JP2008014821A - 測距装置及び撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 測距対象物までの距離を精度よく測定でき、且つ、装置の小型化を実現した測距装置及び該測距装置を備えた撮影装置を提供する。
【解決手段】 距離演算部32は、投光素子16からパルス光(投光信号)が投光されて測距対象物により反射された反射光の強度を測距対象物までの距離の関数として表した式を解いて、測距対象物までの距離を演算する。そして、アクチュエータ20により投光素子16を移動させて、投光素子16から投光され、測距対象物に反射されて戻ってくる光の光路長を変更し、上記式を解くために必要な回数だけ、反射光の強度を求めて、測距対象物までの距離を演算する。
【選択図】 図1

Description

本発明は測距装置及び撮影装置に係り、特に測距対象物までの距離を測定する技術に関する。
従来、いわゆるアクティブ方式の測距装置において、第1、第2の2つの受光手段を備えており、第2の受光手段から直接測距対象物のコントラスト情報を得、このコントラスト情報に基づいて第1の受光手段から得られる距離情報を補正することが提案されている(特許文献1)。また、特許文献2には、測距対象物へ光を投射する光源と、測距対象物からの反射光を受光する受光手段と、受光手段の受光出力に基づいて測距情報を算出する演算手段とを備える測距装置において、光源の非駆動時の受光出力により測距情報を補正して、測距対象物の反射率に起因する誤差分を除去することが開示されている。
特開平8−219770号公報 特開平8−327354号公報
特許文献1に記載の技術では、距離情報の取得用と、コントラスト情報の取得用の2つの受光手段を必要とするため、測距装置の大型化、コストアップを招くという問題があった。また、特許文献2では、測距対象物の反射率の測定時に投光を行わないため、受光光量が少なく、正確な反射率を得るのが困難であるという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、測距対象物までの距離を精度よく測定でき、且つ、装置の小型化を実現した測距装置及び該測距装置を備えた撮影装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る測距装置は、測距対象物に投光する投光手段と、前記投光手段から投光されて前記測距対象物により反射された反射光を受光する受光手段と、前記反射光が通過する光路の光路長を変更する光路長変更手段と、前記光路長変更手段により前記反射光の光路長を変更して、前記受光手段により前記反射光を少なくとも2回受光させる測距制御手段と、前記受光した反射光の強度に基づいて、前記測距対象物までの距離を演算する距離演算手段とを備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、光路長を変更して複数回反射光の強度を測定することにより、測距対象物の反射率や外光による影響を補正して、測距精度を高めることができる。また、投光手段と受光手段を1つずつ備えるのみなので、測距装置の小型化とコストダウンを実現することができる。
請求項2に示すように、請求項1の測距装置において、前記距離演算手段は、前記距離演算手段は、前記反射光の強度を前記測距対象物までの距離の関数として表した式を解いて前記測距対象物までの距離を演算し、前記測距制御手段は、前記反射光の強度を前記測距対象物までの距離の関数として表した式を解くために必要な回数、前記光路長を変更して反射光を測定する。
請求項3に示すように、前記光路長変更手段としては、前記投光手段又は受光手段の少なくとも一方を移動させる手段を用いることができる。また、請求項4に示すように、前記光路長変更手段としては、前記反射光の光路を形成するミラーと、前記ミラーを移動させて前記光路長を変更するミラー移動手段とを用いることができる。
請求項5に係る撮影装置は、請求項1から4の測距装置と、画像を撮影するための撮影手段とを備え、前記撮影手段と前記受光手段とを兼用することを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、本発明の測距装置を備えたことにより、被写体の画像を撮影する際に、被写体までの距離を高精度で取得することができる。また、撮影装置の小型化とコストダウンを実現することができる。
