JP2008010345A - 電磁スイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】可動接点15との接触による接点カバー3の磨耗を抑制することにより、接点の導通不良を防止できる電磁スイッチ1を提供する。
【解決手段】電磁コイル5の一端側に配置される固定鉄心6のディスク部61は、第1のプレートと第2のプレートとを重ね合わせて構成される。第2のプレートには、接点室3aに突き出る突起部61cが設けられている。この突起部61cは、可動接点15の静止時に、可動接点15の側面に当接して可動接点15を回転方向に位置決めしている。これにより、可動接点15の静止時に、第2のプレートに設けられた突起部61cによって可動接点15を回り止めできるので、可動接点15が接点カバー3の内壁面に強く当たることはない。その結果、接点カバー3の磨耗を防止でき、磨耗粉の堆積による接点の導通不良を防止できる。
【選択図】図1
【解決手段】電磁コイル5の一端側に配置される固定鉄心6のディスク部61は、第1のプレートと第2のプレートとを重ね合わせて構成される。第2のプレートには、接点室3aに突き出る突起部61cが設けられている。この突起部61cは、可動接点15の静止時に、可動接点15の側面に当接して可動接点15を回転方向に位置決めしている。これにより、可動接点15の静止時に、第2のプレートに設けられた突起部61cによって可動接点15を回り止めできるので、可動接点15が接点カバー3の内壁面に強く当たることはない。その結果、接点カバー3の磨耗を防止でき、磨耗粉の堆積による接点の導通不良を防止できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、エンジン始動用のスタータに用いられる電磁スイッチに関する。
従来技術として、特許文献1に記載されたスタータ用の電磁スイッチが知られている。 この電磁スイッチは、モータ回路のメイン接点を開閉する働きを有し、図4に示す様に、電磁コイル110への通電により固定鉄心120を磁化してプランジャ130を吸引するソノレイド100と、メイン接点を収納する樹脂製の接点カバー140とを備える。
メイン接点は、接点カバー140に取り付けられる2本の外部端子150、160を介してモータ回路に接続される一組の固定接点170と、プランジャ130に固定されるシャフト180の端部に絶縁部材190を介して取り付けられる可動接点200とで構成され、この可動接点200がプランジャ130の動きに連動して一組の固定接点170間を断続することによりメイン接点を開閉する。
特開2006−134773号公報
メイン接点は、接点カバー140に取り付けられる2本の外部端子150、160を介してモータ回路に接続される一組の固定接点170と、プランジャ130に固定されるシャフト180の端部に絶縁部材190を介して取り付けられる可動接点200とで構成され、この可動接点200がプランジャ130の動きに連動して一組の固定接点170間を断続することによりメイン接点を開閉する。
ところで、スタータはエンジンに直付けする場合が多いため、振動が高くなる傾向を有する高出力エンジンにスタータが取り付けられると、以下の問題を生じる。
上記の電磁スイッチは、図5に示す様に、接点カバー140の内側に可動接点200を回り止めするための回り止め壁141が設けられているが、可動接点200が振動により回り止め壁141に当接して、回り止め壁141が磨耗することがあった。その結果、接点カバー140の磨耗粉が接点表面に堆積して導通不良になる問題を有していた。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、可動接点との接触による接点カバーの磨耗を抑制することにより、接点の導通不良を防止できる電磁スイッチを提供することにある。
