制御ルールを示す図である。 図10に示す制御ルールにより制御されたキャパシタ232の電圧を示す図である。 充放電制御回路236が充電開始時刻を決定するための処理を説明するための図である。 キャパシタ232の電圧と充電時間の関係を示す図である。
符号の説明
1 デジタル複写機
20 制御回路
102 原稿台
103 給紙ローラ
104 給送ベルト
105 コンタクトガラス
106 画像読取装置
107 排送ローラ
108 排紙台
109 原稿セット検知器
110,111,112 給紙装置
113 給紙トレイ
116 縦搬送ユニット
117 感光体
118 書き込みユニット
119 現像装置
120 搬送ベルト
121 定着装置
122 排紙ユニット
123 排紙トレイ
124 両面入紙搬送路
125 反転ユニット
126 両面搬送ユニット
127 反転排紙搬送路
202 主電源SW
210,212,214 電源回路
220 エンジン制御回路
222 ヒータ駆動回路
230 充電器
232 キャパシタ
233 電圧センサ
234 放電回路
236 充放電制御回路
237 CPU
238 A/Dコンバータ
240 時計回路
242 サブ電源SW
244 省エネ制御回路
301 定着ローラ
302 加圧ローラ
306 トナー
307 シート
311,312 定着ヒータ
320 温度センサ

Claims (19)

  1. キャパシタと、
    画像処理に関する処理を行う処理手段と、
    前記キャパシタの充電電力を放電し、前記処理手段へ供給する放電回路と、
    前記放電回路による放電後に、前記処理手段が処理を行うことのできる動作可能状態にあるか、前記放電回路による前記電力の供給後に処理が可能となる動作準備状態にあるかを監視する状態監視手段と、
    前記動作準備状態にある場合に、前記キャパシタへの充電を許可する充電制御回路と、
    前記充電制御回路により前記キャパシタへの充電が許可された場合に、前記キャパシタへの充電を行う充電器と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記充電制御回路は、前記動作可能状態にある場合に、前記キャパシタへの充電を禁止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記動作準備状態中の予め定められた時刻であって、前記充電器が充電を開始する時刻である充電開始時刻を保持する充電開始時刻保持手段をさらに備え、
    前記充電制御回路は、前記充電開始時刻保持手段が保持する前記充電開始時刻に前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記動作準備状態中の予め定められた時刻であって、前記放電回路が放電を行う時刻である放電時刻を保持する放電時刻保持手段と、
    前記充電器による充電速度に関する充電速度情報を保持する充電速度情報保持手段と、
    前記放電時刻および前記充電速度情報に基づいて、前記充電器が充電を開始する充電開始時刻を決定する充電開始時刻決定手段と
    をさらに備え、
    前記充電制御回路は、前記充電開始時刻決定手段により決定された前記充電開始時刻に前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記放電回路による放電後の前記キャパシタの電圧を検知する電圧検知手段をさらに備え、
    前記充電開始時刻決定手段は、さらに前記電圧検知手段により検知された前記電圧に基づいて前記充電開始時刻を決定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記放電回路による放電後の前記キャパシタの電圧を予め設定された放電電圧以下まで放電させる放電制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記処理手段は、定着装置であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記充電器による充電後の前記キャパシタの電圧を検知する電圧検知手段をさらに備え、
    前記充電制御回路は、前記電圧検知手段により検知された前記キャパシタの前記電圧が、予め設定された値であって、前記キャパシタのフル充電時の電圧よりも低い値である充電電圧よりも低い場合に前記充電器に前記キャパシタへの充電を行わせることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. キャパシタと、
    前記キャパシタへの充電を行う充電器と、
    前記キャパシタの充電電力を放電し、画像処理に関する処理を行う処理手段へ供給する放電回路と、
    前記放電回路による放電後において、現在の時刻と前記放電回路による予め定められた次の放電時刻までの待機時間と予め定められた基準時間間隔とを比較する比較手段と、
    前記待機時間が前記基準時間間隔よりも短くなると、前記充電器による前記キャパシタへの充電を許可する充電制御回路と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記充電制御回路は、前記待機時間が前記基準時間間隔よりも長い間は、前記キャパシタへの充電を禁止することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記基準時間間隔は、前記充電器による前記キャパシタへの充電に要する時間よりも長いことを特徴とする請求項9または10に記載の画像形成装置。
  12. 予め定められた時刻であって、前記充電器が充電を開始する時刻である充電開始時刻を保持する充電開始時刻保持手段をさらに備え、
    前記充電制御回路は、前記充電開始時刻保持手段が保持する前記充電開始時刻に前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする請求項9から11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 予め定められた時刻であって、前記放電回路が放電を行う時刻である放電時刻を保持する放電時刻保持手段と、
    前記充電速度に関する充電速度情報を保持する充電速度情報保持手段と、
    前記放電時刻および前記充電速度情報に基づいて、充電開始時刻を決定する充電開始時刻決定手段と
    をさらに備え、
    前記充電制御回路は、前記充電開始時刻決定手段により決定された前記充電開始時刻に前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする請求項9から12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記放電回路による放電後の前記キャパシタの電圧を検知する電圧検知手段をさらに備え、
    前記充電開始時刻決定手段は、さらに前記電圧検知手段により検知された前記電圧に基づいて前記充電開始時刻を決定することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記放電回路による放電後の前記キャパシタの電圧を予め設定された放電電圧以下まで放電させる放電制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項9から14のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  16. 前記処理手段は、定着装置であることを特徴とする請求項9から15のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  17. 前記充電器による充電後の前記キャパシタの電圧を検知する電圧検知手段をさらに備え、
    前記充電制御回路は、前記電圧検知手段により検知された前記キャパシタの前記電圧が、予め設定された値であって、前記キャパシタのフル充電時の電圧よりも低い値である充電電圧よりも低い場合に前記充電器に前記キャパシタへの充電を行わせることを特徴とする請求項9から16のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  18. キャパシタの充電電力を放電し、画像処理に関する処理を行う処理手段へ供給する放電ステップと、
    前記放電ステップにおける放電後に、前記処理手段が処理を行うことのできる動作可能状態にあるか、前記放電ステップにおける前記電力の供給後に処理が可能となる動作準備状態にあるかを監視する状態監視ステップと、
    前記動作準備状態にある場合に、前記キャパシタへの充電を許可する充電制御ステップと、
    前記充電制御ステップにおいて前記キャパシタへの充電が許可された場合に、前記キャパシタへの充電を行う充電ステップと
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  19. キャパシタへの充電を行う充電ステップと、
    前記キャパシタの充電電力を放電し、画像処理に関する処理を行う処理手段へ供給する放電ステップと、
    前記放電ステップにおける放電後において、現在の時刻と予め定められた次の放電時刻までの待機時間と予め定められた基準時間間隔とを比較する比較ステップと、
    前記待機時間が前記基準時間間隔よりも短くなると、前記キャパシタへの充電を許可する充電器制御ステップと
    を有することを特徴とする画像形成方法。
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