本発明によれば、光路長を変更して複数回反射光の強度を測定することにより、測距対象物の反射率や外光による影響を補正して、測距精度を高めることができる。また、投光手段と受光手段を1つずつ備えるのみなので、測距装置の小型化とコストダウンを実現することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る測距装置及び撮影装置の好ましい実施の形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る測距装置の主要構成を示すブロック図である。図1に示す測距装置10は、撮影装置(電子カメラ、スチルカメラ)やカメラ用交換レンズ等に備えられるものであり、測距装置10全体の動作は中央処理装置(CPU)12によって統括制御される。CPU12は、所定のプログラムに従って測距装置10を制御する制御手段として機能する。メモリ14は、CPU12が処理するプログラム及び制御に必要な各種データ等を格納するROMと、CPU12が各種の演算処理等を行うための作業用領域を有するRAMとを備えている。
図1に示すように、本実施形態の測距装置10は、投光素子16、ドライバ18及びアクチュエータ20を含む投光部と、レンズ22、シャッタ24、光学フィルタ26、受光素子28及びA/D変換部30を含む受光部とを備えている。
投光素子16は、発光ダイオード(LED)により構成され、測距対象物に対して可視光又は赤外光のパルス光を投光する。CPU12は、ドライバ18を介して発光制御信号を投光素子16に出力し、投光素子16の発光時間や発光強度を制御する。アクチュエータ20は、例えば、モータ、ピエゾ方式等の動力装置により構成され、投光素子16をその光路方向(L1方向)に移動させる。
受光素子28は、例えば、CCD固体撮像素子やCMOSにより構成される。受光素子28は、シャッタ24の開放時に、レンズ22及び光学フィルタ26を介して入射した光を受光する。光学フィルタ26は、入射光のうち、投光素子16から投光された波長帯の光を選択的に透過させる。光学フィルタ26を透過した光は、受光素子28により光電変換されて、受光した光(測距対象物からの反射光と外光の和)の強度を示す電気信号に変換される。この電気信号は、A/D変換部30によりデジタルの受光信号に変換されてメモリ14に入力される。CPU12は、距離演算部32を備えており、メモリ14に蓄積された受光信号に基づいて測距対象物までの距離を演算する。
なお、投光素子16は、測距専用のものを設けてもよいし、測距装置10が撮影装置等に搭載される場合にはストロボ発光手段(例えば、放電管又はLED)と兼用してもよい。また、受光素子28は、測距専用のものを設けてもよいし、測距装置10が電子カメラに搭載される場合には画像撮影用の撮像素子と兼用してもよい。
以下、被写体までの距離の算出方法について説明する。図2(a)及び図2(b)はそれぞれ投光信号及び受光信号の強度の時間変化を示すグラフであり、図2(c)はシャッタの開放時間を示すグラフである。図2(a)及び図2(c)に示すように、投光素子16からパルス光(投光信号、強度:I0)が投光され、シャッタ24が開放されると、受光素子28により測距対象物からの反射光が受光される。図2(b)に示すように、受光信号(強度:I)は、測距対象物からのパルス状の反射光と、測距対象物が置かれた環境における外光(強度:Ir)の和である。反射光(強度:I-Ir)は、投光信号より減衰しており、反射光の減衰分は、投光素子16から測距対象物に達し受光素子28に戻るまでの往復の距離と、測距対象物の光の反射率により決まる。受光信号の強度Iは、次式(a)に示すように、測距対象物までの距離dの2次式で表すことができる。ここで、ωは測距対象物の反射率であり、ai(i = 0, 1, 2)は定数である。
I = I0*ω*1/(a0+a1d1+a2d2) + Ir ・・・(a)
従って、投光素子16を光路方向に距離Δd1動かした場合の受光信号の強度I1は次式(b)により表される。
I1 = I0*ω*1/{a0+a1(d+Δd1)1+a2(d+Δd1)2} + Ir ・・・(b)
式(b)を変形すると、次式(1)を得る。
(I-Ir)/(I1-Ir) = {a0+a1(d+Δd1)1+a2(d+Δd1)2} / (a0+a1d1+a2d2)
{(I-Ir)/(I1-Ir)-1}a0+ {(I-Ir)/(I1-Ir)-1}a1d - a1Δd1+ {(I-Ir)/(I1-Ir)-1}a2d2- 2a2dΔd1 + a2Δd1 2 = 0 ・・・(1)
