JP2005292602A - カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】シャッタの移動に応じて上昇するバネ負荷に打ち勝つカ量余裕を、カメラの大型化やコストアップを招くことなく、シャッタの電動駆動手段に与える。
【解決手段】閉方向にバネ付勢されたシャッタをソレノイドプランジャ213で駆動する銀塩カメラにおいて、ソレノイドプランジャ213とトジバネとの力量差が小さく、作動余裕(力量余裕)が少ない中間位置において、シャッタコンデンサ310からの電圧を集中的に供給している。
【選択図】図6

Description

本発明は、シャッタを駆動する電動駆動手段を効率よく確実に駆動させて、小型・低コストでかつ省電力化を可能とするカメラに関するものである。
通常、銀塩カメラにおいては、振動等で不用意にシャッタが開口するのを防止するように、シャッタ閉方向にバネなどの付勢手段でバネ付勢され、シャッタ駆動用のソレノイドプランジャなどの電動駆動手段が、このバネの付勢力に逆らってシャッタを開口させるように構成されている。
また、デジタルカメラ(電子カメラ)においては、シャッタはバネの付勢力などで開方向に付勢され、CCDの露光を終了する際、ソレノイドプランジャなどの電動駆動手段によってバネの付勢力に逆らってシャッタを閉じるように構成されている。
ここで、電動駆動手段は、バネの付勢力に逆らってシャッタを開いて(銀塩カメラの場合)、または、閉じて(デジタルカメラの場合)おり、シャッタの移動に応じてバネ負荷が上昇する。そのため、電動駆動手段に力量余裕がないと、コンデンサに充電した電荷を、起動時に電動駆動手段に印加して起動しても、上昇するバネ負荷に負けて、シャッタの駆動動作を終了できない場合がある。特に、近年の銀塩カメラやデジタルカメラの小型化のため、シャッタ部分の空間が小さく、シャッタ駆動用のソレノイドプランジャなどの電動駆動手段を小さくせざるを得ず、電池電圧の直接通電のみでは電動駆動手段に十分な電圧を印加できず、シャッタが完全に作動できないおそれがある。
シャッタの移動に応じて上昇するバネ負荷に対して、電動駆動手段に力量余裕を与えれば、シャッタを確実に作動できる。電動駆動手段に力量余裕を与えるためには、大きな容量のコンデンサを採用して、起動時に電動駆動手段に十分な電圧を印加すればよい。しかし、容量が大きいと、コンデンサは大型化してコストも高くなり、カメラの大型化やコストアップを招く。
たとえば、コンデンサチャージ用の充電回路をIC電源昇圧用の回路と別に設けて、起動時に電動駆動手段に十分な電圧を印加するカメラが知られている。しかし、専用回路の設定は、回路のコストアップや実装スペースの拡大によりカメラの大型化を招く。また、このカメラでは、コンデンサへの充電タイミングが使用直前でないため、リークによる損失が発生しやすい。
特開平10−161178号公報
解決しようとする課題は、シャッタの移動に応じてバネ負荷が上昇し、上昇するバネ負荷に負けてシャッタの動作を終了できないおそれがあり、電動駆動手段に力量余裕を与えるために、大容量のコンデンサを使用したり、コンデンサチャージ用充電回路をIC電源昇圧用の回路と別に設けると、カメラの大型化やコストアップを招くという点にある。
本発明は、電荷蓄積手段の電荷と電源電池からの電荷とをシャッタの移動状態に対応して電動駆動手段に印加することを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の本発明では、電荷蓄積手段の電荷と電源電池からの電荷とをシャッタの移動状態に対応して電動駆動手段に印加制御しているため、カメラの大型化やコストアップを招くことなく、シャッタ駆動時に電動駆動手段に力量余裕が与えられ、シャッタを確実に駆動できる。
請求項2記載の本発明では、電源電池よりも高い電圧を昇圧手段で発生させ、昇圧手段から電荷を電荷蓄積手段に蓄積して、電荷蓄積手段の電荷と電源電池からの電荷とをシャッタ状態に対応して電動駆動手段に印加しているため、必要に応じて高い電圧を印加し、これによりより多くの電流を供給できる。このため、シャッタ駆動時に電動駆動手段により大きな力量余裕が与えられ、シャッタを確実に駆動できる。