上記の電磁スイッチは、図5に示す様に、接点カバー140の内側に可動接点200を回り止めするための回り止め壁141が設けられているが、可動接点200が振動により回り止め壁141に当接して、回り止め壁141が磨耗することがあった。その結果、接点カバー140の磨耗粉が接点表面に堆積して導通不良になる問題を有していた。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、可動接点との接触による接点カバーの磨耗を抑制することにより、接点の導通不良を防止できる電磁スイッチを提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、電磁コイルに通電して強磁性体の固定鉄心を磁化する電磁石と、この電磁石に吸引されて移動するプランジャと、固定鉄心との間に接点室を形成する樹脂製の接点カバーと、この接点カバーに固定されて接点室に配置される固定接点と、この固定接点に対向して接点室に配置され、プランジャの動きに連動して可動する可動接点とを備える電磁スイッチにおいて、固定鉄心には、接点室に突き出る突起部が一体に設けられ、この突起部が、可動接点の静止時に、可動接点の側面に当接して可動接点を回転方向に位置決めしていることを特徴とする。
本発明は、電磁コイルに通電して強磁性体の固定鉄心を磁化する電磁石と、この電磁石に吸引されて移動するプランジャと、固定鉄心との間に接点室を形成する樹脂製の接点カバーと、この接点カバーに固定されて接点室に配置される固定接点と、この固定接点に対向して接点室に配置され、プランジャの動きに連動して可動する可動接点とを備える電磁スイッチにおいて、固定鉄心には、接点室に突き出る突起部が一体に設けられ、この突起部が、可動接点の静止時に、可動接点の側面に当接して可動接点を回転方向に位置決めしていることを特徴とする。
上記の構成によれば、強磁性体である金属製の固定鉄心に突起部が一体に設けられ、この突起部によって可動接点が静止時に回り止めされるので、従来の様に、樹脂製の接点カバーによって可動接点を回り止めする必要がない。その結果、静止時に可動接点が振動しても、接点カバーの内壁面に可動接点が強く当たることはなく、接点カバーの磨耗を防止できるので、磨耗粉の堆積による接点の導通不良を防止できる。
(請求項2の発明)
請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、固定鉄心は、電磁コイルと接点カバーとの間に配置される円板状のディスク部を有し、このディスク部は、少なくとも第1のプレートと第2のプレートとを重ね合わせて構成されると共に、接点カバー側に配置される第2のプレートに突起部が設けられていることを特徴とする。
固定鉄心のディスク部が1枚の厚板で構成される場合は、例えば、突起部をプレス等で容易に形成することが困難であるのに対し、本発明では、ディスク部を少なくとも第1のプレートと第2のプレートとに分割して、その第2のプレートに突起部を設けているので、突起部をプレス等で容易に設けることが可能である。
請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、固定鉄心は、電磁コイルと接点カバーとの間に配置される円板状のディスク部を有し、このディスク部は、少なくとも第1のプレートと第2のプレートとを重ね合わせて構成されると共に、接点カバー側に配置される第2のプレートに突起部が設けられていることを特徴とする。
固定鉄心のディスク部が1枚の厚板で構成される場合は、例えば、突起部をプレス等で容易に形成することが困難であるのに対し、本発明では、ディスク部を少なくとも第1のプレートと第2のプレートとに分割して、その第2のプレートに突起部を設けているので、突起部をプレス等で容易に設けることが可能である。
(請求項3の発明)
請求項2に記載した電磁スイッチにおいて、第2のプレートは、第1のプレートより板厚が薄く設けられていることを特徴とする。
この場合、突起部が設けられる第2のプレートを薄肉化することにより、磁気回路を損なうことなく、プレス等で容易に突起部を設けることができる。
請求項2に記載した電磁スイッチにおいて、第2のプレートは、第1のプレートより板厚が薄く設けられていることを特徴とする。
この場合、突起部が設けられる第2のプレートを薄肉化することにより、磁気回路を損なうことなく、プレス等で容易に突起部を設けることができる。
(請求項4の発明)
請求項1〜3に記載した何れかの電磁スイッチにおいて、接点カバーの内側には、可動接点が接点室内を移動する際に、可動接点を回り止めする回り止め壁が設けられていることを特徴とする。
