JP2008010821A - ダイボンディング用樹脂フィルムの硬化方法及びダイボンディング方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ダイボンディング用樹脂フィルムの硬化方法は、ダイボンディング用樹脂フィルムを、マイクロ波の照射により硬化させる。
【選択図】図1
Description
P=(5/9)・f・E2・εr・tanδ×10−10[W/m3]
(f:マイクロ波の周波数[Hz],E:電界強度[V/m],εr:物質の比誘電率,tanδ:物質の誘電正接)
方法において硬化後のεr・tanδが上記特定範囲となるダイボンディング用樹脂フィルムを用いることにより、樹脂フィルムのマイクロ波感応性を更に高められ、マイクロ波の吸収による発熱以外の熱供給がない場合であっても、マイクロ波照射反応によって十分に短時間でダイボンディング用樹脂フィルムの硬化を行うことが可能となる。
還流冷却器、温度計及び撹拌機を備えた500ミリリットルセパラブルフラスコ中で、ビスフェノールA型エポキシ樹脂DER−331L(商品名、ダウ・ケミカル製、エポキシ基当量184)147.2gをシクロヘキサノン125.4gに溶解した。エポキシ樹脂が完全に溶解した後、シアノ酢酸を40.8g、1,8−ジアザビシクロ−[5,4,0]−ウンデセン(DBU)を0.4g加え、120℃で7時間加熱して反応を進行させた。この反応により、全体のうち60モル%のエポキシ基に対してシアノ酢酸を反応させてシアノ酢酸エステルを形成させたエポキシ樹脂(以下「シアノ酢酸エステル60%付与エポキシ樹脂」という。)を得た。
ダイボンディング用樹脂フィルムとしてダイボンディングフィルムHS−210(日立化成工業株式会社製、商品名、厚さ50μm)を20mm×50mmの大きさに切り出し、ポリイミドフィルムに載せて、2.45GHzのマイクロ波を照射した。このとき、樹脂フィルムの表面温度が150℃で維持されるようにマイクロ波の出力を制御した。電界強度は、樹脂フィルムの表面温度が設定温度150℃に保たれている間は25kV/mでほぼ一定であった。このような条件でのマイクロ波照射によって、180秒間で硬化反応率は100%に達した。
合成例1のシアノ酢酸エステル60%付与エポキシ樹脂(エポキシ当量588)15g、クレゾールノボラック樹脂KA−1165(商品名、大日本インキ株式会社製、OH基当量119)3.0g、フェノキシ樹脂YP−50EK35(商品名、東都化成株式会社製、35質量%メチルエチルケトン溶液)51.6g、2−エチル−4−メチルイミダゾール0.02g、メチルエチルケトン2.2gを混合し、全体を撹拌して各成分を溶媒に溶解させた。この樹脂溶液をポリエチレンテレフタレートフィルム上に乾燥後の膜厚が60μmになるように塗布し、温風循環型乾燥機中で110℃10分間加熱して、フィルム化した。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量184)15g、クレゾールノボラック樹脂KA−1165(商品名、大日本インキ株式会社製、OH基当量119)9.7g、フェノキシ樹脂YP−50EK35(商品名、東都化成株式会社製、35質量%メチルエチルケトン溶液)70.8g、2−エチル−4−メチルイミダゾール0.08g、メチルエチルケトン5g、チタン酸バリウム50gを混合し、全体を撹拌して各成分を溶媒に溶解又は分散させた他は実施例2と同様の方法で熱硬化性樹脂フィルム及び樹脂板を作製し、樹脂フィルムへのマイクロ波照射及び樹脂板のεr、tanδの測定を行った。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量184)15g、クレゾールノボラック樹脂KA−1165(商品名、大日本インキ株式会社製、OH基当量119)9.7g、フェノキシ樹脂YP−50EK35(商品名、東都化成株式会社製、35質量%メチルエチルケトン溶液)70.8g、2−エチル−4−メチルイミダゾール0.08g、メチルエチルケトン2.1gを混合し、全体を撹拌して各成分を溶媒に溶解又は分散させた他は実施例2と同様の方法で熱硬化性樹脂フィルム及び樹脂板を作製し、熱硬化性樹脂フィルムへのマイクロ波照射及び樹脂板のεr、tanδの測定を行った。
実施例1のものと同様のダイボンディング用樹脂フィルムについて、マイクロ波照射をせずに、150℃に保ったオーブン中で樹脂フィルムを硬化させたが、180秒間で硬化反応率は17%であった。なお、この条件で硬化反応率が100%に到達するには30分を要した。
実施例1のものと同様のダイボンディング用樹脂フィルムについて、マイクロ波照射をせずに、オーブン中で樹脂フィルムを硬化させた。このとき、180秒間で硬化反応率が100%に到達するにはオーブン中の温度を230℃まで上昇させる必要があった。その結果、樹脂フィルムの硬化物は、白色から茶色に変色し、脆くなった。
実施例2と同様にして得られた熱硬化性樹脂フィルムについて、マイクロ波照射をせずに、150℃に保ったオーブン中で樹脂フィルムを硬化させたが、180秒間で硬化反応率は20%であった。なお、この条件で硬化反応率が100%に到達するには30分を要した。
実施例3と同様にして得られた熱硬化性樹脂フィルムについて、マイクロ波照射をせずに、150℃に保ったオーブン中で樹脂フィルムを硬化させたが、180秒間で硬化反応率は20%であった。なお、この条件で硬化反応率が100%に到達するには30分を要した。
実施例4と同様にして得られた熱硬化性樹脂フィルムについて、マイクロ波照射をせずに、150℃に保ったオーブン中で樹脂フィルムを硬化させたが、180秒間で硬化反応率は20%であった。なお、この条件で硬化反応率が100%に到達するには30分を要した。
Claims (7)
- ダイボンディング用樹脂フィルムを、マイクロ波の照射により硬化させる、ダイボンディング用樹脂フィルムの硬化方法。
- 前記ダイボンディング用樹脂フィルムが、シアノ基、アミド基、ウレタン結合、チオール基及びカーボナート基からなる群より選択される少なくとも1種の官能基を有する樹脂を含有する、請求項1に記載のダイボンディング用樹脂フィルムの硬化方法。
- 前記ダイボンディング用樹脂フィルムが、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム及びチタン酸バリウムからなる群より選択される少なくとも1種の無機物質フィラーを更に含有する、請求項1又は2に記載のダイボンディング用樹脂フィルムの硬化方法。
- 前記ダイボンディング用樹脂フィルムを、当該樹脂フィルムの温度が150℃を超えないようにマイクロ波の照射により硬化させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のダイボンディング用樹脂フィルムの硬化方法。
- 前記マイクロ波の周波数が0.5〜30GHzの範囲内である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のダイボンディング用樹脂フィルムの硬化方法。
- 前記マイクロ波の照射によって発生する電界強度が25kV/m以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のダイボンディング用樹脂フィルムの硬化方法。
- 半導体素子及び半導体素子搭載用の支持部材の間に介在させたダイボンディング用樹脂フィルムを、請求項1〜6のいずれか1項に記載のダイボンディング用樹脂フィルムの硬化方法により硬化させる、ダイボンディング方法。
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