請求項3記載の本発明では、電源電池から電圧を制御回路用電源回路で変換してカメラの制御回路に電流を供給し、制御回路用電源回路からの電荷を電荷蓄積手段に蓄積し、電荷蓄積手段の電荷と電源電池からの電荷とをシャッタ状態に対応して電動駆動手段に印加している。このため、専用の昇圧回路が不要となり、回路コストや実装面積を増やすことなく、電動駆動手段に力量余裕が与えられる。
請求項4記載の本発明では、フォーカスレンズ駆動中に電源電池からの電荷を電荷蓄積手段に蓄積し、電動駆動手段に、電荷蓄積手段の電荷と電源電池からの電荷とをシャッタの移動状態に対応して印加しているため、請求項1記載の本発明と同様の効果に加えて、充電専用の時間を設ける場合に比べてレリーズタイムラグが短くて済む。またシャッタ駆動動作の直前に充電されるため、コンデンサのリークによる電池のロスが最小限に抑えられる。さらに、電荷蓄積手段の充電のタイミングを制御することにより、予期しないタイミングでの充電による電源電池電圧の低下が防止され、カメラの作動に異常を生じるおそれがない。
シャッタが開方向、閉方向のいずれかにバネ付勢され、電動駆動手段がソレノイドプランジャであるものとしてよい。また、シャッタは、その変位量によって、電動駆動手段の余裕が変化するシャッタとしてよい。
請求項7記載の本発明では、電動駆動手段に、電荷蓄積手段の電荷をシャッタの移動状態に対応してデューティを変化させつつ印加制御しているため、請求項1記載の本発明と同様の効果に加えて、電荷蓄積手段の電荷が効率的に使用できる。たとえば、ソレノイドプランジャの吸引開始付近では高いデューティで、吸引終了付近では、低いデューティで電荷蓄積手段の電荷を印加させれば、より効率的に電荷蓄積手段の電荷が使用できる。
請求項8記載の本発明では、電動駆動手段に、電荷蓄積手段の電荷をシャッタの移動状態に対応して供給電流値を変化させつつ印加制御しているため、請求項1記載の本発明と同様の効果に加えて、必要以上の電荷の放電が防止され、力量余裕の最も少ない部分でも効率よく電荷を放電して、十分な駆動電流が得られる。
本発明は、シャッタの移動に応じて上昇するバネ負荷に打ち勝つ力量余裕を電動駆動手段に与えるという目的を、カメラの大型化やコストアップを招くことなく実現した。
以下図面を参照しながら本発明の各実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1のカメラの外観を示す概略図である。1はカメラボディであり、カメラボディ1の上面には、レリーズボタン101、ズームアップボタン102、ズームダウンボタン103、LCD表示器104が配置されている。また、カメラボディ1の前面には、AF赤外線投光窓105、AF赤外線受光窓106、測光窓107、ファインダ窓108、ストロポ窓109が配量されている。さらに、カメラボディ1の前面には、ズームレンズ鏡筒2が配置され、前方からは第1群レンズ201が見えている。
図2は上記カメラのズームレンズ鏡筒2の概略断面図である。
レンズは第1群レンズ201と第2群レンズ202で構成されている。カムの形成されたズーム鏡枠211により、第1群レンズ201、第2群レンズ202の聞隔を変化させながら前に繰り出すと、ズームアップされるように構成されている。このズームアップは、ズーム鏡枠211に一体的に配設されたピニオンギア217をズームモータ218で駆動することにより行なわれる。
一方、ピント調節は、第1群レンズ201を第2群レンズ202に対して相対的に光軸方向に駆動することによりなされ、第1群レンズ201を保持する第1群レンズ枠212を、この枠に一体的に固定されたフォーカスモータ216を駆動して行なう。フォーカスモータ216は、ズーム鏡枠211に一体的に配設されたピニオンギア215に係合し、回転することによって、ズーム鏡枠211に対して第1群レンズ枠212を光軸方向に相対的に移動させ、その結果、第1群レンズ201を第2群レンズ202に対して相対的に光軸方向に駆動させている。
図3A、図3Bは、実施例1のカメラのシャッタを示す概略図である。
実施例1では、カメラは、フィルムを用いたいわゆる銀塩カメラとして具体化されており、撮影時以外はシャッタを閉状態にして外光を遮断し、撮影の瞬間のみ、シャッタを開口して露光するように構成されている。