可動接点の静止時以外、つまり、プランジャの動きに連動して可動接点が接点室内を移動する時は、接点カバーの内側に設けられた回り止め壁によって可動接点を回り止めできる。すなわち、可動接点は、接点カバーの内側に設けられた回り止め壁に沿って移動するので、可動接点が固定接点に当接する際に、両接点の当接位置がずれることはなく、接触不良を防止できる。
請求項1〜3に記載した何れかの電磁スイッチにおいて、接点カバーの内側には、可動接点が接点室内を移動する際に、可動接点を回り止めする回り止め壁が設けられていることを特徴とする。
可動接点の静止時以外、つまり、プランジャの動きに連動して可動接点が接点室内を移動する時は、接点カバーの内側に設けられた回り止め壁によって可動接点を回り止めできる。すなわち、可動接点は、接点カバーの内側に設けられた回り止め壁に沿って移動するので、可動接点が固定接点に当接する際に、両接点の当接位置がずれることはなく、接触不良を防止できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は電磁スイッチ1の全体断面図である。
実施例1に示す電磁スイッチ1は、スタータ(図示せず)のモータ回路に設けられるメイン接点(後述する)を開閉するもので、電磁石を構成するソレノイド2と、メイン接点を収納する接点カバー3とを備える。
ソレノイド2は、ヨークを形成する筒状のスイッチケース4と、このスイッチケース4の内部に収納される電磁コイル5と、この電磁コイル5への通電によって磁化される固定鉄心6と、電磁コイル5の内周に摺動自在に挿入されるプランジャ7と、このプランジャ7と一体に可動するシャフト8等より構成される。
実施例1に示す電磁スイッチ1は、スタータ(図示せず)のモータ回路に設けられるメイン接点(後述する)を開閉するもので、電磁石を構成するソレノイド2と、メイン接点を収納する接点カバー3とを備える。
ソレノイド2は、ヨークを形成する筒状のスイッチケース4と、このスイッチケース4の内部に収納される電磁コイル5と、この電磁コイル5への通電によって磁化される固定鉄心6と、電磁コイル5の内周に摺動自在に挿入されるプランジャ7と、このプランジャ7と一体に可動するシャフト8等より構成される。
電磁コイル5は、プランジャ7を吸引するための磁力を発生する吸引コイル5aと、吸引されたプランジャ7を保持するための磁力を発生する保持コイル5bとで構成され、樹脂製のボビン9に二層状態で巻線されている。
固定鉄心6は、スイッチケース4の開口部側に配置され、そのスイッチケース4及びプランジャ7と共に、電磁コイル5の周囲に磁気回路を形成している。この固定鉄心6には、径方向の中央部にシャフト8を通すための中心孔6aが形成されている。この固定鉄心6の詳細な構成については後述する。
固定鉄心6は、スイッチケース4の開口部側に配置され、そのスイッチケース4及びプランジャ7と共に、電磁コイル5の周囲に磁気回路を形成している。この固定鉄心6には、径方向の中央部にシャフト8を通すための中心孔6aが形成されている。この固定鉄心6の詳細な構成については後述する。
プランジャ7は、電磁コイル5の内周で固定鉄心6に対向して配置され、且つ固定鉄心6との間に配設されるリターンスプリング10により反鉄心方向(図1の左方向)に付勢されている。
シャフト8は、一方の端部がプランジャ7の端面に溶接等により固定され、他方の端部が固定鉄心6の中心孔6aを通り抜けて、接点カバー3の内部に形成される接点室3aに入り込んでいる。
接点カバー3は、例えば、樹脂成形品であり、固定鉄心6との間にゴムパッキン等のシール部材11を挟んで配置され、スイッチケース4の端部にかしめ固定されている。
シャフト8は、一方の端部がプランジャ7の端面に溶接等により固定され、他方の端部が固定鉄心6の中心孔6aを通り抜けて、接点カバー3の内部に形成される接点室3aに入り込んでいる。
接点カバー3は、例えば、樹脂成形品であり、固定鉄心6との間にゴムパッキン等のシール部材11を挟んで配置され、スイッチケース4の端部にかしめ固定されている。