同様に、投光素子16を光路方向にΔd2、Δd3及びΔd4移動させた場合の受光信号の強度をそれぞれI2、I3及びI4とすると、次式(2)から式(4)を得る。
{(I-Ir)/(I2-Ir)-1}a0+ {(I-Ir)/(I2-Ir)-1}a1d - a1Δd2+ {(I-Ir)/(I2-Ir)-1}a2d2- 2a2dΔd2 + a2Δd2 2 = 0 ・・・(2)
{(I-Ir)/(I3-Ir)-1}a0+ {(I-Ir)/(I3-Ir)-1}a1d - a1Δd3+ {(I-Ir)/(I3-Ir)-1}a2d2- 2a2dΔd3 + a2Δd3 2 = 0 ・・・(3)
{(I-Ir)/(I4-Ir)-1}a0+ {(I-Ir)/(I4-Ir)-1}a1d - a1Δd4+ {(I-Ir)/(I4-Ir)-1}a2d2- 2a2dΔd4 + a2Δd4 2 = 0 ・・・(4)
従って、反射光の強度Iを測定した後、投光素子16をアクチュエータ20によりΔd1、Δd2、Δd3及びΔd4移動させて、受光信号の強度I1、I2、I3、I4及び外光の強度Irを更に4回測定する。そして、測定した受光信号の強度I1、I2、I3、I4及び外光の強度Irの値を上記式(1)から式(4)に代入することにより、未知数a0、a1、a2及びdが算出される。
次に、測距処理の流れについて、図3のフローチャートを参照して説明する。まず、投光素子16からパルス光(投光信号)が投光されるとともに(ステップS10)、シャッタ24が開放される(ステップS12)。そして、測距対象物からの反射光及び外光が受光素子28により受光されて光電変換され、受光した光(測距対象物からの反射光と外光の和)の強度を示す電気信号に変換される(ステップS14)。受光素子28により光電変換されて得られた電気信号は、A/D変換部30によりデジタルの受光信号(強度:I)に変換されてメモリ14に記憶される(ステップS16)。
次に、アクチュエータ20により投光素子16を移動させて、投光素子16から投光され、測距対象物に反射されて戻ってくる光の光路長を変更し(ステップS18のNo、ステップS20)、ステップS10からS20のルーティンを測距対象物までの距離dの算出に必要な回数繰り返して、受光信号の強度I、I1、I2、I3、I4及び外光の強度Irを測定する。そして、測定値I、I1、I2、I3、I4及びIrを式(1)から(4)に代入することにより、測距対象物までの距離dを算出する(ステップS22)。
本実施形態によれば、光路長を変更して複数回反射光の強度を測定することにより、測距対象物の反射率や外光による影響を補正して、測距精度を高めることができる。また、本実施形態の測距装置10は、投光素子16と受光素子28を1つずつ備えるのみなので、測距装の小型化とコストダウンを実現することができる。
なお、本実施形態では、反射光の強度Iを測距対象物までの距離dの2次式で表したが、測距速度を速めたい場合には反射光の強度Iを距離dの1次式で表して測定のための駆動位置を減らしたり、測距の精度を高めたい場合にはより高次の式(例えば、4次式)とすることも可能である。例えば、反射光の強度Iを距離dの1次式で表した場合には、未知数が0次項と1次項の係数2つと距離dの3つであるため、最初のIの測定の後投光素子16の移動と反射光の測定の工程を更に3回繰り返せばよい。また、4次式の場合には、未知数が0次項から4次項の係数5つと距離dの6つであるため、投光素子16の移動と反射光の測定の工程の繰り返し回数は6回となる。同様に、N次式の場合には、投光素子16の移動と反射光の測定の工程の繰り返し回数は(N+2)回となる。
図4は、測距を連続的に実行する例を模式的に示す図である。例えば、距離dを算出するのに4点の受光信号が必要な場合、前の(第1フレームの)距離算出に用いた1から3点の受光信号を次の(第2フレームの)距離算出で利用することにより、測距対象物までの距離を連続的に算出できる。これにより、算出ごとに4点の情報を得るよりも距離算出の速度が速くなる。なお、測距装置10の姿勢の変化を検知するための角速度センサ等を設けて、測距装置の姿勢が変化するまでは、図4に示すように、前の距離算出に用いた受光信号を次の距離算出に用いるようにしてもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る測距装置の主要構成を示すブロック図である。なお、以下の説明において、上記第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の測距装置10−2は、受光部側にアクチュエータ50を備えている。アクチュエータ50は、例えば、モータ、ピエゾ方式等の動力装置により構成され、受光素子28をその入射光の光路方向(L2方向)に移動させる。本実施形態によれば、受光素子28を光路方向に移動させて反射光を測定することにより、上記第1の実施形態と同様の演算により、測距対象物までの距離dを算出することができる。