図3Aは、シャッタの閉状態を示す概略図である。
シャッタはシャッタはね220を持ち、シャッタ駆動用の電動駆動手段として、たとえばソレノイドプランジャ213が使用され、ソレノイドプランジャ213の起動によってシャッタはね220を回動させてシャッタを開くようになっている。
ソレノイドプランジャ213の中心部分は中空にされ、そこに鉄心225が往復動可能に配設されている。シャッタはね220は回動ピン221によって第1レンズ枠211に取付けられ、リンク214がシャッタはね220に回動ピン222によって連結されている。そして、このリンク214が鉄心225の先端に連結されている。
鉄心225の周りには、付勢手段、たとえば圧縮コイルバネからなるトジバネ224が圧縮状態で配置されており、トジバネの付勢力でリンク214を押し上げ、シャッタはね220を回動ピン221の回りで時計方向に回動させてストッパ226に押付けている。シャッタはね220をストッパ226に押付けることにより、第1群レンズ枠212の開口223がシャッタはね220によって閉じられ、シャッタは閉位置に保持される。
図3Bは、シャッタの開状態を示す概略図である。
ソレノイドプランジャ213に通電すると、鉄心225は吸引され、トジバネ224の付勢力に打ち勝ってリンク214を引下げ、シャッタはね220をストッパ226と反対方向(反時計方向)に回動させてシャッタを開く。なお、図1〜図3に示すカメラの構成は、カメラの一般的な基本構造であり、公知の構成と同一である。
図4は、本発明のカメラにおける、トジバネ224とソレノイドプランジャ213の力量の関係を示す図であり、トジバネの力量の変化を隠れ線で、ソレノイドプランジャの力量の変化を実線で示す。
通常、トジバネ224が圧縮されるとその変位に略比例してトジバネの力量(付勢力)は、隠れ線で示すように、上昇する。他方、ソレノイドプランジャ213は、鉄心225の設計や巻き線の設計によってその特性は異なるが、一般的に、実線で示すように、吸引されると次第に力量が上昇し、ストローク0位置付近では急激に力量が上昇し、ストローク0位置では、内部の固定鉄心(図示しない)と可動の鉄心225とが接触して強力な力量を発生する。多くの場合、ソレノイドプランジャ213の力量は下に凸の曲線となる。
トジバネ224の力量の変化曲線(隠れ線)と、ソレノイドプランジャ213の力量の変化曲線(実線)との差(垂直方向の間隔)が、ソレノイドプランジャの力量余裕となる。通常のソレノイドプランジャ方式のシャッタでは、図4からわかるように、鉄心225の吸引途中の中間位置で、トジバネ224の力量とソレノイドプランジャ213の力量とが接近して、ソレノイドプランジャの力量余裕が最も小さくなる。そのため、吸引途中の中間位置で十分な力量余裕をソレノイドプランジャ213に与えることが、シャッタ作動を保証するカギになる。
ここで、ソレノイドプランジャ213を大型化すれば、大きな力量が得られ、十分な力量余裕が確保できる。しかし、カメラの小型化によって、ソレノイドプランジャ213のサイズが制約され、ソレノイドプランジャの大型化による力量余裕の確保は難しい。他方、トジバネ224の力量を小さくすれば、ソレノイドプランジャ213に十分な力量余裕を与えられるが、シャッタの閉状態を強固に保持できず、振動等で不用意にシャッタが開口するおそれがある。そのため、従来の構成では、電動駆動手段に十分な力量余裕を与える設計が難しい。
ここで、ソレノイドプランジャ213の吸引に要する時間は通常数msと短時間であり、この期間だけでも高い電圧を印加すれば、ソレノイドプランジャは吸引を終了し、吸引終了後はストローク0位置で高い吸引力が得られるため、低い電圧でも保持が可能となる。本発明はこの点に注目し、鉄心225の吸引途中の中間位置において、大きな電圧をソレノイドプランジャ213に印加することとしている。
図5は、カメラの電気回路の一部を示す図である。
301は電源電池であり、たとえば、ACアダプタの3V出力、または、リチウム電池、アルカリマンガン電池などの充電不可能な一次電池、あるいは、リチウムイオン充電池などの充電可能な2次電池が利用される。