メイン接点は、接点カバー3に取り付けられる2本の外部端子12、13を介してモータ回路に接続される一組の固定接点14と、この一組の固定接点14間を断続する可動接点15とで構成される。
可動接点15は、接点室3aに入り込んだシャフト8の端部に絶縁部材16を介して取り付けられると共に、プランジャ7との間に配設される接点圧スプリング17によってシャフト8の先端方向(図1の右方向)へ付勢され、シャフト8の端部に取り付けられたワッシャ18に当接して抜け止めされている。
2本の外部端子12、13は、バッテリケーブルを介して車載バッテリ(図示せず)に接続されるB端子12と、スタータモータ(図示せず)から取り出されたリード線が接続されるM端子13である。
可動接点15は、接点室3aに入り込んだシャフト8の端部に絶縁部材16を介して取り付けられると共に、プランジャ7との間に配設される接点圧スプリング17によってシャフト8の先端方向(図1の右方向)へ付勢され、シャフト8の端部に取り付けられたワッシャ18に当接して抜け止めされている。
2本の外部端子12、13は、バッテリケーブルを介して車載バッテリ(図示せず)に接続されるB端子12と、スタータモータ(図示せず)から取り出されたリード線が接続されるM端子13である。
続いて、固定鉄心6の詳細な構成を図1〜図3を基に説明する。
固定鉄心6は、電磁コイル5の内周でプランジャ7に対向して配置されるベース部60と、電磁コイル5の一端側に配置されるディスク部61とで構成される(図2参照)。
ベース部60は、中央部に前記中心孔6aが形成された環状体であり、電磁コイル5の内周に嵌合するベース部本体60aと、このベース部本体60aの反プランジャ側に突出するボス部60bとが一体に設けられている。
ディスク部61は、図2に示す様に、中央部に丸孔が開口するリング状の第1のプレート61aと第2のプレート61bとを重ね合わせて構成され、両プレート61a、61bの丸孔にベ−ス部60のボス部60bを圧入して、ベース部60と一体に固定されている。
固定鉄心6は、電磁コイル5の内周でプランジャ7に対向して配置されるベース部60と、電磁コイル5の一端側に配置されるディスク部61とで構成される(図2参照)。
ベース部60は、中央部に前記中心孔6aが形成された環状体であり、電磁コイル5の内周に嵌合するベース部本体60aと、このベース部本体60aの反プランジャ側に突出するボス部60bとが一体に設けられている。
ディスク部61は、図2に示す様に、中央部に丸孔が開口するリング状の第1のプレート61aと第2のプレート61bとを重ね合わせて構成され、両プレート61a、61bの丸孔にベ−ス部60のボス部60bを圧入して、ベース部60と一体に固定されている。
第2のプレート61bは、第1のプレート61aより板厚が薄く設けられ、第1のプレート61aの反コイル側(図1の右側)に配置される。この第2のプレート61bには、図1に示す様に、接点室3aに突き出る複数(本実施例では4か所)の突起部61cが設けられている。この突起部61cは、例えば、第2のプレート61bに切り込みを入れた部分を直角に曲げ起こして形成され、図2(b)に示す様に、第2のプレート61bの丸孔の周囲に4か所設けられている。この突起部61cは、可動接点15の静止時に、図3に示す様に、可動接点15の側面に当接して可動接点15を回転方向に位置決めしている。
第2のプレート61bの表面から立ち上がる突起部61cの高さは、可動接点15の静止時に、可動接点15を確実に回り止めできる高さであれば良い。例えば、図1に示す電磁スイッチ1では、突起部61cの先端が可動接点15より反プランジャ方向(図示右方向)へ突き出ていないが、可動接点15より反プランジャ方向へ少し突き出る高さでも良い。
また、「可動接点15の静止時」とは、電磁スイッチ1の作動停止時である。つまり、電磁コイル5が非通電の時に、プランジャ7がリターンスプリング10に付勢されて反鉄心方向へ押し戻されている状態(図1に示す状態)である。
なお、接点カバー3の内側には、可動接点15の静止時以外、つまり、可動接点15が接点室3a内を移動する際に、可動接点15を回り止めする回り止め壁3b(図3参照)が設けられている。
また、「可動接点15の静止時」とは、電磁スイッチ1の作動停止時である。つまり、電磁コイル5が非通電の時に、プランジャ7がリターンスプリング10に付勢されて反鉄心方向へ押し戻されている状態(図1に示す状態)である。