なお、投光素子16と受光素子28を両方ともそれぞれの光路方向に移動させるようにしてもよい。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図6は、本発明の第3の実施形態に係る測距装置の主要構成を示すブロック図である。なお、以下の説明において、上記第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態の測距装置10−3は、投光部側にミラーユニット60と、ミラーユニット60の駆動用のアクチュエータ62を備えている。また、CPU12には、反射補正部64が設けられている。ミラーユニット60は、光路L3に対して略垂直に移動可能な2枚の可動ミラー60Aと、固定ミラー60Bにより構成されている。アクチュエータ62は、例えば、モータ、ピエゾ方式等の動力装置により構成され、可動ミラー60Aを投光素子16から投稿される光の光路L3に対して略垂直に移動させる。反射補正部64は、ミラーユニット60を構成するミラーの反射率に基づいて、ミラーユニット60を経由することによる投光信号の強度の減衰分を算出し、受光素子28により受光した受光信号から求められた反射光の強度I、I1、I2、I3及びI4に加算する。
次に、本実施形態の測距処理の流れについて、図7のフローチャートを参照して説明する。まず、投光素子16からパルス光(投光信号)が投光されるとともに(ステップS30)、シャッタ24が開放される(ステップS32)。そして、測距対象物からの反射光及び外光が受光素子28により受光されて光電変換され、受光した光(測距対象物からの反射光と外光の和)の強度を示す電気信号に変換される(ステップS34)。受光素子28により光電変換されて得られた電気信号は、A/D変換部30によりデジタルの受光信号(強度:I)に変換されてメモリ14に記憶される(ステップS36)。
次に、アクチュエータ62により可動ミラー60Aを移動させて、投光素子16から投光され、測距対象物に反射されて戻ってくる光の光路長を変更し(ステップS38のNo、ステップS40)、ステップS30からS40のルーティンを測距対象物までの距離dの算出に必要な回数繰り返して、受光信号の強度I、I1、I2、I3、I4及び外光の強度Irを測定する。そして、ミラーユニット60を経由することによる減衰分を測定値I、I1、I2、I3、I4及びIrに加算・補正し(ステップS42)、補正された測定値I、I1、I2、I3、I4及びIrを式(1)から(4)に代入することにより、測距対象物までの距離dを算出する(ステップS44)。
本実施形態によれば、可動ミラー60Aを移動させて反射光を測定することにより、上記第1の実施形態と同様の演算により、測距対象物までの距離dを算出することができる。
なお、ミラーユニット60は、受光部側に設けてもよいし、投光部側と受光部側の両方に設けてもよい。
また、上記の各実施形態では、投光素子16や受光素子28、ミラーユニット60を用いて測距対象物からの反射光の光路長を変更するようにしたが、例えば、光路上に屈折率の高い物質を出し入れすることにより光路長を変更するようにしてもよい。
[撮影装置の構成]
次に、本発明の測距装置を備えた撮影装置について説明する。図8は、本発明の一実施形態に係る撮影装置の主要構成を示すブロック図である。図8に示す撮影装置100は、電子カメラであり、撮影装置100全体の動作は中央処理装置(CPU)102によって統括制御される。CPU12は、操作部104からの操作入力により撮影装置100を制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算、ホワイトバランス(WB)調整演算等、各種演算を実施する演算手段として機能する。メモリ106は、CPU102が処理するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されるROMや、画像処理を行うための画像処理領域のほか、CPU102が各種の演算処理等を行う作業用領域及び画像処理領域となるSDRAM等を有している。