302はDCDCコンバータであり、たとえばチョッパ型で構成され、実施例1では昇圧手段として機能する。このDCDCコンバータ302は、非作動時は電源電池の電圧をほぼそのまま供給し、また、CPU303の指示によりインターフェースIC(IFIC)316の制御で、たとえば、3.9vまたは5.3vに定電圧制御される。
303は、カメラ全体の制御を行なう、たとえばワンチップマイクロコンピュータなどの演算制御手段(CPU)であり、内部に、AD変換回路などのハードウエアを含むほか、IFIC316と通信を行ない、各種の制御を行なう。また、モータドライバ317と接続されており、モータドライバ317を介してフォーカスモータ216、ズームモータ218、フィルム巻上げモータ318などを駆動する。
304は、NPNトランジスタであり、このトランジスタ304は、CPU303にベースを制御されて、電源電池301からソレノイドプランジャ213に電流を供給する。通常、トランジスタ304は、CPU303のポートSHUTHLD1がグランドレベル、又はハイ・インピーダンスに設定されてOFF状態とされ、必要に応じて、CPU303のポートSHUTHLD1がVCC2レベルに設定されることによりトランジスタ304のベースに電流が供給されてON状態になる。
305は、NPNトランジスタであり、CPU303やIFIC316に供給される昇圧可能なIC用の電源(制御回路用電源回路)VCC2から、電流をシャッタ駆動用コンデンサ(シャッタコンデンサ)310に供給する。通常、このトランジスタ305のベースは、CPU303のポートでVCC2レベルになっており、OFF状態にある。そして、シャッタコンデンサ310に電荷をチャージする場合にONされ、その電流はチャージ電流制限抵抗306および逆流防止用のショットキーバリアダイオード307を介して、シャッタコンデンサ310にチャージされる。
308、309はシャッタコンデンサ310の充電電圧を検出するために、シャッタコンデンサ310の両端電圧を分割する電気抵抗である。これら2つの抵抗308、309の接続点はCPU303のAD変換ポートに入力されて、その電圧を検知することでシャッタコンデンサ310の電圧を検出できる。また、抵抗309の他端は、CPU303のCMOSポートに接続されて、電圧検出時はグランドレベルに設定され、電圧検出時以外はハイ・インピーダンスに設定されて電流のリークを防止している。
シャッタコンデンサ310は、シャッタ駆動時に必要に応じて電流を供給するものであり、たとえば、アルミ電解コンデンサ、またはタンタルコンデンサなどの小型高容量のコンデンサを使用することが考えられ、実施例1では電荷蓄積手段として機能する。シャッタコンデンサ310の容量は、たとえばソレノイドプランジャが1.5〜5Ω程度の場合、470μF〜2000μFが適切である。
311は、ソレノイドプランジャ213への電流供給をスイッチングするPNPトランジスタであり、プリドライブ用のトランジスタ313を介してCPU303で制御される。
315は、ソレノイドプランジャ213が吸引終了後に、ソレノイドプランジャに流れる電流を制限するための電流制限抵抗であり、この抵抗315の両端は、トランジスタ314によってショート可能に構成されている。そして、ソレノイドプランジャ213が吸引を終了するまで、トランジスタ314はONとされて、抵抗314の両端はシュートされており、吸引が完丁するとトランジスタ314はOFFとなる。
つぎに、図6を用いて、実施例1のカメラにおける、シャッタコンデンサ310の充電とシャッタ駆動方法について説明する。
カメラのレリーズボタン101が押下されると、カメラはレリーズ動作に入る。レリーズ動作に入ると、測距機構(図示しない)で被写体距離を検出し、フォーカスレンズの繰り出し位置を算出する。これに基づいて、フォーカスレンズを駆動し、駆動が終了すると、シャッタを作動させる。
フォーカス駆動までは、バッテリの負担を小さくするために、DCDCコンバータ302の昇圧電圧は3.9Vのモードで行なわれ、フォーカス駆動時からは5.3Vの昇圧に切り換えられる。切り換えと同時にフォーカス駆動を開始する。