なお、接点カバー3の内側には、可動接点15の静止時以外、つまり、可動接点15が接点室3a内を移動する際に、可動接点15を回り止めする回り止め壁3b(図3参照)が設けられている。
次に、電磁スイッチ1の作動を説明する。
始動スイッチ(図示せず)のオン操作により電磁コイル5に通電されると、電磁石が形成されて固定鉄心6が磁化されるため、固定鉄心6のベース部60とプランジャ7との間に吸引力が働き、プランジャ7がリターンスプリング10を押し縮めながらベース部60側(図1の右方向)へ移動する。このプランジャ7の移動により、プランジャ7に固定されたシャフト8が押し出されて、シャフト8の端部に支持された可動接点15が一組の固定接点14に当接する。その後、プランジャ7は、接点圧スプリング17を押し縮めながら更に移動して、ベース部60の端面に当接して停止する。
始動スイッチ(図示せず)のオン操作により電磁コイル5に通電されると、電磁石が形成されて固定鉄心6が磁化されるため、固定鉄心6のベース部60とプランジャ7との間に吸引力が働き、プランジャ7がリターンスプリング10を押し縮めながらベース部60側(図1の右方向)へ移動する。このプランジャ7の移動により、プランジャ7に固定されたシャフト8が押し出されて、シャフト8の端部に支持された可動接点15が一組の固定接点14に当接する。その後、プランジャ7は、接点圧スプリング17を押し縮めながら更に移動して、ベース部60の端面に当接して停止する。
これにより、接点圧スプリング17の圧縮荷重が可動接点15に付与され、その可動接点15が一組の固定接点14に押し付けられることで、メイン接点が閉状態となり、バッテリからスタータモータへ給電される。
エンジン始動後、始動スイッチのオフ操作により、電磁コイル5への通電が停止して電磁石の吸引力が消滅すると、リターンスプリング10の反力でプランジャ7が反ベース部方向へ押し戻されることにより、可動接点15が一組の固定接点14から離れてメイン接点が開状態となり、スタータモータへの給電が停止される。
エンジン始動後、始動スイッチのオフ操作により、電磁コイル5への通電が停止して電磁石の吸引力が消滅すると、リターンスプリング10の反力でプランジャ7が反ベース部方向へ押し戻されることにより、可動接点15が一組の固定接点14から離れてメイン接点が開状態となり、スタータモータへの給電が停止される。
(実施例1の効果)
上記の電磁スイッチ1は、固定鉄心6のディスク部61に使用される第2のプレート61bに突起部61cが設けられ、この突起部61cが、可動接点15の静止時に可動接点15の側面に当接して可動接点15を回転方向に位置決めしている。これにより、従来の様に、樹脂製の接点カバー3によって可動接点15を回り止めする必要がないので、可動接点15の静止時に可動接点15が振動しても、接点カバー3の内壁面に可動接点15が強く当たることはない。その結果、接点カバー3の磨耗を防止でき、磨耗粉の堆積による接点の導通不良を防止できる。
上記の電磁スイッチ1は、固定鉄心6のディスク部61に使用される第2のプレート61bに突起部61cが設けられ、この突起部61cが、可動接点15の静止時に可動接点15の側面に当接して可動接点15を回転方向に位置決めしている。これにより、従来の様に、樹脂製の接点カバー3によって可動接点15を回り止めする必要がないので、可動接点15の静止時に可動接点15が振動しても、接点カバー3の内壁面に可動接点15が強く当たることはない。その結果、接点カバー3の磨耗を防止でき、磨耗粉の堆積による接点の導通不良を防止できる。
また、固定鉄心6のディスク部61を第1のプレート61aと第2のプレート61bとに分割すると共に、突起部61cが設けられる第2のプレート61bを薄肉化したことにより、磁気回路を損なうことなく、第2のプレート61bにプレス等で容易に突起部61cを設けることができる。
なお、可動接点15は、静止時以外、つまりプランジャ7の動きに連動して接点室3a内を移動する時に、接点カバー3に設けられた回り止め壁3bによって回り止めされるので、可動接点15が固定接点14に当接する際に、両接点14、15の当接位置がずれることはなく、接触不良を防止できる。