操作部104は、ユーザからの操作入力を受け付ける操作部材であり、電源スイッチやレリーズボタン、動作モード切替スイッチ、メニュー/OKキー、十字キー、キャンセルキー等を含んでいる。電源スイッチは、撮影装置100の電源のON/OFFを制御するためのスイッチである。レリーズボタンは2段階式に構成されており、レリーズボタンを軽く押して止める「半押し(S1=ON)」の状態で自動ピント合わせ(AF)及び自動露出制御(AE)が作動してAFとAEをロックし、「半押し」から更に押し込む「全押し(S2=ON)」の状態で撮影が実行される。動作モード切替スイッチは、画像を撮影するための撮影モードと、撮影した画像を表示、再生するための再生モードとを切り替えるための操作手段である。メニュー/OKキーは、表示部108の画面上にメニュー画面を表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行等を指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。十字キーは、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示したりするボタン(カーソル移動操作手段)として機能する。また、十字キーの上/下キーは撮像時のズームスイッチあるいは再生時の再生ズームスイッチとして機能し、左/右キーは再生モード時のコマ送り(順方向/逆方向送り)ボタンとして機能する。キャンセルキーは、選択項目等所望の対象の消去や指示内容の取消し、あるいは1つ前の操作状態に戻らせる時等に使用される。
表示部108は、カラー表示可能な液晶モニタで構成されている。表示部108(以下の説明では、液晶モニタ108と記載する)は、画像の撮影時に画角確認用の電子ファインダとして使用できるとともに、記録済み画像を再生表示する手段として利用される。また、液晶モニタ108は、ユーザインターフェース用の表示画面としても利用され、必要に応じてメニュー情報や選択項目、設定内容等の情報が表示される。液晶モニタに代えて、有機EL(electro-luminescence)等の他の方式の表示装置を用いることも可能である。
撮影装置100は、記録メディア装着部を有し、記録メディア110を装着することができる。なお、記録メディア110の形態は特に限定されず、xDピクチャカード(登録商標)、スマートメディア(登録商標)に代表される半導体メモリカード、可搬型小型ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等、種々の媒体を用いることができる。メディアコントローラ112は、記録メディア110に適した入出力信号の受渡しを行うために所要の信号変換を行う。
次に、撮影装置100の撮影機能について説明する。動作モード切替スイッチにより撮影モードが選択されると、撮像素子118を含む撮像部に電源が供給され、撮影可能な状態(撮影スタンバイ状態)になる。
撮像素子118は、レンズ114を介して入射した光を受け止めて電気信号に変換する素子であり、例えば、CCD固体撮像素子やCMOSである。この電気信号は、図示せぬプリアンプによって増幅され、A/D変換部120によってデジタル信号に変換されて、CPU102に入力される。
撮像素子118から出力された電気信号は、CPU102により処理されて画角確認用の画像データ(スルー画)が作成される。この画像データ(スルー画)は、画像信号として液晶モニタ108に出力される。これにより、液晶モニタ108にスルー画が表示される。レリーズボタンが操作されてシャッタ116の開閉が行われ、画像が撮影されると、撮像素子118から出力された電気信号がCPU102により処理されて記憶用の画像ファイルが作成される。この記憶用の画像ファイルは、記録メディア110に所定のファイル形式で記憶される。例えば、静止画についてはJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式の画像ファイルとして記録され、動画についてはAVI(Audio Video Interleaving)形式の画像ファイルとして記録される。
動作モード切替スイッチにより再生モードが選択されると、記録メディア110に記録されている画像ファイル(例えば、最後に記録された画像ファイル)が読み出されて表示用の画像データが作成される。この表示用の画像データは、液晶モニタ108に出力される。これにより、液晶モニタ108に記録メディア110内の画像が表示される。