フォーカス駆動開始時は、フォーカスモータ216に起動電流が流れ、電流の消費が大きく、ほぼ起動が終了してフォーカスモータ216に供給される電流が小さくなってから、シャッタコンデンサ310に対するVCC2からの充電を開始する。シャッタコンデンサ310への充電時は、CPU303のポートSHUTCHG端子を“L”状態にして、トランジスタ305をONさせる。そして、そのままフォーカス駆動を終了まで行なう。
フォーカス駆動が終了したら、シャッタコンデンサ310の電圧をCPU303のAD変換器で検出し、所定電圧に達していれば、CPU303のポートSHUTCHG端子を“H”状態にしてシャッタコンデンサ310の充電を停止させる。所定電圧に達していなければ、充電を継続し、所定電圧に達した時点で充電を停止する。
つぎに、シャッタ駆動について説明する。
シャッタ起動時は、SHUTHLD1のポートを“H”状態にしてトランジスタ304をONさせ、電源電池301の電圧をソレノイドプランジャ213に直接通電する。また、吸引まではソレノイドプランジャ213への電流を多く供給するように、IFIC316のN1端子を“H”状態にしてトランジスタ314をONさせて、電流制限抵抗315をショートする。
図4で説明したように、駆動される対象のシャッタ(具体的には、シャッタはね220)の負荷であるトジバネ224に対する、ソレノイドプランジャ213の力量の関係は、ソレノイドプランジャ213の起動時では力量に余裕があるので、シャッタコンデンサ310に充電した電荷を使用することなく、駆動を開始する。
ソレノイドプランジャ213の鉄心225が動き出し(吸引され)、駆動に余裕がない部分(中間位置)にさしかかった時点で、SHUTHLD1のポートを“H”状態に維持したまま、SHUTONのボートを“H”状態にしてトランジスタ311をONさせる。すると、3V程度の電源電池301よりも高い電圧(5.3V)に充電されたシャッタコンデンサ310からの電流供給によって、多くの電流がソレノイドプランジャ213に流れ、作動力量の余裕(力量余裕)が少ない中間位置でも十分な吸引力量が得られる。
その後、シャッタコンデンサ310は次第に放電しながら電圧が低下するので、ソレノイドプランジャ213に流れる電流も次第に低下する。しかし、ソレノイドプランジャ213の性質上、吸引終了に近づくと吸引力は高くなり、図4からわかるように、大きな力量余裕が生まれ、吸引終了位置までソレノイドプランジャ213が駆動される。
吸引が終了すると、供給電流が少なくても吸引を保持する力量が確保できるため、バッテリの節約とソレノイドプランジャ213の発熱防止のために、N1端子を“L”状態にしてトランジスタ314をOFFさせ、電流制限抵抗315の両端ショートを停止する。またSHUTONのポートを“L”状態にしてトランジスタ311をOFFさせ、シャッタコンデンサ310からの電流供給を停止する。また、SHUTHLD1のポートを“H”状態にしてトランジスタ3O4をONさせ、電源301の電圧をソレノイドプランジャ213に直接通電する。この際、起動時に対して、電流制限抵抗316が挿入された形態のために、ソレノイドプランジャ213に流れる電流は少なくなっている。
シャッタの開時間が終了すると、SHUTHLD1のポートを“L”状態にしてトランジスタ304をOFFさせ、ソレノイドプランジャ213への通電を停止すれば、その力量は0となる。すると、トジバネ224の付勢力によってシャッタは閉位置に自動的に復帰し、シャッタ駆動を終了する。
実施例1によれば、電動駆動手段であるソレノイドプランジャ213で、閉方向に付勢されたシャッタを駆動するに当たり、ソレノイドプランジャと付勢手段(トジバネ224)との力量差が小さく、作動余裕(力量余裕)が少ない変位位置(中間位置)において、コンデンサ(電荷蓄積手段;シャッタコンデンサ310)からの電圧を集中的に供給している。そのため、電力を蓄えるコンデンサの容量が最小限ですみ、コンデンサの小型化、低コスト化が可能となる。その結果、小型で低コストのカメラが実現できる。また、蓄える電力が最小限で足りるため、バッテリーロスが最小限に抑えられ、低消費電力のカメラが実現できる。
また、シャッタ駆動時に使用するコンデンサの充電を、シャッタ駆動前のフォーカス駆動中に行なっているため、充電専用の時間を設ける場合に比べてレリーズタイムラグが短くて済む。またシャッタ起動動作の直前に充電されるため、コンデンサのリークによる電池のロスが最小限に抑えられる。