なお、可動接点15は、静止時以外、つまりプランジャ7の動きに連動して接点室3a内を移動する時に、接点カバー3に設けられた回り止め壁3bによって回り止めされるので、可動接点15が固定接点14に当接する際に、両接点14、15の当接位置がずれることはなく、接触不良を防止できる。
(変形例)
実施例1では、固定鉄心6のディスク部61を第1のプレート61aと第2のプレート61bとに分割する一例を示しているが、3枚以上のプレートに分割しても良い。あるいは、2枚のプレートに分割することなく、1枚の厚板によってディスク部61を構成し、そのディスク部61に突起部61cを設けても良い。
実施例1では、固定鉄心6のディスク部61を第1のプレート61aと第2のプレート61bとに分割する一例を示しているが、3枚以上のプレートに分割しても良い。あるいは、2枚のプレートに分割することなく、1枚の厚板によってディスク部61を構成し、そのディスク部61に突起部61cを設けても良い。
1 電磁スイッチ
2 ソレノイド(電磁石)
3 接点カバー
3a 接点室
3b 接点カバーに設けられた回り止め壁
5 電磁コイル
6 固定鉄心
7 プランジャ
14 固定接点
15 可動接点
61 ディスク部
61a 第1のプレート
61b 第2のプレート
61c 突起部
2 ソレノイド(電磁石)
3 接点カバー
3a 接点室
3b 接点カバーに設けられた回り止め壁
5 電磁コイル
6 固定鉄心
7 プランジャ
14 固定接点
15 可動接点
61 ディスク部
61a 第1のプレート
61b 第2のプレート
61c 突起部
Claims (4)
- 電磁コイルに通電して強磁性体の固定鉄心を磁化する電磁石と、
この電磁石に吸引されて移動するプランジャと、
前記固定鉄心との間に接点室を形成する樹脂製の接点カバーと、
この接点カバーに固定されて前記接点室に配置される固定接点と、
この固定接点に対向して前記接点室に配置され、前記プランジャの動きに連動して可動する可動接点とを備える電磁スイッチにおいて、
前記固定鉄心には、前記接点室に突き出る突起部が一体に設けられ、この突起部が、前記可動接点の静止時に、前記可動接点の側面に当接して前記可動接点を回転方向に位置決めしていることを特徴とする電磁スイッチ。 - 請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、
前記固定鉄心は、前記電磁コイルと前記接点カバーとの間に配置される円板状のディスク部を有し、このディスク部は、少なくとも第1のプレートと第2のプレートとを重ね合わせて構成されると共に、前記接点カバー側に配置される前記第2のプレートに前記突起部が設けられていることを特徴とする電磁スイッチ。 - 請求項2に記載した電磁スイッチにおいて、
前記第2のプレートは、前記第1のプレートより板厚が薄く設けられていることを特徴とする電磁スイッチ。 - 請求項1〜3に記載した何れかの電磁スイッチにおいて、
前記接点カバーの内側には、前記可動接点が前記接点室内を移動する際に、前記可動接点を回り止めする回り止め壁が設けられていることを特徴とする電磁スイッチ。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013187134A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Panasonic Corp | 接点装置 |
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2006
- 2006-06-30 JP JP2006181253A patent/JP2008010345A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013187134A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Panasonic Corp | 接点装置 |
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