[撮影装置100の測距機能]
次に、撮影装置100の測距機能について説明する。図8に示すように、本実施形態の撮影装置100は、投光素子122、ドライバ124及びアクチュエータ126を含む投光部を備えている。また、測距時には、レンズ114、シャッタ116、撮像素子118及びA/D変換部120は受光部として機能する。撮像素子118の光の受光面側には光学フィルタ128が配置されており、光学フィルタ128を駆動するためのドライバ130及びアクチュエータ132が設けられている。
投光素子122は、発光ダイオード(LED)により構成され、測距対象物に対して可視光又は赤外光のパルス光を投光する。CPU102は、ドライバ124を介して発光制御信号を投光素子122に出力し、投光素子122の発光時間や発光強度を制御する。アクチュエータ126は、例えば、モータ、ピエゾ方式等の動力装置により構成され、投光素子122をその光路方向(L10方向)に移動させる。
撮像素子118は、シャッタ116の開放時に、レンズ114及び光学フィルタ128を介して入射した光を受光する受光素子として機能する。光学フィルタ128は、レンズ114を介して入射した光のうち、投光素子122から投光された波長帯の光を選択的に透過させる。光学フィルタ128は、ドライバ130及びアクチュエータ132により駆動制御される。CPU102は、ドライバ130及びアクチュエータ132に制御信号を出力して、測距時に撮像素子118への入射光の光路L12上に進出させる一方、撮影時に光路L12上から退避させる。
光学フィルタ128を透過した光は、撮像素子118により光電変換されて、受光した光(測距対象物からの反射光と外光の和)の強度を示す電気信号に変換される。この電気信号は、A/D変換部120によりデジタルの受光信号に変換されてメモリ106に入力される。CPU102は、距離演算部134を備えており、メモリ106に蓄積された受光信号に基づいて測距対象物までの距離を演算する。
図9(a)及び図9(b)はそれぞれ投光信号及び受光信号の強度の時間変化を示すグラフであり、図9(c)はシャッタの開放時間を示すグラフである。また、図9(d)は、光学フィルタの退避時間を示すグラフである。撮影時には、図9(d)に示すように、光学フィルタ128を光路L12外に退避させる。そして、図9(b)及び図9(c)に示すように、シャッタ24が開閉されて、撮像素子118により入射光が受光されて撮影、画像の記録が行われる。
一方、測距時には、図9(d)に示すように、光学フィルタ128を光路L12上に進出させる。次に、図9(a)及び図9(c)に示すように、投光素子122からパルス光(投光信号、強度:I0)が投光され、シャッタ24が開放されると、撮像素子118により測距対象物からの反射光が受光される。図9(b)に示すように、受光信号(強度:I)は、測距対象物からのパルス状の反射光と、測距対象物が置かれた環境における外光(強度:Ir)の和である。そして、反射光の強度Iを測定した後、投光素子122をアクチュエータ126により距離Δd1、Δd2、Δd3及びΔd4移動させて、受光信号の強度I1、I2、I3、I4及び外光の強度Irを更に4回測定する。そして、測定した受光信号の強度I1、I2、I3、I4及び外光の強度Irの値を上記式(1)から式(4)に代入することにより、未知数a0、a1、a2及びdが算出される。なお、測距対象物までの光路長を変更するためには、撮像素子118を移動させてもよいし、投光素子122と撮像素子118の両方を移動させるようにしてもよい。また、投光素子122から投光される光の経路上又は撮像素子118へ入射する光の経路上に上記第3の実施形態に示したようなミラーユニットを設けるようにしてもよい。
[撮影時の処理]
次に、本実施形態の撮影処理及び測距処理の流れについて、図10のフローチャートを参照して説明する。画像の撮影時には、まず、光学フィルタ128を入射光の光路L12上から退避させる(ステップS50)。そして、レリーズスイッチの半押し(S1=ON)」に応じて自動ピント合わせ(AF)及び自動露出制御(AE)が作動してAFとAEをロックされ、全押し(S2=ON)に応じて撮影が行われると、撮像素子118により入射光が受光され(ステップS52)、所定の形式の画像ファイルとして記録メディア110に記録される(ステップS54)。
[測距時の処理]