さらに、シャッタ駆動時に使用するコンデンサに充電するための電源をIC用の昇圧可能な電源(制御回路用電源回路;VCC2)でまかなっており、シャッタコンデンサに専用の昇庄回路を設けていないため、回路コストアップや実装スペースの拡大が防止され、この点からも、カメラの小型化、低コスト化が可能となる。
実施例1によれば、コンデンサの充電電圧を検出可能であり、もし、電源電池301が重負荷で、コンデンサの充電が間に合わなかった場合でも、これを検出して追加で充電が行なえる。そのため、駆動に必要な最低限の電圧を確保、確認でき、カメラとして最も貴重な、カメラのシャッタ作動を確実に実現できる。また、ソレノイドプランジャ213の吸引終了後は、電源電池301からの供給電流を吸引保持に必要な範囲で少ない電流に抑えているため、電池を長寿命化できる。
コンデンサへの充電のタイミングをCPU(制御手段)303で制御できるため、予期しないタイミングでの充電による電源電池電圧の低下が防止され、カメラの作動に異常を生じるおそれがない。
なお、実施例1では、トランジスタ304などはパイポーラ型であるが、MOS型を用いてもよい。また、カメラはフィルムを用いる銀塩カメラとして例示しているが、撮像素子を用いるデジタルカメラでもよい。
次に、実施例2について説明する。
実施例2における、カメラの構成および電気回路の構成は、実施例1と同一であり、シャッタコンデンサ310の電圧をソレノイドプランジャ213に印加する方法が相違する。同一の構成についてはその説明を省略し、相違する方法について以下に説明する。
図7に示すように、吸引開始時には、実施例1と同様に、SHUTHLD1のポートを“H”状態にしてトランジスタ304をONさせ、電源電池301の電圧をソレノイドプランジャ213に直接通電する。加えて、IFIC316のN1端子を“H”状態にしてトランジスタ314をONさせ、電流制限抵抗315をショートする。
次に、ソレノイドプランジャ213の鉄心225が動き出し(吸引され)、駆動に余裕がない部分(中間位置)にさしかかった時点で、SHUTHLD1のボートを“H”状態に経持したまま、SHUTONのボートを“H”状態にしてトランジスタ311をONさせる。ここで、実施例1ではトランジスタ311を連続的にONさせたのに対して、実施例2では間欠的に印加させている。つまり、電源電池301の電圧で吸引するカに加えて、シャッタコンデンサ310の電荷で間欠的にアシストとすることにより、力量余裕が少ない中間位置の吸引を実現しようとするものである。
さらに、吸引が進んで吸引終了に近づくと、トランジスタ311のON、OFFデューティを下げて、アシストの割合を減らすようにする。このようにすることによって、力量の余裕がない区間(中間位置)ではシャッタコンデンサ310の電荷で強力にアシストし、余裕がある区間ではアシストの度合いを下げている。
実施例2では、シャッタコンデンサ310にチャージしたエネルギを連続的に印加せず、間欠的に印加し、かつシャッタの変位に対応して変化するソレノイドプランジャ213の作動の力量余裕に対応して、シャッタコンデンサのデューティを変化させている。そのため、シャッタコンデンサ310に蓄積した電荷を実施例1よりも効率的に使用することができ、使用するコンデンサの小型化、低コスト化を実現しつつ、確実なシャッタ作動を実現できる。
次に、実施例3について説明する。
実施例3における、カメラの構成および電気回路の構成は、実施例1と同一であり、シャッタコンデンサ310の電圧をソレノイドプランジャ213に印加する方法が相違する。同一の構成についてはその説明を省略し、相違する方法について以下に説明する。
図8にその詳細を示す。実施例3では、吸引開始時には、実施例1と同様に、SHUTHLD1のポートを“H”状態にしてトランジスタ304をONさせ、電源電池301の電圧をソレノイドプランジャ213に直接通電する。加えて、IFIC316のN1端子を“H”状態にしてトランジスタ314をONさせて、電流制限抵抗315をショートする。
次に、ソレノイドプランジャ213の鉄心225が動き出し(吸引され)、駆動に余裕がない部分(中間位置)にさしかかった時点で、SHUTHLD1のポートを“L”状態に変化させ、SHUTONのボートを“H”状態にしてトランジスタ311をONさせる。この時点でソレノイドプランジャ213に流れる電流は起動時より増加するが、電流制限抵抗315の働きでその値はやや抑えられる。
さらにソレノイドプランジャ213の鉄心225の吸引が進み、最も力量の余裕が少ない地点で、1FIC316のN1端子を“H”状態にしてトランジスタ314をONさせて、電流制限抵抗315をショートする。すると、最大量の電流が流れる。
ソレノイドプランジャ213の鉄心225の吸引が進み、力量の余裕がやや大きくなってきた地点で、IFIC316のN1端子を“L”状態にしてトランジスタ314をOFFさせる。すると電流はやや制限されて、放電していく。
シャッタの開時間が終了すると、SHUTHLD1のボートを“L”状態にしてトランジスタ304をOFFさせ、ソレノイドプランジャ213ヘの通電を停止する。すると、トジバネ224の付勢力によってシャッタは閉位置に復帰し、シャッタ駆動を終了する。
実施例3によれば、シャッタコンデンサ310の電荷を放電している期間において、比較的力量余裕がある部分では電流制限抵抗315のショートを解除して電流制限をする。言い換えれば、ソレノイドプランジャに印加される電圧制限する。そのため、この期間中での必要以上の電荷の放電が防止され、力量余裕が最も少ない部分(中間位置)で効率よく電荷を放電し、十分な駆動電流を与えることができる。その結果、小型・安価なコンデンサをシャッタコンデンサ310として用いても、十分な力量余裕が得られ、シャッタを確実に駆動できる。
上記各実施例において、フィルムを用いるいわゆる銀塩カメラのシャッタについて説明したが、デジタルカメラ(電子カメラ)のシャッタであってもよく、電子カメラのシャッタにおいては、通常、撮像素子の露光開始は電気的に行なわれる場合が多いとはいえ、露光停止に物理的なシャッタを用いる場合が多い。デジタルカメラでは、シャッタはバネで開方向に付勢されているため、露光停止時に上記各実施例と同様にシャッタを作動させるが、その駆動方向が異なり、シャッタは閉方向に駆動される。
電動駆動手段は、実施例1で図示するように、直進型(ストレートタイプ)のソレノイドプランジャでなく、回転変位によって発生する力量が変化する回転型のソレノイドプランジャやモータなど、他のものであってもよい。また、シャッタはね220の付勢手段としてトジバネ224をソレノイドプランジャ213の鉄心225の周りに配置する代わりに、シャッタはね220にストッパ226方向の付勢力を与えるようにネジリバネをシャッタはねの回動ピン221に巻装、配置してもよい。さらに、回路構成やトランジスタなどの素子も、実施例1で図示するものと異なる構成のものでもよい。
なお、実施例1では、電荷蓄積手段としてシャッタコンデンサ310を、昇圧手段としてDCDCコンバータ302を、制御手段としてCPU303をそれぞれ使用しているが、この構成に限定されず、他の要素からそれぞれの手段を構成してもよい。
上記のように、本発明によれば、低価格な基板で構成でき、組立て性、保全性の良好な小型のカメラが実現可能となる。
ソレノイドプランジャのような電動駆動手段の力量を必要に応じて補充、補強して十分な力量余裕を生じており、重負荷回路に電動駆動手段を組合せた種々な装置に本発明を応用できる。
この発明の実施例1に係るカメラの外観を示す概略図である。 実施例1に係るカメラにおける、ズームレンズ鏡筒の概略断面図である。 (A)は実施例1に係るカメラにおける、シャッタ閉状態を示す概略図、(B)は開状態を示す概略図である。 実施例1に係るカメラにおける、トジバネとソレノイドプランジャの力量の関係を示す図である。 実施例1に係るカメラにおける、電気回路の一部を示す回路図である。 実施例1に係るカメラにおける、シャッタコンデンサの充電とシャッタの駆動との関係を示すタイミングチャートである。 この発明の実施例2に係るカメラにおける、シャッタコンデンサの充電とシャッタの駆動との関係を示すタイミングチャートである。 この発明の実施例3に係るカメラにおける、シャッタコンデンサの充電とシャッタの駆動との関係を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 カメラボディ
2 ズームレンズ鏡筒