測距時には、まず、光学フィルタ128を入射光の光路L12上に進出させる(ステップS56)。次に、投光素子122からパルス光(投光信号)が投光されるとともに(ステップS58)、シャッタ24が開放される(ステップS60)。そして、測距対象物からの反射光及び外光が撮像素子118により受光されて光電変換され、受光した光(測距対象物からの反射光と外光の和)の強度を示す電気信号に変換される(ステップS62)。撮像素子118により光電変換されて得られた電気信号は、A/D変換部120によりデジタルの受光信号(強度:I)に変換されてメモリ106に記憶される(ステップS64)。
次に、アクチュエータ126により投光素子122を移動させて、投光素子122から投光され、測距対象物に反射されて戻ってくる光の光路長を変更し(ステップS66のNo、ステップS68)、ステップS58からS68のルーティンを測距対象物までの距離dの算出に必要な回数繰り返して、受光信号の強度I、I1、I2、I3、I4及び外光の強度Irを測定する。そして、測定値I、I1、I2、I3、I4及びIrを式(1)から(4)に代入することにより、測距対象物までの距離dを算出する(ステップS70)。
本実施形態によれば、本発明の測距装置を備えたことにより、被写体の画像を撮影する際に、被写体までの距離を高精度で取得することができる。また、撮影装置の小型化とコストダウンを実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係る測距装置の主要構成を示すブロック図 図2(a)…投光信号の強度の時間変化を示すグラフ、図2(b)は受光信号の強度の時間変化を示すグラフ、図2(c)…シャッタの開放時間を示すグラフ 本発明の第1の実施形態に係る測距処理の流れを示すフローチャート 測距を連続的に実行する例を模式的に示す図 本発明の第2の実施形態に係る測距装置の主要構成を示すブロック図 本発明の第3の実施形態に係る測距装置の主要構成を示すブロック図 本発明の第3の実施形態に係る測距処理の流れを示すフローチャート 本発明の一実施形態に係る撮影装置の主要構成を示すブロック図 図9(a)…それぞれ投光信号及び受光信号の強度の時間変化を示すグラフ、図9(b)…それぞれ投光信号及び受光信号の強度の時間変化を示すグラフ、図9(c)…シャッタの開放時間を示すグラフ、図9(d)…光学フィルタの退避時間を示すグラフ 撮影装置100の測距処理の流れを示すフローチャート
符号の説明
10…測距装置、12…CPU、14…メモリ、16…投光素子、18…ドライバ、20…アクチュエータ、22…レンズ、24…シャッタ、26…光学フィルタ、28…受光素子、30…A/D変換部、32…距離演算部、50…アクチュエータ、60…ミラーユニット、62…アクチュエータ、64…反射補正部、100…撮影装置

Claims (5)

  1. 測距対象物に投光する投光手段と、
    前記投光手段から投光されて前記測距対象物により反射された反射光を受光する受光手段と、
    前記反射光が通過する光路の光路長を変更する光路長変更手段と、
    前記光路長変更手段により前記反射光の光路長を変更して、前記受光手段により前記反射光を少なくとも2回受光させる測距制御手段と、
    前記受光した反射光の強度に基づいて、前記測距対象物までの距離を演算する距離演算手段と、
    を備えることを特徴とする測距装置。
  2. 前記距離演算手段は、前記反射光の強度を前記測距対象物までの距離の関数として表した式を解いて前記測距対象物までの距離を演算し、
    前記測距制御手段は、前記反射光の強度を前記測距対象物までの距離の関数として表した式を解くために必要な回数、前記光路長を変更して反射光を測定することを特徴とする請求項1記載の測距装置。
  3. 前記光路長変更手段は、前記投光手段又は受光手段の少なくとも一方を移動させることを特徴とする請求項1又は2記載の測距装置。
  4. 前記光路長変更手段は、前記反射光の光路を形成するミラーと、前記ミラーを移動させて前記光路長を変更するミラー移動手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の測距装置。
  5. 請求項1から4記載の測距装置と、
    画像を撮影するための撮影手段とを備え、
    前記撮影手段と前記受光手段とを兼用することを特徴とする撮影装置。
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