213 ソレノイドプランジャ(電動駆動手段)
224 トジバネ(付勢手段)
225 ソレノイドプランジャの鉄心
301 電源電池
302 DCDCコンバータ(昇圧手段)
310 シャッタコンデンサ(電荷蓄積手段)
311 スイッチングPNPトランジスタ
315 電流制限抵抗
316 インターフェィスIC(IFIC)
VCC2 制御回路用電源回路

Claims (9)

  1. 電動駆動手段でシャッタの開閉を行なうカメラにおいて、
    電源電池と、
    上記電源電池から電荷を蓄積可能な電荷蓄積手段と、
    上記電動駆動手段に、上記電荷蓄積手段の電荷と、上記電源電池からの電荷とを上記シャッタの移動状態に対応して印加制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするカメラ。
  2. 電動駆動手段でシャッタの開閉を行なうカメラにおいて、
    電源電池と、
    上記電源電池よりも高い電圧を発生させる昇圧手段と
    上記昇圧手段から電荷を蓄積可能な電荷蓄積手段と、
    上記電動駆動手段に、上記電荷蓄積手段の電荷と上記電源電池からの電荷とを上記シャッタ状態に対応して印加制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするカメラ。
  3. 電動駆動手段でシャッタの開閉を行なうカメラにおいて、
    電源電池と、
    上記電源電池から電圧を変換してカメラの制御回路に電流を供給する制御回路用電源回路と、
    上記制御回路用電源回路から電荷を蓄積可能な電荷蓄積手段と、
    上記電荷蓄積手段の電荷と電源電池からの電荷とを上記シャッタ状態に対応して上記電動駆動手段に印加制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするカメラ。
  4. 電動駆動手段でシャッタの開閉を行なうカメラにおいて、
    電源電池と、
    フォーカスレンズ駆動中に上記電源電池からの電荷を蓄積可能な電荷蓄積手段と、
    上記電動駆動手段に、上記電荷蓄積手段の電荷と電源電池からの電荷とを上記シャッタの移動状態に対応して印加制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするカメラ。
  5. 上記シャッタは開方向、閉方向のいずれかにバネ付勢され、上記電動駆動手段はソレノイドプランジャであることを特徴とする請求項1〜4に記載のカメラ。
  6. 上記シャッタは、その変位量によって、上記電動駆動手段の力量余裕が変化するシャッタであることを特徴とする請求項1〜5に記載のカメラ。
  7. 電動駆動手段でシャッタの開閉を行なうカメラにおいて、
    電源電池と、
    電源電池からの電荷を蓄積可能な電荷蓄積手段と、
    上記電動駆動手段に、上記電荷蓄積手段の電荷を上記シャッタの移動状態に対応してデューティを変化させつつ印加制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするカメラ。
  8. 電動駆動手段でシャッタの開閉を行なうカメラにおいて、
    電源電池と、
    上記電源電池から電荷を蓄積可能な電荷蓄積手段と、
    上記電動駆動手段に、上記電荷蓄積手段の電荷を上記シャッタの移動状態に対応して供給電流値を変化させつつ印加制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするカメラ。
  9. 上記電動駆動手段はソレノイドプランジャであり、
    上記ソレノイドプランジャの吸引開始付近では高い電力で、吸引終了付近では低い電力で、上記電荷蓄積手段の電荷を印加させることを特徴とする請求項7〜8に記載のカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008015094A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および画像形成方法

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